JP5424755B2 - 電子写真用基体の洗浄方法、電子写真感光体の製造方法 - Google Patents
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この方法は、洗浄液の液切り速度の向上に一定の効果はあるが、上述した課題に対して充分なものとはいえない。
また、一度に複数本の基体を処理する際には、強い風量により吹飛んだ液が他の基体に付着する相互干渉の懸念があるため、風量を強く設定することは困難である。
更に、基体の上下均一にエアがあたるよう、基体一本ずつに対して個別にエアの吹き付け方を調整する方法では装置が複雑・大型化してしまう。
この方法は、洗浄液のリンス槽への持ち込み防止に効果はあるものの、洗浄槽とリンス槽との間に別途シャワーステーションを設ける必要があり、装置が大型化してしまう。
該工程は、該円筒状の電子写真用基体を立てたまま該槽から引き上げ、かつ、該円筒状の電子写真用基体が該液体から脱した後、該円筒状の電子写真用基体を垂直方向に対して傾斜させることを特徴とする電子写真用基体の洗浄方法である。
また、本発明は、前記電子写真用基体の洗浄方法により電子写真用基体を洗浄する工程、および洗浄した電子写真用基体の上に感光層を形成する工程を有する電子写真感光体の製造方法である。
未洗浄の基体を載置したパレットは、搬送手段により洗浄槽(第一の槽)の真上まで搬送された後、洗浄槽内に設置された昇降装置(不図示)に載置・把持される。
この時、基体及びパレットに付着した洗浄液は下方に流れ、洗浄槽内に落下する。この時、洗浄液の一部は基体及びパレットの下部に液滴状に垂れ下がるが、これらは傾けた側に流下して集中し、大きな液滴となるため、自重によって早期に落下する。
基体及びパレットに付着した洗浄液が洗浄槽内に充分落下してから、パレットを元の傾斜のない状態に戻す(図5)。
基体及びパレットの傾斜は、図7のように次工程の位置と逆の方向に傾斜させることが好ましい。これによって、落下により飛び散った液が、次工程の槽に混入するリスクを減らすことができる。
また、各槽の上で傾斜(往)と元の状態への戻し(復)を複数回繰り返すことにより、液切りをより確実に施しても良い。
更に、基体及びパレットを引き上げた後、これらに超音波振動を加えることにより、付着した液の流下を促進させても良い。
基体は、導電性を有しているもの(導電性基体)であることが好ましく、たとえば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、亜鉛、ステンレス、バナジウム、モリブデン、クロム、チタン、ニッケル、インジウム、金、白金などの金属製(合金製)の支持体を用いることができる。また、これら金属(合金)を真空蒸着によって被膜形成した層を有する金属製支持体やプラスチック(ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、アクリル樹脂など)製支持体を用いることもできる。また、カーボンブラック、酸化スズ粒子、酸化チタン粒子、銀粒子などの導電性粒子を適当な結着樹脂とともにプラスチックや紙に含浸した支持体や、導電性結着樹脂を有するプラスチック製の支持体などを用いることもできる。
導電層の膜厚は、1〜40μmであることが好ましく、特には2〜30μmであることがより好ましい。
中間層の膜厚は0.05〜7μmであることが好ましく、特には0.1〜2μmであることがより好ましい。
電荷発生層中の結着樹脂の割合は、電荷発生層全質量に対して90質量%以下であることが好ましく、特には50質量%以下であることがより好ましい。
電荷発生層の膜厚は0.001〜6μmであることが好ましく、特には0.01〜1μmであることがより好ましい。
図8において、101は円筒状の電子写真感光体であり、軸102を中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。
図2の装置における洗浄液として炭酸カリウムの水溶液を電気分解して得られたアルカリイオン水を用いた。リンス液、及び、温水としては、導電度0.40μS/cmの脱イオン水を用いた。アルカリイオン水、リンス液、温水の温度は、それぞれ35℃、35℃、85℃を維持するようにした。
