JPH10100398A - 記録装置および記録方法 - Google Patents

記録装置および記録方法

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JPH10100398A
JPH10100398A JP26303896A JP26303896A JPH10100398A JP H10100398 A JPH10100398 A JP H10100398A JP 26303896 A JP26303896 A JP 26303896A JP 26303896 A JP26303896 A JP 26303896A JP H10100398 A JPH10100398 A JP H10100398A
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JP
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recording
correction coefficient
printing
ink
correction
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JP26303896A
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English (en)
Inventor
Yuji Akiyama
勇治 秋山
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録装置および記録方法に関し、常に位置ず
れのない良好な画像記録を行うこと。 【解決手段】 インク吐出口を有する記録ヘッドに対し
所定距離離間した被記録材を記録ヘッドを移動させて走
査し、インク吐出口よりインクを吐出して被記録材に画
像を記録する記録装置であって、記録ヘッドの移動速度
とインクの吐出速度に対する第1の補正係数α、βを算
出する。ステップS703で補正テーブルを参照して前
記第1の補正係数に対応した第2の補正係数kij,k
ijkを求め、第1の補正係数と第2の補正係数から記
録ヘッドの移動に対する記録位置の補正量を算出する
(S704,705)。この補正量を基にインクの吐出
タイミングを制御し、記録ヘッドの移動による被記録材
上の画像の位置ずれを補正して印刷する(S707)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置および記録
方法に関し、特に、インク吐出口を有する記録ヘッドを
移動して記録を行う記録装置および記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にプリンタ、複写機、ファクシミリ
等の記録装置は、画像情報に基づいて、紙やプラスチッ
ク薄板等のシート状の被記録材上にドットパターンから
なる画像を記録するように構成されている。これらの記
録装置は、記録方式により、インクジェット式、ワイヤ
ドット式、サーマル式、レーザビーム式等に分類するこ
とができ、その内のインクジェット式のもの(インクジ
ェット記録装置)は、被記録材にインクを吐出させて記
録を行うように構成されている。
【0003】特に、インクジェット記録装置は、高精細
な画像を高速で記録することができ、ノンインパクト方
式であるため騒音が少なく、しかも多色のインクを使用
してカラー画像を記録するのが容易であるなどの利点を
有している。
【0004】画像情報に基づいてインクジェット記録ヘ
ッドの吐出口からインクを吐出し、被記録材に飛翔させ
て記録を行う上記インクジェット記録装置は、動作音の
静粛性が要求されるプリンタやファクシミリ、複写機等
において好んで用いられている。
【0005】また、発熱素子(ヒータ)による熱エネル
ギーでインクを局所的に加熱し、発熱した気泡により吐
出口内部で圧力変化を起こさせてインク吐出を行う方式
のインクジェット記録装置は、インク吐出を高周波で駆
動できる利点があるため、最近多く用いられ、各種装置
の記録部に採用されている。
【0006】シリアルスキャン型式のインクジェット記
録装置においては、記録ヘッドを移動させながらインク
液滴を被記録材に飛翔付着させ画像を形成する。従っ
て、ノズル(インク吐出口)近傍のインク吐出開始位置
と、被記録材上にインク液滴が付着した位置は一般に一
致しない。
【0007】また、画像品位を向上させるために、近年
マルチパス印刷の手法が行われているが、印刷速度を向
上させるため往方向移動時と復方向移動時に印刷を行う
いわゆる双方向印刷が行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インク
吐出開始位置と被記録材上のインク液滴の付着位置が一
致しない場合、往時と復時に吐出したインク液滴の被記
録材上での付着位置が一致するように補正を行う必要が
ある。
【0009】インク吐出開始位置と被記録材上のインク
液滴の付着位置のずれ量ΔXは、次式で示される。
【0010】
【数1】
【0011】図15は上式(1)の関係を示す説明図で
ある。
【0012】往方向移動時のキャリッジ移動速度をVcr
1 、復方向移動時のキャリッジ移動速度をVcr2 とし、
キャリッジが静止状態のインク液滴吐出速度をVdropと
すると、ベクトル合成により、往方向にキャリッジが移
動している場合の実際のインク液滴吐出はV1、復方向
にキャリッジが移動している場合の実際のインク液滴吐
出速度はV2となる。この結果、被記録材上にインク液
滴が付着する位置は往方向にキャリッジが移動している
場合にはA1、復方向にキャリッジが移動している場合
にはA2の位置になる。静止時に被記録材上にインク液
滴が付着する位置をA0とすると、往時と復時でそれぞ
れA0の位置からX1,X2ずつずれることになる。キ
ャリッジの移動速度が往時と復時で同じ場合にはX1=
X2となり、このX1とX2は(1)式のΔXに相当す
る。
【0013】従って、双方向印刷の際に生ずるずれ量
は、X1+X2=2ΔXとなる。この往復印刷時のずれ
が最適に補正されていないと、双方向印刷では画像劣化
が生じる。
【0014】図16は双方向印刷で罫線を印刷した一例
を示す説明図である。
【0015】図16(a)は往復印刷時のずれが最適に
補正されている場合で、罫線の直線性は保たれている。
図16(b)は往復印刷時のずれが補正されていない場
合で、罫線は往時と復時の位置ずれで直線性が保たれて
いない。
【0016】図17はマルチパス印刷で均一なパターン
を印刷した例を示す説明図である。
【0017】この図の第1走査画像と第2走査画像はそ
れぞれ画像が50%ずつ間引かれ、往方向と復方向の2
回の走査印刷で画像が完成する。図17において第1走
査画像は往方向移動時に印刷し、第2走査画像は復方向
移動時に印刷する。Aは往復印刷時のずれが最適に補正
されている場合で、画像は均一に印刷される。Bは往復
印刷時のずれが補正されていない場合で、画像に隙間が
生じて均一な画像が得られない。Bのような画像形成状
態の場合にはテクスチャの発生や、カラー印刷の場合に
