JP6566896B2 - ステータの製造方法、および巻線装置 - Google Patents

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本発明は、ステータ、回転電機、ステータの製造方法、および巻線装置に関するものである。
電動機や発電機等の回転電機に用いられるステータは、ステータコアとステータコアのスロットに装着されるコイルとで構成されている。コイルを形成する導線は絶縁被覆されており、コイルはステータコアと絶縁されている。
しかし、回転電機のステータでは、コイルとステータコアの十分な絶縁を確保するため、さらに、ステータコアのコイルと接する部分に絶縁部材を配置している。
すなわち、ステータは、ステータコアに絶縁部材を介して導線を巻回することにより、コイルが設けられている。
絶縁部材が、ヨーク部(バックヨーク形成部)の軸方向の両端面および内側表面と、磁極ティース部(ティース部)の外周面と、磁極ティース部の出っ張り部(シュー部)の内側表面とを覆う絶縁性巻枠であり、この絶縁性巻枠がステータコアの磁極ティース部に嵌められているステータがある(例えば、特許文献1参照)。
また、絶縁部材が、ヨーク部と磁極ティース部との軸方向の両端面とを覆う絶縁性巻枠、および、ヨーク部の内側表面と磁極ティース部の周方向の側面と磁極ティース部の出っ張り部の内側表面とを覆う絶縁性フィルムとで構成されている、ステータがある(例えば、特許文献1参照)。
また、絶縁部材が、ステータコアのスロット部の内壁面を覆う樹脂フィルムおよびステータコアの軸方向の両端面を覆うモールド樹脂で構成されている、ステータがある(例えば、特許文献2参照)。
また、絶縁部材が、樹脂モールドで形成され、且つ積層板で構成されている固定子コア(ステータコア)の外周面を覆っている絶縁被覆部である、固定子(ステータ)がある(例えば、特許文献3参照)。
特開2003−111329号公報(第2頁、第10図、第3頁、第2図) 特開2005−86950号公報(第7頁、第2図) 特開平8−98473号公報(第4頁)
一般に、ステータコアは、鋼板の積層体である積層鉄心であるので、ステータコアに導線を巻回してコイルを形成すると、巻回時に導線を引っ張る張力で積層鉄心が積層方向に圧縮され、積層隙間が縮められ巻締まりが発生する。
巻締まりが起こると、巻回する導線の巻芯となっている積層鉄心が縮むことになり、導線にゆるみが生じ、コイルに巻き乱れが発生する。
特許文献1に記載のステータは、ステータコアの軸方向の両側にある絶縁性巻枠を介して導線が巻回されており、且つステータコアの軸方向における、一端側にある絶縁性巻枠と他端側にある絶縁性巻枠とが別体であるので、コイル形成時にステータコアに巻締まりが発生する。
特許文献2に記載のステータも、ステータコアの軸方向の両端面を覆うモールド樹脂を介して導線が巻回されており、且つステータコアの軸方向における、一端側にあるモールド樹脂と他端側にあるモールド樹脂とが別体であるので、コイル形成時にステータコアに巻締まりが発生する。
特許文献1に記載のステータと特許文献2に記載のステータとには、コイル形成時にステータコアに巻締まりが発生して、コイルに巻き乱れが起こる。
すなわち、特許文献1に記載のステータと特許文献2に記載のステータとには、コイルの巻き乱れにともなう、導線の巻きこぼれ及び巻き太りが起こり、コイルとステータコアとの接触あるいはステータにおける隣接するティース部に巻回されたコイル同士の接触、により短絡が発生し、絶縁不良が生じるとの問題があった。
特許文献3に記載のステータは、ステータの外表面を覆う樹脂モールドで形成された絶縁被覆部を介して導線が巻回されており、ステータコアの軸方向における、一端側にある絶縁被覆部と他端側にある絶縁被覆部とが一体であるとともに、ステータコアを構成する積層板を押圧して単板を密着した状態で絶縁被覆部を形成しているので、コイル形成時にステータコアの巻締まりが発生しない。
しかし、特許文献3に記載のステータは、ステータコア全体を金型内にセットして、金型内に樹脂材料を射出することにより、絶縁部材を形成しているので、大きな成型金型および樹脂射出装置が必要であり、製造装置のコストが増大するとの問題があった。
また、ステータコアを金型内で高精度に位置決めする必要があるので、製造時間が長くなり、生産性の向上が図りにくいとの問題があった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、コイル形成時の導線の巻回におけるステータコアの巻締まりの発生をなくして、コイルの短絡による絶縁不良を防止するとともに、大型の金型および樹脂射出装置が不要であり製造コストを低減でき、且つ製造時間を短縮して生産性を向上できる、ステータと、このステータを用いた回転電機と、ステータの製造方法と、巻線装置を得ることである。
本発明に係るステータの製造方法は、バックヨーク部と上記バックヨーク部から径方向に突出している複数のティース部を有するステータコアと、上記ステータコアの軸方向の面を絶縁する軸方向絶縁部と上記ステータコアのスロット側の面を絶縁するスロット側面絶縁部とを有する絶縁部材を備えたステータの製造方法であって、
上記軸方向絶縁部に、上記絶縁部材の軸方向の移動を防止する保持治具が挿入される保持治具挿入部が設けられており、
上記保持治具挿入部は、径方向に延びており、且つ上記軸方向絶縁部における径方向の外側の面および径方向の内側の面のうち、一方の面が開口され、他方の面が閉口されており、
上記保持治具は、上記保持治具挿入部に挿入される片持梁部と、上記保持治具挿入部の上記開口側にある上記ステータコアの径方向内側面または径方向外側面のいずれか一方を押圧するコア押圧部を備え、
上記保持治具挿入部に上記保持治具を挿入し、上記保持治具により上記軸方向絶縁部に径方向の押圧力を加えない状態で、上記ティース部に上記絶縁部材を介して導線を巻回するものである。
本発明に係る巻線装置は、バックヨーク部と上記バックヨーク部から径方向に突出している複数のティース部を有するステータコアと、絶縁部材と、上記ティース部に上記絶縁部材を介して導線が巻回されているコイルとを備え、
