JP5391325B1 - 電動機にコイルを固定するコイル固定装置、及び該コイル固定装置を備えた電動機 - Google Patents

電動機にコイルを固定するコイル固定装置、及び該コイル固定装置を備えた電動機 Download PDF

Info

Publication number
JP5391325B1
JP5391325B1 JP2012276964A JP2012276964A JP5391325B1 JP 5391325 B1 JP5391325 B1 JP 5391325B1 JP 2012276964 A JP2012276964 A JP 2012276964A JP 2012276964 A JP2012276964 A JP 2012276964A JP 5391325 B1 JP5391325 B1 JP 5391325B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
fixing device
stator
stator core
connecting member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012276964A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014007940A (ja
Inventor
達也 妹尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FANUC Corp
Original Assignee
FANUC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FANUC Corp filed Critical FANUC Corp
Priority to JP2012276964A priority Critical patent/JP5391325B1/ja
Priority to US13/865,246 priority patent/US8853912B2/en
Priority to DE102013105498.6A priority patent/DE102013105498B4/de
Priority to CN201310211327.9A priority patent/CN103457381B/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP5391325B1 publication Critical patent/JP5391325B1/ja
Publication of JP2014007940A publication Critical patent/JP2014007940A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/46Fastening of windings on the stator or rotor structure
    • H02K3/52Fastening salient pole windings or connections thereto
    • H02K3/521Fastening salient pole windings or connections thereto applicable to stators only
    • H02K3/522Fastening salient pole windings or connections thereto applicable to stators only for generally annular cores with salient poles
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/32Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation
    • H02K3/325Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation for windings on salient poles, such as claw-shaped poles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Abstract

