JP5390966B2 - 貨物用ラック - Google Patents

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Description

請求項に係る発明は、コンテナによる貨物輸送に使用すべく、貨物を載せてコンテナ内に配置される貨物用ラックに関するものである。貨物としては、比較的重いもの、たとえば自動車等の車両や家具、家庭用電気器具、OA機器、生産機械またはそれらの構成部分などが適している。
コンテナによる貨物輸送を効率的に行う目的で、ラックと呼ばれる貨物支持手段が使用されることがある。一般にラックには、コンテナの床板上に載るベース部材とともに、貨物を上方位置にも収容できるようにする棚状の部分が設けられている。棚状の部分があるのは、それを利用してコンテナの内部にできるだけたくさんの貨物を収容し、効率的な輸送が行えるようにするためである。そのようなラックは、たとえば下記の特許文献1・2に記載されている。
特許文献1に記載された貨物用ラック(自動車輸送装置)は、図13に示すように、自動車Aの前輪および後輪を、高さの異なる車輪載置枠41・42に載せるようにしたものである。一方の載置枠41は支柱43によって高く支持し、他方の載置枠42は、コンテナ1の床板2上の低い位置に固定する。そのようにして自動車Aを斜めに支持することにより、床板2上に水平に自動車Aを入れる場合よりも多数台をコンテナ1内に収容できるわけである。
特許文献2の貨物用ラックは、図14の構造を有するもので、やはり自動車Aを傾斜させて支持し、コンテナ1内に多数台を収容できるようにしている。ラックの強度を高めてコンテナ1の変形を防止することもできるよう、左右の支柱44間を水平部材45でつないで門型の剛節構造(ラーメン)を構成している。
実開平2−38345号公報 特許第3881369号公報
特許文献1に記載の貨物用ラックは、自動車を傾斜させて支持するので上記のとおり収容効率を高めることができ、また、高い方の載置枠の高さが変更可能であるため、自動車のサイズ等に合わせてその位置関係を調整することが可能である。しかし、低い位置の載置枠は高さを変更することができないので、自動車の位置関係の調整には限界がある。傾斜角度を変更することはできても、各自動車の全体的な高さを変更することはできないからである。そのため、図13の配置よりもずっと自動車同士の間隔を狭めて一台でも多くコンテナ内に収容させたい、といった要望に対応することは難しい。また、特許文献1の貨物用ラックは、ラック(支柱や各載置枠等)の取扱い、とくに自動車輸送の完了後にラックをコンパクトにまとめて運搬したり返送したりすることが容易ではない。
特許文献2の貨物用ラックも、各自動車の傾斜角度は変更できるがその全体的な高さの変更はほとんどできないため、収容位置等の調整を十分に行うことが難しい。また、左右の支柱間を水平部材でつないでいるため、その水平部材の位置を避けて自動車を配置しなければならないという制約がある。つまり、水平部材の存在が、自動車の収容位置の自由な選択を妨げ、コンテナ内への自動車の収容効率の改善を困難にする。
請求項に係る発明は、以上のような点を考慮してなしたもので、コンテナ内への自動車等の収容効率を従来よりさらに高めて、一台でも多くコンテナ内に収容させたいという要望に対応しやすい貨物用ラックを提供することを目的とする。また、そのような利点を有しながらも、自動車等の輸送完了後にコンパクトに折り畳むことができて返送等の取扱いを容易に行える貨物用ラックの提供等をも目的とする。
請求項に係る発明は、コンテナ内に配置される貨物用ラックであって、
コンテナの床板上に載って前後(コンテナの長手方向をいう。以下も同様)に移動し得るベース部材と、その上方に支持されて貨物を載置する貨物載置フレームとを有し、
貨物載置フレームが、前後に間隔をおいてベース部材の左右(コンテナの幅方向。以下も同様)に立てられた4本の支柱により支持されていて、それら支柱による各支持点の高さがそれぞれ変更可能であること、
および、上記の各支柱が、上部水平部材を含む門型の剛節構造(ラーメン)を構成しない直線状の独立柱であることを特徴とする。
この発明の貨物用ラックは、たとえば図3のように構成される。その図3の例でも、4本の支柱が直線状の独立柱であり、それら支柱によって貨物載置フレームが高さ変更可能に支持されている。各支柱は、そのような貨物載置フレームと連結されてはいるものの、上部に水平部材が剛結された門型のラーメンを構成するものではない。
この発明の貨物用ラックでは、自動車等の貨物を載せる貨物載置フレームが4本の支柱により支持されていて、それら支柱による各支持点の高さがそれぞれ変更可能である。そのため、貨物載置フレームの高さと傾斜角度、さらには傾斜の向きを広い範囲で自由に変更することが可能である。したがって貨物についても、傾斜角度だけでなくその高さや傾斜の向きを調整することができ、従来の貨物用ラックによるよりも貨物の収容効率を改善し、少しでも多くの貨物をコンテナ内に収容させたいという要望に対応することが可能になる。
