JP6926893B2 - 回転電機 - Google Patents

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本発明は、回転電機に関する。
従来、回転電機としては、特許文献1に記載されているダブルロータ型のモータがある。このモータは、環状のステータと、外側ロータと、内側ロータを備え、外側ロータ及び内側ロータは、ステータの径方向内方に配置される。このモータでは、外側ロータと、内側ロータは、互いに相対回転可能になっている。
特開2015−198558号公報
ロータが1つの回転電機は、環状のステータと、ステータの内方に配置されたロータを備え、ステータが、円環状のヨークと、ヨークから径方向内方に突出する複数のティースと、複数のティースに巻回されたコイルを含む。そのような回転電機は、外部からコイルに電力を供給し易く、また外部に電力を取り出し易いように、コイルが、ティースの径方向外方側から巻き始められ、ティースの径方向外方側で巻き終わる。
このような背景において、上記特許文献1のモータと異なる次の構造を有する参考例のダブルロータ型の回転電機(従来例でない)を考える。詳しくは、回転電機が、環状のステータと、外側ロータと、内側ロータを備え、外側ロータが、ステータの径方向外方に配置され、内側ロータが、ステータの径方向内方に配置される。また、ステータが、円環状のヨークと、複数の外側ティースと、外側ティースの数と同数の複数の内側ティースを有し、外側ティースがヨークから径方向外方に突出し、内側ティースがヨークから径方向内方に突出する。また、各外側ティースに関し、内側ティースがその外側ティースの延在方向の延長線上に位置し、該延長線が略径方向に一致する。また、外側ロータが、径方向内方に周方向に間隔をおいて配置される複数の永久磁石を有し、内側ロータが、径方向外方に周方向に間隔をおいて配置される複数の永久磁石を有する。また、外側コイルが外側ティースに巻回され、内側コイルが内側ティースに巻回される。
参考例の回転電機では、外側コイルの巻き終わりと、内側コイルの巻き始めを適切に結線すると、外側ティースと内側ティースに同じ方向の磁場を生成できて、2つのティースに生成される磁場が、互いに打ち消し合わないようにできる。しかし、この参考例の回転電機に従来のコイルの巻回構造を適用すると、外側コイルが外側ティースの径方向外方側で巻き終わることになる。よって、結線を行う配線が、ステータの軸方向一方側の端面を径方向に横断する長さが長くなり、回転電機のコンパクト化や低コスト化への支障となる虞がある。
そこで、本発明の課題は、環状のステータコアの径方向外方に設けられた外側ティースに巻回された外側コイルと、ステータコアの径方向内方に設けられた内側ティースに巻回された内側コイルの結線を行う配線の長さを短くでき、コンパクト化や低コスト化を行い易い回転電機を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る回転電機は、環状のヨーク、前記ヨークの周方向に互いに間隔をおいた状態で前記ヨークから径方向の外方に突出する複数の外側ティース、及び前記ヨークの前記周方向に互いに間隔をおいた状態で前記ヨークから前記径方向の内方に突出する複数の内側ティースを含むステータコアと、夫々が平角線を有して前記外側ティースに巻回され、夫々の一方側端部が前記径方向の内側に位置する外側U相コイル、外側V相コイル、及び外側W相コイルと、夫々が平角線を有して前記内側ティースに巻回され、夫々の一方側端部が前記径方向の外側に位置する、内側U相コイル、内側V相コイル、及び内側W相コイルと、前記外側U相コイルの前記一方側端部と前記内側U相コイルの前記一方側端部を電気的に接続するU相接続配線と、前記外側V相コイルの前記一方側端部と前記内側V相コイルの前記一方側端部を電気的に接続するV相接続配線と、前記外側W相コイルの前記一方側端部と前記内側W相コイルの前記一方側端部を電気的に接続するW相接続配線と、を備え、前記外側U相コイル、前記外側V相コイル、及び前記外側W相