JP5407050B2 - ベアリング付きダイス、絶縁電線の製造装置および絶縁電線の製造方法 - Google Patents

ベアリング付きダイス、絶縁電線の製造装置および絶縁電線の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ベアリング付きダイス、該ベアリング付きダイスを備えた絶縁電線の製造装置および該ベアリング付きダイスを備えた絶縁電線の製造方法に関するものである。
従来、導体上に絶縁塗料を被覆したエナメル線が知られている。エナメル線は、たとえば各種電気機器の配線、モータや変圧器などの巻線として広く利用されている。
従来は、断面が略円形状の導体上に絶縁皮膜が形成されたエナメル線が使用されていたが、占積率が高く、各種電気機器の小型化を図ることができる観点から、断面が略四角形状の導体(以下、「平角導体」とも称す)と、当該平角導体に絶縁皮膜が形成された絶縁電線が広く使用されるようになっている。
平角導体に絶縁塗料を形成する技術として、塗布部において平角導体に絶縁塗料を塗布した後に、ダイスに形成された略四角形状の開口部に平角導体を通すことによって、平角導体に塗布される絶縁塗料の厚みを調整する方法が、特開2008−123759号公報(特許文献1)に記載されている。ダイスの開口部は平角導体の断面と略相似形である。そのため、平角導体がダイスを通過することで余分な絶縁塗料が除去されて、平角導体の外周に形成される絶縁塗料が均一な厚みに調整される。
特開2008−123759号公報
当該絶縁塗料の厚みは、ダイスと導体との間隙によって決まる。そのため、均一な厚みの絶縁塗料を得るためには、ダイスと導体との位置関係を良好に保ちながら導体を搬送する必要がある。平角導体の場合、導体がねじれると図10に示すように導体11に塗布される絶縁塗料24の厚みが不均一になり膜厚のばらつきが生じる。また、断面が略円形状の導体の場合においても、ダイスの中心部と導体の中心部とがずれる(言い換えれば導体が偏心する)ことにより導体に塗布される絶縁塗料の厚みが不均一になり膜厚のばらつきが生じる場合がある。
本発明は、上記のような課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、導体に塗布される絶縁塗料の厚みのばらつきを低減することができる、ベアリング付きダイス、絶縁電線の製造装置および絶縁電線の製造方法を提供することである。
本発明に係るベアリング付きダイスは、ダイスとダイス受け部材とベアリング部材とを備えている。ダイスは、互いに対向する一方端面および他方端面を有し、一方端面と他方端面との間を貫通する貫通孔を有する。ダイス受け部材は、ダイスの一方端面側に配置されている。ベアリング部材は、ダイスの一方端面側に配置されている。ベアリング部材は転動体を含み、ダイスは転動体の転動に基づいて貫通孔が貫通する貫通方向のまわりへの回転および貫通方向に直交する平面内での移動の少なくともいずれかが可能となるように構成されている。ダイスの一方端面は導体の進行方向の下流側に位置し、かつ他方端面は進行方向の上流側に位置する。ダイス受け部材は、ダイスの一方端面から離れる方向に延在する円筒状の部分を含む。ベアリング部材は、円筒状の部分の外周側に設けられている。
本発明に係るベアリング付きダイスによれば、ダイスは転動体の転動に基づいて貫通孔が貫通する貫通方向のまわりへの回転および貫通方向に直交する平面内での移動の少なくともいずれかが可能となるように構成されている。それゆえ、導体がねじれたり偏心している場合でも、ダイスは導体のねじれや偏心に追随して、貫通方向のまわりへ回転したり、貫通方向に直交する平面内で移動したりすることの少なくともいずれかが可能である。結果として、平角導体に塗布される絶縁塗料の厚みのばらつきを低減することができる。
上記のベアリング付きダイスにおいて好ましくは、ベアリング部材は、転動体が転動する転送面を有する第1の軌道輪部材をさらに含む。ダイスは第1の軌道輪部材に対して貫通方向のまわりに回転可能に設けられている。
上記のベアリング付きダイスにおいて好ましくは、ベアリング部材は、転動体に対して第1の軌道輪部材と反対側に位置する第2の軌道輪部材をさらに含む。第2の軌道輪部材とダイスとが一体として回転可能に設けられている。
上記のベアリング付きダイスにおいて好ましくは、貫通孔の一方端面における開口形状は四角形である。
本発明に係る絶縁電線の製造装置は、塗布部と、ベアリング付きダイスとを備えている。塗布部は、導体に絶縁塗料を塗布するためのものである。ベアリング付きダイスは、塗布部によって導体に塗布される絶縁塗料の厚みを調節するためのものである。ベアリング付きダイスは、互いに対向する一方端面と他方端面を有し、かつ一方端面と他方端面との間を貫通する貫通孔を有するダイスと、ダイスの一方端面側に配置されたダイス受け部材と、ダイスの一方端面側に配置されたベアリング部材とを含む。ベアリング部材は転動体を有する。ダイスは転動体の転動に基づいて貫通孔が貫通する貫通方向のまわりへの回転および貫通方向に直交する平面内での移動の少なくともいずれかが可能となるように構成されている。ダイスの一方端面は導体の進行方向の下流側に位置し、かつ他方端面は進行方向の上流側に位置する。ダイス受け部材は、ダイスの一方端面から離れる方向に延在する円筒状の部分を含む。ベアリング部材は、円筒状の部分の外周側に設けられている。
上記の絶縁電線の製造装置において好ましくは、ベアリング部材は、転動体が転動する転送面を有する第1の軌道輪部材をさらに含む。ダイスは第1の軌道輪部材に対して貫通方向のまわりに回転可能に設けられている。
上記の絶縁電線の製造装置において好ましくは、ベアリング部材は、転動体に対して第1の軌道輪部材と反対側に位置する第2の軌道輪部材をさらに含む。第2の軌道輪部材とダイスとが一体として回転可能に設けられている。
上記の絶縁電線の製造装置において好ましくは、貫通孔の一方端面における開口形状は四角形である。
本発明に係る絶縁電線の製造方法は以下の工程を備えている。導体に絶縁塗料が塗布される。塗布する工程の後に、導体に塗布される絶縁塗料の厚みを調整するために導体がベアリング付きダイスの貫通孔に通される。ベアリング付きダイスは、互いに対向する一方端面と他方端面を有し、かつ一方端面と他方端面との間を貫通する貫通孔を有するダイスと、ダイスの一方端面側に配置されたダイス受け部材と、ダイスの一方端面側に配置されたベアリング部材とを含む。ベアリング部材は転動体を有する。ダイスは転動体の転動に基づいて貫通孔が貫通する貫通方向のまわりへの回転および貫通方向に直交する平面内での移動の少なくともいずれかが可能となるように構成されている。ダイスの一方端面は導体の進行方向の下流側に位置し、かつ他方端面は進行方向の上流側に位置する。ダイス受け部材は、ダイスの一方端面から離れる方向に延在する円筒状の部分を含む。ベアリング部材は、円筒状の部分の外周側に設けられている。
上記の絶縁電線の製造方法において好ましくは、ベアリング部材は、転動体が転動する転送面を有する第1の軌道輪部材をさらに含む。ダイスは第1の軌道輪部材に対して貫通方向のまわりに回転可能に設けられている。
上記の絶縁電線の製造方法において好ましくは、ベアリング部材は、転動体に対して第1の軌道輪部材と反対側に位置する第2の軌道輪部材をさらに含む。第2の軌道輪部材とダイスとが一体として回転可能に設けられている。
上記の絶縁電線の製造方法において好ましくは、貫通孔の一方端面における開口形状は四角形である。
以上説明したように本発明によれば、導体に塗布される絶縁塗料の厚みのばらつきを低減することができる。
本発明の実施の形態1における絶縁電線の製造装置の構成を概略的に示す模式図である。 本発明の実施の形態1におけるベアリング付きダイスの構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるベアリング付きダイスの構成を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態2におけるベアリング付きダイスの構成を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態3におけるベアリング付きダイスの構成を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態4におけるベアリング付きダイスの構成を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態5におけるベアリング付きダイスの構成を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態6におけるベアリング付きダイスの構成を示す断面模式図である。 比較例のダイスとストッパーとを示す図である。 比較例のダイスによって導体に絶縁塗料が塗布された状態を示す図である。 本発明例のダイスとストッパーとを示す図である。 本発明例のダイスによって導体に絶縁塗料が塗布された状態を示す図である。 本発明例のダイスによって導体に絶縁塗料が塗布された状態を示す図である。 本発明例のダイスによって導体に絶縁塗料が塗布された状態を示す図である。 導体のねじれ角度と導体の進行方向の位置との関係を示す図である。 導体が進行方向を回転軸として時計周りにねじれている場合の、導体に塗布された絶縁塗料の厚みのばらつきを示す図である。 導体が進行方向を回転軸として反時計周りにねじれている場合の、導体に塗布された絶縁塗料の厚みのばらつきを示す図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。なお本発明はこの形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1を参照して、本実施の形態の絶縁電線の製造装置100は、導体11に絶縁塗料を塗布することで絶縁電線を製造するためのものであり、複数の塗布部12と、複数のストッパー15と、複数の乾燥用加熱装置16と、複数の硬化用加熱装置17と、搬送部13と、複数のベアリング付きダイス10とを主に有している。
