JPH06120476A - 固体撮像装置の製造方法 - Google Patents

固体撮像装置の製造方法

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JPH06120476A
JPH06120476A JP4286682A JP28668292A JPH06120476A JP H06120476 A JPH06120476 A JP H06120476A JP 4286682 A JP4286682 A JP 4286682A JP 28668292 A JP28668292 A JP 28668292A JP H06120476 A JPH06120476 A JP H06120476A
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forming
insulating film
solid
electrode layer
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Application number
JP4286682A
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English (en)
Inventor
Michio Sasaki
道夫 佐々木
Kumio Koorido
久美男 郡戸
Yoshiyuki Shioyama
善之 塩山
Nobuo Nakamura
信男 中村
Naoko Noumi
菜穂子 能見
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 第1及び第2の転送電極の合わせずれに起因
する受光部面積の減少を防止することができ、微細化と
ともに感度の向上を図り得る固体撮像装置の製造方法を
提供すること。 【構成】 半導体基板上に複数の転送電極層5a,5b
を2次元配列すると共に、複数本の信号電荷転送部3を
配列し、且つ半導体器盤上の受光部を除く領域に第1及
び第2の転送電極を積層してなる固体撮像装置の製造方
法において、基板上に第1の転送電極をストライプ状に
形成した後、基板上に第2の転送電極をその一部が第1
の転送電極を重なるようにストライプ状に形成し、次い
で受光部のための開口を有するマスクを用い、第2及び
第1の転送電極をパターニングすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電荷転送素子(CCD)
を用いた、微細化した固体撮像装置の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラや電子スチルカメ
ラ、さらにはハイビジョンカメラの撮像デバイスとして
CCD(電荷転送素子)を用いた固体撮像装置が使用さ
れている。この固体撮像装置は、複数の画素を2次元平
面上に配列しており、各画素で発生した信号電荷をCC
Dで転送して出力するものである。以下、CCDを用い
た固体撮像装置に関する種々の従来技術について説明す
る。
【0003】(1)図47は従来の固体撮像装置の概略
構成を示す平面図であり、図48は同装置の1画素の構
成を示す断面図である。図47及び図48において、n
型の半導体基板501上に、複数の受光部502が2次
元的に配列されるとともに、複数本の信号電荷転送部
(垂直CCD)503が配列されている。基板501上
には、絶縁膜504を介して第1および第2の転送電極
505(505a,505b)が形成されている。ここ
で、第2の転送電極505bの一部が信号電荷読みだし
ゲートを兼ねている。
【0004】図47及び図48に示す固体撮像装置にお
いて、受光部502において光電変換されて蓄積された
信号電荷は、第2の転送電極505bに信号電荷読みだ
しパルスを印加することにより、信号電荷転送部503
に読み出される。そして、転送電極505に転送パルス
を印加することにより、信号電荷は垂直方向へ転送さ
れ、さらに、図示していない水平CCDを介して出力さ
れることになる。なお、転送電極5は周辺の配線として
も用いられている。
【0005】また、画素の縮小化に伴い、第1の転送電
極505aと、第2の転送電極505bの相対的な位置
合わせにも高い精度が必要とされ、相対的な誤差も問題
となっていた。すなわち、図47からも分かるように、
第1および第2の転送電極505a、505bの合わせ
誤差により、受光部2の受光面積が減少するという問題
があった。
【0006】また、最近,通常のp−n接合フォトダイ
オードの代わりに、a−Siのような光導電膜を上部に
積層した光導電膜積層型固体撮像装置の研究が進められ
ている。この撮像装置の断面図を図50に、平面図を図
49にそれぞれ示す。図49、図50において、参照符
号510は引き出し電極、511は画素電極、512は
光導電膜、520はコンタクトをそれぞれ示す。
【0007】図49、図50示す光導電膜積層型固体撮
像装置では、光導電膜512中で発生した信号電荷が画
素を定義する画素電極511に集められ、引き出し電極
510を介して蓄積部502に蓄積される。この型の固
体撮像装置においても、コンタクト520と転送電極5
05との合わせ誤差が、画素が縮小されるに従い問題と
なっている。つまり、両者の合わせ誤差を設計の際に考
慮しなければならないために、設計上V−CCD幅を広
げることができなくなり、転送電荷量の減少、ひいては
ダイナミックレンジの劣化という問題があった。
【0008】(2)近年、CCDを用いた固体撮像装置
において、性能向上とコスト低減のため微細化が進んで
いる。特に、性能向上ということで述べるならば、フォ
トダイオードの表面空乏化によるシリコン・酸化膜界面
での暗電流ノイズを低減するために、pn接合からなる
フォトダイオードのn層の上に、イオン注入によりp型
の不純物層を形成している。そして、このpnp構造に
より、大幅な暗電流ノイズの低減が可能となっている。
【0009】図51はこの種の固体撮像装置の形成技術
を示しており、特に工程途中のフォトダイオード部の断
面図である。この装置では、まずn型基板600の表面
層にpウェル601,CCDチャネル602及びチャネ
ルストップ603を形成する。次いで、ゲート酸化膜6
04上にポリシリコンからなる第1の転送ゲート605
を形成した後、熱酸化を行って熱酸化膜606を形成
し、さらにポリシリコンからなる第2の転送ゲート60
7を形成した後、再び熱酸化を行い熱酸化膜608を形
成する。
【0010】次いで、レジストパターン613を形成
し、フォトダイオード612を形成するため、燐イオン
