JP2008148481A - 導線、電機子およびモータ、並びに、端子への導線接続方法 - Google Patents

導線、電機子およびモータ、並びに、端子への導線接続方法 Download PDF

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Abstract

【課題】導線の取り扱いを容易とし、また、導線と端子との接続を容易とする。
【解決手段】モータの電機子では、U字型の角形導線212aがコイルの形成に用いられる。角形導線212aは、断面形状が矩形の角形線部2127、および、角形線部2127の端面2128の外周縁よりも内側から突出する円錐台状の接合端部2126を備える。これにより、角形導線212aとバスバー2132との接続において、バスバー2132の切欠部2132bに接合端部2126が挿入される際に、接合端部2126がバスバー2132等に引っかかることを防止して角形導線212aの取り扱いを容易とすることができる。また、バスバー2132の接合部2132aが角形線部2127の端面2128に当接することにより、バスバー2132の角形導線212aに対する位置決めを容易に行うことができ、角形導線212aとバスバー2132との接続を容易とすることができる。
【選択図】図13

Description

本発明は、導線、当該導線を用いた電機子、および、当該電機子を備えるモータ、並びに、端子への導線接続方法に関する。
近年、省エネルギーや排気ガス問題の改善等の環境負荷低減を目的とした車両の開発が盛んに行われている。このような車両に搭載される環境負荷を低減する機構の1つとして、車両が停止している際にエンジンを自動的に停止することにより、エンジンから排出される二酸化炭素の量を減らすアイドリングストップが知られている。ここで、車両の冷暖房装置において、コンプレッサがエンジンにより駆動される場合、アイドリングストップによりエンジンが停止されることにより冷暖房装置も停止してしまう。そこで、冷暖房装置のコンプレッサを電動式とし、当該コンプレッサを車載バッテリーにより駆動することにより、エンジンの停止中であっても冷暖房装置を駆動することが可能となる。このような車載の電動コンプレッサには高い信頼性が求められるため、電機子の内側に配置されたロータコアに永久磁石が埋め込まれたIPM(interior permanent magnet(埋込磁石))モータ等が当該コンプレッサとして利用されることが好ましい。また、車内スペースの確保や燃費の改善、排気ガスの削減等の観点から、当該モータは小型かつ大出力であることが求められている。
自動車に搭載される電動コンプレッサは、比較的低電圧の車載バッテリにより大きな出力を実現することが要求されるため、電機子のコイルに流れる電流は必然的に大きなものとなる。そこで、このようなモータでは、コイルからの発熱量が過大になることを防止するために、断面積が大きく電気抵抗が小さい平角線(すなわち、断面形状が矩形の導線)がコイルの形成に用いられる。
ところで、平角線をステータコアのティースに巻回することは困難であるため、例えば、特許文献1の遊星歯車式減速機内蔵スタータでは、U字状コイル要素の2つの挿入部(脚部)を、電機子の2つのスロットに中心軸方向に沿って挿入し、当該2つの挿入部の端部である第1エンド部を整流子のライザの溝に接続することにより一重のコイルが形成される。当該U字状コイル要素では、外径がスロットの幅より大きい丸線の素線の一部を加圧成形することにより矩形断面の2つの挿入部が形成され、2つの挿入部を接続する第2エンド部の断面形状が素線と同様の円形とされる。また、各挿入部の第1エンド部の断面形状は、素線を加圧成形した矩形とされる場合もあり、素線同様の円形とされる場合もある。
特許文献2の整流子型回転電機でも、特許文献1と同様に、U字状の電機子コイルのスロット挿入部の断面形状が正方形とされ、スロット挿入部を接続するコイルエンドの断面形状が円形とされる。また、各スロット挿入部の端部である線端部の断面形状も円形とされ、線端部の直径はスロット挿入部の断面の一辺の長さ以下とされる。
特開平4−244752号公報 特開平6−141496号公報
ところで、特許文献1のU字状コイル要素では、各挿入部の端部である第1エンド部が円柱状とされるため、第1エンド部をライザの溝に挿入する際に、第1エンド部が溝の周囲の部分に引っかかってしまい、コイル要素の取り扱いが困難となってしまう恐れがある。特許文献2の電機子コイルでも同様に、スロット挿入部の端部である線端部が円柱状とされるため、コイル要素の取り扱いが困難となってしまう恐れがある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、導線の取り扱いを容易とすることを主な目的としており、また、導線と端子との接続を容易とすることも目的としている。
請求項1に記載の発明は、導線であって、断面形状が矩形の角形線部と、前記角形線部の一の端面の外周縁よりも内側から突出するとともに前記端面から離れるに従って直径が漸次減少する円錐台状であり、端子への接合に利用される接合端部とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の導線であって、前記角形線部の側面が絶縁体により被覆されており、前記接合端部の側面に導電体が露出している。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の導線であって、前記接合端部が、断面が矩形であって側面が絶縁体により被覆された導線部材の端部を切削することにより形成される。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の導線であって、前記角形線部の前記端面とは反対側の端面に前記接合端部と同様のもう1つの接合端部をさらに備える。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の導線であって、前記角形線部が、屈曲部と、前記屈曲部の両側から前記接合端部および前記もう1つの接合端部に向かう互いに平行な2つの直線部とを備える。
