JP5387107B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体噴射装置、液体供給システム、回路基板に関する。
液体収容体が装着して用いられる液体噴射装置、例えば、インクカートリッジが装着されて用いられるプリンタでは、インクカートリッジが装着されていない状態での印刷処理の実行を抑制するために、インクカートリッジの装着の有無が検出される。インクカートリッジの装着の有無は、例えば、プリンタにインクカートリッジの装着を検出するための装置側検出端子を設け、インクカートリッジに容器側検出端子を設け、装置側検出端子と容器側検出端子との電気的な導通の有無に応じた装置側検出端子の電位の変化に基づいて検出される(例えば、特許文献1)。
一方、インクジェット記録ヘッドとインクタンクが一体化され、プリンタに装着されるカートリッジ型ヘッドにおいて、インクタンクの液体残量の検出と、カートリッジ型ヘッドのプリンタに対する装着の有無の検出とを、2つの電極間の抵抗値に基づいて行う技術が知られている(例えば、特許文献2)。
特開2002−14870号公報 特開平3−284953号公報 特開平5−169673号公報 特開2003−39707号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、液体収容体および液体噴射装置の双方に、液体収容体の装着の有無を検出するための専用の検出端子を設けなければならなかった。また、接点不良による不具合を回避、低減するために、液体収容体における端子数削減の要求がある。
一方、上記特許文献2に記載の技術では、インクタンクの液体残量の検出と、カートリッジ型ヘッドのプリンタに対する装着の有無の検出とを同時に行うため、必要な消費電力が大きくなるおそれがあった。
なお、上記課題は、液体収容体および液体噴射装置の組合せに限られず、取り外し可能な部品が装着された状態で機能する装置に共通して発生し得る課題である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、液体収容体に備えられる端子数の増加の抑制と、消費電力の抑制を目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
本発明の第1の形態は、液体供給システムから液体の供給を受ける液体噴射装置であって、
液体供給システムから液体の供給を受ける際に、前記液体供給システムが有する供給システム側端子と接触する装置側端子と、
前記装置側端子に第1の電気信号を供給して、前記装置側端子と前記システム側端子との接触を検出する接触検出部と、
前記装置側端子に前記第1の電気信号とは異なる第2の電気信号を供給して、前記液体供給システムにおける前記液体の量を検出する液量検出部と、
駆動信号の供給を受けて前記液体の噴射を行う液体噴射部と、
前記駆動信号を生成する駆動信号生成回路と、
を備え、
前記第2の電気信号は、前記駆動信号生成回路によって生成され、
前記第1の電気信号は、前記駆動信号生成部とは異なる回路によって生成される、液体噴射装置である。
この第1の形態によれば、装置側端子に第1の電気信号を供給して、装置側端子とシステム側端子との接触を検出すると共に、同じ装置側端子に第1の電気信号とは異なる第2の電気信号を供給して、液体供給システムにおける液体の量を検出するので、端子数の増加を抑制することができる。また、液体噴射装置を駆動中であっても、装置側端子とシステム側端子との接触を検出することができる。
本発明の第2の形態は、液体供給システムを備え、前記液体供給システムから液体の供給を受ける液体噴射装置であって、
前記液体供給システムは、
第1の供給システム側端子と、
第2の供給システム側端子と、
前記第1の供給システム側端子に一方の電極が接続され、前記第2の供給システム側端子に他方の電極が接続された容量素子と、
を有し、
前記液体供給システムから液体の供給を受ける際に、前記第1の供給システム側端子と接触する第1の装置側端子と、
前記液体供給システムから液体の供給を受ける際に、前記第2の供給システム側端子と接触する第2の装置側端子と、
前記第1の装置側端子に第1の供給電気信号を供給し、前記供給した前記第1の供給電気信号に対応する第1の応答電気信号を前記第2の装置側端子を介して受け取った場合に、前記第1の装置側端子と前記第1の供給システム側端子との接触、および、前記第2の装置側端子と前記第2の供給システム側端子との接触があると判断する接触検出部と、
を備える、液体噴射装置である。
この第2の形態によれば、容量素子に電気信号を供給することにより、低電力で供給システム側端子と装置側端子の接触を検出することができる。
[適用例1]液体供給システムから液体の供給を受ける液体噴射装置であって、
液体供給システムから液体の供給を受ける際に、前記液体供給システムが有する供給システム側端子と接触する装置側端子と、
前記装置側端子に第1の電気信号を供給して、前記装置側端子と前記システム側端子との接触を検出する接触検出部と、
前記装置側端子に前記第1の電気信号とは異なる第2の電気信号を供給して、前記液体供給システムにおける前記液体の量を検出する液量検出部と、
を備える、液体噴射装置。
こうすれば、装置側端子に第1の電気信号を供給して、装置側端子とシステム側端子との接触を検出すると共に、同じ装置側端子に第1の電気信号とは異なる第2の電気信号を供給して、液体供給システムにおける液体の量を検出するので、端子数の増加を抑制することができる。
[適用例2]適用例1に記載の液体噴射装置であって、
前記第1の電気信号を供給するための消費電力は、前記第2の電気信号を供給するための消費電力より小さい、液体噴射装置。
こうすれば、液体の量を検出するときの消費電力より、装置側端子とシステム側端子との接触を検出するときの消費電力を小さくできるので、全体として液体噴射装置の消費電力を抑制できる。
[適用例3]適用例2に記載の液体噴射装置であって、
前記接触の検出の実行頻度は、前記液体の量の検出の実行頻度より高い、液体噴射装置。
こうすれば、より消費電力の抑制効果が大きい。
[適用例4]適用例2に記載の液体噴射装置であって、
前記第1の電気信号は、前記液体噴射装置を制御するデジタル制御回路の電源電圧レベルの信号であり、
前記第2の電気信号は、前記電源電圧レベルより大きい電圧を含む信号である、液体噴射装置。
こうすれば、装置側端子とシステム側端子との接触を検出するときの電気信号の電圧レベルをデジタル制御回路の電源電圧レベルとするので、液体噴射装置の消費電力を抑制できる。
[適用例5]適用例1ないし適用例4のいずれかに記載の液体噴射装置は、さらに、
駆動信号の供給を受けて前記液体の噴射を行う液体噴射部と、
前記駆動信号を生成する駆動信号生成回路と、
を備え、
前記第2の電気信号は、前記駆動信号生成回路によって生成され、
前記第1の電気信号は、前記駆動信号生成部とは異なる回路によって生成される、液体噴射装置。
こうすれば、液体噴射装置を駆動中であっても、装置側端子とシステム側端子との接触を検出することができる。
[適用例6]液体供給システムを備え、前記液体供給システムから液体の供給を受ける液体噴射装置であって、
前記液体供給システムは、
第1の供給システム側端子と、
第2の供給システム側端子と、
前記第1の供給システム側端子に一方の電極が接続され、前記第2の供給システム側端子に他方の電極が接続された容量素子と、
を有し、
前記液体供給システムから液体の供給を受ける際に、前記第1の供給システム側端子と接触する第1の装置側端子と、
前記液体供給システムから液体の供給を受ける際に、前記第2の供給システム側端子と接触する第2の装置側端子と、
前記第1の装置側端子に第1の供給電気信号を供給し、前記供給した前記第1の供給電気信号に対応する第1の応答電気信号を前記第2の装置側端子を介して受け取った場合に、前記第1の装置側端子と前記第1の供給システム側端子との接触、および、前記第2の装置側端子と前記第2の供給システム側端子との接触があると判断する接触検出部と、
を備える、液体噴射装置。
こうすれば、容量素子に電気信号を供給することにより、低電力で供給システム側端子と装置側端子の接触を検出することができる。
[適用例7]適用例6に記載の液体噴射装置であって、
前記第1の供給電気信号は、立ち上がりエッジと立ち下がりエッジとを有するパルス信号であり、
前記第1の応答電気信号は、前記パルス信号と実質的に同一の波形を有する信号であり、
前記接触検出部は、前記第1の応答電気信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジを検出した場合に、前記第1の装置側端子と前記第1の供給システム側端子との接触、および、前記第2の装置側端子と前記第2の供給システム側端子との接触があると判断する、液体噴射装置。
こうすれば、立ち上がりエッジと立ち下がりエッジを検出するので、第1の装置側端子と第1の供給システム側端子との接触、および、第2の装置側端子と第2の供給システム側端子との接触の検出精度を向上することができる。
[適用例8]適用例7に記載の液体噴射装置であって、
前記接触検出部は、前記第2の装置側端子に所定電位を供給し、前記所定電位の供給に続いて前記第2の装置側端子をハイインピーダンス状態にした後に、前記第1の装置側端子に前記第1の供給電気信号を供給する、液体噴射装置。
こうすれば、第2の装置側端子に所定電位を供給して、第2の装置側端子の電位を安定させた後に、第1の装置側端子に第1の供給電気信号を供給するので、第1の装置側端子と第1の供給システム側端子との接触、および、第2の装置側端子と第2の供給システム側端子との接触の検出精度を向上することができる。
[適用例9]適用例6ないし適用例8のいずれかに記載の液体噴射装置であって、
前記液体供給システムは、さらに、
前記容量素子とは異なるデバイスと、
前記デバイスと接続された第3の供給システム側端子と、
を有し、
前記液体噴射装置は、さらに、
前記液体供給システムから液体の供給を受ける際に、前記第3の供給システム側端子と接触する第3の装置側端子を備え、
前記第3の装置側端子は、前記第1の装置側端子と前記第2の装置側端子との間に配置されている、液体噴射装置。
こうすれば、第1の装置側端子と第1の供給システム側端子との接触、および、第2の装置側端子と第2の供給システム側端子との接触を検出できれば、第3の供給システム側端子と第3の装置側端子も接触している可能性が高まる。この結果、第1の装置側端子と第1の供給システム側端子との接触、および、第2の装置側端子と第2の供給システム側端子との接触を検出することにより、第3の供給システム側端子と第3の装置側端子の接触を保証できる。
[適用例10]適用例6ないし適用例9のいずれかに記載の液体噴射装置は、さらに、
前記第1の装置側端子に第1の供給電気信号とは異なる第2の供給電気信号を供給し、前記供給した前記第2の電気信号に対応し、前記第1の応答電気信号とは異なる第2の応答電気信号を前記第2の装置側端子を介して受け取り、前記第2の応答電気信号に基づいて前記液体供給システムにおける前記液体の量を判断する液量検出部を備える、液体噴射装置。
こうすれば、同じ装置側端子に第1の電気信号とは異なる第2の電気信号を供給して、液体供給システムにおける前記液体の量を検出するので、端子数の増加を抑制することができる。
[適用例11]液体噴射装置に液体を供給する液体供給システムであって、
電気デバイスと、
前記液体噴射装置に液体を供給する際に、前記液体噴射装置が有する第1の装置側端子と第1の接触部において接触する第1の供給システム側端子と、
前記液体噴射装置に液体を供給する際に、前記液体噴射装置が有する第2の装置側端子と第2の接触部において接触する第2の供給システム側端子と、
前記電気デバイスと接続され、前記液体噴射装置に液体を供給する際に、前記液体噴射装置が有する第3の装置側端子と第3の接触部において接触する第3の供給システム側端子と、
を備え、
前記第3の接触部は、前記第1の接触部と前記第2の接触部との間に位置し、