また、上記の各支柱が、上部水平部材を含む門型ラーメン構造を構成しない直線状の独立柱であるため、水平部材等の存在が貨物の位置を制限することがない。その点によっても、発明の貨物用ラックは、コンテナの限られた空間内への効率的な貨物の収容を可能にするといえる。
上記の貨物用ラックについては、さらに、
各支柱と貨物載置フレームとの間が、前後に及ぶ鉛直面内で角度変更可能なように連結されていて、
上記4本の支柱とベース部材との間が、立った状態に支柱を維持する状態と、前後に及ぶ鉛直面内で支柱を回転させてベース部材上に倒せる状態との間で切り換え可能に連結されていて、
ベース部材上に上記4本の支柱を倒すことにより、貨物載置フレームを、ベース部材と平行な状態(ほぼ平行な状態を含む)でベース部材上に重ねる(ベース部材のすぐ上に被せるように位置させる)ことができる、
といった構成を採用するのが好ましい。たとえば図4のように、鉛直に立った状態の支柱(図4(a))をベース部材上に倒し(図4(b))、それによって貨物載置フレームをベース部材上に重ね得るようにするとよい。ベース部材に対して上記のように各支柱を立てたり倒したりできるようにするには、ベース部材と各支柱とをたとえば、軸心の一致しない複数のピン(左右方向へ延びたもの)により結合するか、単一のピン(やはり左右方向へ延びたもの)にて結合するかを選択できるようにするとよい。上のように構成した貨物用ラックでは、支柱を倒す前に貨物載置フレームを図4(a)のようにベース部材と平行な状態にすると、各部材が平行四辺形をなすいわゆる平行リンク機構が構成され、ラックを図4(b)の状態にすることが可能となる。
上のように構成した場合、発明の貨物用ラックは、4本の支柱を有するやや複雑な構造であるにもかかわらず、コンパクトに折り畳むことが可能になる。しかも、ベース部材と支柱と貨物載置フレームとを、分離することなく連結状態に保ったまま折り畳むことができる。貨物用ラックがそのように折り畳めると、貨物を輸送した後の当該ラックの取扱いや輸送を、容易に、かつ効率的に行えるようになる。たとえば図2のように、多数の貨物用ラックを重ねてコンテナ内に入れて返送することも可能となる。
上記各支柱と貨物載置フレームとの間は、前後に及ぶ鉛直面内で角度変更可能であるとともに、左右に及ぶ鉛直面内では角度不変に保たれるように連結されていると、とくに有利である。
前後に及ぶ鉛直面内とは図3(b)のような図の紙面の面内をさし、左右に及ぶ鉛直面内とは図3(a)・(c)のような紙面の面内をさす。前者の面内では各支柱と貨物載置フレームとの間を角度変更可能にし、後者の面内では、各支柱と貨物載置フレームとの間を、両者間の角度(90°)が不変に保たれるように連結するわけである。
各支柱と貨物載置フレームとの間が、前後に及ぶ鉛直面内で角度変更可能であると、貨物載置フレームの傾斜角度を前述のように任意に設定することが可能となり、コンテナ内に効率的に貨物を収容できるようになる。また、左右に及ぶ鉛直面内で各支柱と貨物載置フレームとの間が角度不変に保たれるなら、支柱が水平部材を剛結された門型構造体である場合と同様に、支柱は、左右すなわちコンテナの内側または外側へ傾くことが防止される。こうして支柱が左右に傾き難くなるということは、支柱と貨物載置フレームとによる剛性が高いために貨物がしっかり支持されるとともに、左右からの外力に抗してコンテナの強度が補われることにほかならない。
上のような連結に関しては、とくに、
上記の各支柱がCの字状の横断面を有する溝形のものであり、
貨物載置フレームが、左右へ延びた軸部により回転可能に取り付けられた移動体部分を各支柱の溝形空間内に収容し、
左右に及ぶ鉛直面内で上記軸部と支柱との間が角度不変に保たれるように当該移動体部分が溝形空間内に拘束されているとともに、当該移動体と支柱との接触部分に、支柱の長さ方向への移動体の移動を円滑にするローラまたは低摩擦材が取り付けられている
という構成が好ましい。
各支柱と貨物載置フレームとの連結部分をたとえば図5のように構成するわけである。図5では、Cの字状の横断面を有する支柱13・14の内側の溝形空間内に貨物載置フレーム12の移動体部分12bを収容しているほか、移動体部分12bと支柱13・14との接触部分に低摩擦材12cが取り付けられている。
上のように構成すると、支柱の内側に移動体部分が収容・拘束され、もって、左右に及ぶ鉛直面内で支柱に対する貨物載置フレームの角度変化が防止される。また、移動体と支柱との接触部分にローラまたは低摩擦材が取り付けられることにより、支柱に対する移動体の上下へのスライドが円滑になる。したがってこれにより、貨物載置フレームの傾斜角度を任意に設定できるとともに左右への支柱の傾きを防止できるという前記の発明が具体化される。
