JP5109577B2 - 回転電機および絶縁部材 - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機および絶縁部材関する。
従来から回転電機、絶縁部材および回転電機の製造方法に関して、薄肉化等が図られたインシュレータや、電気絶縁性の向上等が図られた回転電機および回転電機の製造方法が各種提案されている。たとえば、特開2006−311706号公報に記載された回転電機のステータ構造は、コイルが巻装されるインシュレータを備えており、インシュレータは、軸状のコイル巻付部と、このコイル巻付部の両端部に設けられた鍔部とを含む。このインシュレータは、圧縮成形されたフィルム部材によって形成されている。この回転電機のステータ構造においては、インシュレータの薄肉化が図られている。
また、特開2004−208475号公報に記載されたステータコアの絶縁構造は、ステータティースの周面の略全面を覆う絶縁紙と、さらに、スロットの底部および絶縁紙によって覆われていない部分を覆うように配置された絶縁部材とを備えている。
このステータコアの絶縁構造によれば、ステータコアの軸長が長い場合においても、モールド工法を適用することができ、電気絶縁性の確保が図られている。
特開2004−56915号公報に記載された回転電機は、扁平コイルが装着されたインシュレータを備えており、占積率の向上が図られている。
特開2004−297986号公報に記載された回転電機は、複数のステータ抜板を積層して形成された巻線ティースと、コイルと、このコイルと巻線ティースとの間に設けられるインシュレータとを備えている。そして、インシュレータは、軸部と、軸方向端部に設けられた鍔部とを備え、この鍔部は、2つに分割された端壁部と、この端壁部間を連結する弾性部とを備えている。この回転電機においては、コイルの巻き始めにおけるインシュレータの脱落の抑制が図られている。
特開2006−311706号公報 特開2004−208475号公報 特開2004−56915号公報 特開2004−297986号公報
しかし、特開2004−56915号公報等に記載された回転電機においては、既に巻回されたコイルにインシュレータを挿入する際に、コイルの内周面にインシュレータが当接して、インシュレータを良好にコイル内に挿入し難くなっている。
本発明は、上記のよう課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、既に巻回されたコイルにインシュレータに容易に装着することができる絶縁部材を提供すると共に、コイルに容易に装着することができる絶縁部材を備え、製造工程の簡略化が図られた回転電機提供することである。
本発明に係る回転電機は、回転可能に設けられたロータと、ロータの周囲に配置された環状のステータとを備え、ステータは、該ステータの周方向に延びるヨーク部、および該ヨーク部からロータに向けて突出するステータティースを含むステータコアと、ステータティースに装着された絶縁部材と、絶縁部材によってステータコアから絶縁され、ステータティースに巻回されたコイルとを有する。そして、上記絶縁部材は、コイルの内周面とステータティースの外周面との間に設けられ、ステータティースとコイルとを絶縁可能なティース絶縁部と、ティース絶縁部が接続され、ティース絶縁部を支持する接続部とを含む。さらに、上記ティース絶縁部は、一辺が接続部に連設された第1絶縁片と、該第1絶縁片に対して、ステータティースの周面に沿って間隔を空けて設けられ、第1絶縁片に対向するように設けられた第2絶縁片とを含み、第1および第2絶縁片は、互いの先端部が近接または離間するように弾性変形可能とされる。記第1絶縁片と第2絶縁片とは、ステータの周方向に間隔を空けて配列される。そして、上記第1絶縁片は、該第1絶縁片のステータの中心軸方向に位置させられた一方の端面から中心軸方向に突出し、コイルの内周面を支持する第1突出部と、他方の端面から突出し、コイルの内周面を支持する第2突出部とを含む。さらに、上記第2絶縁片は、該第2絶縁片のステータの中心軸方向に位置させられた一方の端面から中心軸方向に突出し、コイルの内周面を支持する第3突出部と、他方の端面から突出する第4突出部とを含む。
本発明に係る回転電機は、回転可能に設けられたロータと、ロータの周囲に配置された環状のステータとを備え、ステータは、該ステータの周方向に延びるヨーク部、および該ヨーク部からロータに向けて突出するステータティースを含むステータコアと、ステータティースに装着された絶縁部材と、絶縁部材によってステータコアから絶縁され、ステータティースに巻回されたコイルとを有する。そして、上記絶縁部材は、コイルの内周面とステータティースの外周面との間に設けられ、ステータティースとコイルとを絶縁可能なティース絶縁部と、ティース絶縁部が接続され、ティース絶縁部を支持する接続部とを含む。さらに、上記ティース絶縁部は、一辺が接続部に連設された第1絶縁片と、該第1絶縁片に対して、ステータティースの周面に沿って間隔を空けて設けられ、第1絶縁片に対向するように設けられた第2絶縁片とを含み、第1および第2絶縁片は、互いの先端部が近接または離間するように弾性変形可能とされる。上記第1絶縁片の表面のうち、第2絶縁片と対向する内表面は、ステータティースの側面を支持する第1支持面と、該第1支持面に対してステータの中心軸方向に隣り合う部分に形成され、該第1絶縁片の先端部から接続部に向かうに従って、第2絶縁片に近接するように湾曲する第1湾曲面とを含む。さらに、上記第2絶縁片の表面のうち、第1絶縁片と対向する内表面は、ステータティースの側面を支持する第2支持面と、該第2支持面に対してステータの中心軸方向に隣り合う部分に形成され、該第2絶縁片の先端部から接続部に向かうに従って、第1絶縁片に近接するように湾曲する第2湾曲面とを含む。そして、第1湾曲面と第2湾曲面とが連設される。
好ましくは、上記接続部は、ヨーク部の周面に沿って延び、ヨーク部の周面とコイルとの間に配置され、コイルとヨーク部とを絶縁可能なヨーク絶縁部とする。