第1の供給システム側端子と前記第2の供給システム側端子は、前記第1の装置側端子と前記第1の供給システム側端子との接触、および、前記第2の装置側端子と前記第2の供給システム側端子との接触があるか否かを前記液体噴射装置が判断するために用いられると共に、前記液体供給システムにおける前記液体の量を前記液体噴射装置が判断するために用いられ、
前記接触があるか否かの判断において、前記第1の供給システム側端子は、前記液体噴射装置から前記第1の装置側端子を介して第1の供給電気信号を受け取り、
前記液体の量の判断において、前記第1の供給システム側端子は、前記液体噴射装置から前記第1の装置側端子を介して前記第1の供給電気信号とは異なる第2の供給電気信号を受け取る、液体供給システム。
こうすれば、第1の供給システム側端子にて第1の供給電気信号を受け取り、装置側端子とシステム側端子との接触が検出されると共に、同じ端子に第1の供給電気信号とは異なる第2の供給電気信号を受け取り、液体供給システムにおける液体の量の検出がなされるので、端子数の増加を抑制することができる。
[適用例12]適用例11に記載の液体供給システムであって、
前記第1の供給電気信号の受け取りに応じて、前記第2の供給システム側端子から第1の応答電気信号を出力し、
前記第2の供給電気信号の受け取りに応じて、前記第1の供給システム側端子および前記第2の供給システム側端子の少なくとも一方から前記第1の応答電気信号とは異なる第2の応答電気信号を出力する、液体供給システム。
こうすれば、液体噴射装置は、第1の応答電気信号を受け取ることにより、装置側端子とシステム側端子との接触を検出できると共に、第1の応答電気信号とは異なる第2の応答電気信号を受け取ることにより、液体供給システムにおける液体の量の検出を行うことができる。
この発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、液体供給システムが液体噴射装置に液体を供給する際に、前記液体噴射装置に装着される回路基板、液体供給システムと液体噴射装置とを含む液体噴射システムなどの形態で実現することができる。本発明の他の各種態様の一例を以下にさらに記載する。
本発明の他の第1の態様は、液体収容体を装着可能な液体噴射装置を提供する。第1の態様に係る液体噴射装置は、前記液体収容体における液量の検出に用いられる液量検出端子と、前記液量検出端子を介して前記液体収容体の装着の有無を検出する検出部とを備える。
上記態様に係る液体噴射装置によれば、液体収容体における液量の検出に用いられる液量検出端子を介して液体収容体の装着の有無を検出することができるので、液体収容体に備えられる端子数を削減することができる。
上記態様に係る液体噴射装置において、前記検出部は、前記液量の検出に用いられる液量検出信号の電圧よりも低い電圧の装着有無検出信号を前記液量検出端子に対して出力して、前記液体収容体の装着の有無を検出しても良い。この場合には、検出部の耐久性を向上させることができる。
上記態様に係る液体噴射装置において、前記検出部は、前記液量検出端子を介して検出した信号が前記液体収容体装着時における信号特性を有する場合には、前記液体収容体は装着されていることを検出しても良い。液体収容体装着時における信号特性の検出は、液体収容体の装着を意味するからである。
上記態様に係る液体噴射装置において、前記液体収容体は前記液量検出端子と接続される収容体検出端子と、その収容体検出端子に接続されている液量検出センサとを備えており、前記液体収容体装着時における信号特性は、前記装着有無検出信号の印加に応じた前記液量検出センサの出力特性を示しても良い。この場合には、液体収容体における液量の検出に用いられる液量検出端子を介して液体収容体の装着の有無を検出することができるので、液体収容体に備えられる端子数を削減することができる。
上記態様に係る液体噴射装置において、前記液体収容体は前記液量検出端子と接続される収容体検出端子と、その収容体検出端子に接続されている液量検出センサとを備えており、前記検出部は、前記液量検出端子に対して前記液体収容体における液量を検出するために用いられる液量検出信号を出力して、前記液体収容体の装着の有無を検出し、更に、前記液量検出信号に応じて前記液量検出センサから前記液量検出端子に入力される検出結果信号に基づいて前記液体収容体における液量を検出しても良い。この場合には、液量検出信号を用いて液体収容体の装着の有無を検出することができる。
上記態様に係る液体噴射装置において、前記検出部は、前記液量検出信号の電圧よりも低い電圧の装着有無検出信号を前記液量検出端子に対して出力して、前記液体収容体の装着の有無を検出しても良い。この場合には検出部の耐久性を向上させることができる。
上記態様に係る液体噴射装置において、前記液量検出センサは、圧電素子センサであっても良い。
上記態様に係る液体噴射装置において、前記検出部は、前記液量検出端子を介して検出した信号の特性が前記検出結果信号の特性に該当しない場合には、前記液体収容体は装着されていないことを検出しても良い。
上記態様に係る液体噴射装置において、前記液体収容体の装着の有無の検出は、繰り返し実行されても良い。この場合には、液体収容体の脱着を迅速に検出することができる。
本発明の他の第2の態様は、液体収容体を装着可能な液体噴射装置における液体収容体の装着判定方法を提供する。第2の態様に係る装着判定方法は、前記液体収容体における液量の検出に用いられる液量検出端子を介して前記液体収容体の装着の有無を検出することを備える。
上記態様に係る装着判定方法によれば、液体収容体における液量の検出に用いられる液量検出端子を介して液体収容体の装着の有無を検出することができるので、液体収容体に備えられる端子数を削減することができる。また、上記態様は、上記第1の態様と同様にして種々の態様にて実現され得る。さらに、上記態様は、コンピュータプログラム、CD、DVD、HDDといったコンピュータ読み取り可能媒体に記録されたコンピュータプログラムとしても実現され得る。
本発明の他の第3の態様は、液体噴射装置と液体噴射装置に装着可能な液体収容体を含む液体噴射システムを提供する。第3の態様に係る液体噴射システムにおいて、前記液体噴射装置は、
前記液体収容体を装着可能な液体収容体装着部と、前記液体収容体装着部に配置され、前記液体収容体における液量の検出に用いられる液量検出端子と、前記液量検出端子を介して前記液体収容体の装着の有無を検出する検出部とを備え、
前記液体収容体は、前記液体収容体装着部に装着される際に、前記液量検出端子と接触される収容体検出端子と、前記収容体検出端子に接続されている液量検出センサとを備える。
上記態様に係る液体噴射システムによれば、液体収容体における液量の検出に用いられる液量検出端子を介して液体収容体の装着の有無を検出することができるので、液体収容体に備えられる端子数を削減することができる。
第1実施例における液体収容体の一例としてのインクカートリッジを示す説明図。 第1実施例に係る液体噴射装置の一例としての印刷装置を示す説明図。 第1実施例に係る印刷装置に備えられている液体検出装置とインクカートリッジの機能的な内部構成を示すブロック図。 第1実施例における液体検出装置が備える制御回路の機能的な内部構成を示すブロック図。 第1実施例に係る印刷装置におけるインクカートリッジの装着判定処理において実行される処理ルーチンを示すフローチャート。 装着判定処理において用いられる検出結果信号の一例を示す説明図。 液量の判定に用いられる検出信号よりも電圧の低い検出信号を用いた装着判定処理の一例を示す説明図。 装着有無検出信号を用いた装着判定処理の第一例を示す説明図。 第1実施例における液体検出装置およびインクカートリッジの他の構成を示す説明図。 第2実施例における印刷システムの概略構成を示す説明図。 第2実施例に係るインクカートリッジの構成を示す斜視図。 第2実施例に係る回路基板の構成を示す図。 印刷ヘッドユニットの構成を説明する図である。 プリンタの電気的な構成を示す第1の説明図である。 プリンタの電気的な構成を示す第2の説明図である。 スイッチ回路521の構成を概念的に示す図である。 液量検出処理および接触検出処理におけるスイッチS1〜S8の動作をまとめた表。 第2実施例における液量検出処理について説明するタイミングチャート。 第2実施例における接触検出処理について説明するタイミングチャート。 第1変形例におけるインクカートリッジ100Aの構成を示す図。 第1変形例に示した疑似回路が実装されたインクカートリッジの内部構成を説明する第1の図。 第1変形例に示した疑似回路が実装されたインクカートリッジの内部構成を説明する第2の図。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ、実施例に基づいて説明する。
A.第1実施例:
図1は第1実施例に係る液体収容体の一例を示す説明図である。図2は第1実施例における液体噴射装置の一例を示す説明図である。本実施例に係る液体噴射装置は印刷装置1000として、液体収容体はインクカートリッジ20として実現され得る。インクカートリッジ20は、収容されているインクに関する情報を格納し、印刷装置1000によって読み書きが実行され得る記憶装置2100を備えていても良い。なお、以下では概略構成を説明し、各構成要素の詳細については後述する。
図1に示すように、インクカートリッジ20、少なくとも液体検出部21と接続されている収容体側駆動端子24および収容体側接地端子25が備えられている。また、記憶装置2100が備えられている場合、記憶装置2100には、液体検出部21における圧電素子21cに固有の検出信号に関する情報が格納されていても良い。この場合には、圧電素子21毎に適当な周波数波形を有する検出信号を用いることが可能となり、十分な振幅を有する残留振動波形を検出することができるので、液量検出精度を向上させることができる。
印刷装置1000は、図2に示すように、制御回路1100、印刷部を備えている。印刷部は、キャリッジ1010に搭載された印字ヘッドIH1〜IH4を駆動してインクの噴射およびドット形成を行う機構と、このキャリッジ1010をキャリッジモータ1020によってプラテン1040の軸方向に往復動させる機構と、紙送りモータ1050によって印刷用紙Pを搬送する機構とを備えている。キャリッジ1010をプラテン1040の軸方向に往復動させる機構は、プラテン1040の軸と並行に架設されたキャリッジ1010を摺動可能に保持する摺動軸1060と、キャリッジモータ1020の間に無端の駆動ベルト1070を張設するプーリ1080と、キャリッジ1010の原点位置を検出する位置検出センサ(図示しない)等から構成されている。印刷用紙Pを搬送する機構は、プラテン1040、プラテン1040を回転させる紙送りモータ1050、図示しない給紙補助ローラ、紙送りモータ1050の回転をプラテン1040および給紙補助ローラに伝えるギヤトレイン(図示省略)から構成されている。
キャリッジ1010はインクカートリッジ20(本説明では、符号CA1〜CA4を使用する)が装着される装着部としても機能する。インクカートリッジCA1には黒(K)インクが収容され、インクカートリッジCA2にはシアン(C)インク、インクカートリッジCA3にはマゼンタ(M)インク、インクカートリッジCA4にはイエロ(Y)インクが収容されている。なお、この他に、ライトシアン(LC)インク,ライトマゼンタ(LM)インク,ダークイエロ(DY),ライトブラック(LB)インク、レッド(R)インク、ブルー(B)インクのインクカートリッジCAが装着されても良い。
キャリッジ1010には上述の装置側駆動端子14および装置側接地端子15を含む外部端子群が備えられており、インクカートリッジCAに備えられている収容体側駆動端子24、収容体側接地端子25と接触することによって、制御回路1100は、液体検出部21に対して駆動信号を印加し、検出信号を得ることができる。
制御回路1100は、図示しない演算処理回路および記憶装置を備えており、受信した印刷データに基づいて印刷部の動作を制御して印刷装置1000における印刷処理を実行する。制御回路1100には、制御回路1100からの指示により、後述する液体検出処理、インクカートリッジの装着判定処理を実行するための液体検出装置10が含まれている。
