JP2006106380A - アルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体の製造方法及び製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 アルミニウム合金製の感光ドラム基体を効率的に洗浄する方法および装置を提供する。
【解決手段】 引抜加工により所望の内外径に加工し、所望の長さに切断し、洗浄する工程を有しているもので、その洗浄工程が、駆動ローラー53及びフリーローラー51、52にアルミニウム合金製感光ドラム基体1を横向きでその中心軸を角度θ傾斜させて載置し回転させながら内面スプレーノズル20及び外面スプレーノズル22をより洗浄液を噴射させて洗浄するものであり、脱脂洗浄液が食塩水を電気分解してマイナス極側に生成するアルカリ性電解水を用いているアルミニウム合金製の感光ドラム基体の製造方法である。
【選択図】 図2
【解決手段】 引抜加工により所望の内外径に加工し、所望の長さに切断し、洗浄する工程を有しているもので、その洗浄工程が、駆動ローラー53及びフリーローラー51、52にアルミニウム合金製感光ドラム基体1を横向きでその中心軸を角度θ傾斜させて載置し回転させながら内面スプレーノズル20及び外面スプレーノズル22をより洗浄液を噴射させて洗浄するものであり、脱脂洗浄液が食塩水を電気分解してマイナス極側に生成するアルカリ性電解水を用いているアルミニウム合金製の感光ドラム基体の製造方法である。
【選択図】 図2
Description
本発明は、アルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体の製造方法及び製造装置に係り、特にアルミニウムまたはアルミニウム合金製感光ドラム基体の洗浄工程を有する製造方法及び製造装置に関するものである。
一般に、アルミニウム合金製感光ドラム基体は、引抜油を用いて引抜加工し、所定の長さに切断したアルミニウムの素管を洗浄した後、検査等を経て製品とするものである。このようなアルミニウム合金製感光ドラム基体を引抜加工で製造する際に、高粘度の引抜油を使用する。その引抜油は主成分がポリブデンであり、動粘度が、8000〜20000cst.程度のものである。引抜加工によって、アルミニウム合金製感光ドラム基体の表面には、引抜油およびアルミニウムの磨耗粉、といった汚れが付着する。そこで、検査前に、脱脂洗浄を行っている。脱脂洗浄が不十分だと、(1)製品の外観上の不良となる、(2)作業者の手または手袋が汚れ、その手または手袋によって触られた他の清浄な製品にまで汚れが拡大し、製品の価格を著しく低下させる等の問題が生じる。
そこで、アルミニウム合金製感光ドラム基体の脱脂洗浄を行うもので、その洗浄方法として、トリクロロエチレン、ジクロロメタン等の塩素系有機化合物を使用する方法、又は、水酸化ナトリウム等のアルカリ性水溶液によるアルカリ洗浄、又は、合成界面活性剤による方法、又は、炭化水素系の洗浄剤による方法などが実施されている。
しかしそれらには、
(1) 塩素系有機化合物:環境問題から使用が制限され、将来的に使用できなくなる可能性がある。
(2) アルカリ洗浄:水酸化ナトリウムは劇物であり、取扱いに注意を要する。
(3) 合成界面活性剤:排水処理にコストがかかる。
(4) 炭化水素系:可燃物であり、防災対策のため、設備コストが増大する。のような問題があり、近年、将来にわたって、持続的に安全に使用可能な洗浄方法の必要性が高まっている。
しかしそれらには、
(1) 塩素系有機化合物:環境問題から使用が制限され、将来的に使用できなくなる可能性がある。
(2) アルカリ洗浄:水酸化ナトリウムは劇物であり、取扱いに注意を要する。
(3) 合成界面活性剤:排水処理にコストがかかる。
(4) 炭化水素系:可燃物であり、防災対策のため、設備コストが増大する。のような問題があり、近年、将来にわたって、持続的に安全に使用可能な洗浄方法の必要性が高まっている。
アルミニウム合金製感光ドラム基体の洗浄方法として、純水または二酸化炭素を溶解させた水を用いて、感光ドラム基体を回転させながら洗浄する方法が、特許文献1〜3に示されているが、これらは感光ドラム基体の中心軸が鉛直方向になるように支持されており、ドラム直径に応じた適切な把持回転駆動機構が必要になるものである。ところで近年、電子写真プリンターに対応する市場のニーズが、ますます多様化するにつれ、直径が120mm以上で、長さ400mmを超えるような、大型の感光ドラム基体の需要が増加してきている。このような感光ドラム基体を、一つの生産ラインで行うには上記のような従来の洗浄方法では対応することが困難であった。
特開平1−130159号公報
特開平7−20643号公報
特開平8−69115号公報
本発明はアルミニウムまたはアルミニウム合金製の素管を引抜加工し、所望の長さに切断し、それを洗浄する工程を有しているアルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体の洗浄工程を有するその製造方法において、直径が120mm以上、長さ400mmを超えるような大型のアルミニウムまたはアルミニウム合金製の感光ドラム基体を効率的に洗浄する方法および装置を提供するものであり、かつアルミニウムまたはアルミニウム合金製の素管の外観上の不良のないように洗浄することができ、作業者の手または手袋による汚れのない清浄な感光ドラム基体等の円筒体が得られるように洗浄する方法および装置を提供するものである。
本発明は(請求項1)、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の素管を引抜加工により所望の内外径に加工し、所望の長さに切断し、洗浄する工程を有しているアルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体の製造方法において、前記洗浄工程が、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の所望の長さの素管を回転させながらその内面及び外面にスプレーノズルより洗浄液を噴射させて洗浄するものであり、駆動ローラーを含む複数のローラーに前記アルミニウムまたはアルミニウム合金製の所望の長さの素管を横向きでその中心軸を傾斜させて載置し、回転させ、かつ前記素管の内面及び外面に位置しているスプレーノズルを前記素管の軸方向に移動させて素管の内面及び外面を洗浄する工程を有することを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体の製造方法である。
また本発明は(請求項2)、アルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体が、感光ドラム基体であることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体の製造方法である。
また本発明は(請求項3)、駆動ローラーを含む複数のローラーに横向きに載置されるアルミニウムまたはアルミニウム合金製素管の中心軸の傾斜は、1度〜5度であることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体の製造方法である。
また本発明は(請求項2)、アルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体が、感光ドラム基体であることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体の製造方法である。
また本発明は(請求項3)、駆動ローラーを含む複数のローラーに横向きに載置されるアルミニウムまたはアルミニウム合金製素管の中心軸の傾斜は、1度〜5度であることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体の製造方法である。
