JP5527050B2 - 回転電機の固定子及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車両に搭載される回転電機の固定子及びその製造方法に関する。
従来より、回転電機の固定子として、周方向に配列された複数のスロットを有する円環状の固定子コアと、各前記スロット内に複数の導体が径方向に並ぶようにして前記固定子コアに巻装された固定子巻線(以下、「コイル」ともいう)と、を備えたものが知られている。このような固定子においては、固定子コアに対して、コイルが適切な位置に巻装されていないと磁気性能の低下を招くことから、特に、スロット内に配置される導体の位置決めをする必要がある。従来技術としては、エポキシ等の液体樹脂を用いた含浸処理によりコイルを絶縁紙や固定子コア等に固定して、コイルの内周位置を制御する方法がある。
他の手法として、特許文献1に開示されているように、コイルに絶縁紙を巻いた状態でスロットに挿入し、更にそのスロット内にくさびを挿入することでコイルの内周位置を固定し、絶縁紙のスロットから突出している部分を折り返し、絶縁紙の折り返した部分をくさびの端面に位置させることにより、くさびの位置決めも行うものがある。
また、特許文献2に開示されているように、固定子コアのティースの軸方向端部に絶縁紙を装着し、その絶縁紙にコイルの内周位置を固定するような溝を設け、コイルエンド上でのコイルの内周位置を決めることにより、スロット内のコイルの内周位置を決める手法がある。
特開2000−134847号公報 特開2006−187073号公報
ところが、上記の液体樹脂を用いた含浸処理の場合には、精度良くコイルの位置を固定する技術が確立されておらず、コイル渦損が大きくなってしまう所定位置までコイルが内周側に寄ってしまう可能性がある。
また、上記の特許文献1の場合には、スロットの全周に亘ってくさびが必要となり、コストが高くなってしまうという問題がある。更には、コイル線の1本毎に絶縁紙を巻かねばならず、組付けが複雑化するという問題がある。
また、上記の特許文献2の場合には、絶縁紙をティースの全周に亘って配置しなければならず、コストが高くなってしまうという問題がある。更には、絶縁紙の構造が複雑であり、加工の手間が掛かるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、部品数を増やすことなく、簡単に固定子巻線の内周側位置の位置決めを行い得るようにした回転電機の固定子及びその製造方法を提供することを解決すべき課題とするものである。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、周方向に配列された複数のスロットを有する円環状の固定子コアと、前記スロット内で断面が全て矩形で同じ形状の複数の導体が径方向に並ぶようにして前記固定子コアに巻装された固定子巻線と、を備えた回転電機の固定子において、前記固定子コアは、径方向内方へ突出し周方向両側の側面で前記スロットを区画する複数のティースを有し、該ティースの先端部には、周方向両側へそれぞれ突出する鍔が形成されているとともに、前記鍔の径方向外方側の前記側面に、径方向外方側から内方側へ向かうにつれて前記スロットの周方向幅寸法が小さくなるように傾斜し前記スロットの最も径方向内方側に配置される前記導体の位置決めをする位置決め傾斜面が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、固定子コアのティースの側面に、径方向外方側から内方側へ向かうにつれてスロットの周方向幅寸法が小さくなるように傾斜した位置決め傾斜面が設けられている。そのため、固定子コアに固定子巻線を巻装する際に、スロットの最も径方向内方側に配置される導体の位置決めを非常に簡単に行うことができる。また、位置決め傾斜面は、部品数を増やすことなく設けることができるので、コストの増大化を回避することができる。
請求項2に記載の発明は、前記位置決め傾斜面の傾斜開始位置は、前記側面の径方向中央から径方向内方側へ寄った位置に設定されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、スロットの径方向中央付近に導体が軸方向に挿入される場合に、導体の挿入位置におけるスロットの周方向幅の低減をより確実に抑えることができる。
請求項3に記載の発明は、前記位置決め傾斜面の傾斜開始位置は、前記側面の径方向中間位置に設定されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、スロットの径方向中央付近に導体が軸方向に挿入される場合に、導体の挿入位置におけるスロットの周方向幅の低減が抑えられるので、スロットへの導体の挿入が容易になる。
