JP7150957B1 - 固定子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 分割鉄心の変形を抑制することが可能な固定子を提供する。【解決手段】 実施形態によれば、固定子は、電磁鋼板が複数枚積層された分割鉄心が前記電磁鋼板の積層方向に平行な軸を中心とする円周方向に複数並んでいる固定子鉄心と、一端に前記固定子鉄心に嵌合された第1端部と他端に前記固定子鉄心に間隔を置いて対向する第2端部とを含む内周面を有し、前記第1端部から前記第2端部の間において前記固定子鉄心との間に隙間を形成するように前記固定子鉄心を囲んで設けられたケースと、前記隙間に充填された接着剤と、を備える。【選択図】 図5

Description

本発明の実施形態は、固定子に関する。
モータや発電機などの回転電機は、円筒状の固定子と、固定子に対して回転自在に設けられた回転子とを備えている。固定子は、それぞれ巻線が巻装された複数の分割鉄心を円筒状に並べた固定子鉄心と、固定子鉄心の外周に嵌合された筒状のケースとを備えている。固定子鉄心は、ケースにより円筒状に保持されている。
特開2011-254624号公報 特許第4668130号公報 特許第5243511号公報 特開2007-104877号公報
固定子の組立てにおいて、焼き嵌めあるいは圧入などによりケースを固定子鉄心に嵌合させると、ケースは径方向内側に向けて固定子鉄心を締め付ける。ケースの固定子鉄心に対する締め付け力が増大すると、分割鉄心には座屈などによる変形の発生が懸念される。
本発明の実施形態の課題は、分割鉄心の変形を抑制することが可能な固定子を提供することである。
実施形態によれば、固定子は、電磁鋼板が複数枚積層された分割鉄心が前記電磁鋼板の積層方向に平行な軸を中心とする円周方向に複数並んでいる固定子鉄心と、一端に前記固定子鉄心に嵌合された第1端部と他端に前記固定子鉄心に間隔を置いて対向する第2端部とを含む内周面を有し、前記第1端部から前記第2端部の間において前記固定子鉄心との間に隙間を形成するように前記固定子鉄心を囲んで設けられたケースと、前記隙間に充填された接着剤と、を備える。
図1は、回転電機の固定子の固定子鉄心とケースとを分解して示す分解斜視図。 図2は、前記固定子の分割鉄心部を示す斜視図。 図3は、前記分割鉄心部の分割鉄心を示す斜視図。 図4は、前記固定子の斜視図。 図5は、図4のV-V線に沿って示す前記固定子の断面図。 図6は、前記固定子鉄心と前記ケースとの組立工程の一例を示す断面図。 図7は、前記固定子鉄心と前記ケースとの組立工程の一例を示す断面図。 図8は、前記固定子鉄心と前記ケースとの組立工程の一例を示す断面図。 図9は、前記固定子鉄心と前記ケースとの組立工程の他の例を示す断面図。 図10は、前記固定子鉄心と前記ケースとの組立工程の他の例を示す断面図。
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、以下の実施形態に記載した内容により発明が限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各部分のサイズ、形状などを実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。
図1は、回転電機の固定子1の固定子鉄心10とケース20とを分解して示す分解斜視図である。回転電機は、例えば、鉄道車両、ハイブリッド自動車および電気自動車において、主電動機、駆動モータあるいは発電機などに適用される。回転電機は、例えば、3相(U相、V相およびW相)の交流電源によって駆動される。
図1に示すように、固定子1は、固定子鉄心10と、固定子鉄心10の外周に嵌合される筒状のケース20と、電極端子35と、複数本のコイル37と、を備えている。固定子鉄心10は、複数、例えば、24個の分割鉄心部10Aを軸Cに対して円筒状に並べて形成される。隣合う分割鉄心部10Aが互いに連結することにより、固定子鉄心10を構成している。以下の説明では、軸Cの延在方向を軸方向Z、軸Cを中心とする円周方向DR、軸方向Zおよび円周方向DRに直交する方向を径方向DCと定義する。
