JP5181627B2 - 回転電機および回転電機の製造方法 - Google Patents

回転電機および回転電機の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、回転電機および回転電機の製造方法に関する。
従来から、複数のコイルが装着された回転電機において、コイル巻線を接続する際の作業の容易性等が図られた回転電機が各種提案されている。
たとえば、特開平11−18345号公報に記載された回転電機は、円板状の結線板を備え、この結線板を介して、固定子巻線の巻き始め端と、巻き終わり端とが接続されている。
特開2005−160143号公報に記載された回転電機の固定子は、回転電機の回転軸に平行な方向に延びる複数のスロットを有するステータコアと、コイルとを備えている。コイルは、積層枚数の平板導体で形成された積層平板導体によって構成されている。積層平板導体は、ステータコアに巻着可能に開いた開放端部を有し、積層平板導体は、ステータコアのスロットに挿入され、積層平板導体の開放端部を閉じることでコイルが形成されている。そして、コイル端部の各々は、渡り部材により接続される。
特開平11−18345号公報 特開2005−160143号公報
近年、回転電機が搭載されるハイブリッド車両や電気自動車においては、搭載空間が制限されているため、回転電機のコンパクト化が要請されている。その一方で、特開平11−18345号公報に記載された回転電機においては、結線板を備える必要が生じ、回転電機が大型化してしまうという問題が生じる。
さらに、特開2005−160143号公報に記載された回転電機においては、コイルとステータティースとの間でガタなどの隙間が生じており、これにより、各コイルが位置ずれして、各コイルの端部が位置ずれし、渡り線で各端部を接続することが困難な場合がある。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、回転電機の容積をコンパクトに抑えることができ、各コイル端部の接続の容易化が図られた回転電機および回転電機の製造方法を提供する。
本発明に係る回転電機は、ステータコア、該ステータコアに装着された絶縁部材、および絶縁部材を介してステータコアに装着された複数のコイルを含む環状のステータと、コイル同士を接続する接続配線と、接続配線を保持可能とされた絶縁性の保持部材とを備え、保持部材は、絶縁部材およびステータコアと別体とされ、絶縁部材およびステータコアに対して相対移動可能な状態で接続配線を受け入れ可能とされる。上記保持部材は、コイルと係合すると共に、コイルと共に変位可能に設けられる。上記保持部材の上面には接続配線を受け入れ可能な溝部が形成される。
好ましくは、上記続配線は、ステータの中心軸方向に位置するコイルの一方の軸方向端面上に配設されると共に、保持部材は、コイルの一方の軸方向端面上に設けられる。
好ましくは、上記保持部材は、ステータの中心軸方向に向けて延びる突起部を含む。好ましくは、上記突起部は、コイルに対してステータの径方向から当接するように配設される。上記突起部は、該突起部の先端部に環状に形成されたコイルの内周面と係合可能な爪部を含む。
好ましくは、上記保持部材は、ステータの中心軸方向に向けて延びる突起部を含む。上記突起部は、コイルに対してステータの径方向から当接するように配設される。上記コイルは、コイル線を巻回すると共に順次積層することで形成され、突起部は、コイル線間に挿入され、コイル線によって挟持される。
好ましくは、上記保持部材は、ステータの中心軸方向に向けて延びる突起部を含む。上記突起部は、コイルに対してステータの径方向から当接するように配設される。上記ステータコアは、ステータの周方向に延びるヨーク部と、該ヨーク部から突出し、ステータの周方向に間隔を隔てて設けられた複数のステータティースとを含む。そして、上記絶縁部材は、ヨーク部の周面に沿って延びると共に、ヨーク部の周面と当接する絶縁壁部を含む。そして、上記突起部は、ステータの径方向に位置する径方向端面のうち、ステータ側に位置する一方の径方向端面と、絶縁壁部とによって挟持される。
好ましくは、上記コイルは、延在方向に対して垂直な断面形状が方形形状とされたコイル線を巻回すると共に順次積層して形成される。好ましくは、上記コイルを構成するコイル線の一方の端部は、ステータの径方向に位置するコイルの一方の径方向端面に位置し、コイル線の他方の端部は、コイルの他方の径方向端面に位置する。そして、上記コイル線の一方の端部および他方の端部は、ステータの中心軸方向に位置する一方の軸方向端面より上方に突出する。さらに、上記接続配線は、1つのコイルの一方の端部と、他のコイルの他方の端部とを接続する。
本発明に係る回転電機は、他の局面では、ステータコア、該ステータコアに装着された絶縁部材、および絶縁部材を介し装着された複数の集中巻コイルを含む環状のステータと、コイルを構成するコイル線が延出することで形成され、コイル同士を接続する接続配線と、接続配線を保持する絶縁性の保持部材とを備える。そして、上記保持部材は、絶縁部材およびステータコアと別体とされ、絶縁部材およびステータコアに対して相対移動可能に設けられる。上記保持部材は、コイルと係合すると共に、コイルと共に変位可能に設けられる。上記保持部材の上面には接続配線を受け入れ可能な溝部が形成される。