また本発明は(請求項4)、洗浄工程が、切粉洗浄、脱脂洗浄、すすぎ洗浄及び乾燥からなり、前記切粉洗浄、前記脱脂洗浄、前記すすぎ洗浄のそれそれが、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の所望の長さの素管を回転させながらその内面及び外面にスプレーノズルより洗浄液を噴射させて洗浄するものであり、前記乾燥が、すすぎ洗浄後のアルミニウムまたはアルミニウム合金製の素管を回転させながらその内面及び外面にスプレーノズルよりエアーを噴射させるものであることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体の製造方法である。
また本発明は(請求項5)、洗浄工程の脱脂洗浄液が、食塩水を電気分解してマイナス極側に生成するアルカリ性電解水であることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体の製造方法である。
また本発明は(請求項6)、洗浄工程の脱脂洗浄液は、食塩水を電気分解してマイナス極側に生成するアルカリ性電解水で、そのアルカリ性電解水のpHは8.5以上12以下、その温度が35℃以上65℃以下、スプレーノズルの相対移動速度は200mm/s以上500mm/s以下、スプレーの圧力は3MPa以上10MPa以下であることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体の製造方法である。
また本発明は(請求項7)、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の素管の内面及び外面をスプレーノズルよる洗浄工程の前処理として、灯油または炭化水素系洗浄剤による前洗浄を行うことを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体の製造方法である。
また本発明は(請求項5)、洗浄工程の脱脂洗浄液が、食塩水を電気分解してマイナス極側に生成するアルカリ性電解水であることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体の製造方法である。
また本発明は(請求項6)、洗浄工程の脱脂洗浄液は、食塩水を電気分解してマイナス極側に生成するアルカリ性電解水で、そのアルカリ性電解水のpHは8.5以上12以下、その温度が35℃以上65℃以下、スプレーノズルの相対移動速度は200mm/s以上500mm/s以下、スプレーの圧力は3MPa以上10MPa以下であることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体の製造方法である。
また本発明は(請求項7)、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の素管の内面及び外面をスプレーノズルよる洗浄工程の前処理として、灯油または炭化水素系洗浄剤による前洗浄を行うことを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体の製造方法である。
また本発明は(請求項8)、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の円筒体を横向きでその中心軸を傾斜させて駆動ローラーを含む複数のローラーに載置し、その内面及び外面を軸方向に移動するスプレーノズルを備えた洗浄装置であって、前記駆動ローラーを含む複数のローラーは、前記円筒体の中心軸と同じ向きの回転軸に設けられ、駆動ローラーを含む複数のローラーをそれぞれ設けた回転軸は前記円筒体を載置・回転できるように少なくとも2列併設されて、かつ前記円筒体がその中心軸を傾斜させて載置されるように設けられていることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製の円筒体の洗浄装置である。
また本発明は(請求項9)は、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の素管を引抜加工により所望の内外径に加工し、所望の長さに切断したアルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体を洗浄する装置において、切粉洗浄手段、脱脂洗浄手段、すすぎ洗浄手段及び乾燥手段を有しており、それぞは、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の素管をを横向きでその中心軸を傾斜させて駆動ローラーを含む複数のローラーに載置し、その内面及び外面を軸方向に移動するスプレーノズルを備えたもので、前記駆動ローラーを含む複数のローラーは、前記円筒体の中心軸と同じ向きの回転軸に設けられ、駆動ローラーを含む複数のローラーをそれぞれ設けた回転軸は前記円筒体を載置・回転できるように少なくとも2列併設されて、かつ前記円筒体がその中心軸を傾斜させて載置されるように設けられているものであり、前記切粉洗浄手段、前記脱脂洗浄手段、前記すすぎ洗浄手段及び前記乾燥手段をは、並列に設けられており、並列に設けられた前記切粉洗浄手段、前記脱脂洗浄手段、前記すすぎ洗浄手段及び前記乾燥手段には、洗浄された円筒体を次ぎの手段に順次移送できるようにウォーキングビームを設けていることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製の円筒体の洗浄装置である。
また本発明は(請求項9)は、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の素管を引抜加工により所望の内外径に加工し、所望の長さに切断したアルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体を洗浄する装置において、切粉洗浄手段、脱脂洗浄手段、すすぎ洗浄手段及び乾燥手段を有しており、それぞは、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の素管をを横向きでその中心軸を傾斜させて駆動ローラーを含む複数のローラーに載置し、その内面及び外面を軸方向に移動するスプレーノズルを備えたもので、前記駆動ローラーを含む複数のローラーは、前記円筒体の中心軸と同じ向きの回転軸に設けられ、駆動ローラーを含む複数のローラーをそれぞれ設けた回転軸は前記円筒体を載置・回転できるように少なくとも2列併設されて、かつ前記円筒体がその中心軸を傾斜させて載置されるように設けられているものであり、前記切粉洗浄手段、前記脱脂洗浄手段、前記すすぎ洗浄手段及び前記乾燥手段をは、並列に設けられており、並列に設けられた前記切粉洗浄手段、前記脱脂洗浄手段、前記すすぎ洗浄手段及び前記乾燥手段には、洗浄された円筒体を次ぎの手段に順次移送できるようにウォーキングビームを設けていることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製の円筒体の洗浄装置である。
また本発明は(請求項10)、円筒体の内面及び外面を軸方向に移動するスプレーノズルは、円筒体の直径方向に移動可能に設けていることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製の円筒体の洗浄装置である。
また本発明は(請求項11)、駆動ローラーを含む複数のローラーは、それぞれを洗浄する液を噴射する洗浄ノズルを設けていることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製の円筒体の洗浄装置である。
また本発明は(請求項12)、切粉洗浄手段、脱脂洗浄手段、すすぎ洗浄手段は、それぞれを区切る昇降シャッターが設けられていることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製の円筒体の洗浄装置である。