上記絶縁部材が、上記ステータコアの軸方向の面を絶縁する軸方向絶縁部と上記ステータコアのスロット側の面を絶縁するスロット側面絶縁部とを有しており、
上記軸方向絶縁部に、上記絶縁部材の軸方向の移動を防止する保持治具が挿入される保持治具挿入部が設けられているステータに導線を巻回する巻線装置であって、
回転軸部と、上記回転軸部に連なる導線巻付部を備えるとともに、ワーク固定部と、上記ワーク固定部の先端部に取り付けられた上記保持治具を備え、上記ワーク固定部の回りに上記回転軸部が回転し、
上記保持治具挿入部は、径方向に延びており、且つ上記軸方向絶縁部における径方向の外側の面および径方向の内側の面のうち、一方の面が開口され、他方の面が閉口されており、
上記保持治具は、上記保持治具挿入部に挿入される片持梁部と、上記保持治具挿入部の上記開口側にある上記ステータコアの径方向内側面または径方向外側面のいずれか一方を押圧するコア押圧部を備え、
上記保持治具挿入部に上記保持治具を挿入し、上記保持治具により上記軸方向絶縁部に径方向の押圧力を加えない状態で、上記ティース部に上記絶縁部材を介して導線を巻回するものである。
本発明によれば、ステータコアの軸方向の面を絶縁する軸方向絶縁部とステータコアのスロット側の面を絶縁するスロット側面絶縁部を有する絶縁部材を備え、軸方向絶縁部の保持治具挿入部に保持治具を挿入して巻線を施すことができるので、ステータコアの巻締まりをなくして絶縁不良を防止するとともに、大型の金型と樹脂射出装置とが不要であり、製造コストの低減と生産性向上とが図れる。
本発明の実施の形態1に係るステータを構成する分割ステータの斜視模式図である。 本発明の実施の形態1に係る分割ステータに用いられる分割コアを軸方向から見た模式図(a)と径方向の内側から見た模式図(b)とである。 本発明の実施の形態1に係る分割ステータに用いられる絶縁性巻枠の斜視模式図である。 本発明の実施の形態1に係る分割ステータにおいて、分割コアに絶縁性巻枠を装着した状態を示す斜視模式図である。 図4の絶縁性巻枠を装着した分割コアを、矢印Aで示す方向から見たシュー部側の正面模式図(a)と、矢印Bで示す方向から見たバックヨーク形成部側の正面模式図(b)とである。 図4の絶縁性巻枠を装着した分割コアを、矢印Cで示す方向から見た上面模式図(a)と、矢印Dで示す方向から見た側面模式図(b)とである。 本発明の実施の形態1に係る分割ステータにおいて、分割コアに装着された絶縁性巻枠に保持治具をセットした状態を示す斜視模式図である。 本発明の実施の形態1に係るステータを示す斜視模式図である。 本発明の実施の形態1に係る第2の分割ステータを構成する、分割コアに装着された第2絶縁性巻枠へ保持治具をセットする状態を示す斜視模式図である。 本発明の実施の形態1に係る第3の分割ステータを構成する、分割コアに装着された第3絶縁性巻枠へ保持治具をセットしてコイルを形成した状態を示す斜視模式図である。 本発明の実施の形態2に係るステータの分割ステータに用いられている絶縁性巻枠の斜視模式図である。 本発明の実施の形態3に係るステータの分割ステータに用いられている絶縁性巻枠の斜視模式図である。 本発明の実施の形態4に係るステータの分割ステータにおいて、分割コアに絶縁部材を装着した状態を示す斜視模式図である。 本発明の実施の形態5に係るステータに用いられているステータコアの斜視模式図である。 本発明の実施の形態5に係るステータコアの各コア構成部に絶縁性巻枠が装着された状態を示す斜視模式図である。 本発明の実施の形態5に係るステータコアに装着された絶縁性巻枠の保持治具挿入部に保持治具を挿入した状態を示す斜視模式図である。 本発明の実施の形態6に係るステータを形成する、ステータコアおよびステータコアとコイルとを絶縁する絶縁部材を示す斜視模式図である。 本発明の実施の形態6に係る絶縁部材の部分模式図である。 本発明の実施の形態7に係る回転電機の側面断面模式図である。 本実施の形態8に係る保持治具を、実施の形態1の分割ステータにセットして巻線を施した状態を示す斜視模式図である。 本実施の形態8に係る巻線装置の先端部(a)と、実施の形態5に係る一体型ステータコアに、本実施の形態8の保持治具をセットして巻線を施した状態(b)を示す斜視模式図である。
以下、本発明の実施の形態に係るステータ、回転電機、ステータの製造方法、および巻線装置について、図を用いて説明する。
本発明の実施の形態における、周方向、径方向、軸方向、の各々は、特に指定しない限り、ステータまたは回転電機における、周方向、径方向、軸方向、の各々を示すものとする。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係るステータは、ステータコアが、1個のティース部を有するステータコア構成部(以下、コア構成部と記す)毎に、バックヨーク部で分割されている。
すなわち、本実施の形態のステータは、分割されたコア構成部でなる分割ステータコア(以下、分割コアと記す)を用いて形成された分割ステータを、環状に配置して構成している。
図1は、本発明の実施の形態1に係るステータを構成する分割ステータの斜視模式図である。
図2は、本発明の実施の形態1に係る分割ステータに用いられる分割コアを軸方向から見た模式図(a)と径方向の内側から見た模式図(b)とである。
図1に示すように、本実施の形態の分割ステータ100は、分割ステータ100を形成する分割コア1と、分割コア1における、軸方向の一方の端部と軸方向の他方の端部との各々から分割コア1のスロット1e(後述する)に脚部3b(後述する)を挿入して配置される絶縁性巻枠3と、両絶縁性巻枠3を介して、分割コア1のティース部1b(後述する)に導線を巻回して形成されるコイル6とを備えている。
すなわち、図1に示すように、本実施の形態では、絶縁性巻枠3が、分割コア1とコイル6とを絶縁する絶縁部材である。
図2に示すように、本実施の形態の分割コア1は、円弧状のバックヨーク形成部1aと、バックヨーク形成部1aの内周側の中央部から径方向に突出するティース部1bと、ティース部1bの先端から周方向に突出するシュー部1cとで構成されている。
