JP3974926B1 - 仮設住宅及び該仮設住宅に用いられるプレキャストボックスカルバートの利用方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】強度、防音・防熱等に対する対応が十分で、地震・余震・豪雪・火山噴火・暴風・土石流等の過酷な自然環境にも十分対応可能なプレキャストボックスカルバートと収納体を用いたユニット式建物及びその組付け方法を提供することにある。
【解決手段】連結体(プレキャストボックスカルバートが複数個連結)10の中空部に収納体20が配設されるユニット式建物Bであって、収納体20が連結体10を構成する各単函(プレキャストボックスカルバート)との間の少なくとも3方に空気層30が設けられるように配設される。
【選択図】図9
【解決手段】連結体(プレキャストボックスカルバートが複数個連結)10の中空部に収納体20が配設されるユニット式建物Bであって、収納体20が連結体10を構成する各単函(プレキャストボックスカルバート)との間の少なくとも3方に空気層30が設けられるように配設される。
【選択図】図9
Description
本発明は仮設住宅及び該仮設住宅に用いられるプレキャストボックスカルバートの利用方法に係り、特に地震・余震・豪雪・火山噴火・暴風・土石流などの過酷な自然環境にも耐えられる仮設住宅及び該仮設住宅に用いられるプレキャストボックスカルバートの利用方法に関する。
従来、我国の仮設住宅はユニットハウス単体、もしくは複数をつなぎ合せて30〜50家族が集団で利用するようになっている。これらは、自然災害で家を失ったり、居住地域が危険地域に指定された場合に、その地域の住民が利用するというのが通例である。
しかし、これらユニットハウス仮設住宅は、防音・防熱、強度等に対する対応が十分になされておらず、地震・余震・豪雪・火山噴火・暴風・土石流などの過酷な自然環境に対して十分な安全性を保証するものではないため、被災地からかなり離れた一定以上の面積のある場所に、多数の被災者を収容する目的で建設されていた。また、ユニットハウスの強度を上げる場合には補強工事・大幅な仕様変更など莫大なコストがかかると共に、仕様変更されたユニットハウスについては短期間のリース・レンタルにおいて問題が生じる可能性があった。
しかし、これらユニットハウス仮設住宅は、防音・防熱、強度等に対する対応が十分になされておらず、地震・余震・豪雪・火山噴火・暴風・土石流などの過酷な自然環境に対して十分な安全性を保証するものではないため、被災地からかなり離れた一定以上の面積のある場所に、多数の被災者を収容する目的で建設されていた。また、ユニットハウスの強度を上げる場合には補強工事・大幅な仕様変更など莫大なコストがかかると共に、仕様変更されたユニットハウスについては短期間のリース・レンタルにおいて問題が生じる可能性があった。
そこで、従来、堅牢で天災に強いユニットハウスが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1では、落石や土砂崩れ、台風等の自然災害が多発する地域において用いることができるユニットハウスが提案されている。この特許文献1に記載のユニットハウスは、床フレーム、柱、屋根フレーム等の全体が鉄骨構造を成しており、さらに、屋根及び外壁のパネルを鉄板にて設けた構成とされている。
特許文献1では、落石や土砂崩れ、台風等の自然災害が多発する地域において用いることができるユニットハウスが提案されている。この特許文献1に記載のユニットハウスは、床フレーム、柱、屋根フレーム等の全体が鉄骨構造を成しており、さらに、屋根及び外壁のパネルを鉄板にて設けた構成とされている。
また、特許文献2では、火事や地震等の天災に強いユニットハウスが提案されている。この特許文献2に記載のユニットハウスは、コンクリート四角筒体の組み合わせから成り、各筒体コンクリートをレール上を滑走させることにより移動させ、ボルトによって螺着される構成となっている。
しかしながら、特許文献1に記載のユニットハウスでは、屋根に用いられた鉄板の厚さを9mm〜15mmの範囲を適当としており、豪雪地域での雪荷重に耐えるだけの強度を維持することが困難であった。また、免震機能を備えていないため、余震の続く震災地での使用には適さないという不都合があった。屋根に用いられた鉄板の厚さを災害等のレベルにより変更することも可能である旨記載されているが、このようにすると莫大なコストがかかってしまうという問題が生じる。
また、特許文献2に記載のユニットハウスでは、コンクリートを使用することによる強度効果は得られるが、免震機能を備えていないため、余震の続く震災地での使用には適さないという不都合があった。また、特許文献2に記載のユニットハウスは、単に筒体コンクリートを組み合わせたものであり、防音、防熱等の生活環境に対する対応がなされておらず、被災地での仮設住宅としては適さないという問題があった。
本発明の目的は、予期しない荷重等にも耐えることが可能であり、防音・防熱、強度等に対する対応が十分で、地震・余震・豪雪・火山噴火・暴風・土石流等の過酷な自然環境にも十分対応可能な仮設住宅及び該仮設住宅に用いられるプレキャストボックスカルバートの利用方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、使用するプレキャストボックスカルバートに傷を付けず、使用後のプレキャストボックスカルバートを再利用することが可能な仮設住宅及び該仮設住宅に用いられるプレキャストボックスカルバートの利用方法を提供することにある。