・液体検出装置およびインクカートリッジの構成
図3は第1実施例に係る印刷装置に備えられている液体検出装置とインクカートリッジの機能的な内部構成を示すブロック図である。図4は第1実施例における液体検出装置が備える制御回路の機能的な内部構成を示すブロック図である。
本実施例における液体検出装置10は、センサ駆動回路11、信号検出回路12、制御回路13、スイッチSW1、装置側駆動端子14、装置側接地端子15を備えている。インクカートリッジ20は、液体検出部21、液体収容室23、収容体側駆動端子24、収容体側接地端子25を備えている。本実施例では、既述の通り、インクカートリッジ20は印刷装置1000とは別体の構成を取り、インクカートリッジ20は印刷装置1000に対して脱着可能に装着される。液体検出装置10とインクカートリッジ20とは、装置側駆動端子14と収容体側駆動端子24、装置側接地端子15と収容体側接地端子25がそれぞれ接触することによって電気的に接続される。
・インクカートリッジの構成:
説明を容易にするため、インクカートリッジ20の構成から説明する。液体検出部21は、液体収容室23内に所定量以上の液体が存在するか否か、すなわち、液体収容室23に液体が存在するか否かを検出する。本実施例において用いられる液体検出部21は、第1の電極21aと第2の電極21bとによって挟持された圧電素子21cを液量センサとして用いている。なお、液体検出部21は、圧電素子21cに限らず、その他の電気−機械エネルギ変換素子、液量に関する情報を電気的な信号として出力可能な素子をセンサとして用いることができる。例えば、液量に応じて液体に直接触れる2つの電極を備え、2つの電極が液体に触れている場合(導通している場合)と2つの電極が液体に触れていない場合(2つの電極間に液体が介在せず導通していない場合)の電気信号を出力可能なセンサであっても良い。この場合には導通時と非導通時における電位差に基づいて液量を判断することができる。
液体検出部21の第1の電極21aは収容体側駆動端子24と接続され、第2の電極21bは収容体側接地端子25と接続されている。収容体側駆動端子24、第1の電極21aを介して、圧電素子21cに対して電圧が印加されると、電圧が印加された圧電素子21cは、逆圧電効果により歪む。この状態で、圧電素子21cに対して所定周波数の駆動信号を印加して、収容体側駆動端子24または収容体側接地端子25に対する電圧の印加を解除すると、圧電素子21cは液体検出部21を含む系は固有振動数(共振周波数)にて自由振動する。圧電素子21cは、液体検出部21を含む系の固有振動数にて残留振動し、残留振動によって逆起電力を発生し、逆起電力の変動に応じた残留振動周波数(残留振動波形)を有する逆起電圧信号(検出結果信号)を出力する。検出結果信号は、収容体側駆動端子24、収容体側接地端子25のうち、電圧の印加が解除された端子に出力される。
ここで、液体検出部21を含む系には液体収容室23、すなわち液体も含まれるため、液体の有無によって固有振動数が異なってくる。したがって、液体検出部21を含む系に液体が含まれる場合の共振周波数に対応する周波数信号、または液体検出部21を含む系に液体が含まれない場合の共振周波数に対応する周波数信号を液体検出部21に印加すると、液体検出部21から出力される検出結果信号に基づいて、液体検出部21を含む系に液体が含まれるか否かを判定することができる。あるいは、液体検出部21を含む系に液体が含まれる場合と含まれない場合のいずれの場合、すなわち、インクカートリッジ20に液体が含まれる場合と含まれない場合のいずれにも検出結果信号を得ることができる共通の検出信号を用いても良い。共通の検出信号を用いる場合には、単一の信号を用いて液体検出部21を含む系に液体が含まれる場合と、含まれない場合の双方を検出することができる。
具体的な判定方法:
(1)別々の検出信号を用いる場合には、液体が含まれている場合または液体が含まれていない場合に液体検出部21を含む系が取り得る共振周波数の範囲に含まれる周波数信号を入力周波数信号として用い、液体検出部21を含む系が取り得る共振周波数範囲の検出結果信号を得ることができた場合に、液体検出部21を含む系に液体が存在するか否かを判定することができる。ここで、液体検出部21を含む系が取り得る共振周波数範囲とするのは、部品の精度誤差等に起因して変化し得る液体検出部21を含む系の共振周波数は変化し得るからである。
(2)共通の検出信号を用いる場合には、検出信号を入力した結果得られた検出結果信号が、液体検出部21を含む系に液体が含まれる場合に得られる液体有り周波数範囲に含まれるか、あるいは、液体検出部21を含む系に液体が含まない場合に得られる液体無し周波数範囲に含まれるかによって、液体検出部21を含む系に液体が存在するか否かを判定することができる。
・液体検出装置の構成:
装置側駆動端子14には、第1の信号線L1を介してセンサ駆動回路11が接続されている。装置側接地端子15には、第2の信号線L2を介して接地部17が接続されている。第2の信号線L2には、接地部17と装置側接地端子15とを電気的に接続または遮断するためのスイッチSW1が配置されている。スイッチSW1としては、各種トランジスタを始め、種々のスイッチング回路を用いることができる。
センサ駆動回路11は、インクカートリッジ20に備えられている液体検出部21に対して、所定の駆動電圧および駆動波形を有する駆動信号(検出信号)を印加する。検出信号は、例えば、次のようにして生成される。センサ駆動回路11には、予め所定周波数の駆動波形データが格納されており、センサ駆動回路11は、駆動波形データを取り込み、ディジタル−アナログ変換した後に、積分処理を実行することにより、所定の駆動波形を有する所定電圧の検出信号を生成する。すなわち、検出信号は所定個数の駆動波形を備えた所定電圧の駆動信号である。センサ駆動回路11は、インクカートリッジ20の液体収容室23に十分に液体が残存している場合、すなわち、液体検出部21を含む系に液体が含まれている場合の固有振動数に対応する振動周波数、または、液体収容室23に液体が所定量以下しか残存していない場合、すなわち、液体検出部21を含む系に液体が含まれていない場合の固有振動数に適合する駆動波形を用いて液体検出部21を駆動する。
信号検出回路12は、装置側接地端子15と、第2の信号線L2および第3の信号線L21を介して接続されている。信号検出回路12には、スイッチSW1がオフされると、装置側接地端子15に入力された検出結果信号が入力される。信号検出回路12は、入力された検出結果信号を用いて、インクカートリッジ20に液体が存在するか否かを検出(判定)する。具体的には、検出結果信号に含まれる残留振動波形に基づく振動周波数を測定することで、インクカートリッジ20に液体が存在するか否かを検出(判定)する。既述のように検出結果信号の振動周波数は、液体検出部21と共に振動する液体検出部21の周囲の構造体(筐体や液体)の固有振動数を表し、液体収容室23に残存する液体量に応じて変化する。したがって、上述の検出信号を用いて駆動された液体検出部21から、検出に用いた振動周波数を含む所定範囲の振動周波数を有する検出結果信号または検出に用いた振動周波数に対して予め対応付けられている振動周波数を有する検出結果信号が測定できたか否かに基づき、液体収容室23に所定量以上の液体が残存しているか否かを判定することができる。
制御回路13には、センサ駆動回路11、信号検出回路12、スイッチSW1が制御信号線を介して接続されている。制御回路13は、図4に示すように、演算処理を実行するための中央演算装置(CPU)131、演算結果および液体検出処理実行プログラム等を記憶するメモリ132、CPU131およびメモリ132と、外部回路(センサ駆動回路11、信号検出回路12)、スイッチSW1とを電気的に接続する入出力インターフェース133が備えられている。CPU131、メモリ132および入出力インターフェース133は内部バス134によって相互に接続されている。
メモリ132には、検出実行モジュールM1、装着判定実行モジュールM2、液量判定実行モジュールM3が格納されている。各モジュールM1〜M3はCPU131によって実行されることによって、以下の機能を実現する。検出実行モジュールM1は、センサ駆動回路11に対して検出信号の出力を要求すると共に、スイッチSW1をオンする。装着判定実行モジュールM2は、信号検出回路12に対して所定波形の検出結果信号の入力の有無の判定を要求すると共に、液体検出部21に対する検出信号の駆動波形の入力が終了したタイミングでスイッチSW1をオフして接地部17と液体検出部21(第2の電極21b)とを電気的に遮断する。液量判定実行モジュールM3は、信号検出回路12に対して液体の有無の判定を要求すると共に、液体検出部21に対する検出信号の駆動波形の入力が終了したタイミングでスイッチSW1をオフして接地部17と液体検出部21(第2の電極21b)とを電気的に遮断する。
液体検出装置10の動作について簡単に説明する。検出実行モジュールM1は、スイッチSW1をオンすると共に、センサ駆動回路11を介して所定の駆動波形を伴う初期検出信号を液体検出部21の第1の電極21aに印加する。第1の電極21aに対する駆動波形の入力が完了した後、液量判定実行モジュールM3は、スイッチSW1をオフする。このとき、液体検出部21の第1の電極21aの電位は検出信号電圧に維持されている。スイッチSW1がオフされることによって、液体検出部21の第2の電極21bには、残留振動波形を伴う検出結果信号が出力され、信号検出回路12によって検出結果信号が検出される。
液量判定実行モジュールM3は、液体検出部21から出力され、信号検出回路12によって検出された検出結果信号に基づいて、インクカートリッジ20に所定量以上の液体が存在するか否かを判定する。
・インクカートリッジの装着判定:
図5は第1実施例に係る印刷装置におけるインクカートリッジの装着判定処理において実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。図6は装着判定処理において用いられる検出結果信号の一例を示す説明図である。
CPU131は所定のタイミングにて繰り返し本装着判定処理ルーチンを実行する。例えば、CPU131は、印刷装置1000の電源投入をトリガとして、所定時間毎に装着判定処理を実行しても良く、あるいは、印刷装置1000の動作に応じて可変の時間間隔で装着判定処理を実行しても良い。なお、印刷装置1000の電源投入時には、この他に、液量判定処理、インクカートリッジ20に記憶装置が備えられている場合には記憶装置に格納されている情報の読み出し処理が実行され得る。液量判定処理が実行される場合には、液量判定処理と装着判定処理とは兼ねて実行され得る。
CPU131は、本処理ルーチンを開始すると、検出実行モジュールM1を実行して装置側駆動端子14に対して検出信号を出力する(ステップS100)。CPU131は装着判定実行モジュールM2を実行して、検出信号出力後、所定時間内に所定波形の検出結果信号を受信したか否かを判定する(ステップS110)。具体的には、信号検出回路12によって信号自体が受信されたか、あるいは、信号検出回路12によって受信された検出結果信号が図6に示すような、適切な検出結果信号であるかが判定される。インクカートリッジ20が装着部に装着されていない場合、装置側接地端子15には、信号自体、すなわち、検出結果信号自体が入力されず、あるいは、外来ノイズに起因した信号が入力され、適切な検出結果信号が入力されない。ここで、適切な検出結果信号とは、図6に示すように、検出信号(液量検出信号)に応じて出力が期待される波形(周波数)を有する検出結果信号、より具体的には、液量検出信号とインクカートリッジ20における液量に応じて出力が期待される波形(所定範囲の周波数)を有する検出結果信号を意味する。
