JP2002144543A - プリンタ、プリンタの駆動方法、ヘッドカートリッジ、ヘッドカートリッジ検査装置、及びヘッドカートリッジの検査方法 - Google Patents
プリンタ、プリンタの駆動方法、ヘッドカートリッジ、ヘッドカートリッジ検査装置、及びヘッドカートリッジの検査方法Info
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- JP2002144543A JP2002144543A JP2000343904A JP2000343904A JP2002144543A JP 2002144543 A JP2002144543 A JP 2002144543A JP 2000343904 A JP2000343904 A JP 2000343904A JP 2000343904 A JP2000343904 A JP 2000343904A JP 2002144543 A JP2002144543 A JP 2002144543A
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
とともに、ヘッドカートリッジの再生効率を高めること
ができるプリンタ、プリンタの駆動方法、ヘッドカート
リッジ、ヘッドカートリッジ検査装置、及びヘッドカー
トリッジの検査方法を提供すること。 【解決手段】 複数の吐出アクチュエータR1〜Rnを
駆動させるヘッド駆動部310と、ヘッド駆動部310
により吐出アクチュエータR1〜Rnを駆動させるタイ
ミングを調整する時間調整部320と、ヘッド駆動部3
10の動作を制御するとともに、時間調整部320にお
いて調整する調整時間ΔTを設定するためのヘッド制御
パラメータHCPに基づいて、時間調整部320の動作
を制御する制御部150とを有する。
Description
あり、そのヘッドを再使用することができるタイプのプ
リンタにおけるプリンタ、プリンタの駆動方法、ヘッド
カートリッジ、ヘッドカートリッジ検査装置、及びヘッ
ドカートリッジの検査方法に関する。
装置として、電子写真方式、インクジェット方式、ワイ
ヤドット方式、感熱記録方式、熱転写方式が良く知られ
ている。これらの方式の中で、文字品質と写真画質の両
立、コンピュータ、デジタルカメラ等広範囲な入力方式
への対応、印画速度の速さ、動作時の静粛性等の理由か
らインクジェット方式が広く用いられている。インクジ
ェット方式は記録ヘッド上の徹細なインク吐出部からイ
ンクを被転写物に向かい吐出させる方式であり、騒音が
少なく比較的小型化が容易であるという特徴を有してい
る。また、インクジェット方式において、写真画質を実
現するような高画質化、印刷の高速化が進められてい
る。以下に、これらを実現させるためのその技術につい
て例示する。
のが挙げられる。インターレース方式において、用紙が
一定の速度で送られ、ヘッドがインクを吐出しながら用
紙の送り方向と垂直な方向に移動する。すると、ヘッド
が紙に対してラインごとに順次印画を行い、高密度の画
像が用紙上に形成される。また、この方法を発展させる
ことで、ヘッドの持つノズル間隔の解像度を上回る解像
度を実現することができ、高解像度の画像形成が実現で
きる。
れる。すなわち、ヘッドの吐出列密度を上げず、さらに
前記したインターレースも行わず高解像度を実現する方
法である。この方法において、同一色のノズル列が複数
配置され、各々のノズル位置の位相をずらす構造が用い
られる。具体的には、例えば特開平10−44412号
公報に開示されているように、ヘッド基材には、その両
側にノズル列が配置されており、中央部にインク注入口
が設けられている。そして、この注入口から両側に振り
分けたインク導入口よりインクが注入され、両側のノズ
ルピッチの位相がずらされることにより解像度として各
ノズル列の2倍を実現している。この方法は、基本的な
吐出部レイアウトを変更せずに解像度を2倍に高められ
る優れた方式である。
追求である。ノズル数を増やし用紙の幅とほぼ同一の幅
を有するページ幅ヘッドを構成すれば高速化が実現でき
ることは以前から良く知られている。
においても、紙とヘッドが相対的に移動しながら、ヘッ
ドがノズルから紙に向かってほぼ垂直にインクを吐出す
る。すると、インクがライン毎に紙に着弾し画像を形成
していく。ここで、高画質の印刷を行うため、紙を送る
ときの搬送速度、ヘッドと紙の間隔及びインクを吐出さ
せるときの吐出速度が重要なパラメータとなる。すなわ
ち、インクが吐出してから着弾するまでの時間はヘッド
と紙の間隔と吐出速度で決まり、この着弾するまでの時
間と搬送速度により、インクの吐出タイミングが決ま
る。
向かって垂直に吐出されない場合がある。また、ノズル
から吐出されるインクの吐出速度が遅すぎるもしくは速
すぎてしまう場合がある。これらは、ヘッド基材と保持
部材上の貼り合わせ組立精度やヘッド吐出口の位置精度
ばらつき、組立時の熱変形、応力による影響等から発生
するものである。吐出したインクの着弾する位置がずれ
てしまうと、画質の劣化を招いてしまうという問題があ
る。また、このような製造誤差等を抑制し画質の向上を
図るためには、機械的、組立精度的な負担が大きくなっ
てしまう。さらに、ヘッドが完成した後は何れの場合に
おいても、ノズルのばらつきや吐出速度のばらつき等
は、機械的に修正することはできない。
度のばらつき、特にヘッドのノズル列に対し直角方向の
ばらつきを示すグラフ図であり、図24を参照して具体
的に説明する。なお、図24において、吐出基準位置は
縦軸の0μmであり、ここでずれ量が0になることを意
味する。まず、図24(A)は、ページ幅ヘッド(ライ
ンヘッド)の単色における全てのノズル列を一つの基材
で構成した場合の吐出基準位置に対するインク着弾位置
ずれの例である。図24(A)に示すように、単色にお
けるヘッドカートリッジにおいて、ノズルによって紙に
対するインクの着弾位置にばらつきが生じていることが
わかる。
基材をたとえば4色のインクの色の数だけ並べたページ
幅ヘッド(ラインヘッド)の場合の吐出基準位置に対す
る着弾位置ずれの例である。図24(B)に示すよう
に、複数色におけるヘッドカートリッジにおいて、ノズ
ルによって紙に対するインクの着弾位置にばらつきが生
じていることがわかる。図24(C)は、ページ幅ヘッ
ドを小サイズのヘッド基材を並べて実現し、さらに複数
色(本例では2色)を同一保持部材上にページ幅ヘッド
(ラインヘッド)を設けた場合の吐出基準位置に対する
着弾位置ずれの例である。図24(C)に示すように、
複数のヘッド基材におけるヘッドカートリッジにおい
て、ノズルによって紙に対するインクの着弾位置にばら
つきが生じていることがわかる。
ッドカートリッジにおいても、ノズル毎にインクの着弾
位置がばらついてしまい、画質の低下を招いててしまう
という問題がある。すなわち、ラインヘッドにおけるヘ
ッド製造時に発生するノズルの位置ずれは、そのままヘ
ッド幅方向の印画位置のばらつきとなり、着弾したイン
ク液滴同士のつながりが一定にならず、濃度にばらつき
が生じることとなる。さらに、カラー印刷を行う場合、
各色間で色相ばらつきが生じてしまう。このように、印
刷画像の品質が低下してしまうという問題がある。
ロジーの観点から、たとえばインクがなくなったとき
に、インクを補充してヘッドカートリッジの再利用を行
うことが考えられている。ここで、使用済みのヘッドカ
ートリッジにおいて、使用したことによるインクの吐出
角度の変形及び吐出速度の変異することがある。この場
合、ヘッドカートリッジが使用できないものとして廃棄
してしまうと、廃棄物処理の問題やエコロジーの観点か
ら好ましくない。
度及び高速性を実現することができるとともに、ヘッド
カートリッジの再生効率を高めることができるプリン
タ、プリンタの駆動方法、ヘッドカートリッジ、ヘッド
カートリッジ検査装置、及びヘッドカートリッジの検査
方法を提供することを目的としている。
発明によれば、ラインヘッドを有するヘッドカートリッ
ジの複数の吐出アクチュエータをそれぞれ駆動させるこ
とにより、対象物にノズルからインク液滴を吐出して印
刷を行うプリンタにおいて、複数の前記吐出アクチュエ
ータを駆動させるヘッド駆動部と、前記ヘッド駆動部に
より前記吐出アクチュエータを駆動させるタイミングを
