JPS6313195Y2 - - Google Patents

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JPS6313195Y2
JPS6313195Y2 JP14675482U JP14675482U JPS6313195Y2 JP S6313195 Y2 JPS6313195 Y2 JP S6313195Y2 JP 14675482 U JP14675482 U JP 14675482U JP 14675482 U JP14675482 U JP 14675482U JP S6313195 Y2 JPS6313195 Y2 JP S6313195Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、大規模火災等の対策として道路下
などに設けられる防火水槽に用いて好適な組立型
地下貯水槽に関する。
「従来の技術」 住宅用団地、工業用団地などを造成する地域開
発事業は、大規模地震火災に対処するため、消防
法などによつて単位造成面積ごとに防火水槽を設
けるように義務づけられている。この種の防火水
槽の大きさは国の示す消防水利の基準を指針とし
て、常時貯水量が40m3以上又は取水可能量が毎分
1m3以上で、かつ、連続40分以上の結水能力を有
するものと規定されている。このため、団地造成
地にあつては、造成上の制約から道路あるいは、
公園などの地下に有蓋式地下貯水槽を設ける場合
が多い。
ところで、この種の有蓋式地下貯水槽は、地表
より下に設けるという特殊性から次のような制約
がある。
(1) ガス、水道管などの埋設物を避けるための必
要な土被り(1〜1.5m)を取ること。
(2) 消防ポンプの吸引能力から、地盤面からの落
差すなわち地表から水槽底板までの最大深さが
4.5m以下であること。
(3) 最狭道路下に設ける場合の幅員(4m)など
を考慮しなければならないこと。
さらに、上述の制約の他吸管投入孔(マンホー
ル)と略々その直下にストレーナ投入用吸水ピツ
トを設けるように規定されている。
このような制約および規定のもとに、従来は、
現場打設による長方形、鉄筋コンクリート製の地
下貯水槽が設けられてきたが、品質管理の合理化
あるいは工期の短縮の面から、次第に、長方形、
プレハブコンクリート製の組立型地下貯水槽が設
けられるようになつてきている。
そのひとつに第1図と第2図に示すものが知ら
れている。これは、妻板1,2と両端が開口した
長方形状の箱形の函体3とからなり、上記函体3
は、この函体3の長手方向に直交する面で分割さ
れた複数の分割函体4…から構成され、これら分
割函体4と妻板1,2とをボルトを用いた複数の
継手金物5′又は長手方向の複数の緊張材5で一
体化して形成するものである。なお、図中6は吸
管投入口(マンホール)、7はマンホール6の蓋、
8は現場で打継がれるプレハブ式ピツトである。
「考案が解決しようとする問題点」 ところが、このような従来の組立型地下貯水槽
は函体断面積を大きくとるので函体巾が高さにく
らべて大きくとるのが一般的であるので頂底板の
板厚が厚くなるか鉄筋が増えることになる。又分
割函体4自身の大きさ(高さ及び幅)が大きく、
したがつてトラツク運搬に際して分割函体4自身
を横倒しにしても、高さ制限をクリアーできず、
分割函体4を工場から現場に運搬することに問題
を残している。また打設用型枠は従来からあるボ
ツクスカルバート用の延長線上にあるために別に
吸水ピツトを製作して現場にて打継ぐ方法がとら
れているのでコンクリートの打継部からの洩水が
起き易く水容器として大きな欠陥となつている。
この考案は、以上のような問題点を解決すべく
提案されたもので、トラツク運搬上の高さ制限を
十分クリアーして分割函体の運搬能率を向上する
ことができ、また据付後地表の車輌走行による垂
直荷重に対しても十分な強度を有しコストが安価
な上、現場での施工が容易で作業能率を向上させ
ることができ、しかも法規上の種々の制約に対し
ても十分に対処することのできる組立型地下貯水
槽を提供することを目的とする。
「問題点を解決するための手段」 そこで本考案は、妻板と両端が開口した函体と
からなり、上記函体はこの函体の長手方向に直交
する面で分割された複数の分割函体から構成さ
れ、これら分割函体と妻板とを長手方向の複数の
緊張材で一体化して形成されるコンクリート製組
立型地下貯水槽において、上記分割函体の分割断
面を垂直方向に長目の寸法比に設定し、頂部を円
弧状に、底部を水平状に形成するとともに、分割
函体のすくなくともひとつがその頂部にマンホー
ル取合い用の平坦部と開口部とを備えかつ該分割
函体底部のほぼマンホール直下位置に吸水ピツト
を底部と一体に型枠成形してなる構成としたもの
である。
「作用」 前記構成の組立型地下貯水槽は、分割函体をそ
の長手方向に連結して函体を形成し、妻板で函体
両端の開口部を覆い、これらを緊張材により一体
化することにより構築されるために、継目なし止