図6において横軸は時間、縦軸は信号振幅(電圧変化)を示し、上段は第1の電極21a(装置側駆動端子14、収容体側駆動端子24)における信号変化、下段は第2の電極21b(装置側接地端子15、収容体側接地端子25)における信号変化を示す。検出信号と表示されている期間は、第1の電極21aに対して所定の矩形波を有する検出信号が入力され、第2の電極21bは接地部17と接地されている。検出結果信号と表示されている期間は、第2の電極21bが接地部17と切り離されることによって開始され、第1の電極21aには矩形波を伴わない検出信号電圧が継続して印加され、第2の電極21bには検出結果信号として残留振動波形を伴う信号が現れる。検出結果信号が有する振動周波数が、液量に応じて予め定められた振動周波数の範囲に含まれる振動周波数に該当するか否かによって、適切な検出結果信号であるか否かが判定される。なお、図6では説明を容易にするために、戻り電圧が発生していない態様に基づいて説明している。
CPU131は、所定波形の検出結果信号を受信できた場合には(ステップS110:Yes)、インクカートリッジ20が装着部に装着されていると判断し(ステップS120)、本処理ルーチンを終了する。CPU131はインクカートリッジ20の装着の確認を受けて、続く処理、例えば、液体噴射処理を実行する。本実施例における液体噴射装置は印刷装置1000であるので、例えば、インクカートリッジ20に収容されている液体(インク)を用いた印刷処理、あるいは、印刷ヘッドのノズルをクリーニングするためのフラッシング処理が実行される。
CPU131は、所定波形の検出結果信号を受信できない場合には(ステップS110:No)、インクカートリッジが装着部に装着されていないと判断し(ステップS130)、本処理ルーチンを終了する。なお、本処理ルーチンは、液量判定処理が実行される場合には、液量判定処理のサブルーチンとして実行されてもよい。すなわち、本処理ルーチンでは、液量検出信号に対する検出結果信号の入力(受信)の有無に基づいて装着判定が実行されており、インクカートリッジ20から得られる検出結果信号は液量判定処理および装着判定処理のいずれにおいても利用可能だからである。
この装着判定方法によれば、液量を検出するために用いられる検出信号を用いることができるので、液量判定処理と装着判定処理とを同時に実行することが可能となり、装着判定処理に要する時間を短縮することができる。また、既存の液体検出装置10を利用して装着判定処理を実行することができる。
その他の装着判定方法:
(1)上記の例では、液量の判定に用いられる検出信号と同電圧の検出信号を用いてインクカートリッジの装着の有無が判定されているが、液量判定検出信号の電圧よりも低い検出信号を用いて装着判定が実行されても良い。図7は液量の判定に用いられる検出信号よりも電圧の低い検出信号を用いた装着判定処理の一例を示す説明図である。この例では、液量判定検出信号の電圧がV1であるのに対して、装着判定に用いられる検出信号の電圧はV1よりも低いV2である。すなわち、装着判定に用いられる検出信号は、電圧がV2である点を除いて、液量判定検出信号と同じ信号波形を有する。この場合、装着判定実行モジュールM2が検出実行モジュールM1に対して、電圧V2の液量判定検出信号の出力を要求し、検出実行モジュールM1はセンサ駆動回路11を介して、装着判定に用いられる検出信号を装置側駆動端子14に出力する。
インクカートリッジ20から得られる検出結果信号SR2の振幅は、電圧V1の検出信号を用いた場合の検出結果信号SR1の振幅に比べて小さくなるが、装着判定処理において求められる精度は、液量判定処理において求められる精度ほど高くないので、十分にインクカートリッジ20の装着の有無を判定することができる。また、装着判定時における検出信号の電圧を低くすることによって、液体検出部21の製品寿命を延ばすことができる。特に、装着判定処理は、液量判定処理よりも高い頻度で実行されることが多いので、検出信号の電圧を低くすることによって得られる効果は顕著となる。なお、電圧V2を用いた装着判定処理は、印刷装置1000の起動時を含む全てのタイミングで実行されても良く、印刷装置1000の起動時を除く全てのタイミングで実行されても良い。後者の場合には、上述のように、液量判定処理と共に実行することが可能となり、処理時間の短縮化を図ることができる。
(2)上記の2例では、液量判定検出信号、すなわち、所定波形を有する検出信号を用いて印刷装置1000の装着部におけるインクカートリッジの装着の有無が判定されているが、液量判定検出信号とは異なる、装着有無検出信号が用いられても良い。この場合には、検出結果信号が、インクカートリッジ装着時に得られる信号特性、例えば、装着有無検出信号の入力に応じた液体検出部21の挙動に伴い液体検出部21から出力される信号が備える特性、を有するか否かによってインクカートリッジ20の装着の有無を判定することができる。図8は装着有無検出信号を用いた装着判定処理の第一例を示す説明図である。なお、装着有無検出信号は、液量検出信号の電圧より低い電圧または高い電圧であっても良い。低い電圧の装着有無検出信号を用いる場合には液体検出部21の耐久性を向上させることができる。
図8に示す第一例では、装置側駆動端子14に出力される検出信号の電圧を変化させ、装置側接地端子15に入力される検出結果信号の電圧が、検出信号の電圧変化に伴って変化するか否かに基づいてインクカートリッジ20の装着の有無が判定される。具体的には、CPU131は装着判定実行モジュールM2を実行して、スイッチSW1をオンし、センサ駆動回路11から装置側駆動端子14に対して検出信号を出力し、時間と共に電圧を変化させていく。
インクカートリッジ20が装着されている場合には、液体検出部21(圧電素子21c)は容量成分として作用するため、装置側接地端子15に現れる検出結果信号の電圧は、装置側駆動端子14に対して出力されている検出信号の電圧変化に応じて変化する。図8の例では検出信号の電圧の増加に伴って検出結果信号の電圧も増加する。したがって、CPU131は信号検出回路12を介して、検出結果信号に検出信号の変化に応じた変化が現れた場合には、インクカートリッジ20は装着部に装着されていると判定し、検出結果信号に検出信号の変化に応じた変化が現れない場合には、インクカートリッジ20は装着部に装着されていないと判定することができる。
液体検出装置10およびインクカートリッジ20の他の構成:
図9は第1実施例における液体検出装置およびインクカートリッジの他の構成を示す説明図である。図9に示すインクカートリッジ20は、収容されている液体に関する種々の情報、例えば、液量(消費量または残量)、液体の種類を格納するための記憶装置29を備えている。インクカートリッジ20は、また、記憶装置29に対してデータの書き込み、読み出しを実行するために記憶装置29と内部信号線を介して接続されている収容体側データ端子26を備えている。
液体検出装置10は、収容体側データ端子26と接触する装置側データ端子16、装置側データ端子16と制御回路13とを接続する内部信号線L3を備えている。制御回路13は、内部信号線L3、装置側データ端子16、収容体側データ端子26を介して、記憶装置29に対するデータの書き込み、読み出しを実行する。
以上説明したように、本実施例に係る印刷装置1000によれば、インクカートリッジ20の液量を検出するために用いられる装置側各端子14、15、および収容体側各端子24、25を用いてインクカートリッジ20が印刷装置1000の装着部に装着されているか否かを判定することができる。したがって、印刷装置1000およびインクカートリッジ20の双方に、インクカートリッジ20の装着の有無を判定するために専用の端子を備えることなくインクカートリッジ20の装着の有無を判定することができる。この結果、印刷装置1000およびインクカートリッジ20における端子数を低減することが可能となり、接触不良等に伴う信頼性の低下を抑制または防止することができる。また、端子数の削減にともない、印刷装置1000およびインクカートリッジ20の製造コストを低減することができる。
本実施例に係る印刷装置1000によれば、所定間隔にて繰り返し装着有無の判定処理が実行されるので、インクカートリッジ20の取り外し、装着を迅速に検出することができる。
B.第1実施例の変形例:
(1)上記実施例における装着判定方法の他に、液体検出部21に固有の信号波形が検出されたか否かに基づいて、インクカートリッジ20の装着の有無が判定されても良い。例えば、液体検出部21に圧電素子21cが用いられる場合には、圧電素子に固有の放電特性(時定数)に基づいて、判定することができる。すなわち、圧電素子に固有の戻り電圧に着目し、検出結果信号の時定数に基づいて、圧電素子から出力された検出結果信号が検出されたか否かを判定することによって、インクカートリッジ20の装着(圧電素子の電気的な接続)を検出することができる。
(2)上記実施例において説明した装着判定方法は、組み合わされて用いられても良い。すなわち、各装着判定タイミングにおいて、異なる判定方法が用いられても良い。このように複数の判定方法が用いられることにより、外来ノイズに起因する誤検出を抑制または防止することができる。
(3)上記実施例では所定の時間間隔にて繰り返し装着判定処理が実行されているが、印刷装置1000におけるインクカートリッジ20の位置、例えば、印刷装置1000におけるキャリッジ(インクカートリッジ)の位置によって、検出頻度(時間間隔)を可変にしても良い。具体的には、キャリッジがインクカートリッジ20を交換可能な位置にある場合には検出頻度を高くし、キャリッジがインクカートリッジ20を交換可能な位置にない場合には検出頻度を低く、あるいは、検出しなくても良い。この場合には、インクカートリッジ20の脱着の可能性が高い位置で装着判定処理を実行することが可能となり、効率よく装着判定処理を実行することができる。
C.第2実施例:
・印刷システムの構成:
図10は、第2実施例における印刷システムの概略構成を示す説明図である。第2実施例における印刷システムは、印刷装置としてのプリンタ200と、コンピュータ90と、を備えている。プリンタ200は、コネクタ80を介して、コンピュータ90と接続されている。
プリンタ200は、副走査送り機構と、主走査送り機構と、ヘッド駆動機構と、主制御部40と、を備えている。副走査送り機構は、紙送りモータ28とプラテン27とを備えており、紙送りモータ28の回転をプラテン27に伝達することによって用紙PAを副走査方向に搬送する。主走査送り機構は、キャリッジモータ32と、プーリ38と、キャリッジモータとプーリとの間に張設された駆動ベルト36と、プラテン27の軸と並行に設けられた摺動軸34と、を備えている。摺動軸34は、駆動ベルト36に固定されたキャリッジ30を摺動可能に保持している。キャリッジモータ32の回転は、駆動ベルト36を介してキャリッジ30に伝達され、キャリッジ30は、摺動軸34に沿ってプラテン27の軸方向(主走査方向)に往復動する。ヘッド駆動機構は、キャリッジ30に搭載された印刷ヘッドユニット60を備えており、印刷ヘッドを駆動して用紙PA上にインクを噴射させる。主制御部40は、上述した各機構を制御して印刷処理を実現する。主制御部40は、例えば、コンピュータ90を介してユーザの印刷ジョブを受信し、受信した印刷ジョブの内容に基づき、上述した各機構を制御して印刷を実行する。印刷ヘッドユニット60には、後述するように、複数のインクカートリッジを脱着自在に装着可能である。すなわち、印刷ヘッドにインクを供給するインクカートリッジが、ユーザの操作により取り付け、取り外し可能に、印刷ヘッドユニット60に備えられる。プリンタ200は、さらに、ユーザがプリンタの各種の設定を行ったり、プリンタのステータスを確認したりするための操作部70を備えている。
図11〜図13を参照して、インクカートリッジ(液体容器)の構成と共に、プリンタ200の構成についてさらに説明する。図11は、第2実施例に係るインクカートリッジの構成を示す斜視図である。図12は、第2実施例に係るプリント回路基板(以降、単に回路基板という。)の構成を示す図である。図13は、印刷ヘッドユニット60の構成を説明する図である。
