JP2009043864A - 電荷結合素子の製造方法及び固体撮像装置 - Google Patents

電荷結合素子の製造方法及び固体撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】単層のゲート電極構造におけるゲート電極間の隔壁の製造精度を高める。
【解決手段】シリコン基板20上に絶縁膜を介して形成した第1シリコン酸化膜32をパターニングすることにより凹凸構造を形成し、この凹凸構造の表面上にシリコン窒化膜34を形成し、さらに凹凸構造の凹部を埋めるように、シリコン窒化膜34上に第2シリコン酸化膜35を形成した後、シリコン窒化膜34のうち凹凸構造の側面12bに位置する部分を残存させるように研摩及びエッチングを行い第1及び第2シリコン酸化膜32,35を除去することで複数の隔壁を形成し、さらに熱処理によって隔壁の表層を酸化させることにより隔壁の改質を行う。これにより、洗浄処理による隔壁の腐食が低減され、隔壁の製造精度が向上する。隔壁は、洗浄処理時には窒化シリコンの状態であり、洗浄に用いられるフッ酸に対する耐性(耐フッ酸性)が高い。
【選択図】図12

Description

本発明は、電荷転送を行う電荷結合素子(CCD:Charge Coupled Device)の製造方法と、その製造方法によって製造された電荷結合素子を備える固体撮像装置に関し、特に、複数のゲート電極が所定の間隔を隔てて配置された単層のゲート電極構造を有する電荷結合素子の製造方法及び固体撮像装置に関する。
CCD型固体撮像装置は、入射光を画素ごとに光電変換することにより得た信号電荷を、電荷結合素子によって出力部まで転送するように構成されたものである。この電荷結合素子においては、電荷転送効率の向上を図るために、隣接するゲート電極の間隔を狭くすることが重要である。また、隣接するゲート電極の間隔を狭くすると、その分、ゲート電極の面積が大きくなり、取り扱い電荷量が増大するといった効果も生じる。
上記の課題から、一般に、2層のゲート電極構造を有する電荷結合素子(例えば、特許文献1参照)が用いられている。2層のゲート電極構造を有する電荷結合素子は、第1ゲート電極と、これに隣接する第2ゲート電極とを、絶縁膜を介して一部を上下にオーバーラップさせたものである。この絶縁膜の厚みは、ゲート電極の形成とは独立して制御可能であるため、絶縁膜を薄く形成することで、ゲート電極間の間隔を狭め、電荷転送の効率向上を図ることができる。しかし、この2層のゲート電極構造を有する電荷結合素子は、ゲート電極同士をオーバーラップさせる領域が大きく、寄生容量が大きいといった問題がある。寄生容量が大きくなると、ゲート電極を駆動する際の負荷が大きくなり、消費電力が増加してしまう。また、2層のゲート電極構造を有する電荷結合素子は、第1ゲート電極と第2ゲート電極とを別工程で形成する必要があるため、製造プロセスが複雑化するととともに、加工ばらつきが生じやすいといった問題がある。
これに対して、隣接するゲート電極をオーバーラップさせずに形成した、単層のゲート電極構造を有する電荷結合素子も知られている。この単層のゲート電極構造を有する電荷結合素子では、ゲート電極同士のオーバーラップがないため、寄生容量や製造に関する問題が2層のゲート電極構造の場合と比べて少ない。しかし、このゲート電極構造は、通常、リソグラフィ技術により、電極材料膜をパターニングすることで形成するため、ゲート電極間の間隔は、リソグラフィの限界最小寸法より小さくすることができないといった問題がある。
そこで、特許文献2では、ゲート電極の形成に先立って、ゲート電極間に対応した隔壁(絶縁層)を形成することにより、単層のゲート電極構造を有する電荷結合素子を製造する製造方法が開示されている。この製造方法では、絶縁材料膜をレジストマスクに基づいてエッチングすることによって隔壁を形成しており、レジストマスクの幅をリソグラフィの限界最小寸法とし、エッチング条件を制御することで、隔壁の幅(ゲート電極間の間隔)をリソグラフィの限界最小寸法より小さくすることができる。
特開平11−204776号公報 特開2004−6671号公報
