JP2016134931A - 回転電機、及び回転子 - Google Patents

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Abstract

【課題】トルクリップルの発生を抑制することができる永久磁石の表面形状を得つつ、飛散防止用のテープとの密着性を高める。
【解決手段】実施形態の回転電機は、円環状に形成された固定子鉄心を有する固定子と、前記固定子の円環状の内側に回転可能に設けられた回転子と、を備える。前記回転子は、回転子鉄心と、前記回転子鉄心の径方向外側の表面において前記回転子鉄心の周方向へ並べて設けられた複数の永久磁石と、前記複数の永久磁石を覆うようにして前記複数の永久磁石に巻き付けられたテープ部材と、を有している。前記永久磁石の表面は、曲面部と、前記曲面部に対して前記回転子鉄心の周方向の両側にあって隣接する他の永久磁石と共通する平面を有する平面部と、から構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、回転電機、及び回転子に関する。
回転子鉄心の外周面に永久磁石を設けたいわゆる表面磁石型(SPM:Surface Permanent Magnet)の回転電機がある。このような回転電機において、永久磁石に焼結金属を用いている場合、回転子の高速回転に伴う遠心力等によって永久磁石の一部が欠けることがある。永久磁石の破片が固定子と回転子との隙間に入り込むと、その破片によって回転子の回転が阻害されるおそれがある。そのため、従来、このような回転電機においては、永久磁石が欠けた場合の破片が飛散しないように、飛散防止用のテープを永久磁石の表面に巻き付ける構成としている。
ここで、飛散防止用のテープと永久磁石の表面との密着性が低いと、テープと永久磁石の表面との間に隙間が生じて、その隙間から、永久磁石の破片が飛散するおそれがある。この場合、テープと永久磁石の表面との密着性を高めるためには、各永久磁石の表面が、回転子の回転中心を中心とする同一円周上に位置していることが望ましい。つまり、回転子の外周の曲率と、永久磁石の表面の曲率とが一致していることが望ましい。
一方、表面磁石型の回転電機の場合、トルクリップルの発生を抑制するためは、永久磁石表面の中心部と固定子との距離よりも、永久磁石表面の回転子の周方向における両端部分と固定子との距離を若干大きくすることが望ましい。すなわち、永久磁石の表面の曲率を、回転子の外周の曲率よりも若干大きくすることが望ましい。しかし、このような構成では、各永久磁石の表面と、永久磁石の表面の曲率とが異なることになり、その結果、テープと永久磁石の表面との密着性が低下するという事情がある。
特開2013−90433号公報 特開2002−78257号公報
そこで、トルクリップルの発生を抑制することができる永久磁石の表面形状を得つつ、飛散防止用のテープとの密着性を高めることができる永久磁石を備えた回転電機及び回転子を提供する。
実施形態の回転電機は、円環状に形成された固定子鉄心を有する固定子と、前記固定子の円環状の内側に回転可能に設けられた回転子と、を備えている。前記回転子は、回転子鉄心と、前記回転子鉄心の径方向外側の表面において前記回転子鉄心の周方向へ並べて設けられた複数の永久磁石と、前記複数の永久磁石を覆うようにして前記複数の永久磁石に巻き付けられたテープ部材と、を有している。前記永久磁石の表面は、曲面部と、前記曲面部に対して前記回転子鉄心の周方向の両側にあって隣接する他の永久磁石と共通する平面を有する平面部と、から構成されている。
また、円環状に形成された固定子鉄心を有する固定子と、前記固定子の円環状の内側に回転可能に設けられた回転子と、を備えている。前記回転子は、回転子鉄心と、前記回転子鉄心の径方向外側の表面において前記回転子鉄心の周方向へ並べて設けられた複数の永久磁石と、前記複数の永久磁石を覆うようにして前記複数の永久磁石に巻き付けられたテープ部材と、を有している。前記永久磁石の表面部のうち頂点部を除く部分は、前記回転子の外周円の内側に位置し、前記永久磁石と前記テープ部材と前記回転子鉄心とで形成された隙間に硬化性材料が設けられている。
第1実施形態による回転電機の概略構成の一例を示す平面図 第1実施形態について、固定子の永久磁石周辺の構成を拡大して示す平面図 比較例による回転電機の概略構成の一例を示す平面図 第1実施形態について、回転子の外周の曲率と永久磁石の表面の曲率との比の変化に対するトルクリップルについての実験結果を示す図 第2実施形態について、固定子の概略構成の一例を示す断面図 第3実施形態について、固定子の永久磁石周辺の構成を拡大して示す平面図
