JP3576120B2 - ステータコアおよびこのステータコアを適用した回転電動機 - Google Patents

ステータコアおよびこのステータコアを適用した回転電動機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、積層されたヨーク部材の屈曲部を屈曲させて、環状に形成してなるステータコア、およびこのステータコアが適用された回転電動機に係り、特にステータコアの連結部および屈曲部近傍に配置される位置決め部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図15は例えば特開平8−19196号公報等に示されたこの種従来の回転電動機の構成を示す平面図である。
図において、1は複数のヨーク部1aと、これら各ヨーク部1aを屈曲可能に連結する屈曲部1bと、各ヨーク部1aの一側にそれぞれ突出して形成される磁極テイース部1cと、相隣なるヨーク部1a同士の磁極テイース部1cが形成される側の端部から、それぞれ半円弧状に突出して形成され後述のヨーク部材が環状に形成された状態で、位置決め用の環状部1dを形成する突出部1eと、両端に位置するヨーク部1aの外端部から、それぞれ半円弧状に突出して形成され後述のヨーク部材が環状に形成された状態で、連結用の環状部1fを形成する突出部1gとで成る板状のヨーク部材である。
【0003】
2はヨーク部材1を所定の枚数積層し、各屈曲部1bを磁極テイース部1cが形成される側が内側となるように屈曲させて環状に形成されたステータコア、3はヨーク部材1の各磁極テイース1cにそれぞれ巻回された複数のコイル、4はステータコア2を囲繞するように配設される収納容器で、外周部に複数の取付穴4aが設けられている。5は収納容器4の各取付穴4aと対応する位置にネジ部5aがそれぞれ形成されたベースで、収納容器4は各取付穴4aを介してネジ部材(図示せず)をベース5の各ネジ部5aに締め付けることにより、ベース5上に固定されている。6はステータコア2の中央部に配設され、ベース5上に回転可能に設置されるロータである。そして、ステータコア2およびコイル3でステータ7が構成され、ロータ6と共に回転電動機8が構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のステータコア2は以上のように構成され、収納容器4内に例えば接着等で固定して収納されているので、収納容器4を必要とする分、部品点数が増加してコストが増大する。このため、例えば図16に示すように、ネジ部材9によりヨーク部材1を位置決め用の環状部1dおよび連結用の環状部1fを介してベース5上に直接固定することにより、収納容器4を不用とすることも考えられるが、図17に示すように、ステータコア2の材料が持つスプリングバックにより位置決め用の環状部1dが緩み、真円度を得ることが容易でなく、又、振動により連結用の環状部1fが外れてしまう等の恐れがあるという問題点があった。
【0005】
この発明は上記のような問題点を解消するために成されたもので、収納容器等を用いることなくステータコアの位置決め、連結ができるようにして、部品点数を減らしコストの低減を図ることが可能なステータコア、およびこのステータコアを適用した回転電動機を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係るステータコアは、一側に磁極テイース部を有する複数のヨーク部が屈曲部を介して連結されたヨーク部材を所定の枚数積層し、磁極テイース部が内側となるように屈曲部を屈曲させてヨーク部材の両端に配置されるヨーク部の外端部同士を連結することにより環状に形成されるステータコアにおいて、各ヨーク部材の両端に配置される両ヨーク部の外端部に、ヨーク部材が環状に形成された状態でお互いが重なり合って連結用の穴部を形成する突出部と、連結方向に相隣なるヨーク部同士の端部から屈曲部の屈曲方向にそれぞれC字状に突出して形成され、各ヨーク部材が環状に形成された状態でお互いの先端部が重なり合って位置決め用の穴部を形成する突出部とを設けたものである。
【0007】
又、この発明の請求項2に係るステータコアは、一側に磁極テイース部を有する複数のヨーク部が屈曲部を介して連結されたヨーク部材を所定の枚数積層し、磁極テイース部が内側となるように屈曲部を屈曲させてヨーク部材の両端に配置されるヨーク部の外端部同士を連結することにより環状に形成されるステータコアにおいて、各ヨーク部材の両端に配置される両ヨーク部の外端部に、ヨーク部材が環状に形成された状態でお互いが重なり合って連結用の穴部を形成する突出部と、連結方向に相隣なるヨーク部同士のいずれか一方の端部から屈曲部の屈曲方向にそれぞれC字状に突出して形成され、各ヨーク部材が環 状に形成された状態で位置決め用の穴部を形成する突出部とを設けたものである。
