JPH10119302A - インク残量検出装置 - Google Patents

インク残量検出装置

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JPH10119302A
JPH10119302A JP27595696A JP27595696A JPH10119302A JP H10119302 A JPH10119302 A JP H10119302A JP 27595696 A JP27595696 A JP 27595696A JP 27595696 A JP27595696 A JP 27595696A JP H10119302 A JPH10119302 A JP H10119302A
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ink
signal
remaining amount
time
detecting
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JP27595696A
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Motoshi Kishi
素志 岸
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク残量データをロジックデータとして直
接インクジェットプリンタの制御回路に出力することが
可能である、もってインク残量データをアナログ信号か
らデジタル信号へ変換するA/D変換器を必要とするこ
となく簡単な構成によりコストの低いインク残量検出装
置を提供する。 【解決手段】 インク残量に応じて抵抗値が変化する抵
抗体を有する遅延回路を利用し、インクの残量を電圧の
レベル変化などではなく、信号の遅延時間と言う形で出
力する。よって、A/D変換器等を用いることなく、そ
のまま検出信号を取り込んでデジタル処理が可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクタンク内の
インク残量を検出するインク残量検出装置に関し、特
に、インク残量を電気的に検出するインク残量検出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットプリンタなどのよ
うな印字装置では、インクタンク内にインクを保持し、
そのインクタンクから供給されるインクを印字ヘッドが
被印字媒体に噴射等を行うことによって印字記録を行
う。インクタンク内のインクがなくなると印字ができな
くなるので、タンク内のインクがなくなる前に新しいイ
ンクタンクと取り替えるなどしてインクを補充する必要
がある。そのため、インクタンク内のインクがどの程度
有るかを検出する装置が不可欠であった。
【0003】そこで、従来から、インクジェットプリン
タの本体に固定されるインクタンク内には、インクの残
量を随時検出するインク残量検出装置が設けられてい
る。このようなインクの残量検出には、例えば、インク
液面の変化に従って移動する磁石内蔵の浮きをリードス
イッチで検出する手法や、光センサによってインク液面
を確認するなどの手法が取られてきた。しかし、このよ
うなインク残量検出装置では、複雑な構成部品が必要で
あったり、装置自体が故障し易いといった問題や、容器
壁面に付着するインクによって光が思うように透過せず
に正確な検出ができない等といった不都合があった。
【0004】そこで、このような問題・不都合を解消す
るものとして、インクタンク内に高低差をつけて配置さ
れた2つの電極からなる検出回路を用いたインク残量検
出装置が提案されている。これは、2つの電極間の抵抗
値を検出し、それに基づいてインク残量を推定するもの
である。インクは一般に、電気に対し、良導体でも絶縁
体でもなく、ある一定の抵抗値を持った導体となる。従
って、2つの電極間に介在するインクの量によって電極
間の電気抵抗値が変化する。よって、前記検出回路に信
号を与え、前記電極間の抵抗変化を測定することによ
り、インクの液量を検出することが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来におけ
る、上記のインクタンク内に電極を設けたタイプのイン
ク残量検出装置は、信頼性の高い検出が可能であるとい
う利点を有するものの、抵抗変化を判断する制御部が複
雑になると言う問題があった。
【0006】なぜなら、前記従来のインク残量検出装置
の検出回路より出力される検出信号は、前記電極間の抵
抗値変化を電圧値変化として出力させたアナログ信号で
あり、印字装置の制御装置はその信号を直接処理するこ
とができなかった。よって、制御回路に、アナログ信号
をデジタル信号に変換するA/D変換器等を付加する必
要があり、また、これに付随してインターフェース等も
複雑な構成を取らざるを得なかった。結果、インク残量
検出装置は全体として複雑で大きなものとなり、コスト
アップを招来するという問題があった。
【0007】本発明は、上記従来の問題点を解消するた
めになされたものであり、検出回路より出力されるイン
クの残量に関する信号をデジタル処理可能なロジック信
号とすることにより直接印字装置の制御装置に出力する
ことを可能とし、もって、インク残量データをアナログ
信号からデジタル信号への変換を行うA/D変換器を必
要とすることがない、簡単で小型な構成をとるインク残
量検出装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係わるインク残量検出装置は、印字装置に付
