JP5368626B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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Description

本発明は、オンチップの発振回路に用いられる基準電圧の生成技術に関し、特に、電源変動や温度変動などの影響を受けることのない高精度なクロック信号の生成に有効な技術に関する。
マイクロコンピュータなどの半導体集積回路装置においては、機器の小型化やコスト低減などのため外付け部品の削減が求められており、CPUや周辺機能ブロックなどへ供給するクロック信号を生成するクロック発生回路が該半導体集積回路装置に内蔵されたものがある。
この種のクロック信号発生回路は、たとえば、クロック信号を生成するオシレータと、該オシレータが生成したクロック信号を分周する2つの分周器から構成されている。分周器は、分周数の組み合わせによりクロック周波数の選択肢を増やすために設けられている。
また、オシレータは、たとえば、基準電圧発生回路、定電流発生回路、制御回路、周波数電圧変換回路、積分回路、および電圧制御発振器でフィードバックループを構成するクロック発生部からなる。
基準電圧発生回路は、基準電圧VREFI,VREFCをそれぞれ生成し、定電流発生回路と積分回路へ出力する。定電流発生回路は、電源、温度依存性をもたない電流Irefを生成する。周波数電圧変換回路は、定電流発生回路が生成した電流Iref、容量と制御回路が生成した制御信号に基づいて、電圧VSIGを生成する。
制御回路は、電圧制御発振回路が生成したクロック信号に基づいて制御信号を生成する。周波数電圧変換回路は、定電流発生回路が生成した電流、容量と制御回路が電圧制御発振回路から出力されるクロック信号から生成された制御信号に基づいて、電圧を生成する。
積分回路は、基準電圧発生回路が生成した基準電圧VREFCと周波数電圧変換回路から出力される電圧VSIGとが等しくなるよう電圧制御発振器の制御電圧を変え、クロック周期を所望の周波数に調整する。
この種のクロック発振回路としては、たとえば、電流制御発振器、分周器、周期比較回路、積分器、および電圧−電流変換回路を直列接続し、終段の電圧−電流変換回路の出力電流を初段の電流制御発振器の入力側に帰還し、電流制御発振器の出力を発振出力とすることにより、発振周波数の安定化、および発振精度の向上を図るものが知られている(特許文献1参照)。
特開2002−300027号公報
ところが、上記のような半導体集積回路装置内部に設けられたクロック発生回路におけるクロック生成技術では、次のような問題点があることが本発明者により見い出された。
従来のオンチップオシレータの基本構成を図44に示す。オンチップオシレータは基準電圧発生回路100、定電流発生回路101、制御回路102、周波数電圧変換回路103、積分回路104、電圧制御発振回路105でフィードバックループを構成するクロック発生回路で構成される。
上記したクロック発生回路が生成するクロック信号の発振周期Tは、電圧制御発振回路105に内蔵される容量Cと回路中で生成される定電流成分VREFI/R、および基準電圧VREFCにより下記式(1)で表される。
発振周期Tは定数である容量Cと抵抗Rに対して定電圧VREFIおよびVREFCの比を制御することで一定に保たれる。
Figure 0005368626
図44の回路について動作を説明する。
基準電圧発生回路100は、基準電圧VREFC,VREFIを生成し、定電流発生回路101と積分回路104へ出力する。定電流発生回路101は、電源、温度依存性をもたない定電流Irefを内部で生成しカレントミラー回路でIconstへ変換して周波数電圧変換回路へ出力する。
周波数電圧変換回路103は、定電流発生回路101から出力される電流Iconstと電圧制御発振回路105のクロックから制御回路102で生成された制御信号ZCHR,DISC,SAMPを用いて電圧VSIGを生成する。制御信号ZCHR,DISC,SAMPは出力クロック周期と同じパルス幅をもつ信号である。
積分回路104は、電圧VSIGをサンプリングし電源、温度依存性のない基準電圧VれFCと周波数電圧変換回路103の出力電圧VSIGが等しくなるよう電圧制御発振回路105の制御電圧VCNTを変え、クロック周期を所望の周波数に調整する。
また、該クロック発生回路は、式(1)に対して式(2)に示すように回路を構成する素子の温度特性や回路のばらつきなどに起因する誤差要因が存在する。
Figure 0005368626
C(t)は式(1)の理想的な容量Cに対して温度依存のある容量素子、R(t)は式(1)の理想的なRに対して温度依存性のある抵抗素子であることを表現している。また、Mは、式(1)には示されていないがカレントミラーによる周波数切り替え機能のための定数である。
誤差要因としては以下のものがあげられる。
(1)カレントミラーしきい値電圧ミスマッチ、ΔVth起因の電流誤差などによるΔImismatchがあり、このΔImismatchは式(1)の分母の電流成分に加算または減算される形で誤差となる。
(2)定電流発生回路から周波数電圧変換回路に至る端子NDDにおける寄生容量Cp1と端子の電圧変動ΔVNDDは分子の容量と電圧の積の成分に加算される形で誤差となる。
(3)周波数電圧変換回路の出力信号に接続される寄生容量Cp2は周波数電圧変換回路の内部容量C(t)に加算される形で誤差となる。
(4)カレントミラーのサブスレッショルドリークIoffは分母の電流成分に加算されて誤差となる。
(5)定電流発生回路、積分回路のオペアンプにおけるオフセット電圧、Vof1およびVof2はそれぞれ分母と分子の電圧成分VREFI、およびVREFCに加算されて誤差となる。
(1)の電流誤差ΔImismatchは、定数Mにより周波数を切り替えた場合に変化し、周波数変動を引き起こす。周波数切り替えは、半導体集積回路装置の仕様により必要がある場合に内蔵される機能であるが、周波数を切り替えた際に期待した周波数精度とならず、それによるアプリケーションへの影響などの問題が発生してしまう恐れが生じる。
このように、クロック信号における高い周波数精度を実現するためには、式(2)の誤差要因を対策して周波数によらず一定の精度を実現することが必須である。
本発明の目的は、電源や温度などに変動があっても、高精度なクロック信号を生成することのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明は、制御電圧に基づいて、クロック信号を生成する電圧制御発振回路と、温度依存性を有した第1の基準電圧と電源、温度依存性をほとんど有しない第2の基準電圧とをそれぞれを生成する基準電圧発生回路と、該基準電圧発生回路が生成した第1の基準電圧を用いて、電源、温度依存性をほとんどもたない基準電流を生成する基準電流発生回路と、該基準電流発生回路が生成した基準電流を用いて、電圧制御発振回路が生成したクロック信号の発振周波数を電圧に変換する周波数電圧変換回路と、該周波数電圧変換回路から出力された電圧を積分し、電圧制御発振回路に出力する制御電圧を生成する積分回路とを備えたクロック発振手段を有し、周波数電圧変換回路は、第1〜第Nの静電容量部と、選択信号に基づいて、第2〜第Nの静電容量部のうち、少なくとも1つを選択する容量選択部と、チャージ信号、およびディスチャージ信号に基づいて、第1の静電容量部、およびスイッチ部が選択した静電容量部に基準電流をチャージ、ディスチャージするスイッチ部とを備えたものである。
また、本願のその他の発明の概要を簡単に示す。
本発明は、前記第2〜前記第Nの静電容量部が、それぞれ静電容量値が異なる静電容量素子から構成されているものである。
また、本発明は、前記第2〜前記第Nの静電容量部が、静電容量値が略同じ静電容量素子をそれぞれ個数が異なるように備えた構成からなるものである。
さらに、本発明は、前記スイッチ部が、一方の接続部に第1の電流が供給される第1のスイッチと、一方の接続部に、第1のスイッチの他方の接続部が接続され、他方の接続部に基準電位が接続される第2のスイッチとからなり、前記容量選択部は、一方の接続部に、第1のスイッチと第2のスイッチとの接続部がそれぞれ接続され、他方の接続部に、第2〜第Nの静電容量部の一方の接続部がそれぞれ接続された複数の容量選択スイッチからなり、第1の静電容量部は、一方の接続部に、第1のスイッチと第2のスイッチとの接続部が接続され、他方の接続部に、基準電位が接続される構成からなり、第2〜第Nの静電容量部の他方の接続部が、基準電位がそれぞれ接続された構成からなるものである。
また、本発明は、前記スイッチ部が、一方の接続部に第1の電流が供給される第1のスイッチと、一方の接続部に、第1のスイッチの他方の接続部が接続され、他方の接続部に基準電位が接続される第2のスイッチとからなり、第1〜第Nの静電容量部は、一方の接続部に、第1のスイッチと第2のスイッチとの接続部がそれぞれ接続され、容量選択部は、一方の接続部に、第2〜第Nの静電容量部の一方の接続部がそれぞれ接続され、他方の接続部に基準電位がそれぞれ接続された複数の容量選択スイッチからなり、第1の静電容量部の他方の接続部が基準電位に接続された構成からなるものである。
さらに、本発明は、前記容量選択部が、ディスチャージ信号が出力された際に、リセット信号に基づいて、選択されていない容量選択スイッチを任意の期間オンさせるリセット部を備えたものである。
また、本発明は、前記容量選択スイッチが、2つのトランジスタを直列接続した構成からなるものである。
さらに、本発明は、前記容量選択部、および前記スイッチ部が、第1〜第Nの静電容量部の第1の辺側、または該第1の辺に対向する第2の辺側のいずれかにそれぞれレイアウトされているものである。