請求項6に記載の発明は、電動式モータの電機子であって、所定の中心軸を中心として放射状に配置された複数のティースを有するステータコアと、前記複数のティース上に形成されたコイルとを備え、請求項5に記載の複数の導線の複数の直線部が、前記複数のティースの間に収容され、前記複数の直線部の端部に設けられた複数の接合端部を複数の端子を介して前記中心軸を中心とする周方向に接続することにより、前記コイルが形成される。
請求項7に記載の発明は、電動式のモータであって、請求項6に記載の電機子を有するステータ部と、前記ステータ部に取り付けられた軸受機構と、前記電機子との間で前記中心軸を中心とするトルクを発生する界磁用磁石を有するとともに、前記軸受機構を介して前記中心軸を中心に前記ステータ部に対して回転可能に支持されるロータ部とを備える。
請求項8に記載の発明は、端子への導線接続方法であって、a)断面形状が矩形の角形線部、および、前記角形線部の一の端面の外周縁よりも内側から突出する円柱状、または、前記角形線部の前記端面の外周縁よりも内側から突出するとともに前記端面から離れるに従って直径が漸次減少する円錐台状の接合端部を備える導線を準備する工程と、b)端子に形成された穴部または切欠部に前記導線の前記接合端部を挿入し、前記穴部または前記切欠部の周囲の部位を前記角形線部の前記端面に当接させる工程と、c)導電体が露出している前記接合端部の側面を前記端子に接合する工程とを備える。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の端子への導線接続方法であって、前記穴部または前記切欠部の内側面が少なくとも円筒面の一部を備え、前記接合端部が円錐台状である。
請求項10に記載の発明は、請求項8または9に記載の端子への導線接続方法であって、前記c)工程において、前記接合端部と前記端子とが溶接により接合される。
請求項11に記載の発明は、請求項8ないし10のいずれかに記載の端子への導線接続方法であって、前記a)工程において、断面が矩形であって側面が絶縁体により被覆された導線部材の端部を切削することにより前記接合端部が形成される。
本発明では、導線の取り扱いを容易とすることができる。請求項4および12の発明では、導線の製造を容易とすることができる。請求項5の発明では、導線の取り扱いをより容易とすることができる。請求項9の発明では、導線と端子との接続を容易とすることができる。請求項10および11の発明では、導線と端子とを強固に接合することができる。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る電動式のモータ1の外観を示す平面図であり、図2は、モータ1を示す縦断面図である。図2では、図1に示すモータ1の中心軸J1を含む面における断面を示しており、また、当該断面よりも手前側および奥側の構成の一部も併せて示している。モータ1は、いわゆるアイドリングストップ(すなわち、車両が停止している際にエンジンを自動的に停止する機構)が搭載された車両等において、冷暖房装置のコンプレッサとして利用される3相交流モータであり、図1および図2に示すように、中心軸J1方向の長さが外径の約2倍である縦長のモータである。
図2に示すように、モータ1はインナーロータ型のモータであり、固定組立体であるステータ部2、回転組立体であるロータ部3、ステータ部2に取り付けられるとともにロータ部3を中心軸J1を中心にステータ部2に対して回転可能に支持する軸受機構4、ロータ部3のステータ部2に対する角度位置を検出する装置であるレゾルバ部5、および、これらの構成を内部に収容する略有底円筒状のハウジング6を備える。以下の説明では、便宜上、中心軸J1に沿ってレゾルバ部5側を上側、ステータ部2およびロータ部3側を下側として説明するが、中心軸J1は必ずしも重力方向と一致する必要はない。
ステータ部2は、ハウジング6の内周面に取り付けられる電機子21を備え、電機子21は、薄板状の珪素鋼板が積層されて形成されたステータコア211を備える。図3は、ステータコア211を示す平面図である。図3に示すように、ステータコア211は、中心軸J1を中心として放射状に配置された複数(本実施の形態では、24本)のティース2111、および、複数のティース2111の中心軸J1と反対側の端部を一体的に保持する略円環状のコアバック2112を備える。
図4は、電機子21のステータコア211、および、ステータコア211に取り付けられる複数(本実施の形態では、48本)の導線212を示す斜視図である。図4に示すように、複数の導線212は、複数のティース2111間の複数(本実施の形態では、24個)のスロット2113において中心軸J1に平行に伸びる部位を有する。複数の導線212は、図5.Aおよび図5.Bに示す角形導線212aおよび丸形導線212bをそれぞれ複数有する。以下の説明では、角形導線212aと丸形導線212bとを区別する必要がない場合には、角形導線212aおよび丸形導線212bをまとめて導線212と呼ぶ。なお、後述するように、角形導線212aの両端部の断面形状は円形とされるが、図4では、角形導線212aの両端部を、断面形状が矩形であるものとして簡略化して描いている(図11.Aないし図11.Cにおいても同様)。
