JP2005326821A - 電子写真感光体の塗工方法及び塗工装置 - Google Patents

電子写真感光体の塗工方法及び塗工装置 Download PDF

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明宏 飯山
Yoshihiro Yamaguchi
芳広 山口
Takeshi Egawa
豪 江川
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立志 馬屋原
Sakae Suzuki
栄 鈴木
Kifuku Takagi
基福 高木
Kenji Hosokawa
賢二 細川
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Abstract

【課題】 上下の基体支持具で円筒状基体の両端を支持し、塗工桶と円筒状基体とを相対移動することにより電子写真感光体を塗工する塗工方法において、前記円筒状基体への液カスの付着による不良を著しく減少させるとともに、塗工時の基体支持具の揺れを抑制し、より良好な塗膜を形成することができる塗工方法及び塗工装置を提供する。
【解決手段】 前記塗工液を、塗工桶内に密封するとともに、前記塗工桶内で循環させ、塗工後に、前記円筒状基体の上端を支持していた前記基体支持具と下端を支持していた前記基体支持具とを入れ替える間に、前記基体支持具を、基体支持具洗浄装置によって洗浄し、前記支持具洗浄装置内の洗浄液を、洗浄タンクとの間で0.1〜10L/分で循環させることを特徴とする電子写真感光体の塗工方法である。該方法に用いられる電子写真感光体の塗工装置である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、塗工桶と円筒状基体とを相対移動することにより電子写真感光体を塗工する
塗工方法、及び塗工装置に関する。
電子写真感光体は、一般に円筒状基体の外周面に感光体材料を塗布して製造される。そして、通常大量生産を行う場合の塗工方法としては、感光体材料の塗工液を収容した塗工槽と導電性基体とを相対移動させて導電性基体を塗布液中に浸漬させたのち引き上げるディッピング法(浸漬塗工法)が採用されている。
しかしながら、前記ディッピング法では、塗工液中に導電性基体を浸漬しなければならないため、装置が大型化し塗工液を大量に必要とする。また、前記円筒状基体の上端側に対し下端側の浸漬時間が長くなることから、塗工部を再溶解させてしまうといった問題を生じるため、特に下地層を溶解可能な溶媒を用いた塗工液を塗工する場合は問題である。このため、装置の小型化及び塗布液の少量化を図る手段として、前記塗工液を備えた塗工桶を前記円筒状基体に沿って移動させることにより、前記円筒状基体の塗工液中の浸漬時間を短くし、前記円筒状基体の上端から下端に均一時間で液中浸漬が可能な、いわゆるリングコーティング法が知られている。
前記リングコーティング法では、前記塗工桶と前記円筒状基体との間に弾性体からなるシール部材を設け、該シール部材により塗工液の漏洩を防止している。この為、塗工を行わない時(待機中)には前記円筒状基体の両端を支持する基体支持具を塗工桶内に配置させて、塗工液の漏洩を防止している。
そのため、塗工開始時には前記基体支持具が前記塗工液の塗工を受けるため、連続して塗工を行う場合、前記基体支持具には、必然的に液カスが付着することとなる。
ところで、電子写真のカラー化により、高感度かつ高解像度を得るための均一な膜厚の感光体が求められており、塗布液供給量により膜厚を均一化する方式(特許文献1参照)や、塗布液掻き取りで膜厚を均一化する方式(特許文献2参照)などが提案されている。しかしながら、これらの方法では、ポンプの脈動や、塗液掻き取りのギャップ変動等で膜厚が変動するという問題があり、また機構の複雑化によって設備が大掛かりとなるという問題がある。
これらの問題に対し、特許文献3及び特許文献4に記載された方式を用いることにより、膜厚の均一化なども問題は改善されるが、連続塗工時に前記塗工液中の内容物である樹脂やフィラーが主成分と考えられる液カスが前記基体支持具へ付着するという問題がある。前記液カスが感光体表面に付着すると、画像形成した場合に致命的な欠陥画像となる。そこで、前記特許文献4では、前記基体支持具を洗浄する槽を設けているが、それだけでは前記円筒状基体への液カス付着防止に対する十分な効果が得られない。また、予備の基体支持具を用いることも提案されているが、前記基体支持具を交換するための時間が必要となるため、生産性が低下してしまうという問題がある。
また、前記リングコーティング法では、塗工待機時に前記塗工液が前記塗工桶から漏れてしまうことを防ぐため、前記塗工液の供給停止や、前記塗工桶内で塗工液面を下げる等の処置が必要となる。しかしながら、前記塗工液の供給停止もしくは塗布液面を下げるなどの処置を行ったとしても、前記塗工桶内に微量に残った前記塗工液が乾燥することによって液カスが発生したり、フィラー等が含まれた分散液である場合には前記塗工桶内で分散液が沈降するなどし、これらが塗工時に前記円筒状基体に付着し、異物欠陥を生じるという問題がある。