は色相差によるむらを生じさせる原因となり印刷画像の
品位が著しく低下する。
【0018】この双方向印刷時の位置ずれの補正は、式
(1)のL,Vcr,Vdrop,θが明らかであればΔXを
求め、往時と復時でそれぞれΔXを電気的に吐出タイミ
ングを可変することで可能である。
【0019】位置ずれΔXは、装置本体および記録ヘッ
ドの製造上の精度、インク吐出状態の変化が原因となり
発生する。特に近年は高解像度化が進み、数ミクロンの
精度が要求される一方で記録ヘッドが簡単に取り付け、
交換できる安価な構成が求まられており、製造上の精度
を向上させることはコスト増加につながるため、容易に
精度向上を行えない状況にある。
【0020】発熱素子(ヒータ)による熱エネルギーで
インクを局所的に加熱し、発熱した気泡により吐出口内
部で圧力変化を起こさせてインク吐出を行う方式のイン
クジェット記録装置の場合には、熱による吐出状態変化
も位置ずれに影響する。そこで、本出願人は、インク液
滴の吐出量のばらつき、記録ヘッド温度の変化、さらに
ヘッド駆動周波数の変化がインク液滴の吐出速度にどの
ように影響するか測定を行った。この結果、以下の図に
示す。
【0021】図18はインク液滴の吐出量と吐出速度の
関係を示す特性図である。
【0022】インク液滴の吐出量が大きいほど吐出速度
は速くなり、両者は比例する。
【0023】図19は記録ヘッド温度とインク液滴の吐
出量との関係を示す特性図である。インクに対し等価の
熱エネルギーを与えた場合、記録ヘッド温度が上昇する
と、記録ヘッド内のインクの粘性が低下するため、粘性
抵抗が低下し、インク液滴の吐出量が増加する。このた
め、記録ヘッドの温度上昇によりインク液滴の吐出量が
増加し、図18より明らかなようにインク液滴の速度も
速くなる。
【0024】図20は記録ヘッドの駆動周波数とインク
液滴の吐出速度との関係を示す特性図である。
【0025】ヘッドの駆動周波数が高くなると、インク
のリフィル(供給)速度が変化し、供給状態によりイン
クの吐出量も変化する。インクの供給が十分な低駆動周
波数の場合にはインク液滴の吐出量も大きく、吐出速度
は速くなる。一方、インクの供給が不足気味となる高周
波数で駆動を行った場合には、インク液滴の吐出量が少
なくなり吐出速度は遅くなる。
【0026】マルチパス印刷モードの場合には、走査記
録回数や、一走査中で最大印刷できる画像量により実際
の駆動周波数は変化する。従って、双方向の往復印刷を
行う場合には記録ヘッドの温度や駆動周波数(印刷モー
ド)に応じて印刷位置の補正を行う必要があるという課
題がある。
【0027】また近年、高解像度化に伴いインク液滴の
小液滴化が進められており、上述の変動による影響が一
段と大きくなっている。しかしながら、装置が有する種
々印刷モードによる駆動周波数や印刷中に変化する記録
ヘッドの温度、さらに装置精度に起因するキャリッジ移
動速度、記録ヘッド吐出口と被記録材表面の距離、イン
ク液滴の中心吐出速度、インク液滴の吐出角度等により
補正量が異なるため、全てを満足する補正量を決定する
ことは困難であり、印刷する種々条件により補正量を校
正する作業は効率が悪く、極力高効率で補正量の校正作
業を行う必要がある。
【0028】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、最小限の作業で常に位置ずれのない良
好な画像記録を行うことのできる記録装置および記録方
法を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明の装置は、インク吐出口を
有する記録手段に対し所定距離離間した被記録材を前記
記録手段を移動させて走査し、前記インク吐出口よりイ
ンクを吐出して前記被記録材に画像を記録する記録装置
であって、前記記録手段の移動速度と前記インクの吐出
速度に対する第1の補正係数を算出する手段と、前記第
1の補正係数に対応した第2の補正係数を備えたテーブ
ルと、前記第1の補正係数と前記第2の補正係数から前
記記録手段の移動に対する記録位置の補正量を算出する
手段と、前記補正量を基に前記インクの吐出タイミング
を制御し、前記記録手段の移動による前記被記録材上の
前記画像の位置ずれを補正する手段とを具備したことを
特徴とする。
【0030】また、請求項2に記載の本発明の装置は、
インク吐出口を有する記録手段に対し所定距離離間した
被記録材を前記記録手段を移動させて走査し、前記イン
ク吐出口より所定タイミングでインクを吐出して前記被
記録材に画像を記録する記録装置であって、前記記録手
段の移動速度と前記インクの吐出速度に対する第1の補
正係数を算出する手段と、前記第1の補正係数に対応し
た第2の補正係数を備えたテーブルと、前記第2の補正
係数から前記記録手段の移動に対する記録位置の補正量
を算出する手段と、前記補正量を基に前記インクの吐出
タイミングを制御し、前記記録手段の移動による前記被
記録材上の前記画像の位置ずれを補正する手段とを具備
したことを特徴とする。
【0031】ここで、前記第1の補正係数は、前記記録
手段と前記被記録材との距離を可変して複数算出されて
もよい。
【0032】ここで、複数の記録モードを設定する手段
をさらに具備し、前記記録手段は双方向走査を行って一
回の走査で前記画像のうち設定された記録モードに応じ
た所定量を記録し、前記第2の補正係数は前記複数の記
録モードに対応することもできる。
【0033】ここで、前記記録手段の温度を検出する手
段をさらに具備し、前記第2の補正係数は検出された前
記記録手段の温度に対応することもできる。
【0034】さらに、複数の記録モードを設定する手段
と、前記記録手段の温度を検出する手段とをさらに具備
し、前記記録手段は双方向走査を行って一回の走査で前
記画像のうち設定された記録モードに応じた所定量を記
録し、前記第2の補正係数は前記複数の記録モードと検
出された前記記録手段の温度に対応することもできる。
【0035】上記目的を達成するために、請求項7に記
載の本発明の方法は、インク吐出口を有する記録手段に
対し所定距離離間した被記録材を前記記録手段を移動さ
せて走査し、前記インク吐出口より所定タイミングでイ
ンクを吐出して前記被記録材に画像を記録する記録方法
であって、前記記録手段の移動速度と前記インクの吐出
速度に対する第1の補正係数を算出するステップと、テ
ーブルを参照して前記第1の補正係数に対応した第2の
補正係数を求めるステップと、前記第1の補正係数と前
記第2の補正係数から前記記録手段の移動に対する記録
位置の補正量を算出するステップと、前記補正量を基に
前記インクの吐出タイミングを制御し、前記記録手段の
移動による前記被記録材上の前記画像の位置ずれを補正
するステップとを具備したことを特徴とする。
【0036】また、請求項8に記載の本発明の方法は、
インク吐出口を有する記録手段に対し所定距離離間した
被記録材を前記記録手段を移動させて走査し、前記イン
ク吐出口よりインクを吐出して前記被記録材に画像を記
録する記録方法であって、前記記録手段の移動速度と前
記インクの吐出速度に対する第1の補正係数を算出する
ステップと、テーブルを参照して前記第1の補正係数に