本実施の形態において、導体11の断面形状は四角形である。断面形状が四角形である導体11とは、断面において対向する二組の辺を有する形状であればよく、角部が丸まっている場合を含む。断面形状が四角形である導体11の具体例としては、長方形や正方形が挙げられる。なお、導体11の断面形状は、円、楕円、六角形などの多角形であっても構わない。
複数の塗布部12の各々は、たとえばポリアミドイミド樹脂ワニス、ポリイミド樹脂ワニスなどの絶縁塗料が充填されるものであり、導体11が塗布部12内を通過することで導体11の外周面に絶縁塗料を塗布できるように構成されている。
複数のベアリング付きダイス10の各々は、ダイス1とベアリング部材2とを有している。導体11がダイス1に設けられた開口部を通過することで導体11の外周面に塗布される絶縁塗料の厚みを一定厚みに制御できるように構成されている。ベアリング付きダイス10の構成の詳細については後述する。
複数の乾燥用加熱装置16は、導体11上に塗布された絶縁塗料を主に乾燥させるために導体11および絶縁塗料を加熱するためのものである。ここで絶縁塗料の乾燥とは、絶縁塗料に含まれる溶剤を気化させる温度であって、絶縁塗料が硬化しない温度に加熱することを意味する。この乾燥用加熱装置16の各々は、誘導加熱コイルであってもよい。硬化用加熱装置17は、導体11上にて絶縁塗料を主に硬化させるために導体11および絶縁塗料を加熱するためのものである。ここで絶縁塗料を硬化させるとは、絶縁塗料を硬化させる温度以上に加熱することを意味する。この硬化用加熱装置17は、誘導加熱コイルであってもよい。
塗布部12によって、導体11に対して絶縁塗料が塗布され、ダイス1によって絶縁塗料の厚みが制御され、乾燥用加熱装置16によって絶縁塗料が乾燥され、硬化用加熱装置17によって絶縁塗料が硬化されるという一連の動作が行われる。塗布部12と、ダイス1と、乾燥用加熱装置16と、硬化用加熱装置17とを一組の塗布ユニットとした場合、本実施の形態の絶縁電線の製造装置100は、複数組の塗布ユニットを有している。これにより、導体11に対して絶縁塗料を複数回塗布することができる。
搬送部13は、導体11を上流側から下流側に搬送するためのものである。搬送部13によって、導体11が塗布部12や硬化用加熱装置17などを通過することができる。
図2および図3を参照して、本実施の形態のベアリング付きダイス10の構造について説明する。図2に示すように、ベアリング付きダイス10は、ダイス1と、ダイス受け部材21と、ベアリング部材2とを有している。
ダイス1は、互いに対向する一方端面3および他方端面4を有している。ダイス1の一方端面3には四角形の開口部6が形成されている。四角形の開口部6は略長方形状であり、開口部6の角部は丸くなっている。ダイス1の他方端面4には円形の開口部が形成されている。ダイス1には、一方端面3側の略長方形状の開口部6と他方端面4側の円形の開口部とを通るようにテーパー状の貫通孔5が形成されている。ダイス1の一方端面3側にはダイス受け部材21が配置されている。ダイス受け部材21には、開口部が形成されており、ダイス1の一方端面3側の一部がダイス受け部材21の開口部に収容されている。これにより、ダイス1とダイス受け部材21とは固定されている。
ベアリング部材2は、ダイス1の一方端面3側に設けられている。ベアリング部材2は、たとえば転がり軸受(スラスト軸受)であり、転動体7と、第1の軌道輪部材8と、第2の軌道輪部材9と、保持器22とを有している。第1の軌道輪部材8は、転動体7が転動する転走面23を有している。第2の軌道輪部材9は、転動体7に対して第1の軌道輪部材8と反対側に位置している。第2の軌道輪部材9は、転動体7が転動する転走面25を有している。転動体7は、たとえば球である。球は複数であってもよい。複数の球の各々は、保持器22によって軌道が制御されている。第1の軌道輪部材8および第2の軌道輪部材9は、たとえばスラスト板である。
ダイス受け部材21は、ダイス1とベアリング部材2との位置あわせを容易にするためのものである。また、ダイス受け部材21の形状や質量を変更することで、ベアリング付きダイス10の質量を調整することができる。それゆえ、絶縁塗料の粘度が変更になってもダイス1のデザインを変更する必要がないため、多種類の絶縁塗料に対して使用可能である。