好ましくは、上記絶縁部材は、ティース絶縁部および接続部とは別体に設けられ、ヨーク部の周面とコイルとの間に配置され、コイルとヨーク部とを絶縁可能なヨーク絶縁部を含む。好ましくは、上記第1絶縁片は、該第1絶縁片の先端部に設けられ、第2絶縁片から離れるように屈曲すると共に、コイルの端面に係合可能な第1係合部を含み、第2絶縁片は、該第2絶縁片の先端部に設けられ、第1絶縁片から離れるように屈曲すると共に、コイルの端面に係合可能な第2係合部を含む。
本発明に係る絶縁部材は、環状に形成されたステータに設けられたステータティース周面のうち、ステータの周方向に配列する一方の第1側面上に配設される第1絶縁片と、第1側面に対して反対側に位置する第2側面上に配設された第2絶縁片と、第1絶縁片の一方の辺部が接続され、第1絶縁片を支持すると共に、第2絶縁片の一方の辺部が接続され、第2絶縁片を支持する接続部とを備える。そして、第1絶縁片の一方の辺部に対して反対側に位置する他方の辺部と、第2絶縁辺の一方の辺部に対して反対側に位置する他方の辺部とが、互いに近接または離間するように弾性変形可能とされている。
記第1絶縁片は、ステータの中心軸方向に位置させられた第1絶縁片の一方の端面から中心軸方向に突出し、コイルの内周面を支持する第1突出部と、他方の端面から突出し、コイルの内周面を支持する第2突出部とを含む。そして、上記第2絶縁片は、該第2絶縁片のステータの中心軸方向に位置させられた一方の端面から中心軸方向に突出し、コイルの内周面を支持する第3突出部と、他方の端面から突出する第4突出部とを含む。好ましくは、上記第1絶縁片の表面のうち、第2絶縁片と対向する内表面は、ステータティースの側面を支持する第1支持面と、該第1支持面に対してステータの中心軸方向に隣り合う部分に形成され、該第1絶縁片の先端部から接続部に向かうに従って、第2絶縁片に近接するように湾曲する第1湾曲面とを含む。本発明に係る絶縁部材は、環状に形成されたステータに設けられたステータティースの周面のうち、ステータの周方向に配列する一方の第1側面上に配設される第1絶縁片と、第1側面に対して反対側に位置する第2側面上に配設された第2絶縁片と、第1絶縁片の一方の辺部が接続され、第1絶縁片を支持すると共に、第2絶縁片の一方の辺部が接続され、第2絶縁片を支持する接続部とを備える。上記第1絶縁片の一方の辺部に対して反対側に位置する他方の辺部と、第2絶縁片の一方の辺部に対して反対側に位置する他方の辺部とが、互いに近接または離間するように弾性変形可能とされる。上記第2絶縁片の表面のうち、第1絶縁片と対向する内表面は、ステータティースの側面を支持する第2支持面と、該第2支持面に対してステータの中心軸方向に隣り合う部分に形成され、該第2絶縁片の先端部から接続部に向かうに従って、第1絶縁片に近接するように湾曲する第2湾曲面とを含む。そして、上記第1湾曲面と第2湾曲面とが連設され、円弧状の基部が形成される。
好ましくは、上記接続部は、記第1および第2絶縁片に対して交差する方向に張り出すように形成される。
好ましくは、上記第1絶縁片は、該第1絶縁片の一方の辺部に対して反対側に位置する他方の辺部に形成され、第2絶縁片から離れるように屈曲する第1屈曲を含む。そして、上記第2絶縁は、該第2絶縁片の一方の辺部に対して反対側に位置する他方の辺部に形成され、第1絶縁から離れるように屈曲する第2屈曲部を含む。
本発明に係る回転電機、絶縁部材および回転電機の製造方法によれば、コイルを容易にインシュレータに装着することができ、製造工程の簡略化を図ることができる。
本実施の形態に係る回転電機、絶縁部材および回転電機の製造方法について、図1から図14を用いて説明する。
なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下に複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組合わせることは、当初から予定されている。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る回転電機100の断面図である。この図1に示すように、回転電機100は、回転中心軸O(中心軸)を中心に回転可能に設けられたロータ120と、このロータ120の周囲に設けられ、環状に形成されたステータ130とを備えている。
ロータ120は、回転中心軸Oを中心に回転可能に設けられた回転シャフト110に固設されている。そして、ロータ120は、回転シャフト110に固設されたロータコア121と、このロータコア121に形成され回転中心軸O方向に延びる磁石挿入孔126内に挿入された永久磁石122とを備えている。永久磁石122は、樹脂124によって磁石挿入孔126内に固定されている。
図2は、図1におけるII−II線における断面図である。この図2に示すように、ステータ130は、回転中心軸Oを中心に環状に形成されたステータコア131と、この131に巻回されたコイル132とを備えている。
ステータコア131は、回転中心軸Oを中心に環状に配置された複数の分割ステータコア142と、この分割ステータコア142の外周上に配置され、分割ステータコア142の外周側に焼き嵌めされた筒状部材145とを備えている。筒状部材145は、各分割ステータコア142を押圧することで環状に固定している。
そして、分割ステータコア142は、ステータ130の周方向に延びるヨーク部140と、このヨーク部140からロータ120に向けて突出するステータティース141とを備えている。
各分割ステータコア142のヨーク部140が周方向に配列することで、ステータコア131の環状のヨーク部本体140Aが規定されており、この環状のヨーク部本体140Aの内周面から各ステータティース141がステータ130の径方向内方に向けて突出している。すなわち、ヨーク部本体140Aの内周面から各ステータティース141は、周方向に間隔を空けて、ロータ120に向けて突出している。
なお、本実施の形態に係る回転電機100のステータ130は、分割ステータコア142を複数環状に配置することで構成されているが、一体の環状のステータコア131であってもよい。
図3は、分割ステータコア142およびこの分割ステータコア142に装着されたインシュレータ160およびコイル132を示す斜視図である。この図3に示すように、コイル132と分割ステータコア142との間には、インシュレータ160が配置されており、コイル132と分割ステータコア142とは、インシュレータ160によって絶縁されている。そして、コイル132は、インシュレータ160を介して、ステータティース141に巻回されている。