上記発明の貨物用ラックについては、
上記の貨物載置フレームが車両載置用のものであって4個所にタイヤ支持部を有し、左右のタイヤ支持部の間に、当該貨物載置フレームの下に置く別の車両の屋根またはボンネットを位置させることのできる空間を有するよう構成すると、とくに有利である。
たとえば図6(a)のように、左右のタイヤ支持部の間に空間12Eを設け、図6(b)のように下に置く別の車両の屋根等を、その空間内またはその空間の近くに位置させ得るようにするのである。
貨物載置フレームにおける左右のタイヤ支持部の間にそのような空間があると、当該フレームに載せた上側の車両のタイヤ(の最下点)を、下側の車両の屋根等の高さにきわめて接近させ、あるいはその屋根等よりも低い位置に置くことも可能になる。そうなると、車両同士の位置をさらに接近させて、コンテナ内にとくに多数の車両を収容することが可能になる。
上記のタイヤ支持部が、前後方向の寸法がタイヤの直径よりも小さい開口にタイヤの一部を落とし込む形式のものを含み、
タイヤ支持部のうちいずれか2個所(前輪用、後輪用、左側2輪用もしくは右側2輪用とする2個所)または全部のものが、貨物載置フレームにおける前後または左右の位置を調整可能である、といった構成にするとさらに好ましい。
図6・図7はそのように構成したもので、図6の例では左右各2輪のためのタイヤ支持部がいずれも左右位置を調整可能であり、図7の例では、前輪2輪用のタイヤ支持部が前後に位置調整可能である。いずれの例にも、タイヤの一部を小開口に落とし込む形式のタイヤ支持部が含まれている。
タイヤ支持部がタイヤを小開口に落とし込む形式であるなら、上側に載置する車両のタイヤを、貨物載置フレームの低い部分(上面よりも下)に置くことができる。そのため、上側・下側の車両を上下方向にさらに接近させ、またはラップさせる範囲(上側の車両のタイヤの最下点を下側の車両の屋根等よりも低い位置に置くときの、両者の重なる範囲)を拡大して、コンテナ内への車両の配置をさらに効率的にすることができる。
また、タイヤ支持部のうち2個所または全部のものが位置調整可能であると、載置する車両の車種・サイズに合わせて最適の位置にタイヤ支持部を配置することができる。これによっても、コンテナ内への車両の配置が効率化される。
上記4本のうち少なくとも左右一対の支柱の各上端部に、長さ調節が可能であって、コンテナの内側上部のうち左右の各隅に先端部を接触させる押上げロッド(サスアーム)を有するよう構成すると好ましい。たとえば図8・図9のようにするのである。
そのような押上げロッドを設けたうえ、その先端部をコンテナの内側上部に接触させてそれを押し上げるようにすると、貨物用ラックとコンテナとの一体性が向上する。すなわち、移動中にコンテナが強く揺れたり傾いたりしても、貨物用ラックがコンテナの床板から浮き上がることがなくなる。また、他のコンテナが上に積まれたこと等によって上方からコンテナに外力が作用したとき、その外力の一部を貨物用ラックの押上げロッドと支柱とが支えてコンテナを補強することにもなる。
あるいは、上記4本のうち少なくとも左右一対の支柱のそれぞれが、前方および後方へ延びた索体(ロープやベルト、ワイヤ、チェーン等)によってコンテナの内側につながれるようにするのもよい。たとえば図10のようにするわけである。
そのようにする場合にも、貨物用ラックとコンテナとの一体性を向上させることができる。すなわち、支柱が索体によってコンテナとつながれるため、コンテナが揺れるとき等にも貨物用ラックが浮き上がることがなく、また、支柱に前後方向への力が作用しても、索体により支えられて支柱の倒れることが防止される。
貨物載置フレームの一部を上記のとおり支柱で支持するために、支柱に設けられた穴に支持ピンが通されて貨物載置フレームの重量を受けるようになっていて、
支柱の穴に通されて貨物載置フレームの重量を受ける状態になった支持ピンがその穴から抜け出ないようにするための留め具が、当該支持ピンまたは支柱に対して分離しないように取り付けられている、といった構成にするのも好ましい。
たとえば図3や図5(a)のように支柱の穴に支持ピンを通して貨物載置フレームの重量を受けることとし、さらに、たとえば図5(d)・(e)のように、支持ピンの抜け出し防止用の留め具を当該支持ピンまたは支柱等に対して分離しないように取り付けるわけである。
支柱の穴に支持ピンを通して貨物載置フレームの重量を受けることとし、支柱における異なる高さに複数の穴を設けておくと、ピンを通す穴の変更によって貨物載置フレームの高さや角度を変更することができる。ピンを通すまでは貨物載置フレームをフォークリフト等で支えることとすれば、そうした作業も容易に行える。しかし、穴に通した支持ピンには抜け出し防止用の留め具を装着する必要があり、その装着作業が煩わしいものであった。一般に当該留め具は支持ピン等とは全く別体の部品であって、支持ピンがその挿入穴から抜き出されたとき支持ピン等から分離されて単独で部品箱等に収納されるものだからである。支持ピンを穴に通したときは、そうした部品箱等から再び探し出してその留め具を用意し、支持ピンに装着しなければならない。
