JP4693313B2 - 作業車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば圃場の穀稈を連続的に刈取って脱穀するコンバインまたは耕耘トラクタまたは圃場管理車などの作業車に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、作業負荷・燃料の残量・車速状態など各作業情報を表示する計器パネルを備えた作業車においては、計器パネルは一般に操向ハンドルより外側前方に配置されているため、運転席位置の作業者が前方の圃場状況や刈取状況を確認する場合、計器パネルによって視界が遮ぎられる状態となって視認性に悪いという不都合があった。
【0003】
また、左右走行クローラで車体を走行させる作業車にあって、丸形操向ハンドルを左右に回動操作したとき、回動操作量に応じ車速を減速させると同時に左右走行クローラの一方を増速・他方を減速させる旋回構造のものにあっては、減速側のクローラ速度が0(ブレーキターン)或いは逆転(スピンターン)状態となっても作業者には即感知することができないで、旋回の場合はクローラで圃場を荒らしたり、湿田の場合にはクローラを空回り状態とさせて移動不可能とさせるなどの不都合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
したがって請求項1に係る発明は、丸形操向ハンドル(19)の左右回動操作で車体を左右に旋回させる構造であって、前記操向ハンドル(19)は、ハンドルホイル(112)と、ハンドルホイル(112)に連結するハンドルスポーク(122)と、ハンドル軸(115)に固定するハンドルハブ(124)とを有し、ハンドルホイル(112)とハンドルスポーク(122)とハンドルハブ(124)とによって囲む空間域(125)に前記計器パネル(113)のパネルボックス(126)を配置する作業車において、前記パネルボックス(126)は、パネル収納部(127)と、ハンドル軸外筒(128)の上端側に固定するパネル固定部(129)と、パネル収納部(127)にパネル固定部(129)を連結するフレーム部(130)とによって形成し、前記パネル固定部(129)は本体部(129a)と半割体(129b)とに分割可能に形成し、本体部(129a)と半割体(129b)とを合体させてボルト(131)止め固定し、ハンドル軸外筒(127)の上端外周にパネル固定部(129)を被嵌するように構成したもので前方の視認性を向上させると共に、計器パネル(113)の視認性を良好とさせるものである。
【0005】
【0006】
【0007】
また、請求項2に係る発明は、前記ハンドル軸(115)上端側の延設軸部(115b)に軸受メタル(132)を介してパネル収納部(127)を回転自在に支持させる一方、ハンドルホイル(112)の回転中心部に対して計器パネル(113)の中心部を運転席(20)側にオフセットさせるように構成したもので、計器パネルを運転作業者に近づけて計器パネルに対する視認性を良好とさせると共に、ハンドルホイル内の計器パネル前方の空間域を広げて、空間域を通しての作業状況の確認など容易且つ正確に行わせて作業の信頼性を向上させるものである。
【0008】
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1はコンバインの全体側面図、図2は同平面図であり、図中1は左右一対の走行部材である走行クローラ2を装設するトラックフレーム、3は前記トラックフレーム1に架設する機台、4はフィードチェン5を左側に張架し扱胴6及び処理胴7を内蔵している脱穀部、8は刈刃9及び穀稈搬送機構10などを備える刈取部、11は刈取フレーム12を介して刈取部8を昇降させる油圧シリンダ、13は排藁チェン14終端を臨ませる排藁処理部、15は脱穀部4からの穀粒を揚穀筒16を介して搬入する穀物タンク、17は前記タンク15の穀粒を機外に搬出する排出オーガ、18は丸形操向ハンドル19及び運転席20などを備える運転台、21は運転席20下方に設けるエンジンであり、連続的に穀稈を刈取って脱穀するように構成している。
