JP5105143B2 - モータ - Google Patents

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Description

本発明は、電動式のモータに関する。
近年、省エネルギーや排気ガス問題の改善等の環境負荷低減を目的とした車両の開発が盛んに行われている。このような車両に搭載される環境負荷を低減する機構の1つとして、車両が停止している際にエンジンを自動的に停止することにより、エンジンから排出される二酸化炭素の量を減らすアイドリングストップが知られている。
ここで、車両の冷暖房装置において、コンプレッサがエンジンにより駆動される場合、アイドリングストップによりエンジンが停止されることにより冷暖房装置も停止してしまう。そこで、冷暖房装置のコンプレッサを電動式とし、当該コンプレッサを車載バッテリーにより駆動することにより、エンジンの停止中であっても冷暖房装置を駆動することが可能となる。このような車載の電動コンプレッサには高い信頼性が求められるため、電機子の内側に配置されたロータコアに永久磁石が埋め込まれたIPM(interior permanent magnet(埋込磁石))モータ等が当該コンプレッサとして利用されることが好ましい。また、車内スペースの確保や燃費の改善、排気ガスの削減等の観点から、当該モータは小型かつ大出力であることが求められている。
自動車に搭載される電動コンプレッサは車載バッテリにより駆動されるため、低電圧で大きな出力を実現する必要がある。このため、電機子のコイルに流れる電流は必然的に大きなものとなり、コイルを形成する導線の電気抵抗が大きいと導線における発熱量が過大になってしまう。
導線の電気抵抗を小さくする場合、導線の断面積を大きくすることが考えられるが、導線の断面積を大きくすると、導線を収容するステータコアのスロットも大きくなるため、ステータコアの径が大きくなってモータが大型化してしまう。逆に、ステータコアの径を増加させることなく導線の断面積およびステータコアのスロットを大きくすると、スロット間のティースの周方向の幅が小さくなってしまい、ティースを通る磁束量が減少してモータの最大出力が低下してしまう。そこで、モータの大型化および出力低下を抑制しつつ当該モータを大電流に対応可能とする様々な技術が提案されている。
例えば、特許文献1では、断面形状が矩形の導線を屈曲させてU字型とし、電機子の各スロットにU字型導線の脚部部分を2本ずつ挿入した上で、これらの導線を直列に接続して電機子のコイルを形成する技術が開示されている。当該電機子では、導線の断面形状が矩形とされることにより、断面形状が円形とされる場合に比べて、所定の断面積を有するスロットに面積効率良く導線を配置することができる(すなわち、導線と導線との間、および、導線とスロット内側面との間の隙間を小さくして占積率を向上しつつ導線を配置することができる)。これにより、モータの大型化および出力低下を抑制しつつ断面積が大きく大電流に対応可能なコイルを有する電機子が形成される。
また、特許文献2の電機子では、ステータコアの各スロット内において、断面形状が矩形の4本の導線が、電機子の中心軸を中心とする径方向に配置される。当該電機子では、スロットの周方向の幅が中心軸から離れるにしたがって大きくなっており、4本の導線の幅を、スロット幅に合わせて、中心軸から離れるにしたがって大きくし、当該4本の導線の径方向の厚さを、中心軸から離れるにしたがって小さくすることにより、スロットの径方向の長さが縮小されてステータコアの径が小さくされる。
一方、特許文献3の直流モータの電機子では、コンミテータに接続されるかんざし状に屈曲させたコイル導体の一方側が丸線形状とされ、他方側が丸線形状を有する部位と同一断面積を有する平角線形状される。一のコイル導体の平角線形状を有する部位は、当該コイル導体の丸線形状を有する部位とは異なるスロットに収容される。ステータコアの各スロットには、一のコイル導体の平角線形状を有する部位、および、他のコイル導体の丸線形状を有する部位の2本が収容されており、平角線形状を有する部位は、長辺が径方向に延在するとともに短辺が周方向に延在する状態で、丸線形状を有する部位の中心軸側に配置される。
特許第3474660号公報 特開2004−159460号公報 特許第2760098号公報
ところで、特許文献1および特許文献2のモータでは、断面形状が矩形の導線のみがスロットに収容されるため、スロットの内側面のコーナー部が略円弧状である場合には、導線を当該内側面に沿わせることができず、占積率が低下してしまう。また、断面形状が矩形の導線は、一般的に、断面形状が円形の導線に比べて曲げ加工が施しにくいため、電機子におけるコイルの形成が複雑化してしまう。一方、特許文献3のコイル導体は、1本の丸線形状の導線のおよそ半分の長さの部位を整形して平角線形状とすることにより形成される。このため、コイルの形成が複雑化してモータの製造コストが増大してしまう。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、モータの電機子において、ティースの幅を縮小することなくコイルの設計の自由度を向上することを目的としており、これにより、コイルの電気抵抗の低減、および、ティースの磁気抵抗の低減のバランスを容易に図ることを目的としている。
