JP2001260679A - 移動農機の走行ミッション装置 - Google Patents

移動農機の走行ミッション装置

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JP2001260679A
JP2001260679A JP2000082232A JP2000082232A JP2001260679A JP 2001260679 A JP2001260679 A JP 2001260679A JP 2000082232 A JP2000082232 A JP 2000082232A JP 2000082232 A JP2000082232 A JP 2000082232A JP 2001260679 A JP2001260679 A JP 2001260679A
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transmission
traveling
hydraulic
planetary gear
turning
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JP2000082232A
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Hisayuki Satoji
久幸 里路
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧変速装置と遊星ギヤ機構とを組み合わせ
て構成した走行ミッション装置は、操向操作が簡単で有
効であるが、コンバインとして利用する場合、サイドク
ラッチがないために、自動方向制御装置の組み込みが困
難である。 【解決手段】 本発明は、上記課題を解決するためにつ
ぎの解決手段を講じた。ホイ−ルシャフト2、2’に伝
動可能に接続した左右の遊星ギヤ機構7、7’には、走
行用の油圧変速装置4から回転動力を分配して伝動可能
に接続し、更に、旋回用の油圧変速装置5から相互に逆
回転の回転動力を伝動可能に接続して設けた。上記遊星
ギヤ機構7、7’からホイ−ルシャフト2、2’の走行
クロ−ラ3、3’まで伝動経路8、8’中に、サイドク
ラッチ9、9’を介装して構成した移動農機の走行ミッ
ション装置とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動農機の走行ミ
ッション装置に関し、農業機械の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来から走行装置としてクロ−ラ等の無
端帯を装備した移動車輌の走行ミッション装置は、旋回
装置として、サイドクラッチ装置やサイドブレ−キ装置
を使って、一方側の走行無端帯を停止して他方側の走行
無端帯のみを回転駆動しながら旋回する通常旋回装置
と、クラッチ装置や減速伝動装置を用いて旋回内側の無
端帯を外側の無端帯より低速で駆動しながらゆっくり大
きく旋回する緩旋回装置と、逆転伝動装置を用いて左右
の走行無端帯を互いに逆回転させてその場で急激に旋回
する急旋回装置とを有する構成になっている。
【0003】又、走行用と旋回用との二つの油圧変速装
置と、左右一対の遊星ギヤ機構とを組み合わせて走行ミ
ッション装置を構成して、これらの操作を操向ハンドル
による舵取り操作によって、一連の走行速度の増減速や
方向変換を行なう装置が従来技術として知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来装置は、
二つの油圧変速装置と左右の遊星ギヤ機構とを組み合わ
せて走行ミッション装置を構成し、操向ハンドルによる
舵取り操作によって走行車体の旋回操作を行なう構成に
なっている。したがって、この遊星ギヤ機構を用い走行
ミッション装置は、操向ハンドルによる舵取り操作によ
って増減速や旋回ができるから、以前の構成に比較して
操作の煩わしさが解消され、旋回半径も比較的狭くでき
る特徴がある。そして、この従来装置は、以前から実用
化されている左右の走行クロ−ラを、左右別々の油圧変
速装置に接続して駆動する構成に比較しても、直進性が
確保できる利点があり、更には、操向ハンドルの舵取り
操作量に応じて走行速度が減速され、左右の速度差を大
きくしてスピ−ンタ−ンまでできるものできわめて有効
な装置として利用されている。