しかしながら、特許文献2記載の電荷結合素子の製造方法では、隔壁を形成するための絶縁材料として酸化シリコン(SiO)が用いられており、エッチングやレジスト除去時によって生じたパーティクルや残渣を除去する洗浄処理によって、隔壁が腐食され、幅が過剰に減少するといった問題がある。これは、洗浄処理には、薬液としてフッ酸が用いられ、酸化シリコンは、耐フッ酸性が低いためである。かかる洗浄処理により隔壁の幅が過剰に減少すると、隣接するゲート電極が電気的に短絡し、電荷転送不良を招いてしまう。よって、洗浄処理による腐食を低減し、隔壁の製造精度を高める(設計値に対する出来上がり寸法の誤差を低減する)ことが可能な製造方法を提供することが課題として挙げられる。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、単層のゲート電極構造におけるゲート電極間の隔壁の製造精度を高めることが可能な電荷結合素子の製造方法と、その製造方法によって製造された電荷結合素子を備える固体撮像装置とを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電荷結合素子の製造方法は、単層のゲート電極構造を有する電荷結合素子の製造方法において、半導体基板上に絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程と、前記絶縁膜上に第1シリコン酸化膜を形成する第1シリコン酸化膜形成工程と、前記第1シリコン酸化膜をパターニングして凹凸構造を形成する凹凸構造形成工程と、前記凹凸構造の表面上にシリコン窒化膜を形成するシリコン窒化膜形成工程と、前記凹凸構造の凹部を埋めるように、シリコン窒化膜上に前記第2シリコン酸化膜を形成する第2シリコン酸化膜形成工程と、前記第2シリコン酸化膜の表面を研摩するとともに、前記第1シリコン酸化膜の上面から前記シリコン窒化膜を除去する研摩工程と、前記第1及び第2シリコン酸化膜をエッチングにより除去し、前記シリコン窒化膜のうち少なくとも前記凹凸構造の側面に位置していた部分を残存させ、複数の隔壁を形成する隔壁形成工程と、熱処理によって前記隔壁の表層を酸化させる隔壁酸化工程と、前記複数の隔壁を覆うように電極材料膜を形成する電極材料膜形成工程と、前記電極材料膜を研磨し、隣接する前記隔壁間に前記電極材料膜を残存させることによりゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、を備えたことを特徴とする。これにより、高精度で、かつリソグラフィの限界最小寸法より小さい隔壁を形成することができる。
なお、前記ゲート電極形成工程に先立って、前記電極材料膜上に窒化シリコンからなる研摩保護膜を形成する研摩保護膜形成工程をさらに備え、前記ゲート電極形成工程では、前記研磨保護膜のうち前記隔壁間に位置する部分のみが残存するように研磨を行い、前記ゲート電極の上面を平坦化することが好ましい。これにより、研磨精度が高まる。
また、前記シリコン窒化膜形成工程にて形成する前記前記シリコン窒化膜の膜厚は、10nm〜50nmの範囲内であることが好ましい。
また、前記電極材料膜は、ポリシリコンまたはアモルファスシリコンからなることが好ましい。
また、前記ゲート電極形成工程に先立って、不純物のイオン注入を行い、隣接する前記隔壁間に位置する前記電極材料膜の凹部の下方の前記半導体基板内に、自己整合的に不純物領域を形成する不純物領域形成工程をさらに備えることが好ましい。これにより、半導体基板内のポテンシャル分布を変化させ、2相駆動を実現することができる。
また、本発明の固体撮像装置は、上記の製造方法によって製造された電荷結合素子を、光電変換素子によって得られた信号電荷を出力部まで転送するための垂直転送部または水平転送部として備えたことを特徴とする。
本発明の電荷結合素子の製造方法では、半導体基板上に絶縁膜を介して形成した第1シリコン酸化膜をパターニングすることにより凹凸構造を形成し、この凹凸構造の表面上にシリコン窒化膜を形成し、さらに凹凸構造の凹部を埋めるように、シリコン窒化膜上に第2シリコン酸化膜を形成した後、シリコン窒化膜のうち凹凸構造の側面に位置する部分を残存させるように研摩及びエッチングを行い第1及び第2シリコン酸化膜を除去することで複数の隔壁を形成し、さらに熱処理によって隔壁の表層を酸化させることにより隔壁の改質を行っているので、エッチング時に生じたパーティクルや残渣を除去するための洗浄による隔壁の腐食を低減し、隔壁の製造精度を高めることができる。隔壁は、洗浄処理時には窒化シリコンの状態であり、洗浄に用いられるフッ酸に対する耐性(耐フッ酸性)が高いためである。また、この製造方法では、隔壁の幅をリソグラフィの限界最小寸法より小さくすることができる。
