JP5416819B1 - 建物用設備設置構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】建物用設備の大きな重量による建物への悪影響を無視できる程度にすることができる建物用設備設置構造を提供する。
【解決手段】建物1の屋外側に建物用設備としての蓄電池6を設置するための建物用設備設置構造であって、建物1の建物本体1A下部の建物基礎としての布基礎1Bから離隔して、地盤面よりも高い上面を有し、布建物1Bの底面の深さ位置よりも浅い深さ位置の底面を有する建物用設備設置用基礎としての蓄電池設置用基礎2が設けられ、蓄電池設置用基礎2の上に蓄電池6が設置された構成とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物の屋外側に蓄電池などの建物用設備を設置するための建物用設備設置構造に関するものである。
従来から、建物の屋外に様々な建物用設備を設置することがなされている(特許文献1〜3等を参照)。
また、安定した温度環境等を考慮して、建物の屋外側に建物用設備として、蓄電池を設置することもなされている(特許文献4等を参照)。
特開平08−75269号公報 特開2008−208650号公報 特開2012−21702号公報 特開2002−81765号公報
しかしながら、特許文献1〜4のような従来の建物用設備設置構造では、蓄電池のように、大容量化が進み、その重量も大きくなってきている建物用設備を、特に、既設の建物などに設置すると、建物基礎などに、大きな重量により過剰な荷重や土圧がかかり、既設の建物自体に悪影響を与えてしまうおそれがあった。
そこで、本発明は、建物用設備の大きな重量による建物への悪影響を無視できる程度にすることができる建物用設備設置構造を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の建物用設備設置構造は、建物の屋外側に建物用設備を設置するための建物用設備設置構造であって、前記建物の建物本体下部の建物基礎から離隔して、地盤面よりも高い上面を有し、該建物基礎の底面の深さ位置よりも浅い深さ位置の底面を有する建物用設備設置用基礎が設けられ、該建物用設備設置用基礎の上に前記建物用設備が設置されていることを特徴とする。
ここで、前記建物用設備設置用基礎の上面の高さ位置は、前記建物基礎の上端の高さ位置よりも低いとよい。
また、前記建物用設備は、架台を介して、前記建物用設備設置用基礎の上に設置されているとよい。
さらに、前記架台は、前記建物用設備設置用基礎にアンカーボルトで固定されているとよい。
また、前記建物用設備の周囲を覆うカバーが設けられているとよい。
さらに、前記建物の周囲には塀が設けられているときは、前記建物用設備設置用基礎は、前記塀とも離隔して設けられているとよい。
また、前記建物用設備設置用基礎の内部に中空部を有していてもよい。
さらに、前記建物用設備設置用基礎の内部に軽量化部材が設けられていてもよい。
このような本発明の建物用設備設置構造は、建物の屋外側に建物用設備を設置するための建物用設備設置構造であって、建物の建物本体下部の建物基礎から離隔して、地盤面よりも高い上面を有し、建物基礎の底面の深さ位置よりも浅い深さ位置の底面を有する建物用設備設置用基礎が設けられ、建物用設備設置用基礎の上に建物用設備が設置された構成とされている。
こうした構成なので、建物用設備設置用基礎の上面が地盤面より高いため、浸水による建物用設備への害を防止することができるうえに、建物用設備設置用基礎の底面は、建物基礎の底面の深さ位置よりも浅い深さ位置であるため、建物用設備設置用基礎全体の重量を軽くでき、さらには、建物用設備設置用基礎は、建物基礎から離隔して設けられているため、建物基礎に過剰な土圧がかかることなく、建物用設備の大きな重量による建物への悪影響を無視できる程度にすることができる。
ここで、建物用設備設置用基礎の上面の高さ位置は、建物基礎の上端の高さ位置よりも低い場合は、建物用設備設置用基礎の軽量化を図ることができる。
また、建物用設備は、架台を介して、建物用設備設置用基礎の上に設置されている場合は、この架台の高さ分、さらに建物用設備が設置される位置が地盤面よりも高くなり、浸水による建物用設備への害をより確実に防止することができるうえに、この架台の内部の空間を利用して建物用設備からの配線等を容易に行うことができる。
さらに、架台は、建物用設備設置用基礎にアンカーボルトで固定されている場合は、架台に大きな引抜耐力を持たせることができるので、地震などによる大きな揺れがあっても、建物用設備の転倒を防止することができる。
また、建物用設備の周囲を覆うカバーが設けられている場合は、カバーにより建物用設備の日除けや雪除けが行え、故障のおそれを低減させることができる。
