JPH10100447A - インク残量検出装置 - Google Patents

インク残量検出装置

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JPH10100447A
JPH10100447A JP28180496A JP28180496A JPH10100447A JP H10100447 A JPH10100447 A JP H10100447A JP 28180496 A JP28180496 A JP 28180496A JP 28180496 A JP28180496 A JP 28180496A JP H10100447 A JPH10100447 A JP H10100447A
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JP
Japan
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ink
pulse
pulse signal
ink cartridge
remaining amount
Prior art date
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JP28180496A
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Motoshi Kishi
素志 岸
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクカートリッジ内のインク残量を、静電
容量の変化に伴うパルス信号の発振周波数の変化により
検出する装置において、CPUなどの検出手段の処理負
担を小さくする。 【解決手段】 インクカートリッジ7のインク残量に応
じて発振周波数が変動する静電容量検出回路51からの
パルス信号Aと、基準信号発生回路39からのパルス信
号Bとを、NAND回路40において論理演算を行う。
検出処理を行うCPUはパルス信号B,Cとを比較する
ことによりインクの有無を検出するので、CPUの処理
負担が軽減され、全体として処理速度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット式
の印字装置に関し、特に、インクカートリッジ内のイン
ク残量を検出する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット式の印字装置にお
いて、インクカートリッジ内のインク残量を検出する方
法は、インク残量に応じて変化する静電容量の変化をC
R回路を備えたパルス信号発生回路を用いてパルス信号
に変え、このパルス信号を中央処理装置(以下、CPU
という)に入力し、CPUにおいてパルス信号の周波数
の増減をとらえることにより行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のインク残量検出装置においては、パルス信
号発生回路より発生したパルス信号が、直接、CPUに
入力され、周波数変化はパルス数を計算することにより
行っていたため、CPUでの処理負担が大きかった 本発明は、上述した問題点を解決するためになされたも
のであり、インク残量を、そのインクの静電容量の変化
に伴うパルス信号の発振周波数の変化により検出する装
置において、検出処理を行うCPUなどの検出手段での
負担の小さいインク残量検出装置を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明に係るインク残量検出装置は、
インクカートリッジ内のインクを印字ヘッドのノズルか
ら記録媒体上に噴射して印字を行う印字装置に用いら
れ、インクカートリッジ内のインクの残量を検出するイ
ンク残量検出装置において、インクカートリッジのイン
ク残量に応じてパルス信号の発振周波数が変動する第1
のパルス発生手段と、第1のパルス発生手段より発生さ
れるパルス信号の発振周波数とは異なる基準となる周波
数のパルス信号を発生する第2のパルス発生手段と、第
1のパルス発生手段から発生されたパルス信号と、第2
のパルス発生手段から発生されたパルス信号とを論理演
算するゲート手段と、ゲート手段から出力された出力信
号と、第2のパルス発生手段から発生されたパルス信号
とを比較し、その結果に応じてインクカートリッジ内の
インクの残量を検出する検出手段とを備えたものであ
る。
【0005】この構成においては、第1のパルス発生手
段からのパルス信号と、第2のパルス発生手段からのパ
ルス信号とをゲート手段において論理演算を行い、この
ゲート手段から出力された出力信号と、第2のパルス発
生手段より発生されたパルス信号とを比較し、インクカ
ートリッジ内のインクの残量を検出手段により検出す
る。従って、第1のパルス発生手段からのパルス信号を
