JP2008193050A - 固体撮像装置および撮像装置 - Google Patents

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健太郎 安仲
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Abstract

【課題】列方向の間引きをするための電荷排出部の構造に着目して、レイアウトを簡単化し、品質の向上を図ることを可能とする。
【解決手段】行列状に光電変換部11が配列されたセンサ部12と、前記センサ部12から読み出された信号電荷を行配列方向に転送する垂直電荷転送部14と、前記垂直電荷転送部14から転送された信号電荷を列配列方向に転送する水平電荷転送部15と、前記垂直電荷転送部14から前記水平電荷転送部15への信号電荷の転送を列単位で選択的に阻止しかつその信号電荷を排出する電荷排出部18とを備え、前記電荷排出部18は前記水平電荷転送部15側の前記センサ部12に形成され、前記センサ部12より濃度が高い高濃度領域42を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体撮像装置および撮像装置に関する。
デジタルスチルカメラ(DSC)における列方向の間引き方法が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。この方法では、列方向を間引くために電荷排出部に専用のゲート電極を設けかつ信号電荷を排出するためのドレイン電圧を印加する必要がある。近年、DSCは多画素に伴う微細化、および信号電荷の間引きや信号加算等の多機能化により、配線パターンを密にさせている。そのため、レイアウトが難しくなっている。また、前記の電荷排出部用ゲートを設けること、およびドレイン電圧を印加することで、さらにレイアウトを煩雑化させている。このことが、品質劣化の一要因となる、もしくはレイアウト工数を増大させる恐れがある。さらに、前記電荷排出部のゲートおよびドレインに、信号およびDCバイアスを外部から加える必要があることから、そのためのパッドを設けることが必要となる。このことが、チップサイズを拡大させ、理収を低下させることの原因となっていた。
また、垂直電荷転送部と水平電荷転送部との間に電荷排出部を備えた固体撮像素子が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。この固体撮像素子によれば、垂直電荷転送部の電極構造が2層構造となっているため、配線の引き回しが非常に煩雑化する。このことが、レイアウト工数の増大になると共に、品質劣化の要因になり得る。
また、電荷排出部に隣接するオーバーフローバリアの形状が長方形で電荷排出部の左右にあるのみであるため、オーバーフローバリアを形成する際に用いるレジストマスクのできあがり形状が、角部が丸くなってしまい、そのレジストマスクを用いて形成されたオーバーフローバリアは、その機能が低下する恐れがある。また、水平電荷転送部のゲート長(L)が水平方向のユニットセルサイズの1/2となることで水平取り扱い電荷量が少なくなる。それを補うためにはゲート幅(W)方向を長くする必要がある。このことが、チップサイズの増大に繋がる。さらに、垂直信号電荷を蓄積加算する電荷蓄積部がないため、列方向の垂直信号電荷を蓄積加算することができない。
特開2001−238134号公報 特開2001−53267号公報
解決しようとする問題点は、多画素に伴う微細化、および信号電荷の間引きや信号加算等の多機能化により、配線パターンを密にさせている。そのため、レイアウトが難しくなっている。垂直電荷転送部の電極構造が2層構造となっているため、配線の引き回しが非常に煩雑化する。このことが、レイアウト工数の増大になると共に、品質劣化の要因になり得る。
本発明は、列方向の間引きをするための電荷排出部の構造に着目して、レイアウトを簡単化し、理収の向上、品質の向上を図ることを課題とする。
請求項1に係る本発明は、行列状に光電変換部が配列されたセンサ部と、前記センサ部から読み出された信号電荷を行配列方向に転送する垂直電荷転送部と、前記垂直電荷転送部から転送された信号電荷を列配列方向に転送する水平電荷転送部と、前記垂直電荷転送部から前記水平電荷転送部へ転送される信号電荷を列単位で選択的に阻止したその信号電荷を排出する電荷排出部とを備え、前記電荷排出部は前記水平電荷転送部側の前記センサ部に形成され、前記センサ部より濃度が高い高濃度領域を有することを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、電荷排出部が水平電荷転送部側のセンサ部に形成され、センサ部より濃度が高い高濃度領域を有することから、固体撮像装置の列方向間引きを行うことができ、チップサイズを拡大することなく、電荷排出部を備えることができる。また、電荷排出に必要なゲート電極およびドレイン端子を別に設ける必要がない。
請求項16に係る本発明は、入射光を集光する集光光学部と、前記集光光学部で集光した光を受光して光電変換する固体撮像装置と、光電変換された信号を処理する信号処理部とを備え、前記固体撮像装置は、行列状に光電変換部が配列されたセンサ部と、前記センサ部から読み出された信号電荷を行配列方向に転送する垂直電荷転送部と、前記垂直電荷転送部から転送された信号電荷を列配列方向に転送する水平電荷転送部と、前記垂直電荷転送部から前記水平電荷転送部へ転送される信号電荷を列単位で選択的に阻止したその信号電荷を排出する電荷排出部とを備え、前記電荷排出部は前記水平電荷転送部側の前記センサ部に形成され、前記センサ部より濃度が高い高濃度領域を有することを特徴とする。
請求項16に係る本発明では、固体撮像装置のチップサイズを拡大することなく、電荷排出に必要なゲート電極およびドレイン端子を別に設ける必要がないのでレイアウトが簡単になる電荷排出部を備えた本発明の固体撮像装置を備えたことから、列方向間引きが行える。
請求項1に係る本発明によれば、チップサイズを拡大する必要がないので、理収を高めることができる。また、別途にゲート電極やドレイン端子を設ける必要がないので、レイアウトの煩雑さやレイアウト工数の増大を抑え、それに伴う品質劣化を抑え、品質の向上を図ることができるという利点がある。