【0011】
さらに、図3に示す如く、前記走行クローラ2を駆動するミッションケース22は、1対の第1油圧ポンプ23及び第1油圧モータ24を備えて走行主変速用の油圧式無段変速機構を形成する変速部材25と、1対の第2油圧ポンプ26及び第2油圧モータ27を備えて旋回用の油圧式無段変速機構を形成する操向部材28とを備え、前記エンジン21の出力軸21aに第1及び第2油圧ポンプ23・26の入力軸29を伝達ベルト30によって連結させて、ポンプ23・26を駆動するように構成している。
【0012】
また、前記第1油圧モータ24の出力軸31に、副変速機構32及び差動機構33を介して左右走行クローラ2の各駆動輪34を連動連結させるもので、前記差動機構33は左右対称の1対の遊星ギヤ機構35・35を有し、各遊星ギヤ機構35は1つのサンギヤ36と、該サンギヤ36の外周で噛合う3つのプラネタリギヤ37と、これらプラネタリギヤ37に噛合うリングギヤ38などで形成している。
【0013】
前記プラネタリギヤ37はサンギヤ軸39と同軸線上とのキャリヤ軸40のキャリヤ41にそれぞれ回転自在に軸支させ、左右のサンギヤ36・36を挾んで左右のキャリヤ41を対向配置させると共に、前記リングギヤ38は各プラネタリギヤ37に噛み合う内歯38aを有してサンギヤ軸39とは同一軸芯上に配置させ、キャリヤ軸40に回転自在に軸支させ、キャリヤ軸40を延設して車軸を形成して駆動輪34を軸支させている。
【0014】
また、走行用の油圧式無段変速部材25は、第1油圧ポンプ23の回転斜板の角度変更調節により第1油圧モータ24の正逆回転と回転数の制御を行うもので、第1油圧モータ24の回転出力を出力軸31の伝達ギヤ42より各ギヤ43・44・45及び副変速機構32を介して、サンギヤ軸39に固定したセンタギヤ46に伝達してサンギヤ36を回転するように構成している。前記副変速機構32は、前記ギヤ44を有する副変速軸47と、前記ギヤ45を介してセンタギヤ46に噛合うギヤ48を有する駐車ブレーキ軸49とを備え、副変速軸47とブレーキ軸49間に各1対の低速用ギヤ50・51、中速用ギヤ52・53、高速用ギヤ54・48を設けて、低中速スライダ55及び高速スライダ56のスライド操作によって副変速の低速・中速・高速の切換を行うように構成している。なお低速・中速間及び中速・高速間には中立を有する。また前記ブレーキ軸49に駐車ブレーキ57を設けると共に、刈取部8に回転力を伝達する刈取PTOギヤを副変速軸47に設けて、刈取部8を車速同調速度で駆動している。
【0015】
上記のように、前記センタギヤ46を介しサンギヤ軸39に伝達された第1油圧モータ24からの駆動力を、左右の遊星ギヤ機構35を介して左右キャリヤ軸40に伝達させると共に、左右キャリヤ軸40に伝達された回転を左右の駆動輪34にそれぞれ伝え、左右走行クローラ2を駆動するように構成している。
【0016】
さらに、旋回用の油圧式無段変速機構で形成する操向部材28は、第2油圧ポンプ26の回転斜板の角度変更調節により第2油圧モータ27の正逆回転と回転数の制御を行うもので、操向出力ブレーキ59を有するブレーキ軸60と、操向出力クラッチ61を有するクラッチ軸62と、前記の左右リングギヤ38の外歯38bに常時噛合させる左右入力ギヤ63・64を設け、第2油圧モータ27の出力軸27aに前記ブレーキ軸60及び操向出力クラッチ61を介してクラッチ軸62を連結させ、クラッチ軸62に正転ギヤ65を介して右入力ギヤ64を連結させ、またクラッチ軸62に正転ギヤ65及び逆転ギヤ66を介して左入力ギヤ63を連結させている。そして、副変速スライダ55・56の中立によって前記ブレーキ59を入にしかつクラッチ61を切にする一方、前記中立以外の副変速出力時にブレーキ59を切にしかつクラッチ61を入にし、右側のリングギヤ38の外歯38bに正転ギヤ65を介してモータ27回転力を伝え、また左側のリングギヤ38の外歯38bに正転ギヤ65及び逆転ギヤ66を介してモータ27回転を伝え、第2油圧モータ27を正転(逆転)時、左右同一回転数で、左リングギヤ38を逆転(正転)させ、かつ右リングギヤ38を正転(逆転)とさせるように構成している。
