JP2007014158A - 回転子とその製造方法および電動機 - Google Patents

回転子とその製造方法および電動機 Download PDF

Info

Publication number
JP2007014158A
JP2007014158A JP2005193530A JP2005193530A JP2007014158A JP 2007014158 A JP2007014158 A JP 2007014158A JP 2005193530 A JP2005193530 A JP 2005193530A JP 2005193530 A JP2005193530 A JP 2005193530A JP 2007014158 A JP2007014158 A JP 2007014158A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iron core
permanent magnet
protrusions
iron
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005193530A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4736028B2 (ja
Inventor
Kenichi Hirata
健一 平田
Takenori Harada
武徳 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
Priority to JP2005193530A priority Critical patent/JP4736028B2/ja
Publication of JP2007014158A publication Critical patent/JP2007014158A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4736028B2 publication Critical patent/JP4736028B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

【課題】 永久磁石の位置決め接着固定の際に永久磁石に加えるバインドなどの外力による永久磁石の位置ずれを防止し、生産性が高く、品質の向上が可能な回転子および電動機を得る。
【解決手段】 本発明の回転子は、回転軸と、回転軸に固定する外周面の周方向に等間隔に突起部21が形成された鉄心板を積層した鉄心2と、突起部を有し回転軸に積層される鉄板5と、積層された鉄心の突起部間に固定された永久磁石4とを有するもので、鉄板5はその突起部が鉄心の形状と略同形状であり、かつその突起部の端部から円周方向に伸延し、軸方向に曲げ成形した爪部52が設けられたものである。