さらに、建物の周囲には塀が設けられており、建物用設備設置用基礎は、塀とも離隔して設けられている場合は、建物用設備の大きな重量による塀への悪影響も無視できる程度にすることができる。
また、建物用設備設置用基礎の内部に中空部を有する場合は、建物用設備設置用基礎の更なる軽量化を図ることができる。
さらに、建物用設備設置用基礎の内部に軽量化部材が設けられている場合は、建物用設備設置用基礎の更なる軽量化及び耐力の向上を図ることができる。
実施例1の建物用設備設置構造を備えた建物の概略構成を説明する説明図である。 実施例2の建物用設備設置構造を備えた建物の概略構成を説明する説明図である。 実施例3の建物用設備設置構造を備えた建物の概略構成を説明する説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面に示す実施例1〜3に基づいて説明する。
先ず、実施例1の構成について説明する。
図1は、実施例1の建物用設備設置構造を備えた建物1の概略構成を示している。
まず、この建物1は、地盤に打設された建物基礎としての布基礎1Bの上に建物本体1Aが構築されて成る。
そして、布基礎1B及び建物1の周囲に設けられた塀4から離隔して、内部に鉄筋(図示せず)が設けられた建物用設備設置用基礎としての蓄電池設置用基礎2が打設されて設けられている。
ここで、この蓄電池設置用基礎2の高さは、地盤面より320mm高く、建物基礎1Bの上端よりも80mm低くなるように設定されている。
また、この蓄電池設置用基礎2の底面は、布基礎1Bの底面の深さ位置よりも160mm浅い深さ位置に設定されている。
そして、蓄電池設置用基礎2の上に、架台5を介して、大容量で重量の大きな建物用設備としての蓄電池6が設置されている。
ここで、架台5は、アンカーボルト7,・・・により蓄電池設置用基礎2に固定されている。
また、蓄電池6は、その脚部が架台5の上面にボルトとナットにより固定されている。
なお、蓄電池設置用基礎2の下部には、支持力を大きくするための支持杭8が設けられている。
さらに、蓄電池設置用基礎2の上には、二点鎖線で示したように、蓄電池6をカバー3が設けられている。
また、蓄電池6の配線は、図示を省略したが、鞘管に包まれた状態で、建物1側に配線されている。
次に、実施例1の作用効果について説明する。
このような実施例1の建物用設備設置構造は、建物1の屋外側に建物用設備としての蓄電池6を設置するための建物用設備設置構造である。
そして、建物1の建物本体1A下部の建物基礎としての布基礎1Bから離隔して、地盤面よりも高い上面を有し、布建物1Bの底面の深さ位置よりも浅い深さ位置の底面を有する建物用設備設置用基礎としての蓄電池設置用基礎2が設けられ、蓄電池設置用基礎2の上に蓄電池6が設置された構成とされている。
こうした構成なので、蓄電池設置用基礎2の上面が地盤面より高いため、浸水による蓄電池6への害を防止することができるうえに、蓄電池設置用基礎2の底面は、布基礎1Bの底面の深さ位置よりも浅い深さ位置であるため、蓄電池設置用基礎2全体の重量を軽くでき、さらには、蓄電池設置用基礎2は、布基礎1Bから離隔して設けられているため、布基礎1Bに過剰な土圧がかかることなく、蓄電池6の大きな重量による建物1への悪影響を無視できる程度にすることができる。
ここで、蓄電池設置用基礎2の上面の高さ位置は、布基礎1Bの上端の高さ位置よりも低い。
このため、蓄電池設置用基礎2の軽量化を図ることができる。
また、蓄電池6は、架台5を介して、蓄電池設置用基礎2の上に設置されている。
このため、この架台5の高さ分、さらに蓄電池6が設置される位置が地盤面よりも高くなり、浸水による蓄電池6への害をより確実に防止することができるうえに、この架台5の内部の空間を利用して蓄電池6からの配線等を容易に行うことができる。
さらに、架台5は、蓄電池設置用基礎2にアンカーボルト7,・・・で固定されている。
このため、架台5に大きな引抜耐力を持たせることができるので、地震などによる大きな揺れがあっても、蓄電池6の転倒を防止することができる。
また、蓄電池6の周囲を覆うカバー3が設けられている。
このため、カバー3により蓄電池6の日除けや雪除けが行え、故障のおそれを低減させることができる。
さらに、建物1の周囲には塀4が設けられており、蓄電池設置用基礎2は、塀4とも離隔して設けられている。
このため、蓄電池6の大きな重量による塀4への悪影響も無視できる程度にすることができる。
次に、実施例2について説明する。
なお、実施例1で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
図2は、実施例2の建物用設備設置構造を備えた建物1の概略構成を示している。
この実施例2の建物用設備設置構造では、建物用設備設置用基礎としての蓄電池設置用基礎2の内部に中空部9を有することが実施例1の建物用設備設置構造と主に異なる。
このため、中空部9を有する分、蓄電池設置用基礎2の更なる軽量化を図ることができる。