さらに、本発明は(請求項13)、切粉洗浄手段、脱脂洗浄手段、すすぎ洗浄手段は、それぞれに洗浄液の受け皿が設けられていることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製の円筒体の洗浄装置である。
また本発明は(請求項11)、駆動ローラーを含む複数のローラーは、それぞれを洗浄する液を噴射する洗浄ノズルを設けていることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製の円筒体の洗浄装置である。
また本発明は(請求項12)、切粉洗浄手段、脱脂洗浄手段、すすぎ洗浄手段は、それぞれを区切る昇降シャッターが設けられていることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製の円筒体の洗浄装置である。
さらに、本発明は(請求項13)、切粉洗浄手段、脱脂洗浄手段、すすぎ洗浄手段は、それぞれに洗浄液の受け皿が設けられていることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製の円筒体の洗浄装置である。
本発明のアルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体の製造方法及び製造装置、特にアルミニウムまたはアルミニウム合金製感光ドラム基体の洗浄工程を有する製造方法及び製造装置によれば、直径が120mm以上、長さ400mmを超えるような大型のアルミニウムまたはアルミニウム合金製の感光ドラム基体を効率的に洗浄することができ、かつ外観上の不良のないように洗浄することができるものである。またアルカリイオン水を用いて脱脂洗浄を行うことにより感光ドラム基体として良好な表面にすることができ、環境問題がなく、安全に脱脂洗浄を行うことができるものである。
本発明の実施の形態を図1及び図2を参照して説明する。図1及び図2は本発明の実施形態で、引抜加工により所望の内外径に加工し、所望の長さに切断したアルミニウムまたはアルミニウム合金製の感光ドラム基体となる素管(以下「アルミニウム合金製感光ドラム基体」という)の洗浄について示したものである。
図1は洗浄装置の斜視図であり、図2は図1の洗浄装置の一部で(a)は正面図、(b)は側面図である。
図1及び図2(a)(b)に示すように、アルミニウム合金製感光ドラム基体1は横向きに、駆動ローラーを含む複数のローラーである駆動ローラー53及びフリーローラー51、52並びに駆動ローラー63及びフリーローラー61、62に載置される。
図1は洗浄装置の斜視図であり、図2は図1の洗浄装置の一部で(a)は正面図、(b)は側面図である。
図1及び図2(a)(b)に示すように、アルミニウム合金製感光ドラム基体1は横向きに、駆動ローラーを含む複数のローラーである駆動ローラー53及びフリーローラー51、52並びに駆動ローラー63及びフリーローラー61、62に載置される。
駆動ローラー53及びフリーローラー51、52並びに駆動ローラー63及びフリーローラー61、62は、回転軸58に設けられている。回転軸58の駆動ローラー53及びフリーローラー51、52は一列になっており、また回転軸58の駆動ローラー63及びフリーローラー61、62も一列になっている。
駆動ローラー53及びフリーローラー51、52の列の回転軸58と駆動ローラー63及びフリーローラー61、62の列の回転軸58は、併設されている。 また、アルミニウム合金製感光ドラム基体1が横向きでその中心軸を傾斜させるように載置されている。
駆動ローラー53及びフリーローラー51、52の列の回転軸58と駆動ローラー63及びフリーローラー61、62の列の回転軸58は、併設されている。 また、アルミニウム合金製感光ドラム基体1が横向きでその中心軸を傾斜させるように載置されている。
駆動ローラー53及び駆動ローラー63は同一の方向に駆動・回転され、その上に、またフリーローラー51、52及びフリーローラー61、62に載置されている感光ドラム基体1は回転する。
このように、アルミニウム合金製感光ドラム基体1を横向きに載置して回転させることにより、長さ400mmを超えるような大型のアルミニウム合金製の感光ドラム基体を効率的に洗浄することができるものである。
このように、アルミニウム合金製感光ドラム基体1を横向きに載置して回転させることにより、長さ400mmを超えるような大型のアルミニウム合金製の感光ドラム基体を効率的に洗浄することができるものである。
回転軸58に設けられている駆動ローラー53及びフリーローラー51、52の列は、図2(b)に示すように、右側に図示した駆動ローラー53が低く、左側に図示したフリーローラー51が高く、角度θを付けて配設されている。
このように角度θを付けて配設されている駆動ローラー53及びフリーローラー51、52並びに駆動ローラー63及びフリーローラー61、62の上に横向き載置されるアルミニウム合金製感光ドラム基体1は、その一端12が低く、もう一方の端11が高くなり、感光ドラム基体1は、その中心軸が角度θで傾斜されて載置されることになる。また感光ドラム基体1がその中心軸が角度θで傾斜されて載置させているので、噴射された液が感光ドラム基体1の内面から容易に流れ出るものである。
このように角度θを付けて配設されている駆動ローラー53及びフリーローラー51、52並びに駆動ローラー63及びフリーローラー61、62の上に横向き載置されるアルミニウム合金製感光ドラム基体1は、その一端12が低く、もう一方の端11が高くなり、感光ドラム基体1は、その中心軸が角度θで傾斜されて載置されることになる。また感光ドラム基体1がその中心軸が角度θで傾斜されて載置させているので、噴射された液が感光ドラム基体1の内面から容易に流れ出るものである。
駆動ローラー53、63には位置決めフランジ56が設けられている。駆動ローラー53、63のフランジ56には、傾斜している感光ドラム基体1の低い方の一端12が接触して感光ドラム基体1の位置決めが成され、また傾斜されて載置される感光ドラム基体1が、回転時に安定した状態を保てるものである。
駆動ローラー53及びフリーローラー51、52並びに駆動ローラー63及びフリーローラー61、62は外径の等しいものとすることで安定して感光ドラム基体1が回転する。
駆動ローラー53及びフリーローラー51、52並びに駆動ローラー63及びフリーローラー61、62は外径の等しいものとすることで安定して感光ドラム基体1が回転する。
駆動ローラー53及びフリーローラー51、52並びに駆動ローラー63及びフリーローラー61、62は、それぞれを洗浄する液を噴射させる洗浄ノズル26を設けている。
感光ドラム基体1は引抜加工や切断という工程を経ているもので油や切粉が付いており、これらで駆動ローラー及びフリーローラーが汚れることがある。駆動ローラー及びフリーローラーが汚れていると、洗浄した感光ドラム基体1の外面を再汚染してしまう虞がある。したがって駆動ローラー53及びフリーローラー51、52並びに駆動ローラー63及びフリーローラー61、62の下方から、洗浄ノズル26により、洗浄液を噴射してローラー表面を洗浄するものである。 また駆動ローラー53及びフリーローラー51、52並びに駆動ローラー63及びフリーローラー61、62の材質は、感光ドラム基体1への傷防止のために、NBR等のゴムを使用することが好ましい。
感光ドラム基体1は引抜加工や切断という工程を経ているもので油や切粉が付いており、これらで駆動ローラー及びフリーローラーが汚れることがある。駆動ローラー及びフリーローラーが汚れていると、洗浄した感光ドラム基体1の外面を再汚染してしまう虞がある。したがって駆動ローラー53及びフリーローラー51、52並びに駆動ローラー63及びフリーローラー61、62の下方から、洗浄ノズル26により、洗浄液を噴射してローラー表面を洗浄するものである。 また駆動ローラー53及びフリーローラー51、52並びに駆動ローラー63及びフリーローラー61、62の材質は、感光ドラム基体1への傷防止のために、NBR等のゴムを使用することが好ましい。
