JP2010228199A - 液体噴射装置、液体収容容器、及び、端子群の接続状態を検査する方法 - Google Patents

液体噴射装置、液体収容容器、及び、端子群の接続状態を検査する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】接続状態の検査用の端子を別途設けることなく、液体噴射装置本体側に設けられた端子群と、液体収容容器側に設けられた端子群との間における接続状態の検査をすることのできる技術を提供する。
【解決手段】液体収容容器は、容器側端子群と、容器側接地端子から容器側信号端子への向きに接続されたダイオードと、を備える。液体噴射装置本体は、本体側端子群と、本体側接地端子と接地導体との間に設けられたスイッチと、検査部と、を備える。スイッチは、オフとなることにより、本体側接地端子から接地導体へのインピーダンスを、容器側信号端子と本体側信号端子との間でデータの転送を行なう場合よりも高い状態とする。検査部は、本体側電源端子に対して電源電圧を供給し、本体側信号端子の電位と本体側接地端子の電位とのうちの少なくとも1つ以上を検査する。
【選択図】図6

Description

本発明は、液体噴射装置、液体収容容器、及び、端子群の接続状態を検査する方法に関するものである。
液体噴射装置の一例であるインクジェット方式の印刷装置には、通常、取り外し可能な液体収容容器であるインクカートリッジが装着される。インクカートリッジには、記憶素子を有する回路基板が搭載されたものがある。この記憶素子には、例えば、インクカートリッジ内のインクの量やインクの色等の種々の情報が格納されている。そして、インクカートリッジの回路基板上の端子と、印刷装置の本体側に設けられた端子とが電気的に接続されることによって、印刷装置は、インクカートリッジの記憶素子への情報の読み書き(アクセス)を行なっている。
従来、端子間の接続状態の検査に関する技術としては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。しかし、この従来技術では、端子間の接続状態を検査するために、検査用の端子を別途設ける必要があった。また、インクカートリッジの回路基板上の端子と、印刷装置の本体側に設けられた端子との間における接続状態を検査する場合における工夫が十分ではなかった。
なおこのような問題は、印刷装置とインクカートリッジとの関係に限らず、一般に、液体噴射装置本体と、液体噴射装置本体と通信するための端子を有する液体収容容器とに共通する問題であった。
特開2001−222689号公報
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、接続状態の検査用の端子を別途設けることなく、液体噴射装置本体側に設けられた端子群と、液体収容容器側に設けられた端子群との間における接続状態の検査をすることのできる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために、以下の形態または適用例を取ることが可能である。
[適用例1]
液体を噴射する液体噴射装置であって、
液体噴射装置本体と、
前記液体噴射装置本体に装着可能であり、前記液体噴射装置本体から噴射される液体を収容する液体収容容器と、
を備え、
前記液体収容容器は、
前記液体噴射装置本体から電源電圧の供給を受けるための容器側電源端子と、前記液体噴射装置本体から接地電位の供給を受けるための容器側接地端子と、データの転送に利用される容器側信号端子と、を含む容器側端子群と、
前記容器側端子群に接続された回路と、
前記容器側接地端子から前記容器側信号端子への向きに接続されたダイオードと、を備え、
前記液体噴射装置本体は、
前記液体収容容器が前記液体噴射装置本体に装着された場合に、前記容器側電源端子と電気的に接続されることによって前記液体収容容器に前記電源電圧を供給する本体側電源端子と、前記容器側接地端子と電気的に接続されることによって前記液体収容容器に前記接地電位を供給する本体側接地端子と、前記容器側信号端子と電気的に接続される本体側信号端子と、を含む本体側端子群と、
前記本体側接地端子と接地導体との間に設けられたスイッチと、
前記容器側端子群と前記本体側端子群との間における接続状態の検査を行なう検査部と、を備え、
前記接続状態の検査時において、
前記スイッチは、オフとなることにより、前記本体側接地端子から前記接地導体へのインピーダンスを、前記容器側信号端子と前記本体側信号端子との間でデータの転送を行なう場合よりも高い状態とし、
前記検査部は、前記本体側電源端子に対して前記電源電圧を供給し、前記本体側信号端子の電位と前記本体側接地端子の電位とのうちの少なくとも1つ以上を検査することによって、前記容器側端子群と前記本体側端子群との間における接続状態の検査を行なう、液体噴射装置。
本体側信号端子の電位は、本体側信号端子と容器側信号端子との間の接続状態と相関があり、本体側接地端子の電位は、本体側接地端子と容器側接地端子との間の接続状態と相関がある。したがって、適用例1の液体噴射装置によれば、検査部が本体側信号端子の電位と本体側接地端子の電位とのうちの少なくとも1つ以上を検査するので、接続状態の検査用の端子を別途設けることなく、液体噴射装置本体側に設けられた本体側端子群と、液体収容容器側に設けられた容器側端子群との間における接続状態の検査をすることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、液体収容容器、液体噴射装置本体と液体収容容器との間における端子間の接続状態を検査する方法、検査装置、検査システム、それらの方法または装置の機能を実現するための集積回路、コンピュータープログラム、そのコンピュータープログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。