をイオン注入装置で中加速に加速して注入する。その
後、レジストパターン613を除去した後、ボロンイオ
ンを低加速で注入して、表面空乏化防止のp+ 層614
を形成する。
【0011】この従来技術の問題点として、次のことが
あげられる。即ち、中加速の燐注入の際、第1の転送ゲ
ート605に対して、セルファラインになるようにイオ
ン注入するのであるが、第1の転送ゲート605のイオ
ン注入に対するストッピング能力が弱いため、燐イオン
の突き抜けが起こる。このため、第1の転送ゲート60
5の下部615の電気的ポテンシャルが深くなり、信号
電荷読出し部としてのMOSトランジスタ(フィールド
シフトゲート)の特性が劣化し、ブルーミング劣化等が
発生する。
【0012】このように従来、CCDを用いた固体撮像
装置においては、フィールドシフトゲート(フォトダイ
オードからCCDチャネルに信号電荷を読出すゲート)
に対して、フォトダイオードのn型不純物層形成のため
のイオン注入をセルファラインで行う際、イオンがフィ
ールドシフトゲートを突き抜け、ブルーミング等の特性
劣化を招くという問題があった。 (3)図52は、従来の固体撮像装置の1画素構成を示
す断面図である(平面図は図47参照)。n型の半導体
基板701上にpウェル702が形成され、このpウェ
ル702の表面に複数の受光部703が2次元的に配列
されると共に、複数本の信号電荷転送部(垂直CCD)
704が配列されている。pウェル702上には、絶縁
膜705を介して第1及び第2の転送電極706(70
6a,706b)が形成されている。ここで第2の転送
電極706bの一部が、信号読出しゲートを兼ねるもの
となっている。また、最上層の絶縁膜5の上には光シー
ルド層707が形成されている。
【0013】この装置においては、受光部703により
光電変換されて蓄積された信号電荷は、第2の転送電極
706bに信号読出しパルスを印加することにより、信
号電荷転送部704に読み出される。そして、転送電極
706に転送パルスを印加することにより、信号電荷は
垂直方向に転送され、さらに図示しない水平CCDを介
して出力されることになる。なお、転送電極706は周
辺部の配線としても使われている。
【0014】この種の固体撮像装置においては、小型化
の要求に伴い転送電極706を加工する際にも、微細化
や、より高い均一性が求められている。従って、転送電
極706の加工には、反応性イオンエッチング(RI
E)等の異方性のドライエッチングを用いることが望ま
しい。
【0015】しかしながら、第1の転送電極706aの
加工に異方性のドライエッチングを用いた場合、図53
(a)に示すように、転送電極706aの表面に酸化膜
705bを形成する際に転送電極706aの端部に凹部
が生じる。そして、この凹部に第2の転送電極706b
が潜り込むことになる。凹部に潜り込んだ第2の転送電
極706bは、図53(b)に示すように、異方性のエ
ッチングでは除去することができず、この残存膜709
が電極間の電気的短絡の原因になっていた。
【0016】これを除去するために等方性エッチングを
用いた場合、電極の出来上がり形状が悪くなり、画素毎
にばらつくという問題が生じる。また、反応性エッチン
グ(RIE)を用いて電極加工を行う場合、開口部がエ
ッチングに用いるイオンのダメージを受けやすくなり、
それが固体撮像装置の白傷の原因の一つになっていた。
なお図中、参照符号708はエッチングマスクとしての
レジストパタ−ンを示している。
【0017】また、画素の縮小化に伴い、第1の転送電
極706aと第2の転送電極706bの相対的な位置合
わせにも高い精度が必要とされ、相対的に合わせ誤差も
問題となっていた。即ち、図52からもわかるように、
第1及び第2の転送電極706a、706bの合わせ誤
差により、受光部703の面積が減少し、感度が劣化す
るという問題があった。
【0018】このように、従来、転送電極を異方性エッ
チングでパターニングすると、第1の転送電極の端部に
第2の転送電極が滑り込み、電極間の短絡の要因とな
り、さらにエッチングに用いるイオンによって生じた基
板ダメージが白傷の発生原因となっていた。また、第1
及び第2の転送電極の合わせずれにより、受光部面積が
減少して感度が低下すると共に、電界集中箇所が生じ白
傷発生の原因となる問題があった。
【0019】(4)近年、半導体装置は高集積化の一途
を辿っており、電荷転送素子(CCD)とフォトダイオ
−ド(PD)から構成される撮像素子においても、その
画素セルサイズの縮小化への研究が進んでいる。このよ
うな画素セルの縮小化にたいして、PDの開口面積の減
少、VCCD電極の微細化にともない、転送電荷量の減
少などによるダイナミックレンジ等の画像特性の劣化が
問題となっている。
【0020】このような問題を解決し、高集積化、画素
セルの微細化をはかるための方法として、VCCD形成
において第1ゲート及び第2ゲートを別々のパターンニ
ングで形成する方法が提案されている。即ち、この方法
は、第2ゲート形成時には異方性エッチングと等方性エ
ッチングの2段エッチングされていた工程を、PD開口
の際1回のパターンニングで、エッチング変換差の小さ
い異方性エッチングのみでVCCD電極を形成する方法
である。
【0021】その1つの方法として、以下に示すONO
(酸化膜−窒化膜−酸化膜)ゲート絶縁膜を有する撮像
素子の製造方法がある。
【0022】この方法によると、まず、図54(b)に
示すように、シリコン基板801の表面にゲート絶縁膜
として、ONOゲート絶縁膜802を形成し、このON
O絶縁膜802上に転送電極803および805を図5
4(a)に示すように形成する。その後、PDを規定す
るレジストパターン806を図55に示すように行な
い、図56(b)に示すように、第2ゲートを構成する
ポリシリコン層805をポリシリコンと酸化膜および窒
化膜との選択比のとれる異方性エッチングによりパタ−
ニングし、更にフッ化アンモニウムによる湿式エッチン
グにより、第1ゲートを構成するポリシリコン803層
上の酸化膜804を除去する。
【0023】このとき、ポリシリコン層805が除去さ
れた第2ゲート下のPD部の基板801の表面にはON
膜802′が残留しており、即ち基板801はSiN膜
で保護されている。
【0024】そして、ポリシリコン層803および80
5′を除去するための異方性エッチングを、前述のポリ
シリコン層805のパタ−ニングと同様の条件で行う
が、第2ゲート下の基板表面はON膜802′によって
保護されており、エッチングされることはない。
【0025】その後、フィラメント状に残った酸化膜8
04′をフッ化アンモニウムエッチング除去した後、レ