各々の分割鉄心部10Aは、分割鉄心31と、分割鉄心31に装着された絶縁性を有する巻線ホルダ(第1巻線ホルダ32および第2巻線ホルダ33)とで構成されている。コイル37は、分割鉄心部10Aに対して、集中巻きの構成で巻き付けられている。すなわち、1本のコイル37が、1つの分割鉄心部10Aに巻き付けられている。
電極端子35は、外部の電源からコイル37に入力される電流の入力端子である。電極端子35は、U相の8本のコイル37に接続されるU相電極端子35Uと、V相の8本のコイル37に接続されるV相電極端子35Vと、W相の8本のコイル37に接続されるW相電極端子35Wと、を含んでいる。
ケース20は、固定子鉄心10を径方向DC外側から支持する。ケース20は、それぞれ外周部から突出した複数(例えば、4つ)の固定部22を有し、これらの固定部22は円周方向DRにほぼ等しい間隔を置いて設けられている。各々の固定部22は、例えば、ボルトなどを用いて図示しない保持部材に固定される。
次に、分割鉄心部10Aの構成について説明する。図2はコイル37が装着された1つの分割鉄心部10Aを示す斜視図であり、図3は分割鉄心部10Aの分割鉄心31を示す斜視図である。
図2に示すように、分割鉄心部10Aは、分割鉄心31と、分割鉄心31に装着された巻線ホルダと、を有している。巻線ホルダには、コイル37が巻き付けられ保持されている。巻線ホルダは、分割鉄心31の軸方向Zの一方側に装着された絶縁性を有する第1巻線ホルダ32と、分割鉄心31の軸方向Zの他方側に装着された絶縁性を有する第2巻線ホルダ33とで構成されている。
第1巻線ホルダ32は、コイル37が巻き付けられる装着部32Bと、バスバーリングあるいは接続配線をガイドするガイド部32Cとを一体に有している。第2巻線ホルダ33は、コイル37が巻き付けられる装着部33Bと、バスバーリングあるいは接続配線をガイドするガイド部33Cとを一体に有している。コイル37は、第1巻線ホルダ32および第2巻線ホルダ33を介して、後述する分割鉄心31のティース31Qに巻き付けられている。
図3に示すように、分割鉄心31は、磁性を有する複数枚の電磁鋼板31Sを軸方向Zに積層した積層体で構成されている。電磁鋼板31Sの積層方向は、軸Cに平行な方向である。軸方向Zに隣合う電磁鋼板31Sは、例えば外周面が溶接されて、互いに連結される。電磁鋼板31Sは、例えばプレス成形することにより形成される。
分割鉄心31は、円周方向DRに延びる円弧状のヨーク31Pと、ヨーク31Pの内周から径方向DC内側に延出したほぼ長方形状のティース31Qと、を有している。ヨーク31Pおよびティース31Qは、分割鉄心31の軸方向Zに延びている。
ヨーク31Pは、円弧状の外周面31aと、それぞれ径方向DCに延び互いに円周方向DRに対向した一対の端面31b,31cと、を有している。端面31bには軸方向Zに延びた凸部31dが形成され、端面31cには軸方向Zに延びた凹部31eが形成されている。複数の分割鉄心31を円周方向DRに並べて配置した際、ヨーク31Pの凸部31dが隣接するヨーク31Pの凹部31eに嵌合することで、隣合う分割鉄心31同士を連結することができる。
ティース31Qは、ヨーク31Pの円周方向DRの幅よりも小さい幅を置いて互いに対向する一対の側面と、一対の側面の一端同士を接続する先端面と、を有している。図3に示す例において、ティース31Qは、先端部から円周方向DRに突出し軸方向Zに延びる一対の凸部31Rを一体に有している。
図2に示した第1巻線ホルダ32は、軸方向Zの一方側から分割鉄心31に装着され、ヨーク31Pおよびティース31Qに重ねて配置される。図2に示した第2巻線ホルダ33は、軸方向Zの他方側から分割鉄心31に装着され、ヨーク31Pおよびティース31Qに重ねて配置される。
上述した複数の分割鉄心部10Aを円筒状に並べて配置し、分割鉄心31の凸部31dを隣接する他の分割鉄心31の凹部31eに嵌合し、隣合う分割鉄心31を互いに連結することにより、図1に示した固定子鉄心10が構成される。
次に、固定子1の構成について説明する。図4は固定子1の斜視図であり、図5は、図4のV-V線に沿って示す固定子1の断面図である。なお、図5以降においては、コイル37および巻き線ホルダなどの図示を省略している。