設され、印字ヘッドに対してインクを供給するインクタ
ンク内のインクの残量を検出するものであって、前記イ
ンクタンク内に配設され、インクタンク内に存在するイ
ンク残量に応じて変化する抵抗値を有する抵抗体より構
成された遅延回路を有する信号遅延手段と、前記信号遅
延手段に対して検出動作を行うための信号を与えると共
に、前記入力信号に対応して該信号遅延手段より出力さ
れる信号を受け、その出力信号の遅延時間に基づいてイ
ンクの残量を判断する検出手段とを備えている。
【0009】請求項1のインク残量検出装置では、イン
ク残量に応じて抵抗値が変化する抵抗体を有する遅延回
路を利用し、インク残量を電圧のレベル変化でなく、信
号の遅延時間と言う形で出力する。よって、検出手段
は、A/D変換器等を用いることなく、そのまま検出信
号を取り込むことができ、直接デジタル処理が可能とな
る。これより、インク残量検出装置の構成が非常に簡略
化され、そのコスト、小型化の面で大きなメリットを実
現すること可能となる。
【0010】また、請求項2に係わるインク残量検出装
置は、請求項1のインク残量検出装置において、前記信
号遅延手段は、前記インクタンク内に配設され、インク
タンク内に存在するインクとの協働により前記抵抗体を
構成する一対の電極と、コンデンサ及びロジックICか
らなる。
【0011】請求項2のインク残量検出装置において
は、その回路構成をコンパクトにすることが可能であ
り、インクジェットプリンタの制御回路を特に変更する
ことなく実施することが可能となる。また、前記構成に
おいては、高性能な素子や回路機構を使用していないの
で、インクジェットプリンタの制御装置内に組み込むこ
とも可能である。
【0012】また、請求項3に係わるインク残量検出装
置は、請求項1のインク残量検出装置において、前記検
出手段は、前記入力信号を与えてから前記信号遅延手段
より信号が出力されるまでの時間をカウントするカウン
ト手段と、前記カウント手段によりカウントされた時間
が所定値以上であるか否かを判断するとともに、前記時
間が所定値以上である場合にはインクタンク内のインク
がなくなったと判断する判断手段とを備えている。
【0013】請求項3のインク残量検出装置において
は、インク残量を判断する検出手段の構成を非常にコン
パクトにすることが可能であり、インクジェットプリン
タの制御回路を特に変更することなく実施することが可
能となる。また、前記構成においては、高性能な素子や
回路機構を使用としないので、容易に実施が可能であ
る。
【0014】請求項4のインク残量検出装置では、請求
項1乃至請求項3のいずれかのインク残量検出装置にお
いて、前記検出手段は、前記信号遅延手段に対して検出
動作を行うための信号を与えると共に、該信号遅延手段
より出力される信号の有無を検知し、出力信号の有無に
基づいて前記インクタンクの装着・未装着をも検出す
る。これにより、インクタンクの装着・未装着を検出す
る特別な回路・装置を設ける必要がなく、回路構成、装
置構成をコンパクトにすることが可能である。
【0015】更に、前記目的を達成するため請求項5に
係わるインク残量検出装置は、印字装置に付設され、印
字ヘッドに対してインクを供給するインクタンク内のイ
ンクの残量を検出するものであって、前記インクタンク
内に配設され、インクタンク内に存在するインク残量に
応じて変化する静電容量を有するコンデンサより構成さ
れた遅延回路を有する信号遅延手段と、前記信号遅延手
段に対して検出動作を行うための信号を与えると共に、
前記入力信号に対応して該信号遅延手段より出力される
信号を受け、その出力信号の遅延時間に基づいてインク
の残量を判断する検出手段とを備えている。
【0016】請求項5のインク残量検出装置では、イン
ク残量に応じて静電容量が変化するコンデンサを有する
遅延回路を利用し、インク残量を電圧のレベル変化でな
く、信号の遅延時間と言う形で出力する。よって、検出
手段は、A/D変換器等を用いることなく、そのまま検
出信号を取り込むことができ、直接デジタル処理が可能
となる。これより、インク残量検出装置の構成が非常に
簡略化され、そのコスト、小型化の面で大きなメリット
を実現すること可能となる。
【0017】また、請求項6に係わるインク残量検出装
置は、請求項5のインク残量検出装置において、前記信
号遅延手段は、前記インクタンク内に配設され、インク
タンク内に存在するインクとの協働により前記コンデン
サを構成する一対の電極と、抵抗体及びロジックICか
らなる。
【0018】請求項6のインク残量検出装置において
は、その回路構成をコンパクトにすることが可能であ
り、インクジェットプリンタの制御回路を特に変更する
ことなく実施することが可能となる。また、前記構成に
おいては、高性能な素子や回路機構を使用していないの
で、インクジェットプリンタの制御装置内に組み込むこ
とも可能である。
【0019】また、請求項7に係わるインク残量検出装
置は、請求項5のインク残量検出装置において、前記検
出手段は、前記入力信号を与えてから前記信号遅延手段
より信号が出力されるまでの時間をカウントするカウン
ト手段と、前記カウント手段によりカウントされた時間
が所定値以下であるか否かを判断するとともに、前記時
間が所定値以下である場合にはインクタンク内のインク
がなくなったと判断する判断手段とを備えている。
【0020】請求項7のインク残量検出装置において
は、インク残量を判断する検出手段の構成を非常にコン
パクトにすることが可能であり、インクジェットプリン