【0017】
而して、旋回用の第2油圧モータ27を停止させて左右リングギヤ38を静止固定させた状態で、走行用の第1油圧モータ24を駆動すると、第1油圧モータ24からの回転出力はセンタギヤ46から左右のサンギヤ36に同一回転数で伝達され、左右遊星ギヤ機構35のプラネタリギヤ37、キャリヤ41を介して左右の走行クローラ2が左右同一回転方向で同一回転数によって駆動され、機体の前後方向直進走行が行われる。一方、走行用の第1油圧モータ24を停止させて左右のサンギヤ36を静止固定させた状態で、旋回用の第2油圧モータ27を正逆回転駆動すると、左側の遊星ギヤ機構35が正或いは逆回転、また右側の遊星ギヤ機構35が逆或いは正回転し、左右走行クローラ2を逆方向に駆動し、機体を左或いは右に旋回させる。また、走行用の第1油圧モータ24を駆動させながら、旋回用の第2油圧モータ27を駆動することにより、機体が左右に旋回して進路が修正されるもので、機体の旋回半径は第2油圧モータ27の出力回転数によって決定される。
【0018】
図2、図4乃至図8に示す如く、前記運転台18の前部上面にステアリングコラム67を立設固定させ、ステアリングコラム67上面上方側に操向ハンドル19を縦軸回りに回転自在に取付けると共に、運転台18左側にサイドコラム68を設け、サイドコラム68下方にミッション22を配設させ、主変速レバー69、副変速レバー70、刈取クラッチレバー71、脱穀クラッチレバー72を前記サイドコラム68に取付ける。また、前記ステアリングコラム67は、アルミニウム合金鋳物を成形加工して形成し、左右に分割自在な2つ割れ構造で複数のボルトで締結して箱形に形成している。
【0019】
また、前記操向ハンドル19にハンドル軸73上端側を連結させ、ハンドル軸73をステアリングコラム67上部に回転自在に軸支させると共に、ステアリングコラム67上部に操向入力軸74上端部を回転自在に軸支させ、ハンドル軸73のギヤ75と操向入力軸74のセクタギヤ76を噛合させて各軸73・74を連結させ、ステアリングコラム67内部の略中央で上下方向に操向入力軸74を延設させる。
【0020】
さらに、前記ステアリングコラム67の左側面で上下幅略中間に軸受部材77を着脱自在に固定させ、変速入力軸78の一端部を軸受部材77にベアリングを介して回転自在に片持ち支持させ、変速入力軸78を左右方向に略水平に軸支させると共に、操向入力軸74下端に自在継手79を介して入力支点軸80上端側を連結させ、入力支点軸80に入力部材81を固定させ、変速入力軸78にベアリングを介して入力部材81を回転自在に取付けると共に、入力部材81に入力連結体82を着脱自在に固定させ、入力部材81を操向入力軸74中心に回転自在に支持させるもので、前記操向入力軸74の正逆転によって入力部材81を略垂直な入力軸74芯線回りに正逆転させると共に、前記変速入力軸78の正逆転によって略水平な左右方向の入力軸78芯線回りに入力支点軸80及び入力部材81を回転させて前後方向に傾動させる。また、垂直方向の操向入力軸74芯線と左右水平方向の変速入力軸78芯線とが直角交叉する交点に自在継手79を取付け、操向ハンドル19の操向入力軸74正逆転操作により操向入力軸74芯線回りに入力部材81と入力連結体82を正逆転させる。
【0021】
また、前記ステアリングコラム67の下部前側に主変速軸83を回転自在に軸支させ、左右方向に略水平に横架させる主変速軸83の左側端をステアリングコラム67の左側外方に突設させると共に、サイドコラム68下方の機台3に回転自在に設ける中介軸84にロッド85を介して主変速軸83を連結させ、主変速レバー69をレバー支点軸86回りに前後方向に揺動させる変速操作によって主変速軸83を正逆転させる。また、変速アーム87及びリンク88を介して変速入力軸78に主変速軸83を連結させ、主変速レバー69の主変速軸83正逆転操作により前記入力部材81を変速入力軸78芯線回りに前後に傾動させる。
【0022】