請求項1に記載の発明は、電動式のモータであって、電機子を有するステータ部と、前記ステータ部に取り付けられた軸受機構と、前記電機子との間で所定の中心軸を中心とするトルクを発生する界磁用磁石を有するとともに、前記軸受機構を介して前記中心軸を中心に前記ステータ部に対して回転可能に支持されるロータ部とを備え、前記電機子が、前記中心軸を中心として放射状に配置された複数のティースを有するステータコアと、前記複数のティース間の各スロットにおいて前記中心軸に平行に伸びる部位を含む複数の導線の端部を、複数の導電性の端子を介して前記中心軸を中心とする周方向に接続することにより前記複数のティース上に形成されたコイルとを備え、前記複数の導線が、前記各スロットの径方向内側に配置される導線と、前記各スロットの径方向外側に配置される導線と、を備え、前記各スロットの径方向内側に配置される導線の断面積は、前記各スロットの径方向外側に配置される導線の断面積よりも小さい
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータであって、前記各スロットの径方向内側に配置される導線と前記各スロットの径方向外側に配置される導線とが交互に接続されている
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のモータであって、前記複数の導線が、前記各スロットに収容される部位の断面形状が矩形である複数の角形導線と、前記各スロットに収容される部位の断面形状が円形である複数の丸形導線とを備える。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のモータであって、前記各スロットの内側面が、前記丸形導線の外側面に沿う湾曲部を備える。
請求項に記載の発明は、請求項3または4に記載のモータであって、各角形導線が、2つのスロットにそれぞれ収容される前記中心軸に平行に伸びる2つの第1直線部と、前記2つの第1直線部の一方の端部の間において屈曲しつつ前記2つの第1直線部を一体的に接続する第1屈曲部とを備え、各丸形導線が、2つのスロットにそれぞれ収容される前記中心軸に平行に伸びる2つの第2直線部と、前記2つの第2直線部の一方の端部の間において屈曲しつつ前記2つの第2直線部を一体的に接続する第2屈曲部とを備える。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載のモータであって、前記各スロットの断面積が、径方向外側に向かうにつれて、段階的に拡大する
本発明では、ティースの幅を縮小することなくコイルの設計の自由度を向上することができる。請求項2および6では、モータの製造を容易とすることができる。請求項3の発明では、ステータコアの外径を小さくすることができる。請求項4の発明では、ティースの幅を大きくすることができる。請求項5の発明では、導線の断面積の均一性を向上しつつコイルの平均断面積を大きくすることができる。請求項7の発明では、コイル全体における発熱量の分布の均一性を向上することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電動式のモータ1の外観を示す平面図であり、図2は、モータ1を示す縦断面図である。図2では、図1に示すモータ1の中心軸J1を含む面における断面を示しており、また、当該断面よりも手前側および奥側の構成の一部も併せて示している。モータ1は、いわゆるアイドリングストップ(すなわち、車両が停止している際にエンジンを自動的に停止する機構)が搭載された車両等において、冷暖房装置のコンプレッサとして利用される3相交流モータであり、図1および図2に示すように、中心軸J1方向の長さが外径の約2倍である縦長のモータである。
図2に示すように、モータ1はインナーロータ型のモータであり、固定組立体であるステータ部2、回転組立体であるロータ部3、ステータ部2に取り付けられるとともにロータ部3を中心軸J1を中心にステータ部2に対して回転可能に支持する軸受機構4、ロータ部3のステータ部2に対する角度位置を検出する装置であるレゾルバ部5、および、これらの構成を内部に収容する略有底円筒状のハウジング6を備える。以下の説明では、便宜上、中心軸J1に沿ってレゾルバ部5側を上側、ステータ部2およびロータ部3側を下側として説明するが、中心軸J1は必ずしも重力方向と一致する必要はない。
ステータ部2は、ハウジング6の内周面に取り付けられる電機子21を備え、電機子21は、薄板状の珪素鋼板が積層されて形成されたステータコア211を備える。図3は、ステータコア211を示す平面図である。図3に示すように、ステータコア211は、中心軸J1を中心として放射状に配置された複数(本実施の形態では、24本)のティース2111、および、複数のティース2111の中心軸J1と反対側の端部を一体的に保持する略円環状のコアバック2112を備える。
