JP4057929B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、専用のインクを記録媒体へ吹き付けて印字するタイプのノンインパクト・プリンタであるインクジェットプリンタなどの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、専用のインクを印刷ヘッドのノズルからプリンタ用紙に吹き付けて印字するタイプのノンインパクト・プリンタであるインクジェットプリンタなどのカラープリンタ装置が広く普及してきている。
このようなカラープリンタ装置の用途は、画質を重視した個人使用向けと、印刷速度を重視したオフィス使用向けとに2極化されつつある。
個人使用向け装置においては、高密度・高精彩な印刷の再現性だけでなく、印刷を用紙全面に施す技術(いわゆる「ふちなし」プリント)が商品価値を高める技術となっている。
これを実現するため、用紙の端部位置を正確に検出する技術に対する精度の要求が高くなってきている。
一方、オフィス使用向け装置においては、印刷速度を上げるために大型ヘッドの採用が不可欠だが、ヘッド面と用紙間の距離の均一性を保つ技術が必要となる。このための用紙の搬送に静電ベルト等を用いて、用紙を吸着させることにより、用紙の平面性を保つような技術も考案されている。
【0003】
また、搬送に静電ベルトを採用した場合、ベルト面にインクを塗布してしまうと、吸着力を弱めカラープリンタ装置の性能を落としてしまうおそれがあるため、用紙の端部を正確に検出して、用紙外へのインクの印写を行わせないようにする技術の要求が高まっている。
このように、個人向け装置、オフィス向け装置双方において、それぞれ異なる要因から、用紙の端部位置を正確に検出する技術が求められており、従来は、
(a)用紙検出のためのセンサを高密度で複数用意する
(b)数少ないセンサで用紙端部位置を測定する動作を特定の動作を行う
等の方法がとられてきたが、(a)は装置のコスト高、(b)は印刷速度の低下という問題があった。
【0004】
このような印刷速度の低下などの問題を解消する技術が下記の特許文献をはじめ種々開示されている。
【特許文献1】
特開2000−020274
特許文献1には、用紙種類に応じて検知位置と用紙幅の範囲を予め指定することにより、不必要な測定を行わないようにする技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特許文献1に開示されている方法では、操作者が誤操作(用紙種類の指定を誤った等)した場合に、正確に測定を行うことができないおそれがあった。
そこで本発明は、印刷速度を落とすことなく、正確な用紙端部位置検出を行うことが可能で、かつ安価な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項記載の発明は、ヘッドに設けられたノズルから記録材を吹き付けて、記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、当該画像形成装置に設定された記録媒体のサイズを測定して実測サイズを検出する検出手段と、前記検出手段により検出された前記実測サイズに基づいて、前記記録媒体に印刷処理を施さない領域と、印刷処理を施す領域と、を設定するマスク処理を施すマスク処理手段と、前記マスク処理手段により設定された前記印刷処理を施す領域にのみ印刷処理を施す印刷処理手段と、前記記録媒体の搬送を行う静電ベルトと、前記静電ベルトの主走査幅を検出する主走査幅検出手段と、を備え、前記検出手段は、前記主走査幅検出手段で検出された主走査幅の領域内で、前記記録媒体のサイズを測定することにより、前記目的を達成する。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記記録媒体の有無を検出するセンサを備え、前記検出手段は、前記センサから出力される電圧に基づいて、前記記録媒体の有無を判断することにより、前記目的を達成する。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記主走査幅検出手段により検出された前記静電ベルトの主走査幅を記憶する記憶手段を備えたことにより、前記目的を達成する。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記記憶手段は、不揮発性の記憶媒体に前記静電ベルトの主走査幅を記憶することにより、前記目的を達成する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図1から図17を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係るインクジェット記録装置の機構部の斜視図である。
また、図2は、本実施の形態に係るインクジェット記録装置の機構部の側面図である。
図1および図2に示すように、インクジェット記録装置は、本体1の内部に主走査方向に移動可能なキャリッジ13、キャリッジ13に搭載したインクジェットヘッドからなるヘッド14、ヘッド14へインクを供給するインクカートリッジ15等により構成される印字機構部2を収納している。