さらに、筒軸形の操向出力軸89を前記主変速軸83に回転自在に取付け、操向出力リンク90を操向出力軸89に固定させると共に、操向ロッド91の上端部を前記入力連結体82に自在継手92を介して連結させ、球関継手を介して操向ロッド91の下端部を操向出力リンク90に連結させ、走行進路を変更させる操向機構93を構成している。
【0023】
また、前記操向出力軸89の上方で該軸89と略平行に変速出力軸94をステアリングコラム67内部に回転自在に軸支させ、変速出力リンク95を変速出力軸94に固定させると共に、変速ロッド96の上端部を前記入力連結体82に自在継手97を介して連結させ、球関継手を介して変速ロッド96の下端部を変速出力リンク95に連結させ、走行速度の変更並びに前後進の切換を行う変速機構98を構成している。
【0024】
さらに、互に回転自在な二重軸構造の内側の操向操作軸99並びに外側の変速操作軸100をステアリングコラム67の下部後側で左右幅中央に回転自在に取付けるもので、長さ調節自在な球関継手軸101及び変速リンク102・103を介して前記変速出力軸94に変速操作軸100上端部を連結させると共に、長さ調節自在な球関継手軸104及び操向リンク105・106を介して前記操向出力軸89に操向操作軸99上端部を連結させる。
【0025】
また、前記各操作軸99・100は同一軸芯上に略垂直にステアリングコラム67底部に立設させ、各操作軸99・100上端部をステアリングコラム67内部に延設させて各出力軸89・94に連結させると共に、ステアリングコラム67底面下方に各操作軸99・100下端部を突設させ、前記運転台18の作業者搭乗ステップ下面側に各操作軸99・100下端側を延設させるもので、車速リンク107を介して前記変速操作軸100下端部に車速ロッド108を連結させると共に、旋回リンク109を介して操向操作軸99下端部に旋回ロッド110を連結させる。
【0026】
そして車速リンク107の正逆転操作により第1油圧ポンプ23斜板角調節を行って第1油圧モータ24の回転数制御及び正逆転切換を行い、走行速度(車速)の無段階変更並びに前後進の切換を、また旋回リンク109の正逆転操作により第2油圧ポンプ26斜板角調節を行って第2油圧モータ27の回転数制御及び正逆転切換を行い、操向角度(旋回半径)の無段階変更並びに左右旋回方向の切替を行うように構成している。
【0027】
図7乃至図9にも示す如く、前記ステアリングコラム67上面に配設する操向ハンドル19はチルト支点軸111を介し前後方向にチルト自在にステアリングケース67に設けると共に、操向ハンドル19のハンドルホイル112の略中央部に作業情報を表示する計器パネル113を配設している。
【0028】
図10、図11に示す如く、前記ハンドルホイル112は直進操作位置にあって運転席側の円弧部に略水平状の切欠き114を形成してハンドルホイル112を略半円形状に形成し、ハンドル軸115を中心とした略水平ライン上の左右対称位置に、内方側に膨出させる左右内膨らみ部116a・116bを形成させ、内膨らみ部116a・116bと切欠き114側のホイル112内周面との略直角コーナ部に円弧状の内へこみ部117を形成し、左右膨らみ部116a・116b位置のホイル112外周面を一定寸法外側に膨出させて外膨らみ部118を形成し、外膨らみ部118とホイル112外周面との間にアール状の前後段差部119a・119bを形成している。
【0029】
そして図11、図21に示す如く、左右内膨らみ部116a・116bに機体水平制御用などの4方向操作スイッチ120と刈取昇降・扱深さ制御用などの4方向操作スイッチ121を設け、左右両手Aでハンドルホイル112を握るときには、人差指a1を内へこみ部117に当接させ、親指a2の根元を後コーナ部119bに当接させて、手Aの握り位置を確定させると共に、ホイル112を左右両手Aで握った状態で直進及び旋回操作の何れにおいても親指a2によって操作スイッチ120・121を容易且つ正確に押し操作可能とさせるように構成している。
【0030】