対応した第2の補正係数を求めるステップと、前記第2
の補正係数から前記記録手段の速度に対する記録位置の
補正量を算出するステップと、前記補正量を基に前記イ
ンクの吐出タイミングを制御し、前記記録手段の移動に
よる前記被記録材上の前記画像の位置ずれを補正するス
テップとを具備したことを特徴とする。
【0037】ここで、前記第1の補正係数は、前記記録
手段と前記被記録材との距離を可変して複数算出される
こともできる。
【0038】ここで、複数の記録モードを設定するステ
ップをさらに具備し、前記記録手段は双方向走査を行っ
て一回の走査で前記画像のうち設定された記録モードに
応じた所定量を記録し、前記第2の補正係数は前記複数
の記録モードに対応することもできる。
【0039】ここで、前記記録手段の温度を検出するス
テップをさらに具備し、前記第2の補正係数は検出され
た前記記録手段の温度に対応することもできる。
【0040】さらに、複数の記録モードを設定するステ
ップと、前記記録手段の温度を検出するステップとをさ
らに具備し、前記記録手段は双方向走査を行って一回の
走査で前記画像のうち設定された記録モードに応じた所
定量を記録し、前記第2の補正係数は前記複数の記録モ
ードと検出された前記記録手段の温度に対応することも
できる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0042】(第1の実施の形態)図1は本発明にかか
るシリアルスキャン型式のカラーインクジェット記録装
置の第1の実施の形態の要部構成を示す斜視図である。
なお、本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の
記録装置に適用できる。
【0043】図1において、ブラック(K)インクを吐
出する吐出口列を有するブラックインク用記録ヘッド1
Kと、シアン(C)インクを吐出する吐出口列を有する
シアンインク用記録ヘッド1Cとマゼンタ(M)インク
を吐出する吐出口列を有するマゼンタインク用記録ヘッ
ド1Mと、イエロー(Y)インクを吐出する吐出口列を
有するイエローインク用記録ヘッド1Yとが、キャリッ
ジ2に互いに所定距離離間して搭載してある。たとえば
用紙やプラスチック薄板からなる被記録材は、搬送ロー
ラ(不図示)を経て排紙ローラ3,4に挾持され、不図
示の搬送モータの駆動に伴い矢印A方向(副走査方向)
に送られる。
【0044】キャリッジ2は、ガイドシャフト5および
エンコーダ6により案内支持されている。エンコーダ6
は、キャリッジ2の移動速度を検知するための周知の構
成のリニアエンコーダである。キャリッジ2は、駆動ベ
ルト7,8を介してキャリッジモータ9の駆動によりガ
イドシャフト5に沿って往復移動させられる。各記録ヘ
ッド1Y,1M,1C,1Kの被記録材と対向する表面
(吐出口形成面)には複数の吐出口(ノズル)が設けら
れており、各吐出口の内部(液路)にはインク吐出用の
熱エネルギを発生する発熱素子(電気/熱エネルギー変
換体)が設けられている。エンコーダ6の読み取り信号
のタイミングに従い、この発熱素子を画像情報に応じた
記録信号に基づいて駆動し、ブラック(K),シアン
(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の順に被記録
材上にインク液滴を飛翔、付着させることで画像を形成
することができる。
【0045】記録領域外に選定されたキャリッジ2のホ
ームポジションには、キャップ部10をもつ回復ユニッ
ト11が配設され、インク吐出の安定性を保っている。
また、12は記録ヘッド1の吐出口形成面をクリーニン
グするためのクリーニングブレードである。記録ヘッド
1へのインク供給は、キャリッジ2上の不図示のサブタ
ンクを介して供給チューブ13を通じてインクタンク1
4より行われる。各記録ヘッドおよびインクカートリッ
ジは、必要に応じて交換可能な構成となっている。
【0046】本実施の形態における記録装置では、イン
クを供給チューブ13を介して各記録ヘッドへ供給して
いるが、インクタンクを記録ヘッドと同じキャリッジ上
に搭載し、直接記録ヘッドへインクを供給するような構
成としても良い。
【0047】図2は本実施の形態における記録装置の構
成を示すブロック図である。
【0048】20は記録装置を示している。21は、記
録装置20内部のアドレス信号、制御信号、データを伝
送するバスラインを示している。22は画像信号を入力
する画像入力部であり、本実施の形態においては、ブラ
ック(K),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー
(Y)の4色の画像信号を入力する。
【0049】23は、記録装置20全体をROM24中
の各種プログラムに基づいて制御するCPUを示してい
る。このCPU23中において、24は制御プログラ
ム、エラー処理プログラム、後述シーケンスの位置補正
プログラム、CPU23を動作させるためのプログラム
等を格納しているROMを示す。25は、ROM24中
の各種プログラムのワークエリアおよびエラー処理時の
一時退避エリアとして用いるRAMを示している。また
このRAM25の一部には、後述シーケンスで求めた補
正値を一時保持するNVRAMも含まれる。そして、2
6は画像入力部22で得た入力画像信号に対し所定の信
号処理を行う画像信号処理部を示しており、27は印刷
開始等のオペレーションを行うための操作部を示してい
る。28は印刷モードを設定する印刷モード設定部であ
り、操作部27の操作に応じ設定部28によりモードを
選択設定できる。
【0050】29は各色の記録ドット位置を制御する記
録ドット位置制御回路で、エンコーダの読み取り信号に
応じてインク液滴の吐出タイミングを決定する吐出タイ
ミング制御回路31に対してタイミングを指示する働き
をする。記録ドット位置設定回路30は、後述のシーケ
ンスにより往復印刷時のドット印刷位置のずれ量を算出
し、印刷位置の補正量を設定する回路である。吐出タイ
ミング制御回路31は、記録ドット位置制御回路29に
よる指示の他、各色の記録ヘッドの間隔に応じたインク
液滴の吐出タイミングも補正制御している。
【0051】キャリッジ速度検知/取得部32は、エン
コーダの読み取り信号のタイミングと装置が有する内部
クロックのタイミングからキャリッジの速度を検知し取
得する回路である。この回路により、種々印刷モード
(記録モード)ごとに通常は固定値であるキャリッジ移
動速度のばらつきを検出することができ、正確な位置補
正が可能となる。33は、ブラックK,シアンC,マゼ
ンタM,イエローYの4色の各記録ヘッド(図1の1
K,1C,1M,1Yに相当する)によって被記録材に
インクを吐出し画像を形成する記録部を示している。
【0052】図3は本実施の形態における画像信号処理
部26および記録部31内の記録ヘッド制御回路を示す
ブロック図である。
【0053】34K,34C,34Mおよび34Yは、
それぞれ、ブラック(K),シアン(C),マゼンタ
(M),イエロー(Y)の画像信号である。35K,3
5C,35Mおよび35Yは、受信した画像信号を一時
