JP2000073489A - 建物の出入口アプローチ構造およびこの構造に用いるユニット部材 - Google Patents

建物の出入口アプローチ構造およびこの構造に用いるユニット部材

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JP2000073489A
JP2000073489A JP10242065A JP24206598A JP2000073489A JP 2000073489 A JP2000073489 A JP 2000073489A JP 10242065 A JP10242065 A JP 10242065A JP 24206598 A JP24206598 A JP 24206598A JP 2000073489 A JP2000073489 A JP 2000073489A
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Tetsuo Koyama
哲郎 小山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量を軽く抑えることができるとともに、施
工にかかる日数が少なくて済むようなアプローチ構造
と、この構造に用いるユニット部材を提供することを目
的とする。 【解決手段】発泡プラスチックからなる芯材層4a(4
b)と、この芯材層4a(4b)の少なくとも上面およ
び側周面を囲繞するとともに前記芯材層を補強する補強
層2a(2b)と、この補強層2a(2b)表面の少な
くとも外部から視認可能な部位を被覆するように貼着さ
れたタイル状化粧材からなる化粧層3とを備えているこ
とを特徴とする構成をしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の出入口アプ
ローチ構造およびこの構造に用いるユニット部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅などの建築方法として、工場
で生産されたユニット部材を現場で組み立てるユニット
方式が採用されてきている。前記ユニット方式は、生産
性を向上させて、安価で質の良い製品を供給することが
できるという点で優れており、昨今における代表的な建
築方法となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のユニ
ット方式の建築物の場合、建物本体部分はユニット化さ
れていても、たとえば、建築物の玄関口部分における外
部ポーチやテラスにおける敷台などの、建物の出入口の
アプローチは、満足のいくユニット化がなされておら
ず、現地で施工されることが殆どであった。
【0004】すなわち、従来のアプローチは、建物本体
の施工後に、この建物の出入口外側基礎面に型枠を組
み、この型枠内にコンクリートを流し込んだり、コンク
リートブロックを組み上げてアプローチ本体を構築した
後、必要に応じてタイルなどの化粧材を前記アプローチ
本体の表面に貼着して施工されていた。しかしながら、
上述したように、アプローチを施工した場合、このアプ
ローチが完成するまでの間、コンクリートなどが固まら
なければ、建物への出入りが出来ないという問題があっ
た。そこで、アプローチが完成するまで、建物への出入
りを行うために仮の足場を組むなどの余分な作業が必要
になるという問題があった。
【0005】このような弊害を是正するために、型枠を
組んでアプローチを施工するのではなく、建物のアプロ
ーチに関しても、ユニット化を行うことが検討されてき
た。しかし、従来よりアプローチを構成する素材として
は、コンクリートや鉄筋など非常に重量の大きなものが
用いられる。したがって、アプローチを従来の考え方で
ユニット化しても、ユニット部材が、相当重量の大きな
ものとなってしまい、取り扱いが困難で、作業者に与え
る負担が大きいなどの理由から好ましいとはいえない。
【0006】また、軽量化を図るために、小さなユニッ
ト部材を使用した場合、アプローチを構築するのに多数
のユニット部材を組み合わさなければならず、組み立て
に手間がかかりすぎるなどの問題が生じてしまいユニッ
ト化した利点がなくなってしまう。そこで、本発明は、