また、ハンドルホイル112の切欠き114側端部を下方向の左右傾斜部112aに形成し、左右傾斜部112a下端をハンドル軸115後側位置の単一のハンドルスポーク122に連結させ、ハンドル軸115上端の大径ボルト部115aにナット123を介し固定させるハンドルハブ124にスポーク122の他端を連結させ、ハンドルホイル112とスポーク122とハブ124を側面視で略コ形状に形成し、これらホイル112・スポーク122・ハブ124で囲まれる内側空間域125に前記計器パネル113のパネルボックス126を配置させるように構成している。
【0031】
図12、図13に示す如く、前記パネルボックス126はハンドルホイル112・スポーク122・ハブ124で形成する側面略コ形状に対し対向させた側面視コ形状に設けたもので、上部のパネル収納部127と、下部のハンドル軸外筒128に固定させるパネル固定部129と、これら収納部127と固定部129とをハンドル軸115前側位置で相互に連結するフレーム部130とでボックス126を形成し、パネル固定部129を本体部129aと半割体129bとに分割形成し、ハンドル軸外筒128の上端外周でこれら本体部129aと半割体129bとを合体させボルト131止め固定させるように構成している。
【0032】
また、前記パネルボックス126はパネル収納部127をハンドル軸115に支持させて、外筒128とハンドル軸115とに2点支持させたもので、前記ボルト部115a上端の延設軸部115bに軸受メタル132を介して回転自在にパネル収納部127を支持させて、ハンドル軸外筒128に固定させるパネルボックス126に対し操向ハンドル19を左右に150度以内の切れ角で自由に回動させると共に、前記支点軸111を中心としてハンドル軸外筒128と一体の操向ハンドル19のチルト操作時にはパネルボックス126も一体にチルト動作させて計器パネル113に対する運転席20からの作業者の視認性を良好とさせるように構成している。
【0033】
図13に示す如く、前記パネルボックス126に収納する計器パネル113の上面をハンドルホイル112の上面より一定寸法L下位置に配設して、操向ハンドル19の切れ角大の操作時でハンドル19を操作する手Aと計器パネル113とが交差する状態となるときなどにも、計器パネル113を障害とさせることのない常に確実且つ正確なハンドル19操作を可能とさせるように構成している。また、前記操向ハンドル19の左右最大切れ角の操作時にはパネルボックス126のフレーム部130とハンドルスポーク122とが当接するのを防止するストッパ(図示せず)をハンドル軸115中間部に設けて、最大切れ角時には図21に示す如く、パネルボックス126とハンドルホイル112との間に一定の隙間tを形成して、干渉を防止するように構成している。
【0034】
図10にも示す如く、計器パネル113の中心部C1をハンドルホイル112の中心部C2より運転席20側に一定寸法C3オフセットさせて、計器パネル113を運転作業者に近づけて計器パネル113に対する視認性を良好とさせると共に、ハンドルホイル112内の計器パネル113との間の前方空間域133を広げて、空間域133を通しての作業状況の確認など容易且つ正確に行わせて作業の信頼性を向上させるように構成している。
【0035】
図10乃至図15に示す如く、ハンドルホイル112をハンドル軸115のハンドルハブ126に単一のハンドルスポーク122で連結させると共に、ハンドルホイル112・ハンドルハブ126・ハンドルスポーク122との間に形成される空間域125に計器パネル133を配設して、ハンドルホイル112とスポーク122とで形成される立体外観形状内に計器パネルを113コンパクトに配置して、計器パネル113の保護及び視認性と操向ハンドル19の操作性の向上を図るように構成している。
【0036】
ところで、前記ハンドルホイル112左側の操作スイッチ120は押ボタン式に形成し、例えば車体の水平制御用としてこのスイッチ120を用いた場合には、スイッチ120を押し込んだとき水平制御の自動の入及び切、スイッチ120を前方側(a方向)に押したとき車体全体の下降、スイッチ120を後方側(b方向)に押したとき車体全体の上昇、スイッチ120を左側(c方向)に押したとき車体の左傾き制御、スイッチ120を右側(d方向)に押したとき車体の右傾き制御を行うなどして、作業者の操作感覚と制御の動きを一致させるように設けている。なおこれらの各動作中は同時に計器パネル113の液晶パネルに表示されるものである。
【0037】
また、ハンドルホイル112右側の操作スイッチ121は、刈取昇降や扱深さや微少旋回制御などに用いられるもので、例えば刈取昇降・扱深さ制御用として用いた場合には、スイッチ121を押し込んだとき扱深さ自動の入及び切、スイッチ121を前方側(a方向)に押したとき刈取部8の下降、スイッチ121を後方側(b方向)に押したとき刈取部8の上昇、スイッチ120を左側(c方向)に押したとき扱深さを浅扱ぎ制御、スイッチ120を右側(d方向)に押したとき扱深さを深扱ぎ制御など刈取部8や縦搬送装置の動作と作業者の操作感覚とを一致させた操作を可能とさせるように設けている。なお、前記スイッチ121の左右押し操作時には扱深さ制御に換え、微少左及び右旋回制御を行っても良い。
【0038】
図16乃至図19に示す如く、前記計器パネル113には、キースイッチのオン操作時などに点灯する作業ランプ134と、液晶画面113aを切換える左右各2つの画面切換スイッチ135・136、137・138とを有し、例えば電源投入時(ランプ134点灯)から一定時間は図16に示す如き初期画面を表示させ、電源投入後から脱穀クラッチがオンとなるまでの非作業状態時には図17に示す如きエンジン回転数、燃料残量などを報知させる非作業状態画面を表示させ、脱穀クラッチがオン後の作業状態時には図18に示す如き負荷状態、燃料残量、車速など報知させる作業状態画面を表示させ、作業中異常事故が発生したときには、図19に示す如き扱胴回転や詰りや水温警報など警報表示画面を表示させるように設けている。
【0039】
また、前記切換スイッチ135・136、137・138は画面113aの切換や各種センサの選定などに用いられるもので、例えばスイッチ135・136、138を同時に押し続けると、センサチェックモードに画面113aが切換わり、画面113a上の刈取回転センサ・株元センサ・扱深さセンサなどから必要とするセンサの選択がスイッチ135のオン操作によって行われ、その調節を必要とする場合スイッチ137・138のオン操作によって+−側の調節などが行われ、適正時にはスイッチ136のオン操作でセンサの設定値が決定されるなどのように設けている。
【0040】
図18に示す如く、前記作業状態画面113a上には左右走行クローラ2の走行速度状態をマトリックス棒グラフ状に液晶表示するクローラ速度表示部139を設けて、前記操向ハンドル19の操向角度(切り角)に応じて左右クローラ2の速度が変化したときの状態など正確に検知するもので、図20における(1)の場合は左右走行クローラ2が同一速度で走行するときの直進状態を、(2)の場合は左右走行クローラ2の走行速度を異ならせて旋回するときの緩旋回状態を、(3)の場合は左右何れか一方の走行クローラ2が略停止するときのブレーキターン状態を、(4)の場合は左右何れか一方の走行クローラ2が逆転するときのスピンターン状態を表示させるなどして、左右走行クローラ2の速度状態を容易に検知して、例えば不測にスピンターン状態となって圃場を荒らすなどの不都合を解消させ、乾田或いは湿田など圃場に適した条件で車体を走行させ、走破性など向上させるように設けている。
【0041】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように請求項1に係る発明は、丸形操向ハンドル19の左右回動操作で車体を左右に旋回させる構造であって、前記操向ハンドル19は、ハンドルホイル112と、ハンドルホイル112に連結するハンドルスポーク122と、ハンドル軸115に固定するハンドルハブ124とを有し、ハンドルホイル112とハンドルスポーク122とハンドルハブ124とによって囲む空間域125に前記計器パネル113のパネルボックス126を配置する作業車において、前記パネルボックス126は、パネル収納部127と、ハンドル軸外筒128の上端側に固定するパネル固定部129と、パネル収納部127にパネル固定部129を連結するフレーム部130とによって形成し、前記パネル固定部129は本体部129aと半割体129bとに分割可能に形成し、本体部129aと半割体129bとを合体させてボルト131止め固定し、ハンドル軸外筒127の上端外周にパネル固定部129を被嵌するように構成したものであるから、計器パネル113をハンドルホイル112内に納めて前方の視認性を向上させると共に、計器パネル113の視認性を良好とさせることができるものである。