第2の軌道輪部材9は、ダイス受け部材21のショルダー部に接して固定されている。それゆえ、ダイス1とダイス受け部材21と第2の軌道輪部材9とが一体となって、第1の軌道輪部材8に対して貫通孔5が貫通方向のまわりに回転可能である。なお、貫通孔5が貫通する方向とは、ダイス1の一方端面3と他方端面4とが対向する方向である。
ここで、ベアリング付きダイス10の動作について説明する。
まず、絶縁塗料が塗布された導体11がダイス1に形成された貫通孔5を通過する際に、当該貫通孔5の内側面は導体11の外周面に塗布された絶縁塗料と接する。導体11が搬送部13により上流側から下流側に移動すると、ダイス1に対して導体11の進行方向X(すなわち図1中上方向であって、重力と反対の方向)へ引き上げる力がかかる。この引き上げる力は、絶縁塗料の粘性が高くなるとより大きくなる。同時に、ダイス1はダイス1自身の質量を有しているため、ダイス1に対して重力がかかっている。つまり、ダイス1は、ダイス1にかかる重力と、ダイス1にかかる当該引き上げる力とがつりあった状態で浮いた状態にある。絶縁塗料の粘性が高い場合、当該引き上げる力が重力よりも大きくなるため、ダイス1は導体11の進行方向Xへ移動する。
導体11の進行方向Xへ移動したダイス1は、ダイス1よりも下流側に位置するストッパー15と接触する。このストッパー15により、ダイス1がこれ以上下流側へ移動することができない。
本実施の形態のベアリング付きダイスの場合、図11に示すように、ダイス1の一方端面3側に設けられたベアリング部材2の第1の軌道輪部材8がストッパー15と接触する。第1の軌道輪部材8はストッパー15に押し付けられている。第1の軌道輪部材の端面とストッパー15の端面との間の摩擦力によって、第1の軌道輪部材8とストッパー15とは固定された状態にある。第1の軌道輪部材8と第2の軌道輪部材9との間には転動体7が設けられているので、第2の軌道輪部材9は、第1の軌道輪部材8に対して回転可能に設けられている。第2の軌道輪部材9とダイス受け部材21とは接触しており固定された状態にある。また、ダイス1とダイス受け部材21とも接触しており固定された状態にある。それゆえ、第2の軌道輪部材9とダイス受け部材21とダイス1とが一体として、第1の軌道輪部材8に対してダイス1の貫通孔が貫通する方向のまわりに回転可能である。言い換えれば、ダイス1は導体11の進行方向Xに延びる軸線を中心として回転可能である。
本実施の形態のベアリング付きダイス10を使用して断面形状が四角形の導体11に絶縁塗料24を塗布すると、導体11が進行方向を回転軸としてねじれている場合でも、図12に示すように絶縁塗料24の厚みを均一にすることができる。導体11がねじれた状態でベアリング付きダイス10の貫通孔を通過したとき、導体11の外周部とダイス1の内壁部との間に存在する絶縁塗料24の厚みが厚い場合に絶縁塗料24の粘性によってダイス1にかかる力と、絶縁塗料24の厚みが薄い場合に絶縁塗料24の粘性によってダイス1にかかる力は異なっている。この絶縁塗料24の粘性によってダイス1にかかる力を均一化するように、ダイス1がベアリング部材2によって導体11の進行方向に延在する軸線周りに自由に回転する。結果として、ベアリング付きダイス10は、導体11のねじれに追随するように回転して、導体11の外周部に塗布される絶縁塗料24の厚みが均一になる。
またベアリング付きダイス10は、貫通孔5が貫通する貫通方向Xに直交する平面内で移動可能であってもよい。
ベアリング付きダイス10の開口部6の形状は、図13に示すように円形であってもよい。この場合、断面形状が円形の導体11が使用される。図13に示すベアリング付きダイス10は、断面形状が円形の導体11の中心部とダイス1の中心部とがずれている(つまり導体11が偏心している)と、当該ずれを低減するように貫通孔5が貫通する貫通方向Xのまわりで回転したり貫通方向に直交する平面内で移動可能したりすることができる。
また、ベアリング付きダイス10の開口部6の形状は、図14に示すように六角形であってもよい。この場合、断面形状が六角形の導体11が使用される。開口部6が六角形であるベアリング付きダイス10も、開口部6が円形であるベアリング付きダイス10と同様、貫通方向Xのまわりで回転したり貫通方向に直交する平面内でも移動したりすることができる。
次に、本実施の形態に係る絶縁電線の製造方法について説明する。