印刷システムの概略構成を示す説明図である。 実施例に係るインクカートリッジの構成を示す斜視図である。 実施例に係るプリント回路基板の構成を示す図である。 印刷ヘッドユニットの構成を説明する図である。 プリンターの電気的な構成を示す説明図である。 プリンターの電気的な構成を示す説明図である。 端子間の接続状態の検査時におけるプリンター20の動作を示すフローチャートである。 端子間の接続状態の検査時とデータの転送時とにおける各種配線の信号波形を示すタイミングチャートである。 端子間の接続状態の検査時における判定基準を示す表である。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.実施例:
A1.印刷システムの構成:
A2.印刷装置の電気的構成:
A3.端子間の接続状態の検査:
B.変形例:
A.実施例:
A1.印刷システムの構成:
図1は、印刷システムの概略構成を示す説明図である。印刷システムは、印刷装置としてのプリンター20と、コンピューター90と、を備えている。プリンター20は、コネクター80を介して、コンピューター90と接続されている。
プリンター20は、副走査送り機構と、主走査送り機構と、ヘッド駆動機構と、各機構を制御するための主制御部40と、を備えている。副走査送り機構は、紙送りモーター22とプラテン26とを備えており、紙送りモーターの回転をプラテンに伝達することによって用紙PAを副走査方向に搬送する。主走査送り機構は、キャリッジモーター32と、プーリー38と、キャリッジモーターとプーリーとの間に張設された駆動ベルト36と、プラテン26の軸と並行に設けられた摺動軸34と、を備えている。摺動軸34は、駆動ベルト36に固定されたキャリッジ30を摺動可能に保持している。キャリッジモーター32の回転は、駆動ベルト36を介してキャリッジ30に伝達され、キャリッジ30は、摺動軸34に沿ってプラテン26の軸方向(主走査方向)に往復動する。ヘッド駆動機構は、キャリッジ30に搭載された印刷ヘッドユニット60を備えており、印刷ヘッドを駆動して用紙PA上にインクを吐出させる。印刷ヘッドユニット60には、後述するように、複数のインクカートリッジを脱着自在に装着可能である。プリンター20は、さらに、ユーザがプリンターの各種の設定を行ったり、プリンターのステータスを確認したりするための操作部70を備えている。
図2〜図4を参照して、インクカートリッジ(液体容器)の構成と共に、プリンター20の構成についてさらに説明する。図2は、実施例に係るインクカートリッジの構成を示す斜視図である。図3は、実施例に係るプリント回路基板(以降、単に回路基板という。)の構成を示す図である。図4は、印刷ヘッドユニット60の構成を説明する図である。
インクカートリッジ100は、インクを収容する本体101と、回路基板120と、センサー110と、を備えている。本体101の底面には、印刷ヘッドユニット60に装着されたときに、印刷ヘッドユニット60に対してインクを供給するためのインク供給口104が形成されている。本体101には、インクを収容するインク室150が形成されている。インク供給口104は、インク室150と連通している。インク供給口104の開口104opは、フィルム104fによって、封がされている。インクカートリッジ100を印刷ヘッドユニット60(図4)に装着することによって、フィルム104fが破られ、インク供給針6がインク供給口104に挿入される(図4)。インク室150に収容されているインクは、インク供給針6を介して、プリンター20に供給される。
センサー110は、本体101の内部に固定されている。センサー110は、後述するように、圧電体を2枚の対向する電極で挟んだ圧電素子を含み、インク残量の検出に用いられる。本体101は、前壁101wf(−Y方向の壁)と、底壁101wb(+Z方向の壁)を含んでいる。前壁101wfは、底壁101wbと交差(本実施例では、実質的に直交)している。回路基板120は、前壁101wfに固定されている。回路基板120の外表面には、端子210〜270が形成されている。
前壁101wfには、2つの突起H1、P2が形成されている。これらの突起H1、P2は、−Y方向に突出している。回路基板120には、これらの突起H1、P2をそれぞれ受け入れる穴122と切り欠き121とが、形成されている(図3(A))。穴122は、回路基板120の下端(+Z方向の端)の中央に形成され、切り欠き121は、回路基板120の上端(−Z方向の端)の中央に形成されている。回路基板120が前壁101wfに装着された状態では、突起H1、P2は、穴122、切り欠き121に、それぞれ挿入される。なお、回路基板120が前壁101wfに装着された後には、これらの突起H1、P2の先端が潰される。これにより、回路基板120は、前壁101wfに固定される。
さらに、前壁101wfには、係合突起101eが設けられている。係合突起101eとホルダー4(図4)の係号口4eとの係合によって、インクカートリッジ100がホルダー4から意図せずに外れることが、防止される。