的に格納する受信バッファである。36K,36C,3
6Mおよび36Yは、インクの吐出タイミングを制御す
るための記録用バッファである。
【0054】38K,38C,38Mおよび38Yは、
シフトクロックにより動作するシフトレジスタ37K,
37C,37Mおよび37Yにより各色の記録ヘッド/
ドライバ1K,1C,1M,1Yのインク吐出を行わせ
るための記録素子に振り分けられる、ブラック(K),
シアン(C),マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の
信号である。なお、各シフトレジスタ37K,37C,
37M,37Yの段数は、それぞれのヘッドの吐出口の
数と同数になるように構成されている。
【0055】記録ヘッド位置設定回路30の設定した補
正量により、記録ドット位置制御回路29が吐出タイミ
ング制御回路31に印字位置の補正を指示する。吐出タ
イミング制御回路31は、記録用バッファ36K,36
C,36M,36Yのデータ出力タイミングを制御し、
各記録ヘッドの吐出制御が行われる。
【0056】図4は補正係数の算出方法を示すフローチ
ャートである。
【0057】この算出方法は、記録ヘッドの吐出口と被
記録材表面の距離を変更できない構成の装置に用いるこ
とができる。
【0058】まず、ステップS401で位置ずれの初期
値を設定する。この初期値には、装置の各部品の公差値
の中心値から求めたL0 ,Vcr0 ,Vdrop0 ,θ0 によ
り式(1)を用いて算出したΔX0 を使用する。L0
インク吐出口と被記録材表面の距離、Vcr0 は記録ヘッ
ド(キャリッジ)の移動速度、Vdrop0 はインク液滴の
吐出速度、θ0 はインク液滴の吐出角度である。続くス
テップS402では、調整用パターンを出力する。
【0059】ここで、本実施の形態で用いる調整用パタ
ーンを図5に示す。
【0060】51は、往復印刷により印刷した罫線パタ
ーンである。罫線パターン51は、往復印刷を行う際に
往方向印刷時と復方向印刷時でそれぞれ所定量位置をず
らして複数種印刷したものである。52は、異なる条件
で印刷した各罫線パターン51に対応した番号(1,
2,…,11)である。調整用パターン50は、初期値
ΔX0 を使用して装置の各部品が公差の中心値である場
合、すなわち設計中心である場合には、罫線パターンの
状態が最適になる番号が罫線パターン群の中心(図5の
例では6番)となるように初期校正して出力する。
【0061】図15で説明したように、往時と復時でそ
れぞれΔX0 ずつ理想位置からずれが生じるため、最適
罫線パターンを印刷する際には2×ΔX0 分の距離を補
正することになる。2×ΔX0 分の距離の補正は、エン
コーダから得た信号に基づき吐出タイミングを制御する
ことで行われる。最適パターンを中心にずれ量がプラス
側、マイナス側にそれぞれ往時の復時の距離を所定距離
分ずらして、複数種の罫線パターン51を印刷する。図
5の本例では、両側に±10μmずつずらして印刷して
いる。6番を中心に番号が少ない方がプラス側に10μ
mずつずれ量が大きく、番号が大きい方がマイナス側に
10μmずつずれ量を大きくした罫線パターンを印刷し
ている。ここで、罫線パターンの最適状態とは往時と復
時でずれがなく、罫線が直線として視認できるものであ
る。
【0062】図4に戻って説明すると、次にステップS
403で調整用パターン50の中から往時と復時の印刷
位置が最も一致している最適パターンを選択する。図5
の例では6番が最適状態であるが、他の番号である場合
にはその番号のパターンを選択する。ステップS404
では、補正量ΔXc を取得する。ステップS403で最
適パターンの番号が4番であった場合には、補正量ΔX
c は+20μmとなる。次にステップS405で、以下
のとおり補正係数αを算出する。
【0063】
【数2】
【0064】であるから、
【0065】
【数3】
【0066】とするとαは、
【0067】
【数4】
【0068】となる。なお、最適パターンの番号が6番
であった場合、ΔXc =0である。
【0069】ここで補正係数αは、記録ヘッドのインク
吐出口と被記録材の距離Lとインク液滴の吐出速度Vdr
op、インク液滴の吐出角度θのそれぞれの公差成分を含
んでいる。補正係数αが算出した後は、新たなずれ量Δ
Xn の算出を次式で行う。
【0070】
【数5】 ΔXn =α×Vcr (5) (5)式より、補正係数αが決まればずれ量ΔXn の変
動要因はキャリッジの移動速度Vcrのみとなることがわ
かる。
【0071】キャリッジの移動速度は、キャリッジ速度
検知/取得部32により最適な値を得ることができるた
め、種々印刷モードにより異なるキャリッジの移動速度
を用いる場合でも、常に最適なずれ量を算出することが
可能となる。
【0072】次にステップS406で、2×ΔXn のず
れ量を補正した確認パターンを印刷出力する。確認パタ
ーンが往時と復時でずれがなく問題なければ、ステップ
S407で調整を終了する。確認パターンにずれがあり
直線性がなければ、ステップS401〜S407を繰り
返して確定した補正係数αは、NVRAM(NONVOLATELE
RAM) 等の書換可能な不揮発性メモリに記憶される。調
整用パターンには本実施の形態では罫線パターンを用い
たが、ずれに対して視認性が高い他のパターンでも良
い。
【0073】補正係数を算出する作業を装置に指示する
場合や最適パターンの選択設定は装置の操作部により行
っても良いし、装置に接続しているホストコンピュータ
から送信するコマンド信号により行っても良い。また、
パターン群の判別として本実施の形態では番号を用いた
が、アルファベットや操作部のボタンの位置を示すイラ
スト等の別の表示を用いても良い。
【0074】各罫線パターンを往時と復時において最適
中心位置からずらす量は、本実施の形態では±10μm
ずつとしていたが、この値に限定されることなく視認性
が良い量を変化させれば良い。同様に、各罫線パターン
の数についても本実施の形態に限定されることなく、視
認性が低下しない範囲で増減させて良い。
【0075】図6は補正係数の別の算出方法を示すフロ
ーチャートである。
【0076】この算出方法は、記録ヘッドの吐出口と被
記録材表面の距離を変更できる構成の装置に用いること
ができる。このような装置においては、被記録材の厚み
に応じて記録ヘッドの吐出口面が被記録材に接するのを
防止することができ、記録ヘッドの保護、印刷済画像の
汚れを防止することができ、さらに印刷可能な被記録材
の種類も増やすことができる。ここでは、キャリッジの
位置を可動させることで記録ヘッドのインク吐出口と被
記録材表面の距離をL1またはL2(L1<L2)に可
変できる装置について説明する。
【0077】まず最初に、記録ヘッドの吐出口と被記録
材表面の距離がL1である場合の補正係数算出について
説明する。
【0078】ステップS601で位置ずれの初期値を設
定する。この初期値には、装置の各部品の公差値の中心
値から求めたL0 ,Vcr0 ,Vdrop0 ,θ0 により式
(1)を用いて算出したΔX0 を使用する。ステップS