図1を参照して、まず導体11は、導体11の移動経路の最上流に位置する塗布部12を通過することにより、導体11の外周面に第1層目の絶縁塗料が塗布される。その後、第1層目の絶縁塗料が塗布された導体11が、ベアリング付きダイス10に形成された貫通孔5を通過する。この際、導体11のねじれに追随してダイス1が回転することにより、導体11の外周面に塗布された第1層目の絶縁塗料の厚みが一定に制御される。その後、ベアリング付きダイス10の貫通孔5を通過した導体11は、乾燥用加熱装置16に移動する。乾燥用加熱装置16において、導体11上に塗布された絶縁塗料が乾燥される。その後、導体11は硬化用加熱装置17へ移動する。硬化用加熱装置17では、導体11に塗布された絶縁塗料が硬化される。
1層目の絶縁塗料が塗布された導体11は、2つ目の塗布部12へと移動する。2つ目の塗布部12では、第1層目の絶縁塗料の上に第2層目の絶縁塗料が塗布される。第1層目の絶縁塗料とその上に第2層目の絶縁塗料が塗布された導体11は、2つ目のベアリング付きダイス10の貫通孔5を通過する。2つ目のベアリング付きダイス10の貫通孔5のサイズは、1つ目のベアリング付きダイス10の貫通孔5のサイズよりも大きくなっている。導体11が2つ目のベアリング付きダイス10の貫通孔5を通過することで、導体11のねじれに追随してダイス1が回転することにより、導体11の外周面に塗布された第2層目の絶縁塗料の厚みが一定に制御される。
この後、第1層目の絶縁塗料とその上に第2層目の絶縁塗料が塗布された導体11は、乾燥用加熱装置16および硬化用加熱装置17を通り、2層目の絶縁塗料が乾燥、硬化される。の塗布、乾燥、硬化が所定回数(n回:たとえば10回)繰り返されることにより、導体11の外周面にn層の絶縁塗料が塗布される。以上のようにして、導体11に絶縁塗料が塗布されることにより絶縁電線が製造される。
なお、本実施の形態の絶縁電線の製造方法で使用されるベアリング付きダイス10としては、本実施の形態1で説明したベアリング付きダイス10や実施の形態2〜6で説明するベアリング付きダイス10などを使用することができる。
また、本実施の形態に用いられる絶縁塗料24としては、たとえばエナメル被覆の構成樹脂を溶剤で溶解したものが用いられる。この構成樹脂は、絶縁性が高く、耐熱性が高い樹脂であれば特に限定されない。具体的には、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエステルイミド樹脂などが好適に使用され得る。また溶剤としてはN−メチル−2−ピロリドンやクレゾールを利用することができる。
また、導体11の具体例としては、たとえば銅線、銅合金線、錫めっき銅線、アルミニウム線、アルミニウム合金線、鋼心アルミニウム線、カッパーフライ線、ニッケルめっき銅線、銀めっき銅線、銅覆アルミニウム線などが挙げられる。
次に、本実施の形態の作用効果についてベアリング部材2を有しないダイス1の場合と比較して説明する。
まず、ベアリング部材2を有しないダイス1の場合、図9に示すように、ダイス1の一方端面3がストッパーの下部に接触する。導体11がダイス1の貫通孔を通過すると、導体11の外周部に塗布された絶縁塗料がダイス1を図1中上方へ押し上げるため、ダイス1がストッパー15に押し付けられる。ダイス1の一方端面3とストッパー15の端面との間の摩擦力によって、ダイス1は導体11の進行方向に延びる軸線周りに回転することができない。そのため、図10に示すように、導体11がねじれている場合に、ベアリング無しのダイス1を通過した導体11に塗布された絶縁塗料の厚みにばらつきが生じる。
これに対して、本実施の形態によれば、ダイス1が第1の軌道輪部材8に対して回転可能である。それゆえ、導体11がねじれている場合でも、ダイス1は導体11のねじれに追随して回転することができる。結果として、平角導体に塗布される絶縁塗料の厚みのばらつきを低減することができる。
(実施の形態2)
図4を参照して、実施の形態2に係るベアリング付きダイス10について説明する。図4に示すように、実施の形態2に係るベアリング付きダイス10は、ダイス1と、ベアリング部材2とを有している。実施の形態2に係るベアリング付きダイス10は、ダイス受け部材21を有していない点において実施の形態1に係るベアリング付きダイス10と異なっており、その他の点についてはほぼ同様である。
実施の形態2に係るベアリング付きダイス10は、ダイス受け部材21を有していないため、第2の軌道輪部材9とダイス1とが直接接しており、両者が固定された状態にある。それゆえ、第2の軌道輪部材9とダイス1とが一体となって、第1の軌道輪部材8に対して回転可能である。
本実施の形態のベアリング付きダイス10は、ダイス受け部材21を有していない。そのため、部品点数を低減することができるのでベアリング付きダイス10の構成を簡素化することができる。
(実施の形態3)
図5を参照して、実施の形態3に係るベアリング付きダイス10について説明する。図5に示すように、実施の形態3に係るベアリング付きダイス10は、ダイス1と、ベアリング部材2とを有している。ベアリング部材2は、第1の軌道輪部材8と、転動体7と、保持器22とを有している。実施の形態3に係るベアリング付きダイス10は、第2の軌道輪部材9を有していない点において実施の形態1に係るベアリング付きダイス10と異なっており、その他の点についてはほぼ同様である。
実施の形態3に係るベアリング付きダイス10は、第2の軌道輪部材9を有していないため、転動体7とダイス受け部材21とが直接接している。ダイス受け部材21のショルダー部には、転動体7が転動するための転走面25が設けられている。これにより、ダイス1とダイス受け部材21とが一体となって、第1の軌道輪部材8に対して回転可能である。
本実施の形態のベアリング付きダイス10は、第2の軌道輪部材9を有していない。そのため、部品点数を低減することができるのでベアリング付きダイス10の構成を簡素化することができる。
(実施の形態4)
図6を参照して、実施の形態4に係るベアリング付きダイス10について説明する。図6に示すように、実施の形態4に係るベアリング付きダイス10は、ダイス1と、ベアリング部材2とを有している。ベアリング部材2は、第1の軌道輪部材8と、転動体7と、保持器22とを有している。実施の形態4に係るベアリング付きダイス10は、第2の軌道輪部材9を有していない点において実施の形態2に係るベアリング付きダイス10と異なっており、その他の点についてはほぼ同様である。
実施の形態4に係るベアリング付きダイス10は、第2の軌道輪部材9を有していないため、転動体7とダイス1とが直接接している。ダイス1の一方端面には、転動体7が転動するための転走面25が形成されている。それゆえ、ダイス1が、第1の軌道輪部材8に対して回転可能である。
本実施の形態のベアリング付きダイス10は、第2の軌道輪部材9と、ベアリング受け部材21とを有していない。そのため、部品点数を低減することができるのでベアリング付きダイス10の構成を簡素化することができる。
(実施の形態5)
図7を参照して、実施の形態5に係るベアリング付きダイス10について説明する。図7に示すように、実施の形態5に係るベアリング付きダイス10は、ダイス1と、ベアリング部材2とを有している。ベアリング部材2は、転動体7と、保持器22とを有している。実施の形態5に係るベアリング付きダイス10は、第1の軌道輪部材8および第2の軌道輪部材9を有していない点において実施の形態2に係るベアリング付きダイス10と異なっており、その他の点についてはほぼ同様である。
実施の形態5に係るベアリング付きダイス10は、転動体7を保持するための保持器22を有している。ダイス1の端面には転動体7が転動するための転走面25が設けられている。保持器22とダイス1は直接接していても構わない。
本実施の形態のベアリング付きダイス10は転動体7の転動に基づいて貫通孔5が貫通する貫通方向Xのまわりへの回転および貫通方向Xに直交する平面内での移動の少なくともいずれかが可能となるように構成されている。具体的には、転動体7がストッパー15(図1)と接触して、転動体7がストッパー15の表面上を転動することでダイス1が貫通方向Xに直交する平面内で移動することができる。
(実施の形態6)
図8を参照して、実施の形態6に係るベアリング付きダイス10について説明する。図8に示すように、実施の形態6に係るベアリング付きダイス10は、ダイス1と、ベアリング部材2とを有している。ベアリング部材2は転動体7である。実施の形態6に係るベアリング付きダイス10は、保持器22とダイス1とが一体化した構造を有している。実施の形態6に係るベアリング付きダイス10が保持器22とダイス1とが一体化した構造を有している点において実施の形態5と異なり、その他の点についてはほぼ同様である。
実施の形態6に係るベアリング付きダイス10において、ダイス1は転動体7を両側から挟みこむように転動体7を収容するための溝26を有している。当該溝26の側壁を成す部分22bは、転動体7を保持する保持器22の役割を果たす。
本実施の形態のベアリング付きダイス10は、実施の形態5のベアリング付きダイスと同様に、転動体7の転動に基づいて貫通孔5が貫通する貫通方向Xのまわりへの回転および貫通方向Xに直交する平面内での移動の少なくともいずれかが可能となるように構成されている。
本実施の形態のベアリング付きダイス10は、保持器22とダイス1とが一体化している。そのため、部品点数を低減することができるのでベアリング付きダイス10の構成を簡素化することができる。
次に、本発明者らが行った検討について説明する。
まず、実施の形態1に示された絶縁電線の製造装置100を使用して、導体11に絶縁塗料を塗布した。導体11として平角導体を使用した。平角導体の進行方向に対して垂直な断面における長辺の長さを3.2mmとし、短辺の長さを1.7mmとした。本発明例のベアリング付きダイス10として実施の形態1で説明したベアリング付きダイス10を使用した。ベアリング付きダイス10の形状を以下の様にした。ダイスの外径を約14mmとし、長さを約5cmとした。ベアリング部材2の外径を約20mmとし、内径を約10mmとした。比較例のダイス1の形状を本発明例のダイス1の形状と同じとした。なお、比較例のダイス1はベアリング部材2を有していない。本発明例のベアリング付きダイス10と比較例のベアリングを有しないダイス1とを使用して、平角導体に絶縁塗料を塗布し、平角導体のねじれ角度と、平角導体の長さ方向の位置との関係を調べた。
次に、平角導体のねじれ角度の計算方法について説明する。
導体11に絶縁塗料が塗布された後に、絶縁塗料が塗布された導体11を導体11の進行方向Xに対して垂直な面で切断して、導体11の断面を観察した。図16に示すように、導体11が進行方向Xに対して時計回りにねじれている場合、絶縁塗料24が厚い部分の厚みbと、絶縁塗料24が薄い部分の厚みaとが生じる。また、図17に示すように、図16の場合と反対方向に導体11がねじれる場合もある。図17に示す場合も、図16の場合と同様に、絶縁塗料24が厚い部分の厚みbと、絶縁塗料24が薄い部分の厚みaが生じる。導体11のねじれ角度θを、以下の式により定義した。
Figure 0005407050
長さ14.5mの導体11を50cm毎に進行方向Xと垂直な面で切断して、絶縁塗料24が厚い部分の厚みbと、絶縁塗料24が薄い部分の厚みaを測定した。ねじれ角度θを、式1を用いて計算した。導体11に対して絶縁塗料24が時計周りに回転したときをプラスのねじれ角度とし、反時計周りに回転したときをマイナスのねじれ角度とした。
の様にして測定された導体11のねじれ角度と、導体11の進行方向の位置との関係を調べた結果を、図15および表1に示す。
Figure 0005407050
図15および表1に示すように、比較例のベアリングを有していないダイス1を使用した場合、導体11のねじれ角度θは、導体11の進行方向の位置に対して大きく変動した。比較例のベアリングを有していないダイス1を使用した場合、導体11のねじれ角度θの振幅(ねじれ角度の最大値を最小値の差)は0.32°であった。また、オフセットねじれ角度(導体11の進行方向における平均のねじれ角度)は、0.31°であり、全体的にねじれた状態であることが確認された。一方、本発明例のベアリング付きダイス10を使用した場合、導体11のねじれ角度θの振幅(ねじれ角度の最大値を最小値の差)は0.04°と非常に小さい値を示した。また、オフセットねじれ角度(導体11の進行方向における平均のねじれ角度)は、0.011°であり、全体的にねじれていない状態であることが確認された。このように、本発明例のベアリング付きダイス10によれば、導体11のねじれ角度θの振幅を0.1°以下にすることができる。
ねじれ角度θが大きいことは、導体11に塗布された絶縁塗料の厚みのばらつきが大きいことを意味する。つまり、比較例のベアリングを有していないダイス1を使用して平角導体に絶縁塗料を塗布した場合、絶縁塗料の厚みのばらつきが大きく、平角導体の進行方向にわたって絶縁塗料の厚みがばらついていることが確認された。一方、本発明例のベアリング付きダイス10を使用して平角導体に絶縁塗料を塗布した場合、絶縁塗料の厚みのばらつきが小さく、平角導体の進行方向にわたって絶縁塗料の厚みのばらつきを低減できることが実証された。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲はした説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ダイス、2 ベアリング部材、3 一方端面、4 他方端面、5 貫通孔、6 開口部、7 転動体、8 第1の軌道輪部材、9 第2の軌道輪部材、10 ベアリング付きダイス、11 (平角)導体、12 塗布部、13 搬送部、16 乾燥用加熱装置、17 硬化用加熱装置、21 ダイス受け部材、22 保持器、23 転走面、24 絶縁塗料、25 転走面、26 溝、100 製造装置。

Claims (12)

  1. 互いに対向する一方端面および他方端面を有し、前記一方端面と前記他方端面との間を貫通する貫通孔を有するダイスと、
    前記ダイスの前記一方端面側に配置されたダイス受け部材と、
    前記ダイスの前記一方端面側に配置されたベアリング部材とを備え、
    前記ベアリング部材は転動体を含み、
    前記ダイスは前記転動体の転動に基づいて前記貫通孔が貫通する貫通方向のまわりへの回転および前記貫通方向に直交する平面内での移動の少なくともいずれかが可能となるように構成されており、
    前記ダイスの前記一方端面は導体の進行方向の下流側に位置し、かつ前記他方端面は前記進行方向の上流側に位置し、
    前記ダイス受け部材は、前記ダイスの前記一方端面から離れる方向に延在する円筒状の部分を含み、
    前記ベアリング部材は、前記円筒状の部分の外周側に設けられている、ベアリング付きダイス。
  2. 前記ベアリング部材は、前記転動体が転動する転送面を有する第1の軌道輪部材をさらに含み、
    前記ダイスは前記第1の軌道輪部材に対して前記貫通方向のまわりに回転可能に設けられている、請求項1に記載のベアリング付きダイス。
  3. 前記ベアリング部材は、前記転動体に対して前記第1の軌道輪部材と反対側に位置する第2の軌道輪部材をさらに含み、
    前記第2の軌道輪部材と前記ダイスとが一体として回転可能に設けられている、請求項2に記載のベアリング付きダイス。
  4. 前記貫通孔の前記一方端面における開口形状は四角形である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のベアリング付きダイス。
  5. 導体に絶縁塗料を塗布するための塗布部と、
    前記塗布部によって前記導体に塗布される前記絶縁塗料の厚みを調節するベアリング付きダイスとを備え、
    前記ベアリング付きダイスは、
    互いに対向する一方端面と他方端面を有し、かつ前記一方端面と前記他方端面との間を貫通する貫通孔を有するダイスと、
    前記ダイスの前記一方端面側に配置されたダイス受け部材と、
    前記ダイスの前記一方端面側に配置されたベアリング部材とを含み、
    前記ベアリング部材は転動体を有し、
    前記ダイスは前記転動体の転動に基づいて前記貫通孔が貫通する貫通方向のまわりへの回転および前記貫通方向に直交する平面内での移動の少なくともいずれかが可能となるように構成されており、
    前記ダイスの前記一方端面は前記導体の進行方向の下流側に位置し、かつ前記他方端面は前記進行方向の上流側に位置し、
    前記ダイス受け部材は、前記ダイスの前記一方端面から離れる方向に延在する円筒状の部分を含み、
    前記ベアリング部材は、前記円筒状の部分の外周側に設けられている、絶縁電線の製造装置。
  6. 前記ベアリング部材は、前記転動体が転動する転送面を有する第1の軌道輪部材をさらに含み、
    前記ダイスは前記第1の軌道輪部材に対して前記貫通方向のまわりに回転可能に設けられている、請求項5に記載の絶縁電線の製造装置。
  7. 前記ベアリング部材は、前記転動体に対して前記第1の軌道輪部材と反対側に位置する第2の軌道輪部材をさらに含み、
    前記第2の軌道輪部材と前記ダイスとが一体として回転可能に設けられている、請求項6に記載の絶縁電線の製造装置。
  8. 前記貫通孔の前記一方端面における開口形状は四角形である、請求項5〜7のいずれか1項に記載の絶縁電線の製造装置。
  9. 導体に絶縁塗料を塗布する工程と、
    前記塗布する工程の後に、前記導体に塗布される前記絶縁塗料の厚みを調整するために前記導体をベアリング付きダイスの貫通孔に通す工程とを備え、
    前記ベアリング付きダイスは、
    互いに対向する一方端面と他方端面を有し、かつ前記一方端面と前記他方端面との間を貫通する貫通孔を有するダイスと、
    前記ダイスの前記一方端面側に配置されたダイス受け部材と、
    前記ダイスの前記一方端面側に配置されたベアリング部材とを含み、
    前記ベアリング部材は転動体を有し、
    前記ダイスは前記転動体の転動に基づいて前記貫通孔が貫通する貫通方向のまわりへの回転および前記貫通方向に直交する平面内での移動の少なくともいずれかが可能となるように構成されており、
    前記ダイスの前記一方端面は前記導体の進行方向の下流側に位置し、かつ前記他方端面は前記進行方向の上流側に位置し、
    前記ダイス受け部材は、前記ダイスの前記一方端面から離れる方向に延在する円筒状の部分を含み、
    前記ベアリング部材は、前記円筒状の部分の外周側に設けられている、絶縁電線の製造方法。
  10. 前記ベアリング部材は、前記転動体が転動する転送面を有する第1の軌道輪部材をさらに含み、
    前記ダイスは前記第1の軌道輪部材に対して前記貫通方向のまわりに回転可能に設けられている、請求項9に記載の絶縁電線の製造方法。
  11. 前記ベアリング部材は、前記転動体に対して前記第1の軌道輪部材と反対側に位置する第2の軌道輪部材をさらに含み、
    前記第2の軌道輪部材と前記ダイスとが一体として回転可能に設けられている、請求項10に記載の絶縁電線の製造方法。
  12. 前記貫通孔の前記一方端面における開口形状は四角形である、請求項9〜11のいずれか1項に記載の絶縁電線の製造方法。
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