JP5428491B2 - 固体撮像装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像装置およびその製造方法に関するものである。
CCD(Charge Coupled Device)型固体撮像素子は、光電変換部からの信号電荷を転送するための電荷転送電極を有する。電荷転送電極は、半導体基板に形成された電荷転送路上に複数個隣接して配置され、順次駆動される。
CCD型固体撮像素子の概要を図10の平面ブロック図に示す。
図10に示すように、半導体基板111に、入射光を光電変換して信号電荷を生成する複数の光電変換部112が、例えばフォトダイオードで形成されている。この光電変換部112の一方側には、光電変換部112から信号電荷を受け取って垂直方向に転送する垂直転送部113が設けられており、各垂直転送部113の出力端には、各垂直転送部113から信号電荷を受け取って水平方向に転送する水平転送部114が設けられている。さらに、上記水平転送部114の出力端には、上記水平転送部114から転送されてきた信号電荷を電圧に変換して出力する出力部115が備えられている。
上記CCD固体撮像素子101では、大画角化や高速レート転送を可能にするために、上記垂直転送部113や水平転送部114の転送電極131、132の低抵抗化が求められている。また、転送電極131自体が遮光性を有する金属材料を用いることによって、低抵抗化が得られると共に、転送電極131を遮光膜で覆う必要が無くなるため、光電変換領域を広げることが可能になる。これにより、より多くの光を光電変換部112に取り込むことか可能になり、感度特性の向上が期待できる。
上記金属材料の転送電極の形成方法として、ポリシリコン電極を形成し、さらにポリシリコン電極間を絶縁膜で埋め込む。このとき、ポリシリコン電極上に形成された絶縁膜を除去してポリシリコン電極表面を露出させた後、ポリシリコン電極を選択的に除去する。次に、ポリシリコン電極を除去した部分に金属材料を埋め込み、絶縁膜上の余剰な金属材料を化学的機械研磨等の技術を用いて除去して、金属電極を形成するという方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
上記転送電極間の間隔(以下、ギャップ幅という。)は、信号電荷の転送効率を決定する重要な要因である。このギャップ幅を狭くすることが転送効率の向上に繋がることが知られている。そのため、特に水平転送部は、電極密度が非常に高くなり、撮像領域とのパターン面積率との差が大きくなっている。
CCDデバイスでは、上記説明したように、信号転送速度の向上や感度向上を目的として、転送電極の材料を従来のポリシリコンから金属材料(例えば、タングステン)に代える、金属電極化が提案されている。この金属電極化した場合、図11(1)に示すように、画素領域に配置される垂直転送部113の転送電極131と、画素周辺に配置される水平転送部114の転送電極132では面積率が異なる。ここで面積率とは、垂直転送部113(水平転送部114)における転送電極131(132)の1ピッチ分に占める電極部分の面積比を%で表したものである。
そして、図11(2)に示すように、化学的機械研磨によって絶縁膜141上の余剰な金属材料151を研磨したとき、パターンの面積率に依存して研磨特性が異なる。このため、図11(3)に示すように、面積率が大きな箇所の転送電極132の表面にエロージョンが発生する。そのため、垂直転送部の転送電極131表面と比較して水平転送部の転送電極132表面に大きな段差を生じてしまう。
特開2007-12677号公報
解決しようとする問題点は、CCD型固体撮像装置の水平転送部の転送電極を金属電極で形成する際に、この金属電極表面にエロージョンを発生し、大きな段差を生じる点である。
本発明は、水平転送部の転送電極の面積率を低減して、垂直転送部の転送電極の面積率に近づけ、エロージョンの発生を抑えることを可能にする。
本発明の固体撮像装置は、半導体基板に複数行複数列に形成された光電変換部と、前記各列方向の光電変換部から信号電荷を読み出して垂直方向に転送する垂直転送部と、前記各垂直転送部から出力された信号電荷を水平方向に転送する水平転送部を有し、前記水平転送部は、前記半導体基板に形成された第1電荷転送路と、この第1電荷転送路よりも不純物濃度が低い第2電荷転送路とが交互に配置された電荷転送路と、前記第1電荷転送路上にゲート絶縁膜を介して形成された第1転送電極と、前記第2電荷転送路上にゲート絶縁膜を介して形成された第2転送電極と、前記第1電荷転送路と前記第2電荷転送路との間上の前記第1転送電極と前記第2転送電極との間に形成された電極間絶縁膜を有し、前記第1転送電極と前記第2転送電極は同電位である。
本発明の固体撮像装置では、従来は一つの電極で形成されていた転送電極が、電極間絶縁膜で分離された同電位とする第1転送電極と第2転送電極とで形成されていることから、水平転送部の転送電極の面積率が低減される。よって、水平転送部の転送電極の面積率を垂直転送部の転送電極の面積率に近づけることが可能になり、例えば化学的機械研磨によって転送電極を形成するときに生じていたエロージョン差が低減される。
また、電極間絶縁膜を介して第1転送電極と第2転送電極とが分割されているが、第1転送電極と第2転送電極を同電位としているため、分割された第1転送電極と第2転送電極は一つの転送電極として動作する。