602では、調整用パターンを出力する。ここで用いる
調整パターン1は図5に示したものと同一で良く、その
説明を省略する。
【0079】次にステップS603で、調整用パターン
50の中から往時と復時の印刷位置が最も一致している
最適パターンを選択する。図5の例では6番が最適状態
であるが、他の番号である場合にはその番号のパターン
を選択する。ステップS604では補正量ΔX1cを取得
する。ステップS603で最適パターンの番号が4番で
あった場合には、この補正値は+20μmとなる。
【0080】次にステップS605で、以下のとおり補
正係数αを算出する。
【0081】
【数6】
【0082】であるから、
【0083】
【数7】
【0084】とするとαは、
【0085】
【数8】
【0086】となる。
【0087】補正係数αは、記録ヘッドのインク吐出口
と被記録材の距離L1とインク液滴の吐出速度Vdrop、
インク液滴の吐出角度θのそれぞれの公差成分を含んで
いる。補正係数αを算出した後は、新たなずれ量ΔX1n
の算出を次式で行う。
【0088】
【数9】 ΔX1n=α×Vcr (9) 次にステップS606で、2ΔXn 分のずれ量を補正し
た確認パターンを印刷出力する。確認パターンにずれが
なく問題なければ、ステップS607で調整を終了す
る。確認パターンにずれがあれば、ステップS601〜
S607を繰り返して調整を終了する。調整終了すると
ステップS608でキャリッジのポジションを変更し、
記録ヘッドのインク吐出口と被記録材の距離をL2に変
更する。
【0089】ステップS609で新たな位置ずれの初期
値を設定する。この初期値には、前述のΔX1nを使用す
る。ステップS610では、調整用パターンを出力す
る。往時と復時でそれぞれΔX1nずつ理想位置からずれ
が生じるため、最適罫線パターンを印刷する際には2×
ΔX1n分の距離を補正することになる。2×ΔX1n分の
距離の補正は、エンコーダから得た信号に基づき吐出タ
イミングを制御することで行われる。最適パターンを中
心にずれ量がプラス側、マイナス側にそれぞれ往時と復
時の位置を所定距離分ずらして複数種の罫線パターンを
印刷する。この例では、図5と同様に±10μmずつず
らして印刷している。したがって、6番を中心に番号が
少ない方がプラス側に10μmずつずれた量が大きくな
り、番号が大きい方がマイナス側に10μmずつずれ量
を大きくした罫線パターンを印刷する。
【0090】次に、ステップS611で調整用パターン
の中から往時と復時の印刷位置が最も一致している最適
パターンを選択する。ステップS612では補正量ΔX
2cを取得する。次にステップS612で、以下のとおり
補正係数βを算出する。
【0091】
【数10】
【0092】であるから、
【0093】
【数11】
【0094】とすると、
【0095】
【数12】 ΔX1n+ΔX2c=α×β×Vcr (12) となる。
【0096】従って、補正係数βは次式で示される。
【0097】
【数13】
【0098】ここで補正係数βは、L1とL2の比の公
差成分を含んでいる。補正係数βを算出した後は、新た
なずれ量ΔX2nの算出を次式で行う。
【0099】
【数14】 ΔX2n=α×β×Vcr (14) (8)式と(13)式より、補正係数αとβが決まれば
キャリッジのポジションを可変してもαとβを使い分け
ることで、ずれ量ΔXn の変動要因はキャリッジの移動
速度Vcrのみとなることがわかる。
【0100】キャリッジの移動速度はキャリッジ速度検
知/取得部32により最適な値を得ることができるた
め、種々印刷モードにより異なるキャリッジの移動速度
を用いる場合でも、常に最適なずれ量を算出することが
可能となる。
【0101】次にステップS614で、2×ΔX2n分の
ずれ量を補正した確認パターン2を出力する。確認パタ
ーン2に往時と復時でずれがなく問題なければ、ステッ
プS615で調整を終了する。ずれがあり直線性がなけ
ればステップS609〜S615を繰り返して調整終了
後、補正係数αとβを確定する。確定した補正係数αと
βは、NVRAM等の書換可能な不揮発性メモリに記憶
される。調整用パターンには、本実施の形態では罫線パ
ターンを用いたが、ずれに対して視認性が高い他のパタ
ーンでも良い。
【0102】補正係数を算出する作業を装置に指示する
場合や最適パターンの選択設定は装置の操作部により行
っても良いし、装置に接続しているホストコンピュータ
から送信するコマンド信号で行っても良い。また、罫線
パターン群の判別には本実施の形態では番号を用いた
が、アルファベットや操作部のボタンの位置を示すイラ
スト等の別の表示を用いても良い。
【0103】各罫線パターンを往時と復時において最適
中心位置からずらす量は、本実施の形態では±10μm
ずつとしていたが、この値に限定されることなく視認性
が良い量を変化させれば良い。同様に、各罫線パターン
の数についても本実施の形態に限定されることなく、視
認性が低下しない範囲で増減させて良い。
【0104】キャリッジのポジション変更により記録ヘ
ッドの吐出口と被記録媒体の距離をL1とL2の2種類
に変更することが可能であるが、さらに多くの距離に設
定可能な装置においても補正係数の算出は可能である。
この場合、記録ヘッドの吐出口と被記録媒体の距離が最
短の場合と最良の場合で係数を算出し、その他の位置に
おいては、予め設定した比率で補間することで求めるこ
とができる。
【0105】次に、上述の作業により求めた補正係数を
用いて実際に所望画像を印刷する場合の補正方法を説明
する。
【0106】図7に印刷モードの種類に応じて補正を行
う場合のフローチャートを示す。
【0107】ステップS701で、補正係数を確定する
調整が終了しているかを確認する。調整がまだ済んでい
ない場合には、図4,図6で示した補正係数調整ルーチ
ンに戻る。ステップS701で調整が完了している場合
には、ステップS702で印刷モードを設定させる。印
刷モードは、操作部27の操作パネル等から指定された
印刷モードや、装置に接続しているホストコンピュータ
から送信する印刷モード指定コマンド信号により判別す
る。ステップS703で補正テーブルを参照して、印刷
モードに対応した補正係数を求める。
【0108】ところで、本実施の形態における種々印刷
モードにはドットを間引いて操作するマルチパス印刷モ
ードもあり、間引かず操作する1パス印刷モード時の一
走査当たりの最大画像印刷量を100%とすると、2パ
ス印刷モードの場合には一走査当たりの最大画像印刷量
は50%、4パス印刷モードの場合には一走査当たりの
最大画像印刷量は25%に減少する。このときの記録ヘ
ッドの駆動周波数は、単純に次のようになる。それぞれ
のモードのキャリッジ速度が一定の場合、1パス印刷モ
ードの最大画像印刷時の記録ヘッドの駆動周波数をfと
すると、2パス印刷モードの最大画像印刷時の記録ヘッ
ドの駆動周波数は(1/2)×f、4パス印刷モードの
最大画像印刷時の記録ヘッドの駆動周波数は(1/4)
×fとなる。また、マルチパス印刷モードのキャリッジ
速度が通常の2倍の場合には、2パス印刷モードの最大
画像印刷時の記録ヘッドの駆動周波数はf、4パス印刷
