JP2006228762A - 電荷転送素子及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 固体撮像素子の撮像部を構成した場合などに、露光装置の精度に関わらず、電荷読み出し特性のばらつきが小さく、生産性よく低コストで生産でき、撮像部の小型化や高画素数化や高感度化などが可能になる電荷転送素子及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 基板10上の、後にフォトセンサn型層15を形成する領域にカバー膜51を形成し、これを位置基準にしてセル間分離層20を形成する。次にカバー膜51に接して下部電極材料層53を形成し、転送電極4の位置と形状を確定する。次にカバー膜51に側壁を設けた状態でイオン注入し、カバー膜51にセルフアラインで転送CCDn型層18を形成する。下部電極材料層53に主電極材料層56を積層して転送電極4を完成後、カバー膜51を除去し、今度は転送電極4をマスクとしてイオン注入し、フォトセンサn型層15を形成する。n型層18とn型層15との間のp型層を電荷読み出し部17とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固体撮像素子などを構成する電荷転送素子及びその製造方法に関するものであり、より詳しくは、電荷転送電極などの電荷転送部がセルフアラインで形成される電荷転送素子及びその製造方法に関するものである。
エリアセンサなどに用いられるCCD(Charge Coupled Device;電荷結合素子)固体撮像素子などの撮像部は、光電変換部や電荷転送部などで構成されている。その電荷転送部は、電荷転送電極、電荷転送路、電荷読み出し部、およびチャネルストッパなどで構成されている。
図2および図9は、CCD固体撮像素子の撮像部の構造を示す説明図である。図2は撮像部の要部を示す上面図であり、図9は単位画素近傍を拡大して示す断面図である。なお、図2では、わかりやすくするために、転送電極104の上面より上部にある部材、例えば遮光膜などは図示を省略している。
図2に示すように、CCD固体撮像素子の撮像部では、複数の光電変換部1が、例えば水平方向および垂直方向にマトリックス状に配置されており、各光電変換部1を中心として単位セル(単位画素)が構成されている。各光電変換部1の周囲の電荷転送部2には、信号電荷を垂直方向に転送する垂直転送部3を構成する転送電極104が形成されている。
図9に示すように、撮像部の単位画素では、例えば、n型シリコン基板10の表面にゲート絶縁膜11が形成され、その下部のシリコン基板10に基準p型層12が形成され、さらにその下方深部にバリアp型層13が形成されている。
図9の中央に示す光電変換部1は、フォトセンサp型層114、フォトセンサn型層115および深部フォトセンサn型層116によって構成されている。光電変換部1の左側の垂直転送部3では、転送電極104の下部に電荷転送路6をなす転送CCDn型層118が形成され、その右側には電荷読み出し部117が設けられ、左側にはチャネルストッパであるセル分離p型層120が形成されている。転送電極104は電荷読み出し電極も兼ねている。なお、転送CCDn型層118は、左側に隣接する単位セルの光電変換部1とセル分離p型層120によって電気的に分離され、また、転送CCDn型層118の下部には、電荷の漏えいを防止する転送CCDp型層119が形成されている。
転送電極104の側面および上面には、絶縁膜23を挟んで、光電変換部1の上方の領域を開口しつつ、電荷転送部2を入射光から遮蔽する遮光膜24が形成されている。光電変換部1のゲート絶縁膜11および電荷転送部2の遮光膜24の上部には、パッシベーション膜25、平坦化膜26、画素カラーフィルタ27および画素マイクロレンズ28などが設けられている。
図2および図9に示した撮像部では、受光時に光電変換部1のフォトセンサn型層115に蓄積された信号電荷(電子)は、転送電極104に印加される読み出し電圧によって、電荷読み出し部117を通じて電荷転送路6の転送CCDn型層118へ引き出され、この後、転送電極104に印加されるクロック信号によって垂直転送部3を垂直方向に転送され、さらに図示省略した水平転送部を水平方向に転送された後、図示省略した増幅器によって出力信号に変換される。
図10は、上記のCCD固体撮像素子の撮像部の作製工程のフローを示す断面図である。なお、図10は、図9と同じ位置における断面図である。
初めに、図10(a)に示すように、n型シリコン基板10に基本となる不純物拡散層を形成する。すなわち、まず、n型シリコン基板10の表面に熱酸化法によって酸化シリコン膜からなるゲート絶縁膜11を形成する。あるいは、表面酸化膜を形成した後、その上にCVD法(化学的気相成長法)によって窒化シリコン膜と酸化シリコン膜とを順次積層して、ゲート絶縁膜11を形成してもよい。
そして、ゲート絶縁膜11を通じて10〜200keVの注入エネルギーによるイオン注入を行って、表面付近に基準p型層12を形成し、さらに、1〜10MeVの注入エネルギーによるイオン注入を行って、深部にバリアp型層13を形成する。バリアp型層13の最下部の深さは、シリコン基板10の表面から1〜10μm程度である。
次に、図10(b)に示すように、垂直転送部3を構成する各不純物拡散層118〜120を形成する。まず、転送CCDn型層118を形成する領域以外を被覆するレジストパターンをフォトリソグラフィによって形成し、これをマスクとして50〜500keVの注入エネルギーによるイオン注入を行って転送CCDn型層118形成し、50〜500keVの注入エネルギーによるイオン注入を行って転送CCDp型層119を形成する。
続いて、セル分離p型層120を形成する領域以外を被覆するレジストパターンをフォトリソグラフィによって形成し、これをマスクとして10keV〜3MeVの注入エネルギーによるイオン注入を行い、セル分離p型層120を形成する。セル分離p型層120の幅は、例えば0.2〜0.3μmである。
通常、電荷読み出し部117は、基準p型層12をそのまま用いてを構成するので、電荷読み出し部117を形成するためのイオン注入は行わない。
次に、図10(c)に示すように、転送電極104を形成する。まず、シリコン基板10の上部全面にCVD法などによって電極材料層を形成する。続いて、その上に転送電極104と同じパターンのレジストパターンをフォトリソグラフィによって形成し、これをマスクとして電極材料層をエッチングして、転送電極104を形成する。
次に、図10(d)に示すように、光電変換部1を構成する不純物拡散層を形成する。まず、深部フォトセンサn型層106を形成する領域以外を被覆するレジストパターンをフォトリソグラフィによって形成し、このレジストパターンをマスクとして、200keV〜3MeVの注入エネルギーによるイオン注入を行って深部フォトセンサn型層106を形成する。次に、不純物拡散層114と115を形成する領域以外を被覆するレジストパターンをフォトリソグラフィによって形成し、このレジストパターンをマスクとして、5〜40keVの注入エネルギーによるイオン注入を行ってフォトセンサp型層114を形成し、100keV〜1MeVの注入エネルギーによるイオン注入を行ってフォトセンサn型層115を形成する。さらに、別のレジストパターンを形成し、これをマスクとして200keV〜3MeVの注入エネルギーによるイオン注入を行い、深部フォトセンサn型層16を形成する。
この後、シリコン基板10の上部全面にCVD法などによって酸化シリコンなどからなる絶縁膜23を形成した後、転送電極104の側面および上面に遮光膜24をパターニングして形成する。そしてその上に、パッシベーション膜25、平坦化膜26、画素カラーフィルタ27および画素マイクロレンズ28などを形成し、図9に示したCCD固体撮像素子の撮像部の作製を終了する。