図4および図5に示すように、固定子鉄心10は、ケース20内に挿入されている。図5に示すように、固定子鉄心10は、軸方向Zに平行に延びる外周面11を有している。ここで、平行とは、軸方向Zに対して外周面11がわずかに傾いている場合も含む。外周面11は、上述の分割鉄心31の外周面31aが円周方向DRに並ぶことで構成される。外周面11は、軸方向Zの一端に円周方向DRに沿って設けられた端部11aと、軸方向Zの他端に円周方向DRに沿って設けられた端部11bと、を有している。
図5に示す例においてケース20は、円錐台状に形成されている。ケース20は、軸Cに対して傾斜する内周面21を有している。内周面21は、軸方向Zの一端に円周方向DRに沿って設けられた端部21a(第1端部)と、軸方向Zの他端に円周方向DRに沿って設けられた端部21b(第2端部)と、を有している。ケース20の外周面は、例えば内周面21と同様に傾斜している。
図5に示す例において、内周面21は、軸方向Zにおいて端部21bから端部21aに向かうに従い、軸Cに近づくように角度θ傾斜するテーパ面である。内周面21の内径は、軸方向Zにおいて端部21bから端部21aに向かうに従い小さくなっている。角度θは、例えば、ケース20を金型により成形する際の抜き勾配に相当する。角度θは、例えば0.5度~5度である。ケース20を金型により成形した後、端部21aは、内径の精度を出す加工がされてもよい。
ケース20は、固定子鉄心10を囲んで設けられている。ケース20の内周面21が固定子鉄心10の外周面11に対向し、内周面21と外周面11との間には隙間Gが形成される。端部21aは端部11aに嵌合され、端部21bは端部11bに間隔を置いて対向している。端部21aが端部11aに嵌合される前において、内周面21における端部21aの内径は、固定子鉄心10の外周面11の外径よりも小さい。内周面21における端部21bの内径は、固定子鉄心10の外周面11の外径よりも大きい。
端部11aは、円周方向DRに沿って端部21aに接している。隙間Gは、端部21aから端部21bの間において、端部21bおよびその近傍から軸方向Zに形成される。他の観点からは、内周面21は、外周面11の全面とは接していない。
上述のように内周面21は傾斜しているため、隙間Gにおける径方向DCの外周面11と内周面21との間隔Wは、軸方向Zにおいて端部21aから端部21bに向かうに従い増加している。図5に示す例において、間隔Wは、端部21aから端部21bに向かうに従い単調に増加している。隙間Gは、例えば、軸方向Zにおいて端部21bから端部21aに向けて先細り形状をなしている。
固定子1は、隙間Gに設けられた接着剤40をさらに備えている。接着剤40は、例えば隙間Gに全体的に充填されている。接着剤40は、隙間Gに充填され硬化することで、ケース20の内周面21と固定子鉄心10の外周面11とを固定している。接着剤40は、一例として熱硬化性のエポキシ樹脂である。隙間Gの間隔Wが端部21aから端部21bに向かうに従い増加しているため、接着剤40は端部21aから端部21bに向かうに従い多く充填される。
ケース20内に固定子鉄心10が挿入され、固定子鉄心10の外周面11がケース20の内周面21に嵌合した際、内周面21の端部21aは、円周方向DRに沿って外周面11の端部11aと接する。端部11aと端部21aとの間の締め代により、端部21aは径方向DC外側から径方向DC内側に向けて端部11aを押圧し締め付ける。
ここで、締め代とは、端部21aが端部11aに嵌合される前において、端部21aにおけるケース20の内径と端部11aにおける固定子鉄心10の外径との差を意味する。締め代は、一例として、固定子鉄心10の外周面11がケース20の内周面21に嵌合した際、分割鉄心31を構成する電磁鋼板31Sが押し出されたり、変形したりしない範囲において規定される。
端部21aが円周方向DRに沿って端部11aに接し、端部11aを締め付けることにより、複数の分割鉄心部10Aにより構成される固定子鉄心10は円筒状に保持される。さらに、隙間Gに設けられた接着剤40により、ケース20と固定子鉄心10とは接着固定される。
次に、固定子鉄心10とケース20との組立工程の一部を説明する。図6乃至図8は、固定子鉄心10とケース20との組立工程の一例を示す断面図である。
