JP5386583B2 - 容量結合クロストークの相殺 - Google Patents

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    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/026Arrangements for coupling transmitters, receivers or transceivers to transmission lines; Line drivers

Description

近接して配置された複数の通信線を有するシステムでは、これらの線の任意の1つの線上のシグナリングが他の線上にシャドー(shadow)信号を励起すること(「クロストーク」として知られた現象)がある。クロストークは線上の信号マージン(すなわち、それらの線上の送信信号の許容タイミングおよび/または振幅誤差)を少なくする傾向があり、したがってクロストークは一般的に、信号速度が増加し振幅が縮小するにつれてますます問題になり最終的には信号帯域幅を制限する。
クロストークに対処するための多くの手法が開発されてきたが、これらの手法は、あらゆる所与の状況では、うまくいくこともあり、うまくいかないこともあり、あるいは望ましい場合も望ましくない場合もある。そのため、クロストーク問題に対処する手法の必要性が依然として存在する。
本発明はこの必要性に対処し、さらに関連利点を提供する。
送信線上の遠端クロストークの問題について説明するために使用される図である。この例では、第1の線103は「アグレッサ(aggressor)」線であり、第2の「ビクティム(victim)」線105上にクロストーク(正弦波記号121、123、125により表される)を発生する。ビクティム線105は少なくともその長さの一部においてアグレッサ線103と平行に走る。クロストークの寄与の結果としての「チャンネル間干渉(ICI:inter channel interference)」は、図1の右側の参照符号131により示される2つの信号の重ね合せにより例示される。 通信システムの一実施形態すなわち遠端クロストークの影響を打ち消すために容量結合回路227を使用する実施形態の概略図である。容量結合回路は、アグレッサ信号となるであろう信号219の一表現を第2の線209(すなわちビクティム線)上に信号微分係数の形式で結合する。特に、容量結合回路227の容量とその出力インピーダンスは、遠端クロストークが受信機205に現われる際にそれを低減するように定義されてよい。 特定のバス構成を所与として、受信機における遠端クロストークを相殺するために必要とされる容量値を決定するための較正を行なう1つの方法を示すブロック線図である。2つの破線のオプショナルブロック303と304により示されるように、図3の方法は、ブロック303の1つにより表されるマスタ装置(メモリ制御装置など)または他のブロック304により表されるスレーブ装置(メモリ装置など)のいずれかにおいて容量値を設定するために実行されてよい。 送信機403を受信機405に接続する5つの送信線を含むバスを例示する概略図である。2つの破線矢印421により表されるように、第2の線411はアグレッサとして描かれる。図4では、各ドライバ(ドライバ417など)は、数字ペア427/428または429/430によりそれぞれ示される容量結合回路により2つの最近傍線に結合される。バス(第1の線409など)の端の線は1つの最近傍線だけを有し、単一の容量結合回路(数字ペア425/426により例示される)により1つの最近傍線にだけ結合される。 各最近傍線ペアを接続し得る容量結合回路の一実施形態の概略図である。図5の実施形態は、プログラム可能な駆動および出力インピーダンス部品503と、図の右側に見られるように多くの付加的容量選択肢505とを含む。 容量選択肢を選択し、駆動力を調節し、そうでなければ容量結合回路が近傍信号線または経路上の電圧に影響を与えるやり方を調節するように使用され得る調整可能出力インピーダンス回路の一実施形態の概略図である。例えば、図6に描かれた回路は、図5に見た1つまたは複数の調整可能インピーダンス回路511、513、または515として使用されてよい。 調整可能出力インピーダンス回路の第2の実施形態(図6の実施形態の変形)の概略図である。 図3と類似のブロック図であるが、マスタ装置(例えばメモリ制御装置)が送信するN個の信号の容量結合を設定する方法801の流れを示す(Nは任意の数であってよく、例えば16線並列バスの16)。図8に示すように、マスタ装置は、構成モードにおいて、測定されたクロストークを表す校正信号を受信機から受信し、次に、(i)各容量結合回路の結果と(ii)各受信機の結果を格納してよい。 図8と類似の別のブロック図であるが、スレーブ装置(メモリ装置など)における方法901の流れを示す。本実施形態ではスレーブ装置はただ1つのマスタ装置と通信を行う(従って、その容量値はそのすべての発信通信に対し一定のままである)ので、図9のブロック図は前の図よりいくぶん簡単である。参照符号913により示されるように、スレーブ装置はマスタ装置により測定されスレーブ装置の1つまたは複数のレジスタ内にプログラムされた容量値(および出力インピーダンス値)を有する。 4本までの最近傍線(すなわち、ほぼ平面状のバスにおける所与の線のいずれかの側の2本までの)の容量結合クロストーク低減回路を提供する実施形態1001の概略図である。図10では一例として、ドライバ1017は、近傍線(それぞれ参照符号1009により示す)上、および「2つ向こう」に存在する線(参照符号1011の2つのインスタンスにより表される)上の両方に結合される駆動信号の一表現を有する。図10の最下部の拡張断面図1045は「マイクロストリップ」バスとしてのバスの構成を示す。 上部1103と下部1105を示す2部グラフ1101である。上部1103は、それぞれがアグレッサ線の論理/電圧波形を表し、異なる線パターンを使用して描写される6つの曲線をプロットする。下部1105は、上部で使用されたものと同じ線パターンを用い、ビクティム線上に現われる際の対応するクロストーク/電圧波形を示す。図11の各線パターンペアは、零フェムトファラッド(0fF)、50フェムトファラッド(50fF)、100フェムトファラッド(100fF)、150フェムトファラッド(150fF)、200フェムトファラッド(200fF)および250フェムトファラッド(250fF)と特定される異なるクロスカップリング容量に対応する。図11のグラフは例示的にすぎないということに留意されたい。すなわち、近傍線間のクロストークを打ち消すために実際上必要とされる実際の容量は、バス長、電線間の分離、バスにシールドが使用されるかどうか、および他の多くの要素に依存して変わることになる。 メモリ制御装置1203と2つのメモリ装置1205と1207のそれぞれが、これら装置(制御装置またはメモリ装置のいずれか)が送信機として機能するときに、クロストークを低減するために使用される容量結合回路を有する実施形態1201を示す概略ブロック図である。メモリ制御装置は、各メモリ装置の経路配策専用の容量値を保持してもよいし、またチップセレクト信号1219の管理下でその容量クロスカップリング回路を設定してもよいが、メモリ装置の容量値は固定されたままである(少なくとも後に続く再校正まで)。 図4と類似の図であるが、差動シグナリング環境で容量クロスカップリング回路を使用する一実施形態を例示する。
列挙された特許請求範囲により定義される主題は、添付図面と併せて読むべきである以下の詳細説明を参照することによりさらに良く理解され得る。特許請求範囲に記載される様々な技術の実施形態を構築し用いることを可能にする以下に記載の1つまたは複数の特定の実施形態の説明は、列挙された特許請求範囲を制限するのではなくいくつかの方法と装置に対するそれらの適用を例示することを目的とする。以下に記載の説明は、(i)1つの信号経路を駆動するために使用される信号の一表現を別の(並列)信号経路上に容量結合するために容量回路を利用する送信機と、このような回路に基づくシステムと、(ii)校正値に応じて容量結合回路を設定する工程を含む送信システムにおける動作方法と、を例示する。より詳細には、この送信機と動作方法のそれぞれは、容量結合を利用してクロストークを打ち消すために、以下に検討される実施形態において使用されてよい。これらの具体例が提示されるが、本明細書に記載の原理はまた他の方法と装置にも適用されてよい。
I.はじめに