図5.Aに示すように、角形導線212aは、断面形状が矩形のU字型導線(すなわち、U字型の平角線)であり、図5.Bに示すように、丸形導線212bは、断面形状が円形のU字型導線(すなわち、U字型の丸線)である。本実施の形態では、丸形導線212bの直径は3.16mm以上3.24mm以下とされる。また、本実施の形態では、角形導線212aの断面積は12.3mm以上とされ、丸形導線212bの断面積よりも大きくされる。
図5.Aおよび図5.Bに示すように、角形導線212aおよび丸形導線212bはそれぞれ、ステータコア211の2つの異なるスロット2113(図4参照)にそれぞれ収容されるとともに中心軸J1に平行に伸びる2本の直線部2121、および、2本の直線部2121の中心軸J1方向における下側(すなわち、図2に示すハウジング6の底部側)の端部の間において屈曲しつつ2本の直線部2121の当該端部をステータコア211の下側にて一体的に接続する屈曲部2122を備える。角形導線212aおよび丸形導線212bはそれぞれ、直線状の導線を中央部近傍にて屈曲することによりU字型に成形される。
複数の導線212の両端部2123(すなわち、2本の直線部2121の屈曲部2122側とは反対側の端部)は、図4に示すように、ステータコア211の上側(すなわち、ハウジング6の底部とは反対側の開口側)において、ステータコア211の各スロット2113から上向きに突出する。各導線212の両端部2123(すなわち、丸形導線212bの端部2123、および、後述する角形導線212aの接合端部2126)では、導線212の表面を被覆する厚さ数μmの絶縁体(例えば、ポリイミドアミド)の膜が予め除去されて側面に導電体が露出しており、当該両端部2123は、後述するバスバー2132の接合部2132a(図9.Aないし図9.F参照)と接合される接合部とされる。
図6は、角形導線212aの一部を拡大して示す斜視図であり、図6では、角形導線212aの一方の端部2123近傍のみを示している。角形導線212aの他方の端部2123近傍の形状も、図6に示す形状と同様とされる。
角形導線212aの両端部2123はそれぞれ、図6に示すように、側面に導電体が露出している略円柱状の(すなわち、断面形状が円形である)部位2126を備え、当該部位2126は後述する各バスバープレート2131の導電性の端子であるバスバー2132にTIG溶接により接合される。以下の説明では、バスバー2132への接合に利用される部位2126を、「接合端部2126」という。また、角形導線212aの接合端部2126以外の部位2127(すなわち、断面形状が矩形の部位)を、「角形線部2127」という。角形線部2127の側面は絶縁体の膜により被覆されている。
角形導線212aでは、図6に示すように、一の接合端部2126が、角形線部2127の一の端面2128の外周縁よりも内側からから突出しており、当該接合端部2126と同様のもう1つの接合端部が、角形線部2127の端面2128とは反対側の端面に設けられる。換言すれば、角形導線212aでは、角形線部2127が屈曲部2122、および、屈曲部2122の両側から2つの接合端部2126に向かう互いに平行な2本の直線部2121を備え、各直線部2121の端部には接合端部2126が設けられている。
各接合端部2126は、角形線部2127の接合端部2126側の端面2128から離れるに従って直径が漸次減少する円錐台状であり、接合端部2126の角形線部2127側の外周縁は、角形線部2127の外周縁よりも内側に位置する。したがって、接合端部2126の伸びる方向のいずれの位置においても、接合端部2126の伸びる方向に垂直な断面(円形断面)は、角形線部2127の伸びる方向に垂直な断面(矩形断面)よりも小さくなる。接合端部2126は、断面形状が矩形の(すなわち、角形線部2127と同形状の断面を有する)導線部材の端部が切削され、当該端部の側面を被覆する絶縁体の膜と共に当該端部の角部が除去されることにより形成される。
図7.Aは、ステータコア211および導線212(すなわち、角形導線212aおよび丸形導線212b)を示す断面図である。図7.Aでは、図示の都合上、ステータコア211および導線212の断面を平行斜線を付すことなく示している。図7.Aに示すように、電機子21では、ステータコア211の各スロット2113において、2本の角形導線212aの直線部2121(図5.A参照)と2本の丸形導線212bの直線部2121(図5.B参照)とが中心軸J1を中心とする径方向に配列されており、丸形導線212bは角形導線212aの中心軸J1側に配置されている。
図7.Bは、図7.Aに示すステータコア211および導線212の一部を拡大して示す図である。図7.Bに示すように、角形導線212aのスロット2113に収容される部位の断面は、中心軸J1(図7.A参照)を中心とする径方向に(略)平行な2つの短辺2124、および、2つの短辺2124に略垂直な(すなわち、中心軸J1を中心とする周方向に(略)平行な)2つの長辺2125を備える。また、各スロット2113の中心軸J1側の端部近傍では、スロット2113の内側面(すなわち、当該スロット2113を挟む2つのティース2111の側面)が、最も中心軸J1側に配置された丸形導線212bのスロット2113に収容される部位の外側面に沿うように湾曲している。換言すれば、各スロット2113の内側面は、上記丸形導線212bの外側面に沿う湾曲部2114を備える。
図2に示すように、電機子21は、中心軸J1方向においてステータコア211の上側に配置されて複数のU字型の導線212の端部2123(図4参照)と接続されるバスバーユニット213をさらに備え、バスバーユニット213は、中心軸J1を中心とする略円環状であって中心軸J1方向に積層された6枚の端子台であるバスバープレート2131を備える。以下の説明では、6枚のバスバープレート2131をそれぞれ区別して呼ぶ場合には、バスバーユニット213における下側(すなわち、ステータコア211側)に配置されるものから順に、バスバープレート2131a〜2131fと呼ぶ。
