JP6390460B2 - ブラシホルダ装置及び回転電機 - Google Patents

ブラシホルダ装置及び回転電機 Download PDF

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Description

本発明は、ブラシホルダ装置及び回転電機に関する。
下記特許文献1には、環状に形成された樹脂製のハウジングと、このハウジングに組み付けられた板金製のブラシホルダと、ブラシホルダによって保持されたブラシと、を備えたブラシホルダ装置が開示されている。
特開2011−234438号公報
このようなブラシホルダ装置では、コストダウンを図るためにも、ブラシホルダ及びブラシをハウジングに組み付ける際の組付工数が少ないことが望まれる。
本発明は上記事実を考慮し、組付工数を削減することができるブラシホルダ装置及び回転電機を得ることが目的である。
請求項1記載のブラシホルダ装置は、環状に形成されたハウジングと、前記ハウジングに形成され、前記ハウジングの径方向に延びる凹部と、前記凹部の開放端側に設けられた支持部と、前記凹部に収容されたブラシと、前記ブラシから導出されたピッグテールと、前記ブラシに対する前記ハウジングの径方向外側に配置されると共に、前記凹部に収容され、前記ブラシを前記ハウジングの径方向内側に付勢するスプリングと、前記ハウジングの径方向外側から見て板厚方向に凸状に湾曲され前記凹部の開放口を塞ぐ蓋部と、前記蓋部における前記ハウジングの径方向外側の端部に折り曲げられて形成され前記スプリングを前記ハウジングの径方向外側から支持する後壁部と、を有し、前記凹部の開放端と前記支持部との間に前記蓋部が挟持されることによって前記ハウジングに組み付けられたブラシホルダと、を備えている。
請求項1記載のブラシホルダ装置によれば、上記構成により、次の要領で組み立てることができる。すなわち、先ず、ハウジングに形成された凹部にブラシが収容される。ブラシには、予めピッグテールが接続されており、ブラシからは、ピッグテールが導出されている。次いで、スプリングが凹部に収容されると共に、蓋部と後壁部を有するブラシホルダがハウジングに組み付けられる。このとき、ブラシホルダは、ハウジングの径方向外側から組み付けられる。すなわち、ブラシホルダの蓋部が凹部の開放端と支持部との間に挿入され、ブラシホルダの蓋部が凹部の開放端と支持部との間に挟持されることによって、ブラシホルダがハウジングに組み付けられる。
このように、請求項1記載のブラシホルダ装置によれば、ハウジングにブラシを組み付けた後に、ブラシホルダの蓋部を凹部の開放端と支持部との間に挿入するという単純な工程により、ブラシホルダをハウジングに組み付けることができる。これにより、ブラシホルダ装置の組付工数を削減することができる。また、蓋部を上記のように湾曲させることによって、本発明のブラシホルダ装置を含んで構成されたモータに振動が加わった際に、或いは、凹部に収容されたブラシが軸方向に振動した際に、当該振動を蓋部が撓むことによって吸収することができる。
請求項2記載のブラシホルダ装置は、請求項1記載のブラシホルダ装置において、前記支持部は、前記ハウジングの径方向に離間して配置された第1支持部及び第2支持部を含んで構成されており、前記凹部の開放端と前記第1支持部との間に前記蓋部の一部が挟持されると共に前記凹部の開放端と前記第2支持部との間に前記蓋部の他部が挟持されることによって前記ブラシホルダが前記ハウジングに組み付けられている。
請求項2記載のブラシホルダ装置によれば、ブラシホルダの蓋部が凹部の開放端と第1支持部及び第2支持部との間に挿入され、蓋部の一部が凹部の開放端と第1支持部との間に挟持されると共に蓋部の他部が凹部の開放端と第2支持部との間に挟持されることによって、ブラシホルダがハウジングに組み付けられる。
このように、請求項2記載のブラシホルダ装置によれば、ハウジングにブラシを組み付けた後に、ブラシホルダの蓋部を凹部の開放端と第1支持部及び第2支持部との間に挿入するという単純な工程により、ブラシホルダをハウジングに組み付けることができる。これにより、ブラシホルダ装置の組付工数を削減することができる。
請求項3記載のブラシホルダ装置は、請求項2記載のブラシホルダ装置において、前記ブラシホルダが前記ハウジングに組み付けられた後の前記蓋部が、前記ブラシホルダが前記ハウジングに組み付けられる前の前記蓋部に比して撓んでいる。