前記課題は、請求項1の仮設住宅によれば、使用されるプレキャストボックスカルバートを再利用することが可能なプレキャストボックスカルバートと収納体を用いた仮設住宅において、前記プレキャストボックスカルバートは、他のプレキャストボックスカルバートとの連結部を除いて一切の加工が行われていないものであって、複数個連結されるプレキャストボックスカルバートと、該プレキャストボックスカルバートの中空部に装着される収納体と、を備え、該収納体は、前記プレキャストボックスカルバートの内部底面に配設された台座上に載置されると共に、前記収納体の上面に設けられた台座と前記収納体との間に設けられたエアージャッキに空気又は窒素ガスを充填して固定されたこと、により解決される。
このように、本発明の仮設住宅では、複数個連結されたプレキャストボックスカルバートの中空部に収納体が装着され、該収納体が上面からエアージャッキによって押圧されることにより確実に固定される。またエアージャッキが免震手段として作用することにより、振動等の衝撃に耐えることができ、空気層が設けられることによって、防音、防熱等の効果を得ることができる。さらにプレキャストボックスカルバートには他のプレキャストボックスカルバートとの連結部を除いて一切の加工が行われておらず、ボックスカルバートとして再利用することが可能である。
また、前記課題は、請求項2の仮設住宅によれば、使用されるプレキャストボックスカルバートを再利用することが可能なプレキャストボックスカルバートと収納体を用いた仮設住宅において、前記プレキャストボックスカルバートは、他のプレキャストボックスカルバートとの連結部を除いて一切の加工が行われていないものであって、複数個連結されるプレキャストボックスカルバートと、該プレキャストボックスカルバートの中空部でプレキャストボックスカルバートとの間の少なくとも3方に空気層が設けられるように装着される収納体と、該収納体と前記プレキャストボックスカルバートとの間に設けられ、前記収納体を固定する緩衝手段と、を備え、前記複数個連結されたプレキャストボックスカルバートの端部側に位置する開口部は、前記収納体に形成されたドア部および/または窓部の位置に相当する部分に開口部が形成されたカバープレートによって塞がれたこと、により解決される。
このように、本発明の仮設住宅では、複数個連結されたプレキャストボックスカルバートの中空部に収納体が装着され、収納体に形成されたドア部および/または窓部の位置に相当する部分に開口部が形成されたカバープレートによって複数個連結されたプレキャストボックスカルバートの端部側に位置する開口部が塞がれることにより、居住性や通行、風通しなどを良好にすることが可能となる。また、収納体とプレキャストボックスカルバートとの間に空気層が設けられることにより防音、防熱等の効果を得ることができ、収納体が緩衝手段によって固定されることにより振動等の衝撃に耐えることが可能である。
また、前記課題は、請求項3の仮設住宅に用いられるプレキャストボックスカルバートの利用方法によれば、仮設住宅として使用されると共に使用後には再利用することが可能なプレキャストボックスカルバートの利用方法であって、前記プレキャストボックスカルバートを所定位置に移動するプレキャストボックスカルバート移動工程と、プレキャストボックスカルバート移動工程により所定位置に配置された前記プレキャストボックスカルバートを複数個連結するプレキャストボックスカルバート連結工程と、前記複数個連結されたプレキャストボックスカルバートの中空部に居住空間を形成する収納体を流体キャスターを用いて搬入し装着させる収納体装着工程と、前記再利用するときには、前記複数個連結されたプレキャストボックスカルバートの中空部から前記収納体を運び出す収納体搬出工程と、前記複数個連結されたプレキャストボックスカルバートを分離させるプレキャストボックスカルバート分離工程と、分離された前記プレキャストボックスカルバートを搬送するプレキャストボックスカルバート搬送工程と、を含み、前記収納体装着工程では、前記収納体を前記プレキャストボックスカルバートの内部底面に配設された台座上に載置させ、前記収納体の上面にも台座を設け、前記収納体の上面に設けられた台座と前記収納体との間にエアージャッキを設けて該エアージャッキに空気又は窒素ガスを充填させることにより前記収納体を固定し、前記プレキャストボックスカルバート搬送工程によって搬送された前記プレキャストボックスカルバートは、他のプレキャストボックスカルバートとの連結部を除いて一切の加工が行われておらず、ボックスカルバートとして再利用されること、により解決される。
このように、本発明の仮設住宅に用いられるプレキャストボックスカルバートの利用方法では、プレキャストボックスカルバートを複数個連結させて、収納体をプレキャストボックスカルバートの内部底面に配設された台座上に載置させ、エアージャッキによって上面から押圧することにより、振動等の衝撃に耐えることが可能な仮設住宅を得ることができる。また、プレキャストボックスカルバートには他のプレキャストボックスカルバートとの連結部を除いて一切の加工が行われておらず、ボックスカルバートとして再利用することが可能である。