図4を参照して印刷ヘッドユニット60の構成と、印刷ヘッドユニット60にインクカートリッジ100が装着される様子を説明する。図4に示すように、印刷ヘッドユニット60は、ホルダー4と、接続機構400と、印刷ヘッド5と、サブ制御基板500とを備えている。サブ制御基板500には、回路基板120の端子210〜270と接続機構400を介してそれぞれ接続される端子群と、キャリッジ回路50が実装されている。ホルダー4は、複数のインクカートリッジ100を装着可能に構成され、印刷ヘッド5の上に配置されている。接続機構400は、後述するインクカートリッジ100の回路基板120に設けられた各端子と、サブ制御基板500に設けられた端子群の中の対応する端子とを電気的に接続するための導電性の接続端子410〜470が、回路基板120の端子ごとに設けられている。印刷ヘッド5の上には、インクカートリッジ100から印刷ヘッド5にインクを供給するための上述したインク供給針6が配置されている。印刷ヘッド5は、複数のノズルと、複数の圧電素子(ピエゾ素子)と、を含み、各圧電素子に印加される電圧に応じて各ノズルからインク滴を吐出し、用紙PA上にドットを形成する。キャリッジ回路50は、主制御部40と協働してインクカートリッジ100に関連する制御を行うための回路であり、以下ではサブ制御部ともいう。
インクカートリッジ100は、図4におけるZ軸の正方向(挿入方向R)に挿入されることにより、ホルダー4に装着される。このようにして、インクカートリッジ100は、プリンター20に着脱可能に装着される。また、インクカートリッジ100に搭載された回路基板120は、プリンター20に着脱可能に電気的に接続される。
図3に戻って、回路基板120について、さらに説明する。図3(A)における矢印Rは、上述したインクカートリッジ100の挿入方向を示している。図3(B)に示すように、回路基板120は、プリンター20と接続される面の裏側の面である裏面に記憶装置130を備え、プリンター20と接続される面である表面に7つの端子からなる端子群を備えている。記憶装置130は、本実施例では、メモリーセルアレイを含む半導体記憶装置である。メモリーセルアレイには、例えば、インクの消費量やインクの色などのインクまたはインクカートリッジ100に関連する種々のデータが格納される。
回路基板120の表面側の各端子は、略矩形状に形成され、挿入方向Rと略垂直な列を2列形成するように配置されている。2つの列のうち、挿入方向R側、すなわち、図3(A)における下側に位置する列を下側列と呼び、挿入方向Rの反対側、すなわち、図3(A)における上側に位置する列を上側列と呼ぶ。上側列を形成する端子と、下側列を形成する端子は、互いの端子中心が挿入方向Rに並ばないように、互い違いに配置され、いわゆる千鳥状の配置を構成している。
上側列を形成するように配列されている端子は、図3(A)中左側から、接地端子210、電源端子220である。下側列を形成するように配列されている端子は、図3(A)中左側から、第1のセンサー駆動用端子230、リセット端子240、クロック端子250、データ端子260、第2のセンサー駆動用端子270である。左右方向の中央付近の5つの端子、すなわち、接地端子210、電源端子220、リセット端子240、クロック端子250、データ端子260は、それぞれ、図示しない回路基板120の表裏面の配線パターン層や回路基板120に配置されたスルホールを介して、記憶装置130に接続されている。下側列の両端に位置する2つの端子、すなわち、第1のセンサー駆動用端子230および第2のセンサー駆動用端子270は、センサー110に含まれる圧電素子の一方の電極および他方の電極にそれぞれ接続されている。
回路基板120では、記憶装置130に接続された5つの端子と、センサー110に接続された2つの端子は、互いに近接して配置されている。このため、プリンター20側の接続機構400においても、記憶装置130に接続された5つの端子に対応する接続端子410、420、440〜460と、センサー110に接続された2つの端子に対応する接続端子430、470とは、互いに近接して配置されている。
回路基板120の各端子は、インクカートリッジ100がホルダー4に固定されると、ホルダー4に備えられた接続機構400の接続端子410〜470と接触し電気的に接続される。さらに、接続機構400の接続端子410〜470は、サブ制御基板500上の端子群と接触して電気的に接続され、サブ制御基板500の端子群は、サブ制御部(キャリッジ回路)50と電気的に接続されている。これにより、インクカートリッジ100がホルダー4に固定されると、回路基板の各端子210〜270はサブ制御部50と電気的に接続される。
A2.印刷装置の電気的構成:
図5および図6は、プリンターの電気的な構成を示す説明図である。図5は、主制御部40とサブ制御部50とプリンターに装着可能な全てのインクカートリッジ100との全体に注目して描かれている。図6は、主制御部40の内部機能構成とサブ制御部50の内部機能構成が、一つのインクカートリッジ100と共に描かれている。
各インクカートリッジ100の記憶装置130には、互いに異なる8ビットのID番号(識別番号)が割り当てられている。図5に示されるように、サブ制御部50からの配線に対し各インクカートリッジの記憶装置130は並列に接続されている(すなわち、サブ制御部50に対しバス接続されている。)ため、サブ制御部50から特定のインクカートリッジ100の記憶装置130に対して読み出し/書き込みなどの処理を実行する場合には、主制御部40とサブ制御部50が各インクカートリッジを特定する。このため、ID番号を利用する。このID番号は、サブ制御部50がアクセスすべき記憶装置130(インクカートリッジ100)を指定するために使用される。
サブ制御部50と各インクカートリッジ100との間は、複数の配線で接続されている。複数の配線は、サブ制御部50とサブ制御基板500の端子群をつなぐ配線、接続機構400の接続端子410〜470、回路基板120の表側の端子群、回路基板120の端子群から記憶装置130とセンサー110とへの配線で構成される。複数の配線は、リセット信号線LR1、クロック信号線LC1、データ信号線LD1、第1の接地線LCS、第1の電源線LCV、第1のセンサー駆動信号線LDSN、第2のセンサー駆動信号線LDSPを含む。