バックヨーク形成部1aの径方向内側面(以下、バックヨーク形成部内側面と記す)11aとティース部1bの周方向側面(以下、ティース部側面と記す)11bとシュー部1cの径方向外側面(以下、シュー部外側面と記す)11cとで囲まれる部分がスロット1eとなっている。
また、バックヨーク形成部1aの径方向外側面(以下、バックヨーク形成部外側面と記す)11dには、コイルを形成する巻線装置へ、分割コア1を取り付ける場合の位置決め溝1dが設けられている。
また、分割コア1は、磁性鋼板を打ち抜いて作製した、正面形状が分割コア1を軸方向から見た正面形状と合同であるコア片5を、積層して形成されている。
すなわち、分割コア1は、積層鉄心であり、バックヨーク形成部1aに、積層したコア片5を連結するカシメ部7が設けられている。そして、コア片5の積層方向が、巻締まりにより分割コア1を圧縮する方向となっている。
図3は、本発明の実施の形態1に係る分割ステータに用いられる絶縁性巻枠の斜視模式図である。
図4は、本発明の実施の形態1に係る分割ステータにおいて、分割コアに絶縁性巻枠を装着した状態を示す斜視模式図である。
図5は、図4の絶縁性巻枠を装着した分割コアを、矢印Aで示す方向から見たシュー部側の正面模式図(a)と、矢印Bで示す方向から見たバックヨーク形成部側の正面模式図(b)とである。
図6は、図4の絶縁性巻枠を装着した分割コアを、矢印Cで示す方向から見た上面模式図(a)と、矢印Dで示す方向から見た側面模式図(b)とである。
図3から図6に示すように、本実施の形態の絶縁性巻枠3は、胴体部3aと、胴体部3aにおける周方向の各端部の位置から軸方向に突出している2個の脚部3bとで構成されている。
胴体部3aは、導線が巻回されるとともにティース部1bの軸方向の端面と接する巻芯部31bと、巻芯部31bの径方向の一方の端面に形成され且つバックヨーク形成部1aの軸方向の端面と接する第1鍔部31aと、巻芯部31bの径方向の他方の端面に形成され且つシュー部1cの軸方向の端面と接する第2鍔部31cとで形成されている。
すなわち、胴体部3aは、分割コア1の軸方向の端面と接して、この端面を絶縁しており、絶縁性巻枠3の軸方向絶縁部である。
脚部3bは、バックヨーク形成部内側面11aと接するバックヨーク接触部32aと、ティース部側面11bと接するティース接触部32bと、シュー部外側面11cと接するシュー接触部32cとで構成されており、ティース接触部32bが底板であり、バックヨーク接触部32aとシュー接触部32cとが両側板である軒樋形状となっている。
すなわち、各脚部3bは、スロット1eに嵌合して、分割コア1のスロット1e側の面を、覆うことにより絶縁しており、絶縁性巻枠3のスロット側面絶縁部である。
そして、バックヨーク接触部32aの径方向内側面と第1鍔部31aの径方向内側面とが同一面内にあり、ティース接触部32bの周方向外側面と巻芯部31bの周方向外側面とが同一面内にあり、シュー接触部32cの径方向外側面と第2鍔部31cの径方向外側面とが同一面内にある。
すなわち、絶縁性巻枠3の周方向の両外側の部分と軸方向の外側の部分とが溝となっており、これらの溝は連続している。
また、第1鍔部31aの径方向外側面はバックヨーク接触部32aの径方向外側面より径方向外側に突出しており、第1鍔部31aの径方向外側面とバックヨーク接触部32aの径方向外側面との段差部33aが、バックヨーク形成部1aの軸方向の端面と接している。
また、第2鍔部31cの径方向内側面はシュー接触部32cの径方向内側面より径方向内側に突出しており、第2鍔部31cの径方向内側面とシュー接触部32cの径方向内側面との段差部33bが、シュー部1cの軸方向の端面と接している。
また、分割コア1の軸方向の端面と接する、胴体部3aの軸方向内側の面(以下、胴体部底面と記す)33cには、第2鍔部31cの径方向内側面から径方向外側に延びており、且つ第1鍔部31aの径方向外側部分が閉口している溝が設けられている。この溝は、絶縁性巻枠3を介してティース部1bに導線を巻回する時に、絶縁性巻枠3が軸方向内側へ移動するのを防止する保持治具2(後述する)が挿入される保持治具挿入部31dとなっている。
すなわち、本実施の形態の保持治具挿入部31dは、胴体部底面33cから軸方向外側に凹んでおり、第2鍔部31cの径方向内側面から径方向外側に延びており、第1鍔部31aの径方向外側部分が閉口している、溝構造となっている。
また、本実施の形態の分割ステータ100は、分割コア1の軸方向における、一方側の半分の領域を絶縁する絶縁性巻枠3と他方側の半分の領域を絶縁する絶縁性巻枠3との、2個を備えている。
本実施の形態では、一方側の絶縁性巻枠の脚部が絶縁する軸方向の領域と他方側の絶縁性巻枠の脚部が絶縁する軸方向の領域とが等しいが、両絶縁性巻枠の脚部で分割コア1のスロット側の面を絶縁できれば、一方側の絶縁性巻枠の脚部が絶縁する軸方向の領域と他方側の絶縁性巻枠の脚部が絶縁する軸方向の領域とが等しくなくても良い。
そして、コイル6が、分割コア1に装着された2個の絶縁性巻枠3で形成されているティース部1bを囲む溝部に設けられている。
本実施の形態のステータ150の製造方法について説明する。
まず、本実施の形態のステータ150の製造方法における、コイル形成工程の前工程を説明する。
磁性鋼板を打ち抜いてコア片5を形成する。そして、形成されたコア片5を、積層するとともにカシメ部7で連結して分割コア1を作製する。
絶縁性巻枠3を、例えば、絶縁性樹脂の射出成型により作製する。
分割コア1の軸方向の各端部からスロット1eに脚部3bを嵌めることにより、絶縁性巻枠3を分割コア1に装着する。
次に、コイル6を形成する工程について説明する。
図7は、本発明の実施の形態1に係る分割ステータにおいて、分割コアに装着された絶縁性巻枠に保持治具をセットした状態を示す斜視模式図である。
図7に示すように、絶縁性巻枠3の保持治具挿入部31dに、保持治具2を挿入する。
保持治具2は、柱部2aと、柱部2aの両端から柱部2aに対して直角方向に延びた片持梁部2bとで構成されており、片持梁部2bが保持治具挿入部31dに挿入される。