本発明に係る回転電機の製造方法は、第1ヨーク部と該第1ヨーク部から突出するように形成された第1ステータティースとを含む第1分割ステータコアの第1ステータティースに、第1絶縁部材によって絶縁された状態で、第1コイルを装着して、第1ブロックを構成する工程と、第2ヨーク部と該第2ヨーク部から突出するように形成された第2ステータティースとを含む第2分割ステータコアの第2ステータティースに、第2絶縁部材によって絶縁された状態で、第2コイルを装着して、第2ブロックを構成する工程と、第3ヨーク部と該第3ヨーク部から突出するように形成された第3ステータティースとを含む第3分割ステータコアの第3ステータティースに、第3絶縁部材によって絶縁された状態で、第3コイルを装着して、第3ブロックを構成する工程と、第1コイルを基準面に対して位置決めする工程と、第1ブロックの隣に第2ブロックを配置して、第2コイルを基準面に対して位置決めする工程と、第2コイルと係合して第2コイルと共に変位可能な状態であって、第2分割ステータコアおよび第2絶縁部材に対して相対移動可能とされ、上面には溝部が形成された保持部材を、第2コイル上に配置する工程と、第2ブロックに対して、第1ブロックと反対側に第3ブロックを配置して、第3ブロックを基準面に対して位置決めする工程と、第1コイルと第3コイルとを接続配線で接続する工程と、第1コイルと第3コイルとを接続する接続配線を保持部材に保持させる工程とを備える。
本発明に係る回転電機および回転電機の製造方法によれば、回転電機の容積をコンパクトに抑えることができ、各コイル端部の接続の容易化を図ることができる。
本発明の実施の形態に係る回転電機について、図1から図17を用いて説明する。
なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下に複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組合わせることは、当初から予定されている。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る回転電機の概略構成を示す側断面図である。この図1に示すように、回転電機100は、回転中心線Oを中心に回転可能に支持された回転シャフト110と、この回転シャフト110に固設され、回転シャフト110と共に回転可能に設けられたロータ120と、このロータ120の周囲に設けられた環状のステータ140とを備えている。この回転電機100は、典型的には、ハイブリッド車両に搭載され、車輪を駆動する駆動源やエンジン等の動力によって電気を発電する発電機として機能する。さらには、電気自動車等にも搭載可能であり、車輪を駆動する駆動源としても利用される。
ロータ120は、複数の電磁鋼板等を積層して構成されたロータコア125と、ロータコア125に形成された磁石挿入孔126内に挿入された永久磁石123と、ロータコア125の軸方向の端面に設けられたエンドプレート122とを備えている。永久磁石123は、磁石挿入孔126内に充填された樹脂124によって固定されている。
ステータ140は、環状に形成されており、ロータ120の周囲を取り囲むように環状に形成されたステータコア141と、このステータコア141に装着されたU相コイル180U,V相コイル180V,W相コイル180Wとを備えている。このステータ140(ステータコア141)の軸方向端面177,178には、絶縁性のモールド樹脂172が形成されている。このモールド樹脂172は、たとえばBMC(Bulk Molding Compound)、エポキシ樹脂といった熱硬化性樹脂やPPS(Polyphenylene Sulfide)、PBT(Polybutylene Terephthalate)などの熱可塑性樹脂等により構成されている。
図2は、回転中心線O方向から平面視したステータ140の平面図である。なお、この図2においては、モールド樹脂172が省略されている。
この図2に示すように、ステータコア141は、回転中心線Oを中心に環状に複数配列された分割ステータコア175を備えており、各分割ステータコア175には、それぞれ、U相コイル180U、V相コイル180V,W相コイル180Wのいずれかのコイルが装着されている。そして、ステータ140の周方向に沿って、U相コイル180U、V相コイル180V,W相コイル180Wが順次配列しており、各U相コイル180U同士、V相コイル180V同士、W相コイル180W同士は、それぞれ、間隔を隔て配置されている。
ここで、隣り合うU相コイル180U同士は、渡線154Uによって接続されており、V相コイル180V同士は、渡線154Vによって接続され、さらに、W相コイル180W同士は、渡線154Wによって接続されている。
そして、渡線154Uは、1つのU相コイル180U(180U1)の径方向内方側の端部から隣り合う他のU相コイル180U(180U1)に向かうにしたがって、ステータ140の径方向外方側に向けて変位し、他のU相コイル180Uの径方向外方側に接続されている。
また、同様に、渡線154Vも、1つのV相コイル180V(180V1)から隣り合うV相コイル180V(180V2)に向かうにしたがって、ステータ140の径方向外方側に向けて変位し、さらに、154Wも、1つのW相コイル180W(180W1)から他のW相コイル180W(180W2)に向かうに従って、径方向外方側に向けて変位する。
そして、たとえば、渡線154Uのうち、V相コイル180V1上に位置する部分は、渡線154Vよりも径方向外方側に位置する。さらに、W相コイル180W1が位置する部分では、渡線154Uの径方向内方側に、渡線154V,154Wが順次位置することになる。