リセット信号線LR1は、リセット信号CRSTを伝送する導電線であり、回路基板120のリセット端子240を介して記憶装置130に電気的に接続される。クロック信号線LC1は、クロック信号CSCKを伝送する導電線であり、回路基板120のクロック端子250を介して記憶装置130に電気的に接続される。データ信号線LD1は、データ信号CSDAを伝送する導電線であり、回路基板120のデータ端子260を介して記憶装置130に電気的に接続される。これらの3本の配線LR1、LC1、LD1は、それぞれ、一つのサブ制御部50側の端部と、インクカートリッジ100の数に分岐したインクカートリッジ100側の端部を有する配線である。リセット信号CRST、データ信号CSDA、クロック信号CSCKは、いずれも、ハイレベル(本実施例では、CVDD電位(3.3V))、または、ローレベル(本実施例では、CVSS電位(0V))のいずれかの値をとる2値信号である。
第1の接地線LCSは、記憶装置130に接地電位CVSSを供給する導電線であり、回路基板120の接地端子210を介して記憶装置130に電気的に接続される。第1の接地線LCSは、一つのサブ制御部50側の端部と、インクカートリッジ100の数に分岐したインクカートリッジ100側の端部を有する配線である。接地電位CVSSは、主制御部40から第2の接地線LSを介してサブ制御部50に供給される接地電位VSS(=CVSS電位)と接続されており、ローレベル(0V)に設定される。なお、4つの配線(リセット信号線LR1、クロック信号線LC1、データ信号線LD1及び第1の接地線LCS)は、それぞれプルダウン抵抗R1〜R4に接続されている(図6)。さらに、第1の接地線LCSは、トランジスタT1を介して、グラウンドに接続されている。このトランジスタT1は、検査部56(後述)からのイネーブル信号線LEと接続されている。トランジスタT1は、イネーブル信号線LEに供給されるイネーブル信号ENがLレベルを示している場合にOFFとなる。検査部56は、トランジスタT1がOFFとなっている状態において、上記4つの配線の電位を検査することによって、プリンター20側の端子群とインクカートリッジ100側の端子群との間の接続状態の検査を行なう。トランジスタT1と検査部56の動作の詳細については、後述する。
第1のセンサー駆動信号線LDSNおよび第2のセンサー駆動信号線LDSPは、センサー110の圧電素子に駆動電圧を印加すると共に、駆動電圧の印加を停止した後、圧電素子の圧電効果により発生する電圧をサブ制御部50に伝送するための導電線である。第1のセンサー駆動信号線LDSNおよび第2のセンサー駆動信号線LDSPは、それぞれインクカートリッジ100ごとに独立した複数の配線であり、一端がサブ制御部50に電気的に接続され、他端が回路基板120の第1のセンサー駆動用端子230および第2のセンサー駆動用端子270にそれぞれ電気的に接続される。第1のセンサー駆動信号線LDSNは、第1のセンサー駆動用端子230を介して、センサー110の圧電素子の一方の電極に電気的に接続され、第2のセンサー駆動信号線LDSPは、第2のセンサー駆動用端子270を介して、センサー110の圧電素子の他方の電極に電気的に接続される。
第1の電源線LCVは、記憶装置130に記憶装置130の動作電圧となる電源電圧CVDDを供給する導電線であり、回路基板120の電源端子220を介して記憶装置130に接続されている。第1の電源線LCVは、一つのサブ制御部50側の端部と、インクカートリッジ100の数に分岐したインクカートリッジ100側の端部を有する配線である。記憶装置130の駆動に用いられるハイレベルの電源電圧CVDDは、ローレベルの接地電位CVSS(0V)に対して、3.3V程度の電位が用いられる。もちろん、電源電圧CVDDの電位レベルは、記憶装置130のプロセス世代などに応じて、異なる電位であって良く、例えば、1.5Vや2.0Vなどが用いられ得る。
主制御部40とサブ制御部50との間は、複数の配線で電気的に接続されている。複数の配線は、バスBSと、第2の電源線LVと、第2の接地線LSと、第3のセンサー駆動信号線LDSを含む。バスBSは、主制御部40とサブ制御部50との間のデータ通信に用いられる。第2の電源線LVおよび第2の接地線LSは、主制御部40からサブ制御部50に対して、それぞれ、電源電圧VDDおよび接地電位VSSを供給する導電線である。電源電圧VDDは、上述した記憶装置130に供給される電源電圧CVDDと同レベル、例えば、接地電位VSSおよびCVSS(0V)に対して、3.3V程度の電位が用いられる。もちろん、電源電圧VDDの電位レベルは、サブ制御部50のロジックIC部分のプロセス世代などに応じて、異なる電位であって良く、例えば、1.5Vや2.0Vなどが用いられ得る。第3のセンサー駆動信号線LDSは、最終的に各センサー110に印加されるセンサー駆動信号DS(後述)を主制御部40からサブ制御部50に供給する導電線である。
主制御部40は、制御回路48と、駆動信号生成回路42と、図示しないROM、RAM、EEPROMなどを備えている。ROMにはプリンター20を制御するための各種プログラムが記憶されている。
制御回路48は、CPU(中央制御装置)であり、ROM、RAM、EEPROMなどのメモリと協働してプリンター20全体の制御を実行する。制御回路48は、機能ブロックとして、インク残量判断部M1と、メモリーアクセス部M2と、インク消費量推定部M3を備えている。