図4は、電機子21のステータコア211、および、ステータコア211に取り付けられる複数(本実施の形態では、48本)の導線212を示す斜視図である。図4に示すように、複数の導線212は、複数のティース2111間の複数(本実施の形態では、24個)のスロット2113において中心軸J1に平行に伸びる部位を有する。複数の導線212は、図5.Aおよび図5.Bに示す角形導線212aおよび丸形導線212bをそれぞれ複数有する。以下の説明では、角形導線212aと丸形導線212bとを区別する必要がない場合には、角形導線212aおよび丸形導線212bをまとめて導線212と呼ぶ。
図5.Aに示すように、角形導線212aは、断面形状が矩形のU字型導線(すなわち、U字型の平角線)であり、図5.Bに示すように、丸形導線212bは、断面形状が円形のU字型導線(すなわち、U字型の丸線)である。本実施の形態では、丸形導線212bの直径は3.16mm以上3.24mm以下とされる。また、本実施の形態では、角形導線212aの断面積は12.3mm以上とされ、丸形導線212bの断面積よりも大きくされる。
図5.Aおよび図5.Bに示すように、角形導線212aおよび丸形導線212bはそれぞれ、ステータコア211の2つの異なるスロット2113(図4参照)にそれぞれ収容されるとともに中心軸J1に平行に伸びる2本の直線部2121、および、2本の直線部2121の中心軸J1方向における下側(すなわち、図2に示すハウジング6の底部側)の端部の間において屈曲しつつ2本の直線部2121の当該端部をステータコア211の下側にて一体的に接続する屈曲部2122を備える。角形導線212aおよび丸形導線212bはそれぞれ、直線状の導線を中央部近傍にて屈曲することによりU字型に成形される。複数の導線212の両端部2123(すなわち、2本の直線部2121の屈曲部2122側とは反対側の端部)は、図4に示すように、ステータコア211の上側(すなわち、ハウジング6の底部とは反対側の開口側)において、ステータコア211の各スロット2113から上向きに突出する。
図6.Aは、ステータコア211および導線212(すなわち、角形導線212aおよび丸形導線212b)を示す断面図である。図6.Aでは、図示の都合上、ステータコア211および導線212の断面を平行斜線を付すことなく示している。図6.Aに示すように、電機子21では、ステータコア211の各スロット2113において、2本の角形導線212aの直線部2121(図5.A参照)と2本の丸形導線212bの直線部2121(図5.B参照)とが中心軸J1を中心とする径方向に配列されており、丸形導線212bは角形導線212aの中心軸J1側に配置されている。
図6.Bは、図6.Aに示すステータコア211および導線212の一部を拡大して示す図である。図6.Bに示すように、角形導線212aのスロット2113に収容される部位の断面は、中心軸J1(図6.A参照)を中心とする径方向に(略)平行な2つの短辺2124、および、2つの短辺2124に略垂直な(すなわち、中心軸J1を中心とする周方向に(略)平行な)2つの長辺2125を備える。また、各スロット2113の中心軸J1側の端部近傍では、スロット2113の内側面(すなわち、当該スロット2113を挟む2つのティース2111の側面)が、最も中心軸J1側に配置された丸形導線212bのスロット2113に収容される部位の外側面に沿うように湾曲している。換言すれば、各スロット2113の内側面は、上記丸形導線212bの外側面に沿う湾曲部2114を備える。
図2に示すように、電機子21は、中心軸J1方向においてステータコア211の上側に配置されて複数のU字型の導線212の端部2123(図4参照)と接続されるバスバーユニット213をさらに備え、バスバーユニット213は、中心軸J1を中心とする略円環状であって中心軸J1方向に積層された6枚の端子台であるバスバープレート2131を備える。以下の説明では、6枚のバスバープレート2131をそれぞれ区別して呼ぶ場合には、バスバーユニット213における下側(すなわち、ステータコア211側)に配置されるものから順に、バスバープレート2131a〜2131fと呼ぶ。
図7.Aないし図7.Fは、バスバープレート2131a〜2131fを示す平面図である。図7.Aないし図7.Fに示すように、各バスバープレート2131(すなわち、バスバープレート2131a〜2131f)は、中心軸J1方向に関して同じ位置にて周方向に配列された複数の導電体の端子であるバスバー2132、および、中心軸J1を中心とする略円環状であって当該複数のバスバー2132が一体的に固定される絶縁体(本実施の形態では、樹脂)の端子保持部であるバスバーホルダ2133を備える。各バスバープレート2131では、複数のバスバー2132が、バスバーホルダ2133の外周縁よりも内側にてバスバーホルダ2133に固定される。
図2に示すバスバーユニット213では、6枚のバスバーホルダ2133にそれぞれ保持されたバスバー群が、中心軸J1方向において互いに異なる位置に配置され、複数の導線212の一部にそれぞれ接続される。電機子21では、6枚のバスバープレート2131の複数のバスバー2132(図7.Aないし図7.F参照)により、複数の導線212の端部2123(図4参照)がステータコア211の上側において周方向に直列に接続されることにより、ステータコア211の複数のティース2111(図3参照)上に(複数の)コイル214が形成される。換言すれば、コイル214は、複数のバスバー2132、および、複数のバスバー2132を介して接続された複数の導線212を備える。