上記問題に鑑みて、重量を軽く抑えることができるとと
もに、施工にかかる日数が少なくて済むようなアプロー
チ構造と、この構造に用いるユニット部材を提供するこ
とを目的としてなされた。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1における建物の出入口アプローチ
構造は、発泡プラスチックからなる芯材層と、この芯材
層の少なくとも上面および側周面を囲繞するとともに前
記芯材層を補強する補強層と、この補強層表面の少なく
とも外部から視認可能な部位を被覆するように貼着され
たタイル状化粧材からなる化粧層とを備えていることを
特徴とする構成をしている。
【0008】上記構成において、建物の出入口アプロー
チとは、たとえば、玄関ポーチなどの玄関回りや、テラ
スやベランダなどの建物内と建物外との間に設けられて
いる部分のことをいう。また、芯材層を形成する発泡プ
ラスチックは、高分子の合成樹脂を発泡させたものであ
れば特に限定されないが、たとえば、発泡スチロール
や、発泡ポリウレタンなどが挙げられる。
【0009】補強層を形成する素材としては、たとえば
繊維強化プラスチック(以下、「FRP」と記す。)
や、フェノール樹脂などが挙げられるが、少なくとも人
の体重程度の重さが荷重として加わっても影響のない強
度を有する材質であれば特に限定されない。また、補強
層は、単層構造をしていても、複層構造をしていてもよ
く特に限定されないが、ゴム板や木製の板体、さらに木
製のフレームなどを備えるようにすると、より強度を高
めることができるとともに、衝撃を吸収して反発音を抑
えることができるため好ましい。
【0010】なお、補強層を形成する素材としては、特
開平6−198649号公報に記載されているように、
磁気テープの廃材を粉砕するなどしたものを加熱処理し
た後、バインダーと混合させて製造した建材ボードや、
フライアッシュをフェノール樹脂で固めて製造した板体
などを利用してもよい。この場合、産業廃棄物となる磁
気テープやフライアッシュを有効利用することができる
とともに、このようにして得られた建材ボードは、内部
に空気が封じ込められた空隙を有するため、吸音性にす
ぐれた補強層を形成することができる。
【0011】また、タイル状化粧材としては、いわゆる
「タイル」と呼ばれている建築材料などに加えて、大理
石や御影石などの天然石材であっても構わない。
【0012】また、本発明の請求項2における建物の出
入口アプローチ構造は、発泡プラスチックからなる芯材
層と、この芯材層の少なくとも上面および側周面を囲繞
するとともに前記芯材層を補強する補強層とを備えてな
る基材層が、複数段重ねられているとともに、各基材層
表面の外部から視認可能な部位に基材層を被覆するよう
にタイル状化粧材が貼着されていることを特徴とする構
成をしている。
【0013】上記構成において、基材層が重ねられる段
数は、二段でもそれ以上でも良く、特に限定されない。
なお、このとき、下段の基材層ほど上面部の面積が大き
なものを用いるようにすると、より安定感に優れたアプ
ローチとすることができる。また、請求項3に記載のユ
ニット部材は、請求項1または請求項2に記載の構造を
した建物の出入口アプローチに用いるユニット部材であ
って、芯材層となる発泡プラスチックからなる芯材と、
この芯材の少なくとも上面および側周面を囲繞する補強
層となる補強枠とを備えたことを特徴とする構成をして
いる。
【0014】また、請求項4に記載のユニット部材は、
請求項3に記載の構成に加えて、補強枠の表面に、タイ
ル状化粧材の張りつけ位置の目印が設けられている構成
をしている。
【0015】上記構成において、タイル状化粧材の張り
つけ位置の目印の形態としては、たとえば、タイル状化
粧材の大きさの外形に合わせるような突起や突条など
を、補強枠の表面に設ける他に、補強枠の表面にタイル
状化粧材が嵌まり込む窪みを設け、この窪み内に前記タ
イル状化粧材を収容させるようにした形態などが挙げら
れるが特に限定されない。
【0016】また、本発明の請求項5におけるユニット
部材は、請求項3または請求項4に記載の構成に加え
て、タイル状化粧材が、予め補強枠の表面に貼着されて