インクカートリッジ100は、インクを収容する本体101と、回路基板120と、センサ110と、を備えている。本体101の底面は、印刷ヘッドユニット60に装着されたときに、印刷ヘッドユニット60に対してインクを供給するためのインク供給口104を備えている。本体101には、インクを収容するインク室150が形成されている。インク供給口104は、インク室150の下流側と連通している。インク供給口104の開口104opは、フィルム104fによって、封がされている。インクカートリッジ100を印刷ヘッドユニット60(図13)に装着することによって、フィルム104fが破られ、インク供給針6がインク供給口104に挿入される(図13)。インク室150に収容されているインクは、インク供給針6を介して、プリンタ200の印刷ヘッドに供給される。本体101の底面は、さらに、インクの消費に伴いインク室150に空気を導入するための空気導入孔106を備えている。空気導入孔106は、インク室150の上流側と連通している。
センサ110は、本体101の内部に固定されている。センサ110は、後述するように、圧電体を2枚の対向する電極で挟んだ圧電素子を含み、インク残量の検出に用いられる。本体101は、前壁101wf(−Y方向の壁)と、底壁101wb(+Z方向の壁)を含んでいる。前壁101wfは、底壁101wbと交差(本実施例では、実質的に直交)している。回路基板120は、前壁101wfに固定されている。回路基板120は、外表面に、端子210〜270を備えている。
前壁101wfには、2つの突起P1、P2が形成されている。これらの突起P1、P2は、−Y方向に突出している。回路基板120には、これらの突起P1、P2をそれぞれ受け入れる穴122と切り欠き121とが、形成されている(図12(A))。穴122は、回路基板120のインク供給口104側の端部(+Z方向の端)の中央に形成され、切り欠き121は、回路基板120のインク供給口104とは反対側の端部(−Z方向の端)の中央に形成されている。回路基板120が前壁101wfに装着された状態では、突起P1、P2は、穴122、切り欠き121に、それぞれ挿入される。なお、インクカートリッジ100の製造時に、回路基板120が前壁101wfに装着された後には、これらの突起P1、P2の先端が潰される。これにより、回路基板120は、前壁101wfに固定される。
さらに、前壁101wfには、係合突起101eが設けられている。係合突起101eとホルダ4(図13)の係合口4eとの係合によって、インクカートリッジ100がホルダ4から意図せずに外れることが、防止される。
図13を参照して印刷ヘッドユニット60の構成と、印刷ヘッドユニット60にインクカートリッジ100が装着される様子を説明する。図13に示すように、印刷ヘッドユニット60は、ホルダ4と、接続機構400と、印刷ヘッド5と、サブ制御基板500とを備えている。サブ制御基板500には、インクカートリッジ100の回路基板120の端子210〜270の各々に、接続機構400を介して、各々接続される端子群と、キャリッジ回路50が実装されている。ホルダ4は、複数のインクカートリッジ100を装着可能に構成され、印刷ヘッド5の上に配置されている。接続機構400は、後述するインクカートリッジ100の回路基板120に設けられた各端子と、サブ制御基板500に設けられた端子群の中の対応する端子とを電気的に接続するための導電性の接続端子410〜470が、回路基板120の端子ごとに設けられている。印刷ヘッド5の上には、インクカートリッジ100から印刷ヘッド5にインクを供給するための上述したインク供給針6が配置されている。印刷ヘッド5は、複数のノズルと、複数の圧電素子(ピエゾ素子)と、を含み、各圧電素子に印加される電圧に応じて各ノズルからインク滴を噴射し、用紙PA上にドットを形成する。キャリッジ回路50は、主制御部40と協働してインクカートリッジ100に関連する制御を行うための回路であり、以下ではサブ制御部ともいう。
インクカートリッジ100は、図13におけるZ軸の正方向(挿入方向R)に挿入されることにより、ホルダ4に装着される。このようにして、インクカートリッジ100は、プリンタ200に着脱可能に装着される。また、インクカートリッジ100に搭載された回路基板120は、ユーザによるインクカートリッジ100の装着、脱着に伴い、プリンタ200に装着され、また、脱着されることになる。インクカートリッジ100がプリンタ200に装着されたときには、回路基板120はプリンタ200に電気的に接続される。
図12に戻って、回路基板120について、さらに説明する。図12(A)における矢印Rは、上述したインクカートリッジ100の挿入方向を示している。図12(B)に示すように、回路基板120は、プリンタ200と接続される面の裏側の面である裏面に記憶装置130を備え、プリンタ200と接続される面である表面に7つの端子からなる端子群を備えている。記憶装置130は、本実施例では、強誘電体メモリセルアレイを含む半導体記憶装置である。本発明のデータ記憶部に相当するメモリセルアレイには、例えば、インクの消費量やインクの色などのインクまたはインクカートリッジ100に関連する種々のデータが格納される。インク消費量は、インクカートリッジ内に収容されたインクについて、印刷の実行やヘッドのクリーニングに伴い消費されるインク量の累計を示すデータである。インク量そのもので示されたデータであってもよいし、あらかじめインクカートリッジ内に収容されたインクの量をもとにした基準量に対して消費されたインク量の割合を示すデータであっても良い。
回路基板120の表面側の各端子は、略矩形状に形成され、挿入方向Rと略垂直な列を2列形成するように配置されている。2つの列のうち、挿入方向R側(挿入されるときの挿入方向の先端側)、すなわち、図12(A)における下側に位置する列を下側列と呼び、挿入方向Rの反対側、すなわち、図12(A)における上側に位置する列を上側列と呼ぶ。ここで、上側、下側という用語は、図12を用いて説明するために便宜的に用いた用語である。上側列を形成する端子と、下側列を形成する端子は、互いの端子中心が挿入方向Rに並ばないように、互い違いに配置され、いわゆる千鳥状の配置を構成している。
上側列を形成するように配列されている端子は、図12(A)中左側から、接地端子210、電源端子220である。下側列を形成するように配列されている端子は、図12(A)中左側から、第1のセンサ接続端子230、リセット端子240、クロック端子250、データ端子260、第2のセンサ接続端子270である。左右方向の中央付近の5つの端子、すなわち、接地端子210、電源端子220、リセット端子240、クロック端子250、データ端子260は、それぞれ、図示しない回路基板120の表裏面の配線パターン層や回路基板120に配置されたスルホールを介して、記憶装置130に接続されている。下側列の両端に位置する2つの端子、すなわち、第1のセンサ接続端子230および第2のセンサ接続端子270は、センサ110に含まれる圧電素子の一方の電極および他方の電極にそれぞれ接続されている。以上の説明から解るように、第1のセンサ接続端子230および第2のセンサ接続端子270は、7つの端子群の両端に配置されている。記憶装置130に接続されている5つの端子210、220、240、250、260は、第1のセンサ接続端子230と第2のセンサ接続端子270の間に配置されている。
回路基板120では、記憶装置130に接続された5つの端子と、センサ110に接続された2つの端子は、互いに近接して配置されている。このため、プリンタ200側の接続機構400においても、記憶装置130に接続された5つの端子に対応する接続端子410、420、440〜460と、センサ110に接続された2つの端子に対応する接続端子430、470とは、互いに近接して配置されている。
回路基板120の各端子は、インクカートリッジ100がホルダ4に固定されると、ホルダ4に備えられた接続機構400の接続端子410〜470と接触し電気的に接続される。さらに、接続機構400の接続端子410〜470は、サブ制御基板500上の端子群と接触して電気的に接続され、サブ制御基板500の端子群は、サブ制御部(キャリッジ回路)50と電気的に接続されている。これにより、インクカートリッジ100がホルダ4に固定されると、回路基板の各端子210〜270はサブ制御部50と電気的に接続される。図12において、各端子210〜270にハッチングで示された接触部cpは、インクカートリッジ100がホルダ4に装着されたときに、接続機構400の接続端子410〜470が接触する接触部を示している。以上の説明から解るように、第1のセンサ接続端子230の接触部cpおよび第2のセンサ接続端子270の接触部cpは、7つの端子群の各接触部の両端に配置されている。記憶装置130に接続されている5つの端子210、220、240、250、260の接触部cpは、第1のセンサ接続端子230の接触部cpと第2のセンサ接続端子270の接触部cpの間に配置されている。なお、第2実施例における第1のセンサ接続端子230は、請求項1における装置側端子、請求項6、11における第1の供給システム側端子、請求項13における第1の基板側端子に対応する。また、第2実施例における第2のセンサ接続端子270は、請求項6、11における第2の供給システム側端子、請求項13における第2の基板側端子に対応する。また、記憶装置130に接続されている5つの端子210、220、240、250、260は、請求項9、11における第3の供給システム側端子に対応する。そして、第2実施例において第1のセンサ接続端子230と接触する接続機構400の接続端子430は、請求項1における装置側端子、請求項6、11、13における第1の装置側端子に対応する。また、第2実施例における第2のセンサ接続端子270と接触する接続機構400の接続端子470は、請求項6、11、13における第2の装置側端子に対応する。第2実施例において記憶装置130に接続されている5つの端子210、220、240、250、260と接触する接続機構400の接続端子410、420、440、450、460は、請求項9、11、13における第3の装置側端子に対応する。
・プリンタの電気的構成:
図14および図15は、プリンタの電気的な構成を示す説明図である。図14は、主制御部40とサブ制御部50とプリンタに装着可能な全てのインクカートリッジ100との全体に注目して描かれている。図15は、主制御部40の機能構成とサブ制御部50の機能構成が、一つのインクカートリッジ100と共に描かれている。本実施例において、サブ制御部50は、電気デバイスとしての記憶装置130に対する所定のデータの書き込み、記憶装置130から所定のデータの読み出しを実行する。また、サブ制御部50は、第1のセンサ接続端子230に接触検出信号PSを供給して、インクカートリッジ100の第1のセンサ接続端子230とプリンタ200の接続端子430との接触、インクカートリッジ100の第2のセンサ接続端子270とプリンタ200の接続端子470との接触を検出する、接触検出処理を実行する(後述)。さらに、サブ制御部50は、第1のセンサ接続端子230に液量検出信号DSを供給して、インクカートリッジ100のインクの液量が所定値以下であるか否かを検出する、液量検出処理を実行する(後述)。
各インクカートリッジ100の記憶装置130には、互いに異なる8ビットのID番号(識別情報)が割り当てられている。図5に示されるように、サブ制御部50からの配線に対し各インクカートリッジの記憶装置130は並列に接続されている(すなわち、サブ制御部50に対しバス接続されている。)ため、サブ制御部50から特定のインクカートリッジ100の記憶装置130に対して読み出し/書き込みなどの処理を実行する場合には、主制御部40とサブ制御部50から各インクカートリッジを特定する必要がある。このため、ID番号を利用する。このID番号は、サブ制御部50がアクセスすべき記憶装置130(インクカートリッジ100)を指定するために使用される。
サブ制御部50と各インクカートリッジ100とを電気的に接続する配線は、サブ制御部50とサブ制御基板500の端子群をつなぐ配線、接続機構400の接続端子410〜470、回路基板120の表側の端子群、回路基板120の端子群から記憶装置130とセンサ110とへの配線で構成される。サブ制御部50と各インクカートリッジ100とを電気的に接続する配線は、リセット信号線LR1、クロック信号線LC1、データ信号線LD1、第1の接地線LCS、第1の電源線LCV、第1のセンサ接続信号線LDSN、第2のセンサ接続信号線LDSPを含む。
