JP4923710B2 - 移動農機のミッションケース - Google Patents

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Description

この発明は、トラクタや乗用管理機等の移動農機におけるミッションケース内の動力伝動構成と油圧機器の配置構成に関する。
トラクタ等の移動農機においては、特開2004−201622号公報に記載の如く、エンジンから走行輪へ動力を伝動するミッションケース内に多段にわたる変速ギアと変速クラッチや前輪への動力伝動を断続する駆動切換クラッチ等を設けて、作業条件に応じた速度で走行できるように走行輪への駆動軸の回転を細かく増減速している。また、これらの変速クラッチや駆動切り替えクラッチの作動は油圧を用いて操作が容易に行えるようにしている。
特開2004−201622号公報
このような従来の移動農機にあっては、ミッションケースの側面に多くの制御バルブや分流バルブを設けると共に、これらの制御バルブや分流バルブに対して油圧配管によって油路を連結しなければならず、多くの配管を引き回してミッションケースの周囲に設置する際に配管が場所を取る上、ミッションケースに沿わせて配管を設けると構成が複雑になりミッションケースの外側部に取り付けられるフィルタや油圧機器の点検整備がやり難いといった問題点を有していた。
そこで、本発明では、ミッションケース内の動力伝動構成を合理的に配置し、ミッションケースの外側に油圧機器を合理的に取り付けることで点検整備を行いやすくすることを課題とする。
本発明の上記課題は次の構成によって達成される。
すなわち、請求項1に記載の発明では、ミッションケース1内の伝動経路に前後進切換クラッチ2の下手側に変速切換用第一変速クラッチ3及び第二変速クラッチ4を配置すると共に、該ミッションケース1の外側上面に、油圧ポンプ10を設け、該油圧ポンプ10の左に前後進切換クラッチ2の切換バルブ5を設け、油圧ポンプ10後側のミッションケース1の外側上面に第一変速クラッチ3へ送油する第一切換弁6と第二変速クラッチ4へ送油する第二切換弁7とを左右並列に配置した移動農機のミッションケースとする。
請求項2に記載の発明では、前記第一変速クラッチ3と第二変速クラッチ4の伝動下手側に、高・低速切換クラッチ8を配置すると共に、ミッションケース1の外側上面に、前記第一変速クラッチ3へ送油する第一切換弁6か第二変速クラッチ4へ送油する第二切換弁7のうちのいずれか一方の後側に前記高・低速切換クラッチ8へ送油する高・低速切換バルブ9を配置してなる請求項1に記載の移動農機のミッションケースとする。
請求項3に記載の発明では、第一切換弁6と第二切換弁7及び高・低速切換バルブ9へ送油する油圧源となる油圧ポンプ10をミッションケース1の左右片側に配置し、エンジン14の出力軸に直結した入力軸15に対して油圧ポンプ10の駆動部11と左右対称位置にPTO軸の駆動部12を配置してなる請求項1に記載の移動農機のミッションケースとする。
前記構成による作用効果は次の通りである。
請求項1の構成では、エンジンの動力は、前後進切換クラッチ2を経て例えば一速/三速切換用第一変速クラッチ3或いは二速/四速切換用第二変速クラッチ4を経て動力伝動されるが、これらのクラッチ2,3,4を作動する切換バルブ5と第一切換バルブ6及び第二切換バルブ7がミッションケース1の外側上部で各クラッチ2,3,4の近くに設けられているため、圧油の圧ロスが少なく各クラッチ2,3,4が迅速に作動し整備点検が容易になる。
請求項2の構成では、高・低速切換クラッチ8を設けることでさらに多段に変速出来て細かい走行速度の変更が可能になると共に、前記切換バルブ5と第一切換バルブ6と第二切換バルブ7及び高・低速切換バルブ9がそのクラッチ2,3,4の近くで作動が良好であり、点検整備もまとめて行うことが出来る。
請求項3の構成では、油圧ポンプ10の駆動部11とPTO軸の駆動部12がエンジン14の 出力軸に直結した入力軸15に対して左右対称位置に配置されることで、機体の左右重量バラ ンスがよく操縦性が良くなる。
以下、図面に基づいて、この発明の実施の形態を説明する。
図1は、駆動力の伝動機構を示す線図で、エンジン14から前輪89と後輪58とPTO軸113及び油圧ポンプ10への動力伝動構成を示している。
