JP2010011690A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで生産性のある配電部品を備えた回転電機を提供する。
【解決手段】回転電機1は固定子4と、固定子4に対して対向配置され、回転可能に支持された回転子6と、固定子4の各相の固定子コイル5のうち同一相の固定子コイル5を結線する結線リング13U、13V、13Wを有する配電部品10と、を備える。これら結線リングは、少なくとも2本の重ね合わせた線状導体から概ね円環状に一体成形される。結線リングは、各相の固定子コイル5の巻線端と接続される接続部16を有する。接続部16は、それぞれ線状導体を曲げ成形することにより巻線端を挟み込む形態で接続される。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機、特に固定子コイルの結線に供される結線リング及びこれを用いた配電部品を備えた回転電機に関するものである。
例えば特許文献1に、固定子コイルの端末を結線リングに形成した貫通孔に挿入、固定する構造の固定子を有するブラシレスモータが開示されている。
特開2005−86985号公報
上記前者の従来技術では、結線リングに形成された貫通孔にコイルの端末を挿入するために、コイル線径には結線リング導体径に依る寸法上の制約がある。とくに、コイル線に平角線を用いる場合は、角線形状に合わせた貫通孔の成形が難しいという問題がある。
上記目的達成するために、本発明の回転電機は固定子と、前記固定子に対して対向配置され、回転可能に支持された回転子と、
前記固定子の各相の固定子コイルのうち同一相の固定子コイルを結線する結線リングを有する配電部品と、を備え、前記結線リングは、少なくとも2本の重ね合わせた線状導体から概ね円環状に一体成形され、前記結線リングは、前記各相の固定子コイルの巻線端と接続される接続部を有し、前記接続部は、それぞれ前記線状導体を曲げ成形することにより前記巻線端を挟み込む形態で接続されてなることを特徴とする。
前記各相の結線リングをU相、V相、W相、中性点毎に、ほぼ同一平面に、同芯状に絶縁部品で支持し、前記固定子コイルの巻線端と接続するようにしてもよい。
前記各相の結線リングをU相、V相、W相、中性点毎に、固定子のほぼ軸線方向に、積層状に絶縁部品で支持し、前記固定子コイルの巻線端と接続してもよい。
前記結線リングは、絶縁材で被覆された線状導体からなり、前記線状導体の端子部は、絶縁材を除去した後、前記巻線端との接続部を形成し、U相、V相、W相、中性点の各線状導体の接続部は、周方向で隣り合わない様、配置するのが好ましい。
前記配電部品は、前記固定子コイルの巻回部の固定子軸方向端面上に配置するのが好ましい。
前記固定子コイルの前記巻線端を前記接続部に加締め固定した後、前記コイル巻線端と前記接続部を接合するのが好ましい。
本発明によれば、低コストで生産性のある配電部品を備えた回転電機を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態による回転電機の構成を図1から図13に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による回転電機の構成を示す要部斜視図である。
図1に示す回転電機1は、ハウジング3と、ハウジング3に固定された固定子4と、固定子4に対して回転可能な回転子6とを備え、ハイブリット車両に用いられるものである。回転電機1の回転子6はシャフト7に嵌合され、シャフト7はハイブリッド車両のクラッチ等の切換装置を介し、エンジンのクランクシャフト及びトランスミッションに連結される。固定子4はハウジング3を介し、エンジンまたはトランスミッションケースに固定される。回転子6は空隙を介して固定子4に対して同心状に配置され、回転可能とされている。そして、回転電機1は、電力の供給を受け、エンジンを補助駆動したり、回転電機1のみでトランスミッションを介し、車両を駆動したり、車両減速時には、車両の運動エネルギーの一部を電力に回生できるようになっている。本実施形態では、回転電機1は、三相交流型であり、固定子4に設けられた複数の固定子コイル5がU相、V相、W相、中性点に対応するように配電部品10によってスター結線されている。この配電部品10には、各相に対応する電力供給端子部11が設けられ、この電力供給端子部11において、バッテリー(不図示)より、インバータ(不図示)を介して、各相の電力が、端子部11U、11V、11Wへと供給される。