駆動ローラー53及びフリーローラー51、52並びに駆動ローラー63及びフリーローラー61、62は、それぞれが回転軸58に設けられている。すなわち、ローラーの軸58は、複数に分割されており、それぞれが図示しない軸受けによって回転自在に支持されている。
感光ドラム基体1を搬送するためのウォーキングビーム71、72が設置されている。ウォーキングビーム71、72は上昇して感光ドラム基体1を載置するものであり、ウォーキングビーム71、72が上昇する際に邪魔にならないようにローラーの軸58は複数に分割されている。またそれぞれが回転自在に支持されている。
感光ドラム基体1を搬送するためのウォーキングビーム71、72が設置されている。ウォーキングビーム71、72は上昇して感光ドラム基体1を載置するものであり、ウォーキングビーム71、72が上昇する際に邪魔にならないようにローラーの軸58は複数に分割されている。またそれぞれが回転自在に支持されている。
また、アルミニウム合金製感光ドラム基体1の内面に位置し移動する内面スプレーノズル20、外面に位置し移動する外面スプレーノズル22を備えている。 内面スプレーノズル20は支持腕21でノズル移動機構4に設けられ、また外面スプレーノズル22は支持腕23でノズル移動機構4に設けられている。
移動機構4は、矢印a1、a2のように移動するように基台42に摺動面41で載置している。移動機構4を矢印a1、a2のように移動させることにより、内面スプレーノズル20及び外面スプレーノズル22はアルミニウム合金製感光ドラム基体1の内面及び外面を軸方向に移動する。
移動機構4は、矢印a1、a2のように移動するように基台42に摺動面41で載置している。移動機構4を矢印a1、a2のように移動させることにより、内面スプレーノズル20及び外面スプレーノズル22はアルミニウム合金製感光ドラム基体1の内面及び外面を軸方向に移動する。
また、移動機構4はその摺動面41を基台42に角度θで傾斜させて載置されているので、角度θで傾斜している感光ドラム基体1に沿って軸方向に移動する。なお、基台42に水平面を43(HOR)と図示した。
ここで移動機構4を角度θで傾斜させて摺動させることにより感光ドラム基体1の内面と内面スプレーノズル20の間隔は一定であり、また感光ドラム基体1の外面と外面スプレーノズル22の間隔も一定であり、スプレーノズルから感光ドラム基体1に噴射される洗浄液は同じ圧力で噴射されるものであり、感光ドラム基体1を外観上の不良のないように洗浄することができるものである。
ここで移動機構4を角度θで傾斜させて摺動させることにより感光ドラム基体1の内面と内面スプレーノズル20の間隔は一定であり、また感光ドラム基体1の外面と外面スプレーノズル22の間隔も一定であり、スプレーノズルから感光ドラム基体1に噴射される洗浄液は同じ圧力で噴射されるものであり、感光ドラム基体1を外観上の不良のないように洗浄することができるものである。
また、内面スプレーノズル20はその支持腕21を矢印bのように、感光ドラム基体1の直径方向に移動可能に設けている。また外面スプレーノズル22はその支持腕23を矢印cのように、感光ドラム基体1の直径方向に移動可能に設けている。これにより直径の異なる感光ドラム基体に対応することができ、多品種で少量の生産品に対応して効率的に洗浄を行うことができるものである。
次いで、図1〜図4を参照して、所望の長さに切断したアルミニウム合金製感光ドラム基体を洗浄する、切粉洗浄手段、脱脂洗浄手段、すすぎ洗浄手段及び乾燥手段を有している洗浄装置の実施形態を説明する。
図3及び図4は、切粉洗浄手段、脱脂洗浄手段、すすぎ洗浄手段及び乾燥手段が並列に設けられている洗浄装置の実施形態であり、図3は洗浄装置に昇降シャッターが設けられていることを示した図、図4は洗浄装置にアルミニウム合金製感光ドラム基体を順次移送するウォーキングビームを設けているものを示した図である。
図3及び図4に示した洗浄装置は、その一部を図1の斜視図に示しているものであり、またアルミニウム合金製感光ドラム基体1は横向きに駆動ローラー53及びフリーローラー51、52並びに駆動ローラー63及びフリーローラー61、62に載置されることについては図2(a)(b)に示すようになっているものである。
図3及び図4は、切粉洗浄手段、脱脂洗浄手段、すすぎ洗浄手段及び乾燥手段が並列に設けられている洗浄装置の実施形態であり、図3は洗浄装置に昇降シャッターが設けられていることを示した図、図4は洗浄装置にアルミニウム合金製感光ドラム基体を順次移送するウォーキングビームを設けているものを示した図である。
図3及び図4に示した洗浄装置は、その一部を図1の斜視図に示しているものであり、またアルミニウム合金製感光ドラム基体1は横向きに駆動ローラー53及びフリーローラー51、52並びに駆動ローラー63及びフリーローラー61、62に載置されることについては図2(a)(b)に示すようになっているものである。
図3(a)に示すように、切粉洗浄手段81、脱脂洗浄手段82、脱脂洗浄の液切り83、すすぎ洗浄手段84、すすぎ洗浄の液切り85及び乾燥手段86、87、88が並列に設けられているものである。
切粉洗浄手段81、脱脂洗浄手段82、脱脂洗浄の液切り83、すすぎ洗浄手段84、すすぎ洗浄の液切り85には昇降シャッター8が設けられている。昇降シャッター8には、それぞれを区切る部材(壁)80が設けられている。また昇降シャッター8はスライド式のものである。
切粉洗浄手段81、脱脂洗浄手段82、脱脂洗浄の液切り83、すすぎ洗浄手段84、すすぎ洗浄の液切り85には昇降シャッター8が設けられている。昇降シャッター8には、それぞれを区切る部材(壁)80が設けられている。また昇降シャッター8はスライド式のものである。
切粉洗浄手段81には、その洗浄液の受け皿91が設けられている。脱脂洗浄手段82、脱脂洗浄の液切り83には、その洗浄液の受け皿92が設けられている。すすぎ洗浄手段84、すすぎ洗浄の液切り85には、その洗浄液の受け皿93が設けられている。また、それぞれの受け皿91、92、93にはそれぞれを区切る部材(壁)90が設けられている。
切粉洗浄手段81は、下降している昇降シャッター8の区切る部材(壁)80及び受け皿91の区切る部材(壁)90で区画される。それにより感光ドラム基体1の切粉洗浄を行う内面スプレーノズル20、外面スプレーノズル22から噴射される洗浄液が、隣に飛散しないようにし、また切粉の洗浄液は混り合わないように、受け皿91で回収される。
また、切粉洗浄手段81には、感光ドラム基体1を載置して回転させるローラー51、61の洗浄ノズル26が設けられている。
また、切粉洗浄手段81には、感光ドラム基体1を載置して回転させるローラー51、61の洗浄ノズル26が設けられている。
脱脂洗浄手段82、脱脂洗浄の液切り83は、昇降シャッター8の区切る部材(壁)80及び受け皿92の区切る部材(壁)90で、隣りの切粉洗浄手段81、隣りのすすぎ洗浄手段84と区画される。
脱脂洗浄手段82は、感光ドラム基体1を内面スプレーノズル20、外面スプレーノズル22から噴射される洗浄液、具体的にはpHは8.5以上12以下のアルカリ性電解水で脱脂洗浄を行うものであり、脱脂洗浄の液切り83は内面スプレーノズル30、外面スプレーノズル32からエアーを噴射して液切りを行なうものである。
脱脂洗浄手段82は、感光ドラム基体1を内面スプレーノズル20、外面スプレーノズル22から噴射される洗浄液、具体的にはpHは8.5以上12以下のアルカリ性電解水で脱脂洗浄を行うものであり、脱脂洗浄の液切り83は内面スプレーノズル30、外面スプレーノズル32からエアーを噴射して液切りを行なうものである。
脱脂洗浄手段82と脱脂洗浄の液切り83も昇降シャッター8の区切る部材(壁)80で区画され、脱脂洗浄手段82からその脱脂洗浄液が、液切り83に飛散して来ないようしている。この区切る部材(壁)80は、ほぼ感光ドラム基体1の下までの長さのもので区画される。