タの制御回路を特に変更することなく実施することが可
能となる。また、前記構成においては、高性能な素子や
回路機構を使用としないので、容易に実施が可能であ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態に係
わるインク残量検出装置について図面を参照して説明す
る。図1は本発明に係わるインク残量検出装置を備えた
インクジェットプリンタの内部構成を示した概略斜視図
である。インクジェットプリンタ1は、左右方向に伸び
る回転軸2によってフレーム3に回転可能に支持される
円筒形状のプラテンローラ4を有する。プラテンローラ
4は、給紙カセット又は手差し給紙部から供給された記
録媒体としての印字用紙Pを記録ヘッド5に対面させな
がら搬送するものであり、紙送り装置の一部を構成して
いる。この記録ヘッド5は、ヘッドユニット6、及び記
録ヘッド5に4色(シアン、イエロー、マゼンタ、ブラ
ック)のインクを供給するインクカートリッジ7a乃至
7dと共に、キャリッジ8に着脱自在に搭載される。
【0022】また、キャリッジ8は前部をプラテンロー
ラ4の軸線と平行に設けられたキャリッジ軸8aに支持
され、これによって、キャリッジ8に搭載された記録ヘ
ッド5は、プラテンローラ4に支持された印字用紙Pを
横切る方向にスライド移動しながら記録動作を行う。キ
ャリッジ8を駆動するキャリッジモータ10は、ベルト
11及びプーリ12、13によって、キャリッジ8を駆
動するものである。
【0023】また、プラテンローラ4の、図1における
左側、即ち、印字用紙Pに対する記録範囲の外には、記
録ヘッド5の不吐出又は吐出不良を回復するバージ装置
15が配置されている。パージ装置15には、吸引キャ
ップ16が設けられ、この吸引キャップ16は、記録ヘ
ッド5のノズルを覆い、ポンプが発生させる負圧によ
り、記録ヘッド5内部の不良インクを吸引して記録ヘッ
ド5を回復させるものである。パージ装置15は、ライ
ンフィード(LF)モータ43(図3)を駆動源とし、
プラテンローラ4と駆動源を共有するものである。ライ
ンフィードモータの駆動力は、キャリッジ8が回復領域
に進入した時に、ポンプカムギア17を介してパージ装
置15へ伝達されるように構成されている。
【0024】図2は本発明の一実施形態による記録ヘッ
ド5を備えたヘッドユニット6の一部破断の後方斜視図
である。ヘッドユニット6における記録ヘッド5は、4
色のインクを独立して噴射し得るノズルを各々持つヘッ
ドチップ(不図示)が横一列に並んで設けられている。
各ヘッドチップは、インク噴射のエネルギーを発生させ
る圧電セラミック素子を持つ基板を備え、該素子への通
電制御により基板が変形することにより、インク流路で
あるチャンネルの容積が変化して、インクカートリッジ
7a〜7dから供給される各色のインクを各ノズルより
噴射する。
【0025】ヘッドユニット6は、その挿体としてホル
ダ21とキャップ22とを含み、ホルダ21の全面に
は、記録ヘッド5の主体である複数個のヘッドチップが
配置され、全面壁を貫通してヘッドチップのインク導入
部23が設けられている。このインク導入部23のイン
ク供給流路解放端には、異物等を除去するためのフィル
タ24が取り付けられている。ホルダ21には、リブ2
5により仕切られた各スペースに4色のインクカートリ
ッジ7a〜7dがセットされと、そのインク供給口がイ
ンク導入部23と接合され、ヘッドチップへインクが供
給される。
【0026】次に、プリンタ1の制御系の構成について
図3を参照して説明する。図3はプリンタ1の制御系を
示すブロック図である。プリンタ1には、プリンタ1各
部を制御するCPU31(検出手段)と、ホストコンピ
ュータ32からの印字データをインターフェース33を
介して受信し、印字データの展開の制御を行うゲートア
レイ34(以下G/A回路という)とを備えている。こ
のCPU31とG/A回路34との間には、作業プログ
ラム等が記録されているROM35、及びG/A回路3
4がホストコンピュータ32から受信した上記印字デー
タを一時的に記憶するためのRAM36とを備え、これ
らとの間で必要なデータの受信を行っている。
【0027】また、CPU31には、印字用紙の有無を
検出するペーパセンサ37、印字ヘッド5がホームポジ
ション位置にあることを検出する原点センサ38、イン
クカートリッジ7内のインク残量を検出するための残量
検出回路50が接続されている。尚、上記残量検出回路
50が本発明の信号遅延手段に相当する。CPU31
は、この残量検出回路50に基づいてインクカートリッ
ジ7内のインク残量を検出する検出手段として機能す
る。上記残量検出回路50については後に詳細に説明す
る。
【0028】CPU31には、キャリッジモータ10を
駆動するための第1のモータドライバ41、ラインフィ
ードモータ43を駆動するための第2のモータドライバ
42、各種の信号をCPU31に与える操作パネル43
などが接続されている。また、G/A回路34にはホス
トコンピュータ32から受信した印字データをイメージ
データとして一時的に記憶すイメージメモリ45が接続
されている。印字ヘッドドライバ46は、G/A回路3
4から出力された印字データ46a、転送クロック46
b、及び印字ロック46cに基づいて動作し、印字ヘッ
ド5を駆動する.G/A回路34にはキャリッジ8の移
動速度を計測し印字タイミングを決定するエンコーダセ
ンサも接続されている。
【0029】次に、上記残量検出回路50の構成及び動
作に付いて、図4、図5、及び図6を参照して説明す