また、本発明は、前記基準電流発生回路が、一方の接続部に電源電圧が接続された第1のトランジスタと、一方の接続部に、第1のトランジスタの他方の接続が接続された第1の電圧依存性低減用トランジスタと、一方の接続部に、第1の電圧依存性低減用トランジスタの他方の接続部が接続され、他方の接続部に、基準電位が接続された抵抗と、基準電圧を入力電圧として、第1のトランジスタ、および第1の電圧依存性低減用トランジスタを含めてボルテージフォロア回路を構成するオペアンプと、第1のトランジスタとカレントミラー回路を構成する第2〜第Nのトランジスタと、第2〜第Nのトランジスタにそれぞれ直列接続され、トランジスタサイズがそれぞれ異なる第2〜第Nの電圧依存性低減用トランジスタと、トランジスタ部選択信号に基づいて、第2〜第Nの電圧依存性低減用トランジスタの少なくとも1つを選択してオンさせ、カレントミラー比を切り替えるトランジスタ選択部と、第2〜第Nのトランジスタと第2〜第Nの電圧依存性低減用トランジスタと接続部と基準電位との間に接続され、トランジスタ選択部によって選択されていない電圧依存性低減用トランジスタの電流を基準電位に放電するリーク電流抑制部とを備えたものである。
さらに、本発明は、前記基準電流発生回路が、リーク電流抑制部と基準電位との間に接続された、電流源を備え、該電流源は、リーク電流抑制部から放電される電流値を制御するものである。
また、本発明は、前記基準電圧発生回路が、一方の接続部に正の1次の温度依存性をもつPTAT電流が供給され、複数の抵抗が直列接続された構成からなる第1の抵抗部と、コレクタとベースに、第1の抵抗部の他方の接続部がそれぞれ接続されたバイポーラトランジスタと、一方の接続部に、バイポーラトランジスタのエミッタが接続され、他方の接続部に基準電位が接続され、複数の抵抗が直列接続された構成からなる第2の抵抗部と、一方の接続部に、第1の抵抗部の他方の接続部が接続され、他方の接続部に基準電位が接続され、複数の抵抗が直列接続された構成からなる第3の抵抗部と、第1の温度トリミング信号に基づいて、第1の抵抗部の任意の接続部を選択し、第1の基準電圧として出力する第1の選択部と、第2の温度トリミング信号に基づいて、第3の抵抗部の任意の接続部を選択し、第2の基準電圧として出力する第2の選択部と、調整用制御信号に基づいて、第2の抵抗部における分圧比を調整し、バイポーラトランジスタのベース−エミッタ電圧の温度依存性を相殺する調整部とを備えたものである。
さらに、本発明は、前記基準電圧発生回路が、一方の接続部に正の1次の温度依存性をもつPTAT電流が供給され、複数の抵抗が直列接続された構成からなる第1の抵抗部と、コレクタとベースに、第1の抵抗部の他方の接続部がそれぞれ接続されたバイポーラトランジスタと、一方の接続部に、バイポーラトランジスタのエミッタが接続され、他方の接続部に基準電位が接続され、複数の抵抗が直列接続された構成からなる第2の抵抗部と、一方の接続部に、電源電圧が接続されたトランジスタと、一方の接続部に、トランジスタの他方の接続部が接続され、他方の接続部に基準電位が接続され、複数の抵抗が直列接続された構成からなる第3の抵抗部と、負側入力端子に、バイポーラトランジスタのコレクタ、およびベースがそれぞれ接続され、正側入力端子に第3の抵抗部の中点が接続され、出力部にトランジスタのゲートが接続されたオペアンプと、第1の温度トリミング信号に基づいて、第1の抵抗部の任意の接続部を選択し、第1の基準電圧として出力する第1の選択部と、第2の温度トリミング信号に基づいて、第3の抵抗部の任意の接続部を選択し、第2の基準電圧として出力する第2の選択部と、調整用制御信号に基づいて、第2の抵抗部における分圧比を調整し、バイポーラトランジスタのベース−エミッタ電圧の温度依存性を相殺する調整部とを備えたものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
(1)周波数電圧変換回路の静電容量を可変してクロック信号の周波数切り替えを行うことができるので、高精度なクロック信号を生成することができる。
(2)上記(1)により、半導体集積回路装置の信頼性を向上させることができる。
本発明の実施の形態1による半導体集積回路装置の構成例を示すブロック図である。 図1の半導体集積回路装置に設けられたオシレータ部における構成の一例を示す説明図である。 図2のオシレータ部に設けられた基準電圧生成回路が生成する電圧の温度依存性の一例を示した説明図である。 図2のオシレータ部が目標の周波数より速いクロック信号を調整する過程の一例を示すタイミングチャートである。 図2のオシレータ部が目標の周波数より遅いクロック信号を調整する過程の一例を示すタイミングチャートである。 図2のオシレータ部におけるクロック信号の発振周波数と目標の周波数とが一致している場合の動作例を示すタイミングチャートである。 図2のオシレータ部に設けられたに電圧制御発振回路のVF特性の一例を示す説明図である。 本発明者が検討したトランジスタサイズによってカレントミラー比を変更して周波数切り替えする定電流発生回路の一例を示す説明図である。 本発明者が検討したトランジスタ個数によってカレントミラー比を変更して周波数切り替えする定電流発生回路の一例を示す説明図である。 図8の定電流発生回路の他例を示す説明図である。 図9の定電流発生回路の他例を示す説明図である。 本実施の形態1による静電容量素子による周波数切り替え機能を有した周波数電圧変換回路の一例を示す説明図である。 本実施の形態1による静電容量素子による周波数切り替え機能を有した周波数電圧変換回路の他の例を示す説明図である。 図12の周波数電圧変換回路の動作の一例を示すタイミングチャートである。 図12の周波数電圧変換回路図に設けられた静電容量素子を選択するスイッチの一例を示した説明図である。 図15のスイッチの他の例を示した説明図である。 マイナス電極側にスイッチを設けた周波数電圧変換回路の一例を示す説明図である。 図17の周波数電圧変換回路の他の例を示す説明図である。 図16の周波数電圧変換回路におけるノードVxの動作波形の一例を示したタイミングチャートである。 不定となるノードを基準電位レベルへリフレッシュする機能を有した周波数電圧変換回路の一例を示す説明図である。 図20の周波数電圧変換回路の動作の一例を示すタイミングチャートである。 図18の周波数電圧変換回路にリフレッシュ機能を適用した際の一例を示す説明図である。 図20の周波数電圧変換回路を制御する制御回路の一例を示す説明図である。 図23の制御回路における各部信号のタイミングチャートである。 図20の周波数電圧変換回路の他の回路構成を示した説明図である。 周波数電圧変換回路と積分回路の接続の一例を示した説明図である。 図26の積分回路に設けられたスイッチの一例を示す説明図である。 図22の周波数電圧変換回路の他の回路構成を示した説明図である。 図28の周波数電圧変換回路における寄生容量を最小限に抑えるレイアウトの一例を示した説明図である。 本実施の形態2による定電流発生回路の詳細な回路構成を示した説明図である。 図30の定電流発生回路に電流切り替え機能を持たせた際の一例を示す説明図である。 図31の定電流発生回路の他の例を示す説明図である。 図2の周波数電圧変換回路のスイッチ部における詳細な構成を示す説明図である。 図30の定電流発生回路が接続される周波数電圧変換回路における周波数電圧変換動作のタイミングチャートである。 電圧VNDDが変動した際の周波数電圧変換回路における周波数電圧変換動作のタイミングチャートである。 図33の周波数電圧変換回路の他の例を示した説明図である。 図36の周波数電圧変換回路に用いられるアナログスイッチの一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態3による定電流発生回路の一例を示す説明図である。 図38の定電流発生回路における他の例を示す説明図である。 本発明の実施の形態4による基準電圧発生回路の一例を示す説明図である。 図40の基準電圧発生回路の簡略図である。 図40の基準電圧発生回路の他の例を示す説明図である。 本発明の他の実施の形態によるオシレータ部における構成の一例を示すブロック図である。 本発明者が検討したオシレータの基本構成を説明するブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による半導体集積回路装置の構成例を示すブロック図、図2は、図1の半導体集積回路装置に設けられたオシレータ部における構成の一例を示すブロック図、図3は、図2のオシレータ部に設けられた基準電圧発生回路が生成する電圧の温度依存性の一例を示した説明図、図4は、図2のオシレータ部が目標の周波数より速いクロック信号を調整する過程の一例を示すタイミングチャート、図5は、図2のオシレータ部が目標の周波数より遅いクロック信号を調整する過程の一例を示すタイミングチャート、図6は、図2のオシレータ部におけるクロック信号の発振周波数と目標の周波数とが一致している場合の動作例を示すタイミングチャート、図7は、図2のオシレータ部に設けられたに電圧制御発振回路のVF特性の一例を示す説明図、図8は、本発明者が検討したトランジスタサイズによってカレントミラー比を変更して周波数切り替えする定電流発生回路の一例を示す説明図、図9は、本発明者が検討したトランジスタ個数によってカレントミラー比を変更して周波数切り替えする定電流発生回路の一例を示す説明図、図10は、図8の定電流発生回路の他例を示す説明図、図11は、図9の定電流発生回路の他例を示す説明図、図12は、本実施の形態1による静電容量素子による周波数切り替え機能を有した周波数電圧変換回路の一例を示す説明図、図13は、本実施の形態1による静電容量素子による周波数切り替え機能を有した周波数電圧変換回路の他の例を示す説明図、図14は、図12の周波数電圧変換回路の動作の一例を示すタイミングチャート、図15は、図12の周波数電圧変換回路図に設けられた静電容量素子を選択するスイッチの一例を示した説明図、図16は、図15のスイッチの他の例を示した説明図、図17は、マイナス電極側にスイッチを設けた周波数電圧変換回路の一例を示す説明図、図18は、図17の周波数電圧変換回路の他の例を示す説明図、図19は、図17の周波数電圧変換回路におけるノードの動作波形の一例を示したタイミングチャート、図20は、不定となるノードVxを基準電位レベルへリフレッシュする機能を有した周波数電圧変換回路の一例を示す説明図、図21は、図20の周波数電圧変換回路の動作の一例を示すタイミングチャート、図22は、図18の周波数電圧変換回路にリフレッシュ機能を適用した際の一例を示す説明図、図23は、図20の周波数電圧変換回路を制御する制御回路の一例を示す説明図、図24は、図23の制御回路における各部信号のタイミングチャート、図25は、図20の周波数電圧変換回路の他の回路構成を示した説明図、図26は、周波数電圧変換回路と積分回路の接続の一例を示した説明図、図27は、図26の積分回路に設けられたスイッチの一例を示す説明図、図28は、図22の周波数電圧変換回路の他の回路構成を示した説明図、図29は、図28の周波数電圧変換回路における寄生容量を最小限に抑えるレイアウトの一例を示した説明図である。