図1において、インターライン転送方式のCCD型固体撮像装置10は、2次元マトリクス状に配置され、光を信号電荷に変換する光電変換素子としての複数のフォトダイオード(PD)11と、PD11の垂直列ごとに設けられ、信号電荷を垂直方向に転送する複数の垂直転送部12と、各垂直転送部12の出力端に共通に接続され、信号電荷を水平方向に転送させる水平転送部13と、水平転送部13の出力端に設けられ、画素ごとに転送される信号電荷を信号電圧(画素信号)に変換して外部に出力する出力部14とから構成されている。なお、垂直転送部12には、4相の電荷転送を行い得るように、4相の駆動信号(φV1〜φV4)が入力される。また、水平転送部13には、2相の電荷転送を行い得るように、2相の駆動信号(φH1,φH2)が入力される。
出力部14は、水平転送部13の出力端に隣接して設けられた出力ゲート15と、出力ゲート15を介して水平転送部13と接続されたフローティングディフュージョン(FD)部16と、FD部16に接続された出力アンプ17と、FD部16に隣接して設けられたリセットゲート18と、リセットゲート18を介してFD部16と接続されたリセットドレイン19とからなる。出力ゲート15は、出力ゲート(OG)信号に応じて、水平転送部13の端部の信号電荷を順にFD部16に転送する。FD部16では、信号電荷が信号電圧に変換される。出力アンプ17は、FD部16によって変換された信号電圧を緩衝増幅して、撮像信号Voutとして出力する。リセットゲート18は、撮像信号Voutの出力が行われるたびに入力されるリセットゲート(RG)信号に応じて、FD部16内の信号電荷を、リセットドレイン(RD)電圧が印加されたリセットドレイン19へ排出する。
図2は、水平転送部13の断面構造を示す。シリコン基板(半導体基板)20には、Pウェル層21が形成されており、このPウェル層21内には、電荷転送チャネルとして機能するNウェル層22が形成されている。シリコン基板20上には、約30nmの厚みを有するシリコン酸化膜(SiO膜)23aと、約50nmの厚みを有するシリコン窒化膜(SiN膜)23bとが順に形成されている。このシリコン酸化膜23aとシリコン窒化膜23bとによって、ゲート絶縁膜23が構成されている。なお、シリコン窒化膜23bの表層は、熱処理によって酸化され、図4に示すように、シリコン酸窒化膜(SiON膜)23cが薄く形成されている。
ゲート絶縁膜23上には、電荷転送方向に沿って所定の間隔を隔てて、複数の隔壁24が形成されている。隔壁24は、シリコン窒化膜(SiN膜)からなり、約200nmの厚み、及び約50nmの幅を有する。隔壁24の側面の表層は、熱処理によって酸化され、図4に示すように、シリコン酸窒化膜(SiON膜)24aが薄く形成されている。隣接する隔壁24の間には、隔壁24の側面にその側部が接触するように、ポリシリコン(多結晶シリコン)からなる単層のゲート電極25が形成されている。ゲート電極25は、約200nmの厚みを有し、隔壁24とほぼ同じ厚みとなっている。なお、隔壁24は、比誘電率の高い窒化シリコン(比誘電率k=8〜9)からなるため、比誘電率が半分程度の酸化シリコン(比誘電率k=3.9〜4.0)の場合と同じ幅(例えば、100nm)とすると、電極間の寄生容量が倍増し信号遅延が生じてしまう。このため、隔壁24の幅は、後述する製造プロセスにより、リソグラフィの限界最小寸法以下で、かつ酸化シリコンの場合の半分程度(約50nm)とされている。
ゲート電極25の上面は、ほぼ平坦化がなされており、各ゲート電極25の上面には、後述するCMP(Chemical Mechanical Polishing)法による研磨時に研磨保護膜して用いられたシリコン窒化膜(SiN膜)26が残存している。また、全面を覆うように、酸化シリコンからなる保護絶縁膜27が設けられている。この保護絶縁膜27には、ゲート電極25に達するコンタクトプラグ(図示せず)が形成されており、このコンタクトプラグを介して、ゲート電極25と上層のメタル配線層(図示せず)とが電気的に接続されている。
また、ゲート電極25の下方に位置するNウェル層22の表層には、1つ置きのゲート電極25ごとに、Nウェル層22とは導電型または不純物濃度が異なるP型もしくはN型のバリア層(不純物領域)28が形成されている。このバリア層28は、隣接する2つのゲート電極25下において、Nウェル層22のポテンシャル分布を変化させ、ポテンシャル勾配を形成している。