る。図4は残量検出回路50の回路構成を示す回路図、
図5、図6は上記残量検出回路50の入出力のタイムチ
ャート図であり、図中、αは、検出手段であるCPU3
1から出力される測定信号、βは、インクカートリッジ
内に存在するインク残量に応じて変化する抵抗値を有す
る抵抗体の抵抗値(R)とコンデンサ52の静電容量
(C)よって定まる積分信号、γは、検出手段であるC
PU31へ入力される検出信号である。
【0030】前記残量検出回路50は、インクカートリ
ッジ7の電気抵抗を等価的に示した抵抗体の抵抗値
(R)と、コンデンサ52の静電容量(C)より構成さ
れるCR遅延回路、及びロジックIC51により構成さ
れている。インクカートリッジ7内には第1電極60、
第2電極61が組み込まれており、インク残量により前
記第1電極、第2電極からなる一対の電極間の電気抵抗
が変化する。この電気抵抗の変化に応じて残量検出回路
50は、入力信号αに対して遅延する検出信号γを出力
する。尚、ロジックIC51は、ヒステリシス機能を備
えている。かかるロジックICの作用については公知で
あるので、ここではその詳細な説明を省略する。
【0031】次に、前記のように構成された残量検出回
路50の作用について図5、図6に基づき説明する。該
残量検出回路50において、方形波である測定信号αが
入力されると、その立ち上がりエッジにおいて(ta
1)、積分信号βは、一対の電極間からなる抵抗体の抵
抗値(R)と、コンデンサ52の静電容量(C)とによ
って定まる波形を有する。例えば、インクカートリッジ
7内にインクが十分に残っており、抵抗体の抵抗値が小
さい場合には、積分信号βの波形形状は、ややなまった
波形(図5:波形β参照)を有するとともに、かかる波
形の電圧が、ロジックIC51の立ち上がり信号入力時
のスレッシュ電圧であるVpに達すると(点a)ロジッ
クIC51の出力である検出信号γが「H」から「L」
に反転する(ta2)。前記測定信号αの立ち上がりエ
ッジ(ta1)から検出信号γが「H」から「L」に反
転する(ta2)までの時間が遅延時間Taである。一
方、測定信号αの立ち下がりエッジにおいても(ta
3)、積分信号βの波形形状は、測定信号αの立ち上が
りエッジ(ta1)と同様の波形を有し、その電圧が、
ロジックIC51の立ち下がり信号入力時のスレッシュ
電圧であるVnに達すると(点a')ロジックIC51
の出力である検出信号γが「L」から「H」に反転する
(ta4)。
【0032】これに対して、インクカートリッジ7内に
残存するインクが減少して、抵抗体の抵抗値が大きくな
った場合、ロジックIC51に入力される信号の波形
は、そのなまりが増加される(図6:波形β参照)こと
により、かかる波形の電圧が、ロジックIC51の立ち
上がり信号入力時のスレッシュ電圧であるVpに達する
(点b)時刻は遅くなっており、ロジックIC51の出
力である検出信号γが「H」から「L」に反転する時刻
(tb2)が遅くなる。即ち、この測定信号αの立ち上
がりエッジ(tb1)から検出信号γが「H」から
「L」に反転する(tb2)時間である遅延時間Tbが
長くなっている。
【0033】このように、ロジックIC51の「H」か
ら「L」に反転する時刻は、抵抗体の抵抗値(R)の変
化、即ち、インク残量に応じて、その抵抗体の抵抗値
(R)とコンデンサ52の静電容量(C)とに基づき、
遅延時間を変化させるものである。このとき、遅延時間
Tは、T=CRによって決定される。したがって、その
検出信号γをロジック信号とすることが可能なことか
ら、従来のインク残量検出装置に必要とされたA/D変
換器を不要とすることができ、また、インターフェース
の構成を簡素化できる。
【0034】続いて、前記インク残量検出の検出信号γ
に基づいて、CPU31が行うインクの有無の判断につ
いて、図7に基づき説明する。図7はインク残量検出プ
ログラムの流れを示すフローチャートである。CPU3
1は、最初にパルス遅延時間計測カウンタをクリアする
(S1)。次に、パルス状の信号である測定信号αを発
生し(S2)(図5:波形α、図6:波形α参照)、パ
ルス遅延時間計測カウンタを増加しつつ(S3)、検出
信号γの下がりエッジを待つ(S4:NO)。ここで、
前記検出信号γの下がりエッジが検出されると(S4:
YES)、現在のパルス遅延時間計測カウンタの値と、
あらかじめROM35に設定された規定値と比較判断さ
れる(S5)。ここでは、例えば、規定値は20に設定
されている。S3でカウントされたカウント数が規定値
以上でない場合(S5:NO)には、そのままプログラ
ムは終了される。また、カウント数が規定値以上である
場合(S5:YES)には、S6にてスイッチパネル4
3上に「インクカートリッジ7内のインクが無くなっ
た」旨に指示等のインク無し処理を行う。
【0035】前記した各処理の内容について、具体的に
図5、図6を参照して説明する。まず、CPU31によ
るインク有りの場合の動作について説明する。図5にお
いて、測定信号αが入力され(ta1)、検出信号γが
変化するとき(ta2)までの時間はTaであるが、こ
のとき、Taが12マイクロ秒であり、ステップS3,
S4の処理に係わる時間が1マイクロ秒であった場合、
パルス遅延時間計測カウンタの値は12となる。よっ
て、パルス遅延時間計測カウンタの値が規定値(20)
よりも小さいのでS5における判断はNOとなり、イン
クカートリッジ7内におけるインク残量は十分であるこ
ととなる。
【0036】これに対して、CPU31によるインク無
しの場合の動作について、つまり図6においては、測定