特開平5−297606号公報 特開平10−80656号公報 特開2004−184722号公報 特開2004−279918号公報
本発明は従来における前記問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、上下の基体支持具で円筒状基体の両端を支持し、塗工桶と円筒状基体とを相対移動することにより電子写真感光体を塗工する塗工方法において、前記円筒状基体への液カスの付着による不良を著しく減少させるとともに、塗工時の基体支持具の揺れを抑制し、より良好な塗膜を形成することができる塗工方法及び塗工装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 円筒状基体の上端及び下端をそれぞれ基体支持具で支持し、塗工液を備えた塗工桶と前記円筒状基体とを相対移動させることにより、前記円筒状基体に前記塗工液を塗工する方法において、
前記塗工液を、塗工中はシール部材と前記円筒状基体とによって、塗工待機中は前記シール部材と前記基体支持具とによって前記塗工桶内に密封するとともに、前記塗工桶内で循環させ、
塗工後に、前記円筒状基体の上端を支持していた前記基体支持具を、前記円筒状基体から外し、基体支持具移載機構により前記円筒状基体の下端を支持するように下方に移載させ、前記円筒状基体の下端を支持していた前記塗工桶を具備した前記基体支持具を、前記塗工桶とともに上方に移載させる間に、前記基体支持具を、基体支持具洗浄装置によって洗浄し、
前記支持具洗浄装置内の洗浄液を0.1〜10L/分で循環させることを特徴とする電子写真感光体の塗工方法である。該<1>に記載の電子写真感光体の塗工方法においては、
前記支持具洗浄装置内の洗浄液を0.1〜10L/分で循環させるため、単に洗浄液中に浸漬するよりも高い洗浄効果が得られ、かつ前記液カスが再び前記基体支持具に付着することが防止される。
<2> 洗浄タンク内の洗浄液を、塗工1時間あたり3回以上置き換える前記<1>に記載の電子写真感光体の塗工方法である。該<2>に記載の電子写真感光体の塗工方法においては、前記支持具洗浄装置内の前記洗浄液を、塗工1時間あたり3回以上置き換えるため、塗工効率を低下させることなく、前記洗浄液が交換される。
<3> 基体支持具洗浄装置内に洗浄部材を備え、該洗浄部材を基体支持具に接触させて該基体支持具を洗浄する前記<1>から<2>のいずれかに記載の電子写真感光体の塗工方法である。該<3>に記載の電子写真感光体の塗工方法においては、前記洗浄部材を前記基体支持具に接触させて洗浄するため、前記基体支持具が効率よく洗浄される。
<4> 基体支持具洗浄装置内の洗浄液の液面高さを常に一定にして前記基体支持具を洗浄する前記<1>から<3>のいずれかに記載の電子写真感光体の塗工方法である。該<4>に記載の電子写真感光体の塗工方法においては、前記基体支持具洗浄装置内の前記洗浄液の液面高さを常に一定にして前記基体支持具を洗浄するため、洗浄能力が一定に維持される。
<5> 塗工液の溶媒と同種の溶媒を用いて基体支持具を洗浄する前記<1>から<4>のいずれかに記載の電子写真感光体の塗工方法である。該<5>に記載の電子写真感光体の塗工方法においては、前記塗工液の溶媒と同種の溶媒を用いて前記基体支持具を洗浄するため、前記基体支持具に付着した前記塗工液中の樹脂成分が溶解され、効率よく洗浄が行われる。
<6> 基体支持具の洗浄中に、前記基体支持具に20〜100kHzの超音波を照射する前記<1>から<5>のいずれかに記載の電子写真感光体の塗工方法である。該<6>の電子写真感光体の塗工方法においては、前記基体支持具の洗浄中に、前記基体支持具に20〜100kHzの超音波を照射するため、前記基体支持具の表面が荒らされることなく洗浄される。
<7> 基体支持具の洗浄中に、前記基体支持具を揺動させて、前記基体支持具を洗浄する前記<1>から<6>のいずれかに記載の電子写真感光体の塗工方法である。該<7>に記載の電子写真感光体の塗工方法においては、基体支持具の洗浄中に、前記基体支持具を揺動させて、前記基体支持具を洗浄するため、前記基体支持具表面に付着した成分が剥離され、効率よく洗浄が行われる。
<8> 基体支持具の洗浄中に、前記基体支持具を回転させて、前記基体支持具を洗浄する前記<1>から<7>のいずれかに記載の電子写真感光体の塗工方法である。該<8>に記載の電子写真感光体の塗工方法においては、基体支持具の洗浄中に、前記基体支持具を回転させて、前記基体支持具を洗浄するため、前記基体支持具表面に付着した成分が剥離され、効率よく洗浄が行われる。