請求項3記載のブラシホルダ装置によれば、蓋部の一部が凹部の開放端と第1支持部との間に挟持されると共に蓋部の他部が凹部の開放端と第2支持部との間に挟持されると、蓋部は曲率半径が大きくなるように撓む。ここで、本発明では、蓋部がハウジングの径方向外側から見て板厚方向に湾曲されていることにより、蓋部を凹部の開放端と第1支持部及び第2支持部との間にそのまま挿入することが可能となる。これに対して、蓋部がハウジングの周方向から見て板厚方向に湾曲されている場合にあっては、蓋部を凹部の開放端と第1支持部及び第2支持部との間に挿入する際に、当該蓋部の湾曲具合をチューニングしながら、当該蓋部を凹部の開放端と第1支持部及び第2支持部との間に挿入することが必要である。すなわち、当該構成においては、ブラシホルダの組み付け作業の自動化を図ることが難しいが、本発明では、ブラシホルダの組み付け作業の自動化を図ることが可能となる。
請求項4記載のブラシホルダ装置は、請求項2又は請求項3記載のブラシホルダ装置において、前記第2支持部と前記凹部の開放端との間のクリアランスが、前記蓋部の前記一部の前記凹部の開放方向への寸法よりも広く設定されている。
請求項4記載のブラシホルダ装置によれば、ブラシホルダをハウジングに組み付ける際に、蓋部において凹部の開放端と第1支持部との間に挟持される部分を凹部の開放端と第2支持部との間にフリクション感なく挿入させることができる。すなわち、本発明では、ブラシホルダのハウジングへの組み付け性を向上させることができる。
請求項5記載のブラシホルダ装置は、請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載のブラシホルダ装置において、前記蓋部における前記凹部の開放端と前記第1支持部との間に挟持されている部分と前記凹部の開放端と前記第2支持部との間に挟持されている部分との間の部分が、前記ハウジングと接している。
請求項5記載のブラシホルダ装置によれば、蓋部における上記の部分がハウジングに接している。これにより、蓋部の固有周波数(固有振動数)を高くすることができる。これにより、蓋部が振動することによるノイズを低減することができる。
請求項6記載のブラシホルダ装置は、請求項5記載のブラシホルダ装置において、前記蓋部における前記凹部の開放端と前記第1支持部との間に挟持されている部分と前記凹部の開放端と前記第2支持部との間に挟持されている部分との間の部分には、前記凹部の開放端側に向けて凸状に形成されていると共に該凹部の開放端と接する凸状部が形成されている。
請求項7記載のブラシホルダ装置は、請求項5記載のブラシホルダ装置において、前記凹部の開放端において前記第1支持部と対向している部分と前記第2支持部と対向している部分との間の部分には、前記蓋部側に向けて凸状に形成されていると共に該蓋部と接する凸状部が形成されている。
請求項6及び請求項7記載のブラシホルダ装置によれば、凸状部の数及び配置を適宜設定することにより、蓋部の固有周波数を調節することができる。
請求項8記載の回転電機は、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載のブラシホルダ装置と、前記ブラシと摺接される整流子を有する電機子と、を備えている。
請求項8記載の回転電機によれば、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載のブラシホルダ装置を備えることにより、ブラシホルダ装置の組付工数を削減することができ、ひいては、回転電機の組付工数を削減することができる。
本発明の第1実施形態に係る回転電機の側面断面図である。 図1に示されるブラシホルダ装置の斜視図である。 ブラシホルダがハウジングに組み付けられた状態を模式的に示した模式側面図である。 図3に示された4−4線に沿って切断したブラシホルダ及びハウジングの一部の断面を拡大して示す拡大断面図である。 図3に示された5−5線に沿って切断したブラシホルダ及びハウジングの一部の断面を拡大して示す拡大断面図である。 ブラシホルダを模式的に示した模式平面図である。 ブラシホルダを模式的に示した模式側面図である。 図6に示された8−8線に沿って切断したブラシホルダの蓋部の断面を拡大して示す拡大断面図である。 図6に示された9−9線に沿って切断したブラシホルダの蓋部の断面を拡大して示す拡大断面図である。 ブラシホルダの蓋部が凹部の開放端と第1爪部及び第2爪部との間に挿入される工程を示す図3に対応する模式側面図である。 変形例に係るブラシホルダを示す平面図である。 変形例に係るブラシホルダを示す側面図である。 変形例に係るブラシホルダ及びハウジングの一部の断面を拡大して示す拡大断面図である。 ブラシホルダ及び変形例に係るハウジングの一部の断面を拡大して示す図13に対応する拡大断面図である。 他の変形例に係るブラシホルダ及び他の変形例に係るハウジングを模式的に示す模式図である。
