JP5233417B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機に関し、特に、給電経路に接続された端子台がステータに接続される回転電機に関する。
従来のステータと端子台との接続構造については、たとえば、特開2006−166599号公報(特許文献1)、特開平10−14152号公報(特許文献2)、特開2006−211774号公報(特許文献3)、特表2003−514499号公報(特許文献4)に開示されている。
特開2006−166599号公報 特開平10−14152号公報 特開2006−211774号公報 特表2003−514499号公報
特許文献1では、モータの端子台とステータコイルとをモールド成形により一体化する構成が開示されている。ステータ出力であるコイルの3端子は端子台から出る3端子に溶接された後、全体としてモールドされる。
ところで、近年、車載用ハイブリッドモータには小型化、低コスト化が要求されている。モータ出力の端子台も小型化により、階段形状として絶縁距離を確保している。このように小型化された階段形状の端子台は、溶接時に位置決めがしにくい場合がある。溶接後の端子台の位置精度が悪いと、後工程であるモールド時にパーツに傷をつけたり、部品を変形・破損させたりして、安定した回転電機の品質特性が確保できないという問題があった。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、簡単な製造設備で安定した品質を達成し得る、回転電機を提供することである。
本発明に係る回転電機は、回転可能に設けられたロータと、ロータの外周に配置されたステータとを備える。ステータは、圧粉磁心により形成された筒状のステータコアと、ステータコアに装着された複数のコイルとを含む。コイルは、軸方向におけるステータコアの端面から突出するコイルエンド部を有する。回転電機は、コイルに電力を供給する給電経路に接続され、ステータの軸方向端部に設置される端子台をさらに備える。また回転電機は、コイルエンド部と端子台とを一体として固定するモールド樹脂部をさらに備える。端子台には、圧粉磁心により形成された複数の爪部が形成されている。ステータコアの端面には、端面が窪んだ凹部が形成されている。軸方向端部に前記端子台を設置するとき、爪部が凹部に挿入されることにより端子台の位置決めを行なう。
好ましくは、コイルは、ステータの軸方向に突出するコイル側端子を有する。端子台は、コイル側端子と接続されてコイルと端子台とを導通する端子台側端子を有する。コイル側端子と端子台側端子とのいずれか一方が他方を把持する。
好ましくは、相隣接するコイル間には、コイルをそれぞれ互いに隔てる隙間が形成されている。爪部が隙間に差し込まれる。
ステータコアは、周方向に分割された複数の分割ステータコアを有してもよい。
本発明の回転電機によると、ステータの軸方向端部に設置されコイルエンド部と一体にモールドされる端子台を、モールド時に位置決めすることができるので、モールド時の端子台の位置精度を向上させ、安定した回転電機の品質特性を確保することができる。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
なお、以下に説明する実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下の実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、上記個数などは例示であり、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1の、回転電機が適用されるハイブリッド車両(HV:hybrid vehicle)の構成を示す概略図である。図1に示すように、ハイブリッド車両は、回転電機10と、シャフト30と、減速機構40と、ディファレンシャル機構50と、ドライブシャフト受け部60とを備える。電動機または発電機としての機能を有する回転電機(モータジェネレータ)10は、ロータ20と、ステータ140とを含む。
ロータ20は、シャフト30に組付けられる。シャフト30は、軸受を介在させて、ハイブリッド車両の駆動ユニットのハウジング部に回転可能に支持されている。ロータ20は、シャフト30に固設され、シャフト30と共に回転可能に設けられている。環状のステータ140は、ロータ20の周囲に設けられており、ロータ20の外周に配置されている。
