JPWO2014192350A1 - 回転電機の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、前記幅調整部を設けたスロットへの挿入を可能とするため、固定子コイルを、2本の直線部とそれを繋ぐ連結部とを有する略U字状に形成し、この固定子コイルの直線部の断面を、前記幅調整部に沿った形状、および、径方向両端部を径方向と直交する方向に沿った形状に成形した後、スロットにその軸方向から挿通配置する。これにより、固定子コイルとスロットとの間の隙間を狭め、固定子の占積率を向上させることができる。
固定子は、固定子コアと固定子コイルとを備え、
固定子コアは、径方向に延びると共に周方向に間隔をあけて配置された複数のティースと複数のティースの内周部を連結する連結部とからなる内輪コア、および筒状に形成され複数のティースの外周面に接合可能に構成された外輪コアを備え、
固定子コアの隣接するティースの間に形成されるスロットは、ティースの周方向幅が径方向に沿ってほぼ一定となるよう、その内周部の周方向幅が、その外周部の周方向幅より小さくなるように形成され、
固定子コイルは、導線を成形してなる導体コイルを複数個接続して構成されており、導体コイルは、スロットの内部に配置される複数のスロット収納部と、スロットの外部で複数のスロット収納部を連結する複数のコイルエンド部とを備えたものである。
本発明の実施の形態1に係る回転電機の固定子の構造を、固定子1を示す図1、固定子コア2を示す図2、固定子コア2の要部断面を示す図3、導体コイル11の断面を示す図4、導体コイル11の要部を示す図5、導体コイル11の要部断面を示す図6、および固定子1の要部上面を示す図7を参照して説明する。
なお、図示は省略しているが、回転電機の中央に回転子が位置し、この回転子の外周側に固定子1が配置される。
図3(A)のスロット5では、途中に段差8を設け、スロット5の内周部の周方向幅aを外周部の周方向幅bよりも狭めている。図3(B)のスロット5では、スロット5の途中から、外周側から内周側に向かうにつれて徐々に周方向幅を狭めるテーパ9を設け、スロット5の内周部の周方向幅aを外周部の周方向幅bよりも狭めている。図3(C)のスロット5では、スロット5の側面全域にわたって、テーパ9を設けている。
なお、本実施の形態1ではスロット5およびティース6をそれぞれ48個として示している。
なお、スロット5の内周側に、円形断面形状の第一導体コイルであるスロット収納部12aを配置し、外周側に、平角断面形状の第二導体コイルであるスロット収納部12bを配置してもよい。また、例えば、径の異なる円形断面形状のスロット収納部12a、12bを配置してもよい。
各図に示すように、本実施の形態1では、同一スロット5内に径方向に並ぶスロット収納部12の数を4本、その断面形状を2種類として示している。
先ず、内輪コア3のティース6間の隙間に、スロット収納部12を内輪コア3の径方向外方から挿入する(挿入配置工程)。この挿入方法としては、必要数の導体コイル11を、予め、内輪コア3より若干径が大きい治具上に略円筒状に形成しておき、これを、図8に示すように、径方向内方へ一括挿入する方法がある。この場合、径方向の圧縮による導体コイル11の若干の変形は、固定子コア2の軸方向両端外方へ吸収される。
その後、導体コイル11のコイル端部15同士を、例えば、TIG溶接、抵抗溶接等にて接合する(接合工程)。接合部は、コイル端部15を2本、1箇所に集めて接合して構成する。但し、中性点は、UVWの3点を接続する必要があるため、コイル端部15を3本、1個所に集めて接合する。また、電源、インバータ等他のデバイスと接続するコイル端部15については、他デバイスと接続させるための仲介部品(端子等)を別途接合するか、もしくは、この段階では何もせず、次工程に進む。
また、回転電機を駆動制御するインバータ(図示せず)を2つ用いて、独立した2つの駆動回路を持たせることができ、冗長性を得ることができる。
従って、第一導体コイル、第二導体コイルとも、そのコイルエンド部13を無理なく構成することが出来、結果として、固定子コイル10の抵抗が低減し、回転電機の効率、出力が向上する。
また、固定子コア2の剛性が高くなることで、回転電機の振動・騒音を抑制することができ、回転電機の性能、品質、信頼性が向上する。