本実施の形態1において、半導体集積回路装置1は、図1に示すように、オシレータ部2、レジスタ3、メモリ4、分周回路5、CPU6、A/D変換器7、タイマ8、および周辺回路9などから構成されている。
クロック発振手段となるオシレータ部2は、半導体集積回路装置1の内部モジュールに供給されるクロック信号を生成する。分周回路5は、オシレータ部2が生成したクロック信号を任意に分周し、分周回路5、CPU6、A/D変換器7、タイマ8、ならびにその他のモジュールである周辺回路9などの内部モジュールに動作クロックして供給する。
CPU6は、半導体集積回路装置1における動作を司る。A/D変換器7は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。タイマ8は、タイマクロックなどをカウントアップして所望の時間設定をし、ある時間に到達するとタイマカウンタ信号を出力する。
メモリ4は、フラッシュメモリに例示される不揮発性メモリからなり、オシレータ部2のトリミング後の制御信号が格納されている。半導体集積回路装置1が起動した際に、メモリ部に格納されている制御信号がレジスタ3に読み出されて格納される。
オシレータ部2は、レジスタに格納された制御信号に基づいて動作制御される。メモリ4に格納される制御信号は、温度トリミング信号CNTL_VREFI,CNTL_VREFC、およびターゲット周波数とするための調整用信号である周波数調整制御信号SELI,SELCなどからなる。
図2は、オシレータ部2における構成の一例を示すブロック図である。
オシレータ部2は、図示するように、基準電圧発生回路10、定電流発生回路11、制御回路12、周波数電圧変換回路13、積分回路14、ならびに電圧制御発振回路15からなり、これらの回路でフィードバックループを構成するクロック生成回路である。
基準電圧発生回路10は、バンドギャップリファレンス回路BGR、抵抗R1〜R4、バイポーラ素子からなるトランジスタQ1から構成されている。定電流発生回路11は、オペアンプAMP1、PチャネルMOSからなるトランジスタT1,T2からから構成されている。
周波数電圧変換回路13は、スイッチSW1〜SW3、および静電容量素子C1からなり、積分回路14は、オペアンプAMP2、ならびに静電容量素子C2から構成されている。
基準電圧発生回路10は、図3左上方に示すような温度特性を有した基準電圧VREFI、および図3右側に示すように電源、温度依存性のない基準電圧VREFCをそれぞれを生成する。
この基準電圧発生回路10において、バンドギャップリファレンス回路BGRは、正の1次の温度依存性をもつ電流Iptatを生成する。このバンドギャップリファレンス回路BGRの出力部には、抵抗R1の一方の接続部が接続されている。この抵抗R1で発生した電圧が基準電圧VREFIであり、定電流発生回路11に出力される。
抵抗R1の他方の接続部には、トランジスタQ1のコレクタとベース、および抵抗R3の一方の接続部がそれぞれ接続されている。トランジスタQ1のエミッタには、抵抗R2の一方の接続部が接続されており、該抵抗R2の他方の接続部には、基準電位VSSが接続されている。
抵抗R3の他方の接続部には、抵抗R4の一方の接続部が接続されており、該抵抗R4の他方の接続部には、基準電位VSSが接続されている。そして、抵抗R3と抵抗R4との接続部において発生した電圧が基準電圧VREFCとして積分回路14に出力されている。
また、定電流発生回路11は、図3の左側下方に示すような電源、温度依存性をもたない電流Irefを生成する。この定電流Irefは、オペアンプAMP1によるボルテージフォロア回路で、図3左側中段に示すような温度依存性を有した抵抗Roscに基準電圧VREFIをかけて生成する。このとき、抵抗Roscの温度依存性をキャンセルするよう、基準電圧発生回路10において、基準電圧VREFIに温度特性をもたせている。
オペアンプAMP1の負(−)側入力端子には、基準電圧VREFIが入力されるように接続されており、該オペアンプAMP1の出力部には、トランジスタT1,T2のゲートがそれぞれ接続されている。
これらトランジスタT1,T2の一方の接続部には、電源電圧VDDが供給されるように接続されており、トランジスタT1の他方の接続部には、オペアンプAMP1の正(+)側入力端子、ならびに抵抗Roscの一方の接続部がそれぞれ接続されている。
抵抗Roscの他方の接続部には、基準電位VSSが接続されている。そして、トランジスタT2の他方の接続部から電流Iconstが出力され、トランジスタT2の他方の接続部と周波数電圧変換回路13のスイッチSW1の他方が接続される接続部がVNDDである。
周波数電圧変換回路13は、定電流発生回路11から出力される電流Iconst(M・Iref)、静電容量素子C1の容量と電圧制御発振回路15から出力されるクロック信号CKOUTから、制御回路12において生成された制御信号ZCHRに基づいて、電圧VSIGを生成する。この制御信号ZCHRは、クロック信号CKOUTの周期と同じパルス幅をもつ信号である。
この周波数電圧変換回路13において、スイッチSW1の他方の接続部には、電源VNDDが供給されるように接続されており、該スイッチSW1の他方の接続部には、スイッチSW2の一方の接続部、スイッチSW3の一方の接続部、ならびに静電容量素子C1の一方の接続部がそれぞれ接続されている。また、スイッチSW2の他方の接続部と静電容量素子C1の他方の接続部には、基準電位VSSが接続されている。
スイッチSW1は、制御回路12から出力される制御信号ZCHRに基づいて、ON/OFF(導通/非導通)が制御され、スイッチSW2は、制御回路12から出力される制御信号DISCに基づいて、ON/OFF(導通/非導通)が制御され、スイッチSW3は、同じく制御回路12から出力される制御信号SAMPに基づいて、ON/OFF(導通/非導通)が制御される。
積分回路14は、たとえば、並列型スイッチドキャパシタ積分回路からなり、電圧VSIGをサンプリングする。この積分回路14は、電源、温度依存性のない基準電圧VREFCと周波数電圧変換回路13から出力される電圧VSIGが等しくなるように制御電圧VCNTを生成する。
オペアンプAMP2の負(−)側入力端子、および静電容量素子C2の一方の接続部には、スイッチSW3の他方の接続部から出力される電圧VSIGが入力されるように接続されている。
オペアンプAMP2の正(+)側入力端子には、基準電圧VREFCが入力されるように接続されており、該オペアンプAMP2の出力部には、静電容量素子C2の他方の接続部が接続されており、制御電圧VCNTとして、電圧制御発振回路15に出力されている。
電圧制御発振回路15は入力された制御電圧VCNTに基づいて、クロック信号CKOUTが所望の周波数となるように調整して出力する。また、電圧制御発振回路15が生成したクロック信号CKOUTは、制御回路12にも入力されるように接続されている。
ここで、オシレータ部2において生成されるクロック信号CKOUTの発振周期Tckoutは、定電流発生回路11が生成した基準電流Iconst(M・Iref)で周波数電圧変換回路13の静電容量素子C1の容量の両端電圧を0Vから電圧VREFCまでチャージする時間で決まり、次式のように表すことができる。
Figure 0005368626
で表すことができる。
オシレータ部2が温度、電源依存性をもたないクロック信号CKOUTを出力するためには、静電容量素子C1、抵抗Roscの温度依存性をキャンセルする仕組みが必要である。
そこで、静電容量素子C1、抵抗Roscの温度依存性をキャンセルする基準電圧を発生するのが、基準電圧発生回路10である。式(1)に示すように、基準電圧VREFIは、静電容量素子C1と抵抗Roscの温度依存性をキャンセルする温度特性を持つ電圧であり、基準電圧VREFCは、温度に依存しない電圧である必要がある。
また、温度トリミングは、クロック信号ckoutの出力周波数を観測することで行い、室温、高温で実施するのが一般的である。2点の温度で観測した発振周波数が一致するよう基準電圧VREFIの電圧値の切り替えを行い、周波数が一致する制御信号をメモリ4に予め書き込み、記憶しておく。
次に、オシレータ部2がクロック信号CKOUTを所望する周波数に調整する過程について、図4〜図6を用いて説明する。
図4は、クロック信号CKOUTの発振周波数が目標の周波数より速い場合の一例を示すタイミングチャートであり、図5は、クロック信号CKOUTの発振周波数が目標の周波数より遅い場合の一例を示すタイミングチャートであり、図6は、クロック信号CKOUTの発振周波数と目標の周波数とが一致している場合の一例を示すタイミングチャートである。