ステータ140の軸方向端面177,178には、コイル180が装着されている。コイル180は、ステータ140の軸方向端面177に対して軸方向に突出している、コイルエンド部182部を有する。コイルエンド部182には、端子台110が設置されている。端子台110は、ステータ140の軸方向端部に設置されている。コイルエンド部182と端子台110とは、絶縁性のモールド樹脂部172によって、一体として固定されている。このモールド樹脂部172は、たとえばBMC(Bulk Molding Compound)、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂や、PPS(Polyphenylene Sulfide)、PBT(Polybutylene Terephthalate)などの熱可塑性樹脂などを含んでいる。
コイル180は、端子台110を介在させて、3相ケーブル90によってPCU70と電気的に接続されている。3相ケーブル90は、U相ケーブル91、V相ケーブル92およびW相ケーブル93からなる。コイル180は、U相コイル、V相コイルおよびW相コイルからなり、これらの3つのコイルの端子に、それぞれ、U相ケーブル91、V相ケーブル92およびW相ケーブル93が接続されている。またPCU70は、給電ケーブルによってバッテリ80と電気的に接続されている。これにより、バッテリ80とステータ140とが電気的に接続されている。
ロータ20およびステータ140を含む回転電機10から出力された駆動力は、減速機構40からディファレンシャル機構50を経由して、ドライブシャフト受け部60に伝達される。ドライブシャフト受け部60に伝達された駆動力は、図示しないドライブシャフトを経由して図示しない駆動輪に回転力として伝達されて、ハイブリッド車両を走行させる。
一方、ハイブリッド車両の回生制動時には、駆動輪は車体の慣性力により回転させられる。駆動輪からの回転力によりドライブシャフト受け部60、ディファレンシャル機構50および減速機構40を経由して、回転電機10が駆動される。このとき、回転電機10は、発電機として作動する。回転電機10により発電された電力は、PCU70内のインバータを経由して、バッテリ80に蓄えられる。
図2は、図1に示すII−II線に沿った、ステータの断面図である。図2に示すように、ステータ140は、ロータ20の周囲を取り囲むように環状に形成されている。ステータ140は、断面形状環状の筒状に形成されたステータコア141と、このステータコア141の外周に装着されたリング181と、ステータコア141に巻回されて装着された複数のコイル180、すなわちU相コイル180U,V相コイル180V,W相コイル180Wとを備えている。ステータコア141は、圧粉磁心により形成されている。なお、ステータコア141は、圧粉磁心に限定されず、たとえば複数の電磁鋼板が積層されて形成されてもよい。
ステータコア141は、周方向に分割された複数の分割ステータコア175を有する。各分割ステータコア175は、ステータ140の周方向に延びる円環状のヨーク部176と、このヨーク部176からステータ140の径方向内方に向けて突出するステータティース171とを備えている。ステータティース171は、ステータ140の円周方向に沿って等間隔に形成されている。ステータ140は、環状に延びるヨーク部本体170と、このヨーク部本体170の内周面から径方向内方に向けて突出する複数のステータティース171とを備えている。
ヨーク部176の表面のうち、ステータ140の周方向に配列する周方向端面190,191は、当該分割ステータコア175に対してステータ140の周方向に隣接する、他の分割ステータコア175の周方向端面190,191と、当接している。そして、各分割ステータコア175のヨーク部176が周方向に配列されることで、環状のヨーク部本体170が構成されている。
分割ステータコア175には、ステータティース171に巻回されるようにしてコイル180が装着されている。コイル180は、ステータティース171の表面のうち、ステータ140の周方向に配列する側面193に沿って順次積層するように、順次巻回されている。
コイル180と分割ステータコア175との間にはインシュレータ160が介在しており、インシュレータ160によってコイル180と分割ステータコア175との間の絶縁が確保されている。環状に配列された分割ステータコア175の外周側には、リング181が装着されている。リング181によって各分割ステータコア175が固定され、ステータコア141を形成している。
図3は、図2に示すステータの一部を拡大視した拡大断面図である。図3に示すように、隣り合うステータティース171間にはスロットが形成されており、スロット内には、ステータティース171に巻回されるコイル180が収容されている。コイル180は、このコイル180の延在方向に対して、垂直な断面形状が方形形状とされており、具体的には、エッジワイズコイル(Edge Width Coil)などの平角線が採用されている。このため、丸線を巻回して形成されるコイルと比較して、スロット内に収容されるコイル180の占積率(コイルの断面に占める導体の割合)の向上が図られており、またコイル180からの放熱性も優れている。