図2は、図1の配電部品を拡大した斜視図である。図3は、図2の配電部品の固定子コイル5の巻回後の単体形状を説明する斜視図である。
図2において、固定子4は、周方向に沿って配置される複数の固定子コア8(図3)を備えている。周方向に配置された固定子コア8は、ハウジング3に圧入または、焼き嵌めすることで、円形の固定子4を形成している。固定子コア8には、図3に示すように、径方向内側に向かって突出したティース部12が形成されている。このティース部12に絶縁材のボビン9を介して、絶縁被覆された導線(エナメル線)が巻回され、1個の固定子コイル5が形成される。そして、複数の固定子コイル5が円周方向に配置されている。固定子コイル5の端末は、ボビン9の鍔部分に絡げられた後、回転電機1の軸方向に立上げ、配列される。ここで、コイル端末部の絶縁被覆は、コイルの巻回始め、及び巻回終りにおいて剥離されている。また、固定子4の軸方向端面に位置する固定子コイル巻回部の上面には、巻回部を覆う様に配電部品10が設けられている。
図2に示すように、配電部品10は、各相に対応した結線リング13U、13V、13W及び、スター結線の中性点を構成する結線リング13N、これらの結線リングを収容するリング状の絶縁部材15(図6参照)により構成される。ここで、結線リング13U、13V、13Wは、円環状で、固定子コイル端末との接続部16(この実施例では、各結線リングに8箇所)と、ほぼ径方向外側に形成される3相の電力供給端子11U、11V、11W(図1参照)とを有している。なお、接続部16は、後述するように、結線リングの径方向外方または軸方向に向けて突出した突出部21のほぼ中央に設けられる。
この配電部品10に設けられた結線リング13U、13V、13Wと固定子コイル5の一方の端末線20aが、同一相毎に結線されて、電力供給端子部11及び端子11U、11V、11Wから、U相、V相、W相の励磁電流が固定子コイル5に供給される。また、固定子コイル5の他方の端末線20bは、全周に渡り、中性点用結線リング13Nに接続され、スター結線の中性点を構成する。配電部品10は、絶縁部材15に設けられた固定用脚部15a(図6参照)がボビンと嵌合することで、固定子4に固定される。
図4及び図5を用いて、本実施形態による回転電機における結線リグの詳細を説明する。図4は、同心方向に配列した結線リングの構成を示す斜視図である。また、図5は、図4の結線リングを軸方向及び径方向から見た形状を示す。
結線リング13U、13V、13Wは、単線導体(線状導体)が絶縁材で被覆された絶縁電線から成り、端子部16及び電力供給端子11U、11V、11Wとの結線部の絶縁被覆を除去してから、2本の電線を重ね合わせて接合し、固定子コイル端末との接続部16および突出部21の形状を成形する。次に円環状に丸め、両端末部を径方向外側に曲げ成形し、電力供給端子11U、11V、11Wを加締め固定し、はんだ付けやロー付け、TIG溶接にて接続している。
一方、中性点用の結線リング13N(図2)は、同様に円環状であり、固定子コイル端末との接続部16を有する。また、結線リング13U、13V、13Wと同様の方法で、結線部の絶縁被覆を除去してから、2本の電線を重ね合わせて接着し、固定子コイル端末との接続部16および突出部21を成形し、結線リングの外形状を丸め成形し、円環状にする。中性点は、固定子コイル5の一方の端末を共通に接続するのみであり、円環状のままである。
次に結線リング13U、13V、13W及び、中性点用の結線リング13N(図2)は、ドーナッツ状の絶縁部材15に、同芯状平面に配置される。この実施形態では、図6に示されるように、絶縁部材15には、軸方向に深さを有する溝部18が径方向に同心円状に併設されており、内径側より中性点用の結線リング13N(図2参照)、13W、13U、13Vの順にそれぞれの溝部18内に設置され、配電部品10として一体化される。また、各結線リングの接続部16は、径方向で隣り合わない様に、円周方向でずらして配置されている。例えば、各結線リングの端子部は径方向に実質的に整列しないように配置される。すなわち、それら端子部は異なる相の結線リングの端子部間で、一つの相の端子部を通る径方向の仮想線から他の相の端子部が周方向にずれて配置され、所定の絶縁距離が達成されるように配置される。
