JP5414803B2 - セグメントタイプ摩擦材 - Google Patents

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Description

本発明は、油中に浸した状態で対向面に高圧力をかけることによってトルクを得る湿式摩擦材であって、リング状の芯金にセグメントピースに切断した摩擦材基材を全周両面若しくは片面に接着してなるセグメントタイプ摩擦材に関するものである。
近年、湿式摩擦材として、材料の歩留まり向上による低コスト化、引き摺りトルク低減による車両での低燃費化を目指して、平板リング状の芯金に平板リング形状に沿ったセグメントピースに切断した摩擦材基材を油溝となる間隔をおいて接着剤で順次並べて全周に亘って接着し、裏面にも同様にセグメントピースに切断した摩擦材基材を接着してなるセグメントタイプ摩擦材が開発されている。このようなセグメントタイプ摩擦材は、自動車等の自動変速機(Automatic Transmission、以下「AT」とも略する。)やオートバイ等の変速機に用いられる複数または単数の摩擦板を設けた摩擦材係合装置用として用いることができる。
一例として、自動車等の自動変速機には湿式油圧クラッチが用いられており、複数枚のセグメントタイプ摩擦材と複数枚のセパレータプレートとを交互に重ね合わせ、油圧で両プレートを圧接してトルク伝達を行うようになっており、非締結状態から締結状態に移行する際に生じる摩擦熱の吸収や摩擦材の摩耗防止等の理由から、両プレートの間に潤滑油(Automatic Transmission Fluid,自動変速機潤滑油、以下「ATF」とも略する。)を供給している。(なお、「ATF」は出光興産株式会社の登録商標である。)
しかし、湿式油圧クラッチの応答性を高めるためにセグメントタイプ摩擦材と相手材であるセパレータプレートとの距離は小さく設定されており、また湿式油圧クラッチの締結時のトルク伝達容量を充分に確保するために、セグメントタイプ摩擦材上に占める油通路の総面積は制約を受ける。この結果、油通路を流れる油量によっては引き摺りトルクが発生するという問題があった。
そこで、特許文献1においては、隣り合うセグメントピースの間に形成される油溝を区画形成し、油溝の間隔を内周側から外周側へ向かう途中で狭くすることを特徴とする湿式摩擦部材の発明について開示している。これによって、内周側から外周側へ流れるATFは、油溝の間隔が変化するポイントで堰き止められて、一部のATFがセグメントピースの表面に溢れ出てセグメントピースの表面を流れるため、ATFによる冷却効果が向上して耐熱性が向上するとともに、引き摺りトルクを低下させることができるとしている。
特開2001−295859号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術においては、ATFがセグメントタイプ摩擦材の芯金の内周側から供給されることを前提としており、実機においてハブ孔からのATFの供給がない仕様の場合や、外周に油溜まりを発生して攪拌トルクが大きくなる場合においては、引き摺りトルクを低減する効果が非常に小さく、車両における大幅な低燃費化を実現するのは困難であるという問題点があった。
そこで、本発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであって、内周側からの潤滑油の供給がない仕様の場合や、外周に油溜まりを発生して攪拌トルクが大きくなる場合においても、広い回転数の範囲に亘って、確実により大きな引き摺りトルクの低減効果を得ることができるセグメントタイプ摩擦材を提供することを目的とするものである。
請求項1の発明に係るセグメントタイプ摩擦材は、リング形状の芯金に前記リング形状に沿ってセグメントピースに切断された摩擦材基材が全周両面若しくは全周片面に接着されて隣り合う前記セグメントピース相互の間隙によって半径方向に延びる複数の油溝が形成されてなるセグメントタイプ摩擦材であって、前記セグメントピースの表面には前記表面に潤滑油を供給する供給路を備え、前記供給路に供給された潤滑油は前記供給路から更に前記セグメントピースの表面の内周側から外周側へ、または前記セグメントピースの表面の外周側から内周側へ拡散されるものである。
また、前記供給路は、前記セグメントピースの表面に設けた前記セグメントピースの内周側端部から外周側端部まで達している凹みであるものである。
そして、前記供給路の長さ方向に直行する断面積は、前記油溝の長さ方向に直行する断面積の30%〜50%の範囲内であるものである。
また、本発明の実施の形態のセグメントタイプ摩擦材は、前記セグメントピースの前記油溝に面する外周側角部の一方または両方がR加工または面取り加工されているものである。ここで、一方または両方のR加工または面取り加工とは、角を直線に切断するもの、角を丸く切断するものを含むことを意味し、実質的に両者間に境界は存在していない。
本発明の実施の形態のセグメントタイプ摩擦材の前記複数の油溝は、その全てが左右対称の形状であって、少なくとも前記複数の油溝の2本おきに外周開口部が左右対称の形状で前記複数の油溝の最も細い部分の幅の4倍以上の幅に拡がった油溝が設けられているものである。ここで、「少なくとも前記複数の油溝の2本おきに」とは、少なくとも2本おきに外周開口部が油溝の最も細い部分の幅の4倍以上の幅に拡がった油溝が設けられているという意味であり、外周開口部が拡がっていない油溝または外周開口部が拡がった油溝が2本連続で設けられている場合があるということである。
そして、本発明の実施の形態のセグメントタイプ摩擦材の前記複数の油溝は、その全てが左右対称の形状であって、前記複数の油溝の全ての外周開口部が左右対称の形状で前記複数の油溝の最も細い部分の幅の4倍以上の幅に拡がっているものである。