次に、分割コア1に装着されているとともに保持治具2が保持治具挿入部31dに挿入されている2個の絶縁性巻枠3の外周部の溝に、導線を巻回して、コイル6を形成する。
コイル6を形成後、保持治具挿入部31dから保持治具2を取り外して、分割ステータ100が完成する。
コイル6を形成する時、分割コア1の位置決め溝1dと保持治具2とを押さえることで、絶縁性巻枠3と保持治具2とが配置された分割コア1を、巻線装置に固定する。
本実施の形態において、保持治具2には、鉄鋼材等の強度がある材料を用いることが好ましい。また、保持治具2に、柱部2aの長さ方向における片持梁部2bの位置を変える機構を設けても良く、このようにすると、保持治具挿入部31dの軸方向のばらつきにも対応することができる。
次に、分割ステータ100からステータ150を作製する工程について説明する。
図8は、本発明の実施の形態1に係るステータを示す斜視模式図である。
図8に示すように、本実施の形態のステータ150は、複数の分割ステータ100を、バックヨーク形成部1aの周方向の側面で接触させて円環状に配列して作製されている。
本実施の形態のステータ150は、分割ステータ100のバックヨーク形成部1aを周方向で円環状に連ねて形成されており、分割ステータ100のバックヨーク形成部1aは径方向の外側になっている。
本実施の形態のステータ150は、分割ステータの絶縁性巻枠が、保持治具挿入部を備えており、コイル形成における導線巻回時、導線の張力により絶縁性巻枠に作用する軸方向の力を、保持治具挿入部に挿入された保持治具が支えるので、分割コアには、コア片積層方向の力が作用せず、分割コアの巻締まりを防止できる。
すなわち、分割コアの巻締まりにともなうコイルの巻き乱れによる、コイルと分割コアとの接触あるいは隣接するティース部に巻回されたコイル同士の接触を防止できるので、コイルの短絡によるステータの絶縁不良を防止できる。
また、絶縁部材である絶縁性巻枠は、絶縁性巻枠のみの成型で形成できるので、大型の金型および大型の成型装置が不要であり、製造コストを低減できる。
また、絶縁性巻枠の成型において、被成型体である絶縁性巻枠の位置決めが不要であり、製造時間の短縮による生産性向上が可能である。
図9は、本発明の実施の形態1に係る第2の分割ステータを構成する、分割コアに装着された第2絶縁性巻枠へ保持治具をセットする状態を示す斜視模式図である。
図10は、本発明の実施の形態1に係る第3の分割ステータを構成する、分割コアに装着された第3絶縁性巻枠へ保持治具をセットしてコイルを形成した状態を示す斜視模式図である。
本実施の形態の絶縁性巻枠3の保持治具挿入部31dは、絶縁性巻枠3の胴体部底面33cから軸方向外側に凹み、第2鍔部31cの径方向内側面から径方向外側に延びた溝構造であり、第1鍔部31aの径方向外側部分が閉口している。
しかし、図9に示すように、保持治具挿入部が、胴体部底面から軸方向外側に凹み、第1鍔部51aの径方向外側面から径方向内側に延びた溝構造であり、第2鍔部51cの径方向内側部分が閉口している、第2絶縁性巻枠53であっても良い。
また、図10に示すように、保持治具挿入部が、胴体部底面から軸方向外側に凹み、第2鍔部61cの径方向内側面から第1鍔部61aの径方向外側面まで延びた溝構造であり、第2鍔部61cの径方向内側部分と第1鍔部61aの径方向外側部分とが開口している、第3絶縁性巻枠63であっても良い。
そして、第2絶縁性巻枠53を有する第2の分割ステータを用いたステータも、第3絶縁性巻枠63を有する第3の分割ステータを用いたステータも、絶縁性巻枠に保持治具挿入部を備えているので、ステータ150と同様な効果を有する。
特に、第3絶縁性巻枠63を有する第3の分割ステータでは、保持治具2の片持梁部2bの先端を、保持治具挿入部の挿入側の反対側に突出できるので、この突出部を支える第2柱部(図示せず)を設けて、片持梁部2bを両持梁部にすることが可能となり、保持治具2の挿入方向の位置決め精度が向上するとともに、導線から必要以上の張力が加わった場合でも、梁部が変形するのを防止できる。
実施の形態2.
本実施の形態のステータは、分割ステータに用いられている絶縁性巻枠の構造が異なる以外、実施の形態1のステータ150と同様である。
図11は、本発明の実施の形態2に係るステータの分割ステータに用いられている絶縁性巻枠の斜視模式図である。
図11に示すように、本実施の形態の絶縁性巻枠(以下、第4絶縁性巻枠と記す)73も、分割コア1の軸方向の端面を絶縁する胴体部73aと、分割コア1のスロット1e側の面を絶縁する脚部73bとを備えている。
胴体部73aは、実施の形態1の胴体部3aと同様に、導線が巻回される巻芯部731bと、巻芯部731bの径方向の一方の端面に形成された第1鍔部731aと、巻芯部731bの径方向の他方の端面に形成された第2鍔部731cとで構成されている。
そして、第2鍔部731cには軸方向外側の面から軸方向内側に凹む溝が設けられており、巻芯部731bには軸方向外側の面から軸方向内側に凹む溝が設けられており、第1鍔部731aには径方向に貫通する孔が設けられている。
そして、第2鍔部731cの溝の底面と巻芯部731bの溝の底面と第1鍔部731aの貫通孔の軸方向内側の面とが、連続した同一平面内にあり、第2鍔部731cの溝と巻芯部731bの溝と第1鍔部731aの貫通孔との周方向で同方向の側面が連続した同一平面内にあり、第2鍔部731cの溝と巻芯部731bの溝と第1鍔部731aの貫通孔とで、保持治具挿入部731dを形成している。
また、第4絶縁性巻枠73の脚部73bは、実施の形態1の絶縁性巻枠3の脚部3bと同様である。
本実施の形態のステータも、絶縁部材が絶縁性巻枠であるとともに、絶縁性巻枠に保持治具挿入部が設けられており、コイル形成における導線巻回時、導線の張力により作用する軸方向の力を、保持治具挿入部に挿入された保持治具が支えるので、実施の形態1のステータと同様な効果を有する。
また、第3絶縁性巻枠を用いたステータと同様に、コイル形成時に、保持治具の片持梁部を両持梁部にすることが可能であり、保持治具の挿入方向の位置決め精度が向上するとともに、導線から必要以上に張力が加わった場合でも、梁部が変形するのを防止できる。
実施の形態3.