エンジン14の出力軸に直結した入力軸15には、ギア16を固着し、前後進切換クラッチ2を装着している。ギア16は第一カウンタ軸91に固着したギア92に噛み合い、この第一カウンタ軸91に固着した別のギア93に中間ギア94を噛み合わせ、さらにこのギア94を油圧ポンプ10の入力軸96に固着したギア95に噛み合わせて、油圧ポンプ10を常時駆動する構成としている。この油圧ポンプ10に同軸芯で隣接してパワーステアリング用油圧ポンプ133を設けて同軸で駆動している。
前後進切換クラッチ2の一方のギア17は第一変速軸18に固着したギア19に噛み合って減速し、前後進切換クラッチ2の他方のギア20はカウンタギア22を介して第一変速軸18に固着したギア23に噛み合って逆転で動力を伝動している。すなわち、前後進切換クラッチ2をギア17側に入れる(繋ぐ)と入力軸15の回転が逆方向回転で第一変速軸18に伝動され、ギア20側に入れると入力軸15の回転が順方向回転で第一変速軸18に伝動される。
前記第一変速軸18には前後進切換クラッチ2の伝動下手側に、変速切換用第一変速クラッチ3と変速切換用第二変速クラッチ4を装着している。このうち第1一変速クラッチは一速/三速切換用に、第二変速クラッチ4は二速/四速切換用に構成されている。すなわち第一変速クラッチ3のギア25,27は第二カウンタ軸24に固着したギア26,28に噛み合い、一速用に減速したり三速用に増速して第一変速軸18の回転を第二カウンタ軸24に伝動している。さらに、第二変速クラッチ4のギア29,31は第二カウンタ軸24に固着したギア30,32に噛み合い、二速用に増速し四速用に大きく増速して第一変速軸18の回転を第二カウンタ軸24に伝動している。
前記第二カウンタ軸24の伝動下手側に第三カウンタ軸34をカップリング33で連結して回転をそのままで伝動している。この第三カウンタ軸34には小ギア35と大ギア36を固着している。
小ギア35と大ギア36は第二変速軸37に装着した高・低速切換クラッチ8の大ギア38と小ギア39にそれぞれ噛み合い、第三カウンタ軸34の回転を高速或いは低速で第二変速軸37に伝動している。
第二変速軸37の伝動下手側端部にギア42を固着し、このギア42と第三駆動軸49に回動可能に軸支した大小ギア59の大ギア44を噛み合わせて減速伝動している。
大小ギア59の小ギア45は、ベベルギア軸48に軸支した二連副変速クラッチ40のギア43に噛み合わせて減速伝動している。さらに、ギア43と一体に設けたギア47を第五カウンタ軸120に固着した大ギア50に噛み合わせて減速伝動している。
第五カウンタ軸120にはさらに小ギア51が固着され、この小ギア51が二連副変速クラッチ40の大ギア46と噛み合ってさらに減速伝動されている。従って、第二変速軸37の回転はギア42→大ギア44→小ギア45→ギア43→ギア47→大ギア50→小ギア51→ギア46と順次減速されながら伝動されていく。
二連副変速クラッチ40のシフター121,122はベベルギア軸48へ軸方向にスライド可能に係合していて、シフター121をギア43側へスライドして係合するとギア43の回転がベベルギア軸48に伝わり、シフター122がギア47側へスライドして係合するとギア47の回転がベベルギア軸48に伝わり、シフター122がギア48側へスライドして係合するとギア48の回転がベベルギア軸48に伝わって、段々と減速されてベベルギア軸48が低速で回転することになる。
ベベルギア軸48の回転はベベルギア54,55を経てデフギア123に伝動され、デフギア123から車軸56と遊星ギア57を経て後輪58へ伝動される。
以上の説明を要約すると、入力軸15の回転はまず前後進切換クラッチ2で正転或いは逆転に切り替えられ、一速/三速切換用第一変速クラッチ3と二速/四速切換用第二変速クラッチ4で4段に変速され、高・低速切換クラッチ8で2段に変速され、さらに二連副変速クラッチ40で3段に変速されて、ベベルギア軸48に伝動される。すなわち、4×2×3=24段に変速されるのである。
前輪89への伝動は、次の如くなされる。ベベルギア軸48にギア53を固着し、このギア53を第三駆動軸49に固着したギア52に噛み合わせて第三駆動軸49を駆動する。第三駆動軸49に固着した別のギア68を前輪駆動軸76にカップリング75で連結した変速軸67に装着した前輪増速クラッチ70のギア69と噛み合わせている。前輪増速クラッチ70のギア126,74は第七カウンタ軸71に固着したギア72,73と噛み合わせて、通常の前輪駆動から前輪増速と前輪駆動切り(二駆)に切り替えるようにしている。
前輪駆動軸76にはギア77を固着し、前輪駆動ベベル軸127に固着したギア78に噛み合わせて動力伝動している。