請求項4に記載の発明は、前記位置決め傾斜面は、前記側面の径方向全長に亘って設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、ティースの側面に設けられる位置決め傾斜面により、磁路幅が急激に変化するのを回避することができるので、磁気飽和による鉄損を低減することができる。また、スロット内での導体の占積率を向上させることが可能となる。
請求項に記載の発明は、前記位置決め傾斜面の傾斜開始位置は、前記位置決め傾斜面を含む前記側面の径方向中央と前記鍔との間の略中央となる位置に設定されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、前記固定子巻線は、導体セグメントを前記スロットの径方向中央付近に軸方向に挿入し径方向内方側又は外方側へ寄せるようにして前記スロット内に複数の前記導体セグメントを径方向に並ぶように配置し、前記スロットから外部に突出した前記導体セグメントの所定の突出先端部同士を接続することにより前記固定子コアに巻装されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、例えば、固定子コアのスロットに長尺状の導体を巻回して組み付けられる固定子巻線に比べて、導体セグメントは長さが短く、その取り扱いが極めて容易であるため、固定子コアへの組み付け作業を容易に行うことができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の回転電機の固定子の製造方法であって、前記スロットの径方向内方側に配置される内方側導体セグメントと、前記スロットの径方向外方側に配置される外方側導体セグメントと、前記スロットの径方向中央部に配置される中央部導体セグメントと、を準備する準備工程と、前記内方側導体セグメントの脚部を前記スロットの径方向中央付近に軸方向に挿入し、前記脚部を径方向内方側へ寄せて前記位置決め傾斜面により位置決めする内方側導体セグメント挿入工程と、前記外方側導体セグメントの脚部を前記スロットの径方向中央付近に軸方向に挿入し、前記脚部を径方向外方側へ寄せて前記スロットの底部により位置決めする外方側導体セグメント挿入工程と、前記スロットに挿入された前記内方側導体セグメントの脚部と前記外方側導体セグメントの脚部との間に前記中央部導体セグメントの脚部を軸方向に挿入する中央部導体セグメント挿入工程と、を有する特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、内方側導体セグメント挿入工程は、スロットの径方向中央付近に軸方向に挿入した内方側導体セグメントの脚部を、径方向内方側へ寄せて位置決め傾斜面により位置決めするようにしている。そのため、固定子コアに固定子巻線を巻装する際に、スロットの最も径方向内方側に配置される導体の位置決めを非常に簡単に行うことができる。これにより、固定子巻線の巻装作業を容易に行うことができる。また、位置決め傾斜面は、部品数を増やすことなく設けることができるので、コストの増大化を回避することができる。
実施形態1に係る回転電機の構成を模式的に示す軸方向断面図である。 実施形態1に係る固定子の導体セグメント挿入側から見た斜視図である。 実施形態1に係る固定子の導体セグメント溶接側から見た斜視図である。 実施形態1に係る固定子コアの要部を示す部分平面図である。 実施形態1に係る固定子の製造方法の説明図であって、(a)及び(b)内方側導体セグメント挿入工程を示し、(c)は外方側導体セグメント挿入工程を示し、(d)は中央部導体セグメント挿入工程終了後の状態を示す。 実施形態2に係る固定子コアの要部を示す部分平面図である。
以下、本発明の回転電機の固定子を具体化した実施形態について図面を参照しつつ具体的に説明する。
〔実施形態1〕
図1は、実施形態1に係る回転電機の構成を模式的に示す軸方向断面図である。図2は、実施形態1に係る固定子の導体セグメント挿入側から見た斜視図である。図3は、実施形態1に係る固定子の導体セグメント溶接側から見た斜視図である。図4は、実施形態1に係る固定子コアの要部を示す部分平面図である。
本実施形態の回転電機1は、略有底筒状の一対のハウジング部材10a,10bが開口部同士で接合されてなるハウジング10と、ハウジング10に軸受け11,12を介して回転自在に支承される回転軸13に固定された回転子14と、ハウジング10の内部で回転子14を包囲する位置でハウジング10に固定された固定子20と、を備えている。
回転子14は、固定子20の内周側と向き合う外周側に、永久磁石により磁性が周方向に交互に異なる磁極を複数形成している。回転子14の磁極の数は、回転電機により異なるため限定されるものではない。本実施形態においては、8極(N極:4、S極:4)の回転子が用いられている。