【選択図】 図1

Description

本発明は、永久磁石を回転子外周面上に固定した例えば同期電動機などの永久磁石付ロータの製造方法に関する。
従来、この種の技術においては永久磁石を円周方向に等分に位置決め、固定する際、従来技術として、軸に嵌挿固着された積層鉄心の円周上に等間隔に打抜かれ形成された突起を利用し、永久磁石の側面を位置決め当接し、接着固定する方法がとられている(例えば特許文献1)。
図8はその回転子の部分端面図である。図8において、軸に嵌挿固着された積層鉄心の外周部に等間隔に形成された突起の側面に永久磁石の側面を位置決め当接し、接着固定している。
また、他の従来技術として軸の所定部分にプレス加工などにより直接形成された突起を利用し、位置決めし、接着固定する方法などがとられている(例えば特許文献2)。
図9は他の従来技術における回転子の一部を切り開いた正断面図である。図9において、軸に直接形成された突起により永久磁石は位置決め当接され、接着固定されている。
特開平6−98514(第5頁、第1図) 特開平6−245417(第4頁、第1図)
ところが、従来技術では、永久磁石を突起により位置決めする際、永久磁石の円周方向の寸法のバラツキを考慮し、突起部の各一対間の円周方向の寸法を永久磁石の円周方向の寸法よりも幾分大きくしている。この場合、位置決め当接している永久磁石の側面の反対側側面とそれに対向する突起部側面の間には隙間が生じることになる。また、一般的に固定には熱硬化性接着剤を使用する場合が多く、加熱途中に生じる前期熱硬化性接着剤の粘度低下による永久磁石の浮き上がり、位置ずれの発生を防止するため、あるいは、接着層を均一にするために、加熱する前に、あらかじめ永久磁石の外周を金属バンドなどでバインドするなどして永久磁石を拘束しておく必要がある。
この際、この拘束力により、隙間に起因した永久磁石の位置ずれが生じる場合があり、この場合、バインドを緩めるなどして永久磁石の位置修正を行い、再度バインドで拘束するなどの手直しが必要となり生産性の低下を招き、さらに、位置ずれのまま接着固定した場合には、回転特性が悪化するなどの品質上の問題が発生する。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、バインドなどによる拘束力を永久磁石に付加しても永久磁石の位置ずれが生じない状態で接着固定することにより、生産性が高く、品質の向上が可能な回転子および電動機を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は次のように構成したものである。
請求項1に記載の発明は、回転軸と、前記回転軸に固定される外周面の周方向に等間隔に突起部が形成された鉄心板を積層した鉄心と、突起部を有し前記回転軸に積層される鉄板と、前記鉄心の突起部間に固定された永久磁石とを有する回転子において、
前記鉄板は、その突起部が前記鉄心板の形状と略同形状であり、かつその突起部の端部から円周方向に伸延し軸方向に曲げ成形した爪部を設けたものである。
請求項2に記載の発明は、前記鉄板が前記鉄心の両側端部に設けられたものである。
請求項3に記載の発明は、前記鉄板が鉄心の積層途中に一定間隔をもって少なくとも2箇所設けられたものである。
請求項4に記載の発明は、前記一定間隔に設けられた前記鉄板および鉄心の位置を、周方向に一定の角度ずらせたものである。
請求項5に記載の発明は、回転軸と一体に形成され外周面の周方向に等間隔に突起部が形成された鉄心部と、前記鉄心部の突起部の間に固定された永久磁石とを有する回転子において、前記鉄心部の両端部に、突起部の形状が前記鉄心部の突起部の形状と略同形状であり、かつその突起部の端部から円周方向に伸延し、軸方向に曲げ成形した爪部が設けられた鉄板を備えたものである。
請求項6に記載の発明は、回転軸と、前記回転軸に設けられた鉄心部と、前記鉄心部の外周面に固定された永久磁石とを有する回転子において、前記鉄心部は外周面の周方向に等間隔に突起部が形成された別体の一体ものであり、前記鉄心部の両端部に突起部の形状が前記鉄心部の突起部の形状と略同形状であり、かつその突起部の端部から円周方向に伸延し、軸方向に曲げ成形し、爪部を設けた鉄板を備えたものである。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6記載の回転子を用いて固定子に組み込まれた電動機である。