信号αが入力され(tb1)、検出信号γが変化すると
き(tb2)までの時間はTbであるが、このとき、T
bが48マイクロ秒であり、上記と同様ステップS3,
S4の処理に係わる時間が1マイクロ秒であった場合、
パルス遅延時間計測カウンタの値は48となる。よって
パルス遅延時間計測カウンタの値が規定値(20)以上
であり、かかる場合には、S5における判断はYESと
なり、インクカートリッジ7内におけるインク残量が減
少してインクカートリッジ7を新たなインクカートリッ
ジ7に交換すべき時期にある。従って、スイッチパネル
43上に「インクカートリッジ7内のインクがなくなっ
た」旨の指示を行って使用者に報知されるものである。
【0037】以上詳細に説明した第1の実施の形態に係
わるインク残量検出装置では、インク残量に応じて抵抗
値が変化する抵抗体の抵抗値(R)とコンデンサの静電
容量(C)とを有するCR遅延回路を利用し、ロジック
IC51を介してインク残量に応じて異なる、遅延時間
の検出信号γが得られ、また、ロジックIC51からの
検出信号γに基づき、測定信号αとの遅延時間をタイマ
ー計測することにより、インク残量が検出されるので、
A/D変換器等を用いることなく、そのままロジック信
号を取り込んでデジタル処理が可能となる。これによ
り、インク残量検出装置の構成が非常に簡略化され、そ
のコスト、小型化の面で大きなメリットを実現すること
が可能となる。
【0038】更に、残量検出回路50における前記信号
遅延手段は、インクカートリッジ7内に配設された一対
の電極60、61、コンデンサ52、及びロジックIC
51にて構成されており、この回路構成はコンパクトに
することが可能であり、インクジェットプリンタの制御
回路を特に変更することなく実施することが可能とな
る。また、高性能な素子や回路構成を使用しないでイン
クジェットプリンタの制御回路内に組み込むことも可能
である。
【0039】続いて、第2実施の形態に係わるインク残
量検出装置について図8、図9、図10、及び図11に
基づき説明する。図8は、残量検出回路50の回路構成
を示す回路図、図9、図10は上記残量検出回路50の
入出力のタイムチャート図であり、図中の信号、測定信
号α、積分信号β、検出信号γは、第1実施形態と同様
である。ここに、第2の実施の形態に係わるインク残量
検出装置は、基本的に、前記第1実施形態のインク残量
検出装置と同様の構成を有しており、インクカートリッ
ジ内にはインク残量に応じて静電容量が変化するコンデ
ンサを構成する一対の電極が配設されるとともに、所定
抵抗値を有する抵抗体が設けられ、ロジックICとによ
り、CR遅延回路を構成する点で、第1実施形態とは異
なり、残余の構成については同様の構成を有する。従っ
て、以下の説明においては、第1実施形態におけると同
一の要素等については同一の番号を付して説明する。
【0040】前記残量検出回路50は、インクカートリ
ッジ7の静電容量を等価的に示したコンデンサの静電容
量(C)と、抵抗体53の抵抗値(R)より構成される
CR遅延回路、及びロジックIC51により構成されて
いる。インクカートリッジ7内には第1電極62、第2
電極63が組み込まれており、インク残量により前記第
1電極、第2電極からなる一対の電極間の静電容量が変
化する。この静電容量の変化に応じて残量検出回路50
は、入力信号αに対して遅延する検出信号γを出力す
る。
【0041】次に、前記のように構成された残量検出回
路50の作用について図9、図10に基づき説明する。
該残量検出回路50は、方形波である測定信号αが入力
されると、その立ち上がりエッジにおいて(tc1)、
積分信号βは、抵抗体53の抵抗値(R)と、一対の電
極間からなるコンデンサの静電容量(C)とによって定
まる波形を有する。例えば、インクカートリッジ7内に
インクが十分に残っており、コンデンサの静電容量が大
きい場合には、積分信号βの波形形状は、なまった波形
(図9:波形β参照)を有するとともに、かかる波形の
電圧が、ロジックIC51の立ち上がり信号入力時のス
レッシュ電圧であるVpに達すると(点c)ロジックI
C51の出力である検出信号γが「H」から「L」に反
転する(tc2)。前記測定信号αの立ち上がりエッジ
(tc1)から検出信号γが「H」から「L」に反転す
る(tc2)までの時間が遅延時間Tcである。一方、
測定信号αの立ち下がりエッジにおいても(tc3)、
積分信号βの波形形状は、測定信号αの立ち上がりエッ
ジ(tc1)と同様の波形を有し、その電圧が、ロジッ
クIC51の立ち下がり信号入力時のスレッシュ電圧で
あるVnに達すると(点c')ロジックIC51の出力
である検出信号γが「L」から「H」に反転する(tc
4)。
【0042】これに対して、インクカートリッジ7内に
残存するインクが減少して、コンデンサの静電容量が小
さくなった場合、ロジックIC51に入力される信号の
波形は、そのなまりが低減される(図10:波形β参
照)ことにより、かかる波形の電圧が、ロジックIC5
1の立ち上がり信号入力時のスレッシュ電圧であるVp
に達する(点d)時刻は早くなっており、ロジックIC
51の出力である検出信号γが「H」から「L」に反転
する時刻(td2)が早くなる。即ち、この測定信号α
の立ち上がりエッジ(td1)から検出信号γが「H」
から「L」に反転する(td2)時間である遅延時間T
dが短くなっている。
【0043】このように、ロジックIC51の「H」か
ら「L」に反転する時刻は、コンデンサの静電容量
(C)の変化、即ち、インク残量に応じて、そのコンデ