固定子20は、図2及び図3に示すように、周方向に配列された複数のスロット31を有する円環状の固定子コア30と、スロット31内で複数の導体セグメント41が径方向に並ぶようにして固定子コア30に巻装された三相の固定子巻線40と、を備えている。
固定子コア30は、図4に示すように、外周側に位置する円環状のバックコア部32と、バックコア部32から径方向内方へ突出し周方向に所定距離を隔てて配列された複数のティース33とからなる。隣り合うティース33の間、即ち、隣り合うティース33の周方向に対向する側面33a同士の間には、固定子コア30の内周側に開口したスロット31が形成されている。本実施形態では、2倍スロットの分布巻きである為、スロット31は、回転子の磁極数(8)に対し、固定子巻線40の一相あたり2個の割合で形成されている。つまり、8×3×2=48個のスロット31が形成されている。また、ティース33もスロット31と同数の48個設けられている。
ティース33の先端部には、側面33aから周方向両側へそれぞれ突出する鍔33bが形成されている。そして、その側面33aの鍔33bの径方向外方側には、径方向外方側から内方側へ向かうにつれてスロット31の周方向幅寸法Wが小さくなるように傾斜し、スロット31の最も径方向内方側に配置される導体セグメント41の位置決めをする位置決め傾斜面34が設けられている。位置決め傾斜面34の径方向内方側に向かって傾斜が開始する傾斜開始位置34bは、位置決め傾斜面34を含む側面33bの径方向中央から径方向内方側へ寄った位置に設定されている。本実施形態では、傾斜開始位置34bは、位置決め傾斜面34を含む側面33bの径方向中央と鍔33bとの間の略中央となる位置に設定されている。
周方向に対向するティース33の側面33a同士において、位置決め傾斜面34の傾斜開始位置34bと側面33aの径方向外方端との間の面(側面33aの鍔33b及び位置決め傾斜面34を除いた部分)は、互いに平行な平行面となっている。よって、スロット31の周方向幅寸法Wは、それら平行面により区画される部分は一定となり、位置決め傾斜面34により区画される部分は、径方向外方側から内方側へ向かうにつれて小さくなっている。なお、スロット31の周縁部には、両側面33a及びスロット31の底面を覆うようにして絶縁紙35が挿入配置されている。
固定子巻線40は、図2及び図3に示すように、固定子コア30のスロット31に挿入した複数の導体セグメント41を溶接で接続することにより略円筒形状に形成されている。より詳細には、導体セグメント41をスロット31の径方向中央付近に軸方向に挿入し径方向内方側又は外方側へ寄せるようにしてスロット31内に複数の導体セグメント41を径方向に並ぶように配置し(図4参照)、スロット31から外部に突出した導体セグメント41の所定の突出先端部同士を接続することにより固定子コア20に巻装されている。
本実施形態では、図4に示すように、各スロット31内に10本の導体セグメント41が径方向に並ぶように挿入配置されている。以下、理解を容易にするために、スロット31内に配置された10本の導体セグメント41は、径方向内方側から外方側へ向かって順に、第1導体セグメント41a、第2導体セグメント41b、・・・、第10導体セグメント41jと呼ぶこととする。この場合、第1〜第4導体セグメント41a〜41d(内方側導体セグメント)は、スロット31の径方向中央付近に軸方向に挿入されて径方向内方側へ寄せられたものである。なお、スロット31の最も径方向内方側に配置された第1導体セグメント41aは、ティース33の側面33aに設けられた位置決め傾斜面34により、導体セグメント両側面が挟持された状態で所定の位置に位置決めされている。
なお、位置決め傾斜面34により第1導体セグメント41aが位置決めされる位置は、スロット31の周方向幅寸法Wや、スロット31内に配置される導体セグメント41の本数、第1導体セグメント41aの周方向幅寸法、スロット31の開口(鍔33b)からの距離などを考慮して決定される。
第7〜第10導体セグメント41g〜41j(外方側導体セグメント)は、スロット31の径方向中央付近に軸方向に挿入されて径方向外方側へ寄せられたものである。そして、第5及び第6導体セグメント41e、41f(中央部導体セグメント)は、最後にスロット31の径方向中央付近に軸方向に挿入されたものであり、径方向内方側及び外方側の何れへも寄せられていない。
