JP5313935B2 - 回転電機の固定子の製造方法および回転電機の固定子 - Google Patents

回転電機の固定子の製造方法および回転電機の固定子 Download PDF

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Description

この発明は、回転電機の固定子の製造方法および回転電機の固定子の構造に関するものである。
従来の固定子において、コア30は、解放状態において極部32が互いに離れる方向の略円弧状に連鎖部31が形成されており、連鎖部31のなす円弧の径外方向に極部32が突出している。この状態で極部32の外周にボビンを取り付け、連鎖部31のなす円弧の径外方向から図示しない巻線機によってコイル14を巻装した後、極部32が径内方向を向くようにコア30を丸めて円環状にしている(例えば、特許文献1参照)。
特開平08−149771号公報(段落番号[0020]、図4等)
上記従来の回転電機の固定子は、極部が互いに離れる方向の略円弧状に連鎖部が形成されている。しかし、極部の間隔が十分でないため、コイルの巻回時において、極部を旋回するフライヤだけでは隣接する極部とフライヤが干渉してしまうという問題があった。そして、コイルを確実に巻回するためには、例えばコイルを極部に案内するための巻線案内治具を用い、これにコイルを滑り落とすことでコイルを巻回する必要があった。そして、このような巻回方法はフライヤで直接極部に巻回する場合に比べ任意の位置にコイルを配置することが難しく、高密度なコイル巻回が困難である。
また、巻線案内治具を用いずコイルをフライヤで直接巻回するためには、フライヤが隣接する極部と干渉しないよう極部をさらに離れる方向に反らせた状態(以下逆反り状態とする。)にコア形状を変形させる必要がある。しかし、コアを反らせる際に連結部が塑性変形して突起が生じることが考えられ、コイル巻回後コアを円環状に丸めるとコア外周からこの突起が突出し、フレームへの圧入等ができないという問題が生じる。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、コイル巻回を容易にするとともに、コアを逆反り状態とすることにより突起が生じたとしてもフレーム等と干渉しない回転電機の固定子を製造することを目的とする。
この発明に係る回転電機の固定子の製造方法は、周方向に延在するバックヨーク部とバックヨーク部から突出するティース部とを有する複数の磁極片と、隣接して配置される各磁極片のバックヨーク部外周側端部同士を連結する屈曲可能な薄肉部と、薄肉部の外周側に設けられた断面形状が略V字状である凹部と凹部の両縁部分に設けられ薄肉部の屈曲線に対して対称な傾斜を有する面取り部との2段構成にてなる切欠き部と、を備えたユニットコアの、薄肉部を屈曲して磁極片を環状に配置し形成される回転電機の固定子の製造方法であり、薄肉部を外周側に屈曲して、コイルを巻回するティース部を隣接するティース部から遠ざかる方向に逆反り配置する逆反り工程と、逆反り配置されたティース部に対してコイルを巻回するコイル巻回工程と、コイル巻回後に薄肉部を内周側に屈曲して磁極片を環状に配置する環状配置工程と、環状に配置した磁極片を筒状のフレーム内に嵌挿する工程とを備えている。
また、この発明に係る回転電機の固定子は、周方向に延在するバックヨーク部とバックヨーク部から突出するティース部とを有する複数の磁極片と、隣接して配置される各磁極片のバックヨーク部外周側端部同士を連結する屈曲可能な薄肉部と、薄肉部の外周側に設けられた断面形状が略V字状である凹部と凹部の両縁部分に設けられ薄肉部の屈曲線に対して対称な傾斜を有する面取り部との2段構成にてなる切欠き部と、を備えたユニットコアと、ティース部に巻回されるコイルと、薄肉部を屈曲して環状に配置された複数の磁極片が嵌挿される筒状のフレームとを備えている。
この発明の回転電機の固定子の製造方法によれば、薄肉部を外周側に屈曲して、コイルを巻回するティース部を隣接するティース部から遠ざかる方向に逆反り配置してからコイルを巻回するため、コイルの巻回作業が容易となる。