インシュレータ160は、ステータティース171を受入れ可能な一対のティース受入部161と、このティース受入部161の端部に形成され、ヨーク部176の内周面198に沿って延び、ヨーク部176の内周面198に支持される張出部162とを含む。ティース受入部161の周面のうち、ステータ140の径方向内側に位置する端部である軸方向端面には、フランジ部164が形成されている。
このように形成されたインシュレータ160には、コイル180が巻回されて装着されている。図3に示すように、コイル180は、延在方向に対して垂直な断面の形状が、方形形状とされたコイル線280を巻回することで構成されている。インシュレータ160のティース受入部161は、巻回されたコイル180の内周と接する。インシュレータ160の張出部162は、巻回されたコイル180の側面と接する。相隣接するコイル180間には、コイル180をそれぞれ互いに隔てる隙間185が形成されており、互いに隣接するコイル180が接触せず、隣接するコイル180間での短絡発生を抑制する構成となっている。
図4は、インシュレータに装着されたコイルがステータティースに装着された状態の斜視図である。図4に示すように、インシュレータ160にコイル180が装着された後、コイル180およびインシュレータ160が一体的にステータティース171に装着される。インシュレータ160は、一対のティース受入部163を含む。ティース受入部163は、ティース受入部161とともにステータティース171を受入れる筒形状を形成する。この筒形状に、対応するステータティース171を通すことで、インシュレータ160がステータティース171に装着される。
ティース受入部161は、ステータティース171のスロット側の側面193を被覆可能なように、張出部162の端部からステータコア141の内周方向に向かって延出される。インシュレータ160および対応するコイル180がステータティース171に装着されたとき、ティース受入部161は、スロット内のコイル180をステータティース171と絶縁する。また張出部162は、インシュレータ160がステータティース171に装着されたとき、対応するコイル180とスロット奥のヨーク部176の径内側表面との間に配設され、コイル180をヨーク部176から絶縁する。
またフランジ部164は、インシュレータ160に装着されたコイル180を積層方向に支持可能に形成される。すなわち、フランジ部164は、インシュレータ160に装着されたコイル180がステータコア141の内周方向に巻崩れるのを防止する。
ティース受入部163には係合部165が形成されている。係合部165は、インシュレータ160に装着されたコイル180と係合し、インシュレータ160の周囲に巻回されたコイル180の形状を保持する。また、コイル180のコイルエンド部182の上側に、ティース受入部163から延設された支持部166が設けられている。支持部166は、後述する端子台を搭載して、端子台がステータ140のステータティース171の上部に配置されることを許容する。支持部166とコイルエンド部182との間には空隙があり、コイル180と端子台との間の絶縁距離を確保する構成とされている。
インシュレータ160に巻回されたコイル180の端部は、分割ステータコア175から離れる向きに延びて、図4に示すコイルエンド部182よりも上側において、後述する端子台と接続されるコイル側端子183,184を形成している。コイル側端子183,184においてコイル180と後述する端子台とが電気的に接続されることにより、バッテリ80から給電経路としての3相ケーブル90を経由して、コイル180に電力が供給される。
次に、ステータと端子台との接続構造について説明する。図5は、実施の形態1のステータと端子台との接続構造を示す模式図である。図5に示すように、端子台110は、インシュレータ160の張出部162から延出されて分割ステータコア175の上部に配置される支持部166に載置されている。端子台110は、ステータ140の軸方向端部において、ステータティース171に巻回されたコイル180との間に空隙を形成して、ステータ140のステータティース171の上部に設置されている。端子台110には端子板111が形成されており、この端子板111において3相ケーブル90が端子台110に接続される。これにより、端子台110に給電経路が接続されて、端子台110を経由してコイル180に電力が供給される構成を成している。
コイル180の端部は、ステータ140の軸方向に突出して、コイル側端子183を形成している。U相コイルの端部がU相のコイル側端子183Uを形成し、V相コイルの端部がV相のコイル側端子183Vを形成し、W相コイルの端部がW相のコイル側端子183Wを形成している。
端子台110は、コイル側端子183U,183V,183Wと接続されてコイル180と端子台110とを導通する、端子台側端子115,116,117を有する。つまり、コイル180と給電経路とは、コイル側端子183U,183V,183Wと端子台側端子115,116,117とを相連結させることにより、電気的に接続されている。
