JP2021154852A - 棚板支持構造 - Google Patents

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【課題】荷室空間を狭くさせることなく、フォークリフトのマストが車両に干渉し難く効率的な積込み作業を行うことができる棚板支持構造を提供する。【解決手段】運搬車両の荷台2に棚板3を設置するための棚板支持構造1において、棚板3の設置位置の周囲において荷台2の床に起立される起立位置S1と、棚板3が非設置の場合の収納位置S2とで、選択的に配置可能である支柱10を備えていることを特徴とする。支柱10は、床に対して回動可能に設置されており、起立位置S1は、支柱10を床の上で直立させた位置であり、収納位置S2は、支柱10を床に横たえた位置である。【選択図】図1

Description

本発明は、運搬車両の荷台に棚板を設置するための棚板支持構造に関する。
トラックやトレーラなどの運搬車両に用いられる荷台において、背が低く、重ね積みできない鉢花等の貨物を搬送する構造として、例えば特許文献1に開示された荷台構造が知られている。かかる荷台構造は、荷台に固定された枠体に取り付けられた支柱に、鉢花を載置する多段の棚板が掛け渡されて、多層の棚が形成されている。棚板を使用しないときには、枠体が荷台上に残置されている。
その他の荷台構造としては、荷台の上部に設けられたレールに、支柱を移動可能に吊り下げたものもある。棚板を使用するときには、支柱を使用位置に移動させて下端部を固定し、支柱に棚板を掛け渡す。棚板を使用しないときには、荷台の上方にレールが残置されている。
特許第3677004号公報
従来の荷台構造では、荷室内の上方に梁材やレールが常に設置されているために、荷室の内法寸法が小さくなり、荷室空間が狭くなる問題があった。また、かかる荷台構造を備える運搬車両が側面開放車である場合、車両の側面からフォークリフトを用いて荷物の積込みが行われるが、梁材やレールにフォークリフトのマストが干渉する虞がある。
本発明は、前記問題を解決するために案出されたものであって、荷室空間を狭くさせることなく、フォークリフトのマストが車両に干渉し難く効率的な積込み作業を行うことができる棚板支持構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための本発明は、運搬車両の荷台に棚板を設置するための棚板支持構造において、前記棚板の設置位置の周囲において前記荷台の床に起立される起立位置と、前記棚板が非設置の場合の収納位置とで、選択的に配置可能である支柱を備えていることを特徴とする棚板支持構造である。
本発明の棚板支持構造によれば、荷台の上部に梁材やレールを常設する必要がないので、荷室空間が狭くなり難い。また、側面開放車では、車両の側部から積込み作業を行う際に、フォークリフトを使用する場合があるが、荷台の上方に梁材やレールがあると、フォークリフトのマストが干渉する虞がある。本発明では、上記の通り梁材やレールを常設する必要が無いので、フォークリフトのマストが車両に干渉し難く、効率的な積込み作業が行える。
本発明の棚板支持構造においては、前記支柱は、前記床に対して回動可能に設置されており、前記起立位置は、前記支柱を前記床の上で直立させた位置であり、前記収納位置は、前記支柱を前記床に横たえた位置であるものが好ましい。このような構成によれば、支柱の起立位置と収納位置との移動・切替を容易に行うことができる。
また、本発明の棚板支持構造においては、前記起立位置において前記支柱を固定するロック機構をさらに備えているものが好ましい。このような構成によれば、支柱の起立状態を保持することができる。
さらに、本発明の棚板支持構造においては、前記支柱は、前記荷台の左右両側にそれぞれ設けられており、前記収納位置に配置された一方の前記支柱は、前記収納位置に配置された他方の支柱の内側に収容されるものが好ましい。このような構成によれば、支柱が収納位置にあるときに、一方の支柱を他方の支柱の内側に収容できるので、支柱の収納スペースを小さくできる。
また、本発明の棚板支持構造においては、前記収納位置に配置された前記支柱の上面が、前記床の表面と面一になるように構成されているものが好ましい。このような構成によれば、支柱を収納位置に配置したときに、床面をフラットにすることができるので、荷台の使い勝手が良好になる。
さらに、本発明の棚板支持構造においては、前記支柱は、台座を介して床に固定されており、前記台座を前後から挟むようにガード板が設けられているものが好ましい。このような構成によれば、棚板を床上に収納した際に、棚板がズレることを防止できるとともに、支柱および台座を保護することができる。
また、本発明の棚板支持構造においては、前記運搬車両は側面開放型のウイング車であり、前記支柱と前記ウイング車の開閉部との間に掛け渡される引揚ワイヤをさらに備えたものが好ましい。ウイング車の屋根や側壁等の開閉部と支柱との間に引揚ワイヤを取り付けておけば、開閉部の開放と同時に支柱を収納位置から起立させることができる。
本発明の棚板支持構造によれば、荷室空間を狭くさせることがない。また、フォークリフトのマストが車両に干渉し難く、効率的な積込み作業を行うことができる。
本発明の第一実施形態に係る棚板支持構造の支柱を起立位置に配置した状態を示した斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る棚板支持構造の支柱を収納位置に配置した状態を示した斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る棚板支持構造に棚板を設置した状態を示した斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る棚板支持構造の支柱を起立位置に配置した状態を示した要部拡大斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る棚板支持構造の支柱を収納位置に配置した状態を示した要部拡大斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る棚板支持構造の支柱を収納位置に配置した状態を示した断面図である。 本発明の実施形態に係る棚板支持構造において起立位置に配置した支柱の基端部であってロック機構を示した要部拡大斜視図である。 (a)は本発明の第一実施形態に係る棚板支持構造において収納位置に配置した支柱の基端部であってガード板を設置していない状態を示した要部拡大斜視図、(b)は収納位置に配置した支柱の基端部であってガード板を設置した状態を示した要部拡大斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る棚板支持構造の支柱を引揚ワイヤを介して吊り上げた状態を示した斜視図である。 変形例に係る棚板支持構造の支柱を起立位置に配置した状態を示した斜視図である。 変形例に係る棚板支持構造の支柱を収納位置に配置した状態を示した斜視図である。 (a)および(b)は変形例に係る棚板支持構造の支柱を収納位置に配置した状態を示した要部拡大斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る棚板支持構造の支柱を起立位置に配置した状態を示した斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る棚板支持構造の支柱を収納位置に配置した状態を示した斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る棚板支持構造の支柱と台座を示した要部拡大斜視図である。
本発明の第一実施形態に係る棚板支持構造を、添付した図面を参照しながら説明する。本実施形態では、かかる棚板支持構造を、側面開放型のウイング車の荷台に取り付けた場合を例に挙げて説明する。なお、本実施形態において、前後左右の方向は、運転席に座った運転者からみた方向を示す。
図1乃至図3に示すように、本実施形態に係る棚板支持構造1は、運搬車両の荷台2に棚板3(図3参照)を設置するためのものである。棚板3は、背が低く、重ね積みできない鉢花等の貨物を積載するためのものであって、鉢花等の高さに応じて多段に設置される(図3参照)。棚板支持構造1は、支柱10と台座30とを備えている。
支柱10は、棚板3を設置するための水平アングル材4(図3参照)を係止するための部材であって、荷台2の左右両側縁部に、前後方向に所定間隔をあけて複数設けられている。支柱10は、起立位置S1と収納位置S2とで選択的に配置可能である。起立位置S1は、棚板3の設置位置の周囲で、荷台2の床上に直立された位置であり、棚板3を設置するときに選択する。具体的には、支柱10は、荷台2の左右両側の側縁部5上で、前後方向の棚長さ寸法(水平材の長さ寸法)と同等の間隔をあけて複数配置されている。支柱10は、左右対称位置にそれぞれ設けられており、互いに対向するように配置されている。
収納位置S2は、支柱10を荷台2の床上に横たえた位置であり、棚板3を非設置とするときに選択する。具体的には、支柱10は、台座30を介して、側縁部5に傾倒可能に支持されている。互いに対向する左右の支柱10,10は、左右の支柱10に向かって傾倒し、荷台2上に横たえられる。なお、支柱10を、収納位置S2に横たえたときは、支柱10に隣接した荷台2の床面上に棚板3を敷設する(図2参照)。
支柱10は、通常荷台の側壁に前後に延在して配置されるラッシングレールを縦使いした構成となっている。具体的には、図4乃至図6に示すように、支柱10は、溝部11の底面に形成された係止孔12を備えている。係止孔12は、支柱10の長手方向に沿って所定間隔をあけて複数形成されている。
左右の支柱10,10は、形状が若干異なる。以下、左右の支柱10,10を区別する場合は、左側の支柱10を第一支柱10aとし、右側の支柱10を第二支柱10bとする。第一支柱10aの溝部11の内幅寸法は、第二支柱10bの溝部11の外幅寸法よりも大きくなっている。すなわち、第二支柱10bは、第一支柱10aの溝部11内に収容可能になっている。第一支柱10aの溝部11の開口端部の両側(両側壁の先端部)には、外側に延出するリップ部13がそれぞれ形成されている。第二支柱10bの溝部11の開口端部の両側(両側壁の先端部)には、内側に延出するリップ部14がそれぞれ形成されている。収納位置S2において、第二支柱10bが第一支柱10aの溝部11内に収容された状態で、第一支柱10aのリップ部13の表面と、第二支柱10bのリップ部14の表面とが面一になるように構成されている。
支柱10が収納位置S2にあるときは、第二支柱10bの溝部11の内側には、蓋部材25が挿入される。蓋部材25は、第二支柱10bの溝部11のリップ部14,14間の隙間を覆う部材である。蓋部材25は、リップ部14,14間に挿入可能な幅寸法(前後方向の長さ)と、第二支柱10bの溝部11の深さ寸法と同等の高さ寸法とを備えている。蓋部材25の表面とリップ部14の表面とは、面一になっている。蓋部材25は、左右の支柱10,10にそれぞれ設けられた後記するロック機構16,16および取付金具36,36に干渉しない位置に設けられる。すなわち、蓋部材25は、ロック機構16,16の間において、取付金具36,36を除いた部分で分割して設けられている。
前後に隣り合う収納位置S2,S2の間の床面上には、追加床部材26が敷設されている(図1,図2および図6参照)。なお、図2では、追加床部材26は、荷台2の後部に仮想線にて一部破断した状態で図示している。追加床部材26は、支柱10を床上に横たえた際の高さ寸法と同等の高さ寸法を有しており、追加床部材26の表面と、収納位置S2にある支柱10の上面(リップ部13,14の表面)とは、面一になっている(図6参照)。
支柱10の基端部には、図7に示すように、軸部15とロック機構16が設けられている。軸部15は、台座30に対して回転可能に支持される部分である。軸部15は、支柱10の幅方向(前後方向)に延在する回動中心軸17を備えている。回動中心軸17の両端部は、溝部11の両側壁からそれぞれ外側に突出している。
ロック機構16は、起立位置S1において支柱10を台座30に固定する機構である。ロック機構16は、支柱10の基端部から出没する出没ピン18を備えている。出没ピン18は、支柱10の長手方向に沿って延在しており、溝状の枠部19内に収容されている。枠部19の長手方向両端部には、それぞれ板材20が取り付けられている。板材20には、出没ピン18が挿通する貫通孔21(台座30側のみ図示)が形成されている。出没ピン18には、側方に突出する係止ハンドル22が形成されている。枠部19の側壁には、係止ハンドル22を係止するための凹部23a,23bが形成されている。凹部23a,23bは、異なる高さ位置に形成されており、出没ピン18の出没位置を選択可能となっている。起立状態で下側の凹部23aに係止ハンドル22を係止させると、出没ピン18の下端部は、板材20から下方の台座30に向かって突出する。すると、出没ピン18の下端部は、後記する台座30の係止孔31に没入し、支柱10が起立した状態で固定される。起立状態で上側の凹部23aに係止ハンドル22を係止させると、出没ピン18の下端部は、板材20に没入する。すると、出没ピン18の下端部は、係止孔31から抜けるので、台座30に対する支柱10の固定が解除され、支柱10が回動可能の状態となる。台座30とは逆側の板材20と出没ピン18には、圧縮状態でバネ部材24が介設されている。バネ部材24によって、出没ピン18は台座30側に付勢されている。
台座30は、支柱10を回動可能に支持する部材である。図8の(a)に示すように、台座30は、荷台2の側縁部5に固定されている。台座30は、平面視コ字形状を呈しており、荷台2の幅方向外側に位置する背面部32の前後両端から、荷台2の内側に向かって側面部33,33がそれぞれ屈曲している。側面部33の下端部には、前後方向に広がるフランジ34がそれぞれ形成されており、フランジ34,34を介して台座30が側縁部5にねじ止めされている。前後両側の側面部33,33の下端部間には、支柱10の回動中心軸17が掛け渡されている。支柱10は、回動中心軸17を中心として回動する。背面部32の上端部には、支柱10の出没ピン18が挿入される係止孔31を備えた係止部35が設けられている。係止部35は、側面視門型の板材にて構成されており、背面部32から荷台2の内側に向かって突出している。係止部35の上板部に、係止孔31が形成されている。
図8の(b)に示すように、台座30の前後には、ガード板40,40が設けられる。ガード板40,40は、収納位置S2にある支柱10の前後に棚板3を敷設した際に、棚板3が支柱10および台座30に衝突することを防止するための部材である。本実施形態では、ガード板40,40は、台座30に設置されるガード部材41の一部として構成されている。ガード部材41は、側面視門型形状を呈しており、天板43の前後両端からガード板40がそれぞれ垂れ下がっている。前後のガード板40,40の外面の離間距離は、第一支柱10aのリップ部13,13の先端同士の離間距離と等しい。天板43には、係止ピン44と位置決めガイド45とが設けられている。係止ピン44は、台座30の係止孔31に上方から挿入される部位である。係止ピン44は、棒状部材からなり、天板43から下方に垂下して設けられている。位置決めガイド45は、収納位置S2にある(荷台2に横たえた)支柱10の枠部19に上方から被せられる部位である。位置決めガイド45は、枠部19より一回り大きい門型形状を呈しており、スペーサ46を介して、天板43の下面に設けられている。スペーサ46は、係止孔31の高さと枠部19の高さの差分の高さ寸法を備えている。
以上の構成のガード部材41を、支柱10を荷台2に横たえた状態で台座30の上から被せると、係止ピン44が台座30の係止孔31に挿入され、位置決めガイド45が支柱10の枠部19の上に被せられる。このとき、天板43が水平になるとともに、ガード板40,40は、支柱10に平行に配置される。そして、ガード板40,40は、台座30を前後から挟んで保護する。
図9に示すように、本実施形態の棚板支持構造1は、引揚ワイヤ50をさらに備えている。引揚ワイヤ50は、ウイング車6の屋根や側壁等の開閉部7の開放と同時に支柱10を起立させるためのものである。本実施形態では、引揚ワイヤ50は、側壁8と支柱10との間に掛け渡されている。引揚ワイヤ50の一端は、支柱10の先端部近傍において溝部11の底面に取り付けられたU字状の取付金具36にフックを介して係止されている。引揚ワイヤ50の他端は、側壁8に形成されたフック係止部(図示せず)にフックを介して係止されている。この引揚ワイヤ50によれば、開閉部7を開放することで、引揚ワイヤ50を介して支柱10が引き上げられ、収納位置S2から起立する。支柱10は、ある程度の角度(図9の状態)まで起立された後は、作業員が手動で直立させる。なお、右側の第二支柱10bは、左側の第一支柱10aの溝部11内に収容されているので、支柱10を起立させるには、まず、右側の開閉部7と第二支柱10bとの間に引揚ワイヤ50を掛け渡し、右側の開閉部7を開放させて、第二支柱10bを起立させる。その後、左側の開閉部7と第一支柱10aとの間に引揚ワイヤ50を掛け渡し、左側の開閉部7を開放させて、第一支柱10aを起立させる。
以上のような構成の棚板支持構造1によれば、支柱10は、自立して起立位置S1に起立するので、従来のように荷台2の上部に梁材やレールを常設する必要がない。したがって、荷室空間が狭くなり難い。また、側面開放車では、車両の側部から積込み作業を行う際に、フォークリフトを使用する場合があるが、荷台2の上方に梁材やレールを常設する必要が無いので、フォークリフトのマストが車両に干渉し難く、効率的な積込み作業が行える。さらに、梁材やレールが無い分、荷室の内法高さを大きくすることができる。一方、棚板3を設置しない場合には、支柱10を収納位置S2に配置することで、荷室空間を広くでき、有効活用することができる。また、車両の前後に固定される梁材やレールが無いので、棚板支持構造1が走行時の車両のねじれの影響を受けない。さらに、梁材やレールの重量が軽減されるので、その分、積載重量を増やすことができる。
特に、本実施形態では、支柱10は、荷台2の床に対して台座30を介して回動可能に設置されている。そして、起立位置S1は、支柱10を荷台2の上で直立させた位置であり、収納位置S2は、支柱10を荷台2の床に横たえた位置であるので、支柱10を回動させるだけで、起立位置S1と収納位置S2との移動・切替を容易に行うことができる。
また、支柱10のうち、右側の第二支柱10bは、左側の第一支柱10aの溝部11内に収容される形状であるので、支柱10の収容スペースを小さくできる。これによって、棚板3の非設置時の荷室空間を広くすることができる。さらに、本実施形態では、収納位置S2にある支柱10の溝部11が蓋部材25で覆われるとともに、収納位置S2にある支柱10の上面と、この支柱10に隣り合う追加床部材26の表面とが面一になっている。これによって、棚板3を設置しない際の床面をフラットにすることができるので、荷台2の使い勝手が良好になる。
本実施形態では、起立位置S1において支柱10を固定するロック機構16を備えているので、支柱10を起立させる作業を容易に行えるとともに、支柱10の起立状態を正確に保持することができる。
また、支柱10は、台座30を介して床に固定されているので、支柱10の回動作業が行い易く、支柱10の起立位置S1と収納位置S2との切替え作業が容易になる。さらに、支柱10の基端部と台座30を前後から挟むようにガード板40が設けられているので、棚板3を隣り合う支柱10,10間の床上に敷設収納した際(図2の後方部分参照)に、棚板3がズレるのを防止できる。これによって、支柱10および台座30に棚板3が衝突するのを防止できるので、支柱10、台座30および棚板3のそれぞれを保護することができる。
また、支柱10とウイング車の開閉部7との間に引揚ワイヤ50を掛け渡しているので、開閉部7の開放と同時に支柱10を収納位置S2から起立させることができる。支柱10を起立させるには、横たえた状態から起こす祭に最も大きい力を要するが、このときに引揚ワイヤ50を介してウイング車の動力を用いて支柱10を引き揚げるので、作業員の負担が軽減される。支柱10は、ある程度起立した後は比較的小さい力で直立させることができる。
次に、図10乃至図12を参照しながら、変形例に係るガード板40aの構成を説明する。第一実施形態のガード板40,40は、一体化されたカバー式の形状であったが、変形例に係るガード板40aは、前後の板材が別体で設けられており、台座30の側面部33,33にそれぞれ固定されている。図10乃至図12に示すように、ガード板40aは、平面視クランク状の板材にて構成されており、基板部47と張出部48とガード部49とを備えている。基板部47は、台座30の側面部33に当接する部分であり、側面部33にビス留めされている。張出部48は、基板部47の端部に連続して、基板部47に対して直交している。ガード部49は、収納された棚板3を押さえる部分である。ガード部49は、張出部48の端部に連続して、張出部48に直交している。台座30の前後の側面部33,33にそれぞれ固定されたガード板40a,40aのガード部49,49の外面の離間距離は、第一支柱10aのリップ部13,13の先端同士の離間距離と等しい。
以上のような構成のガード板40aによれば、前記実施形態と同様に、棚板3を床上に収納した際に、棚板3がズレるのを防止できる。これによって、支柱10および台座30に棚板3が衝突するのを防止できるので、支柱10、台座30および棚板3のそれぞれを保護することができる。さらに、ガード板40aは、起立位置S1および収納位置S2両方に位置する支柱10と干渉しないので、台座30に対して着脱する必要はない。よって、ガード板40aの装着手間を省略することができる。
次に、本発明の第二実施形態に係る棚板支持構造を、図13乃至図15を参照しながら説明する。本実施形態の棚板支持構造101は、図13乃至図15に示すように、支柱110と台座130が別体で構成され、支柱110が台座130に対して着脱可能に構成されている。
支柱110と台座130は、第一実施形態と同様に、荷台2の左右両側縁部に、前後方向に所定間隔をあけて複数設けられている。支柱110は、第一実施形態の第二支柱10bと同様に、溝部111を備え、溝部111の開口端部の両側には、内側に延出するリップ部114がそれぞれ形成されている。溝部111の底面には、係止孔112が支柱110の長手方向に沿って所定間隔をあけて複数形成されている。
台座130は、支柱110の下端部が挿入される筒部131を備えている。筒部131は、支柱110の外周形状より一回り大きい矩形枠形状を呈しており、支柱110の下端部が嵌挿される。筒部131の前後の側面の下端部には、前後方向に広がるフランジ134がそれぞれ形成されており、フランジ134,134を介して台座130が側縁部5にねじ止めされている。
支柱110が台座130に挿入されて起立した位置が起立位置S1となる。棚板(図示せず)を設置しない場合には、支柱110を台座130から取り外して、たとえば、荷台2の前端部にまとめて積み上げる(図14参照)。この位置が、支柱110の収納位置S2となる。なお、収納位置S2は、荷台2の前端部に限定されるものではない。たとえば、荷台2の側部であってもよいし、荷台2の後端部であってもよし、荷台2内に設けられた収納棚であってもよい。
第二実施形態の棚板支持構造101においても、第一実施形態と同様に、支柱110は、自立して起立位置S1に起立するので、従来のように荷台2の上部に梁材やレールを常設する必要がない。したがって、荷室空間が狭くなり難い。また、側面開放車の側部から積込み作業を行う際に、フォークリフトのマストが車両に干渉し難く、効率的な積込み作業が行える。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定する趣旨ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。たとえば、前記実施形態では、本発明の棚板支持構造1をウイング車に適用しているが、これに限定されるものではない。側面が開放される形状の荷台を備えた運搬車両であれば、本発明の棚板支持構造1を適用可能である。
1 棚板支持構造
2 荷台
3 棚板
6 ウイング車
7 開閉部
8 側壁
10 支柱
10a 第一支柱
10b 第二支柱
11 溝部
12 係止孔
13 リップ部
14 リップ部
15 軸部
16 ロック機構
17 回動中心軸
18 出没ピン
30 台座
31 係止孔
40 ガード板
40a ガード板
50 引揚ワイヤ
101 棚板支持構造
110 支柱
111 溝部
111 支柱
112 係止孔
114 リップ部
130 台座
S1 起立位置
S2 収納位置

Claims (7)

  1. 運搬車両の荷台に棚板を設置するための棚板支持構造において、
    前記棚板の設置位置の周囲において前記荷台の床に起立される起立位置と、前記棚板が非設置の場合の収納位置とで、選択的に配置可能である支柱を備えている
    ことを特徴とする棚板支持構造。
  2. 前記支柱は、前記床に対して回動可能に設置されており、
    前記起立位置は、前記支柱を前記床の上で直立させた位置であり、前記収納位置は、前記支柱を前記床に横たえた位置である
    ことを特徴とする請求項1に記載の棚板支持構造。
  3. 前記起立位置において前記支柱を固定するロック機構をさらに備えている
    ことを特徴とする請求項2に記載の棚板支持構造。
  4. 前記支柱は、前記荷台の左右両側にそれぞれ設けられており、
    前記収納位置に配置された一方の前記支柱は、前記収納位置に配置された他方の支柱の内側に収容される
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の棚板支持構造。
  5. 前記収納位置に配置された前記支柱の上面が、前記床の表面と面一になるように構成されている
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載の棚板支持構造。
  6. 前記支柱は、台座を介して床に固定されており、
    前記台座を前後から挟むようにガード板が設けられている
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか一項に記載の棚板支持構造。
  7. 前記運搬車両は側面開放型のウイング車であり、
    前記支柱と前記ウイング車の開閉部との間に掛け渡される引揚ワイヤをさらに備えた
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれか一項に記載の棚板支持構造。
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