サブ制御部50と記憶装置130との間のリセット信号線LR1は、サブ制御部50から記憶装置130へリセット信号CRSTを供給する導電線である。リセット信号は、サブ制御部50が、記憶装置130のメモリ制御回路136(後述)を初期状態、もしくは、アクセスを受け付け可能なスタンバイ状態とするための信号である。サブ制御部50からメモリ制御回路136に対してローレベルのリセット信号を供給すると、メモリ制御回路136は初期状態になる。サブ制御部50と記憶装置130との間のクロック信号線LC1は、サブ制御部50から記憶装置130へクロック信号CSCKを供給する導電線である。サブ制御部50と記憶装置130との間のデータ信号線LD1は、サブ制御部50と記憶装置130との間で遣り取りされるデータ信号CSDAを伝送する導電線である。これらの3本の配線LR1、LC1、LD1は、それぞれ、一つのサブ制御部50側の端部と、インクカートリッジ100の数に分岐したインクカートリッジ100側の端部を有する配線である。つまり、3本の配線LR1、LC1、LD1に関して、サブ制御部50に対して複数の記憶装置130はバス接続されている。
第1の接地線LCSは、記憶装置130に接地電位CVSSを供給する導電線であり、回路基板120の接地端子210を介して記憶装置130に電気的に接続される。第1の接地線LCSは、一つのサブ制御部50側の端部と、インクカートリッジ100の数に分岐したインクカートリッジ100側の端部を有する配線である。接地電位CVSSは、主制御部40から第2の接地線LSを介してサブ制御部50に供給される接地電位VSS(=CVSS電位)と接続されており、ローレベル(0V)に設定される。
第1のセンサ接続信号線LDSNおよび第2のセンサ接続信号線LDSPは、後述する液量検出処理において、サブ制御部50から接続端子410、470を介してセンサ110の圧電素子に液量検出信号DSを供給すると共に、液量検出信号DSの印加を停止した後、圧電素子の圧電効果により発生する液量応答信号RSをサブ制御部50に伝送する導電線である。また、第1のセンサ接続信号線LDSNは、後述する接触検出処理において、サブ制御部50から接続端子430に接触検出信号PSを供給する導電線であり、第2のセンサ接続信号線LDSPは、後述する接触検出処理において、接触検出信号PSに対応する接触応答信号RPを接続端子470から受け取る導電線である。第1のセンサ接続信号線LDSNおよび第2のセンサ接続信号線LDSPは、それぞれインクカートリッジ100ごとに独立した複数の配線であり、一端がサブ制御部50に電気的に接続され、インクカートリッジ100が装着されているとき他端が回路基板120の第1のセンサ接続端子230および第2のセンサ接続端子270にそれぞれ電気的に接続される。その結果、第1のセンサ接続信号線LDSNは、第1のセンサ接続端子230を介して、センサ110の圧電素子の一方の電極に電気的に接続され、第2のセンサ接続信号線LDSPは、第2のセンサ接続端子270を介して、センサ110の圧電素子の他方の電極に電気的に接続される。
第1の電源線LCVは、記憶装置130に電源電圧CVDDを供給する導電線であり、インクカートリッジ100が装着されているときに、回路基板120の電源端子220を介して記憶装置130に接続される。第1の電源線LCVは、一つのサブ制御部50側の端部と、インクカートリッジ100の数に分岐したインクカートリッジ100側の端部を有する配線である。記憶装置130の駆動に用いられるハイレベルの電源電圧CVDDは、ローレベルの接地電位CVSS(0V)に対して、3.3V程度の電位が用いられる。もちろん、電源電圧CVDDの電位レベルは、記憶装置130のプロセス世代などに応じて、異なる電位であって良く、例えば、1.5Vや2.0Vなどが用いられ得る。
主制御部40とサブ制御部50との間は、複数の配線で電気的に接続されている。複数の配線は、バスBSと、第2の電源線LVと、第2の接地線LSと、第3のセンサ接続信号線LDSを含む。バスBSは、主制御部40とサブ制御部50との間のデータ通信に用いられる。第2の電源線LVおよび第2の接地線LSは、主制御部40からサブ制御部50に対して、それぞれ、電源電圧VDDおよび接地電位VSSを供給する導電線である。電源電圧VDDは、上述した記憶装置130に供給される電源電圧CVDDと同レベル、例えば、接地電位VSSおよびCVSS(0V)に対して、3.3V程度の電位が用いられる。もちろん、電源電圧VDDの電位レベルは、サブ制御部50のロジックIC部分のプロセス世代などに応じて、異なる電位であって良く、例えば、1.5Vや2.0Vなどが用いられ得る。第3のセンサ接続信号線LDSは、液量検出処理において最終的に各センサ110に印加される液量検出信号DS(後述)を主制御部40からサブ制御部50に供給する導電線である。
主制御部40は、制御回路48と、駆動信号生成回路42と、図示しないROM、RAM、EEPROMなどを備えている。ROMにはプリンタ200を制御するための各種プログラムが記憶されている。
制御回路48は、CPU(中央制御装置)であり、ROM、RAM、EEPROMなどのメモリと協働してプリンタ200全体の制御を実行する。制御回路48は、機能ブロックとして、液量判断部M10と、メモリアクセス部M20と、カートリッジ装着判断部M30を備えている。
液量判断部M10は、サブ制御部50および駆動信号生成回路42を制御してインクカートリッジ100のセンサ110に液量検出信号DSを供給し、インクカートリッジ100内のインクが所定値以上であるか否かを判断する。メモリアクセス部M20は、サブ制御部50を経由して、インクカートリッジ100の記憶装置130にアクセスし、記憶装置130内に記憶された情報を読み出したり、記憶装置130内に記憶される情報を更新したりする。カートリッジ装着判断部M30は、サブ制御部50を制御してインクカートリッジ100のセンサ110に接触検出信号PSを供給し、インクカートリッジ100が装着されているか否かを判断する。
主制御部40のEEPROMには、センサを駆動するための液量検出信号DSを示すデータが格納されている。駆動信号生成回路42は、制御回路48の液量判断部M10からの指示に従って、EEPROMから液量検出信号DSの波形を示すデータを読み出して、任意の波形を有する液量検出信号DSを生成する。液量検出信号DSは、電源電圧VDD(本実施例では、3.3V)より高い電位を含み、例えば、本実施例では、最大36V程度の電位を含んでいる。
なお、本実施例では、駆動信号生成回路42は、さらに、印刷ヘッド5に供給されるヘッド駆動信号を生成することができる。すなわち、本実施例では、制御回路48は、液量の判断を実行する際には、駆動信号生成回路42に液量検出信号DSを生成させ、印刷を実行する際には、駆動信号生成回路42にヘッド駆動信号を生成させる。
サブ制御部50は、ハード構成として、ASIC(Application Specific IC)を備える。ASICは、機能構成として、通信処理部55と、センサ処理部52とを備えている。
通信処理部55は、リセット信号線LR1、データ信号線LD1、クロック信号線LC1を介して、インクカートリッジ100の記憶装置130との通信処理を行う。通信処理の詳細については説明を省略する。
主制御部40は、回路基板120がプリンタ200と電気的に接続され、インクカートリッジ100がプリンタ200に装着されていると判定していれば、通信処理部55を介して、所定のタイミングで装着されているインクカートリッジ100の記憶装置130へのアクセスを実行する。
センサ処理部52は、スイッチ回路521と、液量検出処理を実行する液量検出部522と、接触検出処理を実行する接触検出部523を備えている。これらの詳細は後述する。
次にインクカートリッジ100の電気的構成について説明する。インクカートリッジ100は、その電気的な構成要素として、記憶装置130とセンサ110を有している。
記憶装置130は、データ記憶部としての強誘電体メモリセルアレイ135と、メモリ制御回路136と、を含んでいる。図15において記憶装置130を示す破線上に白丸で示すように、記憶装置130には、回路基板120の接地端子210と電気的に接続される接地端子と、電源端子220と電気的に接続される電源端子と、リセット端子240と電気的に接続されるリセット端子と、クロック端子250と電気的に接続されるクロック端子を備えている。
強誘電体メモリセルアレイ135は、強誘電体を記憶素子として用いる不揮発性の半導体メモリセルアレイであり、データの書き換えが可能な特性を有する記憶領域を提供する。強誘電体メモリセルアレイ135には、例えば、インクの消費量を示す情報、インクの残量を示す情報などが記憶される。
メモリ制御回路136は、サブ制御部50による強誘電体メモリセルアレイ135に対するアクセス(読み出しおよび書き込み)を仲介する回路で、サブ制御部50から送信される識別データやコマンドデータを解析する。さらに、メモリ制御回路136は、書き込み時にはサブ制御部50から受信した書き込み対象データに基づき、強誘電体メモリセルアレイ135に書き込むデータを生成して書き込む。また、メモリ制御回路136は、読み出し時には、強誘電体メモリセルアレイ135から読み出したデータに基づき、サブ制御部50にデータを送信する。
続いて、スイッチ回路521の構成について説明する。図16は、スイッチ回路521の構成を概念的に示す図である。スイッチ回路521は、スイッチS1〜S8と、制御ロジックLGを含んでいる。制御ロジックLGは、スイッチS1〜S8を導通状態(オン状態)と、非導通状態(オフ状態)に制御する。本実施例では、スイッチS3、S4には、NMOSトランジスタが用いられている。一方、スイッチS1、S2、S5〜S8には、トランスミッションゲート(アナログスイッチ)が用いられている。
スイッチS3は、オン状態にされたときに、接続端子430に安定した所定電位として接地電位VSSを供給するように配置されている。スイッチS4は、オン状態にされたときに、接続端子470に安定した所定電位として接地電位VSSを供給するように配置されている。
スイッチS1およびスイッチS2は、液量検出処理において液量検出信号DSを供給する際に、液量検出信号DSを供給する端子として、接続端子430と接続端子470のいずれかを選択するスイッチである。スイッチS1、S2は、接触検出処理を行うときにおいてはいずれもオフ状態にされる。
スイッチS5およびスイッチS6は、液量検出処理において液量応答信号RSを受け取る端子として、接続端子430と接続端子470のいずれかを選択するスイッチである。スイッチS5、S6は、接触検出処理を行うときにおいてはいずれもオフ状態にされる。
スイッチS7およびスイッチS8は、接触検出処理において、オン状態にされるスイッチである。スイッチS7、S8は、液量検出処理を行うときにおいてはいずれもオフ状態にされる。
図17は、液量検出処理および接触検出処理におけるスイッチS1〜S8の動作をまとめた表である。図17に示すように、液量検出処理には、液量検出処理1〜6までの6種類のパターンがある。液量検出処理1は、接続端子430に液量検出信号DSを供給し、接続端子430から液量応答信号RSを受け取るパターンである。液量検出処理2は、接続端子430に液量検出信号DSを供給し、接続端子470から液量応答信号RSを受け取るパターンである。液量検出処理3は、接続端子430に液量検出信号DSを供給し、接続端子430と接続端子470の両方から液量応答信号RSを受け取るパターンである。液量検出処理4は、接続端子470に液量検出信号DSを供給し、接続端子430から液量応答信号RSを受け取るパターンである。液量検出処理5は、接続端子470に液量検出信号DSを供給し、接続端子470から液量応答信号RSを受け取るパターンである。液量検出処理6は、接続端子470に液量検出信号DSを供給し、接続端子430と接続端子470の両方から液量応答信号RSを受け取るパターンである。