また、駆動回路を並列化することで、それぞれの回路に流れる電流を低減させることができる。これにより、特に小容量機であって、巻線作業等機械的ストレスに耐えるために導体に下限の同一サイズのものが採用される場合等では、回転電機の損失が低減し、回転電機の性能、信頼性が向上する。
本発明の実施の形態2に係る回転電機の固定子の構造を、導体コイル11の要部断面を示す図10、および導体コイル11の要部を示す図11を参照して説明する。但し、先の実施の形態1と実質的に同じ構成部品に対しては同じ符号を付し、個々の説明を省略する。
実施の形態2は、その導体コイル11のスロット収納部12の断面形状を、元の導線の断面形状と異なる形に成形した点が実施の形態1と異なり、以下この部分を中心に説明する。
図11に、本実施の形態2の導体コイル11の外観を示す。スロット収納部12は、その断面形状を略台形形状になるように成形している。図12は図11におけるA−A線断面図、図13は図11におけるB−B線断面図、図14は図11におけるC−C線断面図である。
なお、図18では、図10のスロット5の最内周に挿通配置されるスロット収納部12の断面形状について示したが、他の断面についても、同様の成形を行っている。
また、スロット収納部12を成形する際には、複数本を同時に一括で成形するため、断面形状を精度よく成形することが可能となり、よりスロット形状に近づけることができる。これにより、固定子1の占積率を上げることができ、固定子コイル10の抵抗が低減し、回転電機の効率、出力が向上する。
本発明の実施の形態3に係る回転電機の固定子の構造を、固定子1を示す図19および導体コイルである亀甲コイル30を示す図20を参照して説明する。但し、先の実施の形態1、2と実質的に同じ構成部品に対しては同じ符号を付し、適宜個々の説明は省略する。
実施の形態3は、その導体コイルを、導線を略六角形状に重ね巻き成形してなる亀甲コイル30とした点が実施の形態1、2と異なり、以下この部分を中心に説明する。
次に、図20を用いて、亀甲コイル30の構造を説明する。亀甲コイル30は、導体部17と、導体部17の表面を被覆する絶縁皮膜18とからなる1本の導線を略六角形状に重ね巻き成形して構成している。尚図21は図20におけるA−A線断面図、図22は図20におけるB−B線断面図、図23は図20におけるC−C線断面図である。
内輪コア3のティース6間の隙間に、第一スロット収納部121を内輪コア3の径方向外方から挿入する。その後、第二スロット収納部122を、第一スロット収納部121を挿通配置したスロット5と別のスロット5に挿通配置する。
挿入方法であるが、図25に示すように、亀甲コイル30の第一スロット収納部121をスロット5の内周側に、第二スロット収納部122をスロット5の径方向延長上にくるように、スロット5の数と同数円筒状に配置する。その後、第二スロット収納部122を径方向から一括挿入する。
なお、スロット収納部12を挿入する前に、ティース6および連結部7の周縁部を覆うように絶縁紙19を挿入配置しており、スロット収納部12と内輪コア3との間の絶縁性を確保している。
即ち、図20を先の図5、図11と比べてみると判るように、製作単位となる導体コイルが小型となり、コイルを成形するための型も小型で簡単な構造のものとなる。
更に、スロット収納部12の長さを容易に変更することができるため、設計自由度が増す。
また、第二スロット収納部122を第一スロット収納部121の外側に配置したが、配置はこれに限定されるものではなく、例えば、第一、第二スロット収納部121、122とも、スロット5の内周側に配置し、スロット5の外周側には別の亀甲コイル30を挿通配置する構造であってもよい。
そして、前記幅調整部を設けたスロットへの挿入を可能とするため、固定子コイルを、2本の直線部とそれを繋ぐ連結部とを有する略U字状に形成し、この固定子コイルの直線部の断面を、前記幅調整部に沿った形状、および、径方向両端部を径方向と直交する方向に沿った形状に成形した後、スロットにその軸方向から挿通配置する。これにより、固定子コイルとスロットとの間の隙間を狭め、固定子の占積率を向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る回転電機の固定子の構造を、固定子1を示す図1、固定子コア2を示す図2、固定子コア2の要部断面を示す図3、導体コイル11の断面を示す図4、導体コイル11の要部を示す図5、導体コイル11の要部断面を示す図6、および固定子1の要部上面を示す図7を参照して説明する。