【0005】しかしながら、上述の油圧変速装置と遊星
ギヤ機構とを組み合わせた走行ミッション装置は、コン
バインとして利用する場合、サイドクラッチがないため
に、自動方向制御装置を組み込むことが困難で、その点
が最近の課題となっている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために、つぎの如き技術手段を講ずるもので
ある。まず、請求項1の発明は、ミッションケ−ス1に
軸架された左右一対のホイ−ルシャフト2、2’には、
それぞれ走行クロ−ラ3、3’を設け、走行用の油圧変
速装置4と旋回用の油圧変速装置5とは、エンジン6か
らの回転駆動力を変速伝動と、正逆回転方向の切換え伝
動とを可能に装備し、前記左右一対のホイ−ルシャフト
2、2’は、それぞれ左右の遊星ギヤ機構7、7’に伝
動可能に接続して設け、前記走行用の油圧変速装置4
は、左右両側の遊星ギヤ機構7、7’に回転動力を分配
して伝動可能に接続して設け、前記旋回用の油圧変速装
置5は、前記左右の遊星ギヤ機構7、7’に対して、相
互に逆回転の回転動力を伝動可能に接続して設け、前記
左右一対のホイ−ルシャフト2、2’は、操向ハンドル
8の直進走行位置を基準として左又は右への舵取り操作
に関連して、一方が増速・他方が減速伝動される構成と
し、前記左右の遊星ギヤ機構7、7’から前記走行クロ
−ラ3、3’までの左右の伝動経路中に、それぞれサイ
ドクラッチ9、9’を介装して構成した移動農機の走行
ミッション装置としている。
【0007】つぎに、請求項2の発明は、左右のサイド
クラッチ9、9’は、クラッチ切りの状態を保持できる
手段10、10’によって、クラッチ操作を可能に構成
した請求項1記載の移動農機の走行ミッション装置とし
ている。
【0008】
【発明の効果】本発明は、以上述べたように構成してい
るから、二つの油圧変速装置と左右の遊星ギヤ機構とを
組み合わせた走行ミッション装置に、車体に装備した方
向センサの検出情報に基づく制御信号によってサイドク
ラッチを断続制御する構成にすれば、自動方向制御機構
を比較的簡単に組み込むことが可能となった。
【0009】したがって、本発明に係る走行ミッション
装置は、操向操作が簡単にできる従来からの特徴を生か
しながら、これに自動方向制御装置を組み込むことがで
きる優れた効果を有する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
的に説明する。まず、走行ミッション装置11は、図1
に示すように、一連のミッション機構を内装したミッシ
ョンケ−ス1の外側に走行用に油圧変速装置4と旋回用
の油圧変速装置5とを装備して構成している。そして、
走行用に油圧変速装置4は、エンジン6から二つのプ−
リ12、12’とベルト13とを介して走行油圧ポンプ
4aに回転駆動力が伝動される配置とし、該走行油圧ポ
ンプ4aから作動油を走行油圧モ−タ4bに供給して、
正・逆転の切換えや変速伝動ができる構成としている。
なお、走行油圧ポンプ4aは、図示は省略したが、操作
装置が接続され増減速の変速と前後進(正・逆転の切換
え)の切換えができる構成としている。
【0011】つぎに、旋回用の油圧変速装置5は、図1
に示すように、旋回油圧ポンプ5aと旋回油圧モ−タ5
bとから構成され、旋回油圧ポンプ5aは上記走行油圧
ポンプ4aの近傍位置で前記エンジン6からの回転駆動
力が入力し易い位置に配置しており、ミッションケ−ス
1の下部の離れた位置に装備した旋回油圧モ−タ5bま
で配管して作動油を供給する構成としている。
【0012】そして、走行用に油圧変速装置4は、ミッ
ションケ−ス1の伝動上手側にあって、走行油圧モ−タ
4bの出力軸14からミッションケ−ス1内に回転動力
を伝動する構成としている。そして、ミッションケ−ス
1内の一連のミッション機構は、副変速機構15と差動
機構16、サイドクラッチ9、9’の順に設けられ、左
右のホイ−ルシャフト2、2’から駆動スプロケット1
7、17’を介して走行クロ−ラ3、3’を伝動する構
成としている。
【0013】そこで、まず、副変速機構15は、図1に
示すように、上記出力軸14から二つの伝動ギヤ18、
18’を介して伝動される変速軸19に、大ギヤ20、
中ギヤ21、小ギヤ22を一体にして軸方向に摺動自由
に軸装して切り換え変速可能に構成している。そして、
刈取動力取出軸23は、図1で解るように、上記変速軸