本体1の下方部には前方側から多数枚の用紙3を積載可能な給紙カセット4に抜き差し自在に装着することができ、また、用紙3を手差しで給紙するための手差しトレイ5を開倒することができ、給紙カセット4または手差しトレイ5から給送される用紙3を取り込み、印字機構部2によって所要の画像を形成した後、後面側に装着された排紙トレイ6に排紙されるようになっている。
【0009】
印字機構部2は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材である主ガイドロッド11でキャリッジ13を主走査方向(図2で紙面垂直方向)に摺動自在に保持し、このキャリッジ13にはイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出するインクジェットヘッドからなるヘッド14を、インク滴吐出方向を下方に向けて装着し、キャリッジ13の上側にはヘッド14に各色のインクを供給するためのサブタンク12を装着している。
各色のサブタンク12は、インク供給チューブ16を介して、交換可能に装着されたインクカートリッジ15と接続され、インクカートリッジ15からインクの供給を受けるようになっている。
【0010】
キャリッジ13は、後方側(用紙搬送方向下流側)を主ガイドロッド11に摺動自在に嵌装されている。そして、このキャリッジ13を主走査方向に移動走査するため、主走査モータ17で回転駆動される駆動プーリ18と従動プーリ19との間にタイミングベルト20を張装し、このタイミングベルト20をキャリッジ13に固定している。
また、記録ヘッドとしてここでは各色のヘッド14を用いているが、各色のインク滴を吐出するノズルを有する1個のヘッドを用いるようにしてもよい。
さらに、ヘッド14として用いるインクジェットヘッドは、圧電素子などの電気機械変換素子で液室(インク流路)壁面を形成する振動板を介してインクを加圧するピエゾ型のもの、発熱抵抗体による膜沸騰でバブルを生じさせてインクを加圧するバブル型のもの、若しくはインク流路壁面を形成する振動板とこれに対向する電極との間の静電力で振動板を変位させてインクを加圧する静電型のもの、等を使用することができる。なお、本実施形態では、静電型インクジェットヘッドを用いて説明する。
【0011】
インクジェット記録装置は、給紙カセット4から用紙3を分離給装する給紙ローラ21およびフリクションパッド22、用紙3を案内するガイド部材23と、給紙された用紙3を反転させて搬送する搬送ローラ24、この搬送ローラ24の周面に押し付けられる搬送コロ25、および、搬送ローラ24からの用紙3の送り出し角度を規定する先端コロ26を用いて、給紙カセット4にセットした用紙3をヘッド14の下方側に搬送する。
この、搬送ローラ24は、副走査モータ27によってギヤ列を介して回転駆動されるようになっている。
【0012】
インクジェット記録装置には、キャリッジ13の主走査方向の移動範囲に対応して搬送ローラ24から送り出された用紙3を、ヘッド14の下方側へ案内する静電搬送ベルト29を設けている。
この静電搬送ベルト29は、チャージャ30を用いて帯電することにより搬送されてきた用紙3を吸着し、用紙面とヘッド面とを平行に保つことができるようになっている。この静電搬送ベルト29の用紙搬送方向下流側には、用紙3を排紙トレイ6に送り出す排紙コロ33が配設されている。
また、キャリッジ13の移動方向右端側にはヘッド14の信頼性を維持、回復するための維持回復機構37を配置している。印字待機中、キャリッジ13は、この維持回復機構37側に移動されてキャッピング手段などによりヘッド14がキャッピングされるようになっている。
【0013】
次に、インクジェット記録装置における、記録媒体である用紙の端部位置の検出および画像マスクを施す処理について説明する。
図3は、インクジェットプリンタの正面図である。
キャリッジ13には2つのヘッド14a、14bが装着され、さらにヘッド14a、14bには、それぞれ2本のノズル列103、104および105、106が配置されており、これらの各々のノズル列103〜106からインクが噴射されるようになっている。
【0014】
図3に示すように、キャリッジ13がインクジェット記録装置の端部にある場合、ヘッド14aはキャップ107によって、また、ヘッド14bは吸引兼用キャップ108によって覆われ、ヘッド面を保湿してノズル列中のインクの目詰まりがおきにくいように保護されている。
用紙検出センサ109は、キャリッジの正面から見て左側に据え付けられている。この用紙検出センサ109は、発光素子と受光素子を持ち、光の反射から用紙の有無を検出する働きをする。
静電搬送ベルト29は、静電気により用紙3を吸着することにより、用紙の平面性を保ちながら搬送させる働きをする。
【0015】
図4および図5は、用紙検出センサ109の構成を示した図である。
図4に示すように、用紙検出センサ109では、発光部301から照射された光を静電搬送ベルト29上の用紙3に反射させ、この反射光を受光部302で受光するようになっている。
また、図5に示すように、用紙検出センサ109が用紙上に位置していない場合には、発光部301からの照射された光は濃い色が塗布された静電搬送ベルト29にあてられるため、受光部302は反射光を得ることができない。このようにして、受光部302での感度の有無に基づいて、用紙3の存在有無を検出することができるようになっている。