受け皿92は脱脂洗浄手段82と脱脂洗浄の液切り83の下部に位置してその洗浄液を回収する。
また、脱脂洗浄手段82には、感光ドラム基体1を載置して回転させるローラー51、61の洗浄ノズル26が設けられている。
受け皿92は脱脂洗浄手段82と脱脂洗浄の液切り83の下部に位置してその洗浄液を回収する。
また、脱脂洗浄手段82には、感光ドラム基体1を載置して回転させるローラー51、61の洗浄ノズル26が設けられている。
すすぎ洗浄手段84、すすぎ洗浄の液切り85は、昇降シャッター8の区切る部材(壁)80及び受け皿93の区切る部材(壁)90で、隣りの脱脂洗浄の液切り83、乾燥手段86と区画される。
すすぎ洗浄手段84は、感光ドラム基体1を内面スプレーノズル20、外面スプレーノズル22から噴射されるすすぎ洗浄水ですすぎ洗浄を行うものであり、すすぎの液切り85は内面スプレーノズル30、外面スプレーノズル32からエアーを噴射して液切りを行なうものである。
すすぎ洗浄手段84は、感光ドラム基体1を内面スプレーノズル20、外面スプレーノズル22から噴射されるすすぎ洗浄水ですすぎ洗浄を行うものであり、すすぎの液切り85は内面スプレーノズル30、外面スプレーノズル32からエアーを噴射して液切りを行なうものである。
すすぎ洗浄手段84とすすぎ洗浄の液切り85はも昇降シャッター8の区切る部材(壁)80で区画され、すすぎ洗浄手段84からすすぎ洗浄液が、その液切り85に飛散して来ないようしている。この区切る部材(壁)80は、ほぼ感光ドラム基体1の下までの長さのもので区画される。
受け皿93はすすぎ洗浄手段84とすすぎ洗浄の液切り85脱脂洗浄手段の下部に位置してそのすすぎ洗浄液を回収する。
受け皿93はすすぎ洗浄手段84とすすぎ洗浄の液切り85脱脂洗浄手段の下部に位置してそのすすぎ洗浄液を回収する。
図3(b)は、昇降シャッター8が上昇している状態である。昇降シャッター8を矢印dのように上昇させて、ウォーキングビームで感光ドラム基体1を次ぎに順次移送するものである。
図4(a)〜(d)は、ウォーキングビームでアルミニウム合金製感光ドラム基体を順次移送する状態を示す図である。その一部は図1の斜視図、アルミニウム合金製感光ドラム基体1は横向きに駆動ローラー53及びフリーローラー51、52並びに駆動ローラー63及びフリーローラー61、62に載置されることについては図2(a)(b)に、また昇降シャッター8は図3(a)(b)に示したものである。
図4(a)に示すように、切粉洗浄手段81、脱脂洗浄手段82、脱脂洗浄の液切り83、すすぎ洗浄手段84、すすぎ洗浄の液切り85及び乾燥手段86、87、88でそれぞれの洗浄が行われる。昇降シャッター8の区切り80で粉洗浄手段81、脱脂洗浄手段82、脱脂洗浄の液切り83、すすぎ洗浄手段84、すすぎ洗浄の液切り85は区切られている。
ウォーキングビーム71は、感光ドラム基体1を載置し回転させるローラー51、61の下部に位置している。図2(a)に示したように、ウォーキングビーム71、72は上昇して感光ドラム基体1を載置して搬送するものである。
ウォーキングビームには感光ドラム基体1を載置する凹部7が設けられている。また、洗浄装置に供給する感光ドラム基体を待機させる載置台75が図では左側に、また感光ドラム基体の搬出部76が図では右側に設けられている。
ウォーキングビームには感光ドラム基体1を載置する凹部7が設けられている。また、洗浄装置に供給する感光ドラム基体を待機させる載置台75が図では左側に、また感光ドラム基体の搬出部76が図では右側に設けられている。
図4(b)のように、切粉洗浄手段81、脱脂洗浄手段82、脱脂洗浄の液切り83、すすぎ洗浄手段84、すすぎ洗浄の液切り85及び乾燥手段86、87、88でそれぞれの洗浄が終了すると、昇降シャッター8と区切り80が矢印dのように上昇する。
また、ウォーキングビーム71は矢印x1のように上昇して、ウォーキングビームの凹部7に感光ドラム基体1を載置する。
また、ウォーキングビーム71は矢印x1のように上昇して、ウォーキングビームの凹部7に感光ドラム基体1を載置する。
次いで、図4(c)のように、ウォーキングビーム71は矢印y2のように、移動し、載置台75感光ドラム基体1は切粉洗浄手段81に、切粉洗浄手段81の感光ドラム基体1は脱脂洗浄手段82に、脱脂洗浄手段82の感光ドラム基体1は脱脂洗浄の液切り83に、脱脂洗浄の液切り83の感光ドラム基体1はすすぎ洗浄手段84に、すすぎ洗浄手段84の感光ドラム基体1はすすぎ洗浄の液切り85に、すすぎ洗浄の液切り85の感光ドラム基体1は乾燥手段86のように順次移送され、また乾燥手段88の感光ドラム基体1は搬出部76に移送される。
次いで、図4(d)に示すように、ウォーキングビーム71は矢印x3のように下降して、移送されたそれぞれの切粉洗浄手段81、脱脂洗浄手段82、脱脂洗浄の液切り83、すすぎ洗浄手段84、すすぎ洗浄の液切り85及び乾燥手段86、87、88で、感光ドラム基体1はローラー51、61に載置され、また搬出部76の感光ドラム基体1は矢印y5のように搬出される。矢印x3のように下降したウォーキングビーム71はy4のように、図4(a)の位置に戻される。
このように、ウォーキングビーム71は矢印x1、y2、x3、y4のように揺動して感光ドラム基体1は、順次に次ぎに移送されるものである。
このように、ウォーキングビーム71は矢印x1、y2、x3、y4のように揺動して感光ドラム基体1は、順次に次ぎに移送されるものである。
次いで、図5を参照して、洗浄装置の洗浄液の系統について説明する。洗浄装置の全体については図1〜図4で説明したものである。
図5は、切粉洗浄手段81、脱脂洗浄手段82、脱脂洗浄の液切り83、すすぎ洗浄手段84、すすぎ洗浄の液切り85及び乾燥手段86、87、88のそれぞれのローラーに、鎖線で示したようにアルミニウム合金製感光ドラム基体1が載置されている。なお図5では洗浄液の流れを主に示すために、図1〜図4のアルミニウム合金製感光ドラム基体1を90度ずらして図示している。また昇降シャッター8の区切り80を鎖線で示した。
図5は、切粉洗浄手段81、脱脂洗浄手段82、脱脂洗浄の液切り83、すすぎ洗浄手段84、すすぎ洗浄の液切り85及び乾燥手段86、87、88のそれぞれのローラーに、鎖線で示したようにアルミニウム合金製感光ドラム基体1が載置されている。なお図5では洗浄液の流れを主に示すために、図1〜図4のアルミニウム合金製感光ドラム基体1を90度ずらして図示している。また昇降シャッター8の区切り80を鎖線で示した。
切粉洗浄手段81では、切粉洗浄液のリザーブタンク103からポンプPで内面スプレーノズル20、外面スプレーノズル22に供給され、感光ドラム基体1の内面及び外面に噴射される。また液は受け皿91と管110で回収され、リザーブタンク103に回収される。切粉洗浄では水または湯がスプレーされる。
脱脂洗浄手段82では、脱脂洗浄液のリザーブタンク102からポンプPで内面スプレーノズル20、外面スプレーノズル22に供給され、感光ドラム基体1の内面及び外面に噴射される。脱脂洗浄液としてはアルカリ性電解水が用いられる。アルカリイオン水の生成機100、アルカリイオン水のリザーブタンク101を備えており、脱脂洗浄液のリザーブタンク102に蓄えられる。
内面スプレーノズル30と外面スプレーノズル32からエアー供給部120と供給管121を通して供給され、内面スプレーノズル30と外面スプレーノズル32からエアーを感光ドラム基体1の内面及び外面に噴射して液切りを行い、液は受け皿92と管110でリザーブタンク102に回収される。リザーブタンク102のアルカリイオン水のpHをセンサで検出し、所定ののpHになるようにアルカリイオン水の生成機100及びアルカリイオン水のリザーブタンク101からリザーブタンク102にアルカリイオン水を供給するものである。