<9> 基体支持具の洗浄中に、前記基体支持具を収容した基体支持具洗浄装置を揺動させて、前記基体支持具を洗浄する前記<1>から<8>のいずれかに記載の電子写真感光体の塗工方法である。該<9>に記載の電子写真感光体の塗工方法においては、基体支持具の洗浄中に、前記基体支持具洗浄装置を揺動させて、前記基体支持具を洗浄するため、前記基体支持具表面に付着した成分が剥離され、効率よく洗浄が行われる。
<10> 基体支持具の洗浄中に、前記基体支持具を収容した基体支持具洗浄装置を回転させて、前記基体支持具を洗浄する請求項1から8のいずれかに記載の電子写真感光体の塗工方法である。該<10>に記載の電子写真感光体の塗工方法においては、基体支持具の洗浄中に、前記基体支持具洗浄装置を回転させて、前記基体支持具を洗浄するため、前記基体支持具表面に付着した成分が剥離され、効率よく洗浄が行われる。
<11> 円筒状基体の上端及び下端をそれぞれ基体支持具で支持し、塗工液を備えた塗工桶と前記円筒状基体とを相対移動させることにより、前記円筒状基体に前記塗工液を塗工する電子写真感光体の塗工装置において、
前記円筒状基体の上端を支持していた前記基体支持具を、前記円筒状基体から外してから基体支持具移載機構により前記円筒状基体の下端を支持するように下方に移載させ、前記塗工桶を具備して前記円筒状基体の下端を支持していた前記基体支持具を、前記塗工桶とともに上方に移載させて前記基体支持具の上下を入れ替える間に、前記基体支持具を洗浄する基体支持具洗浄装置と、
前記基体支持具を洗浄する洗浄液を循環させる洗浄用タンクとが設けられていることを特徴とする電子写真感光体の塗工装置である。該<11>に記載の電子写真感光体の塗工装置においては、前記基体支持具を洗浄する前記洗浄液を、前記基体支持具洗浄装置において循環させるための前記洗浄タンクが設けられているため、蒸発した洗浄液を補うことができ、前記基体支持具洗浄装置の洗浄槽内の液量を常に一定に保つことができる。
<12> 基体支持具洗浄装置の内部に、洗浄液面高さ調整用のオーバーフロー壁が設けられている前記<11>に記載の電子写真感光体の塗工装置である。該<12>に記載の電子写真感光体の塗工装置においては、前記基体支持具洗浄装置の内部に、前記洗浄液面高さ調整用の前記オーバーフロー壁が設けられているため、前記洗浄液を循環させた場合に、液面を常に一定に保つことができる。
<13> 基体支持具が、該基体支持具を移動するための基体支持具移載機に設けられた位置決めピン、及び、前記基体支持具移載機に設けられた基体支持具把持機構により把持されている前記<11>から<12>のいずれかに記載の電子写真感光体の塗工装置である。該<13>に記載の電子写真感光体の塗工装置においては、前記基体支持具が、該基体支持具を移動するための前記基体支持具移載機に設けられた前記位置決めピン、及び、前記基体支持具移載機に設けられた前記基体支持具把持機構により把持されているため、前記基体支持具が洗浄中に傾くことなく固定され、洗浄時の揺れが抑制され、前記基体支持具が均一に洗浄される。
<14> 基体支持具の上部及び下部が段付構造であり、該段付構造の段付細部に凹状の溝を有し、前記基体支持具把持機構が、前記溝に入る凸部を有する前記<11>から<13>のいずれかに記載の電子写真感光体の塗工装置である。該<14>に記載の電子写真感光体の塗工装置においては、前記基体支持具の上部及び下部が段付構造であり、該段付構造の段付細部に凹状の溝を有し、前記基体支持具把持機構が、前記溝に入る凸部を有するため、前記基体支持具の洗浄中の位置ズレが防止され、前記基体支持具がより確実に固定され、均一かつ良好に洗浄される。
本発明によると、上下の基体支持具で円筒状基体の両端を支持し、塗工桶と円筒状基体とを相対移動することにより電子写真感光体を塗工する塗工方法において、前記円筒状基体への液カスの付着による不良を著しく減少させるとともに、塗工時の基体支持具の揺れを抑制し、より良好な塗膜を形成することができる塗工方法及び塗工装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明の電子写真感光体の塗工方法は、本発明の電子写真感光体の塗工装置の説明を通じて明らかにする。
図1は本発明による塗工装置全体を示す概略図である。塗工装置は基台1、及び基台1上に筒状空間Aを形成する壁部材2から構成される。塗工液はタンク3からポンプ4により筒状空間Aの上部に配置される塗工桶5に送られる。
筒状空間A内には壁部材2に沿ってボールネジ6が配置されており、ボールネジ6はモータ7によって駆動可能になっている。ボールネジ6と反対の側には円筒状基体8を上下で支持する基体支持具9(91、92)を備えている。この場合に円筒状基体8は上下の基体支持具9の間に挟まれる。
上方の基体支持具91は基体支持具移載機10と連係し、下方の基体支持具92は基台1上の基体支持具載置台11に載っている。基台1と基体支持具載置台11との間には反転機構12が配置されている。
塗工液タンク3と塗工桶5との間はバルブ13を介して供給配管14及び回収配管15で接続されており、塗工液が循環する。図中、符号16は基体支持具9を洗浄するための洗浄機構である。