なお、図示は省略しているが、回転電機の中央に回転子が位置し、この回転子の外周側に固定子1が配置される。
図3(A)のスロット5では、途中に段差8を設け、スロット5の内周部の周方向幅aを外周部の周方向幅bよりも狭めている。図3(B)のスロット5では、スロット5の途中から、外周側から内周側に向かうにつれて徐々に周方向幅を狭めるテーパ9を設け、スロット5の内周部の周方向幅aを外周部の周方向幅bよりも狭めている。図3(C)のスロット5では、スロット5の側面全域にわたって、テーパ9を設けている。
なお、本実施の形態1ではスロット5およびティース6をそれぞれ48個として示している。
なお、スロット5の内周側に、円形断面形状の第一導体コイルであるスロット収納部12aを配置し、外周側に、平角断面形状の第二導体コイルであるスロット収納部12bを配置してもよい。また、例えば、径の異なる円形断面形状のスロット収納部12a、12bを配置してもよい。
各図に示すように、本実施の形態1では、同一スロット5内に径方向に並ぶスロット収納部12の数を4本、その断面形状を2種類として示している。
先ず、内輪コア3のティース6間の隙間に、スロット収納部12を内輪コア3の径方向外方から挿入する(挿入配置工程)。この挿入方法としては、必要数の導体コイル11を、予め、内輪コア3より若干径が大きい治具上に略円筒状に形成しておき、これを、図8に示すように、径方向内方へ一括挿入する方法がある。この場合、径方向の圧縮による導体コイル11の若干の変形は、固定子コア2の軸方向両端外方へ吸収される。
その後、導体コイル11のコイル端部15同士を、例えば、TIG溶接、抵抗溶接等にて接合する(接合工程)。接合部は、コイル端部15を2本、1箇所に集めて接合して構成する。但し、中性点は、UVWの3点を接続する必要があるため、コイル端部15を3本、1個所に集めて接合する。また、電源、インバータ等他のデバイスと接続するコイル端部15については、他デバイスと接続させるための仲介部品(端子等)を別途接合するか、もしくは、この段階では何もせず、次工程に進む。
また、回転電機を駆動制御するインバータ(図示せず)を2つ用いて、独立した2つの駆動回路を持たせることができ、冗長性を得ることができる。
従って、第一導体コイル、第二導体コイルとも、そのコイルエンド部13を無理なく構成することが出来、結果として、固定子コイル10の抵抗が低減し、回転電機の効率、出力が向上する。
また、固定子コア2の剛性が高くなることで、回転電機の振動・騒音を抑制することができ、回転電機の性能、品質、信頼性が向上する。
また、駆動回路を並列化することで、それぞれの回路に流れる電流を低減させることができる。これにより、特に小容量機であって、巻線作業等機械的ストレスに耐えるために導体に下限の同一サイズのものが採用される場合等では、回転電機の損失が低減し、回転電機の性能、信頼性が向上する。
本発明の実施の形態2に係る回転電機の固定子の構造を、導体コイル11の要部断面を示す図10、および導体コイル11の要部を示す図11を参照して説明する。但し、先の実施の形態1と実質的に同じ構成部品に対しては同じ符号を付し、個々の説明を省略する。
実施の形態2は、その導体コイル11のスロット収納部12の断面形状を、元の導線の断面形状と異なる形に成形した点が実施の形態1と異なり、以下この部分を中心に説明する。
図11に、本実施の形態2の導体コイル11の外観を示す。スロット収納部12は、その断面形状を略台形形状になるように成形している。図12は図11におけるA−A線断面図、図13は図11におけるB−B線断面図、図14は図11におけるC−C線断面図である。
なお、図18では、図10のスロット5の最内周に挿通配置されるスロット収納部12の断面形状について示したが、他の断面についても、同様の成形を行っている。
また、スロット収納部12を成形する際には、複数本を同時に一括で成形するため、断面形状を精度よく成形することが可能となり、よりスロット形状に近づけることができる。これにより、固定子1の占積率を上げることができ、固定子コイル10の抵抗が低減し、回転電機の効率、出力が向上する。
本発明の実施の形態3に係る回転電機の固定子の構造を、固定子1を示す図19および導体コイルである亀甲コイル30を示す図20を参照して説明する。但し、先の実施の形態1、2と実質的に同じ構成部品に対しては同じ符号を付し、適宜個々の説明は省略する。