コイルの夫々は、前記複数の外側ティースに周方向に2周に亘って分布巻きされると共に、直列に接続された複数のセグメントコイルを有し、前記内側U相コイル、前記内側V相コイル、及び前記内側W相コイルの夫々は、前記複数の内側ティースに周方向に2周に亘って分布巻きされると共に、直列に接続された複数のセグメントコイルを有し、前記外側U相コイルの他方側端部は、前記外側U相コイルの前記一方側端部が収容されているスロットに前記周方向に隣り合うスロットの前記径方向の内側に位置して電源側の対応するU相動力線に電気的に接続され、前記外側V相コイルの他方側端部は、前記外側V相コイルの前記一方側端部が収容されているスロットに前記周方向に隣り合うスロットの前記径方向の内側に位置して前記電源側の対応するV相動力線に電気的に接続され、前記外側W相コイルの他方側端部は、前記外側W相コイルの前記一方側端部が収容されているスロットに前記周方向に隣り合うスロットの前記径方向の内側に位置して前記電源側の対応するW相動力線に電気的に接続され、前記内側U相コイルの他方側端部は、前記内側U相コイルの前記一方側端部が収容されているスロットに前記周方向に隣り合うスロットの前記径方向の外側に位置して中性線に電気的に接続され、前記内側V相コイルの他方側端部は、前記内側V相コイルの前記一方側端部が収容されているスロットに前記周方向に隣り合うスロットの前記径方向の外側に位置して前記中性線に電気的に接続され、前記内側W相コイルの他方側端部は、前記内側W相コイルの前記一方側端部が収容されているスロットに前記周方向に隣り合うスロットの前記径方向の外側に位置して前記中性線に電気的に接続されている。
本発明に係る回転電機によれば、外側コイルの片側端部が、外側コイルの径方向内側に位置し、該片側端部を内側コイルの径方向外側の片側端部に結線する。よって、外側コイルが従来のコイルの巻き方である場合、すなわち、外側コイルの両端部が共に径方向外側に位置する場合との比較において、結線を行う配線の長さを短くできる。その結果、回転電機のコンパクト化や低コスト化を実現し易くなる。
本発明の一実施形態に係る回転電機におけるステータコアの軸方向一方側端面の軸方向外方の近傍を、周方向及び径方向を含む平面で切断したときの断面図である。 図1におけるステータの拡大断面図であり、本実施形態の外側及び内側コイルの巻回構造について説明する拡大断面図である。 参考例のステータにおける図2に対応する拡大断面図である。
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて新たな実施形態を構築することは当初から想定されている。また、以下の図面および実地例の説明で、R方向は、回転電機1の径方向を示し、θ方向は、回転電機1の周方向を示し、Z方向は、回転電機1の軸方向(高さ方向)を示す。R方向、θ方向、及びZ方向は、互いに直交する。
図1は、本発明の一実施形態に係る回転電機1におけるステータコア11のZ方向一方側端面のZ方向外方の近傍を、θ方向及びR方向を含む平面で切断したときの断面図である。図1に示すように、回転電機1は、ステータ10、外側ロータ30、及び内側ロータ50を備える。
ステータ10は、ステータコア11と、平角線を含む外側コイル12、及び平角線を含む内側コイル13を有する。ステータコア11は、環状の磁性体部品であり、例えば、複数の珪素鋼鈑(電磁鋼鈑)が積層されて構成されるが、樹脂バインダと磁性材粉末を加圧成形することにより構成されてもよい。ステータコア11は、円環状のヨーク15と、複数の外側ティース16と、複数の内側ティース17を有する。
複数の外側ティース16は、θ方向に互いに間隔をおいて配設され、各外側ティース16は、ヨーク15からR方向外方側に突出する。外側コイル12は、螺旋状に延在する三相の外側U,V,W相コイル20,21,22を備える。外側U,V,W相コイル20,21,22の夫々は、隣接する外側ティース16間の空間である外側スロット18に挿通され、外側ティース16に巻回される。