モードの最大画像印刷時の記録ヘッドの駆動周波数は
(1/2)×fとなる。
【0109】しかしながら、マルチパス印刷時の一走査
あたりの最大画像印刷量を減少させるため、原画像デー
タをどのように間引いて印刷するかにより、記録ヘッド
の上記駆動周波数は変化する。画像印刷時の記録ヘッド
の駆動周波数は種々モードの最大画像印刷量やキャリッ
ジ速度、さらに間引き方で異なるため、種々印刷モード
に適した想定記録ヘッド駆動周波数や、装置および記録
ヘッドの部品公差値を元に最適補正係数値を算出し、補
正テーブルとして用意しておく。
【0110】図8は補正テーブルを示す説明図である。
印刷モードに対応したこの補正テーブルは、j種類の印
刷モード(mode1〜j)に対してそれぞれ補正係数
αi(kij)を備えている。
【0111】図7に戻って説明すると、ステップS70
3で補正テーブルから印刷モードmode1〜mode
j中の補正係数αi に対応した補正係数kijを参照取得
する。次にステップS704で、下記の演算式にしたが
い最終補正量ΔXf を演算する。
【0112】図4の作業手順で補正係数αを算出した場
合には、
【0113】
【数15】 ΔXf =kij×α×Vcr (15) により、図6の作業手順で補正係数α,βを算出した場
合には、
【0114】
【数16】 ΔXf =kij×α×β×Vcr (16) により最終補正量ΔXf を算出する。
【0115】そして、ステップS705で最終補正量を
確定させる。確定後の最終補正量ΔXf は、ステップS
706からステップS708の印刷工程で所望画像の印
刷が終了するまで所定記憶箇所に記憶される。所望画像
を印刷する際には、2ΔXf分だけ印刷位置の補正がな
されるように、往方向走査時と復方向走査時のインク吐
出タイミングを制御する。
【0116】本実施の形態では、キャリッジ速度に対し
て補正係数を算出し、補正テーブルを参照して各種印刷
モードに対する補正量を確定して最適の補正を行い印刷
を実行するので、印刷モードに応じてドット位置ずれの
ない良好な画像記録を行うことができる。
【0117】なお、上述一連の補正演算および制御は、
電気回路のみのハードウェア的な処理により実行でき
る。また、ソフトウェアのみの処理、あるいは機能分離
して電気回路とソフトウェアの併用処理のいずれによる
ものでも良く、補正演算および制御の処理の負荷が印刷
動作に影響しないものがより好ましい。また特に、式
(15)の処理系において演算量を減少させるために、
図18の補正テーブルにおいてkij×αの演算結果を補
正係数とすればより高速で処理を行える。
【0118】(第2の実施の形態)図9は本発明にかか
る記録装置の第2の実施の形態の構成を示すブロック図
である。
【0119】図9に示す記録装置90は図2の記録装置
29とほぼ同一構成であり、同一構成要素には同一符号
を付し、その説明を省略する。図9において、92は記
録ヘッドの温度を検知し取得する記録ヘッド温度検知/
取得部である。この記録ヘッド温度検知/取得部92
は、記録ヘッドの吐出口近傍やインク吐出用の発熱ヒー
タ近傍にサーミスタやダイオードセンサを設けることに
より構成することができる。
【0120】図10に記録ヘッドの温度に応じて補正を
行う場合のフローチャートを示す。
【0121】本実施の形態における補正係数αやβの算
出方法は第1の実施の形態と同様なため、ここでは説明
を省略する。
【0122】ステップS101で、補正係数αやβを算
出する調整が終了しているかを確認する。調整がまだ済
んでいない場合には図4,図6で示した補正係数算出作
業に戻る。ステップS101で調整が完了している場合
には、ステップS102で所望の画像を印刷開始するか
否かを判断する。印刷を開始する場合にはステップS1
03に進み、記録ヘッドの温度を取得する。記録ヘッド
の温度は、記録ヘッドの吐出口近傍やインク吐出用の発
熱ヒータ近傍に設けたサーミスタやダイオードセンサか
らなる記録ヘッド温度検知/取得部92により検出す
る。ステップS104では、取得した記録ヘッドの温度
を基に補正テーブルを参照し、記録ヘッド温度に対応し
た補正係数を求める。
【0123】図11に補正テーブルを示す。
【0124】記録ヘッドの温度に対応したこの補正テー
ブルには、記録ヘッド温度の変化による吐出量変化およ
びインク液滴の吐出速度の変化量と装置の部品の公差値
を基に、各温度tjに対しそれぞれi個の最適補正係数
αi (kij)を算出して用意しておく。記録ヘッド温度
の変化による吐出量変化およびインク液滴の吐出速度の
変化値は、部品公差の上限、中心、下限の記録ヘッドを
それぞれ用いて実際に特性を測定し、補正係数値を補間
算出する。
【0125】ステップS105では、この補正テーブル
から記録ヘッド温度t1〜tjについて補正係数αi
対応した補正係数kijを参照取得する。図11中の記録
ヘッド温度tjには、所定温度間隔(例えば5度ごと)
を持たせると良い。次にステップS105で、最終補正
量を演算する。この演算式を以下に示す。
【0126】図4の作業手順で補正係数αを算出した場
合には、
【0127】
【数17】 ΔXf =kij×α×Vcr (15) 図6の作業手順で補正係数α,βを算出した場合には、
【0128】
【数18】 ΔXf =kij×α×β×Vcr (16) により最終補正量ΔXf を算出する。
【0129】そして、ステップS106で最終補正量を
確定させる。確定後の最終補正量ΔXf は、ステップS
107で一走査分の印刷が終了するまで所定記憶箇所に
記憶される。ここで一走査は一回の往復印刷を示すが、
記録ヘッドの温度検出能力と補正量演算能力が印刷速度
に影響がないほど高ければ、往方向印刷時とは別に復方
向印刷時で補正し直すとより好ましい。なお画像を印刷
する際には、第1の実施の形態と同様に2ΔXf 分だけ
印刷位置の補正がなされるように、往方向印刷時と復方
向印刷時のインク吐出タイミングを制御する。そして、
ステップS108で画像印刷が終了したと判断するま
で、ステップS103からステップS108の処理を繰
り返す。
【0130】本実施の形態では、キャリッジ速度、被記
録材との距離に対して補正係数を算出し、補正テーブル
を参照して記録ヘッドの温度変化に対する補正量を確定
して最適の補正を行い印刷を実行するので、記録ヘッド
の温度変化に対してもドット位置ずれのない良好な画像
記録を行うことができる。
【0131】なお、上述一連の補正演算および制御は、
電気回路のみのハードウェア的な処理により実現でき
る。また、ソフトウェアのみの処理、あるいは機能分離
して電気回路とソフトウェアの併用処理のいずれによる
ものでも良く、補正演算および制御の処理の負荷が印刷
動作に影響しないものがより好ましい。また特に、式
(15)の処理系においては演算量を減少させるため
に、図11の補正テーブルにおいてkij×αの演算結果
を補正係数とすればより高速で処理を行える。
【0132】(第3の実施の形態)図12は本発明にか
かる記録装置の第3の実施の形態の構成を示すブロック
図である。
【0133】図12に示す記録装置120は図2,図9
の記録装置20,90とほぼ同一構成であり、同一構成