以下、複数の実施形態による回転電機及び回転子について、図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態について、図1から図4を参照して説明する。
図1に示すように、回転電機10は、回転軸11と、固定子20と、回転子30と、を備えている。回転電機10は、例えばインナロータ型の三相交流の回転電機である。固定子20は、固定子鉄心21と、複数のコイル22と、を有している。固定子鉄心21は、例えば電磁鋼板を円環状に打ち抜き、その打ち抜いた電磁鋼板を複数枚積層して構成されている。これにより、固定子鉄心21は、全体として円筒状に形成されている。
固定子鉄心21は、複数のスロット211を有している。各コイル22は、それぞれ固定子鉄心21のスロット211内に配置されている。各コイル22は、例えば、隣接する各コイル22の端部を固定子鉄心21の周方向において相互に重ねたいわゆる重ね巻き方式で配置されている。なお、コイル22の配置の方式は、重ね巻き方式に限られない。例えば、コイル22の配置の方式は、各相のコイル22を同心円上に配置したいわゆる同心巻き方式等でもよい。
回転子30は、固定子20の円環状の内側に回転可能に設けられている。回転子30は、回転子鉄心31と、複数例えば8個の永久磁石32と、テープ部材33と、を有する表面磁石型の回転子である。永久磁石32の厚み方向の寸法D、つまり永久磁石32における回転子鉄心31の径方向の寸法Dは、回転子30の外周円の半径R1に対して例えば10分の1程度である。なお、本願の図では、回転子鉄心31と永久磁石32との寸法関係の理解を容易にするために、これら回転子鉄心31と永久磁石32との寸法関係を誇張して示している。また、本実施形態において複数の永久磁石32は同一の構成であるが、複数の永久磁石32のそれぞれを区別して示す場合には、各構成の符号の末尾にA、Bを付して区別することとする。
回転子鉄心31は、固定子鉄心21と同様に、例えば電磁鋼板を所定の形状に打ち抜き、その打ち抜いた電磁鋼板を複数枚積層して構成されている。回転子鉄心31は、軸取付部311と、複数例えば8個の磁石取付部312と、をしている。軸取付部311は、回転子鉄心31の中心部を回転子鉄心31の厚み方向へ円形状に貫いて形成されている。これにより、回転子鉄心31は、円環状に形成されている。回転軸11は、例えば円柱状の部材であって、軸取付部311に挿入されて回転子鉄心31に固定されている。回転軸11は、回転子鉄心31と一体に回転することができる。
各磁石取付部312は、回転子鉄心31の外周部にあって、回転子鉄心31の外側から内側へ向けて矩形状に窪むように形成されている。各磁石取付部312は、回転子鉄心31の円周方向に等間隔に配置されている。各永久磁石32は、永久磁石32の表面が磁石取付部312から外部へ露出するようにして、磁石取付部312内に挿入されている。これにより、各永久磁石32は、回転子鉄心31の径方向外側の表面に設けられ、回転子鉄心31の円周方向に等間隔に配置されている。磁石取付部312と回転子鉄心31とは、例えば熱硬化性樹脂等の接着剤によって接着されている。各永久磁石32は、回転子鉄心31及び回転軸11と一体に回転することができる。
図1に示すように、永久磁石32における固定子鉄心21側の面つまり永久磁石32の表面と、固定子鉄心21の内側の面との間には、いわゆるエアギャップと称される隙間12が形成されている。永久磁石32は、例えば粉末状の金属を所定の形状に固めて焼結させた焼結金属によって構成されている。図2に示すように、永久磁石32の表面は、全体として湾曲面状に形成されている。また、永久磁石32における回転子鉄心31側の面は、平面状に形成されている。つまり、永久磁石32は、いわゆる蒲鉾状に形成されている。
具体的には、図2に示すように、永久磁石32の表面は、1つの曲面部321と、2つの平面部322と、によって構成されている。曲面部321は、永久磁石32の表面のうち図2のW1で示す範囲である。平面部322は、永久磁石32の表面のうち図2のW2で示す範囲である。曲面部321は、固定子20側へ膨らんだ滑らかな曲面形状であって、永久磁石32の表面における回転子30の周方向の中央部を形成している。