この水平転送部13では、隣接する2つのゲート電極25を一組とし、2組のゲート電極25を単位として、2相の駆動信号(φH1,φH2)が印加される。これにより、2相駆動による電荷転送が行われる。
図3は、垂直転送部12の断面構造を示す。垂直転送部12の断面構造は、上記水平転送部13の断面構造においてバリア層28を形成しない構造に相当する。バリア層28以外は、水平転送部13の断面構造と同一であるため、同一の符号を付しており、各部の説明は省略する。垂直転送部12は、4相駆動による電荷転送を行う点が水平転送部13とは異なり、隣接する4つのゲート電極25を単位として、4相の駆動信号(φV1〜φV4)が印加される。
次に、図5〜図18を参照して、図2に示す構造の水平転送部13の製造プロセスについて説明する。図5において、まず、シリコン基板20を熱処理することによって、表面にシリコン酸化膜30を形成する。次いで、このシリコン酸化膜30を介して、P型不純物(例えば、ボロンB)をシリコン基板20に注入することによってPウェル層21を形成し、さらに、N型不純物(例えば、リンP)をシリコン基板20に注入することによってPウェル層21内にNウェル層22を形成する。
次いで、シリコン酸化膜30を除去し、シリコン基板20を熱処理することによって、図6に示すように、約30nmの厚みを有するシリコン酸化膜23aを形成する。そして、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により、シリコン酸化膜23a上に、約50nmの厚みを有するシリコン窒化膜31を形成する。
次いで、CVD法により、図7に示すように、シリコン窒化膜31上に、約250nmの厚みを有するシリコン酸化膜(第1シリコン酸化膜)32を形成する。このシリコン酸化膜32は、例えば、熱CVDにより、HTO(High Temperature Oxide)膜として形成する。
次いで、リソグラフィ技術により、図8に示すように、シリコン酸化膜32上に、所定の幅を有するレジスト膜(レジストマスク)33を所定の間隔を隔てて複数形成する。レジスト膜33の幅及びその配置間隔は、形成するゲート電極25の幅とほぼ等しくする。
次いで、このレジスト膜33をマスクとして、図9に示すように、シリコン酸化膜32を異方性エッチングする。このパターニングにより、シリコン酸化膜32は、上面32a及び側面32bを有する凸形状となり、シリコン基板20上には、凹凸構造が形成される。なお、このエッチング時には、レジスト膜33下以外の領域のシリコン窒化膜31を同時に除去する。
次いで、アッシング(灰化処理)により、図10に示すように、レジスト膜33を除去し、洗浄処理を行う。この洗浄処理は、エッチング時やアッシング時に生じたパーティクルや残渣を除去するためのウェット処理である。
次いで、CVD法により、図11に示すように、約50nmの厚みで凹凸構造の全面を覆うように、シリコン窒化膜34を形成する。このシリコン窒化膜34は、シリコン酸化膜32の上面32a及び側面32bと、シリコン酸化膜23aの露出した表面に均一に形成される。なお、シリコン窒化膜34の成膜方法としては、LP−CVD(減圧CVD)法が好ましく、膜厚は、50nmに限られず、寄生容量及び絶縁耐性に関して良好な10nm〜50nmの範囲内で適宜設定してよい。
次いで、CVD法により、図12に示すように、シリコン酸化膜32により形成された凹凸構造の凹部(溝)を埋めるように、十分な厚み(例えば、300nm)を有するシリコン酸化膜(第2シリコン酸化膜)35を形成する。このシリコン酸化膜35は、例えば、熱CVDにより、HTO膜として形成する。
次いで、CMP法により、シリコン酸化膜35を研摩し、図13に示すように、シリコン酸化膜32の上面32aに積層されたシリコン窒化膜34を完全に除去し、シリコン酸化膜32の上面32aが露出するように平坦化を行う。
次いで、シリコン酸化膜32,35に対して選択的にエッチングを施し、図14に示すように、シリコン窒化膜34を残して、シリコン酸化膜32,35を完全に除去する。このエッチングとしては、ウェットエッチングまたはドライエッチングを用いることができる。ウェットエッチングの場合には、例えば、フッ酸を用いる。また、この後、エッチング時に生じたパーティクルや残渣を除去するために、洗浄処理を行う。この洗浄処理では、薬液としてフッ酸系の溶液を用いる。シリコン窒化膜34は、耐フッ酸性が高いため、この洗浄処理では腐食されにくく、元の形状(幅)を維持する。