ジスト806を取り除き、図57に示すようにPD開口
が行なわれる場合もある。
【0026】このようなPD開口方法では、ポリシリコ
ンのエッチングに異方性エッチングのみを用いているた
め、等方性エッチングを用いる場合に比べて、エッチン
グ変換差を小さくでき、またPDの開口を1回のパター
ンニングだけで行っているので、第1ゲ−トと第2ゲー
トの合わせずれを無くすことが可能である。
【0027】垂直方向の隣接するPD間の第1及び第2
ゲートのオーバーラップ部分(V間)形状が、図57に
示すように第2ゲートをPDに落とし込んだ形状にな
り、画素セルの微細化が困難になる。
【0028】これに対して、図58、図59に示すよう
なパターンニングを行い、V間形状を第1ゲ−トと第2
ゲートとが同じ幅になるように形成する提案もされてい
るが、遮光材をV間部分に堆積する時に、V間の第2ポ
リシリコンとPD部の段差により、遮光材が段切れを起
こす原因となる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、第1及び第2の転送電極の合わせずれに起因する受
光部面積の減少を防止することができ、微細化とともに
感度の向上を図り得る固体撮像装置の製造方法を提供す
ることにある。
【0030】本発明の第2の目的は、フォトダイオード
の形成時において注入イオンがフィールドシフトゲート
を突き抜けることを防止し、ブルーミング発生を抑制す
ることの可能な固体撮像装置及の製造方法を提供するこ
とにある。
【0031】本発明の第3の目的は、第1及び第2の転
送電極の合わせずれに起因する受光部面積の減少を抑制
することで感度の向上をはかり、また受光部の転送電極
のパターニングを転送電極の1層のみか、第1及び第2
の転送電極の重ね合わせとすることで、エッチングマー
ジンを増やし、白傷発生を防止することで、信頼性及び
感度の向上を達成する固体撮像装置の製造方法を提供す
るにある。
【0032】本発明の第4の目的は、PD開口部の均一
形成を可能にし、不純物打ち込み濃度の均一性を向上さ
せるとともに、微細化に適し、かつ遮光材の段切れを防
止するV間形状を形成することを可能とする固体撮像装
置の製造方法を提供するにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】第1の発明(請求項1)
は、一導電型の半導体基板上にこの半導体基板と反対導
電型の複数の光電変換部および信号電荷転送部を形成す
る工程と、前記半導体基板上に第1の絶縁膜を形成する
工程と、この絶縁膜上に第1の転送電極層を形成する工
程と、この第1の転送電極層と部分的にオーバーラップ
するように、第2の絶縁膜を介して第2の転送電極層を
形成する工程と、この第2の転送電極層上に第3の絶縁
膜を形成する工程と、この第3の絶縁膜上に平坦化膜を
形成する工程と、この平坦化膜を平坦化する工程と、前
記第2の転送電極層のオーバーラップした部分の上に開
口するように前記平坦化膜上にレジストパターンを形成
する工程と、このレジストパタ−ンをマスクとして用い
て前記平坦化膜および前記第2の転送電極上の第3の絶
縁膜を異方性エッチングし、前記第2の転送電極層のオ
ーバーラップした部分を露出する工程と、この露出した
第2の転送電極層を前記第2の絶縁膜が露出するまで異
方性エッチングする工程と、前記平坦化膜の残りの部分
及び前記第1の転送電極上の第2の絶縁膜を異方性エッ
チングする工程と、前記第1及び第2の転送電極層の露
出する部分を選択的に異方性エッチングする工程とを具
備する固体撮像装置の製造方法を提供する。
【0034】第2の発明(請求項2)は、半導体基板の
表面にマトリックス配置されたフォトダイオード部、フ
ォトダイオード部からの信号電荷を読出す信号電荷読出
し部、及び読出された信号電荷を転送する信号電荷転送
部を備えた固体撮像装置の製造方法において、前記半導
体基板の表面にCCDチャネルを形成する工程と、この
CCDチャネル及び前記信号電荷読出し部上に第1の絶
縁膜を介して第1の転送電極層を形成する工程と、前記
CCDチャネル及び前記第1の転送電極層上に第2の絶
縁膜を介して第2の転送電極層を形成する工程と、前記
フォトダイオード部に対応する部分に開口するようにレ
ジストパターンを形成する工程と、このレジストパター
ンをマスクとして用いて第2及び第1の転送電極層を選
択エッチングする工程と、前記レジストパターンをマス
クとして用いてイオン注入を行なうことによりフォトダ
イオード部を形成する工程を具備する固体撮像装置の製
造方法を提供する。
【0035】第3の発明は、半導体基板に複数の受光部
を2次元的に配列すると共に複数本の信号電荷転送部を
配列し、かつ半導体基板上の受光部を除く領域に第1及
び第2の転送電極を積層してなる固体撮像装置の製造方
法において、前記半導体基板上に第1の転送電極を形成
する工程と、垂直の信号電荷転送部(垂直CCD)上に
おいて前記第1の転送電極を垂直CCDの幅以上にエッ
チングする工程と、前記第1の転送電極をエッチングし
た領域に第2の転送電極を形成する工程とを具備する固
体撮像装置の製造方法を提供する。
【0036】第4の発明(請求項3)は、電荷転送素子
とフォトダイオ−ドとを具備する固体撮像装置の製造方
法であって、基板上に第1の絶縁膜を介して第1の配線
電極層を形成する工程と、この第1の配線電極層をパタ
−ニングする工程と、パタ−ニングされた第1の配線電
極層上に第2の絶縁膜を形成する工程と、全面に第2の
配線電極層を形成する工程と、この第2の配線電極層を
パタ−ニングする工程と、露出する前記第2の絶縁膜を
除去する工程と、前記第2の配線電極層のパタ−ニング
により得た第2の配線電極層の幅より第2の配線電極の
幅が狭くなるように、前記第2の配線電極層及び前記第
1の配線電極層をパタ−ニングし、第2の配線電極の幅
が第1の配線電極より狭い2層電極を形成する工程とを
具備する固体撮像装置の製造方法を提供する。
【0037】
【作用】第1の発明によると、オーバーラップしている
第1及び第2の転送電極を一回のPEPでエッチングす
ることにより形成することが出来るので、両者の合わせ
ずれによる受光面積の減少がなく、そのため、微細化と
ともに感度の向上を図り得る固体撮像装置を得ることが
可能である。また、光導電膜積層型固体撮像装置の製造
に適用した場合、転送電極の側面に窒化膜を設けること
により、転送電極とコンタクトとを同一のPEPによっ
て形成することが出来るため、両者の合わせずれがな
く、転送チャネル面積を大きくすることができる。
【0038】第2の発明によると、フィールドシフトゲ
ート上にレジストパターンが存在するため、フォトダイ