内面スプレーノズル30と外面スプレーノズル32からエアー供給部120と供給管121を通して供給され、内面スプレーノズル30と外面スプレーノズル32からエアーを感光ドラム基体1の内面及び外面に噴射して液切りを行い、液は受け皿92と管110でリザーブタンク102に回収される。リザーブタンク102のアルカリイオン水のpHをセンサで検出し、所定ののpHになるようにアルカリイオン水の生成機100及びアルカリイオン水のリザーブタンク101からリザーブタンク102にアルカリイオン水を供給するものである。
すすぎ洗浄手段84では、すすぎ洗浄液のリザーブタンク104からポンプPで内面スプレーノズル20、外面スプレーノズル22に供給され、感光ドラム基体1の内面及び外面に噴射される。また液は受け皿93で回収され、リザーブタンク103に回収される。すすぎ洗浄では水道水または純水がスプレーされる。 すすぎ洗浄の液切り85では、エアー供給部120から供給され、内面スプレーノズル30と外面スプレーノズル32からエアーを感光ドラム基体1の内面及び外面に噴射して液切りを行い、液は受け皿93と管110でリザーブタンク104に回収される。
乾燥手段86、87、88では、エアー供給部124から供給管125で供給され、内面スプレーノズル30と外面スプレーノズル32からエアーを感光ドラム基体1の内面及び外面に噴射して乾燥を行うものである。
乾燥手段86、87、88では、エアー供給部124から供給管125で供給され、内面スプレーノズル30と外面スプレーノズル32からエアーを感光ドラム基体1の内面及び外面に噴射して乾燥を行うものである。
図3(a)は洗浄装置の正面図、(b)は側面図である。図2で説明した洗浄装置と同じ構成には同じ符号を付けており、アルミニウム合金製感光ドラム基体2が横向きに、駆動ローラーを含む複数のローラーである駆動ローラー53及びフリーローラー51、52並びに駆動ローラー63及びフリーローラー61、62に載置されているものであり、構造の説明は省略する。図3(a)(b)では、アルミニウム合金製感光ドラム基体2が細い場合で、この場合には内面スプレーノズル20及び外面スプレーノズル22を感光ドラム基体2の直径方向に移動させる機構を備えていないものである。
また、本発明においては、食塩水を電気分解してマイナス極側に生成する、アルカリ性電解水により高圧スプレー洗浄により脱脂洗浄を行うものである。
脱脂洗浄を行う、その洗浄条件は、温度が35℃以上65℃以下、好ましくは50℃以上60℃以下とし、スプレーノズルの相対移動速度は200mm/s以上500mm/s以下好ましくは300mm/s以上400mm/s以下とし、アルカリ性電解水のpHは8.5以上12以下、好ましくは9.0以上11.0以下とし、スプレーの圧力は3MPa以上10MPa以下、好ましくは5MPa以上8MPa以下とする。
脱脂洗浄を行う、その洗浄条件は、温度が35℃以上65℃以下、好ましくは50℃以上60℃以下とし、スプレーノズルの相対移動速度は200mm/s以上500mm/s以下好ましくは300mm/s以上400mm/s以下とし、アルカリ性電解水のpHは8.5以上12以下、好ましくは9.0以上11.0以下とし、スプレーの圧力は3MPa以上10MPa以下、好ましくは5MPa以上8MPa以下とする。
洗浄温度が35℃以下の場合、脱脂が不十分となり、65℃以上の場合、アルミニウム水和物(ベーマイト)の皮膜が生成し、褐色〜黒色の変色が発生する。 スプレーノズルの相対移動速度が200mm/s以下の場合、生産性が低下し、500mm/s以上の場合、脱脂が不十分となる。
アルカリ性電解水のpHが8.5以下の場合、脱脂が不十分となり、12以上の場合、アルミニウムのエッチングが顕著となり、表面が粗面化される。
スプレーの圧力が3MPa以下の場合、脱脂が不十分となり、10MPa以上の場合、ポンプ、配管などの設備コストが増大するために、適当でない。
アルカリ性電解水のpHが8.5以下の場合、脱脂が不十分となり、12以上の場合、アルミニウムのエッチングが顕著となり、表面が粗面化される。
スプレーの圧力が3MPa以下の場合、脱脂が不十分となり、10MPa以上の場合、ポンプ、配管などの設備コストが増大するために、適当でない。
洗浄装置については、図面を参照して構造を説明した。さらに図フローを示すと、管引抜加工後に、必要に応じて前洗浄を行い、定尺切断機によって所望の長さに切断された感光ドラム基体に、面取り加工を施したものを、洗浄装置で洗浄する。洗浄装置では、切粉洗浄、脱脂洗浄、すすぎ洗浄、乾燥を行い、さらに検査を経て製品となる。感光ドラムメーカーでは、この感光ドラム基体の外面を精密切削し、表面に有機・無機等の各種の感光層を施して、感光ドラムを製造している。
洗浄装置では(図1、図2でも説明した)、平行な2列のローラー軸が、略水平に設置してあり、2列のローラー軸には、外径の等しい複数のローラーが設置されており、その一部は駆動ローラーとなり、その他はフリーローラーとなっていて、それらはすべて同一方向に回転する。感光ドラム基体を搬送するためのウォーキングビームを設置するために、そのローラー軸は、複数に分割されており、それぞれが図示しない軸受けによって回転自在に支持されている。
感光ドラム基体は、中心軸の向きを、ローラー軸と略水平になるような姿勢で、ウォーキングビーム方式により、ピッチ移送され、各工程の2本のローラー軸の中間に下される。駆動ローラーが回転すると、感光ドラム基体は、その中心軸の回りに回転することになる。
感光ドラム基体は、中心軸の向きを、ローラー軸と略水平になるような姿勢で、ウォーキングビーム方式により、ピッチ移送され、各工程の2本のローラー軸の中間に下される。駆動ローラーが回転すると、感光ドラム基体は、その中心軸の回りに回転することになる。
洗浄装置の各工程には、内面ノズルと外面ノズルが設置されており、切粉洗浄と予備洗浄では水または湯、脱脂洗浄ではアルカリ性電解水等の洗浄液が、すすぎ工程では水道水または純水が、液切り及び乾燥工程ではエアーが噴射される。 ノズルは、感光ドラム基体の軸方向(略水平方向)に往復動するようになっている。また異なった直径の感光ドラム基体にも対応できるように、感光ドラム基体の直径方向(略鉛直方向)にも移動して位置調整できるようになっている。これらの移動は、ノズル駆動機構の中に設置された、図示しないサーボモーターにより行われる。
駆動ローラーを含む複数のローラーに載置され、アルミニウム合金製の感光ドラム基体の素管は回転する。ローラーの回転数と、ノズルの移動速度は、感光ドラム基体に対するノズルの相対移動速度が200mm/s以上500mm/s以下となるように設定する。
切粉洗浄、および脱脂洗浄の工程では、ローラーが切粉や油で汚れていると、感光ドラム基体の外面を再汚染してしまう虞がある。したがってローラーの下方から、ローラー洗浄ノズルにより、洗浄液を噴射して、ローラー表面を洗浄する。
また。各工程間には、スライド式の昇降シャッターを設置し、異工程間で液が飛散したり、混合しないようにしている。
ローラー軸は、略水平に設置されているが、1度から5度程度、望ましくは2度以上3度以下の傾斜を持たせるのがよい。その目的は、液が流れ出るのを促進すること、感光ドラム基体の端部が位置決めフランジに常に接触するようにすることである。
切粉洗浄、および脱脂洗浄の工程では、ローラーが切粉や油で汚れていると、感光ドラム基体の外面を再汚染してしまう虞がある。したがってローラーの下方から、ローラー洗浄ノズルにより、洗浄液を噴射して、ローラー表面を洗浄する。
また。各工程間には、スライド式の昇降シャッターを設置し、異工程間で液が飛散したり、混合しないようにしている。
ローラー軸は、略水平に設置されているが、1度から5度程度、望ましくは2度以上3度以下の傾斜を持たせるのがよい。その目的は、液が流れ出るのを促進すること、感光ドラム基体の端部が位置決めフランジに常に接触するようにすることである。
図5で説明した洗浄液の系統について、この図5には、バルブ類、流量計、温度計、液面計、配管仕様、フィルター、加熱装置等、および給排水系統は記載していないが、それらは脱脂洗浄では、リザーブタンクのアルカリイオン水のpHの検出、所定のpHになるような流量の調整、アルカリイオン水の生成機からの流量の調整ができるように設置されているものである。