なお、シリコン酸化膜32,35の除去後、残存したシリコン窒化膜34により前述の隔壁24、及びゲート絶縁膜23の一部が形成される。隔壁24は、シリコン酸化膜32の側面32b(凹凸構造の側面)に位置していたシリコン窒化膜34により形成される。また、シリコン酸化膜23a上のシリコン窒化膜34は、シリコン窒化膜31とともに、ゲート絶縁膜23に含まれる前述のシリコン窒化膜23bを形成する。
そして、この状態で熱処理(例えば、約900℃の温度下でのウェット酸化)を行うことにより、隔壁24及びシリコン窒化膜23bの表層を熱酸化し、前述のシリコン酸窒化膜24a,23cを形成する(図4参照)。この熱酸化により、隔壁24及びシリコン窒化膜23bは、表面が緻密化され安定した良質の絶縁膜に改質され、隔壁24及びゲート絶縁膜23は、いずれもONO(Oxide-Nitride-Oxide)構造となる。
次いで、CVD法により、図15に示すように、全面を覆うとともに、隔壁24の側面に接触するように、ポリシリコンからなる電極材料膜36を約200nmの厚みに形成し、さらに、CVD法を用いて、電極材料膜36上に、研磨保護膜として、シリコン窒化膜26を約20nmの厚みに形成する。電極材料膜36及びシリコン窒化膜26は、シリコン窒化膜23b上に屹立した隔壁24の形状に倣って堆積されるので、隣接する隔壁24間の高さが低下し、凹部37が形成される。
次いで、リソグラフィ技術により、図16に示すように、凹部37を1つ置きに覆うようにレジスト膜38を形成し、レジスト膜38をマスクとして、P型不純物(例えば、ボロンB)またはN型不純物(例えば、砒素As)をシリコン基板20に注入することによって、Nウェル層22内に、前述のバリア層28を形成する。このイオン注入の際、電極材料膜36の凸部(隔壁24の側面に沿う部分)がマスクとして機能するため、バリア層28は、凹部37に対して自己整合的に形成される。このため、レジスト膜38は、少なくともイオン注入を行わない部分の凹部37を覆うように形成すればよい。
次いで、アッシングによりレジスト膜38を除去し、洗浄処理を行った後、図17に示すように、凹部37のシリコン窒化膜26が残存して最上面に位置するように、CMP法により、電極材料膜36及びシリコン窒化膜26を研磨し、平坦化を行う。この研磨により、電極材料膜36は分断され、前述の複数のゲート電極25が形成される。なお、この研磨時において、シリコン窒化膜26は、ストッパ(研磨停止層)として機能し、ゲート電極25の上面は、ポリシリコン用のスラリーの作用によりほぼ平坦化される。また、ゲート電極25の平面形状については、リソグラフィ技術により適宜パターニングを行う。
次いで、熱処理及びCVD法により、図18に示すように、全面に、酸化シリコンからなる保護絶縁膜27を形成する。図示は省略するが、保護絶縁膜27は、熱処理によって形成された熱酸化膜と、熱CVD法により形成されたHTO膜とによって構成されている。なお、熱酸化膜とHTO膜とのいずれか一方によって、保護絶縁膜27を構成してもよい。
このようにして、図2に示す構造の水平転送部13が形成される。この後、ゲート電極25に達するコンタクトプラグ(図示せず)や、このコンタクトプラグを介してゲート電極25と接続されるメタル配線(図示せず)等を適宜設ける。
なお、図3に示す構造の垂直転送部12の製造プロセスは、上記した水平転送部13の製造プロセスと並行して行われる。この垂直転送部12の製造プロセスは、図16に示すバリア層28の形成のためのイオン注入工程以外は、上記の製造プロセスと同一である。このイオン注入工程では、垂直転送部12の全面をレジスト膜38で覆うことにより、バリア層28の形成を除外する。
上記実施形態では、研磨保護膜としてシリコン窒化膜26を設けているが、必要とされる研磨精度によっては、この研磨保護膜は必ずしも設ける必要はない。
また、上記実施形態では、電極材料膜36としてポリシリコンを用いているが、このポリシリコンには、ポリシリコンの成膜時にリン(P)等を添加してなるドープトポリシリコン(DOPOS)も含まれる。また、ポリシリコンに代えて、アモルファスシリコン(非結晶シリコン)を用いてもよい。