【0008】
又、この発明の請求項3に係るステータコアは、請求項2において、突出部を同一ヨーク部の両端部から突出して形成するようにしたものである。
【0009】
又、この発明の請求項4に係るステータコアは、請求項1において、各ヨーク部材が環状に形成される状態で、積層方向両端のヨーク部材を除き、お互いが相隣なるヨーク部からそれぞれ突出されて重なり合う突出部同士のいずれか一方を切り欠くようにしたものである。
【0010】
又、この発明の請求項5に係るステータコアは、請求項4において、突出部が切り欠かれたヨーク部材と隣接するいずれか一方のヨーク部材の突出部の表面に、突出部が切り欠かれたヨーク部材側にヨーク部材の厚み寸法以下でほぼ同じ高さ寸法を有して突出する突起を設けたものである。
【0011】
又、この発明の請求項6に係る回転電動機は、複数の固定用突起部が所定の位置に突設されたベースと、連結用および位置決め用の各穴部がベースの各固定用突起部にそれぞれ嵌着されベース上に設置される請求項1または2におけるステータコアと、ステータコアの各磁極テイース部にそれぞれ巻回された複数のコイルと、ステータコアの中央部に配置されベース上に回転可能に設置されるロータとを備えたものである。
【0012】
又、この発明の請求項7に係る回転電動機は、請求項6において、固定用突起部を、ベース上に突設されたピン部材としたものである。
【0013】
又、この発明の請求項8に係る回転電動機は、請求項6において、固定用突起部を、ベース上にベースと一体に突出して形成される筒状部材としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における回転電動機の構成を示す平面図、図2は図1における回転電動機の構成を展開して示す斜視図、図3は図1に示すステータコアの構成を展開して示す斜視図、図4は図3に矢印A、Bで示す連結部の構成を詳細に示す斜視図、図5は図2に示す固定用突起部の構成を示す断面図、図6は図3に矢印A、Bで示す連結部の図4とは異なる構成を詳細に示す斜視図、図7は図2に示す固定用突起部の図5とは異なる構成を示す断面図である。
【0015】
図において、11は板状のヨーク部材で、例えば図3に示すように6個のヨーク部11aと、これら各ヨーク部11aを屈曲可能に連結する屈曲部11bと、各ヨーク部11aの一側にそれぞれ3個ずつ突出して形成される磁極テイース部11cと、連結方向に相隣なるヨーク部11a同士のいずれか一方の端部、図においては一番目のヨーク部11aの内端、三番目および五番目のヨーク部11aの両端の、磁極テイース部11cが形成される側から、それぞれ円弧状に突出して形成される突出部11dと、一番目または七番目のヨーク部11aの外端から突出して形成される環状の突出部11eとで構成されている。
【0016】
12は上記のように構成されたヨーク部材11を所定の枚数(図示では5枚)、一番目に突出部11eが形成されたヨーク部材11と、七番目に突出部11eが形成されたヨーク部材11とが、積層方向にそれぞれ別れて2枚、3枚ずつとなるように積層し、各屈曲部11bを磁極テイース部11cが形成される側が内側となるように、屈曲させて環状に形成されたステータコア、13は各磁極テイース11cにそれぞれ巻回された複数のコイルで、ステータコア12と共にステータ20を構成している。14は中央部にロータ15が軸受(図示せず)を介して回転可能に設置されたベース、16はこのベース14上のロータ15を中心とした円周上に所定の間隔を介して突設された固定用突起部としてのピン部材で、図5に示すようにベース14の上面と接する位置に座部16aが形成されている。30はロータ15およびステータ20で構成される回転電動機である。
【0017】
次に、上記のように構成されるこの発明の実施の形態1における回転電動機の組み立て方法を図に基づいて説明する。
まず、図3に示すようにヨーク部11a、屈曲部11b、磁極テイース部11c、突出部11dおよび突出部11eで構成される板状のヨーク部材11を順次打ち抜き加工し、所定の枚数、詳細には図4に示すように、突出部11eが一端側に形成されたヨーク部材11と、突出部11eが他端側に形成されたヨーク部材11とが、積層方向にそれぞれ別れて2枚、3枚ずつとなるように積層し、図示はしないが同時に打ち抜きかしめを施して一体化する。
【0018】