本発明の固体撮像装置の製造方法(第1製造方法)は、半導体基板に第1電荷転送路と該第1電荷転送路よりも不純物濃度が低い第2電荷転送路を交互に形成する工程と、前記半導体基板上にゲート絶縁膜を形成し、前記第1電荷転送路上および前記第2電荷転送路上のそれぞれに前記ゲート絶縁膜を介して、かつ前記第1電荷転送路と前記第2電荷転送路との間上に隙間を設けてダミー電極パターンを形成する工程と、隣接する前記ダミー電極パターン間の前記隙間に電極間絶縁膜で埋め込む工程と、前記各ダミー電極パターンの表面を露出させた後、前記各ダミー電極パターンを除去して電極形成溝を形成する工程と、前記各電極形成溝に導電性材料を埋め込んで化学的機械研磨によって前記電極間絶縁膜上の余剰な導電性材料を除去して、前記第1電荷転送路上の電極形成溝に第1転送電極を形成し、前記第2電荷転送路上の電極形成溝に第1転送電極を形成する工程を有する。
上記第1製造方法では、従来は一つの電極で形成していた転送電極を、電極間絶縁膜で分離された第1転送電極と第2転送電極とで形成することから、水平転送部の転送電極の面積率が低減される。よって、水平転送部の転送電極の面積率を垂直転送部の転送電極の面積率に近づけることが可能になり、化学的機械研磨によって転送電極を形成するときに生じていたエロージョン差が低減される。
本発明の固体撮像装置の製造方法(第2製造方法)は、半導体基板に、第1電荷転送路と、該第1電荷転送路よりも不純物濃度が低い第2電荷転送路と、該第2電荷転送路よりも不純物濃度が低い第3電荷転送路をこの順で繰り返した状態に形成する工程と、前記半導体基板上にゲート絶縁膜を形成し、前記第1電荷転送路上、前記第2電荷転送路上および前記第3電荷転送路上のそれぞれに前記ゲート絶縁膜を介して、かつ各電荷転送路間上に隙間を設けてダミー電極パターンを形成する工程と、隣接する前記ダミー電極パターン間の前記隙間に電極間絶縁膜で埋め込む工程と、前記各ダミー電極パターンの表面を露出させた後、前記各ダミー電極パターンを除去して電極形成溝を形成する工程と、前記各電極形成溝に導電性材料を埋め込んで化学的機械研磨によって前記電極間絶縁膜上の余剰な導電性材料を除去して、前記第1電荷転送路上の電極形成溝に第1転送電極を形成し、前記第2電荷転送路上の電極形成溝に第2転送電極を形成し、前記第3電荷転送路上の電極形成溝に第3転送電極を形成する工程を有する。
上記第2製造方法では、従来は一つの電極で形成していた転送電極を、電極間絶縁膜でそれぞれが分離された第1転送電極と第2転送電極と第3転送電極とで形成することから、水平転送部の転送電極の面積率が低減される。よって、水平転送部の転送電極の面積率を垂直転送部の転送電極の面積率に近づけることが可能になり、化学的機械研磨によって転送電極を形成するときに生じていたエロージョン差が低減される。
本発明の固体撮像装置は、水平転送部の転送電極の面積率と垂直転送部の転送電極の面積率とを近づけるもしくは同等にすることで、例えば化学的機械研磨によって転送電極を形成するときに生じていたエロージョン差が低減できるため、平坦性が向上できる。このため、光電変換部上方にカラーフィルター層やオンチップレンズを形成した場合、加工の難易度が緩和されることで、高精度に形成することが可能になり、感度向上につながるという利点がある。
本発明の固体撮像装置の第1、第2製造方法は、水平転送部の転送電極の面積率を垂直転送部の転送電極の面積率に近づけることが可能になり、化学的機械研磨によって転送電極を形成するときに生じていたエロージョン差を低減することができる。よって、チップ内の平坦性を向上させることができるため、その後のプロセスの許容マージンが増大させることができ、プロセスの難易度が低減され、高精度な加工が可能になるという利点がある。
本発明の第1実施の形態に係る固体撮像装置の構成の第1例を示した概略平面レイアウト図および水平転送部の概略構成断面図である。 電荷転送を説明するポテンシャル図である。 本発明の第1実施の形態に係る固体撮像装置の構成の第2例を示した概略構成断面図である。 電荷転送を説明するポテンシャル図である。 本発明の固体撮像装置の変形例を示した概略構成断面図である。 本発明の第2実施の形態に係る固体撮像装置の構成の第1例を示した製造工程断面図である。 本発明の第2実施の形態に係る固体撮像装置の構成の第1例を示した製造工程断面図である。 本発明の第2実施の形態に係る固体撮像装置の構成の第2例を示した製造工程断面図である。 本発明の固体撮像装置が適用される撮像装置の構成の一例を示したブロック図である。 従来例の固体撮像装置を説明する平面レイアウト図である。 従来例の問題点を示した概略構成断面図である。
以下、発明を実施するための形態(以下、実施の形態とする)について説明する。
<1.第1の実施の形態>
[固体撮像装置の構成の第1例]
本発明の第1実施の形態に係る固体撮像装置の構成の第1例を、図1の概略平面レイアウト図および水平転送部の概略構成断面図によって説明する。
図1(1)に示すように、半導体基板11には、複数行複数列に光電変換部12形成されている。上記半導体基板11は、例えばシリコン基板が用いられており、またはSOI基板のシリコン層であってもよい。
また上記半導体基板11には、各列方向の上記光電変換部12から信号電荷を読み出して垂直方向に転送する垂直転送部13が設けられている。
また上記半導体基板11には、上記各垂直転送部13から出力された信号電荷を水平方向に転送する水平転送部14が設けられている。さらに、上記水平転送部14の出力端には、上記水平転送部14から転送されてきた信号電荷を電圧に変換して出力する出力部15が備えられている。