ここで、ステータ140の径方向内方側に位置するW相コイル180W6の端部と、U相コイル180U6の端部と、V相コイル180V6の端部とをそれぞれ接続することで、中性点を構成する。さらに、ステータ140の径方向外方側に位置するU相コイル180U1の端部と、W相コイル180W1の端部と、V相コイル180V1の端部には、それぞれ、外部配線が接続される。なお、ステータ140の径方向内方側に位置するW相コイル180W6の端部と、U相コイル180U6の端部と、V相コイル180V6の端部とにそれぞれ外部配線を接続し、他方、ステータ140の径方向外方側に位置するU相コイル180U1の端部と、W相コイル180W1の端部と、V相コイル180V1の端部とを互いに接続して中性点を構成してもよい。
図3は、コイル180と、インシュレータ160と装着された分割ステータコア175の斜視図である。この図3に示すように、各分割ステータコア175は、ステータ140の周方向延びるヨーク部176と、このヨーク部176から突出するステータティース171とを備えている。
そして、このステータティース171には、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂やLCP(液晶ポリマー)樹脂などから形成された絶縁性のインシュレータ160が装着されている。
このインシュレータ160は、ステータティース171を受入れ可能な筒状のティース受入部161と、このティース受入部161の端部に形成され、ヨーク部176の内周面に沿って延び、ヨーク部176の内周面に支持される張出部162とを備えている。ティース受入部161の周面のうち、回転中心線O方向に位置する軸方向端面には、回転中心線O方向に向けて突出する突出部163,164が形成されている。
このように形成されたインシュレータ160には、コイル180が装着されている。この図3中において、端部152に示されるように、コイル180は、延在方向に対して垂直な断面の形状が、方形形状とされたコイル線280を巻回することで構成されている。コイル180は、コイル線280を環状に巻回しつつ、積層することで形成された巻回部151とを備えている。そして、コイル線の一方の端部152は、コイル線の積層方向に位置する巻回部151の径方向端面145に設けられており、回転中心線O方向に配列するコイル180の軸方向端面131より回転中心線O方向に突出するように延びている。
そして、コイル線280の積層方向に配列する端面のうち、端部152が位置する径方向端面145と反対側に位置する径方向端面135には、回転中心線O方向に向けて延び、軸方向端面131よりも上方に延びる引出部153が形成されている。そして、この引出部153の上端部には、渡線154が連設されている。さらに、この引出部153の先端部には、他のコイル180の端部152に接続される端部155が形成されている。
このように、各渡線154は、コイル180を形成するコイル線280の一部が延出することで構成されている。ここで、上記のようにコイル180を構成するコイル線は、具体的には、エッジワイズコイル(Edge Width Coil)等の平角線が採用されており、断面形状が円形状の従来の一般的なコイル線よりも剛性が高いコイル線が採用されている。そして、コイル線280のうち、渡線154が位置する部分においては、回転中心線O方向の高さの方が、ステータ140の径方向の幅よりも長くなっている。
そして、コイル180の軸方向端面131には、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂やLCP(液晶ポリマー)樹脂などから形成された保持部材165が配置されている。この保持部材165には、他のコイル180から引き出された渡線154が嵌め込まれる複数の溝部が形成されている。
図4は、インシュレータ160およびコイル180が装着された分割ステータコア175の正面図である。この図4に示すように、コイル180の外表面は、ステータティース171の側面の沿って延びる側面133および側面134と、ステータティース171の上方に位置する軸方向端面131とを備えている。
そして、側面133と軸方向端面131とは、円弧状に湾曲する角部136によって連設され、さらに、側面134と軸方向端面131とは、円弧状湾曲する角部137によって連設されている。
このため、軸方向端面131のうち、側面133と側面134との配列方向(コイル180の幅方向)中央部が平坦面138とされている。そして、この平坦面138上に保持部材165が配設されている。なお、本実施の形態1に係る回転電機においては、突出部164は、コイル180の平坦面138上にのせられており、さらに、コイル180、インシュレータ160および分割ステータコア175のいずれにも固定されていない。すなわち、保持部材165は、インシュレータ160および分割ステータコア175とは、別体に設けられており、保持部材165は、インシュレータ160および分割ステータコア175に対して相対移動可能に設けられている。
図5は、保持部材165の断面図である。この図5に示すように、保持部材165には、コイル線280の積層方向に2つの溝部167が間隔を空けて形成されており、溝部167には、それぞれ、渡線154が装着される。
このように、本実施の形態1に係る回転電機100においては、各コイル180と渡線154と保持部材165は、各分割ステータコア175およびインシュレータ160に直接固定されていない。