次いで、各磁極テイース11cにそれぞれコイル13を巻回した後、図2に示すように各屈曲部11bを順次屈曲させ、両端に形成される突出部11e同士を重ね合わせて環状とすることによりステータ20が形成される。そして、この時、屈曲部11bの屈曲により各円弧状の突出部11dで位置決め用の穴部17が、又、両端に形成される環状の突出部11e同士が重ね合わされて連結用の穴部18がそれぞれ形成される。
最後に、各穴部17、18をそれぞれベース14上の対応するピン部材16に嵌合させ、図5(A)に示すようにピン部材16の座部16aに当接させた後、図5(B)に示すようにピン部材16の先端を押しつぶすことにより、ステータ20を各ピン部材16に固定し回転電動機30が完成する。
【0019】
このように上記実施の形態1によれば、ヨーク部材11の両端に環状の突出部11eを設け、ヨーク部材11が環状に形成された状態で重ね合わされて連結用の穴部18を形成し、この穴部18をベース14上のピン部材16に嵌合させて固定するようにしているので、振動によりヨーク部材11の連結部が外れることも無くなり、従来におけるように収納容器で囲繞する必要もなくなるため、部品点数を減らしコストの低減を図ることができる。
【0020】
又、ヨーク部材11の相隣なるヨーク部11a同士のいずれか一方の端部から屈曲部11bの屈曲方向、すなわち、磁極テイース11cが形成されている側に円弧状の突出部11dを設け、ヨーク部材11が環状に形成された状態で位置決め用の穴部17を形成し、この穴部17をベース14上のそれぞれ対応する位置のピン部材16に嵌合させて固定するようにしているので、位置決め部が緩むことも無くなり、上記と同様に収納容器で囲繞する必要もなくなるため、コストの低減を図ることができることは勿論、真円度を容易に保つことが可能になる。
【0021】
又、相隣なるヨーク部11a同士のいずれか一方の端部に設けられた円弧状の突出部11dを、図3に示すようにヨーク部11aの左端から一番目の内端側、三番目および五番目の両端から突出させるようにしているので、一番目、三番目および五番目のヨーク部11aは、ピン部材16により両端がしっかり位置決め固定されるため、それぞれ中間に位置する二番目および四番目のヨーク部11aも所望の精度で真円度を十分に保つことができる。
さらに又、固定用突起部を、ベース14上に突設されたピン部材16としているので、精度の高い位置決めが可能になる。
【0022】
なお、上記構成では、図4に示すように突出部11eが一端側に形成されたヨーク部材11と、突出部11eが他端側に形成されたヨーク部材11とが、積層方向にそれぞれ別れて2枚、3枚ずつとなるように積層しているが、図6に示すように両ヨーク部材11を交互に積層するようにしても、上記と同様の効果を発揮し得ることは言うまでもない。又、突出部11eは環状に形成されているが、ピン部材16の周囲を十分に取り囲み得るように形成された円弧状としても良い。
又、固定用突起部を、図7(A)に示すようにベース14と一体に、プレス加工等により形成される筒状部材19とし、その先端を図7(B)に示すように押しつぶしてステータコア12を固定するようにしても良く、筒状部材19がベース14と一体にプレス加工等により形成されているため、生産性の向上を図るとともに部品点数の低減が可能となり、さらにコストの低減を図ることができる。
【0023】
実施の形態2.
図8はこの発明の実施の形態2における回転電動機のステータコアの構成を展開して示す斜視図、図9は図8に矢印Aで示す位置決め部の構成を詳細に示す斜視図、図10は図8に矢印Aで示す位置決め部の図9とは異なる構成を詳細に示す斜視図である。
図において、21は板状のヨーク部材で、例えば図8に示すように6個のヨーク部21aと、これら各ヨーク部21aを屈曲可能に連結する屈曲部21bと、各ヨーク部21aの一側にそれぞれ3個ずつ突出して形成される磁極テイース部21cと、連結方向一端側のヨーク部21aの外端から突出して形成される環状の突出部21dと、各ヨーク部21aの環状の突出部21dとは異なる側の端部の、磁極テイース部21cが形成される側から、それぞれ円弧状に突出して形成される突出部21eとで構成されている。
【0024】
22は上記のように構成されたヨーク部21を所定の枚数(図示では5枚)、すなわち、突出部21dが連結方向一端側となるように2枚、連結方向他端側となるように3枚ずつ、積層方向にそれぞれ別れるように積層し、図示はしないが各屈曲部21bを磁極テイース21cが形成される側が内側となるように、屈曲させて環状に形成されたステータコアであり、図9に示すように各突出部21eにより各ヨーク部21a間には位置決め用の穴部23が、連結部には各突出部21dにより連結用の穴部24がそれぞれ形成されている。