要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0134】図13に印刷モードの種類と記録ヘッドの
温度に応じて補正を行う場合のフローチャートを示す。
【0135】本実施の形態における補正係数αやβの算
出方法は第1の実施の形態と同様なため、ここでは説明
を省略する。
【0136】ステップS131で、補正係数のαやβを
算出する調整が終了しているかを確認する。調整がまだ
済んでいない場合には図4,図6で示した補正係数調整
ルーチンに戻る。ステップS131で調整が完了してい
る場合には、ステップS132で印刷モードを設定され
る。印刷モードは操作部27の操作パネル等から指定さ
れた印刷モードや、装置に接続しているホストコンピュ
ータから送信する印刷モード指定コマンド信号により判
別する。次に、ステップS133で所望の画像を印刷開
始するか否かを判断する。
【0137】印刷を開始する場合には、ステップS13
4で記録ヘッドの温度を取得する。記録ヘッドの温度
は、記録ヘッドの吐出口近傍やインク吐出用の発熱ヒー
タ近傍に設けたサーミスタやダイオードセンサからなる
記録ヘッド温度検知/取得部92により検出する。ステ
ップS135では、確定した印刷モードと取得した記録
ヘッドの温度を基に補正テーブルを参照し、印刷モード
と記録ヘッド温度に対応した補正係数を求める。
【0138】図14に補正テーブルを示す。
【0139】印刷モードと記録ヘッド温度に対応したこ
の補正テーブル中の補正係数には、先の第1,第2の実
施の形態で述べたようにそれぞれj種類の印刷モード
(mode1〜j)とk種類の記録ヘッド温度(t1〜
tk)の組み合わせの種々条件に最適な値α
i (kijk )をあらかじめ用意しておく。
【0140】ステップS135では、この補正テーブル
中の印刷モードmode1〜modejと記録ヘッド温
度t1〜tj中の補正係数αi に対応した補正係数k
ijk を参照取得する。図14中の記録ヘッド温度tjに
は、所定の温度間隔(例えば5℃ごと)を持たせると良
い。次にステップS136で、最終補正量を演算する。
この演算式を以下に示す。
【0141】図4の作業手順で補正係数αを算出した場
合には、
【0142】
【数19】 ΔXf =kijk ×α×Vcr (17) 図6の作業手順で補正係数α,βを算出した場合には、
【0143】
【数20】 ΔXf =kijk ×α×β×Vcr (18) により最終補正量ΔXf を算出し、ステップS137で
一走査分の印刷が終了するまで所定記憶箇所に記憶され
る。ここで一走査は一回の往復印刷を示すが、記録ヘッ
ドの温度検出能力と補正量演算能力が印刷速度に影響が
ないほど高ければ、往方向印刷時とは別に復方向印刷時
で補正し直すとより好ましい。なお画像を印刷する際に
は、前記実施の形態と同様に2ΔXf 分だけ印刷位置の
補正がなされるように、往方向印刷時と復方向印刷時の
インク吐出タイミングを制御する。そして、ステップS
139で画像印刷が終了したと判断するまで、ステップ
S134からステップS139の処理を繰り返す。
【0144】本実施の形態では、キャリッジ速度、被記
録材との距離に対して補正係数を算出し、補正テーブル
を参照して印刷モード、記録ヘッド温度に対する補正量
を確定して最適の補正を行い印刷するので、印刷モード
や記録ヘッドの温度変化に対してもドット位置ずれのな
い良好な画像記録を行うことができる。
【0145】なお、上述一連の補正演算および制御は、
電気回路のみのハードウェア的な処理により実現でき
る。また、ソフトウェアのみの処理、あるいは機能分離
して電気回路とソフトウェアの併用処理のいずれによる
ものでも良く、演算補正および制御の処理の負荷が印刷
動作に影響しないものがより好ましい。また特に、式
(17)の処理系においては演算量を減少させるため
に、図14の補正テーブルにおいてkijk ×αの演算結
果を補正係数とすれば、より高速で処理を行える。
【0146】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1およ
び第2の補正係数を算出し記録条件に応じて補正量を演
算算出することで常に位置ずれのない最適量の補正を行
うことが可能であり、テクスチャの発生、色相変化によ
るむらの発生、解像度低下等による画像品位の劣化を著
しく軽減させることができ、良好な画像記録を行うこと
ができる。
【0147】さらに、種々条件が異なる多数の印刷モー
ドを有する記録装置においても、最小限の調整作業のみ
で常に位置ずれのない良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるシリアルスキャン型式のインク
ジェット記録装置の第1の実施の形態の要部構成を示す
斜視図である。
【図2】本発明にかかる記録装置の第1の実施の形態の
構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態における画像信号処理部およ
び記録部内のヘッド制御回路を示すブロック図である。
【図4】記録ヘッドの吐出口と被記録材表面の距離を変
更できない装置に適用可能な補正係数の算出方法を示す
フローチャートである。
【図5】調整用パターンの印刷例を示す説明図である。
【図6】記録ヘッドの吐出口と被記録材表面の距離を変
更できる装置に適用可能な補正係数を算出するフローチ
ャートである。
【図7】印刷モードの種類に応じて補正を行う場合のフ
ローチャートである。
【図8】印刷モードに対応した補正係数を有する補正テ
ーブルを示す説明図である。
【図9】本発明にかかる記録装置の第2の実施の形態の
構成を示すブロック図である。
【図10】記録ヘッドの温度に応じて補正を行う場合の
フローチャートである。
【図11】記録ヘッドの温度に対応した補正係数を有す
る補正テーブルを示す説明図である。
【図12】本発明にかかる記録装置の第3の実施の形態
の構成を示すブロック図である。
【図13】印刷モードの種類と記録ヘッドの温度に応じ
て補正を行う場合のフローチャートである。
【図14】印刷モードの種類と記録ヘッドの温度に対応
した補正係数を有する補正テーブルを示す説明図であ
る。
【図15】記録ヘッドから吐出したインク液滴が被記録
材上に付着する位置を示す説明図である。
【図16】双方向印刷で罫線を印刷した印刷画像の一例
を示す説明図である。
【図17】マルチパス印刷で均一なパターンを印刷した
印刷画像の例を示す説明図である。
【図18】インク液滴の吐出量と吐出速度の関係を示す
特性図である。
【図19】記録ヘッド温度とインク液滴の吐出量との関
係を示す特性図である。
【図20】記録ヘッドの駆動周波数とインク液滴の吐出
速度との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 キャリッジ 3,4 排紙ローラ 5 ガイドシャフト 6 エンコーダ 7,8 駆動ベルト 9 キャリッジモータ 10 キャップ部 11 回復ユニット 12 クリーニングブレード 13 インク供給チューブ 14 インクタンク 15 吐出口 20,90,120 記録装置 21 バスライン 22 画像入力部 23 CPU 24 ROM 25 RAM 26 画像信号処理部 27 操作部 28 印刷モード設定部 29 記録ドット位置制御回路 30 記録ドット位置設定回路 31 吐出タイミング制御回路 32 キャリッジ速度検知/取得部 33 記録部 92 記録ヘッド温度検知/取得部 35 受信バッファ 36 記録用バッファ 37Y,37M,37C,37K シフトレジスタ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク吐出口を有する記録手段に対し所
    定距離離間した被記録材を前記記録手段を移動させて走
    査し、前記インク吐出口よりインクを吐出して前記被記
    録材に画像を記録する記録装置であって、 前記記録手段の移動速度と前記インクの吐出速度に対す
    る第1の補正係数を算出する手段と、 前記第1の補正係数に対応した第2の補正係数を備えた
    テーブルと、 前記第1の補正係数と前記第2の補正係数から前記記録
    手段の移動に対する記録位置の補正量を算出する手段
    と、 前記補正量を基に前記インクの吐出タイミングを制御
    し、前記記録手段の移動による前記被記録材上の前記画
    像の位置ずれを補正する手段とを具備したことを特徴と
    する記録装置。
  2. 【請求項2】 インク吐出口を有する記録手段に対し所
    定距離離間した被記録材を前記記録手段を移動させて走
    査し、前記インク吐出口より所定タイミングでインクを
    吐出して前記被記録材に画像を記録する記録装置であっ
    て、 前記記録手段の移動速度と前記インクの吐出速度に対す
    る第1の補正係数を算出する手段と、 前記第1の補正係数に対応した第2の補正係数を備えた
    テーブルと、 前記第2の補正係数から前記記録手段の移動に対する記
    録位置の補正量を算出する手段と、 前記補正量を基に前記インクの吐出タイミングを制御
    し、前記記録手段の移動による前記被記録材上の前記画
    像の位置ずれを補正する手段とを具備したことを特徴と
    する記録装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の補正係数は、前記記録手段と
    前記被記録材との距離を可変して複数算出されることを
    特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 複数の記録モードを設定する手段をさら
    に具備し、 前記記録手段は双方向走査を行って一回の走査で前記画
    像のうち設定された記録モードに応じた所定量を記録
    し、前記第2の補正係数は前記複数の記録モードに対応
    することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
    載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段の温度を検出する手段をさ
    らに具備し、 前記第2の補正係数は検出された前記記録手段の温度に
    対応することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 複数の記録モードを設定する手段と、前
    記記録手段の温度を検出する手段とをさらに具備し、 前記記録手段は双方向走査を行って一回の走査で前記画
    像のうち設定された記録モードに応じた所定量を記録
    し、前記第2の補正係数は前記複数の記録モードと検出
    された前記記録手段の温度に対応することを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれかに記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 インク吐出口を有する記録手段に対し所
    定距離離間した被記録材を前記記録手段を移動させて走
    査し、前記インク吐出口より所定タイミングでインクを
    吐出して前記被記録材に画像を記録する記録方法であっ
    て、 前記記録手段の移動速度と前記インクの吐出速度に対す
    る第1の補正係数を算出するステップと、 テーブルを参照して前記第1の補正係数に対応した第2
    の補正係数を求めるステップと、 前記第1の補正係数と前記第2の補正係数から前記記録
    手段の移動に対する記録位置の補正量を算出するステッ
    プと、 前記補正量を基に前記インクの吐出タイミングを制御
    し、前記記録手段の移動による前記被記録材上の前記画
    像の位置ずれを補正するステップとを具備したことを特
    徴とする記録方法。
  8. 【請求項8】 インク吐出口を有する記録手段に対し所
    定距離離間した被記録材を前記記録手段を移動させて走
    査し、前記インク吐出口よりインクを吐出して前記被記
    録材に画像を記録する記録方法であって、 前記記録手段の移動速度と前記インクの吐出速度に対す
    る第1の補正係数を算出するステップと、 テーブルを参照して前記第1の補正係数に対応した第2
    の補正係数を求めるステップと、 前記第2の補正係数から前記記録手段の速度に対する記
    録位置の補正量を算出するステップと、 前記補正量を基に前記インクの吐出タイミングを制御
    し、前記記録手段の移動による前記被記録材上の前記画
    像の位置ずれを補正するステップとを具備したことを特
    徴とする記録方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の補正係数は、前記記録手段と
    前記被記録材との距離を可変して複数算出されることを
    特徴とする請求項7または8に記載の記録方法。
  10. 【請求項10】 複数の記録モードを設定するステップ
    をさらに具備し、 前記記録手段は双方向走査を行って一回の走査で前記画
    像のうち設定された記録モードに応じた所定量を記録
    し、前記第2の補正係数は前記複数の記録モードに対応
    することを特徴とする請求項7ないし9のいずれかに記
    載の記録方法。
  11. 【請求項11】 前記記録手段の温度を検出するステッ
    プをさらに具備し、 前記第2の補正係数は検出された前記記録手段の温度に
    対応することを特徴とする請求項7ないし9のいずれか
    に記載の記録方法。
  12. 【請求項12】 複数の記録モードを設定するステップ
    と、前記記録手段の温度を検出するステップとをさらに
    具備し、 前記記録手段は双方向走査を行って一回の走査で前記画
    像のうち設定された記録モードに応じた所定量を記録
    し、前記第2の補正係数は前記複数の記録モードと検出
    された前記記録手段の温度に対応することを特徴とする
    請求項7ないし9のいずれかに記載の記録方法。
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