実施の形態3は、その導体コイルを、導線を略六角形状に重ね巻き成形してなる亀甲コイル30とした点が実施の形態1、2と異なり、以下この部分を中心に説明する。
次に、図20を用いて、亀甲コイル30の構造を説明する。亀甲コイル30は、導体部17と、導体部17の表面を被覆する絶縁皮膜18とからなる1本の導線を略六角形状に重ね巻き成形して構成している。尚図21は図20におけるA−A線断面図、図22は図20におけるB−B線断面図、図23は図20におけるC−C線断面図である。
内輪コア3のティース6間の隙間に、第一スロット収納部121を内輪コア3の径方向外方から挿入する。その後、第二スロット収納部122を、第一スロット収納部121を挿通配置したスロット5と別のスロット5に挿通配置する。
挿入方法であるが、図25に示すように、亀甲コイル30の第一スロット収納部121をスロット5の内周側に、第二スロット収納部122をスロット5の径方向延長上にくるように、スロット5の数と同数円筒状に配置する。その後、第二スロット収納部122を径方向から一括挿入する。
なお、スロット収納部12を挿入する前に、ティース6および連結部7の周縁部を覆うように絶縁紙19を挿入配置しており、スロット収納部12と内輪コア3との間の絶縁性を確保している。
即ち、図20を先の図5、図11と比べてみると判るように、製作単位となる導体コイルが小型となり、コイルを成形するための型も小型で簡単な構造のものとなる。
更に、スロット収納部12の長さを容易に変更することができるため、設計自由度が増す。
また、第二スロット収納部122を第一スロット収納部121の外側に配置したが、配置はこれに限定されるものではなく、例えば、第一、第二スロット収納部121、122とも、スロット5の内周側に配置し、スロット5の外周側には別の亀甲コイル30を挿通配置する構造であってもよい。
複数個の導体コイルを円筒状に形成し、第一スロット収納部をスロット内に配置し、第二スロット収納部を、第一スロット収納部を配置したスロットと異なるスロット外部の径方向外周側に配置した後、最外層に配置された全ての第二スロット収納部をティース間に内輪コアの径方向外方から一括加圧して、第一スロット収納部及び第二スロット収納部を同時にティース間に挿入することにより複数個の導体コイルを内輪コアのスロット内に配置する挿入配置工程、複数個の導体コイルが挿入配置された内輪コアの外周面に外輪コアを接合組み付けるコア結合工程、および複数個の導体コイルの端部を接合して固定子コイルを形成する接合工程を備えたものである。
Claims (13)
- 回転子とこの回転子の外周側に配置された固定子とを備えた回転電機であって、
前記固定子は、固定子コアと固定子コイルとを備え、
前記固定子コアは、径方向に延びると共に周方向に間隔をあけて配置された複数のティースと前記複数のティースの内周部を連結する連結部とからなる内輪コア、および筒状に形成され前記複数のティースの外周面に接合可能に構成された外輪コアを備え、
前記固定子コアの隣接する前記ティースの間に形成されるスロットは、前記ティースの周方向幅が径方向に沿ってほぼ一定となるよう、その内周部の周方向幅が、その外周部の周方向幅より小さくなるように形成され、
前記固定子コイルは、導線を成形してなる導体コイルを複数個接続して構成されており、前記導体コイルは、前記スロットの内部に配置される複数のスロット収納部と、前記スロットの外部で前記複数のスロット収納部を連結する複数のコイルエンド部とを備えた回転電機。 - 前記スロットは、その径方向の途中に段差を設けることにより、その内周部の周方向幅が、その外周部の周方向幅より小さく形成されている請求項1記載の回転電機。
- 前記スロットは、その径方向にテーパを設けることにより、その内周部の周方向幅が、その外周部の周方向幅より小さく形成されている請求項1記載の回転電機。
- 前記導体コイルは、第一導体コイルと前記スロット内の径方向位置が前記第一導体コイルより外周側に配置される第二導体コイルをと有し、同一の前記スロットの内部に配置される複数の前記スロット収納部の占積率が上がるよう、前記第一導体コイルと前記第二導体コイルとは、それぞれ断面形状が互いに異なる導線を使用した請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機。