19の伝動下手側に軸架して端部をミッションケ−ス1
から外側に延長して刈取伝動プ−リ24を軸着してお
り、ケ−ス1内には、小ギヤ22に噛合する変速大ギヤ
25、中ギヤ21に噛合する変速中ギヤ26、大ギヤ2
0に噛合する変速小ギヤ27をそれぞれ軸着し、前記変
速軸19との間に副変速機構15を構成している。
【0014】そして、前記刈取伝動プ−リ24は、走行
速度に同調した速度で後述する刈取前処理装置28の回
転各部を伝動するように設けた刈取PTOプ−リであ
る。そして、差動機構16は、図1に示すように、前記
刈取動力取出軸23の伝動下手側に左右一対の遊星ギヤ
機構7、7’を設け、操向ハンドル8による舵取り操作
に伴って差動機能を発揮する構成としている。そして、
遊星ギヤ機構7、7’は、中心位置のサンギヤ30と、
これに歯合する複数のプラネタリギヤ31と、更に、こ
れらに歯合する外側のリングギヤ32等から構成してい
る。そして、遊星ギヤ機構7、7’は、サンギヤ軸33
に固着したセンタ−ギヤ34に、伝動上手側の刈取動力
取出軸23に軸着している伝動ギヤ35から回転動力が
入力され、そのサンギヤ軸33と同一軸線上にある両外
側のキャリヤ軸36、36’から左右サイドクラッチ
9、9’側に出力する構成としている。
【0015】この場合、既に周知の構成であるが、上記
キャリヤ軸36、36’は、基部側にそれぞれ設けてい
るキャリヤ37に前記した複数のプラネタリギヤ31を
軸受け支持して構成している。そして、左右のサイドク
ラッチ9、9’は、図1に示すように、上記したキャリ
ヤ軸36、36’の伝動下手側に軸架したクラッチ軸3
8、38’に装備して走行クロ−ラ3、3’側への回転
動力を断、続操作する構成としている。そして、サイド
クラッチ9、9’は、図1に示し、従来から周知のよう
に、クラッチ軸38、38’の入力側に遊嵌したクラッ
チギヤ39、39’に、クラッチ軸38、38’に回転
方向にスプライン係合しているクラッチ爪40、40’
を摺動自由に係脱する構成としている。そして、プッシ
ュシリンダ10、10’は、油圧操作によって上記クラ
ッチ爪40、40’を摺動して回転動力の断、続操作を
する構成としている。この場合、プッシュシリンダ1
0、10’は、本件出願で云う左右のサイドクラッチ
9、9’のクラッチ切りの状態を保持できる手段に相当
する。
【0016】そして、ホイ−ルシャフト2、2’は、上
記クラッチ軸38、38’の伝動ギヤ41、41’から
ホイ−ルギヤ42、42’に伝動された回転動力を、駆
動スプロケット17、17’に伝えて走行クロ−ラ3、
3’を走行駆動する構成としている。
【0017】そして、上記プッシュシリンダ10、1
0’は、図2に示すように、分草杆43に装備した方向
センサ(左、右)44、44’の検出信号に基づいて切
り替えられるソレノイドバルブ45に接続され、作動油
が自動的に切り替えられて供給される構成としている。
このように、プッシュシリンダ10、10’は、実施例
の場合、自動方向制御の専用として設けられ、サイドク
ラッチ9、9’も自動方向制御用に装備したものであ
る。
【0018】そして、旋回用の油圧変速装置5は、図1
に示すように、旋回油圧ポンプ5aの回転斜板の角度変
更調節により旋回油圧モ−タ5bの正逆回転と変速伝動
とを行なうが、回転動力を伝動機構46によって旋回入
力軸47に伝動する構成としている。そして、旋回入力
軸47は、図1で解るように、軸着している旋回ギヤ4
8、48’から左リングギヤ32には逆転ギヤ49を介
して伝動可能に歯合しており、右リングギヤ32には正
転のまま伝動する構成としている。したがって、左右の
リングギヤ32は、外周のギヤ部に旋回油圧モ−タ5b
から同一回転速度の動力が、相互に逆回転の回転動力と
して伝動可能に接続した構成としている。
【0019】そして、上記の如き走行ミッション装置1
1を装備したコンバインは、図3に示すように、前部に
刈取前処理装置28を設け、走行車体50上には脱穀装
置51を搭載して刈取脱穀作業ができる構成としてい
る。そして、キャビン52は、操向ハンドル8等の操縦
操作装置をまとめて配置しており、オペレ−タが搭乗し
て操縦する構成としている。
【0020】以上の構成であるから、走行ミッション装
置11は、旋回用の油圧変速装置5を静止・固定状態に
しておいて、走行用の油圧変速装置4を作動すると、回
転動力は、走行油圧モ−タ4bから出力軸14を経て、