図4は、インシュレータ160の斜視図である。この図4に示すように、インシュレータ160は、コイル132の内周面とステータティース141の外周面との間に設けられて、ステータティース141とコイル132とを絶縁するティース絶縁部161と、ティース絶縁部161が接続され、ティース絶縁部161を支持するヨーク絶縁部162とを備えている。そして、ティース絶縁部161は、絶縁片163と絶縁片164とを備えている。
絶縁片163および絶縁片164の各一辺部は、いずれも、ヨーク絶縁部162に連設されており、互いに、ステータティース141の周面に沿って間隔を空けて配置されている。そして、絶縁片163と絶縁片164とは互いに対向するように配置されており、それぞれ、ヨーク絶縁部162に対して弾性変形可能に設けられている。
絶縁片163は、ヨーク絶縁部162との連設部を中心に、絶縁片164に近接するように撓むように弾性変形することができ、さらに、絶縁片164も、ヨーク絶縁部162との連設部を中心に、絶縁片163に近接するように撓むように弾性変形することができる。
ヨーク絶縁部162には、図3に示す分割ステータコア142のステータティース141が挿入される貫通孔173が形成されており、分割ステータコア142に装着された際に、ヨーク部140の内周面に沿うように張り出している。
そして、絶縁片163は、ヨーク絶縁部162のうち、貫通孔173と隣り合う部分に連設されており、絶縁片164は、貫通孔173に対して絶縁片163と反対側に位置する部分に連設されている。これにより、貫通孔173からステータティース141を挿入することで、ステータティース141の両側には、絶縁片163および絶縁片164が配置される。なお、本実施の形態1に係る回転電機100においては、絶縁片163と、
絶縁片164とは、ステータ130の周方向に間隔をあけて配置されている。
図5は、回転電機の製造工程のうち、インシュレータ160をコイル132に装着するときの組み付け工程を示す斜視図である。この図5において、コイル132は、所謂エッジワイズコイル(Edge Width Coil)が採用されている。コイル132を構成するコイル線は、コイル線の延在方向に対して垂直な方向の断面が方形形状とされている。そして、このコイル線を環状に巻回しつつ積層することで、コイル132が構成されている。このため、コイル132の中央部には、コイル線の積層方向に延びる貫通孔133が形成されている。
コイル132をインシュレータ160に装着する際には、まず、絶縁片163および絶縁片164に外部から負荷を加えて、絶縁片163の先端部と絶縁片164の先端部とが近接するように絶縁片163および絶縁片164を曲げる。このように、絶縁片163および絶縁片164を近接させた状態で、ティース絶縁部161をコイル132の貫通孔133内に挿入する。この際、コイル132のコイル線が、コイル132の製造過程で位置ずれして、貫通孔133の幅が一部狭くなっていたとしても、上記のようにティース絶縁部161の先端部を細めることで、容易にティース絶縁部161を貫通孔133内に挿入することができる。
つまり、ティース絶縁部161を弾性変形可能とすることで、コイル132とインシュレータ160との組み付け工程において、容易にティース絶縁部161をコイル132に取り付けることができる。このため、回転電機の製造工程も簡易にすることができる。
ここで、ティース絶縁部161は、外部から負荷がかけられていない無負荷状態においては、図4に示すように、装着されるステータティース141の側面に沿うようにヨーク絶縁部162に対して直立している。そして、外部から負荷が加えられることで、図5に示すように変形可能なものとなっており、さらに、加えられている負荷が除かれると、図4に示すように、再度、互いに略平行となるように戻る。
ここで、コイル132は、長円形状に形成されており、貫通孔133を規定するコイル132の内周面の回転中心軸O方向の高さは、ステータ130の周方向に沿ってコイル132の幅方向中央部に向かうにしたがって大きくなるように形成されている。このため、先細状とされたティース絶縁部161は、貫通孔133のうち、コイル132の幅方向中央部を通ることができる。
図4において、支持部174の周面のうち、図1に示すステータ130の回転中心軸O方向に配列する端面には、回転中心軸O方向に突出する突出部165および突出部167が形成されている。また、同様に、支持部175の周面のうち、ステータ130の回転中心軸O方向に配列する端面には、回転中心軸O方向に突出する突出部166および突出部168が形成されている。
ここで、図4において、絶縁片163は、一方の辺部がヨーク絶縁部162に連設され、ステータティース141の周面(側面)に沿うように平板状に形成された支持部174を備えている。そして、支持部174のうち、ヨーク絶縁部162に連設された辺部と反対側に位置する先端部には、絶縁片164に対して離れるように屈曲した係合部170が形成されている。
また、絶縁片164は、一方の辺部がヨーク絶縁部162に連設され、ステータティース141の周面(側面)に沿うように平板状に形成された支持部175とを備えている。そして、支持部175のうち、ヨーク絶縁部162に連設されて辺部と反対側に位置する先端部には、絶縁片163から離れるように屈曲する係合部171が形成されている。
突出部165,167は、支持部174の上端面および下端面のうち、絶縁片164側に形成されている。このため、コイル132の内周面を支持する突出部165,167の端部は、支持部174の表面のうち、支持部175と対向する主表面に対して、反対側に位置する主表面よりも、絶縁片164側に位置している。同様に、突出部166,168は、支持部175の上端面および下端面のうち、絶縁片164側に形成されている。このため、コイル132の内周面を支持する突出部166,168の端部は、支持部175の主表面のうち、支持部174と対向する主表面と反対側に位置する主表面よりも、絶縁片163側に位置している。