上記水平転送部14は以下のような構成となっている。
図1(2)に示すように、上記水平転送部14は、上記半導体基板11に形成された電荷転送路20を有する。この電荷転送路20は、第1電荷転送路21と、この第1電荷転送路21よりも不純物濃度が低い第2電荷転送路22とが交互に配置されてなる。例えば、上記第1電荷転送路21は、N型の拡散層からなり、上記第2電荷転送路22は、上記N型の拡散層よりも不純物濃度が低いN型の拡散層からなる。
例えば、上記第1電荷転送路21は、例えば、ドーパントにN型不純物のヒ素(As)を用い、注入エネルギーを170keV、ドーズ量を2.94×1012ions/cm2としたイオン注入により形成されたものである。この注入条件は一例であって、適宜選択することができる。
また、上記第2電荷転送路22は、上記第1電荷転送路21が形成された領域にP型の不純物をイオン注入して形成したものである。例えば、P型の不純物にホウ素(B)を用い、注入エネルギーを43keV、ドーズ量を7.5×1011ions/cm2としたイオン注入により形成されたものである。この注入条件は一例であって、先に形成されたN型領域はP型にならないようにして、適宜選択することができる。
上記第1電荷転送路21上にはゲート絶縁膜30を介して第1転送電極31が形成されている。また、上記第2電荷転送路22上にはゲート絶縁膜30を介して第2転送電極32が形成されている。
上記ゲート絶縁膜30は、通常の転送電極下に形成されるゲート絶縁膜材料を用いることができる。ここでは、一例として、酸化シリコン膜で形成されている。
上記第1転送電極31および上記第2転送電極32は、ともに例えば金属電極で形成されている。ここでは、金属電極とは、金属単体、合金の他に、金属化合物も金属電極とする。
上記金属電極材料としては、低抵抗かつ遮光性を有するものが望ましい。ここでは、タングステン(W)を用いた。また、タングステン以外の材料の一例として、アルミニウム(Al)、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、ロジウム(Rh)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、ハフニウム(Hf)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、バナジウム(V)、白金(Pt)、金(Au)、銅(Cu)等の金属を用いることができる。もしくは上記金属の窒化物、上記金属のシリサイド物、上記金属のうちから選択される合金、またこれらの材料を2層以上に積層する構造であっても良い。
上記第1電荷転送路21と上記第2電荷転送路22との間上、すなわち、上記第1転送電極31と上記第2転送電極32との間には電極間絶縁膜41が形成されている。この電極間絶縁膜41は、通常の層間絶縁膜に用いる材料で形成されている。例えば、酸化シリコン膜で形成されている。そして、上記第1転送電極31と上記第2転送電極32は同電位となっている。例えば、上記第1転送電極31と上記第2転送電極32は、配線35によって接続されている。
上記説明したように固体撮像装置1(1A)は形成されている。
上記固体撮像装置1Aでは、従来一つの転送電極で形成されていた第1電荷転送路21上と第2電荷転送路22上の転送電極を、第1電荷転送路21上の第1転送電極31と、第2電荷転送路22上の第2転送電極32とに分割した状態に形成されている。さらに第1電荷転送路21と第2電荷転送路22との間上で第1転送電極31と第2転送電極32との間に電極間絶縁膜41が設けられている。これらのことから、水平転送部14の転送電極の面積率が低減される。ここで面積率とは、水平転送部14(垂直転送部13)における転送電極の1ピッチ分に占める電極部分の面積比を%で表したものである。これによって、水平転送部14の転送電極の面積率を44%にすることができるので、垂直転送部13における転送電極の面積率(例えば49%)に近づける、もしくは同等にすることができる。
通常、垂直転送部13の転送電極は、設計上、容易にサイズ等を変更することができない。そこで、垂直転送部13よりも高い面積率を有していた水平転送部14の転送電極の面積率を低減することで、垂直転送部13の転送電極の面積率に近づけ、化学的機械研磨によって転送電極を形成するときに生じていたエロージョン差を低減することが可能となる。よって、チップ内での平坦性が向上される。
また、図2(1)に示すように、従来の水平転送部114の電荷転送路20は、第1電荷転送路21と、この第1電荷転送路21よりも不純物濃度が低い第2電荷転送路22とが交互に配置されていた。そして第1電荷転送路21上と、それに隣接している第2電荷転送路22上とに一つの転送電極131が形成されていた。
このような構成では、転送電極131にLowレベルとHighレベルの電圧を順次印加することで、電荷転送路20に階段状のポテンシャルを発生させ、電荷転送路20にそって信号電荷(例えばエレクトロン)を矢印方向に転送することができる。
一方、図2(2)に示すように、上記固体撮像装置1Aでは、第1転送電極31と第2転送電極32とに分割して形成している。そして、第1転送電極31と第2転送電極32とを配線35で接続して同電位としている。このため、電極間絶縁膜41によって分割された第1転送電極31と第2転送電極32は一つの転送電極として機能して動作する。