【0025】
そして、上記実施の形態1におけると同様に、図示はしないがステータコア22が環状に形成される前工程で、各磁極テイース部21cにそれぞれコイルが巻回され、環状に形成されてステータが構成される。次いで、このステータは、ステータコア22の位置決め用の穴部23および連結用の穴部24が、ベース上のそれぞれ対応する位置に突設された各ピン部材にそれぞれ嵌合、固定されることによりベース上に設置され、同じくベース上に設置されたロータと共に回転電動機を構成する。
【0026】
このように上記実施の形態2によれば、ヨーク部材21の両端に環状の突出部21dを設け、ヨーク部材21が環状に形成された状態で重ね合わされて連結用の穴部24を形成し、この穴部24をベース上のピン部材に嵌合させて固定するようにしているので、振動によりヨーク部材21の連結部が外れることも無くなり、従来におけるように収納容器で囲繞する必要もなくなるため、部品点数を減らしコストの低減を図ることができる。
【0027】
又、連結方向に相隣なるヨーク部21a同士の端部の、磁極テイース部21cが形成される側に円弧状の突出部21eをそれぞれ設け、ヨーク部材21が環状に形成された状態で両側の突出部21eが協働して位置決め用の穴部23を形成し、この穴部23をベース上のそれぞれ対応する位置のピン部材に嵌合させて固定するようにしているので、位置決め部が緩むこともさらに無くなり、上記と同様に収納容器で囲繞する必要もなくなるため、コストの低減を図ることができることは勿論、真円度を容易に保つことが可能になる。
【0028】
なお、上記構成では、突出部21dが一端側となるように配置されたヨーク部材21を2枚、突出部21dが他端側となるように配置されたヨーク部材21を3枚を、それぞれ積層方向に別れるように積層し、図9に示すようにそれぞれ両側に配置される2個、3個ずつの突出部21eにより位置決め用の穴部23を形成するようにしているが、突出部21dが一端側となるように配置されたヨーク部材21と、突出部21dが他端側となるように配置されたヨーク部材21を交互に積層し、図10に示すようにそれぞれ両側に配置される各突出部21により位置決め用の穴部23を形成するようにしても、上記と同様の効果を得ることができる。
【0029】
実施の形態3.
図11はこの発明の実施の形態3における回転電動機のステータコアの要部の構成を示す斜視図、図12は図11におけるステータコアの要部の構成を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、図13はこの発明の実施の形態3における回転電動機のステータコアの要部の図11とは異なる構成を示す斜視図、図14は図13におけるステータコアの要部の構成を示し、(A)は平面図、(B)は正面図である。
【0030】
図において、上記実施の形態2におけると同様な部分は同一符号を付して説明を省略する。
この実施の形態3におけるステータコア22は、上記実施の形態2におけるステータコア22とほぼ同様に構成されているが、図12(B)に詳細を示すように、3枚積層された側のヨーク部材21の内、例えば最内側のヨーク部材21の突出部21eが切り欠かれた構成となっている。
【0031】
なお、一般にステータコア22は、環状に形成される前工程で絶縁塗装が施されて表面に塗膜が形成されるが、環状に形成される工程において、この塗膜により突出部21eの表面同士が干渉を起こしてスムーズに重なり合い難くなり、穴部23の形成が困難となるため、組立作業性が低下するという問題点がある。
【0032】
したがって、上記実施の形態3におけるように、3枚積層された側のヨーク部材21の内、例えば最内側のヨーク部材21の突出部21eを切り欠いた構成として、積層方向の途中に隙間(図中Gで示す)を設けることにより、突出部21eの表面同士が干渉するのを防止して、穴部23の形成を容易とし組立作業性の向上を図ることができる。
なお、突出部21eが切り欠かれるヨーク部材21は、上記のように3枚積層された側のヨーク部材21の内、最内側のヨーク部材21に限定されるものでもなく、要するに各ヨーク部材21が環状に形成される状態で、積層方向両端のヨーク部材21を除き、お互いが相隣なるヨーク部21aからそれぞれ突出されて重なり合う突出部21e同士のいずれか一方であれば同様の効果を得ることができる。
【0033】