ここで、曲面部321のうち固定子20に最も近い部分を永久磁石32の頂点部Tとする。頂点部Tは、永久磁石32において、回転子30の周方向の中央に位置している。この場合、永久磁石32は、回転子30の周方向の中央部つまりに対して対称に形成されている。
なお、図2において、二点鎖線Aは、回転子30の外周を形成する円つまり回転子30の外周円の一部を示したものである。すなわち、図2の二点鎖線Aは、回転子鉄心31の中心部P1を中心とし、回転子鉄心31の中心部P1と永久磁石32の頂点部Tとを結ぶ距離を半径R1とした円の一部を示している。図2において二点鎖線Bは、曲面部321を形成する円の一部を示すものである。図2において、二点鎖線Cは、曲面部321を形成する円に対して頂点部Tで接する接線である。
曲面部321の曲率は、回転子30の外周の曲率以上に設定されている。この場合、永久磁石32の表面において頂点部Tが、回転子鉄心31の中心点P1から最も離れている。そのため、回転子30の外周を形成する円の半径R1の寸法は、回転子鉄心31の中心点P1と永久磁石32の頂点部Tとを結んだ距離となる。すなわち、中心点P1は、回転子30の外周を形成する円の中心点であり、半径R1は、回転子30の外周を形成する円の半径である。この場合、回転子30の外周の曲率K1は、曲率K1=1/R1となる。
一方、永久磁石32の曲面部321を形成する円の中心点を中心点P2とし、その円の半径を半径R2とする。すなわち、中心点P2は、図2の二点鎖線Bで示す円の中心点であり、半径Rは、図2の二点鎖線Bで示す円の半径である。この場合、曲面部321を形成する円の中心点P2は、回転子鉄心31の中心点P1と永久磁石32の頂点部Tとを結ぶ線上であって頂点部Tと重ならない位置にある。そして、曲面部321を形成する円の半径R2の寸法は、曲面部321を形成する円の中心点P2と永久磁石32の頂点部Tとを結んだ距離となる。この場合、永久磁石32の曲面部321の曲率K2は、曲率K2=1/R2となる。また、この場合、回転子30の外周を形成する円の半径R1の寸法は、曲面部321を形成する円の半径R2の寸法よりも大きい。つまり、R2<R1である。したがって、永久磁石32の曲面部321の曲率K2は、回転子30の外周の曲率K1以上となる。つまり、K2≧K1である。
永久磁石32において、2つの平面部322は、曲面部321に対して回転子鉄心31の周方向の両側に設けられている。平面部322は、平面形状に形成されている。曲面部321と平面部322とは滑らかに連続している。平面部322は、回転子30の外周を形成する円つまり図2の二点鎖線Aに対して、回転子30の径方向の内側に位置している。また、平面部322は、曲面部321を形成する円つまり図2の二点鎖線Bに対して、回転子30の径方向の外側に位置している。そして、平面部322は、頂点部Tにおける曲面部321の接線つまり図2の二点鎖線Cと、曲面部321を形成する円つまり図2の二点鎖線Bとの間に位置している。
平面部322は、曲面部321を形成する円に対して頂点部Tとは異なる位置で接する接線方向へ延びる平面、つまり曲面部321を形成する曲面に対して頂点部Tとは異なる位置で接する接平面である。図2に示すように、回転子鉄心31の周方向に隣接する2つの永久磁石32A、32Bにおいて、一方の永久磁石32Aの平面部322と、他方の永久磁石32Bの平面部322とは、同一の接線つまり接平面を有して構成されている。すなわち、回転子鉄心31の周方向に隣接する2つの永久磁石32A、32Bにおいて、一方の永久磁石32Aの平面部322と、他方の永久磁石32Bの平面部322とは、同一平面上に配置されている。換言すれば、隣接する2つの永久磁石32A、32Bの平面部322、322は、各曲面部321、321に接する共通接平面を有している。
テープ部材33は、テープ状の部材であって、耐久性、耐熱性、及び電気絶縁性に優れた例えばアラミド紙等である。テープ部材33は、各永久磁石32の表面全体を覆うようにして、各永久磁石32に巻き付けられている。テープ部材33と永久磁石32の表面との間には、例えば図示しない熱硬化性の樹脂が設けられている。これにより、テープ部材33は、永久磁石32の表面に接着されている。
隣接する2つの永久磁石32A、32Bと、回転子鉄心31と、テープ部材33との間に形成された空間には、例えば熱硬化性樹脂などの硬化性材料34が充填されている。これにより、隣接する2つの永久磁石32A、32Bと、回転子鉄心31と、テープ部材33との間に形成された空間が埋められている。硬化性材料34は、熱硬化性樹脂に限られず、例えば2液混合型の接着剤や、空気又は空気中の水分と反応して硬化する接着剤等であってもよい。