公知の構成なので詳述しないが、外側U,V,W相コイル20,21,22の夫々は、複数のセグメントコイルを直列に接続して構成され、各セグメントコイルは、複数の略U字状のセグメント導体を溶接して構成される。また、外側U,V,W相コイル20,21,22の夫々は、第1外側U,V,W相コイル20a,21a,22aと、これに直列接続される第2外側U,V,W相コイル20b,21b,22bを有する。
各外側U,V,W相コイル20,21,22は、複数の外側ティース16に跨るように複数の外側ティース16にθ方向に2周に亘って分布巻きされる。各第1外側U,V,W相コイル20a,21a,22aは、複数の外側ティース16に跨るように複数の外側ティース16にθ方向に1周に亘って分布巻きされ、各第2外側U,V,W相コイル20b,21b,22bも、複数の外側ティース16に跨るように複数の外側ティース16にθ方向に1周に亘って分布巻きされる。
各外側U,V,W相コイル20,21,22の一端部は、例えばクランク形に曲げられ、電源側の対応する動力線(図示せず)に電気的に接続される。他方、外側U相コイル20の他端部は、以下で説明する内側U相コイル25の一端部にU相用接続配線70を介して電気的に接続され、外側V相コイル21の他端は、以下で説明する内側V相コイル26の一端にV相用接続配線(図示は省略)を介して電気的に接続される。また、外側W相コイル22の他端は、以下で説明する内側W相コイル27の一端にW相用接続配線(図示は省略)を介して電気的に接続される。外側ティース16に対する外側U,V,W相コイル20,21,22の巻回の仕方と、外側U,V,W相コイル20,21,22と内側U,V,W相コイル25,26,27の結線については、後で図2を用いて詳細に説明する。
複数の内側ティース17は、θ方向に互いに間隔をおいて配設され、各内側ティース17は、ヨーク15からR方向内方側に突出する。内側ティース17の数は、外側ティース16の数と一致する。各内側ティース17のR方向外側には、1つの外側ティース16が存在し、各内側ティース17の延在方向の延長線上には、当該1つの外側ティース16がその延長線上を延在するように位置する。内側コイル13は、螺旋状に延在する三相の内側U,V,W相コイル25,26,27を備える。内側U,V,W相コイル25,26,27の夫々は、隣接する内側ティース17間の空間である内側スロット19に挿通され、内側ティース17に巻回される。
内側U,V,W相コイル25,26,27の夫々も、外側U,V,W相コイル20,21,22と同様に、複数のセグメントコイルを直列に接続して構成され、各セグメントコイルは、複数の略U字状のセグメント導体を溶接して構成される。また、内側U,V,W相コイル25,26,27の夫々は、第1内側U,V,W相コイル25a,26a,27aと、これに直列接続される第2内側U,V,W相コイル25b,25b,26bを有する。
各内側U,V,W相コイル25,26,27は、複数の内側ティース17に跨るように複数の内側ティース17にθ方向に2周に亘って分布巻きされる。各第1内側U,V,W相コイル25a,26a,27aは、複数の内側ティース17に跨るように複数の内側ティース17にθ方向に1周に亘って分布巻きされ、各第2内側U,V,W相コイル25b,26b,27bも、複数の内側ティース17に跨るように複数の内側ティース17にθ方向に1周に亘って分布巻きされる。
内側ティース17に対する内側U,V,W相コイル25,26,27の巻回の仕方については、後で図2を用いて詳細に説明する。内側U相コイル25において他端部に配置される突出部、内側V相コイル26において他端部に配置される突出部、及び内側W相コイル27において他端部に配置される突出部は、図示しない中性線によって電気的に接続され、三相の内側U,V,W相コイル25,26,27は、中性線を用いた電気的な接続でY(スター)結線される。中性線は、例えばステータコア11のZ方向一方側の外方に配設される。なお、三相の内側U,V,W相コイル25,26,27は、Δ(デルタ)結線されてもよい。