なる構成をしている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる建物の出
入口アプローチ構造およびこの構造に用いるユニット部
材の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図
1、図2および図5に示したように、玄関ポーチ1は、
上面部の面積が大きなユニット部材1aと上面部の面積
が小さなユニット部材1bとから形成されている。
【0018】ユニット部材1aは、芯材層となる発泡ス
チロール製の芯材(以下、「芯材」とのみ記す。)4a
と、補強層となる補強枠2aと、化粧層を形成する複数
のタイル3とを備えている。
【0019】補強枠2aは、芯材4aの上面を覆う天板
部12aと、芯材4aの側周面を覆う側板部13aとか
ら略筐体形状に形成されている。天板部12aは、表面
側から芯材4a側に向かって、表面層21a、ゴム層2
2a、裏板23a、裏面層25aが積層された複層構造
になっている。また、側板部13aは、表面側から内側
に向かって、表面層21a、裏板23a、裏面層25a
が積層された複層構造になっている。
【0020】表面層21aおよび裏面層25aは、FR
P樹脂により形成されており、高い強度を有している。
【0021】また、表面層21aの化粧層が積層される
部分には、図3に示したように、タイル3の張りつけ目
印となる突起30および突条31が設けられている。す
なわち、突起30および突条31は、それぞれ1.5〜
2.5mmの高さを有して目地幅に形成されているとと
もに、タイル3の幅に合わせた間隔で設けられている。
【0022】また、突起30は、タイル3の各辺の一部
のみに接するように設けられている。突条31は、図3
に示したように、表面層21aの端縁からタイル3略一
枚分の幅を有する位置に沿って連続して設けられてい
る。
【0023】また、図5および図6に示すように、表面
層21aの化粧層が積層されない部分、すなわちユニッ
ト部材1bが積み重ねられる部分(以下、「積み重ね
部」と記す。)10aおよび玄関の基礎壁面に接する部
分(図示せず)は、突起30および突条31が取り除か
れているとともに、サンディング処理および脱脂処理さ
れている。
【0024】ゴム層22aは、天板部12aにかかる衝
撃を吸収して、衝撃音を抑えるとともに表面層21aの
破損を防止する働きを有している。
【0025】裏板23aは、木質系合板などで形成され
ており、補強枠2aの重量が重くなるのを抑えながら
も、天板部12aおよび側板部13aの表面層21aを
補強するようになっている。裏面層25aは、裏板23
aを裏面側から覆い、裏板23aの吸湿を防止するよう
になっている。
【0026】また、補強枠2aの天板部12aの端縁部
分と、側板部13aの端縁部分とが接し合うコーナー位
置、および側板部13a同士が接する位置において、フ
レーム24aが設けられており、補強枠2aの骨格とな
っている。補強枠2aは、上述した各部材同士が、接着
により接合されて形成されている。
【0027】タイル3は、図4および図6に示したよう
に、突起30および突条31によって正確に位置決めさ
れた状態で、表面層21aに接着剤5を介して圧着され
て化粧層を形成している。また、目地部分には、図4に
示すように目地材36が充填されている。目地材36と
しては、セメントモルタル若しくはシリコンなどのコー
キング材が用いられる。
【0028】なお、図3に示したように、タイル3の表
面層21aの端縁から外側に臨んでいる部分33は、丸
みを有している。以上のような構成をしているユニット
部材1aは、図示していないが、アンカーボルトまたは
接着剤を介して、予め形成された玄関ポーチ1の基礎面
Aに固定されている。
【0029】一方、ユニット部材1bは、芯材層となる
発泡スチロール製の芯材(以下、「芯材」とのみ記
す。)4bと、補強層となる補強枠2bと、化粧層とな
るタイル3とを備えている。ユニット部材1bは、図
1、図2および図5に示したように、ユニット部材1a
の積み重ね部10aに積み重ねられて、接着剤を介して
ユニット部材1aに接着固定されていることを除いて、