その点、上記のように構成すると、支持ピンまたは支柱に対して留め具が分離しないように取り付けられているため、支持ピンを支柱の穴に通したとき、留め具を別に用意して装着する必要がない。支持ピンを支柱の穴から抜いたときも、抜け止め部品を支持ピンとは別に保管する必要がない。したがって、支持ピンによる載置フレームの角度設定がさらに容易に行えるほか、貨物用ラックを折り畳む作業も簡単になる。
貨物載置フレームの前後各部分に、貨物を結び付けることのできる付属フレームが、前後方向への位置調整が可能なように連結されていると有利である。図6は、そうした付属フレーム12P・12Qが貨物載置フレームに連結された例である。
そのような付属フレームがあると、貨物載置フレームに自動車等の貨物を載せるとき、付属フレームと貨物とにロープ等を結び付けて貨物の前後各端部付近を固縛できるからである。とくに、車両のボディの前後各端部付近を固縛して固定すると、移動中などにも車両が揺れにくくなり、他の車両や貨物用ラックとの接触を防止する上で有利である。上記の付属フレームが位置調整可能であると、車両の長さに合わせやすいうえ、車両を載せないとき貨物載置フレームをコンパクトにできるという利点もある。
貨物載置フレームの下に配置される別のラックを、前後への相対位置調整を可能にして連結するための連結ピンまたは連結穴が、上記のベース部材に設けられているのも好ましい。図11の例は、貨物用ラックのベース部材にそのような連結ピンを設け、当該ラックの貨物載置フレームの下に配置される別のラックに、上記連結ピンにて連結される連結穴を、長さ方向の位置を異にして複数設けている。
ベース部材に上記のように連結ピンまたは連結穴を設けておくと、それを用いて上方の貨物用ラックと下方のラックとを適切な位置関係に連結することができる。そうすると、相互に相対移動しないようにラックが連結されるほか、コンテナ内に積載できる貨物(自動車等)の台数、車種、サイズをより効果的に拡大することが可能になる。
ゴムダンパーとそれが接触するダンパー受け部材とが一体にされた緩衝部品が、ゴムダンパーまたはダンパー受け部材のいずれかを選択的に前方に向けられるようにされて、ベース部材の前方または後方の端部に取り付けられていると、さらに好ましい。ゴムダンパーとダンパー受け部材とが一体にされた緩衝部品は、たとえば図12のように構成して前後の向き(ゴムダンパーとダンパー受け部材とのいずれを外向きにするか)を変更できるようにし、それを、図1や図3の例のようにベース部材の前方または後方の端部に取り付けるわけである。
上記のような部品を有する貨物用ラックでは、当該部品の向きを適宜に変更することにより、貨物用ラック同士または貨物用ラックとコンテナの端部壁面とを弾力的に接触させることができる。すなわち、図1(a)の紙面左右各部のようにコンテナの前後の壁面と接触する部分では、ゴムダンパーを外向きにしてそれら壁面と接触するようにし、図1(a)の中ほどに示すように2台のラック同士が接続される部分では、一方のラックのゴムダンパーと他方のラックのダンパー受け部材とが接触し合うように向きを定める。そのようにすると、ラック同士も、ラックとコンテナの端部壁面との間も、弾力的に接触して損傷したり騒音を発したりすることがない。
発明の貨物用ラックによれば、コンテナ内への貨物の収容効率を高め、少しでも多くの貨物をコンテナ内に収容させたいという要望に対応することができる。
発明の貨物用ラックは、4本の支柱を有するやや複雑な構造であるにもかかわらず、分解をしないままコンパクトに折り畳めるよう構成することも可能である。その場合、貨物を輸送し終えた後の当該ラックの返送等を、容易にかつ効率的に行うことができる。
また、各支柱を門型ラーメン構造にしないため、貨物の収容位置が制限されにくくなる利点がある。しかもその支柱は、門型ラーメン構造にしないとはいえ、左右に傾くことを防止して貨物をしっかりと支持しコンテナを補強できるようにも構成することが可能である。
そのほか、貨物載置フレームやベース部材の構成等を工夫して、車両同士の位置をさらに接近させ、コンテナ内にとくに多数の車両を収容できるようにすることもできる。