塗工桶5がモータ7により上下することで、円筒状基体8は固定されたまま塗工され電子写真感光体が形成される。
図2は本発明による塗工装置の塗工桶を示す拡大図である。塗工桶5内には、塗工中はシール部材18と円筒状基体8とが当接することによって、待機中はシール部材18と基体支持具9とが当接することによって塗工液17が密封されている。塗工桶5内には常に塗工液17が満たされており、かつ塗工液17は循環しているため、塗工液17の乾きによる液カスが発生しない。塗工桶5の表面には導電性処理が施されている。
塗工桶5のシール部材18は、円筒状基体8を挿入するための円形開口18aを備え、かつ塗工液17の一成分である溶媒に耐え得ることが可能なフッ素樹脂又はフッ素ゴムからなるのが好ましい。塗工液17は、ポンプ4により循環している。塗工桶5内にはオーバーフロー壁19が設けており、余分な塗工液17だけが溢れるため、塗工桶5内は常に新鮮な塗工液17が維持され、かつ、塗工液面を一定に保つことができる。
塗工液17の循環がなされていないと、塗工液17が停滞して液カス発生の原因となりやすい。塗工液17が蒸発しないように、塗工桶5には蓋20がされている。オーバーフロー壁19のオーバーフロー面21を超えて溢れ出た塗工液17は回収配管15へと排出される。
前記塗工液17の循環量としては、0.01〜1L/分が好ましく、0.1〜0.5L/分がより好ましい。
基体支持具洗浄装置16は、内部に洗浄液33のオーバーフロー壁25が設けてあり、洗浄液面の高さを常に一定に保ち、洗浄能力を一定とし、洗浄作用を高めている。
オーバーフロー壁25から溢れ出た洗浄液33を回収し、基体支持具洗浄装置16へ新たな洗浄液を送るように、基体支持具洗浄装置16は、洗浄液供給配管31及び洗浄液回収配管32を介して洗浄液タンク30と接続されている。これにより、洗浄液33を循環させて洗浄作用を向上させる構造となっている。
洗浄液33の循環量は、0.01〜10L/分であることが好ましい。前記循環量が0.01L/分未満であると、循環の効果が得られず、10L/分を超えると、洗浄液33中の液カスが、再び前記基体支持体9へ付着することがある。
さらに図示するように該オーバーフロー壁25の内側には、洗浄部材を取り付けてこれを基体支持具9に接触させて洗浄することが好ましい。前記洗浄部材としては、例えば、ブラシ、スポンジ等が挙げられ、基体支持具9への液カスの再付着が生じにくいことから、ブラシが好ましい。ブラシとしては、例えば、繊維径が0.2mmのポリプロピレン製ブラシ等が好適に挙げられる。
洗浄液タンク30中の洗浄液33は、適度に入れ替えを行うことが好ましく、入替えの頻度としては、塗工1時間あたり3回以上が好ましく、5回以上がより好ましく、10回以上が特に好ましい。
洗浄液33は、塗工液17と同種の溶媒を用いることが好ましい。これにより、基体支持具9に付着した塗工液17の成分が溶解しやすくなり、洗浄効率が向上する。前記溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン等が挙げられる。
また、基体支持具洗浄装置16の近傍に、超音波発生装置(図示せず)を備え、基体支持具9の洗浄中に、基体支持具9に対して超音波を照射してもよい。前記超音波の周波数としては、20〜100kHzが好ましく、40〜70kHzがより好ましい。前記周波数が100kHzを超えると、基体支持具9の表面を損傷させることがある。
さらに、洗浄中に、基体支持具9、及び基体支持具洗浄装置16の少なくともいずれかを、揺動回転させることが好ましい。これにより、基体支持具9に付着した液カスを剥離させ、洗浄効率が向上する。
前記揺動の速度としては、20mm/秒以上が好ましい。また、前記揺動の距離としては、基体支持具9の長さと略同じ距離以上であることが好ましい。
さらに、洗浄中に、基体支持具9、及び基体支持具洗浄装置16の少なくともいずれかを、回転させることが好ましい。これにより、基体支持具9に付着した液カスを剥離させ、洗浄効率が向上する。回転は、前記揺動とあわせて行っても良く、単独で行ってもよいが、揺動とあわせて行うことが好ましい。
前記回転の速度としては、10rpm以上が好ましく、60rpm以上がより好ましい。また、前記回転の方向としては、同一方向へ連続的に回転させてもよいが、180度毎に反転させることが好ましい。
図3(a)は本発明による塗工装置の基体支持具移載機10の基体支持具把持機構40を示す概略図である。基体支持具9の上部及び下部段付き細部9aの外径は円筒状基体8の内径に対し−0.5mm以下の寸法公差であり、円筒状基体8の内部に挿入して円筒状基体8を保持することにより、がたつきを生じることなく滑らかに円筒状基体8の支持固定ができる。この場合、基体支持具9の固定は基体支持具移載機10に設けた位置決めピン41を基体支持具9の内部に挿入することにより行われるが、塗工時に基体支持具9が揺れることがあり、これを防止するために本発明では基体支持具移載機10にさらに基体支持具把持機構40を設けて把持することにより、基体支持具9の固定が強化され、揺れが抑制されて塗工を良好に行うことができるとともに、洗浄も良好に行うことができる。