検出手段に直接入力し、一定期間のパルス信号数の変化
によりインクの残量を検出するものではないので、検出
手段の負担を小さくすることができる。
【0006】また、請求項2に記載の発明に係るインク
残量検出装置は、請求項1に記載のインク残量検出装置
であって、上記第1のパルス発生手段は、インクカート
リッジ内のインク残量に応じて変化するインクカートリ
ッジの静電容量を検出する静電容量検出手段を備え、こ
の静電容量検出手段により検出されたインクカートリッ
ジの静電容量の変化に応じてパルス信号の発振周波数が
変動するものである。
【0007】この構成においては、インクカートリッジ
内のインク量の変化に伴う静電容量の変化を静電容量検
出手段が検知し、この静電容量の変化により第1のパル
ス発生手段の発振周波数が変化する。検出手段はこの発
振周波数の変化を連続的に把握することができるので、
インクの有無のみならず、実際のインクの残量を検出す
ることが可能となる。
【0008】また、請求項3に記載の発明に係るインク
残量検出装置は、請求項1に記載のインク残量検出装置
であって、上記第1のパルス発生手段は、インクカート
リッジ内のインク残量に応じて変化するインクカートリ
ッジの電気的抵抗値を検出する抵抗値検出手段を備え、
この抵抗値検出手段により検出されたインクカートリッ
ジの抵抗値の変化に応じてパルス信号の発振周波数が変
動するものである。
【0009】この構成においては、インクカートリッジ
内のインク量の変化に伴う電気的抵抗値の変化を抵抗値
検出手段が検知し、この抵抗値の変化により第1のパル
ス発生手段の発振周波数が変化する。検出手段はこの発
振周波数の変化を連続的に把握することができるので、
インクの有無のみならず、実際のインクの残量を検出す
ることが可能となる。
【0010】また、請求項4に記載の発明に係るインク
残量検出装置は、請求項1又は請求項2に記載のインク
残量検出装置であって、上記第2のパルス発生手段は、
インクカートリッジ内にインクが有るときに第1のパル
ス発生手段より発生されるパルス信号の発振周波数より
も高く、かつインクカートリッジ内にインクが無いとき
に第1のパルス発生手段より発生されるパルス信号の発
振周波数よりも低い周波数のパルス信号を発生させるも
のである。
【0011】この構成においては、インクカートリッジ
内にインクが無くなると、ゲート手段から、第2のパル
ス発生手段より発生されるパルス信号の周波数よりも高
い周波数のパルス信号が出力される。第2のパルス発生
手段からのパルス信号とゲート手段からのパルス信号を
比較により、インクの有無を検出することができるの
で、検出手段は、第1のパルス発生手段からのパルス信
号の周波数の増減を数える必要がなくなり、検出手段の
処理負担が軽減される。
【0012】また、請求項5に記載の発明に係るインク
残量検出装置は、請求項1又は請求項3に記載のインク
残量検出装置であって、上記第2のパルス発生手段は、
インクカートリッジ内にインクが有るときに第1のパル
ス発生手段より発生されるパルス信号の発振周波数より
も低く、かつ前記インクカートリッジ内にインクが無い
ときに第1のパルス発生手段より発生されるパルス信号
の発振周波数よりも高い周波数のパルス信号を発生させ
るものである。
【0013】この構成においては、インクカートリッジ
内にインクが無くなると、ゲート手段から、第2のパル
ス発生手段より発生されるパルス信号の周波数よりも低
い周波数のパルス信号が出力される。第2のパルス発生
手段からのパルス信号とゲート手段からのパルス信号を
比較により、インクの有無を検出することができるの
で、検出手段は、第1のパルス発生手段からのパルス信
号の周波数の増減を数える必要がなくなり、検出手段の
処理負担が軽減される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態に係
るインク残量検出装置に図面を参照して説明する。図1
は本発明に係るインク残量検出装置を備えたインクジェ
ットプリンタの内部構成を示した概略斜視図である。イ
ンクジェットプリンタ1は、左右方向に伸びる回転軸2
によってフレーム3に回転可能に支承される円筒形状の
プラテンローラ4を有する。プラテンローラ4は、給紙
カセット又は手差し給紙部から供給された記録媒体とし
ての印刷用紙Pを記録ヘッド5に対面させながら搬送す
るものであり、紙送り装置の一部を構成している。この
記録ヘッド5は、ヘッドユニット6、及び記録ヘッド5
に4色(シアン、イエロー、マゼンダ、ブラック)のイ
ンクを供給するインクカートリッジ7a乃至7dと共
に、キャリッジ8に着脱自在に搭載される。
【0015】また、キャリッジ8は前部をプラテンロー
ラ4の軸線と平行に設けられたキャリッジ軸8aに支持
され、これによって、キャリッジ8に搭載された記録ヘ
ッド5は、プラテンローラ4に支持された印刷用紙Pを
横切る方向にスライド移動しながら記録動作を行う。キ
