JP2707715B2 - 電機子コイルの装填方法 - Google Patents

電機子コイルの装填方法

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JP2707715B2 JP1106885A JP10688589A JP2707715B2 JP 2707715 B2 JP2707715 B2 JP 2707715B2 JP 1106885 A JP1106885 A JP 1106885A JP 10688589 A JP10688589 A JP 10688589A JP 2707715 B2 JP2707715 B2 JP 2707715B2
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【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、回転電機の電機子への電機子コイルの装填
方法に関する。
「従来の技術」 この種のコイルの装填方法に特公昭58−33786号公報
に示されているものがある。この方法は、第7図に示す
様に、電機子コア2のスロット6内に挿入された電機子
コイル8を押圧板70によって押圧し、電機子コイル8の
断面形状をたとえば円形から矩形に塑性変形させ整形し
ながら装填し、スロット6内の電機子コイル8の充填率
を高めようとするものである。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、上記方法は一枚の押圧板70によりスロ
ット6の全長に渡って一様に押圧するものであるから、
電機子コイル8は断面形状が変形するだけではなく、長
さ方向にも延びるように変形する。このため、第8図に
二点鎖線21,22で示す様に、スロット6に挿入されてい
る電機子コイル8のコイル端8A,8Bが、電機子コア2の
左右に延出するように変形し、この延出したコイル端8
A,8Bが他の部品5と干渉することがあるという問題点が
あった。
たとえば、車載用回転電機であるスクータでは、整流
子3側への延出は後に整流子3との結合端面8Cを切削加
工するため問題とならないが、反整流子側への延出は、
電機子コイル8の装填後に組込まれるクラッチ4のリテ
ナー部5との寸法的余裕がないため、コイル端8Aとリテ
ナー部5との干渉を生じ易いという問題点があった。
また、第9図に示す様に、上記方法は押圧板70で電機
子コイル8を一度に押圧するため、電機子コア2の端面
2A,2B付近において電機子コイル8のスロット内導体部
分81とスロット外導体部分82との間に段差が生じ、スロ
ット6端の電機子コアのコーナ部2Cが電機子コイル8導
体に喰い込む形となり、絶縁紙7や電機子コイル8の絶
縁被膜が破壊されて絶縁不良が発生することがあるとい
う問題点があった。
本発明は上記の問題点に鑑みなされたものであり、そ
の目的とするところは、スロット6内での電機子コイル
8の充填率を高める整形装填をしながら、電機子コア2
から突出したコイル端8A,8B付近の変形量を極力小さく
することができる電機子コイルの装填方法を提供するこ
とにある。
「課題を解決するための手段」 上記の目的を達成するため、本発明では、電機子コイ
ルを押圧部材を用いて電機子コアのスロット内に押圧し
装填する電機子コイルの装填方法において、前記押圧部
材として回転可能な押圧ローラを用い、その押圧ローラ
を前記スロットに沿って所定の一方向にのみ転動させ、
さらに、前記電機子コアに対応する部位における前記押
圧ローラの押圧荷重が、前記電機子コアから外れた前記
電機子コイルの端部における前記押圧荷重より大きくな
るようにして前記電機子コイルを前記スロット内に押圧
し整形しつつ装填することを特徴とする電機子コイルの
装填方法が提供される。
「作用」 上記のように構成された装填方法では、スロット内の
電機子コイルは、スロットの全長に渡って一度に変形整
形されるのではなく、所定の一方向のみに転動する押圧
ローラによって逐次塑性変形されるので、押圧ローラの
転動とともに延びた電機子コイルは、押圧ローラの転動
方向前進側からのみ電機子コアから延出する。したがっ
て、押圧ローラの転動方向後退側の電機子コイルの端部
が、押圧ローラの転動方向後退側に配設された部品に干
渉することを防止することができる。
