JPH1110844A - 記録装置およびその記録方法 - Google Patents
記録装置およびその記録方法Info
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- JPH1110844A JPH1110844A JP16420097A JP16420097A JPH1110844A JP H1110844 A JPH1110844 A JP H1110844A JP 16420097 A JP16420097 A JP 16420097A JP 16420097 A JP16420097 A JP 16420097A JP H1110844 A JPH1110844 A JP H1110844A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording
- ink
- detecting
- head
- elements
- Prior art date
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- Ink Jet (AREA)
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 記録装置およびその記録方法に関し、複数色
での記録位置精度の向上を図ること。 【解決手段】 ROM26に格納された制御プログラム
に基づいてCPU25が制御・演算することにより、キ
ャリッジモータ30による主走査時に、フォトセンサ8
により記録ヘッド5からのインクを検出してから、記録
ヘッド6からのインクを検出するまでの時間差を計測
し、記録ヘッド5の複数の記録素子と第2の記録ヘッド
6の複数の記録素子からのインクの吐出タイミングをこ
の時間差だけ遅延させて主走査を行うように制御するこ
とで、記録ヘッド5,6からのインク吐出位置が重なる
ように構成した。
での記録位置精度の向上を図ること。 【解決手段】 ROM26に格納された制御プログラム
に基づいてCPU25が制御・演算することにより、キ
ャリッジモータ30による主走査時に、フォトセンサ8
により記録ヘッド5からのインクを検出してから、記録
ヘッド6からのインクを検出するまでの時間差を計測
し、記録ヘッド5の複数の記録素子と第2の記録ヘッド
6の複数の記録素子からのインクの吐出タイミングをこ
の時間差だけ遅延させて主走査を行うように制御するこ
とで、記録ヘッド5,6からのインク吐出位置が重なる
ように構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置およびその
記録方法に関し、特に、インクジェットプリンタ、ファ
クシミリ、コピー等の記録装置およびその記録方法に関
するものである。
記録方法に関し、特に、インクジェットプリンタ、ファ
クシミリ、コピー等の記録装置およびその記録方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】紙、OHP用シート等の記録媒体に対し
て記録を行なう記録装置は種々提案されているが、この
中でもインクジェット記録装置は、記録ヘッドから記録
紙に直接インクを吐出するもので、ランニングコストが
安く、カラー記録に適し、記録動作が静かである等の利
点を有する記録装置として注目されている。
て記録を行なう記録装置は種々提案されているが、この
中でもインクジェット記録装置は、記録ヘッドから記録
紙に直接インクを吐出するもので、ランニングコストが
安く、カラー記録に適し、記録動作が静かである等の利
点を有する記録装置として注目されている。
【0003】特に、インクがなくなると、インクタンク
とヘッドが一体になったカートリッジをまる毎交換する
タイプのプリンタが、画像品位が劣化しない、交換が簡
単、プリンタ本体が安くできるなどの理由から、現在主
流である。以降、インクタンクとヘッドが一体になった
カートリッジを用いるカラープリンタの従来技術につい
て説明する。
とヘッドが一体になったカートリッジをまる毎交換する
タイプのプリンタが、画像品位が劣化しない、交換が簡
単、プリンタ本体が安くできるなどの理由から、現在主
流である。以降、インクタンクとヘッドが一体になった
カートリッジを用いるカラープリンタの従来技術につい
て説明する。
【0004】カートリッジを用いたカラープリンタで
は、黒のインクタンクと一列に配したノズルを持つヘッ
ドが一体になったモノクロカートリッジと、イエロー、
マゼンタ、シアンの三色のインクタンクと、三色のノズ
ルを一列に配したヘッドが一体になったカラーカートリ
ッジを有する。各カートリッジのノズル数は、モノクロ
カートリッジは黒72ノズル、カラーカートリッジは各
色24ノズルの計72ノズルであり、ノズル密度は36
0dpiとなっている。
は、黒のインクタンクと一列に配したノズルを持つヘッ
ドが一体になったモノクロカートリッジと、イエロー、
マゼンタ、シアンの三色のインクタンクと、三色のノズ
ルを一列に配したヘッドが一体になったカラーカートリ
ッジを有する。各カートリッジのノズル数は、モノクロ
カートリッジは黒72ノズル、カラーカートリッジは各
色24ノズルの計72ノズルであり、ノズル密度は36
0dpiとなっている。
【0005】これら二つのカートリッジは一つのキャリ
ッジ上にセット出来、セットすると各々カートリッジの
ヘッドのノズル位置は、副走査方向には等しく、主走査
方向には設計上30mmの間隔があき、また、ヘッドの
ノズル列は主走査方向に対して直交した方向に固定され
る。
ッジ上にセット出来、セットすると各々カートリッジの
ヘッドのノズル位置は、副走査方向には等しく、主走査
方向には設計上30mmの間隔があき、また、ヘッドの
ノズル列は主走査方向に対して直交した方向に固定され
る。
【0006】キャリッジは主走査方向に往復移動可能で
あり、記録紙はキャリッジの移動方向に直交した副走査
方向に搬送される構成となっており、それら主走査、副
走査の動作を行いながらヘッドよりインクを吐出して画
像を形成する。
あり、記録紙はキャリッジの移動方向に直交した副走査
方向に搬送される構成となっており、それら主走査、副
走査の動作を行いながらヘッドよりインクを吐出して画
像を形成する。
【0007】カラー画像の形成はこのキャリッジの主走
査方向の動作を行いながら、モノクロ、カラー各ヘッド
よりインクを吐出させて行う。たとえば、黒の画素とカ
ラーの画素を重ねて印字する場合は、キャリッジを等速
で主走査方向に移動させながら黒のインクを吐出して、
キャリッジがこのノズル間の距離30mm分だけ副走査
方向に移動するのに要する時間T0だけ遅延させてカラ
ーのインクを吐出させることにより、黒とカラーのイン
クを重ねた位置に印字することが出来る。
査方向の動作を行いながら、モノクロ、カラー各ヘッド
よりインクを吐出させて行う。たとえば、黒の画素とカ
ラーの画素を重ねて印字する場合は、キャリッジを等速
で主走査方向に移動させながら黒のインクを吐出して、
キャリッジがこのノズル間の距離30mm分だけ副走査
方向に移動するのに要する時間T0だけ遅延させてカラ
ーのインクを吐出させることにより、黒とカラーのイン
クを重ねた位置に印字することが出来る。
【0008】このように、各ヘッドの吐出のタイミング
の制御を行い、カラー画像を形成する構成となってい
る。
の制御を行い、カラー画像を形成する構成となってい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、キャリッジに2種類のカートリッジ
をセットする構成において、各々のカートリッジによっ
てキャリッジに対する取り付け面の寸法にばらつきが存
在すること、温度差によって主走査方向のキャリッジの
各カートリッジ取り付け面の位置関係に狂いが生じるこ
と、カートリッジの個体差によりインクが吐出する方向
が主走査方向に対してばらつき易いことなどにより、各
々のカートリッジのヘッドの主走査方向のノズル位置の
間隔が、最大で±0.15mm程度ばらついてしまう。
来技術においては、キャリッジに2種類のカートリッジ
をセットする構成において、各々のカートリッジによっ
てキャリッジに対する取り付け面の寸法にばらつきが存
在すること、温度差によって主走査方向のキャリッジの
各カートリッジ取り付け面の位置関係に狂いが生じるこ
と、カートリッジの個体差によりインクが吐出する方向
が主走査方向に対してばらつき易いことなどにより、各
々のカートリッジのヘッドの主走査方向のノズル位置の
間隔が、最大で±0.15mm程度ばらついてしまう。
【0010】このばらつきが大きいときには、モノクロ
カートリッジによる黒の画素と、カラーカートリッジに
よるカラーの画素とがずれてしまい、画像の著しい劣化
を招いてしまう場合もあった。
カートリッジによる黒の画素と、カラーカートリッジに
よるカラーの画素とがずれてしまい、画像の著しい劣化
を招いてしまう場合もあった。
【0011】また、上記従来技術のプリンタは360d
piの画素密度なので、1画素が70μmであるため、
少なくともずれ量を70μm以下、理想的には35μm
以下とする必要がある。これを満足させるために、従来
はカートリッジ交換毎に、複雑なパターンのテスト印字
を行い、その複雑なパターンの画像を操作者に判断さ
せ、操作者にその結果に基づいた位置ズレ補正値を入力
させるといった手段も考案されているが、操作者の手を
煩わす点、テスト印字のために記録紙と時間を無駄に消
費する点に問題があった。
piの画素密度なので、1画素が70μmであるため、
少なくともずれ量を70μm以下、理想的には35μm
以下とする必要がある。これを満足させるために、従来
はカートリッジ交換毎に、複雑なパターンのテスト印字
を行い、その複雑なパターンの画像を操作者に判断さ
せ、操作者にその結果に基づいた位置ズレ補正値を入力
させるといった手段も考案されているが、操作者の手を
煩わす点、テスト印字のために記録紙と時間を無駄に消
費する点に問題があった。
【0012】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解決し、操作者の手を煩わすことなく、記録紙と時間を
無駄に消費することなく、高画質な画像を記録出来る記
録装置およびその記録方法を提供することにある。
解決し、操作者の手を煩わすことなく、記録紙と時間を
無駄に消費することなく、高画質な画像を記録出来る記
録装置およびその記録方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明の装置では、複数の記録素
子を所定方向に配置され、前記所定方向と略垂直方向に
所定距離離間して並置された少なくとも第1および第2
の記録ヘッドと、前記第1および第2の記録ヘッドを所
定速度で前記所定方向と異なる方向に走査する走査手段
と、前記第1および第2の記録ヘッドの複数の記録素子
から吐出されるインクの量を検出する所定位置に配置さ
れたインク検出手段とを具備し、前記複数の記録素子か
らのインクで記録媒体に画像を記録する記録装置であっ
て、前記走査手段による走査時に、前記インク検出手段
により前記第1の記録ヘッドの前記複数の記録素子から
のインクを検出してから、前記第2の記録ヘッドの前記
複数の記録素子からのインクを検出するまでの時間差を
計測する計測手段と、前記第1の記録ヘッドの前記複数
の記録素子と前記第2の記録ヘッドの前記複数の記録素
子からのインクの吐出タイミングを前記時間差だけ遅延
させて前記走査手段による走査を行うように制御する制
御手段とを具備した構成とした。
に、請求項1に記載の本発明の装置では、複数の記録素
子を所定方向に配置され、前記所定方向と略垂直方向に
所定距離離間して並置された少なくとも第1および第2
の記録ヘッドと、前記第1および第2の記録ヘッドを所
定速度で前記所定方向と異なる方向に走査する走査手段