固定子巻線40を構成する導体セグメント41は、略V字形状の頭部と、この頭部の両端から直線的に延びる一対の脚部とからなり、全体形状が略U字形状を呈している。この導体セグメント41は、断面が矩形状の導体部と、導体部の表面を被覆する絶縁皮膜とからなる平角導体が採用されている。それぞれの脚部は、スロット31に収容されるスロット収容部と、スロット収容部の先端から延びてスロット31から突出した突出端部とを有する。なお、固定子コア30に巻装された固定子巻線40は、固定子コア30の軸方向一端側に突出した導体セグメント41の突出端部により全体としてリング状の第一のコイルエンド45を形成し、固定子コア30の軸方向他端側に突出した導体セグメント41の頭部(ターン部)により全体としてリング状の第二のコイルエンド46を形成している。
この導体セグメント41は、両脚部を周方向の異なるスロット31に軸方向に挿入して、スロット31から外部に突出する突出端部を必要な長さだけ突出させ、各導体セグメント41の突出端部を周方向に略電気角π/2だけそれぞれ捩じり、各導体セグメント41の突出端部の先端部(接合部)を所定の組み合わせで溶接することにより接続されている。導体セグメント41は、溶接部分(上記突出端部の先端部)を除く全体の表面が絶縁皮膜により被覆されている。なお、導体が露出している溶接部分(突出端部の先端部)は、溶接された後に、粉体樹脂等で絶縁処理が施される。
次に、上記のように構成された固定子10の製造方法について図5を参照して説明する。図5は、本実施形態に係る固定子10の製造方法を示す説明図であり、(a)及び(b)は内方側導体セグメント挿入工程を示し、(c)は外方側導体セグメント挿入工程を示し、(d)は中央部導体セグメント挿入工程終了後の状態を示す。
本実施形態の製造方法は、準備工程と、外方側導体セグメント挿入工程と、外方側導体セグメント挿入工程と、中央部導体セグメント挿入工程とを行うものである。先ず、最初の準備工程では、スロット31の径方向内方側に配置される内方側導体セグメント(第1〜第4導体セグメント41a〜41d)と、スロット31の径方向外方側に配置される外方側導体セグメント(第7〜第10導体セグメント41g〜41j)と、スロット31の径方向中央部に配置される中央部導体セグメント(第5及び第6導体セグメント41e、41f)と、を準備する。
次に、第1回目の内方側導体セグメント挿入工程を行う。この工程では、図5(a)に示すように、内方側導体セグメントのうちの2本の第1及び第2導体セグメント41a、41bの脚部を、スロット31の径方向中央付近に軸方向に挿入し、それらの脚部を径方向内方側へ寄せて、ティース33の側面33aに設けられた位置決め傾斜面34により第1及び第2導体セグメント41a、41bの脚部を所定位置に位置決めする(図5(a)参照)。このとき、径方向内方側へ寄せられた第1導体セグメント41aの脚部は、脚部の両側面が位置決め傾斜面34に挟持された状態で停止して所定の位置に位置決めされる。
次いで、第1回目の外方側導体セグメント挿入工程を行う。この工程では、図5(c)に示すように、外方側導体セグメントのうちの2本の第9及び第10導体セグメント41i、41jの脚部を、スロット31の径方向中央付近に軸方向に挿入し、それらの脚部を径方向外方側へ寄せて、スロット31の底面付近に停止させて位置決めする。
その後、第2回目の内方側導体セグメント挿入工程を行う。この工程では、内方側導体セグメントの残りの2本の第3及び第4導体セグメント41c、41dの脚部を、スロット31の径方向中央付近に軸方向に挿入し、それらの脚部を径方向内方側へ寄せて、第3導体セグメント41cの脚部が第2導体セグメント41bの脚部に当接した状態で停止させて位置決めする。
次いで、第2回目の外方側導体セグメント挿入工程を行う。この工程では、外方側導体セグメントの残りの2本の第7及び第8導体セグメント41g、41hの脚部を、スロット31の径方向中央付近に軸方向に挿入し、それらの脚部を径方向外方側へ寄せて、第8導体セグメント41hの脚部が第9導体セグメント41iの脚部に当接した状態で停止させて位置決めする。
最後に、中央部導体セグメント挿入工程を行う。この工程では、中央部導体セグメントの2本の第5及び第6導体セグメント41e、41fの脚部を、スロット31に挿入された第4導体セグメント41dの脚部と第7導体セグメント41gの脚部との間に挿入する。これにより、スロット31内に挿入された第1〜第10導体セグメント41a〜41jの脚部は、スロット31内で径方向に1列に並んだ状態に配置される。
その後、スロット31から外部に突出した第1〜第10導体セグメント41a〜41jの突出端部を周方向に略電気角π/2だけそれぞれ捩じり、第1〜第10導体セグメント41a〜41jの突出端部の先端部を所定の組み合わせで溶接することにより接続する。これにより、固定子巻線40が固定子コア30のスロット31に巻装された固定子20が完成する。
なお、第1〜第10導体セグメント41a〜41jの突出端部の先端部同士を溶接で接続する際に、それぞれの溶接部位の間に絶縁距離を確保するために、第1〜第10導体セグメント41a〜41jのうちには、突出端部に、径方向の内方側及び外方側の何れか一方側へ曲げられた曲げ部を有するものが含まれるようにされている。