本実施の形態のステータは、分割ステータに用いられている絶縁性巻枠の構造が異なる以外、実施の形態1のステータ150と同様である。
図12は、本発明の実施の形態3に係るステータの分割ステータに用いられている絶縁性巻枠の斜視模式図である。
図12に示すように、本実施の形態の絶縁性巻枠(以下、第5絶縁性巻枠と記す)83も、分割コア1の軸方向の端面を絶縁する胴体部83aと、分割コア1のスロット1e側の面を絶縁する脚部83bとを備えている。
胴体部83aは、実施の形態1の胴体部3aと同様に、導線が巻回される巻芯部と、巻芯部の径方向の一方の端面に形成された第1鍔部831aと、巻芯部の径方向の他方の端面に形成された第2鍔部831cとで構成されている。
そして、胴体部83aに、第2鍔部831cと巻芯部と第1鍔部831aとを径方向に貫く、保持治具挿入部831dとなる孔が設けられている。
保持治具挿入部831dは、第2鍔部831cの径方向内側面から第1鍔部831aの径方向外側面まで貫通している孔であるが、第1鍔部831aの径方向外側が閉口している孔、または、第2鍔部831cの径方向内側が閉口している孔であっても良い。
また、第5絶縁性巻枠83の脚部83bは、実施の形態1の絶縁性巻枠3の脚部3bと同様である。
本実施の形態のステータも、絶縁部材が絶縁性巻枠であるとともに、絶縁性巻枠に保持治具挿入部が設けられており、コイル形成における導線巻回時、導線の張力により絶縁性巻枠に作用する軸方向の力を、保持治具挿入部に挿入された保持治具が支えるので、実施の形態1のステータと同様な効果を有する。
特に、保持治具挿入部が第2鍔部の径方向内側面から第1鍔部の径方向外側面まで貫通している孔の場合は、第3絶縁性巻枠を用いたステータと同様に、コイル形成時に、保持治具の片持梁部を両持梁部にすることが可能となり、保持治具の挿入方向の位置決め精度が向上するとともに、導線から必要以上の張力が加わった場合でも、梁部が変形するのを防止できる。
実施の形態4.
本実施の形態のステータは、分割ステータに用いられている、分割コア1とコイル6とを絶縁する絶縁部材の構造が異なる以外、実施の形態1のステータ150と同様である。
図13は、本発明の実施の形態4に係るステータの分割ステータにおいて、分割コアに絶縁部材を装着した状態を示す斜視模式図である。
図13に示すように、本実施の形態の分割ステータに用いられる絶縁部材は、分割コア1の軸方向の各端部に配置されている第6絶縁性巻枠93と、分割コア1のスロット1eに配置される絶縁フィルム15とで構成されている。
絶縁フィルム15は、バックヨーク形成部内側面11aと密着するバックヨーク密着部15aと、ティース部側面11bと密着するティース密着部15bと、シュー部外側面11cと密着するシュー密着部15cとで構成されており、分割コア1のスロット1e側の面を絶縁しており、絶縁部材のスロット側面絶縁部である。
第6絶縁性巻枠93は、脚部93bの軸方向の長さが短くなっている以外、実施の形態1の絶縁性巻枠3と同様であり、胴体部93aは、導線が巻回されるとともにティース部1bの軸方向の端面と接する巻芯部931bと、巻芯部931bの径方向の一方の端面に形成され且つバックヨーク形成部1aの軸方向の端面と接する第1鍔部931aと、巻芯部931bの径方向の他方の端面に形成され且つシュー部1cの軸方向の端面と接する第2鍔部931cとで形成されている。
そして、胴体部93aは、分割コア1の軸方向の端面を絶縁しており、絶縁部材の軸方向絶縁部である。
また、分割コア1の軸方向の端面と接する胴体部93aの底面には、保持治具挿入部931dとなる溝が設けられている。
そして、脚部93bは、分割コア1におけるスロット1eの軸方向の端部領域に配置されている。
本実施の形態の分割ステータは、分割コア1のスロット1eに配置された絶縁フィルム15における、シュー密着部15cの上に胴体部93aの第2鍔部931cから軸方向に延びる脚部93bの部分が重なり、ティース密着部15bの上に胴体部93aの巻芯部931bから軸方向に延びる脚部93bの部分が重なり、バックヨーク密着部15aの上に胴体部93aの第1鍔部931aから軸方向に延びる脚部93bの部分が重なっている。
すなわち、スロット1eに配置された絶縁フィルム15は、分割コア1の軸方向の各端部に配置された第6絶縁性巻枠93の脚部93bで固定されている。
本実施の形態のステータは、絶縁部材が絶縁性巻枠と絶縁フィルムとで構成されているとともに、絶縁性巻枠に保持治具挿入部が設けられており、コイル形成における導線巻回時、導線の張力により絶縁性巻枠に作用する軸方向の力を、保持治具挿入部に挿入された保持治具が支えるので、実施の形態1のステータと同様な効果を有する。
また、本実施の形態のステータに用いられている第6絶縁性巻枠93の胴体部93aは、実施の形態1の絶縁性巻枠3の胴体部3aと同様であるが、上記で説明した第2絶縁性巻枠から第5絶縁性巻枠のいずれかの絶縁性巻枠の胴体部であっても良く、同様な効果を有する。
実施の形態5.