ここで、比較例として、図3を参照して説明する。図3に示す比較例の回転子50は、上記構成の永久磁石32に換えて、永久磁石51を備えている。永久磁石51の表面は、回転子鉄心31の周方向の両端側に亘って連続して湾曲した曲面形状に形成されている。つまり、永久磁石51の表面は、単純な曲面形状であって、永久磁石32の平面部322に相当する部分を有していない。
永久磁石51の表面の曲面形状の曲率を曲率K3とする。図4は、回転子30の外周の曲率K1と永久磁石51の表面の曲率K3との比を変化させた場合のトルクリップルについての実験結果を示したものである。この場合、曲率K3に対する曲率K1の割合が小さくなるほど、トルクリップルが低減されていることがわかる。すなわち、トルクリップルを低減するためには、永久磁石51における回転子30の周方向の両端部と固定子20との距離L2を、永久磁石51の中心部と固定子20との距離L1よりも大きくすることが重要である。
しかし、図3の比較例において、テープ部材33に張力を加えながら、テープ部材33を各永久磁石51の表面に巻き付けると、テープ部材33は、各永久磁石51の頂点部T周辺のみに接し易くなる。この場合、永久磁石51において、テープ部材33における回転子30の周方向の両側部分は、永久磁石51から剥がれ易くなって、テープ部材33と、永久磁石51における回転子30の周方向の両端部との間に隙間S1が生じる。そのため、比較例では、隙間S1が生じることによって、テープ部材33と永久磁石51との接触面積が減って、永久磁石51に対するテープ部材33の接着力が弱くなる。また、永久磁石51が欠けた場合に、その破片が、隙間S1を抜けてテープ部材33の外部に飛散するおそれがある。
そこで、実施形態の回転子30において、永久磁石32の表面は、図2に示すように、曲面部321と、曲面部321に対して回転子鉄心31の周方向の両側にあって隣接する他の永久磁石32と共通する平面つまり共通接平面を有する平面部322と、から構成されている。そして、曲面部321の曲率K2は、回転子30の外周の曲率K1以上となるように設定されている。
これによれば、永久磁石32の両側端部に形成された平面部322は、隣接する他の永久磁石32の平面部322と同一平面上に形成されている。そのため、図2に示すように、永久磁石32における回転子30の周方向の両端部と固定子20との距離L2は、永久磁石32の中心部と固定子20との距離L1よりも必然的に大きくなる。したがって、永久磁石32の表面を、回転子30の外周の曲率と同一の曲率の曲面形状に形成した場合に比べて、トルクリップルの発生を抑制することができる。
更に、隣接する永久磁石32の平面部322は、同一平面上に形成されている。そのため、テープ部材33を、張力を加えながら各永久磁石51の表面に巻き付け易くなる。これにより、テープ部材33を、各永久磁石32の曲面部321から平面部322の全体に亘って強固に接着させることができる。これらの結果、永久磁石32を、トルクリップルの発生を抑制することができる表面形状にしつつ、永久磁石32の表面とテープ部材33との接着性を高めて、テープ部材33による永久磁石32の破片の飛散防止効果を向上させることができる。
また、これによれば、テープ部材33は、張力が加えられた状態であっても、永久磁石32の曲面部321及び平面部322つまり永久磁石32の表面部全体に亘って密着することができる。そのため、例えば次のようにしてテープ部材33を巻き付けることができる。すなわち、まず、テープ部材33の端部を永久磁石32の表面に張り付ける。そして、テープ部材33に一定の張力を一定の方向へ加えた状態で、回転子30を回転させる。これにより、テープ部材33を永久磁石32の表面部全体に亘って均等な張力で巻き付けることができる。このように、本実施形態によれば、テープ部材33を、永久磁石32の表面全体に均等に巻き付けるために、テープ部材33の張力やその方向を調整する必要がない。したがって、本実施形態によれば、テープ部材33を永久磁石32の表面に巻き付ける際の作業性を向上させることができる。
永久磁石32の曲面部321の曲率K2は、回転子30の外周の曲率K1以上に設定されている。これによれば、永久磁石32の表面における回転子30の周方向の両端部と、固定子20との距離L2をより大きく確保することができる。この結果、トルクリップルを更に効果的に抑制することができる。