外側ロータ30は、ステータ10のR方向外方にステータ10に対して間隔をおいた状態で配設される。外側ロータ30とステータ10の中心は略一致する。外側ロータ30は、環状の磁性体部品であり、例えば、複数の円環状の珪素鋼鈑(電磁鋼鈑)が積層されて構成される。外側ロータ30は、例えば、θ方向に互いに間隔をおいた状態で配設された複数の永久磁石31を有する。
内側ロータ50は、ステータ10のR方向内側にステータ10に対して間隔をおいた状態で配設される。内側ステータ50とステータ10の中心は略一致する。内側ロータ50は、回転軸55の周囲に固定される環状の磁性体部品であり、例えば、複数の円環状の珪素鋼鈑(電磁鋼鈑)が積層されて構成される。内側ロータ50は、例えば、θ方向に互いに間隔をおいた状態で配設された複数の永久磁石51を有する。
回転電機1をモータとして使用する場合には、例えば、バッテリ(図示せず)からの直流電流が、インバータ(図示せず)を介して三相交流電流に変換された後、三相交流電流が、各相の出力線(図示せず)を介して外側及び内側U,V,W相コイル20,21,22,25,26,27に供給される。係る外側及び内側U,V,W相コイル20,21,22,25,26,27に対する三相交流電流の供給によって、R方向の同一直線上に位置する外側及び内側ティース16,17に同じ方向の磁場が生成され、磁極の位置がステータ10のθ方向に沿って移動する回転磁界が生じる。そして、永久磁石31,51が回転磁場の生成に基づいてθ方向の力を受け、外側及び内側ロータ30,50がθ方向に回動し、回転動力が生成される。
R方向の同一直線上に位置する外側及び内側ティース16,17に同じ方向の磁場が生成される理由については、後で図2を用いて説明する。回転電機1は、2つのロータ30,50を有するので、モータとして用いる場合、互いに独立な2つの動力機構に回転動力を供給できる。また、回転電機1は、ステータ10と、2つのロータ30,50を、同じ中心軸の回りにR方向に重なるように配置しているので、異なる2つの動力系統に回転動力を供給できる構造をコンパクトに実現できる。
また、回転電機1は、ジェネレータとしても使用できる。例えば、外側ロータ30と内側ロータ50が、外側ロータ30の永久磁石31によって生成される変動磁場と内側ロータ50の永久磁石51によって生成される変動磁場が互いに強め合うように回動したとする。すると、外側及び内側コイル12,13に電磁誘導の法則に基づく誘導起電力が誘起され、交流の誘導電流を外側及び内側コイル12,13に流すことが可能になる。そして、係る誘導電流に基づく交流電力を、インバータで直流電力に変換した後、バッテリに供給できる。なお、回転電機1は、モータ及びジェネレータのいずれか一方として機能させることもできる。
図2は、図1におけるステータ10の拡大断面図であり、図3は、参考例のステータ110における図2に対応する拡大断面図である。以下、図2及び図3を用いて、ステータ10における外側及び内側コイル12,13の巻回構造、それらのコイル12,13の結線構造、及び参考例のステータ110に対するステータ10の優位性について説明する。
なお、以下では、外側及び内側U相コイル20,25の巻回構造、及び外側及び内側U相コイル20,25の結線構造について説明し、それと類似の外側及び内側V相コイル21,26の巻回構造、及び外側及び内側V相コイル21,26の結線構造については、説明を省略する。また、外側及び内側W相コイル22,27の巻回構造、及び外側及び内側W相コイル22,27の結線構造についても、説明を省略する。
また、図2において、U1,U2,V1,V2,W1,W2は、そのR方向内方に位置する外側スロット18に巻回されるコイルの種類を表し、U1’,U2’,V1’,V2’,W1’,W2’は、そのR方向外方に位置する側スロット19に巻回されるコイルの種類を表す。また、Sa〜Spは、そのR方向内方に位置する特定の外側スロット18を指し、Sa’,Si’は、そのR方向外方に位置する特定の内側スロット19を指す。このことから、図2に示す例では、例えば、外側スロットSaには、第1外側U相コイル20aが挿通され、外側スロットSpには、第2外側U相コイル20bが挿通される。また、内側スロットSa’には、第1内側U相コイル25aが挿通され、内側スロットSi’には、第2内側U相コイル25bが挿通される。