【0042】
【0043】
【0044】
また、請求項2に係る発明は、前記ハンドル軸115上端側の延設軸部115bに軸受メタル132を介してパネル収納部127を回転自在に支持させる一方、ハンドルホイル112の回転中心部に対して計器パネル113の中心部を運転席20側にオフセットさせるように構成したものであるから、計器パネル113を運転作業者に近づけて計器パネル113に対する視認性を良好とさせると共に、ハンドルホイル112内の計器パネル113前方の空間域133を広げて、空間域133を通しての作業状況の確認など容易且つ正確に行わせて作業の信頼性を向上させることができるものである。
【0045】
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図。
【図2】コンバインの全体平面図。
【図3】ミッション駆動系の説明図。
【図4】ステアリングコラムの側面図。
【図5】同正面図。
【図6】変速及び操向機構系の斜視説明図。
【図7】運転部の側面図。
【図8】運転部の正面図。
【図9】運転部の平面説明図。
【図10】操向ハンドル部の平面図。
【図11】操向ハンドル部の操作説明図。
【図12】操向ハンドル部の側面説明図。
【図13】操向ハンドル部の側面断面説明図。
【図14】操向ハンドル部の背面説明図。
【図15】操向ハンドル部の背面断面説明図。
【図16】計器パネルの初期画面図。
【図17】計器パネルの非作業状態画面図。
【図18】計器パネルの作業状態画面図。
【図19】計器パネルの警報表示画面図。
【図20】左右クローラ速度の表示説明図。
【図21】操向ハンドル部の回動操作説明図。
【符号の説明】
2 走行クローラ
19 操向ハンドル
112 ハンドルホイル
113 計器パネル
115 ハンドル軸
122 ハンドルスポーク
125 空間域
126 ハンドルハブ
128 外筒
139 クローラ速度表示部
C1・C2 中心部

Claims (2)

  1. 丸形操向ハンドル(19)の左右回動操作で車体を左右に旋回させる構造であって、前記操向ハンドル(19)は、ハンドルホイル(112)と、ハンドルホイル(112)に連結するハンドルスポーク(122)と、ハンドル軸(115)に固定するハンドルハブ(124)とを有し、ハンドルホイル(112)とハンドルスポーク(122)とハンドルハブ(124)とによって囲む空間域(125)に前記計器パネル(113)のパネルボックス(126)を配置する作業車において、
    前記パネルボックス(126)は、パネル収納部(127)と、ハンドル軸外筒(128)の上端側に固定するパネル固定部(129)と、パネル収納部(127)にパネル固定部(129)を連結するフレーム部(130)とによって形成し、
    前記パネル固定部(129)は本体部(129a)と半割体(129b)とに分割可能に形成し、本体部(129a)と半割体(129b)とを合体させてボルト(131)止め固定し、ハンドル軸外筒(127)の上端外周にパネル固定部(129)を被嵌するように構成したことを特徴とする作業車。
  2. 前記ハンドル軸(115)上端側の延設軸部(115b)に軸受メタル(132)を介してパネル収納部(127)を回転自在に支持させる一方、ハンドルホイル(112)の回転中心部に対して計器パネル(113)の中心部を運転席(20)側にオフセットさせるように構成したことを特徴とする請求項1記載の作業車。
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