ャリッジ8を駆動するキャリッジモータ10は、ベルト
11及びプーリ12,13によって、キャリッジ8を駆
動するものである。
【0016】また、プラテンローラ4の、図1における
左側、即ち、印刷用紙Pに対する記録範囲の外には、記
録ヘッド5の不吐出又は吐出不良を回復するパージ装置
15が配置されている。パージ装置15には、吸引キャ
ップ16が設けられ、この吸引キャップ16は、記録ヘ
ッド5のノズルを覆い、ポンプが発生させる負圧によ
り、記録ヘッド5内部の不良インクを吸収して記録ヘッ
ド5を回復させるものである。パージ装置15は、ライ
ンフィード(LF)モータ43(図3)を駆動源とし、
プラテンローラ4と駆動源を共用するものである。ライ
ンフィードモータの駆動力は、キャリッジ8が回復領域
に進入した時に、ポンプカムギヤ17を介してパージ装
置15へ伝達されるように構成されている。
【0017】図2は本発明の一実施形態による記録ヘッ
ド5を備えたヘッドユニット6の一部破断の後方斜視図
である。ヘッドユニット6における記録ヘッド5は、4
色のインクを独立して噴射し得るノズルを各々持つヘッ
ドチップ(不図示)が横一列に並んで設けられている。
各ヘッドチップは、インク噴射のエネルギーを発生させ
る圧電セラミック素子を持つ基板を備え、該素子への通
電制御により基板が変形することにより、インク流路で
あるチャンネルの容積が変化して、インクカートリッジ
7a〜7dから供給される各色のインクを各ノズルより
噴射する。
【0018】ヘッドユニット6は、その枠体としてホル
ダ21とキャップ22とを含み、ホルダ21の前面に
は、記録ヘッド5の主体である複数個のヘッドチップが
配置され、前面壁を貫通してヘッドチップのインク導入
部23が設けられている。このインク導入部23のイン
ク供給流路開放端には、異物等を除去するためのフィル
タ24が取り付けられている。ホルダ21には、リブ2
5により仕切られた各スペースに4色のインクカートリ
ッジ7a〜7dがセットされると、そのインク供給口が
インク導入部23と接合され、ヘッドチップへインクが
供給される。
【0019】次に、プリンタ1の制御系の構成について
図3を参照して説明する。図3はプリンタ1の制御系を
示すブロック図である。プリンタ1には、プリンタ1各
部を制御するCPU31(検出手段)と、ホストコンピ
ュータ32からの印字データをインターフェイス33を
介して受信し、印字データの展開の制御を行うゲートア
レイ回路34(以下G/A回路という)とを備えてい
る。このCPU31とG/A回路34との間には、作業
プログラム等が記憶されているROM35、及びG/A
回路34がホストコンピュータ32から受信した上記印
字データを一時的に記憶するためのRAM36とを備
え、これらとの間で必要なデータの受信を行っている。
【0020】また、CPU31には、印刷用紙の有無を
検出するペーパセンサ37、印字ヘッド5がホームポジ
ション位置にあることを検出する原点センサ38、イン
クカートリッジ7内のインク残量を検出するための基準
周波数を発振する基準信号発生回路39(第2のパルス
発生回路)、及びNAND回路40(ゲート手段)の出
力端とが接続されている。NAND回路40の入力に
は、基準信号発生回路39及びインクカートリッジ7内
の静電容量を検出してパルス信号を発生する静電容量検
出回路51(第1のパルス発生回路)の各出力A,Bが
与えられている。CPU31は、この基準信号発生回路
39とNAND回路40から与えられるパルス信号B,
Cに基づいてインクカートリッジ7内のインク残量を検
出する検出手段として機能する。上記基準信号発生回路
39及び静電容量検出回路51については後に詳細に説
明する。
【0021】CPU31には、キャリッジモータ10を
駆動するための第1のモータドライバ41、ラインフィ
ードモータ43を駆動するための第1のモータドライバ
42、各種の信号をCPU31に与える操作パネル43
などが接続されている。また、G/A回路34にはホス
トコンピュータ32から受信した印字データをイメージ
データとして一時的に記憶するイメージメモリ45が接
続されている。印字ヘッドドライバ46は、G/A回路
34から出力される印字データ46a、転送クロック4
6b、及び印字クロック46cに基づいて動作し、印字
ヘッド5を駆動する。G/A回路34には、プラテンロ
ーラ4の回転速度を計測するエンコーダセンサ47も接
続されている
【0022】次に、上記基準信号発生回路39及び静電
容量検出回路51の構成及び動作について、図4及び図
5を参照して説明する。図4はこれらの回路図、図5は
上記回路の出力信号のタイムチャートであり、図中、A
は、インクカートリッジ7のインク残量に応じてそのパ
ルス信号の周波数が変動する静電容量検出回路51から
発生された検出信号、Bは基準信号発生回路39から発
生される基準信号、Cは検出信号Aと基準信号Bとを論