以下、図面に基づき、本発明の実施形態について説明する。
図1に示されるように、本発明の一実施形態に係る回転電機10は、ブラシ付き直流モータであり、電機子12と、ヨーク14と、マグネット16と、ブラシホルダ装置20とを備えている。
電機子12は、回転子であり、シャフト22と、コア24と、整流子26と、巻線28とを有している。コア24及び整流子26は、シャフト22に固定されている。巻線28は、コア24に巻装されると共に、整流子26に接続されている。
ヨーク14は、有底筒状に形成されている。このヨーク14の内側には、電機子12が回転可能に収容されている。マグネット16は、ヨーク14の内周面に固定されており、コア24の径方向外側にコア24と対向して配置されている。ヨーク14における開口側の端部には、ブラシホルダ装置20が設けられている。
ブラシホルダ装置20は、図2に示されるように、ハウジング30と、一対のブラシ32と、一対のピッグテール34(配線部材)と、一対のスプリング36と、一対のブラシホルダ38と、一対のチョークコイル40と、ターミナル42を備えている。なお、図2では、理解の容易のために、一方のスプリング36と、一方のブラシホルダ38が取り外された状態(分解状態)で示されている。また、一対のチョークコイル40の一方は、不図示とされている。
ハウジング30は、樹脂製とされており、環状に形成されている。このハウジング30の中央部には、上述の整流子26(図1参照)を回転可能に収容する孔部44が形成されている。このハウジング30には、一対の凹部46が形成されている。各凹部46は、ハウジング30の軸方向一方側(矢印Z1側)に開口すると共に、ハウジング30の径方向に延びている。また、各凹部46の長手方向両側は、開口している。この一対の凹部46は、それぞれ孔部44の径方向外側に位置しており、且つ、この孔部44を中心として点対称に形成されている。なお、以下の説明において、単に軸方向、径方向、周方向を示す場合は、特に断りのない限り、ハウジング30の軸方向、径方向、周方向を示すものとする。
ブラシ32は、凹部46に収容されている。このブラシ32は、凹部46の長手方向(径方向)に移動可能とされている。このブラシ32は、上述の電機子12の回転に伴い整流子26(いずれも図1参照)と摺接される。
ピッグテール34は、ブラシ32と接続されている。このピッグテール34は、ブラシ32の上面32Aから導出され、チョークコイル40と接続されている。チョークコイル40は、ハウジング30に形成された軸部48に組み付けられている。ターミナル42は、ハウジング30に固定されており、チョークコイル40と接続されている。
スプリング36は、一例として、コイルスプリングとされている。このスプリング36は、ブラシ32に対する径方向外側に配置されると共に、凹部46に収容されている。また、このスプリング36は、ブラシ32の長手方向を軸方向として配置されている。
ブラシホルダ38は、一例として、ステンレス等の板金製とされており、それぞれ板状に形成された蓋部50及び後壁部52を有している。蓋部50は、軸方向視にて概略長方形状に形成されている。この蓋部50は、ブラシホルダ38がハウジング30に組み付けられた状態において、凹部46における底部と対向する開放口46Aを塞ぐものである。
この蓋部50には、径方向を長手方向として延びるスリット54が形成されている。このスリット54は、径方向内側に開口すると共に径方向外側で終端している。このスリット54の内側には、ピッグテール34が挿入されている。
後壁部52は、蓋部50における径方向外側の端部に形成されている。この後壁部52は、蓋部50における径方向外側の端部から凹部46の底部側へ折り曲げられている。この後壁部52は、ブラシホルダ38がハウジング30に組み付けられた状態において、スプリング36を径方向外側から支持する。また、スプリング36が後壁部52によって径方向外側から支持されることにより、ブラシ32(図2参照)は、スプリング36によって径方向内側に付勢される。
また、この後壁部52には、上述のスプリング36と同軸上に開口部56が形成されている。この開口部56は、後壁部52を厚さ方向に見た場合に十字状を成している。
また、このブラシホルダ38には、一対の係止部58が形成されている。各係止部58は、舌片状に形成されており、蓋部50の両側の側部における後壁部52側の部分から後壁部52側へ向けて延出している。各係止部58は、後壁部52側に向かうに従って後壁部52の先端部側(下端部側)へ向かうように蓋部50に対して傾斜されている。