図6は、回転電機の製造工程のうち、図5に示す工程後の工程を示す斜視図であって、コイル132とインシュレータ160とを組み付けた状態で、コイル132をステータティース141に装着するときの工程を示す。
この図6に示すように、インシュレータ160を貫通孔133内に挿入した後、ティース絶縁部161に加えていた負荷を除く。これにより、絶縁片163および絶縁片164が元の状態に戻り、絶縁片163および絶縁片164は、コイル132の内周面に沿うように配置される。
そして、絶縁片163および絶縁片164が元の状態に戻ると、各係合部170および係合部171がコイル132の端面と係合する。さらに、ヨーク絶縁部162が、コイル132のコイル線の積層方向に配列する端面のうち、係合部170および係合部171が係合する端面と反対側に位置する端面に近接または当接し、コイル132がインシュレータ160に組み付けられる。そして、係合部170および係合部171によって、コイル132の端面が押えられているので、コイル132がスプリングバックすることを抑制することができる。
突出部165,166,167,168は、コイル132の内周面と当接し、支持部174,175はコイル132の内周面と接触する。そして、突出部165,167および突出部166,168が、コイル132の内周面を支持することで、ステータティース141の上端面および下端面とコイル132とが接触することが抑制され、コイル132と分割ステータコア142との間の絶縁性を確保することができる。このようにして、ステータティース141が挿入される空間が支持部174と支持部175との間に規定される。
このように、本実施の形態に係る回転電機100においては、インシュレータ160単体で、コイル132を固定することができるので、回転電機100を組み立てる際に、別途コイル132とインシュレータ160との組立体を製造しておくことができる。
そして、インシュレータ160とコイル132とが組みつけられた状態で、分割ステータコア142のステータティース141が、ヨーク絶縁部162の貫通孔173から挿入されて、絶縁片164と絶縁片163との間に挿入される。このように、分割ステータコア142ごとにインシュレータ160およびコイル132の組立体を装着することで、容易にステータティース141に組立体を装着することができる。
そして、ステータティース141を支持部174と支持部175との間に挿入することで、ステータティース141は、支持部174および支持部175によって、コイル132から絶縁される。
さらに、コイル132は、長円形状に形成されており、回転中心軸O方向に配列するステータティース141の上端面および下端面と対向する部分は、上端面および下端面の幅方向中央部に向かうに従って回転中心軸O方向に離間するように膨出している。このため、ステータティース141の上端面および下端面の幅方向中央部においては、132から大きく離間しており、コイル132とステータティース141との間の絶縁性は確保されている。
インシュレータ160を介してコイル132が装着された分割ステータコア142を複数組み立て、その後、各ステータティース141が径方向内方に向けて突出するように、複数の分割ステータコア142を環状に配列する。そして、環状に配列された分割ステータコア142の外周面に、環状の固定部材を焼き嵌めまたは圧入により装着する。
これにより、ステータ130が形成される。そして、本実施の形態に係る回転電機100においては、ステータ130をモータケース固定し、その後、ステータ130の内側に回転シャフト110に固設されたロータ120を配置する。このようにして、本実施の形態に係る回転電機を製造することができる。
このように、本実施の形態に係る回転電機および回転電機の製造方法においては、ステータティース141にインシュレータ160を装着することで、分割ステータコア142と、コイル132との絶縁状態を確保することができ、分割ステータコア142とコイル132との絶縁を容易に確保することができ、回転電機の組立て工程を簡略することができる。
なお、本実施の形態においては、複数の分割ステータコア142によってステータコアが構成された回転電機100について説明したが、この分割ステータコア142を備えた回転電機に限られない。すなわち、予め環状に形成されたステータコアのステータティースに、インシュレータ160とコイル132との組立体を装着するようにしてもよい。さらに、本実施の形態においては、インナーロータ型の回転電機について説明したが、アウターロータ型の回転電機にも適用することができる。
図7は、インシュレータ160の変形例を示す斜視図である。なお、この図7においては、上記図1から図6に示された構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
この図7に示されたインシュレータ180は、間隔を隔ててヨーク絶縁部162に連設された絶縁片163および絶縁片164を備えている。絶縁片163は、ヨーク絶縁部162に連設された支持部184と、支持部184の先端部に設けられた係合部170とを備えている。また、絶縁片164も、ヨーク絶縁部162に連設された支持部185と、この支持部185の先端部に形成された係合部171とを備えている。
ここで、絶縁片163と絶縁片164は、図2に示すステータ130の周方向に沿って間隔を隔てて形成されている。
そして、支持部184の表面のうち、支持部185と対向する内表面は、ステータティース141の側面に沿うように形成されており、この図7に示す例においては、平坦面状に形成されている。
また、支持部185の表面のうち、支持部184と対向する内表面は、ステータティース141の側面に沿うように形成されており、この図7に示す例においては、平坦面状に形成されている。
なお、支持部184の表面のうち、支持部185と対向する内表面と反対側に位置する側面は、ヨーク絶縁部162から直立しており、さらに、支持部185の表面のうち、支持部184と対向する内表面と反対側に位置する側面は、ヨーク絶縁部162に対して直立している。