ユニット部材1aと略同じ構成をしている。
【0030】すなわち、補強枠2bは、芯材4bの上面
を覆う天板部12bと、芯材4bの側周面を覆う側板部
13bとから略筐体形状に形成されている。
【0031】天板部12bは、表面側から内側に向かっ
て、表面層21b、ゴム層22b、裏板23b、裏面層
25bが層状となっている。また、側板部13bは、表
面側から内側に向かって、表面層21b、裏板23b、
裏面層25bが層状となっている。表面層21bおよび
裏面層25bは、FRP樹脂により形成されている。
【0032】表面層21bの視認可能な表面層21b
は、タイル3を接着剤5を介して圧着させて化粧層が積
層されている。すなわち、ユニット部材1aを基礎面A
に取り付け、このユニット部材1aの上にユニット部材
1bを、接着剤および両面テープを介して取り付け固定
すると、玄関ポーチ1が形成されるようになっている。
【0033】次に、ユニット部材1aおよびユニット部
材1bを用いて、玄関ポーチ1が施工される工程を説明
する。図2に示したように、玄関ポーチ1を施工する予
定地を均して基礎面Aを形成し、ユニット部材1aをア
ンカーボルトや接着剤、あるいは其以外の取り付け材を
用いて取り付け可能となるようにする。
【0034】ユニット部材1aにおける表面層21a
の、積み重ね部10aと、玄関の基礎壁面(図示せず)
に接する部分とは、サンディング加工して、突起30や
突条31などの出っ張りを削り取り、滑らかな面となる
ように処理するとともに、脱脂処理して接着剤が効果的
に働くようにする。また、ユニット部材1bは、玄関の
基礎壁面に接する部分をサンディング処理および、脱脂
処理する。
【0035】その後、ユニット部材1aは、アンカーボ
ルトで基礎面Aに取り付けられるとともに、接着剤で玄
関の基礎壁面に接着して固定される。ユニット部材1b
は、固定されたユニット部材1aの積み重ね部10aに
接着剤を塗布して、積み重ねるとともに、ユニット部材
1bのサンディング処理した部分を接着剤で玄関の基礎
壁面に接着して固定させる。
【0036】以上の工程を行うことで、化粧層が積層さ
れている玄関ポーチ1が形成されるのである。
【0037】以上のような構成をしている玄関ポーチ1
は、ユニット部材1aおよびユニット部材1bを積み重
ねて固定するだけの操作で施工が行われるため、非常に
作業が容易で、施工時間も短くて済む。また、ユニット
部材1aおよびユニット部材1bは、いずれも芯材4a
(4b)が発泡スチロールで形成されているため、重量
を軽く抑えることができ、持ち運びしやすい。
【0038】また、ユニット部材1aおよびユニット部
材1bは、FRP樹脂や木質系合板を複層状に備えてな
る補強枠2a(補強枠2b)が設けられているため、非
常に強度が強く、出来上がった玄関ポーチ1が安定して
いる。
【0039】さらに、ユニット部材1aおよびユニット
部材1bは、天板部12a(12b)にゴム層22a
(22b)が設けられているため、施工した玄関ポーチ
1上を人が通過する際に音が響くのを抑えることができ
る。加えて、ユニット部材1aおよびユニット部材1b
は、化粧材となるタイル3が、工場にて予め取り付けら
れるため、施工現場でタイルを一々張りつける操作を行
わなくてもよい。
【0040】また、突起30および突条31が予め表面
層21a(21b)に設けられているため、タイル3を
表面層21a(21b)に張りつける際、墨出しなどに
よるタイルの位置決めをする必要がなくなり、熟練した
技術を持った職人でなくても、簡単にタイル3を整列さ
せた状態で綺麗に取り付けることができる。
【0041】なお、突起30は、図6に示したように、
タイル3の各辺の一部と接するようになっているため、
タイル3は、成形誤差があっても、微妙にずらすなどす
ることで確実に表面層21a(21b)に張りつけるこ
とができる。また、端縁に平行に突条31が設けられて
いるので、特に位置決めが難しい端縁に臨んだ部分のタ
イル3の張りつけであっても、この突条31にタイル3
の一辺(あるいは二辺)を押しつけるだけの容易な操作
で位置決めを行うことができる。
【0042】なお、本発明にかかる建物の出入口アプロ
ーチ構造の実施の形態は、玄関ポーチ1に限定されるも