更に、本発明の実施の形態のセグメントタイプ摩擦材の前記R加工または前記面取り加工の円周方向の幅は、3mm以上或いは前記セグメントピースの円周方向の幅の15%〜50%の範囲内であり、かつ、前記複数の油溝の最も細い部分の幅の3倍以上であって、前記R加工または前記面取り加工の半径方向の幅は前記セグメントピースの半径方向の幅の20%〜100%の範囲内であるものである。
本発明の実施の形態のセグメントタイプ摩擦材は、更に前記セグメントピースの外周側中央部分に外周側に対して凹んだ凹部が設けられたものである。
請求項1の発明に係るセグメントタイプ摩擦材においては、セグメントピースの表面には表面に潤滑油を供給する供給路を備え、供給路に供給された潤滑油は供給路から溢れてセグメントピースの表面の内周側から外周側へ、またはセグメントピースの表面の外周側から内周側へ拡散されることから、この供給路に潤滑油が流れ込むことによってセグメントタイプ摩擦材とセパレータプレートとの間隔が確保される。
かかる構成によって、非締結状態においてセグメントタイプ摩擦材がいずれかの方向に空転したときには、内周側からの潤滑油の供給がない仕様の場合には、セグメントタイプ摩擦材の外周側から供給される潤滑油が供給路を通じてセグメントピースの表面に溢れ出してセグメントピースの外周側から内周側へ拡散されて、セグメントタイプ摩擦材とセパレータプレートとの間隔を確保するため、セグメントタイプ摩擦材のみが円滑に空転する。
また、内周側から潤滑油が供給される仕様の場合にも、供給路を通じてセグメントピースの表面に溢れ出してセグメントピースの内周側から外周側へ拡散されて、セグメントタイプ摩擦材とセパレータプレートとの間隔を確保するため、セグメントタイプ摩擦材のみが円滑に空転する。これによって、相対回転数が低い場合のみならず、相対回転数が高い場合においても、セグメントタイプ摩擦材とセパレータプレートとの間隔が確保され、引き摺りトルクが上昇する事態を確実に防止することができる。
このようにして、内周側からの潤滑油の供給がない仕様の場合や、相対回転数が高い場合においても、広い回転数の範囲に亘って、確実により大きな引き摺りトルクの低減効果を得ることができるセグメントタイプ摩擦材となる。
加えて、前記供給路がセグメントピースの表面に設けたセグメントピースの内周側端部から外周側端部まで達している凹みであるため、前記供給路に潤滑油が流れ込むことによって内周外周間における潤滑油の流れがより一層スムーズになって、セグメントタイプ摩擦材とセパレータプレートとの間隔が確保され、セグメントタイプ摩擦材のみが円滑に空転する。また、セグメントピースの表面に凹みを設けるだけのため、簡単な構造でセグメントピース全域に潤滑油を供給することができる。
また、前記供給路の長さ方向に直交するセグメントピースの厚み方向の断面積が、前記油溝の長さ方向に直交するセグメントピースの厚み方向の断面積の10%以上100%未満の範囲内であると、より確実に供給路の周囲のセグメントピースの表面に潤滑油が溢れ出して、セグメントタイプ摩擦材とセパレータプレートとの間隔が確保され、引き摺りトルクが上昇する事態を確実に防止することができる。
すなわち、供給路の断面積が油溝の断面積の10%未満であると供給路に潤滑油が流れ込み難くなってしまい、供給路の断面積が油溝の断面積の100%以上になると、供給路が通常の油溝として機能してしまいセグメントピースの表面に潤滑油が溢れ出す効果が得られ難くなる。したがって、供給路の断面積が油溝の断面積の30%〜50%の範囲内であると、より確実に供給路に潤滑油が流れ込むとともに、より確実にセグメントピースの表面に潤滑油が溢れ出す効果が得られるため、より好ましい。
前記セグメントピースの油溝に面する外周側角部の一方または両方がR加工または面取り加工されていることは、隣り合うセグメントピース同士の間隙によって半径方向に形成された複数の油溝の外周側の開口部が、曲線的にまたは直線的に拡がっており、セグメントタイプ摩擦材の外周側から流れ込む潤滑油が、R加工または面取り加工された部分である拡がった部分で堰き止められて、セグメントピースの表面に溢れ出し易くなっているとともに、セグメントタイプ摩擦材の外周に潤滑油が流れるスペースが充分に確保されている。
これによって、非締結状態においてセグメントタイプ摩擦材がいずれかの方向に空転したときには、内周側からの潤滑油の供給がない仕様の場合には、セグメントタイプ摩擦材の外周側から供給される潤滑油が拡がった部分で堰き止められて、セグメントピースの表面に溢れ出してセグメントタイプ摩擦材とセパレータプレートとの間隔を確保するため、セグメントタイプ摩擦材のみが円滑に空転する。また、内周側から潤滑油が供給される仕様の場合にも、セグメントタイプ摩擦材の外周に潤滑油が流れるスペースが充分にあるため、外周に油溜まりを発生して引き摺りトルクが上昇する事態を確実に防止することができる。
また、本発明の実施の形態のセグメントタイプ摩擦材においては、複数の油溝はその全てが左右対称の形状であれば、セグメントタイプ摩擦材がいずれの方向に空転した場合においても、同等の引き摺りトルクの低減効果を得ることができるという作用効果が得られる。また、少なくとも複数の油溝の2本おきに、外周開口部が油溝の最も細い部分の幅の4倍以上の幅に拡がっているため、確実により大きな引き摺りトルクの低減効果を得ることができる。
そして、本発明の実施の形態のセグメントタイプ摩擦材においては、複数の油溝はその全てが左右対称の形状であるため、セグメントタイプ摩擦材がいずれの方向に空転した場合においても、同等の引き摺りトルクの低減効果を得ることができるという作用効果が得られる。また、複数の油溝の全ての外周開口部が油溝の最も細い部分の幅の4倍以上の幅に拡がっているため、更に確実に、より大きな引き摺りトルクの低減効果を得ることができる。