そして、ティース絶縁部161は、支持部185の上端と支持部184の上端を連設する連結部189を備えている。この連結部189は、支持部184の先端部からヨーク絶縁部162に向かうに従って、支持部184の内表面から支持部185に向けて張り出し、さらに、支持部185の先端部側からヨーク絶縁部162側に向かうにしたがって、漸次支持部184に向けて張り出すように形成されている。このため、連結部189の内周面は、回転中心軸O方向から平面視した際に、U字形状となるように形成されている。
なお、連結部188も連結部189と同様に形成されており、ヨーク絶縁部162側に向かうにしたがって、絶縁片163側の側面と絶縁片164側の側面とが近接するように湾曲しており、回転中心軸O方向から平面視した際に、U字形状となるように形成されている。
そして、この連結部189の上面上であって、連結部189の内周縁部に沿ってU字型突出部181が形成されており、連結部188の下面であって、連結部188の内周縁部に沿って、U字型突出部182が形成されている。U字型突出部181は、連結部189の内周面に沿って形成されており、U字型突出部182も、連結部188の内周面に沿って形成されている。
ここで、U字型突出部181は、支持部184の上端面側に形成された突出部186と、支持部185の上端面側に形成された突出部187とを備えている。
そして、突出部186は、絶縁片163の先端部側からヨーク絶縁部162に向けて延びており、ヨーク絶縁部162側では、絶縁片164側に向けて湾曲している。さらに、突出部187も、絶縁片164の先端部からヨーク絶縁部162側に向けて延び、ヨーク絶縁部162側では、絶縁片163に近づくように湾曲している。そして、突出部186と突出部187とは、互いにヨーク絶縁部162側の端部で接続されており、結果として、U字状のU字型突出部181が形成されている。このため、U字型突出部181および連結部189の基部が円弧状に湾曲している。
また、U字型突出部182もU字型突出部181と同様に構成されており、U字型突出部182は、支持部184の下端面に形成された突出部と支持部185の下端面に形成された突出部とを備えている。
そして、支持部184の下端面側に形成された突出部も、支持部185の下端面側に形成された突出部のいずれもが、各絶縁片163および絶縁片164の先端部からヨーク絶縁部162側に向けて延びている。
そして、絶縁片163の下端部に位置する突出部は、ヨーク絶縁部162側では、絶縁片164側に向けて湾曲しており、絶縁片164の下端部に形成された突出部も、ヨーク絶縁部162側では、絶縁片163側に向けて湾曲している。絶縁片163の下端部に形成された突出部と、絶縁片164の下端部に形成された突出部とは、いずれも、ヨーク絶縁部162側で連結しており、結果としてU字型突出部182が形成されている。このため、ティース絶縁部161および連結部188の基部が円弧状に湾曲している。
このように、絶縁片163は、支持部184と、この支持部184に対して回転中心軸O方向に隣り合う部分に形成され、絶縁片163の先端部側からヨーク絶縁部162側に向かうにつれて、絶縁片164側に向けて湾曲する湾曲部とを備えている。また、絶縁片164は、支持部185と、この支持部185に対して回転中心軸O方向に隣り合う部分に形成され、絶縁片164の先端部側からヨーク絶縁部162側に向かうにつれて、絶縁片163側に向けて湾曲する湾曲部とを備えている。
図8は、図7に示されたインシュレータ180をコイル132に装着する工程を示す斜視図である。この図8において、連結部189および連結部188の内周面は、U字形状に湾曲しており、さらに、U字型突出部181およびU字型突出部182もU字形状に湾曲しているので、絶縁片163と絶縁片164とを互いの先端部が近接するように容易に弾性変形させることができる。特に、各U字型突出部181、連結部189およびU字型突出部182、連結部188のいずれも、基部が円弧状に湾曲しているため、容易に弾性変形させることができる。
このため、コイル132にインシュレータ180を容易に装着することができ、コイル132とインシュレータ180との組立体を容易に製造することができる。
(実施の形態2)
図9および図10を用いて、本発明の実施の形態2に係る回転電機の製造方法について説明する。なお、この図9および図10において、上記図1から図8に示された構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図9は、本実施の形態2に係る回転電機に装着されたインシュレータ190の斜視図である。この図9に示すように、インシュレータ190は、ティース絶縁部161に負荷がかけられていない状態において、絶縁片164と絶縁片163とは、基部側から先端部側に向かうに従って、互いに近接するように形成されている。
このため、ティース絶縁部161は、基部側から先端部側に向かうにしたがって、先細となるように形成されている。
なお、このインシュレータ190においても、支持部174および支持部175は、平板状に形成されており、支持部174および支持部175の先端部には、係合部170,係合部171が形成されている。また、支持部174,175の上端面および下端面には、突出部165,166,167,168が形成されている。
図10は、図9に示されたインシュレータ190をコイル132に組み付ける工程を示す斜視図である。
この図10に示すように、上記のように構成されたインシュレータ190のティース絶縁部161をコイル132の貫通孔133内に挿入する。
ここで、インシュレータ190のティース絶縁部161は、外部から負荷が加えられて通常の状態において、先細となるように形成されているので、インシュレータ190のティース絶縁部161を容易に貫通孔133内に挿入することができる。
そして、上記の分割ステータコア142のステータティース141を、ヨーク絶縁部162の貫通孔173内に挿入する。
これにより、絶縁片163および絶縁片164は、ステータティース141によって押し上げられ、絶縁片163および絶縁片164は、コイル132の内表面に沿うように弾性変形する。