また、図4〜図6においては、上方から下方にかけて、クロック信号CKOUT、制御回路12から出力される制御信号ZCHR、制御回路12から出力される制御信号DISC、制御回路12から出力される制御信号SAMP、周波数電圧変換回路13が生成した電圧VSIGと基準電圧発生回路10が生成した基準電圧VREFC、および積分回路14が生成した制御電圧VCNTの信号タイミングをそれぞれ示している。
オシレータ部2において生成されるクロックの発振周期Tckoutは、定電流発生回路11が生成した基準電流Iconst(M・Iref)で周波数電圧変換回路13の静電容量素子C1における両端電圧を0Vから基準電圧VREFCまでチャージする時間で決まる。
クロック信号CKOUTの周波数が、目標となる周波数より速い場合、図4に示すように、発振周期Tckoutの期間において、基準電流Iconstで静電容量素子C1をチャージすることのよって発生した該静電容量素子C1の両端に発生する電圧VSIGは、基準電圧VREFCより低い電圧値となる。
周波数電圧変換回路13から出力される電圧VSIGと基準電圧VREFCの2つの電圧の比較器の役割を担う積分回路14は、サンプリング期間(SAMP=Hi)に仮想接地の差動入力間(基準電圧VREFCと電圧VSIG)が等しくなるように、静電容量素子C1と静電容量素子C2の間でチャージシェアが発生する。
クロック信号CKOUTの周波数が速い場合、静電容量素子C2から静電容量素子C1へと電荷が移動し、電圧制御発振回路15に入力される制御電圧VCNTが上昇する(図7に電圧制御発振回路のVF特性の一例を示す)。電圧制御発振回路15は、制御電圧VCNTに対して負特性を持っているため発振周波数が遅くなる。
逆に、クロック信号CKOUTの発振周波数が目標の周波数より遅い場合には、図5に示すように、発振周期Tckout期間にて、静電容量素子C1をチャージした結果、電圧VSIGは、基準電圧VREFCより高い電圧値となる。
静電容量素子C1と静電容量素子C2のチャージシェアの結果、静電容量素子C1から静電容量素子C2へと電荷が移動し、制御電圧VCNTが下降する。その結果、クロック信号CKOUTの発振周波数は速くなる。
続いて、クロック信号CKOUTの発振周波数と目標となる周波数とが一致している場合には、図6に示すように、電圧VSIGと基準電圧VREFCがチャージ後に等しいため、静電容量素子C1と静電容量素子C2間に電荷の移動は発生せず、周波数ロック状態となり、安定した動作を得ることができる。
図8は、本発明者が検討した定電流発生回路11の一例を示す説明図である。
一般に、半導体集積回路装置に設けられたオシレータは、定電流回路におけるカレントミラー比で周波数切り替えを実現している。
この場合、定電流発生回路11は、図示するように、オペアンプAMP3、トランジスタMB1,MB2、トランジスタM0〜M3、抵抗R、およびスイッチS1〜S6から構成されている。トランジスタMB1,MB2,M0〜M3は、PチャネルMOSからなる。
オペアンプAMP3の負(−)側入力端子には、基準電圧VREFIが入力されており、トランジスタMB1,MB2,M0〜M3のゲートには、オペアンプAMP3の出力部がそれぞれ接続されている。
スイッチS1〜S6は、たとえば、PチャネルMOSのトランジスタなどからなる。これらスイッチS1〜S6の一方の接続部には、電源電圧VDDがそれぞれ接続されており、これらスイッチS1〜S6の他方の接続部には、トランジスタMB1,MB2,M0〜M3の一方の接続部がそれぞれ接続されている。
該トランジスタMB1の他方の接続部には、抵抗Rの一方の接続部、およびオペアンプAMP3の正(+)側入力端子がそれぞれ接続されている。抵抗Rの他方の接続部には、基準電位VSSが接続されている。
トランジスタMB2,M0〜M3の他方の接続部は、それぞれ共通接続されており、スイッチS3〜S6の制御端子には、周波数調整制御信号SELI0〜SELI3がそれぞれ入力されるように接続されている。
また、図9は、図8の変形例であり、定電流発生回路11は、オペアンプAMP3、トランジスタMB1,MB2、トランジスタM0〜M3、抵抗R、およびスイッチS1〜S6からなる図8の構成に、トランジスタM1−1,M2−1〜M2−3,M3−1〜M3−7、およびスイッチS4−1,S5−1〜S5−3,S61〜S6−7が追加された構成となっている。トランジスタM1−1,M2−1〜M2−3,M3−1〜M3−7は、PチャネルMOSからなる。
スイッチS4−1の制御端子には、周波数調整制御信号SELI1が入力されるように接続されており、スイッチS5−1〜S5−3には、周波数調整制御信号SELI2が入力されるようにそれぞれ接続されている。
また、スイッチS6−1〜S6−7には、周波数調整制御信号SELI3が入力されるようにそれぞれ接続されている。スイッチS4−1,S5−1〜S5−3,S61〜S6−7の一方の接続部には、電源電圧VDDが接続されている。
スイッチS4−1,S5−1〜S5−3,S61〜S6−7の他方の接続部には、トランジスタM1−1,M2−1〜M2−3,M3−1〜M3−7の一方の接続部がそれぞれ接続されており、これらトランジスタM1−1,M2−1〜M2−3,M3−1〜M3−7の他方の接続部は、共通接続された構成となっている。また、その他の接続構成については、図8の定電流発生回路11と同様となっている。
この場合、基準電圧発生回路10が生成した基準電圧VREFIをボルテージフォロア回路の入力電圧とし、トランジスタMB1と抵抗Rとの接続部(ノードVFBCK)を基準電圧VREFIの電圧レベルとし、定電流Iref=VREFI/Rを生成する。
そして、生成した電流をトランジスタM0〜M3で構成するカレントミラー回路で電流Iconstを切り替えることにより、周波数を変える。
電流Iconstを大きくすれば発振周波数は速くなり、逆に電流Iconstを小さくすると発振周波数は遅くなる。トランジスタM0〜M3のミラー比は、図8に示すようにトランジスタのゲート幅Wのサイズで切り替える、もしくは図9に示すように単位デバイスの接続数で切り替える。このとき、ミラー比は2の重み付けすると制御の便利性がよいが、かならずしも2の重み付けである必要はない。
また、図8では、スイッチS1〜S6を電源電圧VDDとトランジスタMB1,MB2,M0〜M3の一方の接続部との間に接続した構成としたが、たとえば、図10に示すように、スイッチS2〜S6の一方の接続部をトランジスタMB2,M0〜M3の他方の接続部に接続し、該スイッチS2〜S6の他方の接続部を共通接続する構成としてもよい。その他の接続構成については、図8と同様である。
また、図9においても、スイッチS1〜S6,S4−1,S5−1〜S5−3,S61〜S6−7が、電源電圧VDDとトランジスタMB1,MB2,M0〜M3,トランジスタM1−1,M2−1〜M2−3,M3−1〜M3−7の一方の接続部との間にそれぞれ接続される構成としたが、図11に示すように、スイッチS2〜S6,S4−1,S5−1〜S5−3,S61〜S6−7の一方の接続部をトランジスタMB2,M0〜M3,トランジスタM1−1,M2−1〜M2−3,M3−1〜M3−7の他方の接続部にそれぞれ接続し、該スイッチS2〜S6,S4−1,S5−1〜S5−3,S61〜S6−7の他方の接続部を共通接続する構成としてもよい。その他の接続構成については、図9と同様である。
ここで、ミラーによる周波数切り替えは、周波数調整制御信号SELI毎に使用するデバイスが異なるため、デバイスの製造ばらつきの影響を避けることができない。それにより、周波数調整制御信号SELIによって周波数精度が変わってしまう可能性がある。
低減する手段は、トランジスタのサイズを大きくすること、しきい値電圧ΔVthの影響が周波数精度に影響ないレベルまでオーバドライブ電圧Vgs−Vthをかけることがなど必要である。
しかしながら、トランジスタサイズを大きくした場合は小面積化、オーバドライブ電圧をかける場合には低電圧化(低消費電力)とのトレードオフの関係にある。
Figure 0005368626
この問題を解決する技術としては、たとえば、周波数電圧変換回路13に設けられた静電容量素子による周波数切り替えがある。
静電容量素子による周波数切り替えは、カレントミラーのようにトランジスタのしきい値電圧のばらつきなどがなく素子間のペア精度が比較的よい。このため設計が容易であり、ポリ−ポリ容量など、ばらつきが小さい静電容量素子を選択することで、周波数調整制御信号SELI毎に周波数精度が異なることをなくすことができる。
しかしながら、静電容量素子の切り替えを実現するためには、周波数精度に非常にセンシティブな周波数電圧変換回路13のVSIGノードへ回路を付加する必要があり、式(2)にある寄生容量Cp2を最小限に抑える回路構成が必要となる。
図12は、静電容量素子による周波数切り替え機能を有した周波数電圧変換回路13の一例を示す説明図である。
この場合、周波数電圧変換回路13は、図示するように、スイッチSW1,SW2から構成されるスイッチ部、静電容量素子C,C10〜C13、および容量選択部を構成するスイッチCSW0〜CSW3から構成されている。
スイッチSW1の一方の接続部には、電源VNDDが供給されるように接続されており、該スイッチSW1の他方の接続部には、スイッチSW2の一方の接続部、静電容量素子Cの一方の接続部、スイッチCSW0〜CSW3の一方の接続部がそれぞれ接続されている。
また、スイッチCSW0〜CSW3の他方の接続部には、静電容量素子C10〜C13の一方の接続部がそれぞれ接続されている。スイッチSW2の他方の接続部、静電容量素子C,C10〜C13の他方の接続部には、基準電位VSSがそれぞれ接続されている。
スイッチSW1の制御端子には、制御信号ZCHRが入力されるように接続されており、スイッチSW2の制御端子には、制御信号DISCが入力されるように接続されている。また、スイッチCSW0〜CSW3の制御端子には、4ビットの周波数調整制御信号SELC0〜SELC3がそれぞれ入力されるように接続されている。