理演算するNAND回路40から出力される出力信号で
ある。
【0023】静電容量検出回路51は、インクカートリ
ッジ7の静電容量成分を等価的に示したコンデンサ52
と、抵抗Rと、電流制限抵抗Rsと、インバータ53と
からなるCR発振回路により構成されている。インクカ
ートリッジ7のインクタンク内には電極52a,52b
が組み込まれており、インク残量により静電容量が変化
する。この静電容量の変化に応じて静電容量検出回路5
1は周波数が変化するパルス検出信号Aを出力する。
【0024】また、基準信号発生回路39は、コンデン
サ54、抵抗R、電流制限抵抗Rsと、インバータ53
とからなるCR発振回路により構成されている。コンデ
ンサ54の容量C0は、インクカートリッジ7にインク
が有る時にインクカートリッジ7に現れる静電容量をC
1、インクカートリッジ7にインクが無い時のインクカ
ートリッジ7に現れる静電容量をC2とすると、 C0=(C1+C2)/2 の値となっており、これにより、インクカートリッジ7
にインクが有る時と、インクカートリッジ7に無い時に
静電容量検出回路51より発生される検出信号Aの中間
の周波数の基準信号Bが基準信号発生回路39より発生
される。
【0025】また、NAND回路40には、検出信号A
と基準信号Bとが入力され、NANDの演算が行われ
る。これにより、NAND回路40より出力される信号
は図5の出力信号Cのようになる。
【0026】次に、基準信号発生回路39からの基準信
号Bと、NAND回路40からの出力信号Cに基づい
て、CPU31が行うインクの有無の判定処理につい
て、図5、及び図6を参照して説明する。図6はこの処
理の流れを示すフローチャートである。まず、CPU3
1によるインク有りの場合の動作について説明する。C
PU31には、基準信号Bと出力信号Cとが入力されて
いる。いま、基準信号Bの立上がりエッジ(t1)が検
出されると(S1でYES)、CPU31はインク残量
フラグをリセットする(S2)。次に、出力信号Cの立
上がりエッジを待ち、出力信号Cの立上がりエッジ(t
2)が検出されると(S3でYES)、インク残量フラ
グの状態を調べる(S4)。この時点ではフラグはリセ
ット状態であるので、インク残量フラグをセットし(S
6)、スタートに戻る。さらに、基準信号Bの立上がり
エッジ(t3)が検出されるので(S1でYES)、イ
ンク残量フラグをリセットする(S2)。その後、次の
出力信号Cの立上がりエッジ(t4)が検出されると
(S3でYES)、インク残量フラグの状態を調べる
(S4)。ここでもフラグはリセット状態であるので、
インク残量フラグをセットし(S6)、スタートに戻
る。
【0027】このように、インクカートリッジ7内にイ
ンクが有る場合には、出力信号Cの立上がりエッジ(t
2,t4)が検出された時は、インク残量フラグが常に
リセット状態となっており、S5のステップに進むこと
が無いので、インクが無いと判定されることがない。
【0028】次に、CPU31によるインク無しの場合
の動作について説明する。いま、基準信号Bの立上がり
エッジ(t11)が検出されると(S1でYES)、C
PU31はインク残量フラグをリセットする(S2)。
次に、出力信号Cの立上がりエッジを待ち、出力信号C
の立上がりエッジ(t12)が検出されると(S3でY
ES)、インク残量フラグの状態を調べる(S4)。こ
の状態ではフラグはリセット状態であるので、インク残
量フラグをセットし(S6)、スタートに戻る。次に、
出力信号Cの立上がりエッジ(t14)が続いて検出さ
れるので(S1でNO,S3でYES)、インク残量フ
ラグの状態を調べる(S4)。この時フラグはセット状
態であるので、インク残量無し処理を行う(S5)。
【0029】このように、インクカートリッジ7内にイ
ンクが無い場合には、基準信号Bの立上がりエッジが検
出されインク残量フラグがリセットされるより早く、出
力信号Cの立上がりエッジが検出される。CPU31は
この状態をとらえることで、インク無し状態を検出す
る。上記インク残量無し処理(S5)においては、操作
パネル43上のLEDなどを点滅することで、インク無
しの表示を行えばよい。
【0030】このように、本実施の形態に係るインク残
量検出装置によれば、CPU31は2つのパルス信号
B,Cを入力し、この入力信号の立上がりエッジと、イ
ンク残量フラグのセット/リセット状態をとらえること
で、インクカートリッジ7内のインクの有無を判定する
ことができる。これにより、従来のインク残量検出装置
のようにパルス信号数を計算して、周波数差を検出する
必要が無くなり、CPU31の処理負担が軽減され、全
体として処理速度が向上する。
【0031】また、図4に示した回路図においては、イ
ンクカートリッジ7の静電容量を検出し、パルス信号を
発生する静電容量検出回路51が備えられていたが、こ