インク残量判断部M1は、サブ制御部50および駆動信号生成回路42を制御してインクカートリッジ100のセンサー110を駆動し、インクカートリッジ100内のインクが所定値以上であるか否かを判定する。メモリーアクセス部M2は、サブ制御部50を経由して、インクカートリッジ100の記憶装置130にアクセスし、記憶装置130内に記憶された情報を読み出したり、記憶装置130内に記憶される情報を更新したりする。インク消費量推定部M3は、プリンター20の印刷実行状況に伴い印刷用紙に噴射されるドットをカウントする。また、ヘッドのクリーニング処理によって消費されるインク量を推定する。これに基づいて、プリンター20が消費したインク量(インク消費量)を推定する。すなわち、インクカートリッジ100が新しくプリンター20に装着されてから、そのインク容器が消費したインク消費量の推定値の累計をカウントしている。
主制御部40のEEPROMには、センサーを駆動するためのセンサー駆動信号DSを示すデータが格納されている。駆動信号生成回路42は、制御回路48のインク残量判断部M1からの指示に従って、EEPROMからセンサー駆動信号DSの波形を示すデータを読み出して、任意の波形を有するセンサー駆動信号DSを生成する。センサー駆動信号DSは、電源電圧CVDD(本実施例では、3.3V)より高い電位を含み、例えば、本実施例では、最大36V程度の電位を含んでいる。具体的には、センサー駆動信号DSは、最大36Vの電圧を有する台形のパルス信号である。
なお、本実施例では、駆動信号生成回路42は、さらに、印刷ヘッド5に供給されるヘッド駆動信号を生成することができる。すなわち、本実施例では、制御回路48は、インク残量の判断を実行する際には、駆動信号生成回路42にセンサー駆動信号を生成させ、印刷を実行する際には、駆動信号生成回路42にヘッド駆動信号を生成させる。
サブ制御部50は、ハード構成として、ASIC(Application Specific IC)を備える。ASICは、通信回路54と、センサー処理部52とを備えている。通信回路54は、通信処理部55と、検査部56とを備えている。
通信処理部55は、リセット信号線LR1、データ信号線LD1、クロック信号線LC1を介して、インクカートリッジ100の記憶装置130との通信処理を行う。また、通信処理部55は、バスBSを介して、主制御部40との通信処理を行う。検査部56は、プリンター20側の接続機構400に設けられた端子440〜460と、回路基板120に設けられた端子240〜260との間の電気的な接続状態を検査し、その検査結果を主制御部40に通知する。これにより、主制御部40は、各インクカートリッジ100がカートリッジ搭載部に搭載されているか否か及びデータ転送を正常に行なうことができるか否かを判断することができる。
主制御部40は、インクカートリッジ100が装着され、データ転送を正常に行なうことができると判定していれば、通信処理部55を介して、所定のタイミングで、装着されているインクカートリッジ100の記憶装置130へのアクセスを実行する。
通信処理部55は、図示しないSRAMを備えている。SRAMは、通信処理部55が処理を行う際、一時的にデータを保存するために用いるメモリで、例えば、主制御部40から受け取ったデータや、センサー110や記憶装置130から受け取ったデータを一時的に保存している。そして、SRAMに書き込まれる値は、印刷動作の実行に伴い(主制御部40からの書き込みデータの送信や、記憶装置からの読み出しに伴い)更新される。
センサー処理部52は、センサーによるインク残量の判定処理(センサー処理)を実行する。センサー処理部52は、切り換えスイッチを含んでいる。切換スイッチは、駆動信号生成回路42から供給されたセンサー駆動信号DSを、センサー処理の対象となっている1つのインクカートリッジ100のセンサー110に対して、第1のセンサー駆動信号線LDSNまたは第2のセンサー駆動信号線LDSPのいずれかを介して供給するために用いられる。
次にインクカートリッジ100の電気的構成について説明する。インクカートリッジ100は、その電気的な構成要素として、記憶装置130とセンサー110を有している。
記憶装置130は、データ記憶部としてのメモリーセルアレイ132と、メモリー制御回路136と、端子群の接続検査に用いられる単方向導通回路138と、を含んでいる。
メモリー制御回路136は、サブ制御部50によるメモリーセルアレイ132に対するアクセス(読み出しおよび書き込み)を仲介する回路で、サブ制御部50から送信される識別データやコマンドデータを解析する。さらに、書き込み時にはサブ制御部50から受信した書き込み対象データに基づき、メモリーセルアレイ132に書き込むデータを生成して書き込む。また、サブ制御部50は、読み出し時には、メモリーセルアレイ132から読み出したデータに基づき、プリンター20に送信するデータを生成する。
単方向導通回路138は、6つのダイオードD1〜D6を含んでいる。ダイオードD1〜D6は、データ転送時においてノイズ等により発生する異常電圧から、メモリー制御回路136を保護するために設けられている。また、ダイオードD1〜D3は、端子間の接続状態の検査にも使用される。
第1のダイオードD1は、第1の接地線LCSとリセット信号線LR1との間に設けられており、接地端子210からリセット端子240への向きが順方向となるように接続されている。第2のダイオードD2は、第1の接地線LCSとクロック信号線LC1との間に設けられており、接地端子210からクロック端子250への向きが順方向となるように接続されている。第3のダイオードD3は、第1の接地線LCSからデータ信号線LD1の間に設けられており、接地端子210からデータ端子260への向きが順方向となるように接続されている。
第4のダイオードD4は、リセット信号線LR1と第1の電源線LCVとの間に設けられており、リセット信号線LR1に異常な電圧(例えば、電源電圧CVDD以上の電圧)が生じた場合に、メモリー制御回路136とリセット信号線LR1との間の接続端子を保護することができる。同様に、第5のダイオードD5は、クロック信号線LC1と第1の電源線LCVとの間に設けられており、第6のダイオードD6は、データ信号線LD1と第1の電源線LCVとの間に設けられている。ただし、これら3つのダイオードD4〜D6は、省略することも可能である。