副変速機構15、刈取動力取出軸23を経由してセンタ
−ギヤ34、サンギヤ軸33、サンギヤ30に伝達され
る。このようにして、回転動力は、差動装置16を構成
している遊星ギヤ機構7、7’を経て、左右のサイドク
ラッチ9、9’を通りホイ−ルシャフト2、2’を経由
して同速度で左右の走行クロ−ラ3、3’を駆動してコ
ンバインを直進走行することになる。
【0021】つぎに、走行用の油圧変速装置4を静止・
固定状態にしておいて、左右のサンギヤ30を固定して
旋回用の油圧変速装置5を駆動する。すると、回転動力
は、旋回油圧モ−タ5bから出力され、相互に逆方向に
左右のリングギヤ32に伝えるから、走行クロ−ラ3、
3’は、左右が相互に逆方向に回転駆動され、走行車体
50をその場でスピンタ−ンすることになる。
【0022】つぎに、走行車体50を左右に旋回させる
ときには、走行用の油圧変速装置4と旋回用の油圧変速
装置5とを共に駆動しながら走行するが、そのときの旋
回半径は、左右の走行クロ−ラ3、3’の走行速度に基
づいて決まることになる。このようにコンバインを圃場
内で走行させて回り刈りしながら、刈取脱穀作業を続け
ているとき、方向センサ44、44’は、穀稈の植付条
列の株元を検出しながら前進し、検出信号に基づいてソ
レノイドバルブ45を切り替え制御して前進している。
そして、左右のサイドクラッチ9、9’は、上記ソレノ
イドバルブ45の切り替え制御に伴って切り替えられる
作動油により操作されるプッシュシリンダ10、10’
によって断、続され、走行クロ−ラ3、3’への伝動を
自動的に制御して刈取脱穀作業を続けることができる。
【0023】以上述べたように、走行用と旋回用の二つ
の油圧変速装置4、5と左右の遊星ギヤ機構7、7’と
を組み合わせた走行ミッション装置11に、車体50に
装備した方向センサ44、44’の検出情報に基づく制
御信号によってサイドクラッチ9、9’を断続制御する
構成にすれば、自動方向制御機構を比較的簡単に組み込
むことが可能となった。したがって、上述のように、走
行ミッション装置11は、操向操作が簡単にできる従来
からの特徴を生かしながら、これに自動方向制御装置を
組み込むことができた。
【0024】そして、図4に示す構成例は、サイドクラ
ッチ9、9’を設けないで、上記走行ミッション装置1
1に自動方向制御装置を設けた構成例を示すものであ
る。この場合は、方向センサ44、44’の制御信号で
切り替えるソレノイドバルブ45から操作シリンダ55
に作動油を切り替え供給する構成として、旋回油圧モ−
タ5bを直接操作する構成としている。
【0025】この構成例(図4参照)の特徴は、サイド
クラッチが不要なことはもちろんであるが、操作シリン
ダ55からの操作力を旋回油圧ポンプ5aに入力(操
作)しないで、旋回油圧モ−タ5bに入力して操作する
から、舵取り装置側の操作機構にまぎらわしい動を起こ
さないで自動方向制御ができる利点がある。
【0026】別実施例1 つぎに、図5乃至図7に基づいて別実施例1を説明す
る。別実施例1は、ゴムクロ−ラによって生じる弊害を
解消せんとするものである。
【0027】まず、従来の走行ミッション装置aは、図
5に示すように、左右のプッシュシリンダb、b’が左
右のサイドクラッチc,c’を切った後、油圧クラッチ
d、d’を操作する構成になっていた。したがって、油
圧クラッチd、d’は、サイドクラッチc,c’より操
作タイミングが遅れ、旋回用の油圧変速装置eからホイ
−ルシャフトf、f’に回転動力が伝動されるまでに、
タイムラグが生じて伸びていたゴムクロ−ラ(牽引張力
によって素材が伸びる)が縮むために、車体に逆回転の
ショックを与える(オペレ−タがショックを受ける)問
題点があった。
【0028】それに対して、別実施例1は、図6に示す
ように、ソレノイドバルブ60からの作動油をプッシュ
シリンダ61、61’と油圧クラッチ62、62’とに
同時に供給する油圧回路63(プッシュシリンダ61、
61’側)と油圧回路64(油圧クラッチ62、62’
側)とに分岐して構成している。この場合、プッシュシ
リンダ61、61’は、左右のサイドクラッチ61a、
61b(図7参照)を断続操作する構成としている。
【0029】したがって、プッシュシリンダ61、6
1’と油圧クラッチ62、62’とは、ソレノイドバル
ブ60によって切り替えられて供給される作動油がほと
んど同時に供給されるから、左右のサイドクラッチ61