永久磁石32とテープ部材33と回転子鉄心31との間には、硬化性材料34が充填されている。これによれば、永久磁石32とテープ部材33と回転子鉄心31とによって形成された空間が、硬化性材料34によって埋められているため、永久磁石32の破片が飛散することをより効果的に防止することができる。更に、硬化性材料34は、テープ部材33が永久磁石32と接していない部分において、テープ部材33と回転子鉄心31とを接着している。すなわち、テープ部材33の接着面積を増大させている。これにより、テープ部材33が剥がれることをより効果的に防止することができる。
また、各永久磁石32の表面に、張力を加えた状態でテープ部材33を巻き付けることで、テープ部材33を永久磁石32の表面全体に密着させることができる。これによれば、永久磁石32の表面とテープ部材33との間に余分な接着剤が入り込むことを防ぐことができる。したがって、永久磁石32とテープ部材33との間に余分な接着剤は入り込むことによる凹凸を極力排除することができる。その結果、回転子30の外周面を凹凸の無い又は少ない綺麗な面に仕上げることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図5を参照して説明する。
第2実施形態は、第1実施形態の回転子30をスキュー構造にしたものである。つまり、複数の永久磁石32は、回転子30の回転軸方向へ沿って複数段この場合3段に設けられている。そして、これら永久磁石32は、その段毎に回転子30の周方向へずらして配置されている。これにより、第2実施形態の回転子30は、スキュー構造となっている。
すなわち、第2実施形態の回転子30は、複数の永久磁石32で構成された複数の段部、この場合、第1段部351、第2段部352、及び第3段部353、を有している。第1段部351、第2段部352、及び第3段部353は、それぞれの永久磁石32を回転子30の周方向へずらすようにして配置されている。回転子30の軸方向の両端部には、端版36が設けられている。端版36は、例えば回転子30の外径よりも小さい円板に構成されている。2枚の端版36は、各永久磁石32を挟み込むようにして設けられている。
この場合、永久磁石32は、回転子30の軸方向の端面の一部に露出する部分がある。以下、この露出する部分を露出部323と称する。露出部323は、永久磁石32における回転子30の軸方向の端面であって、端版36又は他の永久磁石32に覆われていない部分である。この場合、テープ部材33と露出部323周辺との接着性が悪いと、永久磁石32の露出部323付近が欠けた場合に、その破片が、端版36又は他の永久磁石32とその永久磁石32との隙間から飛散することがある。
一方、本実施形態によれば、回転子30のテープ部材33は、複数の永久磁石32の表面全体に亘って張力を加えられた状態で接着されている。すなわち、回転子30のテープ部材33は、永久磁石32の露出部323の近傍を含めて、永久磁石32の表面全体に亘って強固に接着されている。したがって、永久磁石32の露出部323付近が欠けた場合であっても、その破片がテープ部材33によって固定されることにより、その破片が端版36又は他の永久磁石32との隙間から飛散することを極力防止することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について図6を参照して説明する。
第3実施形態において、回転電機10は、上記第1実施形態の回転子30に換えて回転子40を備えている。すなわち、回転子40は、回転子鉄心31と、複数の永久磁石41と、テープ部材33と、硬化性材料34と、を有している。永久磁石41は、その表面部のうち頂点部Tを除く部分が、回転子30の外周円の内側に位置するように形成されている。テープ部材33は、張力を加えられた状態で、永久磁石41の表面に巻き付けられている。この場合、永久磁石41の両端部と、テープ部材33とは離間している。そのため、永久磁石41と、テープ部材33と、回転子鉄心31との間には、隙間S1が形成されている。硬化性材料34は、この隙間S1に充填されて硬化している。
これによれば、上記第1実施形態に比べて、テープ部材33を永久磁石41の表面に巻き付ける際の作業性が劣る可能性があるものの、テープ部材33による永久磁石41の破片の飛散防止効果としては、上記第1実施形態と同等の効果を得ることができる。