また、逆反り時に薄肉部が塑性変形し薄肉部に突起が生じても、突起は薄肉部の切欠き部内に収まるため、コイル巻回後に磁極片を環状配置した際に突起がバックヨーク部より外周側に突出することはなく、突起とフレームとの干渉を防止でき、容易に固定子を製造することができる。
また、切欠き部は面取り部を有しているため、逆反り時に切欠き部の両縁部分が干渉し合うことを防止することができる。これとともに、逆反りによって生じる突起を収めるために必要な切欠き部の断面積を小さくすることができ、切欠き部による磁路面積の低減を抑制した固定子を製造することができる。
またこの発明の回転電機の固定子によれば、薄肉部の外周側に切欠き部を設けたため、コイル巻回の際の逆反り時に薄肉部が塑性変形し薄肉部の外周側に突出する突起が生じても、この突起は切欠き部内に収めることができ、突起とフレームとの干渉を防止することができる。
また、切欠き部は面取り部を有しているため、逆反り時に切欠き部の両縁部分が干渉し合うことを防止することができる。これとともに、逆反りによって生じる突起を収めるために必要な切欠き部の断面積を小さくすることができる。
この発明の実施の形態1におけるユニットコアの構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1におけるユニットコアの構成を示す拡大平面図である。 この発明の実施の形態1におけるユニットコアにインシュレータを装着した状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態1における回転電機の固定子を示す平面図である。 この発明の実施の形態1における固定子の製造方法を説明するための説明図である。 この発明の実施の形態1における固定子の製造方法を説明するための説明図である。 この発明の実施の形態1における固定子の製造方法を説明するための説明図である。 この発明の実施の形態1における固定子の製造方法を説明するための説明図である。 この発明の実施の形態1における固定子の製造方法における逆反り角度を説明するための説明図である。 図9の一部拡大図である。 この発明の実施の形態1における固定子の切欠き部の形状による効果を説明するための説明図である。 この発明の実施の形態2におけるユニットコアの構成を示す平面図である。 この発明の実施の形態2における回転電機の固定子の構成を示す平面図である。 この発明の実施の形態2における固定子のコイル巻回方法を説明するための説明図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における回転電機の固定子を構成するユニットコアを示す斜視図、図2は図1のA部分を示す拡大平面図、図3はユニットコアにインシュレータを装着した状態を示す平面図、図4はユニットコアを環状に配置して形成される固定子を示す平面図である。
図1に示すように、固定子1(図4参照)を構成するユニットコア2は、電磁鋼板等の磁性板材を複数枚積み重ねて形成された積層型のユニットコア2であり、例えば3個の磁極片3と各磁極片3を連結する屈曲可能な薄肉部4とを備えている。ユニットコア2の磁性板材の積層間は例えばカシメや溶接等により固定されている。なお、本実施の形態1ではユニットコア2を構成する磁極片3の数を3個としたが、複数個であれば何個でもよく、例えば固定子1を構成する磁極片3を全て連結した構成としてもよい。
磁極片3は周方向に延在するバックヨーク部31とバックヨーク部31の中央部から中心方向に突出するティース部32とを有している。
薄肉部4は隣接して配置される磁極片3のバックヨーク部31外周側端部同士を連結している。
図2に示すように、薄肉部4の外周側には切欠き部41が形成されている。切欠き部41は軸方向からみた形状が略V字状の凹部42と、この凹部42の両縁部分に形成された面取り部43との2段構成となっている。面取り部43は薄肉部4の屈曲線Bに対して対称な傾斜面を有し、切欠き部41の略V字状の形状は屈曲線Bに対して線対称となるような形状である。なお、薄肉部4の屈曲線Bとは薄肉部4が屈曲するラインであり、薄肉部4の周方向の中心線である。面取り部43と屈曲線Bのなす角度はα(以下面取り角度αとする)であり、面取り角度αと関連して後述する逆反り角度βが決定される。