ハウジング30の外周縁部には、軸方向を高さ方向とする外周壁部60が形成されており、凹部46の側壁部62には、この外周壁部60から径方向外側に突出する突出部64が形成されている。また、この側壁部62の突出部64には、リブ66が形成されている。リブ66は、凹部46の側壁部62における高さ方向の中間部に形成されており、凹部46の長手方向に延びている。このリブ66の一端は、ハウジング30の外周壁部60に接続されている。
一方、リブ66の他端には、被係止部68が形成されている。この被係止部68は、リブ66から凹部46の開放口46A側(軸方向一方側)に向けて突出する突起状に形成されている。そして、図3に示されるように、ブラシホルダ38のハウジング30への組付状態においては、被係止部68が径方向外側から係止部58と係止される。また、被係止部68が係止部58と係止されることにより、径方向外側へのブラシホルダ38の移動が規制される。
次に、本実施形態の要部であるブラシホルダ38のハウジング30への組み付け部の構造について説明する。
図3には、ブラシホルダ38がハウジング30に組み付けられた状態を模式的に示した模式側面図(周方向から見た模式側面図)が示されている。この図に示されるように、ブラシホルダ38は、凹部46の開放端100と第1支持部としての第1爪部102との間に蓋部50の先端部50A(径方向内側の端部)が挟持されると共に、凹部46の開放端100と第2支持部としての第2爪部104との間に蓋部50の基端部50B(径方向外側の端部)が挟持されることによってハウジング30に組み付けられている。
第1爪部102及び第2爪部104は、ハウジング30(図2参照)と一体に形成されており、図4及び図5に示されるように、第1爪部102及び第2爪部104は、周方向一方側に配置された凹部46の側壁部62及び周方向他方側に配置された凹部46の側壁部62の軸方向一方側にそれぞれ設けられている。また、図3に示されるように、第1爪部102及び第2爪部104は、凹部46の開放端100(凹部46の側壁部62の軸方向一方側の端面)と離間してに配置されており、さらに第2爪部104は第1爪部102よりもハウジング30の径方向外側に配置されている。
第1爪部102には、凹部46の開放端100側に向けて突出する隆起部102Aが形成されており、これにより、第1爪部102において隆起部102Aが形成された部位と凹部46の開放端100との間のクリアランスが狭まっている。これにより、ブラシホルダ38の蓋部50の先端部50Aが、第1爪部102の隆起部102Aと凹部46の開放端100との間に挟持されるようになっている。なお、本実施形態では、隆起部102Aの構成をわかり易くするために、当該隆起部102Aの突出量を誇張して表現している。
第2爪部104の軸方向他方側の面104Aは平面とされており、この第2爪部104の軸方向他方側の面104Aは凹部46の開放端100と平行に延びている。
図6〜図9に示されるように、ブラシホルダ38の蓋部50は、径方向外側から見て板厚方向に湾曲されている。具体的には、図8及び図9に示されるように、蓋部50は、周方向の中間部が軸方向一方側に向けて凸状となるように湾曲されており、これにより、蓋部50の軸方向一方側の面50C及び軸方向他方側の面50Dがそれぞれ所定の曲率半径R1,R2の曲面となっている。そして、ブラシホルダ38がハウジング30に組み付けられた後の蓋部50が、ブラシホルダ38がハウジング30に組み付けられる前の蓋部50に比して撓むように、蓋部50の厚みや蓋部50の軸方向一方側の面50C及び軸方向他方側の面50Dの曲率半径R1,R2が設定されている。
また、蓋部50の先端部50Aの軸方向への寸法T1は、第1爪部102において隆起部102Aが形成された部位と凹部46の開放端100との間のクリアランス(図3参照)よりも狭く設定されている。これにより、蓋部50の先端部50Aが、第1爪部102において隆起部102Aが形成された部位と凹部46の開放端100との間に挿入された際に、蓋部50の先端部50Aが撓むようになっている。また、本実施形態では、第2爪部104と凹部46の開放端100との間のクリアランス(図3参照)が、蓋部50の先端部50Aの軸方向への寸法T1よりも広く設定されている。
図6、図7及び図9に示されるように、蓋部50の基端部50Bにおける軸方向一方側の面50Cには、第2爪部104側に向けて突出する複数の隆起部50Eが形成されている。本実施形態では、周方向一方側に2つの隆起部50Eが周方向に隣り合って形成されており、また周方向他方側に2つの隆起部50Eが周方向に隣り合って形成されている。なお、本実施形態では、隆起部50Eの構成をわかり易くするために、当該隆起部50Eの突出量を誇張して表現している。
また、蓋部50の基端部50Bにおいて隆起部50Eが形成された部位の軸方向への寸法T2は、第2爪部104と凹部46の開放端100との間のクリアランス(図3参照)よりも狭く設定されている。これにより、蓋部50の基端部50Bが、第2爪部104と凹部46の開放端100との間に挿入された際に、蓋部50の基端部50Bが撓むようになっている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図2に示されるように、以上説明したブラシホルダ装置20は、次の要領で組み立てることができる。すなわち、先ず、ハウジング30に形成された凹部46にブラシ32が収容される。ブラシ32には、予めピッグテール34が接続されており、ブラシ32からは、ピッグテール34が導出されている。次いで、スプリング36が凹部46に収容されると共に、蓋部50と後壁部52を有するブラシホルダ38がハウジング30に組み付けられる。このとき、ブラシホルダ38は、ハウジング30の径方向外側から組み付けられる。
すなわち、図10に示されるように、ブラシホルダ38の蓋部50が凹部46の開放端100と第1爪部102及び第2爪部104との間に径方向内側に向けて挿入され、蓋部50の先端部50Aが凹部46の開放端100と第1爪部102との間に挟持されると共に蓋部50の基端部50Bが凹部46の開放端100と第2爪部104との間に挟持されることによって、ブラシホルダ38がハウジング30に組み付けられる。
このように、本実施形態のブラシホルダ装置20によれば、ハウジング30にブラシ32を組み付けた後に、ブラシホルダ38の蓋部50を凹部46の開放端100と第1爪部102及び第2爪部104との間に挿入するという単純な工程により、ブラシホルダ38をハウジング30に組み付けることができる。これにより、ブラシホルダ装置20の組付工数を削減することができる。
また、本実施形態では、ブラシホルダ38の蓋部50を上記のように湾曲している。これにより、本実施形態のブラシホルダ装置20を含んで構成されたモータに振動が加わった際に、或いは、凹部46に収容されたブラシ32が軸方向に振動した際に、当該振動を蓋部50が撓むことによって吸収することができる。
さらに、本実施形態では、蓋部50の先端部50Aが凹部46の開放端100と第1爪部102との間に挟持されると共に蓋部50の基端部50Bが凹部46の開放端100と第2爪部104との間に挟持されると、蓋部50において前記挟持された部分が撓む(曲率半径が大きくなるように撓む、即ち、湾曲を矯正する方向に弾性変形する)。
ここで、本実施形態では、蓋部50がハウジング30の径方向外側から見て板厚方向に湾曲されていることにより、蓋部50を凹部46の開放端100と第1爪部102及び第2爪部104との間にそのまま挿入することが可能となる。
これに対して、蓋部50がハウジング30の周方向から見て板厚方向に湾曲されている場合にあっては、蓋部50を凹部46の開放端100と第1爪部102及び第2爪部104との間に挿入する際に、当該蓋部50の湾曲具合をチューニングしながら、当該蓋部50を凹部46の開放端100と第1爪部102及び第2爪部104との間に挿入することが必要である。すなわち、当該構成においては、ブラシホルダ38の組み付け作業の自動化を図ることが難しいが、本実施形態では、ブラシホルダ38の組み付け作業の自動化を図ることが可能となる。
また、図3に示されるように、本実施形態では、凹部46の開放端100と第2爪部104との間のクリアランスが、蓋部50の先端部50Aの寸法よりも広く設定されている。これにより、図10に示されように、ブラシホルダ38をハウジング30に組み付ける際に、蓋部50の先端部50Aを凹部46の開放端100と第2爪部104との間にフリクション感なく挿入させることができる。これにより、本実施形態では、ブラシホルダ38のハウジング30への組み付け性を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、上記ブラシホルダ装置20を含んで回転電機10が構成されていることにより、回転電機10の組付工数を削減することができる。