次に、図6を用いて、本実施の形態による回転電機における配電部品の結線リングと固定子コイルとの組み付け状態について説明する。図6は、本発明の一実施の形態による回転電機における配電部品の結線リングへの固定子の組み付け状態を示す断面斜視図である。
図6において、配電部品10の絶縁部材15には、結線リング13U、13V、13W,13Nのそれぞれが収容される溝18が設けられている。各溝18の底面には、固定子コイル5の端末線20a、20bを挿入する孔(スロット)17が設けられている。この孔17にコイルの端末線20a、20bが挿入され、各結線リングの接続部16と接続される。
実施形態本実施形態では、絶縁部材15には、中性点用の結線リングに対し24個、結線リング13U、13V、13Wに対し、各8個の孔が設けられている。
また、絶縁部材15の溝部18には、結線リングの接続部16に対応する部分に、接続部16の接合時の熱影響を避けるための逃げ部19が設けられている。すなわち、溝部の両側の隔壁部が結線リングの接続部16に対応する部分において薄肉となっており、接続部16と隔壁部との間の距離を十分にとってある。
図3を用いて上述したように、巻始め及び巻き終りの端末線20a、20bは、先端の絶縁皮膜を剥離した状態である。端末線20a、20bは、ボビン9の鍔部に絡げた後、曲げ成形し、固定子4の軸方向に立上る。巻始め側端末線20bは、中性点として、結線リング13Nの接続部16の直下に立ち上げ、もう一方の巻終り側端末線20aは、U、V、W相の結線となる各結線リング13U,13V,13Wの接続部16の直下に立ち上げられる。図2において、各結線リングの接続部16の先端には、固定子コイル5の端末線20a、20bが覗いている。円環状に形成された配電部品10は、固定子コイル5の巻回部端面の上部において、次のようにして固定子4に取り付けられる。配電部品10に設けられた結線リングの各相及び中性点に対応する接続部16に、固定子コイル5の端末線20a、20bを挿入する。接続部16と端末線20a、20bとをはんだ付けやロー付け、TIG溶接等で直接接合することで、同一相毎及び中性点が結線される。
次にコイル端末線20a、20bとの接合部を含む接続部16の絶縁皮膜除去部分に絶縁樹脂を塗布、乾燥させる。これにより、各結線リング間の絶縁品質がさらに向上する。
図7、図8を用いて、本実施の形態による回転電機における配電部品の結線リングの接続部16の構成について説明する。図7、図8は、本実施の形態による回転電機における配電部品の結線リングの接続部16の構成を示す概略斜視図である。
符号101.102は、各相の結線リング13U、13V、13Wのそれぞれの接続部16を成形する2本の線状導体を示している。2本の線状導体1001.102は、図7(a)に示すように、全周にわたって重ね合わせることにより結線リングを形成している。図7(a)に示す全周にわたって線状導体を重ね合わせる構成を採用すると、製造が容易である。本例の場合は、固定子コイル5の端末線20a、20bを軸方向に結線リングに接続する場合である。なお、説明の便宜上、突出部21の存在を省略している。
図8は、全周にわたって線状導体101、102を軸方向に重ね合わせて接合した例を示す。図8(a)に示すように、線状導体101、102は、接続部16においてそれぞれ互いに異なる軸線方向に膨出することで、接続部16には、固定子コイル5の端末線20a、20bを挿入する孔23があらかじめ成形されている。固定子コイル5の端末線20a、20bを孔23に挿入後、図8(b)に示すように接続部16を加締めることで、端末線20a、20bが線状導体101、102に挟み込まれ、接続部16に固定される。本例の場合は、固定子コイル5の端末線20a、20bを径方向に結線リングに接続する場合である。端末線20a、20bを軸方向に結線リングに接続する場合も同様である。なお、説明の便宜上、突出部21の存在を省略している。