なお、インクカートリッジ100側に設けられた電源端子220は、本発明における「容器側電源端子」に相当し、インクカートリッジ100側に設けられた接地端子210は、本発明における「容器側接地端子」に相当し、インクカートリッジ100側に設けられたリセット端子240、クロック端子250及びデータ端子260は、本発明における「容器側信号端子」に相当する。また、プリンター20側に設けられた電源端子420は、本発明における「本体側電源端子」に相当し、プリンター20側に設けられた接地端子410は、本発明における「本体側接地端子」に相当し、プリンター20側に設けられたリセット端子440、クロック端子450及びデータ端子460は、本発明における「本体側信号端子」に相当する。
A3.端子間の接続状態の検査:
図7は、端子間の接続状態の検査時におけるプリンター20の動作を示すフローチャートである。ステップS10では、検査部56は、イネーブル信号線LEに供給されるイネーブル信号ENをLレベルとして出力する。したがって、トランジスタT1(図6)はOFFとなり、第1の接地線LCSからグラウンドへのインピーダンスは、トランジスタT1がONの場合よりも高い状態となる。ステップS20では、検査部56は、第1の電源線LCVに対して電源電圧CVDDを供給する。そうすると、第1の接地線LCSは、第1の電源線LCVとメモリー制御回路136内で接続されているため、電位が上昇し、Hレベルとなる。さらに、リセット信号線LR1は、第1のダイオードD1を介して第1の接地線LCSと接続されているため、電位が上昇し、Hレベルとなる。同様に、クロック信号線LC1及びデータ信号線LD1の電位も上昇し、Hレベルとなる。
ステップS30では、検査部56は、4つの配線(リセット信号線LR1、クロック信号線LC1、データ信号線LD1、第1の接地線LCS)の電位を検査する。検査の結果、4つの配線の電位が全てHレベルとなっている場合(ステップS40:Yes)には、検査部56は、端子間の接続状態は良好であると判定する。
検査部56は、端子間の接続状態は良好であると判定すると、ステップS50において、イネーブル信号ENをHレベルとし、トランジスタT1をONにする。トランジスタT1がONになると、第1の接地線LCSの電位は、接地電位CVSSとなり、他の3つの配線(リセット信号線LR1、クロック信号線LC1、データ信号線LD1)もLレベルを示す。ステップS60では、通信処理部55は、端子間の接続状態が良好であるため、データの転送を開始する(ステップS60)。
一方、ステップS30における検査の結果、4つの配線の電位のうちの少なくとも1つがHレベルとなっていない場合(ステップS40:No)には、検査部56は、端子間の接続状態に異常があると判定し、ステップS70において、その検査結果(端子接続エラー)を主制御部40に通知する。主制御部40は、端子間に接続エラーがあることを、プリンター20に設けられた操作部70や、コンピューター90に接続されたモニター(図示せず)等に表示して、ユーザーに通知することとしてもよい。
図8は、端子間の接続状態の検査時と、データの転送時とにおける各種配線の信号波形を示すタイミングチャートである。この図8には、第1の電源線LCVと、イネーブル信号線LEと、リセット信号線LR1と、クロック信号線LC1と、データ信号線LD1と、第1の接地線LCSとにおける信号波形が描かれている。上述したように、端子間の接続状態の検査時には、イネーブル信号ENがLレベルとなるため、トランジスタT1はOFFとなり、第1の接地線LCSからグラウンドへのインピーダンスがデータの転送時(トランジスタT1がONの時)よりも高くなる。そして、第1の電源線LCVがHレベルとして出力されると、第1の接地線LCSもHレベルとなる。
インクカートリッジ100側のリセット信号線LR1は、第1のダイオードD1を介して第1の接地線LCSと接続されている。したがって、第1の接地線LCSがHレベルとなると、インクカートリッジ100側のリセット信号線LR1もHレベルとなる。同様に、インクカートリッジ100側のクロック信号線LC1及びインクカートリッジ100側のデータ信号線LD1も、Hレベルとなる。
ここで、インクカートリッジ100側の接地端子210と、プリンター20側の接地端子410とが電気的に正常に接続されていれば、プリンター20側における第1の接地線LCSもHレベルを示すことになる(図6)。同様に、インクカートリッジ100側の端子240、250、260と、プリンター20側の端子440、450、460とが電気的に正常に接続されていれば、プリンター20側における他の配線LR1、LC1、LD1のいずれもHレベルを示すことになる。換言すれば、端子間に接続不良のある配線があれば、その配線はLレベルを示すことになる。また、プリンター20側の電源端子420とインクカートリッジ100側の電源端子220との間に接続不良があれば、4つの配線LR1、LC1、LD1、LCSは、全てLレベルを示すことになる。したがって、検査部56は、このプリンター20側の配線の信号レベルを検査することによって、端子間の接続状態を判定することができる。
図9は、端子間の接続状態の検査時における判定基準を示す表である。上述したように、検査部56は、端子間の接続状態の検査時には、第1の電源線LCVをHレベルとし、イネーブル信号ENをLレベルとする。そして、検査部56は、リセット信号線LR1と、クロック信号線LC1と、データ信号線LD1と、第1の接地線LCSの電位を検査し、全ての電位がHレベルであった場合には、端子間の接続状態は良好であると判定する。一方、検査部56は、1つでもLレベルを示す配線があった場合には、端子間の接続状態は良好でないと判定する。