請求項16に係る本発明によれば、本願発明の固体撮像素子を備えていることから、固体撮像装置の品質が向上されるため、撮像装置の撮像画質を向上させることができるという利点がある。
請求項1に係る本発明の固体撮像装置の一実施の形態(第1実施例)を、図1の平面レイアウト図、図2のA−A’線断面図、図3のB−B’線断面図、図4のポテンシャル図、図5の電荷転送の動作イメージ図によって説明する。
図1に示すように、固体撮像装置1は、入射光を信号電荷に変換する光電変換部11が行列状に配列されたセンサ部12を有している。また、このセンサ部12から読み出しゲート部13により読み出された信号電荷を行配列方向に転送する垂直電荷転送部14が設けられている。
上記垂直電荷転送部14端には、各垂直電荷転送部14から転送された信号電荷を列配列方向に転送する水平電荷転送部15が設けられている。この水平電荷転送部15には水平電荷転送ゲート(図示せず)を有する。この水平電荷転送部15の出力端には出力部16が設けられている。また、上記垂直電荷転送部14から上記水平電荷転送部15への信号電荷の転送を列単位で選択的に阻止するホールドゲート部17を有する。このホールドゲート部17の前段、すなわち、従来構造では上記水平電荷転送部15側の上記光電変換部が形成される位置に、上記ホールドゲート部17で阻止された信号電荷を排出する電荷排出部18が形成されている。すなわち、電荷排出部18は、センサ部12の光電変換部11の一つを利用して形成されている。上記電荷排出部18は、上記センサ部12の光電変換部11よりも濃度が高い高濃度領域(図2参照)を有する。
また、上記光電変換部11と垂直電荷転送部14の垂直方向の各列毎に電気的に分離するチャネルストップ領域19が形成されている。
次に、上記固体撮像装置1の断面構造を図2および図3によって説明する。
図2に示す断面構造は、上記電荷排出部18を含む領域の断面構造であり、基板10(例えばN型シリコン基板)にP型ウエル領域32が形成され、そのP型ウエル領域32に、センサ部12の光電変換部11が形成されている。この光電変換部11の一方側には、読み出しゲート部13、垂直電荷転送部14、チャネルストップ領域19が形成され、さらに隣接する光電変換部11が形成されている。他方側にもチャネルストップ領域19が形成されている。
上記電荷排出部18は、従来の固体撮像装置では光電変換部が形成される領域であり、N型不純物領域41と、その上部に形成されたN型不純物領域41よりも高濃度でN型の高濃度領域42、P型正孔蓄積領域43とから構成されている。
また、上記垂直電荷転送部14は、上記P型ウエル領域32よりも高濃度の第2P型ウエル領域45と、この第2P型ウエル領域45の上部に形成されたN型転送チャネル46とで構成されている。また、N型転送チャネル46上にはゲート絶縁膜51を介して電極52が形成されている。この電極52は、垂直転送電極とともに読み出しゲート電極も兼ねる。
また、上記電極52を被覆するように絶縁膜53が形成され、さらに遮光膜54が形成されている。上記遮光膜54は、例えばタングステン、アルミニウム等の金属膜で形成されている。この遮光膜54にはセンサ部12の光電変換部11上に開口部55が形成されている。さらにパッシベーション膜56、平坦化膜57で被覆され、上記平坦化膜57上にカラーフィルター層61が形成されている。そして、入射光が効率よく光電変換部11に集光するように、上記カラーフィルター層61上に集光レンズ65が設けられている。
一方、センサ部12の光電変換部11は、図3に示すように、基板10(例えばN型シリコン基板)にP型ウエル領域32が形成され、そのP型ウエル領域32に、センサ部12の光電変換部11が形成されている。この光電変換部11の一方側には、読み出しゲート部13、垂直電荷転送部14、チャネルストップ領域19が形成され、さらに隣接する光電変換部11が形成されている。他方側にもチャネルストップ領域19が形成されている。
上記光電変換部11は、N型不純物領域41と、その上部に形成されたP型正孔蓄積領域43とから構成されている。
また、上記垂直電荷転送部14は、上記P型ウエル領域32よりも高濃度の第2P型ウエル領域45と、この第2P型ウエル領域45の上部に形成されたN型転送チャネル46とで構成されている。また、N型転送チャネル46上にはゲート絶縁膜51を介して電極52が形成されている。この電極52は、垂直転送電極とともに読み出しゲート電極も兼ねる。
また、上記電極52を被覆するように絶縁膜53が形成され、さらに遮光膜54が形成されている。上記遮光膜54は、例えばタングステン、アルミニウム等の金属膜で形成されている。この遮光膜54にはセンサ部12の光電変換部11上に開口部55が形成されている。さらにパッシベーション膜56、平坦化膜57で被覆され、上記平坦化膜57上にカラーフィルター層61が形成されている。そして、入射光が効率よく光電変換部11に集光するように、上記カラーフィルター層61上に集光レンズ65が設けられている。
上記固体撮像装置1では、上記ホールドゲート部17をLowレベルとすることで、信号電荷の転送が阻止され、上記電荷排出部18の垂直電荷転送部14に蓄積される。そして、蓄積された信号電荷が所定量を越えると、上記電荷排出部18に排出され、また電荷排出部18において信号電荷が所定量を越えると、オーバフローが行われるP型ウエル領域32(オーバーフローバリア)を通って基板10側に排出される。このときの上記電荷排出部18、上記ホールドゲート部17、上記電荷排出部18の前段のLowレベルゲート(読み出しゲート)およびオーバーフローバリアそれぞれのポテンシャルの関係を、図4によって説明する。
図4では、電荷排出部18のポテンシャル(実線で示した)と、この電荷排出部18に光電変換部11が形成された場合の光電変換部11のポテンシャル(破線で示した)を示した。