オード形成のためのフィールドシフトゲートに対するセ
ルファラインイオン注入の加速度を上げても、フィール
ドシフトゲートを突き抜けるイオン種の量を少なくする
ことができる。従って、フィールドシフトゲート下の電
気的ポテンシャルが深くなる等の不都合はなく、ブルー
ミング等の特性劣化を防止することが可能となる。
【0039】第3の発明によると、第1及び第2の転送
電極の合わせずれに起因する受光部面積の減少の抑制、
受光部形成時のエッチングによる基板ダメージの軽減、
白傷発生の防止、信頼性及び感度の向上を達成する固体
撮像装置が得られる。
【0040】第4の発明によると、PDを上記構造にす
ることにより、PD部ゲート絶縁膜にかかるポリシリコ
ンエッチングが均一になり、PD開口部のこの部分のゲ
ート絶縁膜を均一に残すことが可能となり、PDへの不
純物打ち込み後の不純物濃度を均一にし、画像特性とP
Dの信頼性を向上させることが出来る。
【0041】PD開口に際しては異方性エッチングのみ
を用いるので、エッチング変換差を無くし、また1ゲー
ト幅を2ゲート幅よりも広げることにより、遮光材の段
切れによるスミアを防ぎ、設計マージンを広げ、信頼性
・特性を下げることなく画素セルの微細化を可能とす
る。
【0042】
【実施例】以下本発明を図示の実施例を用いて詳細に説
明する。
【0043】実施例1 図1ないし図4は、第1の発明の一実施例を示す図であ
る。図1及び図2は本実施例に係る固体撮像装置の1画
素の平面図であり、図3及び図4は、その製造工程を示
す、図1におけるA−A′方向の断面図である。なお、
実際の固体撮像装置では、図1及び図2に示された単位
画素が上下左右に複数個繰り返して形成されている。
【0044】図1において、信号電荷転送部を有するS
i基板1上には、信号電荷転送電極5a、5bが図示さ
れている。この図では、受光部3はまだ形成されていな
い。図2は、フォトレジストパタ−ン20が受光部のみ
開口するようにパターニングされた状態を示している。
【0045】本実施例に係る固体撮像装置は、次のよう
にして製造される。まず、図3(a)に示すように、p
型Si基板1上にn型の受光部および信号電荷転送部
(共に図示せず)を形成した後、Si基板1を酸化して
絶縁膜4を形成する。さらにその上部に第1の転送電極
を構成する第1の多結晶シリコン層5aを形成する。第
1の多結晶シリコン層5a上に第1の層間絶縁膜6aを
形成した後、この第1の層間絶縁膜6a及び絶縁膜4上
に第2の転送電極を構成する第2の多結晶シリコン層5
bを形成する。次いで、第2の多結晶シリコン層5bの
上に第2の層間絶縁膜6bを形成し、更にその上に平坦
化膜7を形成する。平坦化膜としては、例えば800〜
1200nmの厚さのBPSG(Boron−Phos
pho Silicate Grass)を用いる。次
に、オキシ塩化リン(POCl3 )ガにより平坦化膜7
をメルトフローしてその上部を平滑化する。
【0046】その後、フォトレジスト膜を全面にコ−ト
し、これをフォトエッチングプロセスにより所望の形状
にパターニングし、図3(b)に示すように、フォトレ
ジストパタ−ン20を形成する。このフォトレジストパ
タ−ン20をマスクとして反応性イオンエッチング(以
下RIEと略)により、平坦化膜7および第2の層間絶
縁膜6bを選択的にエッチングする。平坦化膜7と第2
の層間絶縁膜6bはともに酸化シリコン(SiO2 )に
より構成されるから、同時にエッチング除去することは
可能である。また、SiO2 と多結晶シリコンとのエッ
チング選択比を8〜10程度にすることにより、図3
(c)に示すように,第2の多結晶シリコン層5bの一
部8を露出させることができる。
【0047】次に、第2の多結晶シリコン層を5bをR
IEによりエッチング除去する。この様子を図4(a)
に示す。この時、図中に示すように、第2の多結晶シリ
コン層5bが完全に除去されて、シリコン基板1に達し
ないように、エッチングを途中でとめる。次に再び、R
IEにより、図4(b)に示すように、上部に露出して
いるSiO2 (平坦化膜7及び層間絶縁膜6b)をエッ
チングする。この時に、先にエッチング工程により、図
中の高さDよりも、高さCのほうが短いために、第1及
び第2の多結晶シリコン層5a,5b上のSiO2 を完
全にエッチング除去してもシリコン基板1が露出するこ
とは無い。
【0048】その後、基板1上に残っている、第1及び
第2の多結晶シリコン層5aおよび5bをエッチング除
去する。この時に、SiO2 と多結晶シリコンとのエッ
チング選択比を15〜30にすることにより、Si基板
1上をエッチングしても、ダメージを与えることなく受
光部2の開口を行うことができる。後は、公知の方法を
もちいて固体撮像装置を製造することが可能である。
【0049】実施例2 図5及び図6は、第1の発明の他の実施例を示す断面図
である。この実施例は実施例1において、Si基板1上
の絶縁膜を複数の層により構成したことを特徴とする。
即ち、通常Si基板1上の絶縁膜はSiO2 膜のみであ
るが、本実施例においては、基板1上の絶縁膜が酸化膜
4a、窒化膜4b、酸化膜4cの3層構造により構成さ
れている。このような構造を採用することにより、実施
例1における図3(c)の状態において、Si基板1上
に接している絶縁膜までエッチングされることが防止さ
れる。
【0050】図5において、図5(b)までの過程は符
号とも実施例1と同様であり、その説明は省略する。図
5(c)において、第1及び第2の多結晶シリコン層5
a、5bをエッチング除去した後に、図6(a)に示す
ように、その側壁に酸化膜50a、50bを形成する。
窒化膜4bは酸化レートが遅いため、そこにはにほとん
ど酸化膜は形成されない。その後、図6(b)に示すよ
うに、窒化膜4bを酸化膜50a、50bに対してセル
ファラインでエッチング除去する。
【0051】実施例3 図7及び図8は、第1の発明の更に他の実施例に係る光
導電膜積層型固体撮像装置の製造工程を示す断面図であ
る。図7(a)〜(d)は、実施例と符号を含めて同様
であるので、その説明は省略する。なお、信号電荷転送
部の拡散層は省略されており、フォトレジストの開口部
は参照符号15で示されている。
【0052】図8(a)において、多結晶シリコン5
a,5bを選択的に除去した後に、絶縁膜4も選択的に
除去する。これはRIEにより行なっても良いし、ま
た、弗化アンモニウムを用いて湿式でエッチングしても
良い。図8(b)に示すように、フォトレジストパタ−
ン20を除去した後、ウェハー全面を酸化し、側壁酸化
膜50a、50bを形成し、それと同時にBPSG層7
を再メルトする。