以上のように構成された本実施形態の回転電機の固定子20によれば、固定子コア30のティース33の側面33aに、径方向外方側から内方側へ向かうにつれてスロット31の周方向幅寸法Wが小さくなるように傾斜した位置決め傾斜面34が設けられている。そのため、固定子コア30に固定子巻線40を巻装する際に、スロット31の最も径方向内方側に配置される第1導体セグメント41aの位置決めを非常に簡単に行うことができる。これにより、固定子巻線40の巻装作業を容易に行うことができる。また、位置決め傾斜面34は、部品数を増やすことなく設けることができるので、コストの増大化を回避することができる。
また、本実施形態では、位置決め傾斜面34の傾斜開始位置34bは、側面33aの径方向中間位置に設定されている。そのため、スロット31の径方向中央付近に導体セグメント41が軸方向に挿入される際に、導体セグメント41の挿入位置におけるスロット31の周方向幅Wの低減が抑えられるので、スロット31への導体セグメント41の挿入が容易になる。特に、本実施形態では、位置決め傾斜面34の傾斜開始位置34bが、側面33aの径方向中央から径方向内方側へ寄った位置に設定されているので、導体セグメント41の挿入位置におけるスロット31の周方向幅Wの低減をより確実に抑えることができる。
また、本実施形態の固定子巻線40は、導体セグメント41をスロット41の径方向中央付近に軸方向に挿入し径方向内方側又は外方側へ寄せるようにしてスロット31内に複数の導体セグメント41を径方向に並ぶように配置し、スロット31から外部に突出した導体セグメント41の所定の突出先端部同士を接続することにより固定子コア30に巻装されている。そのため、例えば、固定子コア30のスロット31に長尺状の導体を巻回して組み付けられる固定子巻線に比べて、導体セグメント41は長さが短く、その取り扱いが極めて容易であるため、固定子コア30への組み付け作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態の回転電機の固定子20の製造方法によれば、内方側導体セグメント挿入工程は、スロット31の径方向中央付近に軸方向に挿入した内方側導体セグメント(第1〜第4導体セグメント41a、41d)の脚部を、径方向内方側へ寄せて位置決め傾斜面34を利用して位置決めするようにしている。そのため、固定子コア30に固定子巻線40を巻装する際に、スロット31の最も径方向内方側に配置される第1導体セグメント41aの位置決めを非常に簡単に行うことができる。これにより、固定子巻線40の巻装作業を容易に行うことができる。また、位置決め傾斜面34は、部品数を増やすことなく設けることができるので、コストの増大化を回避することができる。
〔実施形態2〕
図6は、実施形態2に係る固定子コアの要部を示す部分平面図である。実施形態2に係る固定子コア30は、図6に示すように、ティース33の側面33aに設けられた位置決め傾斜面34Aが、側面33aの径方向全長に亘って設けられている点でのみ、実施形態1のものと異なる。即ち、実施形態2における位置決め傾斜面34Aは、ティース33の側面33aの径方向外方端が傾斜開始位置34bとなり、径方向外方側から内方側へ向かうにつれてスロット31の周方向幅寸法Wが小さくなるように傾斜している。
スロット31内には、実施形態1の場合と同様に挿入された10本の第1〜第10導体セグメント41a〜41jが、径方向に1列に並んだ状態に配置されている。そして、スロット31の最も径方向内方側に配置された第1導体セグメント41aは、ティース33の側面33aに設けられた位置決め傾斜面34Aにより、第1導体セグメント41aの両側面が挟持された状態で所定の位置に位置決めされている。なお、他の部材やそれらの構成は、実施形態1と同じであるので、共通する部材等の同じ符号を図6に付し、詳しい説明は省略する。
以上のように構成された本実施形態の回転電機の固定子20によれば、固定子コア30に固定子巻線40を巻装する際に、スロット31の最も径方向内方側に配置される第1導体セグメント41aの位置決めを非常に簡単に行うことができ、固定子巻線40の巻装作業を容易に行うことができるなど、実施形態1と同様の作用及び効果を奏する。
特に、本実施形態では、位置決め傾斜面34Aが、側面33aの径方向全長に亘って設けられていることから、ティース33の側面33aに設けられた位置決め傾斜面34Aにより、磁路幅が急激に変化するのを回避することができるので、磁気飽和による鉄損を低減することができる。また、位置決め傾斜面34Aの傾斜開始位置34bが、ティース33の側面33aの径方向外方端であるので、実施形態1の場合に比べて、スロット31内での導体の占積率を向上させることが可能となる。