このため、各コイル180と渡線154と保持部材165とは、分割ステータコア175とインシュレータ160に対して相対移動可能となっている。そして、各コイル180と渡線154と保持部材165とは一体のユニットとされており、分割ステータコア175およびインシュレータ160と別体とされている。
このように構成された回転電機100の製造方法について、図6から図8と適宜上記図1から図5を用いて説明する。
図6は、本実施の形態1に係る回転電機100の製造工程の第1工程を示す斜視図である。この図6に示すように、まず、インシュレータ160にコイル180を装着する。この際、ティース受入部161がコイル180の中央部に規定された貫通孔内に挿入される。
図7は、本実施の形態1に係る回転電機100の製造工程の第2工程を示す斜視図である。この図7に示すように、分割ステータコア175に、コイル180が装着されたインシュレータ160を装着する。この際、張出部162には、ステータティース171を挿入可能な穴部が形成されており、ステータティース171を当該穴部からティース受入部161内に挿入する。これにより、分割ステータコア175と、この分割ステータコア175のステータティース171に装着されたインシュレータ160と、このインシュレータ160を介して、分割ステータコア175に装着されたコイル180とを備えたブロック200が構成される。
図8は、本実施の形態1に係る回転電機100の製造工程の第3工程を示す斜視図である。この図8に示すように、ステータ140を組立てる際には、図8に示すように、台210の平坦面状に形成された主表面211上に、ブロック200を環状に配列する。
この図8に示す例においては、まず、W相コイル180W6,V相コイル180V,U相コイル180U6とを仮想円に沿って主表面211上に配列する。
ここで、各ブロック200において、分割ステータコア175とインシュレータ160との間には、隙間やガタ等があり、互いに相対移動可能となっている。さらに、インシュレータ160と、各コイル180との間にも隙間やガタがあり、互いに相対移動可能となっている。
このように互いに相対移動可能な状態で、ブロック200を主表面211上に置くと、コイル180の軸方向端面132が主表面211と接触する。これにより、主表面211に対するコイル180の軸方向端面131の位置が一義的に定められる。
具体的には、ステータティース(第1ステータティース)171にW相コイル(第1コイル)180W6が装着された分割ステータコア(第1分割ステータコア)175を主表面(基準面)211上に配設することで、W相コイル180W6の軸方向端面132が主表面211に接触する。
これにより、W相コイル180W6の軸方向端面131の位置が主表面211に対して位置決めされる。
さらに、ステータティース(第2ステータティース)171にU相コイル(第2コイル)180U6が装着された分割ステータコア(第2分割ステータコア)175を主表面211上に接触する。
これにより、U相コイル180U6の軸方向端面131の位置が主表面211に対して位置決めされる。
そして、ステータティース(第2ステータティース)171にV相コイル(第2コイル)180V6が装着された分割ステータコア(第2分割ステータコア)175を主表面211上に接触する。これにより、V相コイル180V6の軸方向端面131の位置が主表面211に対して位置決めされる。
これにより、主表面211を基準として、各W相コイル180W6、U相コイル180U6およびV相コイル180V6の端部152の高さが正確に揃うことなる。
このように、W相コイル180W6、U相コイル180U6,V相コイル180V6が装着されたブロック200を仮想円上に配列するように主表面211上に配設した後、U相コイル180U6およびV相コイル180V6の軸方向端面131上に、それぞれ、保持部材165を配置する。
そして、保持部材165は、各軸方向端面131の平坦面138上に配置する。これにより、各U相コイル180U6上およびV相コイル180V6上に配設された保持部材165がずれることを抑制することができる。
ここで、U相コイル180U6およびV相コイル180V6は、それそれ、主表面211に対して位置決めされているため、U相コイル180U6に軸方向端面131上に配設された保持部材165およびV相コイル180V6の軸方向端面131上に配設された保持部材165は、いずれも正確に所定の位置に配置することができる。
そして、W相コイル180W6に接続される渡線154W5を備えたW相コイル180W5が装着されたブロック200をV相コイル180V6が装着されたブロック200に対して、W相コイル180W6が装着されたブロック200およびU相コイル180U6が装着されたブロック200と反対側に配置する。すなわち、既に主表面211上に配設されたブロック200に対して、各コイル180の引出部153から端部155に向かう方向と反対方向に向けて順次新たなブロック200を並べる。なお、V相コイル180V5は、ヨーク部176と、ヨーク部(第3ヨーク部)176から突出するように形成されたステータティース(第3ステータティース)とを含む分割ステータコア(第3ステータコア)175のステータティース171に、インシュレータ(第3絶縁部材)160によって絶縁された状態で装着されている。
W相コイル180W5が装着されたブロック200を主表面211上に配置する際には、軸方向端面131から軸方向端面132に向かうように変位させる。