なお、本実施形態では、結線リングとして加工される線状導体を絶縁皮膜のあるエナメル線等としたが、回転電機10への印加電圧が比較的低い場合は、絶縁部材15に形成した溝部18により、結線リング間の沿面距離が確保されるので、結線リングの材料として、絶縁皮膜の無い、裸導線でも適用可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、次のような作用効果を奏することができる。
(1)回転電機10の各相及び中性点を結線する結線リング13U,13V,13W、及び中性点用の結線リングは、固定子コイルと軸方向に成形した接続部16を接続しているので、結線部が横方向に拡がることが無く、結線リング間の絶縁距離を確保できるので、絶縁信頼性が向上する。
(2)また、結線リングは、固定子軸方向に対し、ほぼ同一平面に同芯状に配置されるので、軸方向の重なりが無く、回転電機の軸方向に対し、コンパクトな配電部品を提供できる。
(3)各相の固定子コイル端末と接続する接続部16を周方向に隣り合わない様、配置しているので、絶縁距離が大きくなり、絶縁品質が向上する。
(4)特許第3701639号公報には、リング状のリードフレームに内側に向け突出して曲げ加工し、コイルとの接続端子部を形成し、U,V,W相が中心軸方向で重なる様に配置され、部分的固定手段により一体化された配電部品が開示されている。この従来技術では、固定子コイル端末と結線リングの接続に結線パーツが必要となり、部品点数が多くなり部品コストや製造コスト増加の原因となる。また、結線パーツが結線リングとコイル端末と二つの部位で結線するため、製造上結線に必要な空間もそれぞれの部位において必要となり、設計上の困難が増すという問題がある。
この従来例と比較すると一実施形態の配電部品によれば次の利点がある。配電部品10を固定子4の軸方向端面に配置し、各固定子コイル端末と結線リングを直接、接合、接続できるので、配電部品10の部品数を大幅に低減でき、低コスト、高生産性の配電部品を提供できる。
(5)接続部16と固定子コイル端末線20a、20bを加締め固定してから接合しているので、コイル巻線端と端子突起部の溶接時の溶融により、巻線端と端子突起部が相対的に動くことは無く、安定した溶接が可能となる。
(6)絶縁部材15に溝部18を形成しているので、結線リング間の絶縁距離、特に沿面距離は、大幅に確保され、結線リングの絶縁皮膜を廃止でき、配電部品10のコストを低減できる。
(7)結線リングを線状導体を重ね合わせて円環状とし、コイル端末の接続部には、重ね合わせた線状導体を成型することにより、固定子コイル端末線の断面形状に合わせた孔を形成することができる。そのため、接続部の形状は自由に成形することができ、平角線の固定子コイルの端末線との接続もコストアップを伴わずに容易にできる。
(8)各相の結線リングをU相、V相、W相、中性点毎に、ほぼ同一平面に、同芯状に絶縁部品で支持し、固定子コイルの巻線端と接続することにより、配電部品10を結線リング1本分の高さで構成でき、固定子端面の軸方向スペースを抑えることが可能であり、回転電機の軸方向寸法を低減できる。さらに、固定子コイルの巻線端の延長線に結線リングの接続用端子部を配置することで、他の結線部品を用いずに配電部品を構成でき、部品点数を削減し、部品コスト及び製造コストを低減できる。
(9)結線リングの端子部以外は、絶縁材で被覆されており、端子部も隣合うこと無く配置されているので、隣り合う結線リング間の絶縁距離が十分確保でき、相間のショートや部分放電による絶縁不良の発生を防止できる。結線部は挟み込む形態のため接続強度を高くすることができ、また大きな接続面積を得ることができる。
(10)固定子コイルの巻線端末の延長部に結線リングの端子部を配置でき、結線用に新たな部品を増やすこと無く、低コスト、高生産性の配電部品を提供できる。
(11)結線リングの周方向において接続部の両側に突出部を設け、接続部を軸方向または周方向のいずれかに突出させることにより、端末線と結線リングを接続する際のレイアウトに自由度が増し、加締め等の接続操作が容易となり、低コストで生産性のある配電部品を備えた回転電機を提供することができる。
本発明による配電部品は以下のように変形して実施することができる。
(変形例1)