図6においては、ケース20内に固定子鉄心10が挿入される前の状態を示している。図6に示すように、固定子鉄心10およびケース20は、軸方向Zに配置されている。固定子鉄心10は、複数の分割鉄心部10Aを円筒状に並べて配置されている。ケース20は、内周面21の端部21bが固定子鉄心10の外周面11の端部11a側に位置するように配置されている。
図6に矢印を付して示すようにケース20内に固定子鉄心10が挿入されると、図7に示すように、固定子鉄心10の外周面11がケース20の内周面21に嵌合する。この場合、固定された固定子鉄心10に対して、ケース20を軸方向Zに移動させている。図7に示す例においては、径方向DCにおいて、端部11aは端部21aに対向し、端部11bは端部21bに対向している。
端部21aが円周方向DRに沿って端部11aに接し、径方向DC内側に端部11aを締め付けることにより、固定子鉄心10は円筒状に保持され、ケース20に対する固定子鉄心10の相対的な位置が決められている。これにより、固定子鉄心10の軸とケース20の軸とを合わせることができる。さらに、内周面21と外周面11との間には、隙間Gが形成されている。隙間Gの形状などについては、図5を用いて説明した通りである。
次に、図8に示すように図7に示す状態から固定子1の上下が反転される。隙間Gは、軸方向Zの上方に向けて開口している。次に、ディスペンサ50などの液体定量吐出装置を用いて、接着剤40が隙間Gに向けて吐出される。ディスペンサ50により隙間Gを満たす所定量の接着剤40を吐出することで、接着剤40が隙間Gに全体的に充填される。隙間Gは上方に開口しているため、充填された接着剤40は隙間Gから流出しにくい。
さらに、接着剤40の一部は、隙間Gから分割鉄心31を構成する電磁鋼板31Sの間に含浸する。そして、接着剤40が硬化することで、接着剤40はケース20の内周面21と固定子鉄心10の外周面11とを接着固定する。
図9および図10は、固定子鉄心10とケース20との組立工程の他の例を示す断面図である。図9においては、ケース20内に固定子鉄心10が挿入される前の状態を示している。
図9に示すように、固定子鉄心10およびケース20は、軸方向Zに配置されている。固定子鉄心10は、複数の分割鉄心部10Aを円筒状に並べて配置されている。ケース20は、内周面21の端部21bが固定子鉄心10の外周面11の端部11a側に位置するように配置されている。
図9に示すように、固定子鉄心10の外周面11の一部には、接着剤40が塗布されている。接着剤40は、円周方向DRに沿って外周面11に環状に塗布されている。接着剤40は、径方向DCに所定の幅を有している。例えば、外周面11のうちケース20により締め付けられる側の端部(例えば、端部11a)またはその近傍に、接着剤40は塗布されている。塗布された接着剤40の量は、例えば隙間Gを全体的に満たす量に相当する。
図9に示すように外周面11に接着剤40を塗布する場合、接着剤40の粘度は高いほうが好ましい。例えば接着剤の粘度は、100Pa・s以上が好ましく、より好ましくは140Pa・s以上である。上述の粘度を有する接着剤40であれば、外周面11に塗布した場合に、図9に示すように円周方向DRに環状に設けることができる。上述の粘度を有する接着剤40は、図6乃至図8を用いて説明した組立工程に適用されてもよい。
図9に矢印を付して示すようにケース20内に固定子鉄心10が挿入されると、図10に示すように、固定子鉄心10の外周面11がケース20の内周面21に嵌合する。この場合、固定された固定子鉄心10に対して、ケース20を軸方向Zに移動させている。図10に示す例においては、径方向DCにおいて、端部11aは端部21aに対向し、端部11bは端部21bに対向している。
端部21aが円周方向DRに沿って端部11aに接し、端部11aを締め付けることにより、固定子鉄心10は円筒状に保持され、ケース20に対する固定子鉄心10の相対的な位置が決められている。これにより、固定子鉄心10の軸とケース20の軸とを合わせることができる。さらに、内周面21と外周面11との間には、隙間Gが形成されている。隙間Gの形状などについては、図5を用いて説明した通りである。