ここで、U相コイル180U6およびV相コイル180V6上に配設された保持部材165およびW相コイル180W6の端部152は、正確に位置決めされているので、W相コイル180W5が主表面211に接触して、主表面211に対して位置決めされると、W相コイル180W5の渡線154W5も所定位置に位置することになる。このため、渡線154W5は、U相コイル180U6およびV相コイル180V6上に配設された保持部材165の溝部内に嵌りこむと共に、W相コイル180W5の端部155W5がW相コイル180W6の端部152W6に接触する。
このように、W相コイル180W5が装着されたブロック200を主表面211上に配置した後、このW相コイル180W5の軸方向端面131上に、保持部材165を配設する。
そして、同様に、このW相コイル180W5が装着されたブロック200に対して、V相コイル180V6が装着されたブロック200と反対側にU相コイル180U5が装着されたブロック200を配設する。この際、V相コイル180V6およびW相コイル180W5上にのせられた保持部材165と、U相コイル180U6の端部152U6とは、いずれも、主表面211によって正確に位置決めされているため、U相コイル180U5が装着されたブロック200を所定の位置に配置することで、渡線154U5は、各保持部材165の溝部に嵌め込まれると共に、端部155U5は、端部152U6に正確に接触する。
ここで、各渡線154が保持部材165に嵌りこみ、保持部材165によって保持され、さらに、各端部155と各端部152とが正確に接触することで、各端部155と各端部152とをレーザ溶接などで接続する際に、容易に且つ正確に接続することができる。
このように、各コイル180を主表面211に対して正確に位置決めすることで、コイル180に一体とされた渡線154および端部152も同時に主表面211に対して正確に位置決めすることができる。
ここで、保持部材165は、分割ステータコア175やインシュレータ160から離れた位置であって、コイル180上にのせられている。このため、コイル180を主表面211上に配設する際に、コイル180と、インシュレータ160および分割ステータコア175とが互いに相対変位した際においても、保持部材165は、コイル180と共に変位し、保持部材165についても正確な位置決めがなされる。これにより、回転電機100の製造工程中において、保持部材165に渡線154を容易にはめ込むことができ、回転電機100の組立てを容易に行うことができる。
なお、本実施の形態1に係る回転電機の製造方法においては、上記のように主表面211上にブロック200を配設することで、各コイル180および保持部材165の位置決めを行っているが、これに限られない。
たとえば、各ブロック200の分割ステータコア175のヨーク部176を、保持可能な保持機構を備えた回転電機の製造装置を用いて、ステータ140を組立てる方法などが考えられる。
この場合においては、製造装置が、ヨーク部176を保持することで、各コイル180は、自重で下方に変位しようとする。このため、コイル180とインシュレータ160との間およびインシュレータ160と分割ステータコア175との間に、隙間やガタなどがある場合には、コイル180は、インシュレータ160および分割ステータコア175に対して相対変位して、最下端に位置する。これにより、各コイル180が仮想基準面(基準面)に対して、正確に位置決めすることができる。
そして、上記のようにステータ140を構成した後に、図1に示すように、モールド樹脂172を軸方向端面177および軸方向端面178上に形成する。
そして、モールド樹脂172が形成されたステータ140を、図示されないモータケース内に固定し、さらに、ロータ120をこのモータケースに回転可能に設けることで、本実施の形態に係る回転電機を製造することができる。
(実施の形態2)
図9と図10および適宜上記図2、図6から図8を用いて、本発明の実施の形態2に係る回転電機および回転電機の製造方法について説明する。なお、図9および図10において、上記図1から図8に示された構成と同一または相当する構成については、同一符号を付してその説明を省略する場合がある。
図9は、本実施の形態2に係る回転電機のステータを構成するブロックの斜視図である。この図9に示すように、本実施の形態2に係る回転電機は、コイル180の軸方向端面131上に固定された保持部材265を備えている。図10は、保持部材265および保持部材265の周囲の断面図である。この図10に示すように、保持部材265は、コイル180の平坦面138と当接する下面から下方に向けて突出する複数の突起部191を備えている。
この突起部191は、コイル線280の積層方向に間隔をあけて設けられており、平板板状に形成されている。突起部191は、コイル線280間に挿入されている。このため、突起部191は、コイル180に対して図2に示すステータ140の径方向から当接している。具体的には、突起部191は、突起部191の両側に位置するコイル線280によって挟持されており、ステータ140の径方向に押圧されている。このため、保持部材265は、コイル180の軸方向端面131上に固定されている。ここで、ステータ140の径方向における突起部191の厚みは、コイル線280の厚みよりも薄く形成されており、容易にコイル線280間に挿入可能となっている。
そして、保持部材265は、コイル180上に固定可能とされているので、たとえば、図8に示す回転電機の製造工程の第3工程において、保持部材265が装着されたコイル180が主表面211によって位置決めされると、保持部材265も同時に正確に位置決めすることができる。