上記のように、撮像部を構成する各部材は、フォトリソグラフィによって作製されたレジストパターンをマスクとして、イオン注入やエッチングによって形成される。各フォトリソグラフィ工程では、フォトマスクを用いて露光パターンが形成されるが、この際、露光装置の精度に依存して、少なくとも数十nm程度の位置合わせずれが発生する。この位置合わせずれは、CCD固体撮像装置を高性能化あるいは小型化する妨げになる。
例えば、フォトセンサn型層115の端部の位置と転送電極104の端部の位置がずれると、受光面積がばらつくばかりでなく、転送電極104への印加電圧によって電荷読み出し部117に生じるゲート電界がばらつき、結果として、読み出し部117を通じて信号電荷を取り出す際に転送電極104に印加する読み出し電圧がばらつくことになる。
そこで、後述する特許文献1などでは、光電変換部1を構成するフォトセンサp型層114およびフォトセンサn型層115が、転送電極104をマスクとするイオン注入によって形成される固体撮像装置が提案されている。この方法によれば、フォトセンサn型層115は転送電極104に対しセルフアラインで形成されるので、図10(d)に示すように、フォトセンサp型層114およびフォトセンサn型層115の端部の位置と、転送電極104の端部の位置とは自動的に一致する。この結果、読み出し電圧や受光面積のばらつきは減少し、位置ずれに対するマージンをとって設計する必要がないので、基板面を有効に活用して、素子の小型化や高画素数化や高感度化などを実現することができる。また、高価な装置による面倒な位置合わせが不要になるので、生産性を向上させ、コストを低下させることができる。
特開2000−150857(第2−4、6及び7頁、図1、9及び10)
しかしながら、特許文献1などで実現されているセルフアライン化は、フォトセンサn型層115と転送電極104との位置合わせに限られ、垂直転送部3を構成する各不純物拡散層117〜120と、転送電極104あるいはフォトセンサn型層115との位置合わせは、露光装置の精度に依存するフォトマスクによる位置合わせのままである。
近年、CCDに代表される固体撮像素子は、画素数の増大と装置の小型化が著しく進展し、それにともなって単位画素の光電変換部1の面積が縮小されている。このような固体撮像素子の小型化の流れの中で、露光装置による位置合わせに含まれる数十nmの合わせ誤差は、微細セル構造の実現の妨げになっている。
例えば、転送CCDn型層118と転送電極104との位置がずれると、電荷読み出し部117の幅(チャネルの長さ)がばらつき、電荷読み出し部117においてゲート電界が作用する位置がばらつくので、読み出し電圧などの読み出し特性がばらつくことになる。
また、位置ずれに対するマージンをとって、不純物拡散層117〜120と、転送電極104あるいはフォトセンサn型層115との配置を設計する必要があるので、基板面に有効に利用できない領域が生じ、小型化や高画素数化や高感度化などの妨げになる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、例えば固体撮像素子の撮像部を構成した場合などに、露光装置の精度に関わらず、電荷読み出し特性のばらつきが小さく、生産性よく低コストで生産でき、また、撮像部の小型化や高画素数化や高感度化などが可能になる電荷転送素子及びその製造方法を提供することにある。
即ち、本発明は、半導体基体の電荷転送路上にゲート絶縁膜を介して電荷転送電極が配置された電荷転送部を有する電荷転送素子において、
電荷転送方向に直交する断面方向において、前記電荷転送電極下部の前記電荷転送路 をなす第1導電型領域の両側に第2導電型領域が形成され、前記第1導電型領域と前記 電荷転送電極の各端面との間に存在する前記第2導電型領域のそれぞれの幅が、前記電 荷転送電極の前記各端面の位置を基準にして規定されている
ことを特徴とする、電荷転送素子に係わるものであり、また、前記電荷転送素子の製造方法であって、
前記半導体基体の第2導電型領域上に前記ゲート絶縁膜に接して第1マスク材料層を 形成する工程と、
前記第1マスク材料層をパターニングして第1マスク層を形成する工程と、
前記半導体基体上の全面に第2マスク材料層を形成する工程と、
前記第2マスク材料層をエッチバックして、前記第1マスク層の非マスク領域側の側 面に第2マスク層を形成する工程と、
前記第1マスク層と前記第2マスク層とをマスクとして、前記半導体基体の前記第2 導電型領域にイオン注入を行って、前記電荷転送路の前記第1導電型領域を形成する工 程と、
前記第2マスク層を除去する工程と、
前記半導体基体上の全面に電極材料層を積層する工程と、
前記電極材料層のうち、前記第1マスク層の上に存在する部分を除去して、前記第1 マスク層に接してその非マスク領域に前記電荷転送電極を形成する工程と、
前記第1マスク層を除去する工程と
を有する、電荷転送素子の製造方法に係わるものである。
例えば、前記第2導電型領域の両端の位置を露光マスクを用いた2回の露光工程で決定すると、露光装置のマスクの位置合わせずれに起因する位置ずれが多かれ少なかれ必然的に生じ、前記第2導電型領域の幅に誤差を生じる。上記の「前記第2導電型領域のそれぞれの幅が、前記電荷転送電極の前記各端面の位置を基準にして規定されている」の「規定されている」とは、マスクの位置合わせずれのような外来的な誤差要因が介入する余地がないことを意味する。具体的には、金型による成形によって同一幅を持つ部材が製造されるような場合を意味する。なお、例えば、イオン注入後のアニール処理による拡散によって前記第1導電型領域と前記第2導電型領域との境界が曖昧になる場合であっても、拡散前の状態で上記の条件が成り立つなら、これも本発明の範囲に含まれるものとする。
本発明の電荷転送素子の製造方法によれば、
前記半導体基体の第2導電型領域上に前記ゲート絶縁膜に接して第1マスク材料層を 形成する工程と、
前記第1マスク材料層をパターニングして第1マスク層を形成する工程と
によって前記第1マスク層を形成し、この前記第1マスク層を位置基準にして、全ての部材をセルフアラインで高精度に位置決めして形成する。
例えば、前記電荷転送路の前記第1導電型領域は、
前記半導体基体上の全面に第2マスク材料層を形成する工程と、
前記第2マスク材料層をエッチバックして、前記第1マスク層の非マスク領域側の側 面に第2マスク層を形成する工程と
によって、前記第1マスク層の側面に前記第2マスク層を側壁(サイドウオール)として形成し、
前記第1マスク層と前記第2マスク層とをマスクとして、前記半導体基体の前記第2 導電型領域にイオン注入を行って形成する。
従って、前記第2マスク層の幅(前記第2マスク材料層の厚さ)をWとすると、前記第1導電型領域は、隣り合う2つの前記第1マスク層に挟まれ、各前記第1マスク層の端面からそれぞれ幅Wだけ内側に離れた位置を両端として、その間に形成される。
また、前記電荷転送電極は、前記第2マスク層を除去した後、
前記半導体基体上の全面に電極材料層を積層する工程と、
前記電極材料層のうち、前記第1マスク層の上に存在する部分を除去して、前記第1 マスク層に接してその非マスク領域に前記電荷転送電極を形成する。
従って、前記電荷転送電極は、隣り合う2つの前記第1マスク層に挟まれ、各前記第1マスク層の端面の位置を両端として、その間に形成される。