図4に示すように、電荷排出部18では、N型不純物領域41よりも高濃度でN型の高濃度領域42が形成されていることから、垂直電荷転送部14のポテンシャルよりも深く形成されている。したがって、電荷排出部18のポテンシャルが深くなり、3次元変調により読み出しゲート下も深くなる。例えば、電荷排出部18の直後段のゲート、例えばホールドゲート部17(前記図1参照)をLowレベルにすると、信号転送が阻止され、電荷排出部18の垂直電荷転送部14に溜まり、所定の量を超えると読み出しゲート部13からセンサ部12に信号電荷が移動し、センサ部12でも所定量を越えるとオーバーフローバリア(P型ウエル領域32)から基板10に排出される。またセンサ部11に取り残された信号電荷は、例えば電子シャッター動作時に基板10に排出される。
次に、上記固体撮像装置1における電荷転送および電荷排出のイメージを、図5に示す電荷転送、排出のイメージ図によって説明する。
図5に示すように、例えばホールドゲート部17をLowレベルにすると、垂直電荷転送部14の信号転送が阻止され、電荷排出部18の垂直電荷転送部14に溜まり、所定の量を超えると読み出しゲート部13から電荷排出部18に信号電荷が移動し、電荷排出部18でも所定量を越えるとオーバーフローバリア(P型ウエル領域32)から基板に排出される。一方、ホールドゲート部17が設けられていない各垂直電荷転送部14から転送された信号電荷は、水平電荷転送部15より列配列方向に転送され、この水平電荷転送部15の出力端の出力部16より出力される。このように、選択されたホールドゲート部17により行配列方向に転送される信号電荷の一部を、電荷排出部18を利用して排出することにより、信号電荷の列方向の間引きが可能となる。
次に、本発明の固体撮像装置の一実施の形態(第2実施例)を、図6の平面レイアウト図、図6中のA−A’線断面図(前記図2と同様図面となるので前記図2参照)、図6中のB−B’線断面図(前記図3と同様図面となるので前記図3参照)、ポテンシャル図(前記図4と同様図面となるので前記図4参照)、図7の電荷転送の動作イメージ図によって説明する。
先ず、図6に示すように、固体撮像装置2は、入射光を信号電荷に変換する光電変換部11が行列状に配列されたセンサ部12を有している。また、このセンサ部12から読み出しゲート部13により読み出された信号電荷を行配列方向に転送する垂直電荷転送部14が設けられている。
上記垂直電荷転送部14端には、各垂直電荷転送部14から転送された信号電荷を列配列方向に転送する水平電荷転送部15が設けられている。この水平電荷転送部15には水平電荷転送ゲート20を有する。この水平電荷転送部15の出力端には出力部16が設けられている。この水平電荷転送ゲート20の前段、すなわち、従来構造では上記水平電荷転送部15側の上記光電変換部が形成される位置に、上記水平電荷転送ゲート20で阻止された信号電荷を排出する電荷排出部18が形成されている。すなわち、電荷排出部18は、センサ部12の光電変換部11の一つを利用して形成されている。上記電荷排出部18は、上記センサ部12の光電変換部11よりも濃度が高い高濃度領域(図2参照)を有する。
また、上記光電変換部11と垂直電荷転送部14の垂直方向の各列毎に電気的に分離するチャネルストップ領域19が形成されている。
次に、上記固体撮像装置2の電荷排出部および光電変換部における断面構造は、前記図2および図3によって説明したのと同様となる。
すなわち、電荷排出部における断面構造は、前記図2に示すように、基板10(例えばN型シリコン基板)にP型ウエル領域32が形成され、そのP型ウエル領域32に、センサ部12の光電変換部11が形成されている。この光電変換部11の一方側には、読み出しゲート部13、垂直電荷転送部14、チャネルストップ領域19が形成され、さらに隣接する光電変換部11が形成されている。他方側にもチャネルストップ領域19が形成されている。
上記電荷排出部18は、従来の固体撮像装置では光電変換部が形成される領域であり、N型不純物領域41と、その上部に形成されたN型不純物領域41よりも高濃度でN型の高濃度領域42、P型正孔蓄積領域43とから構成されている。
また、上記垂直電荷転送部14は、上記P型ウエル領域32よりも高濃度の第2P型ウエル領域45と、この第2P型ウエル領域45の上部に形成されたN型転送チャネル46とで構成されている。また、N型転送チャネル46上にはゲート絶縁膜51を介して電極52が形成されている。この電極52は、垂直転送電極とともに読み出しゲート電極も兼ねる。
また、上記電極52を被覆するように絶縁膜53が形成され、さらに遮光膜54が形成されている。上記遮光膜54は、例えばタングステン、アルミニウム等の金属膜で形成されている。この遮光膜54にはセンサ部12の光電変換部11上に開口部55が形成されている。さらにパッシベーション膜56、平坦化膜57で被覆され、上記平坦化膜57上にカラーフィルター層61が形成されている。そして、入射光が効率よく光電変換部11に集光するように、上記カラーフィルター層61上に集光レンズ65が設けられている。
一方、センサ部12の光電変換部11における断面構造は、前記図3に示すように、基板10(例えばN型シリコン基板)にP型ウエル領域32が形成され、そのP型ウエル領域32に、センサ部12の光電変換部11が形成されている。この光電変換部11の一方側には、読み出しゲート部13、垂直電荷転送部14、チャネルストップ領域19が形成され、さらに隣接する光電変換部11が形成されている。他方側にもチャネルストップ領域19が形成されている。
上記光電変換部11は、N型不純物領域31と、その上部に形成されたP型正孔蓄積領域33とから構成されている。
また、上記垂直電荷転送部14は、上記P型ウエル領域22よりも高濃度の第2P型ウエル領域45と、この第2P型ウエル領域45の上部に形成されたN型転送チャネル46で構成されている。また、N型転送チャネル46上にはゲート絶縁膜51を介して電極52が形成されている。この電極52は、垂直転送電極とともに読み出しゲート電極も兼ねる。