電機子21では、図4に示す複数のティース2111のうち、連続する3本のティース2111に1ターンを巻回する分布巻きにより各コイル214(図2参照)が形成されており、1本の導線212の2本の直線部2121(図5.Aおよび図5.B参照)が挿入される2つのスロット2113の間には、他の導線212の直線部2121が挿入される他の2つのスロット2113が挟まれる。本実施の形態では、各コイル214のターン数は2とされ、それぞれ1本の角形導線212aおよび丸形導線212b(図5.Aおよび図5.B参照)が接続されることにより形成される。電機子21では、複数の角形導線212aおよび複数の丸形導線212bが交互に接続されてコイル214が形成されており、コイル214はバスバーユニット213(図2参照)を介して外部電源と接続される。
図7.Aないし図7.Fに示すバスバープレート2131a〜2131fの外径(すなわち、各バスバープレートに外接する仮想円の直径)はそれぞれ、ステータコア211(図3参照)の外径よりも小さいため、複数のバスバー2132、および、各バスバー2132の導線との接合部2132aは、ステータコア211の外周縁よりも内側(すなわち、中心軸J1側)に配置される。したがって、複数の導線212と複数のバスバー2132の接合部2132aとは、ステータコア211の外周縁よりも中心軸J1側において接合される。本実施の形態では、バスバープレート2131a〜2131fの複数のバスバー2132と導線212との接合はTIG溶接により行われる。
図2に示すロータ部3は、中心軸J1を中心とするシャフト31、シャフト31の周囲に圧入等により取り付けられた略円筒状のロータコア32、ロータコア32に保持されてそれぞれが中心軸J1に平行に伸びる薄板状の永久磁石である複数の界磁用磁石33、および、ロータコア32の中心軸J1方向の両端面を覆う略円板状のロータカバー34を備える。ロータコア32は、薄板状の磁性体の鋼板(すなわち、電磁鋼板)が中心軸J1方向に積層されて形成されており、その外周面は電機子21と対向する。また、ロータカバー34は、非磁性体(例えば、樹脂やアルミニウム)により形成されており、ボルト等によりロータコア32に固定されて界磁用磁石33の中心軸J1方向の移動を規制する。モータ1では、中心軸J1を中心とする環状の電機子21の中心軸J1側に界磁用磁石33が配置されており、電機子21と界磁用磁石33との間で中心軸J1を中心とする回転力(トルク)を発生する。
図8.Aは、ロータコア32および界磁用磁石33を示す平面図である。図8.Aに示すように、ロータコア32には、中心軸J1に平行であってロータコア32を貫通する複数(本実施の形態では、16個)の磁石保持穴321が形成されており、当該複数の磁石保持穴321のそれぞれに薄板状の界磁用磁石33が挿入されることにより、複数の界磁用磁石33が、ロータコア32の外周面よりも中心軸J1側において中心軸J1を中心とする円周上に配置される。本実施の形態では、1個の磁石保持穴321に挿入される界磁用磁石33が中心軸J1方向に4分割されている。以下の説明では、1個の磁石保持穴321に挿入される4分割された界磁用磁石33をまとめて1個の界磁用磁石33として取り扱う。16個の界磁用磁石33は、それぞれの主面をロータコア32の外周面側(すなわち、図2に示す電機子21側)に向けて配列される。
ロータ部3では、ロータコア32の外周面に向けて開いたV字状に配置される隣接する2つの界磁用磁石33において、電機子21に対向する磁極の極性が等しくされ(以下、「同極配置」と呼ぶ。)、当該2つの界磁用磁石33により1つのポールが形成される。換言すれば、複数の界磁用磁石33において、電機子21に対向する磁極の極性が、中心軸J1を中心とする周方向において2個ずつ変更される。本実施の形態では、ロータ部3のポール数は8とされる。
ロータコア32では、電機子21に対向する磁極の極性が互いに異なる(以下、「異極配置」と呼ぶ。)とともに隣接する1対の界磁用磁石33(以下、「界磁用磁石対」という。)の間の部位322(すなわち、中心軸J1に向けて開いたV字状に配置される隣接する界磁用磁石対の中心軸J1から遠い側の端部の間の部位)に、当該界磁用磁石対が挿入される2つの磁石保持穴321から独立した穴部323が形成される。中心軸J1に平行に伸びる穴部323は、異極配置された複数の界磁用磁石対の間(すなわち、ロータ部3のポール間)に1つずつ形成されるため、本実施の形態では、8個の穴部323が、中心軸J1を中心とする円周上に等ピッチにて配列される。8個の穴部323の形状は全て等しく、また、隣接する2つの磁石保持穴321に対する相対位置も等しい。
モータ1のロータコア32では、異極配置された界磁用磁石33間の部位322に穴部323が形成されることにより、当該部位322における磁気抵抗が増大する。これにより、異極配置された界磁用磁石33間における磁気短絡(いわゆる、磁束漏れ)が抑制され、モータ1の効率が向上される。このように、モータ1では、ロータコア32の穴部323が形成された部位322が、いわゆるフラックスバリアの役割を果たす。以下の説明では、部位322を「フラックスバリア部322」といい、穴部323を「フラックスバリア穴323」という。