さらに、一旦、保持部材265をコイル180の所定の位置に正確に固定すると、その後の工程において、保持部材265がコイル180に対して相対的に変位することを抑制することができ、保持部材265の位置ずれを抑制することができる。
このため、たとえば、この第3工程中において、保持部材265に、この保持部材265に嵌め込まれる渡線154が接触したとしても、保持部材265が変位することを抑制することができ、容易に渡線154に保持部材265をはめ込むことができる。
また、モールド樹脂172をステータ140の端面に形成する際に、各保持部材265は、コイル180に固定されているため、モールド樹脂が保持部材265の周囲に充填されたとしても、保持部材265が位置ずれすることを抑制することができる。
なお、本実施の形態2においても、保持部材265は、分割ステータコア175やインシュレータ160と別体に設けられており、保持部材265は、分割ステータコア175やインシュレータ160に対して相対的に移動可能に設けられている。さらに、この保持部材265にも、渡線154を受け入れ、渡線154を保持可能な溝部167が形成されている。
なお、上記のように保持部材265は、コイル180に固定可能とされているので、たとえば、図6に示す回転電機の製造工程の第1工程において、コイル180に保持部材265を装着した状態で、インシュレータ160にコイル180を装着させてもよく、図7に示すように、分割ステータコア175にインシュレータ160およびコイル180を装着した後に、保持部材265をコイル180上に配置するようにしてもよい。
さらに、図9および図10に示す例においては、突起部191が複数設けられているが、1つとしてもよい。
(実施の形態3)
図11から図13および適宜上記図2、図6から図8を用いて、本実施の形態3に係る回転電機について説明する。なお、これら図11から図13に示す構成において、上記図1から図10に示された構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図11は、本実施の形態3に係る回転電機のステータを構成するブロックの斜視図である。この図11に示すように、本実施の形態3に係る回転電機は、コイル180の軸方向端面131上に固定された保持部材365を備えている。
図12は、この保持部材365およびその周囲の断面図であり、図13は、分割ステータコア175の背面側からの一部正面図である。
図12において、保持部材365は、ステータ140の径方向に配列する径方向端面からコイル180に向けて垂下する突起部192を備えている。この突起部192は、ステータ140の径方向に配列するコイル180の径方向端面135および径方向端面145上に配設されており、各径方向端面135および径方向端面145に対してステータ140の径方向(コイル線280の積層方向)から当接しており、コイル180を挟持している。
このため、保持部材365は、コイル180に固定されており、保持部材365は、コイル180と共に変位する。そして、保持部材365がコイル180をコイル線280の積層方向から挟持しているため、コイル180は、コイル線280が積層方向にスプリングバックすることを抑制することができる。さらに、各突起部192には、環状に形成されたコイル180の内周面と係合可能な爪部193が形成されており、保持部材365は、コイル180に強固に固定されている。
図13に示すように、インシュレータ160には、ステータ140の径方向外方側に位置する突起部192を受け入れ可能な凹部168が形成されている。なお、この凹部168の底部は、コイル180の内周面より下方にまで達している。そして、径方向外方側に位置する突起部192の下端部は、コイル180の内周縁部にまで達し、突起部192に形成された爪部193がコイル180の内周面に係合している。
ここで、凹部168の内周縁部と、突起部192との間には、隙間が設けられており、保持部材365とインシュレータ160とは互いに相対移動可能となっている。このため、インシュレータ160とコイル180との間やインシュレータ160と分割ステータコア175との間に隙間やガタなどがあったとしても、コイル180を図8に示す主表面211上に配置して、位置決めする際に、コイル180および保持部材365は、インシュレータ160および分割ステータコア175に対して相対移動可能とされている。
そして、本実施の形態3に係る回転電機においても、上記実施の形態2に係る回転電機と同様に、コイル180の軸方向端面131上に固定することができるので、回転電機の製造工程過程中において、保持部材365が位置ずれすることを抑制することができ、良好に、渡線154を保持部材365にはめ込むことができる。
さらに、図6に示す第1工程において、コイル180の軸方向端面131上に保持部材365を固定してもよく、さらに、図7に示すように、分割ステータコア175にインシュレータ160およびコイル180を装着した後に、保持部材365をコイル180に固定するようにしてもよい。
(実施の形態4)
図14から図17および適宜上記図2、図6から図8を用いて、本実施の形態4に係る回転電機について説明する。なお、図14から図17において、上記図1から図13に示された構成と同一または相当する構成については、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
図14は、本実施の形態4に係る回転電機のステータを構成するブロックの斜視図である。この図14に示すように、本実施の形態に係る回転電機は、コイル180の軸方向端面131上に設けられた保持部材465を備えている。