本実施の形態のステータは、ステータコアがコア構成部毎に分割されていない一体型ステータコアである以外、実施の形態1のステータ150と同様である。
図14は、本発明の実施の形態5に係るステータに用いられているステータコアの斜視模式図である。
図14に示すように、本実施の形態のステータコア9は、実施の形態1の分割コアと同様な、バックヨーク形成部8aとティース部8bとシュー部8cとを備えるコア構成部8を、バックヨーク形成部8aの周方向の端部で、結合して連なっている構造である。そして、ステータコア9は各結合部で折り曲げることが可能である。
図15は、本発明の実施の形態5に係るステータコアの各コア構成部に絶縁性巻枠が装着された状態を示す斜視模式図である。
図15に示すように、本実施の形態のステータで用いられる、絶縁部材である絶縁性巻枠は、実施の形態1の絶縁性巻枠3と同じであり、胴体部3a、脚部3b、保持治具挿入部31dを有している。
各コア構成部8への絶縁性巻枠3の装着は、コア構成部8の軸方向の各端部から、絶縁性巻枠3の脚部3bをスロットに嵌めることにより行われる。
図16は、本発明の実施の形態5に係るステータコアに装着された絶縁性巻枠の保持治具挿入部に保持治具を挿入した状態を示す斜視模式図である。
図16では、装着されている絶縁性巻枠3の保持治具挿入部31dへ保持治具2が挿入されたステータコア9が、導線を巻回しやすいように、ティース部8bの突出側の反対側に折り曲げられている。
そして、コイル6は、保持治具挿入部31dに保持治具2が挿入された状態で、絶縁性巻枠3に導線を巻回して形成される。コイル形成後、保持治具2は取り外される。
全てのコイルが形成された後、ステータコア9を、各コア構成部8の結合部でティース部突出側に折り曲げて、円環状にして、ステータとする。
本実施の形態では、絶縁性巻枠3の保持治具挿入部31dに保持治具2が挿入されたコア構成部8毎にコイルを形成している。
しかし、前もって、コア構成部8に装着した全ての絶縁性巻枠3の保持治具挿入部31dに保持治具2を挿入した後、コイルを形成しても良い。
本実施の形態のステータも、絶縁部材が絶縁性巻枠であるとともに絶縁性巻枠に保持治具挿入部が設けられており、コイル形成における導線巻回時、導線の張力により絶縁性巻枠に作用する軸方向の力を、保持治具挿入部に挿入された保持治具が支えるので、実施の形態1のステータと同様な効果を有する。
また、本実施の形態のステータに用いられている絶縁部材は、実施の形態1の絶縁性巻枠3であるが、上記で説明した第2絶縁性巻枠から第5絶縁性巻枠のいずれかの絶縁性巻枠あるいは実施の形態4の絶縁部材であっても良く、同様な効果を有する。
実施の形態6.
本発明の実施の形態6に係るステータのステータコアは、外周部と内側部とに分割されている分割ステータコア(以下、分割コアと記す)である。
図17は、本発明の実施の形態6に係るステータを形成する、ステータコアおよびステータコアとコイルとを絶縁する絶縁部材を示す斜視模式図である。
図17に示すように、本実施の形態のステータコア20は、外周部である円筒状のバックヨーク部20aと、内側部である複数のティース部20bおよび各ティース部20bの先端で周方向へ突出するシュー部20cとで構成されている。
そして、少なくともシュー部20cが設けられたティース部20bは、ティース片を積層して形成されている。
また、バックヨーク部20aの内周面には、周方向で等しい間隔をあけて形成された軸方向へ延びる溝(以下、ティース部固定溝と記す)21が設けられている。
そして、ティース部固定溝21にティース部20bの根元部を挿入することにより、バックヨーク部20aにティース部20bが固定される。
すなわち、本実施の形態のステータコア20は、ティース部20bの根元部で、バックヨーク部20aとティース部20bとに分割できる分割コアである。
図17に示すように、絶縁部材23は、円筒部24と、円筒部24の外周面に、周方向で等しい間隔をあけて設けられた複数の絶縁性巻枠部25とで構成されている。
絶縁性巻枠部25の周方向の設置間隔は、バックヨーク部20aに固定されたティース部20bの周方向の設置間隔と同様である。
図18は、本発明の実施の形態6に係る絶縁部材の部分模式図である。
図18に示すように、絶縁性巻枠部25は、胴体部25aと胴体部25aの周方向の各側面から軸方向に延びる脚部25bとを備えている。
そして、胴体部25aは、ステータコアの軸方向の面を絶縁しており、絶縁性巻枠部25の軸方向絶縁部である。
また、脚部25bは、ティース部20bの周方向の側面、すなわち、ステータコアのスロット側の面を絶縁しており、絶縁性巻枠部25のスロット側面絶縁部である。
胴体部25aは、導線が巻回される巻芯部26bと、巻芯部26bの軸方向外側の面における径方向外側の端部に形成されている第1鍔部26aと、巻芯部26bの軸方向外側の面における径方向内側の端部に形成されている第2鍔部26cとで構成されている。
第2鍔部26cと巻芯部26bとの径方向内側部分は、円筒部24と繋がっている。
各脚部25bは、ティース部20bを挟むとともに、ティース部20bの周方向の側面に接して覆っている。
また、ステータコア20の軸方向の面と接する、巻芯部26bの軸方向内側の底面には、軸方向に凹んでいるとともに径方向の外側の面から円筒部24の面まで延びる、溝が設けられており、これが保持治具挿入部26dとなっている。
次に、本実施の形態のステータの組み立て方法について説明する。
まず、例えば、一方の絶縁部材23における各絶縁性巻枠部25の脚部25bの間にティース部20bの軸方向の一端側の半分を挿入する。
次に、他方の絶縁部材23における各絶縁性巻枠部25の脚部25bの間にティース部20bの軸方向の他端側の半分を挿入する。
次に、絶縁性巻枠部25の保持治具挿入部26dに、保持治具(図示せず)を挿入した後、絶縁性巻枠部上に導線を巻回してコイル(図示せず)を形成する。巻回された導線は、第1鍔部26aと第2鍔部26cとの間に保持される。
次に、コイル形成後に保持治具挿入部26dから保持治具を取り外す。
次に、全ての絶縁性巻枠部25にコイルを形成するとともに、保持治具を取り外した後、ティース部20bの根元部側を、バックヨーク部20aのティース部固定溝21に挿入して、ステータが組み立てられる。
本実施の形態において、ティース部固定溝21の周方向の幅は、径方向における、ティース部20bの幅が脚部25bの幅より大きければ、ティース部20bの根元部と嵌合する幅であれば良い。また、ティース部固定溝21の周方向の幅は、径方向における、ティース部20bの幅が脚部25bの幅と同じであれば、脚部25bで覆われたティース部20bの根元部と嵌合する幅であれば良い。
本実施の形態のステータは、絶縁部材が円筒部と絶縁性巻枠部とで構成されているとともに、絶縁性巻枠部に保持治具挿入部が設けられており、コイル形成における導線巻回時、導線の張力により絶縁性巻枠部に作用する軸方向の力を、保持治具挿入部に挿入された保持治具が支えるので、実施の形態1のステータと同様な効果を有する。
本実施の形態の保持治具挿入部は溝形状であるが、巻芯部26bの径方向の外側の面から円筒部24の面まで、延びる孔であっても良い。
本実施の形態では、脚部25bの軸方向の長さが、一方側の絶縁部材と他方側の絶縁部材とで同じであるが、両絶縁部材の脚部で、ティース部の側面の全てを覆うことができれば、一方側の絶縁部材と他方側の絶縁部材とで、脚部の軸方向の長さが異なっても良い。
実施の形態7.