【0053】次に、窒化シリコン(図示せず)を全面に
形成して、全面をRIEでエッチングする。この時コン
タクトホール15側壁に窒化シリコンのエッチング残り
11が生じる。なお、図8(b)に示す工程中で、基板
1上に形成された窒化膜は、窒化膜を除去するときに同
時にエッチングされる。
【0054】その後、信号電荷蓄積部2をイオン注入に
より形成し、多結晶シリコン層を形成し、その上にモリ
ブデンシリサイドもしくはタングステンシリサイドをC
VD法または、スパッタリング法で形成する。この後
に、公知の方法で引き出し電極11、第2の平坦化膜7
b、画素電極11、光導電膜12等を形成して所望の光
導電膜積層型固体撮像装置が得られる。
【0055】実施例4 図9〜図13は、第2の発明の一実施例に係わる固体撮
像装置の製造工程を示す断面図および平面図である。図
12及び図13のA−A′断面は図9及び図10で示
し、図12及び図13のB−B′断面は図11で示して
いる。
【0056】まず、図9(a)および図12(a)に示
すように、n型のシリコン基板100に周知の方法に
て、pウェル111、n- 型のCCD埋込みチャネル1
12、及びp+ 型のチャネルストッパ113を形成す
る。次いで、基板表面を酸化して膜厚10〜40nmの
酸化膜114aを形成し、続いてLP−CVD法により
膜厚10〜100nmのシリコンナイトライド膜114
bを形成し、再び酸化して膜厚3〜7nmの酸化膜11
4cを形成し、所謂ONO構造のゲート絶縁膜114を
形成する。
【0057】次いで、図9(b)および図12(b)に
示すように、ゲート絶縁膜114上に厚さ100〜80
0nmの第1のポリシリコン膜を堆積し、これをパター
ニングして第1の転送ゲート115を形成する。続い
て、熱酸化により絶縁膜116を形成した後、厚さ10
0〜800nmの第2のポリシリコン膜を堆積し、これ
をパターニングして第2の転送ゲート117を形成す
る。A−A′断面では、パターニングが行なわれず、図
9(b)には、パターニング部は現れないが、平面図の
図12(b)で示すように、第1のポリシリコン膜及び
第2のポリシリコン膜はパターニングされている。
【0058】次いで、図9(c)に示すように、フォト
ダイオード部の形成のための第1のレジストパターン1
18を周知のリソグラフィにて形成した後、まず第2の
転送ゲート117を選択エッチングし、絶縁膜116を
例えば弗化アンモニウム液でエッチングし、その後に第
1の転送ゲート115を選択エッチングし、再び弗化ア
ンモニウム液でエッチングする。なお、ゲート絶縁膜1
14がONO構造になっている一つの理由は、上記弗化
アンモニウム液によるエッチングの際、フォトダイオー
ド部のシリコン基板が、ゲート絶縁膜114のエッチン
グ消失により露出しないように、シリコンナイトライド
膜114bがカバーする必要があるためである。
【0059】ここで、図9(c)に示す状態における平
面図を図13に示し、図13におけるB−B′断面を図
11(a)に示す。図13のB−B′断面は、フィール
ドシフトゲート部を含み、第2の転送ゲート117をフ
ィールドシフトゲートとしている。また、図14(a)
に示すように、第1の転送ゲート115をフィールドシ
フトゲートとしてもよい。更に、図14(b)に示すよ
うに、VCCD部間の接合部の第1の転送ゲート115
を、フィールドシフトゲートとしてもよい。
【0060】次いで、図10(a)、図11(b)に示
すように、前記レジストパターン118を用いて、フォ
トダイオードを形成する為に、ボロンとリンのイオン注
入を行なう。前記レジストパターン118が、第2の転
送ゲート117上に存在する為、第2の転送ゲートをつ
き抜けてシリコン基板に注入されるイオンは、非常に少
なくなる。また、図10(b),図11(c)に示すよ
うに、ボロンのイオン注入については、別のレジストパ
ターンを用いて、行なっても良い。なぜならば、ポロン
のイオン注入条件は40〜60keVの低加速度でフォ
トダイオードの表面近傍に打ち込めば、特性上問題が無
く、前記レジストパターン118が無くても、ボロンの
つき抜けは、問題になる程、起こらないからである。
【0061】かくして製造された固体撮像装置において
は、フォトダイオード形成の際に燐のイオン注入を行う
が、このとき信号読出し部において、第1の転送ゲート
115あるいは第2の転送ゲート117上に第2レジス
トパターン118が存在しているので、燐イオンがこれ
らのゲートを突き抜けて基板表面に達することは極めて
少ない。従って、ブルーミングの発生を未然に防止する
ことができる。
【0062】第2の発明は、上述した実施例4に限定さ
れるものではない。実施例4では、第1及び第2の転送
ゲートとして、ポリシリコン膜を用いたが、これに限る
ことなく、導電材料であればよい。その他、本発明の要
旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することがで
きる。
【0063】実施例5 図15は、第3の発明の一実施例に係る固体撮像装置の
概略構造を示す平面図であり、図16(a)は図15の
電荷転送部204の断面図、図16(b)は図15のA
−A´断面図である。図16(a)より、固体撮像装置
の垂直CCD部で、第1の転送電極206aを垂直CC
Dの幅よりも合わせずれの大きさ以上に大きくエッチン
グし、このエッチング領域に第2の転送電極206bを
形成した構造となっていることがわかる。
【0064】また図15より、受光部では第1及び第2
の転送電極が2層になっていることから、受光部形成の
エッチングマージンを大きくすることが出来、白傷発生
を防止し、信頼性及び感度の向上を達成することが出来
る固体撮像装置を提供できる。
【0065】図17及び図18は、図15及び図16に
示す固体撮像装置の形成方法を示す平面図である。図1
7(a)は第1転送電極の形成後のパターン、図17
(b)は第2の転送電極の形成後のパターン、及び図1
8は受光部のパターンをそれぞれ示す。
【0066】まず最初に、第1の転送電極を形成するた
め、図17(a)に示すパターンを形成する。図17
(a)に示す第1の転送電極のない部分213の縦方向
が、垂直CCDとなる。第1転送電極のない213の幅
は、垂直CCDの幅よりも、エッチング時のレジストの
合わせずれの分以上大きくなっている。またこの213
の領域には図17(b)で示すように第2の転送電極が
形成されることになる。
【0067】図17(a)のパターンを酸化した後、第
2の転送電極を形成するために図17(b)のパターン
を形成する。このとき画素間同士の第2の転送電極がシ
ョートしないように、垂直CCD部上で第2の転送電極