図15は、図14に示されたブロックを回転中心線O方向から平面視した模式図である。図16は、保持部材465およびその周囲の断面図である。これら、図15および図16に示すように、保持部材465は、ステータ140の径方向外方側に位置する保持部材465の径方向端面からコイル180に向けて垂下する突起部194を備えている。
この突起部194は、コイル180の径方向端面145上を延びており、コイル180に対してステータ140の径方向から当接しており、コイル180の径方向端面145とインシュレータ160の張出部162とによって挟持されている。なお、この保持部材465は、インシュレータ160および分割ステータコア175とは別体に設けられており、インシュレータ160および分割ステータコア175に対して相対的に変位可能に設けられている。さらに、コイル180の上面上に配設されるため、コイル180が変位すると、この保持部材465もコイル180の変位に追従して変位する。このため、コイル180を位置決めすることで、保持部材465も正確に位置決めされる。
このため、本実施の形態4に係る回転電機においても、製造工程中における保持部材465の位置ずれを抑制することができ、回転電機の製造工程中において、保持部材465に渡線154をはめ込むことができる。
ここで、コイル180の径方向端面145には、張出部162が設けられており、145は、張出部162側の端部から他方端部に向けて、張出部162に近接するように傾斜している。このため、径方向端面145のうち、張出部162と隣り合う部分と、張出部162との間には僅かな隙間が形成されやすくなっている。
このため、分割ステータコア175にインシュレータ160およびコイル180を装着した後に、保持部材465を張出部162と径方向端面145との間に挿入し易くなっている。なお、張出部162の表面を径方向端面145に沿って傾斜させると共に、保持部材465を受け入れる凹部を形成するようにしてもよい。
なお、図17は、回転電機に装着される保持部材の変形例を示す断面図である。この図17に示すように、保持部材565は、突起部192と突起部191とを備えており、コイル180に固定可能となっている。この図17に示すように、各実施の形態に係る回転電機に設けられた保持部材の突起を複数組み合わせてもよい。
なお、本実施の形態においては、インナーロータ型の回転電機について説明したが、アウターロータ型の回転電機にも適用することができる。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。さらに、上記数値などは、例示であり、上記数値および範囲にかぎられない。
本発明は、回転電機および回転電機の製造方法に適用することができ、特に、ハイブリッド車両および電気自動車等の発電機や駆動源に好適である。
本発明の実施の形態1に係る回転電機の概略構成を示す側断面図である。 回転中心線方向から平面視したステータの平面図である。 コイルと、インシュレータと装着された分割ステータコアの斜視図である。 インシュレータおよびコイルが装着された分割ステータコアの正面図である。 保持部材の断面図である。 本実施の形態1に係る回転電機の製造工程の第1工程を示す斜視図である。 本実施の形態1に係る回転電機の製造工程の第2工程を示す斜視図である。 本実施の形態1に係る回転電機の製造工程の第3工程を示す斜視図である。 本実施の形態2に係る回転電機のステータを構成するブロックの斜視図である。 保持部材および保持部材の周囲の断面図である。 本実施の形態3に係る回転電機のステータを構成するブロックの斜視図である。 保持部材およびその周囲の断面図である。 分割ステータコアの背面側からの一部正面図である。 本実施の形態4に係る回転電機のステータを構成するブロックの斜視図である。 図14に示されたブロックを回転中心線方向から平面視した模式図である。 保持部材およびその周囲の断面図である。 回転電機に装着される保持部材の変形例を示す断面図である。
符号の説明
100 回転電機、110 回転シャフト、120 ロータ、122 エンドプレート、123 永久磁石、124 樹脂、125 ロータコア、126 磁石挿入孔、131 軸方向端面、132 軸方向端面、133 側面、134 側面、135 径方向端面、136 角部、137 角部、138 平坦部、139 湾曲部、140 ステータ、141 ステータコア、145 径方向端面、148 平坦部、149 湾曲部、151 巻回部、152 端部、153 引出部、154 渡り線、155 端部、156 接合部、157 軸方向端面、158 軸方向端面、159 角部、160 インシュレータ、161 ティース受入部、162 張出部、163 突出部、164 突出部、165 保持部材、167 溝部、170 ヨーク部本体、171 ステータティース、172 モールド樹脂、175 分割ステータコア、176 ヨーク部、177 軸方向端面、178 軸方向端面、180U U相コイル、180V V相コイル、180W W相コイル、190 電力供給配線、191 突起部、192 突起部、193 爪部、194 突起部、200 ブロック、210 台、211 主表面、265 保持部材、280 コイル線、365 保持部材、465 保持部材。

Claims (9)

  1. ステータコア、該ステータコアに装着された絶縁部材、および前記絶縁部材を介して前記ステータコアに装着された複数のコイルを含む環状のステータと、