前輪駆動ベベル軸127の動力は、ベベルギア79,80、デフギア81、ベベルギア82,83、垂直軸84、ベベルギア85,86、遊星ギア88を経て前輪89を駆動している。
次にPTO駆動軸113の動力伝動を説明する。
前記入力軸15のギア16には、第四カウンタ軸102に装着したPTO断続クラッチ100のギア101が噛み合わされ、この第四カウンタ軸102に2個のギア103,104が固着されている。
前記入力軸15に対して油圧ポンプ10の入力軸96と左右対称位置に第一PTO軸107と第二PTO軸66と第三PTO軸109が直列状に配置され、伝動最上手側の第一PTO軸107に装着した高・低クラッチ12のギア105、106がそれぞれ前記ギア103,104と噛み合ってシフタをスライドすることで高速或いは低速で正逆転クラッチ65を駆動する。
正逆転クラッチ65は、第六カウンタ軸62に固着したギア63,64と第八カウンタ軸60に固着したギア61に適宜噛み合わせて第二PTO軸66の回転方向を変える。
正逆転クラッチ67を装着した第二PTO軸66は、カップリング108で第三PTO軸109が連結され、さらにこの第三PTO軸109にカップリング110でギア111の軸が連結され、ギア111がPTO駆動軸113に固着したギア112と噛み合い、PTO駆動軸113が駆動される。
なお、前後進切換クラッチ2と一速/三速切換用第一変速クラッチ3と二速/四速切換用第一変速クラッチ4と高・低速切換クラッチ8及びPTO断続クラッチ100の各クラッチディスクのサイズを同一にして共用性を持たせている。
次に、図4で前記各変速クラッチを作動させる油圧機器の回路を説明する。
油圧ポンプ10から吐出される圧油は作業機作動用油圧路130とミッションケース1内の走行伝動経路作動用油圧路131に分岐して供給している。この圧油の供給圧力はメインリリーフバルブ132で圧力を調整している。油圧ポンプ10へ供給される油は二連のサクションフィルタ124を介してミッションケース1内から吸い上げられる。125は油の温度を検出する油温センサで、各油圧シリンダでの作動圧判定の際の参照データとして油温を用いる。
油圧ポンプ10と同時に駆動されるパワーステアリング用油圧ポンプ133がステアリング操作油圧機器134に圧油を供給している。
走行伝動経路作動用油圧路131に供給された圧油は、まず第二バルブ7を介して二速/四速切換用第二クラッチ4の四速用シリンダ136と2速用シリンダ137に供給し、第一バルブ6を介して一速/三速切換用第一クラッチ3の一速用シリンダ139と三速用シリンダ140に供給している。
さらに、ペダル操作バルブ141と前後進切換バルブ5を介して前後進切換クラッチ2の油圧作動部143に供給している。
さらに、サブリリーフバルブ144でさらに減圧されて二つの油圧路147,148に分岐し、一方の油圧路147から切換バルブ145を介して前輪増速クラッチ70の油圧シリンダ146へ圧油が供給され、他方の油圧路148の圧油が次の回路へ供給される。
まず、二つの高・低速切換バルブ9a,9bを介して高・低速切換クラッチ8の高・低切換シリンダ149へ供給され、次に前輪用デフロックシリンダ153と後輪用デフロックシリンダ154へ切換バルブ152を介して圧油が供給され、さらに、切換バルブ155を介して前輪増速クラッチ70の四駆用クラッチ作動部156に供給され、最後に、切換バルブ157を介してPTOクラッチ100の油圧シリンダ158に供給される。
図2と図3は、前記の各油圧バルブ等のミッションケース1への配置状態を示すものである。
ミッションケース1の外側を見た図面が図2と図3で、このミッションケース1の上側右に油圧ポンプ10を設置し、その左に前後進切換クラッチの切換バルブ5を設置し、油圧ポンプ10の後ろ側に二速/四速切換用第二変速クラッチ4の第二切換バルブ7を設置し、この第二切換バルブ7横側隣り合わせに一速/三速切換用第一変速クラッチ3の第一切換バルブ6を設置し、さらに、この第一切換バルブ6の後側に高・低切換クラッチ8の切換バルブ9a,9bを設置し、この切換バルブ8a,8bの右側に前輪増速クラッチ70の切換バルブ145を設置している。
サクションフィルタ146の後部にはミッションオイルの温度を検出する温度センサ125が設けられ、第二切換バルブ7の前側に圧力センサ21が設けられ、これらのセンサ125,21の着脱や調整がミッションケース1の上側から行えるようにしている。