【0016】
図6は、キャリッジ13がキャッピング(キャップ)107の位置から主走査正方向に移動した場合における、インクジェット記録装置の機構部の側面図である。
図7は、キャリッジ13が用紙3の右端検出位置に移動した場合における、インクジェット記録装置の機構部の側面図である。
図8は、キャリッジ13が用紙3の左端検出位置に移動した場合における、インクジェット記録装置の機構部の側面図である。
図6に示すように、このキャリッジ13の位置では、用紙検出センサ109は用紙3を検出しない。
そして、キャリッジ13がさらに主走査正方向(図の左側方向)に進んだ場合、図7に示すように用紙検出センサ109は、用紙3の右端を検出する。
さらに主走査正方向(図の左側方向)に進んだ場合、図8に示すように用紙検出センサ109は、用紙3の左端を検出する。
【0017】
図9は、本実施の形態に係るインクジェット記録装置の制御系の構成を示したブロック図である。
図9に示すように、インクジェット記録装置の制御系は、用紙検出センサ109、CPU(中央演算処理装置)500、不揮発性メモリ501、画像メモリ502、操作部503、ヘッド504、主走査モータ動作指令回路506、主走査モータドライバ507、主走査モータ508、副走査モータ動作指令回路509、副走査モータドライバ510、副走査モータ511、給紙クラッチドライバ512、給紙クラッチ513、主走査エンコーダ514、伸張回路520、画像マスク回路521およびI/F(インターフェース)回路522から構成されている。
【0018】
CPU500は、副走査モータ動作指令回路509および給紙クラッチドライバ511に指令を与えることによって、副走査モータドライバ510を介して副走査モータ511、給紙クラッチドライバ512を介して給紙クラッチ513を駆動し、給紙カセット4(図2)から用紙を給紙し、搬送を行う。
さらにCPU500は、主走査モータ動作指令回路506に指令を与えることにより主走査モータドライバ507を介して主走査モータ508を駆動し、キャリッジ13を主走査方向に移動させる。
このときCPU500は、主走査エンコーダ514の出力信号を主走査モータ指令回路を介して読み出すことにより、キャリッジ13の位置を認識することができるようになっている。
【0019】
操作部503は、LCD(液晶ディスプレイ)やLED(発光ダイオード)等を具備し、CPU500からの指令により当該インクジェット記録装置の状態を、操作者に通知する働きをする。
不揮発メモリ501は、電源が遮断された状態でも書き込まれたデータを保持することができ、例えばバッテリー内蔵のSRAM(スタティック・ランダム・アクセス・メモリ)やE2PROM(電気的消去可能メモリ)等により構成されている。
画像メモリ502は、印刷する画像データが蓄えられたメモリで、例えばSDRAM等によって構成されている。
【0020】
画像メモリ502から読み出された画像データは、伸張回路520によって圧縮状態から伸張された後、さらに画像マスク回路521でマスクするか否かの処理を施される。そして、マスク処理が施されたデータは、I/F回路522を介して、ヘッド504に送出される。
ここでは、伸張回路520、画像マスク回路521、I/F回路522は、それぞれノズル列の数分だけ用意され、各ノズル列のデータを並行して処理することができるようになっている。
また、I/F回路には、主走査エンコーダ514の出力信号が入力され、キャリッジの主走査位置に同期して、画像データがヘッドに送出されるようになっている。
さらに、CPU500は、画像マスク回路521に指令を与えることによって、任意のタイミングで出力画像をマスクすることができる。
【0021】
次に、本実施の形態に係るインクジェット記録装置において、記録媒体である用紙3の端部を検出する方法について説明する。
図10は、記録媒体である用紙3の端部の検出処理の手順を示したフローチャートである。
まず、CPU500は、用紙3を搬送ベルト上の所定位置まで給紙・搬送させる(ステップ11)。
次に、CPU500は、用紙3の給紙が完了したか否かを判断する(ステップ12)。
用紙3の給紙が完了していない場合(ステップ12;N)、引き続き用紙3の給紙処理を行う。
一方、用紙3の給紙が完了している場合(ステップ12;Y)、CPU500は、キャリッジ13の位置を検出し、検出された位置を基準点(P=0)として認識する(ステップ13)。
【0022】
CPU500は、キャリッジ13の駆動を開始し、キャリッジ13を主走査の正方向に移動させる(ステップ14)。
そして、CPU500は、用紙検出センサ109の出力がONに変化したか否かを判断する(ステップ15)。
用紙検出センサ109の出力がONに変化していない場合(ステップ15;N)、CPU500は、キャリッジ13の移動を引き続き行う。
一方、用用紙検出センサ109の出力がONに変化した場合(ステップ15;Y)、CPU500は、用紙検出センサ109の出力がONしたタイミングにおけるキャリッジ13の位置を読み出し、その位置を用紙の右端位置Prとして記憶する(ステップ16)。
【0023】
次に、CPU500は、用紙検出センサ109の出力がOFFに変化したか否かを判断する(ステップ17)。
用紙検出センサ109の出力がOFFに変化していない場合(ステップ17;N)、CPU500は、キャリッジ13の移動を引き続き行う。
一方、用紙検出センサ109の出力がOFFに変化した場合(ステップ17;Y)、CPU500は、用紙検出センサ109の出力がOFFしたタイミングにおけるキャリッジ13の位置を読み出し、その位置を用紙の左端位置Plとして記憶する(ステップ18)。
【0024】
このようにして、用紙3の左右の端部位置を検出した後、キャリッジ13を主走査の負方向へ駆動し、キャッピング位置に戻す(ステップ19)。
そして、CPU500は、キャリッジ13の移動が完了したか否かを判断する(ステップ20)。
キャリッジ13の移動が完了していない場合(ステップ20;N)、引き続きキャリッジ13の移動を行う。
一方、キャリッジ13の移動が完了している場合(ステップ20;Y)、キャリッジ13のヘッド14にキャッピングをして処理を終了する。
このような記録媒体である用紙3の端部を検出する処理は、印写の動作と同時に行うようにしてもよい。
【0025】
図11は、用紙検出センサ109と各ノズル列103〜106の位置関係を示した図である。
S1は用紙検出センサ109とノズル列106間の距離、S2は用紙検出センサ109とノズル列105間の距離、S3は用紙検出センサ109とノズル列104間の距離、S4は用紙検出センサ109とノズル列103間の距離をそれぞれ示している。
【0026】
図12および図13は、画像のマスク処理の手順を示したフローチャートである。
ここでは、画像のマスク解除を開始する座標Pmsを用紙3の右端Pr、画像のマスク解除を終了する座標Pmeを用紙3の左端Pl、用紙検出センサ109とノズル列106間の距離をS1、用紙検出センサ109とノズル列105間の距離をS2、用紙検出センサ109とノズル列104間の距離をS3、用紙検出センサ109とノズル列103間の距離をS4と定義する。
このように定義された位置情報に基づいて、各ノズル列におけるマスク解除開始座標およびマスク解除終了座標の演算式を以下に示すと、
ノズル列106のマスク解除開始座標は、Ps1=Pr+S1、
ノズル列105のマスク解除開始座標は、Ps2=Pr+S2、
ノズル列104のマスク解除開始座標は、Ps3=Pr+S3、
ノズル列103のマスク解除開始座標は、Ps4=Pr+S4、
ノズル列106のマスク解除終了座標は、Pe1=Pl+S1、
ノズル列105のマスク解除終了座標は、Pe2=Pl+S2、
ノズル列104のマスク解除終了座標は、Pe3=Pl+S3、
ノズル列103のマスク解除終了座標は、Pe4=Pl+S4、となる。
【0027】
まず、CPU500は、用紙3を搬送ベルト上の所定位置まで給紙・搬送させる(ステップ21)。
次に、CPU500は、用紙3の給紙が完了したか否かを判断する(ステップ22)。
用紙3の給紙が完了していない場合(ステップ22;N)、引き続き用紙3の給紙処理を行う。
一方、用紙3の給紙が完了している場合(ステップ22;Y)、CPU500は、全ノズル列の画像マスクを有効にし(ステップ23)、その後、キャリッジ13の位置を検出し、検出された位置を基準点(P=0)として認識する(ステップ24)。
CPU500は、キャリッジ13の駆動を開始し、キャリッジ13を主走査の正方向に移動させる(ステップ25)。
【0028】
次に、CPU500は、キャリッジ13の現在位置を示すPの値と、ノズル列103のマスク解除開始座標を示すPs4の値とを比較し、PがPs4より大きい(P>Ps4)か否かを判断する(ステップ26)。
PがPs4より小さい(P<Ps4)場合(ステップ26;N)、引き続きキャリッジ13の移動を行う。
一方、PがPs4より大きい(P>Ps4)場合(ステップ26;Y)、CPU500は、ノズル列103の画像マスクの解除を行う(ステップ27)。つまり、キャリッジ位置PがPs4に達した位置において、ノズル列103の画像マスクの解除を行う。
【0029】
次に、CPU500は、キャリッジ13の現在位置を示すPの値と、ノズル列104のマスク解除開始座標を示すPs3の値とを比較し、PがPs3より大きい(P>Ps3)か否かを判断する(ステップ28)。
PがPs3より小さい(P<Ps3)場合(ステップ28;N)、引き続きキャリッジ13の移動を行う。
一方、PがPs3より大きい(P>Ps3)場合(ステップ28;Y)、CPU500は、ノズル列104の画像マスクの解除を行う(ステップ29)。つまり、キャリッジ位置PがPs3に達した位置において、ノズル列104の画像マスクの解除を行う。
【0030】
次に、CPU500は、キャリッジ13の現在位置を示すPの値と、ノズル列105のマスク解除開始座標を示すPs2の値とを比較し、PがPs2より大きい(P>Ps2)か否かを判断する(ステップ30)。
PがPs2より小さい(P<Ps2)場合(ステップ30;N)、引き続きキャリッジ13の移動を行う。
一方、PがPs2より大きい(P>Ps2)場合(ステップ30;Y)、CPU500は、ノズル列105の画像マスクの解除を行う(ステップ31)。つまり、キャリッジ位置PがPs2に達した位置において、ノズル列105の画像マスクの解除を行う。
【0031】
次に、CPU500は、キャリッジ13の現在位置を示すPの値と、ノズル列106のマスク解除開始座標を示すPs1の値とを比較し、PがPs1より大きい(P>Ps1)か否かを判断する(ステップ32)。
PがPs1より小さい(P<Ps1)場合(ステップ32;N)、引き続きキャリッジ13の移動を行う。
一方、PがPs1より大きい(P>Ps1)場合(ステップ32;Y)、CPU500は、ノズル列106の画像マスクの解除を行う(ステップ33)。つまり、キャリッジ位置PがPs1に達した位置において、ノズル列106の画像マスクの解除を行う。
【0032】
次に、CPU500は、キャリッジ13の現在位置を示すPの値と、ノズル列103のマスク解除終了座標を示すPe4の値とを比較し、PがPe4より大きい(P>Pe4)か否かを判断する(ステップ34)。
PがPe4より小さい(P<Pe4)場合(ステップ34;N)、引き続きキャリッジ13の移動を行う。
一方、PがPe4より大きい(P>Pe4)場合(ステップ34;Y)、CPU500は、ノズル列103の画像マスクを有効にする(ステップ35)。つまり、キャリッジ位置PがPe4に達した位置において、ノズル列103の画像マスクを有効にする。
【0033】
次に、CPU500は、キャリッジ13の現在位置を示すPの値と、ノズル列104のマスク解除終了座標を示すPe3の値とを比較し、PがPe3より大きい(P>Pe3)か否かを判断する(ステップ36)。
PがPe3より小さい(P<Pe3)場合(ステップ36;N)、引き続きキャリッジ13の移動を行う。
一方、PがPe3より大きい(P>Pe3)場合(ステップ36;Y)、CPU500は、ノズル列104の画像マスクを有効にする(ステップ37)。つまり、キャリッジ位置PがPe3に達した位置において、ノズル列104の画像マスクを有効にする。
【0034】
次に、CPU500は、キャリッジ13の現在位置を示すPの値と、ノズル列105のマスク解除終了座標を示すPe2の値とを比較し、PがPe2より大きい(P>Pe2)か否かを判断する(ステップ38)。
PがPe2より小さい(P<Pe2)場合(ステップ38;N)、引き続きキャリッジ13の移動を行う。
一方、PがPe2より大きい(P>Pe2)場合(ステップ38;Y)、CPU500は、ノズル列105の画像マスクを有効にする(ステップ39)。つまり、キャリッジ位置PがPe2に達した位置において、ノズル列105の画像マスクを有効にする。
【0035】
次に、CPU500は、キャリッジ13の現在位置を示すPの値と、ノズル列106のマスク解除終了座標を示すPe1の値とを比較し、PがPe1より大きい(P>Pe1)か否かを判断する(ステップ40)。
PがPe1より小さい(P<Pe1)場合(ステップ40;N)、引き続きキャリッジ13の移動を行う。
一方、PがPe1より大きい(P>Pe1)場合(ステップ40;Y)、CPU500は、ノズル列106の画像マスクを有効にする(ステップ41)。つまり、キャリッジ位置PがPe1に達した位置において、ノズル列106の画像マスクを有効にする。
【0036】
ノズル列106の画像マスクを有効にした後、キャリッジ13を主走査の負方向へ駆動し、キャッピング位置に戻す(ステップ42)。
そして、CPU500は、キャリッジ13の移動が完了したか否かを判断する(ステップ43)。
キャリッジ13の移動が完了していない場合(ステップ43;N)、引き続きキャリッジ13の移動を行う。
一方、キャリッジ13の移動が完了している場合(ステップ43;Y)、キャリッジ13のヘッド14にキャッピングをして処理を終了する。
【0037】
各ノズル列の画像マスク解除開始から終了までの区間では、画像マスク回路521で、画像をマスクする処理は行われず、その間にヘッド14に与えられたデータは有効画像としてノズル列103〜106から噴射される。
逆に、各ノズル列のマスクが解除されていない区間では、画像マスク回路521で、画像をマスクする処理が行われ、その間にヘッドには白データが与えられ、ノズル列からインクは噴射されないようになっている。
【0038】
上述したような画像のマスク処理では、CPU500がキャリッジ13の位置を監視しながらリアルタイムに画像マスク回路521を制御するようにしているが、図14に示すような主走査エンコーダ信号を使用した回路を用いることにより、CPU500の処理負荷を低減させることが可能となる。
具体的には、CPU500によって予めマスク解除開始位置をレジスタ552に書き込んでおく。
そして、キャリッジ13が移動を開始すると、主走査エンコーダ信号が、主走査カウンタ551に入力され、キャリッジ13の位置が主走査カウンタ551に計測される。
ここで、主走査カウンタ551が計測したキャリッジ13の位置と、レジスタ552に書き込んだ位置が一致すると、比較器553からマスク解除開始信号が出力される。
このマスク解除開始信号が画像マスク回路521に入力されて、画像マスク解除が開始される。
【0039】
画像マスク解除の終了についても、全く同様の構成の回路を用いることにより実現することができる。
具体的には、画像マスク解除終了位置にキャリッジが到達した時点で、マスク解除終了信号が出力される。
このマスク解除終了信号が画像マスク回路521に入力されて、画像マスク解除が終了する。
【0040】
次に、用紙検出を行う領域を所定の領域内に限定させた場合における、記録媒体である用紙3の端部を検出する方法について説明する。
図15は、用紙検出を行う領域を所定の領域内に限定させた場合における、記録媒体である用紙3の端部の検出処理の手順を示したフローチャートである。
ここでは、主走査用紙端部位置の検出動作を開始する主走査座標をPds、検出動作を終了する座標をPdeと定義する。なお、PdsおよびPdeの算出方法については後述する。
まず、CPU500は、用紙3を搬送ベルト上の所定位置まで給紙・搬送させる(ステップ51)。
【0041】
次に、CPU500は、用紙3の給紙が完了したか否かを判断する(ステップ52)。
用紙3の給紙が完了していない場合(ステップ52;N)、引き続き用紙3の給紙処理を行う。
一方、用紙3の給紙が完了している場合(ステップ52;Y)、CPU500は、キャリッジ13の位置を検出し、検出された位置を基準点(P=0)として認識する(ステップ53)。
CPU500は、キャリッジ13の駆動を開始し、キャリッジ13を主走査の正方向に移動させる(ステップ54)。
【0042】
次に、CPU500は、キャリッジ13の現在位置を示すPの値と、主走査用紙端部位置の検出動作を開始する主走査座標を示すPds値とを比較し、PがPds以上(P≧Pds)であるか否かを判断する(ステップ55)。
PがPdsより小さい(P<Pds)場合(ステップ55;N)、引き続きキャリッジ13の移動を行う。
一方、PがPds以上(P≧Pds)である場合(ステップ55;Y)、CPU500は、キャリッジ13の現在位置を示すPの値と、主走査用紙端部位置の検出動作を終了する主走査座標を示すPde値とを比較し、PがPde以下(P≦Pde)であるか否かを判断する(ステップ56)。
【0043】
PがPdeより大きい(P>Pde)場合(ステップ56;N)、CPU500は、用紙3の右端検出に失敗したことを認識し(ステップ64)、キャリッジを主走査の負方向へ駆動した後、ステップ62の処理に進む。
PがPde以下(P≦Pde)である場合(ステップ56;Y)、CPU500は、用紙検出センサ109の出力がONに変化したか否かを判断する(ステップ57)。
用紙検出センサ109の出力がONに変化していない場合(ステップ57;N)、CPU500は、再びステップ56の処理を行う。
一方、用紙検出センサ109の出力がONに変化した場合(ステップ57;Y)、CPU500は、用紙検出センサ109の出力がONしたタイミングにおけるキャリッジ13の位置を読み出し、その位置を用紙の右端位置Prとして記憶する(ステップ58)。
【0044】
次に、CPU500は、キャリッジ13の現在位置を示すPの値と、主走査用紙端部位置の検出動作を終了する主走査座標を示すPde値とを比較し、PがPde以下(P≦Pde)であるか否かを判断する(ステップ59)。
PがPdeより大きい(P>Pde)場合(ステップ59;N)、CPU500は、用紙3の左端検出に失敗したことを認識し(ステップ65)、キャリッジを主走査の負方向へ駆動した後、ステップ62の処理に進む。
PがPde以下(P≦Pde)である場合(ステップ59;Y)、CPU500は、用紙検出センサ109の出力がOFFに変化したか否かを判断する(ステップ60)。
用紙検出センサ109の出力がOFFに変化していない場合(ステップ60;N)、CPU500は、再びステップ59の処理を行う。
一方、用紙検出センサ109の出力がOFFに変化した場合(ステップ60;Y)、CPU500は、用紙検出センサ109の出力がOFFしたタイミングにおけるキャリッジ13の位置を読み出し、その位置を用紙の左端位置Plとして記憶する(ステップ61)。
【0045】
このようにして、用紙3の左右の端部位置を検出した後、キャリッジ13を主走査の負方向へ駆動し、キャッピング位置に戻す(ステップ62)。
そして、CPU500は、キャリッジ13の移動が完了したか否かを判断する(ステップ63)。
キャリッジ13の移動が完了していない場合(ステップ63;N)、引き続きキャリッジ13の移動を行う。
一方、キャリッジ13の移動が完了している場合(ステップ63;Y)、キャリッジ13のヘッド14にキャッピングをして処理を終了する。
このような記録媒体である用紙3の端部を検出する処理は、印写の動作と同時に行うようにしてもよい。
【0046】
次に、主走査用紙端部位置の検出動作を開始する主走査座標(以下、用紙端部検出開始位置とする)Pds、および検出動作を終了する座標(以下、用紙端部検出終了位置とする)Pdeの算出方法について説明する。
本実施例では、図9に示した操作部503を介して、印刷用紙幅が入力され、それをCPU500が読み取る。そして、CPU500は、入力された用紙幅から、メカレイアウトによって決定される理想的な用紙右端部位置をPps、左端部位置をPpeとして求める。
【0047】
さらに各メカ的、電気的公差による、端部位置のずれ最大値をXmax、として、用紙端部検出開始位置Pis、および、用紙端部検出終了位置Pieを以下の式に基づいて算出する。
Pis=Pps−Xmax
Pie=Ppe+Xmax
CPU500は、算出した用紙端部検出開始位置Pis、および、用紙端部検出終了位置Pieを不揮発性メモリ501に保存する。
【0048】
そして、CPU500は、前述した用紙端部位置検出動作に入る際、不揮発性メモリ501から用紙端部検出開始位置Pisおよび用紙端部検出終了位置Pieを読み出し、用紙端部検出動作を行う。
また、本実施の形態では、キャリッジ13が図3に示すようにホーム位置にある場合において、CPU500は、用紙検出センサ109と静電ベルト110の右端の位置との相対位置差(以下、Xsとする)、静電ベルト110の左端の位置との相対位置差(以下、Xeとする)を固定値として、プログラム内に記述する。
【0049】
または、CPU500内のフラッシュROM等のプログラム格納領域に予め書き込んでおく。
そして、CPU500は、用紙端部位置検出動作に入る際、プログラム格納領域からXsおよびXeを読み出し、用紙端部検出動作を行う。
【0050】
CPU500は、静電ベルトの端部位置を自動的に検出する動作を行い、そこで検出された、キャリッジがホーム位置にある場合の用紙検知センサと、静電ベルトの右端の位置との相対位置差Xs,静電ベルトの左端の位置との相対位置差Xeを、CPU500内のDRAM等のデータ格納領域に書き込む。
CPU500は、用紙端部位置検出動作に入る際、プログラム格納領域からXsおよびXeを読み出し、PdsにXsを、PdeにXeを入力し、用紙端部検出動作を行う。
【0051】
次に、本実施の形態の変形例について説明する。
図16は、インクジェット記録装置(変形例)の制御系の構成を示したブロック図である。
図16に示すように、この変形例では、光の強度であるアナログ信号を用紙検出センサ109を介してADC(アナログデジタル変換器)531に入力し、デジタル信号に変換している。
ここで変換されたデジタル信号は、CPUバスを介してCPU500によって読み出されるようになっている。
【0052】
ここで、本実施の形態における静電ベルト110の位置検出方法について説明する。
図17は、静電ベルト110の位置検出処理の手順を示したフローチャートである。
ここでは、静電ベルト110上に用紙検出センサ109があるときの用紙検出センサ109の出力電圧をVsb、そして、Vsbの電圧範囲をVl<Vsb<Vh、用紙検出センサ109の出力電圧をVと定義する。VlおよびVhは、予め設定された値であり、例えば、Vl:0.2V、Vh:0.3Vと設定する。
まず、CPU500は、キャリッジ13の位置を検出し、検出された位置を基準点(P=0)として認識する(ステップ71)。
そして、CPU500は、キャリッジ13の駆動を開始し、キャリッジ13を主走査の正方向に移動させる(ステップ72)。
【0053】
次に、CPU500は、用紙検出センサ109の出力電圧Vが、Vlより大きくVhより小さい(Vl<V<Vh)範囲であるか否かを判断する(ステップ73)。
用紙検出センサ109の出力電圧Vが、Vlより大きくVhより小さい(Vl<V<Vh)範囲でない場合(ステップ73;N)、引き続きキャリッジ13の移動を行う。
用紙検出センサ109の出力電圧Vが、Vlより大きくVhより小さい(Vl<V<Vh)範囲である場合(ステップ73;Y)、CPU500は、用紙検出センサ109の出力電圧VをADC531から読み出して、用紙検出センサ109の出力電圧Vが、Vl<V<Vh範囲に入ったタイミングにおけるキャリッジ13の位置を読み出し、その位置を静電ベルトの右端位置Brとして記憶する(ステップ74)。
【0054】
次に、CPU500は、用紙検出センサ109の出力電圧Vが、Vlより小さい、または、Vhより大きい(Vl>VまたはV>Vh)範囲であるか否かを判断する(ステップ75)。
用紙検出センサ109の出力電圧Vが、Vlより小さい、または、Vhより大きい(Vl>VまたはV>Vh)範囲でない場合(ステップ75;N)、引き続きキャリッジ13の移動を行う。
用紙検出センサ109の出力電圧Vが、Vlより小さい、または、Vhより大きい(Vl>VまたはV>Vh)範囲である場合(ステップ75;Y)、CPU500は、用紙検出センサ109の出力電圧VをADC531から読み出して、用紙検出センサ109の出力電圧Vが、V<VlまたはV>Vh範囲に入ったタイミングにおけるキャリッジ13の位置を読み出し、その位置を静電ベルトの左端位置Blとして記憶する(ステップ76)。
そして、キャリッジ13を主走査の負方向へ駆動し、キャップ位置に戻した後、キャッピングをして静電ベルト110の位置検出処理を終了する。
なお、このような静電ベルト110の位置の検出動作開始を指示は、装置の組み立て工程内や、装置修理時の部品交換後等に行うようにする。
【0055】
このようにして静電ベルト110の位置が検出された後、ここで検出された、静電ベルトの右端の位置Blと静電ベルトの左端の位置BrをCPU500内のDRAM等のデータ格納領域に書き込む。
そして、CPU500は、用紙端部位置検出動作に入る際、プログラム格納領域からXsおよびXeを読み出し、前述した主走査用紙端部位置の検出動作を開始する主走査座標であるPdsにBlを、終了する主走査座標であるPdeにBrを入力して用紙端部検出動作を行う。