なお、コイル22や永久磁石32、41の個数、固定子20及び回転子30の寸法は、上記各実施形態のものに限定されず、回転電機の特性等に応じて適宜変更することができる。
以上、本発明の複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、10は回転電機、20は固定子、21は固定子鉄心、30は回転子、31は回転子鉄心、32は永久磁石、321は曲面部、322は平面部、33はテープ部材、34は硬化性材料、40は回転子、41は永久磁石を示す。

Claims (10)

  1. 円環状に形成された固定子鉄心を有する固定子と、
    前記固定子の円環状の内側に回転可能に設けられた回転子と、を備え、
    前記回転子は、
    回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心の径方向外側の表面において前記回転子鉄心の周方向へ並べて設けられた複数の永久磁石と、
    前記複数の永久磁石を覆うようにして前記複数の永久磁石に巻き付けられたテープ部材と、を有し、
    前記永久磁石の表面は、曲面部と、前記曲面部に対して前記回転子鉄心の周方向の両側にあって隣接する他の永久磁石と共通する平面を有する平面部と、から構成されている回転電機。
  2. 前記曲面部の曲率は、前記回転子の外周の曲率以上である請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記永久磁石と前記テープ部材と前記回転子鉄心とで形成された隙間に硬化性材料が設けられている請求項1又は2に記載の回転電機。
  4. 円環状に形成された固定子鉄心を有する固定子と、
    前記固定子の円環状の内側に回転可能に設けられた回転子と、を備え、
    前記回転子は、
    回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心の径方向外側の表面において前記回転子鉄心の周方向へ並べて設けられた複数の永久磁石と、
    前記複数の永久磁石を覆うようにして前記複数の永久磁石に巻き付けられたテープ部材と、を有し、
    前記永久磁石の表面部のうち頂点部を除く部分は、前記回転子の外周円の内側に位置し、
    前記永久磁石と前記テープ部材と前記回転子鉄心とで形成された隙間に硬化性材料が設けられている回転電機。
  5. 複数の前記永久磁石は、前記回転子の回転軸方向へ沿って複数段に設けられてその段毎に前記回転子の周方向へずらして配置されたスキュー構造となっている請求項1から4のいずれか一項に記載の回転電機。
  6. 回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心の径方向外側の表面において前記回転子鉄心の周方向へ並べて設けられた複数の永久磁石と、
    前記複数の永久磁石を覆うようにして前記複数の永久磁石に巻き付けられたテープ部材と、を有し、
    前記永久磁石の表面は、曲面部と、前記曲面部に対して前記回転子鉄心の周方向の両側にあって隣接する他の永久磁石と共通する平面を有する平面部と、から構成されている回転子。
  7. 前記曲面部の曲率は、前記回転子鉄心の中心部を中心とし前記回転子鉄心の中心部と前記永久磁石の頂点部とを結ぶ距離を半径とした円の曲率以上である請求項6に記載の回転子。
  8. 前記永久磁石と前記テープ部材と前記回転子鉄心とで形成された隙間に硬化性材料が設けられている請求項6又は7に記載の回転子。
  9. 回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心の径方向外側の表面において前記回転子鉄心の周方向へ並べて設けられた複数の永久磁石と、
    前記複数の永久磁石を覆うようにして前記複数の永久磁石に巻き付けられたテープ部材と、を有し、
    前記永久磁石の表面部のうち頂点部を除く部分は、前記回転子鉄心の中心部を中心とし前記回転子鉄心の中心部と前記永久磁石の頂点部とを結ぶ距離を半径とした円の内側に位置し、
    前記永久磁石と前記テープ部材と前記回転子鉄心とで形成された隙間に硬化性材料が設けられている回転子。
  10. 複数の前記永久磁石は、前記回転子の回転軸方向へ沿って複数段に設けられてその段毎に前記回転子の周方向へずらして配置されたスキュー構造となっている請求項6から9のいずれか一項に記載の回転子。
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