このため、例えば前述のごとく、電機子コアを挟んで
整流子の反対側にクラッチのリテーナ部を有する車両用
スタータにおいて、押圧ローラの転動方向前進側を整流
子側とすれば、電機子コイルの装填時に、リテーナ部側
の電機子コイルの端部がリテーナ部側に向けて延出する
ことを防止することができるので、電機子コイルとリテ
ーナ部との干渉を防止することができる。
また、電機子コアに対応する部位における押圧荷重
は、電機子コアから外れた電機子コイルの端部における
押圧荷重より大きいので、電機子コアから外れた電機子
コイルの端部における押圧荷重は、電機子コアに対応す
る部位において、押圧ローラが電機子コイルを塑性変形
させるために電機子コイルに作用させる押圧荷重より小
さくなる。
したがって、電機子コアの端部付近において、電機子
コイルに段差を生じさせる力を緩和することができるの
で、電機子コアの端面付近に対応する電機子コイルの部
位で絶縁不良が生じることを防止することができる。
「実施例」 本発明の実施例について図面を参照し説明する。第1
図はスタータの電機子を示す縦断面図、第2図は横断面
図である。
回転子軸1には略円筒状の電機子コア2と整流子3が
固着され、また、右軸端にはクラッチ4が装着されてい
る。クラッチ4のリテナー部5は電機子コア2の端面2A
に比較的近接している。
電機子コア2には軸方向に走る溝状のスロット6が多
数本放射状に設けられている。スロットの内面は絶縁紙
7で覆われ、絶縁被膜で覆われた電機子コイル8が挿入
される。電機子コイル8はスロット6の深さ方向に一列
に並んで挿入され、たとえば、第2図に示す様に一つの
スロット6に4本の電機子コイル導体8が並べられる。
電機子コイル8の断面形状は当初略円形断面をなして
いる。これをスロット6内に挿入された状態で上方から
押圧ローラ10により加圧変形せしめることにより、スロ
ット6形状に合致した略矩断面形状に整形してスロット
6内に装填しようとするのである。
押圧ローラ10は略円板状の部材であり、軸受11を介し
て軸12に回転自在に支承されている。その軸12を、第1
図に一点鎖線で示す移動軌跡15に従って図示しない加圧
装置により移動させ、押圧ローラ10の円周面により電機
子コイル8を押圧整形する。押圧ローラ10はスロット6
に沿って電機子コア2のクラッチ4側から整流子3側に
図面左方向に進行するように移動される。このとき、押
圧ローラ10は電機子コイル8との当接により矢印16の如
く左回転方向に転動しつつ電機子コイル8を逐次変形さ
せる。
また、押圧ローラ10の移動軌跡15は全ストロークに渡
って水平ではなく、電機子コア2から外れたコイル端8
A,8Bの部分A,Bで僅かに上方に湾曲している。このた
め、押圧ローラ10は、クラッチ4側のコイル端8Aの部分
Aでローラ位置を徐々に下げて押圧荷重を徐々に上昇さ
せ、次いで、電機子コア2上の部分Cでは一定の高さ位
置で走行して定寸法定圧荷重による押圧整形を行い、最
後に、整流子3側のコイル端8Bの部分Bでは徐々にロー
ラ位置を上げて押圧荷重を徐々に低減する。
上記の様に、押圧ローラ10の整流子3側への一方向の
進行により電機子コイル8が逐次変形されるため、電機
子コイル8の断面形状の変化に伴う長さ方向の延びは、
必ず押圧ローラ10の進行方向に、すなわち、整流子3側
の方向に延びることになり、クラッチ4側の方向に延び
ることがない。それ故、クラッチ4側のコイル端8Aとリ
テナー部5とのクリアランスDが僅かであっても、電機
子コイル8の装填に伴う変形により両者8A,5が干渉する
ことがない。
なお、電機子コイル8の整流子3側への多少の延出
(図中に二点鎖線で示す延出22)は、電機子コイル8を
整流子片3に接続した後、端面8Cを切削加工し整形する
ため何ら問題とならない。
また、移動軌跡15が両端で上方に湾曲するように押圧
ローラ10を移動させるため、電機子コア2の端面2A,2B
付近では押圧荷重が低減される。このため、押圧ローラ
10が電機子コイル8を徐々に押圧するようになり、電機
子コイル8にスロット6内の導体部分とスロット6外の
導体部分に段差を生ずるような変形を与えず、電機子コ
ア2のコーナ部2C,2Dがコイル導体8に喰い込み絶縁不
良を引き起こす問題はなくなる。
これらの押圧整形は、電機子コイル8を一本づつ押圧
整形しても、複数本たとえば4本同時に押圧整形して
も、いずれでも可能である。
前記実施例では押圧ローラ10の移動軌跡15を湾曲させ
ることにより電機子コア端面2A,2B付近における押圧荷
重を減少させたが、第3図に示す様に、押圧ローラ30の
半径を部分的に変えることにより押圧荷重を変化させる
こともできる。この場合、半径の大きな部分31の弧長E
を電機子コア2の長さC(スロット6の長さ)と略同じ
長さとすることにより実現できる。
また、本発明は押圧ローラ10を用いるものであるか
ら、押圧ローラ10の形状等に種々の工夫を施すことによ
り電機子コイル8の整形をより容易良好にすることがで
きる。
第4図に示す例では、押圧ローラ35の一部の板厚を変
え、扇状部分36の板厚Fをスロット6の幅と同じとする
と共にその弧長Hを電機子コア2の長さC(スロット6
の長さ)と同じとし、他の部分37の板厚Gは十分厚くし
ている。扇状部分36でもってスロット6内の電機子コイ
ル8を押圧整形すると共に、板厚の厚い他の部分37でコ
イル端8A,8Bを押圧し、効果的に押圧整形しようとする
のである。
第5図に示す例では、押圧ローラ40の円周面が一様で
はなく、中央部がやや半径の大きな円周面からなる押圧
部41をなし、その両側がやや半径の小さな円周面からな
る肩部42,43をなす段付形状をしている。突出した押圧
部41の幅Jはスロット6の幅と略等しくされる。押圧整
形時には押圧部41によりスロット6内の電機子コイル8
を押圧し、両肩部42,43を電機子コア2の外周に当接さ
せて転動させることにより、一定寸法の押圧整形を行
う。特に、押圧ローラ40に加圧力を与える加圧装置に油
圧シリンダ等を用いたときにストローク制御を考えなく
ても一定寸法の整形が容易になる利点がある。
第6図に示す例では、押圧ローラ45の円周面外周に弾
性部材46を設けている。これにより、押圧整形時の押圧
ローラ45による線傷を防止できる。
「発明の効果」 本発明は、上記の構成を有し回転可能な押圧ローラを
スロットに沿って所定の一方向にのみ転動させることに
より、逐次塑性加工を施しながら電機子コイルをスロッ
ト内に装填するものであるから、電機子コイルの整形に
伴う長さ方向の伸びの方向を押圧ローラの転動方向前進
側のみとすることができ、電機子コイルのコイル端のう
ち押圧ローラの転動方向後退側が近傍の部材に干渉する
ことを防ぐことができるという効果がある。このため、
回転電機をより小型にすることが容易になる。
また、押圧ローラの加圧力(押圧荷重)をコイル端付
近で低減することにより、電機子コアのコーナ部が電機
子コイルに喰い込む不具合がなくなり、電機子コイルの
整形装填に伴う絶縁不良が発生しなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図はスタータの電機子への装填例を示す縦断面図、
第2図は横断面図、第3図及び第4図は押圧ローラの例
を示す斜視図、第5図は異形の押圧ローラによる装填例
を示す横断面図、第6図は押圧ローラの例を示す断面図
であり、第7図は従来の装填方法を示す横断面図、第8
図は縦断面図、第9図は電機子コアの端部付近を示す断
面図である。 2…電機子コア、3…整流子、6…スロット、8…電機
子コイル、8A,8B…コイル端、10…押圧ローラ、15…押
圧ローラの移動軌跡。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−159652(JP,A) 実開 昭53−36007(JP,U) 実開 昭57−47845(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電機子コイルを押圧部材を用いて電機子コ
    アのスロット内に押圧し装填する電機子コイルの装填方
    法において、 前記押圧部材として回転可能な押圧ローラを用い、その
    押圧ローラを前記スロットに沿って所定の一方向にのみ
    転動させ、 さらに、前記電機子コアに対応する部位における前記押
    圧ローラの押圧荷重が、前記電機子コアから外れた前記
    電機子コイルの端部における前記押圧荷重より大きくな
    るようにして前記電機子コイルを前記スロット内に押圧
    し整形しつつ装填することを特徴とする電機子コイルの
    装填方法。
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