【0058】
【発明の効果】
請求項記載の発明によれば、静電ベルトの主走査幅を検出することにより、静電ベルト位置の個体間におけるバラツキを解消することができる。また、検出領域の精度を上げることができるため、静電ベルト幅を小さくすることが可能となり機械の小型化を容易に実現することができる。
請求項記載の発明によれば、記録媒体の有無を検出するセンサを備えることにより、記録媒体の有無をセンサの出力電圧に基づいて適切に認識することができる。
請求項記載の発明によれば、検出された前記静電ベルトの主走査幅を記憶することにより、印刷処理時における静電ベルト幅の検出動作が不要となり、印刷速度に影響を与えることなく、実測サイズの検出精度を向上させることができる。
請求項記載の発明によれば、不揮発性の記憶媒体に静電ベルトの主走査幅を記憶することにより、当該画像形成装置の立ち上げ時間や印刷処理時間に影響を与えることなく、実測サイズの検出精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るインクジェット記録装置の機構部の斜視図である。
【図2】本実施の形態に係るインクジェット記録装置の機構部の側面図である。
【図3】インクジェットプリンタの正面図である。
【図4】用紙検出センサの構成を示した図である。
【図5】用紙検出センサの構成を示した図である。
【図6】キャリッジがキャッピングの位置から主走査正方向に移動した場合における、インクジェット記録装置の機構部の側面図である。
【図7】キャリッジが用紙の右端検出位置に移動した場合における、インクジェット記録装置の機構部の側面図である。
【図8】キャリッジが用紙の左端検出位置に移動した場合における、インクジェット記録装置の機構部の側面図である。
【図9】本実施の形態に係るインクジェット記録装置の制御系の構成を示したブロック図である。
【図10】用紙の端部の検出処理の手順を示したフローチャートである。
【図11】用紙検出センサと各ノズル列の位置関係を示した図である。
【図12】画像のマスク処理の手順を示したフローチャートである。
【図13】画像のマスク処理の手順を示したフローチャートである。
【図14】主走査エンコーダ信号を使用した回路を示した図である。
【図15】用紙検出を行う領域を所定の領域内に限定させた場合における、用紙の端部の検出処理の手順を示したフローチャートである。
【図16】インクジェット記録装置(変形例)の制御系の構成を示したブロック図である。
【図17】静電ベルトの位置検出処理の手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 本体
2 印字機構部
3 用紙
4 給紙カセット
5 手差しトレイ
6 排紙トレイ
11 主ガイドロッド
12 サブタンク
13 キャリッジ
14 ヘッド
15 インクカートリッジ
16 インク供給チューブ
17 主走査モータ
18 駆動プーリ
19 従動プーリ
20 タイミングベルト
21 給紙ローラ
22 フリクションパッド
23 ガイド部材
24 搬送ローラ
25 搬送コロ
26 先端コロ
27 副走査モータ
29 静電搬送ベルト
30 チャージャ
33 排紙コロ
37 維持回復機構
47 カバー

Claims (4)

  1. ヘッドに設けられたノズルから記録材を吹き付けて、記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
    当該画像形成装置に設定された記録媒体のサイズを測定して実測サイズを検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記実測サイズに基づいて、前記記録媒体に印刷処理を施さない領域と、印刷処理を施す領域と、を設定するマスク処理を施すマスク処理手段と、
    前記マスク処理手段により設定された前記印刷処理を施す領域にのみ印刷処理を施す印刷処理手段と、
    前記記録媒体の搬送を行う静電ベルトと、
    前記静電ベルトの主走査幅を検出する主走査幅検出手段と、を備え、
    前記検出手段は、前記主走査幅検出手段で検出された主走査幅の領域内で、前記記録媒体のサイズを測定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記録媒体の有無を検出するセンサを備え、
    前記検出手段は、前記センサから出力される電圧に基づいて、前記記録媒体の有無を判断することを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  3. 前記主走査幅検出手段により検出された前記静電ベルトの主走査幅を記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  4. 前記記憶手段は、不揮発性の記憶媒体に前記静電ベルトの主走査幅を記憶することを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
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