図8.Aないし図8.Fは、バスバープレート2131a〜2131fを示す平面図である。図8.Aないし図8.Fに示すように、各バスバープレート2131(すなわち、バスバープレート2131a〜2131f)は、中心軸J1方向に関して同じ位置にて周方向に配列された複数の導電体の端子であるバスバー2132、および、中心軸J1を中心とする略円環状であって当該複数のバスバー2132が一体的に固定される絶縁体(本実施の形態では、樹脂)の端子保持部であるバスバーホルダ2133を備える。
各バスバープレート2131では、複数のバスバー2132が、バスバーホルダ2133の外周縁よりも内側にてバスバーホルダ2133に固定される。各バスバー2132は、2つ(または3つ)の接合部2132aを備え、接合部2132aには、角形導線212aの接合端部2126、または、丸形導線212bの端部2123が挿入される切欠部2132bが形成されている。切欠部2132bの内側面2132cは、中心軸J1方向に伸びる円筒面の一部を有している。換言すれば、切欠部2132bの内側面2132cの一部(すなわち、中心軸J1から離れている側の領域)が、中心軸J1方向に伸びる円筒面の一部となっている。
図2に示すバスバーユニット213では、6枚のバスバーホルダ2133にそれぞれ保持されたバスバー群が、中心軸J1方向において互いに異なる位置に配置され、複数の導線212の一部にそれぞれ接続される。電機子21では、6枚のバスバープレート2131の複数のバスバー2132(図8.Aないし図8.F参照)により、複数の導線212の端部2123(図4参照)がステータコア211の上側において周方向に直列に接続されることにより、ステータコア211の複数のティース2111(図3参照)上に(複数の)コイル214が形成される。換言すれば、コイル214は、複数のバスバー2132、および、複数のバスバー2132を介して接続された複数の導線212を備える。
電機子21では、図4に示す複数のティース2111のうち、連続する3本のティース2111に1ターンを巻回する分布巻きにより各コイル214(図2参照)が形成されており、1本の導線212の2本の直線部2121(図5.Aおよび図5.B参照)が挿入される2つのスロット2113の間には、他の導線212の直線部2121が挿入される他の2つのスロット2113が挟まれる。本実施の形態では、各コイル214のターン数は2とされ、それぞれ1本の角形導線212aおよび丸形導線212b(図5.Aおよび図5.B参照)が接続されることにより形成される。電機子21では、複数の角形導線212aおよび複数の丸形導線212bが交互に接続されてコイル214が形成されており、コイル214はバスバーユニット213(図2参照)を介して外部電源と接続される。
図8.Aないし図8.Fに示すバスバープレート2131a〜2131fの外径(すなわち、各バスバープレートに外接する仮想円の直径)はそれぞれ、ステータコア211(図3参照)の外径よりも小さいため、複数のバスバー2132、および、各バスバー2132の導線との接合部2132aは、ステータコア211の外周縁よりも内側(すなわち、中心軸J1側)に配置される。したがって、複数の導線212と複数のバスバー2132の接合部2132aとは、ステータコア211の外周縁よりも中心軸J1側において接合される。本実施の形態では、バスバープレート2131a〜2131fの複数のバスバー2132と導線212との接合はTIG溶接により行われる。
図2に示すロータ部3は、中心軸J1を中心とするシャフト31、シャフト31の周囲に圧入等により取り付けられた略円筒状のロータコア32、ロータコア32に保持されてそれぞれが中心軸J1に平行に伸びる薄板状の永久磁石である複数の界磁用磁石33、および、ロータコア32の中心軸J1方向の両端面を覆う略円板状のロータカバー34を備える。ロータコア32は、薄板状の磁性体の鋼板(すなわち、電磁鋼板)が中心軸J1方向に積層されて形成されており、その外周面は電機子21と対向する。また、ロータカバー34は、非磁性体(例えば、樹脂やアルミニウム)により形成されており、ボルト等によりロータコア32に固定されて界磁用磁石33の中心軸J1方向の移動を規制する。モータ1では、中心軸J1を中心とする環状の電機子21の中心軸J1側に界磁用磁石33が配置されており、電機子21と界磁用磁石33との間で中心軸J1を中心とする回転力(トルク)を発生する。
図9.Aは、ロータコア32および界磁用磁石33を示す平面図である。図9.Aに示すように、ロータコア32には、中心軸J1に平行であってロータコア32を貫通する複数(本実施の形態では、16個)の磁石保持穴321が形成されており、当該複数の磁石保持穴321のそれぞれに薄板状の界磁用磁石33が挿入されることにより、複数の界磁用磁石33が、ロータコア32の外周面よりも中心軸J1側において中心軸J1を中心とする円周上に配置される。本実施の形態では、1個の磁石保持穴321に挿入される界磁用磁石33が中心軸J1方向に4分割されている。以下の説明では、1個の磁石保持穴321に挿入される4分割された界磁用磁石33をまとめて1個の界磁用磁石33として取り扱う。16個の界磁用磁石33は、それぞれの主面をロータコア32の外周面側(すなわち、図2に示す電機子21側)に向けて配列される。
ロータ部3では、ロータコア32の外周面に向けて開いたV字状に配置される隣接する2つの界磁用磁石33において、電機子21に対向する磁極の極性が等しくされ(以下、「同極配置」と呼ぶ。)、当該2つの界磁用磁石33により1つのポールが形成される。換言すれば、複数の界磁用磁石33において、電機子21に対向する磁極の極性が、中心軸J1を中心とする周方向において2個ずつ変更される。本実施の形態では、ロータ部3のポール数は8とされる。