- 前記スロット収納部は、同一の前記スロットの内部に配置される複数の前記スロット収納部の占積率が上がるよう、前記導線の断面形状と異なる断面形状に成形されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機。
- 前記成形されたスロット収納部が前記コイルエンド部に滑らかに連なるよう、前記スロット収納部と前記コイルエンド部との境界に円弧状もしくはテーパ状の中継部を形成した請求項5記載の回転電機。
- 前記導体コイルは、前記導線を略六角形状に重ね巻き成形され、前記スロット収納部として、それぞれ複数本の前記導線で構成された第一スロット収納部およびこの第一スロット収納部が配置されるスロットとは異なるスロットに配置される第二スロット収納部を備えた亀甲コイルである請求項1記載の回転電機。
- 前記スロット内において、前記第二スロット収納部は、前記第一スロット収納部が配置される径方向位置より外周側に配置される請求項7記載の回転電機。
- 前記導体コイルのコイルエンド部は、このコイルエンド部の両端に連結される前記スロット収納部の径方向位置の差を吸収するためのレーンチェンジ部を備えた請求項1記載の回転電機。
- 前記固定子は、毎極毎相の前記スロットの数が2以上の分布巻方式とし、前記複数個の導体コイルで多相の固定子コイル群を構成し、前記各固定子コイル群は、互いに異なる駆動回路に接続するようにした請求項1記載の回転電機。
- 回転子とこの回転子の外周側に配置された固定子とを備えた回転電機の製造方法であって、
前記固定子は、固定子コアと固定子コイルとを備え、
前記固定子コアは、径方向に延びると共に周方向に間隔をあけて配置された複数のティースと前記複数のティースの内周部を連結する連結部とからなる内輪コア、および筒状に形成され前記複数のティースの外周面に接合可能に構成された外輪コアを備え、
前記固定子コアの隣接する前記ティースの間に形成されるスロットは、前記ティースの周方向幅が径方向に沿ってほぼ一定となるよう、その内周部の周方向幅が、その外周部の周方向幅より小さくなるように形成され、
前記固定子コイルは、導線を成形してなる導体コイルを複数個接続して構成されており、前記導体コイルは、前記スロットの内部に配置される複数のスロット収納部と、前記スロットの外部で前記複数のスロット収納部を連結する複数のコイルエンド部とを備えており、
前記スロット収納部を前記内輪コアの径方向外方から前記ティース間に挿入することにより前記複数個の導体コイルを前記内輪コアのスロット内に配置する挿入配置工程、前記導体コイルが挿入配置された内輪コアの外周面に前記外輪コアを接合組み付けるコア結合工程、および前記導体コイルの端部を接合して前記固定子コイルを形成する接合工程を備えた回転電機の製造方法。 - 回転子とこの回転子の外周側に配置された固定子とを備えた回転電機の製造方法であって、
前記固定子は、固定子コアと固定子コイルとを備え、
前記固定子コアは、径方向に延びると共に周方向に間隔をあけて配置された複数のティースと前記複数のティースの内周部を連結する連結部とからなる内輪コア、および筒状に形成され前記複数のティースの外周面に接合可能に構成された外輪コアを備え、
前記固定子コアの隣接する前記ティースの間に形成されるスロットは、前記ティースの周方向幅が径方向に沿ってほぼ一定となるよう、その内周部の周方向幅が、その外周部の周方向幅より小さくなるように形成され、
前記固定子コイルは、導線を成形してなる導体コイルを複数個接続して構成されており、前記導体コイルは、前記スロットの内部に配置される複数のスロット収納部と、前記スロットの外部で前記複数のスロット収納部を連結する複数のコイルエンド部とを備えており、
前記スロット収納部は、同一の前記スロットの内部に配置される複数の前記スロット収納部の占積率が上がるよう、前記導線の断面形状と異なる断面形状に成形されており、
同一の前記スロットに配置される複数本の前記導線を、前記スロットの形状に合わせた型内にセットし、一括加圧することにより前記スロット収納部を成形するようにした回転電機の製造方法。 - 前記導線を、表面にエナメルを焼き付けてなる絶縁皮膜を形成したものとし、前記一括加圧の処理により、前記絶縁皮膜の断面角部の厚さが他部より厚くなるようにした請求項12記載の回転電機の製造方法。
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