また、上記電極52を被覆するように絶縁膜53が形成され、さらに遮光膜54が形成されている。上記遮光膜54は、例えばタングステン、アルミニウム等の金属膜で形成されている。この遮光膜54にはセンサ部12の光電変換部11上に開口部55が形成されている。さらにパッシベーション膜56、平坦化膜57で被覆され、上記平坦化膜57上にカラーフィルター層61が形成されている。そして、入射光が効率よく光電変換部11に集光するように、上記カラーフィルター層61上に集光レンズ65が設けられている。
上記固体撮像装置2では、上記ホールドゲート部17をLowレベルとすることで、信号電荷の転送が阻止され、上記電荷排出部18の垂直電荷転送部14に蓄積される。そして、蓄積された信号電荷が所定量を越えると、上記電荷排出部18に排出され、また電荷排出部18において信号電荷が所定量を越えると、オーバフローが行われるP型ウエル領域45(オーバーフローバリア)を通って基板10側に排出される。このときの上記電荷排出部18、上記ホールドゲート部17、上記電荷排出部18の前段のLowレベルゲート(読み出しゲート)およびオーバーフローバリアそれぞれのポテンシャルの関係を、前記図4によって説明する。
前記図4に示すように、電荷排出部18では、N型不純物領域41よりも高濃度でN型の高濃度領域42が形成されていることから、垂直電荷転送部14のポテンシャルよりも深く形成されている。したがって、電荷排出部18のポテンシャルが深くなり、3次元変調により読み出しゲート下も深くなる。例えば、電荷排出部18の直後段のゲート、例えばホールドゲート部17をLowレベルにすると、信号転送が阻止され、電荷排出部18の垂直電荷転送部14に溜まり、所定の量を超えると読み出しゲート部13からセンサ部12に信号電荷が移動し、センサ部12でも所定量を越えるとオーバーフローバリア(P型ウエル領域32)から基板10に排出される。またセンサ部11に取り残された信号電荷は、例えば電子シャッター動作時に基板10に排出される。
次に、上記固体撮像装置2における電荷転送および電荷排出のイメージを、図7に示す電荷転送、排出のイメージ図によって説明する。
図7に示すように、例えば水平電荷転送部15の水平電荷転送ゲート20をLowレベルにすると、垂直電荷転送部14の信号転送が阻止され、電荷排出部18の垂直電荷転送部14に溜まり、所定の量を超えると読み出しゲート部13から電荷排出部18に信号電荷が移動し、電荷排出部18でも所定量を越えるとオーバーフローバリア(P型ウエル領域22)から基板10に排出される。一方、Lowレベルの信号が与えられていない水平電荷転送ゲート20には、そこに対応する各垂直電荷転送部14から信号電荷が転送され、水平電荷転送部15より列配列方向に転送されて、この水平電荷転送部15の出力端の出力部16より出力される。このように、選択された水平電荷転送ゲート20により行配列方向に転送される信号電荷の一部を、電荷排出部18を利用して排出することにより、信号電荷の列方向の間引きが可能となる。
次に、上記第1実施例および第2実施例の各固体撮像装置1、2における上記電荷排出部18の製造方法の一例を説明する。
上記電荷排出部18の製造方法では、電荷排出機能を持たせるため、従来のセンサ構造に対して、電極52をマスクにして、N型不純物領域41とP型正孔蓄積領域43との間にN+型不純物を追加導入して、高濃度領域42を形成する。この不純物導入には、例えばイオン注入法が用いられる。その際、上記高濃度領域42を形成するイオン注入工程では、電荷排出部18の後段のゲートのLowレベル時のポテンシャル関係が、ポテンシャルが深い順に、オーバフロードレイン部>電荷排出部の読み出しゲート部>電荷排出部直後段のゲート部(例えばホールドゲートもしくは水平電荷転送部の水平電荷転送ゲート20)となるように、追加するN+型不純物の注入エネルギーおよびドーズ量を設定する。
したがって、従来構造に対して、電極52をセルフアラインに電極排出用N型不純物を追加でイオン注入しているため、従来構造に対して特別の加工プロセスは必要としない。
なお、電荷排出部18の前段にLowレベルが与えられているとき、そのLowレベルが与えられているゲート下のポテンシャルよりも、電荷排出部18の読み出しゲート部13下のポテンシャルが深くなる。また、ポテンシャル調整用として必要があれば、他に追加でイオン注入工程を行うこともできる。例えば、読み出しゲート部に専用のイオン注入工程を追加することもできる。
上記固体撮像装置1、2では、列方向の間引きを行うための電荷排出部18において、電荷排出に必要なゲート電極およびドレイン端子を別に設ける必要がないため、外部からの信号およびDCバイアスを取り込むためのパッドが不要となる。このため、チップサイズの拡大を抑えることができるので、理収を高めることができる。それとともに、レイアウトの煩雑さを抑え、レイアウト工数の増大およびレイアウトの煩雑さにともなう品質劣化を抑えることができるので、品質の向上が図れる。さらに、上記電荷排出部18を形成するには、電荷52をマスクにした自己整合的なイオン注入工程を行えばよいので、特別な加工は必要ない。また、上記イオン注入が電極42に対してセルフアラインでイオン注入することができるため、非常に精度よく電荷排出部18を形成することができるようになり、電荷排出部18の品質バラツキを抑えることができる。
次に、本発明の固体撮像装置の一実施の形態(第3実施例)を、図8の平面レイアウト図、図9の垂直電荷転送部と水平電荷転送部の接続部(VH部)の拡大平面レイアウト図、図10の電荷転送の動作イメージ図によって説明するこの第3実施例の固体撮像装置3では、一例として、垂直電荷転送がV8相駆動、ホールドゲートΦ1、Φ2、およびストレージゲートΦ1、Φ2を具備するものを挙げている。また、電荷排出部および光電変換部の構造は、前記図2および図3によって説明したのと同様である。
図8に示すように、固体撮像装置3は、入射光を信号電荷に変換する光電変換部11が行列状に配列されたセンサ部12を有している。また、このセンサ部12から読み出しゲート部13により読み出された信号電荷を行配列方向に転送する垂直電荷転送部14が設けられている。この垂直電荷転送部14の電極構造は、例えば1層のポリシリコン電荷層のみで構成されている。