発明の実施形態を示す図であって、貨物としての自動車を複数台、複数のラック10および下段ラック20を用いてコンテナ1内に収容した状態を示す側方視断面図(コンテナ1の内部を示したもの)である。図1(a)は自動車Aを4台収容した状態を示し、同(b)は、やや大きめの自動車Bを3台収容した状態を示す。 自動車等の貨物を載せないとき、ラック10および下段ラック20を折り畳んでコンテナ1内に積み上げた状態を示す測方視断面図である。 図3(a)・(b)・(c)のそれぞれは、ラック10の正面図、側面図、背面図である。 図4(a)はラック10を折り畳む前の状態を示す側面図、同(b)は折り畳んだ状態を示す側面図である。 ラック10における、支柱13・14による貨物載置フレーム12の支持点13A・14Aの構造を示す図である。図5(a)は、図3におけるV部の内部構造図であり、同(b)・同(c)は同(a)の部分の平面図および側面図、同(d)・同(e)は支持ピン15に関する詳細図である。 図6(a)はラック10の貨物載置フレーム12を詳細に示す平面図(同(b)におけるa−a矢視図)であり、同(b)は、ラック10と下段ラック20とを用いて上下に自動車Aを配置した状態を示す側面図である。 図7は、図6(a)のものに代えて使用され得る別の構造の貨物載置フレーム12についての平面図である。 図8(a)・(b)は、一対の支柱14に押上げロッド16を取り付けた場合のラック10を示す側面図および背面図である。 図9(a)は、図8の押上げロッド16を示す詳細図(図8におけるIX部詳細図)、図9(b)はその背面図である。 図8のように押上げロッド16を有するラックに代えて使用され得る、別の構造のラック10を示す側面図である。 図11(a)は、ラック10とその下に配置される下段ラック20との連結状態を示す平面図(図11(b)におけるa−a矢視図)であり、同(b)はその側面図である。 図12(a)は、ラック10のベースフレーム11に取り付けられる緩衝部品11Aを示す平図面である。同(b)はその部品11Aの向きを逆にした状態を示す平面図で、同(c)・同(d)・同(e)のそれぞれは、同(a)または同(b)におけるc−c、d−d、e−eの各断面図である。 従来の貨物用ラック等について示す側面図である。 従来の別の貨物用ラック等について示す側面図(図14(a))および背面図(同(b))である。
図1〜図12に発明の実施形態を示す。
ラック10は、その下に配置される平面的な構造の下段ラック20とともに、形鋼等の鋼材を材料として構成されたもので、自動車を搭載・支持し、その状態でコンテナ1内に配置されることによって、船舶・車両等による自動車輸送に使用される。コンテナ1内に収容しようとする自動車のサイズ・型式が図1(a)・(b)のように変更される場合にも、それら自動車(たとえば図示のように自動車A・B)のサイズ等に応じた最も適切な搭載状態を実現してコンテナ1内に多数台を収容できるよう、ラック10にはいくつかの特徴的な構成を採用している。また、図1(a)・(b)のように自動車輸送に使用されたのち、ラック10は、図2のようにコンテナ1内に複数まとめて積み込まれることにより発送元等に返送されるが、図示のようにコンパクトに折り畳めるようにするための構成も、このラック10にはとり入れている。以下、ラック10の構成および使用方法について説明する。
ラック10の基本構造は図3(a)〜(c)に示すとおりである。すなわち、ベースフレーム11の上に4本の支柱13・14を立て、その支柱13・14によって貨物載置フレーム12を支持するよう構成している。ベースフレーム11は、コンテナ1の床板2上に載って前後に移動し得るように複数の車輪wを有するものである。車輪Wがあるため、自動車を載せた状態で作業員が押すなどすることにより、その自動車とともにラック10をコンテナ1の前後方向へ移動することができる。支柱13・14は、短めのフロントピラー(支柱13)と長めのリヤフレーム(支柱14)とを、左右に対をなすとともに互いに間隔を有するよう配置して垂直に立てている。いずれの支柱13・14も、互いに独立した直線状の柱である。また、貨物載置フレーム12は、図6のように左右両側に自動車の通行・支持枠12F・12Gを設けたもので、4箇所の支持点13A・14Aにおいて支柱13・14に支持させている。
支柱13・14は、図5(a)〜(e)のようにCの字状の横断面を有する溝形鋼にて構成し、水平の軸心を有する穴13x・14xを高さ方向に多数配列している。その溝形鋼の開いた部分から貨物載置フレーム12の一部を挿入させることにより、同フレーム12に対する支持点13A・14Aを構成している。支持点13A・14Aでは、支柱13・14により貨物載置フレーム12をつぎのように支持することとしている。
a) 貨物載置フレーム12に左右へ延びた軸部12aを一体化し、その軸部12aに対し回転可能なように移動体部分12bを取り付け、その移動体部分12bを、支柱13・14の溝形空間内に密に収容している。移動体部分12bの外周面には樹脂製の低摩擦材12cを取り付けて支柱13・14の内側面と接触するようにし、もって移動体部分12bが支柱13・14に沿って上下にスライドしやすいようにしている。なお、支柱14における支持点14Aについては、軸部12aを貨物載置フレーム12の長穴12x(図3(b)参照)内に嵌め入れることとして、貨物載置フレーム12の長手方向に支持点14Aが移動できるようにもしている。