このとき、端子台側端子115,116,117は、コイル側端子183U,183V,183Wを把持可能な形状に成形されている。コイル180より出ている3端子であるコイル側端子183U,183V,183Wは、端子台110より出ている端子台側端子115,116,117により抱きかかえられる構造を成している。端子台側端子115,116,117は予め図5に示す形状に成形されていてもよく、また平板状に成形された端子台側端子115,116,117をコイル側端子183U,183V,183Wに巻き回すようにかしめて図5に示す形状としてもよい。
端子台側端子115,116,117がコイル側端子183U,183V,183Wを把持することにより、端子台110の位置決めを簡単に実現することができる。端子台側端子115,116,117およびコイル側端子183U,183V,183Wは、端子台110をステータ140の軸方向端部に設置するときに端子台110の位置決めを行なう、位置決め手段としての機能を有している。端子台110とコイル180との結線部において端子台110の位置決めがされているために、位置決めのための新たな構造は不要とされている。
このようにして位置決めされた端子台110の端子台側端子115,116,117を、コイル180のコイル側端子183U,183V,183Wと溶接することにより、コイル180と端子台110とを確実に導通させることができる。その後にモールド樹脂を供給してモールド樹脂部172を形成することで、コイルエンド部182と端子台110とを一体として固定することができる。モールド時に端子台110の位置決めがされているため、モールド時の端子台110の位置精度を向上させ、安定した回転電機10の品質特性を確保することができる。
図5に示すように、平角線であるコイル180の断面形状は方形形状であり、当該方形形状の長手方向がステータ140の周方向に沿って延在するように、コイル側端子183U,183V,183Wは形成されている。端子台側端子115,116,117は、ステータ140の周方向における内径が、コイル180の方形形状の長手方向寸法よりも大きくなるように、形成することができる。このようにすれば、ステータ140の周方向におけるコイル側端子183の位置がずれていても、端子台側端子115,116,117の上記周方向の位置を調整することにより、コイル側端子183と端子台側端子115,116,117とを確実に結合できる。つまり、コイル側端子183のステータ140の周方向におけるずれを許容することができる。
実施の形態1の説明においては、端子台側端子115,116,117がコイル側端子183U,183V,183Wを把持して端子台110をステータ140に接続する構造について説明したが、コイル側端子183U,183V,183Wが端子台側端子115,116,117を把持する構造としてもよい。つまり、コイル側端子183U,183V,183Wと端子台側端子115,116,117とのいずれか一方が他方を把持可能に形成されていれば、端子台110の位置決めを容易に行なうことができる。
(実施の形態2)
図6は、実施の形態2のステータと端子台との接続構造を示す模式図である。図6に示すように、端子台110は階段状に形成されており、各段にそれぞれ端子板111,112が設置されている。端子台110を階段形状に形成することにより、小型化された端子台110の各極間の絶縁距離を確保できるとともに、各端子板へ3相ケーブル90を容易に接続できる。
端子台110の下面には、ステータ140の軸方向に沿って分割ステータコア175の端面に接近するように延びる、2枚の薄板状の爪部118が形成されている。複数の爪部118は、端子台110の位置決めを行なうときいずれもステータ140の径方向に延びるように、形成されている。すなわち、複数の爪部118は放射状に延びるように形成されており、非平行に形成されている。この爪部118がコイル180間の隙間185(図3参照)に差し込まれることにより、端子台110の位置決めを簡単に実現することができる。爪部118と隙間185とは、端子台110をステータ140の軸方向端部に設置するときに端子台110の位置決めを行なう、位置決め手段としての機能を有している。
このようにして位置決めされた端子台110の端子台側端子115をコイル180のコイル側端子183と溶接することにより、コイル180と端子台110とを確実に導通させることができる。その後にモールド樹脂を供給してモールド樹脂部172を形成することで、コイルエンド部182と端子台110とを一体として固定することができる。モールド時に端子台110の位置決めがされているため、モールド時の端子台110の位置精度を向上させ、安定した回転電機10の品質特性を確保することができる。