上記垂直電荷転送部14端には、各垂直電荷転送部14から転送された信号電荷を列配列方向に転送する水平電荷転送部15が設けられている。この水平電荷転送部15の出力端には出力部16が設けられている。また、上記垂直電荷転送部14から上記水平電荷転送部15への信号電荷の転送を列単位で選択的に阻止するホールドゲート部17を有する。また、このホールドゲート部17によって転送阻止された信号電荷を蓄積するストレージゲート部21が備えられている。
上記ホールドゲート部17の前段、すなわち、従来構造では上記水平電荷転送部15側の上記光電変換部11が形成される位置に、上記ホールドゲート部17で阻止された信号電荷を排出する電荷排出部18が形成されている。すなわち、電荷排出部18は、センサ部12の光電変換部11の一つを利用して形成されている。上記電荷排出部18は、上記センサ部12の光電変換部11よりも濃度が高い高濃度領域(前記図2参照)を有する。
また、上記ホールドゲート部17の後段には、例えば、列配列方向に一列置きの垂直信号電荷を蓄積加算する電荷蓄積部VOGを有するとともに、電荷蓄積部VOGの前段にDCバイアスのLOWレベルが与えられるゲートΦLVを有している。
また、光電変換部11と垂直電荷転送部14との間に読み出しゲート部13が形成され、上記光電変換部11と垂直電荷転送部14の垂直方向の各列毎に電気的に分離するチャネルストップ領域19が形成されている。
上記固体撮像装置3のVH部の配線構成について、図9によって説明する。なお、図面では、垂直転送電極V4〜V8、最終垂直転送電極VL、水平転送電極H1、H2、H3の境界は太線で示した。
図9に示すように、垂直転送電極V1〜V8(図面ではV4〜V8が示されている)、最終垂直転送電極VL、水平転送電極H1、H2、H3等は、1層目のポリシリコン層で形成されている。
また、上記ホールドゲート部17とストレージゲート部21および電荷蓄積部VOGは、例えば2層目のポリシリコンシャントで配線、すなわち、ストレージゲート用のシャント配線71、72、垂直転送用のシャント配線73、ホールドゲート〜ウエルのシャント配線74、75、最終段の垂直転送電極用のシャント配線76が引き回されている。これらのシャント配線71〜76は、2層目のポリシリコン層で形成されている。したがって、固体撮像装置3では、2層のポリシリコン層を用いている。また遮光で兼用されているアルミニウム配線ALにより前記電荷排出部にドレインバイアスが与えられている。すなわち、電荷排出部18はアルミニウム配線ALから直接シリコン(Si)基板にコンタクト83Cを取っている。
さらに、水平方向に、上記シャント配線71、72にそれぞれに接続するストレージゲート用の配線81、82、上記電荷排出部18に接続する電荷排出用の配線83(AL)、上記シャント配線74、75にそれぞれに接続するホールドゲート用の配線84、85、上記シャント配線76に接続する最終段の垂直転送電極用の配線86が設けられている。これらの配線は、例えば金属配線(例えば、アルミニウム配線、銅配線、タングステン配線等、半導体装置に用いられる金属配線材料を用いることができる。)で形成されている。よって、遮光を兼ねている。
上記説明したように、垂直転送電極および水平転送電極を単層電極構造でかついわゆる浮島状の構造にしているために、上記接続したように、垂直電極転送部および水平電極転送部上では、金属配線とシャント配線のポリシリコン配線を用いている。
また上記電荷排出部18において、オーバーフローバリアを目的に、上記電荷排出部18の周囲をP型領域22で囲んでいる。オーバーフローバリアの領域のみにP型領域22を配置しない理由は、オーバーフローバリアを形成する際に用いるレジストマスク(図示せず)の形状にある。オーバーフローバリア領域にのみにレジストマスクパターン(開口パターン)を形成する場合は、その形状が長方形となり、できあがりのレジストマスク形状では角部が丸くなり、そのようなレジストマスクを用いて形成したオーバーフローバリアでは所望の機能が満たせない恐れがある。
上記固体撮像装置3では、電荷転送シーケンスが全画素を3分割で転送する3ラインシーケンスとしている。すなわち、HΦ1、HΦ2、HΦ3を有した水平3相駆動としており、その転送イメージを図10に示す。また、図11、図12に水平駆動タイミングイメージを示す。
図10〜図12に示すように、時間t1では、H1、H3のホールドゲート部17をLowレベルにすると、垂直転送方向の信号電荷の転送が阻止され、前記説明したのと同様に、電荷排出部18の垂直電荷転送部14に溜まり、所定の量を超えると読み出しゲート部13から電荷排出部18に信号電荷が移動し、電荷排出部18でも所定量を越えるとオーバーフローバリアから基板に排出される。一方、Lowレベルの信号が与えられていない水平電荷転送ゲート(H2)には、そこに対応する各垂直電荷転送部14から信号電荷が転送され、水平電荷転送部15より列配列方向に転送されて、この水平電荷転送部15の出力端の出力部16より出力される。
時間t1から時間t2に経過すると、時間t2では、H1のホールドゲート部17のみにLowレベルが与えられているので、そこの垂直転送方向の電荷転送が阻止され、前記説明したのと同様に、電荷排出部18の垂直電荷転送部14に溜まり、所定の量を超えると読み出しゲート部13から電荷排出部18に信号電荷が移動し、電荷排出部18でも所定量を越えるとオーバーフローバリアから基板に排出される。一方、Lowレベルの信号が与えられていない水平電荷転送ゲート(H3)には、そこに対応する各垂直電荷転送部14から信号電荷が転送され、水平電荷転送部15より列配列方向に転送されて、この水平電荷転送部15の出力端の出力部16より出力される。また、時間t2でLowレベルの信号が与えられていない水平電荷転送ゲート(H2)には、そこに対応する各垂直電荷転送部14から信号電荷が時間t1で転送されているので、信号電荷が無い状態となっている。