また、前記課題は、請求項4の仮設住宅に用いられるプレキャストボックスカルバートの利用方法によれば、仮設住宅として使用されると共に使用後には再利用することが可能なプレキャストボックスカルバートの利用方法であって、前記プレキャストボックスカルバートを所定位置に移動するプレキャストボックスカルバート移動工程と、プレキャストボックスカルバート移動工程により所定位置に配置された前記プレキャストボックスカルバートを複数個連結するプレキャストボックスカルバート連結工程と、前記複数個連結されたプレキャストボックスカルバートの中空部に居住空間を形成する収納体を流体キャスターを用いて搬入し、前記プレキャストボックスカルバートとの間の少なくとも3方に空気層が設けられるように装着させる収納体装着工程と、前記再利用するときには、前記複数個連結されたプレキャストボックスカルバートの中空部から前記収納体を運び出す収納体搬出工程と、前記複数個連結されたプレキャストボックスカルバートを分離させるプレキャストボックスカルバート分離工程と、分離された前記プレキャストボックスカルバートを搬送するプレキャストボックスカルバート搬送工程と、を含み、前記収納体装着工程では、前記収納体を前記プレキャストボックスカルバートと前記収納体との間に設けられた緩衝手段によって固定した後、前記複数個連結されたプレキャストボックスカルバートの端部側に位置する開口部を、前記収納体に形成されたドア部および/または窓部の位置に相当する部分に開口部が形成されたカバープレートによって塞ぎ、前記プレキャストボックスカルバート搬送工程によって搬送された前記プレキャストボックスカルバートは、他のプレキャストボックスカルバートとの連結部を除いて一切の加工が行われておらず、ボックスカルバートとして再利用されること、により解決される。
本発明の仮設住宅及び該仮設住宅に用いられるプレキャストボックスカルバートの利用方法によれば、プレキャストボックスカルバートを複数個連結させ、その中空部に収納体を配設しているため、雪荷重や振動等の衝撃に耐えることができ、防音、防熱等の効果を有する仮設住宅を得ることができる。これにより、地震・余震・豪雪・火山噴火・暴風・土石流等の過酷な自然環境でも使用することが可能となる。
さらに、プレキャストボックスカルバートには他のプレキャストボックスカルバートとの連結部を除いて一切の加工が行われていないため、プレキャストボックスカルバートを本来の使用目的であるボックスカルバートへ再利用することが可能であり、さらに、コンクリート製品であるプレキャストボックスカルバートは劣化する心配がなく長時間使用・保管する事が可能なため、リース・レンタル方式が可能となり、自治体等使用者のコスト負担を最小限に抑えることが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
図は本発明の実施形態を示すものであり、図1はプレキャストボックスカルバートと収納体を用いた仮設住宅の斜視図、図2は図1に用いられるプレキャストボックスカルバートの単函の斜視図、図3は図2のプレキャストボックスカルバートを複数個連結した連結体の斜視図、図4はプレキャストボックスカルバートの連結部分を示す説明図、図5はプレキャストボックスカルバートの連結体に収納体を装着する説明図、図6はプレキャストボックスカルバートの連結体に収納体を装着する工程の説明図である。図7はエアージャッキの説明図、図8は仮設住宅の図1のA−A断面図、図9は別の例を示す図8と同様な断面図、図10はプレキャストボックスカルバートの連結例を示した説明図である。
図は本発明の実施形態を示すものであり、図1はプレキャストボックスカルバートと収納体を用いた仮設住宅の斜視図、図2は図1に用いられるプレキャストボックスカルバートの単函の斜視図、図3は図2のプレキャストボックスカルバートを複数個連結した連結体の斜視図、図4はプレキャストボックスカルバートの連結部分を示す説明図、図5はプレキャストボックスカルバートの連結体に収納体を装着する説明図、図6はプレキャストボックスカルバートの連結体に収納体を装着する工程の説明図である。図7はエアージャッキの説明図、図8は仮設住宅の図1のA−A断面図、図9は別の例を示す図8と同様な断面図、図10はプレキャストボックスカルバートの連結例を示した説明図である。
本発明の仮設住宅に用いられるプレキャストボックスカルバートの利用方法は、プレキャストボックスカルバートを複数個連結させ、その中空部に収納体を配設して仮設住宅とし、使用後にはプレキャストボックスカルバートを本来の使用目的であるボックスカルバートへ再利用できるようにしたものである。
本発明に係る仮設住宅Bは、プレキャストボックスカルバート11と、収納体20と、を主たる構成要素としている。
本例のプレキャストボックスカルバート(以下「単函」という)11と収納体20を用いた仮設住宅Bは、複数個連結されたプレキャストボックスカルバート(以下、「連結体」という)10の中空部12に、収納体20が連結体(プレキャストボックスカルバートが複数個連結)10との間の4方に空気層30が設けられるように配設されている。
本発明に係る仮設住宅Bは、プレキャストボックスカルバート11と、収納体20と、を主たる構成要素としている。