請求項8に記載の発明は、外周面の周方向に等間隔に突起部が形成された鉄心板を積層した鉄心を回転軸に固定し、突起部を有し前記回転軸に装着する鉄板を成形し、前記鉄板を前記回転軸に装着し、前記積層した鉄心の突起部間に永久磁石を接着して固定する回転子の製造方法において、前記鉄板の突起部を前記鉄心板の形状と略同形状に成形し、かつその突起部の端部から円周方向に伸延し、軸方向に曲げ成形して、爪部を設け、前記永久磁石を接着する際は、前記鉄心の突起部間の面または永久磁石の少なくとも一方に接着剤を塗布し、前記鉄板の爪部に前記永久磁石の一方の側面を押した状態で位置決めし、前記永久磁石が周方向に動かないように保持しながら装着するものである。
請求項9に記載の発明は、前記鉄板を前記回転軸に装着する位置が前記鉄心の両端部としたものである。
請求項10に記載の発明は、前記鉄板を前記回転軸に装着する位置が前記鉄心の途中に一定間隔をもって少なくとも2箇所設けられたものである。
請求項11に記載の発明は、前記一定間隔に設けられた前記鉄板および鉄心を、周方向に一定の角度ずらせた位置にするものである。
請求項12に記載の発明は、回転軸と鉄心部とを一体に形成し、前記鉄心部の外周面の周方向に等間隔に突起部を形成し、前記鉄心部の突起部と突起部との間に永久磁石を固定する回転子の製造方法において、前記鉄心部の両端部に、突起部の形状が前記鉄心部の突起部の形状と略同形状であり、かつその突起部の端部から円周方向に伸延し、軸方向に曲げ成形して爪部を設けた鉄板を備えたものである。
請求項13に記載の発明は、回転軸に鉄心部を設け、前記鉄心部の外周面に永久磁石を固定する回転子の製造方法において、前記鉄心部は外周面の周方向に等間隔に突起部を形成して別体のものとし、前記鉄心部の両端部に、突起部の形状が前記鉄心部の突起部の形状と略同形状とし、かつその突起部の端部から円周方向に伸延し、軸方向に曲げ成形して爪部を設けた鉄板を固定するものである。
請求項14に記載の発明は、請求項8から請求項13記載の回転子の製造方法を用いて固定子に組み込む電動機の製造方法である。
本発明によれば、突起部の端部から円周方向に伸延し、軸方向に曲げ成形した爪部を有する鉄板を設けることにより、永久磁石の装着時に対向側面への押圧力を保持できるので、永久磁石の位置ずれが起こらず正しく接着固定ができる。したがって、生産性が高く、高品質の回転子および電動機が得られる。
また、請求項4、11に記載の発明によれば、一定間隔に設けられた鉄板および鉄心の位置を、周方向にずらせることができるので、上記効果に加え、スキューを形成することが可能となる。
また、請求項6、13に記載の発明よれば、外周面の周方向に等間隔に突起部が形成された鉄心部を別体にすることにより、製造が容易になり、かつ回転軸の共用化ができる。したがって、回転子、電動機のコスト低下につながる。
以下、本発明の方法の具体的実施例について、図に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例1を示す回転子の側面図、図2はその正面図である。図において、1は回転子、2は鉄心、3は回転軸、4は永久磁石、5は鉄板、6はテープである。なお、図中、同じ機能には同一の符号を付している。本実施例の回転子1は、積層した鉄心2を回転軸3に設け、鉄心2の外周に永久磁石4を配置した構造である。
鉄心2は、その外周面の周方向に等間隔に突起部21が複数個形成されている。
鉄板5の形状を図3および図4に示す。図3は成形する前の平面図であり、図4は図3の爪部52の部分斜視図である。鉄板5は、図3に示すようにプレス加工などにより、突起部51と突起部51の端部から周方向に伸延する爪成形部52aとをもつ形状に成形されている。そして、爪成形部52aは、図4に示すようにプレス加工などによりほぼ90度の角度で、曲げ根元部から先端部にかけ外側に凸形状になるように曲げた爪部52に成形されている。
つぎに、本実施例の回転子の製造方法について説明する。
(1)工程1 鉄心2を回転軸3に固定する。
軸方向の寸法が所定の寸法となるように複数個の鉄心板をその突起部21が完全に重なるように積層し、鉄心2を形成し、鉄心2の内径部に回転軸3を圧入あるいは焼ばめなどの方法で挿入固定する。
(2) 工程2 予め成形した鉄板5を回転軸3に固定する。
鉄板5を、鉄心2の両側に突起部21が完全に重なり、爪部52の曲げ根元部が軸方向外側に位置するように回転軸3に圧入固定する。
(3) 工程3 鉄心2に永久磁石4を接着する。