更に、本発明の実施の形態のセグメントタイプ摩擦材においては、R加工または面取り加工の円周方向の幅は3mm以上或いはセグメントピースの円周方向の幅の15%〜50%の範囲内であり、かつ、複数の油溝の最も細い部分の幅の3倍以上であって、R加工または面取り加工の半径方向の幅はセグメントピースの半径方向の幅の20%〜100%の範囲内である。
本発明者らは、鋭意実験研究の結果、供給路を有するセグメントタイプ摩擦材において、より効果的に引き摺りトルクの低減効果を得るためには、R加工または面取り加工の円周方向の幅は3mm以上或いはセグメントピースの円周方向の幅の15%〜50%の範囲内であり、かつ、複数の油溝の最も細い部分の幅の3倍以上であって、R加工または面取り加工の半径方向の幅はセグメントピースの半径方向の幅の20%〜100%の範囲内であることが必要であることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成したものである。
すなわち、R加工または面取り加工の円周方向の幅が3mm未満或いはセグメントピースの円周方向の幅の15%未満であると、セグメントタイプ摩擦材の油溝の外周側に形成される外周開口部の幅が小さくなって、外周側から供給される潤滑油のうちセグメントピースの表面に乗り上げる量が不足する恐れがあるとともに、セグメントタイプ摩擦材の外周に潤滑油が流れるスペースが充分に確保されないため、外周に油溜まりが発生して、引き摺りトルク低減の効果が充分に得られなくなる恐れがある。
一方、R加工または面取り加工の円周方向の幅がセグメントピースの円周方向の幅の50%を超えると、外周開口部の幅が大きくなり過ぎて、却って外周側からの潤滑油の供給がスムーズに行かない恐れがある。また、セグメントピースが左右対称の形状にR加工または面取り加工される場合には、加工の円周方向の幅はセグメントピースの円周方向の幅の50%が限界となる。
また、R加工または面取り加工の円周方向の幅は、複数の油溝の最も細い部分の幅の3倍以上であることが好ましい。すなわち、外周開口部の幅が油溝の最も細い部分の幅の4倍以上(R加工または面取り加工が油溝の片側のみに施される場合)または7倍以上(R加工または面取り加工が油溝の両側に施される場合)であることが好ましい。
更に、R加工または面取り加工の半径方向の幅がセグメントピースの半径方向の幅の20%未満であると、セグメントタイプ摩擦材の油溝の外周側に形成される外周開口部の深さが浅くなって、外周側から供給される潤滑油のうちセグメントピースの表面に乗り上げる量が不足する恐れがあるとともに、セグメントタイプ摩擦材の外周に潤滑油が流れるスペースが充分に確保されないため、外周に油溜まりが発生して、引き摺りトルク低減の効果が充分に得られなくなる恐れがある。そして、R加工または面取り加工の半径方向の幅は、セグメントピースの半径方向の幅の100%が限界である。
ここで、R加工または面取り加工の円周方向の幅がセグメントピースの円周方向の幅の25%〜40%の範囲内であり、R加工または面取り加工の半径方向の幅がセグメントピースの半径方向の幅の25%〜50%の範囲内であると、より確実に引き摺りトルク低減の効果が充分に得られるため、より好ましい。
加えて、本発明の実施の形態のセグメントタイプ摩擦材においては、更に複数の油溝に挟まれたセグメントピースの外周側中央部分に外周側に対して凹んだ凹部が設けられているため、外周側から供給される潤滑油が、R加工または面取り加工部分のみでなく、凹部からもセグメントピースの表面に溢れ出すため、確実により大きな引き摺りトルクの低減効果を得ることができるとともに、セグメントタイプ摩擦材の外周の潤滑油が流れるスペースがより広くなるために、外周に油溜まりを発生して引き摺りトルクが上昇する事態をより確実に防止することができる。
図1(a)は従来のセグメントタイプ摩擦材の一部を示した部分平面図、図1(b)は第1変形例に係る従来のセグメントタイプ摩擦材(比較例1)の一部を示した部分平面図である。 図2(a)は第2変形例に係る従来のセグメントタイプ摩擦材の一部を示した部分平面図、図2(b)は第3変形例に係る従来のセグメントタイプ摩擦材(比較例2)の一部を示した部分平面図、図2(c)は第4変形例に係る従来のセグメントタイプ摩擦材の一部を示した部分平面図である。 図3(a)は本発明の実施の形態に係るセグメントタイプ摩擦材の一部を示した部分平面図、図3(b)は本発明の実施の形態の第1変形例に係るセグメントタイプ摩擦材の一部を示した部分平面図、図3(c)は本発明の実施の形態の第2変形例に係るセグメントタイプ摩擦材(実施例1)の一部を示した部分平面図、図3(d)は本発明の実施の形態の第3変形例に係るセグメントタイプ摩擦材の一部を示した部分平面図、図3(e)は本発明の実施の形態の第4変形例に係るセグメントタイプ摩擦材の一部を示した部分平面図である。 図4(a)は本発明の実施の形態の第5変形例に係るセグメントタイプ摩擦材(実施例2)の全体構成を示した平面図、図4(b)は本発明の実施の形態の第6変形例に係るセグメントタイプ摩擦材の全体構成を示した平面図である。 図5は従来のリングタイプ摩擦材(比較例3)の全体構成を示した平面図である。 図6は本発明の実施の形態に係るセグメントタイプ摩擦材(実施例1,2)における相対回転数と引き摺りトルクの関係を、従来のセグメントタイプ摩擦材及びリングタイプ摩擦材(比較例1,2,3)と比較して示す図である。 図7は本発明の実施の形態に係るセグメントタイプ摩擦材(実施例1,2)における引き摺りトルクの低減効果を従来のセグメントタイプ摩擦材(比較例1,2)と比較して示す図である。 