本例のプレキャストボックスカルバート(以下「単函」という)11と収納体20を用いた仮設住宅Bは、複数個連結されたプレキャストボックスカルバート(以下、「連結体」という)10の中空部12に、収納体20が連結体(プレキャストボックスカルバートが複数個連結)10との間の4方に空気層30が設けられるように配設されている。
本例では、単函(又はプレキャストボックスカルバート)11として、図2に示すように現在ボックスカルバートに代表されて使用されている方形のものを使用している。方形の単函11を使用することによって、地盤造成工事を行なう必要がなくなり、さらに、安定性がもたらされる。
単函11は、断面のサイズを自由自在に形成することができ、一般的にはコンクリートの厚みは一定で、十分な防音・断熱効果を維持し、外力に対する強度は、主として鉄筋のサイズ・本数により調整される。
また、自然災害による住民の避難用仮設住宅は、その性格上迅速に設置され、かつ固定設備でなくリース・レンタルが可能なものでなくてはならないが、単函11は長期間工場に保管し、いざというときに迅速に出荷することが可能である。
単函11の長さは、現場への輸送トラックの積載荷重・荷下ろし・据付時のクレーン吊り能力によって決められる。一般的に1〜2mのものが多いが、標準ユニットハウスのサイズから判断して、本例では断面内サイズが2800(横)×2800(縦)×1000(深さ)〔mm〕、コンクリート部の肉厚が220〜240〔mm〕の標準型を1例として説明する。なお、単函11のサイズはこれに限定されるものではない。
本例に用いた単函11の自重は約7トンであり、15トン車で2函ずつ設置現場に運ばれ、吊り能力25〜35トンクラスのクレーンで荷下ろし・組立・据付を行う。
図3に示すように、単函11は中空部12が水平方向に連通するように複数個配設され、各々の接続面で連結手段によって連結(接続)される。連結(接続)は、公知の連結手段によって行われればよく、図4に示すように、本例では、単函11の4隅に切欠孔11a...を形成し、連結用の金具11bとボルトナット11c,11dによって螺着している。なお、連結(接続)は、ボルトナットに限らず、単函11を継ぎ手で行う技術、PC鋼材の緊締により行う技術、ワンタッチ・ジョイントによる接続で行う技術等で固定することが可能である。また、単函11と単函11の接続部は、現在公知のボックスカルバートの設置工事で採用されている防水処置をおこなうことにより、豪雨・豪雪によって連結体10の内部に水が入ることはない。
なお、連結する単函11の数は、連結体10内に配設される収納体20の大きさや、組み合わせによって決められ、中空部12に配設される収納体20としては、既存のユニットハウス等を使用すればよい。
本例の図5で例示した収納体20の寸法形状は2240(横)×2560(縦)×3845(深さ)〔mm〕、自重が760〔kg〕であるが、これに限定されるものではない。また、複数の収納体20を組み合わせて使用してもよく、その場合には、図10に示すように単函11を所望数だけ連結して使用する。
次に、収納体20を連結体10の中空部12に搬入して装着させる方法について説明する。本例では、収納体20を連結体10の中空部12に搬入する方法として、流体キャスター50を使用した例を示す。
図6に示すように、連結体10の底面端部には、流体キャスター50による収納体20の移動が可能となるように、連結体10から外側に向けて低くなるように傾斜した板部材51が設置される。
図6に示すように、連結体10の底面端部には、流体キャスター50による収納体20の移動が可能となるように、連結体10から外側に向けて低くなるように傾斜した板部材51が設置される。
本例の流体キャスター50としては、エアキャスターを用いているが、流体キャスター50としてはウオーターキャスターを用いてもよい。このときに、流体キャスター50の移動範囲にスキッド面としての軌道面52を形成する。本例では軌道面52として、薄いトタン板を敷設しているが、トタン板に限らず、コンクリート面が十分に円滑になるようなフィルム等を敷設するように構成することもできる。なお、本例では特許第3294186号に記載の流体キャスターを使用している。
軌道面52上で、収納体20の底面4隅に流体キャスター50を装着して配置し、3kg/cm2前後のエアーを供給することで3/1000〜10/1000程度の摩擦力、即ち約8kgの押・引力で移動させることが可能となる。また、流体キャスター50を用いることにより、収納体20を組み合わせる構成として自重が約2トンとなる場合でも、約20kgの押・引力で移動させることが可能であり、作業員1〜2名で移動させることが可能となる。
流体キャスター50で収納体20を連結体10の内部に搬入した後、流体キャスター50への空気供給を止め、収納体20を連結体10の内部底面に配設された台座60に乗せ、流体キャスター50を引き抜いて外す。本例では、台座60が収納体20の底面4隅に当たるように設置されている。
これにより、収納体20は連結体10を構成する各単函11との間の上下左右4方に空気層30が設けられるように配設される。このように、空気層30を設けることにより、防音・断熱の効果を得ることが可能となる。
なお、台座を設けずに、収納体20と連結体10との間の上左右3方に空気層30ができるように構成してもよい。