鉄心2の永久磁石4の取り付け面(突起部21と突起部21との間の面)、あるいは永久磁石4の内径側の凹面に接着剤を塗布し、永久磁石4を軸方向から鉄心2の突起部21および鉄板5の突起部51の側面に沿って所定の位置まで押し入れる。この際、永久磁石4の一方側面は、爪部52により鉄心2の突起部21の側面側に押され、永久磁石4の反対側側面は鉄心2の突起部21の側面に押し当てられた状態となり、周方向の位置ずれが生じない様になる。
(4) 工程4 永久磁石4を鉄心2にバインド固定する。
接着層を均一にし、接着加熱硬化過程時に発生する可能性がある永久磁石4の浮き上がりを防止するため、永久磁石4の外周を金属バンドなどによりバインドして、永久磁石4を拘束し、所定の条件で接着剤を硬化させて永久磁石4の鉄心2の外周への固定を完了させる。
(5) 工程5 永久磁石4をテーピングする。
永久磁石4の外周に熱硬化性ガラス入りプリプレグテープ8などを巻回、加熱硬化するなどして、永久磁石4の表面を保護する。
実施例1ではこのように、永久磁石4を鉄心2の外周面に接着固定する際、永久磁石4の一方側面は、爪部52により突起部21の側面側に押され、永久磁石4の反対側側面は突起部21の対向側面に押し当てられた状態となっている。そのため、永久磁石4の外周をバインド、拘束し、接着層の均一化と接着加熱硬化過程時に発生する可能性がある永久磁石4の浮き上がりを防止する際、永久磁石4にバインドによる外力が加わっても永久磁石4の周方向の位置ずれを防止することができ、位置ずれに伴う位置の修正などの手間を省くことができる。また、位置ずれしたままで永久磁石4が接着固定されることによる品質上の問題発生を防止することができる。
図5は、本発明の実施例2を示す回転子の側面図である。本実施例は、実施例1における鉄心を回転軸と一体に形成したものである。図において、31は回転軸3から成形した突起部である。突起部31は、鉄心2と回転軸3が一体に形成され鉄心部の外周面の周方向に等間隔に形成されている。鉄板5は実施例1と同様にして作製され、突起部51、爪成形部52、爪部52aが形成されている。
つぎに、本実施例の回転子の製造方法について説明する。
(1)工程1 回転軸3に突起部31を形成する。
回転軸3と一体形成された鉄心2の外周面にプレス加工などで等間隔に突起部31を形成する。
(2) 工程2 予め成形した鉄板5を回転軸3に圧入固定する。
工程2から工程5は、実施例1と同じ方法であるため、説明を省略する。
(3) 工程3 鉄心2に永久磁石4を接着する。
(4) 工程4 永久磁石4をバインド固定する。
(5) 工程5 永久磁石4をテーピングする。
このように回転子を製造することにより実施例1と同じ効果が得られる。
なお、本実施例では、回転軸3と一体に形成された鉄心2を用いたが、これに替えて突起を形成した別体の鉄心を使用することもできる。これにより、永久磁石4の周方向の位置ずれを防止できるため、位置ずれに伴う位置の修正などの手間を省くことができる。
図6は、本発明の実施例3を示す回転子の側面図である。
本実施例は、実施例1と同じく積層した鉄心2を回転軸3に設けたもので、積層途中に鉄板5を鉄心の所要積層寸法がほぼ3分割になるように配設したものである。
鉄心2および鉄板5は、実施例1と同じように作製されている。
つぎに、本実施例の回転子の製造方法について説明する。
(1)工程1 鉄心2と鉄板5を回転軸3に固定する。
爪部52を成形した鉄板5を2枚と、鉄心の所要積層寸法を鉄板5を含めてほぼ3分割するように3ピースに分割した積層鉄心を製作し、鉄板5が鉄心2をほぼ3分割する位置に配設する。3ピースに分割された積層鉄心と鉄板5を、突起部21および突起部51が完全に重なるように、順じ回転軸3に圧入あるいは焼きばめなどの方法で挿入固定する。この場合、鉄板5の軸方向の向きは、特に制限しない。
(2) 工程2 鉄心2に永久磁石4を接着する。
工程2から工程4は、実施例1、2の工程3から工程5と同じ方法であるため、説明を省略する。
(3) 工程3 永久磁石4をバインド固定する。
(4) 工程4 永久磁石4をテーピングする。
このように回転子を製造することにより実施例1、2と同じ効果が得られる。
なお、本実施例では、鉄板5を積層鉄心2の途中に設けたが、さらに、実施例1における鉄心2の両側に配設した鉄板5を加えてもよい。このようにすれば、永久磁石4側面の押し付け力がさらに強くなり、永久磁石4の外周バインドにより永久磁石4に外力が加わっても、永久磁石4の周方向の位置ずれを強固に防止できる。
図7は、本発明の実施例4を示す側面図である。本実施例は、実施例3で述べた3分割にした積層鉄心を鉄板5とともに周方向に所定量ずつ位置をずらして配設したものである。