図3に示すように、ユニットコア2を構成する各磁極片3の軸方向両端面には、磁極片3のバックヨーク部31及びティース部32を覆うように一対のインシュレータ5が配置されている。インシュレータ5は例えば樹脂成形品であり、インシュレータ5を介してティース部32にコイル6(図4参照)が巻回されることにより、磁極片3とコイル6とを電気的に絶縁する。
次に、上述のユニットコア2を環状に配置して形成される固定子1の構成を、図4を参照して説明する。
固定子1は、インナーロータ形のモータに適用される固定子1であり、12個の磁極片3から構成されている。本実施の形態1のユニットコア2は3個の磁極片3を連結して構成しているため、固定子1を構成するために4個のユニットコア2を使用している。
ユニットコア2の各磁極片3のティース部32にコイル6が巻回された状態で、ユニットコア2の薄肉部4が内周側に屈曲され、4個のユニットコア2からなる12個の磁極片3が環状に配置されている。環状に配置された磁極片3の外周側には筒状のフレーム7が配設される。フレーム7の材料としては例えば鉄などの強磁性体を使用することが望ましい。
次に、本実施の形態1の固定子1の製造方法の一例を図5〜図8を参照して説明する。
まず、ユニットコア2にインシュレータ5を装着する(図3参照)。
次に、逆反り工程に進む。図5に示すように、ユニットコア2の薄肉部4を外周側に屈曲して、まず最初にコイル6を巻回する磁極片3Aのティース部32Aを隣接して配置される磁極片3Bのティース部32Bから遠ざかる方向に逆反り配置する。さらに、本実施の形態1では、磁極片3Bと隣接する磁極片3Cとの間の薄肉部4も外周側に屈曲し、磁極片3Bと3Cも逆反り配置する。そして逆反り状態のユニットコア2をコア保持治具8により固定する。
次に、コイル巻回工程に進む。コイル6の巻回作業を行うフライヤ9は、コイル6を巻回するティース部32Aと対向する位置に配置される。フライヤ9は、旋回中心軸91を中心として図5中矢印Aの方向またはその逆方向に旋回し、フライヤ9の先端部92がティース部32Aの周囲を回転する。図示しないボビンから引き出されるコイル6は、フライヤ9の内部を経由して先端部92から繰り出される。そして、フライヤ9の先端部92がティース部32Aの周囲を回転することによりコイル6がティース部32Aに巻回される。また、フライヤ9は軸方向(図5中矢印B方向)に移動する。フライヤ9が、矢印A方向に旋回するとともに矢印B方向に移動することによりティース部32Aの根元部分から先端部分へ、先端部分から根元部分へとコイル6を整列して巻回することができる。図6はティース部32Aへのコイル6巻回終了後の状態を示す。
次に、磁極片3Bのティース部32Bにコイル6を巻回する。図7に示すように、コア保持治具8を中心軸81を中心として矢印C方向に角度βだけ回転し、ティース部32Bとフライヤ9とが対向するように配置する。なお角度βについては後述する。そして、ティース部32Aにコイル6を巻回した場合と同様の手順でフライヤ9を動作し、ティース部32Bにコイル6を巻回する。同様にして、磁極片3Cのティース部32Cにもコイル6を巻回する。
次に、環状配置工程に進む。ユニットコア2の全ての磁極片3にコイル6を巻回後、ユニットコア2の各薄肉部4を内周側に屈曲し、ティース部32が中心方向を向くようにして各磁極片3を環状に配置する。図8に示すように、本実施の形態1では、同形状の4個のユニットコア2を環状に配置し固定子1を形成している。隣接するユニットコア2の端面21同士は、例えば溶接等により接合される。なお、ユニットコアの端面21とは、ユニットコア2の両端に配置される磁極片3A、3Cのバックヨーク部31A、31Cの薄肉部4と反対側の端面である。
そして、必要な電気結線作業を行った後、環状に配置したユニットコア2を筒状のフレーム7内に圧入等により嵌挿し、固定子1を形成する(図4参照)。
ここで、上記逆反り工程における隣接するティース部32間の角度β(以下、逆反り角度βとする)について説明する。
