JP5341450B2 - 塗布装置および電子写真感光体の製造方法 - Google Patents
塗布装置および電子写真感光体の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5341450B2 JP5341450B2 JP2008246336A JP2008246336A JP5341450B2 JP 5341450 B2 JP5341450 B2 JP 5341450B2 JP 2008246336 A JP2008246336 A JP 2008246336A JP 2008246336 A JP2008246336 A JP 2008246336A JP 5341450 B2 JP5341450 B2 JP 5341450B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating
- hood
- coated
- resin
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Description
図1に示す塗布装置において、塗布液20は、ポンプなどの送液手段3により、回収タンク2およびフィルター4経由で塗布槽9の下部に送液され、また、塗布槽9の容量を越える塗布液20は、オーバーフロー槽10に落下した後、配管を経由して回収タンク2に循環される。なお、被塗布体1を通過させるための貫通口8が設けられている覆い蓋7が塗布槽9の上を覆っており、塗布液20への異物の混入や、塗布液20からの溶媒の揮発を抑制している。円筒状の被塗布体1は、その一部を不図示の昇降手段によって把持されており、塗布槽9中の塗布液20に浸漬され、次いで引き上げられることにより、表面に湿潤した塗膜が形成される。また、引き上げ直後の湿潤した塗膜が周囲の風などによる影響を受けないようにするためのフード5が、覆い蓋7の貫通口8の上方に設置されている。なお、図1中、6はオーバーフロー面である。
該塗布装置は、該複数の被塗布体のそれぞれに対応する複数の塗布槽と、該複数の塗布槽を上から覆うための覆い蓋とを備えており、
該覆い蓋には、該複数の被塗布体のそれぞれに対応する複数の貫通口が設けられており、
該塗布装置は、さらに、該複数の貫通口のそれぞれの上方に配された複数のフードと、該フードと該覆い蓋の上面とに囲まれるフード内空間の気体を吸引するための吸引機とを備えており、
該覆い蓋の上面には、該フード内空間の気体が流出するための開口部が設けられており、
該覆い蓋の内部には、該フード内空間から流出した気体が流通可能な流通路が備わっており、
該フード内空間の気体は、該開口部および該流通路を経由して該吸引機に吸引され、かつ、該フード内空間から吸引されていく気体の量が、フード内空間ごとに個別に調整可能である
ことを特徴とする塗布装置である。
該製造方法は、複数の被塗布体を塗布槽中の塗布液に浸漬した後に引き上げて該複数の被塗布体のそれぞれの表面に塗膜を形成する塗布工程を有し、
該塗布工程は、上記の塗布装置を用いて行われる
ことを特徴とする電子写真感光体の製造方法である。
図5に示す塗布装置において、塗布液20を収容する塗布槽9−1、9−2、9−3を上から覆う覆い蓋7には、貫通口8−1、8−2、8−3が設けられている。これら貫通口の穴径は、塗布槽の内径より小さいことが好ましい。そして、フード5−1、5−2、5−3の下部には、それぞれ、開口部12−1、12−2、12−3が設けられている。開口部12−1、12−2、12−3には、それぞれ、配管が接続されており、各配管は不図示の吸引機に繋がっている。フードと覆い蓋の上面とに囲まれるフード内空間の気体は、配管を経由して外部へ排出される。フード内空間から吸引されていく気体の量(吸引量ともいう)は、バルブ13−1、13−2、13−3によってフード内空間ごとに個別に調整可能である。吸引機とフードとの距離がフードごとに異なるなどの理由で、フード内空間ごとに吸引されていく気体の吸引力に違いが生じても、各バルブの開口量によってバランスをとることができる。1つのフード内空間に対して開口部の数は1つでも複数でもよいが、溶剤の蒸気の濃度を被塗布体の全周にわたって均一に制御するためには、複数であることが好ましい。なお、図5中、1−1、1−2、1−3は被塗布体であり、10はオーバーフロー槽である。
図6に示す塗布装置において、覆い蓋7の内部には、気体が流通可能な流通路が備わっている(覆い蓋7の内部が空洞になっている。)。また、覆い蓋7の上面には、開口部14−1、14−2、14−3が設けられている。フード内空間の気体は、不図示の吸引機による吸引によって、開口部14−1、14−2、14−3から流出し、覆い蓋7の内部の流通路を経由し、配管15を経由して、不図示の吸引機に吸引される。この構成においては、覆い蓋7の下側に位置する塗布槽9−1、9−2、9−3中の塗布液20から発生する溶剤の蒸気の吸引が少なく、塗布液20の揮発を助長することがない。さらに、溶剤の蒸気の吸引方向が被塗布体に向かって垂直とはならないため、被塗布体の表面に塗布された直後の湿潤した塗膜から局所的に溶剤の蒸気を吸引するなどの悪影響を及ぼすことがない。さらには、フードの近傍に配管を用いないために、各フード間に配管用のスペースが不要となり、清掃などのメンテナンスも容易となる。なお、図6中、1−1、1−2、1−3は被塗布体であり、5−1、5−2、5−3はフードであり、8−1、8−2、8−3は貫通口であり、10はオーバーフロー槽である。
当該「塗膜」が導電層であるときには「被塗布体」は支持体であり、
当該「塗膜」が中間層であるときには「被塗布体」は支持体上に導電層を形成してなる物であり、
当該「塗膜」が電荷発生層であるときには「被塗布体」は支持体上に導電層および中間層をこの順に形成してなる物であり、
当該「塗膜」が電荷輸送層であるときには「被塗布体」は支持体上に導電層、中間層および電荷発生層をこの順に形成してなる物であり、
当該「塗膜」が保護層であるときには「被塗布体」は支持体上に導電層、中間層、電荷発生層および電荷輸送層をこの順に形成してなる物である。
直径30mm、長さ254mmのアルミニウムシリンダーを支持体とした。