すなわち、配線35を介して第1転送電極31と第2転送電極32とに同電圧を印加することで、第1転送電極31と第2転送電極32は一つの転送電極として動作する。これによって、第1転送電極31と第2転送電極32とからなる転送電極にLowレベルとHighレベルの電圧を順次印加することで、電荷転送路20に階段状のポテンシャルを発生させ、電荷転送路20にそって信号電荷(例えばエレクトロンe-)を矢印方向に転送することができる。
また、第1転送電極31と第2転送電極32との間に形成された電極間絶縁膜41は、第1電荷転送路21と第2電荷転送路22との境界の上方に位置していることから、第1転送電極31と第2転送電極32との間に生じるポテンシャルひずみが抑制される。したがって、問題なく電荷転送が行える。
また、第1転送電極31と第2転送電極32を金属材料で形成することで、従来のポリシリコン電極よりも低抵抗となるので、転送速度の向上やそれに付随した感度の向上が期待される。
さらに転送電極を、電極間絶縁膜41によって第1転送電極31と第2転送電極32に分割されているので、半導体基板11との対向面積が減少し、電極-基板間の容量が低下する。そのため、より少ない駆動電力で電荷転送が可能になる。
なお、図示はしていないが、上記光電変換部12上にはカラーフィルター層、オンチップレンズが形成されている。
[固体撮像装置の構成の第2例]
次に、本発明の第2実施の形態に係る固体撮像装置の構成の第2例を、前記図1(1)および図3の概略構成断面図によって説明する。
前記図1(1)に示すように、半導体基板11には、複数行複数列に光電変換部12形成されている。上記半導体基板11は、例えばシリコン基板が用いられており、またはSOI基板のシリコン層であってもよい。
また上記半導体基板11には、各列方向の上記光電変換部12から信号電荷を読み出して垂直方向に転送する垂直転送部13が設けられている。
また上記半導体基板11には、上記各垂直転送部13から出力された信号電荷を水平方向に転送する水平転送部14が設けられている。上記水平転送部14は以下のような構成となっている。
図3に示すように、上記水平転送部14は、上記半導体基板11に形成された電荷転送路20を有する。この電荷転送路20は、第1電荷転送路21と第2電荷転送路22と第3電荷転送路23とを有し、上記第1電荷転送路21と上記第2電荷転送路22と上記第3電荷転送路23の順に繰り返し配置されているものである。上記第1電荷転送路21は、N型の拡散層からなり、上記第2電荷転送路22は上記第1電荷転送路21よりも不純物濃度が低いN型の拡散層からなり、上記第3電荷転送路23は上記第2電荷転送路22よりも不純物濃度が低いN型の拡散層からなる。
例えば、上記第1電荷転送路21は、例えば、ドーパントにN型不純物のヒ素(As)を用い、注入エネルギーを170keV、ドーズ量を2.94×1012ions/cm2としたイオン注入後に、P型不純物のホウ素(B)を用い、注入エネルギーを45keV、ドーズ量を2.1×1011ions/cm2としたイオン注入により形成されたものである。この注入条件は一例であって、適宜選択することができる。
また、上記第2電荷転送路22は、上記第1電荷転送路21が形成された領域にP型の不純物をイオン注入して形成したものである。例えば、P型の不純物にホウ素(B)を用い、注入エネルギーを45keV、ドーズ量を4.2×1011ions/cm2としたイオン注入により形成されたものである。この注入条件は一例であって、先に形成されたN型領域はP型にならないようにして、適宜選択することができる。
また、上記第3電荷転送路23は、上記第1電荷転送路21が形成された領域にP型の不純物をイオン注入して形成したものである。例えば、P型の不純物にホウ素(B)を用い、注入エネルギーを43keV、ドーズ量を6.3×1011ions/cm2としたイオン注入により形成されたものである。この注入条件は一例であって、先に形成されたN型領域はP型にならないようにして、適宜選択することができる。
上記第1電荷転送路21上にはゲート絶縁膜30を介して第1転送電極31が形成されている。また、上記第2電荷転送路22上にはゲート絶縁膜30を介して第2転送電極32が形成され、上記第3電荷転送路23上にはゲート絶縁膜30を介して第3転送電極33が形成されている。
上記ゲート絶縁膜30は、通常の転送電極下に形成されるゲート絶縁膜材料を用いることができる。ここでは、一例として、酸化シリコン膜で形成されている。
上記第1転送電極31、第2転送電極32および第3転送電極33は、ともに例えば金属電極で形成されている。ここでは、金属電極とは、金属単体、合金の他に、金属化合物も金属電極とする。
上記金属電極材料としては、低抵抗かつ遮光性を有するものが望ましい。ここでは、タングステン(W)を用いた。また、タングステン以外の材料の一例として、アルミニウム(Al)、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、ロジウム(Rh)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、ハフニウム(Hf)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、バナジウム(V)、白金(Pt)、金(Au)、銅(Cu)等の金属を用いることができる。もしくは上記金属の窒化物、上記金属のシリサイド物、上記金属のうちから選択される合金、またこれらの材料を2層以上に積層する構造であっても良い。