図8に示すように、空気層30には、収納体20を固定するための緩衝手段が配設される。本例では、緩衝手段として、エアージャッキ40を用いている。台座60を収納体20の上面4隅に当たるように配設し、それぞれにエアージャッキ40を挟み、5〜7Kg/cm2の空気又は窒素ガスを充填し、収納体20を上面4隅から押圧して、確実に固定する。エアージャッキ40は伸縮幅があるため、免震手段を備えている。
図7に示すようにエアージャッキ40は、圧力調整器42とコントロールボックス41を備えており、各エアージャッキ40には空気ボンベまたは窒素ボンベより圧力調整弁を介して所定圧力の空気又は窒素ガスが供給され、気温の変化、漏れ等により所定の圧力より下がった場合は自動的に所定の圧力まで充気できるシステムとしている。台座60、エアージャッキ40は、現地の状況をみて、必要ならば側面にも取り付けられる。これにより、収納体20をしっかりと固定することができる。
エアージャッキ40の性能は多種あるが、地震時に収納体20に作用する外力から判断し、本例で使用されるものの1例として、サイズが約250mm×250mm×22mm、容量0〜4.4トン、揚程0〜125mm、必要空気または窒素ガス量22リットルのエアージャッキ40が挙げられる。
なお、緩衝手段は、エアージャッキ40に限定されるものではなく、地震対策用ストッパー等を用いることも可能である。また、緩衝手段の配置位置や個数もこれに限定されるものではなく、収納体20の上下左右、どの面に当たるように配設してもよい。
また、図9に示すように、この空気層30には、断熱材31、空調ダクト32、電線保護管33、給水・汚水用パイプ34等が配設される。このように、収納体20と連結体10との間の少なくとも3方に空気層30が設けられることにより、防音・防熱効果を得ることができ、さらに、上述したように、空気層30を断熱材31、空調ダクト32、電線保護管33、給水・汚水用パイプ34等の配設空間として使用することができる。
また、連結体10の端部側に位置する開口部、多くは両端の開口部は採光・換気・出入り口として利用できるように、連結体10内部に配設される収納体20に形成されたドア部および/または窓部の位置に相当する部分に開口部70が形成されたコンクリート製のカバープレートPを配設して塞ぐように構成されている(図1,図5)。なお、本例のカバープレートPには、ダクトや電線保護管、給水・汚水用パイプ等が通る開口部71も形成されている。
単函11の上・下・側壁のコンクリート板には、採光用、換気用、出入り口用、配管・配線・ダクト用の穴加工は行わず、連結体10と収納体20の間隙並びにカバープレートPの部分のみを加工して、利用する。このような構成とすることにより、単函11をプレキャストボックスカルバートの本来の使用目的であるボックスカルバートへ再利用することが可能となる。
一般に、単函11及び連結体10全体の剛性は極めて高く、地震・強風による振動・移動・転倒・地盤の不当沈下による傾斜などは発生しない。通常連結体10の上方からの圧縮に対する強度は、地下3mでの埋設、地上で1トン/m2の輪荷重のトラックの走行に耐えるように設計されている。土の比重を1.8トンとすると深さ3mの土荷重は5.4トンとなり、輪荷重1トンを加えると6.4トン/m2に耐える事ができ、すなわち、6.4mの積雪に耐えることが可能である。
従来のユニットハウスによる仮設住宅・避難施設は、被災地からかなり離れた一定以上の面積のある場所に、多数の被災者を収容する目的で建設されていたが、本例では雪荷重や振動等の衝撃に強い単函11(及び連結体10)の中空部12に、収納体20を配設した構成とすることによって、危険地帯の住民や事業者が自宅や事業所の側に設置して、一時的に危険を回避するために使用することが可能となる。
さらに、連結体10全体の剛性が高いので、従来行っていたような地盤造成工事(基礎工事などを含む)や風荷重対策としてのワイヤーによるラッシング、災害等のレベルに合わせた補強工事・大幅な仕様変更を行う必要がなく、コストを低減することが可能となる。また、プレキャストボックスカルバートはメーカーが点在しており、日本全国どこでも手に入れることが可能である。
また、所定の目的を終了し、これらの単函11(及び連結体10)と収納体20を用いた仮設住宅Bを解体し、他の場所に移動するときは、組み立ての全く逆の作業を行えばよい。例えば、カバープレートP取り外し→配管・配線・ダクト類、緩衝手段取り外し→流体キャスター50にて収納体20移動→連結体10の接続ボルト取り外し→単函11に分離→クレーンにてトラックに乗せて移動するなど、流体キャスターを利用することにより、解体作業も人力で行うことが可能となり、大がかりな装置を必要としない。
使用後分離された単函11は、他のプレキャストボックスカルバートとの連結部を除いて何ら傷を付けておらず、プレキャストボックスカルバートの本来の使用目的であるボックスカルバートへ再利用することが可能となっている。また、コンクリート製品なので劣化する心配がなく長時間使用・保管する事が可能なため、リース・レンタル方式が可能となり、自治体等の使用者へのコスト負担を最小限に押さえることができる。