ミッションケース1は、前後進切換クラッチ2等を内装する前部ミッションケース1aと、主変速クラッチとしての一速/三速切換用第一変速クラッチ3、二速/四速切換用第二変速クラッチ4、高・低速切換クラッチ8、及び二連副変速クラッチ40等を内装する中間ミッションケース1bと、デフギア123等を内装する後部ミッションケース1cとからなっている。そして、前記のように、二速/四速切換用第二変速クラッチ4の第二切換バルブ7を設置し、この第二切換バルブ7横側隣り合わせに一速/三速切換用第一変速クラッチ3の第一切換バルブ6を設置するものであるが、これら第一、第二切換バルブ6,7に連通する油路は、図5(A)に示すように、中間ミッションケース1bの側壁に形成されるものであるが、第一、第二切換バルブ6,7のうち、一方のバルブ6から第一変速軸18に連通する油路6aを、機体中心を挟んで左右一方に設け、他方のバルブ7の油路7aは他方側に設けている。このように構成すると、複数の油圧クラッチへ連通する油路をミッションケース1bの両側壁に効率的に配置することができる。
また、上記のように、第一、第二切換バルブ6,7の油路6a,7aはミッションケース1bの側壁に沿って形成するが、更に図5(B)に示すように、メタル部材160を中間ミッションケース1bに装着する構成とし、該メタル部材160には、クラッチ軸としての前記第一変速軸18を支持すると共に、該軸18挿入孔から放射状に油路160a,160a…を形成して上記の油路6a,7aに連通させている。このように構成すると、機体中心に配置した油圧クラッチより放射状にミッションケース1b側壁へ向け油路160a,160a…を形成するため、ミッションケース1bの内部に配設するギアや軸等の部品との干渉をなくして効率的に切換バルブと油圧クラッチ間を油路接続することができる。
また、メタル中央部の第一変速軸18挿入用ボスより放射状に形成し、メタル外周部にて連通させるため、油路のボスによって第一変速軸18挿入ボスを補強構造となし得、またメタル自体の剛性も向上できる。
なお、図6(A)(B)において、第一変速軸18には、その長手方向に5本の油路18a〜18eが形成されていてうち2本の油路18a,18bは一速/三速切換用第一変速クラッチ3の第一切換バルブ6に連通し、更に2本18c,18dの油路は二速/四速切換用第二変速クラッチ4の第二切換バルブ7に連通し、残る1本の油路18eは、別途配置の供給手段によって供給される潤滑油路とされる。
前記ミッションケース1のうち前部ミッションケース1aには、内部に前後進切換クラッチ2を設けるが、その切換バルブ5を前後進切換クラッチ2の上部のミッションケース1a上面に配置構成している。そして、該切換クラッチ2と切換バルブ5との中間に入力軸15に通じる油路165a,165a…を形成している。このように構成すると、切換バルブ5が上面に配置されるためメンテナンス性を良好とし、短い距離の油路165a,165a…でクラッチ軸としての入力軸15に連通させることができるため、圧力損失を低減できる。
従来農用トラクタの油圧ポンプは、エンジン側面又は後部ミッションケースの上面に配置されているため、ミッションケース油面よりかなり高い位置になってサクション側の吸い込み抵抗が大となって、エア噛み等の恐れがあった。ところが前記油圧ポンプ10の伝動及び配置の構成は、前記のとおり、入力軸15から、ギア16、第一カウンタ軸91、ギア92、ギア93、中間ギア94、入力軸96を経て常時駆動される構成であり、ミッションケース1の側面に装着するから、該ポンプ10の上下位置をポンプ10吸い込み口がオイルレベルより下あるいはオイルレベル近傍に設定でき、ポンプの吸い込み抵抗を少なくさせる。このようなポンプ吸い込み抵抗を少なくするための別手段としては、同じくミッションケース1のうち後部ミッションケース1cの側面においてベベルギア軸48の近傍に配置させる構成としてもよい。
前記複数の切換バルブにおいて、第一切換バルブ6は減圧バルブ167の上面に重合状態に配置されている。該減圧バルブ167は、油圧ポンプ10からの作動油をその下手側に設けた複数個の油圧機器に所定の圧力の作動油を供給することを目的として設けられるが、減圧バルブ167から第一切換バルブ6、第二切換バルブ7へと連通させる構成であり、このうち、第一切換バルブ6は上記のように重合させて設けられるからバルブブロックに形成される油路どおしを直接接続する構成とし、一方第二切換バルブ7に対しては、減圧バルブ167からミッションケース1の上壁に形成した油路168を経由して両者接続され、所定圧力の作動油を供給し得る構成としている。該油路168はミッションケース1の上壁を左右に貫通する状態に形成される構成であるから、限られたミッションケース1上部スペースに複数のバルブを効率的に配置させることができる。