上記第1電荷転送路21、上記第2電荷転送路22、第3電荷転送路23のそれぞれの間上、すなわち、上記第1転送電極31と上記第2転送電極32と第3転送電極33とのそれぞれの間には電極間絶縁膜41が形成されている。この電極間絶縁膜41は、通常の層間絶縁膜に用いる材料で形成されている。例えば、酸化シリコン膜で形成されている。そして、上記第1転送電極31と上記第2転送電極32と上記第3転送電極33は同電位となっている。例えば、上記第1転送電極31と上記第2転送電極32と上記第3転送電極33は、配線35によって接続されている。
上記説明したように固体撮像装置1(1B)は形成されている。
上記固体撮像装置1Bでは、従来一つの転送電極で形成されていた第1電荷転送路21上と第2電荷転送路22上と第3電荷転送路23上の転送電極を、第1転送電極31と第2転送電極32と第3転送電極33とに分割した状態で形成されている。さらに第1電荷転送路21と第2電荷転送路22と第3電荷転送路23のそれぞれの間上で、第1転送電極31と第2転送電極32と第3転送電極33のそれぞれ間に電極間絶縁膜41が設けられている。これらのことから、水平転送部14の転送電極の面積率が低減される。これによって、水平転送部14の転送電極の面積率を低減することができるので、垂直転送部13における転送電極の面積率(例えば49%)に近づける、もしくは同等にすることができる。
通常、垂直転送部13の転送電極は、設計上、容易にサイズ等を変更することができない。そこで、垂直転送部13よりも高い面積率を有していた水平転送部14の転送電極の面積率を低減することで、垂直転送部13の転送電極の面積率に近づけ、化学的機械研磨によって転送電極を形成するときに生じていたエロージョン差を低減することが可能となる。よって、チップ内での平坦性が向上される。
上記固体撮像装置1Bでは、転送電極を、第1転送電極31と第2転送電極32と第3転送電極33に分割して形成している。そして、第1転送電極31と第2転送電極32と第3転送電極33を同電位としている。このため、電極間絶縁膜41によって分割された第1転送電極31と第2転送電極32と第3転送電極33は一つの転送電極として機能して動作する。
すなわち図4に示すように、配線35を介して第1転送電極31と第2転送電極32と第3転送電極33とに同電圧を印加することで、第1転送電極31と第2転送電極32と第3転送電極33は一つの転送電極として動作する。これによって、第1転送電極31と第2転送電極32と第3転送電極33からなる転送電極にLowレベルとHighレベルの電圧を順次印加することで、電荷転送路20に階段状のポテンシャルを発生させ、電荷転送路20にそって信号電荷(例えばエレクトロン)を矢印方向に転送することができる。
また、第1転送電極31と第2転送電極32と第3転送電極33のそれぞれの間に形成された電極間絶縁膜41は、第1電荷転送路21と第2電荷転送路22と第3電荷転送路23のそれぞれの境界の上方に位置していることから、第1転送電極31と第2転送電極32と第3転送電極33のそれぞれの間に生じるポテンシャルひずみが抑制される。したがって、問題なく電荷転送が行える。
また、第1転送電極31と第2転送電極32と第3転送電極33を金属材料で形成することで、従来のポリシリコン電極よりも低抵抗となるので、転送速度の向上やそれに付随した感度の向上が期待される。
さらに転送電極を、電極間絶縁膜41によって第1転送電極31と第2転送電極32と第3転送電極33に分割されているので、半導体基板11との対向面積が減少し、電極-基板間の容量が低下する。そのため、より少ない駆動電力で電荷転送が可能になる。
なお、図示はしていないが、上記光電変換部12上にはカラーフィルター層、オンチップレンズが形成されている。
また、図5に示すように、上記固体撮像装置1の各第1、第2転送電極31、32、第3転送電極(図示せず)の周囲にバリアメタル層51を形成してもよい。このようにバリアメタル層51を形成することで、転送電極が例えば銅(Cu)のような酸化されやすい金属もしくは絶縁膜中に拡散しやすい金属で形成されていても、その周囲への金属の拡散が防止され、また金属の酸化が防止されて抵抗値の上昇を抑える。
<2.第2の実施の形態>
[固体撮像装置の製造方法の第1例]
次に、本発明の第2実施の形態に係る固体撮像装置の構成の第1例を、図6〜図7の製造工程断面図によって説明する。図6〜図7では、固体撮像装置の水平転送部の製造方法を示す。なお、水平転送部以外の例えば光電変換部、水平転送部、周辺回路部等は、従来の製造方法と同様である。また、水平転送部は垂直転送部と同時形成することも可能である。
次に、図6(1)に示すように、半導体基板11に、水平転送部14を構成する第1電荷転送路21とこの第1電荷転送路21よりも不純物濃度が低い第2電荷転送路22とが交互に配置されるように形成する。
例えば、上記半導体基板11上に水平転送部が形成される領域に開口部を設けたレジストマスク(図示せず)を形成し、第1電荷転送路21を形成するイオン注入を行なう。このイオン注入は、例えば、ドーパントにN型不純物のヒ素(As)を用い、注入エネルギーを170keV、ドーズ量を2.94×1012ions/cm2とする。この注入条件は一例であって、適宜選択することができる。
その後、上記レジストマスクを除去する。そして新たに、第2電荷転送路を形成する領域上に開口部を設けたレジストマスク(図示せず)を形成する。このレジストマスクを用いたイオン注入法によって、上記第1電荷転送路21にP型の不純物をイオン注入して第2電荷転送路22を形成する。
上記第2電荷転送路22を形成するイオン注入条件は、一例として、P型の不純物にホウ素(B)を用い、注入エネルギーを43keV、ドーズ量を7.5×1011ions/cm2とする。この注入条件は一例であって、先に形成されたN型領域はP型にならないようにして、適宜選択することができる。
このようにして、上記電荷転送路20に、電荷転送方向にそったポテンシャル準位を形成する。
次に、図6(2)に示すように、上記半導体基板11上にゲート絶縁膜30を形成する。このゲート絶縁膜30は、通常の転送電極下に形成されるゲート絶縁膜材料を用いることができる。ここでは、一例として、酸化シリコン膜で形成する。
次に、上記第1電荷転送路21上および上記第2電荷転送路22上のそれぞれに上記ゲート絶縁膜30を介して、かつ上記第1電荷転送路21と上記第2電荷転送路22との間上に隙間を設けてダミー電極パターン61を形成する。このダミー電極パターン61は、通常のパターン形成方法と同様に、例えばポリシリコン膜を成膜した後、リソグラフィー技術とエッチング(例えばドライエッチング)技術によってパターニングして形成される。
さらに、隣接する上記ダミー電極パターン61間の上記隙間に電極間絶縁膜41で埋め込む。このとき、上記電極間絶縁膜41によって、上記ダミー電極パターン61も埋め込まれる。そこで、例えば化学的機械研磨によって、上記ダミー電極パターン61の表面を露出させる。
その後、図示はしていないが、上記ダミー電極パターン61を除去する。例えば、下地へのダメージの低減を考慮すると、ウエットエッチングが好ましい。例えばアンモニア系のウエットエッチング液を用いる。なお、ドライエッチングを用いてもよい。上記ダミー電極パターン61を除去する工程において、下地のゲート絶縁膜30へのダメージが問題になる場合には、ゲート絶縁膜30を形成しなおしてもよい。このダミー電極パターン61が除去された部分に電極形成溝62(次の図6(3)参照)が形成される。
次に、図6(3)に示すように、上記各電極形成溝62に導電性材料63を埋め込む。この導電性材料63には、低抵抗かつ遮光性を有するものが望ましい。ここでは、タングステン(W)を用いた。また、タングステン以外の材料の一例として、アルミニウム(Al)、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、ロジウム(Rh)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、ハフニウム(Hf)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、バナジウム(V)、白金(Pt)、金(Au)、銅(Cu)等の金属を用いることができる。もしくは上記金属の窒化物、上記金属のシリサイド物、上記金属のうちから選択される合金、またこれらの材料を2層以上に積層する構造であっても良い。
なお、上記導電性材料63を電極形成溝62内に埋め込む前に、電極形成溝62の内面にバリアメタル層(図示せず)を形成してもよい。このようにバリアメタル層を形成することで、導電性材料63が例えば銅(Cu)のような酸化されやすい金属もしくは絶縁膜中に拡散しやすい金属で形成されていても、その周囲への金属の拡散が防止され、また金属の酸化が防止されて抵抗値の上昇を抑える。
次に、図7(4)に示すように、化学的機械研磨によって上記電極間絶縁膜41上の余剰な上記導電性材料63を除去して上記電極形成溝62内に転送電極を形成する。すなわち、上記第1電荷転送路21上の電極形成溝62内にゲート絶縁膜30を介して第1転送電極31が形成される。それと同時に、上記第2電荷転送路22上の電極形成溝62内にゲート絶縁膜30を介して第2転送電極32が形成される。
次に、図7(5)に示すように、通常の配線形成技術を用いて、上記第1転送電極31と上記第2転送電極32とを接続する配線35を形成する。
上記第1製造方法では、従来は一つの電極で形成していた転送電極を、電極間絶縁膜41で分離された第1転送電極31と第2転送電極32とで形成することから、水平転送部14の転送電極の面積率が低減される。よって、水平転送部14の転送電極の面積率を垂直転送部(図示せず)の転送電極の面積率に近づけることが可能になり、化学的機械研磨によって転送電極を形成するときに生じていたエロージョン差が低減される。
また、電極間絶縁膜41を介して第1転送電極31と第2転送電極32とが分割されているが、第1転送電極31と第2転送電極32を配線35によって接続することで同電位としている。このため、分割された第1転送電極31と第2転送電極32は一つの転送電極として動作することが可能になる。
[固体撮像装置の製造方法の第2例]
次に、本発明の第2実施の形態に係る固体撮像装置の製造方法の第2例を、図8の製造工程断面図によって説明する。
図8(1)に示すように、半導体基板11に、水平転送部14を構成する第1電荷転送路21とこの第1電荷転送路21よりも不純物濃度が低い第2電荷転送路22と、この第2電荷転送路22よりも不純物濃度が低い第3電荷転送路23をこの順で繰り返した状態に形成する。
例えば、上記半導体基板11上に水平転送部が形成される領域に開口部を設けたレジストマスク(図示せず)を形成し、第1電荷転送路21を形成するイオン注入を行なう。このイオン注入は、例えば、ドーパントにN型不純物のヒ素(As)を用い、注入エネルギーを170keV、ドーズ量を2.94×1012ions/cm2とする。この注入条件は一例であって、適宜選択することができる。