本開示は、送信機が受信機へ信号を送信するシグナリングシステムに関する。一般的に言えば、データ線上のこれらの装置間で送信される信号は、すぐ近くの他の線上に、他の線上の信号の品質を低下させ得るシャドー信号すなわち「クロストーク」を生成する傾向がある。実際、クロストークはしばしば相互的であり、このことは線同士を十分近くに配置するとクロストークはこれら線の多くまたはすべての上の信号を解釈する能力を妨害し得ることを意味する。
本明細書で開示される実施形態は、例えば、受信機が受けるクロストークを打ち消す効果を有する相殺信号を「近傍」経路上に意図的に印加することによりクロストークを低減するために容量結合を利用する。クロストークは、シグナリング部品、信号経路長、部品間で経路が配策されるやり方、温度、製造バラツキ、環境変動、および他の要素に関連する様々な条件により生成、低減、悪化され得る。したがって、本開示はまた、争点の、レイアウトを所与として与えるべき容量結合の量(および、必要に応じ、結合を印加するタイミング)を測定するように、特定の信号経路および条件の較正を通じてこの変動に対処するための原理を提供する。まとめると、これらの原理は、クロストーク問題に対し低コストでかつ高効率な解決策、誘導性クロストークが支配的なシグナリング環境において特に有用な解決策を提供する。
図1はシグナリングシステム101を示すために用いられる。一組の通信経路または「バス」は通常、様々な電子部品(図1には見えない)間の通信を配策するために使用される。バスとしては、並列または直列リンク、データ送信線または制御またはアドレス線、クロックまたは他の特殊目的信号線を含む任意のタイプの通信経路または線を挙げることができる。例えば、バスは、限定するものではないがシングルエンド、差動、符号化、多値、または他の形式の通信用に構成され、また双方向または片方向シグナリングの通信用に使用されてよい。バスは、2つの電子部品間の通信(すなわち2つの電子部品間で接続される1つまたは複数のポイントツーポイントシグナリングリンク)専用であってもよいし、あるいは3個以上の電子部品間の通信(例えば、3個以上の電子部品間で接続される1つまたは複数のマルチドロップ方式シグナリングリンク)を可能にするように使用される共有資源であってよい。先に述べたように、ディジタル電子機器の大きさが縮小し続け、また信号経路が互いに密に配策されるにつれクロストーク問題が大きくなる。図1は、2つの線103と105だけを使用してこの問題を示すために用いられる。この例では、第1の線103上で第1のディジタル波形107を送信し、第2の線105上に第2のディジタル波形109を送信することが望まれる。第2の信号はまた通常、実際には矩形波パルスであるが、遷移が瞬間的ではない(すなわち非零立ち上がりおよび立ち下がり時間を呈する)ということと、伝達されるデータの値(すなわち、2進信号の場合のビット、1符号当たり2以上のビットを搬送する多値信号または他のタイプの信号の場合のマルチビット)は本考察の目的のために任意の状態を取り得るということと、を示すために「データアイ」記号(すなわちデータ有効期間)を用いて図示されている。この例では、2つの信号線は、クロストークが生じるように、その長さの少なくとも一部に沿って互いに平行に接近した関係で配置されるものと仮定する。並列進行の領域は破線の箱111により図1に示され、発生するクロストークは容量性クロストーク113だけでなく誘導性クロストーク112の形式をとるものと想定する必要がある。
誘導性クロストークと容量性クロストークは任意のタイプの信号線において存在し、一般的に逆極性を有する。ICIは、いずれかのタイプのクロストークが他方のクロストークより大きくなる時は常に発生し得る。いくつかのタイプのプリント回路基板と、コンピュータ製造のために一般的に用いられる他のタイプの配策では、誘導性クロストークが支配的になる傾向があり、その結果、送信機から離れたバスの最遠端部の順方向クロストークからの干渉は誘導結合(アグレッサ信号の遷移方向に対し極性が逆である)が支配的である。
各送信線は、それぞれが基準面または戻り経路(例えば、三角記号119により表される)に送信線を結合するコイル115と容量117を含む一連のユニットとしてモデル化されてよい。多くのバス配策方式では、信号線を、幾分は一貫した経路寸法と近傍経路間間隔とを有するものと特徴付けることができ、したがって図1により示すように順方向クロストーク影響は加算的であり、2本の線103と105の並列配策の長さ全体にわたって徐々に高まる。このクロストークの加算的影響は参照符号121、123、125により示される3つの正弦波記号(またはこれら信号の加算)により表される。
したがって、第1の送信線103の最遠端部127への第1の信号107の送信は第2の信号線105上にクロストークを誘導し、このクロストークはその経路上に送信された信号109と干渉する。その結果、第2の信号109はその送信先129に到着するが、参照符号131と関連加算により表されるチャンネル間干渉を有する。
第2の信号129を解釈することを困難にする遠端クロストークは、順方向クロストーク結合係数「kfx」、線間結合の持続時間「t」、アグレッサ信号の微分係数
Figure 0005386583

の積により下式(1)で数学的に与えられる。
Figure 0005386583

アグレッサ信号「V」は図1の送信信号107を表す。順方向クロストーク結合係数は、容量結合によるクロストークを表す「kcx」と誘導結合によるクロストークを表す「klx」により式(2)で数学的に与えられる。従ってアグレッサ信号Vに関し、遠端クロストークは容量結合が結合線を支配する場合は正極性信号の形式をとり、誘導結合が支配する場合は負極性信号の形式をとり、容量結合と誘導結合が釣り合う場合は無視可能であるかあるいは存在しない。
いくつかのタイプの信号線では、誘導結合は容量結合より支配的となる傾向があり、その結果、信号経路長、バスの断面形状、温度、および他の条件に基づき形成される受信機から見た負のシャドー信号となる。残念ながら、先に述べたように、この支配性は、マイクロストリップバスが用いられる場合を含め多くのタイプのプリント回路基板配策に共通となる傾向がある。マイクロストリップバスは多くのタイプのプリント回路基板の通信に用いられ、通常は金属の基準面、グランドプレーン上の絶縁体、および絶縁体の上の金属の通信線を特徴とする。マイクロストリップバスは、容易にかつ安価に製作されるが、シールド設計がいくつかのタイプの信号干渉(クロストークを含む)に対し与えるであろう比較的多くの保護を欠く。
そのため、第1の信号の波形107は負極性のアグレッサ遷移を生じるものと仮定する必要がある。これらの遷移は参照符号121、123、125を用い図1に記号的に描かれる。順方向クロストークは累算的で非飽和性の電磁界効果であるので、第2の信号線105へのその影響は2本の線103、105の並列進行の長さに沿ってさらに顕著になるだろう。第1の送信線103はこの例では「アグレッサ」チャネルであり、一方、第2の信号線すなわち送信線105は、第2の線に沿って送信されたデータ109を解釈する能力を妨害するチャンネル間干渉(ICI)を受けるという意味で「ビクティム」チャネルである。
図2には、不要な遠端クロストークを打ち消す容量結合信号を印加する実施形態201を示す。例えば、インダクタンスに支配された(inductance-dominated)送信路に関し、図2の実施形態は、式(2)内の項を効果的に釣り合わせてほぼ零の遠端クロストークを生成するように容量結合信号を意図的に注入することを特徴とする。この手法は、クロストーク問題に対処する他のいくつかの試み、すなわちしばしばクロストークが起こるのを完全に防ごうとする他のいくつかの試みとは異なる。
図2は、第1の送信線207上で受信機205に送信する送信機203を示す。この送信線は、共通送信経路211上の第2の線209の比較的近くを通り、したがって受信機205において不要な順方向クロストークを発生する可能性があると思われる。この例では、クロストークはマイクロストリップ線バスにおいて見られるであろうインダクタンスに支配されたクロストークであることと、クロストークを打ち消すことが望ましいということと、を仮定する必要がある。ドライバ217は、受信機の第1のスライサ221による受信のために第1の送信線207上に入力信号219を駆動する。第2のスライサ223は、第2の線209に沿って送信された信号(同じ送信機に端を発してもよいしそうでなくてもよい)を受信する。図2に見られるように、送信機は、クロストークが受信機に現われたならばその誘導性およびリアクタンス性(容量性)影響を効果的に釣り合わせるように第2の線209上に入力信号219の一表現を結合するために容量結合回路227を利用する。容量結合回路227は、第2の線上に順方向クロストークに対する補完を印加する機能を実現するのに必要な任意の回路(例えば、誘導性クロストークが平行送信線の全長に沿って線形でない場合は可能性としてさらに遅延素子を含む)であってよいが、ドライバと容量とを含むものとしてこの例では象徴的に示される。