の静電容量検出回路51に代えて、インクカートリッジ
7の電気的抵抗値を検出し、この電気的抵抗値に応じて
パルス信号を発生する抵抗値検出回路61を備えてもよ
い。この抵抗値検出回路61の構成及び動作について、
図7及び図8を参照して説明する。図7(a)は抵抗値
検出回路61の概略図、図7(b)はその等価回路図、
図8は抵抗値検出回路61から発生された検出信号A´
のタイムチャートである。
【0032】抵抗値検出回路61は、電流制限抵抗R
s、コンデンサ62、インクカートリッジ7の電気的抵
抗値を等価的に示した抵抗63と、インバータ53とか
らなるCR発振回路により構成されている。インクカー
トリッジ7のインクタンク内には電極63a,63bが
組み込まれており、インク残量により変化する電気的抵
抗値をとらえている。この抵抗値の変化に応じて抵抗値
検出回路61は周波数が変化するパルス検出信号A´を
出力する。
【0033】インクが無くなってくると等価抵抗63の
抵抗値が大きくなるので、図8に示すように抵抗値検出
回路61から出力される信号A´の一定時間T内のカウ
ント数は10から3に減少し、周波数は小さくなる。こ
の信号A´の変化は、静電容量検出回路51から出力さ
れる信号Aとは逆である。基準信号発生回路39(図
3、図4)はインクカートリッジ7にインクが有る時
と、インクカートリッジ7に無い時に抵抗値検出回路6
1より発生される検出信号A´の中間の周波数の基準信
号Bを発生している。これらの検出信号A´と基準信号
BをNAND回路40に入力した後にCPU31に入力
させることで、上述と同様に、従来のインク残量検出装
置のようにパルス信号数を計算して、周波数差を検出す
る必要が無くなり、CPU31の処理負担が軽減され、
全体として処理速度が向上する。
【0034】なお、本発明は上記実施の形態の構成に限
られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形
態では、CPU31が基準信号Bと出力信号Cとを比較
してインクの有無を判断するものとしているが、検出信
号A又はA´に基づいて、インクの有無の判断のみでな
く、実際のインク残量を検出するものであってもよい。
【0035】
【発明の効果】以上のように請求項1の記載の発明に係
るインク残量検出装置によれば、インク残量に応じて発
振周波数が変動する第1のパルス発生手段からのパルス
信号と、基準となる第2のパルス発生手段からのパルス
信号との間で論理演算を行ってからCPUなどでなるイ
ンク残量の検出手段に入力してインク残量を検出するよ
うにしているので、この検出手段での処理負担が軽減さ
れると共に、全体として処理速度が向上する。
【0036】また、請求項2に記載の発明に係るインク
残量検出装置によれば、インクカートリッジ内のインク
残量の変化は静電容量の変化となり、さらにこの静電容
量の変化はパルス発生手段の発振周波数の変化となるの
で、検出手段はこの発振周波数の変化を連続的に把握す
ることにより、インクの有無のみならず、実際のインク
の残量を検出することができる。
【0037】また、請求項3に記載の発明に係るインク
残量検出装置によれば、インクカートリッジ内のインク
残量の変化は電気的抵抗値の変化となり、さらにこの電
気的抵抗値の変化はパルス発生手段の発振周波数の変化
となるので、検出手段はこの発振周波数の変化を連続的
に把握することにより、インクの有無のみならず、実際
のインクの残量を検出することができる。
【0038】また、請求項4に記載の発明に係るインク
残量検出装置によれば、第2のパルス発生手段から発生
されるパルス信号の周波数は、インクカートリッジ内に
インクが有るときに第1のパルス発生手段より発生され
るパルス信号の発振周波数よりも高く、かつインクカー
トリッジ内にインクが無いときに第1のパルス発生手段
より発生されるパルス信号の発振周波数よりも低い周波
数とされているので、インクが無くなったときに、ゲー
ト手段より出力される信号のパルス幅は、第2のパルス
発生手段より発生されるパルス信号のパルス幅よりも短
いパルス幅を持ったパルス信号が出力される。従って、
このパルス幅のパルス信号の有無を検出することによ
り、インクカートリッジ内のインクの有無を検出するこ
とが可能で、従来のようにパルス数を計算するものに比
べて検出処理は容易となる。
【0039】また、請求項5に記載の発明に係るインク
残量検出装置によれば、第2のパルス発生手段から発生
されるパルス信号の周波数は、インクカートリッジ内に
インクが有るときに第1のパルス発生手段より発生され
るパルス信号の発振周波数よりも低く、かつインクカー
トリッジ内にインクが無いときに第1のパルス発生手段
より発生されるパルス信号の発振周波数よりも高い周波
数とされているので、インクカートリッジ内のインクの
有無検出が可能となり、従来のようにパルス数を計算す