図8は本発明の実施の形態に係るセグメントタイプ摩擦材(実施例1,2)における引き摺りトルクの低減効果を従来のセグメントタイプ摩擦材(比較例2)と比較して示す図である。 図9(a)は本発明の実施の形態に係るセグメントタイプ摩擦材(実施例1)における供給路の断面形状を示す図、図9(b)は本発明の実施の形態の第7変形例に係るセグメントタイプ摩擦材における供給路の断面形状を示す図、図9(c)は本発明の実施の形態の第8変形例に係るセグメントタイプ摩擦材における供給路の断面形状を示す図、図9(d)は本発明の実施の形態の第9変形例に係るセグメントタイプ摩擦材における供給路の断面形状を示す図、図9(e)は本発明の実施の形態の第10変形例に係るセグメントタイプ摩擦材における供給路の断面形状を示す図である。
1,1A,1B,1C,1D,1F,1G,1H,1J,1K,1L セグメントタイプ摩擦材
2 芯金
3,3A,3B,3C,3D,3E,3F,3G,3H,3J,3K,3L セグメントピース
3g,3Ag,3Bg,3Cg,3Dg,3Eg,3Fg,3Gg,3Hg,3Jg,3Kg,3Lg 供給路
4,4A,4B,4C 油溝
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図9を参照して説明する。図1(a)は従来のセグメントタイプ摩擦材の一部を示した部分平面図、図1(b)は第1変形例に係る従来のセグメントタイプ摩擦材(比較例1)の一部を示した部分平面図である。図2(a)は第2変形例に係る従来のセグメントタイプ摩擦材の一部を示した部分平面図、図2(b)は第3変形例に係る従来のセグメントタイプ摩擦材(比較例2)の一部を示した部分平面図、図2(c)は第6変形例に係る従来のセグメントタイプ摩擦材の一部を示した部分平面図である。
図3(a)は本発明の実施の形態に係るセグメントタイプ摩擦材の一部を示した部分平面図、図3(b)は本発明の実施の形態の第1変形例に係るセグメントタイプ摩擦材の一部を示した部分平面図、図3(c)は本発明の実施の形態の第2変形例に係るセグメントタイプ摩擦材(実施例1)の一部を示した部分平面図、図3(d)は本発明の実施の形態の第3変形例に係るセグメントタイプ摩擦材の一部を示した部分平面図、図3(e)は本発明の実施の形態の第4変形例に係るセグメントタイプ摩擦材の一部を示した部分平面図である。
図4(a)は本発明の実施の形態の第5変形例に係るセグメントタイプ摩擦材(実施例2)の全体構成を示した平面図、図4(b)は本発明の実施の形態の第6変形例に係るセグメントタイプ摩擦材の全体構成を示した平面図である。図5は従来のリングタイプ摩擦材(比較例3)の全体構成を示した平面図である。
図6は本発明の実施の形態に係るセグメントタイプ摩擦材(実施例1,2)における相対回転数と引き摺りトルクの関係を、従来のセグメントタイプ摩擦材及びリングタイプ摩擦材(比較例1,2,3)と比較して示す図である。図7は本発明の実施の形態に係るセグメントタイプ摩擦材(実施例1,2)における引き摺りトルクの低減効果を従来のセグメントタイプ摩擦材(比較例1,2)と比較して示す図である。図8は本発明の実施の形態に係るセグメントタイプ摩擦材(実施例1,2)における引き摺りトルクの低減効果を従来のセグメントタイプ摩擦材(比較例2)と比較して示す図である。
図9(a)は本発明の実施の形態に係るセグメントタイプ摩擦材(実施例1)における供給路の断面形状を示す図、図9(b)は本発明の実施の形態の第7変形例に係るセグメントタイプ摩擦材における供給路の断面形状を示す図、図9(c)は本発明の実施の形態の第8変形例に係るセグメントタイプ摩擦材における供給路の断面形状を示す図、図9(d)は本発明の実施の形態の第9変形例に係るセグメントタイプ摩擦材における供給路の断面形状を示す図、図9(e)は本発明の実施の形態の第10変形例に係るセグメントタイプ摩擦材における供給路の断面形状を示す図である。
まず、従来技術に係るセグメントタイプ摩擦材について、図1及び図2を参照して説明する。
図1(a)に示されるように、従来技術の第1例に係るセグメントタイプ摩擦材21は、平板リング形状の鋼板製の芯金2に、湿式摩擦材用の通常の摩擦材基材を切り出した略矩形形状の複数のセグメントピース23を、接着剤(熱硬化性樹脂)を使用して油溝24の間隔を空けて並べて貼り付け、芯金2の裏面にも同様に接着剤で貼り付けてなるものである。
また、図1(b)に示されるように、従来技術の第1変形例(比較例1)に係るセグメントタイプ摩擦材21Aは、平板リング形状の鋼板製の芯金2に、湿式摩擦材用の通常の摩擦材基材を切り出した複数のセグメントピース23A,23Bを、接着剤を使用して油溝24,24Aの間隔を空けて交互に並べて貼り付け、芯金2の裏面にも同様に接着剤で貼り付けてなるものである。
ここで、セグメントピース23Aの右内周角部、及びセグメントピース23Bの左内周角部には、それぞれ切り込み23Aa,23Baが設けられている。
更に、図2(a)に示されるように、従来技術の第2変形例に係るセグメントタイプ摩擦材11は、平板リング形状の鋼板製の芯金2に、湿式摩擦材用の通常の摩擦材基材を切り出した複数のセグメントピース13を、接着剤を使用して油溝14の間隔を空けて並べて貼り付け、芯金2の裏面にも同様に接着剤で貼り付けてなるものである。ここで、セグメントピース13は、外周側角部の両方が面取り加工(13a,13b)されるとともに、外周側中央部分に外周側に対して凹んだ凹部13cが設けられている。