鉄心2の突起部21および鉄板5は、実施例1、実施例3と同じである。
つぎに、本実施例の回転子の製造方法について説明する。
(1)工程1 鉄心2を回転軸3に固定する。
まず、軸方向の寸法が所定の寸法となるように複数個の鉄心板を突起部21が完全に重なるように積層し、1個目の鉄心2aを形成し、鉄心2aの内径部に回転軸3を圧入あるいは焼ばめなどの方法で挿入固定する。
(2) 工程2 予め成形した鉄板5を回転軸3に圧入固定する。
工程2〜4は、実施例1、2の工程2〜4と同じ方法であるため、説明を省略する。
(3) 工程3 鉄心2に永久磁石4を接着する。
(4) 工程4 永久磁石4を鉄心2にバインド固定する。
(5) 工程5 鉄心2を回転軸3に固定する。
工程1の1個目の鉄心2aと同様に、軸方向の寸法が所定の寸法となるように複数個の鉄心板を積層し、2個目の鉄心2bを形成し、1個目の鉄心2aに対して周方向に所定量位置をずらして回転軸3に圧入あるいは焼ばめなどの方法で1個目の鉄心2aに当たるまで挿入し固定する。この際、1個目の鉄心2aと接する側の鉄板5は、2個目の鉄心2bの挿入前に所定位置に挿入固定しておき、2個目の鉄心2bの挿入固定後に反対側の鉄板5を挿入固定する。この際、2個目の鉄心2bと鉄板5の位置関係は1個目の鉄心2aでのこれらの位置関係と同じとする。
(6) 工程6
工程3、工程4を繰り返し、永久磁石4の外周をバインドして拘束するまで1個目の鉄心2aに対して行った手順と同様の手順で作業を行う。
(7) 工程7
さらに2個目の鉄心2bに対して行った手順と同様の手順で、3個目の鉄心2cに対し永久磁石4を拘束するまで作業を行い、所定の条件で接着剤を硬化させて永久磁石4を各鉄心の外周に固着させる。
なお、接着剤を加熱硬化させる場合などは、各鉄心の永久磁石4外周へのバインド作業を各鉄心への永久磁石の位置決めがすべて完了した後に、まとめて行ってもかまわない。
(8) 工程8 永久磁石4をテーピングする。
永久磁石4の外周に熱硬化性ガラス入りプリプレグテープ8などを巻回、加熱硬化するなどして、永久磁石4の表面を保護する。
実施例4ではこのように、鉄心を周方向に所定量ずつ位置をずらして軸方向に複数個配置するように構成する回転子の製造において、永久磁石4を各鉄心の外周面に接着固定する際、永久磁石4の一方側面は、爪部52により突起部21の側面側に押され、永久磁石4の反対側側面は突起部21の対向側面に押し当てられた状態となっている。そのため、永久磁石4の外周をバインド、拘束し、接着層の均一化と接着加熱硬化過程時に発生する可能性がある永久磁石4の浮き上がりを防止する際、永久磁石4にバインドによる外力が加わっても永久磁石4の周方向の位置ずれを防止することができ、位置ずれに伴う位置の修正などの手間を省くことができる。また、位置ずれしたままで永久磁石4が接着固定されることによる品質上の問題発生を防止することができる。
なお、本実施例では、鉄板5を積層鉄心2a、2b、2cそれぞれの両端に設けたが、さらに、実施例3のように、各鉄心の積層途中に鉄板5を加えてもよい。このようにすれば、永久磁石4側面の押し付け力がさらに強くなり、永久磁石4の外周バインドにより永久磁石4に外力が加わっても、永久磁石4の周方向の位置ずれを強固に防止できる。
以上、本発明の実施例1から実施例4に述べた回転子を用いてれば、品質が高く、コストの安価なモータを製造できる。
永久磁石を鉄心外周に設けた突起側面に沿って位置決めし、接着固定する際に、永久磁石の周方向の一方の側面を鉄心外周に設けた突起の側面に押し当て力を付加した状態で押し当てることができるように永久磁石の反対側側面を押し当てる部分を鉄心両端面部の鉄板に設け、接着層の均一化あるいは接着剤の加熱硬化過程で発生する可能性のある永久磁石の浮き上がり防止のためにバインドなどの外力を付加しても周方向の位置ずれが生じない状態で製造することができる。そのため、円周方向の幅寸法がある程度ばらついた永久磁石を使用して同期電動機などの永久磁石付回転子を製造する場合などに適用できる。
本発明の実施例1を示す回転子の側面図 図1の正面図 本発明の実施例に用いた曲げ成形前の鉄板の正面図 図3の突起部を示す部分斜視図 本発明の実施例2を示す回転子の側面図 本発明の実施例3を示す回転子の側面図 本発明の実施例4を示す回転子の側面図 従来の回転子の鉄心を示す部分正面図 従来の他の例を示す回転子の正断面図
符号の説明
1 回転子
2、2a、2b、2c 鉄心
21 突起部
3 回転軸
31 突起部
4 永久磁石
5 鉄板
51 突起部
52 爪部
52a 爪成形部
6 テープ