ケース20内に固定子鉄心10を挿入した際、ケース20が軸方向Zに移動すると、接着剤40は軸方向Zに沿って内周面21により押し広げられ、外周面11に塗り広げられる。固定子鉄心10の外周面11がケース20の内周面21に嵌合すると、接着剤40は隙間Gに充填されている。
さらに、接着剤40の一部は、隙間Gから分割鉄心31を構成する電磁鋼板31Sの間に含浸する。そして、接着剤40が硬化することで、接着剤40はケース20の内周面21と固定子鉄心10の外周面11とを接着固定する。
以上のように構成された本実施形態に係る固定子1によれば、固定子鉄心10の外周面11とケース20の内周面21とは、端部21aにおいて円周方向DRに沿って外周面11の端部11aと接し、端部21bおよびその近傍から軸方向Zに隙間Gが形成されている。
ケース20を固定子鉄心10に嵌合させた際に、端部21aが端部11aを締め付けるため、固定子鉄心10は円筒状に保持される。ケース20は固定子鉄心10の形状を保持すればよいため、ケース20の固定子鉄心10に対する締め付け力は、固定子鉄心10の形状を保持するために必要な範囲において小さくすることができる。
他の観点からは、端部11aと端部21aとの間の締め代は、内周面21と外周面11とを全面において嵌合(焼き嵌め、あるいは圧入)させる場合と比較して、小さくすることができる。締め代を小さくすることで、ケース20の締め付け力は小さくなる。
すなわち、締め付け力を小さくすることで、ケース20を固定子鉄心10に嵌合させた際に分割鉄心31の電磁鋼板31Sが押し出されたり変形したりすることを抑制し、分割鉄心31の変形や破損を防止することができる。
さらに、固定子鉄心10を円筒状に保持するための締め代であれば、締め代の管理が容易になるため、固定子鉄心10の外径に応じて、予め規定された締め代の範囲に合わせて、内径の異なる複数のケース20を準備する必要がない。
隙間Gには接着剤40が設けられているため、内周面21と外周面11とが全面において嵌合しなくとも接着剤40により固定子鉄心10とケース20とを固定することができる。接着剤40により固定子鉄心10とケース20とを固定する場合においては、焼き嵌めにより嵌合させなくともよい。
以上説明したように本実施形態によれば、分割鉄心31の変形を抑制することが可能な固定子1を提供することができる。なお、隙間Gにおいて、ケース20の内周面21と外周面11との間隔Wは、端部21aから端部21bに向かうに従い単調に増加しなくともよい。端部21aと端部21bとの間において、隙間Gは、極小値を持つような間隔Wを含んでもよい。端部21aから端部21bの間において、隙間Gは、一定の間隔Wを有する部分を含んでもよいし、一定の間隔Wを有する部分と間隔Wが単調に増加する部分とを含んでもよい。
なお、図6および図9において固定された固定子鉄心10に対してケース20を軸方向Zに移動させる例を説明したが、固定されたケース20に対して固定子鉄心10を軸方向Zに移動させてもよい。なお、図8においてディスペンサ50を用いて接着剤40を隙間Gに充填する例を説明したが、他の方法として射出成形機を用いて隙間Gに固定子鉄心10とケース20とを固定するための樹脂材料を注入または圧入してもよい。
なお、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態や変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…固定子、10…固定子鉄心、11…外周面、20…ケース、21…内周面、21a…端部(第1端部)、21b…端部(第2端部)、31…分割鉄心、31S…電磁鋼板、40…接着剤、G…隙間。

Claims (1)

  1. 電磁鋼板が複数枚積層された分割鉄心が前記電磁鋼板の積層方向に平行な軸を中心とする円周方向に複数並んでいる固定子鉄心と、
    一端に前記固定子鉄心に嵌合された第1端部と他端に前記固定子鉄心に間隔を置いて対向する第2端部とを含む内周面を有し、前記第1端部から前記第2端部の間において前記固定子鉄心との間に隙間を形成するように前記固定子鉄心を囲んで設けられたケースと、
    前記隙間に充填された接着剤と、を備える、
    固定子。
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