また、図2(b)に示されるように、従来技術の第3変形例に係るセグメントタイプ摩擦材(比較例2)11Aは、平板リング形状の鋼板製の芯金2に、湿式摩擦材用の通常の摩擦材基材を切り出した複数のセグメントピース13Aを、接着剤を使用して油溝14Aの間隔を空けて並べて貼り付け、芯金2の裏面にも同様に接着剤で貼り付けてなるものである。ここで、セグメントピース13Aは、外周側角部の両方が面取り加工(13Aa,13Ab)されている。
更に、図2(c)に示されるように、従来技術の第6変形例に係るセグメントタイプ摩擦材11Bは、平板リング形状の鋼板製の芯金2に、湿式摩擦材用の通常の摩擦材基材を切り出した複数のセグメントピース13B,13Cを、接着剤を使用して油溝14B,14Cの間隔を空けて交互に貼り付け、芯金2の裏面にも同様に接着剤で貼り付けてなるものである。ここで、セグメントピース13Bの右外周角部には、セグメントピース13Bの外周側のほぼ全面に亘って面取り加工13Baが施されており、またセグメントピース13Cの左外周角部には、セグメントピース13Cの外周側のほぼ全面に亘って面取り加工13Caが施されている。
そして、図3(a)に示されるように、本実施の形態に係るセグメントタイプ摩擦材1は、平板リング形状の鋼板製の芯金2に、湿式摩擦材用の通常の摩擦材基材を切り出した複数のセグメントピース3を、接着剤を使用して油溝4の間隔を空けて並べて貼り付け、芯金2の裏面にも同様に接着剤で貼り付けて、更にセグメントピース3の表面に半径方向に沿った供給路3gを設けてなるものである。ここで、セグメントピース3の左右外周角部には、切り込み3a,3bが設けられているとともに、外周側中央部分に外周側に対して凹んだ凹部3cが設けられている。
ここで、供給路3gは幅が1mmで深さが0.1mmであることから、供給路3gの断面積は0.1mm2となる。また、油溝4は幅が1mmでセグメントピース3の厚さが0.3mmであることから、油溝4の断面積は0.3mm2となる。したがって、供給路3gの油溝4に対する断面積の割合は33%となる。また、供給路3gの深さ(0.1mm)は、セグメントピース3の厚さ(0.3mm)の33%である。
次に、油溝4及び供給路3gを流れる潤滑油について説明する。油溝4を外周側から内周側に向かって、または内周側から外周側に向かって潤滑油が流れると、セグメントピース3には油溝4に面している面から潤滑油が浸透するとともに、油溝4から溢れ出た潤滑油がセグメントピース3の表面に供給される。このとき、セグメントピース3への浸透量・表面への溢れ出し量は、油溝4に流入する潤滑油の量が一定とすると、油溝4を流れる流速によって異なり、流速が遅いほどセグメントピース3への浸透量及びセグメントピース3表面への溢れ出し量が大きくなり、油溝4から離れた部分まで潤滑油を供給できる。逆に、潤滑油の流速が速くなると油溝4から離れた部分に潤滑油が十分行き渡らなくなる場合が起こり、この潤滑油が十分セグメントピース3に行き渡らないことで、引き摺りトルクは大きくなる。
ここで、セグメントピース3の表面に供給路3gを設けると、供給路3gを流れる潤滑油は油溝4と同様に供給路3gに面している面からセグメントピース3に浸透するが、供給路3gは供給路3gを流れる潤滑油の流れ方向に直行する面(長さ方向に直行する面)の断面積(供給路3gの幅と凹み深さの積)が、油溝4を流れる潤滑油の流れ方向に直行する面(長さ方向に直行する面)の断面積(油溝4の幅とセグメントピース3の厚さの積)に対し、その割合が100%未満に設定されている。このため、油溝4と供給路3gに同量の潤滑油が流入したとき、供給路3gは油溝4に比べて断面積が少ない分表面から溢れ易くなっている。
したがって、供給路3gに流れ込んだ潤滑油は外周側から内周側へ、または内周側から外周側へ移動しながら供給路3gから溢れ出て外周側から内周側へ、または内周側から外周側へセグメントピース3の表面を移動しながら拡がって行く。このように、油溝4とは別にセグメントピース3の表面に供給路3gを設けることで、油溝4だけではセグメントピース3の表面全域への潤滑油の供給が不足する場合でも、セグメントピース3の表面全域への潤滑油の供給が可能となる。なお、供給路3gの断面積は油溝4の断面積に比べてその割合を100%未満と小さく設定して、供給路3gから潤滑油が流出し易い状態を作り出しているが、10%未満では供給路3gから供給される潤滑油量が不足する場合があり、好ましくない。
また、図3(b)に示されるように、本実施の形態の第1変形例に係るセグメントタイプ摩擦材1A(実施例1)は、平板リング形状の鋼板製の芯金2に、湿式摩擦材用の通常の摩擦材基材を切り出した複数のセグメントピース3Aを、接着剤を使用して油溝4Aの間隔を空けて並べて貼り付け、芯金2の裏面にも同様に接着剤で貼り付けて、更にセグメントピース3Aの表面に半径方向に沿った供給路3Agを設けてなるものである。
ここで、セグメントピース3Aの左右外周角部には、長さ(セグメントタイプ摩擦材1Aの円周方向の幅)がαmmで、高さ(セグメントタイプ摩擦材1Aの半径方向の幅)がβmmの切り込み3Aa,3Abが設けられている。また、供給路3Agは幅が1mmで深さが0.2mmであることから、供給路3Agの断面積は0.2mm2となる。また、油溝4Aは幅が1mmでセグメントピース3Aの厚さが0.4mmであることから、油溝4Aの断面積は0.4mm2となる。したがって、供給路3Agの油溝4Aに対する断面積の割合は50%となる。また、供給路3Agの深さ(0.2mm)は、セグメントピース3Aの厚さ(0.4mm)の50%である。
更に、図3(c)に示されるように、本実施の形態の第2変形例に係るセグメントタイプ摩擦材1B(実施例1)は、平板リング形状の鋼板製の芯金2に、湿式摩擦材用の通常の摩擦材基材を切り出した複数のセグメントピース3B,3Cを、接着剤を使用して油溝4B,4Cの間隔を空けて交互に並べて貼り付け、芯金2の裏面にも同様に接着剤で貼り付けて、更にセグメントピース3B,3Cの表面に半径方向に沿った供給路3Bg,3Cgを設けてなるものである。