同士をエッチングする領域214が必要である。図17
(b)の垂直CCD部以外の領域には、第1の転送電極
と第2の転送電極が形成されているので、受光部は転送
電極が2層になっている。
【0068】この後、図18(c)に示すように、固体
撮像装置の受光部を形成するためのレジストパターンを
形成する。受光部は第1の転送電極と、第2の転送電極
の2層の構造になっている。
【0069】実施例6 図19及び図20は、第3の発明の他の実施例に係る固
体撮像装置の概略構造を示す平面図及び断面図であり、
図19(a)は第1の転送電極形成後のパターン、図1
9(b)は第2の転送電極形成後のパターン、図20
(a)は受光部のパターン、図20(b)は図20
(a)のA−A´断面図である。
【0070】図19(a)は図17(a)と同一の構造
であり、第1の転送電極のエッチング領域213の幅
は、垂直CCDよりもレジストパターンの合わせずれ分
以上大きくなっている。
【0071】図19(b)に示す第2の転送電極のパタ
ーンは、図17(b)の場合と違って、受光部に第2の
転送電極を残さない構造となっている。これにより、受
光部の転送電極を第2の転送電極のみとすることがで
き、図18と比較して、受光部形成時のエッチングマー
ジンを大きくとることができる。
【0072】図20(a)は受光部形成のレジストパタ
ーンを示したものである。レジストパターン215は、
受光部の第2の転送電極のパターン214よりも、合わ
せずれの大きさ以上に小さく形成されている。また図2
0(b)に示すように、垂直CCDに平行方向の画素間
の転送電極の構造を、第1の転送電極の幅が第2の転送
電極の幅よりも大きくする構造にすることにより、図1
6(b)に示す遮光膜207の段差部分での切断の可能
性を減少させることが出来る。
【0073】実施例7 図21及び22は、第3の発明の他の実施例に係る固体
撮像装置の概略構造を示す平面図であり、図21(a)
は第1の転送電極形成後のパターン、図21(b)は第
2の転送電極形成後のパターン、図22は受光部分のパ
ターンである。
【0074】先ず、図21(a)に示すように、第1の
転送電極206aを形成する。次に図21(b)示すよ
うに、第2の転送電極を第1の転送電極上でエッチング
することにより、形成する。図22に示す受光部形成の
レジストパターン215を、第1の転送電極206aよ
りも小さく形成することにより、固体撮像装置の受光部
分203を第2の転送電極1層のみの構造にすることが
でき、受光部形成時のエッチングマージンを大きくし、
受光部のエッチングダメージを減少させることができ
る。
【0075】実施例8 図23〜図34は、第4の発明の一実施例に係る固体撮
像装置の製造工程を示す平面図及び断面図である。な
お、図24、図26、図28、図30、図32、図34
のそれぞれ(a)、(b)、(c)は、図23、図2
5、図27、図29、図31、図33のそれぞれA−
A′断面図、B−B′断面図、C−C′断面図を示す。
【0076】図23、図24(a)〜(c)に示すよう
に、シリコン基板301上にゲート絶縁膜としてONO
膜(酸化膜−窒化膜−酸化膜3層構造)302を形成
し、第1ゲートとなるポリシリコン層303を600n
m程度の厚さに堆積し、抵抗値が12Ω/□程度になる
ようにりん拡散を行った。次いで、図23に示すよう
に、垂直CCDの第2ゲートになる部分を開口するよう
に1回目のパターンニングを行なった後、ポリシリコン
303を酸化し、更に層間絶縁酸化膜304を形成し
た。そして、第2ゲートとなるポリシリコン層305を
600nm程度の厚さに堆積し、抵抗値が12Ω/□程
度になるようにりん拡散を行なった。
【0077】次に、図25、図26(a)〜(c)に示
すように、ポリシリコン層305上にレジストパタ−ン
306を形成した。そして、このレジストパタ−ン30
6をマスクとして用いた異方性エッチングにより、第2
のゲート電極312を形成する部分と第2のゲート電極
配線313を残すように、かつ層間絶縁酸化膜304上
でエッチングが止まるように、ポリシリコン305をパ
タ−ニングした。次いで、更に異方性エッチングによ
り、層間酸化膜304を除去した(図27、図28
(a)〜(c))。
【0078】その後、垂直CCDの第2ゲートをパター
ンニングするのに用いたレジスト306を除去し、図2
9、図30(a)〜(c)に示すように、幅の狭い別の
レジスト307を形成し、このレジスト307を用い
て、第2ゲート電極312よりも幅を縮め、第2のゲー
ト電極配線313よりも幅が小さくなるようにポリシリ
コン305をエッチングするとともに、ポリシリコン3
03を自己整合的にパターニングした(図31、図3
2)。
【0079】次に、パターンニングに用いたレジスト3
07を取り除き、酸化により第2のゲートポリシリコン
を酸化した後、PDを形成する不純物打ち込みを行い、
PD部のゲートSiN膜を取り除いて(PD部はゲ−ト
酸化膜309のみとなる)、図34に示すような断面形
状を得た。
【0080】以下、従来例と同様にして酸化膜、ポリシ
リコン、遮光材、層間絶縁酸化膜、配線用Al、SiN
膜を堆積、パターンニングすることにより固体撮像装置
が完成した。
【0081】実施例9 図35〜図46は、第4の発明の他の実施例に係る固体
撮像装置の製造工程を示す平面図及び断面図である。な
お、図36、図38、図40、図42、図44図46の
それぞれ(a)、(b)、(c)は、図35、図37、
図39、図41、図43、図45のそれぞれA−A′断
面図、B−B′断面図、C−C′断面図を示す。
【0082】図35、図36(a)〜(c)に示すよう
に、シリコン基板401上にゲート絶縁膜としてONO
膜(酸化膜−窒化膜−酸化膜3層構造)402を形成
し、第1ゲートとなるポリシリコン層403を堆積し、
りん拡散を行った。次いで、垂直CCDの第2ゲートに
なる部分を開口するように1回目のパターンニングを
し、ポリシリコンを酸化し、更に層間絶縁酸化膜404
を形成した。そして、第2ゲートとなるポリシリコン層
405を堆積し、りん拡散を行なった。
【0083】次いで、実施例8と同様にしてパターンニ
ングを行ない、第2ゲート電極材となるポリシリコン4
05を異方性エッチングにより除去した(図39、図4
0(a)〜(c))。
【0084】その後、第2ゲート電極412よりも幅を
縮め、第2ゲート電極配線413よりも幅が大きくなる
ようなパターンニングを図41のように行い、異方性エ
ッチングにより第1ゲート電極上の層間絶縁酸化膜40
4とポリシリコン405をエッチング除去する(図4
4)。
【0085】次いで、パターンニングに用いたレジスト