送信機の容量結合回路に隣接して正弦波記号229が描かれている。正弦波記号229は、図1の総順方向クロストーク(すなわち参照符号131によりある程度示された正弦波)を描写するために使用された記号の正確な負の記号を表す。すなわち、上に示したように、誘導性クロストークの影響は、平行送信線の長さに沿って加算的であり、したがって誘導性クロストークの影響は徐々に高まり、送信機からの距離および他の要素に依存して受信機毎に固有である。「一括(lump sum)」相殺信号(例えば、もとのドライバ信号の正の微分係数)を加えることにより、図2の実施形態は、全クロストーク(上式(1)により表される)を零に駆動しようとして、特定の受信機において見られる累積誘導性クロストーク影響を釣り合わすやり方で隣接信号を効果的に乱す。関連する結合信号は、第1の信号231から発生する抑えられないクロストークがその並列進行の長さ全体ににわたる第2の線209との結合信号を段階的に相殺するやり方で、第2の線209上に送信される任意の信号内で加算される。その結果、理想的にはスライサ223において所望の元の信号を正確に生成する。すなわち、図2の参照符号233により示すように、結合信号の影響は、チャンネル間干渉を低減または除去するように、第1の送信線からのクロストークにより徐々に失われる。
また、上述の原理を利用して容量性クロストークの影響を打ち消すことが可能である。容量性クロストークは近傍線上に正極性信号を結合するので、容量結合回路はこの形式のクロストークを補償するために近傍線上に補完信号(すなわち逆極性信号)を結合するであろう。以下の例では、この問題はマイクロストリップバスを含む多くの送信線の場合に支配的となる傾向があるので、考察は主としてインダクタンスに支配されたクロストークの低減に焦点を合わせる。しかしながら他の形式のクロストークを打ち消すために本明細書で検討された原理を適用することも同様に可能である。
先に述べたように、クロストークの影響は経路配策を含む多くの要素に依存する。多くの受信機が1つの送信機と通信を行う(例えば、異なる場所の多くのメモリ装置がメモリ制御装置から信号を受信する)状況では、あるいは多くの送信機が1つの受信機と通信を行う(例えば、異なる場所の多くのメモリ装置が1つの制御装置へ信号を送信する)場合、クロストークは送受信機経路毎に変化し得る。すなわち、図2の実施形態により提供される容量結合は、インダクタンスに支配されたクロストークを可能な限り効果的に相殺するために特定の送受信機構成にしたがって調整(または、マッピング、校正、そうでなければ詳細に調節)されてよい。
図3には、この調節を行なう方法の一実施形態301を示す。この方法は、マスタ装置である送信機、あるいはスレーブ装置である送信機に実装され得る。例えば、メモリシステムでは、メモリ制御装置は通常、メモリ装置により共有されないハードウェアとファームウェアを含むかなりの量の制御論理を有することになる。したがって、制御装置を使用して制御装置内に1つまたは複数の容量結合機能を設定する校正機能を実装すること、および/またはメモリ装置内に同様なことをするための制御を設けることは実現性があるかもしれない。
図3により示すように、マスタ装置は第1の破線ブロック303にしたがってスレーブ装置から校正値を受信する。この「校正値」は、クロストークを低減するために1つまたは複数の容量結合回路を設定する送信機としてのマスタ装置にとって有用な任意のデータであってよい。例えば、データは、受信機が受けるようなクロストークの大きさまたは影響を表す電圧値または符号を含んでよい。これらの値に応じて、システム(例えば、マスタ装置)は適切な容量と駆動力/出力インピーダンスを決定してもよい。また、システムは、これらの値を適用し、これらの値を使用することにより得られる信号微分係数の表現を、そうでなければ「ビクティム」信号経路になるであろう経路上に結合するようにマスタ装置内に1つまたは複数の容量回路を設定してもよい。これらの機能は、図3の参照符号305、307、309により表される。
あるいはまた、図3により表されるように、マスタ装置自身は、例えば遠隔送信機(例えば、データ読み取り信号を供給するメモリ装置)からのアグレッサ信号により生成されるようなクロストークを直接測定することができる。この直接測定は破線ブロック304により表される。マスタ装置は次に、インダクタンスに支配されたクロストークを相殺するために、容量を選択(例えば、決定)し遠隔送信機内の1つまたは複数の容量回路が適正値を有するように設定(例えば、プログラム)する。この処理もまた参照符号305、307により表される。こうしてスレーブ装置は参照符号309に従って、そうでなければマスタ装置(すなわち制御装置)が見るであろうクロストークを打ち消すために、各ビクティム経路上にその信号を容量結合する。
こうして提示されたインダクタンスに支配された送信システム内の順方向クロストークを低減するために容量結合を使用する実施形態により、マスタ/スレーブ実施形態に関するさらなる詳細を図4〜10を参照して以下に提示する。
II.マスタ/スレーブ環境における実施形態
A.実施形態
図4には、送信機403と、受信機405と、送信機と受信機を接続するバス407の多くの線と、を含む実施形態401を示す。これらの線は、クロック、チップセレクト、割り込み、データマスクおよび他の制御線、データ照会線(DQ:data query)、および通信に使用される他の線を含む制御およびアドレス(CA:control and address)線を含む。以下の考察では、実施される例はデータバスの観点から説明されるが、本実施形態は、送信機と受信機を接続する任意の線、および線の任意のサブセットまたは組み合わせに適用され得るということを理解すべきである。
図4には、N本の線の並列データバス407のうちの4本の線409、411、413、415を示す(ここで、Nは例えば16または32であってよい)。これらの線の第2番目の線411を参照すると、ドライバ417は、スライサ419(すなわち、線411上で伝達される符号に従って1つまたは複数の2進ビットを発生する受信回路)との通信のためにその線上に単一または多値信号をスイッチングするだろう。図4では、それぞれが第2の線411から近傍線409、413上に誘導される不要なクロストークを示す2つの破線矢印421が見られる。特に、不要なクロストークはまた、他の線(例えば「2つ向こうの」線、または最近傍線からさらに離れた線(例えば図4における一番下の線415))から発生する可能性がある。しかしながらクロストークは一般的には距離の2乗で減衰するので、最近傍線以外からのクロストークは図4の実施形態を検討する目的のために無視される。他の線からのクロストークについては、図10に関連して以下に検討する。また考察を容易にするために、あたかも第2番目の線411だけがアグレッサとして送信し機能し、第1および第3番目の線409、413だけがビクティムであるかのように、2つの破線矢印421だけが図4では見られる。
この例では、各信号線のドライバは、その入力信号を最近傍ドライバの出力に接続する容量結合回路を有する。すなわち、例えば、第2番目の線411のドライバ417は、第2番目の線411の電磁界効果から発生する最近傍線409と413へのクロストークの影響を打ち消すために、入力信号418を受信し、この信号の一表現を各最近傍線409と413上に容量結合する。この趣旨で、信号418の各表現は、プログラム可能なインピーダンスまたは駆動力(427または429)、調整可能または可変容量(428または430)を有するドライバを含むプログラム可能容量結合回路を通過する。容量値は、それぞれのスライサ431、432(それらの線の受信機端に位置する)において観察される最近傍線409、413上のクロストークを可能な限り相殺するように較正モード中に送信機により校正される。各受信機の結合容量とその結合容量から生成される微分係数信号の関連駆動力とを選択することにより、送信機は、バス上のその相対的位置と他のバス条件を所与として、特定の受信機の必要性に合うようにクロストークを効果的に等化する。