ここで、セグメントピース3Bの右外周角部には、セグメントピース3Bの外周側のほぼ全面に亘って面取り加工3Baが施されており、またセグメントピース3Cの左外周角部には、セグメントピース3Cの外周側のほぼ全面に亘って面取り加工3Caが施されている。また、供給路3Bg,3Cgは幅が1mmで深さが0.15mmであることから、供給路3Bg,3Cgの断面積は0.15mm2となる。また、油溝4B,4Cの最も細い部分の幅が1mmでセグメントピースの厚さが0.35mmであることから、油溝4B,4Cの最も細い部分の断面積は0.35mm2となる。したがって、供給路3Bg,3Cgの油溝4B,4Cの最も細い部分に対する断面積の割合は43%となる。また、供給路3Bg,3Cgの深さ(0.15mm)は、セグメントピース3B,3Cの厚さ(0.35mm)の43%である。
すなわち、本実施の形態の第2変形例に係るセグメントタイプ摩擦材1Bにおいては、複数の油溝4B,4Cに挟まれたセグメントピース3B,3Cの外周側角部の一方が面取り加工されており、複数の油溝4B,4Cはその全てが左右対称の形状であって、複数の油溝4B,4Cの1本おきに外周開口部が左右対称の形状で複数の油溝4B,4Cの最も細い部分の幅の4倍以上の幅に拡がった油溝4Bが設けられ、セグメントピース3B,3Cの表面に油溝4B,4Cの最も細い部分に対する断面積の割合が43%で、セグメントピース3B,3Cの厚さの43%の深さを有する供給路3Bg,3Cgが設けられている。
また、図3(d)に示されるように、本実施の形態の第3変形例に係るセグメントタイプ摩擦材1Cは、平板リング形状の鋼板製の芯金2に、湿式摩擦材用の通常の摩擦材基材を切り出した複数のセグメントピース3Dを、接着剤を使用して油溝4Aの間隔を空けて並べて貼り付け、芯金2の裏面にも同様に接着剤で貼り付けて、更にセグメントピース3Dの表面に、一定の間隔をおいて縦横に走る供給路3Dgを設けてなるものである。セグメントピース3Dの外形形状は、上述したセグメントピース3Aと同様である。
更に、図3(e)に示されるように、本実施の形態の第4変形例に係るセグメントタイプ摩擦材1Dは、平板リング形状の鋼板製の芯金2に、湿式摩擦材用の通常の摩擦材基材を切り出した複数のセグメントピース3Eを、接着剤を使用して油溝4Aの間隔を空けて並べて貼り付け、芯金2の裏面にも同様に接着剤で貼り付けて、更にセグメントピース3Eの表面に、一定の間隔をおいて斜め方向に交差する供給路3Egを設けてなるものである。セグメントピース3Eの外形形状は、上述したセグメントピース3A,3Dと同様である。
また、図4(a)に示されるように、本実施の形態の第5変形例に係るセグメントタイプ摩擦材(実施例2)1Fは、平板リング形状の鋼板製の芯金2に、湿式摩擦材用の通常の摩擦材基材を切り出した40枚のセグメントピース3Fを、接着剤を使用して油溝4Aの間隔を空けて並べて貼り付け、芯金2の裏面にも同様に40枚のセグメントピース3Fを接着剤で貼り付けて、更にセグメントピース3Fの表面に各1本の供給路3Fgを設けてなるものである。セグメントピース3Fの外形形状は、上述したセグメントピース3A,3D,3Eと同様である。
更に、図4(b)に示されるように、本実施の形態の第6変形例に係るセグメントタイプ摩擦材1Gは、平板リング形状の鋼板製の芯金2に、湿式摩擦材用の通常の摩擦材基材を切り出した40枚のセグメントピース3Gを、接着剤を使用して油溝4Aの間隔を空けて並べて貼り付け、芯金2の裏面にも同様に40枚のセグメントピース3Gを接着剤で貼り付けて、更に40枚のセグメントピース3Gのうち29枚の表面に各1本の供給路3Ggを設けてなるものである。セグメントピース3Gの外形形状は、上述したセグメントピース3A,3D,3Eと同様である。
なお、図5に示されるように、引き摺りトルクを比較するために、平板リング形状の鋼板製の芯金2の表裏に、湿式摩擦材用の通常の摩擦材基材から切り出したリング形状の摩擦材基材7を、接着剤を使用して貼り付けて、更に半径方向に等間隔で40本の油溝4を設けてなるリングタイプ摩擦材11C(比較例5)をも製造した。
以上説明した本実施の形態に係るセグメントタイプ摩擦材、並びに従来技術のセグメントタイプ摩擦材及びリングタイプ摩擦材のうち、本実施の形態の第2変形例に係るセグメントタイプ摩擦材1A(実施例1)、第5変形例に係るセグメントタイプ摩擦材1F(実施例2)、従来技術の第1変形例に係るセグメントタイプ摩擦材21A(比較例1)、第3変形例のセグメントタイプ摩擦材11A(比較例2)及びリングタイプ摩擦材11C(比較例3)について、相対回転数と引き摺りトルクの関係を試験によって検証した。
各セグメントピースのサイズは、セグメントピースの横幅=13mm、セグメントピースの縦幅=5mm、セグメントピースの枚数は片面40枚(両面で80枚)、また油溝の最も細い部分の幅=1mm、α=2mm、β=2mmとした。すなわち、セグメントピース3Aにおいては、面取り加工の円周方向の幅(2mm)はセグメントピース3Aの円周方向の幅(13mm)の15.4%であり、面取り加工の半径方向の幅(2mm)はセグメントピース3Aの半径方向の幅(5mm)の40%である。セグメントピース3Fにおいても、同一である。
試験条件としては、相対回転数=500rpm〜5000rpm、ATF油温=80℃、ATF油量=300mL(油浴、軸芯潤滑なし)、ディスクサイズが図1乃至図4に示される外周φ1=180mm,内周φ2=160mmにおいて試験し、ディスク枚数=3枚(したがって、相手材の鋼板ディスクは4枚)、パッククリアランス=0.2mm/枚で行った。試験の結果を、図6に示す。なお、図6において、縦軸の引き摺りトルクの大きさは、縦軸の最上端の引き摺りトルクの大きさを100とした場合の、相対的な大きさとして表した。