時間t2から時間t3に経過すると、時間t3では、ホールドゲートにはLowレベルが与えられていないので、そこの垂直転送方向の電荷転送は阻止されていない。よって、Lowレベルの信号が与えられていない水平電荷転送ゲート(H1)には、そこに対応する各垂直電荷転送部14から信号電荷が転送され、水平電荷転送部15より列配列方向に転送されて、この水平電荷転送部15の出力端の出力部16より出力される。また、時間t3でLowレベルの信号が与えられていない水平電荷転送ゲート(H2、H3)には、そこに対応する各垂直電荷転送部14から信号電荷が時間t1、t2で転送されているので、信号電荷が無い状態となっている。
このように、選択された水平電荷転送ゲートにより行配列方向に転送される信号電荷の一部を、電荷排出部18を利用して排出することにより、信号電荷の列方向の間引きが可能となる。また、実施例2の固体撮像装置2では、ホールドゲート18の代わりに水平電荷転送部15の水平電荷転送ゲートが用いられる。
上記固体撮像装置3では、前記固体撮像装置1、2と同様なる作用効果を得ることができる。それとともに、以下のような利点がある。
垂直電荷転送部14と水平電荷転送部15との間(VH部)に電荷排出部18を備え、VH部の垂直電荷転送部14と水平電荷転送部15の電極構造を単層構造としているため、配線の引き回しが容易となりレイアウト工数の増大および品質劣化を抑えることができる。また電荷排出部18に隣接するオーバーフローバリアが電荷排出部18の周囲に形成されていることから、オーバーフローバリア機能を低下させることがない。さらに水平電荷転送部15の電極構造を単層構造としているため、水平電荷転送部のゲート幅(L長)を従来の2倍程度に拡大することができることから、水平取扱電荷量をおよそ2倍にすることができる。よって、水平取扱電荷量を増やすために水平電荷転送部を拡大する必要がなくなるので、チップサイズ増大を抑えることができる。さらに、垂直信号電荷を蓄積加算する電荷蓄積部VOGおよび電荷蓄積部VOGの前段にDCバイアスのLOWレベルが与えられるゲートΦLVを設けていることにより、列方向の垂直信号電荷を蓄積加算することができるようになる。
上記電荷排出部18ではアルミニウム配線ALから直接基板10(シリコン基板)にコンタクト83Cを取り、電荷排出部18に一定のバイアスがかかるようにして、運ばれてきた間引き電荷をシリコン(Si)基板から電流としてはきだす効果を得ている。
上記電荷排出部18のコンタクト構造の第1例としては、図13に示すように、アルミニウム配線ALからコンタクト部91を介して基板10(シリコン基板)に形成された電荷排出部18にコンタクトをとる構造がある。上記コンタクト部91は、例えば絶縁膜53、ゲート絶縁膜51に形成された接続孔59の内面に形成されたバリアメタル92と、それを介して形成されたタングステン電極93からなる。このコンタクト構造では、オーミックなコンタクトをとるために電荷排出部18の上層に、例えば、予め、イオン注入法によって、N型不純物の高濃度領域93を形成しておく必要がある。そのため、コンタクト部91と高濃度領域95とのマスク合わせ余裕(以下、合わせ余裕という)が必要であり、コンタクト径の縮小化に限界がある。
そこで、高濃度領域95の形成方法をイオン注入に頼らない、上記電荷排出部18のコンタクト構造について、以下に説明する。まずコンタクト構造の第2例を、図14の概略構成断面図によって説明する。
図14に示すように、基板10(例えばN型シリコン基板)に形成されたP型ウエル領域32に、電荷排出部18が形成されている。前記説明したように、電荷読み出し領域および電荷転送領域の基板10上には、ゲート絶縁膜51を介して垂直転送電極とともに読み出しゲート電極も兼ねる電極52が形成されている。そして、電荷排出部18上には、ゲート絶縁膜51に形成された開口部58を通じて、電荷排出部18に接続されるかさ上げ部96が形成されている。このかさ上げ部96は、例えば、上記電極52と同様に、ポリシリコンで形成され、例えば、200nm〜300nmの高さに形成されている。
上記電荷排出部18の上層には、上記かさ上げ部96中に導入されているN型不純物(例えば、リン(P)、ヒ素(As)もしくはアンチモン(Sb))が拡散してなる高濃度領域95が形成されている。
また上記電極52、かさ上げ部96等を被覆するように絶縁膜53が形成され、この絶縁膜53に形成された上記電荷排出部18に通じる接続孔59にはコンタクト部91が形成されている。上記絶縁膜53は、例えば酸化シリコン膜からなる。このコンタクト部91は、例えば接続孔59の内面に形成されたバリアメタル92と、それを介して形成されたタングステン電極93からなる。さらに、コンタクト部91上部に接続するアルミニウム配線ALが形成されている。
上記コンタクト構造では、ポリシリコンからなるかさ上げ部96が形成されていることから、アルミニウム配線ALから電荷排出部18に電気的接続を取る接続孔59の深さを浅くすることができるため、その分、アスペクト比を小さくできるので、コンタクト径を小さくできる。さらに、かさ上げ部96からの拡散により高濃度領域95が形成されていることから、従来のようなイオン注入による高濃度領域の形成工程が不要となるので、コンタクト部91と高濃度領域95との重ね合わせマージンが不要となる。よって、合わせ余裕分、コンタクト径の縮小化が図れる。さらに、コストのかかるイオン注入工程を削減できるというプロセス上の利点もある。また、かさ上げ部96からの拡散により高濃度領域95が自己製合的に形成できるので、高濃度領域95に対する合わせ余裕を考慮する必要もない。
以上、説明したように、コンタクト径の縮小化によりCCDの画素部をより微細化した際でもVH部をもつ高フレームレートなCCDを得ることができる。
次に、上記電荷排出部18のコンタクト構造の第3例について、図15の概略構成断面図によって説明する。
図15に示すように、基板10(例えばN型シリコン基板)に形成されたP型ウエル領域32に、電荷排出部18が形成されている。上記説明したように、電荷読み出し領域および電荷転送領域の基板10上には、ゲート絶縁膜51を介して垂直転送電極とともに読み出しゲート電極も兼ねる電極52が形成されている。また、電荷排出部18上には、ゲート絶縁膜51に形成された開口部58を通じて、電荷排出部18に接続されるかさ上げ部96が形成されている。例えば、上記電極52が2層ポリシリコン構造の場合、上記かさ上げ部96は、例えば、上記電極52の2層目のポリシリコン層で形成することができる。上記かさ上げ部96を2層目のポリシリコン層で形成することにより、隣接する電極52上の一部にオーバラップする状態に形成することもできるので、後に説明するコンタクト部91との接続領域を広く取ることができるようになり、コンタクト部91との合わせ余裕を考慮する必要がない。