特に、ドライバの信号経路から見る実効出力インピーダンスを維持するまたはさらに調節することが望ましいかもしれない。この目的を達成するために、図4の実施形態において近傍線上に信号を容量結合するために使用されるドライバ(425/427/429)は、データバスに使用されるN個(また、図4ではこれらのうちの4個だけが示される)すべてのドライバの一貫した出力インピーダンスを保証するために校正され得る調整可能出力インピーダンスを有する。他の回路および手段もまたこの目的を達成するために等価的に採用されてよいが、このタスクに好適な例示的な調整可能ドライバについては図5と6に関連して以下に検討する。
特定の受信機のクロストークを等化するために使用される容量の較正は、図4の参照符号433と434により図示されるデータサンプラ、電圧サンプラ、エッジサンプラ、一時的ロービング(temporally-roving)サンプラ、または受信機内の他の装置の手段を介し、あるいはスライサ(419、431、432)を使用して実行されてよい。この点に関して、スライサにより受信された各信号の複製はこのような装置によりサンプリングされ、そして電圧レベルまたは他の情報を送信機403に戻すために使用されてよい。必要に応じ、クロストークを表すディジタル値は、送信機403に戻される前に、受信機内の内部バス435により一時記憶のために分離的または集約的のいずれかのやり方でレジスタ436に供給されてよい。
送信機がマスタ装置である状況では、図4の参照符号439により表される制御論理による記憶または解釈のための戻りデータリンク437上のこの情報がマスタ装置に供給されてよい。必要に応じ、制御機能はソフトウェア(図4のディスク記号445により表される)によりある程度実装されてもよいし、あるいはその代わりに、ハードウェア論理(または実行されるソフトウェアまたはハードウェア論理の組み合わせ)が、各容量結合回路の適切な容量を分離し選択し、この選択された値をレジスタ441にロードするために使用されてもよい。参照符号443により示されるように、このとき、このレジスタは各容量回路の可変容量およびプログラム可能出力インピーダンスを制御するために使用されてよい(この制御は図4の一番下の信号線415に対してだけ示される。ここではドライバ/プログラム可能出力インピーダンス/調整可能容量の組み合わせが最近傍経路の「C」ラベル付き箱により表される)。
以上から明らかなように、図4の送信機403などのマスタ装置は、較正または構成モードでは、試験信号を順々に各ビット線上に駆動し、最近傍線上のクロストークの大きさを測定してよい。受信機405は実際、受信機から見たクロストークを表すために測定値を決定し、次にこの情報を校正信号の形式で制御装置へ戻す。図8と9に関連して以下に検討されるように、較正を行なうためにマスタ装置により使用され得る1つの方法は、選択され得る一組の所定の容量値を単純に繰り返し、そして近接線上に誘導される最少クロストークを検知する校正信号を監視することである。順々に各ビット線を試験することにより、制御装置は、任意の隣接ビット線にドライブ信号の一表現を結合するために使用される各容量結合回路に好適な容量値を得ることができる。8線データバスの場合には14個のこのような回路を使用することができ、16線データバスの場合には30個のこのような回路を使用することができ、「N」線データバスの場合には「2N−2」個の容量結合回路を使用することができる(すなわち、データバスの中央の各信号線はその2つの最近傍線と容量結合されるが、線409などの端の線は、図4の部品427と428などからのようにただ1つの最近傍からだけの結合を受ける)。
図5には容量結合回路501の一実施形態の回路図を示す。容量結合回路501は、25フェムトファラッド(25fF)容量の単位で構築される8つの可能な容量値の選択を含む調整可能インピーダンスを提供する。同回路は、図5の左側の可変ドライバ部分と図5の右側に見られる可変容量部分とを含む2つの部分503、505を含むと見なしてよい。これらの2つの部分は併せて、近接線上に、出力509として入力信号507の微分係数を駆動する。本実施形態における可変駆動は、それぞれがマスタのハードウェアまたはソフトウェア論理の制御下で「オン」されかつ調整され得る3つの個々の駆動部品511、513、515を含む。レジスタ(図5には見えない)は、各回路の値を格納し次の更新または再校正時までこの値を保持するために使用されてよい。図5の右側は、それぞれが多くの25fF容量517を含む3つの対応容量ネットワーク512、514、516を示す。並列の容量は加算的であるので、図5の右側の構造は、0fF−175fFの範囲の選択可能な容量を25fF間隔で提供するため100fF(4つの容量)、50fF(2つの容量)、25fF(1つの容量)の加算的組み合わせを可能にすることができる。4以上の駆動回路およびブリッジを設けることにより(例えば、同じ値の8つの並列容量を有する第4のブリッジを設けることにより)、16以上の選択可能な容量(例えば、8つの追加の容量が設けられた場合0−375fF)を供給するように回路を作製することもできるであろう。
25fF容量の使用は例示的にすぎないことと、回路設計者は実施形態に依存して異なる基本容量値を選択し得るということに留意されたい。同様に、図5に見られる特定の回路構成は例示的にすぎなく、同一または類似の機能を設けるために採用され得る多様な回路設計が存在する。
一番下の駆動回路515は、電圧源519と可変出力インピーダンス制御521を含む2つの部品を含むものと概念的に理解される。これら2つの部品は、容量結合回路の調整可能出力駆動を提供するように(すなわち、出力509から見た信号強度とスルーレートを変更するだけでなく、関連容量ネットワーク511、513または515が、それが結合される近傍線上の電圧レベルに影響を与えるやり方を調節するように)協働する。これらの部品については図6を参照してさらに検討する。先に示したように、必要に応じ、駆動回路はまた、クロストーク相殺を支援することを望むならば他の素子を含んでもよい。例えば、クロストークの影響が遷移期間に沿って非線形であるシステムでは、クロストークのタイミングは遅れることがありしたがって各容量結合回路にプログラム可能遅延素子を追加することが有用と考えられる。特定の実施形態に対し望まれる場合にこのような他の回路素子を追加することは、本明細書で検討する他の処理と似ておりディジタル設計技術者の通常技術水準内のものである。
図6には、図5(511、513または515)または図4(部品425、427または429など)に見られる駆動部品の1つとしての使用に好適な駆動回路601の一実施形態を示す。特に、図6の駆動回路の機能は、入力信号603を出力605に選択的に結合し、これにより連結容量を「オン」して入力信号603を近傍線に容量結合することである(容量は図6に示さない)。さらに詳細には、駆動回路は、容量結合に使用される出力信号の振幅を効果的に定義するためにディジタル的にプログラムされた抵抗器を提供する。図6の実施形態は、A、B、CおよびA、B、C(それぞれ参照符号607と609により一般的に表される)とそれぞれラベル付けされた6以上の制御信号の使用を通してこの制御を実現する。各制御信号(それぞれA、B、CおよびA、B、C)は、図6の回路の駆動力を段階的に決定するために使用され、命令レジスタ(図6には見えない)の支援下で「ハイ」または「ロー」に保持される。図6の右側に見られる連続点により示されるように、駆動回路601の出力特性を調節する際にさらなる分解能を実現するために追加の制御信号およびトランジスタ部を設けてもよい。
入力信号603の論理レベルは、FET611または613を使用してその出力を高論理レベルまたは低論理レベルのいずれかに接続することにより出力605を駆動するのに効果的に使用される。
入力信号が高論理レベルの場合、第1のFET611はアクティブになり、出力605を3つのpMOSFET617、619、621(および追加トランジスタ部が使用されるかどうかに依存して可能性として他のnMOSFET)の共通ノード613に接続するだろう。共通ノード613を高電圧レベル623に接続するために信号A、B、Cの任意の組み合わせを使用してよい。駆動回路に関連する特定の容量(図6には見えない)を「オフ」することが望ましい場合、3つの制御信号A、B、Cすべてがハイに保持される。関連する容量を「オン」することが望ましい場合、1つまたは複数の制御信号が命令レジスタ設定により論理低レベルに保持される。
同様に、入力信号603が論理低レベルの場合、第2のFET613はアクティブになり、これにより出力605を第2のノード625に接続する。相互ペアのnMOSFET627、629、631はこの第2のノードを、線633が担持する論理低レベルに接続する。一般的に言えば、制御信号A−A、B−B、C−Cの各ペアは、入力信号603が論理ハイまたはローにかかわらず一貫した出力インピーダンスを与えるために互いの論理反転になるが、必ずしもそうである必要はない。例えば、nMOSおよびpMOSデバイスは異なるインピーダンスまたはスイッチング特性を呈してもよい。論理高電圧および低電圧レベルへのインピーダンス接続の別の制御の提供は一般的に、すべての最近傍信号経路だけでなく駆動部品601の制御を容易にする(例えば、立ち上りおよび立下り速度の別の制御を可能にする)。駆動部品(および容量結合回路全体)の出力インピーダンスを調節する際の制御と柔軟性を提供することにより、図6により提示された設計は、様々な目的のために本開示により提供される回路および原理を使用する際に回路設計者により大きな柔軟性を提供する。
図7には、駆動部品の別の実施形態701を示す。上に提示された実施形態の場合と同様に、図7に見られる回路は近傍線から見た駆動電流量と容量値の両方の制御をシステムに提供する。図7の入力ノード703は駆動信号(例えば、並列データバスのビット線に沿って出力用ドライバに供給されるもの)の一表現を受信し、一方、イネーブル信号(図7のA、B、A、Bラベルのもの)は、この表現を出力705(図7には見えない関連容量ネットワークの)に選択的に接続し、そしてnMOSおよびpMOSトランジスタ(図7の707、709、711、713ラベルのもの)の制御により調整可能駆動を与えるために使用される。図7は、2つのトランジスタ段「A」と「B」だけが描写されるという点で図6と異なるが、第3の段または追加の段(例えば段「C」)を追加してもよく、この拡張可能性は2つの一連の連続点717により表される。
図5に一旦戻ると、回路501は3つの駆動部品511、513、515を含むものとして描写されていることに留意すべきである。一般的に言えば、駆動部品のデフォルト出力インピーダンスは、容量結合の目的のために選択される容量値にかかわらず一貫した抵抗−容量(R/C:resistance to capacitance)比を維持するように、出力509をアクティブに駆動するためにいくつの駆動部品が使用されるかに応じて変更される。したがって、第1の駆動部品511だけが最初にアクティブであるが、このときシステムが容量を再校正し、そして第2の駆動部品513も活性化すると決定した場合、各駆動部品の制御入力(図6または図7のA、B、CおよびA、B、C)は、必要に応じ一貫した駆動力を維持するために、異なる値にリセットされてよい。
B.構成モードの使用
上述のように、容量結合回路により提供される様々な水準の容量結合および駆動力は、所与の送信機が「通信」を行い得る受信機毎だけでなくドライバ/近傍線ペア毎に校正されプログラムされ得る。容量は理想的には特定の受信機における最遠端部のインダクタンスに支配されたクロストークの影響を相殺するように選択され、出力駆動はクロストーク無しの理想的状態を模擬しようとする一貫した電圧応答を提供するように選択される。出力駆動力(および出力インピーダンス)の制御はまた、システムの様々な信号経路の付加的制御をシステム設計者に提供するために使用されてよい。図8、9には、容量の「適正値」を選択するために各駆動/近傍線ペアが校正され得る2つの方法を示す。
特に、図8は、マスタ装置がそれ自身のドライバの容量結合回路を設定するためにこの較正を行い得る方法の一例801を提示する。以下に述べる目的のために、マスタ装置は最初に構成モード(参照符号803により表される)に入り、スレーブ装置に対しこの構成モードを特定する。構成モードは、スレーブ装置に関する性能を調節するためにマスタ装置により行われる定期較正(例えば、一般的なタイミングまたは回路較正)の一部であってよい。
図8の例では、スレーブ装置(例えばメモリ装置)は通常、そのバスのすべての線(例えば、図4により導入された例に関し、並列データバスのすべての線)全体にわたる通信に応答するが、構成モードは、メモリ装置が、その様々なスライサのそれぞれが受けるクロストークの測定を支援できるように設定される。マスタ装置(例えば制御装置)は個々の線上に試験信号を導入することにより較正を開始し、一方スレーブ装置は特に、不要な順方向クロストークの予想対象となるであろう近傍線を含むバスの各線上の応答を監視する。例えば、参照符号805により示すように、マスタ装置は、Nビット幅データバスのN本の線のそれぞれの上に試験信号を連続的に印加してよい。
この構成を実行するためにマスタ装置により使用され得る多様な方法が存在する。例えば、1つの手法は、可能な各容量値を順々に選択し、その容量値毎に一回の試験信号を繰り返すことである。例えば、図8の参照符号809、810により示唆されるように(容量の8つの可能な選択肢を提示する図5の例を再度使用する)、マスタ装置は、毎回異なる結合回路容量で、信号線毎に試験信号を8回単純に繰り返してよい。機能ブロック807により示されるように、スレーブ装置は、スレーブ装置が受けるクロストークの測定を表す「校正信号」を返し、マスタは、各近傍線に対するクロストークの影響を最もよく緩和する容量値の特定の1つを単純に分離してよい。必要に応じ、マスタ装置はまた、駆動力を再校正し、近傍線から見た実効出力を調節してよい(図8の破線ブロック811により表される)。各容量結合回路の容量値を選択すると、マスタ装置は、機能ブロック813により示されるように、それらの値をランタイム操作用の適切なレジスタに格納する。複数の受信機が所与の送信機に接続された環境では、異なる受信機が次に選択され、戻り矢印812により表されるようにこの構成処理は繰り返されてよい。
先に述べたように、他の構成方法が使用されてもよい。例えば、各可能な容量値を通して進む代わりに、マスタ装置は、直前またはデフォルト値に対して容量を増加/減少させることの効果を「試験」し、増加または減少のいずれかの影響がクロストークを増加させる場合は現在の容量値を維持してよく、その後マスタ装置は次のドライバ/近傍線構成に移動すればよい。必要に応じ、マスタ装置はまた、後続の容量結合回路の試験の出発点として直前の線の較正の設定を維持してもよい。この試験はまた、所与のシステム(例えばシステム初期化時の)に対して一回だけ実行されてもよいし、あるいは温度および他の環境要因が変化するにつれてシステムを再構成するために時々再実行されてもよい。あるいは、初期較正に続いて、回路試験を実行することなく容量または駆動力を変化させるために数学的モデル(またはアルゴリズム)を使用してもよい。最後に、試行錯誤工程の代わりに、較正を支援するために多くの最適化アルゴリズム(LMSすなわち最小2乗平均など)が使用されてもよい。
図9には、適切な容量を特定するために使用され得る方法の第2の例901を示す。本方法は、スレーブ装置(メモリ装置など)が送信機として機能する間スレーブ装置により使用される容量結合回路をプログラムするために使用される。特に、スレーブ装置は初めにメモリ制御装置などのマスタ装置により設定された構成モードを有する(参照符号903)。いくつかの非メモリアプリケーションはスレーブ装置により具体的に要求された構成モードを特徴としてもよいが、図9の実施形態では、マスタ装置が「頭脳」(すなわち、システムの制御を担い構成モードなどの動作の特定モードを決定するハードウェアおよび命令論理)を有するものと想定すべきである。モードは、例えば、側波帯リンクを介しスレーブ装置に指示することにより、あるいはスレーブ装置内の制御レジスタに適正値を書き込むことにより、あるいは割り込みなどの特別のビット線を設定することにより、あるいは恐らく他のいくつかの方法によるなどの多くの周知の方法のうちの任意の1つを介し設定されてよい。したがって、スレーブ装置は、一連の格納された所定の試験信号を生成し一度に1つまたは複数のビット線を試験する回路を構成する。較正を実施する一方法では、マスタ装置は、クロストークの概略の大きさを検知するためあるいはクロストークが負信号から正信号に(またはその逆に)いつ遷移するかを検知するために受信信号レベルと複数の閾値とを比較することができる。他の方法では、マスタ装置は、特定の時間単位で電圧レベルを具体的に測定し検知するためにデータサンプラを使用することができる。さらに他の方法では、設計者はより複雑な波形解析を用意してもよい。特定の方法の用途に関係なく、試験は、較正の対象となる任意の数の線(例えば16ビット幅並列データバスの16本の線)毎に実行される。各データ線上に較正データが供給されると、マスタ装置は、関連する容量値を選択するために、クロストークの最小レベルを検知し、スレーブ装置に対し、この最小レベルを生成した試験パターンを速やかに特定する(図9の参照符号905および907により示される)。先に示唆されたように、マスタ装置はまた、線上に試験信号を印加した装置が適切な容量を検知するように、その装置に他の形式の較正データを返送してもよい。最後に、適切な容量が決定されると、本方法は各容量結合回路に関連する駆動力の調整を要求してもよく、マスタ装置はスレーブ装置に関連するレジスタ内に容量を含む適正値をプログラムしてよい(参照符号911および913により示される)。次に、マスタ装置は他の較正タスクに進んでもよいし、あるいは構成モードからスレーブ装置を取り出してもよい。
C.第2順位以下のクロストークを低減するための接続
理解を容易にするために、上に提示された実施形態は最近傍線から生じるクロストークだけのクロストーク相殺という課題に対処した。例えば、図4を参照すると、クロストークは、1つの送信線(例えば線411)により生成され2つの最近傍線409と413の方に駆動されるシャドー信号の観点から説明された。このクロストークに対処するために、送信線411を駆動するために用いられ信号の一表現は近傍線409、413まで容量結合され、インダクタンスに支配されたクロストークを相殺するために容量結合回路(図5〜7により例示される)を使用することにより駆動された。
実際は、クロストークは最近傍線以外の線から生じる可能性がある。16線バスの例を用いると、例えば、第5最上位ビット(第5MSB)に影響を与えるクロストークは、可能性としてバスの任意の線(第1、第2、第3、第4、第6、第7、第8MSBなどを含む)上に発生する信号から生じ得る。一般的に言えば、多くの環境(例えば、マイクロストリップバスを使用する環境)では、一貫した間隔「x」がバスの各線とその近傍線(群)との間に使用され、例えば、ほぼ「2x」の間隔が「2つ向こうの」線間に存在し、「3x」の間隔が「3つ向こうの」線間に存在する。一般的に言えば、典型的なマイクロストリップバス配置では、線間の共通間隔は300マイクロメートル、各線はほぼ100マイクロメートルのパス幅を有するであろう。クロストークは線間の距離の2乗で減少するので、マイクロストリップバスにおける「2つ向こうの」線から生じるクロストークは一般的には最近傍クロストークの約4分の1だけ重要であると予想することができ、一方「3つ向こうの」線から生じるクロストークは一般的には最近傍クロストークの約9分の1だけ重要であると予想することができる。図4に提示された実施形態は、単純構造と最近傍クロストーク相殺とのバランスをとるので、また、それほど重要でないクロストークの影響(非最近傍線からの)に対処しないので、いくつかの利点を提供する。
しかしながら、いくつかの実施形態、特に、さらに複雑な配策パターンを特徴とするもの(以下に検討される差動システムなど)では、非最近傍線間の信号を容量結合することが望ましいであろう。同様に、技術が進歩し続けるにつれ、データアイタイミングが十分厳しくなり、第2または第3順位クロストークが重要になり得る。
したがって、図10は「2つ向こうの」線(あるいは、上に使用された用語で言えば「最近傍」以外の任意の線)から生じるクロストークに対処する例示的な実施形態を示すために提供される。図10の実施形態において使用される手法は、各駆動信号の一表現が2本、3本、または4本の線のいずれかの線上に(信号がバスの端にあるか、あるいはバス内に「1つ」あるか、あるいはバスの中央にあるかに依存する)容量結合され駆動される以外は、図4に関連して上に検討したものと同様である。これらの線から生じるクロストークは距離の2乗で減少するので、任意の所与の線では、「2つ向こうの」線を所与の線の入力信号に容量結合するのに使用される容量は、最近傍線を結合するのに使用する容量に比べ、最大でも(a)所与の線と「2つ向こうの」線間の距離と(b)所与の線とその同じ方向の最近傍線間の距離との比以下であると予想することができる。すなわち、マイクロストリップ配策などのように線が一貫して互いに間隔を空けられる一実施形態では、「2つ向こうの」線の容量は最近傍線を容量結合するために使用される容量の半分以下でなければならなく、一般的にはその容量の約4分の1になるだろう。
図10には、送信機1003と、中心線1007、2本の最近傍線1009(中心線に対して)、および中心線から「2つ向こうの」2本の線1011を含む5本のビット線だけを有する例示的なバス1005と、を示す。理解を容易にするために、中心線上に印加される信号から生じるクロストークについて主として検討するが、クロストークは図10に表される任意の2つの線の組み合わせ間で生じ得るということに留意されたい。図10の実施形態は、1つまたは2つの最近傍線上および非最近傍線の1つまたは2つの線上に各送信信号の微分係数を結合するために容量結合回路を使用することによりクロストーク課題に対処することを求めるものである。したがって、図10に示す回路では、送信機は14個(2×(2N−3)に対応する。「N」は「2つ向こうの」容量結合方式において容量結合されるべきデータ線の数である)の容量結合回路を含む。図10では、中心線1007上の送信により最近傍線のペアおよび「2つ向こうの」近接線のペア上に励起されるクロストークの影響は、1013、1015のラベル付きの2つのペアの矢印により表される。
図10の送信機1003はそれぞれが上述の信号線の1つを駆動する5つのドライバ1017、1019、1021、1025、1027を含むと理解される。中心線を駆動するドライバ1017は、先に述べたように4つの容量結合回路を使用して4つの最も近い線上に容量結合されることになる入力信号を受信し、参照符号1031により表されるように、第1の容量結合回路1029は第1の最近傍線上に微分係数信号を結合し、第2の容量結合回路1033は「2つ向こうの」線上に2次微分係数信号1035を結合し、第3の容量結合回路1037は経路1039を介し別の最近傍線上に入力1018の微分係数を駆動し、最後に、第4の容量結合回路1041は経路1043により示されるように第2の「2つ向こうの」線上に入力信号の微分係数を駆動する。一般的に言えば、一貫した線間隔を有するシステムでは、中心線の最近傍線上に信号を駆動する2つの容量結合回路1029、1037は、比較的強力で類似または同一の容量値を持つことになる。一方、「2つ向こうの線」を結合する2つの回路1033、1041は、最近傍線に使用されるものに比し一般的には4分の1程度以下のはるかに小さい容量と駆動力を有することになる。
図10の最下部には、マイクロストリップバスの構成において実施されるバス1005の拡大断面図1045を示す。マイクロストリップバスはグランドプレーン1047、基板層1049(グランドプレーンの上に存在する)、および封入層1051を含む。封入層1051は、個別信号線(1011、1009、1007、1009、1011)を互いに、かつ他の電気部品(図10に示すシステムの外部)から絶縁するために使用される。
先に示したように、クロストークは遠方では無視できるようになるが、多くのシステムの実施形態では、各線の最近傍線以外の任意の線間のクロストークに対処する必要があるかもしれない。図10により提示された実施形態は、必要に応じシステム内の任意の数の線を結合(または相互結合)するために容量結合回路を使用することにより、任意の数の線間に拡張可能な枠組みを提供する。
D.容量結合の適正値の適用の再考
図11には、上に検討した実施形態により提供された容量結合の適用例を示すグラフ1101を提示する。図11は、実際は、時間に対する6つの異なる曲線をプロットした上半分1103(電圧をY軸で表す)と、再びマイクロストリップバスの例を使用した最近傍線上のクロストークをプロットした下半分1105(ここでも電圧をY軸で表す)とを有する2部グラフである。上および下半分の両方は、ナノ秒(ns)の時間を表す共通のX軸を使用する。
上半分1103の6つの曲線は下半分1105の6つの曲線に対応し、対応する破線パターンを使用して描写される。
一例として、第1の線パターンは無容量結合を表し、図11の上および下半分1103、1105の両方内の参照符号1107により表される。上半分に見られるように、送信信号は1.65ナノ秒で論理「0」(約0.9ボルト)から上昇し始め、約1.73ナノ秒で論理「1」(約1.7ボルト)において安定する。各近傍線上に誘導されるインダクタンスに支配されたクロストークは図11の下半分に表され、参照符号1107により示されるように各近傍線の電圧レベルで約0.3ボルトの負の「くぼみ」を生じ、抑制されないままであると、このクロストークはその線に沿って同時に送信された送信信号と干渉する可能性がある。この干渉は、その線上に論理「1」が存在するか「0」が存在するかだけでなく、エッジ遷移が発生しているかどうか、そしてそれがいつ発生したのかの判断を困難にする。
第2の例として、第6の線パターンは250fF(フェムトファラッド)に選択された容量を使用した容量結合を表し、参照符号1109により図11の上および下半分1103、1105内に示される。図11の下半分1105に見られるように、この容量は参照符号1107により表される電圧降下をほぼ相殺する微分係数信号(逆パルス)を生じる。実際は、選択された容量は図11に見られる相対結果により描写されるようにわずかに「強すぎ」、近傍線上に約0.08ボルトの若干正の信号を生じる。この過剰結合はまた近傍線送信解釈を困難にする可能性があり、したがって図11を参照すると、よりよい選択肢(利用可能な場合)は、クロストークをさらに最小化して論理「ロー」状態(0.9ボルト)に対し可能な限り零に近いクロストークを生成する容量であってよいことがわかる。この最小化は、図11では約200fF(すなわち参照符号1111により示す曲線)となることがわかる。
III.メモリシステムへの適用
A.メモリ制御装置および複数のメモリ装置
容量結合の使用に適切な容量値の選択は、任意の特定の受信機により見られるクロストークをほぼ完全に打ち消すように容量を調節するための単純明快なやり方を提供する。容量を調節することにより、連続的容量値か離散的容量値(上に提示された実施形態、特に図5に見られる実施形態により例示された)かにかかわらず、本明細書に開示された技術は、任意の特定の受信機との通信毎に迅速に調節可能なシステムの実現を容易にする。
以下の実施形態では、これらの原理は、多受信機システム内の各受信機に対する容量と出力インピーダンスを迅速に変更するシステムに適用される。再び、使用される例は複数のメモリ装置と通信を行う送信機として働くメモリ制御装置であり、そのうちの任意の1つは受信機であってよい(メモリ装置(またはメモリ装置群)のいずれがアドレス指定されているかに応じて)。この例では各受信機は送信機とはやや異なる場所に存在する(信号経路配策、終端、温度、および他の多くの要素に基づき)ので、1つの受信機に対し決定された容量値が異なる受信機に適用された場合、不適切にバランスされたクロストークを生じる。したがって、以下に提示される実施形態は、異なる受信機(例えば、各特定のメモリ装置)への送信毎に送信機により更新される、相異なる迅速にロードされる容量値および駆動値を使用する。
図12には、メモリ制御装置1203と2つのメモリ装置1205、1207とを有するメモリシステム1201を示す。制御装置は各メモリ装置と双方向に通信を行う(データは選択されたメモリ装置から読取られ、メモリ装置に書き込まれる)ので、所定の時刻に各装置は送信機または受信機として機能してよい。これらの装置は、並列データバス1211だけでなく、命令およびアドレス(CA:command and address)バス1209によっても共通に接続されるものと理解される。上記導入された容量結合原理はこれらの線のうち任意の線間のクロストークを低減するために適用されてよい。クロスカップリング回路1213は、関連する装置が送信機として機能する場合のペアの線間のクロスカップリングを示すために制御装置とメモリ装置のそれぞれと共に示されている。
図12の例では、メモリ制御装置はいずれかのメモリ装置と相互作用し、選択されたメモリ装置に基づき各容量結合回路の容量値と駆動力値を格納するためにレジスタ1215を使用する。メモリ装置のそれぞれもまた容量値と駆動力値を格納するためのレジスタ1217を有するが、これらメモリ装置は制御装置(すなわち図12の実施形態における)とだけ通信を行うので、これらのレジスタは各容量結合回路に1つの固定値を格納するだけでよい。図12の参照符号1219により示すように、制御装置は、レジスタ値を区別するためのチップセレクト(CS)信号を使用し、このチップセレクトを使用してアドレス指定された装置のクロストークを等化するのに適切な容量値を容量結合回路にロードしてよい。
相異なる受信機を区別するために、複数のレジスタ値とチップセレクトを使用する1つの具体例が提示されたが、通常のシステムには、構成モード中またはランタイム中にかかわらず特定の受信機に対する容量値の調整を可能にする他の多くの機構が存在する。
図12により提示された例は、それぞれが複数の装置または単一装置だけと通信を行う任意の数の送信機と受信機に拡張可能である。
B.差動システムへの適用
図13は、差動データ送信システムの環境に対し提示された容量結合原理と較正および配置方法を示すために使用される。差動システムは両方の論理状態を一度に送信するために2つの線を使用するものであり、いくつかのタイプのシステム実施形態に利点を提供する。例えば、差動シグナリングは、いくつかのタイプの符号化された一貫したスイッチング特性(符号化され埋込まれたクロック信号の使用を含む)、および一貫した消費電力特性の使用を容易化することができる。クロストークおよび他の電磁界アーティファクトを最小化するために、時には、差動ペア線は上に提示されたものとほとんど同じやり方で配策され、頻繁には、差動対の経路長に沿って1つまたは複数の「ねじれ」が設けられる。
特に、図13には、送信機1303、受信機1305、およびバス1307を含むシステム1301を提示する。ペア1309/1310、1311/1312、1313/1314などの各ペア線は、特定の差動ドライバ(これらのドライバは図13ではそれぞれ1317、1319、1321とラベルが付けられている)により駆動される。クロストークの傾向は、各矢印が相異なるソース(すなわち送信線1311の場合は信号線1310、送信線1312の場合は信号線1313)からの誘導性クロストークを表すペア矢印1323、1324により図13では記号で表わされる。したがって、線1311、1312などの差動ペア線に対し差動クロストークが生成され得る(例えば、所与の各差動信号はクロストークにより崩壊または破壊され得る)。この差動クロストークは例えばエッジ検出のために差動信号を用いる際にエラーを生じることがある。
図13の実施形態は、隣接差動ペア線の最も近い線上に送信信号の一つの版または表現を容量結合するために容量結合回路を使用することにより、これらの課題に対処する。例えば、図13の左側に示すように、第2のドライバ1319の駆動信号の微分係数は参照符号1325、1327によりそれぞれ示すように信号経路1310上に結合され、また経路1313上に結合されてよい。
図13には示さないが、各差動ペア線が受信機に到達する途中で「ねじられ」、その結果これら各ペア線内の異なる線がインダクタンスに支配されたクロストークを引き起こすやり方で別の信号に近づけられる場合、「2つ向こうの」容量結合回路もまた図10に関して上に検討したやり方で使用されてよい。これらの環境下では、「2つ向こうの」線の容量と駆動力は(これらの線は最近傍線に隣接するので、またこれらの線は最近傍線と同様に同じ差動ペアの一部を形成するので)、最近傍線により使用される値にさらに近づくことになり、したがって少なくともいくつかの場合には同一の値を使用してよい。しかしながら、重要なことに、上に提示された原理は、受信機位置に基づき各信号線ペア間に発生する遠端クロストークの自動較正を可能にする。したがって、差動ペアがねじられるかどうかは重要でない、すなわち、送信機はクロストークを最良に相殺する容量値を単純に測定しこれらの値をロードし、そして各信号経路上に信号を送信する際に必要に応じてこれらの値を使用することができる。
IV.結論
これまで説明されたものは、受信機において、そうでなければアグレッサ信号により誘導されるクロストークと一致し直接相殺するようにされたやり方で、1つまたは複数のビクティム線上にアグレッサ信号の一表現を駆動することによりクロストークを低減する装置と方法である。この等化を実行するために使用できる容量値を得るための配置方法もまた提示された。他のアプリケーションは、上に提供された教示を考慮して、あるいは以下に記載される特許請求の範囲により定義される本発明を考慮して、当業者には容易に想起されることになる。また、上記実施形態の任意のものの特徴または態様は、少なくとも実行可能な場合、上記実施形態の他の任意のものと組み合わせて、あるいはその相当特徴または態様の代わりに、適用され得る。
したがって、以上の考察は単に例示的であるように意図されているが、以下の特許請求範囲とその等価物だけにより限定され定義される本開示の精神と範囲内である他の設計、用途、代替、変形、および改善もまた当業者に想起されるであろう。

Claims (35)

  1. 少なくとも第1と第2の信号線を含む並列バス上の受信機へ信号を伝達する送信機であって、
    前記第1の信号線に第1の信号を送信する第1のドライバと、
    前記第2の信号線に第2の信号を送信する第2のドライバと、
    前記第2の信号線へ前記第1の信号の一表現を容量結合する第1の結合回路と、を含み、
    前記送信機は測定された遠端クロストークを表す前記受信機からのフィードバックを受信して前記第1の結合回路の容量結合値を動的にプログラムするように構成される、送信機。
  2. 前記並列バスはインダクタンスに支配されたデータバスとして具現化される、請求項1に記載の送信機。
  3. 前記並列バスはマイクロストリップ線バスとして具現化される、請求項1に記載の送信機。
  4. 前記第2の信号の一表現を前記第1の信号線に容量結合する第2の結合回路をさらに含む、請求項1に記載の送信機。
  5. 前記第1の結合回路と前記第2の結合回路のそれぞれは、
    アクティブドライバと、
    前記アクティブドライバの出力を信号線に結合する容量回路と、を含む、請求項4に記載の送信機。
  6. 各容量回路は調整可能容量を有する、請求項5に記載の送信機。
  7. 前記調整可能容量は所定の組の離散値の1つに調整可能である、請求項6に記載の送信機。
  8. 前記調整可能容量は動的にプログラム可能である、請求項6に記載の送信機。
  9. 各結合回路は調整可能駆動力を有する、請求項5に記載の送信機。
  10. 各結合回路は調整可能出力インピーダンスをさらに含む、請求項5に記載の送信機。
  11. 前記並列データバスはまた少なくとも1つの第3の信号線を含み、
    前記第3の信号線に前記第3の信号を送信するための第3のドライバと、
    前記第1の信号線に前記第3の信号の一表現を容量結合する第3の結合回路と、
    前記第2の信号線に前記第3の信号の一表現を容量結合する第4の結合回路と、をさらに含む、請求項4に記載の送信機。
  12. (a)(i)前記第3の結合回路と(ii)前記第4の結合回路との容量比は、(b)(i)前記第3の信号線と前記第1の信号線間の平均距離と(ii)前記第3の信号線と前記第2の信号線間の平均距離との比以下となるように選択される、請求項11に記載の送信機。
  13. 前記第1の結合回路はアクティブドライバを含む、請求項1に記載の送信機。
  14. 前記アクティブドライバは、前記第1の信号の一表現が前記第2の信号線に容量結合される駆動力を定義するようにプログラム可能である、請求項13に記載の送信機。
  15. シグナリングは前記第1の信号線上に送信された第1のビット値と前記第2の信号線上に送信された第2のビットとを有する多ビット符号を含み、前記送信機は前記第1と第2のビット値を同時に送信する、請求項1に記載の送信機。
  16. 前記第1の結合回路は、
    調整可能駆動力を供給するように選択的に制御される複数のMOSFETと、
    前記複数のMOSFETの集合出力と前記第2の信号線とを結合するプログラム可能容量回路と、を含む、請求項1に記載の送信機。
  17. 送信機回路と、
    受信機回路と、
    前記送信機回路と前記受信機回路とを接続するとともに少なくとも2つの信号線を含む並列バスであって、前記送信機回路はそれぞれの信号を前記受信機へ送信する各信号線のドライバを有する、並列バスと、
    それぞれが前記並列バスの少なくとも1つの近傍線へそれぞれの信号を容量結合する複数の結合回路と、を含み、
    前記送信機回路は、各信号線の測定された遠端クロストークを表す前記受信機からのフィードバックを受信するとともに各信号線に容量結合信号を供給する少なくとも1つの結合回路の容量結合値を動的にプログラムするように構成される、システム。
  18. 前記送信機回路または前記受信回路の1つはメモリ装置において具現化され、前記送信機回路または前記受信回路の他方はメモリ制御装置において具現化される、請求項17に記載のシステム。
  19. 前記並列バスはマイクロストリップ線バスを含む、請求項17に記載のシステム。
  20. 各結合回路は、前記少なくとも1つの近傍線上にそれぞれの信号をアクティブに駆動するアクティブドライバを含む、請求項17に記載のシステム。
  21. 各結合回路は、それぞれの信号が前記少なくとも1つの近傍線上にどれくらい強く結合されるかを変更するためのプログラム可能駆動力を有する、請求項20に記載のシステム。
  22. 前記複数の結合回路と前記送信機回路は単一構成部品上に配置される、請求項17に記載のシステム。
  23. 試験モードをさらに含み、前記送信機回路は、遠端クロストークの影響に関し前記並列バスの各信号線を校正する、請求項17に記載のシステム。
  24. 少なくとも4つの構成要素信号線を含む並列バス上の受信機へシグナリングを伝達する送信機であって、
    それぞれの信号を送信するための各信号線のドライバと、
    前記少なくとも4つの構成要素信号線間の少なくとも1つの近傍信号線へそれぞれの信号の一表現を容量結合する結合回路と、を有し、
    前記送信機は、測定された遠端クロストークを表す前記受信機からのフィードバックを受信して、前記結合回路の容量結合値を動的にプログラムするように構成される、送信機。
  25. 前記並列バスは少なくとも8つの構成要素信号線を含む、請求項24に記載の送信機。
  26. 前記少なくとも4つの構成要素信号線は2つの差動ペアとして編成される、請求項24に記載の送信機。
  27. 前記少なくとも4つの構成要素信号線間の少なくとも1つの近傍信号線の隣の少なくとも1つの信号線へそれぞれの信号の一表現を容量結合する結合回路をさらに含む、請求項26に記載の送信機。
  28. 少なくとも4つの構成要素信号線を含むマイクロストリップ線バス上の受信機へシグナリングを伝達する送信機であって、
    それぞれの信号を送信するための各信号線のドライバと、
    前記少なくとも4つの構成要素信号線の少なくとも1つの近傍線へそれぞれの信号を容量結合する手段と、を含み、
    前記送信機は、測定された遠端クロストークを表す前記受信機からのフィードバックを受信して、容量結合値を動的にプログラムするように構成される、送信機。
  29. 前記容量結合手段は、少なくとも1つの直接隣接した線への各表現の容量結合の動的調整を可能にする、請求項28に記載の送信機。
  30. 前記容量結合手段の少なくとも1つのプログラム可能値を校正する手段をさらに含む、請求項28に記載の送信機。
  31. 送信機回路と、受信機回路と、前記受信機回路と前記送信機回路とを接続する少なくとも4つの構成要素信号線を含む並列バスと、を含むシグナリングシステムにおける動作方法であって、
    前記構成要素信号線の少なくとも1つの上に信号を送信すること、および、
    前記少なくとも4つの構成要素信号線間の少なくとも1つの近傍線に前記構成要素信号線の少なくとも1つの信号線上で送信される前記信号の一表現を容量結合すること、
    測定された遠端クロストークを表す受信機からのフィードバックを前記受信機から受信すること、
    容量結合値を動的にプログラムすること、
    を含む方法。
  32. 近傍線への表現毎に供給される容量結合を動的に調節することをさらに含む、請求項31に記載の方法。
  33. 前記容量結合の少なくとも1つのプログラム可能値を校正することをさらに含む、請求項31に記載の方法。
  34. 隣接線への各信号の前記容量結合の駆動力を校正することをさらに含む、請求項31に記載の方法。
  35. 隣接線への各信号の前記容量結合の容量を校正することをさらに含む、請求項31に記載の方法。
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