a、61bと油圧クラッチ62、62’の作動のタイム
ラグがほとんど発生せず、上述した従来のゴムクロ−ラ
によるショックが解消される特徴を有するものである。
【0030】別実施例1の走行ミッション装置65は、
一例として図7に示すように、走行用の油圧変速装置6
6(66aは油圧ポンプ、66bは油圧モ−タ)と旋回
用の油圧変速装置67(67aは油圧ポンプ、67bは
油圧モ−タ)とを装備し、走行用の油圧モ−タ66bか
ら回転動力を、副変速装置70を介して左右のサイドク
ラッチ61a、61bに伝動し、旋回用の油圧モ−タ6
7bから回転動力を左右の油圧クラッチ62、62’に
入力する構成としている。
【0031】68、68’はホイ−ルシャフト、69、
69’は駆動スプロケットである。 別実施例2 つぎに、図3を参考にしながら、図8乃至図10に基づ
いて、別実施例2を説明する。
【0032】最近の農業機械、例えば、本件出願の添付
図面、図3に示すコンバインは、各作業装置(独立機能
部分)が電気系機器と油圧系機器とを組み合わせて構成
されている。図3に示す実施例の場合、刈取前処理装置
28は、詳細な説明は省略するが電磁的に切替え作動す
るソレノイドバルブによって作動油が供給される昇降油
圧シリンダ70に支持され、刈高さ制御を行なったり、
作業位置から非作業位置まで上昇できる構成としてい
る。
【0033】このような刈取前処理装置28は、昇降レ
バ−を操作しても上下しなくなった場合、故障が電気系
機器に発生しているのか、或は、油圧系機器に発生して
いるのか解り難く、修理や部品交換に到達するまでに時
間を要する課題があった。別実施例2は、上記の課題を
解消するために、電気系機器と油圧系機器とを組み合わ
せて構成した作業装置(以下、「刈取前処理装置28」
を一例として説明する)の故障診断装置に関し、故障箇
所を検出してキャビン52内(図3参照)のモニタテレ
ビに表示するものである。オペレ−タは、刈取前処理装
置28が上下しなくなったとき、電気系機器と油圧系機
器とのどちら側に故障が発生したかをモニタテレビで知
ることにより修理の対策を迅速に取ることができる。
【0034】以下、昇降レバ−を操作しても刈取前処理
装置28が上下作動しなくなった場合を例に上げて説明
する。まず、電気系機器71は、図8に示すように、コ
ントロ−ラa、カプラb、ヒュ−ズc、ソレノイドd、
ハ−ネスe等があり、接触不良や断線などで通電しない
場合が多い、油圧系機器72は、ギヤポンプf、フィル
タ−g、リリ−フバルブh、バルブスプ−ルi、オイル
j等が対象となり、目詰り、油量不足などがおきる。そ
して、診断スイッチ74(検出センサ)は、電気系機器
71の故障個所を診断するセンサを示し、診断スイッチ
75は、油圧系機器72を構成している各機器の故障個
所を診断するセンサを示し、それぞれコントロ−ラ73
の入力側に接続して構成している。
【0035】76はモ−ド切替えスイッチを示し、スイ
ッチの切替え操作によりコントロ−ラ73を故障診断モ
−ドに切替える構成としている。このようにして、コン
トロ−ラ73は、診断スイッチ74、75から検出情報
が入力されると、それに基づいて故障箇所が電気系機器
71側にあるか、油圧系機器72側で発生しているかを
判断して診断結果をモニタテレビにディスプレイ情報と
して出力することができる構成としている。
【0036】ここに、一例として、バルブスプ−ルの故
障診断例を、図9に基づいて説明すると、ソレノイドバ
ルブdにおいて、診断スイッチ74を、バルブスプ−ル
iのストロ−クエンド(上下死点)に配置する。実施例
の診断スイッチ74は、スプ−ルiがストロ−クエンド
に達すると、検出情報をコントロ−ラ73に入力する構
成にしている。
【0037】このようにして、コントロ−ラ73は、診
断スイッチ74から入力される情報に基づいて判断し、
出力側からディスプレイ情報を出力してキャビン52内
のモニタテレビに表示する。上述した実施例の構成は、
スプ−ルiが左右のストロ−クエンドに達すると診断ス
イッチ74から正常情報が入力されるが、少なくともい
ずれか一方側のストロ−クエンドに達しないときには検
出できず、情報が入力されないから、故障発生箇所と診
断されることになる。
【0038】上記の故障診断作業は、図10にフロ−チ
ャ−トで示すように、まず、モ−ド切替えスイッチ76
を診断モ−ドに切替え、エンジンを始動して油圧ポンプ