図19は、本発明の実施の形態7に係る回転電機の側面断面模式図である。
図19に示すように、本実施の形態の回転電機500は、実施の形態1のステータ150と、ステータ150の内周側に所定の間隙を設けて配置されたロータ510と、ロータ510の中心に軸方向に挿入されるとともに、ロータ510を固定するロータ軸511とを備えている。
ロータ軸511は、ハウジング520に設けられた軸受521で回転自在に保持されている。
また、本実施の形態の回転電機500に用いられるステータは、実施の形態2から実施の形態6のいずれかのステータであっても良い。
本実施の形態の回転電機500は、ステータが実施の形態1から実施の形態6のいずれかのステータであるので、信頼性と生産性とに優れているとともに、製造コストの低減が図れる。
実施の形態8.
図20は、上記実施の形態1に係る分割ステータに、本実施の形態8のE字型の保持治具をセットして巻線を施した状態を示す斜視模式図である。
図20において、分割ステータは、上記実施の形態1に説明したものと同様であり、分割コア1と、分割コア1に装着された絶縁性巻枠3を備え、絶縁性巻枠3には保持治具挿入部31dが設けられている。
一方、本実施の形態8の保持治具200は、柱部200aと、柱部200aの両端から柱部200aに対して直角方向に延びた片持梁部200bと、柱部200aの中央から柱部200aに対して直角方向に延びたコア押圧部200cを備え、片持梁部200bが保持治具挿入部31dに挿入され、コア押圧部200cが分割コア1を押圧する。
ステータコアの巻線工程では、ステータコアを固定した状態で導線を巻回してコイルを形成する必要がある。例えば、図7に示すような保持治具2を用いた場合、保持治具2の片持梁部2bにより絶縁性巻枠3を径方向外側に押圧するとともに分割コア1の位置決め溝1dを介して径方向外側から図示しない固定具により押圧して分割コア1を固定することも可能である。しかし、保持治具2により絶縁性巻枠3に直接押圧力が作用すると、絶縁性巻枠3に割れ又は欠けが発生する恐れがあり、絶縁性巻枠3を直接押圧することは避けることが望ましい。そのため、分割コア1を固定するためには、図7に示すような保持治具2を用いる場合、保持治具2を避けながら分割コアを固定するための機構を巻線装置に別途備える必要がある。
本実施の形態8では、片持梁部200bとコア押圧部200cを有するE字型の保持治具200を用いて、図20に示すように、片持梁部200bを絶縁性巻枠3の保持治具挿入部31dに挿入するとともに、コア押圧部200cを分割コア1の径方向内側面1fに押圧する。なお、このとき、分割コア1の径方向外側面1gは位置決め溝1dを介して径方向外側から図示しない固定具により押圧される。そして、分割コア1を固定した状態で、絶縁性巻枠3の外周部の溝に導線を巻回してコイル6を形成する。このように、導線の巻回時には、導線の張力により絶縁性巻枠3に作用する軸方向の力を、保持治具挿入部31dに挿入された片持梁部200bが支えるので、分割コア1には、コア片積層方向の力が作用せず、分割コア1の巻締まりを防止できる。さらに、保持治具200のコア押圧部200cにより分割コア1の径方向内側面1fを押圧しているので、絶縁性巻枠3に押圧力を加えることなく分割コア1を固定することができる。
図21は、本実施の形態8に係る巻線装置の先端部(図21(a))と、上記実施の形態5に係る一体型ステータコアに、本実施の形態8の保持治具をセットして巻線を施す状態(図21(b))を示す斜視模式図である。
図21(a)に示すように、本実施の形態8に係る巻線装置の先端部400は、巻線装置のフライヤー機構部を構成しており、回転軸部401と、回転軸部401に連なる導線巻付部402と、導線巻付部402に設けられた導線導出部402aを備えている。さらに、本実施の形態8に係る巻線装置の先端部400は、ワーク固定部403と、ワーク固定部403の先端部に取り付けられた図20に説明した保持治具200を備えている。
図21(a)において、巻線装置の回転軸部401は、図示しない駆動部によりワーク方向に移動駆動されるとともにワーク固定部403を中心軸としてその回りに回転駆動される。また、ワーク固定部403は図示しない駆動部によりワーク方向に移動駆動される。
図21(b)は、実施の形態5に係る一体型ステータコア9の各コア構成部8に装着された絶縁性巻枠3に、本実施の形態8の保持治具200を取り付けた状態を示している。すなわち、保持治具200の片持梁部200bが絶縁性巻枠3の保持治具挿入部31dに挿入されるとともに、保持治具200のコア押圧部200cがコア構成部8の径方向内側面を押圧している。なお、図21(b)では、保持治具200を取り付けているワーク固定部403等は図示省略している。図21(b)においても、導線の巻回時には、導線の張力により絶縁性巻枠3に作用する軸方向の力を、保持治具挿入部31dに挿入された片持梁部200bが支えるので、コア構成部8には、コア片積層方向の力が作用せず、コア構成部8の巻締まりを防止できる。さらに、保持治具200のコア押圧部200cによりコア構成部8の径方向内側面を押圧しているので、絶縁性巻枠3に押圧力を加えることなくコア構成部8を固定することができる。
図21(a)に示す巻線装置には、ワーク固定部403の先端部に本実施の形態8で説明したコア押圧部200cを有する保持治具200(図20参照)を取り付けている。しかしながら、巻線装置のワーク固定部403の先端に実施の形態1で説明した保持治具2を取り付けても良い。
また、図20、図21では、保持治具200のコア押圧部200cがステータコア(分割コア1、コア構成部8)の径方向内側面を押圧するようにしたが、ステータコアの径方向外側面を押圧するようにしても良い。
本実施の形態8の巻線装置によれば、保持治具を取り付けたワーク固定部と、巻線装置のフライヤー機構部である回転軸部および導線巻付部を一体的に構成し、ワーク固定部の回りを回転軸部および導線巻付部が回転する構成としたので、巻線工程前の保持治具のステータコアへの取付工程を省略することができ、作業時間短縮の効果がある。