又、図13および図14に示すように、突出部21eが切り欠かれたヨーク部材21に隣接するいずれか一方のヨーク部材21、すなわち図14(B)に詳細を示すように、3枚積層された側のヨーク部材21の内、例えば真中のヨーク部材21の突出部21eの表面に、突出部21eが切り欠かれたヨーク部材21側に、ヨーク部材21の厚み寸法以下で、ほぼ同じ高さ寸法を有する複数の突起25を、例えば打ち抜き加工により形成するようにすれば、隙間Gを保持して突出部21eの表面同士の干渉を防止することができることは勿論のこと、固定時の剛性を持たせることも可能となり信頼性の向上を図ることができる。
【0034】
【発明の効果】
以上のように、この発明の請求項1によれば、一側に磁極テイース部を有する複数のヨーク部が屈曲部を介して連結されたヨーク部材を所定の枚数積層し、磁極テイース部が内側となるように屈曲部を屈曲させてヨーク部材の両端に配置されるヨーク部の外端部同士を連結することにより環状に形成されるステータコアにおいて、各ヨーク部材の両端に配置される両ヨーク部の外端部に、ヨーク部材が環状に形成された状態でお互いが重なり合って連結用の穴部を形成する突出部と、連結方向に相隣なるヨーク部同士の端部から屈曲部の屈曲方向にそれぞれC字状に突出して形成され、各ヨーク部材が環状に形成された状態でお互いの先端部が重なり合って位置決め用の穴部を形成する突出部とを設けたので、部品点数を減らしコストの低減を図ることが可能なステータコアを提供することができる。
【0035】
又、この発明の請求項2によれば、一側に磁極テイース部を有する複数のヨーク部が屈曲部を介して連結されたヨーク部材を所定の枚数積層し、磁極テイース部が内側となるように屈曲部を屈曲させてヨーク部材の両端に配置されるヨーク部の外端部同士を連結することにより環状に形成されるステータコアにおいて、各ヨーク部材の両端に配置される両ヨーク部の外端部に、ヨーク部材が環状に形成された状態でお互いが重なり合って連結用の穴部を形成する突出部と、連結方向に相隣なるヨーク部同士のいずれか一方の端部から屈曲部の屈曲方向にそれぞれC字状に突出して形成され、各ヨーク部材が環状に形成された状態で位置決め用の穴部を形成する突出部とを設けたので、部品点数を減らしコストの低減を図ることが可能なステータコアを提供することができる。
【0036】
又、この発明の請求項3によれば、請求項2において、突出部を同一ヨーク部の両端部から突出して形成するようにしたので、真円度を十分に保つことが可能なステータコアを提供することができる。
【0037】
又、この発明の請求項4によれば、請求項1において、各ヨーク部材が環状に形成される状態で、積層方向両端のヨーク部材を除き、お互いが相隣なるヨーク部からそれぞれ突出されて重なり合う突出部同士のいずれか一方を切り欠くようにしたので、生産性の向上を図ることが可能なステータコアを提供することができる。
【0038】
又、この発明の請求項5によれば、請求項4において、突出部が切り欠かれたヨーク部材と隣接するいずれか一方のヨーク部材の突出部の表面に、突出部が切り欠かれたヨーク部材側にヨーク部材の厚み寸法以下でほぼ同じ高さ寸法を有して突出する突起を設けたので、生産性の向上を図ることが可能であることは勿論のこと、信頼性の向上を図ることが可能なステータコアを提供することができる。
【0039】
又、この発明の請求項6によれば、複数の固定用突起部が所定の位置に突設されたベースと、連結用および位置決め用の各穴部がベースの各固定用突起部にそれぞれ嵌着されベース上に設置される請求項1または2におけるステータコアと、ステータコアの各磁極テイース部にそれぞれ巻回された複数のコイルと、ステータコアの中央部に配置されベース上に回転可能に設置されるロータとを備えたので、コストの低減を図ることが可能な回転電動機を提供することができる。
【0040】
又、この発明の請求項7によれば、請求項6において、固定用突起部を、ベース上に突設されたピン部材としたので、精度の高い位置決めが可能な回転電動機を提供することができる。
【0041】
又、この発明の請求項8によれば、請求項6において、固定用突起部を、ベース上にベースと一体に突出して形成される筒状部材としたので、生産性の向上を図ることが可能な回転電動機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1における回転電動機の構成を示す平面図である。
【図2】図1における回転電動機の構成を展開して示す斜視図である。
【図3】図1に示すステータコアの構成を展開して示す斜視図である。
【図4】図3に矢印A、Bで示す連結部の構成を詳細に示す斜視図である。
【図5】図2に示す固定用突起部の構成を示す断面図である。