その後、上記レジストマスクを除去する。そして新たに、第2電荷転送路を形成する領域上に開口部を設けたレジストマスク(図示せず)を形成する。このレジストマスクを用いたイオン注入法によって、上記第1電荷転送路21にP型の不純物をイオン注入して第2電荷転送路22を形成する。この第2電荷転送路22にはN型不純物とP型不純物が注入されることになる。
上記第2電荷転送路22を形成するイオン注入条件は、一例として、P型の不純物にホウ素(B)を用い、注入エネルギーを45keV、ドーズ量を4.2×1011ions/cm2とする。この注入条件は一例であって、先に形成されたN型領域はP型にならないようにして、適宜選択することができる。
さらにその後、上記レジストマスクを除去する。そして新たに、第3電荷転送路を形成する領域上に開口部を設けたレジストマスク(図示せず)を形成する。このレジストマスクを用いたイオン注入法によって、上記第1電荷転送路21にP型の不純物をイオン注入して第3電荷転送路23を形成する。この第3電荷転送路23にはN型不純物とP型不純物が注入されることになる。
上記第2電荷転送路23を形成するイオン注入条件は、一例として、P型の不純物にホウ素(B)を用い、注入エネルギーを45keV、ドーズ量を6.3×1011ions/cm2とする。この注入条件は一例であって、先に形成されたN型領域はP型にならないようにして、適宜選択することができる。その後、上記レジストマスクを除去する。
このようにして、上記電荷転送路20に、電荷転送方向にそったポテンシャル準位を形成する。
次に、前記図6(2)〜図7(5)によって説明した製造方法と同様の製造方法を行う。すなわち、図8(2)に示すように、上記半導体基板11上にゲート絶縁膜30を形成する。このゲート絶縁膜30は、通常の転送電極下に形成されるゲート絶縁膜材料を用いることができる。ここでは、一例として、酸化シリコン膜で形成する。
次に、上記第1、第2、第3電荷転送路21、22、23上のそれぞれに上記ゲート絶縁膜30を介して、かつ上記第1、第2、第3電荷転送路22とのそれぞれの間上に隙間を設けてダミー電極パターン61(前記図6(2)参照)を形成する。このダミー電極パターン61は、通常のパターン形成方法と同様に、例えばポリシリコン膜を成膜した後、リソグラフィー技術とエッチング(例えばドライエッチング)技術によってパターニングして形成される。
さらに、隣接する上記ダミー電極パターン61間の上記隙間に電極間絶縁膜41で埋め込む。このとき、上記電極間絶縁膜41によって、上記ダミー電極パターン61も埋め込まれる。そこで、例えば化学的機械研磨によって、上記ダミー電極パターン61の表面を露出させる。
その後、上記ダミー電極パターン61を除去する。例えば、下地へのダメージの低減を考慮すると、ウエットエッチングが好ましい。例えばアンモニア系のウエットエッチング液を用いる。なお、ドライエッチングを用いてもよい。上記ダミー電極パターン61を除去する工程において、下地のゲート絶縁膜30へのダメージが問題になる場合には、ゲート絶縁膜30を形成しなおしてもよい。このダミー電極パターン61が除去された部分に電極形成溝62が形成される。
次に、上記各電極形成溝62に導電性材料63(前記図6(3)参照)を埋め込む。この導電性材料63には、低抵抗かつ遮光性を有するものが望ましい。ここでは、タングステン(W)を用いた。また、タングステン以外の材料の一例として、アルミニウム(Al)、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、ロジウム(Rh)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、ハフニウム(Hf)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、バナジウム(V)、白金(Pt)、金(Au)、銅(Cu)等の金属を用いることができる。もしくは上記金属の窒化物、上記金属のシリサイド物、上記金属のうちから選択される合金、またこれらの材料を2層以上に積層する構造であっても良い。
なお、上記導電性材料63を電極形成溝62内に埋め込む前に、電極形成溝62の内面にバリアメタル層(図示せず)を形成してもよい。このようにバリアメタル層を形成することで、導電性材料63が例えば銅(Cu)のような酸化されやすい金属もしくは絶縁膜中に拡散しやすい金属で形成されていても、その周囲への金属の拡散が防止され、また金属の酸化が防止されて抵抗値の上昇を抑える。
次に化学的機械研磨によって上記電極間絶縁膜41上の余剰な上記導電性材料(図示せず)を除去して上記電極形成溝62内に転送電極を形成する。すなわち、上記第1電荷転送路21上の電極形成溝62内にゲート絶縁膜30を介して第1転送電極31が形成される。それと同時に、上記第2電荷転送路22上の電極形成溝62内にゲート絶縁膜30を介して第2転送電極32が形成される。さらに同時に、上記第3電荷転送路23上の電極形成溝62内にゲート絶縁膜30を介して第3転送電極33が形成される。
次に、通常の配線形成技術を用いて、上記第1転送電極31と上記第2転送電極32と上記第3転送電極33とを接続する配線35を形成する。