また、収納体20としてユニットハウス等の出荷が間に合わない場合は、連結体10の中で建築用パネル21を組立てて居住設備とすることも可能である。むしろこの方が床面積をより効率的に増やすことができ、コストも安価となる。本例では、プレキャストボックスカルバートを用いることで、自然外力は全て連結体10が負担するため、パネル21以外の強度部材は不要となり、このような構成とすることが可能となる。
図11乃至図17は、他の参考例に係るプレキャストボックスカルバートと収納体を用いた仮設住宅を説明する図であり、図11はプレキャストボックスカルバートと収納体を用いた仮設住宅の図1のA−A断面に相当する断面図、図12は更に他の参考例の図11と同様な断面図、図13はプレキャストボックスカルバートの連結体10に収納体としてのユニットハウスと建築用パネルを配設した状態の平面図、図14は他の参考例の図13と同様な平面図、図15は図14に用いられた接続用函の説明図、図16は他の参考例に係る仮設住宅を既存の居住建物に接続した例を示す斜視図、図17は他の参考例に係るプレキャストボックスカルバートと収納体を用いた仮設住宅の斜視図である。
これらの各実施例において、前記実施例と同一部材には、同一符号を付してその説明を省略する。
これらの各実施例において、前記実施例と同一部材には、同一符号を付してその説明を省略する。
(第2の実施形態)
図11は他の参考例に係るプレキャストボックスカルバートと収納体を用いた仮設住宅の図1のA−A断面に相当する断面図であり、本例では連結体10と収納体20を用いた仮設住宅において、収納体20を固定するための緩衝手段が収納体20の外側上下面に配設された例を示すものである。なお、緩衝手段には前記実施例と同様、エアージャッキ40を使用している。
図11は他の参考例に係るプレキャストボックスカルバートと収納体を用いた仮設住宅の図1のA−A断面に相当する断面図であり、本例では連結体10と収納体20を用いた仮設住宅において、収納体20を固定するための緩衝手段が収納体20の外側上下面に配設された例を示すものである。なお、緩衝手段には前記実施例と同様、エアージャッキ40を使用している。
本例ではこのような構成とするため、流体キャスター50で収納体20を連結体10の内部に搬入した後、流体キャスター50への空気供給を止め、収納体20を連結体10の内部底面に配設された台座60に乗せ、流体キャスター50を引き抜いて外す。台座60は収納体20の上面にも配設されて、連結体10の内部底面に配設された台座60と収納体20の上面に配設された台座60のそれぞれにエアージャッキ40を挟み込んで、5〜7Kg/cm2の空気又は窒素ガスを充填し、収納体20を上面及び底面からしっかりと固定する。なお、台座60は収納体20の上面・底面の4隅に当たるように設置されている。これにより、連結体10と収納体20の間には左右に各々280mm、上下各々120mmの空間が出来る。なお、台座60、エアージャッキ40は、連結体(プレキャストボックスカルバート)10と収納体20を用いた仮設住宅の据付現場における状況をみて、必要ならば側面にも取り付けられる。
このように、本例では伸縮幅のあるエアージャッキ40を収納体20の上面と底面に配設しているため、地震・余震に対してその揺れを吸収する免震装置としての機能を持たせることが可能となる。
また、エアージャッキ40のシステムや性能については前記実施例と同様のため説明を省略する。
また、エアージャッキ40のシステムや性能については前記実施例と同様のため説明を省略する。
(第3の実施形態)
図12は他の参考例に係るプレキャストボックスカルバートと収納体を用いた仮設住宅の図1のA−A断面に相当する断面図である。図12で示す例では、収納体20を固定するための緩衝手段が収納体20の外側上下面に配設されており、さらに単函11(及び連結体10)と、その中に配置される収納体20との間の空間(空気層30)を利用して、収納体20の周囲に、断熱材31を配置している。またこの空間(空気層30)を利用して、断熱材31の他に、空調ダクト32、給水・汚水用パイプ34、電線保護管33を含む収納体関連部材を配設している。本例では、空調ダクト32、給水・汚水用パイプ34、電線保護管33は、ポリエチレン樹脂をコルゲート状に成形加工したフレキシビリティに富んだコルゲートパイプなどを用いている。これにより、居住空間の快適性を確保している。
図12は他の参考例に係るプレキャストボックスカルバートと収納体を用いた仮設住宅の図1のA−A断面に相当する断面図である。図12で示す例では、収納体20を固定するための緩衝手段が収納体20の外側上下面に配設されており、さらに単函11(及び連結体10)と、その中に配置される収納体20との間の空間(空気層30)を利用して、収納体20の周囲に、断熱材31を配置している。またこの空間(空気層30)を利用して、断熱材31の他に、空調ダクト32、給水・汚水用パイプ34、電線保護管33を含む収納体関連部材を配設している。本例では、空調ダクト32、給水・汚水用パイプ34、電線保護管33は、ポリエチレン樹脂をコルゲート状に成形加工したフレキシビリティに富んだコルゲートパイプなどを用いている。これにより、居住空間の快適性を確保している。
図13は、他の参考例を示すものであり、プレキャストボックスカルバートの連結体10に収納体としてのユニットハウスと建築用パネルを配設した状態の平面図である。