スイッチSW1,SW2により構成されるスイッチ部は、定電流発生回路11から供給される電流Iconstを用いて容量のチャージ、ディスチャージを行なう。制御回路12から出力される制御信号ZCHRは、チャージ用信号であり、制御回路12から出力される制御信号DISCは、ディスチャージ用信号である。
図13は、静電容量素子による周波数切り替え機能を有した周波数電圧変換回路13の他例を示す説明図である。
この場合、周波数電圧変換回路13は、図示するように、スイッチSW1,SW2から構成されるスイッチ部、静電容量素子C,C10〜C13、およびスイッチCSW0〜CSW3からなる図12の構成に、静電容量素子C11−1,C12−1〜C12−3,C13−1〜C13−7、ならびにスイッチCSW1−1,CSW2−1〜CSW2−3,CSW3−1〜CSW3−7が追加された構成となっている。
スイッチCSW1−1,CSW2−1〜CSW2−3,CSW3−1〜CSW3−7の一方の接続部は、スイッチSW1とスイッチSW2の接続部にそれぞれ接続されている。スイッチCSW1−1,CSW2−1〜CSW2−3,CSW3−1〜CSW3−7の他方の接続部には、静電容量素子C11−1,C12−1〜C12−3,C13−1〜C13−7の一方の接続部がそれぞれ接続されており、該静電容量素子C11−1,C12−1〜C12−3,C13−1〜C13−7の他方の接続部には、基準電位VSSがそれぞれ接続されている。
また、スイッチCSW1−1の制御端子は、周波数調整制御信号SELC1が入力されるように接続されており、スイッチCSW2−1〜CSW2−3の制御端子には、周波数調整制御信号SELC2が入力されるようにそれぞれ接続されている。
スイッチCSW3−1〜CSW3−7の制御端子には、周波数調整制御信号SELC3が入力されるようにそれぞれ接続されている。その他の接続構成については、図12と同様である。このとき、各容量間の容量比は2の重み付けすると制御の利便性がよいが、かならずしも2の重み付けである必要はなく同じ容量値であってもよく適宜重み付けをしてもよい。
図14は、図12の周波数電圧変換回路13の動作の一例を示すタイミングチャートである。
制御信号ZCHRは、制御回路12において、クロック信号CKOUTを分周することで生成し、その幅Lは、クロック信号CKOUTの周期にほぼ等しい。また、制御信号DISCは、チャージ時間に影響を与えないタイミングで、電圧VSIGを基準電位VSSのレベルまで静電容量素子C,C10〜C13の電荷をディスチャージする。
なお、図13では、クロック信号CKOUTの4サイクルに1回、制御を実施した場合を例としているが、2クロック信号CKOUTの2サイクルに1回制御をかけてもよく、また、4サイクル以上であっても周波数電圧変換回路13の動作に影響を与えるものではない。
オシレータ部2は、周波数電圧変換回路13において、式(5)に示されるように出力電圧VSIGが基準電圧VREFCと等しくなるよう負帰還制御を行う。高い周波数精度を実現するためにはチャージ動作における電源、温度依存性がなく、非線形成分を作りこまないことが必要である。
Figure 0005368626
図12、および図13に示した回路構成ではプラス電極(以下、チャージ後の電圧レベルが高い側の電極をプラス電極という)側に選択スイッチCSW0〜CSW3を設け、静電容量素子C10〜C13をそれぞれ制御する。
静電容量素子C10〜C13は、容量の絶対値(図12)もしくは単位容量の接続数が異なるもの(図13)で構成され、設計者が意図する周波数範囲をカバーするよう設ける。ばらつきを考慮すると単位容量数で重み付けするのがよく、制御の便利性で考えると2の重み付けするとよい。
静電容量素子を選択するスイッチCSWは、たとえば、図15に示すように、NチャネルMOSトランジスタで構成したり、あるいは、図16に示すように、NチャネルMOSのトランジスタとPチャネルMOSのトランジスタとを並列接続する構成とする。
また、基準電圧VREFCの設定レベルには、制限があり高いレベルに設定できないためスイッチとなるトランジスタに十分なバイアスをかけることができず、チャージ動作とともにソース電圧が変化することでON抵抗が高くなり、式(5)にON抵抗と容量による非線形性が発生するため、PチャネルMOSトランジスタをスイッチとして適用するメリットは少ない。
NチャネルMOSのトランジスタでスイッチを構成する場合も、図14に示すように、PチャネルMOSトランジスタによるスイッチと同様、チャージとともにソース電圧が上昇するためチャージ期間において一定のON抵抗とすることができず容量の電圧上昇に非線形成分を発生してしまう。
よって、NチャネルMOSトランジスタによるスイッチのON抵抗が影響しない低電圧レベルで基準電圧VREFCを設定するという制限付きであれば、NチャネルMOSによるスイッチで容量による周波数切り替えが実現できる。
また、出力電圧VSIGに、NチャネルMOSトランジスタによるスイッチの寄生容量Cp2が発生するため、図12の回路構成では、寄生容量Cp2が影響しないよう大きい容量とすることが望ましい。
図17は、マイナス電極(以下、チャージ後の電圧レベルが低い側の電極をマイナス電極という)側にNチャネルMOSからなるスイッチCSW0〜CSW3を設けた周波数電圧変換回路13の一例を示す説明図である。
また、図18は、マイナス電極側にNチャネルMOSからなるスイッチCSW0〜CSW3,CSW1−1,CSW2−1〜CSW32−3,CSW3−1〜CSW3−7を設けた周波数電圧変換回路13の一例を示す説明図である。
図19は、図17の周波数電圧変換回路13におけるノードVxの動作波形の一例を示したタイミングチャートである。
図17に示すように、静電容量素子C,C10〜C13のマイナス電極側にスイッチCSW0〜CSW3を設けることにより、チャージ期間のON抵抗を一定(ゲート−ソース間電圧一定)にすることができ、チャージ動作の非線形性を改善することができる。
しかし、静電容量素子C,C10〜C13のマイナス電極側にスイッチCSW0〜CSW3を設けたことで、図19に示すように、非選択時に図17に示したノードVxは不定となり、スイッチCSW0〜CSW3を介したリーク電流によりVx電位が上昇して周波数精度へ影響をおよぼす。
ここでは、図17の回路構成について述べたが、図18の回路構成であっても同様に、ノードVxが不定となり、スイッチCSW0〜CSW3−7を介したリーク電流によりVx電位が上昇して周波数精度へ影響をおよぼす。
図20は、不定となるノードVxを基準電位VSSレベルへリフレッシュする機能を有した周波数電圧変換回路13の一例を示す説明図である。
この場合、周波数電圧変換回路13は、図示するように、図17の回路構成に、否定論理積回路NAND1〜NAND4、およびインバータIv1〜Iv4からなるリセット部が新たに追加された構成となっている。
インバータIv1〜Iv4の入力部には、周波数調整制御信号SELC0〜SELC3がそれぞれ入力されるように接続されている。インバータIv1〜Iv4の出力部には、否定論理積回路NAND1〜NAND4の一方の入力部がそれぞれ接続されており、該否定論理積回路NAND1〜NAND4の他方の入力部には、制御回路12から出力されるリセット信号RSTがそれぞれ入力されるように接続されている。
また、否定論理積回路NAND1〜NAND4の出力部には、スイッチCSW0〜CSW3の制御端子がそれぞれ接続されている。その他の接続構成については、図17と同様である。
この図20の回路では、非選択の静電容量素子とスイッチ間の不定となるノードVxを1回の制御サイクルの間に基準電位VSSレベルへリフレッシュを実施し、ノードVxを以下の式(6)に示すように選択容量と不定ノードの寄生容量との分圧でレベルが決まるようにしたものである。
Figure 0005368626
リフレッシュ機能を導入するため、周波数電圧変換回路13には、リセット信号RSTが新たに入力される構成とした。
また、図21は、図20の周波数電圧変換回路13の動作の一例を示すタイミングチャートである。
図示するように、リセット信号RSTが入力されると、不定となっているノードVxのスイッチ(CSW0〜CSW3)がONとなり、ノードVxが基準電位VSSの電圧レベルにリフレッシュされている。リフレッシュは、周波数精度への影響がないタイミングで実施されるべきで、そのタイミングは、容量のディスチャージ期間で実施されるのが最適である。
図20に示したリフレッシュ機能は、図22に示すように、図18に示した周波数電圧変換回路13にも適用することができる。この場合、周波数電圧変換回路13は、図18の回路構成に、否定論理積回路NAND1〜NAND4,NAND2−1,NAND3−1〜3−3,NAND4−1〜4−7、およびインバータIv1〜Iv4,Iv2−1,Iv3−1〜Iv3−3,Iv4−1〜Iv4−7が新たに追加された構成となる。
図23は、図20の周波数電圧変換回路13を制御する制御回路12の一例を示す説明図である。また、図24は、図23の制御回路における各部信号のタイミングチャートである。
制御回路12は、図23に示すように、インバータIv5〜Iv21、否定論理積回路NAND5〜NAND8、フリップフロップFF1〜FF4から構成されている。制御回路12は、図23に示すように、クロック信号CKOUTの周波数精度を決定するチャージ信号である制御信号ZCHRを、該クロック信号CKOUTの立ち上りエッジのみを使用することで精度よく制御信号に出力周期の情報をもたせ、周波数電圧変換動作を実現している。また、リセット信号RSTは、ディスチャージ信号である制御信号DISCを用いて生成されている。
図25は、図20の周波数電圧変換回路13の他の回路構成を示した説明図である。また、図26は、周波数電圧変換回路13と積分回路14の接続の一例を示した説明図である。
この場合、周波数電圧変換回路13は、図20に示す回路に、スイッチCSW10〜CSW13、静電容量素子C14〜C17、およびインバータIv22〜IV25から構成されている。
積分回路14は、図26に示すように、制御信号SAMPによって制御されるサンプリングスイッチとなるスイッチSW3を介して接続されており、並列型スイッチドキャパシタ積分回路を構成している。
スイッチSW3は、図27に示すように、インバータIv24、静電容量素子C18,C19、ならびにNチャネルMOSのトランジスタTSW1から構成される。
よって、周波数電圧変換回路13から出力される電圧VSIGは、チャージが完了した後、積分回路14にそのノードが接続されるまで電圧をホールドする必要がある。
前述した図20に示す回路構成では、ホールド期間に選択されていないトランジスタ(CSW0〜CSW3)のドレイン−ソース間に式(6)で示す電圧がかかってしまうため微小ながらサブスレッショルドリークを発生してしまい、出力周波数にわずかながら温度依存性が発生してしまう。
しかし、図25の回路構成では、選択スイッチとなるトランジスタをNチャルMOSを直列接続した2段の構成とすることでそのリーク電流を抑えている工夫をしている。
また、図28は、図22の周波数電圧変換回路13の他の回路構成を示した説明図である。
図28の周波数電圧変換回路13は、図22の回路構成に、インバータIv23−1,Iv24−1〜Iv24−3、Iv25−1〜Iv25−7、スイッチCSW10,CSW11,CSW11−1,CSW12,CSW12−1〜CSW12−3,CSW13,CSW13−1〜CSW13−7、静電容量素子C14,C15、C15−1,C16,C16−1〜C16−3,C17,C17−1〜C17−7から構成されている。
この場合も図25と同様に、選択スイッチとなるトランジスタをNチャネルMOSを直列接続した2段の構成とし、リーク電流を抑えている。
式(2)に示すように周波数電圧変換回路13から出力される電圧VSIGにおける寄生容量Cpxは、周波数精度へ影響を与える。
たとえば、図19に示すように、非選択の静電容量素子(C10〜C13)とスイッチCSW間の寄生容量Cpxは切り替え容量Cxとの並列容量として電圧VSIGに見えてくる。
Figure 0005368626
よって、寄生容量Cpxを最小限に抑える必要がある。図29は、図28の周波数電圧変換回路13における寄生容量Cpxを最小限に抑えるレイアウトの一例を示した説明図である。
図示するように、制御単位容量となる静電容量素子C1〜C4,C2−1,C3−1〜C3−3,C4−1〜C4−7とコントロール部(図28の点線で囲んだ回路構成)CNTとの配線H1〜H4を最短にそれぞれ接続して寄生容量を抑える。リセット信号がファンクション毎に変化するためコントロール部CNTは、静電容量素子の上方、もしくは下方に配置して、静電容量素子とのクロストークを避ける配置を行う。
(実施の形態2)
図30は、本実施の形態2による定電流発生回路の詳細な回路構成を示した説明図、図31は、図30の定電流発生回路に電流切り替え機能を持たせた際の一例を示す説明図、図32は、図31の定電流発生回路の他の例を示す説明図、図33は、図2の周波数電圧変換回路のスイッチ部における詳細な構成を示す説明図、図34は、図30の定電流発生回路が接続される周波数電圧変換回路における周波数電圧変換動作のタイミングチャート、図35は、電圧VNDDが変動した際の周波数電圧変換回路における周波数電圧変換動作のタイミングチャート、図36は、図33の周波数電圧変換回路の他の例を示した説明図、図37は、図36の周波数電圧変換回路に用いられるアナログスイッチの一例を示す説明図である。
本実施の形態2において、図30は、定電流発生回路11の詳細な回路構成を示した説明図である。
定電流発生回路11は、図示するように、オペアンプAMP1、PチャネルMOSのトランジスタMB10,MB20,MC10,MC20、ならびに抵抗R0から構成されている。
オペアンプAMP1の負(−)側入力端子には、基準電圧VREFIが入力されるように接続されており、該オペアンプAMP1の出力部には、トランジスタMB10,MB20のゲートがそれぞれ接続されている。
これらトランジスタMB10,MB20の一方の接続部には、電源電圧VDDが供給されるように接続されている。トランジスタMB10の他方の接続部には、トランジスタMC10の一方の接続部が接続されており、該トランジスタMC10の他方の接続部には、オペアンプAMP1の正(+)側入力端子、ならびに抵抗R0の一方の接続部がそれぞれ接続されている。抵抗Rの他方の接続部には、基準電位VSSが接続されている。
トランジスタMB20の他方の接続部には、トランジスタMC20の一方の接続部が接続されている。これらトランジスタMC10,MC20のゲートには、バイス電圧Biaspが供給されている。トランジスタMC20の他方の接続部には、周波数電圧変換回路13が接続されている。
この定電流発生回路11は、基準電圧発生回路10の基準電圧VREFIをボルテージフォロアして抵抗Rに基準電圧VREFIをかけ、電流Iref=VREFI/Rを生成する。
このとき、基準電圧VREFIは、抵抗Rがもつ1次温度係数と同等の温度係数をもつよう、定電流発生回路11が調整することにより、電流Irefを温度依存性を持たない電流とすることができる。
電流Irefは、トランジスタMB10,MB20によりカレントミラーして周波数電圧変換回路13へ出力される。この場合、カスコード接続したトランジスタMC10,MC20を用いることにより、トランジスタMB10とトランジスタMB20のドレイン−ソース間電圧Vdsを同一とし、電流Iconstの電圧依存性をなくしている。
図31は、図30の定電流発生回路11に電流切り替え機能を持たせた際の一例を示す説明図である。この場合、図30の回路構成に、制御回路12の制御信号SELIによって動作するセレクタSELとトランジスタMB30,MC30が新たに設けられた構成となっており、カスコード接続を用いた実施例である。
トランジスタMB30の一方の接続部には、電源電圧VDDが供給されており、該トランジスタMB30の他方の接続部には、トランジスタMC30の一方の接続部が接続されている。
トランジスタMB30のゲートには、オペアンプAMP1の出力部が接続されており、およびMC30の他方の接続部には、トランジスタMS20の他方の接続部が接続されている。
セレクタSELは、制御信号SELIに基づいて、トランジスタMC30のゲートに入力される信号が、電源電圧VDD、またはバイアス電圧Biaspのいずれかとなるように選択して出力する。
また、図32は、図31の回路構成に、新たにオペアンプAMP4を追加した構成となっており、レギュレーテッドカスコード接続を用いた実施例である。オペアンプAMP4の出力には、トランジスタMC20のゲートが接続されている。このオペアンプAMP4の負(−)側入力端子には、トランジスタMB10とトランジスタMC10との接続部が接続されており、該オペアンプAMP4の正(+)側入力端子には、トランジスタMB20とトランジスタMC20との接続部が接続されている。
図31、図32のいずれの定電流発生回路11においても、セレクタSELによってON/OFFが制御されるトランジスタをカスコード接続されたMC30とすることで切り替えに伴う電流精度の劣化を防止する効果がある。これはカスコード接続せずにトランジスタMB30のゲートとAMP1の間にセレクタSELを挿入する場合を考えてみると解りやすい。
この場合、トランジスタMB10のドレイン電圧は、電圧VFBCK、トランジスタMB20とトランジスタMB30のドレイン電圧は電圧VNDDであり、トランジスタMB10,MB20,MB30のドレイン-ソース間電圧が異なるためカレントミラー回路を構成するトランジスタMB10,MB20とトランジスタMB30の間の電流比がトランジスタサイズに比例しなくなってしまう可能性がある。
一方、カスコード接続したトランジスタMC30をセレクタSELによってON/OFFする場合はカスコード接続によりドレイン-ソース間電圧が等しくなるため、電流の精度を保って電流切り替え機能を実現できるという効果がある。
定電流発生回路11を、以上のような構成とすることにより、温度依存性のない定電流Iconstを生成することができる。
次に、定電流発生回路11からの定電流Iconstとチャージ信号である制御信号ZCHRを用いた周波数電圧変換動作をいかに精度よく行うかが技術課題となる。着目すべきは定電流発生回路11の出力はPチャネルMOSデバイスによって構成されている点である。
一般に、半導体集積回路装置に内蔵されるオシレータのように電源電圧の変動に対して高いアナログ精度を実現する必要がある場合、基準電位VSSレベルを基準として回路を動作させることが基本となる。
しかしながら、定電流発生回路のPMOSデバイスの基板は電源電圧VDDに給電されており、ドレイン、ソースと電源電圧VDD間には、拡散容量Cp1が存在する。よって、その拡散容量Cp1にチャージされる電荷量Cp1・ΔVNDDは、電源電圧VDDの依存性をもつこととなる。
したがって、周波数電圧変換回路は、周波数精度向上のためノードVCS、ノードVNDDというノードが電源によらず変動しない構成とする必要がある。
図33は、図2に示す周波数電圧変換回路13のスイッチ部における詳細な構成を示す説明図である。
周波数電圧変換回路13のスイッチ部は、図示するように、スイッチSW1を構成するトランジスタMSW1,MSW2、インバータIv20と、スイッチSW2を構成するトランジスタMSW3,MSW4とからなる。
トランジスタMSW1,MSW2は、制御信号ZCHRによって動作制御され、電流Iconstの流れを切り替えるカレントスイッチとして動作する。カレントスイッチの構成をとるのは、スイッチSW1がオフしているときに電流Iconstを流すパスが消失することで引き起こされる電圧VNDDの変動を防止するためである。このとき、トランジスタMSW1とトランジスタMSW2のサイズ、およびデバイス種は同一である。
また、電圧VNDDを変動しないようにするためには、チャージ過程においてトランジスタMSW1を飽和動作させる必要がある。トランジスタMSW1の飽和動作の条件より、電圧VSIGの電圧レベル、つまり基準電圧VREFCのレベルに関する設計式(式(7))を立てることができる。
Figure 0005368626
ここで、Vthp_msw1は、トランジスタMSW1のしきい値電圧であり、Vov_msw1は電圧VNDDからVthp_msw1を引いた電圧であり、トランジスタMSW1のドレイン-ソース間電圧がVov_msw1より大きいことがトランジスタMSW1の飽和動作条件である。
式(7)によると電圧VREFCをVthp_msw1より小さくすることにより、結果的にVSIG電位とVNDD電位との電位差を確保することができ、トランジスタMSW1の飽和動作条件を満たすことがわかる。このため本実施例では電圧VREFCをトランジスタMSW1のしきい値電圧Vthp_msw1より小さく設定することが重要である。
図34は、周波数電圧変換回路13における周波数電圧変換動作のタイミングチャートであり、設計式(7)を満足した場合、トランジスタMSW1が飽和領域で動作し、電源VNDDは、周波数電圧変換動作中一定電圧に保つことが可能となる。
一方、図35は、設計式(7)を満足していない場合の波形を示している。図示するように、制御信号ZCHRによるチャージ動作の過程で、トランジスタMSW1が非飽和動作となり、電圧VSIGの上昇とともに、電源VNDDの電圧レベルが変動してしまっている。その結果、電源、温度条件でΔQ=Cp1・ΔVNDDが変動するため周波数精度を悪化させる。
また、図36は、図33の周波数電圧変換回路13の他の例を示した説明図である。
図33の回路構成では、トランジスタMSW1,MSW2のゲートが、1(Hi)、0(Lo)CMOSレベルが印加されていた。設計式(7)を満足すれば、トランジスタMSW1,MSW2のゲート電圧はCMOS信号である必要はなく、たとえば、バイアス信号biasnを、図37に示すようなアナログスイッチSWAによってトランジスタMSW1,MSW2に印加するようにしてもよい。
(実施の形態3)
図38は、本発明の実施の形態3による定電流発生回路の一例を示す説明図、図39は、図38の定電流発生回路における他の例を示す説明図である。
本実施の形態3において、図38は、リーク電流対策を施した2ビットの切り替え機能を有した定電流発生回路11の一例を示す説明図である。
図8、図9、図31、および図32に示したように、定電流発生回路11が周波数切り替え機能を有するとき、式(2)に示す選択されていない電流源のサブスレッショルドリーク電流Ioffが周波数精度に対して問題となる。リーク電流は電源、温度の依存性が大きいため、ゲート長の長いデバイスサイズで設計するとともに回路として根本対策を実施する必要がある。
この場合、定電流発生回路11は、図示するように、図33の回路構成に、PチャネルMOSのトランジスタMB40,MC40,MS10,MS20。およびインバータIv21,Iv22から構成されている。
この場合、周波数切り替え用電流源において、非選択時に電流を捨てるパスとなるトランジスタMS20を用意した。電流を捨てるパスのイネーブル信号は、制御回路12から出力される制御信号SELIの反転信号で行う。
電流を基準電位VSSに捨てることで、図38のノードVzは、基準電位VSSレベルとなり、トランジスタMC40が逆バイアスされた状態となるため周波数電圧変換回路13へ流入するリーク電流を抑えることが可能となる。
また、図39は、図38の定電流発生回路11における他の例を示す説明図である。
この場合、定電流発生回路11は、図38の回路構成に、電流源IS1,IS2が設けられた構成となっている。トランジスタMS10,MS20の他方の接続部(ソース)に電流源IS2をそれぞれ設けることにより、基準電位VSSに捨てる電流値をコントロールすることが可能となる。
(実施の形態4)
図40は、本発明の実施の形態4による基準電圧発生回路の一例を示す説明図、図41は、図40の基準電圧発生回路の簡略図、図42は、図40の基準電圧発生回路の他の例を示す説明図である。
本実施の形態4において、図40は、基準電圧VREFI,VREFCを4ビットの温度トリミング信号CNTL_VREFI,CNTL_VREFCに基づいて生成する基準電圧発生回路10における詳細な構成の一例を示す説明図である。
基準電圧発生回路10は、抵抗R11〜R18、抵抗R21〜R24、抵抗R31〜R38、スイッチSWT0〜SWT3、スイッチSWI0〜SWI7、スイッチSWC0〜SWC7、バイポーラ素子からなるトランジスタBip1、およびデコーダDEC1,DEC2から構成されている。
抵抗R11〜R18は、直列接続されている。抵抗R18の他方の接続部と基準電位VSSとの間には、直列接続されたトランジスタBip1、抵抗R21〜R24と同じく直列接続された抵抗R31〜R38がそれぞれ並列接続されている。
また、トランジスタBip1、および抵抗R21〜R24のそれぞれの接続部には、基準電圧発生回路10が生成したPTAT(Proportional To Absolute Temperature)電流である電流Iptatが供給されるように接続されている。
抵抗R11〜R18のそれぞれ接続部には、スイッチSWI0〜SWI7の一方の接続部が接続されており、これらスイッチSWI0〜SWI7の他方の接続部は共通接続されて、基準電圧VREFIの出力部となる。
抵抗R31〜R38のそれぞれ接続部には、スイッチSWC0〜SWC7の一方の接続部が接続されており、これらスイッチSWC0〜SWC7の他方の接続部は共通接続されて基準電圧VREFCの出力部となる。
また、デコーダDEC1は、温度トリミング信号CNTL_VREFIをデコードし、任意のスイッチSWI0〜SWI7のいずれかをONさせる。デコーダDEC2は、温度トリミング信号CNTL_VREFCをデコードし、任意のスイッチSWC0〜SWC7のいずれかをONさせる。
動作については、図41の簡略図を用いて説明する。温度依存性を持たない電圧VFLATは、式(8)のように示され、制御信号CNTL_KTを用いてバイポーラトランジスタBip1のベース−エミッタ電圧Vbeの温度依存性を電流Iptatと抵抗R2の積がもつ温度依存性で相殺するよう調整することで実現する。
基準電圧VREFCは、温度依存性を持たない電圧VFATを式(9)のように抵抗分圧することで実現し、その出力レベルは、温度トリミング信号CNTL_VREFCによって制御する。
基準電圧VREFIは、式(10)に示すように抵抗R1と電流Iptatの積で定電流発生回路の抵抗の温度特性をキャンセルするように温度トリミング信号CNTL_VREFIによって出力レベルと温度特性を調整する。
Figure 0005368626
図40に示した回路の特徴は、バイポーラ素子のトランジスタBip1のエミッタに温度特性制御用途の直列接続された抵抗R21〜R24を接続している点である。バンドギャップリファレンス回路においても、同様の回路構成があるが、通常、バイポーラ素子のトランジスタBip1のコレクタに直列抵抗を接続するのが一般的である。これはバンドギャップリファレンス回路の出力電圧の温度依存性を正にも負にもコントロールする必要があるためである。
しかし、トランジスタBip1のコレクタに接続するためシャントスイッチに用いるトランジスタの基板バイアス効果でそのON抵抗が大きくなり、周波数変動±1%に抑える必要がある半導体集積回路装置に内蔵されるオシレータでは、このON抵抗の温度依存性は無視できない。
オシレータ部2では、電圧VFLAT(図40)において、正負の温度依存性のコントロールは不要であるため、トランジスタBip1のエミッタ側に抵抗R21〜R24を接続する構成をとり、基板バイアス効果の対策をはかり、ON抵抗が周波数精度へ影響しないようにしている。
以上の動作により同一の生成パスで温度依存性をもった基準電圧VREFIと温度依存性を持たない基準電圧VREFCの生成を実現している。
また、図42は、図40の基準電圧発生回路10の他の例を示す説明図である。
基準電圧発生回路10は、図40の回路構成にオペアンプAMP5、およびPチャネルMOSのトランジスタTMOS1が新たに追加されている。図40に示した回路構成では、電圧VFLATを分圧して出力するため、電圧VFLAT以上の電圧レベルを生成することができない。
そこで、図42に示すように、電圧VFLATをオペアンプAMP5によるボルテージフォロア回路にて、直列接続された抵抗R31〜R38の中点に接続する構成としている。これにより電源、温度依存性のない電圧VFLAT以上の電圧レベルを生成することが可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
前記実施の形態では、オシレータ部2が、基準電圧発生回路10、定電流発生回路11、制御回路12、周波数電圧変換回路13、積分回路14、ならびに電圧制御発振回路15によって構成された例を示したが、たとえば、図43に示すように、制御回路12と電圧制御発振回路15と間に分周器16を新たに設けた構成としてもよい。
分周器16を設けたことにより、オシレータ部2の制御は、分周したクロック信号CKOUTの周期に対して実施されることになり、回路動作の周波数を高周波化することなく、クロック信号CKOUTの高周波化を実現することが可能となる。
本発明は、動作クロックを内部生成する発振回路を備えた半導体集積回路装置における高精度なクロック信号の生成技術に適している。

Claims (12)

  1. 制御電圧に基づいて、クロック信号を生成する電圧制御発振回路と、
    温度依存性を有した第1の基準電圧と電源、温度依存性をほとんど有しない第2の基準電圧とをそれぞれを生成する基準電圧発生回路と、