調整する時間調整部と、前記ヘッド駆動部の動作を制御
するとともに、前記時間調整部において調整する調整時
間を設定するためのヘッド制御パラメータに基づいて、
前記時間調整部の動作を制御する制御部とを有するプリ
ンタにより、達成される。
ば、吐出アクチュエータを駆動することにより、ライン
ヘッドに設けられたノズルからインク液滴を吐出し印刷
を行うプリンタの駆動方法において、前記吐出アクチュ
エータの駆動タイミングを調整するための条件を有する
ヘッド制御パラメータを取得し、前記ヘッド制御パラメ
ータに基づいて、各吐出アクチュエータ毎にそれぞれ調
整時間を算出し、複数の前記吐出アクチュエータを、そ
れぞれ所定の調整時間だけ遅延させ駆動させるプリンタ
の駆動方法により、達成される。
出アクチュエータがヘッド駆動部により作動すると、ラ
インヘッドに設けられたノズルからインク液滴が吐出さ
れる。このインク液滴が対象物に着弾することで印刷が
行われる。通常、ヘッド駆動部が吐出アクチュエータを
駆動するタイミングとして、ヘッド幅方向において同じ
位置に設けられた吐出アクチュエータはほぼ同時に駆動
される。このとき、ラインヘッドに設けられた複数のノ
ズルは、製造誤差や使用頻度等により、それぞれその形
状もしくは形成角度を異にする場合がある。そこで、ヘ
ッド駆動部が吐出アクチュエータを駆動するタイミング
を調整する時間調整部を設けるとともに、制御部が調整
する時間をヘッド制御パラメータに基づいて設定し、時
間調整部を制御する。これにより、各ノズルごとにおけ
るインク液滴の着弾位置のずれをなくすように補正する
ことができるようになる。
時における対象物と前記ヘッドカートリッジの相対速度
である基準搬送速度、前記対象物と前記ヘッドカートリ
ッジの間隔である基準印刷間隔及び前記ノズルから吐出
されたときのインク液滴の着弾位置のずれ量が設定され
ている。一方、制御部は印刷時における搬送速度及び印
刷間隔を取得する。そして、制御部は、このヘッド制御
パラメータと印刷時における搬送速度及び印刷間隔に基
づいて複数の前記吐出アクチュエータ毎に前記調整時間
を設定する。このように実際の印刷環境におけるパラメ
ータをも含めた時間調整を行うことで、より正確な吐出
アクチュエータの駆動制御を行うことができる。
インクを収容した筐体と、前記筐体に設けられており、
複数のノズルからインク液滴を吐出させるための複数の
吐出アクチュエータを備えたラインヘッドを有するヘッ
ドカートリッジにおいて、前記筐体に設けられていて、
前記吐出アクチュエータ毎の駆動条件を設定したヘッド
制御パラメータを格納するヘッド識別部を有することを
特徴とするヘッドカートリッジにより、達成される。
リッジの筐体には、ヘッド識別部が設けられていて、こ
のヘッド識別部にはラインヘッドにおける吐出アクチュ
エータの駆動条件を設定したヘッド制御パラメータが格
納されている。そして、このヘッドカートリッジを用い
て印刷を行う際、このヘッド制御パラメータが参照され
て印刷が行われる。このように、各ヘッドカートリッジ
にそれぞれ対応したヘッド制御パラメータHCPを持た
せることにより、各ヘッドカートリッジのそれぞれの吐
出特性に対応した駆動を行うことができる。
ノズルの形状や形成角度等が異なり、またプリンタによ
ってもヘッドカートリッジとたとえば紙等の印刷間隔及
び紙の搬送速度等が異なる場合がある。そこで、各ヘッ
ドカートリッジの特性を踏まえて設定されたヘッド制御
パラメータを用いて印刷を行うことで、インク着弾位置
のずれを低減することができるようになる。
吐出アクチュエータの駆動によりノズルからインク液滴
を吐出するラインヘッドを備えたヘッドカートリッジを
検査するヘッドカートリッジ検査装置において、前記ヘ
ッドカートリッジから吐出されるインク液滴を吐出させ
たときのインク液滴の吐出状態を検出する機能を有する
吐出検査機構と、前記吐出検査機構により取得された吐
出状態を解析し、着弾位置のずれを補正するように前記
吐出アクチュエータごとの駆動条件であるヘッド制御パ
ラメータを設定する制御装置とを有するヘッドカートリ
ッジ検査装置により、達成される。
れば、吐出アクチュエータの駆動によりノズルからイン
ク液滴を吐出するラインヘッドを備えたヘッドカートリ
ッジを検査するヘッドカートリッジ検査方法において、
インク液滴を着弾させる付着部材に対してインク液滴を
吐出させたときのインク液滴の吐出状態を検出し、イン
クの液滴の吐出状態から、前記ヘッドカートリッジごと
に、複数の前記吐出アクチュエータの駆動条件を示すヘ
ッド制御パラメータを設定するヘッドカートリッジ検査
方法により、達成される。
ば、付着部材に対してインクが吐出され、吐出検査機構
によりインク液滴の吐出状態が検出される。この吐出状
態に基づいて各吐出アクチュエータの駆動条件であるヘ
ッド制御パラメータが設定される。
を駆動するタイミングとして、ヘッド幅方向において同
じ位置に設けられた吐出アクチュエータはほぼ同時に駆
動される。このとき、ラインヘッドに設けられた複数の
ノズルは、製造誤差や使用頻度等により、それぞれその
形状もしくは形成角度を異にする場合がある。そこで、
各吐出アクチュエータごとの駆動条件を各ノズルごとに
おけるインク液滴の着弾位置のずれをなくすようにヘッ
ド制御パラメータとして設定することができるようにな
る。
時における対象物と前記ヘッドカートリッジの相対速度
である基準搬送速度、前記対象物と前記ヘッドカートリ
ッジの間隔である基準印刷間隔及び前記ノズルから吐出
されたときのインク液滴の着弾位置のずれ量が設定され
ている。そして、印刷を行う際に、このヘッド制御パラ
メータと印刷時における搬送速度及び印刷間隔に基づい
て印刷が行われる。このように実際の印刷環境における
パラメータをも含めた時間調整を行うことで、より正確
な吐出アクチュエータの駆動制御を行うことができる。
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
示す斜視図であり、図1と図2を参照してプリンタにつ
いて説明する。図1のプリンタ100の筐体101には
給紙台102が着脱可能に配置されていて、給紙台10
2には印刷対象物である紙Wが収容されている。筐体1
01にはヘッドカートリッジ120を着脱可能に保持す
るためのホルダ121が設けられている。このホルダ1
21は、インク液滴を吐出するラインヘッド120aが
下を向くようにヘッドカートリッジ120を保持する。
このときラインヘッド120aは、給紙台102から給
紙されて送られる紙Wと印刷間隔Dpで対面するように
位置決めされる。またラインヘッド120aには、紙W
に対してインク液滴を吐出するためのノズルが形成され
ている。
0の状態を検出するためのヘッド検出部202が配置さ
れている。ヘッド検出部202は、たとえばヘッドカー
トリッジ120に印加されるヘッド電圧を測定し、ヘッ
ドカートリッジ120に収容されているインクの残量を
検出する機能を有している。プリンタ機構部210は、
印刷する紙Wを矢印Y1方向に送る機能を有しており、
モータM、駆動系110、給紙ローラ111、反転ロー
ラ112、ガイド113、搬送路114、紙送りローラ
115等を有している。モータMは、プリンタ100に
おける駆動源であり、歯車を有する駆動系110を介し
て給紙ローラ111や反転ローラ112と接続されてい
る。そして、モータMが駆動すると、反転ローラ112
と給紙ローラ111は回転する。
された紙Wに接触しており、R1方向に回転することで
紙Wを1枚ずつガイド113側に送る。反転ローラ11
2は円筒形状であり、R2方向に回転し、搬送された紙
Wを搬送路114側に搬送するものである。また、ガイ
ド113は、円筒形状の反転ローラ112の外周に沿っ
た曲面を有する平板状の部材である。従って、給紙ロー
ラ111によって搬送されてきた紙Wは、反転ローラ1
12のR2方向への回転とガイド113の間で反転され
搬送路114へ送られる。
カートリッジ120側に向かって搬送する際のガイド機
能を有しており、ホルダ121(ヘッドカートリッジ1
20)の下側に配置されている。搬送路114の上には
搬送路114に送られた紙Wを排出口116側に搬送す
る紙送りローラ115が配置されている。そして、紙W