本例の連結体10と収納体20を用いた仮設住宅Bは、収納体20として連結体10の中空部12に収納体としてのユニットハウスを配設したものと、連結体10の中空部12に建築用パネル21を配設したものとを組み合わせた構成となっている。このような構成とすることにより、パネル21を使用した空間を、トイレ・バス・ランドリー・キッチン等、あるいは、発電機、水タンク、灯油タンク等を置く倉庫・貯蔵庫として利用することができる。
本例の連結体10と収納体20を用いた仮設住宅Bは、収納体20として連結体10の中空部12に収納体としてのユニットハウスを配設したものと、連結体10の中空部12に建築用パネル21を配設したものとを組み合わせた構成となっている。このような構成とすることにより、パネル21を使用した空間を、トイレ・バス・ランドリー・キッチン等、あるいは、発電機、水タンク、灯油タンク等を置く倉庫・貯蔵庫として利用することができる。
図14は、更に他の参考例を示すものであり、プレキャストボックスカルバートの連結体10に収納体としてのユニットハウスと建築用パネルを装着した状態の平面図である。本例の仮設住宅Bは、単函11を水平方向に連設して、複数家族で使用可能な住居ユニットを構成しており、本例では、十字型になるように構成されているが、これに限定されるものではなく、L型、T型、コ型、ロ型等バリエーションは多様である。
本例の十字型は、前記実施例で述べた連結体10の中空部12に収納体20として連結体10の中空部12に収納体としてのユニットハウスを配設したものと、連結体10の中空部12に建築用パネル21を配設したものとを組み合わせた構成となっており、十字中心部は、図15に示すように、共用スペースとして使用されるように床・天井のみがコンクリート板で、4本のコンクリート柱81によって支えられ、4側面が開口して、連結体10と接続出来るプレキャストボックスカルバート(以下「接続用函」と言う)80を用いている。また、この接続用函80を2函接続して、より広い共用スペースを設ける構成としてもよい。この接続用函80は、用途に応じて開口部とコンクリート板の数を増減し、位置を変えて使用することも可能である。なお、連結体10を組み合わせたときの全体の剛性は極めて高く、地震・強風による振動・移動・転倒・地盤の不当沈下による傾斜などは発生しない。
図16は、さらに他の参考例に係る仮設住宅を既存の居住建物に接続した例を示す斜視図である。
本例の連結体10と収納体20を用いた仮設住宅Bは、本来使用している家Hの玄関に繋げる形で配設されている。
このように構成すると、豪雪地域において玄関を開けた時に雪が入り込んでくるのを防ぐことができ、また、雪荷重や地震により家屋が崩壊する危険が発生した場合に緊急避難所として使用することができる。
本例の連結体10と収納体20を用いた仮設住宅Bは、本来使用している家Hの玄関に繋げる形で配設されている。
このように構成すると、豪雪地域において玄関を開けた時に雪が入り込んでくるのを防ぐことができ、また、雪荷重や地震により家屋が崩壊する危険が発生した場合に緊急避難所として使用することができる。
図17は、他の参考例に係るプレキャストボックスカルバートと収納体20を用いた仮設住宅の斜視図である。本例では、豪雪地帯において、積雪が数メートルになるような地域で活用することを想定しているものである。すなわち、豪雪時は、連結体10、接続用函80の横方向からの出入り、給排気、換気が不可能になる恐れがあるので、その場合には、4側面が開口した接続用函80の開口部の所望箇所にコンクリート板を取り付けて側壁を形成し、上面コンクリート板を外し、その上部に予想積雪量に合わせて単函11を垂直に2〜4函組み、垂直方向に形成された中空部12に、給排気・換気用煙突84やダクト(不図示)を配設することにより給排気、換気が可能となる。また、中空部12には住民の出入りを可能とするためのはしご等を取付けることが可能である。なお、単函11の最上部には出入り口用の開口部82が形成された蓋83が取付けられている。
10‥連結体
11‥単函
11a‥切欠孔
11b‥金具
11c‥ボルト
11d‥ナット
12‥中空部
20‥収納体
21‥パネル
30‥空気層
31‥断熱材
32‥空調ダクト
33‥電線保護管
34‥給水・汚水用パイプ
40‥エアージャッキ
50‥流体キャスター
51‥板部材
52‥軌道面
60‥台座
70‥開口部
80‥接続用函
81‥柱
B‥仮設住宅
D‥ドア
H‥家
P‥カバープレート
W‥窓
11‥単函
11a‥切欠孔
11b‥金具
11c‥ボルト
11d‥ナット
12‥中空部
20‥収納体
21‥パネル
30‥空気層
31‥断熱材
32‥空調ダクト
33‥電線保護管
34‥給水・汚水用パイプ
40‥エアージャッキ
50‥流体キャスター
51‥板部材
52‥軌道面
60‥台座
70‥開口部
80‥接続用函
81‥柱
B‥仮設住宅
D‥ドア
H‥家
P‥カバープレート
W‥窓
Claims (4)
- 使用されるプレキャストボックスカルバートを再利用することが可能なプレキャストボックスカルバートと収納体を用いた仮設住宅において、
前記プレキャストボックスカルバートは、他のプレキャストボックスカルバートとの連結部を除いて一切の加工が行われていないものであって、
複数個連結されるプレキャストボックスカルバートと、該プレキャストボックスカルバートの中空部に装着される収納体と、を備え、