ンサの静電容量(C)と抵抗体53の抵抗値(R)とに
基づき、遅延時間を変化させるものである。このとき、
遅延時間Tは、T=CRによって決定される。したがっ
て、その検出信号γをロジック信号とすることが可能な
ことから、従来のインク残量検出装置に必要とされたA
/D変換器を不要とすることができ、また、インターフ
ェースの構成を簡素化できる。
【0044】続いて、前記インク残量検出の検出信号γ
に基づいて、CPU31が行うインクの有無の判断につ
いて、図11に基づき説明する。図11はインク残量検
出プログラムの流れを示すフローチャートである。CP
U31は、最初にパルス遅延時間計測カウンタをクリア
する(S11)。次に、パルス状の信号である測定信号
αを発生し(S12)(図9:波形α、図10:波形α
参照)、パルス遅延時間計測カウンタを増加しつつ(S
13)、検出信号γの下がりエッジを待つ(S14:N
O)。ここで、前記検出信号γの下がりエッジが検出さ
れると(S14:YES)、現在のパルス遅延時間計測
カウンタの値と、あらかじめROM35に設定された規
定値と比較判断される(S15)。ここでは、例えば、
規定値は40に設定されている。S13でカウントされ
たカウント数が規定値以上である場合(S15:YE
S)には、そのままプログラムは終了される。また、カ
ウント数が規定値以上でない場合(S15:NO)に
は、S16にてスイッチパネル43上に「インクカート
リッジ7内のインクが無くなった」旨に指示等のインク
無し処理を行う。
【0045】前記した各処理の内容について、具体的に
図9、図10を参照して説明する。まず、CPU31に
よるインク有りの場合の動作について説明する。図9に
おいて、測定信号αが入力され(tc1)、検出信号γ
が変化するとき(tc2)までの時間はTcであるが、
このとき、Tcが60マイクロ秒であり、ステップS
3,S4の処理に係わる時間が1マイクロ秒であった場
合、パルス遅延時間計測カウンタの値は60となる。よ
って、パルス遅延時間計測カウンタの値が規定値(4
0)よりも大きいのでS15における判断はYESとな
り、インクカートリッジ7内におけるインク残量は十分
であることとなる。
【0046】これに対して、CPU31によるインク無
しの場合の動作について、つまり図10においては、測
定信号αが入力され(td1)、検出信号γが変化する
とき(td2)までの時間はTdであるが、このとき、
Tdは25マイクロ秒であり、上記と同様ステップS1
3,S14の処理に係わる時間が1マイクロ秒であった
場合、パルス遅延時間計測カウンタの値は25となる。
よってパルス遅延時間計測カウンタの値が規定値(4
0)以下であり、かかる場合には、S15における判断
はNOとなり、インクカートリッジ7内におけるインク
残量が減少してインクカートリッジ7を新たなインクカ
ートリッジ7に交換すべき時期にある。従って、スイッ
チパネル43上に「インクカートリッジ7内のインクが
なくなった」旨の指示を行って使用者に報知されるもの
である。
【0047】以上詳細に説明した第2の実施の形態に係
わるインク残量検出装置では、インク残量に応じて静電
容量が変化するコンデンサ(C)の静電容量と抵抗体5
3の抵抗値(R)とを有するCR遅延回路を利用し、ロ
ジックIC51を介してインク残量に応じて異なる、遅
延時間の検出信号γが得られ、また、ロジックIC51
からの検出信号γに基づき、測定信号αとの遅延時間を
タイマー計測することにより、インク残量が検出される
ので、A/D変換器等を用いることなく、そのままロジ
ック信号を取り込んでデジタル処理が可能となる。これ
により、インク残量検出装置の構成が非常に簡略化さ
れ、そのコスト、小型化の面で大きなメリットを実現す
ることが可能となる。
【0048】更に、残量検出回路50における前記信号
遅延手段は、インクカートリッジ7内に配設された一対
の電極62、63、抵抗体53、及びロジックIC51
に構成されており、この回路構成はコンパクトにするこ
とが可能であり、インクジェットプリンタの制御回路を
特に変更することなく実施することが可能となる。ま
た、高性能な素子や回路構成を使用しないでインクジェ
ットプリンタの制御回路内に組み込むことも可能であ
る。
【0049】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な
変更が可能である。
【0050】例えば、上記実施の形態で示した抵抗体
(R)とコンデンサ(C)による遅延回路を構成するの
ではなく、コイル(L)による遅延回路を構成すること
も可能である。
【0051】また、実施の形態では、インクの残量検出
について説明したが、検出対象となる液体にはインクに
限定されず、その残量を検出するもので有れば全てに対
応するものである。
【0052】更に、実施の形態では、インクの有無を判
断する例を挙げたが、遅延時間に応じてインクの残量を
多段階的に評価するようにしても良い。
【0053】なお、図4に示した実施形態においては、
そのインク残量検出装置にを用いてインクカートリッジ
7の装着・未装着の検出をすることも可能である。図4
において、インクカートリッジ7が未装着の場合には、
残量検出回路50が途中で断絶されてしまうため、測定
信号αが入力されても出力が出なくなる。よって、CP
U31は出力信号の有無を検知することで、容易にイン
クカートリッジ7の装着・未装着が判断できる。
【0054】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1に係わるイン