さらに、絶縁片163の先端部に形成された係合部170がコイル132の端面に係合し、さらに、絶縁片164の先端部に形成された係合部171がコイル132の端面に係合する。このようにして、インシュレータ190がコイル132に組み付けられると共に、分割ステータコア142の分割ステータコア142にコイル132が装着される。
(実施の形態3)
図11から図14を用いて、本発明の実施の形態3に係る回転電機および回転電機の製造方法について説明する。なお、図11から図14について、上記図1から図10と同一または相当する構成いついては、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図11は、本実施の形態3に回転電機のステータを構成する分割ステータコア142およびこの分割ステータコア142に装着されたコイル132を示す斜視図である。
この図11に示すように、本実施の形態3に係る回転電機においては、分割ステータコア142のステータティース141には、インシュレータ200を介してコイル132が装着されている。
図12は、図11に示された分割ステータコア142に装着され、コイル132と分割ステータコア142とを絶縁するインシュレータ200の分解斜視図である。
この図12に示すように、インシュレータ200は、図11に示す分割ステータコア142のヨーク部140の内周面に沿って延び、ヨーク部140の内周面によって支持されるヨーク絶縁部202と、このヨーク絶縁部202から別体として形成されたティース絶縁部201とを備えている。ヨーク絶縁部202は、平板板状とされており、その中央部には、ステータティース141を受けいれ可能な貫通孔277が形成されている。
ティース絶縁部201は、ステータティース141の側面とコイル132との間に配置され、ステータティース141とコイル132とを絶縁するティース絶縁部261と、このティース絶縁部261の一方の端部に連設された環状の接続部材278とを備えている。
ティース絶縁部261は、一辺部が接続部材278に連設された絶縁片263と、一辺部が接続部材278に連設され、絶縁片263に対して間隔を隔てて設けられると共に、絶縁片263と対向する絶縁片264とを備えている。
そして、絶縁片263は、平板状に形成され、ステータティース141の側面に沿って延びる支持部274と、この支持部274の上端面に形成された突出部265と、支持部274の下端面に形成された突出部267とを備えている。
また、絶縁片264は、平板状に形成され、ステータティース141の側面に沿って延びる支持部275と、この支持部275の上端面に形成された突出部266と、支持部275の下端面に形成された突出部268とを備えている。
そして、接続部材278は、支持部274の上端部と、支持部275の上端部とを連設する連結部273と、支持部274の下端部と支持部275の下端部とを連設する連結部272とを備えている。さらに、接続部材278は、支持部274に連設され、両端部に連結部273,272が接続された係合部270と、支持部275に連設され、両端部に連結部272,273が連設された係合部271とを備えている。
係合部270は、支持部274の端部から支持部275から離れるように屈曲しており、コイル132の端面に係合可能とされている。また、係合部271は、支持部275の端部から支持部274から離れるように屈曲しており、コイル132の端面に係合可能とされている。そして、接続部材278は、上記のように環状に形成されており、ステータティース141の端面を受け入れ可能な貫通孔279を規定している。
図13は、本実施の形態3に係る回転電機の製造工程のうち、コイル132とインシュレータ200と、分割ステータコア142とを組み付ける組み付け工程を示す斜視図である。この図13に示すように、まず、分割ステータコア142のステータティース141をヨーク絶縁部202の貫通孔277内に挿入して、ヨーク絶縁部202を分割ステータコア142に装着する。
そして、ティース絶縁部261の絶縁片263と絶縁片264の先端部に負荷を加えて、互いの先端部が近接するように、絶縁片263および絶縁片264を弾性変形させる。その後、コイル132の貫通孔133内にティース絶縁部261を挿入する。このように、ティース絶縁部261を接続部材278側から先端部側に向けて先細状に形成することで、ティース絶縁部261を貫通孔133内に挿入することができる。
なお、本実施の形態3においても、コイル132は、長円形状に形成されており、貫通孔133の回転中心軸O方向の高さは、コイル132の幅方向中央部に向かうに従って大きくなる。このため、絶縁片263と絶縁片264とを互いに近接させることで、先細状とされたティース絶縁部261は、貫通孔133の幅方向中央部を通過することができる。
そして、係合部270および係合部271がコイル132の端面に当接した後、絶縁片263および絶縁片264に加えられていた負荷を解除する。これにより、絶縁片263および絶縁片264は、コイル132の内周面に沿うように立ち上がる。これにより、絶縁片263と絶縁片264との間にステータティース141を挿入可能な空間が規定される。
そして、ヨーク絶縁部202が装着された分割ステータコア142のステータティース141を絶縁片263と絶縁片264との間に挿入する。
これによりステータティース141とコイル132とは、ティース絶縁部261によって絶縁され、さらに、コイル132とヨーク部140とは、ヨーク絶縁部202によって絶縁されている。
このように、本実施の形態3に係る回転電機においても、上記実施の形態1,2と同様に、容易に分割ステータコア142とコイル132とインシュレータ200との組み付けを行うことができ、回転電機の組立て工程を簡易なものとすることができる。
なお、図14は、本実施の形態3に係る回転電機に装着されたインシュレータの変形例を示す斜視図である。なお、この図14において、上記図12に示された構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
この図14に示すように、インシュレータ300は、ティース絶縁部361と、図13に示されたヨーク絶縁部202とを備えている。
ティース絶縁部361は、環状に形成された接続部材378と、この接続部材378に連設された絶縁片363および絶縁片364と、絶縁片363の上端面と、絶縁片264の上端面とを連結する連結部389と、絶縁片364の下端面と絶縁片363の下端面とを連結する連結部388とを備えている。