を除去して、第2ゲートを酸化した後、実施例1と同様
にして、図46(a)〜(c)に示すような断面形状を
得た。以下、従来例と同様にして酸化膜、ポリシリコ
ン、遮光材、層間絶縁酸化膜、配線用Al、SiN膜を
堆積、パターンニングすることにより固体撮像装置が完
成した。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明によれ
ば、CCD固体撮像装置の転送電極間の合わせずれを無
くすことができ、また、ゲートを加工する際に異方性エ
ッチングのみを用いるので、精度良く受光部の開口がで
き、微細化しても感度の高い固体撮像装置が得られる。
また、光導電膜積層型の固体撮像装置を製造する際に
も、転送電極間の合わせずれを無くすることができ、か
つ、コンタクトホールと転送電極層の合わせずれも無く
することができるので、画素を微細化してダイナミック
レンジの劣化のない光導電膜積層型固体撮像装置が得ら
れる。
【0087】また、第2の発明によれば、フォトダイオ
ードの形成のために、フィールドシフトゲートに対して
セルファラインでイオン注入を行う場合、イオン種がフ
ィールドシフトゲートを突き抜けることがなくなり、ブ
ルーミングの劣化等を防止することが可能となる。
【0088】更に、第3の発明によれば、固体撮像装置
の受光部のエッチングによる基板ダメージの軽減、第1
及び第2の転送電極の合わせずれに起因する受光部面積
の減少の抑制、及び白傷発生を防止することが出来る。
この結果、信頼性及び感度の向上を達成することのでき
る固体撮像装置を提供することができる。
【0089】更にまた第4の発明によれば、PD部ゲー
ト絶縁膜にかかるポリシリコンエッチングが均一にな
り、PD開口部のこの部分のゲート絶縁膜を均一に残す
ことが可能となり、PDへの不純物打ち込み後の不純物
濃度を均一にし、画像特性とPDの信頼性を向上させる
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の発明の一実施例により得た固体撮像装
置の平面図。
【図2】 図1の固体撮像装置の断面図。
【図3】 図1の固体撮像装置の製造工程を示す断面
図。
【図4】 図1の固体撮像装置の製造工程を示す断面
図。
【図5】 第1の発明の他の実施例に係る固体撮像装置
の製造工程を示す断面図。
【図6】 第1の発明の他の実施例に係る固体撮像装置
の製造工程を示す断面図。
【図7】 第1の発明の更に他の実施例に係る固体撮像
装置の製造工程を示す断面図。
【図8】 第1の発明の更に他の実施例に係る固体撮像
装置の製造工程を示す断面図。
【図9】 第2の発明の一実施例に係る固体撮像装置の
製造工程を示す断面図。
【図10】 第2の発明の一実施例に係る固体撮像装置
の製造工程を示す断面図。
【図11】 第2の発明の一実施例に係る固体撮像装置
の製造工程を示す断面図。
【図12】 図9,10,11の(a),(b),
(c)に対応した平面図。
【図13】 図9,10,11の(a),(b),
(c)に対応した平面図。
【図14】 第2の発明の他の実施例に係る固体撮像装
置の平面図。
【図15】 第3の発明の一実施例に係る固体撮像装置
の構造を示す平面図。
【図16】 図15に示す固体撮像装置の製造工程を示
す断面図。
【図17】 図15に示す固体撮像装置の製造工程を示
す平面図。
【図18】 図15に示す固体撮像装置の製造工程を示
す平面図。
【図19】 第3の発明の他の実施例に係る固体撮像装
置の製造工程を示す平面図。
【図20】 第3の発明の他の実施例に係る固体撮像装
置の製造工程を示す平面図及び断面図。
【図21】 第3の発明の他の実施例に係る固体撮像装
置の製造工程を示す平面図。
【図22】 第3の発明の他の実施例に係る固体撮像装
置の製造工程を示す平面図。
【図23】 第4の発明の一実施例に係る固体撮像装置
の製造工程を示す平面図。
【図24】 第4の発明の一実施例に係る固体撮像装置
の製造工程を示す断面図。
【図25】 第4の発明の一実施例に係る固体撮像装置
の製造工程を示す平面図。
【図26】 第4の発明の一実施例に係る固体撮像装置
の製造工程を示す断面図。
【図27】 第4の発明の一実施例に係る固体撮像装置
の製造工程を示す平面図。
【図28】 第4の発明の一実施例に係る固体撮像装置
の製造工程を示す断面図。
【図29】 第4の発明の一実施例に係る固体撮像装置
の製造工程を示す平面図。
【図30】 第4の発明の一実施例に係る固体撮像装置
の製造工程を示す断面図。
【図31】 第4の発明の一実施例に係る固体撮像装置
の製造工程を示す平面図。
【図32】 第4の発明の一実施例に係る固体撮像装置
の製造工程を示す断面図。
【図33】 第4の発明の一実施例に係る固体撮像装置
の製造工程を示す平面図。
【図34】 第4の発明の一実施例に係る固体撮像装置
の製造工程を示す断面図。
【図35】 第4の発明の他の実施例に係る固体撮像装
置の製造工程を示す平面図。
【図36】 第4の発明の他の実施例に係る固体撮像装
置の製造工程を示す断面図。
【図37】 第4の発明の他の実施例に係る固体撮像装
置の製造工程を示す平面図。
【図38】 第4の発明の他の実施例に係る固体撮像装
置の製造工程を示す断面図。
【図39】 第4の発明の他の実施例に係る固体撮像装
置の製造工程を示す平面図。
【図40】 第4の発明の他の実施例に係る固体撮像装
置の製造工程を示す断面図。
【図41】 第4の発明の他の実施例に係る固体撮像装
置の製造工程を示す平面図。
【図42】 第4の発明の他の実施例に係る固体撮像装
置の製造工程を示す断面図。
【図43】 第4の発明の他の実施例に係る固体撮像装
置の製造工程を示す平面図。
【図44】 第4の発明の他の実施例に係る固体撮像装
置の製造工程を示す断面図。
【図45】 第4の発明の他の実施例に係る固体撮像装
置の製造工程を示す平面図。
【図46】 第4の発明の他の実施例に係る固体撮像装
置の製造工程を示す断面図。
【図47】 従来の固体撮像装置を説明する単位画素の
平面図。
【図48】 図47に示す固体撮像装置の断面図。
【図49】 従来の光導電膜積層型固体撮像装置の構造
を示す平面図。
【図50】 従来の光導電膜積層型固体撮像装置の構造
を示す断面図。
【図51】 他の従来の固体撮像装置の製造工程の主要
部を示す断面図。
【図52】 他の従来の固体撮像装置の1画素分の断面
を示す断面図。
【図53】 従来の固体撮像装置の転送電極部を示す断
面図。
【図54】 従来のONOゲート絶縁膜を有する撮像素
子の製造工程を示す平面図。
【図55】 従来のONOゲート絶縁膜を有する撮像素
子の製造工程を示す断面図。