なお、本実施形態では、凹部46の開放端100と第2爪部104との間のクリアランスを蓋部50の先端部50Aの寸法よりも広く設定した例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。凹部46の開放端100と第2爪部104との間のクリアランスを蓋部50の先端部50Aの寸法よりも広く設定するか否かについては、蓋部50を凹部46の開放端100と第1爪部102及び第2爪部104との間に挿入する際の作業性等を考慮して適宜設定すればよい。
また、本実施形態では、第1爪部102に上記隆起部102Aを形成した例について説明してきたが、本発明はこれに限定されない。隆起部102Aを設けずに、第1爪部102と凹部46の開放端100との間のクリアランスを単に狭めた構成とすることもできる。
さらに、本実施形態では、蓋部50の基端部50Bに隆起部50Eを形成した例について説明してきたが、本発明はこれに限定されない。例えば、隆起部50Eを設けずに、蓋部50の基端部50Bの厚みを厚くした構成とすることもできる。
(変形例に係るブラシホルダ)
次に、図11〜図13を用いて変形例に係るブラシホルダについて説明する。なお、上記実施形態と同一の機能を有する部材及び部分については上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図11及び図12に示されるように、本変形例に係るブラシホルダ38の蓋部50には、上記実施形態の隆起部50E(図7参照)に対応する隆起部50Fが形成されている。この隆起部50Fは、第2爪部104(図3参照)側に向けて突出する凸状に形成されていると共に、隆起部50Fの突出方向の先端部は緩やかに湾曲している。また、蓋部50の長手方向の中間部には、上記実施形態の係止部58(図2参照)に対応する係止部59が形成されている。
さらに、蓋部50におけるスリット54の縁部には、凹部46の開放端100(図13参照)側に向けて突出する(隆起部50Fが突出する方向とは反対側へ向けて突出する)凸状部50Gが形成されている。この凸状部50Gは、平面視で蓋部50の長手方向と同方向を長手方向とする矩形状に形成されている。また、この凸状部50Gは、蓋部50における凹部46の開放端100と第1爪部102(図3参照)との間に挟持される部分(以下「第1挟持部S1」という)と凹部46の開放端100と第2爪部104(図3参照)との間に挟持される部分(以下「第2挟持部S2」という)との間の部分に形成されている。そして、図13に示されるように、ブラシホルダ38がハウジング30へ組み付けられることで、凸状部50Gの突出方向の先端側の面と凹部46の開放端100とが当接するようになっている。
以上説明した本変形例では、蓋部50に形成された凸状部50Gを凹部46の開放端100に当接させることにより、蓋部50の固有周波数(固有振動数)を高くすることができる。これにより、蓋部50が振動することによるノイズを低減することができる。なお、本変形例では、蓋部50に形成された凸状部50Gを凹部46の開放端100に当接させることにより、蓋部50の固有周波数が人間の可聴域を超える或いは人間が聞こえ難い固有周波数となるように、凸状部50Gの形状等が調節されている。
(変形例に係るハウジング)
次に、図14を用いて変形例に係るハウジングについて説明する。なお、上記実施形態等と同一の機能を有する部材及び部分については上記実施形態等と同一の符号を付してその説明を省略する。
図14に示されるように、本変形例に係るハウジングでは、凹部46の開放端100において第1爪部102(図3参照)と対向している部分と第2爪部104(図3参照)と対向している部分との間の部分に、ブラシホルダ38の蓋部50側に向けて突出する凸状部100Aが形成されている。この凸状部100Aは、凹部46の開放端100におけるブラシ32(図2参照)が配置される側の端部に沿って形成されている。そして、ブラシホルダ38がハウジング30へ組み付けられることで、凸状部100Aの突出方向の先端側の面と蓋部50の軸方向他方側の面50D(蓋部50におけるスリット54の縁部)とが当接するようになっている。
以上説明した本変形例に係るハウジングによれば、凸状部100Aの突出方向の先端側の面と蓋部50の軸方向他方側の面50Dとを当接させることにより、蓋部50の固有周波数(固有振動数)を高くすることができる。これにより、蓋部50が振動することによるノイズを低減することができる。
(他の変形例に係るブラシホルダ及び他の変形例に係るハウジング)
次に、図15を用いて他の変形例に係るブラシホルダ及び他の変形例に係るハウジングについて説明する。なお、上記実施形態等と同一の機能を有する部材及び部分については上記実施形態等と同一の符号を付してその説明を省略する。