絶縁片363は、支持部374を備えており、絶縁片364も、支持部375とを備えている。
そして、連結部389の内表面は、絶縁片363および絶縁片364の先端部側から接続部材378に向かうに従って、絶縁片363側の側面と絶縁片364側の側面とが近接するように湾曲している。このため、連結部389の内表面は、U字形状に湾曲している。
また、連結部388も、連結部389と同様に形成されており、絶縁片363および絶縁片364の先端部側から接続部材378に向かうに従って、絶縁片363側の側面と絶縁片364側の側面とが互いに近接するように湾曲している。このため、連結部388の内表面もU字形状に湾曲している。
そして、連結部389の上面上には、連結部389の内表面に沿ってのびるU字型突出部365が形成されており、連結部388の下面には、連結部388の内表面に沿って延びるU字型突出部367が形成されている。
そして、U字型突出部365は、絶縁片363の先端部側から接続部材378に向けて直線状に延び、接続部材378側で絶縁片364側に向けて湾曲する突出部と、絶縁片364の先端部から接続部材378に向けて延び、接続部材378側で絶縁片363に向けて突出する突出部とを有し、互いの突出部が接続部材378側にて連結している。これにより、回転中心軸O方向から平面視した際に、U字形状に湾曲するU字型突出部365が形成されている。
さらに、U字型突出部367もU字型突出部365と同様に形成されている。そして、U字型突出部367は、絶縁片363の先端部側から接続部材378に向けて直線状に延び、接続部材378側で絶縁片364側に向けて湾曲する突出部と、絶縁片364の先端部から接続部材378に向けて延び、接続部材378側で絶縁片363に向けて突出する突出部とを有し、互いの突出部が接続部材378側にて連結している。これにより、回転中心軸O方向から平面視した際に、U字形状に湾曲するU字型突出部367が形成されている。
このように形成されたティース絶縁部361においては、絶縁片363の先端部と絶縁片364の先端部とを近接させるように、絶縁片363および絶縁片364を弾性変形させる際に、容易に絶縁片363および絶縁片364を変形させることができる。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。さらに、上記数値などは、例示であり、上記数値および範囲にかぎられない。
本発明は、回転電機および絶縁部材好適である。
本発明の実施の形態1に係る回転電機の断面図である。 図1におけるII−II線における断面図である。 分割ステータコアおよびこの分割ステータコアに装着されたインシュレータおよびコイルを示す斜視図である。 インシュレータの斜視図である。 回転電機の製造工程のうち、インシュレータをコイルに装着するときの組み付け工程を示す斜視図である。 回転電機の製造工程のうち、図5に示す工程後の工程を示す斜視図であって、コイルとインシュレータとを組み付けた状態で、コイルをステータティースに装着するときの工程を示す。 インシュレータの変形例を示す斜視図である。 図7に示されたインシュレータをコイルに装着する工程を示す斜視図である。 本実施の形態2に係る回転電機に装着されたインシュレータの斜視図である。 図9に示されたインシュレータをコイルに組み付ける工程を示す斜視図である。 本実施の形態3に回転電機のステータを構成する分割ステータコアおよびこの分割ステータコアに装着されたコイルを示す斜視図である。 図11に示された分割ステータコアに装着され、コイルと分割ステータコアとを絶縁するインシュレータの分解斜視図である。 本実施の形態3に係る回転電機の製造工程のうち、コイルとインシュレータと、分割ステータコアとを組み付ける組み付け工程を示す斜視図である。 本実施の形態3に係る回転電機に装着されたインシュレータの変形例を示す斜視図である。
符号の説明
100 回転電機、110 回転シャフト、120 ロータ、121 ロータコア、122 永久磁石、124 樹脂、126 磁石挿入孔、130 ステータ、131 ステータコア、132 コイル、133 貫通孔、140 ヨーク部、141 ステータティース、142 分割ステータコア、160 インシュレータ、161 ティース絶縁部、162 ヨーク絶縁部、163,164 絶縁片、165,166,167,168 突出部、170,171 係合部、181,182 U字型突出部、184,185 支持部、185、O 回転中心軸。

Claims (9)

  1. 回転可能に設けられたロータと、
    前記ロータの周囲に配置された環状のステータとを備え、
    前記ステータは、該ステータの周方向に延びるヨーク部、および該ヨーク部から前記ロータに向けて突出するステータティースを含むステータコアと、前記ステータティースに装着された絶縁部材と、前記絶縁部材によって前記ステータコアから絶縁され、前記ステータティースに巻回されたコイルとを有し、
    前記絶縁部材は、前記コイルの内周面と前記ステータティースの外周面との間に設けられ、前記ステータティースと前記コイルとを絶縁可能なティース絶縁部と、前記ティース絶縁部が接続され、前記ティース絶縁部を支持する接続部とを含み、
    前記ティース絶縁部は、一辺が前記接続部に連設された第1絶縁片と、該第1絶縁片に対して、前記ステータティースの周面に沿って間隔を空けて設けられ、前記第1絶縁片に対向するように設けられた第2絶縁片とを含み、前記第1および第2絶縁片は、互いの先端部が近接または離間するように弾性変形可能とされ
    前記第1絶縁片と前記第2絶縁片とは、前記ステータの周方向に間隔を空けて配列され、
    前記第1絶縁片は、該第1絶縁片の前記ステータの中心軸方向に位置させられた一方の端面から前記中心軸方向に突出し、前記コイルの内周面を支持する第1突出部と、他方の端面から突出し、前記コイルの内周面を支持する第2突出部とを含み、
    前記第2絶縁片は、該第2絶縁片の前記ステータの中心軸方向に位置させられた一方の端面から前記中心軸方向に突出し、前記コイルの内周面を支持する第3突出部と、他方の端面から突出する第4突出部とを含む、回転電機。