図7(b)のように、接続部16の近傍部分において、線状導体101の外周面に接続部用の短い線状導体103を接合してもよい。このような構成を採用することにより、結線リングに用いる線状導体の量を低減することができ、コスト低下を図ることができる。
(変形例2)
図7(a)のように、端末線20a、20bを軸方向に延在させて接続部16で接続する代わりに、端末線20a、20bを径方向に結線リングに接続するようにしてもよい。この場合も、実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(変形例3)
図9を用いて、本実施の形態による回転電機接続部16の構成の変形例を説明する。図9は、変形例における接続部16の構成を示す斜視図である。図9(a)は端末線20a、20bを線状導体の間に配置した状態を示し、図9(b)は線状導体を圧接等の塑性加工により端末線を接着すると同時に接続部16を形成した状態を示す。
固定子コイル5の端末線20a、20bと結線リングとの結合は、図9(a)、(b)の2工程で行われる。第1の工程では、図9(a)に示すように、2本の線状導体を重ね合わせ、その間に端末線20a、20bを配置する。第2の工程では、図9(b)に示すように線状導体同士を圧接等の塑性加工により一体化して結線リングを成形する。同時に、端末線20a、20bの存在する部分では端末線20a、20bが線状導体に挟み込まれて、固定部16が形成され、端末線20a、20bが固定される。このようにすることで、工程を簡略化することができ、低コストで生産性のある配電部品を備えた回転電機を提供することが可能となる。本例の場合は、固定子コイル5の端末線20a、20bを径方向に結線リングに接続する場合である。端末線20a、20bを軸方向に結線リングに接続する場合も同様である。なお、説明の便宜上、突出部21の存在を省略している。
(変形例4)
次に、図10および図11を用いて、本実施の形態による回転電機における配電部品の結線リングの接続部16の構成の別の変形例を説明する。図10は、本実施の形態による回転電機における配電部品の結線リングの接続部16の構成の別の変形例を示す斜視図であり、分解した状態も示す。図11は、図10の配電部品を(a)軸方向から見た図および(b)斜め上から見た図、(c)径方向から見た図である。
図10および図11に示すように、本変形例の回転電機における配電部品は、各相の結線リング13U、13V、13Wが軸方向に隣接配置され、突出部21、接続部16が径方向外側に向いている。この構成では、軸方向から見ると結線リングの幅は1個分のみのであり、径方向の幅が低減されている。この場合、図示しない適宜の絶縁部材を各相の結線リング13U、13V、13Wの間に介在させて絶縁を補強してもよい。
(変形例5)
図12および図13を用いて、本実施の形態による回転電機における配電部品の結線リングの接続部16の構成の別の変形例を説明する。図12は、本実施の形態による回転電機における配電部品の結線リングの接続部16の構成の別の変形例を示す斜視図であり、分解した状態も示す。図13は、図12の配電部品を(a)軸方向から見た図および(b)斜め上から見た図、(c)径方向から見た図である。
図12および図13に示すように、本変形例の回転電機における配電部品は、各相の結線リング13U、13V、13Wが軸方向に隣接配置され、突出部21、接続部16が軸方向に向いている。この構成では、軸方向から見ると結線リングの幅は1個分のみのであり、周方向の幅が低減されている。本変形例の場合は、図10および図11に示す構成に比べて、結線リングと突出部とを併せた幅径方向の幅がさらに低減される。また、図示しない適宜の絶縁部材を各相の結線リング13U、13V、13Wの間に介在させて絶縁を補強してもよい。あるいは、絶縁部材15に隔壁を介して各相の結線リングを軸方向に積層されるようにそれぞれ収容、支持するようにしてもよい。
以上の変形例4および5による配電部品によれば、上記作用効果に加えて以下の作用効果を奏する。
(1)各相の結線リングをU相、V相、W相、中性点毎に、固定子のほぼ軸線方向に、積層状に絶縁部品で支持し、固定子コイルの巻線端と接続するようにした。配電部品10を結線リング1本分の幅で構成でき、固定子端面の周方向スペースを抑えることが可能であり、回転電機の周方向寸法を低減できる。更に、結線リングと固定子コイルの巻線端の接続部は、結線リングの円周方向にも、固定子コイルの巻線端の延長線方向にも成形することができ、製造上結線に必要な空間の制約に対応することが可能である。