ロータコア32では、電機子21に対向する磁極の極性が互いに異なる(以下、「異極配置」と呼ぶ。)とともに隣接する1対の界磁用磁石33(以下、「界磁用磁石対」という。)の間の部位322(すなわち、中心軸J1に向けて開いたV字状に配置される隣接する界磁用磁石対の中心軸J1から遠い側の端部の間の部位)に、当該界磁用磁石対が挿入される2つの磁石保持穴321から独立した穴部323が形成される。中心軸J1に平行に伸びる穴部323は、異極配置された複数の界磁用磁石対の間(すなわち、ロータ部3のポール間)に1つずつ形成されるため、本実施の形態では、8個の穴部323が、中心軸J1を中心とする円周上に等ピッチにて配列される。8個の穴部323の形状は全て等しく、また、隣接する2つの磁石保持穴321に対する相対位置も等しい。
モータ1のロータコア32では、異極配置された界磁用磁石33間の部位322に穴部323が形成されることにより、当該部位322における磁気抵抗が増大する。これにより、異極配置された界磁用磁石33間における磁気短絡(いわゆる、磁束漏れ)が抑制され、モータ1の効率が向上される。このように、モータ1では、ロータコア32の穴部323が形成された部位322が、いわゆるフラックスバリアの役割を果たす。以下の説明では、部位322を「フラックスバリア部322」といい、穴部323を「フラックスバリア穴323」という。
図9.Bは、ロータコア32の1つのフラックスバリア穴323近傍を拡大して示す図である。図9.Bに示すように、フラックスバリア穴323は、異極配置された界磁用磁石対の間のフラックスバリア部322において、周方向両側の2つの界磁用磁石33の最近接部を結ぶ面333(すなわち、2つの界磁用磁石33の中心軸J1(図9.A参照)側の主面331の互いに対向するエッジを結ぶ面333であり、図9.B中に二点鎖線にて示す。)と、ロータコア32の外周面との間に形成され、ロータコア32を中心軸J1方向に貫通する。フラックスバリア穴323の断面形状は略三角形であり、中心軸J1方向において一定である。
磁石保持穴321のフラックスバリア穴323側の端部では、当該磁石保持穴321に保持される界磁用磁石33の側面332から、隣接するフラックスバリア穴323に向かって広がる隙間324が設けられる。また、磁石保持穴321のフラックスバリア穴323とは反対側の端部(すなわち、同極配置される隣接する2つの界磁用磁石33の互いに対向する側の端部)では、磁石保持穴321の内側面と当該磁石保持穴321に保持される界磁用磁石33の側面332との間に隙間325が設けられる。
隙間324および隙間325はそれぞれ、界磁用磁石33の主面331に略垂直な2つの側面332のおよそ半分と対向する。また、界磁用磁石33の各側面332の残り半分は磁石保持穴321の内側面と当接しており、これにより、磁石保持穴321内における界磁用磁石33の周方向の動きが規制される。
各フラックスバリア穴323の略三角形状の断面は、ロータコア32の外周面に略平行な辺、および、各フラックスバリア穴323に隣接する2つの界磁用磁石33の互いに対向する側面332に略平行な2辺を有する。各フラックスバリア穴323とロータコア32の外周面との間の最短距離D1、および、各フラックスバリア穴323に隣接する2つの磁石保持穴321と各フラックスバリア穴323との間のそれぞれの最短距離D2,D3は等しくされる。
軸受機構4は、図2に示すように、ロータ部3のロータコア32の上側および下側においてシャフト31に取り付けられる上部ベアリング41および下部ベアリング42、並びに、上部ベアリング41が収容されるとともにハウジング6に固定されるベアリングホルダ43を備える。下部ベアリング42は、ハウジング6の底部中央に設けられた円筒状の側壁を有する収容部の内部に収容される。
次に、モータ1の製造の流れについて説明する。図10.Aおよび図10.Bは、モータ1の製造の流れを示す図である。また、図11.Aないし図11.Cは、製造途上のモータ1を示す正面図であり、図12.Aおよび図12.Bは、製造途上のモータ1を示す平面図である。
モータ1が製造される際には、まず、断面形状が矩形の導線部材の両端部を切削するとともに中央部近傍において屈曲させることにより、2つの接合端部2126を有するU字型の角形導線212aが形成される。また、断面形状が円形の導線部材を中央部近傍において屈曲させることにより、U字型の丸形導線212bが形成される(ステップS11)。
角形導線212aおよび丸形導線212bが準備されると、図3に示すステータコア211の中心軸J1方向の両側から、樹脂等の絶縁体により形成されたインシュレータが挿入されてステータコア211に装着されることにより、複数のティース2111の側面および上下面、並びに、コアバック2112の上下面が絶縁体により被覆される。続いて、ステータコア211の複数のスロット2113に、複数の導線212のそれぞれの2本の直線部2121(図5.Aおよび図5.B参照)がステータコア211の下側から挿入され、図4に示すように各導線212の端部2123がステータコア211の上側に突出した状態とされる(ステップS12)。
導線212の挿入が終了すると、図8.Aに示すバスバープレート2131aが、図11.Aに示すように、ステータコア211の上側(すなわち、複数の導線212の端部2123側)に配置され、図12.Aに示すように、バスバープレート2131aの各バスバー2132の切欠部2132b(図8.A参照)に、導線212の端部2123(すなわち、角形導線212aの接合端部2126または丸形導線212bの端部2123)がそれぞれ挿入される。このとき、角形導線212aの接合端部2126が挿入されるバスバー2132の切欠部2132bの周囲の部位(すなわち、接合部2132a)は、図13に示すように、角形線部2127の接合端部2126側の端面2128に当接する(ステップS13)。