上記電荷排出部18の上層には、上記かさ上げ部96中に導入されているN型不純物(例えば、リン(P)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)等)が拡散してなる高濃度領域95が形成されている。
また上記電極52、かさ上げ部96等を被覆するように絶縁膜53が形成され、この絶縁膜53に形成された上記電荷排出部18に通じる接続孔59にはコンタクト部91が形成されている。上記絶縁膜53は、例えば酸化シリコン膜からなる。このコンタクト部91は、例えば接続孔59の内面に形成されたバリアメタル92と、それを介して形成されたタングステン電極93からなる。さらに、コンタクト部91上部に接続するアルミニウム配線ALが形成されている。
次に、上記電荷排出部18のコンタクト構造の第4例について、図16の概略構成断面図によって説明する。
図16に示すように、基板10(例えばN型シリコン基板)に形成されたP型ウエル領域32に、電荷排出部18が形成されている。この電荷排出部18上には、かさ上げ部96が形成されている。上記かさ上げ部96は、例えば、N型不純物(例えば、リン(P)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)等)を含むポリシリコン層で形成することができる。また、電荷読み出し領域および電荷転送領域の基板10上には、ゲート絶縁膜51を介して垂直転送電極とともに読み出しゲート電極も兼ねる電極52が形成されている。このゲート絶縁膜51は、かさ上げ部96表面にも形成されている。すなわち、かさ上げ部96を形成した後、ゲート絶縁膜51が形成されている。また、かさ上げ部96を形成する際に基板10にエッチングダメージが生じている場合には、上記ゲート絶縁膜51を形成する前に、そのダメージ層を除去することもできる。また、かさ上げ部96のエッチング加工では、基板10へのダメージのないウエットエッチングを用いることもできる。したがって、基板10へのダメージがない状態でゲート絶縁膜51を形成することができ、またゲート絶縁膜51に汚染等のダメージを与えることなく電極52の形成が可能となる。
上記電荷排出部18の上層には、上記かさ上げ部96中に導入されているN型不純物が拡散してなる高濃度領域95が形成されている。
また上記電極52、かさ上げ部96等を被覆するように絶縁膜53が形成され、この絶縁膜53に形成された上記電荷排出部18に通じる接続孔59にはコンタクト部91が形成されている。上記絶縁膜53は、例えば酸化シリコン膜からなる。このコンタクト部91は、例えば接続孔59の内面に形成されたバリアメタル92と、それを介して形成されたタングステン電極93からなる。さらに、コンタクト部91上部に接続するアルミニウム配線ALが形成されている。
上記第3例、第4例についても、上記説明した作用、効果とともに、上記図14によって説明したコンタクト構造の第2例と同様なる作用、効果を得ることができる。
次に、請求項16の発明に係る撮像装置に係る一実施の形態(実施例)を、図17のブロック図によって説明する。
図17に示すように、撮像装置100は、撮像部101に固体撮像装置(図示せず)を備えている。この撮像部101の集光側には像を結像させる結像光学系102が備えられ、また、撮像部101には、それを駆動する駆動回路、固体撮像装置で光電変換された信号を画像に処理する信号処理回路等を有する信号処理部103が接続されている。また上記信号処理部によって処理された画像信号は画像記憶部(図示せず)によって記憶させることができる。このような撮像装置100において、上記固体撮像素子には、前記実施の形態で説明した固体撮像装置1または固体撮像装置2を用いることができる。
本発明の撮像装置100では、本願発明の固体撮像装置1または固体撮像装置2を用いることから、固体撮像装置1、2に上記説明したのと同様な効果を得ることができ、高画質化が可能になるという利点がある。
なお、本発明の撮像装置100は、上記構成に限定されることはなく、固体撮像装置を用いる撮像装置であれば如何なる構成のものにも適用することができる。
上記固体撮像装置1、2はワンチップとして形成された形態であってもよいし、撮像部と、信号処理部または光学系とがまとめてパッケージングされた撮像機能を有するモジュール状の形態であってもよい。また、本発明は、固体撮像装置のみではなく、撮像装置にも適用可能である。この場合、撮像装置として、高画質化の効果が得られる。ここで、撮像装置は、例えば、カメラや撮像機能を有する携帯機器のことを示す。また「撮像」は、通常のカメラ撮影時における像の撮りこみだけではなく、広義の意味として、指紋検出なども含むものである。
請求項1に係る本発明の固体撮像装置の一実施の形態(第1実施例)を示した平面レイアウト図である。 図1中のA−A’線断面図である。 図1中のB−B’線断面図である。 ポテンシャル図である。 電荷転送の動作イメージ図である。 請求項1に係る本発明の固体撮像装置の一実施の形態(第2実施例)を示した平面レイアウト図である。 電荷転送の動作イメージ図である。 請求項1に係る本発明の固体撮像装置の一実施の形態(第3実施例)を示した平面レイアウト図である。 第3実施例の固体撮像装置のVH部を示した拡大平面レイアウト図である。 電荷転送の動作イメージ図である。 水平3層駆動の動作タイミング図である。 水平3層駆動の動作タイミング図である。 電荷排出部のコンタクト構造の第1例を示した概略構成断面図である。 電荷排出部のコンタクト構造の第1例を示した概略構成断面図である。 電荷排出部のコンタクト構造の第2例を示した概略構成断面図である。 電荷排出部のコンタクト構造の第3例を示した概略構成断面図である。 請求項14に係る本発明の撮像装置の一実施の形態(実施例)を示したブロック図である。