図8.Bは、ロータコア32の1つのフラックスバリア穴323近傍を拡大して示す図である。図8.Bに示すように、フラックスバリア穴323は、異極配置された界磁用磁石対の間のフラックスバリア部322において、周方向両側の2つの界磁用磁石33の最近接部を結ぶ面333(すなわち、2つの界磁用磁石33の中心軸J1(図8.A参照)側の主面331の互いに対向するエッジを結ぶ面333であり、図8.B中に二点鎖線にて示す。)と、ロータコア32の外周面との間に形成され、ロータコア32を中心軸J1方向に貫通する。フラックスバリア穴323の断面形状は略三角形であり、中心軸J1方向において一定である。
磁石保持穴321のフラックスバリア穴323側の端部では、当該磁石保持穴321に保持される界磁用磁石33の側面332から、隣接するフラックスバリア穴323に向かって広がる隙間324が設けられる。また、磁石保持穴321のフラックスバリア穴323とは反対側の端部(すなわち、同極配置される隣接する2つの界磁用磁石33の互いに対向する側の端部)では、磁石保持穴321の内側面と当該磁石保持穴321に保持される界磁用磁石33の側面332との間に隙間325が設けられる。
隙間324および隙間325はそれぞれ、界磁用磁石33の主面331に略垂直な2つの側面332のおよそ半分と対向する。また、界磁用磁石33の各側面332の残り半分は磁石保持穴321の内側面と当接しており、これにより、磁石保持穴321内における界磁用磁石33の周方向の動きが規制される。
各フラックスバリア穴323の略三角形状の断面は、ロータコア32の外周面に略平行な辺、および、各フラックスバリア穴323に隣接する2つの界磁用磁石33の互いに対向する側面332に略平行な2辺を有する。各フラックスバリア穴323とロータコア32の外周面との間の最短距離D1、および、各フラックスバリア穴323に隣接する2つの磁石保持穴321と各フラックスバリア穴323との間のそれぞれの最短距離D2,D3は等しくされる。
軸受機構4は、図2に示すように、ロータ部3のロータコア32の上側および下側においてシャフト31に取り付けられる上部ベアリング41および下部ベアリング42、並びに、上部ベアリング41が収容されるとともにハウジング6に固定されるベアリングホルダ43を備える。下部ベアリング42は、ハウジング6の底部中央に設けられた円筒状の側壁を有する収容部の内部に収容される。
次に、モータ1の製造の流れについて説明する。図9は、モータ1の製造の流れを示す図である。また、図10.Aないし図10.Cは、製造途上のモータ1を示す正面図であり、図11.Aおよび図11.Bは、製造途上のモータ1を示す平面図である。
モータ1が製造される際には、まず、図3に示すステータコア211の中心軸J1方向の両側から、樹脂等の絶縁体により形成されたインシュレータが挿入されてステータコア211に装着されることにより、複数のティース2111の側面および上下面、並びに、コアバック2112の上下面が絶縁体により被覆される。続いて、ステータコア211の複数のスロット2113に、複数の導線212のそれぞれの2本の直線部2121(図5.Aおよび図5.B参照)がステータコア211の下側から挿入され、図4に示すように各導線212の端部2123がステータコア211の上側に突出した状態とされる(ステップS11)。各導線212の両端部2123では、導線212の表面を被覆する厚さ数μmの絶縁体(例えば、ポリイミドアミド)の膜が予め除去されて側面に導電部が露出しており、当該両端部2123は、導電体であるバスバー2132の接合部2132a(図7.Aないし図7.F参照)と接合される接合部とされる。
導線212の挿入が終了すると、図7.Aに示すバスバープレート2131aが、図10.Aに示すように、ステータコア211の上側(すなわち、複数の導線212の端部2123側)に配置され(ステップS12)、図11.Aに示すように、バスバープレート2131aの複数のバスバー2132の接合部2132aに、複数の導線212の一部(すなわち、バスバープレート2131aと接合される導線群)の端部2123(図10.A参照)がそれぞれ嵌合される。そして、バスバー2132の接合部2132aと導線212の端部2123との各組み合わせに対してTIG溶接が行われ、バスバープレート2131aの複数のバスバー2132と複数の導線212の一部とが接合される(ステップS13)。
次に、図7.Bに示すバスバープレート2131bが、図10.Bに示すように、ステータコア211上に配置されたバスバープレート2131a上に重ねられ(ステップS14)、図11.Bに示すように、バスバープレート2131bの複数のバスバー2132の接合部2132aに、複数の導線212の一部(すなわち、バスバープレート2131bと接合される導線群)がそれぞれ嵌合される。バスバープレート2131bの複数のバスバー2132は、バスバープレート2131aの複数のバスバー2132のステータコア211とは反対側において、バスバープレート2131aの複数のバスバー2132の一部と中心軸J1方向に関して重なるように配置される。