そして、バスバー2132の接合部2132aと丸形導線212bの端部2123との各組み合わせ、および、バスバー2132の接合部2132aと角形導線212aの接合端部2126との各組み合わせに対してTIG溶接が行われ、丸形導線212bの端部2123の側面、および、角形導線212aの接合端部2126の側面がバスバー2132に接合されてバスバープレート2131aの複数のバスバー2132と複数の導線212の一部とが接合される(ステップS14)。
次に、図8.Bに示すバスバープレート2131bが、図11.Bに示すように、ステータコア211上に配置されたバスバープレート2131a上に重ねられ、図12.Bに示すように、バスバープレート2131bの各バスバー2132の切欠部2132b(図8.B参照)に、導線212の端部2123(すなわち、角形導線212aの接合端部2126または丸形導線212bの端部2123)がそれぞれ挿入される。このとき、角形導線212aの接合端部2126が挿入されるバスバー2132の切欠部2132bの周囲の部位(すなわち、接合部2132a)は、上記と同様に、角形線部2127の接合端部2126側の端面2128に当接する(ステップS15)。バスバープレート2131bの複数のバスバー2132は、バスバープレート2131aの複数のバスバー2132のステータコア211とは反対側において、バスバープレート2131aの複数のバスバー2132の一部と中心軸J1方向に関して重なるように配置される。
ここで、バスバープレート2131aおよびバスバープレート2131aの複数のバスバー2132を第1端子台および第1端子と捉え、バスバープレート2131bおよびバスバープレート2131bの複数のバスバー2132を第2端子台および第2端子と捉えた場合、モータ1では、第2端子台が第1端子台上に重ねられ、複数の第2端子が、中心軸J1方向に関して複数の第1端子の一部と重なっている。
バスバープレート2131bでは、バスバープレート2131aの接合と同様に、バスバー2132の接合部2132aと導線212の端部2123との各組み合わせに対してTIG溶接が行われ、バスバープレート2131bの複数のバスバー2132と複数の導線212の一部とが接合される(ステップS16)。
以下、同様に、全てのバスバープレート2131が導線212と接合されるまで(ステップS17)、次のバスバープレート2131を接合済みのバスバープレート2131上に重ねて当該バスバープレート2131のバスバー2132と複数の導線212の一部とをTIG溶接により接合する工程が繰り返され(ステップS15〜S17)、図11.Cに示すように、バスバーユニット213(すなわち、ステータコア211上に積層された6枚のバスバープレート2131)を有する電機子21が形成される。バスバーユニット213では、各バスバープレート2131の複数のバスバー2132(図8.Aないし図8.F参照)が、他のバスバープレート2131の複数のバスバー2132の一部と中心軸J1方向において重なる。
全ての(本実施の形態では、6枚の)バスバープレート2131が導線212と接合されて電機子21の製造が終了すると、加熱されたハウジング6(図2参照)に対して、電機子21が複数の導線212の屈曲部2122側から挿入され、焼き嵌めにより電機子21がハウジング6の内部に固定される(ステップS18)。続いて、略円環板状のコイルカバーがハウジング6の内部に取り付けられ、電機子21のバスバーユニット213の上側が覆われる。
次に、図2に示すロータ部3、並びに、ロータ部3のシャフト31に取り付けられた上部ベアリング41および下部ベアリング42が、ハウジング6内部の電機子21の内側(すなわち、中心軸J1側)に挿入される(ステップS19)。ロータ部3の組み立て、並びに、シャフト31への上部ベアリング41および下部ベアリング42の取り付けは、上述の電機子21の組み立て(ステップS11〜S17)とは独立して、電機子21の組み立てよりも前または後に、あるいは、電機子21の組み立てと並行して行われる。
ロータ部3が電機子21の内側に挿入されると、ベアリングホルダ43が電機子21の上側(すなわち、ハウジング6の開口側)においてハウジング6に固定され(ステップS20)、その後、ベアリングホルダ43の上側においてレゾルバ部5がハウジング6に固定されることにより、モータ1の製造が終了する(ステップS21)。
以上に説明したように、モータ1の電機子21では、角形導線212aの接合端部2126が、角形線部2127の端面2128の外周縁よりも内側から突出する円錐台状とされることにより、接合端部2126をステータコア211のスロット2113やバスバー2132の切欠部2132b等に挿入する際に、接合端部2126がステータコア211やバスバー2132等に引っかかることを防止して角形導線212aの取り扱いを容易とすることができる。また、角形導線212aでは、両端部2123に接合端部2126が設けられることにより、角形導線212aの取り扱いをより容易とすることができる。
モータ1では、角形導線212aが屈曲部2122と2本の直線部2121とを有するU字型とされることにより、バスバー2132との接合前の角形導線212aをステータコア211のスロット2113内に挿入した状態で容易に保持することができる(丸形導線212bにおいても同様)。その結果、角形導線212aの取り扱いをより容易とすることができ、電機子21およびモータ1の製造を容易とすることができる。また、角形導線212aの接合端部2126は、側面が絶縁体の膜に被覆された矩形断面の導線部材の端部が切削されることにより形成されるため、当該端部における絶縁体の膜の除去と接合端部2126の形成とを同時に行うことができ、角形導線212aの製造を容易とすることができる。