その結果、図6に示されるように、相対回転数が1000rpmの時点で、実施例1,実施例2と比較例1乃至比較例3との間には既に引き摺りトルクの大きさに明確な差が出ており、本実施の形態(実施例1,実施例2)に係るセグメントタイプ摩擦材1A,1Fの方が、比較例1,2のセグメントタイプ摩擦材21A,11A、及び比較例3のリングタイプ摩擦材11Cに比べて、引き摺りトルクが小さくなっている。
その後、相対回転数が上がるにしたがって、実施例1,実施例2に係るセグメントタイプ摩擦材1A,1Fについては、緩やかに引き摺りトルクが減少して行くが、比較例1,2に係るセグメントタイプ摩擦材21A,11Aについては、逆に引き摺りトルクが次第に増加して、実施例1,実施例2との差が拡がって行く。なお、比較例3に係るリングタイプ摩擦材11Cについては、低回転数領域(500〜2000rpm)においては実施例1,実施例2よりも引き摺りトルクが大きいが、高回転数領域(3000rpm〜5000rpm)においては、実施例1,実施例2と同等の小さい引き摺りトルクとなる。
このように、本実施の形態(実施例1,2)に係るセグメントタイプ摩擦材1B,1Fは、従来技術に係るセグメントタイプ摩擦材21A,11A(比較例1,2)及びリングタイプ摩擦材11C(比較例3)に比較して、広い相対回転数の範囲(500rpm〜5000rpm)に亘って、引き摺りトルクの低減効果が大きいことが実証された。
次に、この実験結果に基づいて、引き摺りトルク低減率を算出して評価した。なお、引き摺りトルク低減率については、低回転数領域(500rpm〜2000rpm)と高回転数領域(3000rpm〜5000rpm)に分けて表した。まず、図7に示されるように、図1(a)に示される従来技術に係るセグメントタイプ摩擦材21Aを基準として、引き摺りトルク低減率が増加した場合(引き摺りトルクが小さい場合)をプラス、引き摺りトルク低減率が減少した場合(引き摺りトルクが大きい場合)をマイナスとして表示した。
その結果、図7に示されるように、比較例2のセグメントタイプ摩擦材11Aにおいても、セグメントタイプ摩擦材21Aと比較した場合には、低回転数領域ではやや引き摺りトルク低減率が増加しており、多少は引き摺りトルクの低減効果はあるが、実施例1,実施例2に係るセグメントタイプ摩擦材1B,1Fの方がより大きく引き摺りトルク低減率が増加しており、極めて大きい引き摺りトルクの低減効果を有することが明らかになった。
また、高回転数領域では比較例2のセグメントタイプ摩擦材11Aの引き摺りトルク低減率が大きく増加している。これは、セグメントピースの外周左右角部に面取り加工を施した効果と考えられる。つまり、面取りによって外周側にある潤滑油がスムーズに流動でき、セグメントピースと潤滑油との流動抵抗が抑制されるとともにセグメントタイプ摩擦材11Aとセパレータプレートとの間の潤滑油量が増加したためと推察される。このことから、外周に油溜りを発生した場合でも引き摺りトルクの低減効果が得られることが分かる。また、高回転数領域においても、セグメントピースに供給路3Ag,3Fgを設けた実施例1及び実施例2の引き摺りトルク低減率は比較例2より大きく増加し、より効果を上げている。
次に、図8に示されるように、図2(b)に示される比較例2のセグメントタイプ摩擦材11Aを基準として、引き摺りトルク低減率が増加した場合(引き摺りトルクが小さい場合)をプラス、引き摺りトルク低減率が減少した場合(引き摺りトルクが大きい場合)をマイナスとして表示した。その結果、図8に示されるように、実施例1,実施例2に係るセグメントタイプ摩擦材1A,1Fにおいては引き摺りトルク低減率は大幅に増加しており、特に高回転数領域において40%〜50%以上も増加していることが明らかになった。
このように、セグメントピース3A,3Fの表面に供給路3Ag,3Fgを設けることで、低回転数領域から高回転数領域までの幅広い範囲においてセグメントピース3A,3Fの表面全体に潤滑油を行き渡らせることができるため、引き摺りトルクを低下させることが可能となる。また、高回転数領域では、セグメントピース3A,3Fの外周部を加工することで、その効果はさらに増大する。
また、供給路の断面形状についても、本実施の形態(実施例1)に係るセグメントタイプ摩擦材1Aにおけるような略コの字形状に限られるものではなく、図9(b)に示されるような略V字形状、図9(c)に示されるような略U字形状、図9(d)に示されるような両側面にテーパーの付いた形状、図9(e)に示されるような両側面に階段状のテーパーの付いた形状等、様々な断面形状とすることができる。すなわち、本実施の形態の第7変形例,第8変形例,第9変形例,第10変形例に係るセグメントタイプ摩擦材1H,1J,1K,1Lにおいても、本実施の形態(実施例1)に係るセグメントタイプ摩擦材1Aと同等の引き摺りトルクの低減効果を得ることが期待できる。
このようにして、本実施の形態に係るセグメントタイプ摩擦材1,1A,1B,1C,1D,1F,1G,1H,1J,1K,1Lにおいては、内周側からの潤滑油の供給がない仕様(軸芯潤滑なし)の場合や、外周に油溜まりを発生して攪拌トルクが大きくなる場合においても、広い回転数の範囲に亘って、より確実により大きな引き摺りトルクの低減効果を得ることができる。ここで、「潤滑油の供給がない場合」には、内周側からの潤滑油の供給が不足する場合が含まれる。