水材によりその止水性を確保し得るとともに、組
立を容易に実施することができる。特に、この組
立型地下貯水槽は、そのすくなくとも一つの分割
函体の底部に吸水ピツトが一体に型枠形成されて
いるために、現場でのピツト部分の止水作業を省
略することができる。
また、函体を構成する分割函体の頂部は円弧状
に形成されているので、垂直荷重に対してその強
度が高く、またこの部分の肉厚を厚くして強度を
増大させる必要もないので、コンクリートや鉄筋
の量を少なくでき、コスト低減を図ることができ
る。
さらに、分割函体は施工上等の制限のもとその
大きさを最大限に大きくしても、その垂直方向に
長く形成されるために、横倒し状にしてトラツク
運搬が可能になる。
「実施例」 以下、この考案の一実施例を図面を参照して説
明する。
第3図ないし第6図は、この考案による組立型
地下貯水槽の一実施例を示すもので、図におい
て、符号10は、従来の組立型地下貯水槽と同
様、工場等において予め一定の寸法、形状に規格
化して生産された例えばプレキヤストコンクリー
ト等からなる妻板11および両端が開口した函体
12を使用して長手方向の複数の緊張材13で一
体化して組み立てて成る貯水槽本体である。この
貯水槽本体10の主要部を構成する函体12は、
この函体12の長手方向に直交する面で分割され
た複数の分割函体14から構成されており、この
分割函体14は、その分割断面が垂直方向に長目
の寸法比を有し頂部(第4図上部)14aが円弧
状に、底部14bが水平状に形成されている。
また、上記分割函体14のすくなくともひとつ
(図示例では2つ)には、その円弧状の頂部にマ
ンホール15の取合い用の平坦部16が設けられ
この平坦部16のほぼ中央部には開口部17が形
成されるとともにこの開口部17を囲むようにし
て平坦部16の補強を兼ねたせり上り16aが突
設されている。さらにまた、頂部14aに平坦部
16と開口部17とを備えた分割函体14の底部
14bであつて上記マンホール15の直下位置に
は、円柱状の収容凹所Aを有する吸水ピツト18
が一体打ちで設けられている。この吸水ピツト1
8は、第4図および第5図に明らかなように、底
部14bと一体に型枠成形されており、現場での
ピツト部分の止水工事を省略できるように配慮さ
れている。
なお、上記妻板11は、分割函体14の形状に
対応して形成されており、その頂部が円弧状に、
また底部が水平状に形成されるとともにプレスト
レス導入用フランジ11′が設けられている。
次に、このように構成された組立型地下貯水槽
の構築方法および作用効果を併せて説明する。
まず、函体12を構成する複数の分割函体14
と妻板11は工場等において、予め一定の寸法、
形状にコンクリート等によつて一体に打設して形
成する。この際、分割函体14の2つのそれぞれ
の頂部14aに、マンホール取合い用の平坦部1
6、開口部17等を形成し、また底部にピツト1
8を一体に型枠成形しておく。
次いで、前記分割函体14および妻板11は、
トラツク等によつて作業現場に運搬されるが、こ
の際、分割函体14は、垂直方向に長目の寸法比
を有しているため、施工上の制限のもとその大き
さを最大限に大きくしても、分割函体14は垂直
方向に長く形成されるために、横倒状でトラツク
の高さ制限又は巾制限をクリアーして、運搬する
ことができ、その運搬性をきわめて良好にするこ
とができる。
次に、現場において貯水槽を組み立てるには、
分割函体14をトラツクからクレーン等を使つて
吊り降し、この分割函体14を第3図に示すよう
に、次々と開口部の軸方向に組み合わせて函体1
2を形成する。この際、分割函体14の2つに
は、吸水ピツト18が底部14bと一体打ちにな
つている(すなわち一体に型枠成形されている)
ので、この部分の組立作業が省かれる上、止水工
事がなくこの部分から洩水が起きることはないの
で現場での作業能率を向上できる。
そして最後に、妻板11で函体12の両端の開
口部を覆い、長手方向の複数の緊張材13で一体
化して貯水槽本体10を組み立てる。
上記において函体12の分割は長手方向に直交
する面だけであるため、継目なし止水材(エンド
レスパツキン)だけで止水工事が行なえ、しかも
継手金物を使用せず長さ方向の複数の緊張材13
で一体化するので、その作業が容易で、防水も完
壁に行なえる。また分割函体14の頂部14aが
円弧状に形成されているので、従来のような直線
状のものに比べて車輌走行等による垂直荷重に対
してその強度が高い上、コンクリートや鉄筋の量
を少なくでき、それだけコストを安価にすること
ができる。
さらにまた、ピツト18の収容凹所Aは円柱状
に形成されているため、ピツト18を備えた分割
函体14をコンクリートによつて型枠成形する
際、ピツト18の部分に気泡が生じることなく確
実にコンクリートを充填でき、この部分を密実な
コンクリートによつて形成することができる。
第7図イ,ロ,ハは吸水ピツト18の形状を変
えた他の例をそれぞれ示すもので、第7図イは、