位置決めピン41の径としては、基体支持具9の位置決め穴の径よりも0.1〜0.5mm小さいことが好ましく、位置決めピン41の長さとしては、基体支持具9の全長の1/5以上が好ましい。
また、基体支持具9の下部段付き細部9aを把持している基体支持具把持機構40′は、塗工桶5と一緒にボールネジ6で動く。本発明では塗工終了後に塗工桶5と基体支持具9とを同時に上昇させるため、そのとき基体支持具9と塗工桶5とを固定するためのものである。把持部はチャック機構となっており、基体支持具9が円筒状基体8の内部に挿入されるとチャックが開き把持が解除される。
図3(b)は基体支持具9の固定をさらに強化するために基体支持具9の段付部の段付細部9aに凹状の溝43を設けるとともに、凹状の溝43に入る凸状の段42を基体支持具把持機構40に設けたものである。これにより、洗浄時の基体支持具9の位置ズレを防止することができ、均一に洗浄を行うことができる。
基体支持具9の凹部幅としては、基体支持具把持機構40の凸部幅より0.1〜0.5mm小さいことが好ましい。
基体支持具9の段付太部9bの外径は、円筒状基体8の外径に対し±0.5mm以下の寸法公差であることにより、円筒状基体8の外周面と、基体支持具9の太部9bの外周面との段差が小さくなり、塗工桶5が下降し、シール部材18が基体支持具9と円筒状基体8との継ぎ目を液洩れなどなく滑らかに通過することができる。
本発明の塗工装置の基本的な動作は、例えば、特開2004−179918号公報の図4〜図21に示したものと同様である。具体的には、円筒状基体8の供給を待機している間、塗工桶5と塗工液タンク3との間で塗工液17を循環させる。円筒状基体8が供給された後、該円筒状基体8を下方の基体支持具9の上部段付細部9aに挿入し、次いで上方の基体支持具9の下側段付細部に挿入する。次いで、上方の基体支持具9に基体支持具移載機10の位置決めピン41を挿入し、上側段付細部9aを基体支持具移載機10に設けた基体支持具把持機構40で把持する。なお、上方の基体支持具9を円筒状基体8に挿入する際、塗工桶5も同期して加工する。その後、塗布面が下方の基体支持具9に達するまで塗工桶5を下降させて円筒状基体8の表面に塗膜を形成する。塗工後、円筒状基体8の上端を固定していた上側の基体支持具9を上昇させて外し、円筒状基体8を次の工程へ排出する。
続いて、基体支持具移載機10で把持されている上方の基体支持具9を下降させ、基体支持具洗浄機構16で洗浄を行う。洗浄された基体支持具9は、次の塗工において次に供給される円筒状基体8の下方を保持するように基体支持具載置台11に移載される。一方下方の基体支持具9は、塗工桶5とともに上方に移動し、次の塗工において、次に供給される円筒状基体8の上方を保持する。このようにして、基体支持具9の上下が入れ替わる。
上記の塗工装置は、円筒状基体8が固定された状態で塗工桶5を下降させることにより塗膜を形成させるが、塗工桶5が固体された状態で円筒状基体8を上昇させることにより塗膜を形成させる方式でも良い。
上記記載の塗工装置は、塗工桶5とタンク3との間で塗布液17を常に循環させているが、待機中や塗工中に停止させる方式でも良い。
上記記載の塗工装置は、基体支持具9を二つ使用し、上下を入れ換えて塗膜形成を行っているが、三つ以上使用し、塗工の際に円筒状基体8を固定するための二つ以外を基体支持具基体支持具洗浄装置16で洗浄を行うことにより、塗工時間と基体支持具9の洗浄間をオーバーラップさせ、三つ以上の基体支持具9を順々に使用して塗工タクトを短縮しても良い。
上記記載の塗工装置のシール部材18(図2)は、円筒状基体8とシール部材18とが接触し、塗布液17の漏れをシールしているが、円筒状基体8の外径より微小に大きい開口を持たせ非接触とし塗布液17の表面張力等で洩れを密封する方式としても良い。
基体支持具9は、アース処理が施されていることで、安全性が向上する。アース処理は基体支持具9の表面を導電性樹脂材料(例えば塗布液17の溶媒に耐え得ることが可能な導電性フッ素樹脂)としたり、導電性表面処理を施した金属で基体支持具9を形成したり、基体支持具9にアース板(図示せず)を取り付けて円筒状基体8に接地することなどによって行える。
アース板が取り付けられた基体支持具9は、アルミニウム、ステンレス、鉄といった材質に、タフラム処理やNi−P−PTFEめっき等を施したもの、もしくは使用塗工液の溶媒に耐え得ることが可能な導電性フッ素樹脂皮膜を形成したものが好ましい。例えばアルミニウム、ステンレス、鉄といった基材の少なくとも接液部にNi−P−PTFEめっき、タフラム処理、導電性フッ素コーティングを施してあるものである。