図15に示されるように、本変形例では、蓋部50のスリット54側の縁部における第1挟持部S1と第2挟持部S2との間の部位が、ハウジングに複数箇所で接している点に特徴がある。具体的には、蓋部50における第1挟持部S1と第2挟持部S2との間の部位を当該蓋部50の長手方向に略三等分する位置において、蓋部50と凹部46の側壁部62(図3参照)とが4箇所で当接している。なお、蓋部50と凹部46の側壁部62とが当接している部位を「中間当接部C」というものとする。
また、中間当接部Cにおいては、ブラシホルダ38の蓋部50に凸状部が形成される或いは凹部46の開放端100に凸状部が形成されることで、蓋部50と凹部46の側壁部62とが当接している。
以上説明した本変形例では、蓋部50と凹部46の側壁部62とを中間当接部Cで当接させることにより、蓋部50の固有周波数(固有振動数)を高くすることができる。これにより、蓋部50が振動することによるノイズを低減することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10…回転電機,12…電機子,20…ブラシホルダ装置,26…整流子,30…ハウジング,32…ブラシ,34…ピッグテール,36…スプリング,38…ブラシホルダ,46…凹部,50…蓋部,50A…先端部(蓋部の一部),50B…基端部(蓋部の他部),50G…凸状部,52…後壁部,100…凹部の開放端,100A…凸状部,102…第1爪部(支持部,第1支持部),104…第2爪部(支持部,第2支持部)

Claims (8)

  1. 環状に形成されたハウジングと、
    前記ハウジングに形成され、前記ハウジングの径方向に延びる凹部と、
    前記凹部の開放端側に設けられた支持部と、
    前記凹部に収容されたブラシと、
    前記ブラシから導出されたピッグテールと、
    前記ブラシに対する前記ハウジングの径方向外側に配置されると共に、前記凹部に収容され、前記ブラシを前記ハウジングの径方向内側に付勢するスプリングと、
    前記ハウジングの径方向外側から見て板厚方向に凸状に湾曲され前記凹部の開放口を塞ぐ蓋部と、前記蓋部における前記ハウジングの径方向外側の端部に折り曲げられて形成され前記スプリングを前記ハウジングの径方向外側から支持する後壁部と、を有し、前記凹部の開放端と前記支持部との間に前記蓋部が挟持されることによって前記ハウジングに組み付けられたブラシホルダと、
    を備えたブラシホルダ装置。
  2. 前記支持部は、前記ハウジングの径方向に離間して配置された第1支持部及び第2支持部を含んで構成されており、
    前記凹部の開放端と前記第1支持部との間に前記蓋部の一部が挟持されると共に前記凹部の開放端と前記第2支持部との間に前記蓋部の他部が挟持されることによって前記ブラシホルダが前記ハウジングに組み付けられている請求項1記載のブラシホルダ装置。
  3. 前記ブラシホルダが前記ハウジングに組み付けられた後の前記蓋部が、前記ブラシホルダが前記ハウジングに組み付けられる前の前記蓋部に比して撓んでいる請求項2記載のブラシホルダ装置。
  4. 前記第2支持部と前記凹部の開放端との間のクリアランスが、前記蓋部の一部の前記凹部の開放方向への寸法よりも広く設定されている請求項2又は請求項3記載のブラシホルダ装置。
  5. 前記蓋部における前記凹部の開放端と前記第1支持部との間に挟持されている部分と前記凹部の開放端と前記第2支持部との間に挟持されている部分との間の部分が、前記ハウジングと接している請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載のブラシホルダ装置。
  6. 前記蓋部における前記凹部の開放端と前記第1支持部との間に挟持されている部分と前記凹部の開放端と前記第2支持部との間に挟持されている部分との間の部分には、前記凹部の開放端側に向けて凸状に形成されていると共に該凹部の開放端と接する凸状部が形成されている請求項5記載のブラシホルダ装置。
  7. 前記凹部の開放端において前記第1支持部と対向している部分と前記第2支持部と対向している部分との間の部分には、前記蓋部側に向けて凸状に形成されていると共に該蓋部と接する凸状部が形成されている請求項5記載のブラシホルダ装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載のブラシホルダ装置と、
    前記ブラシと摺接される整流子を有する電機子と、
    を備えた回転電機。
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