【課題】接着剤等を使用せず、かつ電動機の特性にも悪影響を与えない構造を備えつつ、コイルをステータコアのスロットに正確に位置決めし固定できるコイル固定装置、及び該固定装置を備えた電動機の提供。
【解決手段】コイル固定装置の位置決め部材24は、ステータコア18の軸方向端面26上に配置される連結部材28と、ステータコア18に固定すべき複数のコイル20と同じ周方向角度間隔で連結部材28に接続され、各々が連結部材28から径方向内側に向けて延びる複数の突起部30と、当該各突起部30の先端に接続され、該先端から、各突起部30の延びる方向に交差する方向に延びる返し部32とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動機のステータコアにコイルを位置決めして固定するコイル固定装置、及び該コイル固定装置を備えた電動機に関する。
ロータ及びステータを備えた電動機を製造する方法としては種々のものがあるが、その一例として、図11に示すように巻線102を矢印で示す方向に巻回して所定形状に構成し、1つのコイル104としたもの(これを単位コイルと称することもある)を複数用意し、これらの単位コイル104を、図12に示すようにステータ106に内周面に設けたステータコア108に形成したスロット110に挿入して結線する、という方法がある。
ここで、図13に示すように、一旦スロット110に挿入したコイル104を何らかの手段で固定しないと、該コイル104が該スロット110から矢印の方向に脱落してしまうことがある。これを防止するための手段としては、接着剤が挙げられる。また他の手段として、特許文献1にはくさびを用いた固定方法が開示されており、具体的には「くさび5をスロット2に挿入する場合は、図1の(a)で示すように、切れ目によって形成された切断面51を外方向に向けてコイル3の上から点線で示すように挿入し、折れ曲がった部分を叩くことによって、くさび5は(b)図で示すようにスロット内で平になる」と記載されている。
特開2001−211592号公報
コイルを固定するために接着剤を使用する場合は、そのための作業が煩雑となり、またコイル等の電動機の構成要素が接着剤による化学反応の影響を受ける虞もある。また、コイルをステータコアのスロットから脱落させないための他の手段として、ステータ内部を樹脂でモールドすることも考えられるが、その場合であっても樹脂が硬化するまでは接着剤等により一時的に固定する必要がある。
一方、特許文献1に記載の固定方法では、接着剤は使用されないが、その図1(b)等に示されているように、平らになったくさび5を保持するための切り欠きをコア(固定子鉄心)1に形成する必要がある。このような切り欠きをコアに形成することは、磁束の乱れを生じさせ、電動機の特性に悪影響を及ぼす虞がある。
そこで本発明は、接着剤等を使用せず、かつ電動機の特性にも悪影響を与えない構造を備えつつ、コイルをステータコアのスロットに正確に位置決めし固定できるコイル固定装置、及び該固定装置を備えた電動機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願第1の発明は、複数のスロットが形成されたステータコアを有するステータと、該ステータに対して回転可能に構成されたロータと、前記複数のスロットにそれぞれ挿入される複数のコイルとを有する電動機において、該ステータコアに対する該複数のコイルの各々の位置決め及び固定に用いられるコイル固定装置であって、前記ステータコアの軸方向端面に配置される連結部材と、前記複数のコイルと同じ周方向角度間隔で前記連結部材に接続され、各々が前記連結部材から径方向内側に向けて延びる複数の突起部と、前記複数の突起部の各々の先端に接続され、前記先端から、前記突起部の延びる方向に交差する方向に延びる返し部と、を備えたコイル位置決め部材を有する、コイル固定装置を提供する。
第2の発明は、第1の発明において、長さが異なりかつ前記ステータコアから離れる方向に延びる返し部を有する少なくとも2種類の前記コイル位置決め部材を、前記ステータコアの軸方向両端部にそれぞれ配置してなる、コイル固定装置を提供する。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記コイル位置決め部材の前記複数の突起部の各々の先端に、前記ステータの軸方向について互いに反対方向に延びる2つの返し部が設けられる、コイル固定装置を提供する。
第4の発明は、第1の発明において、前記コイル位置決め部材の前記複数の突起部の各々の先端に、前記ステータの周方向に延びる返し部が設けられる、コイル固定装置を提供する。
第5の発明は、第4の発明において、同一形状の前記コイル位置決め部材を、前記ステータコアの軸方向両端部にそれぞれ配置してなる、コイル固定装置を提供する。
第6の発明は、第1〜第5のいずれか1つの発明において、前記連結部材は、前記ステータの内周面に嵌合する外周縁を有する環状形状を備える、コイル固定装置を提供する。
第7の発明は、第1〜第6のいずれか1つの発明に係るコイル固定装置を備えた電動機を提供する。