該収納体は、前記プレキャストボックスカルバートの内部底面に配設された台座上に載置されると共に、前記収納体の上面に設けられた台座と前記収納体との間に設けられたエアージャッキに空気又は窒素ガスを充填して固定されたことを特徴とする仮設住宅。 - 使用されるプレキャストボックスカルバートを再利用することが可能なプレキャストボックスカルバートと収納体を用いた仮設住宅において、
前記プレキャストボックスカルバートは、他のプレキャストボックスカルバートとの連結部を除いて一切の加工が行われていないものであって、
複数個連結されるプレキャストボックスカルバートと、該プレキャストボックスカルバートの中空部でプレキャストボックスカルバートとの間の少なくとも3方に空気層が設けられるように装着される収納体と、該収納体と前記プレキャストボックスカルバートとの間に設けられ、前記収納体を固定する緩衝手段と、を備え、
前記複数個連結されたプレキャストボックスカルバートの端部側に位置する開口部は、前記収納体に形成されたドア部および/または窓部の位置に相当する部分に開口部が形成されたカバープレートによって塞がれたことを特徴とする仮設住宅。 - 仮設住宅として使用されると共に使用後には再利用することが可能なプレキャストボックスカルバートの利用方法であって、
前記プレキャストボックスカルバートを所定位置に移動するプレキャストボックスカルバート移動工程と、
プレキャストボックスカルバート移動工程により所定位置に配置された前記プレキャストボックスカルバートを複数個連結するプレキャストボックスカルバート連結工程と、
前記複数個連結されたプレキャストボックスカルバートの中空部に居住空間を形成する収納体を流体キャスターを用いて搬入し装着させる収納体装着工程と、
前記再利用するときには、前記複数個連結されたプレキャストボックスカルバートの中空部から前記収納体を運び出す収納体搬出工程と、
前記複数個連結されたプレキャストボックスカルバートを分離させるプレキャストボックスカルバート分離工程と、
分離された前記プレキャストボックスカルバートを搬送するプレキャストボックスカルバート搬送工程と、を含み、
前記収納体装着工程では、前記収納体を前記プレキャストボックスカルバートの内部底面に配設された台座上に載置させ、前記収納体の上面にも台座を設け、前記収納体の上面に設けられた台座と前記収納体との間にエアージャッキを設けて該エアージャッキに空気又は窒素ガスを充填させることにより前記収納体を固定し、
前記プレキャストボックスカルバート搬送工程によって搬送された前記プレキャストボックスカルバートは、他のプレキャストボックスカルバートとの連結部を除いて一切の加工が行われておらず、ボックスカルバートとして再利用されることを特徴とした仮設住宅に用いられるプレキャストボックスカルバートの利用方法。 - 仮設住宅として使用されると共に使用後には再利用することが可能なプレキャストボックスカルバートの利用方法であって、
前記プレキャストボックスカルバートを所定位置に移動するプレキャストボックスカルバート移動工程と、
プレキャストボックスカルバート移動工程により所定位置に配置された前記プレキャストボックスカルバートを複数個連結するプレキャストボックスカルバート連結工程と、
前記複数個連結されたプレキャストボックスカルバートの中空部に居住空間を形成する収納体を流体キャスターを用いて搬入し、前記プレキャストボックスカルバートとの間の少なくとも3方に空気層が設けられるように装着させる収納体装着工程と、
前記再利用するときには、前記複数個連結されたプレキャストボックスカルバートの中空部から前記収納体を運び出す収納体搬出工程と、
前記複数個連結されたプレキャストボックスカルバートを分離させるプレキャストボックスカルバート分離工程と、
分離された前記プレキャストボックスカルバートを搬送するプレキャストボックスカルバート搬送工程と、を含み、
前記収納体装着工程では、前記収納体を前記プレキャストボックスカルバートと前記収納体との間に設けられた緩衝手段によって固定した後、前記複数個連結されたプレキャストボックスカルバートの端部側に位置する開口部を、前記収納体に形成されたドア部および/または窓部の位置に相当する部分に開口部が形成されたカバープレートによって塞ぎ、
前記プレキャストボックスカルバート搬送工程によって搬送された前記プレキャストボックスカルバートは、他のプレキャストボックスカルバートとの連結部を除いて一切の加工が行われておらず、ボックスカルバートとして再利用されることを特徴とした仮設住宅に用いられるプレキャストボックスカルバートの利用方法。
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JP2006106873A JP3974926B1 (ja) | 2006-04-07 | 2006-04-07 | 仮設住宅及び該仮設住宅に用いられるプレキャストボックスカルバートの利用方法 |
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JP2010018968A (ja) * | 2008-07-09 | 2010-01-28 | Achilles Corp | 建築用真空断熱ボード |
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