角形導線212aでは、角形線部2127の側面が絶縁体により被覆され、接合端部2126の側面に導電体が露出していることにより、角形導線212aにおける電気的な接続部が他の部位から明確に区別されるため、角形導線212aとバスバー2132との接続を容易とすることができる。
また、角形導線212aとバスバー2132との接合時に、バスバー2132の接合部2132aが角形線部2127の端面2128に当接することにより、バスバー2132の角形導線212aに対する位置決めを容易に行うことができ、角形導線212aとバスバー2132との接続をより容易とすることができる。さらには、ステータコア211に対してバスバープレート2131を位置決めすることにより、角形導線212aの屈曲部2122のステータコア211からの高さを容易に決定することができる(すなわち、角形導線212aの屈曲部2122のステータコア211に対する位置決めを容易に行うことができる。)。
電機子21では、導線212(すなわち、角形導線212aおよび丸形導線212b)とバスバー2132との接合が溶接により行われることにより、導線212とバスバー2132とを強固に接合することができ、電機子21およびモータ1の信頼性を向上することができる。また、バスバー2132の切欠部2132bの内側面2132cの一部が、径が一定である円筒面の一部とされ、角形導線212aの接合端部2126が円錐台状とされることにより、切欠部2132bに接合端部2126を挿入した際に、切欠部2132bの内側面2132cと接合端部2126の外側面との間に隙間が生じる。その結果、角形導線212aとバスバー2132との接合時に溶接材料(例えば、溶接棒や接合端部2126の一部)が当該隙間に流れ込むため、角形導線212aの接合端部2126とバスバー2132の接合部2132aとをより強固に接合することができ、電機子21およびモータ1の信頼性をより向上することができる。このように、モータ1は、高い信頼性を要求される車両の冷暖房装置のコンプレッサとして特に好ましく利用することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、角形導線212aの接合端部2126は、必ずしもバスバー2132の切欠部2132bに挿入される必要はなく、図14に示すように、バスバー2132の接合部2132aに形成された穴部2132dに挿入されてもよい。角形導線212aとバスバー2132とが接合される際には、穴部2132dの周囲の部位が角形線部2127の端面2128に当接した状態でTIG溶接が行われることにより、バスバー2132の角形導線212aに対する位置決めを容易に行うことができ、角形導線212aとバスバー2132との接続を容易とすることができる。
この場合、穴部2132dの内側面2132cが、径が一定な円筒面状とされることにより、円錐台状の接合端部2126の外側面と穴部2132dの内側面2132cとの間に隙間が生じ、接合時に溶接材料が当該隙間に流れ込むため、角形導線212aの接合端部2126とバスバー2132の接合部2132aとを強固に接合することができる。このように、バスバー2132の切欠部2132bまたは穴部2132dの内側面2132cが少なくとも円筒面の一部を備える場合、円錐台状の接合端部2126と当該バスバー2132とを強固に接合することができる。
また、角形導線212aの接合端部2126は、必ずしも円錐台状とされる必要はなく、角形線部2127の端面2128の外周縁よりも内側から突出する円柱状とされてもよい。円柱状の接合端部がバスバー2132の切欠部2132bに挿入され、切欠部2132bの周囲の部位が角形線部2127の端面2128に当接した状態でTIG溶接が行われることにより、バスバー2132の角形導線212aに対する位置決めを容易に行うことができ、角形導線212aとバスバー2132との接続を容易とすることができる。
この場合、バスバー2132の接合部2132aに形成された切欠部2132bの内側面2132cをテーパ面とする(すなわち、切欠部2132bの内側面2132cの径を、角形線部2127の端面2128から離れるに従って大きくする)ことにより、接合端部2126と切欠部2132bの内側面2132cとの間に溶接材料が流れ込む隙間が形成され、角形導線212aとバスバー2132との接合を強固なものとすることができる。なお、円柱状の接合端部が、バスバー2132に形成された穴部2132dに挿入されてバスバー2132と接合されてもよい。この場合、穴部2132dの内側面をテーパ面とする、または、穴部2132dの径を接合端部の径よりも大きくすることが好ましい。
上記実施の形態に係るモータの製造では、角形導線212a(および丸形導線212b)とバスバー2132との接合は、必ずしもTIG溶接により行われる必要はなく、他の溶接方法や銀ロウ付け等により行われてもよい。
角形導線212aでは、ステータコア211の各スロット2113に収容される部位である直線部2121の断面形状が矩形であれば、屈曲部2122の断面形状は、必ずしも矩形とされる必要はない。ただし、直線部2121および屈曲部2122の断面形状を同一とすることにより、角形導線212aの製造を簡素化することができる。
上記実施の形態に係る電機子では、角形導線212aをU字型にするための屈曲部2122の形成が困難である場合等、直線状の角形導線をステータコア211の上下にてバスバー2132により接続することによりコイルが形成されてもよい。また、コイルの形成には、必ずしも丸形導線212bを用いる必要はなく、角形導線212aのみがバスバー2132により接続されてコイルが形成されてもよい。