このようにして作製した9本の電子写真感光体について、電荷輸送層の膜厚を断面の顕微鏡観察によって測定した。測定箇所は塗り始め(塗膜上端)から、20mm、115mm、230mmの各位置において、円周方向90°間隔で4点ずつ、合計12点を測定し、12点の平均を平均膜厚とした。また、20mm、115mm、230mmの位置それぞれにおいて周方向4点から平均値を算出し、これらの最大値と最小値の差を軸方向ムラとした。また、円周方向4箇所それぞれにおいて軸方向3点から平均値を算出し、これらの最大値と最小値の差を周方向ムラとした。
実施例1において、導電層と同じ塗布装置を用いて電荷輸送層を塗布する以外は、実施例1と同様にして9本の電子写真感光体を作製し、測定および評価を行った。得られた結果を表2に示す。
実施例1において、図3に示す構成を有し、かつ3列×3列(計9本分)の被塗布体の配列を有する塗布装置を用いて電荷輸送層を形成した以外は、実施例1と同様にして9本の電子写真感光体を作製し、測定および評価を行った。得られた結果を表3に示す。
実施例1において、図5に示す構成を有し、かつ1個のフードに開口部が2個ずつ、180°対向する位置に設けられており、かつ3列×3列(計9本分)の被塗布体の配列を有する塗布装置を用いて電荷輸送層を形成した以外は、実施例1と同様にして9本の電子写真感光体を作製し、測定および評価を行った。得られた結果を表4に示す。
実施例1において、図6に示す構成を有し、かつ3列×3列(計9本分)の被塗布体の配列を有する塗布装置を用いて電荷輸送層を形成した以外は、実施例1と同様にして9本の電子写真感光体を作製し、測定および評価を行った。ここで開口部は、図8に示すように、均等に12箇所で貫通口を囲む配列とした。得られた結果を表5に示す。
実施例1において、図12に示す構成を有し、かつ3列×3列(計9本分)の被塗布体の配列を有する塗布装置を用いて電荷輸送層を形成した以外は、実施例1と同様にして9本の電子写真感光体を作製し、測定および評価を行った。ここで開口部は、図11に示すように、均等に12箇所で貫通口を囲む配列とした。また、開口部と貫通口との間には、貫通口を囲むリング形状の突起部を設けた。得られた結果を表6に示す。
1−1 被塗布体
1−2 被塗布体
1−3 被塗布体
2 回収タンク
3 液送手段
4 フィルター
5 フード
5−1 フード
5−2 フード
5−3 フード
6 オーバーフロー面
7 覆い蓋
8 貫通口
8−1 貫通口
8−2 貫通口
8−3 貫通口
9 塗布槽
9−1 塗布槽
9−2 塗布槽
9−3 塗布槽
10 オーバーフロー槽
11 隙間
12−1 開口部
12−2 開口部
12−3 開口部
13−1 バルブ
13−2 バルブ
13−3 バルブ
14−1 開口部
14−2 開口部
14−3 開口部
15 配管
16 ネジ(開口部の蓋)
17 突起部
20 塗布液
101 電子写真感光体
102 軸
103 帯電手段
104 露光光
105 現像手段
106 転写手段
107 クリーニング手段
108 定着手段
109 プロセスカートツツジ
110 案内手段
P 転写材
Claims (6)
- 複数の被塗布体を塗布槽中の塗布液に浸漬した後に引き上げて該複数の被塗布体のそれぞれの表面に塗膜を形成するための塗布装置において、
該塗布装置は、該複数の被塗布体のそれぞれに対応する複数の塗布槽と、該複数の塗布槽を上から覆うための覆い蓋とを備えており、
該覆い蓋には、該複数の被塗布体のそれぞれに対応する複数の貫通口が設けられており、
該塗布装置は、さらに、該複数の貫通口のそれぞれの上方に配された複数のフードと、該フードと該覆い蓋の上面とに囲まれるフード内空間の気体を吸引するための吸引機とを備えており、
該覆い蓋の上面には、該フード内空間の気体が流出するための開口部が設けられており、
該覆い蓋の内部には、該フード内空間から流出した気体が流通可能な流通路が備わっており、
該フード内空間の気体は、該開口部および該流通路を経由して該吸引機に吸引され、かつ、該フード内空間から吸引されていく気体の量が、フード内空間ごとに個別に調整可能である
ことを特徴とする塗布装置。 - 前記開口部が、前記フード内空間1つあたりに複数設けられており、
前記フード内空間から流出する気体の量が、該複数設けられている開口部ごとに個別に調整可能である
請求項1に記載の塗布装置。 - 前記複数設けられている開口部が、前記覆い蓋の上面に前記貫通口を取り囲むように配置されている請求項2に記載の塗布装置。
- 前記覆い蓋の上面で、かつ、前記貫通口と前記複数設けられている開口部との間に、前記貫通口を取り囲むようにリング形状の突起部が設けられている請求項3に記載の塗布装置。
- 前記貫通口の穴径が前記塗布槽の内径より小さい請求項1〜4のいずれか1項に記載の塗布装置。
- 複数の電子写真感光体を製造する電子写真感光体の製造方法において、
該製造方法は、複数の被塗布体を塗布槽中の塗布液に浸漬した後に引き上げて該複数の被塗布体のそれぞれの表面に塗膜を形成する塗布工程を有し、
該塗布工程は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の塗布装置を用いて行われる
ことを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008246336A JP5341450B2 (ja) | 2008-09-25 | 2008-09-25 | 塗布装置および電子写真感光体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008246336A JP5341450B2 (ja) | 2008-09-25 | 2008-09-25 | 塗布装置および電子写真感光体の製造方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010075828A JP2010075828A (ja) | 2010-04-08 |
JP2010075828A5 JP2010075828A5 (ja) | 2011-11-04 |