以上の結果、本発明の製造方法によって作製される電荷転送素子では、前記電荷転送電極の下部に、その各端面の位置から前記第1導電型領域の各端部まで、幅Wの領域が前記第2導電型領域として残される。前記第2導電型領域の幅は、前記第1導電型領域を形成する前記イオン注入の方向を前記半導体基体の面に直交する方向から傾けることで、幅Wから所定の大きさだけ変更することもできる。また、前記第2導電型領域における不純物濃度は、前記半導体基体の第2導電型領域の不純物濃度のままであってもよいし、イオン注入などによって変更されていてもよい。重要であるのは、前記電荷転送電極に対する前記第2導電型領域の相対位置が、マスクの位置合わせずれなどを含まないセルフアラインの方法で正確に定められ、その幅が、前記第2マスク層の幅(前記第2マスク材料層の厚さ)Wによって精度よく制御されていることである。このため、前記第2導電型領域を電荷読み出し部として用いれば、読み出し電圧などの読み出し特性のばらつきの小さい電荷転送素子を構成することができる。
また、前記電荷転送電極、前記第1導電型領域及び前記第2導電型領域がセルフアラインで形成され、マスクの位置合わせずれなどが入り込む余地がないため、位置ずれに対するマージンを取ってこれらの配置を設計する必要がなく、基板面を最大限に有効に利用することができ、素子の小型化や高密度集積化が可能である。また、高価な装置による面倒な位置合わせが不要になるので、生産性を向上させ、コストを低下させることができる。
本発明の電荷転送素子は、本発明の電荷転送素子の製造方法によって作製される電荷転送素子であって、上述したように、その製造方法に対応した特徴ある構造を有している。
多くの電荷転送素子では、電荷転送路をなす第1導電型領域の両側に、信号電荷発生源から電荷転送路へ信号電荷を取り込む電荷読み出し部や、半導体基体中の他の領域から電荷転送路を電気的に分離するチャネルストッパが必要である。本発明の電荷転送素子では、前記第2導電型領域を前記電荷読み出し部及び/又は前記チャネルストッパとして用いることができる。この際、前記第1導電型領域の両側に左右対称に前記チャネルストッパを設けることができる。また、前記第1導電型領域を形成する前記イオン注入の方向を前記半導体基体の面に直交する方向から傾けることで、前記第2導電型領域の幅を幅Wから所定の大きさだけ変更し、一方の前記第2導電型領域を前記チャネルストッパとし、他方の前記第2導電型領域を前記電荷読み出し部とすることもできる。
また、前記電荷転送電極の下部に前記電荷読み出し部や前記チャネルストッパを設けることができるので、前記電荷転送電極の下部外側の領域に前記電荷読み出し部や前記チャネルストッパを設ける必要がなく、前記電荷転送電極の端面直下の外側に例えばフォトセンサなどの電荷出力型の機能素子を直接配置することができる。このため、前記電荷転送電極をマスクとするイオン注入によって、前記フォトセンサなどを構成する不純物拡散層をセルフアラインで形成することができる。このようにすれば、すべての部材がセルフアラインで高精度に配置されたCCD固体撮像素子などを形成することができる。
本発明の電荷転送素子において、
前記電荷転送電極が固体撮像素子の光電変換部と接するように形成され、
前記両側の第2導電型領域のうち、一方の第2導電型領域が電荷読み出し部として設 けられると共に、他方の第2導電型領域がチャネルストッパとして形成され、
前記光電変換部の第1導電型領域に発生した信号電荷が、前記電荷読み出し部を通じ て前記電荷転送路に取り出され、
前記電荷転送路は、前記チャネルストッパによって、隣接する単位セルの光電変換部 と電気的に分離されるように構成されているのがよい。この際、前記光電変換部の前記第1導電型領域の一方の端部が、前記電荷転送電極の端面直下で前記電荷読み出し部と接し、その他方の端部が、隣接する単位セルの電荷転送路の電荷転送電極の端面直下で、隣接する単位セルのチャネルストッパと接するのがよい。
このようにすると、前述したように、すべての部材、とりわけ前記電荷読み出し部が前記電荷転送電極に対しセルフアラインで正確な相対位置に配置されたCCD固体撮像素子の撮像部を形成することができ、読み出し電圧などの読み出し特性のばらつきの小さいCCD固体撮像素子を得ることができる。また、マスクの位置合わせ誤差などが入り込む余地がないため、受光面積のばらつきの小さいCCD固体撮像素子を得ることができる。そして、位置ずれに対するマージンをとって配置を設計する必要がなく、基板面を最大限に有効に利用することができ、素子の小型化や高画素数化や高感度化を実現することが可能である。また、高価な装置による面倒な位置合わせが不要になるので、生産性を向上させ、コストを低下させることができる。
また、前記電荷転送電極が、主電極層と、この主電極層の側面及び底面を囲む下部電極層とからなるのがよい。このように前記電荷転送電極を、主たる導電性を担う前記主電極層と、イオン注入を阻害しない程度に薄く、前記電荷転送電極の形成位置と形状を規定する前記下部電極層とに分け、下部電極層の構成材料層である下部電極材料層を全工程の初期のうちに形成するのがよい。このようにして、転送電極4の基本形状を加工工程の初期に形成することで、前記第1マスク層が後の加工工程において変形などを受ける前に、形成時の形状を維持した前記第1マスク層を用いて、転送電極4の形成位置と形状を正確に定めることができる。また、後の加工工程における損傷を未然に防止して、損傷の少ない前記ゲート絶縁膜を転送電極4のゲート絶縁膜として用いることができる。
また、隣り合う前記電荷転送電極が間隙を挟んで互いに対向し、この間隙に電極間絶縁膜が配されているのがよい。これは、いわゆる単層構造の電荷転送電極である。本発明には、構造が単純な単層構造の電荷転送電極がよく適合する。但し、電極構造はこれに限定されるものではなく、例えば二層構造のものであってもよい。
本発明の電荷転送素子の製造方法において、
前記第1マスク層を形成する工程の後に、
前記半導体基体上の全面に下部電極材料層を形成する工程
を行い、次に前記半導体基体上に前記下部電極材料層を介して前記第2マスク層を形成する工程を行った後、
前記第1マスク層と、前記第1マスク層の側面に形成された前記下部電極材料層と、 前記第2マスク層とをマスクとして前記半導体基体へイオン注入することによって、前 記電荷転送路の前記第1導電型領域を形成する工程
を行い、次に前記第2マスク層を除去する工程を行った後、
前記半導体基体上の全面に前記下部電極材料層に積層して、主電極材料層を形成する 工程と、
前記下部電極材料層および前記主電極材料層のうち、前記第1マスク層の上に存在す る部分を除去し、前記第1マスク層に接してその非マスク領域に前記電荷転送電極を形 成する工程
とを行い、次に前記第1マスク層を除去する工程を行うのがよい。
また、前記第1マスク層を形成した後、この第1マスク層の非マスク領域の一部を被覆する第3マスク層を形成し、前記第1マスク層と前記第3マスク層をマスクとしてイオン注入を行うことによって、前記半導体基体の前記第2導電型領域に第2導電型のチャネルストッパを形成するのがよい。このようにすると、前記チャネルストッパの一方の端部も前記第1マスク層ひいては前記電荷転送電極の端面に対しセルフアラインで形成することができ、次に述べるように、同じく前記電荷転送電極の端面に対しセルフアラインで形成される光電変換部の第1導電型領域との重なりを防止することができる。
また、請求項2に記載した光電変換部に形成した前記第1マスク層を除去する工程の後に、前記電荷転送電極をマスクとして前記半導体基体の前記第2導電型領域へイオン注入を行うことによって、前記光電変換部の第1導電型領域を形成して、請求項2に記載した固体撮像素子を形成するのがよい。このようにすると、前述した、すべての部材が前記電荷転送電極に対しセルフアラインで正確な相対位置に配置されたCCD固体撮像素子の撮像部を形成することができる。その効果は前述した通りである。この際、前記光電変換部の第1導電型領域を形成する前記イオン注入の方向を前記半導体基体の面に直交する方向から傾けることで、前記電荷読み出し部の幅を幅Wから所定の大きさだけ変更することもできる。