と、前記第1および第2の記録ヘッドの複数の記録素子
から吐出されるインクの量を検出する所定位置に配置さ
れたインク検出手段とを具備し、前記複数の記録素子か
らのインクで記録媒体に画像を記録する記録装置であっ
て、前記走査手段による走査時に、前記インク検出手段
により前記第1の記録ヘッドの前記複数の記録素子から
のインクを検出してから、前記第2の記録ヘッドの前記
複数の記録素子からのインクを検出するまでの時間差を
計測する計測手段と、前記第1の記録ヘッドの前記複数
の記録素子と前記第2の記録ヘッドの前記複数の記録素
子からのインクの吐出タイミングを前記時間差だけ遅延
させて前記走査手段による走査を行うように制御する制
御手段とを具備した構成とした。
【0014】また、請求項2に記載の本発明の装置で
は、前記インク検出手段は発光素子と受光素子から構成
され、前記受光素子の出力に応じて前記第1および第2
の記録ヘッドの前記複数の記録素子からのインクの吐出
量を検出可能とされた構成とした。
は、前記インク検出手段は発光素子と受光素子から構成
され、前記受光素子の出力に応じて前記第1および第2
の記録ヘッドの前記複数の記録素子からのインクの吐出
量を検出可能とされた構成とした。
【0015】また、請求項3に記載の本発明の装置で
は、前記計測手段は、前記インク検出手段により前記第
1の記録ヘッドの前記複数の記録素子からのインクを所
定量検出してから、前記第2の記録ヘッドの前記複数の
記録素子からのインクを所定量検出するまでの時間差を
計測する構成とした。
は、前記計測手段は、前記インク検出手段により前記第
1の記録ヘッドの前記複数の記録素子からのインクを所
定量検出してから、前記第2の記録ヘッドの前記複数の
記録素子からのインクを所定量検出するまでの時間差を
計測する構成とした。
【0016】また、請求項4に記載の本発明の装置で
は、前記第1および第2の記録ヘッドの前記所定距離に
対する位置ズレを、前記第1および第2の記録ヘッドの
少なくとも一方の交換時に自動的に補正する補正手段を
さらに具備した構成とした。
は、前記第1および第2の記録ヘッドの前記所定距離に
対する位置ズレを、前記第1および第2の記録ヘッドの
少なくとも一方の交換時に自動的に補正する補正手段を
さらに具備した構成とした。
【0017】また、請求項5に記載の本発明の装置で
は、前記第1および第2の記録ヘッドの少なくとも一方
の温度を検出する温度検出手段と、前記第1および第2
の記録ヘッドの相対位置ズレを、前記温度検出手段によ
る検出結果に応じて自動的に補正する補正手段とをさら
に具備した構成とした。
は、前記第1および第2の記録ヘッドの少なくとも一方
の温度を検出する温度検出手段と、前記第1および第2
の記録ヘッドの相対位置ズレを、前記温度検出手段によ
る検出結果に応じて自動的に補正する補正手段とをさら
に具備した構成とした。
【0018】また、請求項6に記載の本発明の装置で
は、前記第1および第2の記録ヘッドの周囲温度を検出
する温度検出手段と、前記第1および第2の記録ヘッド
の相対位置ズレを、前記温度検出手段による検出結果に
応じて自動的に補正する補正手段とをさらに具備した構
成とした。
は、前記第1および第2の記録ヘッドの周囲温度を検出
する温度検出手段と、前記第1および第2の記録ヘッド
の相対位置ズレを、前記温度検出手段による検出結果に
応じて自動的に補正する補正手段とをさらに具備した構
成とした。
【0019】上記目的を達成するために、請求項7に記
載の本発明の方法では、複数の記録素子を所定方向に配
置され、前記所定方向と略垂直方向に所定距離離間して
並置された少なくとも第1および第2の記録ヘッドと、
前記第1および第2の記録ヘッドを所定速度で前記所定
方向と異なる方向に走査する走査手段と、前記第1およ
び第2の記録ヘッドの複数の記録素子から吐出されるイ
ンクの量を検出する所定位置に配置されたインク検出手
段とを具備し、前記複数の記録素子からのインクで記録
媒体に画像を記録する記録装置の記録方法であって、前
記走査手段による走査時に、前記インク検出手段により
前記第1の記録ヘッドの前記複数の記録素子からのイン
クを検出してから、前記第2の記録ヘッドの前記複数の
記録素子からのインクを検出するまでの時間差を計測す
る計測過程と、前記第1の記録ヘッドの前記複数の記録
素子と前記第2の記録ヘッドの前記複数の記録素子から
のインクの吐出タイミングを前記時間差だけ遅延させて
前記走査手段による走査を行うように制御する制御過程
とを含む構成とした。
載の本発明の方法では、複数の記録素子を所定方向に配
置され、前記所定方向と略垂直方向に所定距離離間して
並置された少なくとも第1および第2の記録ヘッドと、
前記第1および第2の記録ヘッドを所定速度で前記所定
方向と異なる方向に走査する走査手段と、前記第1およ
び第2の記録ヘッドの複数の記録素子から吐出されるイ
ンクの量を検出する所定位置に配置されたインク検出手
段とを具備し、前記複数の記録素子からのインクで記録
媒体に画像を記録する記録装置の記録方法であって、前
記走査手段による走査時に、前記インク検出手段により
前記第1の記録ヘッドの前記複数の記録素子からのイン
クを検出してから、前記第2の記録ヘッドの前記複数の
記録素子からのインクを検出するまでの時間差を計測す
る計測過程と、前記第1の記録ヘッドの前記複数の記録
素子と前記第2の記録ヘッドの前記複数の記録素子から
のインクの吐出タイミングを前記時間差だけ遅延させて
前記走査手段による走査を行うように制御する制御過程
とを含む構成とした。
【0020】また、請求項8に記載の本発明の方法で
は、前記第1および第2の記録ヘッドの前記所定距離に
対する位置ズレを、前記第1および第2の記録ヘッドの
少なくとも一方の交換時に自動的に補正する補正過程を
さらに含む構成とした。
は、前記第1および第2の記録ヘッドの前記所定距離に
対する位置ズレを、前記第1および第2の記録ヘッドの
少なくとも一方の交換時に自動的に補正する補正過程を
さらに含む構成とした。
【0021】また、請求項9に記載の本発明の方法で
は、前記第1および第2の記録ヘッドの少なくとも一方
の温度を検出する温度検出過程と、前記第1および第2
の記録ヘッドの相対位置ズレを、前記温度検出過程にお
ける検出結果に応じて自動的に補正する補正過程とをさ
らに含む構成とした。
は、前記第1および第2の記録ヘッドの少なくとも一方
の温度を検出する温度検出過程と、前記第1および第2
の記録ヘッドの相対位置ズレを、前記温度検出過程にお
ける検出結果に応じて自動的に補正する補正過程とをさ
らに含む構成とした。
【0022】また、請求項10に記載の本発明の方法で
は、前記第1および第2の記録ヘッドの周囲温度を検出
する温度検出過程と、前記第1および第2の記録ヘッド
の相対位置ズレを、前記温度検出過程における検出結果
に応じて自動的に補正する補正過程とをさらに含む構成
とした。
は、前記第1および第2の記録ヘッドの周囲温度を検出
する温度検出過程と、前記第1および第2の記録ヘッド
の相対位置ズレを、前記温度検出過程における検出結果
に応じて自動的に補正する補正過程とをさらに含む構成
とした。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を詳細に説明する。
の実施の形態を詳細に説明する。
【0024】(第1の実施の形態)図1は本発明を適用
した記録装置の第1の実施の形態を示す断面図、図2は
同装置の記録部の斜視図である。本実施の形態は、特に
インクジェット記録方式の記録装置の中でも熱エネルギ
を利用して飛翔的液滴を形成し、記録を行う記録装置に
おいて優れた効果をもたらすものである。
した記録装置の第1の実施の形態を示す断面図、図2は
同装置の記録部の斜視図である。本実施の形態は、特に
インクジェット記録方式の記録装置の中でも熱エネルギ
を利用して飛翔的液滴を形成し、記録を行う記録装置に
おいて優れた効果をもたらすものである。
【0025】図1および図2を参照して記録装置の概略
構成および記録部の具体的な構成について説明する。図
1において、Bはインクジェット記録装置である記録ユ
ニット、Cはシートカセットとこれに積載された記録紙
等のシートを分離して記録ユニットBに供給する給紙ユ
ニットである。
構成および記録部の具体的な構成について説明する。図
1において、Bはインクジェット記録装置である記録ユ
ニット、Cはシートカセットとこれに積載された記録紙
等のシートを分離して記録ユニットBに供給する給紙ユ
ニットである。
【0026】まず、記録紙Pの流れについて説明する。
記録紙搬送経路は矢印Gで示す通りである。即ち、給紙
ユニットCの給紙トレイ1に積載された記録紙Pは、給
紙ローラ2およびリタードローラ3によってピックアッ
プされ、給紙ローラ2によって記録ユニットBに送り込
まれる。記録ユニットBにおいては、主走査方向に並置
された記録ヘッド5、6により記録が行なわれ、装置内
をある程度の距離だけ搬送した後、排紙ローラ14によ
って排紙スタッカ7に排出積載される。記録紙Pは図中
下側より上方へ給紙され、給送ローラ2および紙ガイド
22によって水平方向に曲げられて、矢印G方向(副走
査方向)に搬送される。
記録紙搬送経路は矢印Gで示す通りである。即ち、給紙
ユニットCの給紙トレイ1に積載された記録紙Pは、給
紙ローラ2およびリタードローラ3によってピックアッ
プされ、給紙ローラ2によって記録ユニットBに送り込
まれる。記録ユニットBにおいては、主走査方向に並置
された記録ヘッド5、6により記録が行なわれ、装置内
をある程度の距離だけ搬送した後、排紙ローラ14によ
って排紙スタッカ7に排出積載される。記録紙Pは図中
下側より上方へ給紙され、給送ローラ2および紙ガイド
22によって水平方向に曲げられて、矢印G方向(副走
査方向)に搬送される。
【0027】ここで、記録ヘッド5、6について説明す
る。本実施の形態で用いる記録ヘッド5は、インクジェ
ット方式の記録ヘッドであり、解像度が360dpiで
あり、記録素子として72個のノズルを持ち、ノズル内
に設けた電気熱変換素子の発熱によってインク中に生じ
た膜沸騰の圧力によってノズル先端の吐出口よりインク
を吐出するものである。また、記録ヘッド6は24個の
ノズルを持つ。
る。本実施の形態で用いる記録ヘッド5は、インクジェ
ット方式の記録ヘッドであり、解像度が360dpiで
あり、記録素子として72個のノズルを持ち、ノズル内
に設けた電気熱変換素子の発熱によってインク中に生じ
た膜沸騰の圧力によってノズル先端の吐出口よりインク
を吐出するものである。また、記録ヘッド6は24個の
ノズルを持つ。
【0028】図1および図2に戻って説明するに、給送
ローラ2および排紙ローラ14は、それぞれ図示しない
記録モータによって駆動され、必要に応じてキャリッジ
15の往復移動と連動して360dpiの高精度で記録
紙Pを副走査方向に搬送する。23は拍車であり、掻水
性の高い材料で作られ、記録紙面と刃状の円周部のみで
記録紙Pに接触する。この拍車23はこの排紙ローラ1
4に対向する位置で、図示しない軸受部材により主走査
方向に所定長離間して複数箇所に配設されており、記録
直後の記録紙上の未定着画像に接触しても画像に影響を
与えずに記録紙Pをガイドし搬送するよう構成されてい
る。
ローラ2および排紙ローラ14は、それぞれ図示しない
記録モータによって駆動され、必要に応じてキャリッジ
15の往復移動と連動して360dpiの高精度で記録
紙Pを副走査方向に搬送する。23は拍車であり、掻水
性の高い材料で作られ、記録紙面と刃状の円周部のみで
記録紙Pに接触する。この拍車23はこの排紙ローラ1
4に対向する位置で、図示しない軸受部材により主走査
方向に所定長離間して複数箇所に配設されており、記録
直後の記録紙上の未定着画像に接触しても画像に影響を
与えずに記録紙Pをガイドし搬送するよう構成されてい
る。
【0029】本実施の形態で用いる記録ヘッド5、6
は、インクジェット方式の記録ヘッドであり、カートリ
ッジ方式で交換可能である。カートリッジの構成は解像
度が360dpiであり、一列に配したノズル列を有
し、ノズル内に設けた電気熱変換素子の発熱によってイ
ンク中に生じた膜沸勝の圧力によってノズル先端の吐出
口よりインクを吐出するものである。
は、インクジェット方式の記録ヘッドであり、カートリ
ッジ方式で交換可能である。カートリッジの構成は解像
度が360dpiであり、一列に配したノズル列を有
し、ノズル内に設けた電気熱変換素子の発熱によってイ
ンク中に生じた膜沸勝の圧力によってノズル先端の吐出
口よりインクを吐出するものである。
【0030】更に、カートリッジは各色毎にインクタン
クを内蔵し、インクが無くなった時にインクを充填した
新品と交換し得る構造となっている。黒色インクのノズ
ルを72個を有するモノクロ記録ヘッド5と、補色のイ
エロー、シアン、マゼンタの各色のインクのノズルは各
々24ノズルずつ有するカラー記録ヘッド6があり、キ
ャリッジ15は両記録ヘッド5,6を搭載する。
クを内蔵し、インクが無くなった時にインクを充填した
新品と交換し得る構造となっている。黒色インクのノズ
ルを72個を有するモノクロ記録ヘッド5と、補色のイ
エロー、シアン、マゼンタの各色のインクのノズルは各
々24ノズルずつ有するカラー記録ヘッド6があり、キ
ャリッジ15は両記録ヘッド5,6を搭載する。
【0031】キャリッジ15は、記録ヘッド5、6を精
度良く保持しながら、記録紙Pの搬送方向(副走査方
向、矢印G方向)とは直交する方向、即ち主走査方向
(矢印H方向)に往復移動させる。記録ヘッド5、6を
セットするとカートリッジの記録ヘッド内の各ノズル位
置は、各々副走査方向には等しく、主走査方向には設計
上30mmの間隔で、記録ヘッド5、6のノズル列は主
走査方向に対して直交した方向に固定される。但し、各
々の記録ヘッド5、6には製造上のバラツキがあり、記
録ヘッドの組み合わせによっては、各々のノズル位置の
間隔は主走査方向に最大で±150μm程度ばらついて
しまう。
度良く保持しながら、記録紙Pの搬送方向(副走査方
向、矢印G方向)とは直交する方向、即ち主走査方向
(矢印H方向)に往復移動させる。記録ヘッド5、6を
セットするとカートリッジの記録ヘッド内の各ノズル位
置は、各々副走査方向には等しく、主走査方向には設計
上30mmの間隔で、記録ヘッド5、6のノズル列は主
走査方向に対して直交した方向に固定される。但し、各
々の記録ヘッド5、6には製造上のバラツキがあり、記
録ヘッドの組み合わせによっては、各々のノズル位置の
間隔は主走査方向に最大で±150μm程度ばらついて
しまう。
【0032】キャリッジ15は、ガイド棒16とキャリ
ッジ突き当て部15aによりH方向に摺動自在に保持さ
れている。このキャリッジ15の往復移動は、図示しな
いキャリッジモータによって駆動されるプーリ17およ
びタイミングベルト18によって行われ、この際に記録
ヘッド5、6に与える記録信号および電力は、フレキシ
ブルケーブル19によって装置本体の電気回路より供給
されている。
ッジ突き当て部15aによりH方向に摺動自在に保持さ
れている。このキャリッジ15の往復移動は、図示しな
いキャリッジモータによって駆動されるプーリ17およ
びタイミングベルト18によって行われ、この際に記録
ヘッド5、6に与える記録信号および電力は、フレキシ
ブルケーブル19によって装置本体の電気回路より供給
されている。
【0033】キャリッジ15の移動速度に対して、記録
ヘッド5、6に与える記録信号の周期を合わせ、各々の
記録ヘッド5、6の各ノズルより主走査方向に360d
piの間隔でインクを吐出する。
ヘッド5、6に与える記録信号の周期を合わせ、各々の
記録ヘッド5、6の各ノズルより主走査方向に360d
piの間隔でインクを吐出する。
【0034】画像の形成にあたっては、モノクロ画像の
場合はモノクロカートリッジの72ノズルを使用し、キ
ャリッジ15の1回の移動により副走査方向に72画素
幅の画像を形成し、記録紙を72画素幅分送ることを繰
り返し、1ページ(360dpi×360dpiの画像
を形成する。
場合はモノクロカートリッジの72ノズルを使用し、キ
ャリッジ15の1回の移動により副走査方向に72画素
幅の画像を形成し、記録紙を72画素幅分送ることを繰
り返し、1ページ(360dpi×360dpiの画像
を形成する。
【0035】また、カラー画像の場合はモノクロカート
リッジの24ノズルとカラーカートリッジの各色24ノ
ズルを使用し、それぞれの色の画素を重ねて合わせてい
く。記録ヘッドのノズル位置のバラツキを考慮しない理
論上においては、キャリッジ15を等速移動させ、キャ
リッジ15が各々のカートリッジのヘッド5、6のノズ
ル位置の前記した間隔(30mm)を移動するのに要す
る時間をT0とすると、モノクロの吐出よりもカラーの
吐出のタイミングをT0の時間差だけ遅延させることに
よって、モノクロの画素とカラーの画素を重ねることが
出来る。バラツキの補正については後述する。このよう
にしてキャリッジ15の1回の移動により副走査方向に
24画素幅のカラー画像を形成し、記録紙を24画素幅
分送ることを繰り返し、1ページ(360dpi×36
0dpi)の画像を形成する。
リッジの24ノズルとカラーカートリッジの各色24ノ
ズルを使用し、それぞれの色の画素を重ねて合わせてい
く。記録ヘッドのノズル位置のバラツキを考慮しない理
論上においては、キャリッジ15を等速移動させ、キャ
リッジ15が各々のカートリッジのヘッド5、6のノズ
ル位置の前記した間隔(30mm)を移動するのに要す
る時間をT0とすると、モノクロの吐出よりもカラーの
吐出のタイミングをT0の時間差だけ遅延させることに
よって、モノクロの画素とカラーの画素を重ねることが
出来る。バラツキの補正については後述する。このよう
にしてキャリッジ15の1回の移動により副走査方向に
24画素幅のカラー画像を形成し、記録紙を24画素幅
分送ることを繰り返し、1ページ(360dpi×36
0dpi)の画像を形成する。
【0036】20はインク受けとして機能するキャップ
であり、このキャリッジ15が待機する位置(ホームポ
ジション)に対応して配置され、必要に応じて上下し、
上昇時は記録ヘッド5、6に密着しノズル部を覆ってイ
ンクの蒸発やゴミの付着を防止する。
であり、このキャリッジ15が待機する位置(ホームポ
ジション)に対応して配置され、必要に応じて上下し、
上昇時は記録ヘッド5、6に密着しノズル部を覆ってイ
ンクの蒸発やゴミの付着を防止する。
【0037】本実施の形態においては、記録ヘッド5、
6とキャップ20とを相対的に対向した位置となるよう
に位置決めするために、装置本体に設けられたキャリッ
ジホームセンサ21とキャリッジ15に設けられた遮光
板15bが用いられている。このキャリッジホームセン
サ21には透過型のフォトインタラプタが用いられ、キ
ャリッジ15がホームポジションHPまで移動した時
に、キャリッジホームセンサ21の一部から照射された
光が遮光板15bによってその透過が遮られることを利
用して、記録ヘッド5、6とキャップ20とが相対的に
対向した位置にあることを検知するものである。
6とキャップ20とを相対的に対向した位置となるよう
に位置決めするために、装置本体に設けられたキャリッ
ジホームセンサ21とキャリッジ15に設けられた遮光
板15bが用いられている。このキャリッジホームセン
サ21には透過型のフォトインタラプタが用いられ、キ
ャリッジ15がホームポジションHPまで移動した時
に、キャリッジホームセンサ21の一部から照射された
光が遮光板15bによってその透過が遮られることを利
用して、記録ヘッド5、6とキャップ20とが相対的に
対向した位置にあることを検知するものである。
【0038】フォトセンサ8は、このキャップ20と記
録紙Pの紙端との間に記録ヘッド5、6のノズル列に対
向し得る位置に配置され、記録ヘッド5、6のノズルよ
り吐出されるインク滴を直接光学的に検知する透過形フ
ォトインタラプタであり、記録ヘッド5、6のインク無
しをその出力から判断出来るようになっている。本実施
の形態で用いているフォトセンサ8は発光素子8aに赤
外LEDを用い、LED発光面にはレンズを一体成形
し、受光素子8bに向けて略平行光を投射することが出
来る。
録紙Pの紙端との間に記録ヘッド5、6のノズル列に対
向し得る位置に配置され、記録ヘッド5、6のノズルよ
り吐出されるインク滴を直接光学的に検知する透過形フ
ォトインタラプタであり、記録ヘッド5、6のインク無
しをその出力から判断出来るようになっている。本実施
の形態で用いているフォトセンサ8は発光素子8aに赤
外LEDを用い、LED発光面にはレンズを一体成形
し、受光素子8bに向けて略平行光を投射することが出
来る。
【0039】受光素子8bにはフォトトランジスタが用
いられ、受光素子8bの受光面にはモールド部材により
0.7mm×0.7mmの穴を光軸上に構成し、受光−
発光間全域において検出可能範囲を高さ方向の幅0.7
mm、幅方向0.7mmに絞り込んでいる。また、発光
素子8aと受光素子8bとを結ぶ光軸は記録ヘッド5の
ノズル列と平行になるように配置され、発光素子8aと
受光素子8bの間隔は記録ヘッド5、6のノズル列より
も広く、光軸と記録ヘッド5または6のノズル列の位置
を一致させると、記録ヘッド5または6の各ノズルから
吐出されるインク滴は全て発光素子8aと受光素子8b
の間の検出可能範囲を通過するような構成となってい
る。
いられ、受光素子8bの受光面にはモールド部材により
0.7mm×0.7mmの穴を光軸上に構成し、受光−
発光間全域において検出可能範囲を高さ方向の幅0.7
mm、幅方向0.7mmに絞り込んでいる。また、発光
素子8aと受光素子8bとを結ぶ光軸は記録ヘッド5の
ノズル列と平行になるように配置され、発光素子8aと
受光素子8bの間隔は記録ヘッド5、6のノズル列より
も広く、光軸と記録ヘッド5または6のノズル列の位置
を一致させると、記録ヘッド5または6の各ノズルから
吐出されるインク滴は全て発光素子8aと受光素子8b
の間の検出可能範囲を通過するような構成となってい
る。
【0040】この検出可能範囲をインク滴が通過するこ
とにより、インク滴が発光側からの光を遮り、受光側へ
の光量を減少させ、受光素子8bであるフォトトランジ
スタの出力の変化が得られる構成になっている。インク
を吐出するノズルの数とセンサの出力変化の関係は略比
例関係にある。詳細な値については実験によって求める
ことが出来る。各色毎に約5%〜25%のノズルからイ
ンクが吐出しない場合の出力値をインク有無を判定する
閾値として、記録ヘッド5または6のインク無しを検出
することが出来、操作者に警告を出すことが出来る。
とにより、インク滴が発光側からの光を遮り、受光側へ
の光量を減少させ、受光素子8bであるフォトトランジ
スタの出力の変化が得られる構成になっている。インク
を吐出するノズルの数とセンサの出力変化の関係は略比
例関係にある。詳細な値については実験によって求める
ことが出来る。各色毎に約5%〜25%のノズルからイ
ンクが吐出しない場合の出力値をインク有無を判定する
閾値として、記録ヘッド5または6のインク無しを検出
することが出来、操作者に警告を出すことが出来る。
【0041】記録ヘッド5、6のノズル列とフォトセン
サ8とを相対的に対向した位置となるように位置決めす
るためには、前述のキャップ20との位置決め同様に、
装置本体に設けられたキャリッジホームセンサ21を用
いる。ホームポジションにいる時のヘッド5のノズル列
の位置からフォトセンサ8の光軸へ移動する距離をキャ
リッジ15を駆動するモータのステップ数に換算し、こ
の換算値は予めシーケンス上に定数として設定されてい
る。ホームポジションHPを検出してから一定量キャリ
ッジ15を移動することにより、記録ヘッド5のノズル
列の位置とフォトセンサ8の光軸とが同一方向に相対的
に対向した位置に正確に合う構成となっている。記録ヘ
ッド6の場合も同様である。
サ8とを相対的に対向した位置となるように位置決めす
るためには、前述のキャップ20との位置決め同様に、
装置本体に設けられたキャリッジホームセンサ21を用
いる。ホームポジションにいる時のヘッド5のノズル列
の位置からフォトセンサ8の光軸へ移動する距離をキャ
リッジ15を駆動するモータのステップ数に換算し、こ
の換算値は予めシーケンス上に定数として設定されてい
る。ホームポジションHPを検出してから一定量キャリ
ッジ15を移動することにより、記録ヘッド5のノズル
列の位置とフォトセンサ8の光軸とが同一方向に相対的
に対向した位置に正確に合う構成となっている。記録ヘ
ッド6の場合も同様である。
【0042】図3は記録装置の電気回路の主要部の構成
を示すブロック図である。図3において、図1および図
2中の構成要素と同一のものには、同一の符号を付して
ある。
を示すブロック図である。図3において、図1および図
2中の構成要素と同一のものには、同一の符号を付して
ある。
【0043】図3において、24は記録装置全体を制御
するための制御部でありマイクロプロセッサ等のCPU
25、このCPU25の制御プログラムや各種データを
記憶しているROM26、およびCPU25のワークエ
リアとして使用され、各種データを一時的に保存するた
めのRAM27等を有している。記録ヘッド5、6はフ
レキシブルケーブル19を介して制御部24に接続さ
れ、制御部24から記録ヘッド5、6に対しての制御信
号線が結合している。フォトセンサ8の出力はA/D変
換回路28により数値データ化し、CPU25にて解析
可能な構成となっている。
するための制御部でありマイクロプロセッサ等のCPU
25、このCPU25の制御プログラムや各種データを
記憶しているROM26、およびCPU25のワークエ
リアとして使用され、各種データを一時的に保存するた
めのRAM27等を有している。記録ヘッド5、6はフ
レキシブルケーブル19を介して制御部24に接続さ
れ、制御部24から記録ヘッド5、6に対しての制御信
号線が結合している。フォトセンサ8の出力はA/D変
換回路28により数値データ化し、CPU25にて解析
可能な構成となっている。
【0044】キャリッジモータ30は、モータ駆動回路
32によるパルスステップ数によって回転角度制御可能
なモータである。キャリッジモータ30は、キャリッジ
モータ30とそのモータ駆動回路32、記録モータ31
とそのモータ駆動回路33、キャリッジホームセンサ2
1、記録ヘッド交換キー80、周囲温度、または記録ヘ
ッド5、6の温度を検出する温度センサ81、図示しな
いホストコンピュータからの記録命令を受け付けるプリ
ンタインタフェース54も制御部24に接続している。
32によるパルスステップ数によって回転角度制御可能
なモータである。キャリッジモータ30は、キャリッジ
モータ30とそのモータ駆動回路32、記録モータ31
とそのモータ駆動回路33、キャリッジホームセンサ2
1、記録ヘッド交換キー80、周囲温度、または記録ヘ
ッド5、6の温度を検出する温度センサ81、図示しな
いホストコンピュータからの記録命令を受け付けるプリ
ンタインタフェース54も制御部24に接続している。
【0045】図4は本実施の形態におけるインク有無検
知のシーケンスのフローチャートである。このフローチ
ャートの処理は、ROM26に格納された制御プログラ
ムに基づいてCPU25の制御・演算により遂行され
る。以下、図4を参照して説明する。
知のシーケンスのフローチャートである。このフローチ
ャートの処理は、ROM26に格納された制御プログラ
ムに基づいてCPU25の制御・演算により遂行され
る。以下、図4を参照して説明する。
【0046】まずスタンバイ状態において、ステップS
1に進んでホストコンピュータからの記録命令による記
録部動作要因が発生すると記録紙Pをピックアップし
て、ステップS2においてモノクロまたはカラーを含む
画像を1ページ記録する。その後ステップS3に進み、
キャリッジ15を往復移動することによりキャリッジホ
ームセンサ21によってキャリッジ15の絶対位置であ
るホームポジションHPを検出すると、ステップS4に
進んで黒色72ノズルより連続吐出する。
1に進んでホストコンピュータからの記録命令による記
録部動作要因が発生すると記録紙Pをピックアップし
て、ステップS2においてモノクロまたはカラーを含む
画像を1ページ記録する。その後ステップS3に進み、
キャリッジ15を往復移動することによりキャリッジホ
ームセンサ21によってキャリッジ15の絶対位置であ
るホームポジションHPを検出すると、ステップS4に
進んで黒色72ノズルより連続吐出する。
【0047】ここで、記録部の模式図である図5を参照
してステップS4について詳細に説明する。図5におい
て、図2および図3中の構成要素と同一のものには、同
一の符号を付してある。
してステップS4について詳細に説明する。図5におい
て、図2および図3中の構成要素と同一のものには、同
一の符号を付してある。
【0048】ステップS4では、ホームボジションから
一定速度(約300mm/sec)でキャリッジ15を
移動し、予め設定された移動量の定数に基づき、モノク
ロ記録ヘッド5のノズル列5cの位置がフォトセンサ8
が検出可能位置に達する約2mm手前の位置P1から検
出可能位置を約2mm超えた位置P2に達するまでの間
に、記録ヘッド5の黒色インクの全72ノズルよりイン
クを16.6666msec周期(6kHz)で連続吐
出する。インクの吐出発数はキャリッジ15の移動速
度、吐出範囲によって決定するものであり、ここでは各
ノズルより80発吐出するものである。
一定速度(約300mm/sec)でキャリッジ15を
移動し、予め設定された移動量の定数に基づき、モノク
ロ記録ヘッド5のノズル列5cの位置がフォトセンサ8
が検出可能位置に達する約2mm手前の位置P1から検
出可能位置を約2mm超えた位置P2に達するまでの間
に、記録ヘッド5の黒色インクの全72ノズルよりイン
クを16.6666msec周期(6kHz)で連続吐
出する。インクの吐出発数はキャリッジ15の移動速
度、吐出範囲によって決定するものであり、ここでは各
ノズルより80発吐出するものである。
【0049】次にステップS5において、フォトセンサ
8の出力を前記連続吐出の間にA/D変換回路28を通
してサンプリングし、サンプリングしたデータによりフ
ォトセンサ8の出力が一定値以上かをステップS6で判
断する。図6は、このときの記録ヘッド5のノズル位置
に対するフォトセンサ8の出力Vの例を示している。
8の出力を前記連続吐出の間にA/D変換回路28を通
してサンプリングし、サンプリングしたデータによりフ
ォトセンサ8の出力が一定値以上かをステップS6で判
断する。図6は、このときの記録ヘッド5のノズル位置
に対するフォトセンサ8の出力Vの例を示している。
【0050】図6において、記録ヘッド5のノズルがフ
ォトセンサ8に接近すると、吐出されたインクがフォト
センサ8の光軸を遮り始め、記録ヘッド5のノズル5c
がフォトセンサ8上の時に最大Vmaxとなる。ステッ
プS5でサンプリングしたデータより、フォトセンサ8
の出力Vの変化がインク有無検出の閾値THを超してい
るか否かをCPU25により判断する。以上のステップ
S3〜S6が黒色のインクに対してのインク有無検出で
ある。ここで閾値に達しない場合はインク無しと判断
し、ステップS7に進んでアラームを鳴らし操作者に異
常を知らせるエラー処理を行う。
ォトセンサ8に接近すると、吐出されたインクがフォト
センサ8の光軸を遮り始め、記録ヘッド5のノズル5c
がフォトセンサ8上の時に最大Vmaxとなる。ステッ
プS5でサンプリングしたデータより、フォトセンサ8
の出力Vの変化がインク有無検出の閾値THを超してい
るか否かをCPU25により判断する。以上のステップ
S3〜S6が黒色のインクに対してのインク有無検出で
ある。ここで閾値に達しない場合はインク無しと判断
し、ステップS7に進んでアラームを鳴らし操作者に異
常を知らせるエラー処理を行う。
【0051】一方、ステップS6において出力データが
閾値以上であればステップS8において、カラー記録ヘ
ッド6のノズル6cの位置に対してこのステップS3〜
S6と同様の処理を行う。
閾値以上であればステップS8において、カラー記録ヘ
ッド6のノズル6cの位置に対してこのステップS3〜
S6と同様の処理を行う。
【0052】すなわち、キャリッジ15を往復移動する
ことによりそのホームポジションHPを検出し、イエロ
ー24ノズルより連続吐出し、ホームボジションから一
定速度(約300mm/sec)でキャリッジ15を移
動し、予め設定された移動量の定数に基づき、カラー記
録ヘッド6のノズル列5cの位置がフォトセンサ8が検
出可能位置に達する約2mm手前の位置P1から検出可
能位置を約2mm超えた位置P2に達するまでの間に、
記録ヘッド6のイエローの全24ノズルよりインクを連
続吐出する。そして、フォトセンサ8の出力を前記と同
様にサンプリングし、サンプリングしたデータによりフ
ォトセンサ8の出力が一定値以上かを判断する。図6
は、このときの記録ヘッド6のノズル位置に対するフォ
トセンサ8の出力Vの例を示している。
ことによりそのホームポジションHPを検出し、イエロ
ー24ノズルより連続吐出し、ホームボジションから一
定速度(約300mm/sec)でキャリッジ15を移
動し、予め設定された移動量の定数に基づき、カラー記
録ヘッド6のノズル列5cの位置がフォトセンサ8が検
出可能位置に達する約2mm手前の位置P1から検出可
能位置を約2mm超えた位置P2に達するまでの間に、
記録ヘッド6のイエローの全24ノズルよりインクを連
続吐出する。そして、フォトセンサ8の出力を前記と同
様にサンプリングし、サンプリングしたデータによりフ
ォトセンサ8の出力が一定値以上かを判断する。図6
は、このときの記録ヘッド6のノズル位置に対するフォ
トセンサ8の出力Vの例を示している。
【0053】図6において、記録ヘッド6のノズルがフ
ォトセンサ8に接近すると、吐出されたインクがフォト
センサ8の光軸を遮り始め、記録ヘッド6のノズル6c
がフォトセンサ8上の時に最大Vmaxとなる。サンプ
リングデータより、フォトセンサ8の出力Vの変化がイ
ンク有無検出の閾値THを超しているか否かをステップ
S9においてCPU25により判断する。ここで閾値に
達しない場合はインク無しと判断し、ステップS7に進
んでアラームを鳴らし操作者に異常を知らせるエラー処
理を行う。
ォトセンサ8に接近すると、吐出されたインクがフォト
センサ8の光軸を遮り始め、記録ヘッド6のノズル6c
がフォトセンサ8上の時に最大Vmaxとなる。サンプ
リングデータより、フォトセンサ8の出力Vの変化がイ
ンク有無検出の閾値THを超しているか否かをステップ
S9においてCPU25により判断する。ここで閾値に
達しない場合はインク無しと判断し、ステップS7に進
んでアラームを鳴らし操作者に異常を知らせるエラー処
理を行う。
【0054】一方、閾値以上の場合には、ステップS1
0に進んでステップS3〜S6と同様にしてマゼンタイ
ンク24ノズルに対するインク有無の検出を行い、ステ
ップS11においてインク有無検出の閾値THを超して
いるか否かを判断し、閾値に達しない場合はインク無し
と判断し、ステップS7に進んでアラームを鳴らし操作
者に異常を知らせるエラー処理を行う。
0に進んでステップS3〜S6と同様にしてマゼンタイ
ンク24ノズルに対するインク有無の検出を行い、ステ
ップS11においてインク有無検出の閾値THを超して
いるか否かを判断し、閾値に達しない場合はインク無し
と判断し、ステップS7に進んでアラームを鳴らし操作
者に異常を知らせるエラー処理を行う。
【0055】一方、閾値以上の場合には、ステップS1
2に進んでステップS3〜S6と同様にしてマゼンタイ
ンク24ノズルに対するインク有無の検出を行い、ステ
ップS13においてインク有無検出の閾値THを超して
いるか否かを判断し、閾値に達しない場合はインク無し
と判断し、ステップS7に進んでアラームを鳴らし操作
者に異常を知らせるエラー処理を行う。
2に進んでステップS3〜S6と同様にしてマゼンタイ
ンク24ノズルに対するインク有無の検出を行い、ステ
ップS13においてインク有無検出の閾値THを超して
いるか否かを判断し、閾値に達しない場合はインク無し
と判断し、ステップS7に進んでアラームを鳴らし操作
者に異常を知らせるエラー処理を行う。
【0056】一方、閾値以上の場合には、すべてのイン
クに対して閾値以上なので各色のインクが正常であるこ
とが認識され、再びスタンバイ状態に戻る。
クに対して閾値以上なので各色のインクが正常であるこ
とが認識され、再びスタンバイ状態に戻る。
【0057】このようにして、各色のインクの有無をチ
ェックし、インク無し時は即座に操作者に警告を出すこ
とが出来る。
ェックし、インク無し時は即座に操作者に警告を出すこ
とが出来る。
【0058】次に、図7は本実施の形態におけるヘッド
位置合わせのためのタイミング補正シーケンスを示すフ
ローチャートである。このフローチャートの処理は、R
OM26に格納された制御プログラムに基づいてCPU
25の制御・演算により遂行される。
位置合わせのためのタイミング補正シーケンスを示すフ
ローチャートである。このフローチャートの処理は、R
OM26に格納された制御プログラムに基づいてCPU
25の制御・演算により遂行される。
【0059】まず操作者が、ステップS71でノズル間
の位置合わせを命令すると、前述したカラー印字時のモ
ノクロ記録ヘッド5とカラー記録ヘッド6の吐出タイミ
ング差を、ステップS72において仮に設計理論値T0
に設定する。たとえば、キャリッジ速度を300mm/
sec、各ヘッドの間隔を30mmとすると、T0=1
00msecとなる。次にステップS73において、キ
ャリッジ15を往復移動することで、キャリッジ15の
絶対位置であるホームポジションをキャリッジホームセ
ンサ21によって検出する。
の位置合わせを命令すると、前述したカラー印字時のモ
ノクロ記録ヘッド5とカラー記録ヘッド6の吐出タイミ
ング差を、ステップS72において仮に設計理論値T0
に設定する。たとえば、キャリッジ速度を300mm/
sec、各ヘッドの間隔を30mmとすると、T0=1
00msecとなる。次にステップS73において、キ
ャリッジ15を往復移動することで、キャリッジ15の
絶対位置であるホームポジションをキャリッジホームセ
ンサ21によって検出する。
【0060】ホームポジションを検出するとステップS
74に進み、ホームボジションから一定速(約300m
m/sec)でキャリッジ15を移動し、前述したイン
ク有無検出のシーケンスと同様に、予め設定された移動
量の定数によりモノクロ記録ヘッド5のノズル列5cの
位置がフォトセンサ8の検出可能位置に達する約2mm
手前の位置P1より、この検出可能位置を約2mm超え
た位置P2の間において記録ヘッド5の黒色インクの全
72ノズルよりインクを16.6666msec周期
(6kHz)で連続吐出する。
74に進み、ホームボジションから一定速(約300m
m/sec)でキャリッジ15を移動し、前述したイン
ク有無検出のシーケンスと同様に、予め設定された移動
量の定数によりモノクロ記録ヘッド5のノズル列5cの
位置がフォトセンサ8の検出可能位置に達する約2mm
手前の位置P1より、この検出可能位置を約2mm超え
た位置P2の間において記録ヘッド5の黒色インクの全
72ノズルよりインクを16.6666msec周期
(6kHz)で連続吐出する。
【0061】続くステップS75では、吐出タイミング
を黒色インクよりT0の時間差だけ遅延させて、カラー
記録ヘッド6の各色の全24ノズルを合わせた計72ノ
ズルによりステップS74同様の連続吐出動作を行う。
つまり、カラー記録ヘッド6のノズル列6cの位置がフ
ォトセンサ8の検出可能位置に達する約2mm手前の位
置P1より、検出可能位置を約2mm超えた位置P2の
間においてインクを16.6666msec周期(6k
Hz)で連続吐出する。
を黒色インクよりT0の時間差だけ遅延させて、カラー
記録ヘッド6の各色の全24ノズルを合わせた計72ノ
ズルによりステップS74同様の連続吐出動作を行う。
つまり、カラー記録ヘッド6のノズル列6cの位置がフ
ォトセンサ8の検出可能位置に達する約2mm手前の位
置P1より、検出可能位置を約2mm超えた位置P2の
間においてインクを16.6666msec周期(6k
Hz)で連続吐出する。
【0062】そしてステップS76に進み、これらの両
ステップS74、S75の連続吐出に対するフォトセン
サ8の出力をA/D変換回路28を通してサンプリング
する。
ステップS74、S75の連続吐出に対するフォトセン
サ8の出力をA/D変換回路28を通してサンプリング
する。
【0063】図8はノズル間の相対位置検出時のフォト
センサの出力例を示す説明図である。
センサの出力例を示す説明図である。
【0064】前記インク有無検出時同様に、記録ヘッド
がフォトセンサ8に接近すると、吐出されたインクがフ
ォトセンサ8の光軸を遮り始め、ノズルがフォトセンサ
8上の時に最大となる。そのような山形の波形が、モノ
クロ記録ヘッド5のものとカラー記録ヘッド6のものと
2つ連続して得られる。
がフォトセンサ8に接近すると、吐出されたインクがフ
ォトセンサ8の光軸を遮り始め、ノズルがフォトセンサ
8上の時に最大となる。そのような山形の波形が、モノ
クロ記録ヘッド5のものとカラー記録ヘッド6のものと
2つ連続して得られる。
【0065】ステップS77では、このサンプリングし
たデータより、モノクロ記録ヘッド5に対するフォトセ
ンサ8の出力がインク有無検出の閾値THを超える瞬間
t1から、カラー記録ヘッド6に対するフォトセンサ8
の出力がインク有無検出の閾値THを超える瞬間t2ま
での時間差T1を、CPU25により計測する。計測の
分解能は50μsecである。つまりキャリッジ速度を
300mm/secとした場合、位置精度に換算すると
ノズル位置誤差を10μmまで検出することが可能であ
る。
たデータより、モノクロ記録ヘッド5に対するフォトセ
ンサ8の出力がインク有無検出の閾値THを超える瞬間
t1から、カラー記録ヘッド6に対するフォトセンサ8
の出力がインク有無検出の閾値THを超える瞬間t2ま
での時間差T1を、CPU25により計測する。計測の
分解能は50μsecである。つまりキャリッジ速度を
300mm/secとした場合、位置精度に換算すると
ノズル位置誤差を10μmまで検出することが可能であ
る。
【0066】理論値T0と計測値T1との差は本発明に
て問題としている寸法のバラツキである。そこでステッ
プS78では、ステップS72において仮に設定したカ
ラー印字時のモノクロ記録ヘッド5とカラー記録ヘッド
6の吐出タイミング差の理論値T0をこの計測値T1と
入れ替える。以上の処理により、理論値ではない装置個
々の実際の吐出タイミング差T1が得られる。
て問題としている寸法のバラツキである。そこでステッ
プS78では、ステップS72において仮に設定したカ
ラー印字時のモノクロ記録ヘッド5とカラー記録ヘッド
6の吐出タイミング差の理論値T0をこの計測値T1と
入れ替える。以上の処理により、理論値ではない装置個
々の実際の吐出タイミング差T1が得られる。
【0067】次に、ステップS79においてホストコン
ピュータよりカラー画像の印字命令を受けると、ステッ
プS80に進んでキャリッジ15をホームポジション側
から一定方向に等速移動させる。キャリッジ移動中にま
ずステップS81において、モノクロ記録ヘッド5の7
2ノズルにて黒色部分の画像を印字する。同様にステッ
プS82において、モノクロ記録ヘッド5の吐出よりも
計測して求めたT1だけタイミングを遅延させて、カラ
ー記録ヘッド6の各色24ノズルにてカラー部分の画像
を印字する。そうすることによって、1スキャン(主走
査)分のモノクロの画素とカラーの画素の位置を高精度
に重ねることが出来る。
ピュータよりカラー画像の印字命令を受けると、ステッ
プS80に進んでキャリッジ15をホームポジション側
から一定方向に等速移動させる。キャリッジ移動中にま
ずステップS81において、モノクロ記録ヘッド5の7
2ノズルにて黒色部分の画像を印字する。同様にステッ
プS82において、モノクロ記録ヘッド5の吐出よりも
計測して求めたT1だけタイミングを遅延させて、カラ
ー記録ヘッド6の各色24ノズルにてカラー部分の画像
を印字する。そうすることによって、1スキャン(主走
査)分のモノクロの画素とカラーの画素の位置を高精度
に重ねることが出来る。
【0068】1スキャンの画像形成を終了すると、ステ
ップS83においてキャリッジ15をホームポジション
側に戻した後、ステップS84において記録紙を副走査
方向に24画素分搬送する。このようにして1回のキャ
リッジ15の主走査にて副走査方向に24画素幅のカラ
ー画像を形成し、記録紙を24画素幅分送り1ページ
(360dpi×360dpi)の画像を形成できる。
記録紙を所定ピッチ搬送すると、ステップS85におい
て、記録すべき画像の画像形成を終了したかを判断す
る。終了していなければ、ステップS80以降の処理を
繰り返す。一方、画像形成を終了していれば、ヘッド位
置合わせのためのタイミング補正シーケンスの処理を終
了する。
ップS83においてキャリッジ15をホームポジション
側に戻した後、ステップS84において記録紙を副走査
方向に24画素分搬送する。このようにして1回のキャ
リッジ15の主走査にて副走査方向に24画素幅のカラ
ー画像を形成し、記録紙を24画素幅分送り1ページ
(360dpi×360dpi)の画像を形成できる。
記録紙を所定ピッチ搬送すると、ステップS85におい
て、記録すべき画像の画像形成を終了したかを判断す
る。終了していなければ、ステップS80以降の処理を
繰り返す。一方、画像形成を終了していれば、ヘッド位
置合わせのためのタイミング補正シーケンスの処理を終
了する。
【0069】このように本実施の形態によれば、自動的
に各色のインクの有無が検出可能なことに加え、装置個
々で異なるモノクロ記録ヘッド5とカラー記録ヘッド6
との相対位置を自動的に検出して位置ズレを補正するこ
とで、モノクロの画素とカラーの画素の位置を高精度に
重ね合わせた画像形成を行うことが出来る。この両ヘッ
ドの画素位置検出の分解能は10μmなので10μmま
で位置合わせ可能であり、低ランニングコストのインク
ジェット記録装置において、操作者の手を煩わすことな
く、記録紙を無駄に消費することなく、高画質な画像を
得ることが出来、記録の信頼性の向上と操作性の向上に
効果が得られる。
に各色のインクの有無が検出可能なことに加え、装置個
々で異なるモノクロ記録ヘッド5とカラー記録ヘッド6
との相対位置を自動的に検出して位置ズレを補正するこ
とで、モノクロの画素とカラーの画素の位置を高精度に
重ね合わせた画像形成を行うことが出来る。この両ヘッ
ドの画素位置検出の分解能は10μmなので10μmま
で位置合わせ可能であり、低ランニングコストのインク
ジェット記録装置において、操作者の手を煩わすことな
く、記録紙を無駄に消費することなく、高画質な画像を
得ることが出来、記録の信頼性の向上と操作性の向上に
効果が得られる。
【0070】なお、上記構成はA/D変換回路28を使
用し高速にサンプリングする例を示したものであるが、
A/D変換回路28を使用せずに安価なオペアンプを用
いてコンパレータ回路を構成することも可能である。そ
れはフォトセンサ8の出力値に対して、各閾値のうち最
も低いエコノミーモード時のイエローに対しての閾値よ
りも低い一定の閾値をコンパレータ回路の閾値として設
定し、フォトセンサ8の出力値がこの閾値を超えている
時はコンパレータ回路の出力をHIGH、超えていない
時はコンパレータ回路の出力をLOWとし、CPU25
によりその出力がHIGHになっている時間をカウント
し、その時間の大小によって各閾値を設定するようにす
ればよい。
用し高速にサンプリングする例を示したものであるが、
A/D変換回路28を使用せずに安価なオペアンプを用
いてコンパレータ回路を構成することも可能である。そ
れはフォトセンサ8の出力値に対して、各閾値のうち最
も低いエコノミーモード時のイエローに対しての閾値よ
りも低い一定の閾値をコンパレータ回路の閾値として設
定し、フォトセンサ8の出力値がこの閾値を超えている
時はコンパレータ回路の出力をHIGH、超えていない
時はコンパレータ回路の出力をLOWとし、CPU25
によりその出力がHIGHになっている時間をカウント
し、その時間の大小によって各閾値を設定するようにす
ればよい。
【0071】次に、本実施の形態のインクジェット記録
装置に用いられた、ノズル内に設けた電気熱変換素子の
発熱によってインク中に生じた膜沸騰の圧力によってノ
ズル先端の吐出口よりインクを吐出する記録ヘッドの吐
出原理について詳細に説明する。インクジェット記録装
置に適用される記録ヘッドは、一般に微細な液体吐出口
(オリフィス)、液路およびこの液路の一部に設けられ
るエネルギ作用部と、該作用部にある液体に作用させる
液滴形成エネルギを発生するエネルギ発生部とを備えて
いる。
装置に用いられた、ノズル内に設けた電気熱変換素子の
発熱によってインク中に生じた膜沸騰の圧力によってノ
ズル先端の吐出口よりインクを吐出する記録ヘッドの吐
出原理について詳細に説明する。インクジェット記録装
置に適用される記録ヘッドは、一般に微細な液体吐出口
(オリフィス)、液路およびこの液路の一部に設けられ
るエネルギ作用部と、該作用部にある液体に作用させる
液滴形成エネルギを発生するエネルギ発生部とを備えて
いる。
【0072】このようなエネルギを発生するエネルギ発
生部としては、ピエゾ素子等の電気機械変換体を用いた
もの、レーザ等の電磁波を照射して、そこにある液体に
吸収させて発熱させ、この発熱による作用で液滴を吐
出、飛翔させるようにしたもの、あるいは電気熱変換体
によって液体を加熱して液体を吐出させるようにしたも
の等がある。その中でも熱エネルギによって液体を吐出
させるインクジェット記録装置に用いられる記録ヘッド
は、記録用の液滴を吐出して飛翔用液滴を形成するため
の液体吐出口を高密度に配列することが出来るために高
解像力の記録をすることが可能である。
生部としては、ピエゾ素子等の電気機械変換体を用いた
もの、レーザ等の電磁波を照射して、そこにある液体に
吸収させて発熱させ、この発熱による作用で液滴を吐
出、飛翔させるようにしたもの、あるいは電気熱変換体
によって液体を加熱して液体を吐出させるようにしたも
の等がある。その中でも熱エネルギによって液体を吐出
させるインクジェット記録装置に用いられる記録ヘッド
は、記録用の液滴を吐出して飛翔用液滴を形成するため
の液体吐出口を高密度に配列することが出来るために高
解像力の記録をすることが可能である。
【0073】また、電気熱変換体をエネルギ発生部とし
て用いた記録ヘッドは、記録ヘッドとして全体的なコン
パクト化も容易で、かつ、最近の半導体技術分野におけ
る技術の進歩と信頼性の向上が著しいIC技術やマイク
ロ加工技術の長所を十二分に活用できる。また、長尺化
および面状化(2元化)が容易であること等から、マル
チノズル化、高密度実装化が容易で、しかもに生産性が
良く大量生産が可能で、安価な製造コストとできるイン
クジェット記録用ヘッドを提供することが可能である。
て用いた記録ヘッドは、記録ヘッドとして全体的なコン
パクト化も容易で、かつ、最近の半導体技術分野におけ
る技術の進歩と信頼性の向上が著しいIC技術やマイク
ロ加工技術の長所を十二分に活用できる。また、長尺化
および面状化(2元化)が容易であること等から、マル
チノズル化、高密度実装化が容易で、しかもに生産性が
良く大量生産が可能で、安価な製造コストとできるイン
クジェット記録用ヘッドを提供することが可能である。
【0074】このようにエネルギ発生部に電気熱変換体
を用い、半導体製造プロセスを経て製造されたインクジ
ェット用記録ヘッドには、一般には各インク吐出口に対
応した液路が設け、この液路毎にこの液路を満たす液体
に熱エネルギを作用させて、対応するインク吐出口から
液体を吐出して飛翔用液滴を形成するための電気熱変換
体が設けられている。各液路には、各液路に連通してい
る共通液室から液体が供給される構造となっている。
を用い、半導体製造プロセスを経て製造されたインクジ
ェット用記録ヘッドには、一般には各インク吐出口に対
応した液路が設け、この液路毎にこの液路を満たす液体
に熱エネルギを作用させて、対応するインク吐出口から
液体を吐出して飛翔用液滴を形成するための電気熱変換
体が設けられている。各液路には、各液路に連通してい
る共通液室から液体が供給される構造となっている。
【0075】なお、インク吐出部の製造方法について本
出願人は、第1の基板上に少なくとも液路を形成するた
めの固体層と、少なくとも液路の壁の形成に利用する活
性エネルギ線硬化性材料層と、第2の基板を順次積層し
た後、第2の基板上にマスクを積層し、このマスクの上
方から活性エネルギ線を照射して、活性エネルギ線硬化
性材料層の少なくとも液路の壁を構成部分として硬化さ
せ、更に固体層と活性エネルギ線硬化性材料層の未硬化
部分を二つの基板間から除去し、少なくとも液路を形成
する方法を既に出願している(特開昭62−25345
7号公報参照)。
出願人は、第1の基板上に少なくとも液路を形成するた
めの固体層と、少なくとも液路の壁の形成に利用する活
性エネルギ線硬化性材料層と、第2の基板を順次積層し
た後、第2の基板上にマスクを積層し、このマスクの上
方から活性エネルギ線を照射して、活性エネルギ線硬化
性材料層の少なくとも液路の壁を構成部分として硬化さ
せ、更に固体層と活性エネルギ線硬化性材料層の未硬化
部分を二つの基板間から除去し、少なくとも液路を形成
する方法を既に出願している(特開昭62−25345
7号公報参照)。
【0076】本発明が特に有効となる、熱エネルギを利
用して飛翔的液滴を形成して記録を行うインクジェット
記録装置の代表的な構成や原理については、たとえば、
米国特許第4723129号の明細書、同第47407
96号の明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である。
用して飛翔的液滴を形成して記録を行うインクジェット
記録装置の代表的な構成や原理については、たとえば、
米国特許第4723129号の明細書、同第47407
96号の明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である。
【0077】特に、オンデマンド型の場合には、液体
(インク)が保持されているシートや液路に対応して配
置されている電気熱変換体に、記録情報に対応していて
核沸騰を超える急速な温度上昇を与える少なくとも一つ
の駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱
エネルギを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰
を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応し
た液体内の気泡を形成できるので有効である。この気泡
の成長、収縮により吐出用開口を介して液体を吐出させ
て、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパ
ルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われ
るので、特に応答性に優れた液体の吐出が達成でき、よ
り好ましい。
(インク)が保持されているシートや液路に対応して配
置されている電気熱変換体に、記録情報に対応していて
核沸騰を超える急速な温度上昇を与える少なくとも一つ
の駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱
エネルギを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰
を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応し
た液体内の気泡を形成できるので有効である。この気泡
の成長、収縮により吐出用開口を介して液体を吐出させ
て、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパ
ルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われ
るので、特に応答性に優れた液体の吐出が達成でき、よ
り好ましい。
【0078】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号の明細書、同第4345262
号の明細書に記載されているようなものが適している。
なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明を開示し
た米国特許第4313124号の明細書に記載されてい
る条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが出
来る。
特許第4463359号の明細書、同第4345262
号の明細書に記載されているようなものが適している。
なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明を開示し
た米国特許第4313124号の明細書に記載されてい
る条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが出
来る。
【0079】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号の明細書、米国特
許第4459600号の明細書を用いた構成としてもよ
い。
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号の明細書、米国特
許第4459600号の明細書を用いた構成としてもよ
い。
【0080】また、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や、熱エネルギの
圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示
する特開昭59一138461号公報に基づいた構成と
しても、本発明の効果は有効である。即ち、記録ヘッド
の形態がどのようなものであっても、本発明によれば記
録を確実に効率良く行うことが出来るようになるからで
ある。
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や、熱エネルギの
圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示
する特開昭59一138461号公報に基づいた構成と
しても、本発明の効果は有効である。即ち、記録ヘッド
の形態がどのようなものであっても、本発明によれば記
録を確実に効率良く行うことが出来るようになるからで
ある。
【0081】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。このよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組み合せによ
って、その長さを満たす構成や、一体的に形成された1
個の記録ヘッドとしての構成のいずれでも良い。また、
装置本体に装着されることで、装置本体との電気的な接
続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在
のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体
に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイ
プの記録ヘッドを用いてもよい。
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。このよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組み合せによ
って、その長さを満たす構成や、一体的に形成された1
個の記録ヘッドとしての構成のいずれでも良い。また、
装置本体に装着されることで、装置本体との電気的な接
続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在
のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体
に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイ
プの記録ヘッドを用いてもよい。
【0082】また本発明の記録装置の構成として設けら
れる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手
段等を付加することは本発明の効果を一層安定できるの
で好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記
録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手
段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体、あるいはこ
れとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる
予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モード
を行うことも安定した記録を行うために有効である。
れる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手
段等を付加することは本発明の効果を一層安定できるの
で好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記
録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手
段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体、あるいはこ
れとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる
予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モード
を行うことも安定した記録を行うために有効である。
【0083】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
もよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置とすることも出
来る。
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
もよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置とすることも出
来る。
【0084】以上説明した本実施の形態においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温以上で軟化して液体となる
もの、もしくは液体であるもの等、記録信号を付与する
使用時に液状となるインクであればよい。
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温以上で軟化して液体となる
もの、もしくは液体であるもの等、記録信号を付与する
使用時に液状となるインクであればよい。
【0085】また、熱エネルギによる昇温をインクの固
形状態から液体状態への状態変化のエネルギとして積極
的に利用することで防止するか、またはインクの蒸発防
止を目的として放置状態で固化するインクを用いるか等
して、いずれにしても熱エネルギの記録信号に応じた付
与によってインクが液化し、液状インクとして吐出する
ものや、記録媒体に到達する時点では既に固化し始める
もの等のような、熱エネルギによって初めて液化する性
質のインクも本発明の記録装置に適用可能である。
形状態から液体状態への状態変化のエネルギとして積極
的に利用することで防止するか、またはインクの蒸発防
止を目的として放置状態で固化するインクを用いるか等
して、いずれにしても熱エネルギの記録信号に応じた付
与によってインクが液化し、液状インクとして吐出する
ものや、記録媒体に到達する時点では既に固化し始める
もの等のような、熱エネルギによって初めて液化する性
質のインクも本発明の記録装置に適用可能である。
【0086】このような場合インクは、特開昭54−5
6847号公報あるいは特開昭60−71260号公報
に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に
液状または固形物として保持された状態で、電気熱変換
体に対して対向するような形態としてもよい。本発明で
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、前述
の膜沸騰方式を実行するものである。
6847号公報あるいは特開昭60−71260号公報
に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に
液状または固形物として保持された状態で、電気熱変換
体に対して対向するような形態としてもよい。本発明で
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、前述
の膜沸騰方式を実行するものである。
【0087】(第2の実施の形態)第1の実施の形態で
は、ヘッド位置合わせのためのタイミング補正シーケン
スのフローチャートのステップS71において、操作者
がヘッドのノズル間の位置合わせを指示していた。
は、ヘッド位置合わせのためのタイミング補正シーケン
スのフローチャートのステップS71において、操作者
がヘッドのノズル間の位置合わせを指示していた。
【0088】本実施の形態では、このステップS71に
代えて、記録ヘッドを交換するために、操作者が記録ヘ
ッド交換キー80(図3参照)を操作し、ヘッド交換を
完了すると設計値に対するヘッド位置ズレの補正を自動
的に行う処理を実施するようにした。その他のステップ
の処理は、第1の実施の形態と同様である。
代えて、記録ヘッドを交換するために、操作者が記録ヘ
ッド交換キー80(図3参照)を操作し、ヘッド交換を
完了すると設計値に対するヘッド位置ズレの補正を自動
的に行う処理を実施するようにした。その他のステップ
の処理は、第1の実施の形態と同様である。
【0089】これにより、操作者に意識させることな
く、カートリッジの個体差によるノズル位置のバラツキ
を自動的に補正して、位置精度の良い画像形成を行うこ
とができる。
く、カートリッジの個体差によるノズル位置のバラツキ
を自動的に補正して、位置精度の良い画像形成を行うこ
とができる。
【0090】(第3の実施の形態)第1の実施の形態で
は、ヘッド位置合わせのためのタイミング補正シーケン
スのフローチャートのステップS71において、操作者
がヘッドのノズル間の位置合わせを指示していた。
は、ヘッド位置合わせのためのタイミング補正シーケン
スのフローチャートのステップS71において、操作者
がヘッドのノズル間の位置合わせを指示していた。
【0091】本実施の形態では、このステップS71に
代えて、周囲温度(特に、ノズルを有する記録ヘッドの
周囲温度)、または記録ヘッドの温度が一定以上変化し
た場合に、記録装置の部品が温度変化により伸縮してい
ると判断して、温度変化に対しても両記録ヘッドの相対
位置ズレの補正を自動的に行う処理を実施するようにし
た。その他のステップの処理は、第1の実施の形態と同
様である。
代えて、周囲温度(特に、ノズルを有する記録ヘッドの
周囲温度)、または記録ヘッドの温度が一定以上変化し
た場合に、記録装置の部品が温度変化により伸縮してい
ると判断して、温度変化に対しても両記録ヘッドの相対
位置ズレの補正を自動的に行う処理を実施するようにし
た。その他のステップの処理は、第1の実施の形態と同
様である。
【0092】たとえば、図2中の記録ヘッド5,6を支
えるキャリッジ15が樹脂により構成されているとする
と、温度変化によってキャリッジ15自体が伸縮してし
まう。熱膨張率を9×10-5/℃とすると、各記録ヘッ
ド5,6の間隔が30mmでは、10℃で約30μmの
位置ズレが生じる。よって、本実施の形態のステップS
71では、周囲の温度が10℃以上変化した場合に、自
動的に上記位置ズレの補正を行うようにした。また、記
録ヘッドには発熱体がついているため、温度上昇しやす
く、60℃程度上昇することもある。この場合記録ヘッ
ド自体の機械精度にズレが生じる。そこで、本実施の形
態のステップS71では、記録ヘッド自体が30℃以上
温度上昇した場合にも、10℃上昇する毎に上記位置ズ
レの補正を自動的に行うようにした。
えるキャリッジ15が樹脂により構成されているとする
と、温度変化によってキャリッジ15自体が伸縮してし
まう。熱膨張率を9×10-5/℃とすると、各記録ヘッ
ド5,6の間隔が30mmでは、10℃で約30μmの
位置ズレが生じる。よって、本実施の形態のステップS
71では、周囲の温度が10℃以上変化した場合に、自
動的に上記位置ズレの補正を行うようにした。また、記
録ヘッドには発熱体がついているため、温度上昇しやす
く、60℃程度上昇することもある。この場合記録ヘッ
ド自体の機械精度にズレが生じる。そこで、本実施の形
態のステップS71では、記録ヘッド自体が30℃以上
温度上昇した場合にも、10℃上昇する毎に上記位置ズ
レの補正を自動的に行うようにした。
【0093】なお、図3では温度センサ80のみが記載
されているが、上記の処理を行うためには、周囲温度用
と記録ヘッド用の2個の温度センサを設け、主走査の際
に予め温度測定する必要があることは勿論である。
されているが、上記の処理を行うためには、周囲温度用
と記録ヘッド用の2個の温度センサを設け、主走査の際
に予め温度測定する必要があることは勿論である。
【0094】これにより、操作者に意識させることな
く、自動的に周囲温度、または記録ヘッドの温度による
部品の伸縮による両記録ヘッドのノズル位置の変動を自
動的に補正して、位置精度の良い画像形成を行うことが
できる。
く、自動的に周囲温度、または記録ヘッドの温度による
部品の伸縮による両記録ヘッドのノズル位置の変動を自
動的に補正して、位置精度の良い画像形成を行うことが
できる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の装置およ
び方法によれば、複数の記録素子を所定方向に配置さ
れ、所定方向と略垂直方向に離間して並置された少なく
とも第1および第2の記録ヘッドと、第1および第2の
記録ヘッドを所定方向と異なる方向に走査する走査手段
と、第1および第2の記録ヘッドの複数の記録素子から
吐出されるインクの量を検出するインク検出手段とを具
備し、走査時に、インク検出手段により第1の記録ヘッ
ドの複数の記録素子からのインクを検出してから、第2
の記録ヘッドの複数の記録素子からのインクを検出する
までの時間差を計測し、第1の記録ヘッドの複数の記録
素子と第2の記録ヘッドの複数の記録素子からのインク
の吐出タイミングをこの時間差だけ遅延させて走査を行
うように制御することで、第1および第2の記録ヘッド
からのインク吐出位置が重なるように制御することがで
きるので、第1および第2の記録ヘッドの相対位置に応
じて、たとえばモノクロの画素とカラーの画素の位置を
高精度に重ね合わせた画像形成を行うことが出来るとい
う効果がある。
び方法によれば、複数の記録素子を所定方向に配置さ
れ、所定方向と略垂直方向に離間して並置された少なく
とも第1および第2の記録ヘッドと、第1および第2の
記録ヘッドを所定方向と異なる方向に走査する走査手段
と、第1および第2の記録ヘッドの複数の記録素子から
吐出されるインクの量を検出するインク検出手段とを具
備し、走査時に、インク検出手段により第1の記録ヘッ
ドの複数の記録素子からのインクを検出してから、第2
の記録ヘッドの複数の記録素子からのインクを検出する
までの時間差を計測し、第1の記録ヘッドの複数の記録
素子と第2の記録ヘッドの複数の記録素子からのインク
の吐出タイミングをこの時間差だけ遅延させて走査を行
うように制御することで、第1および第2の記録ヘッド
からのインク吐出位置が重なるように制御することがで
きるので、第1および第2の記録ヘッドの相対位置に応
じて、たとえばモノクロの画素とカラーの画素の位置を
高精度に重ね合わせた画像形成を行うことが出来るとい
う効果がある。
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態の記録装置
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】本発明を適用した第1の実施の形態の記録装置
装置の記録部の斜視図である。
装置の記録部の斜視図である。
【図3】本発明を適用した第1の実施の形態の記録装置
の電気回路の主要部の構成を示すブロック図である。
の電気回路の主要部の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明を適用した第1の実施の形態におけるイ
ンク有無検知のシーケンスのフローチャートである。
ンク有無検知のシーケンスのフローチャートである。
【図5】本発明を適用した第1の実施の形態の記録装置
の記録部の模式図である。
の記録部の模式図である。
【図6】記録ヘッド5のノズル位置に対するフォトセン
サ8の出力Vの例を示す説明図である。
サ8の出力Vの例を示す説明図である。
【図7】本発明を適用した第1の実施の形態におけるヘ
ッド位置合わせのためのタイミング補正シーケンスを示
すフローチャートである。
ッド位置合わせのためのタイミング補正シーケンスを示
すフローチャートである。
【図8】本発明を適用した第1の実施の形態のノズル間
の相対位置検出時のフォトセンサの出力例を示す説明図
である。
の相対位置検出時のフォトセンサの出力例を示す説明図
である。
1 給紙トレイ 2 給紙ローラ 3 リタードローラ 5,6 記録ヘッド 5c,6c ノズル列 7 排紙スタッカ 8 フォトセンサ 8a 発光素子 8b 受光素子 14 排紙ローラ 15 キャリッジ 15a キャリッジ突き当て部 15b 遮光板 16 ガイド棒 17 プーリ 18 タイミングベルト 19 フレキシブルケーブル 21 キャリッジホームセンサ 22 紙ガイド 23 拍車 24 制御部 25 CPU 26 ROM 27 RAM 28 A/D変換回路 30 キャリッジモータ 31 記録モータ 32,33 モータ駆動回路 54 プリンタインタフェース 80 記録ヘッド交換キー 81 温度センサ B 記録ユニット C 給紙ユニット P 記録紙
Claims (10)
- 【請求項1】 複数の記録素子を所定方向に配置され、
前記所定方向と略垂直方向に所定距離離間して並置され
た少なくとも第1および第2の記録ヘッドと、前記第1
および第2の記録ヘッドを所定速度で前記所定方向と異
なる方向に走査する走査手段と、前記第1および第2の
記録ヘッドの複数の記録素子から吐出されるインクの量
を検出する所定位置に配置されたインク検出手段とを具
備し、前記複数の記録素子からのインクで記録媒体に画
像を記録する記録装置であって、 前記走査手段による走査時に、前記インク検出手段によ
り前記第1の記録ヘッドの前記複数の記録素子からのイ
ンクを検出してから、前記第2の記録ヘッドの前記複数
の記録素子からのインクを検出するまでの時間差を計測
する計測手段と、 前記第1の記録ヘッドの前記複数の記録素子と前記第2
の記録ヘッドの前記複数の記録素子からのインクの吐出
タイミングを前記時間差だけ遅延させて前記走査手段に
よる走査を行うように制御する制御手段とを具備したこ
とを特徴とする記録装置。 - 【請求項2】 前記インク検出手段は発光素子と受光素
子から構成され、前記受光素子の出力に応じて前記第1
および第2の記録ヘッドの前記複数の記録素子からのイ
ンクの吐出量を検出可能とされたことを特徴とする請求
項1に記載の記録装置。 - 【請求項3】 前記計測手段は、前記インク検出手段に
より前記第1の記録ヘッドの前記複数の記録素子からの
インクを所定量検出してから、前記第2の記録ヘッドの
前記複数の記録素子からのインクを所定量検出するまで
の時間差を計測することを特徴とする請求項2に記載の
記録装置。 - 【請求項4】 前記第1および第2の記録ヘッドの前記
所定距離に対する位置ズレを、前記第1および第2の記
録ヘッドの少なくとも一方の交換時に自動的に補正する
補正手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1な
いし3のいずれかに記載の記録装置。 - 【請求項5】 前記第1および第2の記録ヘッドの少な
くとも一方の温度を検出する温度検出手段と、 前記第1および第2の記録ヘッドの相対位置ズレを、前
記温度検出手段による検出結果に応じて自動的に補正す
る補正手段と をさらに具備したことを特徴とする請求項1ないし3の
いずれかに記載の記録装置。 - 【請求項6】 前記第1および第2の記録ヘッドの周囲
温度を検出する温度検出手段と、 前記第1および第2の記録ヘッドの相対位置ズレを、前
記温度検出手段による検出結果に応じて自動的に補正す
る補正手段とをさらに具備したことを特徴とする請求項
1ないし3のいずれかに記載の記録装置。 - 【請求項7】 複数の記録素子を所定方向に配置され、
前記所定方向と略垂直方向に所定距離離間して並置され
た少なくとも第1および第2の記録ヘッドと、前記第1
および第2の記録ヘッドを所定速度で前記所定方向と異
なる方向に走査する走査手段と、前記第1および第2の
記録ヘッドの複数の記録素子から吐出されるインクの量
を検出する所定位置に配置されたインク検出手段とを具
備し、前記複数の記録素子からのインクで記録媒体に画
像を記録する記録装置の記録方法であって、 前記走査手段による走査時に、前記インク検出手段によ
り前記第1の記録ヘッドの前記複数の記録素子からのイ
ンクを検出してから、前記第2の記録ヘッドの前記複数
の記録素子からのインクを検出するまでの時間差を計測
する計測過程と、 前記第1の記録ヘッドの前記複数の記録素子と前記第2
の記録ヘッドの前記複数の記録素子からのインクの吐出
タイミングを前記時間差だけ遅延させて前記走査手段に
よる走査を行うように制御する制御過程とを含むことを
特徴とする記録方法。 - 【請求項8】 前記第1および第2の記録ヘッドの前記
所定距離に対する位置ズレを、前記第1および第2の記
録ヘッドの少なくとも一方の交換時に自動的に補正する
補正過程をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載
の記録方法。 - 【請求項9】 前記第1および第2の記録ヘッドの少な
くとも一方の温度を検出する温度検出過程と、 前記第1および第2の記録ヘッドの相対位置ズレを、前
記温度検出過程における検出結果に応じて自動的に補正
する補正過程とをさらに含むことを特徴とする請求項7
に記載の記録方法。 - 【請求項10】 前記第1および第2の記録ヘッドの周
囲温度を検出する温度検出過程と、 前記第1および第2の記録ヘッドの相対位置ズレを、前
記温度検出過程における検出結果に応じて自動的に補正
する補正過程とをさらに含むことを特徴とする請求項7
に記載の記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16420097A JPH1110844A (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 記録装置およびその記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16420097A JPH1110844A (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 記録装置およびその記録方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1110844A true JPH1110844A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=15788582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16420097A Pending JPH1110844A (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 記録装置およびその記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1110844A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009006504A (ja) * | 2007-06-26 | 2009-01-15 | Canon Inc | インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 |
JP2016117193A (ja) * | 2014-12-19 | 2016-06-30 | 株式会社沖データ | ヘッドギャップ調整機構及び画像形成装置 |
JP2017159648A (ja) * | 2017-02-28 | 2017-09-14 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録方法、インクジェット記録装置 |
-
1997
- 1997-06-20 JP JP16420097A patent/JPH1110844A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009006504A (ja) * | 2007-06-26 | 2009-01-15 | Canon Inc | インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 |
JP2016117193A (ja) * | 2014-12-19 | 2016-06-30 | 株式会社沖データ | ヘッドギャップ調整機構及び画像形成装置 |
JP2017159648A (ja) * | 2017-02-28 | 2017-09-14 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録方法、インクジェット記録装置 |
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