ここで、バスバープレート2131aおよびバスバープレート2131aの複数のバスバー2132を第1端子台および第1端子と捉え、バスバープレート2131bおよびバスバープレート2131bの複数のバスバー2132を第2端子台および第2端子と捉えた場合、モータ1では、第2端子台が第1端子台上に重ねられ、複数の第2端子が、中心軸J1方向に関して複数の第1端子の一部と重なっている。
バスバープレート2131bでは、バスバープレート2131aの接合と同様に、バスバー2132の接合部2132aと導線212の端部2123との各組み合わせに対してTIG溶接が行われ、バスバープレート2131bの複数のバスバー2132と複数の導線212の一部とが接合される(ステップS15)。
以下、同様に、全てのバスバープレート2131が導線212と接合されるまで(ステップS16)、次のバスバープレート2131を接合済みのバスバープレート2131上に重ねて当該バスバープレート2131のバスバー2132と複数の導線212の一部とをTIG溶接により接合する工程が繰り返され(ステップS14〜S16)、図10.Cに示すように、バスバーユニット213(すなわち、ステータコア211上に積層された6枚のバスバープレート2131)を有する電機子21が形成される。バスバーユニット213では、各バスバープレート2131の複数のバスバー2132(図7.Aないし図7.F参照)が、他のバスバープレート2131の複数のバスバー2132の一部と中心軸J1方向において重なる。
全ての(本実施の形態では、6枚の)バスバープレート2131が導線212と接合されて電機子21の製造が終了すると、加熱されたハウジング6(図2参照)に対して、電機子21が複数の導線212の屈曲部2122側から挿入され、焼き嵌めにより電機子21がハウジング6の内部に固定される(ステップS17)。続いて、略円環板状のコイルカバーがハウジング6の内部に取り付けられ、電機子21のバスバーユニット213の上側が覆われる。
次に、図2に示すロータ部3、並びに、ロータ部3のシャフト31に取り付けられた上部ベアリング41および下部ベアリング42が、ハウジング6内部の電機子21の内側(すなわち、中心軸J1側)に挿入される(ステップS18)。ロータ部3の組み立て、並びに、シャフト31への上部ベアリング41および下部ベアリング42の取り付けは、上述の電機子21の組み立て(ステップS11〜S16)とは独立して、電機子21の組み立てよりも前または後に、あるいは、電機子21の組み立てと並行して行われる。
ロータ部3が電機子21の内側に挿入されると、ベアリングホルダ43が電機子21の上側(すなわち、ハウジング6の開口側)においてハウジング6に固定され(ステップS19)、その後、ベアリングホルダ43の上側においてレゾルバ部5がハウジング6に固定されることにより、モータ1の製造が終了する(ステップS20)。
以上に説明したように、モータ1の電機子21では、ステータコア211の各スロット2113に、断面形状が矩形である角形導線212aの直線部2121、および、断面形状が円形である丸形導線212bの直線部2121が収容される。このため、スロット2113の形状に合わせて導線212をスロット2113内において様々に配置することができる。これにより、スロット2113の幅(すなわち、隣接する2本のティース2111の互いに対向する側面間の距離)を拡大することなく、換言すれば、ティース2111の幅を縮小することなく、コイル214の設計の自由度を向上することができる。その結果、コイル214の電気抵抗の低減、および、ティース2111の磁気抵抗の低減のバランスを容易に図ることができる。
車両の冷暖房装置のコンプレッサとして利用されるモータでは、低電圧かつ大出力が要求されることにより、電機子のコイルを形成する導線の断面積が大きくなり、コイルの設計に様々な制約が課される。本実施の形態に係るモータ1は、上述のように、ティース2111の幅を縮小することなくコイル214の設計の自由度を向上することができるため、車両の冷暖房装置のコンプレッサとして特に好ましく利用することができる。また、車両の冷暖房装置のコンプレッサとしては、安全性を向上し、熱減磁を小さくするという観点から、電機子の内側に配置されたロータコアに永久磁石が埋め込まれたIPM(interior permanent magnet(埋込磁石))モータが利用されており、モータ1の構造は、このようなIPMモータに好ましく適用される。
ステータコア211の各スロット2113では、径方向外側(すなわち、中心軸J1から遠い側)のスロット2113の幅が、径方向内側のスロット2113の幅よりも大きくなっているため、スロット2113の径方向外側の領域には、断面積が比較的大きい導線212が配置される。電機子21では、断面積が大きいものが比較的入手しやすい角形導線212aを丸形導線212bよりも径方向外側に配列することにより、モータの製造を容易とすることができるとともにモータの製造に係るコストを低減することができる。