その後、パレットを温水槽上に搬送してから温水槽に5秒間浸漬し、引き上げながら基体上方からエアを吹きかけ、基体及びパレットに残留する水分を除去した。
この中間層用塗布液を、導電層上に浸漬塗布し、これを10分間90℃で乾燥させることによって、膜厚が0.6μmの中間層を形成した。
この電荷発生層用塗布液を、中間層上に浸漬塗布し、これを15分間80℃で乾燥させることによって、膜厚が0.15μmの電荷発生層を形成した。
このように作製した2000本の電子写真感光体について、基体の洗浄が不充分なことに起因する導電層塗膜の欠陥(ハジキ、若しくはムラ)の有無を目視にて評価した。欠陥のある基体1本は、欠陥の数にかかわらず1としてカウントした。本実施例においては、欠陥のある基体は2000本中2本であり、したがって、表1に示すとおり、欠陥発生率(%)は0.10%であった。
実施例1において、パレットを傾斜させるタイミングを洗浄槽及びリンス槽からのパレットの引き上げ動作を開始する直前とした。すなわち、パレットを各液中で7度に傾斜させ、そのまま引き上げながら基体上方からエアを吹き付けた。引き上げ終了後エアを停止し、洗浄槽の上では4秒間、リンス槽の上では2秒間、傾斜させたまま静止させた後に傾斜のない状態に戻し、次工程に搬送した。それ以降は、実施例1と同様にして2000本の電子写真感光体を連続製造した。目視評価の結果を表1に示す。
実施例1において、引き上げながらエアを吹き付け、引き上げ終了後、洗浄槽及びリンス槽の上では基体及びパレットを傾斜させず、洗浄槽上で4秒間、リンス槽上で2秒間静止させた以外は全て実施例1と同様にして2000本の電子写真感光体を連続製造した。目視評価の結果を表1に示す。
実施例1において、パレットを洗浄液及びすすぎ液から引き上げながらエアを吹き付けた後、引き上げ終了後にパレットの傾斜・戻しを行う間に、洗浄槽及びリンス槽の昇降装置に設置された超音波発振器(不図示)により基体及びパレットに超音波振動を加え、又、電荷輸送層用塗布液に用いる混合溶剤をO−キシレン70部/メチラール50部とした以外は全て実施例1と同様にして2000本の電子写真感光体を連続製造した。目視評価の結果を表1に示す。
実施例2において、基体及びパレットの傾斜角度を、50度とした以外は全て実施例2と同様にして2000本の電子写真感光体を連続製造した。感光体の目視評価の結果を表1に示す。
Claims (6)
- 円筒状の電子写真用基体の洗浄方法において、該円筒状の電子写真用基体を液体の充填された槽に浸漬して引き上げる工程を有し、
該工程は、該円筒状の電子写真用基体を立てたまま該槽から引き上げ、かつ、該円筒状の電子写真用基体が該液体から脱した後、該円筒状の電子写真用基体を垂直方向に対して傾斜させることを特徴とする電子写真用基体の洗浄方法。 - 前記液体がアルカリイオン水である請求項1に記載の電子写真用基体の洗浄方法。
- 前記傾斜させるときの傾斜角度は、垂直方向に対して5〜45度である請求項1または2に記載の電子写真用基体の洗浄方法。
- 前記円筒状の電子写真用基体を前記槽から引き上げた後、前記円筒状の電子写真用基体に超音波振動を加える請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子写真用基体の洗浄方法。
- 前記洗浄方法は、前記円筒状の電子写真用基体を液体1の充填された第一の槽に浸漬して引き上げる第一の工程、及び、液体2の充填された第二の槽に前記円筒状の電子写真用基体を浸漬して引き上げる第二の工程を含み、かつ、第一の工程において前記円筒状の電子写真用基体を第一の槽から引き上げ液体1から脱した後、前記円筒状の電子写真用基体は垂直方向に対して傾斜した状態である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子写真用基体の洗浄方法。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電子写真用基体の洗浄方法により電子写真用基体を洗浄する工程、および
洗浄した電子写真用基体の上に感光層を形成する工程
を有する電子写真感光体の製造方法。
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