図17に示すように、液量検出処理において接続端子430に液量検出信号DSを供給する際には、スイッチS1とスイッチS4はオン状態にされ、他の6つのスイッチはオフ状態にされる。一方、液量検出処理において接続端子470に液量検出信号DSを供給する際には、スイッチS2とスイッチS3はオン状態にされ、他の6つのスイッチはオフ状態にされる。また、液量検出処理において接続端子430から液量応答信号RSを受け取る際には、スイッチS4とスイッチS5はオン状態にされ、他の6つのスイッチはオフ状態にされる。一方、液量検出処理において接続端子470から液量応答信号RSを受け取る際には、スイッチS1とスイッチS5はオン状態にされ、他の6つのスイッチはオフ状態にされる。また、液量検出処理において接続端子430と接続端子470の両方から液量応答信号RSを受け取る際には、スイッチS5とスイッチS6はオン状態にされ、他の6つのスイッチはオフ状態にされる。
・液量検出処理:
図18は、第2実施例における液量検出処理について説明するタイミングチャートである。一例として、上記の液量検出処理1を例に説明する。主制御部40の液量判断部M10からバスBSを介して送信される指示に従い、サブ制御部50はインクカートリッジ100の液量検出処理を実行する。まず、時刻t1〜時刻t2の間の液量検出信号供給期間には、図17に示すようにスイッチS1とスイッチS4はオン状態にされ、他の6つのスイッチはオフ状態にされる。
液量検出信号供給期間では、図18に示すような液量検出信号DSが接続端子430に供給される。インクカートリッジ100が装着されている状態では、接続端子430に供給された液量検出信号DSは、第1のセンサ接続端子230を介してセンサ110の圧電素子の一方の電極に供給される。
液量検出信号DSは、駆動信号生成回路42によって任意の形状に生成され得るアナログ信号である。例えば、液量検出信号DSには、図18に示すように、互いに逆向きの台形を2つの組み合わせた形状の波形の信号が用いられる。この液量検出信号DSの最大電位は、接地電位VSSを0Vとすると36V程度であり、最小電位は接地電位VSSを0Vとすると4V程度である。
時刻t2から時刻t3までの液量応答信号受け取り期間には、図17に示すようにスイッチS4とスイッチS5はオン状態にされ、他の6つのスイッチはオフ状態にされる。液量応答信号受け取り期間では、センサ110としての圧電素子はインクカートリッジ100のインクの残量に応じて振動し、振動によって発生した逆起電圧が液量応答信号RSとして圧電素子から第1のセンサ接続端子230を介して接続端子430に出力される。
図18に示すように液量応答信号RSは、圧電素子の振動数に対応する周波数を有する振動成分を含む。液量応答信号RSの振動成分の振幅幅は、例えば、1V程度である。液量応答信号RSは、接続端子470を介して液量検出部522に入力され、液量検出部522において、その周波数が測定される。
センサ110は、詳細な図示は省略するが、インク供給部付近のインク流路の一部を形成するキャビティ(共振部)と、キャビティの壁面の一部を形成する振動板と、振動板上に配置された圧電素子とを備えている。圧電素子に液量検出信号DSが供給されると、圧電素子を介して振動板が振動する。その後の振動板の残留振動の周波数が液量応答信号RSの周波数となる。振動板の残留振動の周波数は、キャビティにおけるインクの有無により異なるので、液量検出部522は液量応答信号RSの周波数を測定することにより、キャビティにおけるインクの有無を検出することができる。具体的には、本体101に収容されていたインクが消費されることにより、インクが満たされた状態から大気が満たされた状態に、キャビティの内部の状態が変化すると、振動板の残留振動の周波数が変化する。かかる周波数の変化が液量応答信号RSの周波数の変化として表れる。液量検出部522は、液量応答信号RSの周波数を測定することにより、キャビティにおけるインクの有無を検出することができる。キャビティにおけるインクが「無し」と検出されることは、本体101に収容されたインクの残量がしきい値Vref(キャビティより下流側に残留するインク量に対応する)以下であることを意味する。キャビティにおけるインクが「有り」と検出されることは、本体101に収容されたインクの残量がしきい値Vrefより大きいことを意味する。液量検出部522はインクの有無の検出結果を液量判断部M10に通知する。
・接触検出処理:
図19は、第2実施例における接触検出処理について説明するタイミングチャートである。主制御部40のカートリッジ装着判断部M30からバスBSを介して送信される指示に従い、接触検出処理を実行する。まず、時刻t4〜時刻t5の間の接地電位供給期間には、図17に示すようにスイッチS4とスイッチS7とスイッチS8はオン状態にされ、他の5つのスイッチはオフ状態にされる。
接地電位供給期間では、接続端子430に供給される接触検出信号PSはローレベル(接地電位VSS)に維持されている。インクカートリッジ100が装着されている状態では、接続端子430に第1のセンサ接続端子230が接触しているので、供給された接地電位VSSは、第1のセンサ接続端子230を介してセンサ110の圧電素子の一方の電極に供給される。また、接地電位供給期間では、接続端子470に接地電位VSSが供給される。インクカートリッジ100が装着されている状態では、接続端子470に第2のセンサ接続端子270が接触しているので、供給された接地電位VSSは、第2のセンサ接続端子270を介してセンサ110の圧電素子の他方の電極に供給される。
接地電位供給期間に続く、時刻t5から時刻t6までの信号供給・受け取り期間には、図17に示すように、スイッチS7とスイッチS8はオン状態にされ、スイッチS4を含む他の6つのスイッチはオフ状態にされる。すなわち、スイッチS4が時刻t5において、オン状態からオフ状態に切り換えられる。この結果、接地電位VSSが供給されていた接続端子470は、時刻t5からハイインピーダンス状態にされる。図19(b)に示すように、時刻t5の直後に、接続端子430に供給される接触検出信号PSは、ローレベルからハイレベル(VDDレベル)に立ち上げられる。さらに、接続端子430に供給される接触検出信号PSは、ローレベルからハイレベル(VDDレベル)に立ち上げられた直後に、ハイレベルからローレベルに立ち下げられる。すなわち、信号供給・受け取り期間において、立ち上がりエッジと立ち下がりエッジを含むパルス信号が接触検出信号PSとして接続端子430に供給される。この時、接続端子430に第1のセンサ接続端子230が接触しており、かつ、接続端子470に第2のセンサ接続端子270が接触している場合(接触時)には、ハイインピーダンス状態の接続端子470に表れる接触応答信号RPは、接触検出信号PSのパルス信号に同期したパルス信号となる(図19(b))。インクカートリッジ100において、第1のセンサ接続端子230と第2のセンサ接続端子270に接続している圧電素子は、容量素子(コンデンサ)の一種であるからである。図19(a)を参照して、詳しく説明する。図19(a)は、接触検出処理時におけるセンサ110と接触検出部523との電気的な接続関係を示す等価回路を示している。図19(a)において、容量Cbは、接触応答信号RPがセンサ110から接触検出部523に入力される配線の配線容量を示している。ここで、接触検出信号PSの電圧をVp、接触応答信号RPの電圧をVr、センサ110の圧電素子の容量をCaとすると、接触応答信号RPの電圧をVrは、以下の式で表される。
Vr=(Ca/(Ca+Cb))Vp … (式1)
ここで、配線容量Cbが圧電素子の容量Caと比較して、無視できる程度に小さいとすると、Vr≒Vpとなり、接触検出信号PSとほぼ同一の信号が接触応答信号RPとして表れることが解る。
すなわち、接触時には、第1のセンサ接続端子230に供給された接触検出信号PSとしてのパルス信号と、ほぼ同一のパルス信号が接触応答信号RPとして接続端子470を介して接触検出部523に入力される。接触検出部523は、接続端子470を介して入力されたパルス信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジを検出すると、接続端子430に第1のセンサ接続端子230が接触しており、かつ、接続端子470に第2のセンサ接続端子270が接触していると判断する。正確には、接触検出部523は、接触検出信号PSの立ち上がりタイミングから所定の時間以内に、接触応答信号RPの立ち上がりエッジを検出し、かつ、接触検出信号PSの立ち下がりタイミングから所定の時間以内に、接触応答信号RPの立ち下がりエッジを検出した場合に、接続端子430に第1のセンサ接続端子230が接触しており、かつ、接続端子470に第2のセンサ接続端子270が接触していると判断する。この判断結果は、カートリッジ装着判断部M30に通知される。接続端子430に第1のセンサ接続端子230が接触しており、かつ、接続端子470に第2のセンサ接続端子270が接触していると判断された場合、プリンタ200の主制御部40は、インクカートリッジ100が装着されているものとして、印刷処理等の処理を行う。なお、接触検出部523は、接続端子470を介して入力されたパルス信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジのいずれか一方を検出すると、接続端子430に第1のセンサ接続端子230が接触しており、かつ、接続端子470に第2のセンサ接続端子270が接触していると判断するものとしても良い。
一方、接続端子430に第1のセンサ接続端子230が接触していない、あるいは、接続端子470に第2のセンサ接続端子270が接触していない場合(非接触時)には、パルス信号が接触検出信号PSとして接続端子430に供給されても、図19に示すように、ローレベルのままになり、パルス信号は表れない。この場合、接触検出部523は、接続端子430に第1のセンサ接続端子230が接触していない、あるいは、接続端子470に第2のセンサ接続端子270が接触していないと判断する。この判断結果は、カートリッジ装着判断部M30に通知される。接続端子430に第1のセンサ接続端子230が接触していない、あるいは、接続端子470に第2のセンサ接続端子270が接触していないと判断された場合、プリンタ200の主制御部40は、インクカートリッジ100が装着されていないものとして、ユーザにその旨を通知する等の処理を行う。
以上説明した本発明によれば、プリンタ200は、液量検出信号DSを接続端子430に供給することにより、インクカートリッジ100におけるインクの液量を検出することができると共に、液量検出信号DSとは異なる接触検出信号PSを接続端子430に供給することにより、接続端子430と第1のセンサ接続端子230との接触の有無、および、接続端子470と第2のセンサ接続端子270との接触の有無を検出することができる。
さらに、液量検出信号DSは、最大電圧が36V、最小電圧が4Vであるのに対して、接触検出信号PSは、VDDレベル(3.3V)のパルス信号であるので、接触検出信号PSの供給に必要な消費電力は、液量検出信号DSの供給に必要な消費電力より、はるかに小さい。この結果、接触検出処理と液量検出処理に同じ信号を用いる場合と比較して、本実施例におけるプリンタ200はトータルの消費電力を抑制することができる。接触検出処理は、電源投入時、印刷開始時、印刷中など短い周期で定期的に実行され、液量検出処理と比較して、実行頻度がはるかに高いので、消費電力の抑制効果は大きい。また、実行頻度が高い接触検出処理に用いられる接触検出信号PSの電圧を低く抑えることにより、センサ110の寿命を長くすることができる。
また、接触検出信号PSは、サブ制御部50のロジック(デジタル回路)が動作する電源電圧VDDレベルのパルス信号であるので、接触検出信号PSを生成するためのアナログ回路が必要ない。したがって、プリンタ200の部品点数を削減することができる。