本発明に用いられる円筒状基体8としては、金属(アルミニウム、銅、鉄、亜鉛、ニッケルなど)のドラム又はシート、紙、プラスチック又はガラス上に、金属(アルミニウム、銅、金、銀、白金、パラジウム、チタン、ニッケル−クロム、ステンレス、銅−インジウムなど)又は導電性金属酸化物(酸化インジウム、酸化錫など)を蒸着するか、金属箔をラミノートするか、若しくはカーボンブラック、酸化インジウム、酸化錫−酸化アンチモン粉、金属粉、ヨウ化銅などを結着樹脂に分散し塗布することによって導電処理したドラム状、シート状、プレート状のものなど、公知の材料を用いることができるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
さらに、必要に応じて導電性支持体9の表面には、画質に影響のない範囲で各種の処理を行うことができる。例えば、導電性支持体9の表面に酸化処理、薬品処理、着色処理等を行うことができる。
また、導電性支持体9と電荷発生層との間にさらに下引き層を設けることができるが、この下引き層は帯電時において、積層構造からなる感光層における導電性支持体から感光層への電荷の注入を阻止するとともに、感光層を導電性支持体に対して一体的に接着保持せしめる接着層としての作用、或いは導電性支持体からの反射光の防止作用等を示す。
この下引き層に用いる樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、水溶性ポリエステル、ニトロセルロース又はカゼイン、ゼラチンなど公知の樹脂を用いることができるが、これらに限定されるものではない。また、下引き層の厚さは0.01〜10μm、好ましくは0.3〜7μmが適当である。
電荷発生層(キャリア発生層)は、アゾ系色素(モノアゾ色素、ジスアゾ色素、トリスアゾ色素など)、ペリレン系色素(ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミドなど)、インジゴ系色素(インジゴ、チオインジゴなど)、多環キノン類(アンスラキノン、ピレンキノン及びフラパンスロン類など)、キナグリドン系色素、ビスベンゾイミダゾール系色素、インダスロン系色素、スクエアリリウム系色素、フタロシアニン系顔料(金属フタロシアニン、無金属フタロシアニンなど)、ピリリウム塩色素又はチアピリリウム塩色素とポリカーボネートとから形成される共晶錯体など、公知各種の電荷発生物質(キャリア発生物質)を適当なバインダー樹脂及び必要により電荷輸送物質(キャリア輸送物質)とともに溶媒中に溶解或いは分散した塗布液を用いて形成する。
電荷発生物質を樹脂中に分散させる方法としてはボールミル分散法、アトライター分散法、サンドミル分散法などを用いることができる。この際、電荷発生物質は、体積平均粒径で5μm以下、好ましくは2μm以下、最適には0.5μm以下の粒子サイズにすることが有効である。本発明で用いる電荷発生層の膜厚は、一般的には0.1〜5μm、好ましくは0.2〜2μmが適当である。
次に、電荷輸送層は、電荷輸送物質を適当なバインダー中に含有させて形成される。電荷輸送物質としては、2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾールなどのオキサゾアゾール誘導体、1,3,5−トリフェニル−ピラゾリン、1−〔ピリジル−(2)〕−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリンなどのピラゾリン誘導体、トリフェニルアミン、スチリルトリフェニルアミン、ジベンジルアニリンなどの芳香族、第3級アミノ化合物、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−1,1−ビフェニル−4,4′−ジアミンなどの芳香族第3級ジアミノ化合物などの公知の電荷輸送物質を用いることができるが、これらに限定されるものではない。また、これらの電荷輸送物質は単独でも2種以上混合しても用いることができる。
電荷輸送層における結着樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、ブチレン−ブタジエン共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、スチレン−アルキッド樹脂、ポリ−Nビニルカルバゾールなどの公知の樹脂を用いることができるが、これらに限定されるものではない。また、これらの結着樹脂は単独でも2種以上混合しても用いることができる。
電荷輸送材料と結着樹脂との配合比(質量比)は10:1〜1:5が好ましい。本発明で用いる電荷輸送層の膜厚は一般的には5〜50μm、好ましくは10〜30μmが適当である。