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。
本発明による回転電機の一実施の形態を示す要部斜視図である。 図1の回転電機の配電部品を拡大した斜視図である。 図1の回転電機の固定子コイルの単体の斜視図である。 本発明の一実施形態による回転電機における同心方向に配列した配電部品の構成を示す斜視図である。 図4の配電部品を軸方向及び径方向から見た形状である。 本発明の一実施形態による回転電機における配電部品の結線リングへの固定子の組み付け状態を示す断面斜視図である。 本発明の一実施形態による回転電機の配電部品の端子部の形態を模式的に示す斜視図である。 本発明の一実施形態による回転電機の配電部品の端子部の形態を模式的に示す斜視図である。 本発明の一実施形態による回転電機の配電部品の端子部の形態を模式的に示す斜視図である。 本発明の一実施形態による回転電機の軸方向に配列した配電部品の構成を示す斜視図である。 図10の配電部品を軸方向及び径方向から見た形状である。 本発明の一実施形態による回転電機の軸方向に配列し、接続部を固定子コイルの巻線端の延長線に配置した配電部品の構成を示す斜視図である。 図12の配電部品を軸方向及び径方向から見た形状である。
符号の説明
1 回転電機、 3 ハウジング、 4 固定子、 6 回転子、 7 シャフト、 8 固定子コア、 9 ボビン、 10 配電部品、 11 電力供給端子部、 11U、11V、11W 端子部、12 ティース部、 リング 13U、13V、13W、13N 結線リング、 15 絶縁部材、 15a 固定用脚部、 16 接続部、 17 孔(スロット)、 18 溝部、 19 逃げ部、 20a,20b 端末線、 21 突出部、 23 孔, 101,102,103 線状導体



Claims (7)

  1. 固定子と、
    前記固定子に対して対向配置され、回転可能に支持された回転子と、
    前記固定子の各相の固定子コイルのうち同一相の固定子コイルを結線する結線リングを有する配電部品と、を備え、
    前記結線リングは、少なくとも2本の重ね合わせた線状導体から概ね円環状に一体成形され、
    前記結線リングは、前記各相の固定子コイルの巻線端と接続される接続部を有し、前記接続部は、それぞれ前記線状導体を曲げ成形することにより前記巻線端を挟み込む形態で接続されてなることを特徴とする回転電機。
  2. 前記各相の結線リングをU相、V相、W相、中性点毎に、ほぼ同一平面に、同芯状に絶縁部品で支持し、前記固定子コイルの巻線端と接続したことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記各相の結線リングをU相、V相、W相、中性点毎に、固定子のほぼ軸線方向に、積層状に絶縁部品で支持し、前記固定子コイルの巻線端と接続したことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  4. 前記結線リングは、絶縁材で被覆された線状導体からなり、前記線状導体の端子部は、絶縁材を除去した後、前記巻線端との接続部を形成し、U相、V相、W相、中性点の各線状導体の接続部は、周方向で隣り合わない様、配置していることを特徴とする請求項2または3に記載の回転電機。
  5. 前記配電部品は、前記固定子コイルの巻回部の固定子軸方向端面上に配置していることを特徴とする請求項4に記載の回転電機。
  6. 前記固定子コイルの前記巻線端を前記接続部に加締め固定した後、前記コイル巻線端と前記接続部を接合することを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  7. 前記結線リングの周方向において前記接続部の両側に突出部を設け、前記接続部を軸方向または周方向のいずれかに突出させたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の回転電機。

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