なお、上記油路168の一方は油圧ポンプ10のデリバリパイプ169に通じているが、他方は適宜に別の油圧機器に接続できる。
上記の減圧バルブと切換バルブとの2段重合構成と他の切換バルブへの減圧調整済作動油の供給構成は、前記高・低速切換バルブ9と減圧バルブ170との左右配置構成とミッションケース1の上部を横切る油路171とによっても構成されている。なお、本実施例では、減圧バルブ170との上下2段重合構成としてオートブレーキ制御バルブ172を付設し、更に高・低速切換バルブ9の上面には前記デフロック用切換バルブ152を重合配置させて、少ないスペースに効率的に切換バルブを配設している。なお、オートブレーキ制御バルブ172は、左・右の後輪ブレーキ部に圧油を給排することによって、左右ブレーキを独立的に制動し、あるいは同時ブレーキが可能に設けられ、旋回操作と連動して左右片方のブレーキを制動させて旋回操作を容易化でき、デフロック切換バルブは、後輪(または前後輪)の左右車軸の差動回転をロックして一体的に回転させるデフロックと標準の差動回転とさせる切換機構を制御するものである。
上記伝動機構や油圧回路を備えたトラクタは、図8に示すように、車体前部のボンネット180内部にエンジン14を搭載し、このエンジンEの回転動力をミッションケ−ス1内の伝動機構に伝え、適宜減速された回転動力を左右前輪89及び左右後輪58へ伝える構成としている。
また前記エンジンEの後方には、左右前輪89,89を操舵するステアリングハンドル181が装備され、更にその後方には操縦席182が設置されている。また前記ミッションケ−ス1の後上部にはシリンダケース183が搭載され、このシリンダケース183の左右両側部には、左右リフトアーム184,184が回動自在に枢支されている。そしてシリンダケース183内に収容されている作業機昇降用油圧シリンダに作動油を供給すると前記リフトアーム184,184が上方へ回動する構成となっている。また前記リフトアーム184,184に連結するロアリンク185,185とトップリンク186との3点リンク機構には各種作業機Rを連結できる構成となっている。
ミッションケース内の動力伝動線図である。 ミッションケースの平面図である。 ミッションケースの背面図である。 動力伝動部の油圧機器配置図である。 図3におけるミッションケースのa−a線切断端面図(A)、及びメタル部正面図(B)である。 中間ミッションケース部外装の平面図(A)、及びその側面図(B)である。 前部ミッションケース部の側段面図である。 トラクタの側面図である。
1 ミッションケース
2 前後進切換クラッチ
3 一速/三速切換用第一変速クラッチ
4 二速/四速切換用第二変速クラッチ
5 切換バルブ
6 第一バルブ
7 第二バルブ
8 高・低速切換クラッチ
9 高・低速切換バルブ
10 油圧ポンプ
11 油圧ポンプ駆動部
12 PTO軸駆動部

Claims (3)

  1. ミッションケース(1)内の伝動経路に前後進切換クラッチ(2)の下手側に変速切換用第一変速クラッチ(3)及び第二変速クラッチ(4)を配置すると共に、該ミッションケース(1)の外側上面に、油圧ポンプ(10)を設け、該油圧ポンプ(10)の左に前後進切換クラッチ(2)の切換バルブ(5)を設け、油圧ポンプ(10)後側のミッションケース(1)の外側上面に第一変速クラッチ(3)へ送油する第一切換弁(6)と第二変速クラッチ(4)へ送油する第二切換弁(7)とを左右並列に配置した移動農機のミッションケース。
  2. 前記第一変速クラッチ(3)と第二変速クラッチ(4)の伝動下手側に、高・低速切換クラッチ(8)を配置すると共に、ミッションケース(1)の外側上面に、前記第一変速クラッチ(3)へ送油する第一切換弁(6)か第二変速クラッチ(4)へ送油する第二切換弁(7)のうちのいずれか一方の後側に前記高・低速切換クラッチ(8)へ送油する高・低速切換バルブ(9)を配置してなる請求項1に記載の移動農機のミッションケース。
  3. 第一切換弁(6)と第二切換弁(7)及び高・低速切換バルブ(9)へ送油する油圧源となる油圧ポンプ(10)をミッションケース(1)の左右片側に配置し、エンジン(14)の出力軸に直結した入力軸(15)に対して油圧ポンプ(10)の駆動部(11)と左右対称位置にPTO軸の駆動部(12)を配置してなる請求項1に記載の移動農機のミッションケース。
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