CCD型固体撮像装置の構成を示す概略図である。 水平転送部の構造を示す断面図である。 垂直転送部の構造を示す断面図である。 隔壁及びゲート絶縁膜の構造を示す拡大断面図である。 水平転送部の製造プロセスを示す断面図(その1)である。 水平転送部の製造プロセスを示す断面図(その2)である。 水平転送部の製造プロセスを示す断面図(その3)である。 水平転送部の製造プロセスを示す断面図(その4)である。 水平転送部の製造プロセスを示す断面図(その5)である。 水平転送部の製造プロセスを示す断面図(その6)である。 水平転送部の製造プロセスを示す断面図(その7)である。 水平転送部の製造プロセスを示す断面図(その8)である。 水平転送部の製造プロセスを示す断面図(その9)である。 水平転送部の製造プロセスを示す断面図(その10)である。 水平転送部の製造プロセスを示す断面図(その11)である。 水平転送部の製造プロセスを示す断面図(その12)である。 水平転送部の製造プロセスを示す断面図(その13)である。 水平転送部の製造プロセスを示す断面図(その14)である。
符号の説明
10 CCD型固体撮像装置
12 垂直転送部
13 水平転送部
14 出力部
20 シリコン基板(半導体基板)
21 Pウェル層
22 Nウェル層
23 ゲート絶縁膜
23a シリコン酸化膜
23b シリコン窒化膜
23c シリコン酸窒化膜
24 隔壁
24a シリコン酸窒化膜
25 ゲート電極
26 シリコン窒化膜(研磨保護膜)
27 保護絶縁膜
28 バリア層(不純物領域)
30 シリコン酸化膜
31 シリコン窒化膜
32 シリコン酸化膜(第1シリコン酸化膜)
33 レジスト膜
34 シリコン窒化膜
35 シリコン酸化膜(第2シリコン酸化膜)
36 電極材料膜
37 凹部
38 レジスト膜

Claims (6)

  1. 単層のゲート電極構造を有する電荷結合素子の製造方法において、
    半導体基板上に絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程と、
    前記絶縁膜上に第1シリコン酸化膜を形成する第1シリコン酸化膜形成工程と、
    前記第1シリコン酸化膜をパターニングして凹凸構造を形成する凹凸構造形成工程と、
    前記凹凸構造の表面上にシリコン窒化膜を形成するシリコン窒化膜形成工程と、
    前記凹凸構造の凹部を埋めるように、シリコン窒化膜上に前記第2シリコン酸化膜を形成する第2シリコン酸化膜形成工程と、
    前記第2シリコン酸化膜の表面を研摩するとともに、前記第1シリコン酸化膜の上面から前記シリコン窒化膜を除去する研摩工程と、
    前記第1及び第2シリコン酸化膜をエッチングにより除去し、前記シリコン窒化膜のうち少なくとも前記凹凸構造の側面に位置していた部分を残存させ、複数の隔壁を形成する隔壁形成工程と、
    熱処理によって前記隔壁の表層を酸化させる隔壁酸化工程と、
    前記複数の隔壁を覆うように電極材料膜を形成する電極材料膜形成工程と、
    前記電極材料膜を研磨し、隣接する前記隔壁間に前記電極材料膜を残存させることによりゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、
    を備えたことを特徴とする電荷結合素子の製造方法。
  2. 前記ゲート電極形成工程に先立って、前記電極材料膜上に窒化シリコンからなる研摩保護膜を形成する研摩保護膜形成工程をさらに備え、
    前記ゲート電極形成工程では、前記研磨保護膜のうち前記隔壁間に位置する部分のみが残存するように研磨を行い、前記ゲート電極の上面を平坦化することを特徴とする請求項1に記載の電荷結合素子の製造方法。
  3. 前記シリコン窒化膜形成工程にて形成する前記前記シリコン窒化膜の膜厚は、10nm〜50nmの範囲内であることを特徴とする請求項1または2に記載の電荷結合素子の製造方法。
  4. 前記電極材料膜は、ポリシリコンまたはアモルファスシリコンからなることを特徴とする請求項1から3いずれか1項に記載の電荷結合素子の製造方法。
  5. 前記ゲート電極形成工程に先立って、不純物のイオン注入を行い、隣接する前記隔壁間に位置する前記電極材料膜の凹部の下方の前記半導体基板内に、自己整合的に不純物領域を形成する不純物領域形成工程をさらに備えることを特徴とする請求項1から4いずれか1項に記載の電荷結合素子の製造方法。
  6. 請求項1から5いずれか1項に記載の製造方法によって製造された電荷結合素子を、光電変換素子によって得られた信号電荷を出力部まで転送するための垂直転送部または水平転送部として備えたことを特徴とする固体撮像装置。
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