  2. 回転可能に設けられたロータと、
    前記ロータの周囲に配置された環状のステータとを備え、
    前記ステータは、該ステータの周方向に延びるヨーク部、および該ヨーク部から前記ロータに向けて突出するステータティースを含むステータコアと、前記ステータティースに装着された絶縁部材と、前記絶縁部材によって前記ステータコアから絶縁され、前記ステータティースに巻回されたコイルとを有し、
    前記絶縁部材は、前記コイルの内周面と前記ステータティースの外周面との間に設けられ、前記ステータティースと前記コイルとを絶縁可能なティース絶縁部と、前記ティース絶縁部が接続され、前記ティース絶縁部を支持する接続部とを含み、
    前記ティース絶縁部は、一辺が前記接続部に連設された第1絶縁片と、該第1絶縁片に対して、前記ステータティースの周面に沿って間隔を空けて設けられ、前記第1絶縁片に対向するように設けられた第2絶縁片とを含み、前記第1および第2絶縁片は、互いの先端部が近接または離間するように弾性変形可能とされ、
    前記第1絶縁片の表面のうち、前記第2絶縁片と対向する内表面は、前記ステータティースの側面を支持する第1支持面と、該第1支持面に対して前記ステータの中心軸方向に隣り合う部分に形成され、該第1絶縁片の先端部から前記接続部に向かうに従って、前記第2絶縁片に近接するように湾曲する第1湾曲面とを含み、
    前記第2絶縁片の表面のうち、前記第1絶縁片と対向する内表面は、前記ステータティースの側面を支持する第2支持面と、該第2支持面に対して前記ステータの中心軸方向に隣り合う部分に形成され、該第2絶縁片の先端部から前記接続部に向かうに従って、前記第1絶縁片に近接するように湾曲する第2湾曲面とを含み、
    前記第1湾曲面と前記第2湾曲面とが連設された回転電機。
  3. 前記接続部は、前記ヨーク部の周面に沿って延び、前記ヨーク部の周面と前記コイルとの間に配置され、前記コイルと前記ヨーク部とを絶縁可能なヨーク絶縁部とされた、請求項1または請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記絶縁部材は、前記ティース絶縁部および前記接続部とは別体に設けられ、前記ヨーク部の周面と前記コイルとの間に配置され、前記コイルと前記ヨーク部とを絶縁可能なヨーク絶縁部を含む、請求項1または請求項2に記載の回転電機。
  5. 前記第1絶縁片は、該第1絶縁片の先端部に設けられ、前記第2絶縁片から離れるように屈曲すると共に、前記コイルの端面に係合可能な第1係合部を含み、前記第2絶縁片は、該第2絶縁片の先端部に設けられ、前記第1絶縁片から離れるように屈曲すると共に、前記コイルの端面に係合可能な第2係合部を含む、請求項1から請求項のいずれかに記載の回転電機。
  6. 環状に形成されたステータに設けられたステータティース周面のうち、前記ステータの周方向に配列する一方の第1側面上に配設される第1絶縁片と、
    前記第1側面に対して反対側に位置する第2側面上に配設された第2絶縁片と、
    前記第1絶縁片の一方の辺部が接続され、前記第1絶縁片を支持すると共に、前記第2絶縁片の一方の辺部が接続され、前記第2絶縁片を支持する接続部とを備え、
    前記第1絶縁片の前記一方の辺部に対して反対側に位置する他方の辺部と、前記第2絶縁の前記一方の辺部に対して反対側に位置する他方の辺部とが、互いに近接または離間するように弾性変形可能とされ
    前記第1絶縁片は、前記ステータの中心軸方向に位置させられた前記第1絶縁片の一方の端面から前記中心軸方向に突出し、コイルの内周面を支持する第1突出部と、他方の端面から突出し、コイルの内周面を支持する第2突出部とを含み、
    前記第2絶縁片は、前記ステータの中心軸方向に位置させられた前記第2絶縁片の一方の端面から前記中心軸方向に突出し、前記コイルの内周面を支持する第3突出部と、他方の端面から突出する第4突出部とを含む、絶縁部材。
  7. 環状に形成されたステータに設けられたステータティースの周面のうち、前記ステータの周方向に配列する一方の第1側面上に配設される第1絶縁片と、
    前記第1側面に対して反対側に位置する第2側面上に配設された第2絶縁片と、
    前記第1絶縁片の一方の辺部が接続され、前記第1絶縁片を支持すると共に、前記第2絶縁片の一方の辺部が接続され、前記第2絶縁片を支持する接続部とを備え、
    前記第1絶縁片の前記一方の辺部に対して反対側に位置する他方の辺部と、前記第2絶縁片の前記一方の辺部に対して反対側に位置する他方の辺部とが、互いに近接または離間するように弾性変形可能とされ、
    前記第1絶縁片の表面のうち、前記第2絶縁片と対向する内表面は、前記ステータティースの側面を支持する第1支持面と、該第1支持面に対して前記ステータの中心軸方向に隣り合う部分に形成され、該第1絶縁片の先端部から前記接続部に向かうに従って、前記第2絶縁片に近接するように湾曲する第1湾曲面とを含み、
    前記第2絶縁片の表面のうち、前記第1絶縁片と対向する内表面は、前記ステータティースの側面を支持する第2支持面と、該第2支持面に対して前記ステータの中心軸方向に隣り合う部分に形成され、該第2絶縁片の先端部から前記接続部に向かうに従って、前記第1絶縁片に近接するように湾曲する第2湾曲面とを含み、
    前記第1湾曲面と前記第2湾曲面とが連設され、円弧状の基部が形成された絶縁部材。
  8. 前記接続部は、前記第1および第2絶縁片に対して交差する方向に張り出すように形成された、請求項6または請求項7に記載の絶縁部材。
  9. 前記第1絶縁片は、該第1絶縁片の前記一方の辺部に対して反対側に位置する他方の辺部に形成され、前記第2絶縁片から離れるように屈曲する第1屈曲を含み、
    前記第2絶縁は、該第2絶縁片の前記一方の辺部に対して反対側に位置する他方の辺部に形成され、前記第1絶縁から離れるように屈曲する第2屈曲部を含む、請求項から請求項のいずれかに記載の絶縁部材。
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