Claims (14)

  1. 回転軸と、前記回転軸に固定される外周面の周方向に等間隔に突起部が形成された鉄心板を積層した鉄心と、突起部を有し前記回転軸に積層される鉄板と、前記鉄心の突起部間に固定された永久磁石とを有する回転子において、
    前記鉄板は、その突起部が前記鉄心板の形状と略同形状であり、かつその突起部の端部から円周方向に伸延し軸方向に曲げ成形した爪部を設けたことを特徴とする回転子。
  2. 前記鉄板は、前記鉄心の両側端部に設けられたものであることを特徴とする請求項1記載の回転子。
  3. 前記鉄板は、鉄心の積層途中に一定間隔をもって少なくとも2箇所設けられたものであることを特徴とする請求項1または2記載の回転子。
  4. 前記一定間隔に設けられた前記鉄板および鉄心を、周方向に一定の角度ずらせた位置にあることを特徴とする請求項3記載の回転子。
  5. 回転軸と一体に形成され外周面の周方向に等間隔に突起部が形成された鉄心部と、前記鉄心部の突起部の間に固定された永久磁石とを有する回転子において、
    前記鉄心部の両端部に、突起部の形状が前記鉄心部の突起部の形状と略同形状であり、かつその突起部の端部から円周方向に伸延し、軸方向に曲げ成形した爪部が設けられた鉄板を備えたことを特徴とする回転子。
  6. 回転軸と、前記回転軸に設けられた鉄心部と、前記鉄心部の外周面に固定された永久磁石とを有する回転子において、
    前記鉄心部は外周面の周方向に等間隔に突起部が形成された別体のものであり、前記鉄心部の両端部に突起部の形状が前記鉄心部の突起部の形状と略同形状であり、かつその突起部の端部から円周方向に伸延し、軸方向に曲げ成形し、爪部を設けた鉄板を備えたことを特徴とする回転子。
  7. 請求項1から請求項6記載の回転子を用いて固定子に組み込まれたことを特徴とする電動機。
  8. 外周面の周方向に等間隔に突起部が形成された鉄心板を積層した鉄心を回転軸に固定し、突起部を有し前記回転軸に装着する鉄板を成形し、前記鉄板を前記回転軸に装着し、前記積層した鉄心の突起部間に永久磁石を接着して固定する回転子の製造方法において、
    前記鉄板の突起部を前記鉄心板の形状と略同形状に成形し、かつその突起部の端部から円周方向に伸延し、軸方向に曲げ成形して、爪部を設け、
    前記永久磁石を接着する際は、前記鉄心の突起部間の面または永久磁石の少なくとも一方に接着剤を塗布し、前記鉄板の爪部に前記永久磁石の一方の側面を押した状態で位置決めし、前記永久磁石が周方向に動かないように保持しながら装着することを特徴とする回転子の製造方法。
  9. 前記鉄板を前記回転軸に装着する位置は、前記鉄心の両端部としたことを特徴とする請求項8記載の回転子の製造方法。
  10. 前記鉄板を前記回転軸に装着する位置は、前記鉄心の途中に一定間隔をもって少なくとも2箇所設けたことを特徴とする請求項8または9記載の回転子の製造方法。
  11. 前記一定間隔に設けられた前記鉄板および鉄心を、周方向に一定の角度ずらせた位置にすることを特徴とする請求項10記載の回転子の製造方法。
  12. 回転軸と鉄心部とを一体に形成し、前記鉄心部の外周面の周方向に等間隔に突起部を形成し、前記鉄心部の突起部と突起部との間に永久磁石を固定する回転子の製造方法において、
    前記鉄心部の両端部に、突起部の形状が前記鉄心部の突起部の形状と略同形状であり、かつその突起部の端部から円周方向に伸延し、軸方向に曲げ成形して爪部を設けた鉄板を備えたことを特徴とする回転子の製造方法。
  13. 回転軸に鉄心部を設け、前記鉄心部の外周面に永久磁石を固定する回転子の製造方法において、
    前記鉄心部は外周面の周方向に等間隔に突起部を形成して別体のものとし、前記鉄心部の両端部に、突起部の形状が前記鉄心部の突起部の形状と略同形状とし、かつその突起部の端部から円周方向に伸延し、軸方向に曲げ成形して爪部を設けた鉄板を固定することを特徴とする回転子の製造方法。
  14. 請求項8から請求項13記載の回転子の製造方法を用いて固定子に組み込むことを特徴とする電動機の製造方法。
JP2005193530A 2005-07-01 2005-07-01 回転子とその製造方法および電動機 Expired - Fee Related JP4736028B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005193530A JP4736028B2 (ja) 2005-07-01 2005-07-01 回転子とその製造方法および電動機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005193530A JP4736028B2 (ja) 2005-07-01 2005-07-01 回転子とその製造方法および電動機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007014158A true JP2007014158A (ja) 2007-01-18
JP4736028B2 JP4736028B2 (ja) 2011-07-27