図2を参照して、回転電機1では、外側U相コイル20を、領域R1で表す外側スロットSaのR方向内方側の端部から巻き始め、1周目の第1外側U相コイル20aを領域R1から巻き始める。そして、第1外側U相コイル20aの1番目のセグメントコイルを、外側スロットSaと外側スロットSbを用いて、R方向内側からR方向外側に巻回する。次に、1番目のセグメントコイルに直列に接続される、第1外側U相コイル20aの2番目のセグメントコイルは、外側スロットSbと外側スロットScを用いて、R方向外側からR方向内側に巻回され、該2番目のセグメントコイルに直列に接続される3番目のセグメントコイルは、外側スロットScと外側スロットSdを用いて、R方向内側からR方向外側に巻回される。このように第1外側U相コイル20aを構成する各セグメントコイルを外側ティース16に順に巻回する。
第1外側U相コイル20aの4番目のセグメントコイルは、外側スロットSdと外側スロットSeを用いて、R方向外側からR方向内側に巻回され、第1外側U相コイル20aの5番目のセグメントコイルは、外側スロットSeと外側スロットSfを用いて、R方向内側からR方向外側に巻回される。また、第1外側U相コイル20aの6番目のセグメントコイルは、外側スロットSfと外側スロットSgを用いて、R方向外側からR方向内側に巻回され、第1外側U相コイル20aの7番目のセグメントコイルは、外側スロットSgと外側スロットShを用いて、R方向内側からR方向外側に巻回される。また、第1外側U相コイル20aの8番目のセグメントコイルは、外側スロットShと外側スロットSiを用いて、R方向外側からR方向内側に巻回される。第1外側U相コイル20aの8番目のセグメントコイルの巻き終わり部分である外側スロットSiのR方向内方側の端部が、第1外側U相コイル20aの巻き終わり部分となる。
第1外側U相コイル20aの巻き終わり部分は、2周目の第2外側U相コイル20bの巻き始め部分に直列に接続され、第2外側U相コイル20bの1番目のセグメントコイルに直列に接続される。第2外側U相コイル20bの1番目のセグメントコイルは、外側スロットSiと外側スロットSjを用いて、R方向内側からR方向外側に巻回される。第2外側U相コイル20bも第1外側U相コイル20aと同様に外側ティース16に分布巻きで巻回される。
詳しくは、第2外側U相コイル20bの2番目のセグメントコイルは、外側スロットSjと外側スロットSkを用いて、R方向外側からR方向内側に巻回され、第2外側U相コイル20bの3番目のセグメントコイルは、外側スロットSkと外側スロットSlを用いて、R方向内側からR方向外側に巻回される。また、第2外側U相コイル20bの4番目のセグメントコイルは、外側スロットSlと外側スロットSmを用いて、R方向外側からR方向内側に巻回され、第2外側U相コイル20bの5番目のセグメントコイルは、外側スロットSmと外側スロットSnを用いて、R方向内側からR方向外側に巻回される。
また、第2外側U相コイル20bの6番目のセグメントコイルは、外側スロットSnと外側スロットSoを用いて、R方向外側からR方向内側に巻回され、第2外側U相コイル20aの7番目のセグメントコイルは、外側スロットSoと外側スロットSpを用いて、R方向内側からR方向外側に巻回される。そして、第2外側U相コイル20bの8番目のセグメントコイル(最後のセグメントコイル)は、外側スロットSpと外側スロットSiを用いて、R方向外側からR方向内側に巻回される。
よって、回転電機1では、第2外側U相コイル20bが、領域R2で表す外側スロットSiのR方向内方側の端部で巻き終わり、外側U相コイル20が領域R2で巻き終わる。このことから、回転電機1では、外側U相コイル20の片側端部(巻き終わりの端部)が、外側U相コイル20のR方向の内側に位置する。