JP5341450B2 true JP5341450B2 (ja) | 2013-11-13 |
Family
ID=42206900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008246336A Active JP5341450B2 (ja) | 2008-09-25 | 2008-09-25 | 塗布装置および電子写真感光体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5341450B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01200260A (ja) * | 1988-02-03 | 1989-08-11 | Fujitsu Ltd | 電子写真感光体の感光液塗布装置 |
JPH09218525A (ja) * | 1996-02-09 | 1997-08-19 | Ricoh Co Ltd | 電子写真感光体の製造装置 |
JP2003066634A (ja) * | 2001-08-28 | 2003-03-05 | Konica Corp | 有機感光体の塗布装置、塗布方法及び有機感光体 |
-
2008
- 2008-09-25 JP JP2008246336A patent/JP5341450B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010075828A (ja) | 2010-04-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2010089076A (ja) | 電子写真感光体の製造装置および電子写真感光体の製造方法 | |
JP4354969B2 (ja) | 電子写真感光体及び画像形成装置 | |
JP2007256768A (ja) | 電子写真感光体及び画像形成装置 | |
JP2007114364A (ja) | 電子写真感光体及び画像形成装置 | |
JP2007304435A (ja) | 電子写真感光体及び画像形成装置 | |
JP4494513B2 (ja) | 浸漬塗布方法および電子写真感光体の製造方法 | |
JP2007163523A (ja) | 電子写真感光体及び画像形成装置 | |
JP2007188003A (ja) | 電子写真感光体の製造方法 | |
JP2007147824A (ja) | 電子写真感光体及び画像形成装置 | |
JP2013205479A (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP5341450B2 (ja) | 塗布装置および電子写真感光体の製造方法 | |
JP6746437B2 (ja) | 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、電子写真装置、および、電子写真感光体の製造方法 | |
JP2018075540A (ja) | 浸漬塗布装置並びに電子写真感光体及び画像形成装置 | |
JP2017142336A (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 | |
JP5264378B2 (ja) | 積層型電子写真感光体製造方法 | |
JP2007248733A (ja) | 電子写真感光体及び画像形成装置 | |
JP2021098182A (ja) | 塗布乾燥装置及び塗布乾燥方法 | |
JP2006337926A (ja) | 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP5274628B2 (ja) | 塗布装置、電子写真感光体の製造方法および電子写真感光体の量産方法 | |
JP4856892B2 (ja) | 塗布方法及び電子写真感光体の製造方法 | |
JP6702809B2 (ja) | 電子写真感光体、その製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 | |
JP2014233689A (ja) | 電子写真感光体の製造装置、それを用いた電子写真感光体の製造方法、それによって製造された電子写真感光体、およびその電子写真感光体を備えた画像形成装置 | |
JP2014178365A (ja) | 電子写真感光体およびその製造方法 | |
JP5424755B2 (ja) | 電子写真用基体の洗浄方法、電子写真感光体の製造方法 | |
JP2005266071A (ja) | 電子写真感光体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20100201 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20100630 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110920 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110920 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130228 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130514 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130701 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130716 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130808 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5341450 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |