JP5388432B2 - プラスチックマグネット組成物 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明の要旨は下記の通りである。
ポリアミド樹脂組成物は、末端カルボキシル基濃度が92〜120meq/kgであることが好ましい。末端カルボキシル基濃度が92meq/kg未満の場合には、磁性粉末との親和性が悪くなり、組成物の流動性が低下して、優れた磁気特性を得られにくくなる。一方、末端カルボキシル濃度が120meq/kgを超えると、磁性粉末との親和性が良好になりすぎるためか、組成物の流動性が低下しやすくなる。
α(MF)・β(aMgF2・bMgO)・γSiO2
ただし、Mはナトリウムまたはリチウムを表す。α、β、γ、a、bは各々計数を表し、0.1≦α≦2、2≦β≦3.5、3≦γ≦4、0≦a≦1、0≦b≦1、a+b=1である。
(A)ポリアミド樹脂
(A−1) ナイロン12(アルケマ社製 AMNOTL)、相対粘度1.6
(B−1) ブチルグリシジルエーテル (阪本薬品工業社製 BGE−C)、エポキシ当量145g/eq
(C−1) トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル (阪本薬品工業社製 SR−TMP)、エポキシ当量137g/eq
(C−2) グリセロールポリグリシジルエーテル (ナガセケムテックス社製 EX−313)、エポキシ当量141g/eq
(C−3) ジエチレングリコールグリシジルエーテル (阪本薬品工業社製 SR−2EG)、エポキシ当量149g/eq
(C−4) ソルビトールポリグリシジルエーテル (ナガセケムテックス社製 EX−614B)、エポキシ当量173g/eq
ジエチレングリコールグリシジルエーテルの構造式は次の通りである。
(D−1) 磁性粉末(戸田工業社製 ストロンチウムフェライト)、平均粒子径1.2μm
(E−1) 膨潤性フッ素雲母(コープケミカル社製 MEE)、層間をドデシルジヘキシルメチルアンモニウムにて処理した膨潤性フッ素雲母
(1)ポリアミド樹脂組成物の末端カルボキシル基濃度
ベンジルアルコールに、ポリアミド樹脂組成物の乾燥ペレットを溶解させ、G−3ガラスフィルターにより無機成分を濾別した後に、水酸化カリウムを用いた電位差滴定法による中和滴定により濃度を測定した。
m−クレゾールに、ポリアミド樹脂組成物の乾燥ペレットを溶解させ、G−3ガラスフィルターにより無機成分を濾別した後に、p−トルエンスルホン酸を用いた中和滴定により濃度を測定した。
96質量%濃硫酸中に、ポリアミド樹脂組成物の乾燥ペレットの濃度が1g/デシリットルになるように溶解させ、G−3ガラスフィルターにより無機成分を濾別した後に、測定に供した。測定は、ウベローデ型粘度計を用い、25℃でおこなった。
組成物をヘンシェルミキサーで混合し、二軸押出機を用い280℃で混練して、プラスチックマグネット組成物のペレットを製造した。このペレットを、ラボプラストミルの試験チャンバーに投入し、ローラ形ブレードを用いて、300℃で加熱下、50rpmの回転数で混練し、経時的に溶融物のトルクを測定した。なお、測定結果のトルク値が高いほど溶融物の粘度が高く、流動性が悪いことを示す。
上記(4)で得たのと同じペレットを、10,000Oeの磁場中で、樹脂温度300℃、金型温度120℃、射出圧力80MPaの成形条件で射出成形して、肉厚3mm、幅12mm、長さ127mmの試験片を得た。この試験片を用いて、ASTM D790に準じて23℃で測定した。
上記(5)で得たのと同じ試験片を用いて、ASTM D256に準じて23℃で測定した。
上記(5)で得たのと同じ試験片を用いて、直流磁化特性自動記録装置で測定した。詳細には、電磁石形磁化器及び直流磁化特性自動記録装置により、磁化曲線及びヒステリシスループを測定し、残留磁束密度(Br)、保持力(Hc)の関係より最大エネルギ積(BHmax)を求め、磁気特性を評価した。最大エネルギ積(BHmax)は、数値が大きいほど磁気特性が優れていることを示す。
ストロンチウムフェライト300質量部に、ブチルグリシジルエーテル0.5質量部とトリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル0.5質量部とで末端封止した相対粘度1.8のポリアミド12を100質量部ヘンシェルミキサーで混合し、二軸押出機を用い280℃で混練して、プラスチックマグネット組成物のペレットを得た。また上述の条件で試験片を得た。これらプラスチックマグネット組成物のペレットおよび試験片を用いて、各種評価試験をおこなった。その試験結果を表1に示す。
ポリアミド樹脂組成物とストロンチウムフェライトとの配合比を変更した。それ以外は実施例1と同様とした。その試験結果を表1に示す。
添加するエポキシ化合物の添加量、種類を変更した。実施例7では層状珪酸塩を添加した。それ以外は実施例1と同様とした。その試験結果を表1に示す。
表2に示すような配合で、実施例1と同様に各種評価試験をおこなった。その試験結果を表2に示す。
Claims (4)
- ポリアミド樹脂組成物3〜50質量%と、磁性粉末50〜97質量%とを含有し、前記ポリアミド樹脂組成物は、ポリアミド樹脂と、単官能エポキシ化合物と、1分子中に3個のグリシジル基を有する脂肪族エポキシ化合物とを含み、前記単官能エポキシ化合物は、ポリアミド樹脂100質量部に対して0.025〜2.0質量部含まれており、前記脂肪族エポキシ化合物は、ポリアミド樹脂100質量部に対して0.05〜1.0質量部含まれており、単官能エポキシ化合物と脂肪族エポキシ化合物の含有量の比が、質量比で、0.5≦(単官能エポキシ化合物)/(脂肪族エポキシ化合物)≦2.0であることを特徴とするプラスチックマグネット組成物。
- 脂肪族エポキシ化合物が、トリメチロールプロパンおよび/またはグリセロールを骨格とするものであることを特徴とする請求項1記載のプラスチックマグネット組成物。
- ポリアミド樹脂中に層状珪酸塩が分子レベルで分散していることを特徴とする請求項1または2記載のプラスチックマグネット組成物。
- 層状珪酸塩が膨潤性フッ素雲母系鉱物であることを特徴とする請求項3記載のプラスチックマグネット組成物。
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