b) スライドして上下に移動できる移動体部分12bの位置を固定して貨物載置フレーム12の高さ等を設定するためには、図5(a)〜(e)のように、移動体部分12bの上下各端部に近い各位置で支柱13・14の上記穴13x・14xに支持ピン15を挿入することとしている。なお、支持ピン15が穴13x・14xから抜け出るのを防止するためには、図5(d)のように、支持ピン15のうち支柱13・14の外側となる部分に留め板15aを一体化したうえ、その留め板15aを、支柱13・14に取り付けた留め枠15dに係止させることとしている。支柱13・14とその留め板15aとの間には圧縮ばね15cを装着し、留め板15aには留めピン15bを設ける一方、その留めピン15bを挿入できる留め穴15eを上記の留め枠15dに形成しておく。このような留め具を図示のように使用すると、支持ピン15が穴13x・14xから不意に抜け出ることがないうえ、抜け止めのために割ピンなど別の留め具を別途装着する必要がなくなる。
支持点13A・14Aを以上のように構成すると、各支柱13・14と貨物載置フレーム12とは、前後に及ぶ鉛直面内(図3(b)の面内)では角度変更が可能である一方、左右に及ぶ鉛直面内(図3(a)・(c)の面内)では角度が不変に保たれる。左右に及ぶ鉛直面内で両者間が角度不変に保たれるなら、支柱13・14は、左右への傾きが防止され、貨物である自動車の保持およびコンテナ1の補強といった点で有利である。また、上記構成によると、各支持点13A・14Aの高さを変更することにより、貨物載置フレーム12の高さや傾斜角・傾斜向きを変更することも容易である。
図3(b)には、そのようにして貨物載置フレーム12の高さや傾斜を変更する態様を示している。図示のように高さや傾斜を変更すると、貨物としての自動車を、その型式やサイズに応じて最も適切な位置に支持し、コンテナ1内への収容効率を高めることが可能になる。貨物載置フレーム12の前後端のうち一方を地上付近にまで下げることも可能なので、同フレーム12への自動車の積み込みが容易になるという利点もある。
各支柱13・14は、図4に示すように、その底部13B・14Bをつぎの態様によりベースフレーム11に連結している。すなわち、図4(a)のように立てた状態では、左右方向へ延びた各2本のピンによって底部13B・14Bとベースフレーム11とを連結し、もって支柱13・14がいずれの向きにも倒れないようにする。しかし、それらのピンのうち後方(図示右方)各1本は取り外すことができ、取り外した際には、図4(b)のとおり各支柱13・14を前方(図示右方)へ倒せるようになる。
前記のように各支柱13・14と貨物載置フレーム12とは前後に及ぶ鉛直面内で角度変更が可能であるため、上のように各支柱13・14を倒せるなら、ラックの全体を平面状にコンパクトに折り畳むことが可能である。すなわち、図4(a)のように、まずは支持点13A・14Aの位置を調整して貨物載置フレーム12をベースフレーム11と平行な状態にし、そのうえで支柱13・14を前方へ倒すと、図4(b)のように貨物載置フレーム12と支柱13・14とがベースフレーム11上に重なる状態になる。ラック10がこのように平面的な状態になると、下段ラック20とともに、図2のように多数台を一つのコンテナ1に収容して、それらを発送元等に効率的に返送等することが可能になる。なお、下段ラック20は、タイヤを載せる平面状の部材に移動用の車輪等を取り付けたものであり、もともと高さ方向の寸法が小さいため、とくに折り畳んだりすることなく図2のように積み重ねることができる。
貨物載置フレーム12は、図6のとおり構成したもので、前記のように左右に自動車の通行・支持枠12Fおよび12Gがあり、自動車はこの上を通行してフレーム12上に載る。通行・支持枠12F・12Gの前後各部分にはタイヤ支持部12Hおよび12Iを設けており、自動車はここにタイヤを固定する形で搭載される。前方の支持部12Hは、前後方向の寸法がタイヤの直径よりも小さい開口にタイヤの一部を落とし込む形式のものである。
通行・支持枠12F・12Gにて左右からはさまれる部分は、何らかのフレーム類でつなぐことも可能であるが、図示の例では、通行・支持枠12F・12Gを左右にスライドさせ得る(固定も可能)ようにし、それらの間に大きな開放空間12Eを設けている。このように開放空間12Eを設けると、下段ラック20に載せられてラック10の下に配置される自動車の屋根またはボンネットがラック10の貨物載置フレーム12と接触し難くなるため、上下の自動車間をさらに接近させて、コンテナ内に多数の車両を収容しやすくなる。通行・支持枠12F・12Gが左右位置を調整可能であるため、車種やサイズに応じた対応も容易である。