外側U相コイル20の上記片側端部は、内側U相コイル25の1周目の第1内側U相コイル25aの1番目のセグメントコイルに直列に接続される。第1内側U相コイル25aの1番目のセグメントコイルは、領域R3で示す端部、すなわち、外側スロットSaの延在方向(R方向に一致)の延長線上にある内側スロットSa'のR方向外側の端部から巻き始められる。外側スロットSaは、外側U相コイル20が巻き始められる外側スロット18である。よって、外側U相コイル20と内側U相コイル25は、巻き始めのθ方向位置が互いに一致する。内側U相コイル25は、内側U相コイル25が生成する磁場と外側U相コイル20が生成する磁場とが強め合う巻回方向で、外側U相コイル20と同様の手法で内側ティース17に分布巻きで巻回される。内側U相コイル25の係る巻回方向での巻回により、R方向の同一直線上に位置する外側及び内側ティース16,17に同じ方向の磁場が生成される。内側U相コイル25は、外側U相コイル20と異なり内側スロット19のR方向外側から巻き始められているので、内側U相コイル25は、領域R4で示す端部、すなわち、時計回りで内側スロットSa'に隣り合う内側スロットSi'のR方向外側の端部で巻き終わり、2周目の第2内側U相コイル25bは、領域R4で示す端部で巻き終わる。領域R3で示す内側U相コイル25の巻き始めの端部は、外側U相コイル20の片側端部にU相用接続配線70で結線される内側U相コイル25の片側端部を構成する。
図3に示す参考例の回転電機101は、従来存在するコイルの巻回構造を適用されている点のみが図2に示す回転電機1と異なる。詳しくは、ロータが1つの回転電機は、環状のステータと、ステータの内方に配置されたロータを備え、ステータが、円環状のヨークと、ヨークから径方向内方に突出する複数のティースと、複数のティースに巻回されたコイルを含む。また、そのような回転電機は、外部からコイルに電力を供給し易く、また外部に電力を取り出し易い等の理由から、コイルが、ティースの径方向外方側から巻き始められ、ティースの径方向外方側で巻き終わる。
したがって、このコイルの従来の巻回構造を、外側及び内側ロータを有する回転電機に適用すると、参考例の回転電機101のように、外側U相コイル120の両端部(図3に領域R1'で示す巻き始めの端部と、領域R2'で示す巻き終わりの端部)が共にR方向外方側に位置することになって、外側U相コイル120と内側U相コイル125の結線を行うU相用接続配線170が、ステータ110のZ方向一方側の端面をR方向に横断する長さが長くなり、回転電機101のコンパクト化や低コスト化への支障となる虞がある。
これに対し、図2に示す本実施形態の回転電機1によれば、外側コイル12の片側端部が、外側コイル12のR方向内側に位置し、その片側端部を内側コイル13のR方向外側の片側端部に結線する。よって、図3に示す回転電機101の場合、すなわち、外側コイル112が従来のコイルの巻回構造を有し、外側コイル112の両端部が共にR方向外側に位置する場合との比較において、結線を行う配線70の長さを短くできる。その結果、回転電機1のコンパクト化や低コスト化を実現し易くなるのである。
尚、本発明は、上記実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等な範囲において種々の改良や変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、外側及び内側U,V,W相コイル20,21,22,25,26,27が、複数の外側及び内側ティース16,17に跨るようにθ方向に2周に亘って分布巻きされる例について説明したが、外側及び内側U,V,W相コイルは、複数の外側及び内側ティースに跨るようにθ方向に1周のみに亘って分布巻きされてもよい。また、外側及び内側コイル12,13が、平角線を含むセグメントコイルを有する場合について説明したが、外側及び内側コイルは、平角線を含まなくてもよく、セグメントコイルでないコイルで構成されてもよい。