【図56】 従来のONOゲート絶縁膜を有する撮像素
子の製造工程を示す平面図。
【図57】 従来のONOゲート絶縁膜を有する撮像素
子の製造工程を示す断面図。
【図58】 従来のONOゲート絶縁膜を有する撮像素
子の他の製造工程を示す断面図。
【図59】 従来のONOゲート絶縁膜を有する撮像素
子の他の製造工程を示す断面図。
【符号の説明】
1…半導体基板、2…受光部、3…信号電荷転送部、4
…絶縁膜、5a,5b…信号電荷転送電極、6a,6b
…層間絶縁膜、7…平坦化膜、8…多結晶シリコンの露
出部、9…窒化シリコン、10…引き出し電極、11…
画素電極、12…光導電膜、13…透明電極、15…コ
ンタクトホール、20…フォトレジスト、100…n型
シリコン基板、111…pウェル、112…n- 型CC
D埋込みチャネル、113…p+ 型チャネルストッパ、
114…ゲート絶縁膜、115…第1の転送ゲート、1
17…第2の転送ゲート、116,119…絶縁膜、1
18,121,123…レジストパターン、122…n
+ 型不純物層(フォトダイオード部)、124…p+
不純物層、201…n型基板、202…pウェル、20
3…固体撮像装置の受光部、204…転送電極部(VC
CD)、205…絶縁膜、205a…ゲート絶縁膜,2
05b…第1と第2の転送電極間の絶縁膜,206…第
1及び第2の転送電極、206a…第1の転送電極、2
06b…第2の転送電極、207…光遮光膜、208…
フォトレジスト、209…残存膜、210…電荷転送部
の断面、211…受光部分のp領域、212…受光部分
のn領域、213…第1転送電極がない部分の領域、2
14…第2転送電極がない部分の領域、215…受光部
形成のレジストパターンの領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 信男 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 能見 菜穂子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一導電型の半導体基板上にこの半導体基
    板と反対導電型の複数の光電変換部および信号電荷転送
    部を形成する工程と、前記半導体基板上に第1の絶縁膜
    を形成する工程と、この絶縁膜上に第1の転送電極層を
    形成する工程と、この第1の転送電極層と部分的にオー
    バーラップするように、第2の絶縁膜を介して第2の転
    送電極層を形成する工程と、この第2の転送電極層上に
    第3の絶縁膜を形成する工程と、この第3の絶縁膜上に
    平坦化膜を形成する工程と、この平坦化膜を平坦化する
    工程と、前記第2の転送電極層のオーバーラップした部
    分の上に開口するように前記平坦化膜上にレジストパタ
    ーンを形成する工程と、このレジストパタ−ンをマスク
    として用いて前記平坦化膜および前記第2の転送電極上
    の第3の絶縁膜を異方性エッチングし、前記第2の転送
    電極層のオーバーラップした部分を露出する工程と、こ
    の露出した第2の転送電極層を前記第2の絶縁膜が露出
    するまで異方性エッチングする工程と、前記平坦化膜の
    残りの部分及び前記第1の転送電極上の第2の絶縁膜を
    異方性エッチングする工程と、前記第1及び第2の転送
    電極層の露出する部分を選択的に異方性エッチングする
    工程とを具備する固体撮像装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板の表面にマトリックス配置さ
    れたフォトダイオード部、フォトダイオード部からの信
    号電荷を読出す信号電荷読出し部、及び読出された信号
    電荷を転送する信号電荷転送部を備えた固体撮像装置の
    製造方法において、前記半導体基板の表面にCCDチャ
    ネルを形成する工程と、このCCDチャネル及び前記信
    号電荷読出し部上に第1の絶縁膜を介して第1の転送電
    極層を形成する工程と、前記CCDチャネル及び前記第
    1の転送電極層上に第2の絶縁膜を介して第2の転送電
    極層を形成する工程と、前記フォトダイオード部に対応
    する部分に開口するようにレジストパターンを形成する
    工程と、このレジストパターンをマスクとして用いて第
    2及び第1の転送電極層を選択エッチングする工程と、
    前記レジストパターンをマスクとして用いてイオン注入
    を行なうことによりフォトダイオード部を形成する工程
    を具備する固体撮像装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 電荷転送素子とフォトダイオ−ドとを具
    備する固体撮像装置の製造方法であって、基板上に第1
    の絶縁膜を介して第1の配線電極層を形成する工程と、
    この第1の配線電極層をパタ−ニングする工程と、パタ
    −ニングされた第1の配線電極層上に第2の絶縁膜を形
    成する工程と、全面に第2の配線電極層を形成する工程
    と、この第2の配線電極層をパタ−ニングする工程と、
    露出する前記第2の絶縁膜を除去する工程と、前記第2
    の配線電極層のパタ−ニングにより得た第2の配線電極
    層の幅より第2の配線電極の幅が狭くなるように、前記
    第2の配線電極層及び前記第1の配線電極層をパタ−ニ
    ングし、第2の配線電極の幅が第1の配線電極より狭い
    2層電極を形成する工程とを具備する固体撮像装置の製
    造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6346722B1 (en) 1998-06-26 2002-02-12 Nec Corporation Solid state imaging device and method for manufacturing the same
US6606124B1 (en) 1998-05-20 2003-08-12 Nec Electronics Corporation Solid-state imaging device with photoelectric conversion portions in an array and manufacturing method thereof

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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