    前記コイル同士を接続する接続配線と、
    前記接続配線を保持可能とされた絶縁性の保持部材とを備え、
    前記保持部材は、前記絶縁部材および前記ステータコアと別体とされ、前記絶縁部材および前記ステータコアに対して相対移動可能な状態で前記接続配線を受け入れ可能とされ、
    前記保持部材は、前記コイルと係合すると共に、前記コイルと共に変位可能に設けられ、
    前記保持部材の上面には前記接続配線を受け入れ可能な溝部が形成された、回転電機。
  2. 前記接続配線は、前記ステータの中心軸方向に位置する前記コイルの一方の軸方向端面上に配設されると共に、前記保持部材は、前記コイルの一方の軸方向端面上に設けられた、請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記保持部材は、前記ステータの中心軸方向に向けて延びる突起部を含み、
    前記突起部は、前記コイルに対して前記ステータの径方向から当接するように配設され、
    前記コイルは、環状に形成され、
    前記突起部は、該突起部の先端部に形成され、前記コイルの内周面と係合可能な爪部を含む、請求項に記載の回転電機。
  4. 前記保持部材は、前記ステータの中心軸方向に向けて延びる突起部を含み、
    前記突起部は、前記コイルに対して前記ステータの径方向から当接するように配設され、
    前記コイルは、コイル線を巻回すると共に順次積層することで形成され、
    前記突起部は、前記コイル線間に挿入され、前記コイル線によって挟持された、請求項に記載の回転電機。
  5. 前記保持部材は、前記ステータの中心軸方向に向けて延びる突起部を含み、
    前記突起部は、前記コイルに対して前記ステータの径方向から当接するように配設され、
    前記ステータコアは、前記ステータの周方向に延びるヨーク部と、該ヨーク部から突出し、前記ステータの周方向に間隔を隔てて設けられた複数のステータティースとを含み、
    前記絶縁部材は、前記ヨーク部の周面に沿って延びると共に、前記ヨーク部の周面と当接する絶縁壁部を含み、
    前記突起部は、前記ステータの径方向に位置する前記コイルの径方向端面のうち、前記ステータ側に位置する一方の径方向端面と、前記絶縁壁部とによって挟持される、請求項に記載の回転電機。
  6. 前記コイルは、延在方向に対して垂直な断面形状が方形形状とされたコイル線を巻回すると共に順次積層して形成された、請求項1から請求項のいずれかに記載の回転電機。
  7. 前記コイルを構成するコイル線の一方の端部は、前記ステータの径方向に位置する前記コイルの一方の径方向端面に位置し、前記コイル線の他方の端部は、前記コイルの他方の径方向端面に位置し、
    前記コイル線の一方の端部および他方の端部は、前記ステータの中心軸方向に位置する一方の軸方向端面より上方に突出し、
    前記接続配線は、1つの前記コイルの前記一方の端部と、他のコイルの前記他方の端部とを接続する、請求項1から請求項のいずれかに記載の回転電機。
  8. ステータコア、該ステータコアに装着された絶縁部材、および前記絶縁部材を介して前記ステータコアに装着された複数の集中巻コイルを含む環状のステータと、
    前記コイルを構成するコイル線が延出することで形成され、前記コイル同士を接続する接続配線と、
    前記接続配線を保持する絶縁性の保持部材とを備え、
    前記保持部材は、前記絶縁部材および前記ステータコアと別体とされ、前記絶縁部材および前記ステータコアに対して相対移動可能に設けられ
    前記保持部材は、前記コイルと係合すると共に、前記コイルと共に変位可能に設けられ、
    前記保持部材の上面には前記接続配線を受け入れ可能な溝部が形成された、回転電機。
  9. 第1ヨーク部と該第1ヨーク部から突出するように形成された第1ステータティースとを含む第1分割ステータコアの前記第1ステータティースに、第1絶縁部材によって絶縁された状態で、第1コイルを装着して、第1ブロックを構成する工程と、
    第2ヨーク部と該第2ヨーク部から突出するように形成された第2ステータティースとを含む第2分割ステータコアの前記第2ステータティースに、第2絶縁部材によって絶縁された状態で、第2コイルを装着して、第2ブロックを構成する工程と、
    第3ヨーク部と該第3ヨーク部から突出するように形成された第3ステータティースとを含む第3分割ステータコアの前記第3ステータティースに、第3絶縁部材によって絶縁された状態で、第3コイルを装着して、第3ブロックを構成する工程と、
    前記第1コイルを基準面に対して位置決めする工程と、
    前記第1ブロックの隣に前記第2ブロックを配置して、前記第2コイルを前記基準面に対して位置決めする工程と、
    前記第2コイルと係合して前記第2コイルと共に変位可能な状態であって、前記第2分割ステータコアおよび前記第2絶縁部材に対して相対移動可能とされ、上面には溝部が形成された保持部材を、前記第2コイル上に配置する工程と、
    前記第2ブロックに対して、前記第1ブロックと反対側に前記第3ブロックを配置して、前記第3ブロックを前記基準面に対して位置決めする工程と、
    前記第1コイルと前記第3コイルとを接続配線で接続する工程と、
    前記第1コイルと前記第3コイルとを接続する接続配線を前記保持部材の前記溝部に保持させる工程と、
    を備えた、回転電機の製造方法。
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