ク残量検出装置は、インク残量に応じて抵抗値が変化す
る抵抗体を有する遅延回路を利用し、インクの残量を電
圧のレベルの変化ではなく、信号の遅延時間という形で
出力する。よって、A/D変換器等を用いることなく、
そのまま検出信号を取り込んでデジタル処理が可能とな
る。これより、インク残量検出装置の構成が非常に簡略
化され、そのコスト、小型化の面で大きなメリットを実
現すること可能となる。
【0055】また、請求項2に係わるインク残量検出装
置は、請求項1のインク残量検出装置において、前記信
号遅延手段は、前記インクカートリッジ内に配設され、
インクカートリッジ内に存在するインクとの協働により
前記抵抗体を構成する一対の電極と、コンデンサ及びロ
ジックICからなっており、その回路構成をコンパクト
にすることが可能であり、インクジェットプリンタの制
御回路を特に変更することなく実施することが可能とな
る。また、前記構成においては、高性能な素子や回路機
構を使用していないので、インクジェットプリンタの制
御装置内に組み込むことも可能である。
【0056】また、請求項3に係わるインク残量検出装
置においては、請求項1のインク残量検出装置におい
て、前記検出手段は、前記入力信号を与えてから前記信
号遅延手段より信号が出力されるまでの時間をカウント
するカウント手段と、前記カウント手段によりカウント
された時間が所定値以上であるか否かを判断するととも
に、前記時間が所定値以上である場合にはインクタンク
内のインクがなくなったと判断する判断手段とを備えた
構成を取り、非常にコンパクトにすることが可能である
とともに、インクジェットプリンタの制御回路を特に変
更することなく実施することが可能となる。また、前記
構成においては、高性能な素子や回路機構を使用としな
いので、容易に実施が可能である。
【0057】また、請求項4のインク残量検出装置で
は、請求項1乃至請求項3のいずれかのインク残量検出
装置において、前記検出手段は、前記信号遅延手段に対
して検出動作を行うための信号を与えると共に、該信号
遅延手段より出力される信号の有無に基づき、前記イン
クカートリッジの装着・未装着を検出する。これによ
り、インクカートリッジの装着・未装着を検出する特別
な回路・装置を設ける必要がなく、回路構成、装置構成
をコンパクトにすることが可能である。
【0058】更に、請求項5に係わるインク残量検出装
置は、インク残量に応じて静電容量が変化するコンデン
サを有する遅延回路を利用し、インクの残量を電圧のレ
ベルの変化ではなく、信号の遅延時間という形で出力す
る。よって、A/D変換器等を用いることなく、そのま
ま検出信号を取り込んでデジタル処理が可能となる。こ
れより、インク残量検出装置の構成が非常に簡略化さ
れ、そのコスト、小型化の面で大きなメリットを実現す
ること可能となる。
【0059】また、請求項6に係わるインク残量検出装
置は、請求項5のインク残量検出装置において、前記信
号遅延手段は、前記インクカートリッジ内に配設され、
インクカートリッジ内に存在するインクとの協働により
前記抵抗体を構成する一対の電極と、抵抗体及びロジッ
クICからなっており、その回路構成をコンパクトにす
ることが可能であり、インクジェットプリンタの制御回
路を特に変更することなく実施することが可能となる。
また、前記構成においては、高性能な素子や回路機構を
使用していないので、インクジェットプリンタの制御装
置内に組み込むことも可能である。
【0060】また、請求項7に係わるインク残量検出装
置においては、請求項5のインク残量検出装置におい
て、前記検出手段は、前記入力信号を与えてから前記信
号遅延手段より信号が出力されるまでの時間をカウント
するカウント手段と、前記カウント手段によりカウント
された時間が所定値以下であるか否かを判断するととも
に、前記時間が所定値以下である場合にはインクタンク
内のインクがなくなったと判断する判断手段とを備えた
構成を取り、非常にコンパクトにすることが可能である
とともに、インクジェットプリンタの制御回路を特に変
更することなく実施することが可能となる。また、前記
構成においては、高性能な素子や回路機構を使用としな
いので、容易に実施が可能である。
【0061】以上の通り本発明は、検出されるインク残
量データをロジックデータとして直接インクジェットプ
リンタの制御回路に出力することが可能であり、もって
インク残量データをアナログ信号からデジタル信号へ変
換するA/D変換器を必要とすることがなく簡単な構成
によりコストの低いインク残量検出装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるインク残量検出装置を備えた印
字装置の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明に係わるインク残量検出装置を備えた印
字装置のヘッドユニットの斜視図である。
【図3】本発明に係わるインク残量検出装置を備えた印
字装置のブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態のインク残量検出装
置の内部構成を示す回路図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態のインク残量検出装
置を構成する回路のインクが有る時の各点での電位(信
号)を示したタイムチャート図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態のインク残量検出装