【図6】図3に矢印A、Bで示す連結部の図4とは異なる構成を詳細に示す斜視図である。
【図7】図2に示す固定用突起部の図5とは異なる構成を示す断面図である。
【図8】この発明の実施の形態2における回転電動機のステータコアの構成を展開して示す斜視図である。
【図9】図8に矢印Aで示す位置決め部の構成を詳細に示す斜視図である。
【図10】図8に矢印Aで示す位置決め部の図9とは異なる構成を詳細に示す斜視図である。
【図11】この発明の実施の形態3における回転電動機のステータコアの要部の構成を示す斜視図である。
【図12】図11におけるステータコアの要部の構成を示し、(A)は平面図、(B)は正面図である。
【図13】この発明の実施の形態3における回転電動機のステータコアの要部の図11とは異なる構成を示す斜視図である。
【図14】図13におけるステータコアの要部の構成を示し、(A)は平面図、(B)は正面図である。
【図15】従来の回転電動機の構成を示す正面図である。
【図16】従来の回転電動機の図15とは異なる構成を示す正面図である。
【図17】図16における回転電動機のステータコアの不具合を説明するための平面図である。
【符号の説明】
11,21 ヨーク部材、11a,21a ヨーク部、
11b,21b 屈曲部、11c,21c 磁極テイース部、
11d,21d,11e,21e 突出部、12,22 ステータコア、
13 コイル、14 ベース、15 ロータ、16 ピン部材、
17,18,23,24 穴部、19 筒状部材、20 ステータ、
25 突起、G 隙間。

Claims (8)

  1. 一側に磁極テイース部を有する複数のヨーク部が屈曲部を介して連結されたヨーク部材を所定の枚数積層し、上記磁極テイース部が内側となるように上記屈曲部を屈曲させて上記ヨーク部材の両端に配置される上記ヨーク部の外端部同士を連結することにより環状に形成されるステータコアにおいて、上記各ヨーク部材の両端に配置される両ヨーク部の外端部に、上記ヨーク部材が環状に形成された状態でお互いが重なり合って連結用の穴部を形成する突出部と、連結方向に相隣なるヨーク部同士の端部から屈曲部の屈曲方向にそれぞれC字状に突出して形成され、各ヨーク部材が環状に形成された状態でお互いの先端部が重なり合って位置決め用の穴部を形成する突出部とが設けられていることを特徴とするステータコア。
  2. 一側に磁極テイース部を有する複数のヨーク部が屈曲部を介して連結されたヨーク部材を所定の枚数積層し、上記磁極テイース部が内側となるように上記屈曲部を屈曲させて上記ヨーク部材の両端に配置される上記ヨーク部の外端部同士を連結することにより環状に形成されるステータコアにおいて、上記各ヨーク部材の両端に配置される両ヨーク部の外端部に、上記ヨーク部材が環状に形成された状態でお互いが重なり合って連結用の穴部を形成する突出部と、連結方向に相隣なるヨーク部同士のいずれか一方の端部から屈曲部の屈曲方向にそれぞれC字状に突出して形成され、各ヨーク部材が環状に形成された状態で位置決め用の穴部を形成する突出部とが設けられていることを特徴とするステータコア。
  3. 上記位置決め用の穴部を形成する突出部は、同一ヨーク部の両端部から突出して形成されていることを特徴とする請求項2記載のステータコア。
  4. 各ヨーク部材が環状に形成される状態で、積層方向両端の上記ヨーク部材を除き、お互いが相隣なるヨーク部からそれぞれ突出されて重なり合う突出部同士のいずれか一方が切り欠かれていることを特徴とする請求項1記載のステータコア。
  5. 突出部が切り欠かれたヨーク部材と隣接するいずれか一方のヨーク部材の突出部の表面に、上記突出部が切り欠かれたヨーク部材側に上記ヨーク部材の厚み寸法以下でほぼ同じ高さ寸法を有して突出する突起が設けられていることを特徴とする請求項4記載のステータコア。
  6. 複数の固定用突起部が所定の位置に突設されたベースと、連結用および位置決め用の各穴部が上記ベースの各固定用突起部にそれぞれ嵌着され上記ベース上に設置される請求項1または2におけるステータコアと、上記ステータコアの各磁極テイース部にそれぞれ巻回された複数のコイルと、上記ステータコアの中央部に配置され上記ベース上に回転可能に設置されるロータとを備えたことを特徴とする回転電動機。
  7. 固定用突起部は、ベース上に突設されたピン部材であることを特徴とする請求項6記載の回転電動機。
  8. 固定用突起部は、ベース上に上記ベースと一体に突出して形成される筒状部材であることを特徴とする請求項6記載の回転電動機。
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