なお、他の構成及び作用効果については、実施例1と略同様であるので説明を省略する。
次に、実施例3について説明する。
なお、実施例1で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
図3は、実施例3の建物用設備設置構造を備えた建物1の概略構成を示している。
この実施例3の建物用設備設置構造では、建物用設備設置用基礎としての蓄電池設置用基礎2の内部に軽量化部材(EPS材)10が設けられていることが実施例1の建物用設備設置構造と主に異なる。
このため、軽量化部材(EPS材)10を設けた分、蓄電池設置用基礎2の更なる軽量化及び耐力(特に圧縮耐力)の向上を図ることができる。
なお、他の構成及び作用効果については、実施例1と略同様であるので説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明を実施するための形態を実施例1〜3に基づいて詳述してきたが、具体的な構成は、これら実施例1〜3に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、上記した実施例1〜3では、建物基礎として、布基礎1Bの建物に実施したが、これに限定されず、その他の基礎の建物に実施してもよい。
また、上記した実施例1〜3では、建物1の周囲に塀4が設けられたものに実施したが、これに限定されず、塀4が設けられていないものに実施してもよい。
さらに、上記した実施例1〜3では、架台5を設けて実施したが、これに限定されず、架台5を設けずに実施してもよい。
また、上記した実施例1〜3では、建物用設備として、蓄電池6を用いて実施したが、これに限定されず、例えば、給湯機やエアーコンディショナの室外機などを用いて実施してもよい。
さらに、上記した実施例1〜3では、建物用設備設置用基礎としての蓄電池設置用基礎2を打設して実施したが、これに限定されず、例えば、建物用設備設置用基礎としての蓄電池設置用基礎2として、工場等で製造したプレキャスト部材を用いて実施してもよい。
また、上記した実施例1〜3では、特に既存の建物に実施するのが好適であるが、新築の建物に実施してもよい。
さらに、上記した実施例3では、軽量化部材10としてEPS材を用いて実施したが、これに限定されず、例えば、EPS材に代えて土などを用いて実施してもよい。
1 建物
1A 建物本体
1B 布基礎(建物基礎)
2 蓄電池設置用基礎(建物用設備設置用基礎)
3 カバー
4 塀
5 架台
6 蓄電池(建物用設備)
7 アンカーボルト
8 支持杭
9 中空部
10 軽量化部材

Claims (9)

  1. 建物の屋外側に建物用設備を設置するための建物用設備設置構造であって、
    前記建物の建物本体下部の建物基礎から離隔して、地盤面よりも高い上面を有し、該建物基礎の底面の深さ位置よりも浅い深さ位置の底面を有する建物用設備設置用基礎が設けられ、該建物用設備設置用基礎の上に前記建物用設備が設置されていることを特徴とする建物用設備設置構造。
  2. 前記建物用設備設置用基礎の上面の高さ位置は、前記建物基礎の上端の高さ位置よりも低いことを特徴とする請求項1に記載の建物用設備設置構造。
  3. 前記建物用設備は、架台を介して、前記建物用設備設置用基礎の上に設置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の建物用設備設置構造。
  4. 前記建物用設備は蓄電池であり、前記架台は、該蓄電池からの配線に利用可能な内部空間を有することを特徴とする請求項3に記載の建物用設備設置構造。
  5. 前記架台は、前記建物用設備設置用基礎にアンカーボルトで固定されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の建物用設備設置構造。
  6. 前記建物用設備の周囲を覆うカバーが設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の建物用設備設置構造。
  7. 前記建物の周囲には塀が設けられており、前記建物用設備設置用基礎は、前記塀とも離隔して設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の建物用設備設置構造。
  8. 前記建物用設備設置用基礎の内部に中空部を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の建物用設備設置構造。
  9. 前記建物用設備設置用基礎の内部に軽量化部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の建物用設備設置構造。
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