置を構成する回路のインクが無い時の各点での電位(信
号)を示したタイムチャート図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態のインクの有無を検
出するための処理の流れを示すフローチャート図であ
る。
【図8】本発明の第2の実施の形態のインク残量検出装
置の内部構成を示す回路図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態のインク残量検出装
置を構成する回路のインクが有る時の各点での電位(信
号)を示したタイムチャート図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態のインク残量検出
装置を構成する回路のインクが無い時の各点での電位
(信号)を示したタイムチャート図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態のインクの有無を
検出するための処理の流れを示すフローチャート図であ
る。
【符号の説明】
7 インクカートリッジ 50 残量検出回路 51 ロジックIC 52 コンデンサ 53 抵抗

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字装置に付設され、印字ヘッドに対し
    てインクを供給するインクカートリッジ内のインクの残
    量を検出するインク残量検出装置において、 前記インクタンク内に配設され、インクタンク内に存在
    するインク残量に応じて変化する抵抗値を有する抵抗体
    より構成された遅延回路を有し、入力信号にインク残量
    に応じた遅延をかけて出力する信号遅延手段と、 前記信号遅延手段に対して検出動作を行うための入力信
    号を与えると共に、前記入力信号に対応して該信号遅延
    手段より出力される信号を受け、その出力信号の遅延時
    間に基づいてインクの残量を判断する検出手段とを備え
    たことを特徴とするインク残量検出装置。
  2. 【請求項2】 前記信号遅延手段は、前記インクタンク
    内に配設され、インクタンク内に存在するインクとの協
    働により前記抵抗体を構成する一対の電極と、コンデン
    サ及びロジックICとからなることを特徴とする請求項
    1に記載のインク残量検出装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、 前記入力信号を与えてから前記信号遅延手段より信号が
    出力されるまでの時間をカウントするカウント手段と、 前記カウント手段によりカウントされた時間が所定値以
    上であるか否かを判断するとともに、前記時間が所定値
    以上である場合にはインクタンク内のインクがなくなっ
    たと判断する判断手段とを備えていることを特徴とする
    請求項1に記載のインク残量検出装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は、前記信号遅延手段に対
    して検出動作を行うための信号を与えると共に、該信号
    遅延手段より出力される信号の有無を検知し、出力信号
    の有無に基づいて前記インクタンクの装着・未装着をも
    検出することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れかに記載のインク残量検出装置。
  5. 【請求項5】 印字装置に付設され、印字ヘッドに対し
    てインクを供給するインクタンク内のインクの残量を検
    出するインク残量検出装置において、 前記インクタンク内に配設され、インクタンク内に存在
    するインク残量に応じて変化する静電容量を有するコン
    デンサより構成された遅延回路を有し、入力信号にイン
    ク残量に応じた遅延をかけて出力する信号遅延手段と、 前記信号遅延手段に対して検出動作を行うための入力信
    号を与えると共に、前記入力信号に対応して該信号遅延
    手段より出力される信号を受け、その出力信号の遅延時
    間に基づいてインクの残量を判断する検出手段とを備え
    たことを特徴とするインク残量検出装置。
  6. 【請求項6】 前記信号遅延手段は、前記インクタンク
    内に配設され、インクタンク内に存在するインクとの協
    働により前記コンデンサを構成する一対の電極と、抵抗
    体及びロジックICとからなることを特徴とする請求項
    5に記載のインク残量検出装置。
  7. 【請求項7】 前記検出手段は、 前記入力信号を与えてから前記信号遅延手段より信号が
    出力されるまでの時間をカウントするカウント手段と、 前記カウント手段によりカウントされた時間が所定値以
    下であるか否かを判断するとともに、前記時間が所定値
    以下である場合にはインクタンク内のインクがなくなっ
    たと判断する判断手段とを備えていることを特徴とする
    請求項5に記載のインク残量検出装置。
JP27595696A 1996-10-18 1996-10-18 インク残量検出装置 Pending JPH10119302A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100609903B1 (ko) * 2004-12-08 2006-08-08 삼성전자주식회사 잉크잔량검출장치

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