爪部118は、絶縁性材料により形成することができる。たとえば、高い耐熱性と絶縁性とを有するPPSを、爪部118の材料として用いることができる。絶縁性の爪部118を隙間185に差し込むことにより、隣接するコイル180同士の間での絶縁性を確保することができる。そのため、コイル180間の絶縁を確保するために従来用いられていた絶縁紙などの絶縁材を用いる必要がなくなる。コイル180間の絶縁性を確実に確保するためには、ステータ140の径方向においてインシュレータ160のティース受入部161とほぼ等しい寸法を有するように、爪部118を形成することができる。
薄板状の爪部118をコイル180間の隙間185に係合させることで端子台110が位置決めされている。爪部118とコイル180との係合長さを調整することにより、任意の端子台110の位置決め強度を得ることができる。つまり、爪部118をより長く形成すれば、爪部118とコイル180との係合長さをより大きくできるので、端子台110をステータ140に対しより強固に結合させることができ、端子台110の位置精度をより向上させることができる。
実施の形態2の説明では、薄板状の爪部118が形成されている端子台110について説明したが、爪部118の形状はこれに限られず、隙間185へ差し込むことができ端子台110をステータ140に位置決めできるような形状であれば、爪部118をどのような形状としてもよい。また、爪部118の枚数は2枚に限られず、より多くの爪部を形成すれば位置決め強度を一層向上させることができるので、端子台110の位置精度を一層向上させることができる。
(実施の形態3)
図7は、実施の形態3のステータと端子台との接続構造を示す模式図である。図8は、実施の形態3のステータと端子台との接続構造を図7と異なる角度から示す模式図である。図7および図8において、階段形状の端子台110の全体が図示されており、端子台110の各段にそれぞれ端子板111,112,113が設けられている。
端子台110の下面には、ステータ140の軸方向に沿って分割ステータコア175の端面に接近するように延びる、2枚の爪部119aおよび爪部119bが形成されている。爪部119aは、笏形状の薄長板によって形成されている。爪部119bは、三角柱形状に形成されている。
また、ステータコア141(分割ステータコア175)の端面には、当該端面がステータ140の軸方向に窪んだ、凹部179aが形成されている。分割ステータコア175は外周部においてリング181と当接している。分割ステータコア175のヨーク部176は、径方向外側の表面においてリング181と当接している。ヨーク部176の径方向外側の表面における、周方向の中央付近において、ステータ140の軸方向に延びる溝部179bが形成されている。この溝部179bは、分割ステータコア175をリング181で組み付けるために、従来のステータ140においても形成されているものである。
爪部119aがステータコア141の端面に形成された凹部179aに挿入され、また爪部119bがヨーク部176の外周側表面に形成された溝部179bに挿入されることにより、端子台110の位置決めを簡単に実現することができる。爪部119a,119b、凹部179aおよび溝部179bは、端子台110をステータ140の軸方向端部に設置するときに端子台110の位置決めを行なう、位置決め手段としての機能を有している。
このようにして位置決めされた端子台110の端子台側端子115,117をコイル180のコイル側端子183と溶接することにより、コイル180と端子台110とを確実に導通させることができる。その後にモールド樹脂を供給してモールド樹脂部172を形成することで、コイルエンド部182と端子台110とを一体として固定することができる。モールド時に端子台110の位置決めがされているため、モールド時の端子台110の位置精度を向上させ、安定した回転電機10の品質特性を確保することができる。
爪部119a,119bを受入れ可能な凹部179a、溝部179bは、分割ステータコア175において、外周側のヨーク部176に形成されている。すなわち、コイル180が巻回されるステータティース171には、凹部179aは形成されていない。凹部179aは、ステータ140の磁気回路から離れた位置であるヨーク部176の軸方向端面に形成されている。このように凹部179aが形成されているために、ステータ140の電磁気特性へ与える影響を低減することができる。
爪部119bは、従来のステータ140においても形成されているリング181組付け用の溝部179bに挿入されている。分割ステータコア175をリング181に保持させて一体のステータコア141を形成するための溝部179bは、爪部119bを係合させるための凹部として兼用されている。つまり、爪部119bを挿入するための凹部をステータコア141に新たに形成する必要がない。そのため、ステータコア141の端面を窪ませて形成する凹部179aの個数を低減することができるので、ステータ140の電磁気特性へ与える影響をより低減することができる。