また、前記第1マスク層を、前記下部電極材料との加工上の選択比が大きい材料によって形成するのがよい。これは、前記電荷転送電極を形成後、不要になった前記第1マスク層を除去する際に、前記電荷転送電極が損傷を受けるのを未然に防ぐためである。例えば、前記下部電極材料層が多結晶シリコンからなる場合には、前記第1マスク層の材料として酸化シリコンなどが好適である。
また、前記第2マスク層を、前記下部電極材料との加工上の選択比が大きい材料によって形成するのがよい。これは、前記下部電極材料層をエッチングストッパとして、前記第2マスク層の構成材料層をエッチバックして、前記第2マスク層を形成するためである。例えば、前記下部電極材料層が多結晶シリコンからなる場合には、前記第2マスク層の構成材料として酸化シリコンなどを用いるのがよい。
次に、本発明の好ましい実施の形態を図面参照下に具体的かつ詳細に説明する。
実施の形態1
実施の形態1では、本発明の電荷転送素子の例として光電変換部を備えたCCD固体撮像素子およびその製造方法について図1〜6を用いて説明する。本実施の形態は、主として、請求項1〜3に記載した電荷転送素子および請求項6および7に記載したその製造方法に対応する。
図1と図2は、実施の形態1に基づくCCD固体撮像素子の撮像部の構造を示す説明図である。図2は撮像部の要部を示す上面図であり、図1は単位画素近傍を拡大して示す上面図(a)と、上面図(a)に1b−1b線で示した位置におけ断面図(b)とである。なお、図2と図1(a)では、わかりやすくするため、転送電極4の上面より上部にある部材、例えば遮光膜などは図示を省略している。
図2および図1(a)に示すように、CCD固体撮像素子の撮像部では、複数の光電変換部1が、例えば、水平方向および垂直方向にマトリックス状に配置されており、各光電変換部1を中心として単位セル(単位画素)が構成されている。各光電変換部1の周囲の電荷転送部2には、信号電荷を垂直方向に転送する垂直転送部3を構成する、例えば単層構造の転送電極4が形成され、転送電極4同士の間は電極間絶縁膜5によって絶縁されている。
図2は、転送電極4が、電極間の配線と一体化し、水平方向に配置された複数の単位画素間に延伸された形状を有する例を示している。転送電極に印加されるクロック信号には、2相クロック信号や4相クロック信号などがあるが、図2は、転送電極4が4つを1組として4相クロック信号によって駆動される例を示している。
図1(b)に示すように、前記半導体基体であるn型シリコン基板10では、表面にゲート絶縁膜11が形成され、その直下部には第2導電型領域である基準p型層12が形成され、さらにその下方深部にバリアp型層13が形成されている。ただし、基準p型層12は、形成後のイオン注入によって多くの領域で不純物濃度や導電型が変更され、電荷読み出し部17を形成する基準p型層12だけが残されている。
図1(b)の中央に示す光電変換部1は、フォトセンサp型層14、前記光電変換部の第1導電型領域であるフォトセンサn型層15および深部フォトセンサn型層16によって構成されている。基板10の厚さ方向において、フォトセンサp型層14とフォトセンサn型層15とは、基準p型層12が形成されていた領域で連続的につながり、基準p型層12形成領域下方に形成された深部フォトセンサn型層16は、フォトセンサn型層15と一部が重なるように形成されている。基板10の面方向において、深部フォトセンサn型層16はフォトセンサn型層15よりも内側にやや小さく作られている。
光電変換は、フォトセンサn型層15および深部フォトセンサn型層16の全域で行われるが、短波長の青い光は主にフォトセンサn型層15の浅い領域で吸収され変換されるのに対し、長波長の赤い光は主に深部フォトセンサn型層16の深い領域で吸収され変換される。n型層として深部フォトセンサn型層16を設けると、波長の長い光に対する吸収および変換効率を向上させることができる。フォトセンサp型層14は、暗電流を抑制して、低照度時のS/N比を向上させ、また、残像を防止する働きをする。
光電変換部1の左側には、光電変換部1に発生した信号電荷を転送する垂直転送部3が設けられている。垂直転送部3では、転送電極4の下部の中央に、電荷転送路6を構成する第1導電型領域である転送CCDn型層18が形成されており、その下部には電荷の漏えいを防止するための転送CCDp型層19が形成されている。転送CCDn型層18の両側には、前記第2導電型領域である2つのp型層17と20があり、右側には基準p型層12が電荷読み出し部17を構成し、左側には、イオン注入によって不純物濃度が増強されたp型領域によって、前記チャネルストッパであるセル分離p型層20が形成されている。
図1および図2に示した撮像部では、受光時に光電変換部1の主としてフォトセンサn型層15に蓄積された信号電荷(電子)は、転送電極4に印加される読み出し電圧によって、電荷読み出し部17を通じて垂直転送部3の電荷転送路6の転送CCDn型層18へ引き出され、この後、転送電極4に印加されるクロック信号によって垂直転送部3を垂直方向に転送され、さらに図示省略した水平転送部を水平方向に転送された後、図示省略した増幅器によって出力信号に変換される。この際、電荷転送路6は、セル分離p型層20によって左側に隣接する単位セルの光電変換部1と電気的に分離されている。なお、フォトセンサn型層15に蓄積された信号電荷が過剰になると、過剰な信号電荷はオーバーフロードレイン領域へ流出するように構成されている。
後に図3〜6を用いて詳述するように、転送電極4の端面の位置は、シリコン基板10の面方向における基準位置である。例えば、フォトセンサn型層15は、転送電極4をマスクとするイオン注入によって形成され、フォトセンサn型層15の端部の位置は転送電極4の端面の位置、すなわち基準位置に一致する。同様の方法によって、転送CCDn型層18の端面の位置はこの基準位置から距離Lだけ離れたところに形成されている。この結果、フォトセンサn型層15の左側の端部は、転送電極4の端面直下の位置で位置ずれなしに電荷読み出し部17に接続され、電荷読み出し部17のチャネル長が所定の長さLに定まるので、読み出し電圧など読み出し特性のばらつきが減少する。
また、フォトセンサn型層15の右側の端部は、右側に隣接する単位セルのセル分離p型層20と、転送電極4の端面直下の位置で位置ずれなしに接し、隣のセル分離p型層20と重なったり、隙間ができたりすることがないので、受光面積のばらつきが減少する。また、位置ずれに対するマージンをとって設計する必要がないので、基板面を最大限に有効に活用して、小型化や高画素数化や高感度化などを実現することができる。
電荷転送路6の上には、ゲート絶縁膜2に接して、転送電極4が形成されている。転送電極4は、主電極層22と、主電極層22の側面及び底面を囲む下部電極層21とからなる。下部電極層21および主電極層22は、例えば、多結晶シリコンからなる。但し、転送電極4の材料は特に限定されるものではなく、例えば、より高い電気伝導性を実現するために、例えば、タングステンなどの金属の金属シリサイド膜と金属膜とが積層された複合膜、あるいは多結晶シリコン膜と金属シリサイド膜と金属膜とが積層された複合膜などであってよい。または、多結晶シリコン膜上に絶縁膜を介してタングステンなどの配線を形成し、コンタクト部で多結晶シリコン膜と連結した、いわゆるシャント構造でもよい。
転送電極4より上部の構造は、通常のCCD固体撮像素子と同様である。例えば、転送電極4の側面および上面には、絶縁膜23を挟んで、光電変換部1の上方の領域を開口しつつ、電荷転送部2を入射光から遮蔽する遮光膜24が形成されている。遮光膜24はタングステンやアルミニウムなどからなる。
また、光電変換部1の上部のゲート絶縁膜11およびと電荷転送部2の遮光膜24の上には、パッシベーション膜25および平坦化膜26を介して、各単位画素に対応した画素カラーフィルタ27や画素マイクロレンズ28などが設けられている。
図3〜6は、実施の形態1に基づくCCD固体撮像素子の作製工程において、撮像部を作製する工程のフローを示す断面図である。なお、これらの断面図は、図1(b)と同じ位置における断面図である。
初めに、図3(a)および(b)に示す工程によって、n型シリコン基板10に基本となる不純物拡散層を形成し、その表面に前記第1マスク層であるカバー膜51を形成する。カバー膜51の位置は、後に形成される全ての部材の、シリコン基板10の面方向における位置基準となる。
まず、図3(a)に示すように、n型シリコン基板10の表面に熱酸化法によって酸化シリコン膜からなる表面酸化膜を形成した後、その上にCVD法(化学的気相成長法)によって窒化シリコン膜と酸化シリコン膜とを順次積層して、ゲート絶縁膜11を形成する。窒化シリコン膜は、後にカバー膜51を除去する際のエッチングストッパとしても利用される。
そして、ゲート絶縁膜11を通じて10〜200keVの注入エネルギーによるホウ素イオン(B+)のイオン注入を行い、表面付近に基準p型層12を形成する。この基準p型層12の一部は、電荷読み出し部17のp型層となる。特に限定されるものではないが、本実施の形態では、イオン注入によるp型層の形成は、ホウ素イオン(B+)のイオン注入によって行うものとする。
さらに、ゲート絶縁膜11を通して1〜10MeVの注入エネルギーによるホウ素イオン(B+)のイオン注入を行い、深部にバリアp型層13を形成する。バリアp型層13の最下部の深さは、シリコン基板10の表面から1〜10μm程度である。これから後に形成される全ての部材は、バリアp型層13よりも上部に作られる。
次に、図3(b)に示すように、CVD法などによってゲート絶縁膜11の上にカバー膜材料層を積層して形成する。この後、このカバー膜材料層をフォトリソグラフィとエッチングによってパターニングして、カバー膜51を形成する。カバー膜51の材料は、後にカバー膜51に接して形成される転送電極4の材料と加工上の選択比が大きいものが望ましい。例えば、転送電極4の材料が多結晶シリコンである場合には、カバー膜51の材料として酸化シリコンなどが好適である。
この後、図3(c)および図4(e)〜(h)に示す工程によって、垂直転送部3を構成する各不純物拡散層18〜20を形成する。これらの工程の間に、図3(c)に示す工程によって、後の工程で下部電極層21に加工される下部電極材料層53を形成し、転送電極4の位置と形状を確定させる。
まず、図3(c)に示すように、前記第3マスク層であるレジストパターン52を、フォトリソグラフィによって形成する。レジストパターン52は、カバー膜51の一部と重なるように形成され、カバー膜51の一方の端部を露出させながら、カバー膜51の非マスク領域の一部を被覆するように形成される。次に、カバー膜51とレジストパターン52とをマスクとして、10keV〜3MeVの注入エネルギーによるホウ素イオン(B+)のイオン注入を行い、セル分離p型層20を形成する。この際、セル分離p型層20を形成するイオン注入領域は、左端がカバー膜51によって規定され、右端がレジストパターン52によって規定される。この後、アッシングによってレジストパターン52を除去する。
次に、図3(d)に示すように、シリコン基板10の上部全面にCVD法などによって、後の工程で下部電極層21に加工される下部電極材料層53を形成する。下部電極材料としては、例えば多結晶シリコン膜など用い、下部電極材料層53を貫いてイオン注入が行えるように、その厚さdは10〜100nm程度とする。
次に、図4(e)に示すように、下部電極材料層53の上にCVD法などによって、厚さDのオフセット膜材料層54を形成する。
次に、図4(f)に示すように、エッチバック法によって、カバー膜51の側面に形成されたサイドウオール以外のオフセット膜材料層54を除去し、前記第2マスク層であるオフセット膜55を形成する。この際、下部電極材料層53がエッチングストッパとして働くように、オフセット膜55の構成材料は下部電極材料層53の構成材料と加工上の選択比の大きいものを用いるのがよい。例えば、下部電極材料層53が多結晶シリコンからなる場合には、オフセット膜55の構成材料として酸化シリコンなどを用いるのがよい。
オフセット膜55の幅(オフセット膜材料層54の厚さ)Dは、例えば0.1〜0.3μmである。
次に、図4(g)に示すように、前記第1マスク層であるカバー膜51と、その側面に形成された下部電極材料層53と、前記第2マスク層であるオフセット膜55とをマスクとして、50〜500keVの注入エネルギーによるヒ素イオン(As+)のイオン注入を行って転送CCDn型層18を形成し、50〜500keVの注入エネルギーによるホウ素イオン(B+)のイオン注入を行って転送CCDp型層19を形成する。特に限定されるものではないが、本実施の形態では、イオン注入によるn型層の形成は、ヒ素イオン(As+)のイオン注入によって行うものとする。
次に、図4(h)に示すように、オフセット膜55を除去する。
以上のようにして、カバー膜51に対しセルフアラインで位置決めして、セル分離p型層20と、転送CCDn型層18および転送CCDp型層19とを形成することができる。この際、下部電極材料層53の厚さdとオフセット膜55の幅(オフセット膜材料層54の厚さ)Dの和をLとすると、転送CCDn型層18および転送CCDp型層19は、隣り合う2つのカバー膜51に挟まれ、各カバー膜51の端面からそれぞれ距離Lだけ内側に離れた位置を両端として、その間に形成される。距離Lは、オフセット膜材料層54の厚さDを調節することによって、例えば、その大きさを0.1〜0.3μmとし、容易にそのばらつきを5%程度に抑えることができる。
セル分離p型層20の幅は0.2μm程度で、Lと同じか、Lよりやや小さくする。セル分離p型層20を形成するイオン注入領域は、左端がカバー膜51によってセルフアラインで規定されている。右端は、レジストパターン52によって規定され、厳密にはカバー膜51に対しセルフアラインではないが、転送CCDn型層18とp型領域との境界は転送CCDn型層18の左側端面によって規定されるので、セル分離p型層20の右端の厳密な位置はそれほど重要ではなく、右端が転送CCDn型層18の領域に入り込まなければよい。このように、セル分離p型層20の幅をLよりやや小さく形成することで、セル分離p型層20による、転送CCDn型層18の転送特性への影響は、十分に小さくすることができる。
続いて、図5(i)および(j)に示す工程によって、垂直転送部3を構成する転送電極4を形成する。
まず、図5(i)に示すように、CVD法などによって、シリコン基板10の上部全面に下部電極材料層53に積層して、後の工程で主電極層22に加工される主電極材料層56を形成する。主電極材料層56の材料としては、例えば多結晶シリコンなど用いる。
次に、図5(j)に示すように、CMP法またはエッチバック法などによる平坦化処理によって、下部電極材料層53および主電極材料層56のうち、カバー膜51より上方に形成された部分を除去する。このようにして、カバー膜51に接して、カバー膜51によってマスクされていない領域に、下部電極層21および主電極層22が埋め込まれた転送電極4を形成する。
以上のように、転送電極4は、隣り合う2つのカバー膜51に挟まれた非マスク領域に埋め込まれ、各カバー膜51の端面を両端として、その間に形成される。転送電極4はカバー膜51の端面に対しセルフアラインで形成され、転送電極4の端面の位置はカバー膜51の端面の位置に重なる。転送CCDn型層18もカバー膜51の端面に対しセルフアラインで形成され、転送CCDn型層18の端面の位置はカバー膜51の端面から距離Lだけ離れたところにある。この結果、転送電極4と転送CCDn型層18とはセルフアラインで形成されていることになり、転送CCDn型層18の端面の位置は転送電極4の端面の位置を基準にしてLだけ離れた位置にある。前述したように、距離Lは、オフセット膜材料層54の厚さDを調節することによって、例えば、その大きさを0.1〜0.3μmとし、容易にそのばらつきを5%程度に抑えることができる。
転送電極4は、転送CCDn型層18よりも左右に幅Lずつ張り出して形成されており、転送電極4の下部の、転送電極4の各端面の位置から転送CCDn型層18の各端部までの幅Lの領域が、最終的には、前記電荷転送路6の両側の前記第2導電型領域(p型領域)として残される。この2つのp型領域のうち、図5(j)に示すように、転送CCDn型層18の左側のp型領域では、すでにイオン注入によって不純物濃度が変更され、セル分離p型層20(チャネルストッパ)が形成されている。転送CCDn型層18の右側のp型領域は、基準p型層12であり、この領域が、もとの不純物濃度のまま、電荷読み出し部17として用いられる。
転送電極4を形成するに際し、本実施の形態では、図3(d)に示した工程で、あらかじめ、転送電極4の主電極層22の側面及び底面を囲む下部電極層21に加工される下部電極材料層53を形成していた。図5(i)に示した主電極材料層56の形成工程は、下部電極材料層53に肉付けして転送電極4の厚さを増加させたにすぎず、転送電極4の位置と形状は、図3(d)に示した工程で既に決定されている。
このように、全工程の初期のうちに転送電極4の基本形状を形成してしまうことで、カバー膜51が後の加工工程において変形などを受ける前に、形成時の形状を維持したカバー膜51を用いて、転送電極4の形成位置と形状を正確に定めることができる。また、後の加工工程における損傷を未然に防止して、損傷の少ないゲート絶縁膜11を転送電極4のゲート絶縁膜11として用いることができる。
続いて、図5(k)および(l)に示す工程によって、カバー膜51を除去して光電変換部1に光が入射する構造にもどした後、イオン注入によって、光電変換部1を構成する不純物拡散層14〜16を形成する。
まず、図5(k)に示すように、カバー膜51を除去する。この際、カバー膜51が酸化シリコンからなる場合には、光電変換部1のゲート絶縁膜11のうち、最上部の酸化シリコン膜はカバー膜51とともにエッチング除去され、前述したように、窒化シリコン膜がエッチングストッパとして働く。その際、窒化シリコン膜とその下部の酸化膜は、反射防止膜の一部として、そのまま残してもよいが、一度、全てをエッチング除去し、再度、適切な膜厚の窒化シリコン膜とその下部の酸化膜をCVD法などで成膜し、十分な反射防止効果の得られる膜厚に形成し直すこともできる。
次に、図5(l)に示すように、転送電極4をマスクとして、5〜40keVの注入エネルギーによるホウ素イオン(B+)のイオン注入を行い、フォトセンサp型層14を形成し、100keV〜1MeVの注入エネルギーによるヒ素イオン(As+)のイオン注入を行い、フォトセンサn型層15を形成する。
転送電極4をマスクとするこの方法によれば、フォトセンサp型層14およびフォトセンサn型層15は転送電極4に対しセルフアラインで形成されるので、フォトセンサn型層15の端部の位置は転送電極4の端面の位置と自動的に一致する。この結果、フォトセンサn型層15の左側の端部は、転送電極4の端面直下の位置で位置ずれなしに電荷読み出し部17に接続され、電荷読み出し部17のチャネル長が所定の長さに定まるので、読み出し電圧など読み出し特性のばらつきが減少する。また、フォトセンサn型層15の右側の端部は、右側に隣接する単位セルの転送電極4の端面直下の位置で、隣のセル分離p型層20と重なったり、隙間ができたりすることがないので、受光面積のばらつきが減少する。また、位置ずれに対するマージンをとって設計する必要がないので、基板面を最大限に有効に活用して、小型化や高画素数化や高感度化などを実現することができる。
フォトセンサn型層15を形成するイオン注入の方向をシリコン基板10の面に直交する方向から傾けることで、電荷読み出し部17の幅を幅Lから所定の大きさだけ変更することもできる。
さらに、図示省略したレジストパターンをフォトリソグラフィによって形成し、これをマスクとして200keV〜3MeVの注入エネルギーによるヒ素イオン(As+)のイオン注入を行い、深部フォトセンサn型層16を形成する。深部フォトセンサn型層16の形成では、注入エネルギーが大きいため転送電極4を突き抜けるおそれがあるため、転送電極4をマスクとすることができない。そこで、別途レジストパターンを設け、これをマスクとしてイオン注入を行う。このイオン注入は転送電極4に対してセルフアラインではないので、マスクの位置合わせずれが生じるおそれがある。従って、面方向において、深部フォトセンサn型層16はフォトセンサn型層15よりも内側に形成し、位置合わせずれが生じても深部フォトセンサn型層16がフォトセンサn型層15よりも外側に形成されることがないようにする。先述したように、深部フォトセンサn型層16を設けることによって、波長の長い光に対する吸収および光電変換効率を向上させることができる。
次に、図6(m)および(n)に示す工程によって、公知の方法で遮光膜24などを形成する。
まず、図6(m)に示すように、シリコン基板10の上部全面にCVD法などによって酸化シリコンなどからなる絶縁膜23を形成した後、転送電極4の側面および上面に遮光膜24をパターニングして形成する。そしてその上にパッシベーション膜25および平坦化膜26を形成する。
さらに、図6(n)に示すように、平坦化膜26上に画素カラーフィルタ27および画素マイクロレンズ28を形成する。
以上に説明したように、本実施の形態によれば、すべての部材、とりわけ電荷読み出し部17が電荷転送電極4に対しセルフアラインで正確な相対位置に配置されたCCD固体撮像素子の撮像部を形成することができ、読み出し電圧などの読み出し特性のばらつきの小さいCCD固体撮像素子を得ることができる。また、マスクの位置合わせ誤差などが入り込む余地がないため、受光面積のばらつきの小さいCCD固体撮像素子を得ることができる。そして、位置ずれに対するマージンをとって配置を設計する必要がなく、基板面を最大限に有効に利用することができ、素子の小型化や高画素数化や高感度化を実現することが可能である。また、高価な装置による面倒な位置合わせが不要になるので、生産性を向上させ、コストを低下させることができる。
また、転送電極4を、主たる導電性を担う主電極層22と、イオン注入を阻害しない程度に薄く、転送電極4の形成位置と形状を規定する下部電極層21とに分け、下部電極層21の構成材料層である下部電極材料層53を加工工程の初期のうちに形成するので、前記第1マスク層であるカバー膜51が後の加工工程において変形などを受ける前に、形成時の形状を維持したカバー膜51を用いて、転送電極4の形成位置と形状を正確に定めることができる。また、後の加工工程における損傷を未然に防止して、損傷の少ないゲート絶縁膜11を転送電極4のゲート絶縁膜として用いることができる。
実施の形態2
実施の形態2では、実施の形態1で説明したと同様の構造をもつCCD固体撮像素子を、主として請求項6に記載されている製造方法に対応する製造方法によって作製する例について説明する。本実施の形態が実施の形態1と異なる主要な点は、転送電極を下部電極層21と主電極層22に分けて形成するのではないことである。その他には本質的な違いはないので、重複を避け、相違点に重点をおいて説明する。
図7と8は、実施の形態2に基づくCCD固体撮像素子の撮像部を作製する工程のフローを示す断面図である。実施の形態1で既述した作製工程と、図3(a)〜(c)までの工程および図3(d)以後の工程は同様であるので、図7と8には、図3(d)〜図5(k)に相当する工程を示している。なお、これらの断面図は、図1(b)と同じ位置における断面図である。
初めに、図3(a)および(b)に示す工程によって、n型シリコン基板10に基本となる不純物拡散層を形成し、その表面に前記第1マスク層であるカバー膜51を形成する。
まず、図3(a)に示すように、n型シリコン基板10の表面に熱酸化法によって酸化シリコン膜からなる表面酸化膜を形成した後、その上にCVD法によって窒化シリコン膜と酸化シリコン膜とを順次積層して、ゲート絶縁膜11を形成する。窒化シリコン膜は、後に第1マスク層を除去する際のエッチングストッパとしても利用される。
そして、ゲート絶縁膜11を通じて10〜200keVの注入エネルギーによるイオン注入を行い、表面付近に基準p型層12を形成し、1〜10MeVの注入エネルギーによるイオン注入を行い、深部にバリアp型層13を形成する。
次に、図3(b)に示すように、CVD法などによってゲート絶縁膜11の上にカバー膜材料層を積層して形成する。この後、このカバー膜材料層をフォトリソグラフィとエッチングによってパターニングして、カバー膜51を形成する。カバー膜51の位置は、後に形成される全ての部材の、シリコン基板10の面方向における位置基準となる。
この後、図3(c)および図7(d)〜(g)に示す工程によって、垂直転送部3を構成する各不純物拡散層18〜20を形成する。
まず、図3(c)に示すように、前記第3マスク層であるレジストパターン52を、フォトリソグラフィによって形成する。レジストパターン52は、カバー膜51の一部と重なるように形成され、カバー膜51の一方の端部を露出させながら、カバー膜51の非マスク領域の一部を被覆するように形成される。次に、カバー膜51とレジストパターン52とをマスクとして、10〜300keVの注入エネルギーによるイオン注入を行い、セル分離p型層20を形成する。この際、セル分離p型層20を形成するイオン注入領域は、左端がカバー膜51によって規定され、右端がレジストパターン52によって規定される。この後、アッシングによってレジストパターン52を除去する。
次に、図7(d)に示すように、シリコン基板10の上部全面にCVD法などによって、厚さWのオフセット膜材料層61を形成する。
次に、図7(e)に示すように、エッチバック法によって、カバー膜51の側面に形成されたサイドウオール以外のオフセット膜材料層61を除去し、前記第2マスク層であるオフセット膜62を形成する。この際、ゲート絶縁膜11およびカバー膜51がエッチングストッパとして働くように、オフセット膜62の構成材料はゲート絶縁膜11およびカバー膜51の構成材料と加工上の選択比の大きいものを用いるのがよい。例えば、ゲート絶縁膜11およびカバー膜51が酸化シリコンからなる場合には、オフセット膜62の構成材料として窒化シリコンなどを用いるのがよい。
オフセット膜62の幅(オフセット膜材料層61の厚さ)Wは、例えば0.1〜0.3μmであり、オフセット膜材料層61の厚さを制御することによって、そのばらつきを5%程度に抑えることは容易である。
次に、図7(f)に示すように、前記第1マスク層であるカバー膜51と、その側面に形成された、前記第2マスク層であるオフセット膜62とをマスクとするイオン注入によって、電荷転送路6をなす転送CCDn型層18と、転送CCDp型層19とを形成する。
次に、図7(g)に示すように、オフセット膜62を除去する。
以上のようにして、カバー膜51に対しセルフアラインで自動的に位置決めして、セル分離p型層20と、転送CCDn型層18および転送CCDp型層19とを形成することができる。この際、転送CCDn型層18および転送CCDp型層19は、隣り合う2つのカバー膜51に挟まれ、各カバー膜51の端面からそれぞれ距離Wだけ内側に離れた位置を両端として、その間に形成される。セル分離p型層20は、左端がカバー膜51によってセルフアラインで規定されている。
続いて、図8(h)および(i)に示す工程によって、垂直転送部3を構成する転送電極4を形成する。
まず、図8(h)に示すように、CVD法などによって、シリコン基板10の上部全面に、後の工程で電極層31に加工される電極材料層63を形成する。電極材料層63の材料としては、例えば多結晶シリコン膜など用いる。
次に、図8(i)に示すように、CMP法またはエッチバック法などによる平坦化処理によって、電極材料層63のうち、カバー膜51の上に形成された部分を除去し、カバー膜51に接して、カバー膜51によってマスクされていない領域に電極層31が埋め込まれた転送電極4を形成する。
以上のように、転送電極4は、隣り合う2つのカバー膜51に挟まれた非マスク領域に埋め込まれ、各カバー膜51の端面を両端として、その間に形成される。転送電極4はカバー膜51の端面に対しセルフアラインで形成され、同じく転送CCDn型層18もカバー膜51の端面に対しセルフアラインで形成されていたから、両者はセルフアラインで形成されていることになる。実際には、転送電極4は、転送CCDn型層18よりも左右に幅Dずつ張り出して形成されており、転送電極4の下部の、転送電極4の各端面の位置から転送CCDn型層18の各端部までの幅Dの領域が、電荷転送素子における同一幅の前記第2導電型領域となっている。
図8(i)に示すように、転送CCDn型層18の左側の前記第2導電型領域では、すでにイオン注入によって不純物濃度が改変され、セル分離p型層20(チャネルストッパ)が形成されている。転送CCDn型層18の右側の前記第2導電型領域では、基準p型層12の一部がもとの不純物濃度のまま残されているが、この領域は、もとの不純物濃度のまま電荷読み出し部17として用いられる。
続いて、図8(j)に示すように、カバー膜51を除去する。この際、カバー膜51が酸化シリコンからなる場合には、光電変換部1のゲート絶縁膜11のうち、最上部の酸化シリコン膜はカバー膜51とともにエッチング除去され、前述したように、窒化シリコン膜がエッチングストッパとして働く。その際、窒化シリコン膜とその下部の酸化膜は、反射防止膜の一部として、そのまま残してもよいが、一度、全てをエッチング除去し、再度、適切な膜厚の窒化シリコン膜とその下部の酸化膜をCVD法などで成膜し、十分な反射防止効果の得られる膜厚に形成し直すこともできる。
この後の工程は、図5(l)〜図6(n)に示したと同様に行い、図8(k)に示すCCD固体撮像素子の撮像部を形成する。
以上に説明したように、本実施の形態は、転送電極4の製造工程が異なることを除けば実施の形態1と本質的に同じであるので、この共通点に関する作用効果は実施の形態1と同じであることは言うまでもない。
すなわち、本実施の形態によれば、すべての部材、とりわけ電荷読み出し部17が電荷転送電極4に対しセルフアラインで正確な相対位置に配置されたCCD固体撮像素子の撮像部を形成することができ、読み出し電圧などの読み出し特性のばらつきの小さいCCD固体撮像素子を得ることができる。また、マスクの位置合わせ誤差などが入り込む余地がないため、受光面積のばらつきの小さいCCD固体撮像素子を得ることができる。そして、位置ずれに対するマージンをとって配置を設計する必要がなく、基板面を最大限に有効に利用することができ、素子の小型化や高画素数化や高感度化を実現することが可能である。また、高価な装置による面倒な位置合わせが不要になるので、生産性を向上させ、コストを低下させることができる。