また、検査部56は、どの配線がLレベルを示しているのかによって、どの端子間に接続不良があるかのを判定することもできる。この場合、検査部56は、主制御部40に対して、どの端子間に接続不良があったのかを通知することとしてもよい。
なお、検査部56による端子間の接続状態の検査は、通信処理部55によるデータ転送の開始前に行なうことが好ましい。こうすれば、端子間の接続状態が良好でないにもかかわらず、通信処理部55がデータ転送を行なってしまうことを抑制することができる。
以上より、本実施例によれば、単方向導通回路138に3つのダイオードD1〜D3が設けられており、検査部56が、トランジスタT1がOFFの状態において、4つの配線LR1、LC1、LD1、LCSの信号レベルを検査するので、接続状態の検査用の端子を別途設けることなく、プリンター20側に設けられた端子群と、インクカートリッジ100側に設けられた端子群との間における接続状態の検査をすることができる。
B.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
B1.変形例1:
上記実施例では、第1の接地線LCSとグラウンドとの間にトランジスタT1を設けていたが、この代わりに、その他の種々のスイッチング素子を設けることとしてもよい。また、上記実施例では、インクカートリッジ100側の端子210〜260は、メモリー制御回路136に接続されているが、この代わりに、他の種々の回路に接続されていることとしてもよい。
B2.変形例2:
検査部56は、端子間の接続状態の検査結果を、インクカートリッジ100のメモリーセルアレイ132やプリンター側の記憶装置に記憶させることとしてもよい。こうすれば、インクカートリッジ100やプリンター20を回収した場合に、どの端子間の接続状態が良好であり、どの端子間の接続状態が良好でないかを知ることができる。
B3.変形例3:
第1のセンサ駆動信号線LDSNや第2のセンサ駆動信号線LDSP等の他の配線を単方向導通回路138に組み込み、これらの配線の終端に設けられた端子間(端子230と端子430との間や、端子270と端子470との間)の接続状態を検査することとしてもよい。
B4.変形例4:
上記実施例は、インクジェット式の印刷装置およびインクカートリッジが採用されているが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置および当該液体噴射装置に液体を供給する液体容器を採用しても良い。ここでいう液体は、溶媒に機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェル状のような流状体を含む。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、および、これらの液体噴射装置に液体を供給する液体容器を採用しても良い。そして、これらのうちいずれか一種の噴射装置および液体容器に本発明を適用することができる。さらに、インクジェット方式のプリンターに限定されず、トナーなどの記録材をつかって印刷を実行するレーザプリンターおよびトナーカートリッジを採用してもよい。
B5.変形例5:
上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしても良い。
B6.変形例6:
上記実施例では、圧電素子を用いたセンサー110が用いられているが、これに代えて、例えば、常にインクがあることを示す周波数の応答信号を返す発振回路などの発振装置を用いても良く、サブ制御部50と何らかの遣り取りを行うCPUやASICなどのプロセッサや、より簡易なICを用いても良い。また、センサなどが搭載されず、記憶装置のみが搭載されるタイプのインクカートリッジ100にも本発明は適用され得る。
B7.変形例7:
上記実施例では、1つのインクタンクを1つのインクカートリッジとして構成しているが、複数のインクタンクを1つのインクカートリッジとして構成しても良い。
B8.変形例8:
上記の実施例では、液体供給ユニットは、基板が容器本体に固定されたインクカートリッジであり、基板は容器本体と一体となって印刷ヘッドユニットに設けられたホルダーに装着されるが、本発明が適用される液体供給ユニットとして、基板が固定されるカバーと、液体を収容する容器本体とが、各々個別にホルダーに装着されるインクカートリッジとしてもよい。例えば、所定挿入方向に基板が固定されたカバーをホルダーに挿入して装着した後、さらに、容器本体をホルダーに装着するような構成が挙げられる。この場合、容器本体内のインクが無くなったらインク容器本体のみを交換し、交換にともなって記憶装置130に記憶されたインク消費量情報がリセットされるように構成しておけばよい。
B9.変形例9:
上記の実施例では、液体収容ユニットは、印刷ヘッドユニットのホルダーに装着され、インク供給部から印刷ヘッドに直接インクが供給されるが、液体収容ユニットは、液体噴射装置内のヘッドとは離れた位置に装着され、液体収容ユニットの液体供給部に連結されたチューブを介してインクをヘッドに供給する構成としてもよい。
B10.変形例10:
上記の実施例では、記憶装置130は、メモリーセルアレイ132を備えた半導体記憶装置であるとして説明したが、これに限定されずメモリセルを利用しない半導体記憶装置(EEPROM,フラッシュメモリ)でもよい。さらに半導体記憶装置以外の記憶装置であってもよい。
B11.変形例11:
上記実施例では、主制御部40と通信処理部55とが別の構成であったが、一体の制御部であってもよい。
4…ホルダー
4e…係号口
5…印刷ヘッド
6…インク供給針
20…プリンター
22…モーター
26…プラテン
30…キャリッジ
32…キャリッジモーター
34…摺動軸
36…駆動ベルト
38…プーリー
40…主制御部
42…駆動信号生成回路
48…制御回路
50…サブ制御部
52…センサー処理部
54…通信回路
55…通信処理部
56…検査部
60…印刷ヘッドユニット
70…操作部
80…コネクター
90…コンピューター
100…インクカートリッジ
101…本体
101e…係合突起
101wb…底壁
101wf…前壁
104…インク供給口
104f…フィルム
104op…開口
110…センサー
120…回路基板
122…穴
130…記憶装置
132…メモリーセルアレイ
136…メモリー制御回路
138…単方向導通回路
150…インク室
210…接地端子
220…電源端子
230…第1のセンサー駆動用端子
240…リセット端子
250…クロック端子
260…データ端子
270…第2のセンサー駆動用端子
400…接続機構
410…接地端子
410…接続端子
420…電源端子
430…第1のセンサー駆動用端子接続端子
440…リセット端子
450…クロック端子
460…データ端子
470…第2のセンサー駆動用端子
500…サブ制御基板

Claims (3)

  1. 液体を噴射する液体噴射装置であって、
    液体噴射装置本体と、
    前記液体噴射装置本体に装着可能であり、前記液体噴射装置本体から噴射される液体を収容する液体収容容器と、
    を備え、
    前記液体収容容器は、
    前記液体噴射装置本体から電源電圧の供給を受けるための容器側電源端子と、前記液体噴射装置本体から接地電位の供給を受けるための容器側接地端子と、データの転送に利用される容器側信号端子と、を含む容器側端子群と、
    前記容器側端子群に接続された回路と、
    前記容器側接地端子から前記容器側信号端子への向きに接続されたダイオードと、を備え、
    前記液体噴射装置本体は、
    前記液体収容容器が前記液体噴射装置本体に装着された場合に、前記容器側電源端子と電気的に接続されることによって前記液体収容容器に前記電源電圧を供給する本体側電源端子と、前記容器側接地端子と電気的に接続されることによって前記液体収容容器に前記接地電位を供給する本体側接地端子と、前記容器側信号端子と電気的に接続される本体側信号端子と、を含む本体側端子群と、
    前記本体側接地端子と接地導体との間に設けられたスイッチと、
    前記容器側端子群と前記本体側端子群との間における接続状態の検査を行なう検査部と、を備え、
    前記接続状態の検査時において、
    前記スイッチは、オフとなることにより、前記本体側接地端子から前記接地導体へのインピーダンスを、前記容器側信号端子と前記本体側信号端子との間でデータの転送を行なう場合よりも高い状態とし、
    前記検査部は、前記本体側電源端子に対して前記電源電圧を供給し、前記本体側信号端子の電位と前記本体側接地端子の電位とのうちの少なくとも1つ以上を検査することによって、前記容器側端子群と前記本体側端子群との間における接続状態の検査を行なう、液体噴射装置。
  2. 液体を噴射する液体噴射装置本体に装着可能である液体収容容器であって、
    前記液体噴射装置本体から電源電圧の供給を受けるための容器側電源端子と、前記液体噴射装置本体から接地電位の供給を受けるための容器側接地端子と、データの転送に利用される容器側信号端子と、を含む容器側端子群と、
    前記容器側端子群に接続された回路と、
    前記容器側接地端子から前記容器側信号端子への向きに接続されたダイオードと、を備え、
    前記容器側端子群と前記液体噴射装置本体に設けられた本体側端子群との間における接続状態の検査時において、前記容器側電源端子に供給される電源電圧が前記回路を介して伝搬することによって前記容器側接地端子の電位が上昇し、前記容器側接地端子の電位の上昇が前記ダイオードを介して伝搬することによって前記容器側信号端子の電位が上昇するように、前記容器側端子群と前記回路と前記ダイオードとが構成されている、液体収容容器。
  3. 液体噴射装置本体の本体側端子群と液体収容容器の容器側端子群との間における接続状態を検査する方法であって、
    前記容器側端子群は、前記液体噴射装置本体から電源電圧の供給を受けるための容器側電源端子と、前記液体噴射装置本体から接地電位の供給を受けるための容器側接地端子と、データの転送に利用される容器側信号端子と、を含み、
    前記液体収容容器は、さらに、
    前記容器側端子群に接続された回路と、
    前記容器側接地端子から前記容器側信号端子への向きに接続されたダイオードを備え、
    前記本体側端子群は、前記液体収容容器が前記液体噴射装置本体に装着された場合に、前記容器側電源端子と電気的に接続されることによって前記液体収容容器に前記電源電圧を供給する本体側電源端子と、前記容器側接地端子と電気的に接続されることによって前記液体収容容器に前記接地電位を供給する本体側接地端子と、前記容器側信号端子のそれぞれと電気的に接続される本体側信号端子と、を含み、
    前記方法は、
    (a)前記本体側接地端子から接地導体へのインピーダンスを、前記容器側信号端子と前記本体側信号端子との間でデータの転送を行なう場合よりも高い状態とする工程と、
    (b)前記本体側電源端子に対して前記電源電圧を供給する工程と、
    (c)前記本体側信号端子と前記本体側接地端子の電位のうちの少なくとも1つ以上を検査することによって、前記容器側端子群と前記本体側端子群との間における接続状態の検査を行なう工程と、を備える、方法。
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