図9は逆反り角度βを説明するための図であり、ユニットコア2が逆反り配置された状態を示す平面図である。また、図10は、図9のZ部分拡大図である。逆反り角度βについて、コイル6を巻回する磁極片3が、ユニットコア2の中央に配置された磁極片3Bであった場合を例として説明する。
図に示すように、逆反り角度βは、ティース部32Bの周方向の中心線と、隣接するティース部32A、32Cの周方向の中心線とのなす角度である。逆反り角度βは上述の面取り角度αとの間で次のような関係が成り立つよう設定される。
β≦2×α・・・(式1)
逆反り角度βと面取り角度αが式1のような関係となるよう設定すれば、逆反り角度βで磁極片3を逆反り配置した際に、面取り角度αの面取り部43により切欠き部41の両縁部分が干渉することはない(図10参照)。
また、図10に示すように、薄肉部4の屈曲部分には逆反りによる塑性変形により突起44が生じる場合がある。しかし、突起44は薄肉部4の切欠き部41に形成される凹部42に生じるため、上記環状配置工程により各磁極片3を環状配置しても、生じた突起44は切欠き部41内に収まり、バックヨーク部31の外周面より外側に突起44が突出することはない。従って、突起44が、環状に配置した磁極片3の外周側に配置されるフレーム7と干渉することを防止することができ、環状に配置した磁極片3のフレーム7への嵌挿作業を容易に行える。
このように、逆反り配置することによりティース部32へのコイル6の巻回を容易にするとともに、逆反りによる切欠き部41の両縁同士の干渉の防止、さらには逆反りにより生じる突起44とフレーム7の干渉の防止を行うことのできる固定子1を得ることができる。
なお、本実施の形態1では、磁極片3Bと隣接して配置される磁極片3A、3Cのティース部32A、32Cが、磁極片3Bのティース部32Bとバックヨーク部31Bとの境界線であるティース延長線33より外側(バックヨーク部31B側)となる位置まで逆反りしている。
このため、コイル6を巻回するティース部32Bと隣接するティース部32A、32C間の距離をより広くとることができ、フライヤ9が隣接するティース部32A、32Cと干渉することがない。従って、フライヤ9で直接コイル6をティース部32Bに巻回でき、コイル6の巻回がより容易であるとともに、高密度なコイル巻回も可能となる。
次に本実施の形態1の切欠き部41の形状による効果について図11を用いて説明する。図11は本実施の形態1の切欠き部41の形状を示す拡大図であり、その効果を説明するための比較例としての切欠き部141(図中点線)を併せて示す。
上述の通り、本実施の形態1の切欠き部41は、略V字状の凹部42と、その両縁部分に形成された面取り部43との2段構成となっている。これに対し、比較例の切欠き部141は2段構成ではなく、略長方形の切欠き部141である。
本実施の形態1の切欠き部41は、図9、図10のように隣接するティース部32A、32Cを、ティース部32Bのティース延長線33より外側となる逆反り角度βの位置まで逆反りしたとしても、上記(式1)の関係を満たす面取り角度αの面取り部43により、両縁部分が干渉することはない。
そして、比較例のような略長方形の切欠き部141であっても、切欠き部141の周方向の幅を本実施の形態1の切欠き部41の周方向の幅と同じ幅となるように設定すれば、図9のような逆反り角度βの位置まで逆反りしても、切欠き部141の両縁部分の干渉を避けることができる。しかし、比較例の切欠き部141の切欠き面積は、本実施の形態1の切欠き面積に比べ大きいため、磁路面積を減少させる。
すなわち、本実施の形態1の切欠き部41は、面取り部43を設けたことにより、切欠き部41の両縁部分が干渉することを防止するとともに、磁路面積を大きく確保することができ、磁路面積の低下による磁気抵抗の増加を防止することができる。
さらに、本実施の形態1の切欠き部41では、略V字状の凹部42を設けて突起44を収納するために必要な切欠き深さは確保しつつ、略V字状とすることで切欠き面積を最小限に抑えることができるため、より磁路面積を大きく確保している。
以上のように、本実施の形態1の固定子1は、薄肉部4を外周側に屈曲して、コイル6を巻回するティース部32を隣接するティース部32から遠ざかる方向に逆反り配置してからコイル6を巻回するため、コイル6の巻回作業が容易となる。