のではない。上記実施の形態におけるユニット部材1a
やユニット部材1bは、充分に強度を有しているが、た
とえば、ユニット部材の大きさが非常に大型化した場
合、ユニット部材の中央部分での荷重による変形が過大
にならないように、フレームや裏板に加えて、梁部材を
ユニット部材の短手方向に設けても構わない。
【0043】なお、変形の目安となる中央の撓み量は、
中央部にかかる荷重が100kgであるのに対して、そ
のスパンが500分の1程度となるように調整すること
が望ましい。また、玄関ポーチ1は、上記実施の形態の
ように、二段構造をしている形態に限らず、一段だけの
構造であっても、三段以上の構造をしていても構わな
い。
【0044】また、突起30や突条31は、表面層と一
体成形されても構わないし、表面層を形成した後に取り
付けるようにしても構わない。さらに、表面層における
化粧層を積層しない部分は、突起や突条が設けられてい
る部分を後から削り取っても構わないし、予め突起や突
条が削られた状態となるように形成しても良い。
【0045】また、表面層の成形時に化粧層を一体成形
して、この化粧層が成形されていない部分を一部に設け
るようにしても構わない。
【0046】また、上記実施の形態では、タイル3は、
工場などで予め補強枠2a(2b)の表面層21a(2
1b)に張りつけられるようになっていたが、上面部分
の面積が大きな玄関ポーチなどの場合、予めタイル3を
取り付けていると、総重量が重く成り過ぎて持ち運びが
困難となってしまう場合がある。したがって、このよう
な場合は、化粧層が設けられていないユニット部材を施
工現場に設置した後、このユニット部材の補強枠に化粧
層を形成するようにしても構わない。
【0047】上記場合も、補強枠2a(2b)の表面に
は突起30および突条31が設けられていると、技術を
擁するベテラン職人でなくても、タイル3を綺麗に整列
させた状態で取り付けることができる。
【0048】突起や突条の形も、上記実施の形態に示し
た突起30は、タイル3の一辺につき、一つ設けられて
いたが、二つ以上設けられている形態であっても構わな
い。また、予め工場において、機械などを用いてタイル
を補強枠に取り付ける場合は、表面層21a(21b)
に突起30や突条31が設けられていなくても構わな
い。
【0049】また、上記実施の形態では、裏面に溝35
aが設けられている形態をしたタイルを取り付ける場合
の表面層21a(21b)の形態を示していたが、大理
石や御影石などの天然石材からなる薄い石板などをタイ
ル状化粧材として用いた場合、図8に示したように、表
面層21a(21b)に小さな凸部32を設けると、接
着剤5が回り込むスペースが確保されて、接着効率が高
まる。
【0050】また、上記実施の形態では、裏板23a
(23b)が木質系合板で形成されていたが、たとえば
合成樹脂製の板部材など湿度の影響を受けにくい材質の
ものを使用した場合、吸湿しないため、裏面層25a
(25b)を省略することができる。また、上記実施の
形態では、玄関ポーチ1を構成する各段が、ユニット部
材1aやユニット部材1bなど、それぞれ一つのユニッ
ト部材で形成されていたが、玄関ポーチ1を構成する各
段が、複数のユニット部材を連結させることで形成され
るようにしても構わない。
【0051】また、上記実施の形態では、タイル3は、
補強枠2a(2b)のコーナー部分に沿って張りつけた
タイル3の外側に臨ませた部分33を丸めていたが、図
7に示したように、コーナー部分を覆うような形状をし
たタイル3aを、このコーナー部分に被せるようにして
も構わない。また、上記実施の形態では、ユニット部材
1aにユニット部材1bを取り付けるのに、接着剤と両
面テープの両方を用いていたが、どちらかのみを用いる
だけでも良いし、他の取り付け手段を用いても構わな
い。
【0052】
【発明の効果】以上のことより、本発明の請求項1にか
かる建物の出入口アプローチ構造は、基礎工事を行いコ
ンクリートを固めるという操作をしなくて済むため、施
工期間を短縮化することができる。また芯材層が発泡プ
ラスチックで形成されているため、アプローチの軽量化
を図ることができ、作業性が向上する。