Family

ID=37751872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005193530A Expired - Fee Related JP4736028B2 (ja) 2005-07-01 2005-07-01 回転子とその製造方法および電動機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4736028B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009095200A (ja) * 2007-10-12 2009-04-30 Mitsubishi Electric Corp 回転電機の回転子
JP2009268200A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Yaskawa Electric Corp ロータコアおよびモータ
JP2015159674A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 三菱電機株式会社 回転電機のステータ
JP2016134931A (ja) * 2015-01-15 2016-07-25 東芝産業機器システム株式会社 回転電機、及び回転子
CN112134380A (zh) * 2020-08-12 2020-12-25 浙江迪贝电气股份有限公司 一种永磁电机转子

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62122468A (ja) * 1985-11-22 1987-06-03 Fuji Photo Film Co Ltd Ccdの信号読出し回路
JPH0294442A (ja) * 1988-09-29 1990-04-05 Nec Corp 半導体装置の製造方法
JPH02119544A (ja) * 1988-10-26 1990-05-07 Matsushita Electric Works Ltd 永久磁石回転子
JPH0698514A (ja) * 1992-09-16 1994-04-08 Matsushita Electric Works Ltd ブラシレスモータのロータ
JPH06133479A (ja) * 1992-09-02 1994-05-13 Toshiba Corp 永久磁石ロータ及びその製造装置
JPH06245417A (ja) * 1993-02-18 1994-09-02 Yaskawa Electric Corp 永久磁石付ロータとその製造方法
JPH09322449A (ja) * 1996-05-28 1997-12-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 永久磁石ロータ
JP2001069700A (ja) * 1999-08-31 2001-03-16 Meidensha Corp 永久磁石回転電機