また、逆反りにより、隣接するティース部32を、コイル6を巻回するティース部32のティース延長線33より外側となるように配置すれば、よりコイル6の巻回作業が容易であり、フライヤ9で直接コイル6をティース部32に巻回できるため、高密度なコイル6の巻回が可能である。
また、逆反り時に薄肉部4が塑性変形し突起44が生じても、薄肉部4の外周側に設けられた切欠き部41内に突起44が収まるため、コイル6巻回後にユニットコア2を環状配置した際にバックヨーク部31の外周面より外側に突起44が突出することはない。従って、突起44とフレーム7との干渉を防止し、フレーム7への圧入作業を容易に行える。
また、切欠き部41の両縁部分に面取り部43が形成されているため、逆反り時に切欠き部41外周側の両端部分が干渉し合うことを防止することができる。これととともに、逆反りによって生じる突起44を収めるために必要な切欠き部41の切欠き面積を小さくすることができ、切欠き部41による磁路面積の低減を抑制した固定子1を得ることができる。
さらに、切欠き部41に略V字状の凹部42を設けたことにより、より切欠き面積を小さくすることができ、さらに磁路面積の低減を抑制した固定子を得ることができる。
なお、フレーム7の材料を鉄等の強磁性体とすれば、フレーム7を磁路として利用することができ、切欠き部41によって生じる磁路面積の減少による効率の低下をより抑制することができる。
実施の形態2.
本実施の形態2は、上記実施の形態1とユニットコアの端面の形状が異なる。また、コイルの巻回方法が異なる。なお、上記実施の形態1と同様の部分については、同一符号を付して説明を省略する。
まず、本実施の形態2のユニットコア202の端面の形状について説明する。
図12は本実施の形態2のユニットコア202の構成を示す平面図、図13は本実施の形態2の固定子201の構成を示す平面図である。
図12に示すようにユニットコア202の一方の端面221Aを形成する磁極片3Aのバックヨーク部31A端面には周方向に突出する凸部22が形成されている。また、ユニットコア202の他方の端面221Bを形成する磁極片3Cのバックヨーク部31C端面には凸部22と嵌合する形状の凹部23が形成されている。
そして、このような形状のユニットコア202を4個使用し、図13に示すように、ユニットコア202の一方の端面221Aの凸部22に隣接するユニットコア202の他方の端面221Bの凹部23を嵌合させながら環状に配置する。
このような構成により各ユニットコア202間の位置決めが容易となるとともに、溶接等による接合が不要であるため、溶接費用の削減ができる。
次に、本実施の形態2のコイル6の巻回方法について図14を参照して説明する。
図に示すように、本実施の形態2では、逆反り配置した状態のユニットコア202を2つ平行配置して固定し、2つのフライヤ9により2つのユニットコア202に同時にコイル6を巻回する。
本実施の形態2では、第1のフライヤ9Aの旋回中心軸91Aには歯車10Aが固定され、第2のフライヤ9Bの旋回中心軸91Bには歯車10Bが固定され、歯車10A、10B間をベルト11により連結している。第1フライヤ9Aの旋回中心軸91Aには図示しないモータが接続されており、モータにより旋回中心軸91Aを旋回させると、これに連動して第2フライヤ9Bの旋回中心軸91Bが旋回する構成となっている。
各フライヤ9A、9Bに対向するように逆反り状態の2つのユニットコア202A、202Bを配置し、上記実施の形態1と同様に巻回工程を進めることで、ユニットコア202Aと202Bに対して同時にコイル6を巻回することができる。
以上のように、本実施の形態2の固定子201は、ユニットコア202の一方の端面に凸部を設け、もう一方の端面に凹部を設け、隣接するユニットコア202の凸部と凹部を嵌合させながら環状に配置するため、ユニットコア202間の位置決めが容易であるとともに、溶接等による接合が不要である。
また、2つのユニットコア202A、202Bに対して同時にコイル6を巻回するため、固定子201の生産性を向上することができる。