また、外側及び内側コイル12,13が外側及び内側ティース16,17に分布巻きされる場合について説明したが、外側及び内側コイルは外側及び内側ティースに集中巻きされてもよい。要は、本発明の回転電機は、環状のヨーク、ヨークの周方向に互いに間隔をおいた状態でヨークからR方向外方に突出する複数の外側ティース、及びヨークのθ方向に互いに間隔をおいた状態でヨークからR方向内方に突出する複数の内側ティースを含むステータコアと、外側ティースに巻回され、片側端部がR方向内側に位置する外側コイルと、内側ティースに巻回され、片側端部がR方向外側に位置する内側コイルと、を備え、外側コイルの上記片側端部と内側コイルの上記片側端部が、配線で電気的に接続される構成を有していれば、如何なる構造の回転電機でもよい。
1 回転電機、 10 ステータ、 11 ステータコア、 12 外側コイル、 13 内側コイル、 15 ヨーク、 16 外側ティース、 17 内側ティース、 30 外側ロータ、 50 内側ロータ、 70 U相用接続配線、 R方向 径方向、 θ方向 周方向、 Z方向 軸方向。

Claims (1)

  1. 環状のヨーク、前記ヨークの周方向に互いに間隔をおいた状態で前記ヨークから径方向の外方に突出する複数の外側ティース、及び前記ヨークの前記周方向に互いに間隔をおいた状態で前記ヨークから前記径方向の内方に突出する複数の内側ティースを含むステータコアと、
    夫々が平角線を有して前記外側ティースに巻回され、夫々の一方側端部が前記径方向の内側に位置する外側U相コイル、外側V相コイル、及び外側W相コイルと、
    夫々が平角線を有して前記内側ティースに巻回され、夫々の一方側端部が前記径方向の外側に位置する、内側U相コイル、内側V相コイル、及び内側W相コイルと、
    前記外側U相コイルの前記一方側端部と前記内側U相コイルの前記一方側端部を電気的に接続するU相接続配線と、
    前記外側V相コイルの前記一方側端部と前記内側V相コイルの前記一方側端部を電気的に接続するV相接続配線と、
    前記外側W相コイルの前記一方側端部と前記内側W相コイルの前記一方側端部を電気的に接続するW相接続配線と、
    を備え、
    前記外側U相コイル、前記外側V相コイル、及び前記外側W相コイルの夫々は、前記複数の外側ティースに周方向に2周に亘って分布巻きされると共に、直列に接続された複数のセグメントコイルを有し、
    前記内側U相コイル、前記内側V相コイル、及び前記内側W相コイルの夫々は、前記複数の内側ティースに周方向に2周に亘って分布巻きされると共に、直列に接続された複数のセグメントコイルを有し、
    前記外側U相コイルの他方側端部は、前記外側U相コイルの前記一方側端部が収容されているスロットに前記周方向に隣り合うスロットの前記径方向の内側に位置して電源側の対応するU相動力線に電気的に接続され、
    前記外側V相コイルの他方側端部は、前記外側V相コイルの前記一方側端部が収容されているスロットに前記周方向に隣り合うスロットの前記径方向の内側に位置して前記電源側の対応するV相動力線に電気的に接続され、
    前記外側W相コイルの他方側端部は、前記外側W相コイルの前記一方側端部が収容されているスロットに前記周方向に隣り合うスロットの前記径方向の内側に位置して前記電源側の対応するW相動力線に電気的に接続され、
    前記内側U相コイルの他方側端部は、前記内側U相コイルの前記一方側端部が収容されているスロットに前記周方向に隣り合うスロットの前記径方向の外側に位置して中性線に電気的に接続され、
    前記内側V相コイルの他方側端部は、前記内側V相コイルの前記一方側端部が収容されているスロットに前記周方向に隣り合うスロットの前記径方向の外側に位置して前記中性線に電気的に接続され、
    前記内側W相コイルの他方側端部は、前記内側W相コイルの前記一方側端部が収容されているスロットに前記周方向に隣り合うスロットの前記径方向の外側に位置して前記中性線に電気的に接続されてい回転電機。
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