ピツト18の側面の一部を円柱状の収容凹所Aに
沿つて円弧状に形成したものであり、ロは四角形
状の収容凹所Bを有するピツト20の一側面を傾
斜させて収容凹所Bが上方(第7図上方)にいく
にしたがつてその開口部の大きさを大きくしたも
のであり、さらにハは五角形状の収容凹所Cを有
する吸水ピツト21であり、上記イ,ロ,ハはい
ずれも吸水ピツトの部分に確実にコンクリートを
充填することができるようにしたものである。
なお、実施例においては、防火水槽について詳
述したが、他の貯水槽にも適用できることは言う
までもない。
「考案の効果」 以上詳述したように、この考案の組立型地下貯
水槽は、分割函体の分割断面が垂直方向に長目の
寸法比を有し、頂部が円弧状に、下部が水平状に
形成されているとともに、分割函体のすくなくと
もひとつがその頂部にマンホール取合い用の平坦
部と開口部とを備えかつ該分割函体底部のほぼマ
ンホール直下位置に吸水ピツトが底部と一体に型
枠成形されているため、次のような効果を奏す
る。
分割函体を垂直方向に長く形成することによ
り、トラツク運搬上の高さ制限を十分クリアー
して分割函体の運搬能率を向上することができ
る。
また分割函体の頂部が円弧状に形成されてい
るので、車輌走行等による垂直荷重に対しても
十分な強度を有し、しかも頂部が円弧の分だけ
材料(コンクリート、鉄筋)が少なくコストを
安価なものにすることができる。
分割函体を軸方向に組み付けて函体を形成
し、函体の両端を妻板で覆う構成であるから、
継目なし止水材によりその止水性を確保し得る
とともに、組立を容易に実施することができ
る。また、すくなくとも一つの分割函体の底部
に吸水ピツトを一体に型枠成形しているから、
現場でのピツト部分の止水作業を省略すること
ができる。
上記により、法規上および施工上等の種々の
制約に対しても十分に対処できる地下貯水槽を
提供することができ、上記制約を受ける防火水
槽の構築に十分対応することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は、従来例を示す斜視図と断面
図、第3図ないし第6図は、この考案の一実施例
を示すもので、第3図は斜視図、第4図は側部断
面図、第5図は第4図−線に沿う矢視断面
図、第6図は第4図−線に沿う矢視断面図、
第7図イ,ロ,ハは、それぞれ吸水ピツトの他の
例を示す斜視図である。 10……貯水槽本体、11……妻板、12……
函体、13……緊張材、14……分割函体、14
a……頂部、14b……底部、15……マンホー
ル、16……平坦部、17……開口部、18……
吸水ピツト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 妻板と両端が開口した函体とからなり、上記函
    体はこの函体の長手方向に直交する面で分割され
    た複数の分割函体から構成され、これら分割函体
    と妻板とを長手方向の複数の緊張材で一体化して
    形成されるコンクリート製組立型地下貯水槽にお
    いて、上記分割函体の分割断面が垂直方向に長目
    の寸法比を有し、頂部が円弧状に、底部が水平状
    に形成されるとともに、分割函体のすくなくとも
    ひとつがその頂部にマンホール取合い用の平坦部
    と開口部とを備えかつ該分割函体底部のほぼマン
    ホール直下位置に吸水ピツトが底部と一体に型枠
    成形されていることを特徴とする組立型地下貯水
    槽。
JP14675482U 1982-09-28 1982-09-28 組立型地下貯水槽 Granted JPS5951792U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14675482U JPS5951792U (ja) 1982-09-28 1982-09-28 組立型地下貯水槽

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JP14675482U JPS5951792U (ja) 1982-09-28 1982-09-28 組立型地下貯水槽

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Publication Number Publication Date
JPS5951792U JPS5951792U (ja) 1984-04-05
JPS6313195Y2 true JPS6313195Y2 (ja) 1988-04-14

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JP14675482U Granted JPS5951792U (ja) 1982-09-28 1982-09-28 組立型地下貯水槽

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