切粉洗浄、脱脂洗浄、すすぎでの各工程の液は、それぞれのリザーブタンクからポンプを経てノズルへと供給される。そして受け皿により回収され、リザーブタンクへと戻ってくるようになっている。蒸発等によって失われた分の水は、給水配管により補充される。このようにして、液の消費量を節約することができる。液切りに使われるエアーは、コンプレッサにより供給され、乾燥に使われるエアーは、ブロワーによって供給され、熱交換器によって100℃以上に加熱される。
本発明では、あらかじめ、処理する感光ドラム基体の内径、外径、長さがわかっていれば、それに合わせてノズルの位置と、往復動のストロークを自動的に最適値に設定することが可能であり、段取り替えが容易である。このため多品種少量生産の要求に応ずることができるものてある。
また、引抜加工後に素管に付着する引抜油の量が多く、上述したような洗浄では十分に脱脂できない場合がある。そのような場合には、例えば引抜加工の直後に、灯油または炭化水素系洗浄剤によって前洗浄、つまり浸漬洗浄を行い、付着する引抜油の量を減らすことによって、上記の洗浄設備で十分な脱脂洗浄が可能になる。
また、引抜加工から洗浄までの間に、長時間を要した場合には、引抜油が硬化してしまうので、やはり、灯油または炭化水素系洗浄剤によって前洗浄を行うことが有効である。
また、引抜加工後に素管に付着する引抜油の量が多く、上述したような洗浄では十分に脱脂できない場合がある。そのような場合には、例えば引抜加工の直後に、灯油または炭化水素系洗浄剤によって前洗浄、つまり浸漬洗浄を行い、付着する引抜油の量を減らすことによって、上記の洗浄設備で十分な脱脂洗浄が可能になる。
また、引抜加工から洗浄までの間に、長時間を要した場合には、引抜油が硬化してしまうので、やはり、灯油または炭化水素系洗浄剤によって前洗浄を行うことが有効である。
本発明によれば、引抜加工によって素管を所望の内外径に加工し、丸鋸によって所望の長さに切断し、その後、内外面を脱脂洗浄して感光ドラム基体を製造する場合において、様々なサイズの製品を一台の設備で処理することができる。しかも、洗浄剤としては、安全性が高く、環境汚染の問題がない、アルカリイオン水等を使用することができるので、将来にわたって持続的に使用が可能であり、産業の振興に大いに役立つものである。
また、本発明は感光ドラム基体のみならず、円筒体の製造に適用が可能である。
また、本発明は感光ドラム基体のみならず、円筒体の製造に適用が可能である。
図1〜図5に示したような洗浄装置により、アルミニウム合金製を洗浄する実施例を示す。また脱脂洗浄の洗浄液としては、食塩水を電気分解してマイナス極側に生成するアルカリ性電解水を用いた。アルカリイオン水生成機は、(株)アマノ製のものを使用した。水道水または地下水を原水とし、軟水機を用いて、カルシウムイオンとマグネシウムイオンを除去する。電解槽の電極としては、チタン−白金電極を使用した。食塩の添加量は、約0.1%の濃度であった。生成したアルカリイオン水のpHは、11.7であった。同時に生成する酸性水のpHは、2.7であった。
また、ドローベンチを使用して、材質A3003、内径170mm、外径182mm、長さ452mmのアルミニウム合金引抜素管を製造した。
切粉洗浄ノズルの条件は、水温60℃、圧力0.5MPa、流量は、内面ノズルと外面ノズルの合計で50L/minであった。
脱脂洗浄ノズルの条件は、水温60℃、圧力7.0MPa、流量は、内面ノズルと外面ノズルの合計で40L/minであった。
すすぎ洗浄ノズルの条件は、水温50℃、圧力0.5MPa、流量は、内面ノズルと外面ノズルの合計で50L/minであった。
洗浄時間のサイクルタイムは、一本あたり13秒であった。
洗浄後のアルミニウム合金製感光ドラム基体を評価したところ、以下の表のようになり、従来の洗浄方法と同等以上であることが確認できた。なお表中の残存油分は、n−ヘキサン抽出・赤外吸光法により測定した。
切粉洗浄ノズルの条件は、水温60℃、圧力0.5MPa、流量は、内面ノズルと外面ノズルの合計で50L/minであった。
脱脂洗浄ノズルの条件は、水温60℃、圧力7.0MPa、流量は、内面ノズルと外面ノズルの合計で40L/minであった。
すすぎ洗浄ノズルの条件は、水温50℃、圧力0.5MPa、流量は、内面ノズルと外面ノズルの合計で50L/minであった。
洗浄時間のサイクルタイムは、一本あたり13秒であった。
洗浄後のアルミニウム合金製感光ドラム基体を評価したところ、以下の表のようになり、従来の洗浄方法と同等以上であることが確認できた。なお表中の残存油分は、n−ヘキサン抽出・赤外吸光法により測定した。
また、別の実施例では、材質A1070、内径230mm、外径244mm、長さ532mmのアルミニウム合金引抜素管を製造した。洗浄時の各ノズルの条件は、前記実施例と同様であった。品種を変えるために、部品等を交換する必要はなく、同一の洗浄設備で洗浄後の感光ドラム基体を評価したところ、以下の表のようになり、やはり、従来の洗浄方法と同等以上であることが確認できた。
したがって、本発明によれば、種々な品種に対して、同一の設備で対応が可能なことが示されている。
さらに、本発明によれば、感光ドラム基体以外の、構造材として用いられるアルミニウム合金製円筒体を脱脂洗浄することはもちろんである。
その理由は、構造材は感光ドラム基体よりも洗浄品質の要求度が低いからである。そのようなアルミニウム合金製円筒体の一例として、自動車用フレームの材質A5052、内径88mm、外径96mm、長さ950mmのアルミニウム合金引抜素管を製造した。洗浄時の各ノズルの条件は、前記実施例と同様であった。洗浄品質の評価を、外観とべたつきにより実施したところ、良好な結果を得た。
洗浄廃液の処理は、アルカリイオン水生成時の副生成物てある酸性水で中和し、さらに油水分離、凝集沈殿等を行うことで安価に実施可能である。
さらに、本発明によれば、感光ドラム基体以外の、構造材として用いられるアルミニウム合金製円筒体を脱脂洗浄することはもちろんである。
その理由は、構造材は感光ドラム基体よりも洗浄品質の要求度が低いからである。そのようなアルミニウム合金製円筒体の一例として、自動車用フレームの材質A5052、内径88mm、外径96mm、長さ950mmのアルミニウム合金引抜素管を製造した。洗浄時の各ノズルの条件は、前記実施例と同様であった。洗浄品質の評価を、外観とべたつきにより実施したところ、良好な結果を得た。
洗浄廃液の処理は、アルカリイオン水生成時の副生成物てある酸性水で中和し、さらに油水分離、凝集沈殿等を行うことで安価に実施可能である。
1、2 感光ドラム基体
11 一方の端部
12 もう一方の端部
20 内面洗浄ノズル
21 内面洗浄ノズルの支持腕
22 外面洗浄ノズル
23 外面洗浄ノズルの支持腕
26 ローラーの洗浄ノズル
30 内面水切りエアーのノズル
31 内面水切りエアーノズルの支持腕
32 外面水切りエアーのノズル
33 外面水切りエアーノズルの支持腕
4 洗浄ノズル、エアーのノズルの移動機構
42 水平な基台
51、52、53 61、62、63 ローラー
11 一方の端部
12 もう一方の端部
20 内面洗浄ノズル
21 内面洗浄ノズルの支持腕
22 外面洗浄ノズル
23 外面洗浄ノズルの支持腕
26 ローラーの洗浄ノズル
30 内面水切りエアーのノズル
31 内面水切りエアーノズルの支持腕
32 外面水切りエアーのノズル
33 外面水切りエアーノズルの支持腕
4 洗浄ノズル、エアーのノズルの移動機構
42 水平な基台
51、52、53 61、62、63 ローラー
7 ウォーキングビームの凹部
71、72 ウォーキングビーム
8 昇降シャッター
80 昇降シャッターの仕切り壁
81 切粉洗浄手段
82 脱脂洗浄手段
83 脱脂洗浄の液切り
84 すすぎ
85 すすぎの液切り
86、87、88 乾燥手段
100 アルカリイオン水の生成機