本実施の形態においては、図3及び図4に示されるように、セグメントピース3,3A,3B,3C,3D,3E,3F,3Gを芯金2の外周側に片寄った部分にのみ貼り付けたセグメントタイプ摩擦材について説明したが、上記特許文献1乃至特許文献3に示されるように、芯金2の外周から内周までの幅の90%以上の幅でセグメントピースまたはリング形状の摩擦材基材を貼り付けても、本実施の形態と同様の引き摺りトルクの低減効果を得ることができる。
その他、芯金2の外周から内周までの幅の何%の幅でセグメントピースを貼り付けても、本実施の形態と同様の引き摺りトルクの低減効果を得ることができる。また、本実施の形態においては、芯金2の両面にセグメントピースを貼り付けた場合について説明したが、仕様によっては、芯金2の片面のみにセグメントピースを貼り付けても良い。
更に、本実施の形態においては、芯金2の片面にセグメントピースを40枚ずつ貼り付けた場合のみについて説明したが、芯金2の片面当たりのセグメントピースの枚数は40枚に限られるものではなく、また油溝の数も40本に限られるものではなく、何枚でも何本でも自由に設定することができる。また、芯金2の形状は平板リング形状に限定されるものではなく、ウェーブ加工を施した波形形状等にもすることができる。
本発明を実施するに際しては、セグメントタイプ摩擦材のその他の部分の構成、形状、数量、材質、大きさ、接続関係、製造方法等については、本実施の形態に限定されるものではない。なお、本発明の実施の形態で挙げている数値は、臨界値を示すものではなく、実施に好適な好適値を示すものであるから、上記数値を若干変更してもその実施を否定するものではない。

Claims (10)

  1. リング形状の芯金に前記リング形状に沿ってセグメントピースに切断された摩擦材基材が全周両面若しくは全周片面に接着されて隣り合う前記セグメントピース相互の間隙によって半径方向に延びる複数の油溝と、前記セグメントピースの表面に設けた前記セグメントピースの内周側端部から外周側端部まで達する凹みとして形成され、前記セグメントピース表面全域への潤滑油の供給が可能な供給路とを備え、
    前記供給路の凹みは、当該供給路に供給された前記潤滑油を溢れさせて前記セグメントピースの表面の内周側から外周側または前記セグメントピースの表面の外周側から内周側へ拡散させることにより、前記セグメントピースの表面全域へ前記潤滑油を供給すべく、前記供給路の長さ方向に直行する断面積を前記油溝の長さ方向に直行する断面積に対して30〜50%の範囲内としたことを特徴とするセグメントタイプ摩擦材。
  2. 前記供給路は、前記セグメントピースの表面側から底面側の位置まで一定幅の凹みであることを特徴とする請求項1に記載のセグメントタイプ摩擦材。
  3. 前記供給路は、前記セグメントピースの表面側の幅方向両側縁部が、それぞれ、直角コーナーとなる断面形状の断面略コ字状をなす凹みであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のセグメントタイプ摩擦材。
  4. 前記供給路は、その長さ方向に直交する断面積が、前記油溝の長さ方向に直交する断面積未満の値であって、かつ、前記油溝から前記セグメントピースの表面全域への潤滑油の供給量が不足する場合に前記供給溝からの前記セグメントピースの表面全域への潤滑油の供給を可能とする値に設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のセグメントタイプ摩擦材。
  5. 前記供給路の長さ方向に直交する断面積は、前記油溝の長さ方向に直交する断面積に対する割合が、500rpm〜5000rpmの回転数領域の全域にわたって、前記供給路を全く備えないセグメントピースのみからなるセグメントタイプ摩擦材と比較して、引き摺りトルクを低減する値に設定されていることを特徴とする請求項4に記載のセグメントタイプ摩擦材。
  6. 前記供給路の長さ方向に直交する断面積は、前記油溝の長さ方向に直交する断面積に対する割合は、500rpm〜5000rpmの回転数領域の全域にわたって、前記セグメントピースの表面全体に潤滑油を行き渡らせる値に設定されていることを特徴とする請求項4に記載のセグメントタイプ摩擦材。
  7. 前記セグメントピースは、前記供給路を第1の方向に延びるよう形成した第1のセグメントピースと、前記供給路を前記第1の方向と異なる第2の方向に延びるよう形成した第2のセグメントピースとを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載のセグメントタイプ摩擦材。
  8. 前記セグメントピースは、前記供給路を形成したセグメントピースと、前記供給路を形成しないセグメントピースとを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載のセグメントタイプ摩擦材。
  9. 前記セグメントピースは、前記供給路を形成したセグメントピースと、前記供給路を形成しないセグメントピースとを備えると共に、前記供給路を形成したセグメントピースは、前記供給路を第1の方向に延びるよう形成した第1のセグメントピースと、前記供給路を前記第1の方向と異なる第2の方向に延びるよう形成した第2のセグメントピースとを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載のセグメントタイプ摩擦材。
  10. 前記セグメントピースに形成した前記供給路の幅は、前記セグメントピース間の前記油溝の幅と同一値に設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載のセグメントタイプ摩擦材。
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