るものに比べて検出処理は容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインク残量検出装置を備えた印字
装置の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るインク残量検出装置を備えた印字
装置のヘッドユニットの斜視図である。
【図3】印字装置の制御系のブロック図である。
【図4】本発明に係るインク残量検出装置の内部構成を
示す回路図である。
【図5】インク無しの場合とインク有りの場合の静電容
量検出回路から発生された検出信号Aと、基準信号発生
回路から発生された基準信号Bと、NAND回路から発
生された出力信号Cのタイムチャートである。
【図6】インクの有無を検出するための処理の流れを示
すフローチャートである。
【図7】(a)は本発明に係るインク残量検出装置に備
えられた抵抗値検出回路の概略図、(b)はその等価回
路図である。
【図8】インク有りの場合とインク無しの場合の抵抗値
検出回路から発生された検出信号A´のタイムチャート
である。
【符号の説明】
1 印字装置 5 印字ヘッド 7a〜7d インクカートリッジ 31 CPU(検出手段) 39 基準信号発生回路(第2のパルス発生手段) 40 NAND回路(ゲート手段) 51 静電容量検出回路(第1のパルス発生手段) 61 抵抗値検出回路(第1のパルス発生手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクカートリッジ内のインクを印字ヘ
    ッドのノズルから記録媒体上に噴射して印字を行う印字
    装置に用いられ、該インクカートリッジ内のインクの残
    量を検出するインク残量検出装置において、 前記インクカートリッジのインク残量に応じてパルス信
    号の発振周波数が変動する第1のパルス発生手段と、 前記第1のパルス発生手段より発生されるパルス信号の
    発振周波数とは異なる基準となる周波数のパルス信号を
    発生する第2のパルス発生手段と、 前記第1のパルス発生手段から発生されたパルス信号
    と、前記第2のパルス発生手段から発生されたパルス信
    号とを論理演算するゲート手段と、 前記ゲート手段から出力された出力信号と、前記第2の
    パルス発生手段から発生されたパルス信号とを比較し、
    その結果に応じて前記インクカートリッジ内のインクの
    残量を検出する検出手段とを備えたことを特徴とするイ
    ンク残量検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のパルス発生手段は、前記イン
    クカートリッジ内のインク残量に応じて変化する前記イ
    ンクカートリッジの静電容量を検出する静電容量検出手
    段を備え、該静電容量検出手段により検出されたインク
    カートリッジの静電容量の変化に応じてパルス信号の発
    振周波数が変動することを特徴とする請求項1に記載の
    インク残量検出装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のパルス発生手段は、前記イン
    クカートリッジ内のインク残量に応じて変化する前記イ
    ンクカートリッジの電気的抵抗値を検出する抵抗値検出
    手段を備え、該抵抗値検出手段により検出されたインク
    カートリッジの抵抗値の変化に応じてパルス信号の発振
    周波数が変動することを特徴とする請求項1に記載のイ
    ンク残量検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第2のパルス発生手段は、前記イン
    クカートリッジ内にインクが有るときに前記第1のパル
    ス発生手段より発生されるパルス信号の発振周波数より
    も高く、かつ前記インクカートリッジ内にインクが無い
    ときに前記第1のパルス発生手段より発生されるパルス
    信号の発振周波数よりも低い周波数のパルス信号を発生
    させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    インク残量検出装置。
  5. 【請求項5】 前記第2のパルス発生手段は、前記イン
    クカートリッジ内にインクが有るときに前記第1のパル
    ス発生手段より発生されるパルス信号の発振周波数より
    も低く、かつ前記インクカートリッジ内にインクが無い
    ときに前記第1のパルス発生手段より発生されるパルス
    信号の発振周波数よりも高い周波数のパルス信号を発生
    させることを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の
    インク残量検出装置。
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