    前記基準電圧発生回路が生成した第1の基準電圧を用いて、電源、温度依存性をほとんどもたない基準電流を生成する基準電流発生回路と、
    前記基準電流発生回路が生成した基準電流を用いて、前記電圧制御発振回路が生成したクロック信号の発振周波数を電圧に変換する周波数電圧変換回路と、
    前記周波数電圧変換回路から出力された電圧を積分し、前記電圧制御発振回路に出力する制御電圧を生成する積分回路とを備えたクロック発振手段と、
    メモリ部と、を有し、
    前記基準電圧発生回路は、前記メモリ部に予め格納された温度トリミング信号により抵抗値が定まるトリミング抵抗部を有し、
    前記周波数電圧変換回路は、
    第1〜第Nの静電容量部と、
    選択信号に基づいて、前記第2〜前記第Nの静電容量部のうち、少なくとも1つを選択する容量選択部と、
    チャージ信号、およびディスチャージ信号に基づいて、前記第1の静電容量部、および前記容量選択部が選択した静電容量部に前記基準電流をチャージ、ディスチャージするスイッチ部とを備えたことを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 請求項1記載の半導体集積回路装置において、
    前記第2〜前記第Nの静電容量部は、それぞれ静電容量値が異なる静電容量素子から構成されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 請求項1記載の半導体集積回路装置において、
    前記第2〜前記第Nの静電容量部は、静電容量値が略同じ静電容量素子をそれぞれ個数が異なるように備えた構成からなることを特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置において、
    前記スイッチ部は、
    一方の接続部に前記基準電流が供給される第1のスイッチと、
    一方の接続部に、前記第1のスイッチの他方の接続部が接続され、他方の接続部に基準電位が接続される第2のスイッチとからなり、
    前記容量選択部は、
    一方の接続部に、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとの接続部がそれぞれ接続され、他方の接続部に、前記第2〜前記第Nの静電容量部の一方の接続部がそれぞれ接続された複数の容量選択スイッチからなり、
    前記第1の静電容量部は、
    一方の接続部に、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとの接続部が接続され、他方の接続部に、基準電位が接続される構成からなり、
    前記第2〜前記第Nの静電容量部の他方の接続部が、基準電位がそれぞれ接続された構成からなることを特徴とする半導体集積回路装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置において、
    前記スイッチ部は、
    一方の接続部に前記基準電流が供給される第1のスイッチと、
    一方の接続部に、前記第1のスイッチの他方の接続部が接続され、他方の接続部に基準電位が接続される第2のスイッチとからなり、
    前記第1〜前記第Nの静電容量部は、
    一方の接続部に、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとの接続部がそれぞれ接続され、
    前記容量選択部は、
    一方の接続部に、前記第2〜前記第Nの静電容量部の一方の接続部がそれぞれ接続され、他方の接続部に基準電位がそれぞれ接続された複数の容量選択スイッチからなり、
    前記第1の静電容量部の他方の接続部が基準電位に接続された構成からなることを特徴とする半導体集積回路装置。
  6. 請求項5記載の半導体集積回路装置において、
    前記容量選択部は、
    前記ディスチャージ信号が出力された際に、リセット信号に基づいて、選択されていない容量選択スイッチを任意の期間オンさせるリセット部を備えたことを特徴とする半導体集積回路装置。
  7. 請求項4または5記載の半導体集積回路装置において、
    前記容量選択スイッチは、
    2つのトランジスタを直列接続した構成からなることを特徴とする半導体集積回路装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置において、
    前記容量選択部、および前記スイッチ部は、前記第1〜前記第Nの静電容量部の第1の辺側、または前記第1の辺に対向する第2の辺側のいずれかにそれぞれレイアウトされていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置において、
    前記基準電流発生回路は、
    一方の接続部に電源電圧が接続された第1のトランジスタと、
    一方の接続部に、前記第1のトランジスタの他方の接続が接続された第1の電圧依存性低減用トランジスタと、
    一方の接続部に、前記第1の電圧依存性低減用トランジスタの他方の接続部が接続され、他方の接続部に、基準電位が接続された抵抗と、
    基準電圧を入力電圧として、前記第1のトランジスタ、および前記第1の電圧依存性低減用トランジスタを含めてボルテージフォロア回路を構成するオペアンプと、
    前記第1のトランジスタとカレントミラー回路を構成する第2〜第Nのトランジスタと、
    前記第2〜前記第Nのトランジスタにそれぞれ直列接続され、トランジスタサイズがそれぞれ異なる第2〜第Nの電圧依存性低減用トランジスタと、
    トランジスタ部選択信号に基づいて、前記第2〜前記第Nの電圧依存性低減用トランジスタの少なくとも1つを選択してオンさせ、カレントミラー比を切り替えるトランジスタ選択部と、
    前記第2〜前記第Nのトランジスタと前記第2〜前記第Nの電圧依存性低減用トランジスタと接続部と基準電位との間に接続され、前記トランジスタ選択部によって選択されていない前記電圧依存性低減用トランジスタの電流を基準電位に放電するリーク電流抑制部とを備えたことを特徴とする半導体集積回路装置。
  10. 請求項9記載の半導体集積回路装置において、
    前記基準電流発生回路は、
    前記リーク電流抑制部と基準電位との間に接続された電流源を備え、
    前記電流源は、
    前記リーク電流抑制部から放電される電流値を制御することを特徴とする半導体集積回路装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置において、
    前記基準電圧発生回路は、
    一方の接続部に正の1次の温度依存性をもつPTAT電流が供給され、複数の抵抗が直列接続された構成からなり、前記トリミング抵抗部に含まれる第1の抵抗部と、
    コレクタとベースに、前記第1の抵抗部の他方の接続部がそれぞれ接続されたバイポーラトランジスタと、
    一方の接続部に、前記バイポーラトランジスタのエミッタが接続され、他方の接続部に基準電位が接続され、複数の抵抗が直列接続された構成からなり、前記トリミング抵抗部に含まれる第2の抵抗部と、
    一方の接続部に、前記第1の抵抗部の他方の接続部が接続され、他方の接続部に基準電位が接続され、複数の抵抗が直列接続された構成からなり、前記トリミング抵抗部に含まれる第3の抵抗部と、
    第1の温度トリミング信号に基づいて、前記第1の抵抗部の任意の接続部を選択し、前記第1の基準電圧として出力し、前記トリミング抵抗部に含まれる第1の選択部と、
    第2の温度トリミング信号に基づいて、前記第3の抵抗部の任意の接続部を選択し、前記第2の基準電圧として出力し、前記トリミング抵抗部に含まれる第2の選択部と、
    調整用制御信号に基づいて、前記第2の抵抗部における分圧比を調整し、前記バイポーラトランジスタのベース−エミッタ電圧の温度依存性を相殺する調整部とを備えたことを特徴とする半導体集積回路装置。
  12. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置において、
    前記基準電圧発生回路は、
    一方の接続部に正の1次の温度依存性をもつPTAT電流が供給され、複数の抵抗が直列接続された構成からなり、前記トリミング抵抗部に含まれる第1の抵抗部と、
    コレクタとベースに、前記第1の抵抗部の他方の接続部がそれぞれ接続されたバイポーラトランジスタと、
    一方の接続部に、前記バイポーラトランジスタのエミッタが接続され、他方の接続部に基準電位が接続され、複数の抵抗が直列接続された構成からなり、前記トリミング抵抗部に含まれる第2の抵抗部と、
    一方の接続部に、電源電圧が接続されたトランジスタと、
    一方の接続部に、前記トランジスタの他方の接続部が接続され、他方の接続部に基準電位が接続され、複数の抵抗が直列接続された構成からなり、前記トリミング抵抗部に含まれる第3の抵抗部と、
    負側入力端子に、前記バイポーラトランジスタのコレクタ、およびベースがそれぞれ接続され、正側入力端子に前記第3の抵抗部の中点が接続され、出力部に前記トランジスタのゲートが接続されたオペアンプと、
    第1の温度トリミング信号に基づいて、前記第1の抵抗部の任意の接続部を選択し、前記第1の基準電圧として出力し、前記トリミング抵抗部に含まれる第1の選択部と、
    第2の温度トリミング信号に基づいて、前記第3の抵抗部の任意の接続部を選択し、前記第2の基準電圧として出力し、前記トリミング抵抗部に含まれる第2の選択部と、
    調整用制御信号に基づいて、前記第2の抵抗部における分圧比を調整し、前記バイポーラトランジスタのベース−エミッタ電圧の温度依存性を相殺する調整部とを備えたことを特徴とする半導体集積回路装置。
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