その他本発明の電子写真感光体においては、保護層として上記電荷輸送層の上に電荷輸送物質と顔料を適当なバインダー中に含有させて形成される。顔料としては、アルミナ、酸化チタン等の無機顔料の他、有機顔料を使用しても良い。全固形分中の顔料の質量配合率は5〜30%が好ましい。厚さは一般的には2〜10μm、好ましくは4〜8μmが適当である。なお保護層は、電子写真感光体が使われる複写機、プリンターによっては設ける必要が無い場合もある。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
1.下引き層塗布液の形成
以下の材料を分散して下引き層塗布液を調合した。
・メラミン樹脂 5質量部
・酸化チタン 20質量部
・シクロヘキサノン 35質量部
・メチルエチルケトン 35質量部
2.電荷発生層塗布液の作製
・構造式1に示す電荷発生剤 1質量部
・ポリビニルブチラール 0.5質量部
・シクロヘキサノン 40質量部
・メチルエチルケトン 60質量部
電荷発生剤とポリビニルブチラールとをボールミル分散後、シクロヘキサノンとメチルエチルケトンを加えて電荷発生層塗布液とした。
3.電荷輸送層塗布液の作製
・構造式2に示す電荷輸送剤 4質量部
・ポリカーボネート 6質量部
・シクロヘキサノン 45質量部
・テトラヒドロフラン 45質量部
・シリコンオイル 0.001質量部
を溶解して電荷輸送層塗布液を調合した。
4.保護層塗布液の作製
・構造式2に示す電荷輸送剤 2質量部
・アルミナ 2質量部
・ポリカーボネート 2質量部
・シクロヘキサノン 20質量部
・テトラヒドロフラン 65質量部
電荷輸送剤とアルミナとポリカーボネートとをボールミル分散後、シクロヘキサノンとテトラヒドロフランを加えて保護層塗布液とした。
<塗工条件>
外径30mm、長さ340mmのアルミニウム製の円筒状基体に、上で調合した下引き層(UL)塗布液を塗布し、110℃で15分間乾燥して、厚さ5μmの下引き層を形成した。
次にこの上に電荷発生層(CGL)、電荷輸送層(CTL)、保護層を塗布・乾燥し、積層感光体試料を作製した。なお、電荷発生層は乾燥膜厚0.2μm、電荷輸送層は23μm、保護層は5μmになるような条件で形成した。なお、前記下引き層、前記電荷発生層、前記電荷輸送層は浸漬塗工方式で塗工し、前記保護層を本発明の電子写真感光体の塗工方法(リング塗工方式)で塗工した。
(実施例1)
本発明のリング塗工装置(図1)を用い、前記塗工桶内の前記塗工液量を0.035Lとし、前記塗工液を0.01L/minで循環させて連続塗工を行い、電子写真感光体(積層感光体試料)を作製した。
また、前記支持具洗浄装置内の洗浄液は1L/分で循環させ、前記洗浄液タンク内の洗浄液を、塗工1時間あたり20回置き換えて前記基体支持具の洗浄を行った。
塗工後の電子写真感光体の外観を目視にて観察し、液カスの付着の有無を確認し、0.2mm以上の液カスが1個以上みられたものを、不良として判定した。
この結果、連続塗工開始後、30本目に不良がみられた。
(実施例2)
実施例1の塗工装置において、基体支持具洗浄装置の洗浄槽内に洗浄部材としてブラシ(材質:PP(ポリプロピレン)、線径:0.2mm)を設けた以外は、実施例1と同様にして連続塗工を行い、塗工後の電子写真感光体外観を観察した。
この結果、連続塗工開始後、87本目に不良が見られた。
(実施例3)
実施例2の塗工装置において、前記基体支持具洗浄装置の前記洗浄槽内に前記オーバーフロー壁を設け、前記洗浄槽内の洗浄液の液面を一定とした以外は、実施例2と同様に連続塗工を行い、塗工後の電子写真感光体外観を観察した。
この結果、連続塗工開始後、89本目に不良が見られた。
(実施例4)
実施例3の塗工装置において、洗浄中に前記基体支持具を揺動速度100mm/sにて100mmの距離を5往復揺動させた以外は、実施例3と同様に連続塗工を行い、塗工後の電子写真感光体外観を観察した。
この結果、連続塗工開始後、102本目に不良が見られた。
(実施例5)
実施例4の塗工装置において、洗浄中に前記基体支持具を180度ずつ反転するように回転させた以外は、実施例3と同様に連続塗工を行い、塗工後の電子写真感光体外観を観察した。
この結果、連続塗工開始後200本目でも不良はみられなかった。
(比較例1)
実施例1の塗工装置において、前記支持具洗浄装置内の洗浄液を0.01L/分で循環させた以外は、実施例1と同様にして連続塗工を行い、塗工後の電子写真感光体外観を観察した。
この結果、連続塗工開始後、8本目に不良が見られた。
(比較例2)
従来の塗工装置(図4)を用い、前記塗工槽内の前記塗工液量を0.035Lとし、前記塗工液を0.01L/minで循環させて連続塗工を行い、電子写真感光体(積層感光体試料)を作製した。
また、前記支持具洗浄装置内の洗浄液は循環させずに前記基体支持具の洗浄を行った。
塗工後の電子写真感光体の外観を目視にて観察し、液カスの付着の有無を確認し、0.2mm以上の液カスが1個以上みられたものを、不良として判定した。
この結果、連続塗工開始後、5本目に不良がみられた。
本発明の電子写真感光体の塗工装置及び塗工方法は、前記円筒状基体への液カスの付着による不良を著しく減少させるとともに、塗工時の基体支持具の揺れを抑制し、より良好な塗膜を形成することができるため、高感度かつ高解像度を得るための均一な膜厚の電子写真感光体の塗工方法に好適である。