タイヤ支持部を含む通行・支持枠に関しては、図6の構造に代えて図7のようにすることもできる。図7の例では、通行・支持枠12J・12Kのそれぞれに、上記と同様に小開口にタイヤを落とし込む形式のタイヤ支持部12L・12Mを設け、前部のタイヤ支持部12Lの位置に対して後部のタイヤ支持部12Mの前後方向位置を調整できるようにしている。この例でも、左右の通行・支持枠12J・12Kの間に大きな開放空間12Eがあり、またタイヤ支持部12L・12Mの間隔を調整可能であるため、自動車のサイズ等に合わせて自動車相互の位置を適切に接近させ、コンテナ内に多数の車両を収容できるという利点がある。
左右のタイヤ支持部の間に開放空間があるとともに、タイヤを落とし込んで低い位置に支持する形式のタイヤ支持部を有する貨物載置フレーム12を使用する場合、当該フレーム12に載せた上側の自動車のタイヤ(の最下点)を、下側の自動車の屋根またはボンネットの高さより低い位置に置くことも可能である。上下の自動車をそのように配置できるということは、コンテナ1内の限られたスペースに多数の車両を収容するうえでとくに有利である。
ラック10における支柱13・14のいずれかまたは双方に、図8のように押上げロッド(サスアーム)16を取り付けるのもよい。図8の例では支柱14に押上げロッド16を取り付け、当該ロッド16によって、図9(a)・(b)のようにコンテナ1の上部左右の隅にあるフレーム3を押すようにしている。押上げロッド16には、そのフレーム12に接触しやすい形のアタッチメント16aと、それを弾性的に押し上げるスプリング16bを取り付けている。支柱14上の支持ブロック14bに連結した操作レバー16eを手で押し上げると、リンク16dを介して連結ホルダー16cが上昇し、もって押上げロッド16が押し上げられる。
このような押上げロッド16を使用すると、ラック10とコンテナ1との一体性が高まり、振動等によってラック10がコンテナ1の床板2から浮き上がることがなくなる。また、上方からの外力を押上げロッドによっても支持することにより、コンテナ1を補強する作用も得られる。
コンテナ1の床板2からのラック10の浮き上がりを防止する等の目的は、図10のように、支柱14(または13)を、コンテナ1の床板2にあるフック4に対しロープ17でつなぎ止めることによっても実現できる。前後方向から支柱14等をロープ17でつなぐと、支柱が補強され、前後方向に倒れることが防止される。
図11(a)に示すように、ラック10のベースフレーム11には、下段ラック20を適切な位置関係に接続するための連結ピン11xを取り付けている。その一方、下段ラック20には、連結ピン11xを通すことができる連結穴21xを、長さ方向に間隔をおいて多数形成している。連結ピン11xを連結穴21xのいずれかに通すと、その位置関係でラック10と下段ラック20とが接続される。別の連結穴21xに連結ピン11xを通すことにより、接続状態にあるラック10と下段ラック20との位置関係を変更することが可能である。
両者を適切な位置関係で接続することにより、図11(b)のように上下の自動車Aを互いに接近させてコンテナ1内に効率的に配置することができる。また、接続した複数のラック10および下段ラック20に及ぶトータルの長さを、コンテナ1の内側の長さに一致させて、ラック10等がコンテナ1内で前後にずれることを防止することもできる。
ラック10のベースフレーム11の前端部には、図11にも示すように、緩衝部品11Aを取り付けている。緩衝部品11Aは図12(a)に示すもので、外に向ける中空のゴムダンパー11Aaと、それが嵌り得るダンパー受け部材11Abとを一体に有する部品である。その部品11Aを、図12(c)に示す支持ピン11Adとキャッチクリップ11Aeとによって支持枠11Acの先に取り付ける。キャッチクリップ11Aeを開いて緩衝部品11Aを支持ピン11Adから抜き出し、向きを逆にして再び支持ピン11Adに差したうえキャッチクリップ11Aeを閉じると、図12(b)のようにダンパー受け部材11Abを外に向けることができる。図12(a)・(b)の状態に対応して、緩衝部品11Aの断面は同(d)・(e)のようになる。このような緩衝部品11Aは、ラック10の前後端部のほか、下段ラック20の前後端部にも取り付ける。
緩衝部品11Aを図1(a)・(b)のように適切に使用すると、ラック10同士の間や、ラック10と下段ラック20との間、またはラック10もしくは20とコンテナ1の端部壁面との間を弾力的に接触させて、衝撃や騒音を軽減し、貨物である自動車等の損傷を防止することができる。
1 コンテナ
2 床板
10 ラック
11 ベースフレーム(ベース部材)
11A (ゴムダンパー付きの)緩衝部品
11Aa ゴムダンパー
11Ab ダンパー受け部材
11x 連結ピン
12 貨物載置フレーム
12b 移動体部分
12c 低摩擦材
12E 空間
12H・12L・12M (落とし込み型の)タイヤ支持部
12P・12Q 付属フレーム