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62122468U (ja) * 1986-01-27 1987-08-04
JPH0294442U (ja) * 1989-01-10 1990-07-26

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62122468A (ja) * 1985-11-22 1987-06-03 Fuji Photo Film Co Ltd Ccdの信号読出し回路
JPH0294442A (ja) * 1988-09-29 1990-04-05 Nec Corp 半導体装置の製造方法
JPH02119544A (ja) * 1988-10-26 1990-05-07 Matsushita Electric Works Ltd 永久磁石回転子
JPH06133479A (ja) * 1992-09-02 1994-05-13 Toshiba Corp 永久磁石ロータ及びその製造装置
JPH0698514A (ja) * 1992-09-16 1994-04-08 Matsushita Electric Works Ltd ブラシレスモータのロータ
JPH06245417A (ja) * 1993-02-18 1994-09-02 Yaskawa Electric Corp 永久磁石付ロータとその製造方法
JPH09322449A (ja) * 1996-05-28 1997-12-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 永久磁石ロータ
JP2001069700A (ja) * 1999-08-31 2001-03-16 Meidensha Corp 永久磁石回転電機

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009095200A (ja) * 2007-10-12 2009-04-30 Mitsubishi Electric Corp 回転電機の回転子
JP2009268200A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Yaskawa Electric Corp ロータコアおよびモータ
JP2015159674A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 三菱電機株式会社 回転電機のステータ
JP2016134931A (ja) * 2015-01-15 2016-07-25 東芝産業機器システム株式会社 回転電機、及び回転子
CN112134380A (zh) * 2020-08-12 2020-12-25 浙江迪贝电气股份有限公司 一种永磁电机转子
CN112134380B (zh) * 2020-08-12 2023-11-03 浙江迪贝电气股份有限公司 一种永磁电机转子

Also Published As

Publication number Publication date
JP4736028B2 (ja) 2011-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5326014B2 (ja) 磁石を鉄心の外周面に確実に取付けるための構造を有する電動機の回転子及びその製造方法
JP4793677B2 (ja) 永久磁石形モータ
JP6274475B2 (ja) 回転子、回転電機および回転子の製造方法
JP2004153913A (ja) 永久磁石モータの回転子
WO2008044420A1 (fr) Noyau feuilleté de rotor et son procédé de fabrication
US20120080973A1 (en) Armature for rotary electric apparatus and manufacturing method for the same
JP4736028B2 (ja) 回転子とその製造方法および電動機
JP5391325B1 (ja) 電動機にコイルを固定するコイル固定装置、及び該コイル固定装置を備えた電動機
JP5313935B2 (ja) 回転電機の固定子の製造方法および回転電機の固定子
JP5938156B2 (ja) 固定子コア、並びに、該固定子コアを備えたモータ及びその製造方法
JP6070996B2 (ja) 回転電機の固定子の製造方法
JP2009072015A (ja) 回転子とその製造方法および電動機
JP2008131679A (ja) ステータの製造方法及びステータ
JP2005354768A (ja) 表面磁石型界磁ロータ及びそれを利用したモータ
JP2011030320A (ja) 回転電機及び回転電機の製造方法
JP2010136514A (ja) ロータ
JP2014050188A (ja) ステータの製造方法
JP2005323429A (ja) 回転電機及びその組立て方法
JP4295691B2 (ja) 回転電機の電機子
JP4349831B2 (ja) 固定子鉄心の製造方法
JP6157379B2 (ja) 回転電機のステータ
JP2006296150A (ja) ステータ及びその製造方法
JP2007049816A (ja) 回転電機の電機子
JP5968188B2 (ja) ステータの製造方法
JP5324131B2 (ja) ブラシ付モータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110204

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110401

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110414

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees