JPH10786A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JPH10786A
JPH10786A JP17561196A JP17561196A JPH10786A JP H10786 A JPH10786 A JP H10786A JP 17561196 A JP17561196 A JP 17561196A JP 17561196 A JP17561196 A JP 17561196A JP H10786 A JPH10786 A JP H10786A
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ink
detection
remaining amount
recording apparatus
ink jet
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JP17561196A
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Motoshi Kishi
素志 岸
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク内に電極を設けることなくインク残量
を検知できるインクジェット記録装置を実現する。 【解決手段】 フラッシングを行うときのインクを吸収
するインク吸収体32の上下に発光素子92と受光素子
94を設ける。そして、インクジェットヘッド20がイ
ンク吸収体32にインクを吐出するときに発光素子92
を発光させ、この発光された光の光量の変化を受光素子
94により検出し、この検出結果に基づいてインク残量
を検知する。これにより、インク内に電極を設けること
なくインク残量を検知できる。しかも、インクの劣化な
どによるインクの抵抗値の変化による影響を受けないた
め、精度の高いインク残量検知を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノズルからインク
液滴を吐出して被印刷媒体に印刷を行うインクジェット
記録装置であって、インクの残量を検知する装置を備え
たインクジェット記録装置として好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクの残量を検知する装置を備
えたインクジェット記録装置としては、インク内に設け
られた一対の電極間に直流電流を流し、そのときの電極
間の抵抗値に基づいてインクの残量を検出する装置を備
えたものが知られている(特開昭63−132057号
公報、特開平3−136860号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、インクジェッ
ト記録装置が、カラー印刷を行うものなど、複数のイン
クカートリッジを備えたものである場合には、上記従来
のものでは、いずれも、総てのインクカートリッジ内に
上記一対の電極を設けなければならない。つまり、上記
従来のものでは、各インクカートリッジに設けられた電
極間の抵抗値を総て検出しなければならないことから、
検出回路が複雑になるし、各インクタンクに設けられた
電極と検出回路とを接続する配線の数が多くなるため、
故障の発生面から見て信頼性が低いという問題がある。
また、電極を設ける分、ヘッドの重量が大きくなるし、
インクカートリッジ内の体積が少なくなるという問題も
ある。さらに、インクの劣化によるインクの抵抗値の変
化により、検出精度が低くなるという問題もある。
【0004】そこで、本発明は、インク内に電極を設け
なくてもインク残量を検出することができる装置を備え
たインクジェット記録装置を実現することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、請求項1に記載の発明では、ノズルからイ
ンク液滴を選択的に吐出して被印刷媒体に印刷を行うイ
ンクジェットヘッドが備えられたインクジェット記録装
置において、前記吐出されたインク液滴を光センサによ
り検出するとともに、その検出結果に基づいてインクの
残量を検知するインク残量検知手段が備えられたという
技術的手段を採用する。
【0006】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のインクジェット記録装置において、前記インク残量
検知手段には、前記吐出されたインク液滴を前記光セン
サにより検出する検出手段と、この検出手段の検出結果
と所定値とを比較する比較手段と、この比較手段の比較
結果に基づいてインクの残量を報知する報知手段と、が
備えられたという技術的手段を採用する。
【0007】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2に記載のインクジェット記録装置において、前記検
出手段は、前記インク液滴が吐出されたときの第1の検
出と、前記インク液滴が吐出されないときの第2の検出
とを行うものであり、前記比較手段は、前記第1の検出
による第1検出値と前記第2の検出による第2検出値と
の差と、前記所定値とを比較するものであるという技術
的手段を採用する。
【0008】請求項4に記載の発明では、請求項1ない
し3のいずれか1つに記載のインクジェット記録装置に
おいて、前記印刷が行われていないときにインク液滴を
吐出することによりインク液滴の吐出状態を良好に維持
するメンテナンス手段が備えられており、前記インク残
量検知手段は、前記メンテナンス手段により吐出される
インク液滴を検出するものであるという技術的手段を採
用する。
【0009】
【作用】請求項1ないし4に記載の発明では、上記ノズ
ルから吐出されたインク液滴を光センサにより検出する
とともに、その検出結果に基づいてインクの残量を検知
するインク残量検知手段が備えられているため、インク
内に電極などを設けなくてもインクの残量を検知するこ
とができる。つまり、後述する発明の実施の形態におい
て記載するように、上記光センサをヘッドがフラッシン
グを行う位置に設けることにより、一対の光センサによ
り、総てのインクカートリッジ内のインクの残量を検知
することが可能である。したがって、検出回路が簡易な
構成になるし、各インクカートリッジに設けられた電極
と検出回路とを接続する配線をなくすことができるた
め、信頼性を高めることができる。しかも、電極がない
分、ヘッドの重量を軽減できるし、インクカートリッジ
内の体積を増加させることもできる。さらに、上記光セ
ンサにより、上記ノズルから吐出されるインク液滴の有
無を検出し、その検出結果に基づいてインクの残量を検
知することができるため、インクの劣化によるインクの
抵抗値の変化により検出精度が低くなることがなく、常
に高い精度で検出することができる。
【0010】特に、請求項2に記載の発明では、上記イ
ンク残量検知手段には、上記吐出されたインク液滴を上
記光センサにより検出する検出手段と、この検出手段の
検出結果と所定値とを比較する比較手段と、この比較手
段の比較結果に基づいてインクの残量を報知する報知手
段とが備えられている。したがって、たとえば、上記ノ
ズルから吐出されるインクの量が所定量に減少した場合
の検出値を予め求めて上記所定値として設定しておくこ
とにより、インクの残量が所定量に減少したことを検出
することができる。また、インクジェットヘッドの種類
や個体差によって、上記ノズルの数やインクの吐出量が
異なる場合であっても、上記所定値を変更することによ
り、対応することができる。
【0011】また、請求項3に記載の発明では、上記検
出手段は、上記インク液滴が吐出されたときの第1の検
出と、上記インク液滴が吐出されないときの第2の検出
とを行うものであり、上記比較手段は、上記第1の検出
による第1検出値と上記第2の検出による第2検出値と
の差と、上記所定値とを比較するものであるという技術
的手段を採用する。したがって、たとえば、上記光セン
サの発光面や受光面などが汚れた場合であっても、イン
ク残量の検知を行う毎に上記第2の検出を新たに行い、
上記第1の検出による第1検出値と上記第2の検出によ
る第2検出値との差を求めるようにすることにより、差
の変動を防止して精度の高いインク残量検知を行うこと
ができる。
【0012】さらに、請求項4に記載の発明では、上記
印刷が行われていないときにインク液滴を吐出すること
によりインク液滴の吐出状態を良好に維持するメンテナ
ンス手段が備えられており、上記インク残量検知手段
は、上記メンテナンス手段により吐出されるインク液滴
を検出するものであるという技術的手段を採用する。し
たがって、インクの残量を上記メンテナンスが行われる
ときに検知することができるため、インク残量検知のた
めの特別の機会を設ける必要がない。たとえば、上記メ
ンテナンス手段としては、後述する発明の実施の形態に
おいて記載するように、インクジェット記録装置内の所
定箇所に設けられたインク吸収体にインクを定期的に吐
出することにより、良好な吐出状態を維持するフラッシ
ング機能があるが、上記インク吸収体に上記光センサを
設けることにより、インクの残量をフラッシングが行わ
れるときに検知することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明第1実施形態のイン
クジェット記録装置について図を参照して説明する。図
1は、本第1実施形態のインクジェット記録装置の主要
構造を示す説明図であり、図2は、その制御系を示すブ
ロック図である。なお、以下に述べる実施形態では、イ
ンクジェット記録装置の代表として、カラー印刷を行う
カラーインクジェットプリンタ(以下、プリンタと略称
する)を代表に説明する。
【0014】図1に示すように、プリンタ10には、被
印刷媒体である印刷用紙11が装填されるプラテン12
が備えられており、このプラテン12は、LFモータ
(紙送りモータ)58に接続された紙送り機構81によ
り回転される(図2参照)。プラテン12に対向する位
置には、インクジェットヘッド20が設けられており、
このインクジェットヘッド20には、インクジェットヘ
ッド20へインクを供給するインクカートリッジ25が
設けられている。インクジェットヘッド20およびイン
クカートリッジ25は、キャリッジ21に搭載されてお
り、このキャリッジ21の前方下部には、プリンタ10
の幅方向に取付けられたガイド軸14が摺動可能に挿通
されている。
【0015】さらに、キャリッジ21は、CRモータ
(キャリッジ移動用モータ)18のプーリ19に掛けら
れた無端ベルト30が連結されている。つまり、インク
ジェットヘッド20は、CRモータ18の回転により、
ガイド軸14上をプラテン12に対向して往復動する。
なお、LFモータ58にはステップモータが、CRモー
タ18にはPWM制御により回転速度が制御されるDC
モータが用いられる。また、上記インクジェットヘッド
20、LFモータ58およびCRモータ18は、ヘッド
用電源回路(図示せず)から供給される電源により駆動
される。
【0016】ガイド軸14に沿ったその下方には、リニ
ア型のタイミングスリット16が設けられており、キャ
リッジ21の前面下部には、上記タイミングスリット1
6に印されたスリットの間隔を読み取ってキャリッジ2
1の位置に対応したパルス信号を出力するセンサ素子
(図示省略)が設けられている。これら、タイミングス
リット16およびセンサ素子により、エンコーダ55が
構成される(図2参照)。
【0017】また、本プリンタ10には、気泡を含んだ
不良インクを定期的に吐出して良好な印刷状態を保つメ
ンテナンス手段たるフラッシング機能が備えられおり、
インクジェットヘッド20の移動方向右側には、その吐
出されるインクを吸収するインク吸収体32が設けられ
ている。このインク吸収体32の上下には、インクの残
量を検出するための発光素子92と受光素子94とが取
付けられている。さらに、本プリンタ10には、ノズル
に詰まった乾燥インクや異物などを定期的に吸引してイ
ンクの吐出状態を良好に保つパージング機構34が備え
られており、インクジェットヘッド20の移動方向左側
には、パージングを行うヘッドに蓋をする吸引キャップ
34aが設けられている。なお、本実施形態では、上記
発光素子92としてはLEDが用いられ、受光素子94
としてはフォトダイオードが用いられる。これら発光素
子92および受光素子94が、本発明の光センサに相当
する。
【0018】また、本プリンタ10には、インクジェッ
トヘッド20が一定時間以上使用されない場合に各ヘッ
ド21ないし24のノズル形成面に吸引キャップ34a
によって蓋をするキャッピング機構35(図2参照)が
備えられている。さらに、本プリンタ10には、インク
ジェットヘッド20のノズル形成面に付着したインクを
払拭して清掃するワイピング機構33(図2参照)が備
えられており、ワイパ部材33aが吸引キャップ34a
の右側に設けられている(図1参照)。
【0019】次に、上記プリンタの制御系の主要構成に
ついて図2を参照して説明する。プリンタ10には、後
述する各種演算処理を行うCPU50が備えられてい
る。このCPU50には、上記発光素子92および受光
素子94からなる光センサ90が接続されている。ま
た、光センサ90により検出された検出信号に基づいて
インクの残量の演算を行うインク残量演算プログラム
や、インクジェットヘッド20を駆動させて印刷を行う
印刷プログラムなどの記憶されたROM53およびRA
M54が接続されている。
【0020】さらに、CPU50には、ホストコンピュ
ータ51から出力される印刷データなどの信号を受信す
るためのインターフェース52、ドライバICチップ6
0内のヘッド駆動回路62の制御を行う制御回路70、
エンコーダ55から出力されるエンコーダ信号を入力し
てキャリッジ21の位置の演算などを行うゲートアレイ
56、パネルに設けられたLEDによりインクの残量を
表示する表示装置42が接続されている。CPU50
は、光センサ90により検出された検出データをRAM
54の所定の領域に格納するとともに、予めROM53
に記憶しているインク残量演算プログラムにしたがっ
て、インクの残量を演算し、その演算結果を示す信号を
表示装置42に出力する。
【0021】また、CPU50は、ホストコンピュータ
51からインターフェース52を介して受信された印刷
データをRAM54の所定の領域に格納するとともに、
予め上記ROM53に記憶している印刷プログラムにし
たがって、LFモータ58、CRモータ18およびイン
クジェットヘッド20を駆動するための各種制御信号を
出力する。そして、上記制御信号のうち、LFモータ5
8を駆動するためのLFモータ駆動制御信号は、LF駆
動回路57に入力され、このLF駆動回路57から出力
されるLFモータ駆動信号に従ってLFモータ58が駆
動される。つまり、このLFモータ58の駆動により、
印刷用紙11の縦方向への紙送りが行われる。
【0022】また、上記ワイピング機構33、パージン
グ機構34およびキャッピング機構35は、それぞれ切
替え機構80を介してLFモータ58によって駆動され
る。さらに、上記制御信号のうち、CRモータ18を駆
動するためのCRモータ駆動制御信号は、CR駆動回路
59に入力され、このCR駆動回路59から出力される
CRモータ駆動信号に従ってCRモータ18が駆動され
る。このCRモータ18の駆動により、キャリッジ21
が往復動され、このキャリッジ21の位置は、エンコー
ダ55によって検出される。
【0023】そして、そのエンコーダ55から出力され
たエンコーダ信号は、ゲートアレイ56に入力され、ゲ
ートアレイ56は、入力されたエンコーダ信号に基づい
て、キャリッジ21の速度データ信号、キャリッジ21
の位置制御用パルス(基準パルス)、インクジェットヘ
ッド20のノズルからインクを噴射させるための噴射パ
ルスなどを発生する。
【0024】また、CPU50は、ゲートアレイ56か
ら出力された速度データ(エンコーダ信号の各エッジ間
の時間間隔値)を入力してキャリッジ21の速度制御に
必要なPWM信号(CRモータ18の駆動信号のパルス
幅)の演算を行う。また、位置制御用パルス(基準パル
ス)を入力してキャリッジ21の現在位置の演算を行
う。さらに、CPU50は、印刷方向が逆転した場合に
印刷位置を一致させるためのディレイカウント値や印刷
スタート信号の許可などを行うデータをゲートアレイ5
6内のレジスタに書き込むなどの制御動作を行う。
【0025】またさらに、CPU50は、LFモータ5
8の駆動信号たるパルス信号をカウントして、LFモー
タ58および紙送り機構81により実行される、印刷用
紙送り量のカウント、パージング機構34またはキャッ
ピング機構35を駆動するカムの回転量のカウントなど
を行う。また、キャッピング機構35には、キャリッジ
21がキャッピングポジション(ホームポジション)に
復帰していることを検出するHP(ホームポジション)
センサ82が、紙送り機構81には、印刷用紙11の挿
入、または、排出を検出するPE(ペーパーエンプテ
ィ)センサ83がそれぞれ設けられている。
【0026】次に、インクジェットヘッド20と光セン
サ90との位置関係について図3を参照して説明する。
図3は、インクジェットヘッド20をインク液滴27を
吐出するノズル28の形成されたノズルプレート29側
から見た分解斜視説明図である。図3に示すように、イ
ンクジェットヘッド20は、ブラックのインクを吐出す
るブラック用ヘッド21と、イエローのインクを吐出す
るイエロー用ヘッド22と、シアンのインクを吐出する
シアン用ヘッド23と、マゼンタのインクを吐出するマ
ゼンタ用ヘッド24とから構成されている。また、イン
クジェットヘッド20に設けられたインクカートリッジ
25(図1参照)は、上記各色ヘッドに対応したインク
を供給する専用のインクカートリッジ25BK,25
Y,25C,25Mに分かれて構成されている。なお、
図3は、説明の都合上、各色のヘッド21ないし24
は、互いに間隔を置いて描かれているが、これ以外に
も、各色のヘッドは、一体に形成されているものでも良
い。
【0027】また、各ヘッド21ないし24のノズルプ
レート29の前方には、光センサ90を構成する発光素
子92が設けられており、この発光素子92と相対向す
る位置には、光センサ90を構成する受光素子94が設
けられている。これら発光素子92および受光素子94
は、図3には示されていないが、図1に示すように、プ
リンタ10内に設けられたインク吸収体32の上下に取
付けられている。発光素子92は、発光回路96に接続
されており、この発光回路96から出力される発光信号
を入力してLEDを発光させる。受光素子94は、受光
回路98に接続されており、発光素子92から発光され
た光をフォトダイオードにより、受光するとともに、そ
の受光した光の光量(強度)に応じた電気信号に変換し
て受光回路98へ出力する。
【0028】次に、上記CPU50によるインクの有無
を検知するための制御内容について図4および図5を参
照して説明する。図4は、CPU50の上記制御内容を
示すフローチャートであり、図5は、噴射パルスおよび
インク残量の測定タイミングのタイミングチャートであ
る。なお、ここでは、ブラック用ヘッド21内のインク
の有無を検知するものとする。まず、フラッシングを行
う時間になると、インクジェットヘッド20は、インク
吸収体32が設けられている位置まで移動する。このと
き、ブラック用ヘッド21は、そのノズル28の前方
(吐出方向)が検出位置、つまり、発光素子92と受光
素子94との間に入る位置まで移動する。そして、CP
U50からインクジェットヘッド20に噴射パルスが出
力され(時刻t1)、インクジェットヘッド20の全ノ
ズル28からインクが噴射(吐出)される。
【0029】続いて、その噴射パルスの立ち下がり(時
刻t2)から時間T1経過後にCPU50から発光回路
96へ発光命令が出される(時刻t3)。ここに、時間
T1は、インク液滴27がノズル28を出て光センサ9
0により検出される位置に到達するまでに要する時間で
ある。そして、発光素子92のLEDが発光し、この発
光された光は受光素子94のフォトダイオードにより受
光される。この受光された光は、フォトダイオードによ
り、その光の光量(強度)に応じた電気信号に変換さ
れ、受光回路98へ出力される。この受光回路98に入
力された電気信号は、所定の電圧(たとえば、+5V)
の検出信号に変換されてCPU50へ出力される。
【0030】CPU50は、入力された検出信号の電圧
値を第1検出値たる噴射時データAとしてRAM54内
の噴射時データ用記憶領域に格納する(ステップ10
0)。そして、時刻t3から一定時間経過後の時刻t4
になったときに、インクを噴射しない状態で発光素子9
2を発光させ、そのときの受光回路98から出力された
検出信号を第2検出値たる非噴射時データBとしてRA
M54内の非噴射時データ用記憶領域に格納する(ステ
ップ110)。
【0031】続いて、噴射時データAから非噴射時デー
タBを減算した値(以下、減算値と略称する)が、予め
ROM53に記憶されている所定値たる設定値Dより小
さいか否かの判定が行われる(ステップ120)。ここ
で、設定値Dは「0」であり、ブラック用ヘッド21内
のインクが空になっており、噴射パルスが出力されたと
きにブラック用ヘッド21のノズル28からインクが噴
射されなかったとすると、受光素子94により受光され
る光量は噴射時と非噴射時とで同じになるため、噴射時
データA(たとえば、「5」)と非噴射時データB(た
とえば、「5」)は同じ値になる。したがって、(A−
B)=0となり、(A−B)<0ではないため、ステッ
プ130へ進み、CPU50から表示装置42へ表示信
号が出力され、パネルに設けられたLEDが点灯、もし
くは点滅し、インクが空であることが報知される。つま
り、インク無し処理が実行される。
【0032】このように、本実施形態のインクジェット
記録装置によれば、インク内に電極を設けなくてもイン
クの有無を検出することができる。したがって、従来の
総てのインクタンク内に一対の電極を設けたインクジェ
ット記録装置よりも、検出回路が簡易化できるし、配線
の数を減らすことができるため、インク残量検知の信頼
性を高めることができるとともに、プリンタの製造コス
トを低減することができる。また、電極のない分、ヘッ
ドを軽量化できるし、インクカートリッジ内の体積を増
やすことができる。
【0033】さらに、インク液滴の有無を検出するもの
であるため、従来のようにインクの劣化による抵抗値の
変化により、検出精度が低くなることもない。またさら
に、インク残量を検知する毎に新たな非噴射時データを
測定し、噴射時データとその新たな非噴射時データとの
減算値するため、発光素子92の発光面、または、受光
素子94の受光面が汚れた場合であっても、常に同じ精
度でインク残量の検知を行うことができる。
【0034】また、CPU50により、ノズルの不吐出
や吐出不良を検出することもできる。その検出のための
CPU50の処理内容を図6に示す。まず、ブラック用
ヘッド21のフラッシングを行うタイミングで、上記実
施形態と同様のステップ100および110のデータ検
出を行う。ここで、不吐出や吐出不良のノズルが存在す
ると、吐出状態が良好な場合よりもインクの吐出量が減
少する。そして、その減少した分、光センサ90の光を
さえぎる量が減少し、この減少量が受光回路98からC
PU50へ出力される検出信号の電圧降下として現れ、
この電圧降下がCPU50により検出される。
【0035】続いて、その検出された噴射時データAか
ら非噴射時データBを減算した値が設定値D1以上であ
るか否かの判定を行い(ステップ122)、設定値D1
以上である場合には、表示装置42により、「ノズル不
良」の表示をLEDなどにより行う(ステップ12
4)。このように、インク吐出量の減少を検出すること
により、不吐出、または、吐出不良のノズルが存在する
ことを検出することができる。なお、他のイエロー用ヘ
ッド22、シアン用ヘッド23およびマゼンタ用ヘッド
24についても、フラッシングを行うタイミング時に順
次インクの吐出を行い、不吐出、または、吐出不良のノ
ズルの存在を検出することができる。また、上記光セン
サ90の感度を高めるとともに、設定値D1の値を小さ
く設定し、各ヘッドを駆動チャンネル毎に、または、1
ノズル毎に駆動してインクを吐出させることにより、不
吐出、または、吐出不良のノズルを特定することもでき
る。
【0036】さらに、上記各実施形態では、本発明をカ
ラーインクジェットプリンタに適用した場合について説
明したが、バブルジェット式のプリンタなど、インクを
吐出して印刷を行う他のプリンタにも好適に用いること
ができる。ところで、上記光センサ90、発光回路9
6、受光回路98が本発明のインク残量検知手段を構成
し、CPU50により実行されるステップ100ないし
130が本発明のインク残量検知手段として機能する。
また、ステップ100および110が本発明の検出手段
に、ステップ120が比較手段に、ステップ130およ
び表示装置42が報知手段にそれぞれ相当する。
【0037】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし4に記載
の発明によれば、インク内に電極などを設けなくてもイ
ンクの残量を検知することができる。したがって、簡易
な構成によりインク残量を検知できるため、インク残量
検知の信頼性を高めることができる。しかも、電極がな
い分、ヘッドの重量を軽減できるし、インクカートリッ
ジ内の体積を増加させることもできる。さらに、光セン
サにより、ノズルから吐出されるインク液滴を検出し、
その検出結果に基づいてインクの残量を検知することが
できるため、インクの劣化に関係なく高い精度で検出す
ることができる。
【0038】特に、請求項2に記載の発明によれば、た
とえば、ノズルから吐出されるインクの量が所定量に減
少した場合の検出値を予め求めて所定値として設定して
おくことにより、インクの残量が所定量に減少したこと
を検出することができる。また、インクジェットヘッド
の種類や個体差によって、ノズルの数やインクの吐出量
が異なる場合であっても、上記所定値を変更することに
より、対応することができる。
【0039】また、請求項3に記載の発明によれば、た
とえば、光センサの発光面や受光面などが汚れた場合で
あっても、インク残量の検知を行う毎に上記第2の検出
を新たに行い、上記第1の検出による第1検出値と上記
第2の検出による第2検出値との差を求めるようにする
ことにより、差の変動を防止して精度の高いインク残量
検知を行うことができる。
【0040】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
インクの残量をメンテナンス手段が実行されるときに検
知することができるため、インク残量検知のための特別
の機会を設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本第1実施形態のプリンタの主要構造を示す説
明図である。
【図2】図1に示すプリンタの制御系を示すブロック図
である。
【図3】インクジェットヘッド20をノズルプレート2
9側から見た分解斜視説明図である。
【図4】CPU50のインク有無検知のための制御内容
を示すフローチャートである。
【図5】噴射パルスおよびインク残量の測定タイミング
のタイミングチャートである。
【図6】CPU50の不良ノズル検出のための処理内容
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 プリンタ 20 インクジェットヘッド 21 ブラック用ヘッド 25 インクカートリッジ 26 キャリッジ 27 インク液滴 28 ノズル 29 ノズルプレート 32 インク吸収体 34 パージング機構 42 表示装置 50 CPU 92 発光素子 94 受光素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルからインク液滴を選択的に吐出し
    て被印刷媒体に印刷を行うインクジェットヘッドが備え
    られたインクジェット記録装置において、 前記吐出されたインク液滴を光センサにより検出すると
    ともに、その検出結果に基づいてインクの残量を検知す
    るインク残量検知手段が備えられたことを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記インク残量検知手段には、 前記吐出されたインク液滴を前記光センサにより検出す
    る検出手段と、 この検出手段の検出結果と所定値とを比較する比較手段
    と、 この比較手段の比較結果に基づいてインクの残量を報知
    する報知手段と、 が備えられたことを特徴とする請求項1に記載のインク
    ジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、前記インク液滴が吐出
    されたときの第1の検出と、前記インク液滴が吐出され
    ないときの第2の検出とを行うものであり、 前記比較手段は、前記第1の検出による第1検出値と前
    記第2の検出による第2検出値との差と、前記所定値と
    を比較するものであることを特徴とする請求項1または
    2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記印刷が行われていないときにインク
    液滴を吐出することによりインク液滴の吐出状態を良好
    に維持するメンテナンス手段が備えられており、 前記インク残量検知手段は、前記メンテナンス手段によ
    り吐出されるインク液滴を検出するものであることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のイン
    クジェット記録装置。
JP17561196A 1996-06-14 1996-06-14 インクジェット記録装置 Pending JPH10786A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4897399A (en) * 1988-04-20 1990-01-30 Ciba-Geigy Corp. Heterotertracyclic lactam derivatives, pharmaceutical compositions, and method of treating impaired memory and learning
JP2013126775A (ja) * 2013-03-27 2013-06-27 Seiko Epson Corp 液滴吐出方法および液滴吐出装置

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