なお、本実施の形態2では2つのユニットコア202に対して同時にコイル6を巻回したが、2つに限られるものではなく、3個以上のユニットコア202に対してコイル6を同時に巻回する構成としてもよい。
1,201 固定子、2,202 ユニットコア、3,3A〜3C 磁極片、
4 薄肉部、21,221 ユニットコア端面、22 凸部、23 凹部、
31 バックヨーク部、32 ティース部、41 切欠き部、42 凹部、
43 面取り部、6 コイル、7 フレーム、44 突起。

Claims (7)

  1. 周方向に延在するバックヨーク部と上記バックヨーク部から突出するティース部とを有する複数の磁極片と、隣接して配置される上記各磁極片の上記バックヨーク部外周側端部同士を連結する屈曲可能な薄肉部と、上記薄肉部の外周側に設けられた断面形状が略V字状である凹部と上記凹部の両縁部分に設けられ上記薄肉部の屈曲線に対して対称な傾斜を有する面取り部との2段構成にてなる切欠き部と、を備えたユニットコアの、上記薄肉部を屈曲して上記磁極片を環状に配置し形成される回転電機の固定子の製造方法であって、
    上記薄肉部を外周側に屈曲して、コイルを巻回する上記ティース部を隣接するティース部から遠ざかる方向に逆反り配置する逆反り工程と、
    上記逆反り配置された上記ティース部に対して上記コイルを巻回するコイル巻回工程と、
    上記コイル巻回後に上記薄肉部を内周側に屈曲して上記磁極片を環状に配置する環状配置工程と、
    上記環状に配置した磁極片を筒状のフレーム内に嵌挿する工程とを備え、
    上記逆反り工程において、上記コイルを巻回するティース部と隣接して配置されるティース部が、上記コイルを巻回するティース部のバックヨーク部との境界線であるティース延長線より外側となる位置まで逆反りする回転電機の固定子の製造方法。
  2. 上記面取り部と上記屈曲線とのなす角度をαとし、
    上記逆反り工程において、上記コイルを巻回するティース部と隣接して配置されるティース部が、上記コイルを巻回するティース部のバックヨーク部との境界線であるティース延長線より外側となる逆反り角度β(β≦2×α)の位置まで逆反りする請求項1に記載の回転電機の固定子の製造方法。
  3. 上記コイル巻回工程において、逆反り配置した状態の上記ユニットコアを複数個並べ、該複数個のユニットコアに対して同時に上記コイルを巻回する請求項1又は請求項2に記載の回転電機の固定子の製造方法。
  4. 上記ユニットコアの一方の端面を形成する磁極片のバックヨーク部端面には周方向に突出する凸部が形成され、上記ユニットコアの他方の端面を形成する磁極片のバックヨーク部端面には上記凸部と嵌合する凹部が形成され、
    上記環状配置工程において、上記ユニットコアの凸部と凹部を嵌合させて環状に配置する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機の固定子の製造方法。
  5. 周方向に延在するバックヨーク部と上記バックヨーク部から突出するティース部とを有する複数の磁極片と、隣接して配置される上記各磁極片の上記バックヨーク部外周側端部同士を連結する屈曲可能な薄肉部と、上記薄肉部の外周側に設けられた断面形状が略V字状である凹部と上記凹部の両縁部分に設けられ上記薄肉部の屈曲線に対して対称な傾斜を有する面取り部との2段構成にてなる切欠き部と、を備えたユニットコアと、
    上記ティース部に巻回されるコイルと、
    上記薄肉部を屈曲して環状に配置された上記複数の磁極片が嵌挿される筒状のフレームと
    を備えた回転電機の固定子。
  6. 上記ユニットコアの一方の端面を形成する磁極片のバックヨーク部端面には周方向に突出する凸部が形成され、上記ユニットコアの他方の端面を形成する磁極片のバックヨーク部端面には上記凸部と嵌合する凹部が形成されている請求項5に記載の回転電機の固定子。
  7. 上記フレームの材質は強磁性体である請求項5または請求項6に記載の回転電機の固定子。
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