本発明によれば、位置決め部材を有する固定装置の使用により、電動機の特性に悪影響を与え得る接着剤等を使用することなく、ステータに対する各コイルの位置決め及び固定を正確に行うことができるようになる。
ステータコアの軸方向両端部に配置された位置決め部材の返し部の長さを互いに異なるようにすることにより、位置決め部材を弾性変形させなくとも各コイルの位置決め及び固定が行えるようになる。
コイル位置決め部材の各突起部の先端に、互いに反対方向に延びる2つの返し部を設けることにより、使用する位置決め部材を1種類のみとすることができ、製造コストや部品管理の面で有利となる。
コイル位置決め部材の各突起部の先端に、ステータコアの周方向に延びる返し部を設けることにより、コイル装着後にコイル固定装置を周方向に回転させるだけでコイルの位置決め及び固定が行えるようになる。
位置決め部材の連結部材を、ステータの内周面に嵌合する外周縁を有する環状形状とすることにより、位置決め部材をステータに対してより正確に位置決めでき、結果として各コイルの位置決め精度も向上する。
本発明の第1の実施形態に係るコイル固定装置を設けたステータの部分拡大図である。 図1のコイル固定装置を構成する位置決め部材の部分拡大図である。 本発明の第2の実施形態に係るコイル固定装置を設けたステータの部分拡大図である。 図3に類似する図であって、コイルの取り付けが完了した状態を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るコイル固定装置を設けたステータの部分拡大図である。 図5のコイル固定装置を構成する位置決め部材の部分拡大図である。 本発明の第4の実施形態に係るコイル固定装置を設けたステータの部分拡大図である。 図7のコイル固定装置を構成する位置決め部材を、その部分拡大図とともに示す図である。 第4の実施形態に係るコイル固定装置を備えたステータにコイルを配置した状態を示す図である。 図9の状態からコイル固定装置を回転移動させ、コイルを固定した状態を示す図である。 電動機のステータコアに取り付けられるコイルを示す図である。 従来技術に係る電動機のステータコアに形成したスロットに、図11のコイルを挿入した状態を示す図である。 図12の部分拡大図であって、一旦ステータコアのスロット内に挿入したコイルが外れ得ることを説明する図である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るコイル固定装置を電動機に適用した例を示す図である。コイル固定装置は、ステータ10と、ステータ10の内側に配置されてステータ10に対して回転可能に構成されたロータ12(概略図示)とを有する電動機14において、コイルの位置決め及び固定に使用されるものである。ステータ10は、略円筒状のケース16と、ケース16の内周面に形成されたステータコア18とを有し、ステータコア18には、上述のコイル104と同様の複数のコイル20をそれぞれ受容するための複数のスロット22が形成される。なおコイル固定装置以外の構成要素については従来のものと同様でよいので、詳細な説明は省略する。
図2は、コイル固定装置の詳細を示す部分拡大図である。コイル固定装置は、2つの位置決め部材24を有し、各位置決め部材24は、ステータコア18の軸方向端面26上に配置される連結部材28と、ステータコア18に固定すべき複数のコイル20と同じ周方向角度間隔で連結部材28に接続され、各々が連結部材28から径方向内側に向けて延びる複数の突起部30と、各突起部30の先端に接続され、該先端から、各突起部30の延びる方向に交差する方向(図示例ではステータコア18から離れる方向(ステータコア18の軸方向))に延びる返し部32とを有する。図示例では、連結部材28は複数の突起部30を連結する略環状の部材であり、突起部30はステータコア18の軸方向端面26からいくらか離れて径方向内側に向けて延び、突起部30及び返し部32は互いに直交している。また位置決め部材24は、樹脂成形等によって一体的に作製可能であり、後述するように突起部30は連結部材28に対して弾性変形可能である。
図1に示す実施形態では、2つの位置決め部材24を、ステータコア18の軸方向両端面に、かつ互いに反対向きに取り付け、コイル固定装置を構成している。このようなコイル固定装置を使用する場合は、返し部32を矢印34で示すようなステータコアの軸方向端面26に向かう方向(概ね軸方向)に弾性変形させながら、コイル20をスロット20内に矢印36で示す挿入方向(概ね径方向)に挿入する。その後、返し部32を元の位置に復帰させて返し部32をコイル20の内周部に掛止させることにより、返し部32及び突起部30によって各コイル20の位置が正確に位置決めされ固定される。
なお第1の実施形態では2つの位置決め部材24を使用しているが、一旦ステータコア18に固定保持されたコイル20がその挿入方向(図示例ではロータの回転軸から概ね径方向外側に向かう方向)にずれることを確実に部押しすることが求められていない等の場合は、位置決め部材をいずれか1つのみとしてもよく、この場合もコイル20の位置決めについては一定の効果が得られる。
図3は、本発明の第2の実施形態に係るコイル固定装置を電動機に適用した例を示す図である。第1の実施形態では、ステータコア18の軸方向両端面に同一の位置決め部材を取り付けた(但し向きは逆)が、第2の実施形態では、ステータコア18の軸方向端面に異なる構成の位置決め部材を設けており、具体的には返し部の長さが異なっている。より詳細には、下側の位置決め部材40は、ステータコア18の軸方向端面に配置される連結部材42と、ステータコア18に固定すべき複数のコイル20と同じ周方向角度間隔で連結部材42に接続され、各々が連結部材42から径方向内側に向けて延びる複数の突起部44と、各突起部44の先端に接続され、該先端から、各突起部44の延びる方向に交差する方向(図示例ではステータコア18から離れる方向(ステータコア18の軸方向))に延びる返し部46とを有する。図示例では、連結部材40は複数の突起部42を連結する略環状の部材である。なお突起部44は、第1の実施形態とは異なり、ステータコア18の軸方向端面に当接して延びる。また返し部46の長さは、比較的長く(例えばコイル20の厚さd以上)することができる。
一方、上側の位置決め部材50は、ステータコア18の軸方向端面に配置される連結部材52と、複数のコイル20と同じ周方向角度間隔で連結部材52に接続され、各々が連結部材52から径方向内側に向けて延びる複数の突起部54と、各々が突起部54の各々の先端に接続され、該先端からステータコア18から離れる方向(ステータコア18の軸方向)に延びる複数の返し部56とを有する。図示例では、連結部材52は複数の突起部54を連結する略環状の部材である。なお突起部54も、第1の実施形態とは異なり、ステータコア18の軸方向端面に当接して延びる。また返し部56の長さは、返し部46より短く(例えばコイル20の厚さdの1/2以下、又は1/3以下)することができる。
第2の実施形態におけるコイル20の取り付けは、以下のように行う。先ず、図3に示すように、コイル20をステータ10の軸方向(上下方向)に対していくらか傾け、下側の位置決め部材40の長い返し部46にコイル20の下端側を係合させる。次に、コイル20の上端側を、その下端側を略中心としてステータ10の内周面に向けて回動させることにより、図4に示すように、コイル20の上端側が短い返し部56に係合する。このようにしてコイル20は、位置決め部材40及び50によって正確に位置決めされ固定される。
第2の実施形態では、返し部56の長さを適宜調整することにより、突起部54や返し部56を弾性変形させなくてもコイル20を位置決めして固定することができるので、位置決め部材40及び50は可撓性の材料から作製する必要はなく、実質剛性の材料から作製してもよい。また突起部44及び54は、図示するようにステータコア18の軸方向端面に当接していてもよいので、該突起部の軸方向長さ(厚さ)を適宜調整することにより、ステータ10に対するコイル20の軸方向についての位置決めも正確に行えるようになる。
図5は、本発明の第3の実施形態に係るコイル固定装置を電動機に適用した例を示す図である。第3の実施形態では、第1の実施形態と同様に上下で同一の位置決め部材を使用するが、各突起部に2種類の返し部を設けた点で、上記第1及び第2の実施形態とは異なっている。具体的には、図6に示すように、第3の実施形態に係る固定装置を構成する位置決め部材60は、ステータコア18の軸方向端面26上に配置される連結部材62と、ステータコア18に固定すべき複数のコイル20と同じ周方向角度間隔で連結部材62に接続され、各々が連結部材62から径方向内側に向けて延びる複数の突起部64と、各突起部64の先端に接続され、該先端から、各突起部64の延びる方向に交差する方向(図示例ではステータコア18から離れる方向(ステータコア18の軸方向))に延びる2つの返し部66a及び66bとを有する。図示例では、連結部材62は複数の突起部64を連結する略環状の部材であり、突起部64はステータコア18の軸方向端面26からいくらか離れて径方向内側に向けて延び、突起部64及び返し部66aは互いに直交し、突起部64及び返し部66bも互いに直交し、かつ返し部66a及び66bは互いに反対方向に延びている。
返し部66aの長さは、第2の実施形態に係る位置決め部材40の返し部46と同様に比較的長く(例えばコイル20の厚さd以上)することができ、一方返し部66bの長さは、第2の実施形態に係る位置決め部材50の返し部56と同様に、返し部66aより短く(例えばコイル20の厚さdの1/2以下、又は1/3以下)することができる。
従って第3の実施形態におけるコイル20の取り付けは、第2の実施形態と同様に行うことができる。つまり、先ず、コイル20をステータ10の軸方向(上下方向)に対していくらか傾け、下側に設けた位置決め部材60の長い返し部66aにコイル20の下端側を係合させる。次に、コイル20の上端側を、その下端側を略中心としてステータ10の内周面に向けて回動させることにより、図5に示すように、コイル20の上端側が、上側に設けた位置決め部材60の短い返し部66bに係合する。このようにしてコイル20は、上下の位置決め部材60によって正確に位置決めされ固定される。
第3の実施形態でも、返し部66bの長さを適宜調整することにより、突起部64や返し部66a、66bを弾性変形させなくてもコイル20を位置決めして固定することができるので、位置決め部材60は可撓性材料から作製する必要はなく、実質剛性の材料から作製してもよい。また図6に示すように、連結部材63の外周縁から略垂直に延びるフランジ部68を形成することにより、上下で同一形状の位置決め部材の使用を可能としつつ、コイルの軸方向の位置決めも正確に行うことができる。詳細には、図5に示すように、位置決め部材60にフランジ部68を形成することにより、上側の位置決め部材はその連結部材62をステータコアの軸方向端面に当接させることにより軸方向に正確に位置決めされ、下側の位置決め部材はそのブランジ部68の上端をステータコアの軸方向端面に当接させることにより軸方向に正確に位置決めされる。従って第3の実施形態では、同一形状の位置決め部材を使用することの利点(製造コスト低減や部品管理性向上等)を確保しつつ、コイルの位置決め精度も高めることができる。
図7は、本発明の第4の実施形態に係るコイル固定装置を電動機に適用した例を示す図である。第4の実施形態では、突起部先端に設けた返し部の延びる方向が、上記第1〜第3の実施形態とは異なっている。具体的には、図8に示すように、第4の実施形態に係る固定装置を構成する位置決め部材70は、ステータコア18の軸方向端面26上に配置される連結部材72と、ステータコア18に固定すべき複数のコイルと同じ周方向角度間隔で連結部材72に接続され、各々が連結部材72から径方向内側に向けて延びる複数の突起部74と、各突起部74の先端に接続され、該先端から、各突起部74の延びる方向に交差する方向(ここではステータコア18の周方向)に延びる返し部76とを有する。図示例では、連結部材72は複数の突起部74を連結する略環状の部材であり、突起部74はステータコア18の軸方向端面26からいくらか離れて径方向内側に向けて延び、突起部74及び返し部76は互いに略直交し、かつ各返し部76は、矢印78で図示するステータコアの一周方向に延びている。
次に図9及び図10を参照して、コイル固定装置70を用いたコイルの固定手順について説明する。先ず図7又は図9に示すように、同一形状の2つのコイル固定装置70をステータコア18の軸方向の両端部に取り付ける。ここでコイル固定装置70は、スロット22内へのコイル20の挿入を妨げないようにステータコア18に取り付けられる。具体的には、返し部76の各々のステータ周方向の長さは、スロット22により画定されるステータコア18のブロック部分80の幅(周方向長さ)以下に設定されており、図7に示すように、各返し部76がブロック部分80から周方向に突出しないようにコイル固定装置70が位置決めされる。
この状態から、図9に示すように、コイル20がスロット22内に挿入される。従って第4の実施形態では、他の実施形態と異なり、コイル挿入時にコイル固定装置70はコイル20に干渉せず、図3に示したようにスロット内に挿入するためにコイルを傾ける必要もない。なお図9の状態ではコイル20がステータコア18から脱落する虞があるので、図示しない治具等を用いて内径側からコイルを押さえておく(スロット内に保持しておく)ことが好ましい。
次に図10に示すように、2つのコイル固定装置70を、互いに周方向反対方向に回転させ、各コイル20の上部及び下部に返し部76を掛止させて、各コイル20をステータコア18に位置決めし固定する。ここで各コイル固定装置70の回転移動距離は、各返し部76がステータコア18のブロック部分80から周方向に突出する程度であればよい。図10の状態から、上述の図示しない治具等を取り外すことにより、コイルの固定作業が完了する。第4の実施形態では、使用する2つのコイル固定装置が同一形状でよいので部品管理の面で有利であり、またコイル挿入時にコイル固定装置との干渉がなく、かつコイルを傾ける必要もないので、電動機の生産工程や組立工程等の自動化に特に適している。
なおいずれの実施形態においても、位置決め部材はステータ10の内周部に隙間なく係合することが好ましく、具体的には、位置決め部材が有する略環状の連結部材の外周縁が、ステータ10のケース16の内周面と嵌合によって固定されることが好ましい。但し第4の実施形態に係るコイル固定装置70は、ステータ10のケース16の内周面と嵌合によって固定可能である一方で、図10に示したように、所定の力を加えることにより周方向に所定距離だけ回転(ケース16の内周面に対して摺動)できるように構成される。これにより、位置決め部材がステータに対してより正確に位置決めされ、結果として該位置決め部材に固定保持されるコイルも、ステータに対して正確に位置決めされ固定されることになる。
上述の実施形態に係る位置決め部材はいずれも、樹脂成形等によって一体的に作製可能であるが、略環状の位置決め部材を一部材として作製する必要はなく、製造コスト等の観点から分割式の位置決め部材としてもよい。
10 ステータ
12 ロータ
14 電動機
16 ケース
18 ステータコア
20 コイル
22 スロット
24、40、50、60、70 位置決め部材
28、42、52、62、72 連結部材
30、44、54、64、74 突起部
32、46、56、66a、66b、76 返し部
68 フランジ部

Claims (5)

  1. 複数のスロットが形成されたステータコアを有するステータと、該ステータに対して回転可能に構成されたロータと、前記複数のスロットにそれぞれ挿入される複数のコイルとを有する電動機において、該ステータコアに対する該複数のコイルの各々の位置決め及び固定に用いられるコイル固定装置であって、
    前記ステータコアの軸方向端面に配置される連結部材と、
    前記複数のコイルと同じ周方向角度間隔で前記連結部材に接続され、各々が前記連結部材から径方向内側に向けて延びる複数の突起部と、
    前記複数の突起部の各々の先端に接続され、前記先端から、前記突起部の延びる方向に交差する方向に延びる返し部と、を備えたコイル位置決め部材を有し、
    前記コイル位置決め部材の前記複数の突起部の各々の先端に、前記ステータの軸方向について互いに反対方向に延びる2つの返し部が設けられる、コイル固定装置。
  2. 複数のスロットが形成されたステータコアを有するステータと、該ステータに対して回転可能に構成されたロータと、前記複数のスロットにそれぞれ挿入される複数のコイルとを有する電動機において、該ステータコアに対する該複数のコイルの各々の位置決め及び固定に用いられるコイル固定装置であって、
    前記ステータコアの軸方向端面に配置される連結部材と、
    前記複数のコイルと同じ周方向角度間隔で前記連結部材に接続され、各々が前記連結部材から径方向内側に向けて延びる複数の突起部と、
    前記複数の突起部の各々の先端に接続され、前記先端から、前記突起部の延びる方向に交差する方向に延びる返し部と、を備えたコイル位置決め部材を有し、
    前記コイル位置決め部材の前記複数の突起部の各々の先端に、前記ステータの周方向に延びる返し部が設けられる、コイル固定装置。
  3. 同一形状の前記コイル位置決め部材を、前記ステータコアの軸方向両端部にそれぞれ配置してなる、請求項に記載のコイル固定装置。
  4. 前記連結部材は、前記ステータの内周面に嵌合する外周縁を有する環状形状を備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載のコイル固定装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のコイル固定装置を備えた電動機。
JP2012276964A 2012-06-01 2012-12-19 電動機にコイルを固定するコイル固定装置、及び該コイル固定装置を備えた電動機 Active JP5391325B1 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012276964A JP5391325B1 (ja) 2012-06-01 2012-12-19 電動機にコイルを固定するコイル固定装置、及び該コイル固定装置を備えた電動機
US13/865,246 US8853912B2 (en) 2012-06-01 2013-04-18 Coil fixing device for fixing coil to electric motor, and electric motor having the coil fixing device
DE102013105498.6A DE102013105498B4 (de) 2012-06-01 2013-05-28 Fixiervorrichtung zum Fixieren von Spulen an einem Elektromotor mit einer solchen Spulenfixiervorrichtung
CN201310211327.9A CN103457381B (zh) 2012-06-01 2013-05-31 线圈固定装置、及具备该线圈固定装置的电动机

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012126181 2012-06-01
JP2012126181 2012-06-01
JP2012276964A JP5391325B1 (ja) 2012-06-01 2012-12-19 電動機にコイルを固定するコイル固定装置、及び該コイル固定装置を備えた電動機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5391325B1 true JP5391325B1 (ja) 2014-01-15
JP2014007940A JP2014007940A (ja) 2014-01-16

Family

ID=49579613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012276964A Active JP5391325B1 (ja) 2012-06-01 2012-12-19 電動機にコイルを固定するコイル固定装置、及び該コイル固定装置を備えた電動機

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8853912B2 (ja)
JP (1) JP5391325B1 (ja)
CN (1) CN103457381B (ja)
DE (1) DE102013105498B4 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102014200204A1 (de) * 2014-01-09 2015-07-09 Robert Bosch Gmbh Isolierlamelle
JP6303978B2 (ja) * 2014-10-27 2018-04-04 トヨタ自動車株式会社 回転電機のステータ
JP6600563B2 (ja) * 2016-01-07 2019-10-30 日本電産サンキョー株式会社 磁気駆動ユニットおよび磁気駆動ユニットの製造方法
US10630127B1 (en) 2017-01-06 2020-04-21 Apple Inc. Electric motor with bar wound stator and end turn cooling
CN106712359A (zh) * 2017-01-17 2017-05-24 珠海凯邦电机制造有限公司 绕组防护装置及具有其的电机
JP6801518B2 (ja) * 2017-03-03 2020-12-16 トヨタ自動車株式会社 カフサ
JP6955924B2 (ja) * 2017-07-19 2021-10-27 Njコンポーネント株式会社 エッジワイズコイル部品およびエッジワイズコイル部品用絶縁部材
CN113991954B (zh) * 2021-11-19 2023-03-21 浙江盘毂动力科技有限公司 一种定子线圈的装配工装、组件及方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4002577A1 (de) 1990-01-30 1991-08-01 Bosch Gmbh Robert Halterung fuer eine erregerwicklung eines elektromotors
US5194775A (en) * 1992-03-09 1993-03-16 Morrill Electric, Inc. Electric motor stator tabs
JP2001211592A (ja) 2000-01-26 2001-08-03 Meidensha Corp 固定子鉄心のコイルくさび固定方法
JP2002315250A (ja) * 2001-04-09 2002-10-25 Moric Co Ltd 回転電気機器のステータ
US7111380B2 (en) * 2002-10-31 2006-09-26 Emerson Electric Co. Method for forming an annular stator assembly
JP2007060798A (ja) 2005-08-24 2007-03-08 Nippon Densan Corp モータの電機子、モータおよび記録ディスク駆動装置
JP2007295697A (ja) * 2006-04-24 2007-11-08 Toyota Motor Corp 回転電機の固定子および固定子に用いられる部品
DE102007035531A1 (de) * 2007-07-28 2009-01-29 Zf Friedrichshafen Ag Wicklungsanordnung für eine elektrische Maschine
JP2009106004A (ja) 2007-10-19 2009-05-14 Toyota Motor Corp 回転電機
JP5233417B2 (ja) 2008-05-29 2013-07-10 トヨタ自動車株式会社 回転電機
JP2010246269A (ja) 2009-04-06 2010-10-28 Toyota Motor Corp インシュレータおよび回転電機
CN201966780U (zh) * 2011-01-07 2011-09-07 瑞声光电科技(常州)有限公司 线性振动电机

Also Published As

Publication number Publication date
CN103457381B (zh) 2015-07-08
US20130320800A1 (en) 2013-12-05
CN103457381A (zh) 2013-12-18
US8853912B2 (en) 2014-10-07
DE102013105498A1 (de) 2013-12-05
JP2014007940A (ja) 2014-01-16
DE102013105498B4 (de) 2018-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5391325B1 (ja) 電動機にコイルを固定するコイル固定装置、及び該コイル固定装置を備えた電動機
JP4816879B2 (ja) アキシャルエアギャップ型電動機
JP5590045B2 (ja) 回転電機のステータ構造
JP5573327B2 (ja) 回転電機の固定子及びその製造方法
JP5109577B2 (ja) 回転電機および絶縁部材
JP4855069B2 (ja) モータの製造方法
JP5557058B2 (ja) 回転電機の固定子及びその製造方法
JP6673616B2 (ja) 分割コアユニット、回転電機、分割コアユニットの製造方法及び回転電機の製造方法
JP2004357491A (ja) 回転電機のステータ及びその製造方法
EP1883146A2 (en) Rotating armature
JP2011151933A (ja) 回転電機の固定子の製造方法および回転電機の固定子
JP4791387B2 (ja) 電機子
JP6577536B2 (ja) 固定子及び電動機
JP6313573B2 (ja) 電機子コアの製造方法及び電機子の製造方法
JP2014082267A (ja) コイル
JP2008187877A (ja) 回転電機及び界磁コイルの製造方法
JP2007014158A (ja) 回転子とその製造方法および電動機
WO2019150630A1 (ja) ロータ、モータおよびロータの製造方法
JP5292134B2 (ja) ステータおよびモータ
JP5376028B1 (ja) ステータ及び回転電機
JP4490248B2 (ja) インシュレータの組付方法及びステータの製造方法
JP6734238B2 (ja) ステータ構造およびブラシレスモータ
JP6390460B2 (ja) ブラシホルダ装置及び回転電機
JP2011229334A (ja) ステータの製造方法
JP2008061436A (ja) モータ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130917

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131011

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5391325

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150