分割ステータコア175と、凹部179aに挿入される爪部119aとはいずれも、圧粉磁心により形成することができる。電磁気特性が同一の材料を用いて分割ステータコア175と爪部119aとを形成することにより、凹部179aに爪部119aが挿入されたときのステータ140の電磁気特性への影響が一層低減されている。このようにして、ステータ140の磁気特性への影響なく、端子台110を位置決めすることができる。
凹部179aが形成される位置は、図7および図8に示す位置に限られず、端子台110の爪部119aと係合して端子台110の位置決めができるように形成されていれば、ステータコア141のどの部分に形成されていても構わない。
なお、実施の形態1〜3の説明においては、ステータコア141は複数の分割ステータコア175を有し、分割ステータコア175がリング181によって一体に組み付けられている構成について説明したが、この構成に限られない。ステータコア141を圧粉磁心によって一体成形して、ステータコア141がステータ140の周方向に分割されていない形状とすることも可能である。この場合、リング181を設ける必要はない。
また、実施の形態1〜3の説明においては、ハイブリッド車両に搭載され、車輪を駆動する駆動源およびエンジンなどの動力によって発電する発電機として機能する回転電機について説明したが、本発明の回転電機は、燃料電池車や電気自動車などに搭載され、車輪を駆動する駆動源として利用されることも可能である。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、各実施の形態の構成を適宜組合せてもよい。また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
実施の形態1の、回転電機が適用されるハイブリッド車両の構成を示す概略図である。 図1に示すII−II線に沿った、ステータの断面図である。 図2に示すステータの一部を拡大視した拡大断面図である。 インシュレータに装着されたコイルがステータティースに装着された状態の斜視図である。 実施の形態1のステータと端子台との接続構造を示す模式図である。 実施の形態2のステータと端子台との接続構造を示す模式図である。 実施の形態3のステータと端子台との接続構造を示す模式図である。 実施の形態3のステータと端子台との接続構造を図7と異なる角度から示す模式図である。
符号の説明
10 回転電機、20 ロータ、110 端子台、111,112,113 端子板、115,116,117 端子台側端子、118,119a,119b 爪部、140 ステータ、141 ステータコア、160 インシュレータ、170 ヨーク部本体、171 ステータティース、172 モールド樹脂部、175 分割ステータコア、176 ヨーク部、177,178 軸方向端面、179a 凹部、179b 溝部、180 コイル、181 リング、182 コイルエンド部、183,184 コイル側端子、185 隙間、190,191 周方向端面、193 側面、198 内周面。

Claims (4)

  1. 回転可能に設けられたロータと、
    前記ロータの外周に配置されたステータとを備え、
    前記ステータは、圧粉磁心により形成された筒状のステータコアと、前記ステータコアに装着された複数のコイルとを含み、
    前記コイルは、軸方向における前記ステータコアの端面から突出するコイルエンド部を有し、さらに、
    前記コイルに電力を供給する給電経路に接続され、前記ステータの軸方向端部に設置される端子台と
    前記コイルエンド部と前記端子台とを一体として固定するモールド樹脂部とを備え
    前記端子台には、圧粉磁心により形成された複数の爪部が形成されており、
    前記ステータコアの端面には、前記端面が窪んだ凹部が形成されており、
    前記軸方向端部に前記端子台を設置するとき、前記爪部が前記凹部に挿入されることにより前記端子台の位置決めを行なう、回転電機。
  2. 前記コイルは、前記ステータの軸方向に突出するコイル側端子を有し、
    前記端子台は、前記コイル側端子と接続されて前記コイルと前記端子台とを導通する端子台側端子を有し、
    前記コイル側端子と前記端子台側端子とのいずれか一方が他方を把持する、請求項1に記載の回転電機。
  3. 隣接する前記コイル間には、前記コイルをそれぞれ互いに隔てる隙間が形成されており、
    前記爪部が前記隙間に差し込まれる、請求項1に記載の回転電機。
  4. 前記ステータコアは、周方向に分割された複数の分割ステータコアを有する、請求項1から請求項のいずれかに記載の回転電機。
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