等を駆動して作業態勢にして開始する。そして、操作レ
バ−によって刈取前処理装置28を昇降操作すると、ソ
レノイドバルブdが適正に作動すれば、フロ−チャ−ト
にしたがって、油圧系機器72の診断に進み、ソレノイ
ドバルブdが適正に作動しなければ、電気系機器71の
診断に移行する。この経過は、図10のフロ−で解るよ
うに、診断結果(経過)としてデスプレイ表示される。
【0039】以上述べたように、別実施例2に係る故障
診断装置は、作業中に故障が発生すると、モ−ド切替え
スイッチ76の切替え操作によって故障個所の診断がマ
イクロコンピュ−タによって行われ、電気系機器と油圧
系機器とのどちら側に故障が発生したかをモニタテレビ
で知ることができ、修理等の対策を迅速に取ることがで
きる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であって、線図で示す伝動機構
図である。
【図2】本発明の実施例であって、油圧回路図である。
【図3】本発明の実施例であって、コンバインの側面図
である。
【図4】本発明の実施例であって、伝動機構図と油圧回
路図とを示す。
【図5】別実施例1の説明用に示す従来型の該略図であ
る。
【図6】本発明の別実施例1であって、要部の油圧回路
図である。
【図7】本発明の別実施例1であって、伝動機構の展開
図である。
【図8】本発明の別実施例2であって、制御機構のブロ
ック図である。
【図9】本発明の別実施例2であって、スプ−ルの作動
図である。
【図10】本発明の別実施例2であって、故障診断作業
のフロ−チャ−ト。
【符号の説明】 1 ミッションケ−ス 2、2’ ホイ−ルシ
ャフト 3、3’ 走行クロ−ラ 4 走行用の油圧変
速装置 5 旋回用の油圧変速装置 6 エンジン 7、7’ 遊星ギヤ機構 8 操向ハンドル 9、9’ サイドクラッチ 10、10’ プッシ
ュシリンダ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 11/10 B62D 11/10 F16H 47/04 F16H 47/04 A Fターム(参考) 2B043 AA04 AB08 BA03 BB14 DA04 DB05 DB16 2B076 AA03 DA03 DA14 DB06 DB08 3D039 AA02 AA03 AA04 AB13 AC01 AC39 AC74 AD23 3D042 AA01 AA05 AB10 AB11 BA02 BA04 BA08 BA10 BA13 BA16 BA20 BB02 BC09 BC10 BC13 BC17 BD04 BD06 BD08 3D052 DD04 EE01 FF02 GG04 HH02 JJ10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミッションケ−ス1に軸架された左右一
    対のホイ−ルシャフト2、2’には、それぞれ走行クロ
    −ラ3、3’を設け、走行用の油圧変速装置4と旋回用
    の油圧変速装置5とは、エンジン6からの回転駆動力を
    変速伝動と、正逆回転方向の切換え伝動とを可能に装備
    し、前記左右一対のホイ−ルシャフト2、2’は、それ
    ぞれ左右の遊星ギヤ機構7、7’に伝動可能に接続して
    設け、前記走行用の油圧変速装置4は、左右両側の遊星
    ギヤ機構7、7’に回転動力を分配して伝動可能に接続
    して設け、前記旋回用の油圧変速装置5は、前記左右の
    遊星ギヤ機構7、7’に対して、相互に逆回転の回転動
    力を伝動可能に接続して設け、前記左右一対のホイ−ル
    シャフト2、2’は、操向ハンドル8の直進走行位置を
    基準として左又は右への舵取り操作に関連して、一方が
    増速・他方が減速伝動される構成とし、前記左右の遊星
    ギヤ機構7、7’から前記走行クロ−ラ3、3’までの
    左右の伝動経路中に、それぞれサイドクラッチ9、9’
    を介装して構成した移動農機の走行ミッション装置。
  2. 【請求項2】 左右のサイドクラッチ9、9’は、クラ
    ッチ切りの状態を保持できる手段10、10’によっ
    て、クラッチの入り切り操作を可能に構成した請求項1
    記載の移動農機の走行ミッション装置。
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