また、液量検出信号DSを生成する駆動信号生成回路42は、印刷時に印刷ヘッド5を駆動する駆動信号を兼ねているため、液量検出処理は、印刷中には実行できないが、接触検出信号PSは、駆動信号生成回路42を用いることなく、デジタル回路である接触検出部523が生成できる。このため、接触検出処理は、印刷中であっても実行することができる。
さらに、接触検出処理において、接触検出部523は、接触応答信号RPの立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの両方を検出した場合に、接続端子430に第1のセンサ接続端子230が接触しており、かつ、接続端子470に第2のセンサ接続端子270が接触していると判断するので、接触検出の検出精度を向上することができる。
さらに、接触検出処理において、接続端子470に接地電位VSSを供給しておき、接続端子470の状態を接地電位VSSが供給してされた状態からハイインピーダンス状態に切り換えた直後に、接続端子430から接触検出信号PSとしてのパルス信号を供給している。これにより、接続端子470が配線容量などにより不安定な電位にあるときに、接触検出処理が行われることを防止できる。この結果、接触検出の検出精度を向上することができる。
さらに、接触検出を行う接続端子430、接続端子470、および、これに対応する第1のセンサ接続端子230、第2のセンサ接続端子270は、記憶装置130とプリンタ200とを接続する端子群(接地端子210、電源端子220、リセット端子240、クロック端子250、データ端子260、接続端子410、420、440、450、460)を挟んで、両端に配置されている。この結果、両端でのプリンタ200側とインクカートリッジ100側の端子の接触を確認できるため、その間にある記憶装置130とプリンタ200と端子接続を保証することができる。
D.第2実施例の変形例
・第1変形例:
図20は、第1変形例におけるインクカートリッジ100Aの構成を示す図である。第1変形例におけるインクカートリッジ100Aは、インクカートリッジ100におけるセンサ110に代えて、疑似回路600を備えている。その他の構成は、インクカートリッジ100と同様であるので、図20では、その他の構成の図示を省略している。
疑似回路600は、コンデンサC1、C2、C3と、抵抗R1と、コイルCL1を含んでいる。第1のコンデンサC1は、一端が第1のセンサ接続端子230に接続され、他端が第2のセンサ接続端子270に接続されている。第2のコンデンサC2とコイルCL1は直列に接続されている。直列に接続された第2のコンデンサC2とコイルCL1は、第1のコンデンサC1と並列に、一端が第1のセンサ接続端子230に接続され、他端が第2のセンサ接続端子270に接続されている。抵抗R1と第3のコンデンサC3は直列に接続されている。直列に接続された抵抗R1と第3のコンデンサC3は、コイルCL1と並列に、接続されている。
疑似回路600は、液量検出処理における液量検出信号DSの入力に対して、インクカートリッジにおける実際のインクの有無に関わらず、インク有りを示す液量応答信号RSを出力する。また、疑似回路600は、容量素子として第1のコンデンサC1を備えているため、接触検出処理における接触検出信号PSの入力に対して、第2実施例と同様の接触応答信号RPを出力することができる。このような疑似回路600は、例えば、インクの有無の判断をユーザに委ねて使用されるインクカートリッジにおいて使用される。
図21および図22を参照して、疑似回路600の実装例について説明する。図21、図22は、第1変形例に示した疑似回路600が実装されたインクカートリッジの内部構成を説明する図である。このインクカートリッジ100Bは、インク収容部101Bと、アダプタ109Bとを備えている。インク収容部101Bには、空気導入孔106、インク室150、インク供給口104に加えて、インク使用後にインク室150にインクを再充填するための再充填孔105が設けられている。図22に示すように、インク収容部101Bと、アダプタ109Bは、利用者が手動で分離可能である。利用者は、例えば、アダプタ109Bからインク収容部101Bを離脱させて、インク収容部101Bにインクを再充填した後、インク収容部101Bをアダプタ109Bの挿入空間ISPに装着する。図21は、アダプタ109Bの挿入空間ISPにインク収容部101Bが装着されて、アダプタ109Bとインク収容部101Bが一体になった状態を示している。アダプタ109Bは、プリンタ200のホルダ4に上述した第2実施例のインクカートリッジ100と同様に装着される。疑似回路600は、回路基板120Bの裏面に実装されている。なお、アダプタ109Bからのインク収容部101Bの離脱や、アダプタ109Bへのインク収容部101Bの装着は、アダプタ109Bがプリンタ200のホルダ4に装着されたままの状態で行われても良いし、アダプタ109Bがプリンタ200のホルダ4から離脱された状態で行われても良い。
・第2変形例:
上記実施例では、プリンタ200にインクを供給するインクカートリッジ100をインク供給システムの一例として説明しているが、インクカートリッジ100に限らず、他のインク供給システムにも本発明は適用できる。例えば、チューブを介して、プリンタ200のインク供給針6にインクを供給するインクタンクと、インクタンクとは別体にホルダ4に固定される回路基板(例えば、第1変形例に示す回路基板120B)とを含むインク供給システムにも本発明は適用できる。
・第3変形例:
上記第2実施例では、1つのインクタンクを1つのインクカートリッジとして構成しているが、複数のインクタンクを1つのインクカートリッジとして構成しても良い。
・第4変形例:
上記第2実施例は、インクジェット式のプリンタと、インクカートリッジが採用されているが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置と、その液体を液体噴射装置に供給する液体供給システムを採用しても良い。ここでいう液体は、溶媒に機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェル状のような流状体を含む。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用しても良い。そして、これらのうちいずれか一種の噴射装置および液体供給システムに本発明を適用することができる。
・第5変形例:
上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしても良い。
・第6変形例:
上記実施例では、インクカートリッジ100に搭載される電気デバイスとして、記憶装置130が採用されているが、記憶装置130は無くても良い。記憶装置130が無い場合には、記憶装置130とプリンタ200を接続する端子群も無くても良い。また、記憶装置130に代えて、他の電気デバイス、例えば、サブ制御部50と何らかの遣り取りを行うCPUやASICなどのプロセッサや、より簡易なICを用いても良い。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
4…ホルダ
4e…係合口
5…印刷ヘッド
6…インク供給針
10…液体検出装置
11…センサ駆動回路
12…信号検出回路
13…制御回路
14…装置側駆動端子
15…装置側接地端子
16…装置側データ端子
17…接地部
20…インクカートリッジ
21…液体検出部
21a…第1の電極
21b…第2の電極
21c…圧電素子
23…液体収容室
24…収容体側駆動端子
25…収容体側接地端子
26…収容体側データ端子
27…プラテン
28…モータ
29…記憶装置
30…キャリッジ
32…キャリッジモータ
34…摺動軸
36…駆動ベルト
38…プーリ
40…主制御部
42…駆動信号生成回路
48…制御回路
50…サブ制御部
52…センサ処理部
55…通信処理部
60…印刷ヘッドユニット
70…操作部
80…コネクタ
90…コンピュータ
100、100A、100B…インクカートリッジ
101…本体
101B…インク収容部
104…インク供給口
105…再充填孔
106…空気導入孔
109B…アダプタ
110…センサ
120、120B…回路基板
130…記憶装置
131…CPU
132…メモリ
133…入出力インターフェース
134…内部バス
135…強誘電体メモリセルアレイ
136…メモリ制御回路
150…インク室
200…プリンタ
500…サブ制御基板
521…スイッチ回路
522…液量検出部
523…接触検出部
600…疑似回路
1000…印刷装置
1010…キャリッジ
1020…キャリッジモータ
1040…プラテン
1050…モータ
1060…摺動軸
1070…駆動ベルト
1080…プーリ
1100…制御回路
2100…記憶装置

Claims (6)

  1. 液体供給システムから液体の供給を受ける液体噴射装置であって、
    液体供給システムから液体の供給を受ける際に、前記液体供給システムが有する供給システム側端子と接触する装置側端子と、
    前記装置側端子に第1の電気信号を供給して、前記装置側端子と前記システム側端子との接触を検出する接触検出部と、
    前記装置側端子に前記第1の電気信号とは異なる第2の電気信号を供給して、前記液体供給システムにおける前記液体の量を検出する液量検出部と、
    駆動信号の供給を受けて前記液体の噴射を行う液体噴射部と、
    前記駆動信号を生成する駆動信号生成回路と、
    を備え、
    前記第2の電気信号は、前記駆動信号生成回路によって生成され、
    前記第1の電気信号は、前記駆動信号生成部とは異なる回路によって生成される、液体噴射装置。
  2. 請求項1に記載の液体噴射装置であって、
    前記第1の電気信号を供給するための消費電力は、前記第2の電気信号を供給するための消費電力より小さい、液体噴射装置。
  3. 請求項2に記載の液体噴射装置であって、
    前記接触の検出の実行頻度は、前記液体の量の検出の実行頻度より高い、液体噴射装置。
  4. 液体供給システムを備え、前記液体供給システムから液体の供給を受ける液体噴射装置であって、
    前記液体供給システムは、
    第1の供給システム側端子と、
    第2の供給システム側端子と、
    前記第1の供給システム側端子に一方の電極が接続され、前記第2の供給システム側端子に他方の電極が接続された容量素子と、
    を有し、
    前記液体供給システムから液体の供給を受ける際に、前記第1の供給システム側端子と接触する第1の装置側端子と、
    前記液体供給システムから液体の供給を受ける際に、前記第2の供給システム側端子と接触する第2の装置側端子と、
    前記第1の装置側端子に第1の供給電気信号を供給し、前記供給した前記第1の供給電気信号に対応する第1の応答電気信号を前記第2の装置側端子を介して受け取った場合に、前記第1の装置側端子と前記第1の供給システム側端子との接触、および、前記第2の装置側端子と前記第2の供給システム側端子との接触があると判断する接触検出部と、
    を備える、液体噴射装置。
  5. 請求項に記載の液体噴射装置であって、
    前記第1の供給電気信号は、立ち上がりエッジと立ち下がりエッジとを有するパルス信号であり、
    前記第1の応答電気信号は、前記パルス信号と実質的に同一の波形を有する信号であり、
    前記接触検出部は、前記第1の応答電気信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジを検出した場合に、前記第1の装置側端子と前記第1の供給システム側端子との接触、および、前記第2の装置側端子と前記第2の供給システム側端子との接触があると判断する、液体噴射装置。
  6. 請求項に記載の液体噴射装置であって、
    前記接触検出部は、前記第2の装置側端子に所定電位を供給し、前記所定電位の供給に続いて前記第2の装置側端子をハイインピーダンス状態にした後に、前記第1の装置側端子に前記第1の供給電気信号を供給する、液体噴射装置。
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