上記実施の形態に係るモータは、必ずしも界磁用磁石33が電機子の内側に配置されたインナーロータ型である必要はなく、界磁用磁石33が電機子の外側に配置されたアウターロータ型であってもよい。また、モータは、車両の冷暖房装置のコンプレッサ以外に、いわゆるハイブリッドカー(すなわち、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関と電動式モータの双方により駆動される車両)や電気自動車等の車両の駆動源として利用されてもよく、その他、様々な装置やその駆動源として利用されてよい。
第1の実施の形態に係るモータの平面図である。 モータの縦断面図である。 ステータコアの平面図である。 ステータコアおよび導線の斜視図である。 角形導線の斜視図である。 丸角形導線の斜視図である。 角形導線の一部を拡大して示す斜視図である。 ステータコアおよび導線の断面図である。 1つのスロットを拡大して示す図である。 バスバープレートの平面図である。 バスバープレートの平面図である。 バスバープレートの平面図である。 バスバープレートの平面図である。 バスバープレートの平面図である。 バスバープレートの平面図である。 ロータコアおよび界磁用磁石の平面図である。 フラックスバリア穴近傍を拡大して示す図である。 モータの製造の流れを示す図である。 モータの製造の流れを示す図である。 製造途上のモータを示す正面図である。 製造途上のモータを示す正面図である。 製造途上のモータを示す正面図である。 製造途上のモータを示す平面図である。 製造途上のモータを示す平面図である。 角形導線およびバスバーの一部を拡大して示す斜視図である。 角形導線とバスバーとの接続の他の例を示す斜視図である。
符号の説明
1 モータ
2 ステータ部
3 ロータ部
4 軸受機構
21 電機子
33 界磁用磁石
211 ステータコア
212a 角形導線
214 コイル
2111 ティース
2121 直線部
2122 屈曲部
2126 接合端部
2127 角形線部
2128 端面
2132 バスバー
2132a 接合部
2132b 切欠部
2132c 内側面
2132d 穴部
J1 中心軸
S11〜S21 ステップ

Claims (11)

  1. 導線であって、
    断面形状が矩形の角形線部と、
    前記角形線部の一の端面の外周縁よりも内側から突出するとともに前記端面から離れるに従って直径が漸次減少する円錐台状であり、端子への接合に利用される接合端部と、
    を備えることを特徴とする導線。
  2. 請求項1に記載の導線であって、
    前記角形線部の側面が絶縁体により被覆されており、
    前記接合端部の側面に導電体が露出していることを特徴とする導線。
  3. 請求項2に記載の導線であって、
    前記接合端部が、断面が矩形であって側面が絶縁体により被覆された導線部材の端部を切削することにより形成されることを特徴とする導線。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の導線であって、
    前記角形線部の前記端面とは反対側の端面に前記接合端部と同様のもう1つの接合端部をさらに備えることを特徴とする導線。
  5. 請求項4に記載の導線であって、
    前記角形線部が、
    屈曲部と、
    前記屈曲部の両側から前記接合端部および前記もう1つの接合端部に向かう互いに平行な2つの直線部と、
    を備えることを特徴とする導線。
  6. 電動式モータの電機子であって、
    所定の中心軸を中心として放射状に配置された複数のティースを有するステータコアと、
    前記複数のティース上に形成されたコイルと、
    を備え、
    請求項5に記載の複数の導線の複数の直線部が、前記複数のティースの間に収容され、前記複数の直線部の端部に設けられた複数の接合端部を複数の端子を介して前記中心軸を中心とする周方向に接続することにより、前記コイルが形成されることを特徴とする電機子。
  7. 電動式のモータであって、
    請求項6に記載の電機子を有するステータ部と、
    前記ステータ部に取り付けられた軸受機構と、
    前記電機子との間で前記中心軸を中心とするトルクを発生する界磁用磁石を有するとともに、前記軸受機構を介して前記中心軸を中心に前記ステータ部に対して回転可能に支持されるロータ部と、
    を備えることを特徴とするモータ。
  8. 端子への導線接続方法であって、
    a)断面形状が矩形の角形線部、および、前記角形線部の一の端面の外周縁よりも内側から突出する円柱状、または、前記角形線部の前記端面の外周縁よりも内側から突出するとともに前記端面から離れるに従って直径が漸次減少する円錐台状の接合端部を備える導線を準備する工程と、
    b)端子に形成された穴部または切欠部に前記導線の前記接合端部を挿入し、前記穴部または前記切欠部の周囲の部位を前記角形線部の前記端面に当接させる工程と、
    c)導電体が露出している前記接合端部の側面を前記端子に接合する工程と、
    を備えることを特徴とする端子への導線接続方法。
  9. 請求項8に記載の端子への導線接続方法であって、
    前記穴部または前記切欠部の内側面が少なくとも円筒面の一部を備え、前記接合端部が円錐台状であることを特徴とする端子への導線接続方法。
  10. 請求項8または9に記載の端子への導線接続方法であって、
    前記c)工程において、前記接合端部と前記端子とが溶接により接合されることを特徴とする端子への導線接続方法。
  11. 請求項8ないし10のいずれかに記載の端子への導線接続方法であって、
    前記a)工程において、断面が矩形であって側面が絶縁体により被覆された導線部材の端部を切削することにより前記接合端部が形成されることを特徴とする端子への導線接続方法。
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