符号の説明
1…固体撮像装置、11…光電変換部、12…センサ部、14…垂直電荷転送部、15…水平電荷転送部、18…電荷排出部、42…高濃度領域

Claims (16)

  1. 行列状に光電変換部が配列されたセンサ部と、
    前記センサ部から読み出された信号電荷を行配列方向に転送する垂直電荷転送部と、
    前記垂直電荷転送部から転送された信号電荷を列配列方向に転送する水平電荷転送部と、
    前記垂直電荷転送部から前記水平電荷転送部へ転送される信号電荷を列単位で選択的に阻止したその信号電荷を排出する電荷排出部とを備え、
    前記電荷排出部は前記水平電荷転送部側の前記センサ部に形成され、
    前記センサ部より濃度が高い高濃度領域を有する
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記電荷排出部の後段にゲート部を有し、
    前記ゲート部は、所定の電圧が与えられたきに、転送されてきた信号電荷を阻止し、該信号電荷が所定量を越えたときに該信号電荷を前記電荷排出部に排出する
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記電荷排出部の後段にゲート部を有し、
    前記ゲート部に所定の電圧が与えられたきに、前記ゲート部下のポテンシャルおよび前記電荷排出部に隣接して形成されたチャネルストップ下のポテンシャルよりも、前記電荷排出部のゲート下のポテンシャルが深い
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  4. 前記電荷排出部の後段にゲート部を有し、
    前記ゲート部は、前記垂直電荷転送部から前記水平電荷転送部への信号電荷の転送を阻止するホールドゲートからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  5. 前記電荷排出部の後段にゲート部を有し、
    前記ゲート部は、前記水平電荷転送部の転送ゲートからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  6. 前記電荷排出部に排出された信号電荷は、前記電荷排出部の下部に設けられたオーバーフローバリアを越えて、前記オーバーフローバリアが形成されている基板に排出される
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  7. 前記信号電荷を取り出す時間を制御する電子シャッター動作を有し、
    前記オーバーフローバリアを乗り越えずに前記電荷排出部に残った信号電荷が前記電子シャッター動作時に前記基板に排出される
    ことを特徴とする請求項6記載の固体撮像装置。
  8. 前記電荷排出部のゲート部は前記垂直電荷転送部のゲート部と同工程で形成されたものからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  9. 前記水平電荷転送部の信号電荷の転送方法が全画素を3分割して水平転送する3ラインシーケンスである
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  10. 前記垂直電荷転送部の電極構造が単層構造である
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  11. 前記垂直電荷転送部と前記水平電荷転送部との間に設けられた信号電荷の転送を選択的に阻止するホールドゲート部と、
    前記ホールドゲート部によって転送阻止された信号電荷を蓄積するストレージ部と、
    前記ホールドゲートの後段に配置されて、一列置きの垂直信号電荷を蓄積加算する電荷蓄積部と、
    前記ホールドゲートの後段で前記電荷蓄積部の前段に、DCバイアスの所定レベルの電圧が与えられたゲートを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  12. 前記ストレージ部と前記ホールドゲート部と前記電荷蓄積部に接続される配線は、2層目の配線層で形成されている
    ことを特徴とする請求項11記載の固体撮像装置。
  13. 前記電荷排出部の周囲が前記電荷排出部とは異なる導電型の領域で囲まれている
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  14. 前記電荷排出部に接続される配線は、
    前記電荷排出部上に形成されていて前記電荷排出部に電気的に接続するかさ上げ部に、前記配線がコンタクト部を介して接続されている
    ことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  15. 前記かさ上げ部は前記電荷排出部と同一導電型の不純物を含み、
    前記かさ上げ部中の前記不純物が前記電荷排出部の上層に拡散して前記電荷排出部より高濃度の不純物領域が形成されている
    ことを特徴とする請求項14記載の固体撮像装置。
  16. 入射光を集光する集光光学部と、
    前記集光光学部で集光した光を受光して光電変換する固体撮像装置と、
    光電変換された信号を処理する信号処理部とを備え、
    前記固体撮像装置は、
    行列状に光電変換部が配列されたセンサ部と、
    前記センサ部から読み出された信号電荷を行配列方向に転送する垂直電荷転送部と、
    前記垂直電荷転送部から転送された信号電荷を列配列方向に転送する水平電荷転送部と、
    前記垂直電荷転送部から前記水平電荷転送部へ転送される信号電荷を列単位で選択的に阻止したその信号電荷を排出する電荷排出部とを備え、
    前記電荷排出部は前記水平電荷転送部側の前記センサ部に形成され、
    前記センサ部より濃度が高い高濃度領域を有する
    ことを特徴とする撮像装置。
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