〔他の実施形態〕
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。例えば、上記の実施形態1及び2では、各スロット31内に、10本の第1〜第10導体セグメント41a〜41jが軸方向に挿入されて径方向に1列に並んだ状態に配置されているが、スロット31内に挿入配置される導体セグメント41の本数は、固定子巻線40の相数や回転子の磁極数などに応じて適宜変更してもよい。
また、上記の実施形態の固定子巻線40は、固定子コア30に対して波巻きにより巻装されているが、導体セグメント41の突出端部の先端部(接合部)の接続組み合わせを変更することにより、例えば重ね巻き等の他の巻き方を採用してもよい。
1…回転電機、 20…固定子、 30…固定子コア、 31…スロット、 32…バックコア部、 33…ティース、 33a…側面、 33b…鍔、 34、34A…位置決め傾斜面、 34b…傾斜開始位置、 35…絶縁紙、 40…固定子巻線、 41…導体セグメント、 41a〜41j…第1〜第10導体セグメント、 45…第一のコイルエンド、 46…第二のコイルエンド、 W…スロットの径方向幅寸法。

Claims (7)

  1. 周方向に配列された複数のスロットを有する円環状の固定子コアと、前記スロット内で断面が全て矩形で同じ形状の複数の導体が径方向に並ぶようにして前記固定子コアに巻装された固定子巻線と、を備えた回転電機の固定子において、
    前記固定子コアは、径方向内方へ突出し周方向両側の側面で前記スロットを区画する複数のティースを有し、該ティースの先端部には、周方向両側へそれぞれ突出する鍔が形成されているとともに、前記鍔の径方向外方側の前記側面に、径方向外方側から内方側へ向かうにつれて前記スロットの周方向幅寸法が小さくなるように傾斜し前記スロットの最も径方向内方側に配置される前記導体の位置決めをする位置決め傾斜面が設けられていることを特徴とする回転電機の固定子。
  2. 前記位置決め傾斜面の傾斜開始位置は、前記側面の径方向中央から径方向内方側へ寄った位置に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の固定子。
  3. 前記位置決め傾斜面の傾斜開始位置は、前記側面の径方向中間位置に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の固定子。
  4. 前記位置決め傾斜面は、前記側面の径方向全長に亘って設けられていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の固定子。
  5. 前記位置決め傾斜面の傾斜開始位置は、前記位置決め傾斜面を含む前記側面の径方向中央と前記鍔との間の略中央となる位置に設定されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の回転電機の固定子。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の回転電機の固定子の製造方法であって、
    前記固定子巻線は、導体セグメントを前記スロットの径方向中央付近に軸方向に挿入し径方向内方側又は外方側へ寄せるようにして前記スロット内に複数の前記導体セグメントを径方向に並ぶように配置し、前記スロットから外部に突出した前記導体セグメントの所定の突出先端部同士を接続することにより前記固定子コアに巻装されていることを特徴とする回転電機の固定子の製造方法。
  7. 請求項に記載の回転電機の固定子の製造方法であって、
    前記スロットの径方向内方側に配置される内方側導体セグメントと、前記スロットの径方向外方側に配置される外方側導体セグメントと、前記スロットの径方向中央部に配置される中央部導体セグメントと、を準備する準備工程と、
    前記内方側導体セグメントの脚部を前記スロットの径方向中央付近に軸方向に挿入し、前記脚部を径方向内方側へ寄せて前記位置決め傾斜面により位置決めする内方側導体セグメント挿入工程と、
    前記外方側導体セグメントの脚部を前記スロットの径方向中央付近に軸方向に挿入し、前記脚部を径方向外方側へ寄せて前記スロットの底部により位置決めする外方側導体セグメント挿入工程と、
    前記スロットに挿入された前記内方側導体セグメントの脚部と前記外方側導体セグメントの脚部との間に前記中央部導体セグメントの脚部を軸方向に挿入する中央部導体セグメント挿入工程と、
    を有する特徴とする回転電機の固定子の製造方法。
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