電機子21では、また、角形導線212aのスロット2113に収容される部位の断面が、径方向に略平行な短辺2124と周方向に略平行な長辺2125とを有する略矩形状とされることにより、角形導線の断面が略正方形状とされる場合等に比べて、スロット2113の径方向の大きさを小さくすることができる。これにより、ステータコア211の外径を小さくすることができ、モータ1の外径を小型化することができる。さらには、スロット2113の内側面が、最も中心軸J1側に配置された丸形導線212bの外側面に沿うように湾曲していることにより、当該丸形導線212bの近傍においてティース2111の幅を大きくすることができ、ティース2111の磁気抵抗を低減することができる。
モータ1では、複数の角形導線212aと、角形導線212aよりも断面積が小さい複数の丸形導線212bとが交互に接続されているため、コイル214全体において、導線212の断面積の分布を均一化することができる。その結果、丸形導線212bにて発生した角形導線212aよりも高温の熱を隣接する角形導線212aへと逃がすことができ、コイル214全体における発熱量の分布の均一性を向上することができる。
また、モータ1では、2本の直線部2121を有するU字型の導線212を用いてコイル214を形成することにより、直線状の(すなわち、I字型の)導線を用いてコイルを形成する場合に比べて、バスバー2132と導線212との接合回数を低減することができ、また、バスバー2132との接合前の導線212をスロット2113内に挿入した状態で容易に保持することができる。その結果、電機子21およびモータ1の製造を容易とすることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係るモータについて説明する。図12は、第2の実施の形態に係るモータの電機子21aの一部を示す断面図である。図12では、電機子21aのステータコア211および複数の導線(すなわち、角形導線212aおよび丸形導線212b)の断面を、図示の都合上、平行斜線を付すことなく示している。
図12に示すように、電機子21aでは、ステータコア211の各スロット2113において、2本の角形導線212aの直線部2121(図5.A参照)と2本の丸形導線212bの直線部2121(図5.B参照)とが中心軸J1を中心とする径方向に配列されており、角形導線212aは丸形導線212bの中心軸J1側に配置されている。第2の実施の形態に係るモータのその他の構成は図1ないし図8.Bと同様であり、以下の説明において同符号を付す。また、当該モータの製造の流れも、第1の実施の形態と同様である。
電機子21aでは、角形導線212aのスロット2113に収容される部位の断面が、中心軸J1を中心とする径方向に略平行な2つの長辺2125、および、2つの長辺2125に略垂直な(すなわち、中心軸J1を中心とする径方向に略平行な)2つの短辺2124を備える。本実施の形態では、角形導線212aの断面積が、丸形導線212bの断面積以下とされる。
電機子21aでは、第1の実施の形態と同様に、ステータコア211の各スロット2113に、断面形状が矩形である角形導線212aの直線部2121、および、断面形状が円形である丸形導線212bの直線部2121が収容される。このため、スロット2113の形状に合わせて導線をスロット2113内において様々に配置することができ、これにより、ティース2111の幅を縮小することなく、コイル214(図2参照)の設計の自由度を向上することができる。その結果、コイル214の電気抵抗の低減、および、ティース2111の磁気抵抗の低減のバランスを容易に図ることができる。
電機子21aでは、特に、幅が小さくなるスロット2113の径方向内側(すなわち、中心軸J1側)の領域に、丸形導線212bに比べてスペース効率が良い角形導線212aを配置することにより、スロット2113の径方向内側の領域に配置される導線の断面積と径方向外側の領域に配置される導線の断面積との差を小さくする(または、両断面積を等しくする)ことができる。その結果、導線の断面積の均一性を向上しつつコイル214の平均断面積を大きくすることができ、モータの性能を向上することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
第1の実施の形態に係るモータ1の電機子21では、角形導線212aの断面積は、必ずしも丸形導線212bの断面積よりも大きくされる必要はなく、例えば、角形導線212aおよび丸形導線212bの断面積が等しくされてもよい。また、第2の実施の形態に係る電機子21aでは、角形導線212aの断面積が丸形導線212bの断面積よりも大きくされてもよい。
角形導線212aでは、ステータコア211の各スロット2113に収容される部位である直線部2121の断面形状が矩形であれば、屈曲部2122の断面形状は、必ずしも矩形とされる必要はない。また、丸形導線212bでも同様に、各スロット2113に収容される部位である直線部2121の断面形状が円形であれば、屈曲部2122の断面形状は、必ずしも円形とされる必要はない。ただし、角形導線212aおよび丸形導線212bにおいて、直線部2121および屈曲部2122の断面形状を同一とすることにより、各導線の製造を簡素化することができる。