上記第2製造方法では、従来は一つの電極で形成していた転送電極を、電極間絶縁膜41で分離された第1転送電極31と第2転送電極32と第3転送電極33とで形成することから、水平転送部14の転送電極の面積率が低減される。よって、水平転送部14の転送電極の面積率を垂直転送部(図示せず)の転送電極の面積率に近づけることが可能になり、化学的機械研磨によって転送電極を形成するときに生じていたエロージョン差が低減される。
また、電極間絶縁膜41を介して第1転送電極31と第2転送電極32と第3転送電極33とが分割されているが、第1転送電極31と第2転送電極32と第3転送電極33とを配線35によって接続することで同電位としている。このため、分割された第1転送電極31と第2転送電極32と第3転送電極33とは一つの転送電極として動作することが可能になる。
[撮像装置への適用例]
次に、本発明の固体撮像装置が適用される撮像装置の構成の一例を、図9のブロック図によって説明する。この撮像装置は、本発明の固体撮像装置を用いたものである。
図9に示すように、撮像装置200は、撮像部201に固体撮像装置210を備えている。この撮像部201の集光側には像を結像させる集光光学部202が備えられ、また、撮像部201には、それを駆動する駆動回路、固体撮像装置210で光電変換された信号を画像に処理する信号処理回路等を有する信号処理部203が接続されている。また上記信号処理部203によって処理された画像信号は画像記憶部(図示せず)によって記憶させることができる。このような撮像装置200において、上記固体撮像装置210には、前記実施の形態で説明した固体撮像装置1を用いることができる。
本発明の撮像装置200では、本願発明の固体撮像装置1を用いることから、固体撮像装置1の低消費電力化が可能になるという利点がある。これは、本発明の固体撮像装置1が従来よりも少ない駆動電力で電荷転送が可能となっているためである。
また、上記撮像装置200は、ワンチップとして形成された形態であってもよいし、撮像部と、信号処理部または光学系とがまとめてパッケージングされた撮像機能を有するモジュール状の形態であってもよい。ここでいう撮像装置200は、例えば、カメラや撮像機能を有する携帯機器のことをいう。また「撮像」は、通常のカメラ撮影時における像の撮りこみだけではなく、広義の意味として、指紋検出なども含むものである。
1…固体撮像装置、11…半導体基板、12…光電変換部、13…垂直転送部、14…水平転送部、22…電荷転送路、21…第1電荷転送路、22…第2電荷転送路、23…第3電荷転送路、30…ゲート絶縁膜、31…第1転送電極、32…第2転送電極、41電極間絶縁膜、61…ダミー電極パターン、62…電極形成溝、63…導電性材料

Claims (3)

  1. 半導体基板に第1電荷転送路と該第1電荷転送路よりも不純物濃度が低い第2電荷転送路を交互に形成する工程と、
    前記半導体基板上にゲート絶縁膜を形成し、前記第1電荷転送路上および前記第2電荷転送路上のそれぞれに前記ゲート絶縁膜を介して、かつ前記第1電荷転送路と前記第2電荷転送路との間上に隙間を設けてダミー電極パターンを形成する工程と、
    隣接する前記ダミー電極パターン間の前記隙間に電極間絶縁膜で埋め込む工程と、
    前記各ダミー電極パターンの表面を露出させた後、前記各ダミー電極パターンを除去して電極形成溝を形成する工程と、
    前記各電極形成溝に導電性材料を埋め込んで化学的機械研磨によって前記電極間絶縁膜上の余剰な導電性材料を除去して前記電極形成溝内に、固体撮像装置の水平転送部における転送電極を構成する、前記第1電荷転送路上にゲート絶縁膜を介して形成された第1転送電極と前記第2電荷転送路上にゲート絶縁膜を介して形成された第2転送電極とを形成する工程と、
    前記第1転送電極と前記第2転送電極とを同電位とするために配線で接続する工程と、
    を有する、
    体撮像装置の製造方法。
  2. 半導体基板に、第1電荷転送路と、該第1電荷転送路よりも不純物濃度が低い第2電荷転送路と、該第2電荷転送路よりも不純物濃度が低い第3電荷転送路をこの順で繰り返した状態に形成する工程と、
    前記半導体基板上にゲート絶縁膜を形成し、前記第1電荷転送路上、前記第2電荷転送路上および前記第3電荷転送路上のそれぞれに前記ゲート絶縁膜を介して、かつ各電荷転送路間上に隙間を設けてダミー電極パターンを形成する工程と、
    隣接する前記ダミー電極パターン間の前記隙間に電極間絶縁膜で埋め込む工程と、
    前記各ダミー電極パターンの表面を露出させた後、前記各ダミー電極パターンを除去して電極形成溝を形成する工程と、
    前記各電極形成溝に導電性材料を埋め込んで化学的機械研磨によって前記電極間絶縁膜上の余剰な導電性材料を除去して前記電極形成溝内に、固体撮像装置の水平転送部における転送電極を構成する、前記第1電荷転送路上にゲート絶縁膜を介して形成された第1転送電極と前記第2電荷転送路上にゲート絶縁膜を介して形成された第2転送電極と前記第3電荷転送路上にゲート絶縁膜を介して形成された第3転送電極とを形成する工程と、
    前記第1転送電極と前記第2転送電極と前記第3転送電極とを同電位とするために配線で接続する工程と、
    を有する、
    体撮像装置の製造方法。
  3. 前記電極形成溝に前記導電性材料を埋め込む前に前記電極形成溝の内面にバリアメタル層を形成する
    請求項1または請求項2に記載の固体撮像装置の製造方法。
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