101 アルカリイオン水のリザーブタンク
102 脱脂洗浄のリザーブタンク
103 切粉洗浄のリザーブタンク
104 すすぎのリザーブタンク
71、72 ウォーキングビーム
8 昇降シャッター
80 昇降シャッターの仕切り壁
81 切粉洗浄手段
82 脱脂洗浄手段
83 脱脂洗浄の液切り
84 すすぎ
85 すすぎの液切り
86、87、88 乾燥手段
100 アルカリイオン水の生成機
101 アルカリイオン水のリザーブタンク
102 脱脂洗浄のリザーブタンク
103 切粉洗浄のリザーブタンク
104 すすぎのリザーブタンク
Claims (13)
- アルミニウムまたはアルミニウム合金製の素管を引抜加工により所望の内外径に加工し、所望の長さに切断し、洗浄する工程を有しているアルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体の製造方法において、前記洗浄工程が、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の所望の長さの素管を回転させながらその内面及び外面にスプレーノズルより洗浄液を噴射させて洗浄するものであり、駆動ローラーを含む複数のローラーに前記アルミニウムまたはアルミニウム合金製の所望の長さの素管を横向きでその中心軸を傾斜させて載置し、回転させ、かつ前記素管の内面及び外面に位置しているスプレーノズルを前記素管の軸方向に移動させて素管の内面及び外面を洗浄する工程を有することを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体の製造方法。
- アルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体が、感光ドラム基体であることを特徴とする請求項1に記載のアルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体の製造方法。
- 駆動ローラーを含む複数のローラーに横向きに載置されるアルミニウムまたはアルミニウム合金製素管の中心軸の傾斜は、1度〜5度であることを特徴とする請求項1または2に記載のアルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体の製造方法。
- 洗浄工程が、切粉洗浄、脱脂洗浄、すすぎ洗浄及び乾燥からなり、前記切粉洗浄、前記脱脂洗浄、前記すすぎ洗浄のそれそれが、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の所望の長さの素管を回転させながらその内面及び外面にスプレーノズルより洗浄液を噴射させて洗浄するものであり、前記乾燥が、すすぎ洗浄後のアルミニウムまたはアルミニウム合金製の素管を回転させながらその内面及び外面にスプレーノズルよりエアーを噴射させるものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のアルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体の製造方法。
- 洗浄工程の脱脂洗浄液が、食塩水を電気分解してマイナス極側に生成するアルカリ性電解水であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のアルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体の製造方法。
- 洗浄工程の脱脂洗浄液は、食塩水を電気分解してマイナス極側に生成するアルカリ性電解水で、そのアルカリ性電解水のpHは8.5以上12以下、その温度が35℃以上65℃以下、スプレーノズルの相対移動速度は200mm/s以上500mm/s以下、スプレーの圧力は3MPa以上10MPa以下であることを特徴とする請求項5に記載のアルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体の製造方法。
- アルミニウムまたはアルミニウム合金製の素管の内面及び外面をスプレーノズルよる洗浄工程の前処理として、灯油または炭化水素系洗浄剤による前洗浄を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のアルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体の製造方法。
- アルミニウムまたはアルミニウム合金製の円筒体を横向きでその中心軸を傾斜させて駆動ローラーを含む複数のローラーに載置し、その内面及び外面を軸方向に移動するスプレーノズルを備えた洗浄装置であって、
前記駆動ローラーを含む複数のローラーは、前記円筒体の中心軸と同じ向きの回転軸に設けられ、駆動ローラーを含む複数のローラーをそれぞれ設けた回転軸は前記円筒体を載置・回転できるように少なくとも2列併設されて、かつ前記円筒体がその中心軸を傾斜させて載置されるように設けられていることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製の円筒体の洗浄装置。 - アルミニウムまたはアルミニウム合金製の素管を引抜加工により所望の内外径に加工し、所望の長さに切断したアルミニウムまたはアルミニウム合金製円筒体を洗浄する装置において、
切粉洗浄手段、脱脂洗浄手段、すすぎ洗浄手段及び乾燥手段を有しており、それぞれは、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の素管をを横向きでその中心軸を傾斜させて駆動ローラーを含む複数のローラーに載置し、その内面及び外面を軸方向に移動するスプレーノズルを備えたもので、前記駆動ローラーを含む複数のローラーは、前記円筒体の中心軸と同じ向きの回転軸に設けられ、駆動ローラーを含む複数のローラーをそれぞれ設けた回転軸は前記円筒体を載置・回転できるように少なくとも2列併設されて、かつ前記円筒体がその中心軸を傾斜させて載置されるように設けられているものであり、前記切粉洗浄手段、前記脱脂洗浄手段、前記すすぎ洗浄手段及び前記乾燥手段は、並列に設けられており、並列に設けられた前記切粉洗浄手段、前記脱脂洗浄手段、前記すすぎ洗浄手段及び前記乾燥手段には、洗浄された円筒体を次ぎの手段に順次移送できるようにウォーキングビームを設けていることを特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金製の円筒体の洗浄装置。 - 円筒体の内面及び外面を軸方向に移動するスプレーノズルは、円筒体の直径方向に移動可能に設けていることを特徴とする請求項8また9に記載のアルミニウムまたはアルミニウム合金製の円筒体の洗浄装置。
- 駆動ローラーを含む複数のローラーは、それぞれを洗浄する液を噴射する洗浄ノズルを設けていることを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載のアルミニウムまたはアルミニウム合金製の円筒体の洗浄装置。
- 切粉洗浄手段、脱脂洗浄手段、すすぎ洗浄手段は、それぞれを区切る昇降シッターが設けられていることを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載のアルミニウムまたはアルミニウム合金製の円筒体の洗浄装置。
- 切粉洗浄手段、脱脂洗浄手段、すすぎ洗浄手段は、それぞれに洗浄液の受け皿が設けられていることを特徴とする請求項9〜12のいずれかに記載のアルミニウムまたはアルミニウム合金製の円筒体の洗浄装置。
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2004
- 2004-10-06 JP JP2004293306A patent/JP2006106380A/ja active Pending
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