上記実施の形態に係る電機子では、コイル214は必ずしも分布巻きとされる必要はなく、必ずしも角形導線212aおよび丸形導線212bが交互に接続される必要もない。また、導線212をU字型にするための屈曲部2122の形成が困難である場合等、直線状の角形導線および直線状の丸形導線をステータコア211の上下にて接続することによりコイルが形成されてもよい。
上記実施の形態に係るモータは、必ずしも界磁用磁石33が電機子の内側に配置されたインナーロータ型である必要はなく、界磁用磁石33が電機子の外側に配置されたアウターロータ型であってもよい。また、モータは、車両の冷暖房装置のコンプレッサ以外に、いわゆるハイブリッドカー(すなわち、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関と電動式モータの双方により駆動される車両)や電気自動車等の車両の駆動源として利用されてもよく、その他、様々な装置やその駆動源として利用されてよい。
第1の実施の形態に係るモータの平面図である。 モータの縦断面図である。 ステータコアの平面図である。 ステータコアおよび導線の斜視図である。 角形導線の斜視図である。 丸角形導線の斜視図である。 ステータコアおよび導線の断面図である。 1つのスロットを拡大して示す図である。 バスバープレートの平面図である。 バスバープレートの平面図である。 バスバープレートの平面図である。 バスバープレートの平面図である。 バスバープレートの平面図である。 バスバープレートの平面図である。 ロータコアおよび界磁用磁石の平面図である。 フラックスバリア穴近傍を拡大して示す図である。 モータの製造の流れを示す図である。 製造途上のモータを示す正面図である。 製造途上のモータを示す正面図である。 製造途上のモータを示す正面図である。 製造途上のモータを示す平面図である。 製造途上のモータを示す平面図である。 第2の実施の形態に係るモータの電機子の一部を示す断面図である。
符号の説明
1 モータ
2 ステータ部
3 ロータ部
4 軸受機構
21,21a 電機子
33 界磁用磁石
211 ステータコア
212 導線
212a 角形導線
212b 丸形導線
214 コイル
2111 ティース
2113 スロット
2114 湾曲部
2121 直線部
2122 屈曲部
2123 端部
2124 短辺
2125 長辺
2132 バスバー
J1 中心軸

Claims (6)

  1. 電動式のモータであって、
    電機子を有するステータ部と、
    前記ステータ部に取り付けられた軸受機構と、
    前記電機子との間で所定の中心軸を中心とするトルクを発生する界磁用磁石を有するとともに、前記軸受機構を介して前記中心軸を中心に前記ステータ部に対して回転可能に支持されるロータ部と、
    を備え、
    前記電機子が、
    前記中心軸を中心として放射状に配置された複数のティースを有するステータコアと、
    前記複数のティース間の各スロットにおいて前記中心軸に平行に伸びる部位を含む複数の導線の端部を、複数の導電性の端子を介して前記中心軸を中心とする周方向に接続することにより前記複数のティース上に形成されたコイルと、
    を備え、
    前記複数の導線が、
    前記各スロットの径方向内側に配置される導線と、
    前記各スロットの径方向外側に配置される導線と、
    を備え、
    前記各スロットの径方向内側に配置される導線の断面積は、前記各スロットの径方向外側に配置される導線の断面積よりも小さいことを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータであって、
    前記各スロットの径方向内側に配置される導線と前記各スロットの径方向外側に配置される導線とが交互に接続されていることを特徴とするモータ
  3. 請求項1または2に記載のモータであって、
    前記複数の導線が、
    前記各スロットに収容される部位の断面形状が矩形である複数の角形導線と、
    前記各スロットに収容される部位の断面形状が円形である複数の丸形導線と、
    を備えることを特徴とするモータ。
  4. 請求項3に記載のモータであって、
    前記各スロットの内側面が、前記丸形導線の外側面に沿う湾曲部を備えることを特徴とするモータ。
  5. 請求項3または4に記載のモータであって、
    各角形導線が、
    2つのスロットにそれぞれ収容される前記中心軸に平行に伸びる2つの第1直線部と、
    前記2つの第1直線部の一方の端部の間において屈曲しつつ前記2つの第1直線部を一体的に接続する第1屈曲部と、
    を備え、
    各丸形導線が、
    2つのスロットにそれぞれ収容される前記中心軸に平行に伸びる2つの第2直線部と、
    前記2つの第2直線部の一方の端部の間において屈曲しつつ前記2つの第2直線部を一体的に接続する第2屈曲部と、を備えることを特徴とするモータ。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載のモータであって、
    前記各スロットの断面積が、径方向外側に向かうにつれて、段階的に拡大することを特徴とするモータ。
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