また、ワーク固定部に取り付ける保持治具に、ステータコアの径方向内側面又は径方向外側面のいずれか一方を押圧するコア押圧部を設けることにより、巻線時のステータコアの固定するための機構が簡略化できる効果がある。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
本発明のステータおよびこのステータを用いた回転電機は、優れた信頼性と生産性向上と低コスト化とが要求される産業用機器に用いることができる。
1 分割コア、1a バックヨーク形成部、1b ティース部、1c シュー部、
1d 位置決め溝、1e スロット、2 保持治具、2a 柱部、2b 片持梁部、
3 絶縁性巻枠、3a 胴体部、3b 脚部、5 コア片、6 コイル、7 カシメ部、8 コア構成部、8a バックヨーク形成部、8b ティース部、8c シュー部、
9 ステータ、11a バックヨーク形成部内側面、11b ティース部側面、
11c シュー部外側面、11d バックヨーク形成部外側面、15 絶縁フィルム、
15a バックヨーク密着部、15b ティース密着部、15c シュー密着部、
20 ステータコア、20a バックヨーク部、20b ティース部、
20c シュー部、21 ティース部固定溝、23 絶縁部材、24 円筒部、
25 絶縁性巻枠部、25a 胴体部、25b 脚部、26a 第1鍔部、
26b 巻芯部、26c 第2鍔部、26d 保持治具挿入部、31a 第1鍔部、
31b 巻芯部、31c 第2鍔部、31d 保持治具挿入部、
32a バックヨーク接触部、32b ティース接触部、32c シュー接触部、
33a 段差部、33b 段差部、33c 胴体部底面、53 第2絶縁性巻枠、
51a 第1鍔部、51c 第2鍔部、63 第3絶縁性巻枠、61a 第1鍔部、
61c 第2鍔部、73 第4絶縁性巻枠、73a 胴体部、73b 脚部、
83 第5絶縁性巻枠、83a 胴体部、83b 脚部、93 第6絶縁性巻枠、
93a 胴体部、93b 脚部、100 分割ステータ、150 ステータ、
200 保持治具、200a 柱部、200b 片持梁部、200c コア押圧部、
400 巻線装置の先端部、401 回転軸部、402 導線巻付部、
402a 導線導出部、403 ワーク固定部、500 回転電機、510 ロータ、
511 ロータ軸、520 ハウジング、521 軸受、731a 第1鍔部、
731b 巻芯部、731c 第2鍔部、731d 保持治具挿入部、
831a 第1鍔部、831c 第2鍔部、831d 保持治具挿入部、
931a 第1鍔部、931b 巻芯部、931c 第2鍔部、
931c 保持治具挿入部。

Claims (4)

  1. バックヨーク部と上記バックヨーク部から径方向に突出している複数のティース部を有するステータコアと、上記ステータコアの軸方向の面を絶縁する軸方向絶縁部と上記ステータコアのスロット側の面を絶縁するスロット側面絶縁部とを有する絶縁部材を備えたステータの製造方法であって、
    上記軸方向絶縁部に、上記絶縁部材の軸方向の移動を防止する保持治具が挿入される保持治具挿入部が設けられており、
    上記保持治具挿入部は、径方向に延びており、且つ上記軸方向絶縁部における径方向の外側の面および径方向の内側の面のうち、一方の面が開口され、他方の面が閉口されており、
    上記保持治具は、上記保持治具挿入部に挿入される片持梁部と、上記保持治具挿入部の上記開口側にある上記ステータコアの径方向内側面または径方向外側面のいずれか一方を押圧するコア押圧部を備え、
    上記保持治具挿入部に上記保持治具を挿入し、上記保持治具により上記軸方向絶縁部に径方向の押圧力を加えない状態で、上記ティース部に上記絶縁部材を介して導線を巻回するステータの製造方法。
  2. 上記ステータコアは、1個の上記ティース部を有するコア構成部をバックヨーク形成部の端部で、折り曲げ可能に結合されている一体型ステータコアであり、
    上記ステータコアの上記コア構成部毎に上記絶縁部材を設置し、
    上記ステータコアを上記導線を巻回する上記ティース部の突出側と反対側に折り曲げた状態で、上記保持治具挿入部に上記保持治具を挿入し、上記ティース部に上記絶縁部材を介して導線を巻回する請求項1に記載のステータの製造方法。
  3. 上記ステータコアは、外周部の上記バックヨーク部と内側部の上記ティース部とが、上記ティース部の根元部で分割されている分割コアであり、
    上記絶縁部材は、円筒部と上記円筒部の外周面に周方向で等しい間隔をあけて設けられた複数の絶縁性巻枠部を有しており、
    上記絶縁性巻枠部に保持治具挿入部が設けられており、
    上記ステータコアの上記ティース部に上記絶縁部材を装着し、上記保持治具挿入部に上記保持治具を挿入した状態で、上記ティース部に上記絶縁部材を介して導線を巻回する請求項1に記載のステータの製造方法。
  4. バックヨーク部と上記バックヨーク部から径方向に突出している複数のティース部を有するステータコアと、絶縁部材と、上記ティース部に上記絶縁部材を介して導線が巻回されているコイルとを備え、
    上記絶縁部材が、上記ステータコアの軸方向の面を絶縁する軸方向絶縁部と上記ステータコアのスロット側の面を絶縁するスロット側面絶縁部とを有しており、
    上記軸方向絶縁部に、上記絶縁部材の軸方向の移動を防止する保持治具が挿入される保持治具挿入部が設けられているステータに導線を巻回する巻線装置であって、
    回転軸部と、上記回転軸部に連なる導線巻付部を備えるとともに、ワーク固定部と、上記ワーク固定部の先端部に取り付けられた上記保持治具を備え、上記ワーク固定部の回りに上記回転軸部が回転し、
    上記保持治具挿入部は、径方向に延びており、且つ上記軸方向絶縁部における径方向の外側の面および径方向の内側の面のうち、一方の面が開口され、他方の面が閉口されており、
    上記保持治具は、上記保持治具挿入部に挿入される片持梁部と、上記保持治具挿入部の上記開口側にある上記ステータコアの径方向内側面または径方向外側面のいずれか一方を押圧するコア押圧部を備え、
    上記保持治具挿入部に上記保持治具を挿入し、上記保持治具により上記軸方向絶縁部に径方向の押圧力を加えない状態で、上記ティース部に上記絶縁部材を介して導線を巻回する巻線装置。
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