【0053】また、請求項2にかかる建物の出入口アプ
ローチ構造は、基材層を重ねることで、高さ調節が容易
に行え、あらゆる高さをしている建物に対応させること
ができる。
【0054】また、請求項3にかかるユニット部材は、
請求項1または請求項2に記載の構造をした建物の出入
口アプローチを容易に施工することができる。また、請
求項4にかかるユニット部材は、請求項3の効果に加え
て、熟練した技術のないものであっても、タイル状化粧
材を整列させて張りつけていくことを容易におこなうこ
とができる。
【0055】また、請求項5にかかるユニット部材は、
請求項3または請求項4に記載の効果に加えて、予めタ
イル状化粧材が貼着されているため、アプローチの施工
時にタイル状化粧材を張りつける操作をしなくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる建物の出入口ア
プローチの形態を示した斜視図である。
【図2】図1に示したアプローチ構造を説明するための
側面視断面図である。
【図3】タイルを補強枠に取り付ける様子を示した説明
図である。
【図4】タイルと補強枠表面との接着の様子を示した側
面視断面図である。
【図5】ユニット部材同士を張り合わせる様子を示した
斜視図である。
【図6】突起が設けられている表面層の一部をサンディ
ング処理することを説明する説明図である。
【図7】タイルを張りつける別の実施の形態を示した斜
視図である。
【図8】タイルと補強枠表面との接着の別の実施の形態
の様子を示した側面視断面図である。
【符号の説明】 1 玄関ポーチ(アプローチ) 1a ユニット部材 1b ユニット部材 2a(2b) 補強枠(補強層) 3 タイル(タイル状化粧材)(化粧層) 30 突起(張りつけ位置の目印) 31 突条(張りつけ位置の目印) 4a(4b) 芯材(芯材層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04C 1/40 G

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡プラスチックからなる芯材層と、この
    芯材層の少なくとも上面および側周面を囲繞するととも
    に前記芯材層を補強する補強層と、この補強層表面の少
    なくとも外部から視認可能な部位を被覆するように貼着
    されたタイル状化粧材からなる化粧層とを備えているこ
    とを特徴とする建物の出入口アプローチ構造。
  2. 【請求項2】発泡プラスチックからなる芯材層と、この
    芯材層の少なくとも上面および側周面を囲繞するととも
    に前記芯材層を補強する補強層とを備えてなる基材層
    が、複数段重ねられているとともに、各基材層表面の外
    部から視認可能な部位に基材層を被覆するようにタイル
    状化粧材が貼着されていることを特徴とする建物の出入
    口アプローチ構造。
  3. 【請求項3】建物の出入口アプローチ構造に用いるユニ
    ット部材であって、芯材層となる発泡プラスチックから
    なる芯材と、この芯材の少なくとも上面および側周面を
    囲繞する補強層となる補強枠とを備えたことを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の建物の出入口アプロ
    ーチ構造に用いるユニット部材。
  4. 【請求項4】補強枠の表面に、タイル状化粧材の張りつ
    け位置の目印が設けられている請求項3に記載の建物の
    出入口アプローチ構造に用いるユニット部材。
  5. 【請求項5】タイル状化粧材が、予め補強枠の表面に貼
    着されてなる請求項3または請求項4に記載の建物の出
    入口アプローチ構造に用いるユニット部材。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5238896B1 (ja) * 2012-06-19 2013-07-17 積水化学工業株式会社 建物用設備設置構造、及び建物用設備設置構造に用いられるカバー
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