従来のCCD固体撮像素子の製造工程では、露光プロセスでの露光装置の精度による相対位置の合わせのズレが、CCD固体撮像素子において微細セル化の妨げになっている。以上に説明した本発明の実施の形態1および2によるCCD固体撮像素子の製造方法は、合わせずれを含まない形成方法である。すなわち、受光領域に予めカバー膜を形成し、受光領域以外の領域にこのカバー膜によってセルフアラインで位置規定された転送CCDおよび転送電極を形成し、次にカバー膜を除去した後、今度は転送電極をマスクとしてこれにセルフアラインで受光領域にフォトセンサ不純物拡散層を形成し、CCD固体撮像素子の読み出し特性のばらつきを低減し、微細セルを実現する。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれらの例に何ら限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
本発明の電荷転送素子及びその製造方法は、エリアセンサなどのCCD固体撮像素子などに応用され、読み出し電圧や受光面積のばらつきの低減、および、撮像素子の小型化、高画素数化、高感度化および低コスト化などに寄与する。
本発明の実施の形態1に基づくCCD固体撮像素子の撮像部の画素構造を示す平面図(a)と断面図(b)とである。 CCD固体撮像素子の撮像部の要部を示す上面図である。 本発明の実施の形態1に基づくCCD固体撮像素子の撮像部の作製工程のフローを示す断面図である。 同、CCD固体撮像素子の撮像部の作製工程のフローを示す断面図である。 同、CCD固体撮像素子の撮像部の作製工程のフローを示す断面図である。 同、CCD固体撮像素子の撮像部の作製工程のフローを示す断面図である。 本発明の実施の形態2に基づくCCD固体撮像素子の撮像部の作製工程のフローを示す断面図である。 同、CCD固体撮像素子の撮像部の作製工程のフローを示す断面図である。 従来のCCD固体撮像素子の撮像部の画素構造をモデル的に示す断面図である。 同、CCD固体撮像素子の撮像部の作製工程を示す断面図である。
符号の説明
1…光電変換部、2…電荷転送部、3…垂直転送部、4…転送電極、
5…電極間絶縁膜、6…電荷転送路、10…n型シリコン基板、11…ゲート絶縁膜、
12…基準p型層、13…バリアp型層、14…フォトセンサp型層、
15…フォトセンサn型層、16…深部フォトセンサn型層、17…電荷読み出し部、
18…転送CCDn型層、19…転送CCDp型層、
20…セル分離p型層(チャネルストッパ)、21…下部電極層、22…主電極層、
23…絶縁膜、24…遮光膜、25…パッシベーション膜、26…平坦化膜、
27…画素カラーフィルタ、28…画素マイクロレンズ、31…電極層、
51…カバー膜、52…レジストパターン、53…下部電極材料層、
54…オフセット膜材料層、55…オフセット膜、56…主電極材料層、
61…オフセット膜材料層、62…オフセット膜、63…電極材料層、
104…転送電極、114…フォトセンサp型層、115…フォトセンサn型層、
116…深部フォトセンサn型層、117…電荷読み出し部、
118…転送CCDn型層、119…転送CCDp型層、
120…セル分離p型層(チャネルストッパ)

Claims (11)

  1. 半導体基体の電荷転送路上にゲート絶縁膜を介して電荷転送電極が配置された電荷転送部を有する電荷転送素子において、
    電荷転送方向に直交する断面方向において、前記電荷転送電極下部の前記電荷転送路 をなす第1導電型領域の両側に第2導電型領域が形成され、前記第1導電型領域と前記 電荷転送電極の各端面との間に存在する前記第2導電型領域のそれぞれの幅が、前記電 荷転送電極の前記各端面の位置を基準にして規定されている
    ことを特徴とする、電荷転送素子。
  2. 前記電荷転送電極が固体撮像素子の光電変換部と接するように形成され、
    前記両側の第2導電型領域のうち、一方の第2導電型領域が電荷読み出し部として設 けられると共に、他方の第2導電型領域がチャネルストッパとして形成され、
    前記光電変換部の第1導電型領域に発生した信号電荷が、前記電荷読み出し部を通じ て前記電荷転送路に取り出され、
    前記電荷転送路は、前記チャネルストッパによって、隣接する単位セルの光電変換部 と電気的に分離されるように構成されている、請求項1に記載した電荷転送素子。
  3. 前記光電変換部の前記第1導電型領域の一方の端部が、前記電荷転送電極の端面直下で前記電荷読み出し部と接し、その他方の端部が、隣接する単位セルの電荷転送路の電荷転送電極の端面直下で、隣接する単位セルのチャネルストッパと接する、請求項2に記載した電荷転送素子。
  4. 前記電荷転送電極が、主電極層と、この主電極層の側面及び底面を囲む下部電極とからなる、請求項1に記載した電荷転送素子。
  5. 隣接する前記電荷転送電極が間隙を挟んで互いに対向し、この間隙に電極間絶縁膜が配されている、請求項1に記載した電荷転送素子。
  6. 請求項1に記載した電荷転送素子の製造方法であって、
    前記半導体基体の第2導電型領域上に前記ゲート絶縁膜に接して第1マスク材料層を 形成する工程と、
    前記第1マスク材料層をパターニングして第1マスク層を形成する工程と、
    前記半導体基体上の全面に第2マスク材料層を形成する工程と、
    前記第2マスク材料層をエッチバックして、前記第1マスク層の非マスク領域側の側 面に第2マスク層を形成する工程と、
    前記第1マスク層と前記第2マスク層とをマスクとして、前記半導体基体の前記第2 導電型領域にイオン注入を行って、前記電荷転送路の前記第1導電型領域を形成する工 程と、
    前記第2マスク層を除去する工程と、
    前記半導体基体上の全面に電極材料層を積層する工程と、
    前記電極材料層のうち、前記第1マスク層の上に存在する部分を除去して、前記第1 マスク層に接してその非マスク領域に前記電荷転送電極を形成する工程と、
    前記第1マスク層を除去する工程と
    を有する、電荷転送素子の製造方法。
  7. 前記第1マスク層を形成する工程の後に、
    前記半導体基体上の全面に下部電極材料層を形成する工程
    を行い、次に前記半導体基体上に前記下部電極材料層を介して前記第2マスク層を形成する工程を行った後、
    前記第1マスク層と、前記第1マスク層の側面に形成された前記下部電極材料層と、 前記第2マスク層とをマスクとして前記半導体基体へイオン注入することによって、前 記電荷転送路の前記第1導電型領域を形成する工程
    を行い、次に前記第2マスク層を除去する工程を行った後、
    前記半導体基体上の全面に前記下部電極材料層に積層して、主電極材料層を形成する 工程と、
    前記下部電極材料層および前記主電極材料層のうち、前記第1マスク層の上に存在す る部分を除去し、前記第1マスク層に接してその非マスク領域に前記電荷転送電極を形 成する工程
    とを行い、次に前記第1マスク層を除去する工程を行う、請求項6に記載した電荷転送素子の製造方法。
  8. 前記第1マスク層を形成した後、この第1マスク層の非マスク領域の一部を被覆する第3マスク層を形成し、前記第1マスク層と前記第3マスク層をマスクとしてイオン注入を行うことによって、前記半導体基体の前記第2導電型領域に第2導電型のチャンネルストッパを形成する、請求項6に記載した電荷転送素子の製造方法。
  9. 請求項2に記載した光電変換部に形成した前記第1マスク層を除去する工程の後に、前記電荷転送電極をマスクとして前記半導体基体の前記第2導電型領域へイオン注入を行うことによって、前記光電変換部の第1導電型領域を形成して、請求項2に記載した固体撮像素子を形成する、請求項6に記載した電荷転送素子の製造方法。
  10. 前記第1マスク層を、前記下部電極材料との加工選択比が大きい材料によって形成する、請求項7に記載した電荷転送素子の製造方法。
  11. 前記第2マスク層を、前記下部電極材料との加工選択比が大きい材料によって形成する、請求項7に記載した電荷転送素子の製造方法。
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