図1は、本発明の塗工装置全体を示す概略図である。 図2は、本発明の塗工装置の塗工桶の拡大図である。 図3(a)及び(b)は、本発明の塗工装置の基体支持具把持機構を示す概略図である。 図4は、従来の塗工装置全体を示す概略図である。 図5は、従来の基体支持具把持機構を示す概略図である。
符号の説明
5 塗工桶
8 円筒状基体
9 基体支持具
9a 段付き細部
9b 段付き太部
10 基体支持具移載機
16 基体支持具洗浄装置
17 塗工液(塗布液)
18 シール部材
19 塗工液オーバーフロー壁
25 洗浄液オーバーフロー壁
33 洗浄液
40 基体支持具把持機構
40′ 基体支持具把持機構
41 位置決めピン
42 凸状の段
43 凹状の溝

Claims (14)

  1. 円筒状基体の上端及び下端をそれぞれ基体支持具で支持し、塗工液を備えた塗工桶と前記円筒状基体とを相対移動させることにより、前記円筒状基体に前記塗工液を塗工する方法において、
    前記塗工液を、塗工中はシール部材と前記円筒状基体とによって、塗工待機中は前記シール部材と前記基体支持具とによって前記塗工桶内に密封するとともに、前記塗工桶内で循環させ、
    塗工後に、前記円筒状基体の上端を支持していた前記基体支持具を、前記円筒状基体から外し、基体支持具移載機構により前記円筒状基体の下端を支持するように下方に移載させ、前記円筒状基体の下端を支持していた前記塗工桶を具備した前記基体支持具を、前記塗工桶とともに上方に移載させる間に、前記基体支持具を、基体支持具洗浄装置によって洗浄し、
    前記支持具洗浄装置内の洗浄液を、洗浄タンクとの間で0.1〜10L/分循環させることを特徴とする電子写真感光体の塗工方法。
  2. 洗浄タンク内の洗浄液を、塗工1時間あたり3回以上置き換える請求項1に記載の電子写真感光体の塗工方法。
  3. 基体支持具洗浄装置内に洗浄部材を備え、該洗浄部材を基体支持具に接触させて該基体支持具を洗浄する請求項1から2のいずれかに記載の電子写真感光体の塗工方法。
  4. 基体支持具洗浄装置内の洗浄液の液面高さを常に一定にして前記基体支持具を洗浄する請求項1から3のいずれかに記載の電子写真感光体の塗工方法。
  5. 塗工液の溶媒と同種の溶媒を用いて基体支持具を洗浄する請求項1から4のいずれかに記載の電子写真感光体の塗工方法。
  6. 基体支持具の洗浄中に、前記基体支持具に20〜100kHzの超音波を照射する請求項1から5のいずれかに記載の電子写真感光体の塗工方法。
  7. 基体支持具の洗浄中に、前記基体支持具を揺動させて、前記基体支持具を洗浄する請求項1から6のいずれかに記載の電子写真感光体の塗工方法。
  8. 基体支持具の洗浄中に、前記基体支持具を回転させて、前記基体支持具を洗浄する請求項1から7のいずれかに記載の電子写真感光体の塗工方法。
  9. 基体支持具の洗浄中に、前記基体支持具を収容した基体支持具洗浄装置を揺動させて、前記基体支持具を洗浄する請求項1から8のいずれかに記載の電子写真感光体の塗工方法。
  10. 基体支持具の洗浄中に、前記基体支持具を収容した基体支持具洗浄装置を回転させて、前記基体支持具を洗浄する請求項1から8のいずれかに記載の電子写真感光体の塗工方法。
  11. 円筒状基体の上端及び下端をそれぞれ基体支持具で支持し、塗工液を備えた塗工桶と前記円筒状基体とを相対移動させることにより、前記円筒状基体に前記塗工液を塗工する電子写真感光体の塗工装置において、
    前記円筒状基体の上端を支持していた前記基体支持具を、前記円筒状基体から外してから基体支持具移載機構により前記円筒状基体の下端を支持するように下方に移載させ、前記塗工桶を具備して前記円筒状基体の下端を支持していた前記基体支持具を、前記塗工桶とともに上方に移載させて前記基体支持具の上下を入れ替える間に、前記基体支持具を洗浄する基体支持具洗浄装置と、
    前記基体支持具を洗浄する洗浄液を循環させる洗浄用タンクと
    が設けられていることを特徴とする電子写真感光体の塗工装置。
  12. 基体支持具洗浄装置の内部に、洗浄液面高さ調整用のオーバーフロー壁が設けられている請求項11に記載の電子写真感光体の塗工装置。
  13. 基体支持具が、該基体支持具を移動するための基体支持具移載機に設けられた位置決めピン、及び、前記基体支持具移載機に設けられた基体支持具把持機構により把持されている請求項11から12のいずれかに記載の電子写真感光体の塗工装置。
  14. 基体支持具の上部及び下部が段付構造であり、該段付構造の段付細部に凹状の溝を有し、前記基体支持具把持機構が、前記溝に入る凸部を有する請求項11から13のいずれかに記載の電子写真感光体の塗工装置。
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