13・14 支柱
13A・14A 支持点
15 支持ピン
15a 留め板(留め具)
16 押上げロッド
17 索体
20 下段ラック
A・B 自動車(貨物)

Claims (11)

  1. コンテナ内に配置される貨物用ラックであって、
    コンテナの床板上に載って前後に移動し得るベース部材と、その上方に支持されて貨物を載置する貨物載置フレームとを有し、
    貨物載置フレームが、前後に間隔をおいてベース部材の左右に立てられた4本の支柱により支持されていて、それら支柱による各支持点の高さがそれぞれ変更可能であること、
    上記の各支柱が、上部水平部材を含む門型の剛節構造を構成しない直線状の独立柱であること
    および、上記各支柱と貨物載置フレームとの間が、前後に及ぶ鉛直面内で角度変更可能なように連結されていて、上記4本の支柱とベース部材との間が、立った状態に支柱を維持する状態と、前後に及ぶ鉛直面内で支柱を回転させてベース部材上に倒せる状態との間で切り換え可能に連結されていて、ベース部材上に上記4本の支柱を倒すことにより、貨物載置フレームを、ベース部材と平行な状態でベース部材上に重ねることができること
    を特徴とする貨物用ラック。
  2. 上記各支柱と貨物載置フレームとの間が、前後に及ぶ鉛直面内で角度変更可能であるとともに、左右に及ぶ鉛直面内では角度不変に保たれるように連結されていることを特徴とする請求項1に記載の貨物用ラック。
  3. 上記の各支柱がCの字状の横断面を有する溝形のものであり、
    貨物載置フレームが、左右へ延びた軸部により回転可能に取り付けられた移動体部分を各支柱の溝形空間内に収容し、
    左右に及ぶ鉛直面内で上記軸部と支柱との間が角度不変に保たれるように当該移動体部分が溝形空間内に拘束されているとともに、当該移動体と支柱との接触部分に、支柱の長さ方向への移動体の移動を円滑にするローラまたは低摩擦材が取り付けられている
    ことを特徴とする請求項2に記載の貨物用ラック。
  4. 上記の貨物載置フレームが車両載置用のものであって4個所にタイヤ支持部を有し、左右のタイヤ支持部の間に、当該貨物載置フレームの下に置く別の車両の屋根またはボンネットを位置させることのできる空間を有する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の貨物用ラック。
  5. 上記のタイヤ支持部が、前後方向の寸法がタイヤの直径よりも小さい開口にタイヤの一部を落とし込む形式のものを含み、
    タイヤ支持部のうちいずれか2個所または全部のものが、貨物載置フレームにおける前後または左右の位置を調整可能である
    ことを特徴とする請求項4に記載の貨物用ラック。
  6. 上記4本のうち少なくとも左右一対の支柱の各上端部に、長さ調節が可能であって、コンテナの内側上部のうち左右の各隅に先端部を接触させる押上げロッドを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の貨物用ラック。
  7. 上記4本のうち少なくとも左右一対の支柱のそれぞれが、前方および後方へ延びた索体によってコンテナの内側につながれることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の貨物用ラック。
  8. 貨物載置フレームの一部を上記のとおり支柱で支持するために、支柱に設けられた穴に支持ピンが通されて貨物載置フレームの重量を受けるようになっていて、
    支柱の穴に通されて貨物載置フレームの重量を受ける状態になった支持ピンがその穴から抜け出ないようにするための留め具が、当該支持ピンまたは支柱に対して分離しないように取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の貨物用ラック。
  9. 貨物載置フレームの前後各部分に、貨物を結び付けることのできる付属フレームが、前後方向への位置調整が可能なように連結されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の貨物用ラック。
  10. 貨物載置フレームの下に配置される別のラックを、前後への相対位置調整を可能にして連結するための連結ピンまたは連結穴が、上記のベース部材に設けられていることを特徴とする請求項1〜9に記載の貨物用ラック。
  11. ゴムダンパーとそれが接触するダンパー受け部材とが一体にされた部品が、ゴムダンパーまたはダンパー受け部材のいずれかを選択的に前方に向けられるようにされて、ベース部材の前方または後方の端部に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の貨物用ラック。
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