が紙送りローラ115によりラインヘッド120aの下
部を通過する際に、ラインヘッド120aからインク液
滴が所定のタイミングで紙W上に着弾する。すると、文
字や画像を印刷した紙Wが排出口116から排出され
る。
形態を示すブロック図であり、図3を参照してプリンタ
100について説明する。プリンタ100において、制
御部150は、中央演算ユニット(CPU)151、R
AM(Random Access Memory)1
52、ROM(Read Only Memory)1
53等を有している。中央演算ユニット151は、ヘッ
ド駆動ユニット300、プリンタ制御部211等の動作
を制御し、プリンタ100全体の動作を制御するもので
ある。また、中央演算ユニット151は、情報取得部4
00から送られたヘッド制御パラメータHCPを認識
し、そのヘッド制御パラメータHCPに基づいてヘッド
駆動ユニット300を制御する機能を有している。さら
に、制御部150は、プリンタ診断部212から紙Wの
搬送速度Sp及び紙Wとヘッド120aの印刷間隔Dp
を取得する機能を有している。
30を介して送られる印刷すべきデータを制御部150
に送られてくるデータを一時的に記憶(ラッチ)するも
のである。また、RAM152は、中央演算ユニット1
51に送られるヘッド制御パラメータHCPを一時的に
記憶する機能を有している。ROM153はプリンタ1
00の動作するためのプログラムを記憶し、表示部16
0等から出力すべき表示情報を記憶するものである。ヘ
ッド駆動ユニット300は、ヘッドカートリッジ120
の吐出アクチュエータR1〜Rnに駆動電圧を印加する
ものであって、後述するヘッド駆動部310と時間調整
部320を有している。このヘッド駆動ユニット300
の動作は、制御部150により制御されている。
210の各部材を駆動させる機能を有しており、制御部
150により制御されている。すなわち、プリンタ制御
部211は、たとえばモータMに駆動電流等を印加し、
プリンタ機構部210を動作させる機能を有している。
プリンタ診断部212は、プリンタ機構部210の各部
材の状態を監視する機能を有しており、たとえば給紙台
102に収容された紙Wの残量や、ガイド113及び搬
送路114における紙詰まり等を検出する機能を有して
いる。そして、プリンタ診断部212は検出結果を中央
演算ユニット151に送る機能を有している。また、プ
リンタ診断部212は、紙Wの搬送速度Sp及び紙Wと
ヘッド120aの印刷間隔Dpを検出し制御部150に
送る機能を有している。出力インターフェイス240
は、制御部150から外部へ情報を出力するものであっ
て表示部160等と接続されている。制御部150は、
この出力インターフェイス240を介して表示部160
等に表示情報を送る。
aを駆動するときの条件を設定したヘッド制御パラメー
タHCPを取得し、中央演算ユニット151に送る機能
を有している。この情報取得部400は、たとえば情報
読み取り部401、通信手段410、入力インターフェ
イス230等を備えている。
カートリッジ120に取り付けられたバーコード、ドッ
トコード、色材からヘッド制御パラメータHCPを認識
できる光学読み取り装置からなっている。あるいは、情
報読み取り部401は、たとえばヘッドカートリッジ1
20のカートリッジ本体121に形成された凹凸、溝、
穴を認識してヘッド制御パラメータHCPを読み取る機
械的機構を有している場合もある。さらに、情報読み取
り部401は、カートリッジ本体121に取り付けられ
たICカード、磁気情報記録媒体もしくは光情報記録媒
体に格納されたヘッド制御パラメータHCPを接触もし
くは非接触で読み取る機能を有している場合もある。そ
して、情報読み取り部401は、取得したヘッド制御パ
ラメータHCPを制御部150に送る機能を有してい
る。
デム412を有しており、たとえばヘッドカートリッジ
120のヘッド制御パラメータHCPの情報を有するサ
ーバに接続し、プリンタ100に装着されているヘッド
制御パラメータHCPを取得する機能を有している。具
体的には、ヘッドカートリッジ120は固有の認識番号
ID−Hを有しており、またプリンタ100も認識番号
ID−Pを有している。そして、プリンタ100にヘッ
ドカートリッジ120を装着した状態で識別番号ID−
H、ID−Pが通信制御部411及びモデム412から
サーバ側に伝えられる。すると、通信制御部411及び
モデム412が、サーバから発信されたヘッド制御パラ
メータHCPを受信するようになっている。
プリンタ100とコンピュータと接続する部位である。
従って、コンピュータに入力されたヘッド制御パラメー
タHCPが、この入力インターフェイス230を介して
制御部150に送信することが可能となる。このとき、
コンピュータがヘッド制御パラメータHCPを取得する
方法として、磁気情報記録媒体や光情報記録媒体等の記
録媒体から取得する方法や、いわゆるインターネット等
のネットワークを用いて取得する方法が挙げられる。
えば各吐出アクチュエータR1〜Rnごとに設定された
調整時間ΔT(=ΔT1〜ΔTn)を有している。そし
てある吐出アクチュエータRkの調整時間ΔTkは、以
下の式(1)で算出される。なお、式(1)の導出方法
については後述する。 ΔTk=D((1/Vk)−(1/V))+(D/S)tanθk ・・・(1) 式(1)において、Dは検査時における対象物Wとライ
ンヘッド120aの基準印刷間隔、Sは対象物Wとライ
ンヘッド120aの相対速度(基準搬送速度)、Vkは
ノズルkから吐出されるインク液滴の吐出速度、Vは平
均的な(初期設定された)インク液滴の吐出速度、θk
はノズルkから吐出されるインク液滴の吐出角度を示し
ている。
位を示すブロック図であり、図4を参照してヘッド駆動
ユニット300について説明する。ヘッド駆動ユニット
300は、ヘッド駆動部310、時間調整部320を有
している。ヘッド駆動部310は、吐出アクチュエータ
R1〜Rnにそれぞれ駆動電圧Vccを供給する機能を
有しており、制御部150によりその動作が制御されて
いる。
から供給される駆動電圧Vccを各吐出アクチュエータ
R1〜Rnに印加するときに、調整時間ΔTだけ調整し
て送る機能を有している。具体的には、時間調整部32
0は、複数の吐出アクチュエータR1〜Rnに対応した
たとえばプログラマブルディレイ回路からなる複数の時
間遅延部321を有している。この時間遅延部321
は、制御部150から送られる調整時間ΔTに基づい
て、ヘッド駆動部310から印加される駆動電圧Vcc
を調整時間ΔTだけ遅延させる機能を有している。
施の形態を示すフローチャート図であり、図1〜図5を
参照してプリンタ100の駆動方法について説明する。
まず、ST1において、ヘッド制御パラメータHCP
が、情報取得部400を介して制御部150に送られ
る。このヘッド制御パラメータHCPの取得は、プリン
タ100の電源投入時でもよいし、印刷開始時でも良
い。
エータR1〜Rn(各ノズル)毎の調整時間ΔTが制御
部150によりヘッド制御パラメータHCPから読み取
られる。読み取られた調整時間ΔTは、制御部150か
らヘッド駆動ユニット300に送られる。すると、各吐
出アクチュエータR1〜Rnごとに設定された調整時間
ΔT1〜ΔTnが、各吐出アクチュエータR1〜Rnに
それぞれ接続されている時間遅延部321に入力され
る。
いて、駆動電圧Vccがヘッド駆動部310から時間調
整部320を介して吐出アクチュエータR1〜Rnへ印
加される。ここで、ST4において、駆動電圧Vcc
が、時間調整部320に設定された調整時間ΔT1〜Δ
Tnだけ遅延され、各吐出アクチュエータR1〜Rnへ
印加される。すると、各ノズルからインク液滴が吐出し
印刷が行われる。
の基本クロックに基づいて、所定の吐出周期で図6
(B)に示す駆動電圧Vccが各吐出アクチュエータR
1〜Rnに印加される。そして、図6(C)に示すよう
な、入力データの有無により駆動電圧Vccが各吐出ア
クチュエータR1〜Rnに印加されるか否かがヘッド駆
動部310により判断される。ここで、図6(D)に示
す調整時間ΔTkが時間遅延部321に設定されている
場合、図6(E)に示すように、駆動電圧Vccがこの
調整時間ΔTkだけ遅延して吐出アクチュエータR1〜
Rnに印加されることとなる。
ド120aが相対移動している中で、インク液滴の吐出
タイミングを調整することにより、インク液滴の着弾位
置を調整することができるようになる。従って、インク
液滴の着弾位置にずれが生じてしまうような形状もしく
は構造等を有するノズルがラインヘッド120a内に存
在していても、ヘッド制御パラメータHCPを用いて吐
出タイミングを調整することにより、この着弾位置のず
れを補正することができるようになる。従って、印刷結
果の高品質化を図ることができるようになる。
ンタの駆動方法で印刷したときに、紙Wに着弾したイン
クドットの様子を示す模式図である。なお、図7と図8
において、ラインヘッド120aは、略A4幅をもち、
600dpiの解像度で約5000のノズルを有するイ
ンクジェットヘッドであり、その中の10ノズル分につ
いて示している。また、インク1滴のサイズは略3p
l、インクが付着した状態でのインク滴径は、約20μ
mであった。また、図7は単色のヘッドカートリッジ1
20における着弾状態を示し、図8は4色のヘッドカー
トリッジ120における着弾状態を示している。
ずにインクを吐出した場合におけるインク着弾状態を示
している。図7(A)において、インクの着弾位置は、
基準位置に対して約±20μm、吐出角度にして約±
0.6°ほどばらついていた。一方、図7(B)は、調
整時間ΔTに基づいてインクを吐出するタイミングをず
らした場合におけるインク着弾状態を示している。図7
(B)において、インクの着弾位置は、ほぼ基準位置と
同一の場所に並んでいることがわかる。
ずにインクを吐出した場合におけるインク着弾状態を示
している。図8(A)において、インクの着弾位置は、
各色ごとに見たとき、基準位置に対して約±20μm、
吐出角度にして約±0.6°ほどばらついていた。ま
た、各色間のずれ量は、最大約50μmであった一方、
図8(B)は、調整時間ΔTに基づいてインクを吐出す
るタイミングをずらした場合におけるインク着弾状態を
示している。図8(B)において、インクの着弾位置
は、各位ごと及び各色間において、ほぼ基準位置と同一
の場所に並んでいることがわかる。
ングを調整時間ΔTを用いて各ノズル毎に補正すること
で、製造誤差もしくは使用頻度等による着弾位置のずれ
を低減することができるため、印刷画像の高品質化を図
ることができる。また、ノズル間のばらつき以外にヘッ
ド間のばらつき、所謂色間の位置補正も行うことができ
る。さらに、ヘッド制御パラメータHCPは、ヘッドカ
ートリッジ120の個体別に持つことが可能であるの
で、ラインヘッド120aからのインク吐出はそのヘッ
ド個体に適当な方法で行うことが可能であり最適な駆動
制御を行うことができる。また、ヘッドカートリッジ1
20を再利用(リサイクル)する場合に、ヘッドカート
リッジ120の使用によりインクの吐出にばらつきが生
じてしまった場合でも、各ノズルごとに補正を行うこと
で、再利用したときにでも高品質の印刷を提供すること
ができる。
施の形態 図9と図10は、プリンタ及びプリンタ駆動方法の第2
の実施の形態を示す図であり、図9と図10を参照して
プリンタ100及びプリンタ駆動方法について説明す
る。この第2の実施の形態と上述した第1の実施の形態
と異なる点はヘッド制御パラメータHCPのデータ構造
及び調整時間ΔTを算出するための式である。
ッド制御パラメータHCPは、基準印刷間隔D、基準搬
送速度S、基準ずれ量ΔX、ΔYを有している。基準印
刷間隔Dは、後述するヘッドカートリッジ検査装置50
0においてヘッド120aの検査をしたときの、ヘッド
カートリッジ120と付着部材521の間隔を示すもの
である。基準搬送速度Sは、後述するヘッドカートリッ
ジ検査装置500においてラインヘッド120aの検査
をしたときの、ヘッドカートリッジ120と付着部材5
21の相対速度を示すものである。
20と付着部材521の相対速度S=0のときのずれ量
であって、基準ずれ量ΔYはヘッドカートリッジ120
と付着部材521の所定の基準相対速度Sのときのずれ
量を示している。なお、基準ずれ量ΔX、ΔYは各ノズ
ルごとに設定されていて、たとえばノズルkのヘッド制
御パラメータHCPは、そのノズルk固有の基準ずれ量
情報ΔXk、ΔYkを有していることとなる。
駆動方法の別の実施の形態について説明する。まず、S
T11において、ヘッド制御パラメータHCPが、情報
取得部400から制御部150に送られる。すると、S
T12において、各吐出アクチュエータR1〜Rnに対
応した調整時間ΔTが式(2)に基づいて算出される。
なお式(2)の導出方法は後述するものとする。 ΔT=ΔYk/Sp×(Dp/D)+ (ΔXk/S)×(Dp/D)×(Sp/S)・・・(2) ここで、Dpはプリンタ100におけるヘッドカートリ
ッジ120と紙Wの印刷間隔、Spはプリンタ100に
おける紙Wの搬送速度を示している。この式(2)はた
とえばROM153に記憶されていて、中央演算ユニッ
ト151により実行される。
れると、制御部150の指令によりヘッド駆動部310
から吐出アクチュエータR1〜Rnに対してヘッド駆動
電圧Vccが印加される。このとき、ST14におい
て、駆動電圧Vccは、時間遅延部321により、調整
時間ΔT1〜ΔTnだけ遅れて各吐出アクチュエータR
1〜Rnに印加される。
ある基準印刷間隔D、基準搬送速度S及び基準ずれ量Δ
X、ΔYのみを用いて、調整時間ΔTを算出するのでは
なく、検査したときの条件と実際のプリンタ100の印
刷条件との比率を用いて、調整時間ΔTを算出してい
る。これにより、より高精度な補正を行うことができ、
より高品質な画質を提供することができる。
報Sと基準間隔Dは、実際に印刷を行うプリンタ100
の搬送速度Sp及び間隔Dpと異なることがある。さら
に、各プリンタ100ごとにより、搬送速度Sp及び間
隔Dpはそれぞれ異なるものとなってしまう場合があ
る。そこで、式(2)を用いて実際のプリンタ100の
印刷条件を含めた吐出アクチュエータR1〜Rnの駆動
タイミングを補正することにより、これらの各プリンタ
100の印刷条件に対応した調整時間ΔTを算出するこ
とが可能となり、より高精度な補正を行得ることがで
き、画質の向上を図ることができる。
施の形態 ところで、図11に示すように、たとえばカラープリン
タに用いられる複数のノズル列が形成されたラインヘッ
ド120aの場合、これら複数のノズルからインク液滴
を吐出する吐出アクチュエータもノズルに対応する数だ
け必要となる。従って、このノズルの数だけ駆動電圧V
ccを印加するタイミングを補正する必要がある。図1
2は本発明のプリンタの第3の実施の形態における時間
調整部を示すブロック図であり、図11と図12を参照
してプリンタ1000について説明する。なお、図12
のプリンタ100において図1のプリンタ100と同一
の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を
省略する。
は、時間遅延部321、接続切り換え部1330を有し
ている。接続切り換え部1330は、時間遅延部321
と吐出アクチュエータRの間に配置されている。そし
て、接続切り換え部1330は、印刷方向(矢印Y方
向)に対して同位相の複数の吐出アクチュエータRと接
続されている。
のインク液滴を吐出するノズルa1、b1、c1、d1
が矢印Y方向に対して同位相で配置されている。このノ
ズルに対応した図12の吐出アクチュエータRa1、R
b1、Rc1、Rd1が同じ接続切り換え部1330に
接続されている。そして、接続切り換え部1330は制
御部150の指令により、各吐出アクチュエータRa
1、Rb1、Rc1、Rd1と時間遅延部321の接続
を切り換える機能を有している。吐出アクチュエータR
a1が駆動されるとき、接続切り換え部1330は時間
遅延部321と吐出アクチュエータRa1を接続する。
そして、ヘッド駆動電圧Vccが調整時間ΔTa1だけ
ずらされて吐出アクチュエータRa1に印加される。
れるとき、接続切り換え部1330は時間遅延部321
と吐出アクチュエータRb1を接続する。このとき、時
間遅延部321には調整時間ΔTb1が制御部150に
より設定されている。そして、ヘッド駆動電圧Vccが
調整時間ΔTb1だけずらされて吐出アクチュエータR
b1に印加される。このように、接続切り換え部133
0が順次吐出アクチュエータRa1〜Rd1と時間調整
部321の接続を切り換えて、各吐出アクチュエータR
a1〜Rd1に対応した調整時間ΔTa1〜ΔTd1で
駆動電圧Vccの印加タイミングが補正される。すべて
の吐出アクチュエータRa1〜Ran、Rb1〜Rb
n、Rc1〜Rcn、Rd1〜Rdnについても同様の
駆動制御がなされる。
アクチュエータRa1〜Ran、Rb1〜Rbn、Rc
1〜Rcn、Rd1〜Rdnは、それぞれ異なるノズル
列である。そこで、時間遅延部1321と、吐出アクチ
ュエータRa1〜Ran、Rb1〜Rbn、Rc1〜R
cn、Rd1〜Rdnを接続切り換え部1330が時分
割でそれぞれ接続し、吐出タイミングの調整が行われ
る。
ヘッドチップ126a〜126dに対して図13(B)
〜図13(E)のような駆動電圧Vccが印加されると
き、時間遅延部321により、所定の調整時間ΔTだけ
遅延され、図13(F)〜図13(I)に示すようなタ
イミングで駆動電圧Vccが印加される。このように、
印刷方向(矢印Y方向)に複数のノズル列を配置し、カ
ラー印刷を行うことができるようにしても、ノズル形状
等によるインク液滴の着弾位置のずれを補正することが
でき、印刷の高品質化を図ることができる。
形態を示す斜視図であり、図14を参照してヘッドカー
トリッジ120について説明する。ヘッドカートリッジ
120は、カートリッジ本体121、上蓋122、イン
クカートリッジ123、ラインヘッド120a等を有し
ている。カートリッジ本体121には、4つの中空部1
27a〜127dが形成されていて、この中空部129
a〜129dの底面には、それぞれ穴128a〜128
dが形成されている。この中空部129a〜129dに
はそれぞれ色の異なる4つのインクタンクからなるイン
クカートリッジ123が収容される。穴128a〜12
8dは、インクカートリッジ123に収容されたインク
をラインヘッド120aに供給するためのものである。
上蓋122が着脱可能に配置されている。従って、イン
クカートリッジ123に収容されたインクがなくなった
場合、上蓋122をカートリッジ本体121からはず
し、インクカートリッジ123を新しいものに交換する
事ができる。なお、インクを再充填したインクカートリ
ッジ123が再びカートリッジ本体121に収容される
ようにしてもよい。このようにヘッドカートリッジ12
0にインクの再充填が行われることとなる。
ンクを収容するものであって、カートリッジ本体121
に対して着脱可能に配置されている。このインクカート
リッジ123は、たとえばイエロー、マゼンタ、シアン
及び黒に対応したインクタンクを有していて、穴128
a〜128dを介してラインヘッド120aにインクを
供給する。
ヘッド120aが取り付けられている。ラインヘッド1
20aは、ヘッドフレーム125、ヘッドチップ126
及びヘッドフィルム127を有している。ヘッドフレー
ム125はたとえば4つの短冊状の開口部を有してお
り、この開口部にたとえば各色に対応した4つのヘッド
チップ126a〜126dが取り付けられている。
ジ123から供給されるインクをノズルから吐出させる
ためのサーマル素子や圧電素子等の吐出アクチュエータ
Rを有している。そして、ヘッドチップ126に外部か
らヘッド電圧が印加されると、インク液滴が紙Wに着弾
して印刷が行われる。ヘッドチップ126はヘッドフィ
ルム127によりヘッドフレーム125に保持されてい
て、ヘッドフィルム127にはインク液滴を吐出するた
めの複数のノズル130が形成されている。
るインク液滴の着弾する位置は、ノズル形状やノズルの
形成角度等によりそれぞれ異なる場合がある。これは、
ノズル形成時の製造誤差や使用頻度によるノズルの変形
もしくは吐出アクチュエータRの機能変化等によるもの
と考えられる。インク液滴の着弾位置のずれは、印刷品
質の低下を招くことがある。一方、ノズルの変形等は、
ノズルの製造誤差や使用頻度等に依存するものであるた
め、各ヘッドカートリッジ120ごとに異なるものであ
る。従って、複数のヘッドカートリッジ120に対して
それぞれ固有のヘッド制御パラメータHCPを設定し、
ヘッドカートリッジ120を使用するときにそのヘッド
制御パラメータHCPに基づいて印刷を行えば、印刷品
質の低下を防止することができるようになる。
タ100に伝送する方法として、ヘッドカートリッジに
ヘッド識別部を設ける方法、ヘッド制御パラメータHC
Pを情報記録媒体に格納して提供する方法、ヘッド制御
パラメータHCPをネットワークを介してプリンタ10
0に伝送する方法が挙げられる。なお、ヘッド制御パラ
メータHCPは、上述したように、調整時間ΔTを格納
した場合や、基準印刷間隔D、基準搬送速度S、基準ず
れ量ΔX、ΔYを有する場合がある。
120にヘッド識別部を設けた場合について例示してい
る。図15(A)において、ヘッド識別部300は、カ
ートリッジ本体121に貼られたバーコード131から
なっていて、情報読み取り部401がこのバーコード1
31を読み込むことによりヘッド制御パラメータHCP
を取得する。
識別部130は、カートリッジ本体121に貼られたド
ットコード132からなっていて、このドットコード1
32は、たとえばシール等の表面に複数の点(ドット)
を描画したものでもよい。。そして、情報読み取り部4
01がこのドットコード132を読み込むことによりヘ
ッド制御パラメータHCPを取得する。
ド識別部130は、カートリッジ本体121に貼られた
色材133からなっていて、この色材133は、たとえ
ばシール等の表面に各ヘッドカートリッジ120ごとに
異なる色パターンが形成されていてもよい。そして、情
報読み取り部401がこの色材133を読み込むことに
よりヘッド制御パラメータHCPを取得する。
1に別途ヘッド識別部130が設けられた構造を有して
いるが、カートリッジ本体121にヘッド識別部130
が形成されるようにしても良い。具体的には、図16
(A)に示すように、カートリッジ本体121の側面
に、凹凸部134からなるヘッド識別部130が形成さ
れており、情報読み取り部401が、凹凸部134とプ
リンタ100の接地面の相違によりヘッドカートリッジ
120を識別するようにしてもよい。
リッジ本体121の側面に、複数の溝部135からなる
ヘッド識別部130が形成され、情報読み取り部401
がこの溝部135のパターンを認識することにより、カ
ートリッジ120を認識する事ができるようにしても良
い。さらに、図16(C)に示すように、カートリッジ
本体121の側面に、複数の穴部136からなるヘッド
識別部130が形成され、情報読み取り部401がこの
穴部136のパターンを認識することにより、カートリ
ッジ120を認識する事ができるようにしても良い。
識別部130は、カートリッジ本体121に貼られた磁
気情報記録媒体137からなっていて、情報読み取り部
401がこの磁気情報記録媒体137を読み込むことに
よりヘッド制御パラメータHCPを取得するようにして
もよい。さらに、図17(B)に示すように、ヘッド識
別部130は、カートリッジ本体121に貼られた光情
報記録媒体138からなっていて、情報読み取り部40
1がこの光情報記録媒体138を読み込むことによりヘ
ッド制御パラメータHCPを取得するようにしてもよ
い。
識別部130は、カートリッジ本体121に貼られた接
触型ICカード139からなっていて、情報読み取り部
401がこの接触型ICカード139を読み込むことに
よりヘッド制御パラメータHCPを取得するようにして
もよい。ここで、図17(D)に示すように、ヘッド識
別部130は、カートリッジ本体121に貼られた非接
触型ICカード140からなっていて、情報読み取り部
401がこの非接触型ICカード140を読み込むこと
によりヘッド制御パラメータHCPを取得するようにし
てもよい。
録媒体にヘッド制御パラメータHCPを格納し、プリン
タ100がこの情報記録媒体から入力インターフェイス
230を介してヘッド制御パラメータHCPを読み込む
ことにより、カートリッジ120を認識するようにして
も良い。具体的には、図18(A)に示すように、ヘッ
ドカートリッジ120に駆動パラメータを保持する手段
は、ROM等のICチップとプリンタに対し電気的接続
を得るための電極、あるいは図18(B)に示すように
簡単に内容が書き換えできるEEPROMとの記録媒体
に加えて非接触でプリンタ側に信号を送ることができる
送信機等の手段を用いることができる。
にそれぞれ対応したヘッド制御パラメータHCPを持た
せることにより、各ヘッドカートリッジ120のそれぞ
れの吐出特性に対応した駆動を行い、出力結果の高品質
化を図ることができる。また、ヘッドカートリッジ12
0が再利用されるとき、使用によりインク液滴の着弾位
置のずれが生じた場合であっても、ヘッド制御パラメー
タHCPを書き換えることにより、高品質な印刷状態を
維持することができるようになる。従って、ヘッドカー
トリッジ120のリサイクル効率の向上を図ることがで
きる。
い実施の形態を示す斜視図であり、図19を参照してヘ
ッドカートリッジ検査装置500について説明する。ヘ
ッドカートリッジ補正装置500は、ヘッド保持機構5
10、吐出検査機構520、ヘッド駆動ユニット53
0、制御装置600等を有している。ヘッド保持機構5
10は、ヘッドカートリッジ120を保持するものであ
って、ベース501の上に配置されている。
状態を検出する機能を有しており、付着部材521、着
弾認識部522、吐出確認部523等を有している。付
着部材521は、たとえば透明なガラスやプラスチック
等のような、裏面からインクの着弾の様子を認識でき、
伸縮しにくい材料からなっていて、ラインヘッド120
aに対向して設けられている。また、付着部材521
は、ベース501上に配置されたレール511、511
により保持されていて、矢印Y方向に移動可能に設けら
れている。
像度の高いイメージセンサからなっていて、具体的には
CCDを用いたラインセンサー、スリットを用いたマイ
クロデンシトメータ、レーザーや絞り込んだ光源を用い
たスキャナー等汎用の装置等により構成されている。着
弾認識部522は、付着部材521に着弾したインク液
滴を画像(イメージ)として認識する機能を有してお
り、取得した画像を制御装置600に送る機能を有して
いる。なお、色を区別する方法としては、たとえば、着
弾識別部522に各色に分解するフィルターを付け加え
ることが考えられる。
(A)に示すように、透明の付着部材521の下側に配
置されるようにして、インク液滴が着弾された状態で送
られてくる付着部材521を順次読み取るようにしても
よい。また、図20(B)に示すように、着弾認識部5
22が付着部材521のインク着弾面側に配置されるよ
うにして、インク液滴が着弾された状態で送られてくる
付着部材521を順次読み取るようにしてもよい。さら
に図20(C)に示すように、着弾認識部522は、ミ
ラー522aを介してインク液滴の着弾状態を取得して
もよい。吐出確認部523は、ノズルから吐出されるイ
ンク液滴の速度V及び吐出角度θを検出する機能を有し
ている。ここで、吐出確認部523は、吐出角度θをノ
ズルから付着部材521に向かって垂直方向を基準とし
て測定する。
1を矢印Y方向に移動させるものであって、モータ53
1と送りねじ532を有している。モータ531は送り
ねじ532を回転駆動させるものであって、駆動機構5
40により制御されている。送りねじ532は、付着部
材521と接続されており、送りねじ532がモータ5
31の作動により回転すると、付着部材521が矢印Y
方向に移動することとなる。
20に駆動電圧Vccを印加し、インク液滴を吐出させ
るとともに、モータ531を駆動して付着部材521を
矢印Y方向に移動させる機能を有している。ここで、駆
動機構540は、付着部材521の搬送速度S(ヘッド
カートリッジ120と付着部材521の相対速度)がプ
リンタ100の紙Wの送り速度とほぼ同じになるように
モータ531を駆動する。
査装置500の動作を制御するものである。特に、制御
装置600は着弾認識部522から送られる画像イメー
ジを解析し、各ノズルにおける着弾位置のずれを把握す
る機能を有している。そして、制御装置600は、画像
イメージに基づいて後述するようにヘッド制御パラメー
タHCPを生成する機能を有している。
査方法の好ましい実施の形態を示すフローチャート図で
あり、図19から図21を参照してヘッドカートリッジ
検査方法について説明する。まず、ST21において、
ヘッドカートリッジ120がプリンタ100に装着され
る状態とほぼ同一の状態でヘッド保持機構510に取り
付けられる。すなわち、ヘッドカートリッジ120と付
着部材521の基準印刷間隔Dは、プリンタ100にお
けるヘッドカートリッジ120と紙Wの印刷間隔Dpと
ほぼ同一の状態となる。
0の指令により、インク液滴がヘッドカートリッジ12
0の各ノズルから連続して吐出される。なお、インク液
滴の吐出を安定させるために、一定期間において付着部
材521にはインクが着弾しないようにする。たとえ
ば、付着部材521がベース501から取り外された状
態で、もしくはヘッドカートリッジ120を付着部材5
21に着弾しないように位置決めし、インク液滴が吐出
される。そして、インク液滴の吐出が安定すると、制御
装置600の指令によりヘッドカートリッジ120から
のインク液滴の吐出が停止する。この状態で、着弾認識
部531によりラインヘッド120aのノズルの位置が
認識され、ノズルの列方向(矢印X方向)の位置関係が
制御装置600に認識される。
吐出状態が検出される。具体的には、付着部材521を
矢印Y方向に移動させながら、インク液滴がヘッドカー
トリッジ120から一滴だけ吐出される。すると、イン
ク液滴が付着部材521に着弾し、付着部材521上に
画像データが形成される。ノズルから吐出されたインク
液滴の速度V及び吐出角度θが吐出確認部523により
測定され、制御装置600に送られる。そして、ST2
4において、インク液滴の速度V及び吐出角度θに基づ
いてインク液滴の着弾位置のばらつきが認識され、制御
装置600によりばらつきを補正するためのヘッド制御
パラメータHCPが生成される。
について具体的に説明する。着弾位置をばらつかせる要
因は、主に、インク液滴の吐出方向角度のばらつきと吐
出速度のばらつきである。この2つの要因は、独立して
いる場合もあるが、両方を含んでばらつきを発生させる
場合が多い。これらの吐出補正を行うために、ばらつき
の状態から各要因毎の特性を把握し補正値を作る。
0と対象物W(付着部材521)の関係を示す模式図で
あり、図22を参照して具体的に説明する。平均速度で
インクが対象物Wに着弾したときに、インク液滴が付着
部材521に着弾するまでの到達時間tは、 t=D/V となる。一方、着弾位置がずれるノズルkでの到達時間
tkは、 tk=D/Vk となる。
カートリッジ120と付着部材521の相対移動速度を
Sとすると、付着時のずれ量Xkは、 Xk=S(tk−t) =S・D((1/Vk)−(1/V)) となる。ここで、ずれ量Xkが正の値をとるとき、基準
位置よりも前方にドットが着弾していることを意味し、
負の値を取るときには基準位置よりも後方にドットが着
弾していることを意味する。
算出する。吐出角度θのばらつきによる基準位置からの
ずれ量Yとするとkノズルでのずれ量Ykは、 Yk=D・tanθk で表される。ここで、ずれ量Ykが基準に対し吐出角度
が正の値をとるときには前方に、負の値をとるときには
後方になる。
場合のずれ量ZとするとkノズルでのZkは、 Zk=Xk+Yk =S・D((1/Vk)−(1/V))+D・tanθk となる。よって、吐出速度Vを定め、吐出速度Vkとt
anθkを確認することでずれ量Zkが求まる。そこ
で、ずれ量を補正するための調整時間ΔTkは、 ΔTk=D((1/Vk)−(1/V))+(D/S)tanθk ・・・(1) となる。
度θkを用いて、この式(1)により、各ノズルkの着
弾ずれを補正するための調整時間ΔTkが制御装置60
0により算出される。このとき、調整時間ΔTkは、図
23に示すようにインク液滴を最も前に着弾させたノズ
ルkmax を基準として算出する。すなわち、吐出速
度Vは、ノズルkmax から吐出されたインク液滴の
速度であり、吐出角度θkは、ノズルkmax の吐出
角度を0°としたときの吐出角度である。従って、最も
前に着弾させたノズルkmax の調整時間ΔTkma
x は、 ΔTkmax =D((1/Vk)−(1/V))+(D/S)tan0° =0 となる。一方、他のノズルkの調整時間ΔTkはすべて
正の値となる。
して、基準となる位置に対しより前側に吐出するものに
対しては、吐出開始の時間を遅らせ、より後ろに吐出す
るものに対しては、吐出開始時間を早める方法が挙げら
れる。一方で、一般的にはノズル列の中でヘッドから吐
出させるタイミングは電気回路の制約により決められる
場合が多い。そのような構成では、吐出開始の時間を早
めることはできないので、ノズル列のうち吐出する位置
が最も後ろにあるものを基準にし、それよりも前で吐出
するものに対して吐出するタイミングを遅らせることで
補正することができる。
えば同一色に対して複数のノズル列を持つ構造、あるい
は複数色のために複数のノズル列を持つ構造に対しても
同様の方式が適用できる。基準となる位置に対して、吐
出位置がずれたものにについては、ノズル列の吐出タイ
ミングをずらし補正する。あるいは、全ての吐出に対し
最も後ろに位置するものを基準に吐出タイミングをずら
し補正する。
た調整時間ΔTkが算出され、ヘッド制御パラメータH
CPが生成される。ここで、式(1)において、後述す
るようにプリンタ100側の情報を必要としないため、
ヘッド制御パラメータHCPは各吐出アクチュエータR
1〜Rnに対応した調整時間ΔT1〜ΔTnにより構成
されることとなる。そして、このヘッド制御パラメータ
HCPが、たとえば情報記録媒体やヘッドカートリッジ
120の筐体に取り付けられる等される。
駆動条件を各ノズルごとにおけるインク液滴の着弾位置
のずれをなくすようなヘッド制御パラメータHCPを設
定することにより、プリンタ100で印刷を行ったとき
に、着弾位置のずれを生じることがなくなり印刷の高品
質化を図ることができる。
形態 以下、本発明のカートリッジ検査方法の別の実施の形態
を示しており、カートリッジ検査方法の別の実施の形態
について説明する。上述したカートリッジ検査方法と以
下に示すカートリッジ検査方法の異なる点は、インク液
滴の吐出状態を検出するときに取得するデータ種別であ
る。図21のカートリッジ検査方法のST23におい
て、取得するデータは、インク液滴の速度V及び吐出角
度θであるが、以下の実施の形態においては、着弾認識
部522から取得される画像データに基づいてヘッド制
御パラメータHCPが生成される。
ヘッドカートリッジ120と付着部材521の間の距離
をDに保ち、双方を相対的に動かさずにインク滴を吐出
させたときの画像データが(基準相対速度=0)着弾認
識部522により取得される。その後、ヘッドカートリ
ッジ120と付着部材521を相対移動させ(基準相対
速度=S)、そのときに付着部材521に着弾したイン
ク液滴の画像データが着弾認識部522により取得され
る。なお、吐出ノズルと記録媒体上のインク液滴を一対
一に対応させるため、付着部材521にインク付着後、
直ちに着弾識別部522を作動させ測定が開始されるこ
とが好ましい。また付着部材521は、インク着弾後直
ちに測定することが好ましいが、各色毎に位置補正が終
了していれば、色間の相対的位置ずれだけを認識すれば
よい。
ずれ量ΔX、ΔYが制御装置600により検出される。
すると、基準印刷間隔D、基準相対速度S、ずれ量Δ
X、ΔYからなるヘッド制御パラメータHCPが生成さ
れる。そして、プリンタ100において、このヘッド制
御パラメータHCPにより、式(2)を用いて調整時間
ΔTが算出されることとなる。
る。まず、ヘッド120aと付着部材521を相対移動
させないときに得られた画像データからインク液滴のば
らつきが検出され、吐出角度のばらつきの補正が行われ
る。具体的には、基準地点から着弾した位置のずれ量を
Ykとすると、 Yk≒Ds・tanθk tanθk≒ΔYk/Ds ・・・式(a) となる。
を行う紙Wまでの距離をDpとしたとき、補正すべき着
弾地点のずれ量Ypは、 Yp≒Dp・tanθk ・・・式(b) 式(a)と式(b)により、 Yp≒Yk・(Dp/D) となる。従って、実際のプリンタ100において、ヘッ
ドカートリッジ120と紙Wを相対速度Spで移動させ
たときに、補正すべき調整時間ΔTは、 ΔTx=Yp/Sp=(Yk・(Dp/D))/Sp となる。
材521を相対速度Sで相対的に移動させたときに取得
された画像データからずれ量Xが検出される。具体的に
は、ずれ量Xkは、 Xk=S(Tk−t) Tk−t=S/Xk となる。ここで、実際に印刷するときのヘッドカートリ
ッジ120と紙Wの相対速度をSpとしたとき、実際の
ずれ量及び調整時間は、カートリッジ補正装置500に
おけるずれ量及び調整時間に比例する。たとえば、印刷
間隔Dpが長くなると、ずれ量もおおきくなり調整時間
ΔTも長くなる。同様に、相対速度Spが速くなれば、
ずれ量は小さくなり調整時間ΔTも短くなる。 ΔTy=S/ΔXk×(Dp/D)×(Sp/S)
は、 ΔT=ΔTx+ΔTy =ΔYk・Dp/D・S+ +S/ΔXk×(Dp/D)×(Sp/S)・・・(2) となる。式(2)において、ヘッド制御パラメータHC
Pとして、ヘッドカートリッジ検査装置500側のパラ
メータである基準印刷間隔D、基準相対速度S、ずれ量
ΔX、ΔYが与えられる。そして、プリンタ100側の
印刷条件と、ヘッドカートリッジ検査装置500側の検
査条件の比率によって調整時間ΔTkが算出される。
整時間ΔTを設定したとき、各プリンタ100による搬
送速度及び駆動電圧等の相違により、必ずしも着弾位置
が補正できるとは限らない。これは、プリンタ100に
おける搬送速度及びインク液滴の吐出速度は、ヘッドカ
ートリッジ検査装置500における搬送速度及びインク
液滴の吐出速度と異なる場合があるからである。そこ
で、ヘッド制御パラメータHCPとして、基準印刷間隔
D、基準相対速度S、測定ずれ量ΔXk、ΔYkからな
るパラメータを与え、各プリンタ100に応じた調整時
間ΔTの設定ができるようにすることで、いずれのプリ
ンタ100であっても画質の高品質化を図ることができ
る。
出速度V及び吐出角度θを認識する必要がなくなるた
め、補正する際の測定が容易になる。さらに、例えばプ
リンタ100の動作都合上相対速度Sの変化に対応した
補正を行うことができるため、より正確に吐出時間の制
御を行うことができる。
離が5mm、吐出の位置が最も後方のドットに対し20
μm程前方に付着させるようなノズルにおいて、実際に
プリントする速度V=50mm/秒、印刷間隔D=2m
mとすると、このノズルの吐出角度に対する補正時間△
Txは、 △Tx=(20μm×2mm)/(5mm×l00mm/秒) =80μs 一方、このノズルの吐出速度に対する補正時間ΔTy
は、 △Ty=(30μm/100mm)× (2mm/5mm)×(50/100) =60μs となる。従って、算出される調整時間ΔTは、80μm
+60μm=140μmとなる。
ラメータHCPを用いてインク着弾ずれを補正すること
により、高品質な印刷を提供することができる。また、
ヘッド製造上の精度を向上させることなく、吐出位置を
高精度に制御できることから、安価で高精度のプリンタ
システムが容易に実現できる。さらに複数のヘッドカー
トリッジ120がそれぞれ固有の特性を補正するための
ヘッド制御パラメータHCPをもつことができ、それを
プリンタ100で利用することで、プリンタ100とヘ
ッドカートリッジ120の相互互換性が生まれ、ライン
ヘッド120aのリサイクル等により特性が変化して
も、対応が可能であり、環境に優しいヘッドカートリッ
ジ120のリサイクルシステムが構築できる。
ッジ120の製造都合によるバージョン違い等を吸収で
き、メーカの違いや型違い等による形状の異なったプリ
ンタ100及びヘッドカートリッジ120に於いても、
取付方法だけを標準化しておくことで最適駆動を行うこ
とができ、プリンタ100及びヘッドカートリッジ12
0の共通化が実現できる。
高解像度及び高速性を実現することができるとともに、
ヘッドカートリッジの再生効率を高めることができるプ
リンタ、プリンタの駆動方法、ヘッドカートリッジ、ヘ
ッドカートリッジ検査装置、及びヘッドカートリッジの
検査方法を提供することができる。
斜視図。
斜視図。
ブロック図。
を示すブロック図。
態を示すフローチャート図。
印加タイミングを示すタイミングチャート図。
により印刷したときの印刷結果を示す図。
方法により印刷したときの印刷結果を示す図。
の第2の実施の形態を示すブロック図。
を示すフローチャート図。
を示す模式図。
トの別の実施の形態を示すブロック図。
圧の印加タイミングを示すタイミングチャート図。
の形態を異示す斜視図。
態を示す斜視図。
態を示す斜視図。
態を示す斜視図。
態を示す斜視図。
しい実施の形態を示す斜視図。
る着弾識別部を示す模式図。
しい実施の形態を示すフローチャート図。
るヘッドカートリッジと付着部材の様子を示す模式図。
る付着部材のインク着弾の様子を示す模式図。
の着弾位置ずれを示すグラフ図。
ジ、120a・・・ラインヘッド、150・・・制御
部、230・・・入力インターフェイス、300・・・
ヘッド駆動ユニット、310・・・ヘッド駆動部、32
0・・・時間調整部、321・・・時間遅延部、400
・・・情報取得部、401・・・情報読み取り部、41
0・・・通信手段、HCP・・・ヘッド制御パラメー
タ、R1〜Rn・・・吐出アクチュエータ、W・・・紙
(対象物)
Claims (19)
- 【請求項1】 ラインヘッドを有するヘッドカートリッ
ジの複数の吐出アクチュエータをそれぞれ駆動させるこ
とにより、ノズルからインク液滴を対象物に吐出して印
刷を行うプリンタにおいて、 複数の前記吐出アクチュエータを駆動させるヘッド駆動
部と、 前記ヘッド駆動部によう前記吐出アクチュエータの駆動
タイミングを調整する時間調整部と、 前記時間調整部において調整する調整時間を設定するた
めのヘッド制御パラメータを取得する情報取得部と、 前記ヘッド駆動部の動作を制御するとともに、前記情報
取得部からの前記ヘッド制御パラメータに基づいて前記
時間調整部に調整時間を設定する制御部とを有すること
を特徴とするプリンタ。 - 【請求項2】 前記時間調整部は、すべての前記吐出ア
クチュエータの駆動タイミングを遅延させる時間遅延部
を有することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。 - 【請求項3】 前記時間調整部は、印刷方向に対して異
なるノズル列であって、前記ノズル列の形成方向に対し
て同一位置に形成された複数のノズルに対応した前記吐
出アクチュエータと接続されていて、複数の前記吐出ア
クチュエータと前記時間遅延部を接続させる接続切り換
え部を有することを特徴とする請求項2に記載のプリン
タ。 - 【請求項4】 前記制御部は、前記ヘッド制御パラメー
タに設定された、前記ヘッドカートリッジの検査時にお
ける対象物と前記ヘッドカートリッジの相対速度である
基準搬送速度、検査時における前記対象物と前記ヘッド
カートリッジの間隔である基準印刷間隔及び検査時にお
ける前記ノズルから吐出されたときのインク液滴の着弾
位置のずれ量と、印刷時における搬送速度及び印刷間隔
に基づいて、複数の前記吐出アクチュエータ毎に前記調
整時間を設定する機能を有することを特徴とする請求項
1に記載のプリンタ。 - 【請求項5】 前記情報取得部は、前記ヘッドカートリ
ッジから前記ヘッド制御パラメータを取得する情報読み
取り部を有することを特徴とする請求項1に記載のプリ
ンタ。 - 【請求項6】 前記情報取得部は、コンピュータから前
記ヘッド制御パラメータを取得するための入力インター
フェイスを有することを特徴とする請求項1に記載のプ
リンタ。 - 【請求項7】 前記情報取得部は、ネットワークを介し
て前記ヘッド制御パラメータを取得するための通信手段
を有することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。 - 【請求項8】 吐出アクチュエータを駆動することによ
り、ラインヘッドに設けられたノズルからインク液滴を
吐出し印刷を行うプリンタの駆動方法において、 前記吐出アクチュエータの駆動タイミングを調整するた
めの条件を有するヘッド制御パラメータを取得し、 前記ヘッド制御パラメータに基づいて、各吐出アクチュ
エータ毎にそれぞれ調整時間を算出し、 複数の前記吐出アクチュエータをそれぞれ所定の調整時
間だけ遅延させ駆動させることを特徴とするプリンタの
駆動方法。 - 【請求項9】 前記調整時間の算出は、前記ヘッド制御
パラメータに含まれる、検査時における対象物と前記ヘ
ッドカートリッジの相対速度である基準搬送速度、検査
時における前記対象物と前記ヘッドカートリッジの間隔
である基準印刷間隔及び検査時における前記ノズルから
吐出されたときのインク液滴の着弾位置のずれ量と、印
刷時における搬送速度及び印刷間隔に基づいて行われる
ことを特徴とする請求項8に記載のプリンタの駆動方
法。 - 【請求項10】 インクを収容した筐体と、前記筐体に
設けられており、複数のノズルからインク液滴を吐出さ
せるための複数の吐出アクチュエータを備えたラインヘ
ッドを有するヘッドカートリッジにおいて、 前記筐体に設けられていて、前記吐出アクチュエータ毎
の駆動条件を設定したヘッド制御パラメータを格納する
ヘッド識別部を有することを特徴とするヘッドカートリ
ッジ。 - 【請求項11】 前記ヘッド識別部は、前記筐体の表面
に形成され又は貼り付けられた情報記録媒体であること
を特徴とする請求項10に記載のヘッドカートリッジ。 - 【請求項12】 前記ヘッド識別部は、前記筐体の表面
に形成され又は貼り付けられた凹凸もしくは溝からなる
ことを特徴とする請求項10に記載のヘッドカートリッ
ジ。 - 【請求項13】 吐出アクチュエータの駆動によりノズ
ルからインク液滴を吐出するラインヘッドを備えたヘッ
ドカートリッジを検査するヘッドカートリッジ検査装置
において、 前記ヘッドカートリッジから吐出されるインク液滴を吐
出させたときのインク液滴の吐出状態を検出する機能を
有する吐出検査機構と、 前記吐出検査機構により取得された吐出状態を解析し、
着弾位置のずれを補正するように前記吐出アクチュエー
タごとの駆動条件であるヘッド制御パラメータを設定す
る制御装置とを有することを特徴とするヘッドカートリ
ッジ検査装置。 - 【請求項14】 前記吐出検査機構は、インク液滴を着
弾させる付着部材と、インク液滴の吐出速度及び吐出角
度を検出する吐出確認部を有することを特徴とする請求
項13に記載のヘッドカートリッジ検査装置。 - 【請求項15】 前記吐出検査機構は、インク液滴を着
弾させる付着部材と、前記付着部材に着弾したインク液
滴の画像データを取得する着弾認識部を有することを特
徴とする請求項13に記載のヘッドカートリッジ検査装
置。 - 【請求項16】 前記制御装置は、前記ヘッドカートリ
ッジと前記付着部材を固定させたときの画像データ及び
相対移動させたときの画像データに基づいて前記ヘッド
制御パラメータを設定する機能を有することを特徴とす
る請求項15に記載のヘッドカートリッジ検査装置。 - 【請求項17】 吐出アクチュエータの駆動によりノズ
ルからインク液滴を吐出するラインヘッドを備えたヘッ
ドカートリッジを検査するヘッドカートリッジ検査方法
において、 インク液滴を着弾させる付着部材に対してインク液滴を
吐出させたときのインク液滴の吐出状態を検出し、 インクの液滴の吐出状態から、前記ヘッドカートリッジ
ごとに、複数の前記吐出アクチュエータの駆動条件を示
すヘッド制御パラメータを設定することを特徴とするヘ
ッドカートリッジ検査方法。 - 【請求項18】 インク液滴の吐出状態の検出におい
て、インク液滴の吐出速度及びインク液滴の吐出角度を
測定し、前記吐出速度及びインク液滴の吐出角度に基づ
いて前記ヘッド制御パラメータを設定することを特徴と
する請求項17に記載のヘッドカートリッジ検査方法。 - 【請求項19】 インク液滴の吐出状態の検出におい
て、インク液滴の着弾により形成された前記着弾部材の
画像データを取得し、前記画像データに基づいて着弾位
置のずれ量を検出し、前記着弾位置のずれ、前記付着部
材と前記ヘッドカートリッジの距離である基準印刷間隔
及び前記付着部材と前記ヘッドカートリッジの相対速度
である基準相対速度をヘッド制御パラメータとして設定
することを特徴とする請求項17に記載のヘッドカート
リッジ検査方法。
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